JP2003292937A - 増粘剤組成物 - Google Patents
増粘剤組成物Info
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Abstract
びに当該増粘剤組成物を配合してなる水系エマルション
および水系エマルション塗料を提供すること。 【解決手段】一般式(1)で示される化合物を含むこと
を特徴とする増粘剤組成物による。 [式中、X、Zはコレステリル基、ラノステリル基、ア
グノステリル基およびラノリン基から選ばれる基であ
り、Yはジイソシアネ−ト化合物から導かれる2価の有
機残基であり、OR、OR’およびOR”は炭素数2〜
4のオキシアルキレン基であり、a、dは1〜50の整
数であり、bは10〜500の整数であり、cは1以上
の整数である。]
Description
らに詳しくは水系エマルションおよび水系エマルション
塗料などに有用な増粘剤に関するものである。
(ヒドロキシエチルセルロ−スなど)、合成品と多くの
物が知られている。合成品の中でもポリアクリル酸系や
ポリオキシアルキレングリコ−ル誘導体など多くが知ら
れている。例えば水系エマルション塗料用にこれらの増
粘剤を用いた場合、天然物、半合成品、ポリアクリル酸
系では、耐水性が悪く雨などにより経時での塗膜表面の
劣化等の問題があった。
シアルキレングリコ−ル誘導体では、チクソ性が弱く垂
れ止めや顔料沈降防止には有用ではなかった。(特公昭
52−25840号、特公平1−55292号、特開昭
58−213074)
よび耐水性に優れた増粘剤組成物並びに当該増粘剤を配
合してなる水系エマルションおよび水系エマルション塗
料を提供することを目的とする。
件を備えた化合物が上記の目的に合致することを見出し
本発明に至った。すなわち、本発明の増粘剤組成物は一
般式(1)で示される化合物の1種以上を含むことを特
徴とするものである。 [式中、X、Zはコレステリル基、ラノステリル基、ア
グノステリル基、ラノリン基から選ばれる基であり、Y
はジイソシアネ−ト化合物から導かれる2価の有機残基
であり、OR、OR’、OR”は炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基であり、a、dは1〜50の整数であり、
bは10〜500の整数であり、cは1以上の整数であ
る。]
01〜10質量%配合してなる水系エマルションであ
る。
0.01〜10質量%配合してなる水系エマルション塗
料である。
は、コレステリル基、ラノステリル基、アグノステリル
基およびラノリン基から選ばれる基である。これらのう
ち好ましくはコレステリル基、ラノステリル基およびア
グノステリル基である。X、Zは同種でもよく、異種の
組み合わせでもよい。
ネ−ト化合物から導かれる2価の有機残基であり、ジイ
ソシアネ−ト化合物としては特に限定されない。ジイソ
シアネ−ト化合物としては例えば、脂肪族系ジイソシア
ネ−ト化合物、芳香族系ジイソシアネ−ト化合物および
脂環族系ジイソシアネ−ト化合物などがあげられる。
例えば、メチレンジイソシアネ−ト、ジメチレンジイソ
シアネ−ト、トリメチレンジイソシアネ−ト、テトラメ
チレンジイソシアネ−ト、ペンタメチレンジイソシアネ
−ト、ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ヘプタメチレ
ンジイソシアネ−ト、オクタメチレンジイソシアネ−
ト、ノナメチレンジイソシアネ−ト、デカメチレンジイ
ソシアネ−ト、ジプロピルエ−テルジイソシアネ−ト、
2,2−ジメチルペンタンジイソシアネ−ト、3−メト
キシヘキサンジイソシアネ−ト、2,2,4−トリメチ
ルペンタンジイソシアネ−ト、3−ブトキシヘキサンジ
イソシアネ−ト、1,4−ブチレングリコ−ルジプロピ
ルエ−テルジイソシアネ−ト、メタキシリレンジイソシ
アネ−ト、パラキシリレンジイソシアネ−トおよびテト
ラメチルキシリレンジイソシアネ−トなどがあげられ
る。
例えば、メタフェニレンジイソシアネ−ト、パラフェニ
レンジイソシアネ−ト、2,4−トリレンジイソシアネ
−ト、2,6−トリレンジイソシアネ−ト、ジメチルベ
ンゼンジイソシアネ−ト、エチルベンゼンジイソシアネ
−ト、イソプロピルベンゼンジイソシアネ−ト、ビフェ
ニルジイソシアネ−ト、トリジンジイソシアネ−ト、
3,3’−ジメトキシビフェニルジイソシアネ−ト、ナ
フタレンジイソシアネ−ト、4,4’−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、2,2’−ジメチルジフェニルメ
タン−4,4’−ジイソシアネ−ト、3,3’−ジメト
キシジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネ−ト、
4,4’−ジメトキシジフェニルメタン−3,3’−ジ
イソシアネ−ト、4,4’−ジエトキシジフェニルメタ
ン−3,3’−ジイソシアネ−トおよび2,2’−ジメ
チル−5,5’−ジメトキシジフェニルメタン−4,
4’−ジイソシアネ−トなどがあげられる。
例えば、シクロヘキシルジイソシアネ−ト、水添キシリ
レンジイソシアネ−ト、イソホロンジイソシアネ−トお
よびジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
−トなどがあげられる。
よびOR”は炭素数2〜4のオキシアルキレン基であ
る。炭素数が2未満および4を越えると増粘性が低下す
る。炭素数2〜4のオキシアルキレン基としてはオキシ
エチレン基、オキシプロピレン基およびオキシブチレン
基などがあげられる。これらのうちオキシエチレン基は
必須である。オキシエチレン基の割合は、好ましくは全
オキシアルキレン基の60質量%以上、さらに好ましく
は全オキシアルキレン基の80質量%以上、特に好まし
くは全オキシアルキレン基の90質量%以上である。オ
キシエチレン基が60質量%未満では増粘性が低下す
る。(OR)a、(OR’)bおよび(OR”)dは2
種以上のオキシアルキレン基をブロックまたはランダム
に繋いだものでも良く、オキシアルキレン基は同種でも
よく、異種の組み合わせでもよい。
OR、OR”の繰り返し単位を表わし、1〜50の整数
であり、好ましくは1〜30であり、さらに好ましくは
1〜10である。1未満では反応がうまく進行せず、5
00を越えると増粘性が低下する。
り返し単位を表わし、10〜500の整数であり、好ま
しくは20〜400であり、さらに好ましくは30〜3
00である。10未満および500を越えると増粘性が
低下する。
ては、公知のウレタン化反応を用いて合成することがで
きる。例えばポリエ−テルモノオ−ル、ポリエ−テルジ
オ−ルおよびジイソシアネ−トを2〜10時間反応して
合成できる。例えば、ポリエ−テルモノオ−ル、ポリエ
−テルジオ−ルおよびジイソシアネ−トから合成する場
合、一括仕込みによる合成方法でもよく、またポリエ−
テルジオ−ルとジイソシアネ−トを反応させた後ポリエ
−テルモノオ−ルと反応させ合成する方法、あるいはポ
リエ−テルモノオ−ルとジイソシアネ−トを反応させた
後ポリエ−テルジオ−ルと反応させ合成する方法でもよ
い。反応により副生成物ができる場合があるが副生成物
との混合物で使用できる。
は70〜100℃である。40℃未満では反応が遅く反
応完結までに時間がかかりすぎる欠点があり、また、1
30℃より高い温度では異常な副反応が起こり好ましく
ない。
される溶剤は活性水素を含有しないことを要し、例えば
芳香族系溶剤としてトルエンおよびキシレンなど、脂肪
族系溶剤として石油エ−テルおよびn−ヘキサンなど、
脂環式系溶剤としてシクロヘキサン、シクロヘキサノン
およびデカリンなど、ハロゲン含有溶剤としてクロロホ
ルム、四塩化炭素、エチレンジクロライドおよびクロル
ベンゼンなど、エステル系溶剤として酢酸エチル、酢酸
ブチルおよび酢酸ペンチルなど、ケトン系溶剤としてメ
チルエチルケトン、ジエチルケトンおよびメチルイソブ
チルケトンなどがあげられる。
れる触媒としては、例えばアミン系化合物としてトリエ
チルアミン、トリエチレンジアミン、ヘプタメチルジエ
チレントリアミン、N−メチルモルホリンおよびベンジ
ルトリエチルアンモニウムハイドロオキサイドなど、金
属含有化合物として塩化第1スズ、塩化第2スズ、オク
チル酸スズ、オクチル酸鉛、ジブチルチンジラウレ−
ト、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛、ナフテン酸カ
リウムおよび三塩化アンチモンなどがあげられる。触媒
添加量は仕込み全質量に対し、0.001〜1質量%で
ある。また添加方法は通常反応初期に加えるが反応中に
分割して添加してもよい。
水系エマルションおよび水系エマルション塗料について
説明する。
物を水系エマルションに対して0.01〜10質量%配
合したものであり、好ましくは0.05〜5質量%配合
したものである。配合量が0.01質量%未満では増粘
効果が乏しく、10質量%を越えると増粘し過ぎる。
組成物を水系エマルション塗料に対して0.01〜10
質量%配合したものであり、好ましくは0.05〜5質
量%配合したものである。配合量が0.01質量%未満
では増粘効果が乏しく、10質量%を越えると増粘し過
ぎる。
は、水系エマルション塗料および水系エマルションに直
接配合してもよく、また添加前に適当な粘度になるよう
に水あるいは溶剤で増粘剤を希釈してから配合してもよ
い。また例えばエマルション塗料に対してはグラインデ
ィングステ−ジ(混練工程)に添加してもよく、レット
ダウンステ−ジ(調整工程)に添加してもよい。
る水系エマルションとしてはアクリル系樹脂エマルショ
ン、酢酸ビニル系樹脂エマルション、塩化ビニル系樹脂
エマルション、アクリルスチレン系樹脂エマルション、
シリコン樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルショ
ン、エポキシ樹脂エマルション、フッ素樹脂エマルショ
ン、SBラテックス、SBRラテックス、ABSラテッ
クス、NBRラテックスおよびCRラテックスなどがあ
げられる。
る水系エマルション塗料は通常水系エマルション、顔
料、水および添加剤からなる。水系エマルションとして
はアクリル系樹脂エマルション、酢酸ビニル系樹脂エマ
ルション、塩化ビニル系樹脂エマルション、アクリルス
チレン系樹脂エマルション、アクリルシリコン系樹脂エ
マルション、シリコン樹脂エマルション、ウレタン樹脂
エマルション、エポキシ樹脂エマルション、フッ素樹脂
エマルション、SBラテックス、SBRラテックス、A
BSラテックス、NBRラテックスおよびCRラテック
スなどがあげられる。顔料としては炭酸カルシウム、二
酸化チタン、サチンホワイト、硫酸バリウム、タルク、
酸化亜鉛、石膏、シリカおよびフェライトなどの無機顔
料、ポリスチレン系プラスチックピグメントなどの有機
顔料があげられる。水系エマルション塗料の製造方法と
しては、ボ−ルミル、サンドグラインドミルなどを用い
て顔料を分散し(グラインディングステ−ジ)、その後
水系エマルションを配合(レットダウンステ−ジ)し製
造する。
は水系エマルションおよび水系エマルション塗料以外
に、紙、革および繊維工業に対する水系コ−ティング
剤、洗浄剤、接着剤、ワックス、磨き剤、化粧品、洗面
用化粧品、医薬品および農薬などがあげられる。
が、本発明はこれに限定されるものではない。文中に部
または%とあるのは質量部または質量%の意味である。
明の実施例A〜Jの増粘剤組成物を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル6000(分子量600
0)を420部、コレステリンにエチレンオキサイドを
20モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを177部入
れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3
時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次い
で、70℃に冷却しヘキサメチレンジイソシアネ−トを
23.5部加え、窒素気流下85〜90℃でイソシアネ
−ト含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色
粘稠液状の反応生成物(実施例A)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル10000(分子量10
000)を500部、ラノステリンにエチレンオキサイ
ドを2モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを17.2
部入れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃
で3時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次
いで、70℃に冷却しトリレンジイソシアネ−トを1
1.6部加え、窒素気流下80〜85℃でイソシアネ−
ト含量が0%になるまで反応させ(2時間)、淡黄色粘
稠液状の反応生成物(実施例B)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル4000(分子量400
0)を400部、アグノステリンにエチレンオキサイド
を30モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを70部入
れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3
時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次い
で、70℃に冷却し水添キシリレンジイソシアネ−トを
23部加え、窒素気流下90〜95℃でイソシアネ−ト
含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘稠
液状の反応生成物(実施例C)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル20000(分子量20
000)を500部、ラノリンにエチレンオキサイドを
5モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを35.4部入
れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3
時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次い
で、70℃に冷却しテトラメチレンジイソシアネ−トを
7部加え、窒素気流下85〜90℃でイソシアネ−ト含
量が0%になるまで反応させ(2時間)、淡黄色粘稠液
状の反応生成物(実施例D)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル600(分子量600)
を300部、コレステリンにエチレンオキサイドを50
モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを259部入れ、
低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3時間
脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次いで、7
0℃に冷却し4,4ージフェニルメタンジイソシアネ−
トを137部加え、窒素気流下85〜90℃でイソシア
ネ−ト含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄
色粘稠液状の反応生成物(実施例E)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル6000(分子量600
0)を300部、ラノステリンにプロピレンオキサイド
を10モル付加した後エチレンオキサイドを20モル付
加したポリエ−テルモノオ−ルを116部入れ、低圧下
(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3時間脱水
し、系の水分含量を0.03%とした。次いで、70℃
に冷却しヘキサメチレンジイソシアネ−トを12.6部
加え、窒素気流下85〜90℃でイソシアネ−ト含量が
0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘稠液状の
反応生成物(実施例F)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル10000(分子量10
000)を500部、ラノリンにエチレンオキサイドを
15モル付加した後ブチレンオキサイドを2モル付加し
たポリエ−テルモノオ−ルを129部入れ、低圧下(5
〜10mmHg)にて80〜90℃で3時間脱水し、系
の水分含量を0.03%とした。次いで、70℃に冷却
しトリレンジイソシアネ−トを17.4部加え、窒素気
流下80〜85℃でイソシアネ−ト含量が0%になるま
で反応させ(3時間)、淡黄色粘稠液状の反応生成物
(実施例G)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドを質
量比82:18の割合でランダム共重合させた分子量6
440のポリエ−テルジオ−ルを450部、コレステリ
ンにエチレンオキサイドを7モル付加したポリエ−テル
モノオ−ルを49部入れ、低圧下(5〜10mmHg)
にて80〜90℃で3時間脱水し、系の水分含量を0.
03%とした。次いで、70℃に冷却しキシリレンジイ
ソシアネ−トを19.7部加え、窒素気流下90〜95
℃でイソシアネ−ト含量が0%になるまで反応させ(2
時間)、淡黄色粘稠液状の反応生成物(実施例H)を得
た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、エチレンオキサイドとブチレンオキサイドをエチ
レンオキサイド、ブチレンオキサイド、エチレンオキサ
イドの順に質量比45:10:45の割合でブロック共
重合させた分子量7230のポリエ−テルジオ−ルを3
62部、アグノステリンにエチレンオキサイドを10モ
ル付加したポリエ−テルモノオ−ルを86.5部入れ、
低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3時間
脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次いで、7
0℃に冷却し水添キシリレンジイソシアネ−トを19.
2部加え、窒素気流下90〜95℃でイソシアネ−ト含
量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘稠液
状の反応生成物(実施例I)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル6000(分子量600
0)を480部、コレステリンにエチレンオキサイドを
5モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを16.2部、
アグノステリンにエチレンオキサイドを5モル付加した
ポリエ−テルモノオ−ルを17.2部入れ、低圧下(5
〜10mmHg)にて80〜90℃で3時間脱水し、系
の水分含量を0.03%とした。次いで、70℃に冷却
しヘキサメチレンジイソシアネ−トを17.9部加え、
窒素気流下85〜90℃でイソシアネ−ト含量が0%に
なるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘稠液状の反応生
成物(実施例J)を得た。
明の比較例K〜Oの増粘剤組成物を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル10000(分子量10
000)を500部、オクタデシルアルコールにエチレ
ンオキサイドを10モル付加したポリエ−テルモノオ−
ルを35.5部入れ、低圧下(5〜10mmHg)にて
80〜90℃で3時間脱水し、系の水分含量を0.03
%とした。次いで、70℃に冷却し4,4ージフェニル
メタンジイソシアネ−トを18.8部加え、窒素気流下
85〜90℃でイソシアネ−ト含量が0%になるまで反
応させ(3時間)、淡黄色粘稠液状の反応生成物(比較
例K)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル6000(分子量600
0)を360部、ノニルフェノールにエチレンオキサイ
ドを50モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを290
部入れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃
で3時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次
いで、70℃に冷却しヘキサメチレンジイソシアネ−ト
を20.2部加え、窒素気流下85〜90℃でイソシア
ネ−ト含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄
色粘稠液状の反応生成物(比較例L)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル20000(分子量20
000)を400部、スチレン化フェノールにエチレン
オキサイドを5モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを
47部入れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜9
0℃で3時間脱水し、系の水分含量を0.03%とし
た。次いで、70℃に冷却しトリレンジイソシアネ−ト
を7部加え、窒素気流下80〜85℃でイソシアネ−ト
含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘稠
液状の反応生成物(比較例M)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、エチレンオキサイドとブチレンオキサイドを質量
比50:50の割合でランダム共重合させた分子量10
060のポリエ−テルジオ−ルを503部、コレステリ
ンにエチレンオキサイドを30モル付加したポリエ−テ
ルモノオ−ルを56.9部入れ、低圧下(5〜10mm
Hg)にて80〜90℃で3時間脱水し、系の水分含量
を0.03%とした。次いで、70℃に冷却しキシリレ
ンジイソシアネ−トを12.5部加え、窒素気流下90
〜95℃でイソシアネ−ト含量が0%になるまで反応さ
せ(3時間)、淡黄色粘稠液状の反応生成物(比較例
N)を得た。
粘度用攪拌機を付した容量1000mlの4つ口フラス
コに、ポリエチレングリコ−ル200(分子量200)
を200部、アグノステリンにエチレンオキサイドを1
0モル付加したポリエ−テルモノオ−ルを346部入
れ、低圧下(5〜10mmHg)にて80〜90℃で3
時間脱水し、系の水分含量を0.03%とした。次い
で、70℃に冷却しヘキサメチレンジイソシアネ−トを
202部加え、窒素気流下85〜90℃でイソシアネ−
ト含量が0%になるまで反応させ(3時間)、淡黄色粘
稠液状の反応生成物(比較例O)を得た。
物30部、ブチルトリグリコールエーテル20部と水5
0部を均一配合した増粘剤組成物溶液を作成した。表1
に各増粘剤組成物溶液の粘度((株)トキメック製BM
型粘度計)を示す。
の方法により評価した。なお、比較例Pはアルカリ増粘
型エマルション系増粘剤としてSNシックナー634
(サンノプコ(株)製)を用いた。比較例Qはヒドロキ
シルエチルセルロースとしてSPー600(ダイセル化
学工業(株)製)を用いた。
記で作成した増粘剤組成物溶液を使用した。比較例Pは
製品をそのまま使用した。比較例Qは3%水溶液を作成
し使用した。
チクソ性評価 単層弾性塗料用エマルション(アクリルスチレン系、市
販品:濃度56%)100質量部、消泡剤(サンノプコ
(株)製、SNデフォーマー1070)0.1質量部、
および増粘剤組成物溶液を固形分で0.25質量部なる
配合で固形分52%の水系エマルションを作成した。上
記の配合で、卓上ホモジナイザーにて3000rpmで
5分間攪拌した後、12時間静置した。その後配合物を
25℃に温調した後、20rpm、2rpmでの粘度
((株)トキメック製BH型粘度計)を測定した。評価
結果を表2に示した。 増粘性:25℃において増粘剤組成物無添加の場合に比
べ粘度(20rpm)が高くなる程増粘性は高い。 チクソ性:25℃において増粘剤組成物無添加の場合に
比べTI値(2rpmでの粘度/20rpmでの粘度)
が高くなる程チクソ性は高い。
価 上記の各試料をガラス板に100μmのアプリケーター
にて塗布し常温で48時間乾燥させた。その後、各ガラ
ス板を40℃の温水中に24時間浸せきし白化、はが
れ、ブリスターを観察し、3段階で評価した。評価結果
を表2に示した。 ○:外観良好 △:やや白化、はがれ、ブリスター有り ×:白化、はがれ、ブリスター多い
性、チクソ性評価 二酸化チタン(石原産業(株)製、R−630)250
質量部、分散剤(サンノプコ(株)製、SNディスパ−
サント5040)10質量部、消泡剤(サンノプコ
(株)製、SNデフォーマー1070)0.5質量部、
消泡剤(サンノプコ(株)製、SNデフォ−マ−38
0)8質量部、防腐剤(サンノプコ(株)製、ノプコサ
イドSN−215)1質量部、水160質量部、単層弾
性塗料用エマルション(アクリルスチレン系)530質
量部、エチレングリコ−ル10質量部、造膜助剤(イ−
ストマンケミカルカンパニ−製、テキサノ−ル)20質
量部、増粘剤組成物溶液3部(固形分)なる配合の水系
エマルション塗料を作成した。その後作成塗料を25℃
に温調した後、20rpm、2rpmでの粘度((株)
トキメック製BH型粘度計)を測定した。評価結果を表
3に示した。 増粘性:25℃における20rpmの粘度が高くなる程
増粘性は高い。 チクソ性:25℃におけるTI値(2rpmでの粘度/
20rpmでの粘度)が高くなる程チクソ性は高い。
性評価 上記作成塗料をガラス板に300μmのアプリケーター
にて塗布し常温で48時間乾燥させた。その後、各ガラ
ス板を40℃の温水中に24時間浸せきし白化、はが
れ、ブリスターを観察し、3段階で評価した。評価結果
を表3に示した。 ○:外観良好 △:やや白化、はがれ、ブリスター有り ×:白化、はがれ、ブリスター多い
に優れた新規な増粘剤組成物並びに当該増粘剤組成物を
配合してなる水系エマルションおよび水系エマルション
塗料を提供したことにある。本発明の増粘剤組成物を配
合してなる水系エマルション塗料は従来の塗料に比べて
耐水性に優れ、雨などによる経時での塗膜表面の劣化が
少ないという特徴を有する。
Claims (3)
- 【請求項1】 一般式(1)で示される化合物を含むこ
とを特徴とする増粘剤組成物。 [式中、X、Zはコレステリル基、ラノステリル基、ア
グノステリル基、ラノリン基から選ばれる基であり、Y
はジイソシアネ−ト化合物から導かれる2価の有機残基
であり、OR、OR’、OR”は炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基であり、a、dは1〜50の整数であり、
bは10〜500の整数であり、cは1以上の整数であ
る。] - 【請求項2】 請求項1に記載の増粘剤組成物を0.0
1〜10質量%配合してなる水系エマルション。 - 【請求項3】 請求項1に記載の増粘剤組成物を0.0
1〜10質量%配合してなる水系エマルション塗料。
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JP2007137965A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | San Nopco Ltd | 粘性改良剤 |
WO2007126134A1 (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-08 | Kansai Paint Co., Ltd. | 水性塗料組成物 |
JP2009242768A (ja) * | 2008-02-29 | 2009-10-22 | Admatechs Co Ltd | 光線反射塗料及びその製造方法 |
JP2014533753A (ja) * | 2011-11-18 | 2014-12-15 | コアテツクス | アルキルシクロヘキサノールアルコキシレートを含有する会合性非イオン性増粘剤、その使用および該増粘剤を含有する配合物 |
JP2017016883A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | トヨタ自動車株式会社 | 電極形成用ペーストおよび非水電解質二次電池 |
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- 2002-03-29 JP JP2002097844A patent/JP4465423B2/ja not_active Expired - Fee Related
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