JP4925009B2 - 部分異硬度弾性経編地 - Google Patents

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本発明は、座椅子、椅子、腰掛け、背凭れ、脚載せ、座席、ソファー、ベット等の身体を支えるために屋内、屋外、車内等で使用される身体支持装置品のフレームの向き合う支桿と支桿の間に張設して身体を弾力的に支える腰掛け面や背凭れ面等のクッション面を構成するために使用される身体支持用弾性布帛に関するものである。
弾性布帛が、その触れる身体の起伏に応じて起伏変形し、体重が押圧力となって弾性布帛に加わる体圧が均等に分散し、身体支持装置品の長時間にわたる使用において、痛みを感じさせたり、その弾性布帛に触れる部分に褥瘡を誘発したりしないようにするため、弾性布帛の10%伸長時の伸長応力を部分的に変えた体圧分散型部分異硬度弾性布帛は公知である(例えば、特許文献1参照)。
即ち、製織過程において杼打込毎に織緯糸を換えることが出来る弾性織地では、織緯糸として織り込む繊度(太さ)や繊維素材等の仕様の異なる数種類の弾性糸を杼打込毎に選択的に換えて織り込んで、織幅方向(X)における10%伸長時の伸長応力を製織方向(Y)において部分的に変えることが出来る(例えば、特許文献1参照)。
編成過程において編緯糸を編針へと導く給糸口を換えることが出来る弾性緯編地では、編緯糸として編み込む繊度(太さ)や繊維素材等の仕様の異なる数種類の弾性糸を選択的に換えて編み込んで、編幅方向(ウェール方向X)における10%伸長時の伸長応力を編成長さ方向(コース方向Y)において部分的に変えることが出来る(例えば、特許文献1参照)。
特許第3928178号公報
然るに、弾性経編地では、それを構成する編経糸も挿入糸もビームから筬と導入され、その筬針から編針へと供給されて編み込まれるようになっている。
その筬には経編地のウェール列の数に応じた無数の筬針が装着されており、編成過程において無数の編経糸或いは挿入糸の導入されている筬を別の筬に取り換えることは出来ない。
従って、弾性経編地では、編経糸や挿入糸として編み込む弾性糸の繊度(太さ)や繊維素材等の仕様を編成過程において選択的に変えることは出来ず、編幅方向(ウェール方向X)における10%伸長時の伸長応力が編成長さ方向(コース方向Y)において部分的に変化した部分異硬度弾性経編地は得られない。
そこで本発明は、編経糸や挿入糸等として編み込む弾性糸の繊度(太さ)や繊維素材等の仕様を編成過程において変えることなく、編幅方向(ウェール方向X)における10%伸長時の伸長応力が編成長さ方向(コース方向Y)において部分的に変化した部分異硬度弾性経編地を得ることを目的とする。
本発明に係る部分異硬度弾性経編地は、(a) 編み込まれてニットループ15を形成する編経糸11と、ニットループを形成することなく複数列のウェール間14a、14b、14c………を移動して編み込まれて編経糸11のニットループ15に係止される挿入糸12との少なくとも2種類の糸条によって編成されており、
(b) 挿入糸12には、15%伸長後の弾性回復率が90%以上の弾性糸が使用されており、
(c) 編成長さ方向Yの単位長さ(25.4mm)当りに挿入糸12が編幅方向Xに移動して編み込まれるコース13の数として示される挿入糸編込密度P(単位:コース数/25.4mm)と、挿入糸12が編み込まれるコース13において編幅方向Xに移動する距離Lに応じたウェール列の数L(単位:ウェール数)との積(P×L)で示される挿入糸編込量Rが編成長さ方向Yにおいて変化しており、
(d) 編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力が、その挿入糸編込量Rに応じて編成長さ方向Yにおいて変化していることを特徴とする。
本発明に係る身体支持装置品は、上記の特徴を有する部分異硬度弾性経編地16が、身体支持装置品のフレームの向き合う支桿23と支桿23の間に張設されて、身体支持装置品の身体を支えるクッション面を構成していることを特徴とする。
複数列のウェール間14a、14b、14c………を移動してニットループを形成することなく編み込まれる挿入糸12は、その移動した複数列のウェール間14a、14b、14c………では編幅方向Xに真っ直ぐ連続した直線糸条になっており、挿入糸編込密度Pが緻密なコース13b、即ち、コース間隔Hbの狭いコース13bでは、編成長さ方向Yにおける単位長さ当たりの挿入糸12の直線糸条部分の数も多いので、その緻密なコース13bでの編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力は、挿入糸編込密度Pが粗いコース13a、即ち、コース間隔Haの広いコース13aでの編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力に比して強くなる。
挿入糸12が編幅方向Xに移動する距離、即ち、その移動する過程で交叉するウェールの数Lが多ければ、その移動するコース13bにおいて挿入糸12の編幅方向Xに真っ直ぐ連続した直線糸条部分の長さLbが、挿入糸12が編幅方向Xに移動して交叉するウェールの数Lの少ないコース13aにおいて編幅方向Xに真っ直ぐ連続した挿入糸12の直線糸条部分の長さLaに比して長くなる。
従って、挿入糸12が編幅方向Xに移動して交叉するウェールの数Lの多いコース13bにおける挿入糸12の編込量が、挿入糸12が編幅方向Xに移動して交叉するウェールの数Lの少ないコース13aにおける挿入糸12の編込量に比して多くなる。
そして、編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力は、挿入糸12の編込量に比例して増減するので、挿入糸12の移動するウェールの数Lの多いコース13bでの編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力は、挿入糸12の移動するウェールの数Lの少ないコース13aでの編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力に比して強くなる。
このように、挿入糸編込密度Pと挿入糸の移動距離(ウェール数)Lに比例して、編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力が強くなるので、それらの積(P×L)として示される挿入糸編込量Rに比例して編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力が強くなる。
そして、経編機では、編成過程において筬をサーボモーターによって編幅方向Xに往復駆動(筬振り運動)することが出来、その筬の移動量に応じて挿入糸12が編幅方向Xに移動して交叉するウェールの数Lを制御することが出来る。
又、経編機では、編成過程において編成される経編地を引き出す巻取ロールをサーボモーターによって回転駆動することが出来、その巻取ロールの回転速度に応じて経編地のコース間隔Hが変化するので、挿入糸編込密度Pを巻取ロールの回転速度によって制御することが出来る。
従って、本発明によると、挿入糸編込密度Pと挿入糸の移動ウェール数Lとの積(P×L)として示される挿入糸編込量Rを変えて、編幅方向Xでの10%伸長時の伸長応力が編成長さ方向Yにおいて部分的に異なる身体支持用部分異硬度弾性経編地16を得ることが出来、この一枚の部分異硬度弾性経編地16を身体支持装置品のフレームの向き合う支桿23と支桿23の間に、その編幅方向Xを支桿23と支桿23の向き合う方向に向け、身体支持装置品の背凭れ部21から腰載せ部22まで連続させて張設することで、身体を支えるクッション面における経編地16の編幅方向Xでの10%伸長時の伸長応力が、背凭れ部21の椎骨対応部分24の前後において徐々に増減し、或いは又、腰載せ部22の仙骨対応部分25においては仙骨対応部分25から腰載せ部22の前端縁部分である太股対応部分26にかけて徐々に増減して、座り心地は極めて快適な座椅子や椅子等の身体支持装置品を得ることが出来る。
挿入糸編込密度Pについては、筬を編幅方向Xに往復駆動(筬振り運動)するサーボモーターによって制御することが出来、又、挿入糸の移動ウェール数Lについても、経編地を引き出す巻取ロールを回転駆動するサーボモーターによって制御することが出来る。
しかし、挿入糸編込密度Pや挿入糸の移動ウェール数Lの制御手段については、サーボモーターだけに限定されるものではなく、チェーン・カム機構や歯車変速機構、変速プーリー機構等を適用することも出来る。
挿入糸編込量Rについては、その変化量ΔRが編成長さ方向Yを基軸としてなだらかな変位曲線図を描くように、徐々に変えることが出来る。
例えば、図2に示すように、座椅子や椅子20のフレームの左右向き合う支桿23と支桿23の間に、背凭れ部21から腰載せ部22まで連続した一枚の部分異硬度弾性経編地16を張設する場合、背凭れ部21の椎骨対応部分24の前後において徐々に挿入糸編込量Qを増減し、腰載せ部22の仙骨対応部分25においては挿入糸編込量Qを少なくし、仙骨対応部分25から腰載せ部22の前端縁部分である太股対応部分26にかけて徐々に挿入糸編込量Qを増やすことが出来る。
編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力は100〜300N/5cm以上に設定するとよいが、編経糸11にも弾性糸を適用する場合、特に、その弾性糸をニットループ15を形成する編経糸11に対する補助弾性糸として編経糸11のニットループ15がコース方向(編成長さ方向Y)に形成する鎖編目列にニットループを形成することなく絡み付けて編み込む場合には、その補助弾性糸によって編成長さ方向Yにおける10%伸長時の伸長応力が確保され、部分異硬度弾性経編地16を編成長さ方向Yにも緊張して張設することが出来るので、その編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力を15〜100N/5cmに、即ち、100N/5cm以下に設定することも出来る。
その場合、その補助弾性糸によって確保される編成長さ方向Yにおける10%伸長時の伸長応力Fcを15N/5cm以上に設定し、編幅方向Xにおける10%伸長時の伸長応力Fwを編成長さ方向Yにおける10%伸長時の伸長応力Fcよりも強くする(Fw>Fc)。
編経糸11と挿入糸12と絡み糸(補助弾性糸)としては、単繊維繊度が150dtex以上であり、10%伸長時の伸長応力が0.1cN/dtex以上、好ましくは0.2〜0.8cN/dtex、更に好ましくは0.2〜0.4cN/dtexの弾性モノフィラメント糸、例えばポリエーテル系エステル弾性モノフィラメント糸を使用し、多繊糸条には捲縮ポリエステルマルチフィラメント糸を使用するとよい。
弾性糸の最大総繊度は2000dtex以下にすればよい。
部分異硬度弾性経編地16は、シングルラッシェル経編機やトリコット経編機による表裏二重経編地とすることが出来る。
その場合、ニットループを形成する編経糸11と、ニットループを形成することなく複数列のウェール間14a、14b、14c………を移動して編み込まれる弾性糸に成る挿入糸12によって編成し、その挿入糸編込量Rが編成長さ方向Yにおいて変化した部分異硬度弾性経編地(16)を弾性ベース裏編地とし、その弾性ベース裏編地の表面に、単繊維繊度10dtex以下の多数の繊維によって構成されており、弾性ベース裏編地の編経糸11と挿入糸12の何れよりも太い多繊糸条を表糸として、編経糸11のニットループ15と一体になったニットループを形成して編み込み、弾性ベース裏編地の表面に表糸のシンカーループを突出させるとよい。
その弾性ベース裏編地の表面に表糸によって構成される編組織は、表糸が部分的に糸抜きされた筬によって編み込まれた開口面積1mm2 以上の糸抜きメッシュ孔のあるメッシュ編組織とし、表糸の編組織によって弾性ベース裏編地の伸縮弾性が阻害されないようにする。
部分異硬度弾性経編地16は、ダブルラッシェル経編機によって表布と裏布を連結糸によって連結して表裏二重に編成することも出来る。
その場合、裏布については、ニットループを形成する編経糸11と、ニットループを形成することなく複数列のウェール間14a、14b、14c………を移動して編み込まれる弾性糸に成る挿入糸12によって編成し、その挿入糸編込量Rが編成長さ方向Yにおいて変化した部分異硬度弾性経編地とし、表布については、部分異硬度弾性裏布(16)の伸縮弾性を阻害しない開口面積1mm2 以上の糸抜きメッシュ孔のあるメッシュ経編地とする。
挿入糸編込量Rが編成長さ方向Yにおいて変化するのは、弾性裏布16の編幅方向Xにおける一部、例えば、図3に示すように、座椅子や椅子20のフレームの左右向き合う支桿23と支桿23の間に背凭れ部21から腰載せ部22まで連続して張設される弾性経編地16では、その中央部分27の挿入糸編込量Rだけを編成長さ方向Yにおいて部分的に変え、その左右両端縁部分28・28の挿入糸編込量Rを編成長さ方向Yにおいて変化させず一定にすることも出来る。
その場合、その中央部分27の挿入糸12cの全てを、左右両端縁部分28・28の挿入糸12とは異なる別の筬の筬針に挿通し、編成長さ方向Yに位置する仙骨対応部分25において挿入糸12cの挿通している筬の編幅方向Xへの移動ウェール数Lだけを変え、その挿入糸12cの挿入糸編込量Rを仙骨対応部分25において加減する。
図4は、仙骨対応部分25と左右両端縁部分28・28との境目、および、仙骨対応部分25に前後する仙骨対応部分25と背凭れ部21乃至太股対応部分26との境目での挿入糸編込量Rの変化の状態を図示しており、左右両端縁部分28・28における挿入糸12の編幅方向Xへの移動距離Lは、腰載せ部22の前端縁部分から背凭れ部21の上端縁部分に到るまで一定になっいる。尚、図3と図4に図示する弾性経編地16において、コース間隔H(挿入糸編込密度P)は、中央部分27も左右両端縁部分28も、腰載せ部22の前端縁部分から腰載せ部22の上端縁部分に到るまで一定になっている。
繊度300dtexのポリエーテル系エステル弾性モノフィラメント糸を挿入糸12と編経糸11として弾性ベース経編地を編成しつつ、その編経糸11のニットループ15と一体のニットループを形成しつつ総繊度450dtexのポリエステル・マルチフイラメント糸を表糸として編み込み、弾性ベース経編地のシンカーループ面に表糸によるメッシュ経編地を重ねて編成し、弾性ベース経編地とメッシュ経編地が一体になった表裏二重部分異硬度弾性経編地を編成した。
表糸は、第1群の表糸と第2群の表糸との2群に分けられ、第1筬(フロント筬)と第2筬に分かれて導入し、それぞれ1本の筬針に表糸15を挿通し、それに続く3本の筬針を糸抜きとし、筬針4本につき1本の割合で表糸15を挿通し、筬針4本につき3本の割合で糸抜きとした。
編経糸11は、第3筬に導入され、1本の筬針に挿通し、それに続く1本の筬針を糸抜きとし、筬針1本おきに挿通した。
挿入糸12は、第1群の挿入糸12aと第2群の挿入糸12bとの2群に分けて第4筬と第5筬(バック筬)に導入し、それぞれ1本の筬針に挿入糸11を挿通し、それに続く1本の筬針を糸抜きとし、筬針1本おきに挿通した。
第1筬(フロント筬)と第2筬では、3−4/1−0/3−4/1−0/………と続く表糸の編組織を編成した。
第3筬は、1−0/0−1/1−0/0−1/………と続く編経糸11の編組織を編成した。
第4筬は、0−0/4−4/0−0/4−4/………と続く挿入糸12aの編組織を編成した。
第5筬(バック筬)は、4−4/0−0/4−4/0−0/………と続く挿入糸12b編組織を編成した。
編成過程では、経編地を引き出す巻取ロールの回転速度をサーボモーターによって変え、20コース/25.4mmの挿入糸編込密度で太股対応部分26を約30cm編成し、それに続く8コース分を19コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を18コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を17コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を16コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を15コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く仙骨対応部分25を14コース/25.4mmの挿入糸編込密度で約30cm編成し、それに続く8コース分を15コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を16コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を17コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を18コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く腰載せ部22と背凭れ部21との中間部分を19コース/25.4mmの挿入糸編込密度で約10cm編成し、それに続く8コース分を20コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を21コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を22コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を23コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く椎骨対応部分24を24コース/25.4mmの挿入糸編込密度で約5cm編成し、それに続く8コース分を23コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を22コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を21コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く8コース分を20コース/25.4mmの挿入糸編込密度で編成し、それに続く背凭れ部21の上端縁部分を19コース/25.4mmの挿入糸編込密度で約30cm編成し、腰載せ部22から背凭れ部21まで連続した部分異硬度弾性経編地を編成した。
この腰載せ部22から背凭れ部21まで連続した一枚の部分異硬度弾性経編地16を椅子20のフレームの左右向き合う支桿23と支桿23の間に張設した。
その椅子の座り心地は極めて快適であった。
本発明に係る弾性経編地の拡大平面図である。 本発明に係る弾性経編地の使用状態での斜視図である。 本発明に係る弾性経編地の使用状態での斜視図である。 本発明に係る弾性経編地の拡大平面図である。
符号の説明
11:編経糸
12:挿入糸
13:コース
14:ウェール列
15:ニットループ
16:部分異硬度弾性経編地
20:椅子
21:背凭れ部
22:腰載せ部
23:支桿
24:椎骨対応部分
25:仙骨対応部分
26:太股対応部分
27:中央部分
28:端縁部分
X :編幅方向(ウェール方向)
Y :編成長さ方向(コース方向)

Claims (2)

  1. (a) 編み込まれてニットループ(15)を形成する編経糸(11)と、ニットループを形成することなく複数列のウェール間(14a、14b、14c………)を移動して編み込まれて編経糸(11)のニットループ(15)に係止される挿入糸(12)との少なくとも2種類の糸条によって編成されており、
    (b) 挿入糸(12)には、15%伸長後の弾性回復率が90%以上の弾性糸が使用されており、
    (c) 編成長さ方向(Y)の単位長さ当りに挿入糸(12)が編幅方向(X)に移動して編み込まれるコース(13)の数として示される挿入糸編込密度(P)と、挿入糸(12)が編み込まれるコース(13)において編幅方向(X)に移動するウェール列の数(L)との積(P×L)で示される挿入糸編込量(R)が編成長さ方向(Y)において変化しており、
    (d) 編幅方向(X)における10%伸長時の伸長応力が、その挿入糸編込量(R)に応じて編成長さ方向(Y)において変化している部分異硬度弾性経編地。
  2. 前掲請求項1に記載の部分異硬度弾性経編地(16)が、身体支持装置品のフレームの向き合う支桿(23)と支桿(23)の間に張設されて、身体支持装置品の身体を支えるクッション面を構成している身体支持装置品。
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