JPS62240092A - 部分的に強度が相違する芯地を使用した身体用支持具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野〉 本発明は家具としての椅子やベッド、又は自動車用のシ
ート等に利用することができる部分的に強度が相違する
芯地を使用した身体用支持具に関するものである。

〈従来の技術〉 周知の様に家具としての椅子やべ一２ド、又は自動車用
の椅子等においては、身体に接触する部分によって異な
った伸縮性１強度を有する素材を縫製等により適宜に連
続して使用に供している０例えばワイヤースプリングの
表面に、補強芯地で包囲した発泡ウレタンの成型品をａ
′ｊ！１し、この成型品の表面に表面材と薄い発泡ウレ
タンシート及び芯地を縫製して一体状にしたものを被着
して椅子やシートとかベッドにしている。

〈発明が解決りようとする問題点〉 しかし、上記した芯地は経、緯方向の補強をある程度期
待できるが、斜め方向の補強が殆ど期待できないので、
使用により身体の圧力が加わると曲面への抗力が乏しく
、所謂ヘタリ現象が生じる。又、自動車用シートの場合
は、最も人間工学的機能を要求されるので物性の異るシ
ート材を少なくとも２種類以上縫製してつなぎ合わせな
がら形成しているので、作成工程が極めて繁雑である。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、椅子。

シートやベッド等の身体用支持具の表面部材において、
身体接触部分の負荷荷重に抗する繊維素材の糸の配列状
態が、少なくとも３軸方向以上を含み、しかも上記表面
素材の背部、座部、腰部の各部分における２部分以上が
幅全体に亘って個々の糸が連続して補強されていること
を特徴とすることにより、４軸方向に糸を挿入し得る経
編機を使用して身体の部位に応じ、糸の配列密度を連続
的に変化させて部分的に伸度、強度の異なる芯地を利用
した身体用支持具を提供するのである。

〈実施例〉 以下に本発明を図面の実施例に基づいて説明する。

第１図及び第２図は４軸方向に糸を配列した経編生地ｌ
の基本的な組織の拡大図で、複数の糸材２・・・を斜め
方向に連続しで配した第１の斜め挿入糸部分３と、該第
１の斜め挿入糸部分３の糸材２に対して交差するように
複数の糸材４・・・を斜め方向に連続して配した第２の
斜め挿入糸部分５とを二層にするとともに、第２の斜め
挿入糸部分５の片面に複数の経の糸材６・・・を連続し
て配した経挿入糸部分７と、複数の緯の糸材８・・・を
連続して配した緯挿入糸部分９を重合して四層にし、上
記各糸材２，４，６．８をループ糸１０で一連に絡めて
固定したものである。

一般に、自動車用シートの身体接触部分は背部、座部の
二つに区分されているが、身体をシートに定着させ易く
するため、部分的に曲面を形成し、且つ伸度や強度に変
化をもたらせている。即ち、第３図で示すように、自動
車用シートの背部１１は左右の隆出部分１２と１両隆出
部分１２の間に位置する前支持部分１３と、前支持部分
１３の下側に連続する腰支持部分１４とを有する。そし
て、両隆出部分１２は緩く盛り上って伸縮性の少ない部
分で、前支持部分１３は比較的柔軟で背中に密着する部
分で、腰支持部分１４は上記前支持部分１３より固いが
伸縮性が有る部分である。

本発明の経編生地ｌは上記した第１の斜め挿入糸部分３
、第２の斜め挿入糸部分５、経挿入糸部分７及び緯挿入
糸部分９を挿入し得る経編機を使用し、身体の背部、腰
部、尻部及び脚部等が接触する部分に、糸の配列密度を
連続的に変化させて部分的に伸縮性１強度等を異ならせ
るのである。

第４図は自動車用シートの背部１１の糸材の配列状態を
示すもので、経編機の針密度６ゲ一ジ／吋を用いて。

ループ糸　→フィラメント糸２００デニール挿入糸　　
→紡績糸　１１５ にて編立るものとする。

そして、製品幅５０ｃ層を得るために、ループ糸は１１
８針総づめとし、左右の経挿入糸部分１５．１５は各々
３０針宛紡績糸をガイドに通す、斜め挿入糸は１１８針
宛２列ガイドに通し総づめとする。ループ糸の編組織を
経編生地ｌ／２　、Ｉｌｏのトリコット目として編成し
、緯挿入糸を８コ一ス／吋の打ち込み密度にして編成す
る。

上記した条件でＭ；ａ成するには、−８，長３０ｃ口程
度連続して緯挿入糸を編み込み、腰支持部分１４に相当
する下方部分１６を作成する。次に打込み密度を１０コ
一ス／吋で編成し、緯挿入糸を編み込まないものとする
。この状態で生地長さ３０ｃ＋ｓを編成すると、平織物
をバイアスにカットしたのと同様な前支持部分１３に相
当する部分１７を作成することができる。この結果、幅
が５０ｃｍ、長さが６０ｃｍの自動車用シートの背部支
持用面の表面材となる。

即ち、両側の経挿入糸部分１５は１３ｃｍ幅で固い補強
性を有し、前支持部分１３に相当する中央の部分１７は
伸縮性に富んで復元性を有することになり、腰支持部分
１４に相当する下方部分１６は固い部分となり、更に下
方部分１６の両側であって経挿入糸部分１５から下方に
連続する部分１８．１８は上記下方部分１６より固くな
り、着席した人体の腰部を両側から支持することになる
。

そして、上記のようにして作成した芯地を例えばラテッ
クス系の合成樹脂溶液内に浸清し、乾燥すると自動車用
シートの芯材として使用に供することができる。

上記した説明は自動車用シートの場合であるが、家具用
の椅子として或いはベッド用として利用する場合には適
宜の寸法にして椅子の表面素材やベッドの素材表面に貼
付し、発泡ウレタン等に接辺すればよい。

以上本発明を図面の実施例に付いて説明したが、本発明
は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範
囲に記載された事項を変更しない限り、どのようにでも
実施することができる。

〈発明の効果〉 以上要するに本発明によれば身体接触部分の負荷荷重に
抗するｆａｍ素材の糸の配列状態が、少なくとも３他方
向以上を含み、しかも表面素材の背部、座部、腰部の各
部分における２部分以上が幅全体に亘って個々の糸が連
続して補強されていることを特徴とするので、必要部分
的に硬度１強度や柔軟性が相違する芯地を極めて簡単に
作成することができ、しかもこの芯地により家具用の椅
子やベッド、自動車用のシート等を効果的に製造するこ
とができる。

又、芯地は複数の布地をつなぎ合わせることなく一連に
縫製できるので体裁が良いばかりでなく充分な強度が有
り、実用的価値の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は芯地の
基本組織の平面図、第２図は同上の側面図、第３図は自
動車用シートの背部の概略正面図、第４図は自動車用シ
ートの挿入糸の配列図である。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）椅子、シートやベッド等の身体用支持具の表面部
   材において、身体接触部分の負荷荷重に抗する繊維素材
   の糸の配列状態が、少なくとも３軸方向以上を含み、し
   かも上記表面素材の背部、座部、腰部の各部分における
   ２部分以上が幅全体に亘って個々の糸が連続して補強さ
   れていることを特徴とする部分的に強度が相違する芯地
   を使用した身体用支持具
2. （２）配列される糸の密度が身体を支持する部位によっ
   て異なるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
   （１）項に記載の部分的に強度が相違する芯地を使用し
   た身体用支持具
3. （３）連続した生地内に芯度、強度が異なる部分を有す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の
   部分的に強度が相違する芯地を使用した身体用支持具