JP4121227B2 - 除雪機におけるシューターキャップの傾動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は除雪機の分野に属し、詳しくはそのシューターキャップの傾動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
これまで、コントローラーによって除雪機の走行速度や走行方向などに応じて、シューターの向きとシューターキャップの傾動を変えて、除雪機からの投雪が自動的に一ヶ所に集まるようにした技術は提案されている。
【0003】
【発明が発明しようとする課題】
上記のような除雪機にあっても、除雪によるエンジンの負荷とシューターキャップの傾動角の変化を直接に関連させて制御していなかった。
【0004】
これがため、積雪地帯における道路の除雪に当たって、積雪量に応じてシューターキャップを自動的に傾動化することができないから、積雪量によっては道路に沿って並ぶ家屋等の建造物を越え、又は道路から離れた遠方位置に投雪することはできないという不具合が生じていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて創出されたもので、その目的とするところは、積雪量の多寡によるエンジン回転数の低下に応じてシューターキャップの傾動角を制御し、常に家屋等の建造物を越えて投雪することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、積雪量に応じた除雪を行うことによって問題の解決を図っている。
すなわち、本発明の除雪機におけるシューターキャップの傾動装置は、除雪の際の積雪量によるエンジンの負荷とともに、この負荷によるエンジンの回転数低下に応じてシューターキャップの傾動角を変更するような構成とし、エンジンの負荷の増大によるエンジンの回転数低下に応じ、シューターキャップの傾動角を高くすることによって遠方に投雪するように構成している。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明は、積雪地帯における除雪機による除雪にあたって、その積雪量の多寡に応じてエンジンの負荷が増大するとき、シューターキャップの傾動角を高くして遠方に投雪するようにしたものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
本発明は図1に示すように、ブロワー式除雪機に改良を加えたものである。
クローラー式走行装置(a)の上方の機体フレーム(1)上にはエンジン(2)とミッション(3)とが搭載され、エンジン(1)からの出力がミッション(3)を介して、クローラー式走行装置(a)の走行車軸(4)に伝達されるようになっている。
この走行車軸(4)の回転にてクローラー式走行装置(a)は走行する。
図中(5)は操作ボックスであり、(6)は操向ハンドル、(7)はクラッチレバー、(8)は変速レバーである。
【0009】
機体フレーム(1)の前方には、除雪装置(b)があり、そのうち(9)は除雪フレームであり、(10)は除雪フレーム(9)内に雪を掻き込むためのオーガである。
(11)は除雪フレーム(9)の高さを支持するフロート、(12)は雪を吹き飛ばすブロア、(13)はそれのブロアケースである。
(c)は前側面(図面において左側)が開口した断面U字状に形成されたシューターであって、その開口からブロア(12)で吹き飛ばされた雪がその内部をガイドされて投雪される。
シューター(c)の上端には、断面U字状のシューターキャップ(d)が外側に傾動できるよう嵌着されている。
シューターキャップ(d)はシューター(c)に対して上下方向に傾動できるように枢支ピン(14)にて枢支され、この枢支ピン(14)を中心にして、シューターキャップ(d)側のガイド孔(15)がシューター(c)側のガイドピン(16)にガイドされて回動するようになっており、またスプリング(17)がシューターキャップ(d)とシューター(c)とのそれぞれの突出部間に張設されている。
また、除雪装置(b)はクローラー式走行装置(a)の後方に配設されたペダル(18)を操作してその高さを変えられるようになっている。
【0010】
このような除雪機において、手動のために、操向ハンドル(6)の下方にシューター(c)の回動角を調節するための手動操作の調節ハンドル(19)が配設されるとともに、操作ボックス(5)の上面にはシューターキャップ(d)の上下方向の傾動を調節する調節レバー(20)が配設されている。
【0011】
図2〜図4に示すように、ブロアケース(13)の上部に形成されたフランジ部(21)には、シューター(c)の下端フランジ部(22)が載置されており、ブロアケース(13)側のフランジ部(21)に適宜取付けられている係止具(23)によってシューター(c)が外れないようになっている。(24)はシューター(c)内面に取り付けられた詰まり止めである。
【0012】
図4に示すように、シューター(c)の下端フランジ(22)の周縁にはウォームギヤ(25)が形成されており、このウォームギヤ(25)には、調節ハンドル(19)の回動軸(26)の先端に設けたウォーム(27)が係合している。
調節ハンドル(19)を手で回して操作することにより、ウォーム(27)が回転してウォームギヤ(25)を回動させ、シューター(c)の機体の進行方向に対して向きを変えるようになっている。
【0013】
本発明にあっては、エンジン負荷によるエンジンの回転出力とシューター(c)に対するシュターキャップ(d)の傾動とを連繋させたもので、除雪の際に積雪量の深さによってエンジン負荷が増大したとき、エンジンの回転数低下に応じてシューターキャップ(d)の傾動角が上方に高くなるような構成としている。
【0014】
具体的な構成としては、エンジン(2)の部分に、エンジンの回転数を検知するセンサー(e)を設け、これによって検出された信号を操作ボックス(5)内のコントローラー(f)に送り、この信号によりコントローラー(f)からの指令に基づいて、シューター(c)とシューターキャップ(d)の連繋部に設けた傾動機構部(g)が稼働するようになっている。
【0015】
この傾動機構部(g)にはシューター(c)側にシューターキャップの傾動モータ(28)が斜設されており、これのピニオンギヤ(29)がシューターキャップ(d)の下辺縁に設けられたラックギヤ(30)に噛合っていて、コントローラー(f)よりの指令に基づいて、シャッタキャップ傾動モータ(28)を正逆転して、ピニオンギヤ(29)、ラックギヤ(30)を介してシューターキャップ(d)をシューター(c)に対して、枢支ピン(14)を中心に回動し、シューターキャップ(d)を傾動させるようになっている。
この場合、回転数検出センサー(e)で検出されたエンジンの回転数は、除雪時において一定以下になったとき、コントローラ(f)からの指令によってシューターキャップ傾動モータ(28)は作動するようになっている。
【0016】
本発明は降雪地帯における除雪において、手動にて調節ハンドル(19)を回転し、回動軸(26)の下端に設けたウォーム(27)を介して、シューター(c)の下端の下部フランジ(22)の周縁に形成されたウォームギヤ(25)に噛合してこれを送り、シューター(c)の向きを除雪方向にする。必要に応じて手動にて調節レバー(20)を操作してワイヤー(20’)を介してシューターキャップ(d)をシューター(c)に対して投雪に適切な傾動角とする。
【0017】
しかし、除雪においては、除雪機の進行に対し降雪量は常に一様ではなく、降雪量、すなわち地面の降雪の深さは、地形、構造物、風向き等において変化するところから、除雪時におけるエンジンに対する負荷は常に変わる。
このような場合、投雪位置を調節するために、その都度シューターキャップを手動で調節することは困難であり、また除雪機の進行操作にも支障をきたすおそれがある。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、除雪の際の積雪量によるエンジンの負荷とともに、この負荷によるエンジンの回転数の低下に応じてシューターキャップの傾動角を変更するように構成したことにより、エンジン負荷に係わらず、適切に投雪することができる。
また、エンジンの負荷の増大によるエンジン回転数の低下に応じ、シューターキャップの傾動角を高くすることによって、遠方に投雪するように構成したことにより、エンジン負荷の増大によりエンジン回転数が低下しても、家屋等の建造物を超え、又は道路から離れた遠方位置に投雪することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の装置を備えた除雪機の側面図
【図2】一部を断面にしたシューター及びシューターキャップの正面図
【図3】シューターの下端の一部拡大断面図
【図4】シューターの下端の横断面図
【符号の説明】
a クローラー式走行装置
b 除雪装置
c シューター
d シューターキャップ
e 回転数検出センサー
f コントローラー
g 傾動機構部
1 機体フレーム
2 エンジン
5 操作ボックス
6 走行ハンドル
12 ブロア
13 ブロアケース
14 枢支ピン
19 回動角調節ハンドル
20 調節レバー
22 下端フランジ部
25 ウォームギヤ
26 回動軸
27 ウォーム
28 シューターキャップ傾動モータ
29 ピニオンギヤ
30 ラックギヤ
Claims (2)
- 除雪の際の積雪量によるエンジンの負荷とともに、この負荷によるエンジンの回転数低下に応じてシューターキャップの傾動角を変更するように構成したことを特徴とする除雪機におけるシューターキャップの傾動装置。
- エンジンの負荷の増大によるエンジンの回転数低下に応じ、シューターキャップの傾動角を高くすることによって遠方に投雪するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の除雪機におけるシューターキャップの傾動装置。
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