JP2003293250A - 立体構造経編地及びその編成方法 - Google Patents

立体構造経編地及びその編成方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐圧性、圧縮回復性、通気性、上・下面部同
士の横ずれ防止等の従来機能を充分に維持しつつ、しか
も、連結糸Rの存在が視覚的に障害とならず、上面部U
の透孔部Hから下面部Bの無地組織Pがはっきりと見え
る、意匠効果の高い立体構造経編地Tを提供することを
目的とする。 【解決手段】 上面部Uがネット組織N、下面部Bが無
地組織Pの立体構造経編地Tであって、そのコ−ス方向
断面において、上面部Uのネット組織Nの合流部M、並
びに分岐部Eを底辺とし、最外側の連結糸R、Rを斜辺
とし、最外側の連結糸R、Rで挟まれた下面部Bを上辺
とする逆台形GDを形成すると同時にその逆台形GD内
に所要数の連結糸Rが配設され、更に上面部Uの外表面
の色と下面部Bの内表面の色が異なる立体構造経編地
T。 【効果】 ネット組織N上方から、透孔部Hを見た際、
連結糸Rは全く、視角に入らず、下面部Bの無地組織が
はっきりと見え、意匠効果に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子張り材や車輌
用シート材、更には衣料用として用いられる立体構造経
編地Tに関し、詳しくは、図1に示すように、上面部U
と下面部Bの2枚の編地と、これらを連結する連結糸R
でなる連結部Cとで構成され、上面部Uが透孔部Hを有
するネット組織Nで、下面部Bが透孔部Hを有しない無
地組織Pで形成される立体構造経編地Tであって、ネッ
ト組織Nの透孔部Hから他方の無地組織Pの内表面が鮮
明に見え、しかも、耐圧性、圧縮回復性、通気性等の機
能性に優れた意匠効果豊かな立体構造経編地Tに関す
る。
【0002】
【従来の技術】椅子張り材や車輌用シート材に用いられ
る立体構造経編地は、表裏2枚の編地を連結する連結部
をセンターカットして2枚に分離して得られる、表面が
均一な立毛を有するベロア調布帛が主流であった。しか
し、昨今は更なる意匠効果と機能性を得るために連結糸
をセンターカットせず、立体構造経編地そのものを使用
するものがある。
【0003】そして、これらの立体構造経編地として
は、耐圧性や圧縮回復性、上、下面部同士の横ずれ防止
等の機能を得るために、上、下面部に対し、ほぼ直交状
態で連結する直交連結糸を有するもの、上、下面部に斜
交した状態で連結する斜交連結糸を有するもの、或いは
直交、斜交の両連結糸を同時に併せ持つトラス構造のも
の等が提案されている。つまり、これら従来の立体構造
経編地においては、連結糸の上、下面部に対する交錯状
態、つまりどのようなトラス構造を形成して、上、下面
部同士の横ずれ防止や耐圧性を向上させるか等、立体構
造の形態維持のための手段に主眼が置かれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記、形態維
持の強化のみを考慮した立体構造経編地においては、上
面部、下面部ともに無地組織である場合には問題になら
ないが、上面部にネット組織を、下面部に無地組織を採
用している場合に問題が生ずる。つまり、従来技術にお
いては、上、下面部同士の横ずれ防止機能を得るために
は、図6に示す斜視図と、図7に示す断面図から判るよ
うに、連結糸Rを外側に張り出し、ネット組織Nを上辺
とする台形Dを形成するので、圧縮を受けていない場合
でもネット組織Nの透孔部Hから連結糸Rが見えてしま
う。或いは、図8に示す斜視図と、図9に示す断面図か
ら判るように、台形D1、D2同士が重なりあって、透
孔部H直下の無地組織Pが全く見えなくなってしまう
等、意匠上の問題が発生する。
【0005】更には立体構造経編地Tが圧縮を受けた場
合には、連結糸Rが透孔部Hからはみ出し、外部から損
傷を受ける、或いは、はみ出した連結糸Rが元の位置に
復帰しにくく、機能性の低下や使用時の不快感、或いは
見栄えが悪くなる等の大きな問題点を呈していた。
【0006】特に、上面部Uにネット組織Nを、下面部
Bに無地組織Pを採用している立体構造経編地Tの場合
には、ネット組織Nの透孔部Hから下面部Bの無地組織
がはっきり見えることで意匠効果の向上を図ることを利
点としているので、透孔部Hから連結糸Rが見えたり、
圧縮時に連結糸Rがはみ出してこれが絡んで元に戻りに
くい等の現象は大きな欠点となる。本発明は、耐圧性、
圧縮回復性、通気性、上・下面部同士の横ずれ防止等の
従来機能を充分に維持しつつ、しかも、連結糸Rの存在
が視覚的に障害とならず、上面部Uの透孔部Hから下面
部Bの無地組織Pがはっきりと見える、意匠効果の高い
立体構造経編地Tを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明においては、立体構造経編地Tのコ−ス方向
断面において、上面部Uのネット組織Nと、下面部Bの
無地組織Pと、これらを連結する連結糸Rとで、ネット
組織Nを底辺とする逆台形GDを形成し、耐圧性、圧縮
回復性、通気性、上面部Uと下面部B同士の横ずれ防止
等の機能を維持しつつ、透孔部Hから連結糸Rがはみ出
すことのない手段を講じた。
【0008】即ち、本発明は、(1)、立体構造経編地
Tのコ−ス方向断面において、上面部Uのネット組織N
を底辺とし、最外側の連結糸R、Rを斜辺とし、最外側
の連結糸R、Rで挟まれた下面部Bを上辺とする逆台形
GDを形成した立体構造経編地Tに存する。
【0009】そして、(2)、逆台形GD内に所要数の
連結糸Rが配設されている立体構造経編地Tに存する。
【0010】そしてまた、(3)、逆台形GD内の所要
数の連結糸RがX字状に交差している立体構造経編地T
に存する。
【0011】そしてまた、(4)、上面部Uがネット組
織N、下面部Bが無地組織Pである立体構造経編地Tに
存する。
【0012】そしてまた、(5)、上面部Uがネット組
織N、下面部Bが無地組織Pの立体構造経編地Tであっ
て、そのコ−ス方向断面において、上面部Uのネット組
織Nの合流部M、並びに分岐部Eを底辺とし、最外側の
連結糸R、Rを斜辺とし、最外側の連結糸R、Rで挟ま
れた下面部Bを上辺とする逆台形GDを形成すると同時
にその逆台形GD内に所要数の連結糸Rが配設され、更
に上面部Uの外表面の色と下面部Bの内表面の色が異な
る立体構造経編地Tに存する。
【0013】そしてまた、(6)、立体構造経編地を構
成する上面部のネット組織における合流部、並びに分岐
部を形成するウエ−ルに、それぞれ連結糸を接結し、こ
れらの連結糸を前記、合流部、並びに分岐部の直下の下
面部のウエ−ルに接結する際、合流部、並びに分岐部の
それぞれのウエ−ル数より少なくとも2ウエ−ル以上少
ない下面部ウエ−ルに連結糸を接結し、その箇所のコ−
ス方向断面に逆台形を形成することで、上面部と下面部
の横ずれや、連結糸がネット組織の透孔部から下面部へ
の視野に入ることを防止した立体構造経編地の編成方法
に存する。
【0014】本発明の目的に沿ったものであれば、上記
1〜5のから選ばれた2つ以上を組み合わせた構成も採
用可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき詳細に説明する。本発明に係る立体構造経編
地は、2列針床経編機であるダブルラッシェル機により
編成され、ネット組織の上面部と無地組織の下面部と、
これらを連結する連結部とで構成されることを基本とす
る。
【0016】ここでネット組織は、図1の模式図に示す
ように、合流部Mと分岐部Eが規則的に配列され、その
間に、例えば6角形である亀甲形の透孔部Hが形成され
る。連結部Cは、前記、合流部Mと分岐部Eに沿って配
設され、上面部Uと下面部Bとを連結するが、本発明に
おいては、連結部Cを構成する連結糸Rは、立体構造経
編地Tを真上から見て、透孔部Hから見えないように合
流部Mと分岐部Eの真下に配設される。つまり透孔部H
の範囲内には、連結糸Rが下面部Bの無地組織Pに接結
される接結箇所を設けない。
【0017】以上の連結について、立体構造経編地の断
面図に従い、更に詳しく説明する。本立体構造経編地T
のA−A' ライン(図1)での切断面、つまり、ネット
組織Nの合流部Mにおけるコ−ス方向断面(すなわち、
ウェール方向に沿って切断した切断面)について図2に
その斜視図を、図3にその断面図を示す。また、本立体
構造経編地Tの組織図は図11に示すとおりである。
【0018】図3において、合流部Mは、4ウエ−ルで
形成されており、それぞれのウエ−ルW1、W2、W
3、W4には連結糸R1、R2、R3、R4が接結され
ていて、これら4本の連結糸Rを下面部Bの無地組織P
のウエ−ルW5、W6に集結させる。つまり、2:1の
割合で集結させる。このことを言い換えれば、合流部M
のウエ−ルWに、それぞれ接結した連結糸Rを、前記合
流部Mの直下の下面部のウエ−ルWに接結する際、合流
部Mのウエ−ル数より少なくとも2ウエ−ル以上少ない
下面部Bのウエ−ルWに連結糸Rを収束して接結するこ
ととなる。
【0019】これを模式図で示せば、図4のごとく、合
流部Mと連結糸Rと下面部Bとで逆台形GD(逆台形に
おいては、長辺を底辺といい、短辺を上辺という)を、
形成することとなる。 この結果、真上からの視線LT
の範囲内に連結糸Rが入らないばかりか、斜め方向から
の斜視線LVの範囲内にも連結糸Rは入らず、下面部B
の無地組織Pの内表面は、透孔部Hからはっきりと見え
ることとなる。
【0020】更に、従来の立体構造経編地が、図6,図
7,図8,図9に示すように上面部Uと下面部Bの横ず
れを防止するために、その断面において台形Dを形成し
ているのに比較して、本発明の立体構造経編地Tは図
2,図3,図4に示すように、台形が逆方向ではあるも
のの、上面部Uと下面部Bの関係において確実に台形を
形成しており、横ずれ防止の効果は充分に得られるので
ある。また、図5に示すように、逆台形GDを形成して
連結部Cを先細りに収束させることで、本立体構造経編
地Tが圧縮され、連結糸Rが撓んだ場合でも、連結糸R
の透孔部Hからのはみ出しが回避されるのである。ま
た、以上のことは、ネット組織Nの合流部Mのみなら
ず、分岐部Eにおいても同様であることは言うまでもな
い。
【0021】以下、本発明の実施例を図面に従い、詳細
に説明する。
【0022】(第1の実施例)マイヤ−製ダブルラッシ
ェル機、RD−6DPLM22Eを用いて、図12に示
す組織図に従い、上面部のネット組織を167dtex
のポリエステル糸で、下面部の無地組織を167dte
xのポリエステル原着糸で、連結部を33dtexのポ
リエステル・モノフィラメント糸で編成し、厚み3.0
mmの立体構造経編地を得た。編成糸の配列は、上面
部、連結部ともに3in3outで編成した。なお、下
面部の無地組織部には赤と黒の原着糸で所要の配列をし
縦ストライプ状の意匠を付与した。本実施例の合流部M
の断面図は、図10に示すように合流部Mのウエ−ル数
が6ウエ−ルで、これらに接結された6本の連結糸R
は、下面部Bの4ウエ−ルに収束され、逆台形GDを確
実に形成している。
【0023】(第2の実施例)マイヤ−製ダブルラッシ
ェル機、RD−6DPLM22Eを用いて、図13に示
す組織図に従い、上面部のネット組織を167dtex
のポリエステル糸で、下面部の無地組織を167dte
xのポリエステル原着糸で、連結部を33dtexのポ
リエステル・モノフィラメント糸で編成し、厚み4.0
mmの立体構造経編地を得た。編成糸の配列は、上面
部、連結部ともに3in3outで編成した。なお、下
面部の無地組織部には赤と黒の原着糸で所要の配列をし
縦ストライプ状の意匠を付与した。本実施例において
も、図10に示す、第1の実施例同様、合流部Mの断面
において確実な逆台形GDを形成している。
【0024】(比較例)マイヤ−製ダブルラッシェル
機、RD−6DPLM22Eを用いて、図14に示す組
織図に従い、上面部のネット組織を167dtexのポ
リエステル糸で、下面部の無地組織を167dtexの
ポリエステル原着糸で、連結部を33dtexのポリエ
ステル・モノフィラメント糸で編成し、厚み4.0mm
の立体構造経編地を得た。編成糸の配列は、上面部を3
in3outで、連結部はすべて編成糸が入った状態で
編成した。なお、下面部の無地組織部には赤と黒の原着
糸で所要の配列をし縦ストライプ状の意匠を付与した。
つまり、合流部Mに接結された6本の連結糸は下面部の
無地組織の6ウエ−ルに接結され、合流部Mの断面は従
来の立体構造経編地のように台形を形成し、透孔部Hか
らは連結糸が見える編地となった。
【0025】以上の3点の立体構造経編地を下記の評価
法に従って評価した。 (評価法) <スナッキング性>JIS1058 A法(ICI型メ
ース試験器)を用いて、100回転後の試験布の状態を
下記項目で評価した。 ○…試験前と状態が変わらない △…表面に毛羽が立っている ×…連結糸の掻き出しが見られる
【0026】<透孔部の意匠性>試験布の上面部の透孔
部を観察し、透孔部から見える下面部の状態を下記項目
で評価した。 ○…下面部の意匠がはっきり見える。 ×…連結糸で遮られ下面部の意匠がはっきり見えない。
【0027】<厚み保持率>被試験布を7cm×7cm
の大きさにし、厚みの変化がわかりやすいように4枚重
ねにした。その上に直径7cmの円柱型の錘5kgを載
せ、この状態で厚みの変化がでやすいように100℃で
2時間放置した。2時間後、錘を取り除いた直後の厚み
を試験後の厚みT2とし、錘を載せる前の厚みをT1と
して 厚み保持率(%)=T2/T1×100 を得た。
【0028】評価は次の通りとした。 ×…〜70% △…70%〜90% ○…90%〜
【0029】(評価結果)本実施例、比較例の評価は表
1のとおりである。以上、本発明の立体構造経編地につ
いては、良好な結果が得られた。
【0030】
【表1】
【0031】以上、本発明についてその詳細を説明した
が、本立体構造経編地はこれらの実施の形態に限定され
ることなく、その本質から逸脱しない範囲で他の変形、
組み合わせが可能である。例えば、コース方向断面にお
いて、逆台形や台形の概念は、略逆台形や略台形に限ら
ず、本発明の立体構造経編地の機能を有する限り類似の
形状も含むことはいうまでもない。また、本立体構造経
編地は、厚みが2〜20mmが好ましい。2mm以下で
はクッション機能が低下することがあり、20mm以上
では逆台形による本発明の効果が薄れる可能性がある。
【0032】
【発明の効果】本立体構造経編地においては、上面部U
のネット組織Nと下面部Bの無地組織Pを連結するそれ
ぞれの連結糸Rが、ネット組織Nの接結箇所から無地組
織Pの接結箇所に向かって先細りに収束した状態に形成
されていることで、ネット組織N上方から、透孔部Hを
見た際、連結糸Rは全く、視角に入らず、下面部Bの無
地組織がはっきりと見える。その結果、ネット組織Nと
無地組織Pに異なる色を用いれば色彩豊かでコントラス
トの鮮明な意匠効果の大きい編地が得られる。
【0033】また、本発明の立体構造経編地は、上面部
Uと下面部Bと連結糸Rとで切断面において逆台形GD
を形成していることで、耐圧性、圧縮回復性、上・下面
部同士の横ずれ防止などの機能性が得られる。
【0034】更に、本発明の立体構造経編地において
は、ネット組織Nにおける透孔部Hの範囲内には連結糸
Rが存在しないことで、圧縮を受けた際でも透孔部Hに
おいて連結糸R同士が絡み合うことがなく良好な圧縮回
復性が得られる。また、連結糸Rが透孔部Hからはみ出
して損傷を受けるといったことが全くない等の利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本立体構造経編地の模式図である。
【図2】図2は、ネット組織の合流部でのコ−ス方向断
面斜視図である。
【図3】図3は、ネット組織の合流部でのコ−ス方向断
面図である。
【図4】図4は、ネット組織の合流部でのコ−ス方向断
面模式図である。
【図5】図5は、ネット組織の合流部での圧縮状態を示
す模式図である。
【図6】図6は、従来における立体構造経編地の斜視図
である。
【図7】図7は、従来における立体構造経編地の断面図
である。
【図8】図8は、従来における立体構造経編地の斜視図
である。
【図9】図9は、従来における立体構造経編地の断面図
である。
【図10】図10は、実施例にける立体構造経編地にお
けるネット組織の合流部断面図である。
【図11】図11は、本発明の立体構造経編地の組織図
である。
【図12】図12は、実施例における立体構造経編地の
組織図である。
【図13】図13は、実施例における立体構造経編地の
組織図である。
【図14】図14は、比較例における立体構造経編地の
組織図である。
【符号の説明】
T…立体構造経編地 U…上面部 B…下面部 N…ネット組織 P…無地組織 E…分岐部 H…透孔部 M…合流部 R…連結糸 C…連結部 W…ウエ−ル D…台形 GD…逆台形

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立体構造経編地のコ−ス方向断面におい
    て、上面部のネット組織を底辺とし、最外側の連結糸を
    斜辺とし、最外側の連結糸で挟まれた下面部を上辺とす
    る逆台形を形成したことを特徴とする立体構造経編地。
  2. 【請求項2】逆台形内に所要数の連結糸が配設されてい
    ることを特徴とする請求項第1記載の立体構造経編地。
  3. 【請求項3】逆台形内の所要数の連結糸がX字状に交差
    していることを特徴とする請求項第2記載の立体構造経
    編地。
  4. 【請求項4】上面部がネット組織、下面部が無地組織で
    あることを特徴とする請求項第1記載の立体構造経編
    地。
  5. 【請求項5】上面部がネット組織、下面部が無地組織の
    立体構造経編地であって、そのコ−ス方向断面におい
    て、上面部のネット組織の合流部並びに分岐部をそれぞ
    れ底辺とし、最外側の連結糸を斜辺とし、最外側の連結
    糸で挟まれた下面部を上辺とする逆台形を形成すると同
    時にその逆台形内に所要数の連結糸が配設されることを
    特徴とする立体構造経編地。
  6. 【請求項6】立体構造経編地を構成する上面部のネット
    組織における合流部、並びに分岐部を形成するウエ−ル
    に、それぞれ連結糸を接結し、これらの連結糸を前記、
    合流部、並びに分岐部の直下の下面部のウエ−ルに接結
    する際、合流部、並びに分岐部のそれぞれのウエ−ル数
    より少なくとも2ウエ−ル以上少ない下面部ウエ−ルに
    連結糸を接結し、その箇所のコ−ス方向断面に逆台形を
    形成することで、上面部と下面部の横ずれや、連結糸が
    ネット組織の透孔部から下面部への視野に入ることを防
    止したことを特徴とする立体構造経編地の編成方法。
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