JP2003293343A - 除雪機 - Google Patents

除雪機

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JP2003293343A
JP2003293343A JP2002097090A JP2002097090A JP2003293343A JP 2003293343 A JP2003293343 A JP 2003293343A JP 2002097090 A JP2002097090 A JP 2002097090A JP 2002097090 A JP2002097090 A JP 2002097090A JP 2003293343 A JP2003293343 A JP 2003293343A
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auger
expanding
duct
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Atsushi Kanazawa
敦 金沢
Yoshihisa Yamaguchi
佳久 山口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伸縮可能なシュートを備えた除雪機におい
て、シリンダやモータ等のシュート伸縮機構やデフレク
タの投雪角度調整機構に雪がかかることを極力抑えてシ
ュート伸縮動作や投雪角度調整動作の信頼性を高めた除
雪機を提供する。 【解決手段】 走行駆動部96に支持された車体2と、
ハンドル29と、走行駆動部96より前方側の車体に設
けたオーガ11と、この前面を開放して覆うオーガハウ
ジング13と、この背面側に設けたインペラと、これを
覆うインペラハウジング12と、この上方側に連結した
放雪用シュート23とを備え、シュート23は鉛直上方
に立設され、あるいは先端が鉛直上方から離間され、先
端に放雪口を備えた除雪機において、シュート23は、
伸縮可能とされるとともに、シュートを伸縮動作させる
ためのシュート伸縮手段233を備え、シュート伸縮手
段を、シュート23開口面に対し背面側に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は除雪機に関し、特に
その放雪用シュートに関する。
【0002】
【従来の技術】除雪機は、動力源としてエンジン又は電
動機あるいはその両方を備え、駆動電源としてバッテリ
が車体に搭載される。車体は、タイヤ又はクローラ等の
走行駆動部に支持される。車体前部に雪を掻き集めて除
雪するためのオーガが備わる。走行駆動部は接地して走
行し接地面(走行面)の雪をオーガで掻き集めこれをそ
の後方のインペラによりシュートを介してシュートの先
端部から放雪する。車体後方には操向操作等のためのハ
ンドルが連結される。(例えば特開平10-219643号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
除雪機では、放雪口が先端に設けられたシュートの長さ
が放雪方向を定めるのに必要なある程度の一定の長さに
固定されていたため、トラックの荷台に積む場合や高い
雪壁を越えてからその近くに放雪する場合等、放雪場所
によっては放雪できないことがあった。この場合シュー
トの長さをあまり長くすると、運搬や保管時に邪魔にな
るとともに、ビニールハウス内の除雪等場所によって除
雪が困難になる場合がある。
【0004】一方、シュートの長さを調整可能とした除
雪車のロータリ装置が提案されている(実開平5-89519
号公報)。
【0005】しかしながら、この公報記載のシュート構
造では、シュートの長さ調整機構が、湾曲したシュート
の下方に配設されているため、シュートの長さ調整機構
を構成するシュートの長さ調整用のリンク機構やワイヤ
及び伸縮用シリンダあるいはモータ等を用いた場合、こ
れらのリンク機構及びシリンダやモータに雪がかかって
凍結し、円滑な動作が得られなくなるおそれがある。
【0006】本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、伸縮可能なシュートを備えた除雪機において、シ
リンダやモータ等のシュート伸縮機構に雪がかかること
を極力抑えてシュート伸縮動作の信頼性を高めた除雪機
の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明においては、接地する走行駆動部に支持され
た車体と、該車体後部に連結されたハンドルと、前記走
行駆動部より前方側の車体に設けたオーガと、該オーガ
をその前面を開放して覆うオーガハウジングと、該オー
ガハウジングの背面側に設けたインペラと、該インペラ
を覆うインペラハウジングと、該インペラハウジングの
上方側に連結した放雪用シュートとを備え、前記シュー
トは鉛直上方に立設され、あるいは先端が鉛直上方から
離間され、先端に放雪口を備えた除雪機において、前記
シュートは、伸縮可能とされるとともに、前記シュート
を伸縮動作させるためのシュート伸縮手段を備え、該シ
ュート伸縮手段を、該シュートの放雪方向の背面側に設
けたことを特徴とする除雪機を提供する。
【0008】この構成によれば、シュートの放雪方向と
反対側の背面にシュート伸縮手段を設けたため、シュー
ト伸縮手段に放雪口から飛散したり漏れ落ちた雪がかか
らず、凍結等によるシュート伸縮の動作不良を起こすこ
となく円滑な動作が維持され、信頼性が高まる。
【0009】好ましい構成例では、前記シュートは、差
込みスライド式に伸縮可能な複数段のダクトからなり、
前記シュート伸縮手段は、上段側のダクトを下段側のダ
クトに対しスライドさせるシリンダ又はモータからなる
ことを特徴としている。
【0010】この構成によれば、シリンダにより上下段
のダクト同士をスライドさせたり、又はモータによりス
ライドさせてシュートを伸縮させ所望の適当な長さの位
置に保持することができる。
【0011】別の好ましい構成例では、前記シュートの
伸縮方向を設定する伸縮ガイド部材を、前記シュートの
前記インペラハウジング側と先端側との間に設けたこと
を特徴としている。
【0012】この構成によれば、シュートの先端部を一
定安定した形で上下動可能とできる。
【0013】さらに好ましい構成例では、前記複数段の
ダクトは、雪の流路に関し上流側のダクトが内側になる
ように前記スライドガイド部材に沿って重ねて配設した
ことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、雪の流路の上流側(伸
ばしたときに下側)のダクトが内側に配設されるため、
ダクトの隙間から雪が外に漏れなくなる。
【0015】さらに好ましい構成例では、前記ダクトの
水平断面で放雪方向面側が開口していることを特徴とし
ている。
【0016】この構成によれば、ダクトの前方側に開口
が形成されるため、点検等が容易にできる。
【0017】さらに好ましい構成例では、前記スライド
ガイド部材は、前記ダクトの外面に設けられたことを特
徴としている。
【0018】この構成によれば、スライドガイド部材が
流路内には設けられず、流路の外側のダクト外面に設け
られるため、スライドガイド部材が雪により凍結して動
作に支障を来たすことはない。
【0019】さらに好ましい構成例では、前記ハンドル
にシュート伸縮操作スイッチを設けたことを特徴として
いる。
【0020】この構成によれば、シュート伸縮操作スイ
ッチがハンドルに設けられるため、作業者が運転中にシ
ュート長さを調整することが容易にできる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る除雪機の側面
図、図2はその使用状態の説明図である。除雪機1は、
車体2の左右の下部にクローラフレーム3を有し、この
クローラフレーム3にクローラ96が備わる。クローラ
96は、駆動輪となる前輪97及び従動輪となる後輪9
8間にトラック99を架け渡して装着したものである。
【0022】車体2の上部にエンジン(不図示)が搭載
され、その上側の車体2に燃料タンク7が配設される。
エンジンの下部の車体2にこのエンジンで駆動される油
圧変速機(不図示)が取付けられる。油圧変速機は、ギ
ヤケース(不図示)内の減速ギヤを介して前輪97の車
軸4aに連結され、前輪97を回転駆動する。なお、油
圧変速機の替わりに電動機を用いてもよい。
【0023】車体2の前部にはインペラ(不図示)がイ
ンペラハウジング12に収容されて備わる。インペラの
前側にオーガ11がオーガハウジング13に覆われて配
設される。オーガ11はオーガ軸14廻りに回転する。
オーガ軸14は、ウォームギヤ(不図示)を介して、イ
ンペラが装着された駆動軸により回転駆動される。この
駆動軸は電磁式のオーガクラッチを介してエンジンの出
力軸に連結される。
【0024】オーガハウジング13の背面側下部に、板
金をスキー状に曲げ加工したスキッド22が備わる。こ
のスキッド22は、オーガ11の接地面上の高さを一定
とし除雪深さを安定させるためのものである。このスキ
ッド22はモータにより伸縮可能な構造(オーガ11の
下部から走行面に対し突出及び引込み可能な構造)とし
てもよい。
【0025】インペラハウジング12の上部にシュート
23が備わる。シュート23は、オーガ11で掻き集め
られインペラで跳ね上げられた雪を放出するためのガイ
ドである。シュート23の上端部の放雪口となる放出口
であるデフレクタ24は、この例では2ヵ所のヒンジ2
5を中心に折れ曲って放出角度を調整可能である。この
デフレクタ24は、ハンドル部分の操作部に連結された
シュートワイヤ32を引張ることで、シュート23上部
側面に設けられるリンク機構500、背面のスプリング
26に抗してヒンジ25廻りに前方に回動して折れ曲っ
て放雪角度を調整することができる。
【0026】シュート23はインペラハウジング12と
の連結部となる基端部から鉛直上方に伸長立設される
か、先端部が基端部の鉛直上方から放出口側に偏位した
傾斜した形状とされる。この先端部にデフレクタ24が
設けられ、放出口となるデフレクタ24の先端部がシュ
ート23から離間する。
【0027】このシュート23は、回転プレート237
上に固定され、カバー27a内の不図示のシュート回転
モータにより垂直軸廻りに回転し、水平面内でのデフレ
クタ24の向きを変えて放雪方向を変えることができ
る。
【0028】車体2の後部にハンドル29が連結され
る。左右のハンドル29間に操作ボックス30が備わり
各種操作レバ−等が装着される。
【0029】34は走行変速レバーであり、油圧変速機
を介してクローラ96の前輪97の回転速度を制御す
る。35はシュートレバーであり、前述のデフレクタ2
4の角度調整のためのシュートワイヤ32に連結され、
これを引張ってデフレクタ24の角度を変える。
【0030】シュート回転モータを駆動するシュート回
転スイッチ(不図示)が操作ボックス30に設けられ
る。これに隣接して操作ボックス30にはスキッド操作
スイッチ(不図示)も設けられる。このスキッド操作ス
イッチは、スキッド22が電動モータにより伸縮式の場
合にそのモータを駆動操作するものである。
【0031】不図示のオーガクラッチレバーで、オーガ
クラッチすなわち電磁クラッチをON/OFFしてオー
ガ11に対しエンジンの回転を接続又は切断する。
【0032】車体2の後部側に、長さを変更調整可能な
連結部材(チルトシリンダ)50が備わり、オーガ11
の走行面からの高さ(地上高)を調整可能とする。連結
部材50として油圧シリンダを配置してもよい。油圧シ
リンダのピストンロッドの伸縮により、前輪97の車軸
4aをチルト中心軸として車体2をチルト動作させ、オ
ーガ11を走行面に対し上下動作させる。102はチル
ト操作レバーである。このチルト操作レバー102の操
作により、通常はロックされている連結部材50のロッ
クが解除され、レバー操作の間連結部材50を動作させ
てハンドル29の高さを変えるとともに、車体2を車軸
4a廻りにチルト動作させる。レバー102を離せば連
結部材50が再びロックされ、ハンドル29がその位置
で保持される。
【0033】本実施形態では、オーガハウジング13の
背面側でインペラハウジング12の側面に油圧ローリン
グシリンダ65が備わる。この油圧ローリングシリンダ
65によりオーガ11が車体2に対しローリング動作す
る。
【0034】シュート23は、伸縮可能な二重ダクト構
造であって、内側ダクト23aと外側ダクト23bとに
より構成される。内側及び外側ダクト23a,23bの
放雪方向側(図では車体前方側)が開口し、背面側に油
圧式のシュート伸縮シリンダ233が備わる。このシュ
ート伸縮シリンダ233のピストンロッド233aが外
側ダクト23bに連結され、シリンダ本体が内側ダクト
23aと同じ回転プレート237上に固定支持される。
シュート伸縮シリンダ233を駆動してそのピストンロ
ッド233aを伸ばすことにより、外側ダクト23bが
内側ダクト23aに対しスライドして上昇し、図2に示
すように、シュート23が伸びた状態となる。
【0035】油圧式シュート伸縮シリンダ233に代え
て、電動モータにより伸縮動作をさせてもよい。この場
合、例えばラックピニオン機構を用いて、電動モータに
よりピニオンを駆動し、このピニオンに噛み合うラック
を外側ダクト23bに設けて外側ダクト23bを上下伸
縮動作させることができる。この場合にも電動モータは
シュート23の背面側に設ける。
【0036】インペラの回転が低い回転開始加速時(不
図示のエンジンからインペラ及びオーガ11への、イン
ペラが装着される駆動軸を含む動力伝達系の途中の不図
示の電磁クラッチを接続時)や回転減速停止時(電磁ク
ラッチを断するとき)に、放出される雪の放出速度は低
く、デフレクタ24の先端部からそのまま下方に落下す
る場合がでるが、シュート23は基端部から鉛直上方に
伸長立設されるか、先端部が基端部の鉛直上方から放出
口側に偏位した傾斜した形状とされるので、シュート2
3にはかかりにくくなる。さらに、油圧式シュート伸縮
シリンダ233や、油圧式シュート伸縮シリンダ233
に代替される電動モータや、さらには伝導モータで駆動
されるラックピニオン機構もシュート23の背面側(デ
フレクタ24の取付け側と反対側)とされるので、放出
速度が低い場合でも放出される雪は、シュート23が邪
魔して油圧式シュート伸縮シリンダ233や電動モータ
等のシュート伸縮駆動装置に雪が付着しにくく、雪の凍
結による作動不良を起こしにくい。
【0037】車体後部に折り畳み収納式の乗車プレート
232が備わる。この乗車プレート232は、図1の収
納位置から図2の接地した使用位置に引き出して作業者
がこれに乗りハンドル操作することができる。
【0038】図3(A)(B)は、それぞれシュート伸
縮シリンダの側面図及び背面図である。シュート伸縮シ
リンダ233のピストンロッド233aは、ブラケット
235を介して外側ダクト23bに連結される。シリン
ダ本体233bは、支持ステー236を介して、内側ダ
クト23aが搭載された回転プレート237に固定支持
される。238はオイルタンク、239はオイル供給用
のモータである。
【0039】図4は、シュート23の水平断面図であ
る。二重構造の内側ダクト23aと外側ダクト23b
は、矩形断面形状で一方の面(放雪方向側の面)が開口
し、内部に雪の流路242が形成される。外側ダクト2
3bの開口縁の外側にガイド棒240が固着される。こ
のガイド棒240が挿通するガイド筒241が連結スペ
ーサ241aを介して内側ダクト23aに固定される。
このガイド棒240及びガイド筒241により内側ダク
ト23a及び外側ダクト23bの伸縮動作のスライドガ
イド部材が構成される。このスライドガイド部材はダク
ト内の雪の流路242から外れた外側ダクト23bの外
面に設けられる。これによりスライドガイド部材にダク
ト内の雪がかからず円滑なスライド動作が保たれる。
【0040】図5(A)(B)は、それぞれ本発明の別
の実施形態に係るシュート伸縮構造の側面図及び背面図
であり、図6はシュートが伸びた状態の側面図である。
【0041】この例は、内側ダクト23a及び外側ダク
ト23bを4本の止ネジ243で2段階の位置に固定保
持する構成である。内側ダクト23aの下端部にネジ孔
244(図6)を1ヵ所に設け、上端部に連結補強板2
45を固定し、この連結補強板245の上下2ヵ所にネ
ジ孔を設ける。図5の縮んだ位置では内側ダクト23a
の下端部のネジ孔244と連結補強板245の下のネジ
孔とを用いて止ネジ243で内外ダクト同士を固定保持
する。シュート23を伸ばすときには、止ネジ243を
外して外側ダクト23bを内側ダクト23aに沿って引
き上げ、上昇した位置で連結補強板245の上下のネジ
孔に対し止ネジ243を螺着させて内外ダクト同士を伸
びた位置に固定保持する。
【0042】なお、この例においても、前記実施形態と
同様にガイド棒240とガイド筒241からなるスライ
ドガイド部材を設けておいてもよい。また、ネジ孔の数
を増やして3段あるいはそれ以上の段数で高さ調整可能
としてもよい。
【0043】なお、スライドガイド部材は必須のもので
なく、外側ダクト23bで内側シュート23aを横断面
で見て180度以上包み込むようにすれば、外側ダクト
23bは内側シュート23aに対して周方向に固定され
たまま伸縮可能となる。この場合は前述したスライド部
材はなくてもよい。なおさらに、シュート23を、金属
製の基端部側ガイド部材と同先端側ガイド部材と、両ガ
イド部材の途中に低温でも弾性を失わない材料からなる
蛇腹部材から構成し、伸縮自在としてもよい。この場合
は、両ガイド部材の間にガイド棒とガイド筒からなるス
ライドガイド部材を設けたほうがよい。
【0044】図7は、本発明の実施形態に係る除雪機の
制御回路図である。この実施形態はモータによる伸縮式
スキッド機構を備えた実施形態に係るものである。ま
た、この実施形態では、オーガをチルト動作させるため
の油圧チルトシリンダ及びこれを駆動するチルトモータ
を備え、さらにオーガをローリング動作させるための油
圧ローリングシリンダ及びこれを駆動するローリングモ
ータを備える。またこれらとともに、チルト角及びロー
リング角を検出するためのチルト角センサ及びローリン
グ角センサを備える。シュートは、シュート回転モータ
により回転可能で放雪の向きを変更可能である。
【0045】この実施形態では、前述のようにシュート
が上下方向に伸縮可能でその高さを調整するシュートハ
イトモータを備えている。
【0046】ハンドル部分の操作ボックス30に備わる
メインスイッチ61をONにすることによりヒューズ5
7を介してバッテリ33からの電源が各部に供給され
る。油圧チルトシリンダ58にはこれに油圧を供給する
チルトモータ59が備わり、チルトモータリレー60を
介して十字スイッチ62により駆動される。十字スイッ
チ62は、ハンドル29に備わる操作レバー(不図示)
の基端部に一体的に取付けられており、この操作レバー
の前後方向の操作により作動し、油圧チルトシリンダ5
8を駆動してオーガを上下方向にチルト動作させる。な
お、操作レバーは、図のハンドルグリップ部分に設けた
シュート伸縮操作手段となるシュートハイトレバー70
と同じ位置の他方のハンドルグリップ部分に設けてもよ
い。あるいはシュートハイトレバー70と操作レバーの
位置を逆にしてもよい。また、シュートハイトレバー7
0を単独で設けずに、操作レバーの十字スイッチのうち
左右方向の操作をシュートハイトスイッチ操作としても
よい(前後方向の操作はチルト動作である)。
【0047】本実施の形態においては、シュートハイト
レバー70はシュートの放雪方向を変えるシュート回転
レバーを兼ねる。シュートハイトレバー70を左右に倒
すことで、シュートハイトレバー70の基端部に設けら
れる別の十字スイッチを作動させ、シュート回転モータ
を左右回転させて、シュート23の先端方向を、進行方
向左側あるいは進行方向右側へ旋回させることができ
る。同様シュートハイトレバー70を前後に倒すこと
で、別の十字スイッチを作動させ、シュートハイトモー
タ69を動作させてシュート23を伸縮させることがで
きる。
【0048】油圧チルトシリンダ58の駆動によるオー
ガのチルト角度は、チルト角度センサ63により検出さ
れる。検出されたチルト角度は、表示パネル64にLE
Dにより表示される。
【0049】なお、油圧チルトシリンダ58の取付け位
置は、前記した図1に示す連結部材50の位置でもよ
い。油圧チルトシリンダ58は連結部材50と同様オー
ガ11の走行面からの高さを調整可能とするものであ
る。
【0050】オーガのローリング角度は、油圧ローリン
グシリンダ65により調整可能である。この油圧ローリ
ングシリンダ65にはこれに油圧を供給するローリング
モータ66が備わり、ローリングモータリレー67を介
して十字スイッチ62により駆動される。十字スイッチ
62は、操作レバーの左右方向の操作によっても作動
し、この場合は、油圧ローリングシリンダ65を駆動し
てオーガハウジング13を図2のA方向からみて時計方
向あるいは反時計方向に回動(ローリング)させる。オ
ーガハウジング13にはオーガ軸14が回転自在に支持
されるので、このローリングにより除雪面を図1のA方
向からみて時計方向あるいは反時計方向に傾斜させるこ
とができる。
【0051】オーガのローリング角度は、ローリング角
度センサ68により検出される。検出されたローリング
角度は、表示パネル64にLEDにより表示される。
【0052】表示パネル64は、チルト表示部64aと
ローリング表示部64bとを有し、それぞれこの例では
5段階で上下方向のチルト角度及び左右方向のローリン
グ角度を表示する。表示方法は、例えばチルト角度の場
合、水平な状態を中央のLEDで表示し、チルトアップ
状態およびチルトダウン状態をそれぞれ角度に応じて上
側及び下側のLEDで表示する。同様に、ローリング角
度の場合は、水平な状態を中央のLEDで表示し、ロー
リングして左右に傾いた状態をそれぞれ角度に応じて左
側及び右側のLEDで表示する。
【0053】このようにオーガのチルト角度及びローリ
ング角度を検出して水平状態の表示及び傾いたときの表
示を行うことにより、走行中常にオーガの姿勢を把握し
て運転することができ、これに基づいて適正な運転操作
ができる。
【0054】シュートを伸縮させるシュートハイトモー
タ69は、シュートハイトレバー70の動作によりシュ
ートハイトモータリレー71を介して駆動される。この
場合、シュートの高さ(内外ダクトの伸縮量)を検出す
る高さセンサを設け、検出したシュート高さを操作ボッ
クスに表示してもよい。表示は、LEDにより表示する
もの、音により表示するものあるいは機械的指針により
表示するもの等が使用できる。
【0055】シュートの放雪方向を変えるシュート回転
モータは、シュート回転スイッチ72の動作により駆動
される。
【0056】スキッド伸縮用のスキッドモータは、操作
ボックス30に設けたスキッド操作レバーの操作により
このスキッド操作レバーに一体的に設けられるスキッド
スイッチ73が動作してスキッドモータリレー74を介
して駆動される。
【0057】なお、本発明は、チルトモータ又はローリ
ングモータのいずれか一方のみを備えた構成や両方のモ
ータのいずれもないもの及び/又はシュートハイトモー
タやスキッドモータが備わらない構成の除雪機に対して
も適用可能である。また、オーガの駆動は電動機によっ
て行うことも可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、シュ
ートの放雪方向と反対側の背面にシュート伸縮手段を設
けたため、シュート伸縮手段に放雪口から飛散したり漏
れ落ちた雪がかからず、凍結等によるシュート伸縮の動
作不良を起こすことなく円滑な動作が維持され、信頼性
が高まる。
【0059】シリンダにより上下段のダクト同士をスラ
イドさせたり、又はモータによりスライドさせてシュー
トを伸縮させ所望の適当な長さの位置に保持することが
できる。シュートの先端部を一定安定した形で上下動可
能とできる。雪の流路の上流側(伸ばしたときに下側)
のダクトが内側に配設されるため、ダクトの隙間から雪
が外に漏れなくなる。ダクトの前方側に開口が形成され
るため、点検等が容易にできる。スライドガイド部材が
流路内には設けられず、流路の外側のダクト外面に設け
られるため、スライドガイド部材が雪により凍結して動
作に支障を来たすことはない。シュート伸縮操作スイッ
チがハンドルに設けられるため、作業者が運転中にシュ
ート長さを調整することが容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る除雪機の側面図。
【図2】 図1の実施形態の使用状態の説明図。
【図3】 図1の実施形態のシュート伸縮シリンダの構
成説明図。
【図4】 図1の実施形態のシュートの水平断面図。
【図5】 本発明の別の実施形態のシュート伸縮機構の
構成説明図。
【図6】 図5のシュート伸縮機構の伸びた状態の側面
図。
【図7】 本発明の別の実施形態に係る制御回路図。
【符号の説明】
1:除雪機、2:車体、3:クローラフレーム、4a,
4b:車軸、7:燃料タンク、11:オーガ、12:イ
ンペラハウジング、13:オーガハウジング、14:オ
ーガ軸、22:スキッド、23:シュート、24:デフ
レクタ、25:ヒンジ、26:スプリング、27a:カ
バー、29:ハンドル、30:操作ボックス、32:シ
ュートワイヤ、34:走行変速レバー、35:シュート
レバー、96:クローラ、97:前輪、98:後輪、9
9:トラック、102:チルト操作レバー、232:乗
車プレート、233:シュート伸縮シリンダ、233
a:ピストンロッド、70:シュートハイトレバー、2
35:ブラケット、236:支持ステー、237:回転
プレート、238:オイルタンク、239:モータ、2
40:ガイド棒、241:ガイド筒、242:雪の流
路、241a:連結スペーサ、243:止ネジ、24
4:ネジ孔、245:連結補強板。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接地する走行駆動部に支持された車体と、 該車体後部に連結されたハンドルと、 前記走行駆動部より前方側の車体に設けたオーガと、 該オーガをその前面を開放して覆うオーガハウジング
    と、 該オーガハウジングの背面側に設けたインペラと、 該インペラを覆うインペラハウジングと、 該インペラハウジングの上方側に連結した放雪用シュー
    トとを備え、 前記シュートは鉛直上方に立設され、あるいは先端が鉛
    直上方から離間され、先端に放雪口を備えた除雪機にお
    いて、 前記シュートは、伸縮可能とされるとともに、 前記シュートを伸縮動作させるためのシュート伸縮手段
    を備え、 該シュート伸縮手段を、該シュートの放雪方向の背面側
    に設けたことを特徴とする除雪機。
  2. 【請求項2】前記シュートは、差込みスライド式に伸縮
    可能な複数段のダクトからなり、前記シュート伸縮手段
    は、上段側のダクトを下段側のダクトに対しスライドさ
    せるシリンダ又はモータからなることを特徴とする請求
    項1に記載の除雪機。
  3. 【請求項3】前記シュートの伸縮方向を設定する伸縮ガ
    イド部材を、前記シュートの前記インペラハウジング側
    と先端側との間に設けたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の除雪機。
  4. 【請求項4】前記複数段のダクトは、雪の流路に関し上
    流側のダクトが内側になるように前記スライドガイド部
    材に沿って重ねて配設したことを特徴とする請求項1ま
    たは2のいずれかに記載の除雪機。
  5. 【請求項5】前記ダクトの水平断面で放雪方向面側が開
    口していることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の除雪機。
  6. 【請求項6】前記スライドガイド部材は、前記ダクトの
    外面に設けられたことを特徴とする請求項2から5のい
    ずれかに記載の除雪機。
  7. 【請求項7】前記ハンドルにシュート伸縮操作手段を設
    けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載
    の除雪機。
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