JP2580518B2 - ロータリー除雪車 - Google Patents

ロータリー除雪車

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JP2580518B2
JP2580518B2 JP5114924A JP11492493A JP2580518B2 JP 2580518 B2 JP2580518 B2 JP 2580518B2 JP 5114924 A JP5114924 A JP 5114924A JP 11492493 A JP11492493 A JP 11492493A JP 2580518 B2 JP2580518 B2 JP 2580518B2
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実 宮島
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KENSETSUSHO HOKURIKUCHIHO KENSETSUKYOKUCHO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路などの除雪に用い
られるロータリー除雪車に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリー除雪車は、図6に概略を示し
てあるように、車体の前部にオーガ1があり、このオー
ガ1に後側から対向させて、ブロア2を内蔵したブロア
ケース3を設けてある。このブロアケース3は、軸4を
中心として回転駆動されるものであり、オーガ1に対向
する軸方向一端面は開口しており、側面部に出口部5を
有している。6はブロアケース3を回転させる油圧シリ
ンダーである。7は投雪シュートで、この投雪シュート
7は、前記ブロアケース3の出口部5が対向する入口部
8を下端に有しているとともに、投雪口9を上端部に有
している。
【0003】除雪時には、実線で示すように、ブロアケ
ース3の出口部5を投雪シュート7の入口部8に対向さ
せる。そして、路面上の雪が回転するオーガ1によりそ
の中央部へ掻き込まれ、この掻き込まれた雪が回転する
ブロア2によりブロアケース3内へ吸い込まれて、さら
に投雪シュート7内へ吹き上げられる。実線の矢印で示
すように、雪は、投雪シュート7内を通って、その投雪
口9から投雪される。
【0004】ところで、特に水分の多い重たい雪、例え
ば融雪用散水施設のある道路で水のかかった雪の場合、
この雪が投雪口9から投雪されるに至らず、投雪シュー
ト7の曲り部で運動エネルギーを失った後、重力により
投雪シュート7内を逆に落下することがある。これが重
なると、図6にハッチングで示すように、ブロアケース
3の出口部5や投雪シュート7内に雪Sが詰まることが
ある。このような雪詰まりを生じると、投雪シュート7
からの投雪は困難になるが、鎖線で示すように、油圧シ
リンダー6の駆動によりブロアケース3を回転させ、そ
の出口部5を投雪シュート7の入口部8から外してやる
ことにより、詰まった雪Sを排除できる。
【0005】また、ブロアケース3の出口部5を投雪シ
ュート7の入口部8から外した状態で除雪をし、図6に
鎖線の矢印で示すように、ブロアケース3の出口部5か
ら直接投雪すれば、雪詰まりははじめから生じない。雪
を道路の脇の高くない場所に捨てられるなら、それも可
能である。しかしながら、従来のロータリー除雪車で
は、投雪シュート7の入口部8から外したブロアケース
3の出口部5が上向きになるため、この出口部5から斜
め上向きに投雪される雪がかなり遠い位置まで飛ばされ
る。したがって、道路の脇の外側の土地に雪を捨てられ
ない場合には、出口部5から直接投雪しながらの除雪は
できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
ロータリー除雪車では、ブロアケースを回転可能とする
ことにより、このブロアケースの出口部ないし投雪シュ
ート内における雪詰まりを解除可能とするとともに、投
雪シュートの上端部からの投雪とブロアケースの出口部
からの直接投雪とを選択可能としてはいるが、投雪シュ
ートの入口部から外したブロアケースの出口部が上向き
になるため、道路の脇の外側の土地に雪を捨てられない
場合には、前記出口部から直接投雪しながらの除雪はで
きない問題があった。
【0007】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、上方へ立ち上がる投雪シュートの上部の
他に、より低い位置からも投雪できるロータリー除雪車
において、低い位置からの投雪時にも、下向きに投雪で
きるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のロータ
リー除雪車は、前記目的を達成するために、車体の前部
に設けられるオーガと、このオーガに対向する入口部を
回転軸方向端面部に有するとともに出口部を側面部に有
するブロアケースと、このブロアケースに内蔵されたブ
ロアと、このブロアケースの出口部に連通する入口部を
下部に有するとともに投雪口を上部に有する投雪シュー
トと、前記ブロアケースを回転させるブロアケース回転
装置と、前記ブロアケースの回転に伴い前記投雪シュー
トの入口部から外れたブロアケースの出口部が接続され
る下部投雪ガイドと、この下部投雪ガイドを動かしてそ
の出口部の水平面に対する角度を調節する下部投雪ガイ
ド角度調節装置とを備え、下部投雪ガイドの出口部を下
向きにすることを可能にしたものである。
【0009】また、請求項2の発明のロータリー除雪車
は、前記目的を達成するために、車体の前部に設けられ
るオーガと、このオーガに対向する入口部および出口部
を有するブロアケースと、このブロアケースに内蔵され
たブロアと、このブロアケースの出口部に連通する入口
部を下部に有するとともに投雪口を上部に有する投雪シ
ュートと、この投雪シュートの中間部に設けられた中間
部投雪ガイドと、前記投雪シュートの入口部を前記投雪
口および中間部投雪ガイドの一方に選択的に連通させる
切換装置と、中間部投雪ガイドを動かしてその出口部の
水平面に対する角度を調節する中間部投雪ガイド角度調
節装置とを備え、中間部投雪ガイドの出口部を下向きに
することを可能にしたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明のロータリー除雪車では、除雪
に際し、投雪シュートの上部の投雪口から投雪する場
合、ブロアケース回転装置によりブロアケースを回転さ
せて、その出口部を投雪シュートの下部の入口部に連通
させる。この状態で、オーガにより掻き込まれ、ブロア
によりブロアケース内に吸い込まれた雪は、ブロアケー
スの出口部から投雪シュート内に吹き上げられ、その投
雪口から投雪される。なお、ブロアケースの出口部ない
し投雪シュート内で雪詰まりが生じた場合、ブロアケー
スを回転させて、その出口部を投雪シュートの入口部か
ら外すことにより、詰まった雪を排除できる。また、同
様にブロアケースの出口部を投雪シュートの入口部から
外し、下部投雪ガイドに接続した状態で除雪することに
より、ブロアケースの出口部から投雪しながらの除雪も
できる。この場合、雪詰まりをもとより防げる。また、
このとき投雪される雪は、ブロアケースの出口部に接続
された下部投雪ガイドにより案内される。この下部投雪
ガイドは、下部投雪ガイド角度調節装置により、出口部
が水平面に対してなす角度を調節できるが、出口部を下
向きにすれば、道路の近くの位置へ投雪でき、道路の脇
の外側の土地に雪を捨てられない場合でも、除雪ができ
る。
【0011】また、請求項2の発明のロータリー除雪車
では、除雪に際し、投雪シュートの上部の投雪口から投
雪する場合、切換装置により投雪シュートの下部の入口
部を投雪口に連通させる。なお、投雪シュート内で雪詰
まりが生じた場合、切換装置により投雪シュートの入口
部を投雪シュートの中間部にある中間部投雪ガイドに連
通させることにより、詰まった雪を排除できる。また、
同様に投雪シュートの入口部を中間部投雪ガイドに連通
させた状態で除雪することにより、中間部投雪ガイドか
ら投雪しながらの除雪もできる。この場合、雪詰まりを
もとより防げる。そして、中間部投雪ガイドは、中間部
投雪ガイド角度調節装置により、出口部が水平面に対し
てなす角度を調節できるが、出口部を下向きにすれば、
道路の近くの位置へ投雪でき、道路の脇の外側の土地に
雪を捨てられない場合でも、除雪ができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のロータリー除雪車の第1実施
例について、図1から図3を参照しながら説明する。11
は車体で、この車体11は、運転席12やタイヤ13や図示し
ていないエンジンなどを備えている。そして、車体11の
前側には、除雪装置16の本体フレーム17が固定されてい
る。この本体フレーム17の前部には、オーガ18が左右方
向のオーガ軸19の回りに設けられている。このオーガ軸
19は、車体11側のエンジンから動力が伝達されて回転駆
動されるものである。また、本体フレーム17の後部に
は、ブロアケース21が回転可能に設けられている。その
回転軸方向は前後方向であるが、ブロアケース21の前面
は、入口部として開口しており、オーガ18の中央部に後
方から対向している。そして、図示していないが、ブロ
アケース21にはブロアが内蔵されている。このブロア
は、エンジンから動力が伝達されて回転駆動されるもの
である。そして、ブロアケース21の側面部には、出口部
24が突設されている。また、ブロアケース21に対して
は、このブロアケース21を所定角度回転させるブロアケ
ース回転装置としての油圧シリンダー25が設けられてい
る。この油圧シリンダー25は、前記本体フレーム17に固
定されたシリンダー受け26に本体側が軸着されていると
ともに、ピストンロッド25a の先端がブロアケース21の
後面部に軸着されている。
【0013】また、前記ブロアケース21の上側には、投
雪シュート31が設けられている。この投雪シュート31
は、本体フレーム17にベース32が前後方向の支軸33によ
り回転可能に支持されている。このベース32は、油圧シ
リンダー34により、支軸33を中心に回転駆動されるもの
である。そして、ベース32から下方へ突出して、前記ブ
ロアケース21の出口部24に対向、連通する入口部35が設
けられている。また、ベース32上にフランジ36が重なっ
ている。このフランジ36は、モーター37の駆動によりベ
ース32に対して回転するものである。そして、フランジ
36から下シュート本体38が立ち上がっており、この下シ
ュート本体38に上シュート本体39が摺動自在に嵌合され
ている。この上シュート本体39は、油圧シリンダー40に
よりリンク41を介して駆動され、下シュート本体38に対
して摺動するものである。以上のようにして、投雪シュ
ート31は、傾倒、水平回転および伸縮可能となってい
る。また、上シュート本体39の上端には、固定カバー42
が固定されており、この固定カバー42には、可動カバー
43が水平な支軸44により軸着されている。これにより、
可動カバー43は、投雪口45である出口部が水平面に対し
てなす角度が変化できるものである。そして、可動カバ
ー43に対しては、これを所定角度回転駆動する油圧シリ
ンダー46が設けられている。この油圧シリンダー46は、
上シュート本体39に本体側が軸着されているとともに、
ピストンロッド46a の先端が可動カバー43に軸着されて
いる。
【0014】さらに、前記ブロアケース21の横には、下
部投雪ガイド51が設けられている。この下部投雪ガイド
51は、投雪シュート31の入口部35から外れたブロアケー
ス21の出口部24が接続されるものである。そして、下部
投雪ガイド51は、本体フレーム17に前後方向の支軸52に
より回転可能に支持された一対のカバー53,54からなっ
ている。そして、下部投雪ガイド51の回転に伴い、その
出口部55は、水平向きないし下向きになるものである。
また、下部投雪ガイド51に対しては、これを回転させて
その出口部55の水平面に対する角度を調節する下部投雪
ガイド角度調節機構としての油圧シリンダー56が設けら
れている。この油圧シリンダー56は、本体フレーム17に
固定されたシリンダー受け57に本体側が軸着されている
とともに、ピストンロッド56a の先端がカバー54の側面
部に軸着されている。さらに、下部投雪ガイド51は、前
記支軸52の支軸と一体のアーム58と本体フレーム17との
間に取り付けられたスプリング59により、出口部55の俯
角が小さくなる方向へ付勢されている。
【0015】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。除雪に際しては、投雪シュート31の上部の投
雪口45から投雪することも、下部投雪ガイド51から投雪
することもできる。前者は、除雪した雪Sをトラックに
積み込む場合や、道路の脇に雪Sの壁があるような場合
に適しており、後者は、積雪量が少ない場合に可能であ
る。投雪シュート31の上部の投雪口45から投雪する場
合、図1に実線で示すように、ブロアケース21の出口部
24を投雪シュート31の入口部35に対向させる。この状態
で、路面上の雪Sは、オーガ18により掻き込まれ、ブロ
アによりブロアケース21内に吸い込まれ、さらにブロア
ケース21の出口部24から投雪シュート31内に吹き上げら
れ、その投雪口45から投雪される。
【0016】ところで、このように立ち上げた投雪シュ
ート31を用いて除雪する場合、雪Sが水分を多く含んだ
重たいものであると、ブロアケース21の出口部24ないし
投雪シュート31内の下部から雪詰まりを生じることがあ
る。このような雪詰まりが生じた場合には、図1に鎖線
で示すように、油圧シリンダー25の駆動によりブロアケ
ース21を回転させ、その出口部24を投雪シュート31の入
口部35から外して下部投雪ガイド51に接続する。この状
態で、投雪シュート31内の雪Sがその入口部35から落下
し、また、出口部24内の雪Sが下部投雪ガイド51を介し
て投雪される。こうして、雪詰まりを解除できる。
【0017】また、同様にブロアケース21の出口部24を
下部投雪ガイド51に接続した状態で除雪することによ
り、はじめからこの下部投雪ガイド51より投雪しつつ除
雪することもできる。この場合、雪Sが高い投雪シュー
ト31内を上る必要がないので、重たい雪Sでも、雪詰ま
りが生じることはもとよりない。そして、このときに
は、ブロアケース21の出口部24から出る雪Sが下部投雪
ガイド51により案内される。したがって、油圧シリンダ
ー56の駆動により下部投雪ガイド51を回転させて、その
出口部55が水平面に対してなす角度を調節することによ
り、投雪の角度も調節できる。すなわち、図2に実線で
示すように、下部投雪ガイド51の出口部55をほぼ水平向
きにすれば、実線の矢印で示すように、水平ないしやや
上向きに投雪される。道路から比較的離れた場所へ投雪
してよい場合、それでもよい。一方、図2に鎖線で示す
ように、下部投雪ガイド51の出口部55を下向きにすれ
ば、鎖線の矢印で示すように、下向きに投雪される。こ
れにより、道路の近くの位置へ投雪でき、道路の脇の外
側の土地に雪Sを捨てられない場合でも、除雪ができる
ことになる。
【0018】つぎに、本発明の第2実施例について、図
4および図5を参照しながら説明する。本第2実施例の
ロータリー除雪車も、前記第1実施例と同様のオーガ
(図示していない)、ブロアケース61およびこれに内蔵
されたブロア(図示していない)を有している。ブロア
ケース61は、その側面上部に出口部62を有している。投
雪シュート71は、そのベース72の下側に、ブロアケース
61の出口部62が対向、連通する入口部73を有している。
一方、ベース72から上方へシュート本体74が立ち上がっ
ている。このシュート本体74の上端には、固定カバー76
が固定されており、この固定カバー76には、可動カバー
77が水平な支軸78により軸着されている。これにより、
可動カバー77は、投雪口79である出口部が水平面に対し
てなす角度が変化できるものである。そして、可動カバ
ー77に対しては、これを所定角度回転駆動する油圧シリ
ンダー80が設けられている。この油圧シリンダー80は、
シュート本体74に本体側が軸着されているとともに、ピ
ストンロッド80a の先端が可動カバー77に軸着されてい
る。
【0019】また、前記シュート本体74の側面中間部に
は、開口81が形成されているとともに、この開口81およ
びシュート本体74内の通路を開閉する切換装置としての
開閉板82が設けられている。この開閉板82は、開口81を
閉じたときシュート本体74内の通路を開放し、開口81を
開いたときシュート本体74内の通路を遮断するものであ
る。そして、開閉板82は、支軸83によりシュート本体74
に軸着されているとともに、油圧シリンダー84により駆
動されるものである。そして、前記開口81に臨ませて中
間部投雪ガイド86が設けられている。この中間部投雪ガ
イド86は、シュート本体74に固定された固定カバー87
に、可動カバー88が水平な支軸89により軸着されてい
る。この可動カバー88は、その出口部90が下向きになっ
ている。そして、可動カバー88に対しては、これを所定
角度回転駆動してその出口部90が水平面に対する角度を
調節する中間部投雪ガイド角度調節機構としての油圧シ
リンダー91が設けられている。この油圧シリンダー91
は、シュート本体74に本体側が軸着されているととも
に、ピストンロッド90a の先端が可動カバー88に軸着さ
れている。
【0020】つぎに、前記の構成について、その作用を
説明する。前記第1実施例のロータリー除雪車と同様
に、除雪時、上下2つの位置からの投雪が可能である。
投雪シュート71の上部の投雪口79から投雪する場合、図
5に実線で示すように、開閉板82により開口81を閉じ
る。この状態で、投雪シュート71の入口部73は、中間部
投雪ガイド86からは遮断され、投雪シュート71の投雪口
79に連通する。したがって、ブロアケース21の出口部24
から出た雪は、図5に実線の矢印で示すように、シュー
ト本体74内を通って、投雪口79から投雪される。
【0021】なお、ブロアケース21の出口部24ないし投
雪シュート71内の下部で雪詰まりが生じた場合には、図
5に鎖線で示すように、開閉板82を回して開口81を開
く。この状態で、投雪シュート71の入口部73は、投雪シ
ュート71の投雪口79からは遮断され、中間部投雪ガイド
86に連通する。したがって、ブロアケース61の出口部62
ないし下シュート本体73内の下部の雪が中間部投雪ガイ
ド86を介して投雪される。こうして、雪詰まりを解除で
きる。
【0022】また、同様に投雪シュート71の入口部72を
中間部投雪ガイド86に連通させた状態で除雪することに
より、図5に鎖線の矢印で示すように、はじめからこの
中間部投雪ガイド86より投雪しつつ除雪することもでき
る。この場合、雪が高い投雪シュート71内を上る必要が
ないので、雪詰まりが生じることはもとよりない。投雪
口79からの投雪時と同様に、このときにも、油圧シリン
ダー91の駆動により可動カバー88を回転させて、その出
口部90が水平面に対してなす角度を調節することによ
り、投雪の角度を調節できる。とくに、道路の脇の外側
の土地に雪を捨てられないような場合には、出口部90を
より下向きにして、道路の近くの位置へ投雪できる。
【0023】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
前記第1実施例では、下部投雪ガイド51を回転駆動する
下部投雪ガイド角度調節装置を油圧シリンダー56とした
が、他に、電動モーターなど適宜の駆動装置を用いられ
る。ブロアケース21,61や投雪シュート31,71の各駆動
装置も同様である。さらに、前記第1実施例の下部投雪
ガイド51と第2実施例の中間部投雪ガイド86とを1つの
ロータリー除雪車にともに設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ブロアケース
を回転可能とすることにより、ブロアケースの出口部を
投雪シュートの入口部から外せるようにして、このブロ
アケースの出口部ないし投雪シュート内の雪詰まりを解
除可能とするとともに、投雪シュートの上部の投雪口か
らの投雪とブロアケースの出口部からの直接投雪とを選
択可能としたロータリー除雪車において、投雪シュート
の入口部から外れたブロアケースの出口部が接続される
下部投雪ガイドと、この下部投雪ガイドの出口部の水平
面に対する角度を調節する下部投雪ガイド角度調節装置
とを設けて、下部投雪ガイドの出口部を下向きにするこ
とを可能にしたので、雪詰まり防止などのために、この
出口部から投雪しながら除雪する場合、これを下向きに
することにより、道路の近くの位置へ投雪でき、道路の
脇の外側の土地に雪を捨てられない場合でも、除雪がで
きる。
【0025】また、請求項2の発明によれば、投雪シュ
ートの中間部に中間部投雪ガイドを設けるとともに、投
雪シュートの入口部を投雪口および中間部投雪ガイドの
一方に選択的に連通させる切換装置を設けたので、投雪
シュートの入口部を中間部投雪ガイドに連通させること
により、投雪シュート内の雪詰まりを解除でき、さら
に、中間部投雪ガイドの出口部の水平面に対する角度を
調節する中間部投雪ガイド角度調節装置を設けて、中間
部投雪ガイドの出口部を下向きにすることを可能にした
ので、雪詰まり防止などのために、中間部投雪ガイドか
ら投雪しながら除雪する場合、これを下向きにすること
により、道路の近くの位置へ投雪でき、道路の脇の外側
の土地に雪を捨てられない場合でも、除雪ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロータリー除雪車の第1実施例を示す
ブロアケースおよび投雪シュート部分の背面図である。
【図2】同上下部投雪ガイドに出口部が接続されたブロ
アケース部分の背面図である。
【図3】同上全体の斜視図である。
【図4】本発明のロータリー除雪車の第2実施例を示す
ブロアケースおよび投雪シュート部分の背面図である。
【図5】同上中間部投雪ガイド付近の断面図である。
【図6】従来のロータリー除雪車の一例を示すブロアケ
ースおよび投雪シュート部分の概略背面図である。
【符号の説明】
11 車体 18 オーガ 21 ブロアケース 24 ブロアケースの出口部 25 油圧シリンダー(ブロアケース回転装置) 31 投雪シュート 35 投雪シュートの入口部 45 投雪口 51 下部投雪ガイド 55 下部投雪ガイドの出口部 56 油圧シリンダー(下部投雪ガイド角度調節装置) 61 ブロアケース 62 ブロアケースの出口部 71 投雪シュート 73 投雪シュートの入口部 79 投雪口 82 開閉板(切換装置) 86 中間部投雪ガイド 90 中間部投雪ガイドの出口部 91 油圧シリンダー(中間部投雪ガイド角度調節装置)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の前部に設けられるオーガと、この
    オーガに対向する入口部を回転軸方向端面部に有すると
    ともに出口部を側面部に有するブロアケースと、このブ
    ロアケースに内蔵されたブロアと、このブロアケースの
    出口部に連通する入口部を下部に有するとともに投雪口
    を上部に有する投雪シュートと、前記ブロアケースを回
    転させるブロアケース回転装置と、前記ブロアケースの
    回転に伴い前記投雪シュートの入口部から外れたブロア
    ケースの出口部が接続される下部投雪ガイドと、この下
    部投雪ガイドを動かしてその出口部の水平面に対する角
    度を調節する下部投雪ガイド角度調節装置とを備え、下
    部投雪ガイドの出口部を下向きにすることを可能にした
    ことを特徴とするロータリー除雪車。
  2. 【請求項2】 車体の前部に設けられるオーガと、この
    オーガに対向する入口部および出口部を有するブロアケ
    ースと、このブロアケースに内蔵されたブロアと、この
    ブロアケースの出口部に連通する入口部を下部に有する
    とともに投雪口を上部に有する投雪シュートと、この投
    雪シュートの中間部に設けられた中間部投雪ガイドと、
    前記投雪シュートの入口部を前記投雪口および中間部投
    雪ガイドの一方に選択的に連通させる切換装置と、中間
    部投雪ガイドを動かしてその出口部の水平面に対する角
    度を調節する中間部投雪ガイド角度調節装置とを備え、
    中間部投雪ガイドの出口部を下向きにすることを可能に
    したことを特徴とするロータリー除雪車。
JP5114924A 1993-05-17 1993-05-17 ロータリー除雪車 Expired - Lifetime JP2580518B2 (ja)

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