JP2010095829A - 身体支持用弾性経編布帛 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弾性基布16のシンカーループ面に糸抜きメッシュ隙間52のある表装基布27のニードルループ面を重ね合わせ、それらの基布のニードルループを一体化した重合ニードルループ32によって表装基布27と弾性基布16が一体になった身体支持用弾性経編布帛30を編成する。弾性基布の編組織は弾性糸によって構成し、表装基布の編組織は多繊維糸によって構成する。表装基布の多繊維糸はウェール方向Wに前後して続く複数のコースにつき1回の割合でコース方向Cに移動してウェール方向Wとコース方向に交叉する交叉シンカーループ29を形成し、その交叉シンカーループ29によって3ウェール間スペース以上の振幅をもってウェール方向Wにジグザグに連続させる。
【選択図】図9
Description
メッシュ経編布帛を身体支持装置品のクッション面に使用すると、通気性がよく蒸れ感を与えないが、弛緩して弛み皺が発生し易く、身体支持装置品の耐久性が損なわれる。
その点、弾性糸を挿入糸としてベース編地に編み込んだ緯糸挿入経編布帛や経糸挿入経編布帛では、弛緩した窪みや弛み皺が発生せず、耐久性の点で優れている。
そのためには、その弾性糸の長さ方向における10%伸長時の伸長応力が100(N/5cm)以上になるように、単糸繊度が150dtex以上の太いモノフィラメント弾性糸を緻密に編み込むことが必要とされる。
しかし、そのように単糸繊度が太いモノフィラメント弾性糸は釣糸のように平滑で表面光沢が強いので、経編布帛特有の落ち着きのある外観や柔らかい触感・風合いが失われ、その外観はプラスチック製品に似た単調なものとなり、滑り易く、商品価値のある身体支持装置品は得られない。
この二重弾性経編布帛は、表布と裏布の間が連結糸の林立した空隙層となっているのでクッション性に富み、弾性糸に成る裏布が非弾性糸に成る表布に被覆されているので、光沢が少なく、滑り難く、柔らかく落ち着いた繊細な外観を呈する。
しかし、この二重弾性経編布帛では、表布と裏布の間の空隙層を押し潰され難くするために、表布と裏布を連結する連結糸に、裏布地の裏糸と同じ弾性糸が使用されており(特許文献8の段落0060、0064参照)、その連結糸が、裏布において裏糸と一体になったニードルループを形成すると共に、表布において表糸と一体になったニードルループを形成するので、その表糸と一体になった弾性糸(連結糸)のニードルループが、二重弾性経編布帛(表布)の表面に露顕する。
このため、弾性糸に成る裏布の光沢や滑りが、表布に被覆されて緩和されるとしても、プラスチック調の光沢や滑り易さは解消されず課題となる。
しかし、この平編弾性経編布帛では、弾性糸による光沢や滑りを抑えるために、モール糸等の繊維毛羽やパイル繊維に包まれた太い挿入糸を多用すると、その使用する挿入糸の数、即ち、弾性糸の使用量に対する挿入糸の相対的使用比率に応じて平編弾性経編布帛の弾性が低下する。
その場合、糸抜きメッシュ隙間のあるメッシュ経編布帛を構成する編糸に弾性糸を使用するときは、平編弾性経編布帛全体が強い光沢を帯び、滑り易く、プラスチック製品に似た単調なものとなり、その平編弾性経編布帛を使用しても商品価値のある身体支持装置品は得られない。
そして、経編弾性基布が経編表装基布27に覆われるので、そのプラスチック光沢が抑えられ、メッシュ隙間52を光が透過する透光性弾性経編布帛が得られる。
しかし、その弾性経編布帛は、第2弾性糸によるプラスチック光沢が第1多繊維糸のニードルループと第2多繊維糸のニードルループに覆われて抑えられるとしても、第1筬(フロント筬)で編み込まれる第1弾性糸のシンカーループが表面に露顕してプラスチック光沢が残り、経編表装基布27が目粗なメッシュ調なことから高級品としての印象を与えない。
その経編弾性基布のプラスチック光沢は、多繊維糸によって構成される経編表装基布27に覆われて抑えられる。
しかし、図2と[表2]に示される表装基布は、そのメッシュ隙間52が横畝61と横畝61に挟まれた1行のコースCnの狭い横溝71の溝底に形成されるので、そのメッシュ隙間52からの漏光は少なく、ゴワゴワした硬い感触を与え、感触の軟らかい透光性弾性経編布帛は得られない。
勿論、メッシュ隙間52を広げる方法として、編成時の経編布帛の巻取量を増やしてコース間スペースSを広げ、又、糸抜き数を増やしてメッシュ隙間52の形成されるウェール間スペースG’を広げることも考えられる。
しかし、その場合は、経編弾性基布の経緯密度も粗くなるので、所要の伸長応力を有する弾性経編布帛は得難くなる。
(a−2) 複数本の筬針に通す毎に、その複数本の筬針の数よりも少ない筬針に通すことなく糸抜きとしてそれぞれ配置され、編目を形成しつつコース方向Cに互いに逆向きに移動して交叉するシンカーループ23・24を形成する非弾性第1多繊維糸21と非弾性第2多繊維糸22によって編成され、糸抜きに応じたメッシュ隙間52と、そのメッシュ隙間に対応する隆起部51を有する経編表装基布27が、
(a−3) その経編表装基布27のシンカーループ面を表側に向け、その経編表装基布27のニードルループ面を経編弾性基布16のシンカーループ面に向けて重ね合わされ、
(a−4) 経編表装基布27の第1多繊維糸のニードルループ25と第2多繊維糸のニードルループ26が、それぞれ経編弾性基布16の第1弾性糸のニードルループ15に重なり合って一体化した重合ニードルループ32を形成し、それらの経編表装基布27と経編弾性基布16が一体になって表裏する身体支持用弾性経編布帛30において、
(b) 経編表装基布27の第1と第2の多繊維糸の中のシンカーループ面に直接露顕する第1多繊維糸21が、ウェール方向Wに前後して続く複数のコースC1〜Cnにつき1回の割合でコース方向Cに移動してウェール方向Wとコース方向に交叉する交叉シンカーループ29を形成しており、
(c) その第1多繊維糸の交叉シンカーループ29が、3ウェール間スペース以上(3G以上)の振幅をもって左右に折れ曲がってウェール方向Wに続いていることを第1の特徴とする。
そのメッシュ隙間52を構成する経編表装基布27の第1多繊維糸のニードルループ25と第2多繊維糸のニードルループ26は、それぞれ経編弾性基布16の第1弾性糸のニードルループ15に重なり合って一体化した重合ニードルループ32を形成し、メッシュ隙間52が拡大するとしても経編弾性基布16にウェール密度やコース密度の変化はない。
従って、本発明(第1の特徴)によると、メッシュ隙間52が前後して続く複数のコースC1 〜Cn 間のコース間スペース[(n−1)×S]に応じた透光性を有し、経編弾性基布16のウェール密度とコース密度に応じた所要の伸長応力を備えた身体支持用弾性経編布帛30が得られる。
一方、第1多繊維糸の直交シンカーループ28の長さは、それがコース方向に直交するものであるので前後するコースC1 からコースC2までの距離、つまりコースC1とコースC2 の間のコース間スペースSと同じ長さとなる。
従って、直交シンカーループ28は、交叉シンカーループ29のように隆起した横畝61にはならず、交叉シンカーループ29の構成する横畝61に対応した広幅の横溝71aを形成することになる。
そして、幅の広い横溝71aに形成されるメッシュ隙間52aでは、これが隆起した交叉シンカーループ29a(29b)と交叉シンカーループ29a(29b)の間に挟まれてはおらず、幅の狭い横畝61a(61b)に介在するメッシュ隙間52bとは対照的に鮮明に顕現する。
そして、横溝71aの幅Fが広くなることから、それらの直交シンカーループ28や重合ニードルループ32は、その幅の広い横溝内71aに規則的に散在した地模様になって顕現する。
このため、弾性経編布帛30の表面には、直交シンカーループ28や重合ニードルループ32の形成する地模様の上に横畝61によってストライプ柄を描出したかの如き観を呈し、又、ウェール方向に真っ直ぐな直交シンカーループ28とコース方向に真っ直ぐな横畝61が直交したチェック地模様の施されたピケ織物の如き観を呈することになる。
又、その移動するウェール間スペースを8G以下とするのは、コース方向Cにおいて隣合う交叉シンカーループ29が重なり合って横畝61が脹らみ、横畝間61・61の横溝71に形成されるメッシュ隙間52が、その脹らみ出た交叉シンカーループ29に覆われて弾性経編布帛31の透光性が損なわれないようにするためである。
又、その移動するウェール間スペースを12G以下とするのは、弾性基布16の各コース間が第2弾性糸12によって埋め尽くされて弾性基布16の隠蔽性が高まり、表装基布27のメッシュ隙間52による透光効果が弾性基布16によって損なわれないようにするためである。
その場合、第2弾性糸12も第1弾性糸11に合わせて糸抜きして配置する。
従って、某かの弾性を有するとしても、1%程度の僅かな伸長後の弾性回復率が90%以上となるポリエステル繊維やポリプロピレン繊維、アクリル繊維、ナイロン、ビニロン等の通常の熱可塑性合成繊維、或いは、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex未満のゴム糸やポリウレタン弾性糸のように伸び易い弾性糸は、弾性糸としては本発明に使用されない。
弾性モノフィラメント糸としては、鞘成分ポリマーが芯成分ポリマーよりも融点が低く、熱融着性のある芯鞘構造複合フィラメントが好適である。
そのようなポリエーテル系エステルエラストマーに成るモノフィラメント糸としては、東洋紡績株式会社から『ダイヤフローラ』の製品名をもって製造販売されている弾性糸が例示される。
好ましい多繊維糸21・22は、捲縮ポリエステルマルチフィラメント糸である。
多繊維糸21・22の総繊度は、弾性糸の総繊度の1.1倍〜4.0倍に、つまり、多繊維糸21・22の総繊度を弾性糸11・12よりも太くする。
その場合の「1.1倍」とは、多繊維糸21・22の総繊度と弾性糸11・12の総繊度が略同じであってもよいことを意味する。
多繊維糸21・22の総繊度を弾性糸11・12の総繊度の4.0倍以下とするのは、多繊維糸21・22によって弾性糸11・12の伸縮性が妨げられないようにすると共に、身体支持用弾性経編布帛が分厚くならないようにするためである。
その場合、身体支持用弾性経編布帛30のコース方向(編幅方向)Cにおける10%伸長時の伸長応力は、ウェール方向(編成長さ方向)Wにおける10%伸長時の伸長応力の0.5倍〜3.0倍、好ましくは0.7倍〜2.5倍に設定する。
そのコース方向Cの10%伸長時の伸長応力とウェール方向Wの10%伸長時の伸長応力を同じ程度に設定する場合、その何れか一方の10%伸長時の伸長応力を30N/5cm以上に設定する。
筬針の配置間隔Gが5.5本/cm(14ゲージ/吋)の経編機を使用する場合、ウェール密度については概して18ウェール/25.4mm前後にする。
5枚筬を備えた経編機では、身体支持用弾性経編布帛の表面であるシンカーループ面に直接露顕するシンカーループ23を形成することになる第1多繊維糸21は第1筬(フロント筬)に通し、第2多繊維糸22は第2筬に通し、鎖編目列14を形成することになる第1弾性糸11は第3筬に通し、第2弾性糸12は第4筬と第5筬(バック筬)に通し、第4筬と第5筬(バック筬)と互いに逆向きに振り動かし、第4筬の第2弾性糸12と第5筬(バック筬)の第2弾性糸12によって第1弾性糸の鎖編目列14と鎖編目列14の間を左右から同時に連結する。
7枚筬を備えた経編機を使用する場合には、第6筬とバック筬となる第7筬に第3弾性糸を絡み糸として通し、第1弾性糸の形成する鎖編目列14に第3弾性糸を左右から絡み付かせることも出来る。
8枚以上の筬を備えた経編機では、第1弾性糸11を第1群と第2群の2群に分け、或いは、第2弾性糸12を第1群と第2群と第3群と第4群の4群に分ける等、弾性糸や多繊維糸を数群に分け、それぞれ異なる筬に導入することが出来る。
身体支持用弾性経編布帛の10%伸長時の伸長応力は、JIS−L−1018に準じて幅50mm×長さ250mmの試験片を調製し、つかみ幅を50mmとし、つかみ間隔を150mmとし、引張(加重)速度を200mm/minとし、試験片の伸長率が10%に達した時点での引張荷重として測定される。
以下、5枚筬を備えた経編機の第1筬(フロント筬)に第1多繊維糸21を通し、第2筬に第2多繊維糸22を通し、第3筬に第1弾性糸11を通し、第4筬と第5筬(バック筬)に第2弾性糸12をそれぞれ通して編成された身体支持用弾性経編布帛の実施例について説明する。
下記[表3]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、その移動毎に左右交互に傾斜した交叉シンカーループ29を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図3に示す通りである。
下記[表4]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、その移動毎に左右交互に傾斜した交叉シンカーループ29を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図3に示す通りである。
下記[表5]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に折れ曲がる毎に直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図4に示す通りである。
下記[表6]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に折れ曲がる毎に直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図4に示す通りである。
下記[表7]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に・右から左にそれぞれ曲折する毎に直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その弾性基布27の編組織構造は図7に示され、表装基布27の編組織構造は図8に示され、表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は図5に示され、弾性経編布帛の編組織構造は図7の弾性基布27の編組織構造と図8の表装基布27の編組織構造を重ね合わせた合成図として図9に示される。
下記[表8]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に・右から左にそれぞれ曲折する毎に直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図5に示す通りである。
下記[表9]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を2コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に・右から左にそれぞれ曲折する毎に直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は、図5に示す通りである。
下記[表10]に示す編成仕様に従って、第1多繊維糸21を3コースにつき1回の割合でコース方向Cに移動し、そのシンカーループ23が左から右に・右から左にそれぞれ曲折する毎に2コースにわたって連続する直交シンカーループ28を形成して弾性経編布帛を編成し、ウェール密度が20ウェール/25.4mm、コース密度が19コース/25.4mmの身体支持用弾性経編布帛に仕上げた。
その弾性基布27の編組織構造は図7に示され、表装基布27の編組織構造は図10に示され、表装基布27のシンカーループ面の編組織構造は図6に示される。
更に、直交シンカーループ28や交叉シンカーループ29の連続するコース(C1 〜Cn )の数を変化させ、広狭幅の異なる横畝61X・61Y・61Zと横溝71X・71Y・71Zが並んだストライプ模様を身体支持用弾性経編布帛30の表面(シンカーループ面)に描出することも出来る(図11)。
12:挿入第2弾性糸
13:第1弾性糸のシンカーループ
14:鎖編目列
15:第1弾性糸のニードルループ
16:弾性基布
21:第1多繊維糸
22:第2多繊維糸
23:第1多繊維糸のシンカーループ
24:第2多繊維糸のシンカーループ
25:第1多繊維糸のニードルループ
26:第2多繊維糸のニードルループ
27:表装基布
28:直交シンカーループ
29:交叉シンカーループ
30:経編布帛
32:重合ニードルループ
51:隆起部
52:メッシュ隙間
61:横畝
71:横溝
C :コース方向
W :ウェール方向
S :コース間スペース
G :ウェール間スペース(筬針配置間隔)
P :曲折点
Q :曲折点
Claims (6)
- (a−1) シンカーループ(13)がウェール方向(W)に真っ直ぐ続く鎖編目列(14)を形成する第1弾性糸(11)と、編目を形成することなく第1弾性糸のシンカーループ(13)とニードルループ(15)の間に挿入されて隣合う第1弾性糸の鎖編目列(14)と鎖編目列(14)の間を連結する第2弾性糸(12)によって編成される経編弾性基布(16)のシンカーループ面に、
(a−2) 複数本の筬針に通す毎に、その複数本の筬針の数よりも少ない筬針に通すことなく糸抜きとしてそれぞれ配置され、編目を形成しつつコース方向(C)に互いに逆向きに移動して交叉するシンカーループ(23・24)を形成する非弾性第1多繊維糸(21)と非弾性第2多繊維糸(22)によって編成され、糸抜きに応じたメッシュ隙間(52)と、そのメッシュ隙間に対応する隆起部(51)を有する経編表装基布(27)が、
(a−3) その経編表装基布(27)のシンカーループ面を表側に向け、その経編表装基布(27)のニードルループ面を経編弾性基布(16)のシンカーループ面に向けて重ね合わされ、
(a−4) 経編表装基布(27)の第1多繊維糸のニードルループ(25)と第2多繊維糸のニードルループ(26)が、それぞれ経編弾性基布(16)の第1弾性糸のニードルループ(15)に重なり合って一体化した重合ニードルループ(32)を形成し、それらの経編表装基布(27)と経編弾性基布(16)が一体になって表裏する身体支持用弾性経編布帛(30)において、
(b) 経編表装基布(27)の第1と第2の多繊維糸の中のシンカーループ面に直接露顕する第1多繊維糸(21)が、ウェール方向(W)に前後して続く複数のコース(C1 〜Cn )につき1回の割合でコース方向(C)に移動してウェール方向(W)とコース方向に交叉する交叉シンカーループ(29)を形成しており、
(c) その第1多繊維糸の交叉シンカーループ(29)が、3ウェール間スペース以上(3G以上)の振幅をもって左右に折れ曲がってウェール方向(W)に続いていることを特徴とする身体支持用弾性経編布帛。 - (d) 第1多繊維糸のシンカーループ(23)が左右に折れ曲がる左右何れか一方の曲折点(P又はQ)に前後して続く次のコースに至るまで、第1多繊維糸(21)がコース方向(C)に移動することなくウェール方向(W)に平行しコース方向(C)に直交する直交シンカーループ(28)を形成している前掲請求項1に記載の身体支持用弾性経編布帛。
- (e) 第1多繊維糸のシンカーループ(23)が左右に折れ曲がる左右双方の曲折点(P・Q)のそれぞれに前後して続く次のコースに至るまで、第1多繊維糸(21)がコース方向(C)に移動することなくウェール方向(W)に平行しコース方向(C)に直交する直交シンカーループ(28)を形成している前掲請求項1に記載の身体支持用弾性経編布帛。
- (f) 第1多繊維糸の直交シンカーループ(28)が、ウェール方向(W)に前後して続く複数のコース(C1 〜Cn )にわたって連続して形成されている前掲請求項2と3の何れかに記載の身体支持用弾性経編布帛。
- (g) 経編表装基布の多繊維糸(21・22)が、ウェール方向(W)に前後して続く複数のコース(C1 〜Cn )につき1回の割合であり、且つ、筬針の配列間隔(G)で示される3〜8列のウェール間スペース(3G〜8G)にわたって、コース方向(C)に移動していることを特徴とする前掲請求項1〜4の何れかに記載の身体支持用弾性経編布帛。
- (h) 経編弾性基布の編目を形成することなく挿入される第2弾性糸(12)が、筬針の配列間隔(G)で示される3〜12列のウェール間スペース(3G〜12G)にわたって、コース方向(C)に移動していることを特徴とする前掲請求項1〜5の何れかに記載の身体支持用弾性経編布帛。
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