JP2003292267A - エレベータの据付方法およびその装置 - Google Patents

エレベータの据付方法およびその装置

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JP2003292267A JP2002097801A JP2002097801A JP2003292267A JP 2003292267 A JP2003292267 A JP 2003292267A JP 2002097801 A JP2002097801 A JP 2002097801A JP 2002097801 A JP2002097801 A JP 2002097801A JP 2003292267 A JP2003292267 A JP 2003292267A
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Naohiko Ueda
直彦 上田
Yuichi Fujii
友一 藤井
Katsuto Abe
勝人 阿部
Takehito Mizukami
岳人 水上
尚宏 ▲高▼村
Naohiro Takamura
Satoyuki Minohara
智行 簑原
Yoshio Nishida
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械室を有しないエレベータであっても、昇
降路上部での据付作業を行うことができ、かつかご枠を
移動足場として用いる際にガイドレールの未固定の上下
部間に過度の負担をかけることを防止する。 【解決手段】複数本のガイドレール3a〜3dを昇降路
2内に上下部を固定して配設し作業足場4が形成された
かご枠5を昇降させるための昇降手段をガイドレール3
a〜3dの上部に支持させ、かご枠5をガイドレール3
a,3bに案内させながら昇降させて作業足場4から据
え付けを行うエレベータの据付方法であって、昇降路2
上部に据付用足場16を設置し、昇降路2上部の壁面の
所定位置に荷重受けブラケット17a〜17cを固定し
た後荷重受けブラケット17a〜17cにガイドレール
3a〜3dの上部の昇降手段の支持部分より下側を取り
付け、ガイドレール3aの上部を固定すると共に昇降手
段およびこの昇降手段にかかる荷重を受けさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械室を有しない
エレベータの建物などへの据付方法に関し、さらに詳し
くは、作業足場が形成された本設用のかご枠を巻上機に
より昇降させて据え付けを行うエレベータの据付方法お
よびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベータの据え付けには、昇降
路のピット部から上部まで単管パイプを組み立てた仮設
の固定足場を用いる方法がある。しかしながら、この据
付方法では、固定足場の組立、解体を行う必要があり、
また、作業者が固定足場を上下移動して作業を行うた
め、作業に多大な労力を要するなどの課題があった。
【0003】一方、エレベータの据え付けには、例え
ば、図24に示すような仮設の移動足場としてのゴンド
ラ100を用いる方法もある。この据付方法では、予め
昇降路101上部に吊り元梁102を取り付け、この吊
り元梁102にロープ103によりゴンドラ100を吊
る。この状態で、ゴンドラ100は、内部に設置された
ウィンチ104によりロープ103が巻き取り等される
ことで昇降路101内を昇降できるようになっている。
そして、作業者は、ゴンドラ100を昇降路101内で
昇降させてそのゴンドラ100から不図示のガイドレー
ルや機器類の取り付けなど各種作業を行うこととなる。
この据付方法では、作業者の上下移動を無くして作業の
労力を軽減することができるものの、吊り元梁102の
取り付け、取り外し、およびゴンドラ100の組立、解
体を行う必要があるため、この場合にも作業に多大な労
力を要するなどの課題がある。
【0004】そこで、上記のような課題を解決するため
にエレベータの据え付けには、例えば、図25に示すよ
うな本設用のかご枠105を移動足場として用いる方法
がある。この据付方法では、図25および図26に示す
ように、複数のレール部材106a,106b,106
c,106dを連結してなる本設用の複数本のガイドレ
ール106を昇降路107内に上、下部を固定して配設
し、それらのガイドレール106に作業足場108a,
108bが形成されたかご枠105を案内させながら昇
降路107内を昇降させて各種作業が行われる。
【0005】ガイドレール106の昇降路107内への
配設するには、機械室109に設置されたウィンチ11
0によりレール部材106dを吊り上げながら他のレー
ル部材106a〜106cを昇降路107のピット部で
順次連結し、昇降路107の全高分を一本化したガイド
レール106を形成する。このように一本化されたガイ
ドレール106は、昇降路107のピット部内に配置さ
れる下部、つまり下レール部材106aがピットベース
111や昇降路107壁面に固定されると共に、昇降路
107の最上部に配置される上部、つまり上レール部材
106aが機械室109の床112に固定されて昇降路
107に配設される。
【0006】その後、ウィンチ110により釣り合いお
もり113を昇降路107の最上部まで吊り上げてかご
枠105、釣り合いおもり113および巻上機114に
主ロープ115掛けを行い、かご枠105をガイドレー
ル106に案内させながら機械室109に設置されてい
る本設用の巻上機114により昇降させる。なお、ガイ
ドレール106の吊り上げや上部の固定、主ロープ11
5のロープ掛けなどの作業は、機械室109を昇降路1
07上部での作業足場として用いることにより行うこと
ができる。
【0007】そして、作業者は、かご枠105の作業足
場108から未固定のガイドレール106の中間レール
部材106b,106cの固定・芯だし、機器類の取り
付けなどの各種作業が行われる。なお、かご枠105お
よび釣り合いおもり113の荷重を受けている主ロープ
115が巻き掛けられている巻上機114が機械室10
9に設置されているため、それらの荷重を機械室により
支持することができ、ガイドレール106は、かご枠1
05を案内するだけでよく、中間レール部材106b,
106cが固定されていなくても、かご枠105を確実
に案内することができる。
【0008】上記作業が終了した後には、かご枠105
にかご室(不図示)を形成することでエレベータの据付
作業が終了する。このため、移動足場の解体の手間を省
略して作業効率を向上することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
日照権などの観点から建物の屋上に突出する機械室を有
しないエレベータが多く採用されている。この機械室を
有しないエレベータでは、昇降路上部での据付作業を行
うための作業足場がなく、ガイドレールの吊り上げや、
そのガイドレールの上部の固定、ガイドレールの上部へ
の巻上機の取り付け、主ロープ掛けなどの昇降路上部で
の据付作業を行うことができない。したがって、機械室
を有しないエレベータの据え付けでは、上記据付方法を
用いることができず、依然として図24に示すような従
来の仮設のゴンドラ100を用いた据付方法が採用され
ており、作業に多大な労力を要していた。
【0010】また、機械室を有しないエレベータでは、
据付期間の短縮などのために主ロープを巻き掛けられた
巻上機または巻上機に従動する上部シーブ(不図示)
を、ガイドレールの上部で支持させている。このため、
上記据付方法を適用できたとしても、かご枠を移動足場
として用いる際に、巻上機または上部シーブを取り付け
られて上、下部間が未固定のガイドレールが、かご枠ま
たは釣り合いおもりを案内する荷重に加え、巻き掛けら
れた主ロープを介して巻上機または上部シーブにかかる
かご枠および釣り合いおもりなどの荷重を支持すること
となり、未固定の上、下部間に過度の負担がかかってし
まう。
【0011】そこで、本発明は、上記従来の課題を考慮
してなされたものであり、機械室を有しないエレベータ
であっても、昇降路上部での据付作業を行うことがで
き、かつかご枠を移動足場として用いる際にガイドレー
ルの未固定の上、下部間に過度の負担をかけることがな
いエレベータの据付方法およびその装置の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、複数本のガイドレールを昇降路内に上、下
部を固定して配設し、作業足場が形成されたかご枠を昇
降させるための昇降手段を前記ガイドレールの上部に支
持させ、前記かご枠を前記ガイドレールに案内させなが
ら昇降させて前記作業足場から据え付けを行うエレベー
タの据付方法であって、前記昇降路上部に据付用足場を
設置し、前記昇降路上部の壁面の所定位置に荷重受けブ
ラケットを固定した後、前記荷重受けブラケットに前記
ガイドレールの上部の前記昇降手段の支持部分より下側
を取り付け、前記ガイドレールの上部を固定すると共に
前記昇降手段およびこの昇降手段にかかる荷重を受けさ
せることを特徴とする。
【0013】このように構成された本発明では、昇降路
上部に設置した据付用足場から昇降路上部での据付作業
を行うことができる。これにより、作業足場が形成され
た本設用のかご枠を上、下部が固定されて配設されたガ
イドレールに案内させながら昇降させて移動足場として
用い、そのかご枠の作業足場から各種据付作業を行う据
付方法を採用することができる作用がある。
【0014】また、ガイドレールの上部に昇降手段を支
持させ、このガイドレールの上部の昇降手段の支持部分
よりも下側を据付用足場から予め昇降路上部に固定した
荷重受けブラケットに取り付けることで固定し、その荷
重受けブラケットにより昇降手段にかかる荷重を受けさ
せている。
【0015】このため、かご枠を上、下部が固定された
ガイドレールに案内させながら昇降させる際には、上部
に昇降手段を支持しているガイドレールにかご枠などを
案内する荷重のみを負担させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるエレベータ
の据付方法およびその装置の実施形態について図面基づ
いて説明する。
【0017】(第1実施形態)図1は本発明にかかるエ
レベータの据付方法に用いられる据付装置の第1実施形
態を示す概略構成の斜視図、図2は図1に示す据付装置
の昇降路の断面図、図3は図1に示す据付装置に設けら
れている据付用足場が設置途中状態である昇降路上部の
拡大斜視図である。
【0018】本実施形態のエレベータの据付装置1は、
図1〜図3に示すように、昇降路2内に複数のガイドレ
ール3a(かご枠用),3b(かご枠用),3c(釣り
合いおもり用),3d(釣り合いおもり用)が上、下部
を固定されて配設されている。そして、据付装置1は、
移動作業足場としての作業足場4が形成されたかご枠5
を昇降させるための昇降手段として、主ロープ6が両端
をガイドレール3b,3dの上部に支持されると共に、
その主ロープ6が巻き掛けられた駆動シーブ(不図示)
を有する巻上機7がガイドレール3aの上部に支持され
ている。このエレベータの据付装置1では、巻上機7を
駆動させることで、かご枠5をガイドレール3a,3b
により案内させながら主ロープ6により昇降させ、かご
枠5に形成されている作業足場4からエレベータの各種
据付作業が行われる。
【0019】ガイドレール3a〜3dは、それぞれ昇降
路2の最下部のピット部2aに配置される下レール部材
8aと、昇降路2の最上部に配置される上レール部材8
bと、それらの下レール部材8aと上レール部材8bと
の間に配置される中間レール部材8c,8dとが連結さ
れてなる。
【0020】各レール部材8a〜8d間は、図1および
図2に示すように、目板9a〜9cが取り付けられるこ
とにより連結状態を保持されている。目板9a〜9c
は、上部と下部とがそれぞれ上下に配置されたレール部
材8a,8d、レール部材8c,8d、レール部材8
b,8cの下端部と上端部とにボルト10aとナット1
0b(いずれも不図示)により締結・固定されている。
また、目板9cにあっては、図8、図11、図13に示
すように、ボルト10aを介して上レール部材8bおよ
びこのレール部材8bにかかる荷重を支持している。
【0021】これらのガイドレール3a〜3dは、図1
および図2に示すように、下レール部材8aが昇降路2
のピット部2a底面に設置されたピットベース11a,
11bから立設されていると共に、レールブラケット1
2a,12bにより昇降路2の壁面に固定されている。
これによりガイドレール3a〜3dは下部が固定され
る。
【0022】また、ガイドレール3a,3cは、相互に
隣接しており上レール部材8bとこの上レール部材8b
の下側に連結される中間レール部材8cとの間の連結を
保持している目板9cが後述する荷重受けブラケット1
7aに取り付けられている。そして、ガイドレール3
b,3dは、上レール部材8bの下側に連結される中間
レール部材8cの上端部が後述する荷重受けブラケット
17b,17cにそれぞれ取り付けられている。また、
ガイドレール3a〜3dは、上レール部材8bがレール
ブラケット12c,12dにより昇降路2の壁面に固定
されている。これによりガイドレール3a〜3dは上部
が固定される。
【0023】上記ガイドレール3aは、図1に示すよう
に、上レール部材8bの上端部に巻上機7が取り付けら
れている。この巻上機7は、内部に自身の駆動力により
回転駆動する駆動シーブを有しており、主ロープ6が巻
き掛けられている。したがって、ガイドレール3aは、
上レール部材8bにより巻上機7および主ロープ6の荷
重、主ロープ6を介して巻上機7にかかる後述のかご枠
5と釣り合いおもり16の荷重を支持している。また、
ガイドレール3aの上レール部材8bには、図1に示す
ように、下レール部材8aに取り付けられたシーブ13
aとの間に無端ループ状のロープ13bが巻き掛けら
れ、主ロープ6および巻上機7と共に昇降手段を構成す
る調速機13が取り付けられている。したがって、調速
機13の荷重も上レール部材8bに支持されている。
【0024】また、ガイドレール3b,3dは、図1お
よび図2に示すように、上レール部材8bにそれぞれ主
ロープ6の両端を固定するためのロープヒッチ14が設
けられている。そして、巻上機7の駆動シーブに巻き掛
けられた主ロープ6の両端が、それぞれかご枠5のシー
ブ5a,5bおよび釣り合いおもり15のシーブ15a
に巻き掛けられてからガイドレール3b,3dのロープ
ヒッチ14に固定されている。したがって、ガイドレー
ル3b,3dは、上レール部材8bにより主ロープ6の
両端にそれぞれかかるかご枠5および釣り合いおもり1
5の荷重を支持している。
【0025】上述したかご枠5は、下側半分、つまり下
枠5cと縦枠5dの半分からなり、本設用のかご床が取
り付けられることにより作業足場4が形成されている。
このかご枠5の作業足場4には、外周縁に沿って設けら
れた安全手すり4a、この安全手すり4a上に設けられ
た防護天井4b、および安全手すり4aの釣り合いおも
り15に対応した部分に設けられてその釣り合いおもり
15との接触を防止するための接触防止幕4cなどが形
成されている。
【0026】また、作業足場4には、乗り込んだ作業者
のみが巻上機7を駆動できるように、つまりかご枠5を
昇降できるように運転用スイッチ4dが設けられてい
る。この運転用スイッチ4dは、不図示の所定の鍵によ
りオン・オフ操作でき、オン操作されることで巻上機7
を駆動させてかご枠5が昇降路2内を昇降できるように
なっている。
【0027】このような本実施形態の据付装置1は、図
1〜図3に示すように、昇降路2の最上部に設けられて
この昇降路2の最上部での据付作業を行うための据付用
足場16と、昇降路2の最上部の壁面の所定位置に固定
され、ガイドレール3a〜3dの上部の巻上機7または
ロープヒッチ14より下側部分が取り付けられる荷重受
けブラケット17a,17b,17cとを備えている。
【0028】据付用足場16は、図5および図6に示す
ように、一端が最上部乗り場18の床18aに着脱自在
に連結され、他端が乗り場18の開口部18bを通って
昇降路2内に配置さている一対の支持アーム部19と、
これらの支持アーム部19の他端に長手方向の一側が連
結されて昇降路2内で乗り場18の床18aよりも下側
に配置されている足場本体20と、一端が足場本体20
の長手方向の一側に対して他側に回動自在に連結され、
他端が乗り場18に着脱自在に連結された連結部材21
と、足場本体20を昇降路2の壁面に固定している固定
部材22とからなる。
【0029】支持アーム部19は、最上部乗り場18の
開口部18b内の床18aに、その開口部18bの幅方
向に所定のピッチを有して設けられた一対のブラケット
23を介して着脱自在に取り付けられている。ブラケッ
ト23は、不図示のアンカーボルトにより乗り場18の
床18aに締結・固定されたベース部23aの上面に、
相互に対向した一対の支持板23b,23bが立設され
てなる。
【0030】このようなブラケット23を介して乗り場
18の床18aに取り付けられている支持アーム部19
は、長尺状に形成され、一端がブラケット23の支持板
23b,23b間に配置されてこの状態で支持板23
b,23bに挿脱自在な支持ピン24により軸支されて
いる。これにより支持アーム部19は、乗り場18の床
18aに着脱自在に取り付けられ、かつ支持ピン24を
支点として回動自在となっている。
【0031】また、支持アーム部19は、支持ピン24
を支点として回動したときに起立状態、昇降路2側に若
干傾倒させた状態、および昇降路2側に傾倒させて乗り
場18の床18aに沿った状態で、それぞれブラケット
23の支持板23b,23bに挿脱自在な固定ピン25
により固定できるようになっている。そして、支持アー
ム部19は、昇降路2側に傾倒させて床18aに沿った
状態で固定されている。この支持アーム部19は、長手
方向の他端が乗り場18の開口部18bを通って昇降路
2内に配置されている。この支持アーム部19の他端に
は、不図示のボルトとナットにより足場本体20が着脱
自在に連結されている。
【0032】足場本体20は、図3〜図6に示すよう
に、一側に立設された立設フレーム20aを介して支持
アーム部19の他端に連結されたメインフレーム20b
と、このメインフレーム20bの他側に折り畳み可能に
連結されたサブフレーム20cと、メインフレーム20
bとサブフレーム20cの上面に架設された複数の足場
板20dとからなる。
【0033】メインフレーム20bは、足場本体20の
長手方向に沿った長尺中空状のフレーム部材26a,2
6bの両端を、それぞれ幅方向に沿った他の長尺中空状
のフレーム部材26c,26dにより連結されて内側が
開口する略矩形の枠状に形成されている。このメインフ
レーム20bは、各フレーム部材26a〜26dの連結
部分であるコーナー部に上方に突設された固定用柱27
が設けられている。また、メインフレーム20bは、図
4に示すように、フレーム部材26a,26bの一側に
固着されたブラケット28,28を介して立設フレーム
20a,20aが立設され、後述する連結部材21を回
動自在に連結するためのリング状の取付部29が中間部
に固着されている。
【0034】立設フレーム20aは、図4および図5に
示すように、矩形板状に形成され、幅方向に所定のピッ
チを有して配置されている締結用孔30a,30bが、
長手方向の一側から他側にかけて連続して設けられてい
る。この立設フレーム20aは、長手方向の一側がブラ
ケット28に締結用孔30a,30bを介して不図示の
ボルト・ナットにより締結・固定されている。
【0035】また、立設フレーム20aは、長手方向の
他側が締結用孔30a,30bを介して不図示のボルト
・ナットにより支持アーム部19に締結・固定されてい
る。これにより、メインフレーム20bが支持アーム部
19と連結され、つまり足場本体20が支持アーム部1
9と連結されて昇降路2内の所定の支持位置に支持され
ている。なお、立設フレーム20aは、長手方向の一側
および他側の締結用孔30a,30bを変更してブラケ
ット28または支持アーム部19と締結・固定されるこ
とにより、支持アーム部19による足場本体20の昇降
路2内での上下の配置位置を変更することができる。
【0036】また、立設フレーム20aは、フランジ部
31aを有した所定の上下方向位置に固定用ブラケット
31が取り付けられている。固定用ブラケット31は、
フランジ部31aが不図示のボルト・ナットにより立設
フレーム20aに締結され、固定され立設フレーム20
aとの間で閉断面を形成し、かつ足場本体20の長手方
向に貫通する孔を形成している。この立設フレーム20
aのフランジ部31aとのボルトとナットによる締結
は、貫通孔30a,30bを介して行われている。
【0037】このようなメインフレーム20bは、他側
に設けられた連結部34を介してサブフレーム20cが
連結されている。連結部34は、上方に開口する樋状に
形成され、フレーム部材26a,26bのメインフレー
ム20bの他側に配置されている端部を延設するように
形成されている。この連結部32は、長手方向に並んで
基端側から長孔32aと貫通孔32bとが設けられてい
る。長孔32aは、足場本体20の長手方向に長く形成
されている。
【0038】この連結部32を介してメインフレーム2
0bの他側に折り畳み可能に連結されているサブフレー
ム20cは、足場本体20の長手方向に沿った長尺中空
状のフレーム部材33a,33bの一端を、幅方向に沿
った他の長尺中空状のフレーム部材33cにより連結さ
れてコ字枠状に形成されている。このサブフレーム20
cは、各フレーム部材33a〜33cの連結部分である
コーナー部に上方に突設された固定用柱27が設けられ
ている。
【0039】サブフレーム20cのフレーム部材33
a,33bの一側には、メインフレーム20bに設けら
れた立設フレーム20aと略同一形状で、固定用ブラケ
ット31が立設フレーム20aの固定用ブラケット31
に対して上方に設けられている立設フレーム20aがブ
ラケット28を介して設けられている。このサブフレー
ム20cのフレーム部材33a,33bの他側は、メイ
ンフレーム20bの連結部32の長孔32aに係合可能
な係合突起34が設けられている。そして、サブフレー
ム20cは、連結部32内にフレーム部材33a,33
bの他側が挿入されて係合突起34を連結部32の長孔
32aに係合されることにより、メインフレーム20b
に長手方向にスライド自在に、かつ回動自在に他側間を
連結されている。したがって、サブフレーム20cはメ
インフレーム20bに折り畳み可能に連結されている。
【0040】このサブフレーム20cは、係合突起34
を支点として回動させて足場本体20の長手方向に沿っ
た状態とし、さらにメインフレーム20b側に押し込ま
れ、連結部32の貫通孔32bに不図示の固定ピン25
が挿通されることにより固定されるようになっている。
なお、サブフレーム20cは、昇降路2や乗り場18の
開口部18cの大きさなどに応じて適宜省略してもよ
い。この場合、サブフレーム20cに設けられる立設フ
レーム20aは、足場本体20の長手方向の他側に設け
られることとなる。
【0041】そして、この足場本体20には、メインフ
レーム20bのフレーム部材26c,26d間、および
サブフレーム20cのフレーム部材33cとメインフレ
ーム20bのフレーム部材26cとの間に足場板20d
が架設されている。これらの足場板20dは、それぞれ
一体に成形された係合アーム部20fをフレーム部材2
6c,26d,33cに引っ掛けることにより、メイン
フレーム20bおよびサブフレーム20cに着脱自在に
取り付けられている。
【0042】このような足場本体20を乗り場18と連
結している連結部材21は、長尺状のワイヤ6aの一端
にシャックル21bが取り付けられると共に他端にボル
ト部材21cが連結されて形成されている。なお、連結
部材21は、ワイヤー6aを用いたものであるが、例え
ば、長尺棒状のロッド部材を用いたものでもよい。
【0043】この連結部材21は、シャックル21bが
足場本体20のメインフレーム20bの取付部29に取
り付けられ、ボルト部材21cが最上部乗り場18の開
口部18b内に設けられた支持部材35に取り付けられ
ている。なお、連結部材21は、ボルト部材21cを支
持部材35から取り外すことにより、シャックル21b
を支点に全体として回動自在になる。
【0044】支持部材35は、単管パイプに複数の挿通
孔35aを設けたものであり、開口部18bの内周面に
不図示のアンカーボルトにより固定されたブラケット3
6間に架設されている。この支持部材35は、挿通孔3
5aに連結部材21のボルト部材21cが挿通され、そ
の挿通孔35aを挿通したボルト部材21cの先端にナ
ット37が螺合されることにより連結部材21の他端が
着脱自在に乗り場18に固定される。
【0045】このようなエレベータの据付用足場1は、
昇降路2の壁面に固定された固定部材22により足場本
体20が昇降路2内に固定されている。固定部材22
は、長尺棒状に形成されたロッド部22aが、長手方向
の一側に形成されたフランジ部22bをアンカーボルト
により対向する昇降路2壁面にそれぞれ締結・固定され
ることにより立設されている。なお、固定部材22は、
フランジ部22bがアンカーボルトを挿通するための挿
通孔が傾斜して設けられており、昇降路2側の鉄筋など
の位置に応じて締結位置を変更可能となっている。この
固定部材22は、ロッド部22aが固定用ブラケット3
1と立設フレーム20aとの間で形成された孔に挿通で
きるように形成されている。そして、固定部材22は、
ロッド部22aが前記孔に挿通して足場本体20を昇降
路2内でその壁面に固定している。
【0046】一方、昇降路2の壁面には、上述したよう
にガイドレール3a〜3dの上部の巻上機7またはロー
プヒッチ14より下側部分が取り付けられる荷重受けブ
ラケット17a,17b,17cが固定されている。荷
重受けブラケット17aは隣接するガイドレール3a上
部の巻上機7より下側部分およびそれに対応したガイド
レール3cの上部が取り付けられて共用され、荷重受け
ブラケット17b,17cはそれぞれガイドレール3
b,3dの上部のロープヒッチ14より下側部分が取り
付けられて独立して用いられている。
【0047】荷重受けブラケット17aは、図7〜図9
に示すように、昇降路2の壁面に固定されているブラケ
ット本体38と、このブラケット本体38に上下に移動
可能に支持されている取付部39とからなる。ブラケッ
ト本体38は、矩形板状に形成されて上下に沿って複数
の補強用リブ38aが設けられている。このブラケット
本体38は、四隅に上下一対の締結用孔38b,38b
がそれぞれ設けられ、それらの締結用孔38b,38b
を介してアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結
・固定されている。なお、ブラケット本体38は、上下
の締結用孔38b,38bを選択的に用いることで、昇
降路2の鉄筋などの位置に応じてアンカーボルト40に
よる締結位置を変更可能としている。また、各締結用孔
38bは幅方向に長く形成されており、各締結用孔38
b内においても昇降路2の鉄筋などの位置に応じてアン
カーボルト40による締結位置を変更可能としている。
【0048】このブラケット本体38は表面に昇降路2
内部側に突出する突出部38cが一体に設けられ、この
突出部38c上には荷重受けプレート38dがボルト4
1aとナット41bにより固定されている。そして、荷
重受けプレート38dの上面には上方に向けてジャッキ
ボルト41が立設されている。このジャッキボルト41
には、ナット部材42が上下移動可能に螺合されてい
る。
【0049】取付部39は、ジャッキボルト41に挿通
される挿通孔39aを有した接続部39bと、この接続
部39bから下方に向けて突設されてガイドレール3
a,3cの上レール部材8bと下レール部材8aとの間
に設けられた目板9cが取り付けられている取付部本体
39c,39dとからなる。接続部39bは、上述した
ように挿通孔39aを有しており、この挿通孔39aに
ブラケット本体38のジャッキボルト41が挿通されて
いる。この接続部39bは、下面にジャッキボルト41
に螺合されているナット部材42が当接しており、その
ナット部材42の位置に応じたジャッキボルト41の所
定の上下位置に支持されている。そして、接続部39b
は、ナット部材42が回転して上下移動することにより
ジャッキボルト41への接続位置を上下に変更可能とな
っている。
【0050】取付部本体39c,39dは、略矩形板状
に形成され、接続部39bの昇降路2の中心部側および
ガイドレール3aに隣接するガイドレール3c側に配置
された端縁部から下方に向けて突設されている。これら
の取付部本体39c,39dは、ボルト43aとナット
43bにより目板9cと共にガイドレール3a,3cの
上レール部材8bおよび中間レール部材8cに締結(共
締)されている。この取付部本体39c,39dと目板
9cとの締結は、取付部本体39c,39dに設けられ
た不図示の貫通孔を介して行われている。
【0051】これにより取付部39は、目板9cをボル
ト43aとナット43bとを介して取付部本体39c,
39dに取り付けられて支持し、目板9cにかかる上レ
ール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷
重、つまり巻上機7および主ロープ6の荷重、主ロープ
6を介して巻上機7にかかるかご枠5および釣り合いお
もり15の荷重を支持している。
【0052】上述した荷重受けブラケット17bは、図
10および図11に示すように、上記荷重受けブラケッ
ト17aと同様に昇降路2の壁面に固定されているブラ
ケット本体44と、このブラケット本体44に上下に移
動可能に支持されている取付部45とからなる。
【0053】ブラケット本体44は、左右一対のベース
部44a,44bが、四隅に配置されている部分を不図
示のアンカーボルト40により昇降路2壁面に締結・固
定されている。このブラケット本体44の昇降路2壁面
への締結・固定は、上記荷重受けブラケット17aと同
様に、不図示の締結用穴を介して行われている。このブ
ラケット本体44は、ベース部44a,44bの上、下
の各間に、それぞれ昇降路2内部側に突出する長孔46
を有した上突出板47a,47bおよび下突出板48
a,48bが設けられている。このブラケット本体44
は、上突出板47a,47b間に荷重受けプレート49
が架設され、下突出板48a,48b間にガイドレール
3bの開止め部材50が架設されている。
【0054】荷重受けプレート49は、コ字状に形成さ
れて対向する両側板49a,49bがそれぞれ上突出板
47a,47b上に載置されている。この荷重受けプレ
ート49は、側板49a,49bの両側端縁部から下側
に向けて取付板49c,49dが延設されている。この
荷重受けプレート49は、取付板49c,49dが上突
出板47a,47bの長孔46を介してその上突出板4
7a,47bにボルト50と不図示のナットにより締結
されて固定されている。
【0055】この荷重受けプレート49は、側板49
a,49bの先端上面からそれぞれ上方に向けてジャッ
キボルト41,41が立設されている。これらのジャッ
キボルト41,41にはそれぞれナット部材42が上下
移動可能に螺合されている。
【0056】取付部45は、ジャッキボルト41,41
に挿通される挿通孔45aを有した一対の接続部45
b,45cと、これらの接続部45b,45c間に設け
られてガイドレール3bが取り付けられる取付部本体4
5dとからなる。接続部45b,45cは、上記荷重受
けブラケット17aと同様に挿通孔45aにブラケット
本体44のジャッキボルト41が挿通され、ジャッキボ
ルト41に螺合されているナット部材42が上下移動す
ることによりジャッキボルト41への接続位置を上下に
変更可能となっている。
【0057】取付部本体45dは、接続部45b,45
c間に一体に成形された略矩形板状となっており、ボル
ト51aとナット51bとにより複数のレールクリップ
52が表面に支持されている。これらのレールクリップ
52は、ボルト51aを締められることによりガイドレ
ール3bの端縁部を取付部本体45dの表面と共に狭持
し、取付部本体45dにガイドレール3bの中間レール
部材8cの上端部が取り付けている。
【0058】また、取付部45は、取付部本体45dの
上端縁が上レール部材8bと中間レール部材8cとの間
に取り付けられている目板9cの下端縁に当接してお
り、これによりボルト10aを介して目板9cにかかる
上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支持す
る荷重、つまり主ロープ6の一端にかかるかご枠5の荷
重を支持している。
【0059】荷重受けブラケット17cは、上記荷重受
けブラケット17a,17bと同様に、昇降路2の壁面
に固定されているブラケット本体53と、このブラケッ
ト本体53に上下に移動可能に支持されている取付部5
4とからなる。
【0060】ブラケット本体53は、図12および図1
3に示すように、矩形板状に形成されて四隅をアンカー
ボルト40により昇降路2壁面に締結されて固定されて
いる。このブラケット本体53の昇降路2壁面への締結
・固定は、上記荷重受けブラケット17a,17bと同
様に、締結用孔53a,53aを介して行われている。
このブラケット本体53は、幅方向の一側端縁部の表面
に昇降路2内部側に突出した突出板53bが一体に設け
られている。この突出板53bは、上下方向に沿ってい
ると共に相互に対向する一対の縦板53c,53dが、
ブラケット本体53に沿って中心側に向けて設けられて
いる。これらの縦板53c,53dは、対向する面にそ
れぞれ複数のボルト50とナットにより補強用板(いず
れも不図示)が取り付けられている。そして、縦板53
c,53dの上端には、荷重受けプレート56がそれぞ
れ溶接などにより固着されている。荷重受けプレート5
6の上面には、ナット部材42が上下移動可能に螺合さ
れているジャッキボルト41,41が立設されている。
【0061】取付部54は、ジャッキボルト41に挿通
される挿通孔54aを有した一対の接続部54b,54
cと、これらの接続部54b,54c間に設けられてガ
イドレール3dが取り付けられる取付部本体54dとか
らなる。接続部54b,54cは、上記荷重受けブラケ
ット17bと同様に挿通孔54aにブラケット本体53
のジャッキボルト41が挿通され、ジャッキボルト41
に螺合されているナット部材42が上下移動することに
よりジャッキボルト41への接続位置を上下に変更可能
となっている。
【0062】取付部本体54dは、接続部54b,54
c間に一体に成形された略矩形板状となっており、ボル
ト51aとナット51bとにより複数のレールクリップ
52が表面に支持されており、それらのレールクリップ
52により中間レール部材8cの上端部を取り付けられ
ている。
【0063】また、取付部54は、取付部本体54dの
上端縁が上レール部材8bと中間レール部材3cとの間
に取り付けられている目板9cの下端縁に当接してお
り、ボルト10aを介して目板9cにかかる上レール部
材8bおよびこの上レール部材8bが支持する荷重、つ
まり主ロープ6の他端にかかる釣り合いおもり15の荷
重を支持している。
【0064】以下、本実施形態のエレベータの据付方法
の一具体例について図面を参照して説明する。本実施形
態の据付方法では、まず、昇降路2の最上部に据付用足
場16を設置する。据付用足場16を設置するには、支
持アーム部19の一端を最上部乗り場18の床18aに
連結し、その支持アーム部19の他端に足場本体20を
連結し、連結部材21の一端を足場本体20に連結する
と共に乗り場18に連結した後、足場本体20を固定部
材22により昇降路2の壁面に固定する。
【0065】支持アーム部19の一端を乗り場18の床
18aに連結する際には、図14に示すように、予め乗
り場18の床18aにブラケット23を、乗り場18の
袖壁18cにブラケット36,36をそれぞれ固定して
おく。そこで、ブラケット23を介して乗り場18の床
18aに支持アーム部19の一端を連結する。
【0066】ブラケット23を介して乗り場18の床1
8aに支持アーム部19の一端を連結するには、その支
持アーム部19の一端をブラケット23の支持板23b
間に配置し、この状態で支持板23bに支持アーム部1
9の一端を支持ピン24により軸支する。その後、乗り
場18の床18aに連結した支持アーム部19を支持ピ
ン24を支点として乗り場18側に回動・傾倒させる。
【0067】この状態で、乗り場18で立設フレーム2
0aを支持アーム部19の他端に連結して足場本体20
を支持アーム部19に連結すると共に、足場本体20の
取付部15に連結部材21のシャックル21bを連結し
て足場本体20に連結部材21を取り付ける。このと
き、足場本体20は、サブフレーム20cをメインフレ
ーム20bより起立した折り畳み状態としておく。これ
により足場本体20は、サブフレーム20cの寸法だけ
長手方向に短くなって、乗り場18側から開口部18b
を通って昇降路2側に回動可能となっている。
【0068】そして、作業者は、図15に示すように、
足場本体20を支持アーム部19の一端を支点として昇
降路2側に回動させて昇降路2内でその壁面に支持・固
定する。足場本体20の回動は、連結部材21の他端を
把持して徐々に行われる。このように回動されている足
場本体20は、支持アーム部19が乗り場18の床18
aに沿った状態となったときにその回動が終了され、こ
の状態で支持アーム部19をブラケット23に固定ピン
25により固定される。また、作業者は、ブラケット3
6間に支持部材35を架設し、把持している連結部材2
1のボルト部材21cを支持部材35の挿通孔35aを
挿通させた後にそのボルト部材21cの先端にナット3
7を螺合する。この状態では、足場本体20が昇降路2
の最上部乗り場18の床18aよりも若干低い位置に配
置され、かつ支持アーム部19と連結部材21とで乗り
場18から支持されている。
【0069】このように乗り場18から支持されている
足場本体20を、固定部材22により昇降路2内でその
壁面に固定する。足場本体20を昇降路2内でその壁面
に固定部材により固定する際には、図6および図16に
示すように、メインフレーム20b上に足場板20dを
架設した後に作業者が乗り込み、折り畳み状態のサブフ
レーム20cを係合突起34を支点として回動させて足
場本体20の長手方向に沿った状態とする。さらに、サ
ブフレーム20cをメインフレーム20b側に押し込
み、この状態で連結部32の貫通孔32bに固定ピン2
5(不図示)を挿通してサブフレーム20cを固定す
る。そこで、図6に示すようにサブフレーム20cに足
場板20dを架設する。
【0070】そして、作業者は、図4および図16に示
すように、メインフレーム20bおよびサブフレーム2
0cの立設フレーム20a,20aとそれらの立設フレ
ーム20a,20aに取り付けられた固定用ブラケット
31,31との間で形成されている孔に、固定部材22
のロッド部22aを挿通すると共に、その固定部材22
のフランジ部22bをアンカーボルトにより昇降路2壁
面にそれぞれ締結・固定する。これにより足場本体20
は、固定部材22により昇降路2内でその壁面に固定さ
れる。なお、固定部材22のロッド部22aには、足場
本体20の長手方向に沿った移動を防止するために先端
にストッパ部材を取り付けてもよい。
【0071】その後、足場本体20の支持アーム部19
および連結部材21による乗り場18からの支持を解除
する。つまり、図17に示すように、支持アーム部19
の両端を足場本体20およびブラケット23から取り外
し、これに伴ってブラケット23を乗り場18の床18
aから取り外し、かつ連結部材21の両端を足場本体2
0および支持部材35から取り外し、これに伴って支持
部材35をブラケット36,36から、それらのブラケ
ット36,36を乗り場18の開口部18bの内周面か
らそれぞれ取り外す。なお、連結部材21の一端は、足
場本体20に取り付けられたままでもよい。この場合に
は、連結部材21を回動させて足場本体20上に載置し
ておく。
【0072】このようにして据付用足場16は、昇降路
2の最上部に設置され、昇降路2最上部での各種据付作
業を可能としている。また、昇降路2内でその壁面に固
定部材22により固定された足場本体20のみとなって
おり、最上部乗り場18の開口部18b内に配置されて
いる部分がない。したがって、据付用足場1では、昇降
路2の最上部での据付作業において、昇降路2内の作業
に加えて三方枠や乗り場ドアの取り付けなどの最上部乗
り場18の開口部18bでの作業をも行うことができ
る。
【0073】なお、本実施形態では、据付用足場16の
足場本体20上に単管パイプ56を組み立てて複数の足
場板57を架設された作業足場58が立設される。この
作業足場58は、固定用柱27を単管パイプ56がその
端部から内部に挿入されることにより足場本体20上に
確実に固定される。これにより、エレベータの据付用足
場1は、足場本体20が複数段に形成されて昇降路2の
最上部での据付作業を、容易にかつ確実に行うことがで
きる。
【0074】次に、上記のように設置された据付用足場
16から、エレベータ設置の基準となる図示しないピア
ノ線を張設すると共に、図18および図19に示すよう
に、揚重設備としてのウィンチ59を昇降路2の天井に
取り付け、そのウィンチ59にウィンチワイヤ59aを
掛ける。そして、かご枠5側のガイドレール3a,3b
の下レール部材8aを固定し、ウィンチ59により中間
レール部材8c,8dを吊り上げて下レール部材8a上
に連結し、中間レール部材8c,8d上に上レール部材
8bを連結してガイドレール3a,3bを昇降路2内に
配設する。
【0075】下レール部材8aの固定は、図18に示す
ように、ピアノ線により設定した基準に合わせてピット
部2a底面にピットベース11aを設置し、このピット
ベース11a上にかご枠5用の下レール部材8aを取り
付けると共にその下レール部材8aをレールブラケット
12a,12bにより昇降路2の壁面に固定することで
行われる。同様にしてピットベース11bを設置した後
に、釣り合いおもり15側のガイドレール3c,3dの
下レール部材8a,8aも固定する。
【0076】ここで、昇降路2のピット部2aに固定さ
れたガイドレール3a,3bの下レール部材8aに係合
する状態でかご枠5を組み立て、このかご枠5にかご床
を取り付けて作業足場4を形成する。この作業足場4に
は、図1および図18に示すように、その外周縁に沿っ
て安全手すり4aを、この安全手すり4a上に防護天井
4bを、安全手すり4aの釣り合いおもり15に対応す
る部分にその釣り合いおもり15との接触を防止するた
めの接触防止幕4cなどを設ける。また、作業足場4に
は、かご枠5を巻上機7により昇降させるための運転用
スイッチ4dを設置する。そこで、下レール部材8a上
に中間レール部材8c,8dを連結する。
【0077】ガイドレール3a,3cの下レール部材8
a上に中間レール部材8c,8dを連結する際には、予
め据付用足場16から荷重受けブラケット17a〜17
cを昇降路2最上部の壁面の上レール部材8bの下端と
なる位置に固定しておく。なお、荷重受けブラケット1
7a〜17cの固定は、ピアノ線により設定した基準に
合わせて行われる。
【0078】また、上レール部材8bの下側に連結され
る中間レール部材8cには、図示しないが上端部に目板
9cの下部をボルト10aとナット10bとにより取り
付ける。この状態では、図18に示すように、中間レー
ル部材8cの上端から目板9cの上部が突出している。
そこで、ウィンチ59により吊り上げながら、この吊り
上げられた中間レール部材8cの下端に他の中間レール
部材8dの上端を連結して一本化し、これに伴って各レ
ール部材8c,8d間に目板9bを取り付ける。
【0079】このように一本化して吊り上げたレール部
材8c,8dの下端を、図1および図19に示すよう
に、昇降路2のピット部2aにおいて固定されている下
レール部材8aの上端に連結すると共にそれらの下レー
ル部材8aと中間レール部材8dとの間に目板9aを取
り付ける。また、据付用足場16において中間レール部
材8cの上端に取り付けられている目板9cを、図21
に示すように、荷重受けブラケット17aの取付部39
の取付部本体39c,39dにボルト43aとナット4
3bとにより締結して取り付ける。
【0080】また、ガイドレール3b,3dにあって
は、図10,図12および図21,図22に示すよう
に、吊り上げた中間レール部材8c,8dの上端部を、
荷重受けブラケット17b,17cの取付部45,54
の取付部本体45d,54dにそれらの表面とレールク
リップ52とにより端縁部を狭持させることにより取り
付ける。
【0081】これによりガイドレール3a〜3dは、下
レール部材8a上に中間レール部材8c,8dが連結さ
れる。ここで、各ガイドレール3a〜3dは、図21〜
図22に示すように、取付部39,45,54がそれぞ
れナット部材42を回転させることにより上方に移動さ
れ、中間レール部材8c,8dの上端が引っ張られる。
すると、各ガイドレール3a〜3dは、中間レール部材
8c,8dの下端が下レール部材8aに取り付けられて
いるので、その下レール部材8aと荷重受けブラケット
17a〜17cとの間でそれぞれ張設される。そこで、
中間レール部材8c上には上レール部材8bを連結す
る。
【0082】ガイドレール3a,3cの上レール部材8
bを中間レール部材8c上に連結する際には、図19に
示すように、上レール部材8bを据付用足場16から昇
降路2の最上部の壁面にレールブラケット12c,12
dにより固定して下端を中間レール部材8cの上端に接
するように配置する。そこで、図7および図8に示すよ
うに、上レール部材8bの下端部をボルト10a,43
aとナット10b,43bとにより目板9cの上部およ
び荷重受けブラケット17aの取付部39の取付部本体
39c,39dの上部に共締して取り付け、上レール部
材8bの芯だしを行う。このとき、目板9cにより上レ
ール部材8bの荷重をボルト10aを介して支持するよ
うにする。
【0083】また、ガイドレール3b,3dにあって
は、図10〜図13および図19に示すように、上レー
ル部材8bを据付用足場16から昇降路2の最上部の壁
面にレールブラケット12c,12dにより固定して下
端を中間レール部材8cの上端に接するように配置した
後に、上レール部材8bの下端部とその下の中間レール
部材8cの上端部との間にボルト10aとナット10b
とにより目板9cに取り付け、上レール部材8bの芯だ
しを行う。このとき、目板9cは、上レール部材8bの
荷重をボルト10aを介して支持するようにすると共
に、下端縁が荷重受けブラケット17b,17cの取付
部45,54の取付部本体45d,54d上端縁に当接
されて設置される。このようにしてガイドレール3a〜
3dは、上、下部が固定されて昇降路2内に配設され
る。
【0084】次に、据付用足場16から昇降路2の最上
部での各種据付作業を行う。つまり、図1に示すよう
に、最上階乗り場18の開口部18bに三方枠60を取
り付け、この三方枠60に不図示の制御盤を取り付け
る。また、図1および図2に示すように、ガイドレール
3aの上レール部材8bの上端部に巻上機7や調速機1
3を取り付け、ガイドレール3b,3dの上レール部材
8bの上端部にそれぞれロープヒッチ14を取り付け、
さらに図示しない回生抵抗などの昇降路2上部の機器類
の取り付けるなどの作業を行う。
【0085】また、据付用足場16からは、主ロープ6
のロープ掛けも行う。すなわち、ウィンチ59により釣
り合いおもり15を昇降路2の最上部まで吊り上げ、巻
上機7の駆動シーブに主ロープ6を巻き掛けると共に、
その主ロープ6の両端をそれぞれかご枠5のシーブ5a
および釣り合いおもり15のシーブ15aに巻き掛けて
からガイドレール3b,3dに形成されているロープヒ
ッチ14に固定する。これにより、かご枠5は主ロープ
6を介して巻上機7により昇降可能状態となる。なお、
釣り合いおもり15は予めピット部2aにおいてガイド
レール3c,3d間に係合状態で組み立てておくと共
に、ガイドレール3c,3dには釣り合いおもり15の
外れ止め部材を取り付けておく。
【0086】この状態では、ガイドレール3aの上レー
ル部材8bが巻上機7を支持しており、巻上機7および
この巻上機7に巻き掛けられた主ロープ6などの荷重、
この主ロープ6を介して巻上機7にかかるかご枠5およ
び釣り合いおもり15などの荷重が、上レール部材8b
の荷重と共に巻上機7の支持部分よりも下側の目板9c
にかかっている。そして、その目板9cにかかる荷重
は、図7および図8に示すように、荷重受けブラケット
17aの取付部39が、目板9cを取り付けられて支持
していることにより受けている。
【0087】また、ガイドレール3b,3dの上レール
部材8bが、図1および図2に示すように、それぞれロ
ープヒッチ14に固定された主ロープ6の両端を支持し
ており、それらの主ロープ6の両端にかかるかご枠5お
よび釣り合いおもり15の荷重が、上レール部材8bの
荷重と共に主ロープ6の両端の支持部分よりも下側の目
板9cにかかっている。そして、それらの目板9cにか
かる荷重は、図11〜図13に示すように、ガイドレー
ル3b,3dの中間レール部材8cの上端部を取り付け
らた荷重受けブラケット17b,17cの取付部45,
54が、取付部本体45d,54dの上端縁をそれぞれ
目板9cの下端縁に当接されて支持することにより受け
ている。
【0088】すなわち、各ガイドレール3a〜3dで
は、未固定の中間レール部材8c,8dが巻上機7およ
び主ロープ6などの荷重、主ロープ6を介して巻上機7
およびロープヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いお
もり15などの荷重を負担していない。この結果、かご
枠5または釣り合いおもり15の昇降の際には、各ガイ
ドレール3a〜3dがかご枠5または釣り合いおもり1
5を案内する荷重のみを負担することとなる。
【0089】次に、かご枠5の作業足場4に作業者が乗
り込み、かご枠5をスロー運転により昇降させ、図2の
二点差線に示すように、未固定の中間レール部材8c,
8dをレールブラケット13e,13fにより固定・芯
だしすると共に、各階の乗り場18に不図示の三方枠を
取り付けるなどの各種据付作業を行っていく。そして、
上レール部材8bの下側に連結されている中間レール部
材8cまで固定・芯だしを行ったら、荷重受けブラケッ
ト17a〜17cを取り外し、据付用足場16を解体す
る。
【0090】据付用足場16を解体する際には、図示し
ないが足場本体20上の作業足場58を解体すると共に
足場本体20から足場板20dを取り外すと共に、足場
本体20にウィンチワイヤ59aを接続しておく。ま
た、かご枠5から防護天井4bを取り外してそのかご枠
5の上部を開口させ、かご枠5を上昇させて据付用足場
16の下側に配置しておく。
【0091】そこで、作業者は、かご枠5の開口した上
部から据付用足場16の足場板20dを取り外し、これ
により開口したメインフレーム20bおよびサブフレー
ム20cの内側から固定部材22を取り外す。なお、据
付用足場16から取り外した足場板20dや固定部材2
2は、かご枠5内に適宜積載する。そして、固定部材2
2が取り外されたことによりウィンチワイヤ59aに吊
り下げられた状態の足場本体20を、ウィンチ59によ
りかご枠5内に積載する。また、ウィンチ59も足場本
体20と同様に開口しているかご枠5の上部から取り外
され、かご枠5に積載される。
【0092】そして、かご枠5を昇降路2の最下階まで
下降させて、かご枠5内に積載されている据付用足場1
6の構成部品およびウィンチ59を下ろした後、かご枠
5の作業足場4から安全手すり4aや接触防止幕4cな
どを取り外し、かご枠5にかご室を形成することにより
エレベータの据え付けが完了する。
【0093】本実施形態では、予め昇降路2の最上部に
設置した据付用足場16からガイドレール3a〜3dの
吊り上げ、それらのガイドレール3a〜3dの上部の固
定、ガイドレール3aへの巻上機7の取り付け、巻上機
7、かご枠5、釣り合いおもり15への主ロープ6のロ
ープ掛けなどの昇降路2最上部での据付作業を行うこと
ができる。これにより、作業足場4が形成された本設用
のかご枠5を上、下部が固定されて配設されたガイドレ
ール3a,3bに案内させながら巻上機7により昇降さ
せて移動足場として用い、そのかご枠5の作業足場4か
ら各種据付作業を行う据付方法を採用することができ
る。
【0094】また、本実施形態では、ガイドレール3a
の上部に巻上機7を取り付け、このガイドレール3aの
上部の巻上機7の取付部分よりも下側を据付用足場16
から予め昇降路2最上部の壁面に固定した荷重受けブラ
ケット17aに取り付けることで固定し、その荷重受け
ブラケット17aにより巻上機7の荷重、主ロープ6を
介して巻上機7にかかるかご枠5、釣り合いおもり15
などの荷重を受けさせることができる。
【0095】さらに、本実施形態では、ガイドレール3
b,3dの上部に主ロープ6の両端を固定しているロー
プヒッチ14を取り付け、これらのガイドレール3b,
3dのロープヒッチ14の取付部分よりも下側を据付用
足場16から予め昇降路2最上部の壁面に固定した荷重
受けブラケット17b,17cに取り付けることで固定
し、それらの荷重受けブラケット17b,17cにより
主ロープ6の両端にかかるかご枠5、釣り合いおもり1
5などの荷重をうけさせることができる。
【0096】すなわち、本実施形態では、荷重受けブラ
ケット17a〜17cにより、巻上機7および主ロープ
6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープヒ
ッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15などの
荷重を受けさせている。このため、かご枠5を上、下部
が固定されたガイドレール3a,3bに案内させながら
昇降させる際には、ガイドレール3a〜3dがかご枠5
または釣り合いおもり15を案内する荷重のみを負担
し、未固定の上、下部間に過度の負担がかかる不具合を
防止することができる。
【0097】さらに、本実施形態では、ガイドレール3
a〜3dの上部を荷重受けブラケット17a〜17cに
取り付けることにより固定し、巻上機7および主ロープ
6などの荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロー
プヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15な
どの荷重を受けさせるため、それらの荷重受けのための
作業を作業工数を多くすることなく行うことができる。
【0098】また、本実施形態では、荷重受けブラケッ
ト17aにガイドレール3aの上部に加えてそのガイド
レール3aに隣接したガイドレール3cの上部を取り付
けることにより、荷重受けブラケット17aをガイドレ
ール3a,3c間で共用しているため、部品点数を削減
することができ、かつ据付作業の作業工数を低減して作
業効率を向上することができる。
【0099】また、本実施形態では、ガイドレール3a
〜3dを配設する際、ガイドレール3a〜3dの下部を
固定・芯だしして上部を荷重受けブラケット17a〜1
7cの取付部39,45,54の取付部本体39c,3
9d,45d,54dに取り付け、それらの取付部3
9,45,54を上方に移動させてガイドレール3a〜
3dを張設する。このため、本実施形態では、荷重受け
ブラケット17a〜17cによりガイドレール3a〜3
dの荷重を支持することができ、巻上機7および主ロー
プ6の荷重、主ロープ6を介して巻上機7およびロープ
ヒッチ14にかかるかご枠5、釣り合いおもり15など
の荷重を確実に受けさせることができる。
【0100】さらに、本実施形態では、ガイドレール3
a〜3dを張設した後に、ガイドレール3a〜3dの荷
重受けブラケット17a〜17cへの取付部分よりも上
側を昇降路2の壁面にレールブラケット12c,12d
により固定・芯だしする。したがって、ガイドレール3
a〜3dの上部の巻上機7またはロープヒッチ14が取
り付けられている部分を確実に固定することができ、か
つかご枠5を昇降させて未固定の上、下部間の固定・芯
だししてもガイドレール3a〜3dの長さが変わるよう
なことがなく、すでに固定・芯だしされた上部を再度固
定・芯だしするような不具合を防止することができる。
【0101】また、本実施形態では、荷重受けブラケッ
ト17a〜17cによる巻上機7および主ロープ6、こ
の主ロープ6を介してを介して巻上機7やロープヒッチ
14にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の荷重
受けを行う際、ガイドレール3a,3b,3dの上レー
ル部材8bとその下側に連結される中間レール部材8c
との間に設けられた目板9cを荷重受けブラケット17
a〜17cの取付部39,45,54にそれぞれ支持さ
せて行うことができる。このため、荷重受けブラケット
17a〜17cでは、従来からある目板9cを利用して
昇降手段の荷重、昇降手段にかかる荷重の支持を容易に
実現することができる。
【0102】また、本実施形態では、荷重受けブラケッ
ト17aによるガイドレール3aの目板9cの支持を取
付部39に目板9cを取り付けることにより行われるた
め、その目板9cの支持を容易に、かつ確実に行うこと
ができる。
【0103】さらに、荷重受けブラケット17b,17
cにあっては、ガイドレール3b,3dの目板9cの支
持を、取付部44,59にそれぞれガイドレール3b,
3dの中間レール部材8cの上端部を取り付けると共
に、それらの中間レール部材8cの上端部に配置されて
いる目板9cの下端縁を取付部本体44d,59dの上
端縁に当接させることで行っている。このため、本実施
形態では、荷重受けブラケット17b,17cでの目板
9cの支持を、より容易に、かつ確実に行うことができ
る。
【0104】また、本実施形態では、据付用足場16を
昇降路2の最上部に設置する際、支持アーム部19の一
端を最上部乗り場18の床18aに連結すると共に他端
に足場本体20を連結し、連結部材21の一端を足場本
体20に連結すると共に乗り場18に連結した後、足場
本体20を固定部材22により昇降路2の壁面に固定
し、支持アーム部19および連結部材21の両端を足場
本体20および乗り場18から取り外される。
【0105】このため、据付用足場16は、昇降路2内
でその壁面に固定部材22により固定された足場本体2
0のみとなっており、乗り場18の開口部18b内に配
置されている部分がない。したがって、据付用足場16
は、昇降路2最上部での据付作業において、三方枠60
の取り付けなどの乗り場18の開口部18bでの据付作
業を確実に行うことができる。
【0106】また、足場本体20は、昇降路2内で乗り
場18の床18aよりも下側に配置されているため、乗
り場18の開口部18bでの据付作業を、より確実に行
うことができる。
【0107】また、本実施形態では、足場本体20を昇
降路2内に配置が、最上部乗り場18で支持アーム部1
9の一端を最上部乗り場18の床18aに回動自在に連
結し、その支持アーム部19の他端に足場本体20の一
側と連結した後、足場本体20を支持アーム部19の一
端を支点として乗り場18側から開口部18bを通して
昇降路2側に回動させることで行われる。このため、本
実施形態では、足場本体20の昇降路18内への設置作
業を安全に、かつ容易に行うことができる。
【0108】また、本実施形態では、足場本体20を乗
り場18側から開口部18bを通って昇降路2側に確実
に回動させるとき、予めサブフレーム20cをメインフ
レーム20bより起立した折り畳み状態としておくこと
により、サブフレーム20cの寸法だけ長手方向に短く
して開口部18bを確実に通すことができる。
【0109】したがって、本実施形態では、昇降路2の
寸法が開口部18の寸法に対して大きい場合であって
も、足場本体20を乗り場18側から開口部18bを通
って昇降路2側に回動させ、その足場本体20を昇降路
2内に配置することができる。
【0110】また、本実施形態では、据付用足場16の
足場本体20上に単管パイプ56を組み立てて複数の足
場板57を架設された作業足場58を立設され、足場本
体20が複数段に形成されているため、昇降路2の最上
部での据付作業を容易に、かつ確実に行うことができ
る。
【0111】(第2実施形態)以下、本発明にかかるエ
レベータの据付方法およびその装置の第2実施形態つい
て図面を参照して説明する。なお、上記実施形態と同一
構成部分には、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。図23は、本発明にかかるエレベータの据付方法に
用いられる据付装置の第2実施形態に設けられている荷
重受けブラケットの概略構成を示す側面図である。
【0112】図23に示すように本実施形態のエレベー
タの据付装置は、上記実施形態と略同様に構成され、荷
重受けブラケット61を昇降路2の壁面に固定されてい
るブラケット本体62と、このブラケット本体62にそ
れぞれ上下に移動可能に支持されている上、下取付部6
3,64とで形成したものである。
【0113】ブラケット本体62は、上記実施形態の荷
重受けブラケット17aと同様に図示しないアンカーボ
ルト40により昇降路2壁面に締結・固定されている。
このブラケット本体62は表面に昇降路2内部側に突出
する突出部62aが一体に設けられ、この突出部62a
には上、下面からそれぞれ上方および下方に向けてジャ
ッキボルト41a,41bが立設されている。これらの
ジャッキボルト41a,41bには、それぞれナット部
材42が上下移動可能に螺合されている。
【0114】上取付部63は、ジャッキボルト41aに
挿通される挿通孔63aを有した接続部63bと、この
接続部63bから上方に向けて突設されてガイドレール
3aの上レール部材8bの下端部が取り付けられている
取付部本体63cとからなる。接続部63bは、挿通孔
63aにブラケット本体62のジャッキボルト41aが
挿通され、下面にジャッキボルト41aに螺合されてい
るナット部材41が当接しており、そのナット部材41
の位置に応じたジャッキボルト41aの所定の上下位置
に支持されている。そして、接続部63bは、ナット部
材41が上下移動することによりジャッキボルト41a
への接続位置を上下に変更可能となっている。
【0115】取付部本体63cは、略矩形板状に形成さ
れ、接続部63bの昇降路2の中心部側に配置された端
縁部から上方に向けて突設されている。この取付部本体
63cは、不図示のボルトとナットにより上レール部材
8bの下端部または中間レール部材8cの上端部が締結
されて取り付けられている。これにより上取付部63
は、上レール部材8bおよびこの上レール部材8bが支
持する荷重、つまり巻上機7および主ロープ6を介して
巻上機7にかかるかご枠5および釣り合いおもり15の
荷重を支持している。
【0116】また、下取付部64は、上記取付部63と
略同様に構成されている。すなわち、下取付部64は、
挿通孔64aにブラケット本体62のジャッキボルト4
1bが挿通された接続部64bが、下面に当接している
ナット部材42によりジャッキボルト41bへの接続位
置を上下に変更となっており、その接続部64bに設け
られた取付部本体64cにガイドレール3aの中間レー
ル部材8bの上端部が取り付けられている。なお、図示
しないが、ガイドレール3b〜3dに取り付けられる荷
重受けブラケットも上記荷重受けブラケット61と同様
に構成されている。
【0117】また、本実施形態のエレベータの据付方法
は、上記実施形態と略同様であり、ガイドレール3aの
上部を荷重受けブラケット61に取り付けて固定すると
きの手順が相違している。
【0118】ガイドレール3aの上部を固定するときに
は、図示しないが予め一本化してウィンチ59により吊
り上げたレール部材8c,8dの下端を、昇降路2のピ
ット部2aにおいて固定されている下レール部材8aの
上端に連結すると共に、中間レール部材8cの上端部を
荷重受けブラケット61の下取付部64の取付部本体6
4cに不図示のボルトとナットとにより締結して取り付
ける。
【0119】ここで、各ガイドレール3a〜3dは、下
取付部64がそれぞれ上方に移動されることにより、中
間レール部材8c,8dの上端が引っ張られる。する
と、各ガイドレール3a〜3dは、中間レール部材8
c,8dの下端が下レール部材8aに取り付けられてい
るので、その下レール部材8aと荷重受けブラケット1
7a〜17cとの間でそれぞれ張設される。そこで、中
間レール部材8c上には上レール部材8bを固定する。
【0120】ガイドレール3a〜3dの上レール部材8
bを中間レール部材8c上に固定する際には、上レール
部材8bを据付用足場16から昇降路2の最上部の壁面
にレールブラケット71a,71bにより行われる。こ
こで、レールブラケット71a,71bは、レールクリ
ップ52を用いたものであり、レールクリップ52を支
持しているボルト51aを緩めることにより上レール部
材8bを上下にスライド可能とする。
【0121】このとき、上レール部材8bは、その下端
を中間レール部材8cの上端との間に隙間を有するよう
に配置し、その下端部をボルトとナットとにより荷重受
けブラケット61の上取付部63の取付部本体63cに
取り付ける。そこで、上レール部材8bの芯だしを行
い、ガイドレール3aの上部を固定したこととなる。な
お、ガイドレール3b〜3dも同様に上部を固定する。
【0122】そして、上記実施形態と同様に、据付用足
場16から上レール部材8bへの巻上機7の取り付けや
主ロープ6のロープ掛けなどの昇降路2最上部での据付
作業を行った後、かご枠5をスロー運転により昇降さ
せ、未固定の中間レール部材8c,8dをレールブラケ
ット13e〜13gにより固定・芯だしなどの各種据付
作業を行っていく。
【0123】中間レール部材8cまで固定・芯だしを行
ったら、上レール部材8bの下端を中間レール部材8c
の上端に連結する。上レール部材8bの下端を中間レー
ル部材8cの上端に連結する際には、上レール部材8b
を固定しているレールブラケット12c,12dのボル
ト51aを緩めることにより上レール部材8bを上下に
スライド可能状態とする。そこで、荷重受けブラケット
61の上取付部63を下方に移動させ、上レール部材8
bを下方に移動させることにより、その上レール部材8
bの下端を中間レール部材8cの上端に連結する。その
後、レールブラケット12c,12dのボルト51aを
締めて上レール部材8bを再度固定・芯だしし、ガイド
レール3aを完全に固定する。また、ガイドレール3b
〜3dも同様に完全に固定する。
【0124】本実施形態においても、上記実施形態と同
様の作用および効果を奏することができる。
【0125】以上、本発明にかかるエレベータの据付方
法およびその装置の実施形態について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、構成の要素に付随
する各種の設計変更が可能である。上記実施形態では、
ガイドレール3aの上部に駆動シーブを有した巻上機7
を取り付けていたが、例えば、巻上機7を昇降路2のピ
ット部2aに配置し、ガイドレール3aの上部に主ロー
プ6を介して巻上機7に従動する上部シーブを取り付け
てもよい。
【0126】また、ローピングは、ガイドレール3aの
上部の巻上機7に巻き掛けられた主ロープ6の両端が、
かご枠5および釣り合いおもり15を介してガイドレー
ル3b,3d上部のロープヒッチ14に固定される2対
1ローピングであったが、巻上機7に巻き掛けられた主
ロープ6の両端をそれぞれかご枠5および釣り合いおも
り15に固定する1対1ローピングであってもよい。
【0127】また、上記実施形態では、荷重受けブラケ
ット17aを、目板9cが取付部本体39c,39dに
取り付けられるように構成していたが、例えば、荷重受
けブラケット17b,17cのように取付部本体に中間
レール部材8cの上端部が取り付けられ、その取付部本
体の上端縁を目板9cの下端縁に当接させるように構成
してもよい。
【0128】逆に、荷重受けブラケット17b,17c
を、取付部本体45d,54dに中間レール部材8cの
上端部が取り付けられ、それらの取付部本体45d,5
4dの上端縁を目板9cの下端縁に当接させるように構
成していたが、例えば、荷重受けブラケット17aのよ
うに目板9cが取付部本体に取り付けられるように構成
してもよい。
【0129】また、荷重受けブラケット17a〜17c
は、ガイドレール3a〜3dを完全に固定した後に昇降
路2から取り外されるが、ガイドレール3a〜3dを固
定しても昇降路2から取り外すことなく、本設用のブラ
ケットとして用いてもよい。
【0130】また、上記実施形態では、据付用足場16
の設置する際、予め最上部乗り場18の床18aに支持
アーム部19の一端を回動自在に取り付け、その支持ア
ーム部19の他端に乗り場18で足場本体20を取り付
けた後、足場本体20を回動させて昇降路2内に配置さ
せていたが、例えば、足場本体20をウィンチにより吊
り上げて昇降路2内に配置させることもできる。
【0131】足場本体20を昇降路2内に設置するに
は、予め、最上部乗り場18の床18aに支持アーム部
19を取り付けておき、その後、昇降路2の最上部乗り
場18からウィンチ59により足場本体20を吊り上げ
る。そして、吊り上げた足場本体20を昇降路2の最上
部で支持アーム部19の他端に取り付け、乗り場18と
足場本体20との間に連結部材21を取り付けて乗り場
18から足場本体20を支持する。これにより足場本体
20は、昇降路2内に配置される。以下、上記実施形態
と同様にして据付用足場16を昇降路2最上部に設置す
る。
【0132】このように足場本体20を昇降路2内に配
置すると、足場本体20を最上部乗り場18まで運ぶと
きの作業者の労力を低減することができる。また、この
場合には、支持アーム部19を回動自在に構成する必要
がなく、支持アーム部19の乗り場18の床18aへの
取付構造の簡素化を図ることができる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、昇
降路上部に設置した据付用足場から昇降路上部での据付
作業を行うことができる。これにより、作業足場が形成
された本設用のかご枠を上、下部が固定されて配設され
たガイドレールに案内させながら昇降させて移動足場と
して用い、そのかご枠の作業足場から各種据付作業を行
う据付方法を採用することができる効果がある。
【0134】また、ガイドレールの上部に昇降手段を支
持させ、このガイドレールの上部の昇降手段の支持部分
よりも下側を据付用足場から予め昇降路上部に固定した
荷重受けブラケットに取り付けることで固定し、その荷
重受けブラケットにより昇降手段にかかる荷重を受けさ
せている。
【0135】このため、かご枠を上、下部が固定された
ガイドレールに案内させながら昇降させる際には、上部
に昇降手段を支持しているガイドレールにかご枠などを
案内する荷重のみを負担させることができ、未固定の
上、下部間に過度の負担がかかる不具合を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかるエレベータの据付方法
に用いられる据付装置の第1実施形態を示す概略構成の
斜視図である。
【図2】図2は、図2は図1に示す据付装置の側面図で
ある。
【図3】図3は、図1に示す据付装置に設けられている
据付用足場が設置途中状態である昇降路上部の拡大斜視
図である。
【図4】図4は、図3に示す据付用足場の斜視図であ
る。
【図5】図5は、図4に示す据付用足場の側面図であ
る。
【図6】図6は、図4に示す据付用足場に設けられてい
る足場本体に足場板を架設した状態の平面図である。
【図7】図7は、図3に示す据付装置に設けられている
荷重受けブラケットの概略構成の斜視図である。
【図8】図8は、図7に示す荷重受けブラケットの側面
図である。
【図9】図9は、図7に示す荷重受けブラケットの平面
図である。
【図10】図10は、図3に示す据付装置に設けられて
いる別の荷重受けブラケットの概略構成の斜視図であ
る。
【図11】図11は、図10に示す荷重受けブラケット
の側面図である。
【図12】図12は、図3に示す据付装置に設けられて
いる別の荷重受けブラケットの概略構成の斜視図であ
る。
【図13】図13は、図12に示す荷重受けブラケット
の側面図である。
【図14】図14は、据付足場に設けられている足場本
体を昇降路内に配置するときの側面図である。
【図15】図15は、図14に示す据付用足場の足場本
体を昇降路内に配置した状態の側面図である。
【図16】図16は、図15に示す据付用足場の足場本
体を昇降路内に固定した状態の側面図である。
【図17】図17は、図16に示す据付用足場の乗り場
側からの支持を解除した状態の側面図である。
【図18】図18は、昇降路内にガイドレールが配設す
るときの昇降路の断面図である。
【図19】図19は、昇降路内にガイドレールを配設し
た状態を示す昇降路の断面図である。
【図20】図20は、図7に示す荷重受けブラケットに
ガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの側
面図である。
【図21】図21は、図10に示す荷重受けブラケット
にガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの
側面図である。
【図22】図22は、図12に示す荷重受けブラケット
にガイドレールを固定するときの荷重受けブラケットの
側面図である。
【図23】図23は、本発明にかかるエレベータの据付
方法に用いられる据付装置の第2実施形態に設けられて
いる荷重受けブラケットの概略構成を示す側面図であ
る。
【図24】図24は、従来のエレベータの据付方法に用
いられている据付装置を示す斜視図である。
【図25】図25は、従来の別のエレベータの据付方法
に用いられている据付装置を示す斜視図である。
【図26】図26は、図25に示す据付装置においてガ
イドレールを昇降路内に配設するときの斜視図である。
【符号の説明】
1 据付装置 2 昇降路 3a,3b,3c,3d ガイドレール 4 作業足場 5 かご枠 6 主ロープ(昇降手段) 7 巻上機(昇降手段) 8a,8b,8c,8d レール部材 9a,9b,9c 目板 15 釣り合いおもり 16 据付用足場 17a,17b,17c 荷重受けブラケット 18 乗り場 18a 床 18b 開口部 19 支持アーム部 20 足場本体 20a 立設フレーム 20b メインフレーム 20c サブフレーム 20d 足場板 21 連結部材 22 固定部材 38,44,53 ブラケット本体 39,45,54 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 友一 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 阿部 勝人 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 水上 岳人 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 ▲高▼村 尚宏 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 簑原 智行 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 (72)発明者 西田 善雄 東京都府中市東芝町1番地 東芝エレベー タ株式会社府中工場内 Fターム(参考) 3F305 BA02 BD07 BD09 DA05 DA21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のガイドレールを昇降路内に上、
    下部を固定して配設し、作業足場が形成されたかご枠を
    昇降させるための昇降手段を前記ガイドレールの上部に
    支持させ、前記かご枠を前記ガイドレールに案内させな
    がら昇降させて前記作業足場から据え付けを行うエレベ
    ータの据付方法であって、 前記昇降路上部に据付用足場を設置し、前記昇降路上部
    の壁面の所定位置に荷重受けブラケットを固定した後、
    前記荷重受けブラケットに前記ガイドレールの上部の前
    記昇降手段の支持部分より下側を取り付け、前記ガイド
    レールの上部を固定すると共に前記昇降手段にかかる荷
    重を受けさせることを特徴とするエレベータの据付方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエレベータの据付方法で
    あって、 前記複数のガイドレールの内、前記かご枠用のガイドレ
    ールと釣り合いおもり用のガイドレールとを隣接して配
    置し、それらの隣接したガイドレールの上部を前記荷重
    受けブラケットに共用に取り付けることを特徴とするエ
    レベータの据付方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のエレベータの据
    付方法であって、 前記荷重受けブラケットは、前記昇降路上部の壁面の所
    定位置に固定されるブラケット本体と、このブラケット
    本体に上下に移動可能に支持されて前記ガイドレールを
    取り付けられる取付部とで形成され、 前記ガイドレールの上部を前記取付部に取り付けてその
    取付部を上方に移動させることにより前記ガイドレール
    を張設することを特徴とするエレベータの据付方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    記載のエレベータの据付方法であって、 前記ガイドレールは、複数のレール部材が連結されてこ
    れらのレール部材間の連結が目板により保持されてな
    り、前記昇降手段を前記昇降路上部に配置される上レー
    ル部材で支持していると共に、前記上レール部材の下端
    部とその上レール部材の下側に連結される中間レール部
    材の上端部との間に設けられている目板に前記昇降手段
    の荷重がかかっており、 前記荷重受けブラケットの前記取付部に前記上レール部
    材と前記中間レール部材との間の前記目板を支持させる
    ことを特徴とするエレベータの据付方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエレベータの据付方法で
    あって、 前記取付部に、前記上レール部材と前記中間レール部材
    との間に設けられている前記目板を取り付けることによ
    り支持させることを特徴とするエレベータの据付方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載のエレベータの据付方法で
    あって、 前記取付部に前記中間レール部材の上端部を取り付け、
    前記上レール部材と前記中間レール部材との間に設けら
    れている前記目板の下側に前記取付部を配置すると共
    に、前記取付部の上端縁に前記目板の下端縁を当接させ
    ることにより前記目板を支持させることを特徴とするエ
    レベータの据付方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に
    記載のエレベータの据付方法であって、 前記据付用足場は、一端が上部乗り場の床に着脱自在に
    連結され、他端が前記乗り場の開口部を通って前記昇降
    路内に配置されている支持アーム部と、この支持アーム
    部の他端に一側が着脱自在に連結されて前記昇降路内に
    配置されている足場本体と、一端が前記足場本体の一側
    に対して他側に着脱自在に連結され、他端が前記上部乗
    り場に着脱自在に連結された連結部材と、前記足場本体
    を前記昇降路の壁面に固定している固定部材とからな
    り、 前記支持アーム部の一端を前記上部乗り場の床に連結す
    ると共に他端に前記足場本体を連結し、前記連結部材の
    一端を前記足場本体に連結すると共に前記上部乗り場に
    連結し、前記足場本体を前記固定部材により前記昇降路
    の壁面に固定した後、前記支持アーム部および前記連結
    部材の両端を前記足場本体および前記上部乗り場から取
    り外すことを特徴とするエレベータの据付方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のエレベータの据付方法で
    あって、 前記足場本体は、前記上部乗り場の床よりも下側に配置
    されることを特徴とするエレベータの据付方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のエレベータの据
    付方法であって、前記足場本体は、複数段に形成される
    ことを特徴とするエレベータの据付方法。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至請求項9のいずれか一項
    に記載のエレベータの据付方法であって、 前記支持アーム部は、前記一端を支点として回動自在に
    形成され、 前記足場本体の一側を前記支持アーム部の他端に前記上
    部乗り場で連結し、前記足場本体を回動させて前記上部
    乗り場から前記開口部を通って前記昇降路内に配置し、
    前記連結部材の一端を前記足場本体の一側に対する他側
    に連結して他端を前記上部乗り場に連結し、前記固定部
    材により前記足場本体を前記昇降路の壁面に固定するこ
    とを特徴とするエレベータの据付方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のエレベータの据付方
    法であって、 前記足場本体は、一側に立設された立設フレームを介し
    て支持アーム部の他端に連結されたメインフレームと、
    このメインフレームの他側に折り畳み可能に連結された
    サブフレームと、メインフレームとサブフレームの上面
    に架設された複数の足場板とからなり、 前記足手本体を回動させる際に予め前記サブフレームを
    折り畳み状態としておくことを特徴とするエレベータの
    据付方法。
  12. 【請求項12】 複数本のガイドレールを昇降路内に
    上、下部が固定されて配設され、作業足場が形成された
    かご枠を昇降させるための昇降手段を前記ガイドレール
    の上部に支持させ、前記かご枠を前記ガイドレールに案
    内させながら昇降させて前記作業足場から据え付けを行
    うエレベータの据付装置であって、 前記昇降路上部に設置された据付用足場と、前記昇降路
    上部の壁面の所定位置に固定され、前記ガイドレールの
    上部の前記昇降手段の支持部分より下側を取り付けら
    れ、前記ガイドレールの上部を固定すると共に前記昇降
    手段およびこの昇降手段にかかる荷重を受ける荷重受け
    ブラケットとを備えたことを特徴とするエレベータの据
    付装置。
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