JP3617790B2 - 除雪機のシュートガイド板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、投雪シュートからの雪の吐出状態の改善と投雪距離の向上を図ると共に、シュートの補強を行う除雪機のシュートガイド板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、除雪部において掻き込まれた雪をブロワにより吹き上げ、投雪シュートを介して投雪するようにした除雪機が知られている。
【0003】
図4に示すように、従来の投雪シュートSにおいては、その上部のシュートカバーの上方が投雪方向に開放状態になっており、このため、ブロワからの空気の流れに上方以外にA、B方向、つまり、斜め前方方向への流れを生じ、また、乱気流(渦巻き流)を発生しやすかった。従って、投雪の散らばりが激しく、投雪距離にも限界があった。さらに、シュートカバーは投雪方向に開放されているので、その強度が低下している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の投雪シュートは、ブロワからの空気の流れに乱れを生じて雪の吐出状態にまとまりがなく、投雪距離も短くなっていた。また、シュートカバーは投雪方向に開放されていることで、強度に問題があった。
本発明は上記の問題点を解決することを目的になされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を有する。
A.除雪部7において掻き込まれた雪をブロワ8により吹き上げ、投雪シュート9及びその先端側に設けられた投雪角度調節筒10を介して投雪するようにした除雪機1において、
上記投雪シュート9の上部位置に複数のシュートガイド板11,12,13を配設し、該シュートガイド板11,12,13には、投雪方向に対してそれぞれ上向き角度をつけ、かつ、上下方向にそれぞれ所定の間隔を設けたことを特徴としている。
【0006】
B.上記複数のシュートガイド板11,12,13をシュート9の補強部材としたことを特徴としている。
【0007】
C.上記複数のシュートガイド板11,12,13の角度をそれぞれ調節可能としたことを特徴としている。
【0008】
【作用】
上記の構成によって、本発明の除雪機のシュートガイド板は、以下の作用を行う。
a.上記A.の構成により、複数のシュートガイド板によって雪の吐出状態にまとまりができ、投雪の勢いを強くして投雪距離を増大させる。
【0009】
b.上記B.の構成により、複数のシュートガイド板によって開口状態のシュートが補強される。
c.上記C.の構成により、複数のシュートガイド板によって投雪方向、投雪強さの調節が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を添付の図面を参照して具体的に説明する。
図1において、符号1は自走式の歩行型除雪機で、この除雪機1は、基台2の下側に左右一対のクローラ走行装置3を装備し、基台2上にエンジン部4及び油圧装置等を搭載すると共に、エンジン部4の後方の基台2下部に、図示しない油圧無段変速装置(HST)を備えるトランスミッション(変速機構)を装着し、その上側にバー式の操縦ハンドル5及び操作部6を設けている。基台2の前側には、フローティング及びローリング制御が可能の除雪部(オーガ部)7と、除雪部7から上方に延び、除雪部7に掻き込まれてブロワ8により吹き上げられる雪を投擲するための、投雪方向を変更可能にした投雪シュート9、及び投雪シュート9の上側において投雪角度を調節可能にした投雪角度調節筒10が設けられ、機体の前進走行と共に除雪作業が行われる。
【0011】
上記投雪シュート9は、図2(a),(b)に詳細に示すように、その上部のシュートカバーの上方が投雪方向に開放されており、この開放部分に位置して、投雪方向をガイドするシュートカバー延長部11とシュートガイド板12,13を上下方向に所定の間隔を開けて設けている。シュートカバー延長部11はシュートカバー本体を延長したものである。シュートガイド板12,13は、所定幅(シュートカバーの幅)を有する板体の上端部に軸を設け、この軸をシュート9の側壁間に軸支し、軸端の一方に蝶ねじ12a,13aを設けて、シュートガイド板12,13を角度調節して固定、固定解除するようにしている。
【0012】
また、シュートガイド板12,13は、シュートカバー延長部11と共に投雪方向に対して、シュート背面9a側に傾斜して(角度をつけて)取付けられている。その傾斜角度θ1、θ2、θ3は、θ1<θ2<θ3にしても、θ1=θ2=θ3にしてもよい。また、シュートガイド板12,13を、シュート9の側壁に固設するようにしてもよい。このシュートガイド板12,13は、シュート9の側壁間に架設されているところから、シュート9の補強部材としての働きもしている。
【0013】
基台2の前端左右中央部に除雪部7の後部左右中央部が左右回動可能に支持され、その回動支持部を通って基台2側から除雪部7側に動力が伝達され、除雪部7が駆動される。回動支持部と基台2との間には横方向に図示しない油圧シリンダが介装され、この油圧シリンダの伸縮作動により除雪部7及び投雪シュート9が左右回動(ローリング)制御される。該油圧シリンダの伸縮作動操作は、上記操作部6に配設された除雪部ローリング操作レバーにより、図示しないソレノイドバルブを切換えて行われる。
【0014】
除雪部7を左右回動させる油圧シリンダの伸縮、フリーの切換えは、自動・手動切換えレバーにより、除雪部7のローリングが自動と手動とに切換えられる。そして、除雪部7のローリングを手動に切換えたとき、除雪部ローリング手動操作レバーを左右方向に傾動させて除雪部7のローリングを制御する。また、除雪部7のローリング制御を自動水平状態にしているときでも除雪部ローリング制御ダイヤルによる手動操作が可能であり、その手動操作を解除すると除雪部7が自動水平状態に復帰し、除雪部7のローリング制御を傾斜状態に制御しているときでも、自動水平制御が可能となる自動水平制御装置が設けられている。これらの制御は、何れも電子制御回路に連繋して行われる。
【0015】
上記除雪部7は、下部オーガと上部オーガを備え、機体の前進と共に対向する積雪を掻き込んで左右両側から中央部に集め、下部オーガの左右中間部後方に設けられたブロワ8により上方に吹き上げて投雪シュート9、投雪角度調節筒10を介して投雪される。また、投雪シュート9は、シュート回動部を回動させて投雪方向を変え、投雪角度調節筒10の上下角度を変えて投雪距離を調節する。除雪部7の左右両端部には図示しない接地ソリが設けられ、除雪部7のローリングを自動にしたとき接地または接雪状態で移動する。
【0016】
投雪シュート9のシュート回動部及び投雪角度調節筒10の操作は、除雪部昇降・機体左右旋回レバーの頂部(あるいはその付近であってもよい)に設けた投雪距離・方向調節スイッチによって、左右方向一方に傾動させたときに投雪角度調節筒10が作動して投雪距離が、左右方向他方に傾動させたときにはシュート回動部が作動して投雪シュート9の左右投雪方向がそれぞれ調節される。
【0017】
また、操作部6には、除雪部7の下部オーガ、上部オーガ及びブロワ8への動力を接・断する除雪クラッチ、エンジン部4の回転数を制御するスロットルレバー、エンジン部4からトランスミッションへの動力を接・断しクローラ3,3による走行をオン・オフする走行クラッチ、機体の前・後進、除雪部の回転速度を無段変速で切換える速度調整レバー、非常停止スイッチ等が設けられている。また、操縦ハンドル5の下側には非常停止レバーが設けられ、機体中央部上方にはライトが設けられている。
【0018】
このような構成の歩行型除雪機1においては、エンジン部4からの動力が操作部6における各種操作装置の操作により、トランスミッションや除雪部7等に動力伝達され、また、2つの油圧シリンダ、シュート回動部、投雪角度調節筒10等が制御される。そして、クローラ3が駆動されて機体が走行し、除雪部7,投雪シュート9、投雪角度調節筒10により除雪・投雪作業が行われる。このような除雪作業時には機体は低速走行しており、信地旋回あるいは超信地旋回は低速で行われる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の除雪機のシュートガイド板によれば、以下の作用効果を奏することができる。
【0020】
イ.投雪シュート9の上部位置に複数のシュートガイド板11,12,13を配設し、該シュートガイド板11,12,13には、投雪方向に対してそれぞれ上向き角度をつけ、かつ、上下方向にそれぞれ所定の間隔を設けたので、シュートの上部位置に設けられる複数のシュートガイド板により、シュート内面に沿って投雪される雪の流れによって、シュートガイド板の隙間を通る空気が吸い込まれる状態となり、乱気流を解消して斜め前方への投雪がなくなり、雪の吐出状態にまとまりができて、投雪距離を増大させることができる。
【0021】
ロ.複数のシュートガイド板11,12,13をシュート9の補強部材としたので、複数のシュートガイド板がシュートの開放部間に架設された状態になって、補強部材としての働きをすることができる。
【0022】
ハ.複数のシュートガイド板11,12,13の角度をそれぞれ調節可能としたので、複数のシュートガイド板を角度調節することにより、投雪方向、投雪強さの調節を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投雪シュートを備えた除雪機全体の側面図である。
【図2】本発明による投雪シュートを示し、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図3】本発明による投雪シュートの作用を示す側面図である。
【図4】従来の投雪シュートの作用を示す側面図である。
【符号の説明】
1 歩行型除雪機
2 基台
3 クローラ走行装置
4 エンジン部
5 操縦ハンドル
6 操作部
7 除雪部(オーガ部)
8 ブロワ
9 投雪シュート
10 投雪角度調節筒
11 シュートカバー延長部
12,13 シュートガイド板 12a,13a 蝶ねじ
Claims (3)
- 除雪部(7)において掻き込まれた雪をブロワ(8)により吹き上げ、投雪シュート(9)及びその先端側に設けられた投雪角度調節筒(10)を介して投雪するようにした除雪機(1)において、
上記投雪シュート(9)の上部位置に複数のシュートガイド板(11,12,13)を配設し、該シュートガイド板(11,12,13)には、投雪方向に対してそれぞれ上向き角度をつけ、かつ、上下方向にそれぞれ所定の間隔を設けたことを特徴とする除雪機のシュートガイド板。 - 上記複数のシュートガイド板(11,12,13)を、シュート(9)の補強部材としたことを特徴とする請求項1記載の除雪機のシュートガイド板。
- 上記複数のシュートガイド板(11,12,13)の角度をそれぞれ調節可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の除雪機のシュートガイド板。
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