JP2003291905A - フランジ部付き容器の開口部シール方法と該シール方法を用いて密封した容器包装体 - Google Patents

フランジ部付き容器の開口部シール方法と該シール方法を用いて密封した容器包装体

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JP2003291905A
JP2003291905A JP2002098720A JP2002098720A JP2003291905A JP 2003291905 A JP2003291905 A JP 2003291905A JP 2002098720 A JP2002098720 A JP 2002098720A JP 2002098720 A JP2002098720 A JP 2002098720A JP 2003291905 A JP2003291905 A JP 2003291905A
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container
sealing
flange
opening
sealed
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JP2002098720A
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Hiroyuki Mizuma
博之 水間
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アルミニウム箔を使用しない蓋材を用いてもデ
ッドホールド性を有するシール方法と該シール方法を用
いて作製したフランジ部付き容器包装体を提供するこ
と。 【解決手段】薄紙を主体とし、内側にプラスチックフィ
ルム層を設けた積層シート(1)からなるタブ付き蓋材
をフタンジ部付き容器の開口部に被せ、容器のフランジ
部と密封シールするフランジ部付き容器の開口部シール
方法であって、フランジ部(22)全体を一度密封シー
ル(12)した後、タブ(11)から略等距離に位置す
る端縁の2か所を再度密封シール(13)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中央に開口部を有
し周縁にフランジ部を有する容器のフランジ部に蓋材を
熱融着して密封シールする方法と、この方法を用いて密
封シールしたフランジ部付き容器包装体に関し、詳しく
は、アルミニウム箔を使用しない蓋材を用いてもデッド
ホールド性を有する密封シール方法と該シール方法を用
いて作製したフランジ部付き容器包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、容器入りの焼きそば、カップラー
メン等の喫食の方法は、フランジ部と密封シールされて
いる蓋材をタブを持ち上げるようにして略中央部まで剥
がして開口部を露出させ、そこから所定量の熱湯を注
ぎ、再び剥がした蓋材を被せて開口部を封じ、内容物を
柔らかくし、所定時間が経過後、蓋材を全部剥がして開
口部を露出させ、カップラーメン等の内容物を食すると
いう方法が一般的である。
【0003】そして、蓋材の材質構成は、薄紙/アルミ
ニウム箔/シーラント層等のアルミニウム箔を使用した
構成であった。
【0004】このようにアルミニウム箔を用いた構成の
蓋材を使用しているため、蓋材には剥がしたままの状態
を維持できる性質(デッドホールド性)があり、蓋材を
半開きの状態を保ったまま容易に熱湯を注ぐことがで
き、また、再び封をして所定時間待つ際にも、蓋材のタ
ブを容器のフランジ部に折り込む等簡単な操作をするの
みで再封が維持できるものであった。
【0005】一方アルミニウム箔を使用した蓋材は、構
成中にアルミニウム箔があることで焼却することができ
ず、また、密封シール後の容器内を金属探知機を使って
検査することも不可能であった。また、蓋材の構成から
アルミニウム箔を除くとデッドホールド性がなくなり、
このため、タブを手などで持って注湯したり、また、再
封する際には、タブの端縁に設けたノッチを容器のフラ
ンジ部に差し込む、開封個所に重りを載せて蓋材を押さ
える、などして蓋材が容器から反り返ることを防いでい
た。
【0006】ところが、差し込みがはずれたり、重りが
ずれたりして、所定時間が経過しないうちに蓋材が開い
てしまうことが多く、蓋材の反りを防止することは面倒
なことであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アルミニウ
ム箔を除いた層構成からなる蓋材を中央に開口部を有し
周縁にフランジ部を有する容器本体のフランジ部に熱融
着して密封シールする際に発生する以上のような問題を
解決するためになされたもので、アルミニウム箔を使用
しない蓋材を用いてもデッドホールド性を有する密封シ
ール方法と該シール方法を用いて作製したフランジ部付
き容器包装体を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、薄紙を主体とし、内側にプラスチックフィルム層を
設けた積層シートからなるタブ付き蓋材をフランジ部付
き容器の開口部に被せ、容器のフランジ部と密封シール
するフランジ部付き容器の開口部シール方法であって、
フランジ部全体を一度密封シールした後、タブから略等
距離に位置する端縁の2個所を再度密封シールすること
を特徴とする、フランジ部付き容器の開口部シール方法
である。
【0009】このように請求項1記載の発明によれば、
フランジ部全体を一度密封シールした後、タブから略等
距離に位置する端縁の2個所を再度密封シールするの
で、二度シールしたタブから略等距離に位置する端縁の
2個所は、他の個所よりもシール強度が上がり、蓋材を
剥がした際にその個所で蓋材に物理的なしごき効果が加
わり、デッドホールド性が付与される。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記一度密封シール時のシール強度が0.9
8〜4.9N/15mm、再度密封シール時のシール強
度が9.8〜19.6N/15mmになるようなシール
条件でシールすることを特徴とする、フランジ部付き容
器の開口部シール方法である。
【0011】このように請求項2記載の発明によれば、
一度密封シール時のシール強度が.98〜4.9N/
15mm、再度密封シール時のシール強度が9.8〜1
9.6N/15mmになるようなシール条件でシールす
るので、蓋材を剥がした際、二度シール部分で蓋材にし
ごきが効果的に加わりデッドホールド性が付与される。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
記載のフランジ部付き容器の開口部シール方法によりシ
ールした容器包装体である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のフランジ部付き容器の開
口部シール方法を一実施形態に基づいて以下に詳細に説
明する。図2は本発明で使用する蓋材の一実施例を示す
断面説明図で、蓋材(10)は、薄紙(2)を主体と
し、内側にプラスチックフィルム層(3)を設けた積層
シート(1)から構成されている。
【0014】積層シート(1)の構成例を具体的に記す
ならば、例えば、図2、図3に示すように、薄紙(2)
/プラスチックフィルム層(3)、薄紙(2)/プラス
チックフィルム層(3)/シーラント層(4)等の構成
が好ましく使用できる。
【0015】薄紙(2)は、少なくとも表面が白色で多
色印刷適性を有するものが好ましく、坪量50〜120
g/m2 程度の片アート紙、純白ロール紙、晒クラフト
紙、模造紙、上質紙などを好適に使用することができ
る。
【0016】プラスチックフィルム層(3)は、積層シ
ート(1)のシーラント層または中間層として機能する
もので、厚さが20〜100μm程度のα,β−飽和カ
ルボン酸重合体やそのイオン架橋物が好適に使用でき
る。
【0017】このフィルムは低いシール条件(例えば、
シール温度;120°C、シール圧力;19.6N/c
2 、シール時間;1秒)では0.98〜19.6N/
15mm程度の弱い剥離強度を示し、高いシール条件
(例えば、シール温度;170°C、シール圧力;3
9.2N/cm2 、シール時間;1秒)では9.8〜1
9.6N/15mm程度の強い剥離強度を示す特徴があ
る。
【0018】シーラント層(4)は上記仕様を満足する
ポリオレフィン系樹脂が好適に用いられ、エチレン−酢
酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体
樹脂等からなる低分子量のホットメルト接着剤やヒート
シールラッカーをコーティング方法により形成させても
良い。なお、シーラント層(4)を設けた場合には、シ
ーラント層(4)と薄紙(2)の間に存在するプラスチ
ックフィルム層(3)は中間層の役割を担う。
【0019】図1(a)は、本発明のシール方法を用い
て容器に蓋材を被せて密封シールした状態を示す斜視説
明図であり、図1(b)は、密封シールした容器包装体
を開封した状態を示す斜視説明図である。
【0020】密封シールについて説明する。中央に開口
部(21)を有し、周縁にフランジ部(22)を有する
容器(20)のフランジ部(22)にタブ(11)を形
成させた蓋材(10)を被せて密封シールする。なお、
(12)は密封シール部の範囲を示している。この時の
密封シール条件は、蓋材とフランジ部の接着強度が0.
98〜4.9n/15mm程度になるような、例えば、
シール温度が120°C、シール圧力が19.6N/c
2 、シール時間が1秒程度の比較的弱いシール条件が
好ましい。
【0021】つぎに、さらに、この上に、タブ(11)
から略等間隔に位置する端縁の2か所を部分的に再度シ
ールする。(13)が2回シールした部分を示してい
る。この時の密封シール条件は、蓋材とフランジ部の接
着強度が9.8〜19.6N/15mm程度になるよう
な、例えば、シール温度が170°C、シール圧力が3
9.2N/cm2 、シール時間が1秒程度の比較的強い
シール条件が好ましい。
【0022】このようにして作製した容器包装体のタブ
(11)を持ち上げるようにして蓋材(10)を容器
(20)のフランジ部(22)から引き剥がすと、再度
シールした部分(13)で物理的なしごき効果が加わ
り、蓋材にデッドホールド性が付与され、蓋材は引き剥
がした状態を維持している(図1(b)参照)。
【0023】このように、シール条件とシーラントの剥
離強度の相関により、フランジ部周内に剥離強度の強い
個所と弱い個所を意図的に設けることでアルミニウム箔
を使用しない蓋材においてもデッドホールド性を付与さ
せることができる。
【0024】
【発明の効果】上記のように、本発明のフランジ部付き
容器の開口部シール方法を用いることにより、アルミニ
ウム箔を使用せずに湯注ぎ時や内容物を飲食する時に蓋
材をホールドすることができる。フランジ部の一部分の
み接着強度を上げ、全周の接着強度を上げているのでは
ないので、蓋材が剥離しづらくなることはない。アルミ
ニウム箔を使用しない蓋材を用いているので、易焼却で
あり、金属探知機にかけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシール方法を用いて作製した容器包装
体の一実施例を示す、(a)は密封状態の斜視説明図で
あり、(b)は開封状態の斜視説明図である。
【図2】本発明で使用する蓋材の一実施例を示す、断面
説明図である。
【図3】本発明で使用する蓋材の別の実施例を示す、断
面説明図である。
【符号の説明】
1‥‥積層シート 2‥‥薄紙 3‥‥プラスチックフィルム層 4‥‥シーラント層 10‥‥蓋材 11‥‥タブ 12‥‥1回シール部分 13‥‥2回シール部分 20‥‥容器 21‥‥開口部 22‥‥フランジ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】薄紙を主体とし、内側にプラスチックフィ
    ルム層を設けた積層シートからなるタブ付き蓋材をフラ
    ンジ部付き容器の開口部に被せ、容器のフランジ部と密
    封シールするフランジ部付き容器の開口部シール方法で
    あって、 フランジ部全体を一度密封シールした後、タブから略等
    距離に位置する端縁の2個所を再度密封シールすること
    を特徴とする、フランジ部付き容器の開口部シール方
    法。
  2. 【請求項2】前記一度密封シール時のシール強度が0.
    98〜4.9N/15mm、再度密封シール時のシール
    強度が9.8〜19.6N/15mmになるようなシー
    ル条件でシールすることを特徴とする、請求項1記載の
    フランジ部付き容器の開口部シール方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のフランジ部付き容器
    の開口部シール方法によりシールした容器包装体。
JP2002098720A 2002-04-01 2002-04-01 フランジ部付き容器の開口部シール方法と該シール方法を用いて密封した容器包装体 Pending JP2003291905A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011235912A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Kyodo Printing Co Ltd 包装袋

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JP2011235912A (ja) * 2010-05-07 2011-11-24 Kyodo Printing Co Ltd 包装袋

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