JP3953783B2 - シート状蓋体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、即席麺等の包装容器に用いる蓋体に関し、さらに詳しくは、使用時に蓋体を一部開封して容器本体内に湯を注ぎ、その後に再度蓋体を元の閉位置に戻して内容物を湯戻しするようにした包装容器に用いる蓋体であって、特に層構成中に金属層を含まないデッドホールド適性のない蓋体にデッドホールド適性と同じ効果を果たす機能を有する蓋体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、即席麺等の包装容器に用いる蓋体は、使用時に即席麺を湯戻しするために一部開封して容器本体内に湯を注ぐ必要がある。そのために、蓋体には一部開封した状態において、湯を注ぐための注ぎ口となる開封口を塞ぐことなく、一部開封した湾曲開封状態を保持する、いわゆるデッドホールド適性が要求される。
【0003】
そのために、蓋体を構成する積層体の層構成中には、通常アルミニウム箔等の金属層が用いられ、この金属層の塑性を利用することにより、蓋体にデッドホールド適性を持たせている。
【0004】
しかしながら、アルミニウム箔等の金属層を層構成中に用いた蓋体は、完成した製品の包装容器内に誤混入する可能性のある金属異物が混入しても、これを検出するための金属探知機が使用できないという問題があった。また、使用済の蓋体を焼却処分する際には、焼却炉にアルミニウムが付着し、焼却炉の寿命を短命にするという問題があった。
【0005】
そこで、上記問題を解決するためには、蓋体を構成する積層体の層構成中からアルミニウム箔等の金属層を外す必要があるが、金属層を外すと蓋体に要求されるデッドホールド適性が失われるために、蓋体にデッドホールド適性と同じ効果を果たす機能を付与しなければならない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の解決すべき技術的課題は、層構成中にアルミニウム箔等の金属層を用いることなく、アルミニウム箔等の金属層により達成されていたデッドホールド適性と同じ効果を果たす機能を有するシート状蓋体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明は、上面に開口部を有する有底状容器本体の前記開口部を形成する上周面に周状熱接着部で剥離可能に熱接着して密封する前記開口部の外周とほぼ同じ外形を有する金属層を層構成中に含まないシート状蓋体において、該シート状蓋体は周縁に摘まみ突片を備えると共に内層に熱接着性樹脂層を有し、前記シート状蓋体の外層の表面の前記摘まみ突片近傍の前記周状熱接着部を外した位置に第1粘着剤塗工部及び該第1粘着剤塗工部より前記摘まみ突片から遠い前記周状熱接着部を外した位置に第2粘着剤塗工部が設けられ、さらに前記第1粘着剤塗工部と前記第2粘着剤塗工部が自着性粘着剤組成物により形成されており、前記第1粘着剤塗工部が、前記シート状蓋体の中心点側の端部が広く反対側の端部が狭い略半円形状であることを特徴とするものである。このように構成することにより、金属探知機を使用することができ、また、使用時に容器本体内に湯を注ぐために摘まみ突片を手指で摘まんで蓋体を一部開封すると共に、蓋体の表面に設けた第1粘着剤塗工部を第2粘着剤塗工部に重ね合わせて圧着することにより、第1粘着剤塗工部と第2粘着剤塗工部が接着されて一部開封した蓋体部分が固定され、湯を注ぐための注ぎ口となる開封口を安定した状態で確保することができる。なお、自着性粘着剤とは粘着剤層同士の接着性を有する反面、粘着剤層とその他の部分には接着し難い粘着剤の意である。
【0008】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のシート状蓋体において、前記第1粘着剤塗工部が前記摘まみ突片と前記シート状蓋体の中心点を結ぶ線上の前記周状熱接着部近傍の前記中心点側ないし前記摘まみ突片側に形成されると共に、前記第2粘着剤塗工部が前記摘まみ突片と前記シート状蓋体の中心点を結ぶ延長線上の前記周状熱接着部と前記シート状蓋体の中心点との間に形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、容器本体の開口部の1/3程度以上の開封口を確実に確保することができ、容易に湯を注ぐことができる。
【0009】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載のシート状蓋体において、前記内層がオレフィン系熱接着性樹脂であり、前記外層が紙、ポリエステルフィルム、ポリエステル系合成紙のいずれかであることを特徴とするものである。このように構成することにより、第1ないし第2粘着剤塗工部は外層とは十分に接着する反面、内層とは接着し難く剥離性を有するので、シート状蓋体を同じ方向に重ね合わせた状態においても、一枚一枚容易に取り出すことができる。
【0010】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のシート状蓋体において、前記外層と前記内層との間に遮光層を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、シート状蓋体を透過する外光を遮断することができるので、即席麺等の内容物の光による劣化を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、具体的な実施形態を図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかるシート状蓋体を用いた包装容器の一実施例を示す概略斜視図、図2は本発明にかかるシート状蓋体の一実施例を示す平面図、図3は図2に示した第1実施形態の蓋体の使用状態の要部を示す説明図、図4は本発明にかかるシート状蓋体の層構成を示す要部断面図であり、図中の1,1’はシート状蓋体、2は周状熱接着部、3は摘まみ突片、4は第1粘着剤塗工部、5は第2粘着剤塗工部、10は外層、11は内層、50は包装容器、51は容器本体、Aは開封口、Cはシート状蓋体の中心点をそれぞれ示す。
【0012】
図1は本発明にかかるシート状蓋体を用いた包装容器の一実施例を示す概略斜視図であって、包装容器50は、上面に円形状の開口部を有する断面略逆台形状の有底状容器本体51と、該容器本体51の開口部とほぼ同じ外形を有するシート状蓋体1とからなり、前記容器本体51の前記開口部を形成する上周面に前記シート状蓋体1を周状熱接着部2(図2参照)で剥離可能に熱接着した構成からなると共に周縁に外方へ突出する摘まみ突片3を備えている。このように構成することにより、即席麺用の内容物は確実に密封状態で包装容器50内に保持される。
【0013】
図2は本発明にかかるシート状蓋体の一実施例を示す平面図であって、図1に示す包装容器50を蓋体1側から見た図である。シート状蓋体1’は外層の表面の摘まみ突片3の周状熱接着部2近傍に略半円形状の第1粘着剤塗工部4が形成されると共に前記摘まみ突片3と前記シート状蓋体1’の中心点Cを結ぶ延長線(一点鎖線で図示)上の前記中心点Cと前記摘まみ突片3と対向する側の前記周状熱接着部2との略中間の位置に矩形状の第2粘着剤塗工部5が形成されている。なお、図2に示した形状や位置は一実施例を示したものであって、これに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範疇のものはすべて含まれるものである。また、前記第1粘着剤塗工部4と前記第2粘着剤塗工部5は室温付近において高弾性で非粘着ないし低粘着性を有する自着性粘着剤組成物により形成されているものである。
【0014】
図3は図2に示した第1実施形態の蓋体の使用状態の要部を示す説明図であって、使用時に容器本体51内に湯を注ぐために摘まみ突片3を手指で摘まんでシート状蓋体1’を一部開封すると共に、該シート状蓋体1’の前記摘まみ突片3の表面に設けた第1粘着剤塗工部4を前記摘まみ突片3と前記シート状蓋体1’の中心点Cを結ぶ延長線(一点鎖線で図示)上の前記中心点Cと前記摘まみ突片3と対向する側の前記周状熱接着部2との略中間の位置に設けた第2粘着剤塗工部5に重ね合わせて圧着することにより、第1粘着剤塗工部4と第2粘着剤塗工部5が接着されて一部開封したシート状蓋体1’部分が固定され、湯を注ぐための注ぎ口となる開封口Aを安定した状態で確保することができる。そして、湯を注いで後に再度前記摘まみ突片3を手指で摘まんで前記第1粘着剤塗工部4と前記第2粘着剤塗工部5との接着を解いてシート状蓋体1’を元の閉位置に戻して一定時間湯戻しすることにより即席麺等の内容物が食せる状態となる。なお、第1粘着剤塗工部4、および、第2粘着剤塗工部5は図2に示した実施例の形成位置および形成領域に限ることはなく、使用時にシート状蓋体1’を一部開封して容器本体51(図3参照)内に湯を注ぐための注ぎ口となる適当な大きさの開封口A(図3参照)を安定した状態で確保できるような周状熱接着部2を外した位置および領域に形成されていればよいものである。
【0015】
次に、本発明のシート状蓋体1’について説明する。
図4は本発明にかかるシート状蓋体の層構成を示す要部断面図であって、シート状蓋体1’は、少なくとも外層10と熱接着性樹脂層からなる内層11を有し、アルミニウム箔等の金属層を層構成中に含まない構成からなり、外層10の表面に第1粘着剤塗工層4ないし第2粘着剤塗工層5が形成されているものである。外層10を形成する材料としては、紙、合成紙、各種の合成樹脂ないしこれらをシート化したもの、あるいは、これらのものを適宜積層したものを用いることができる。
【0016】
また、内層11を形成する材料としては、容器本体51と熱接着により密封されると共に、シート状蓋体1、1’を容器本体51から容易に剥離できるように構成する必要があり、そのために、容器本体51に対して易接着性となる熱接着性樹脂を用いる必要があり、容器本体51を構成する材料により適宜選択して用いることが肝要であるが、通常容器本体51はポリスチレンペーパー、ハイインパクトポリスチレンシート、ポリプロピレンシート、ポリアミドとポリエチレンないしポリプロピレンとの積層シート、ポリエチレンとポリプロピレンとの積層シート等を周知の真空成形法や圧空成形法で成形して容器としたもの、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル等の射出成形用樹脂を射出成形して容器としたもの、あるいは、各種の射出成形用樹脂を多層で射出成形して、たとえば、酸素ガスバリアー性等をもたせたもの、あるいは、発泡スチレン製容器、紙製容器、あるいは、これらからなる二重容器などが用いられるために、内層を形成する熱接着性樹脂としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル酸樹脂、メタクリル酸樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、ポリエステル樹脂等から適宜選択して用いることにより、容器本体51に対して易接着性を達成することができる。
【0017】
次に、第1粘着剤塗工部4、および、第2粘着剤層塗工部5を形成する材料について説明する。これら粘着剤塗工部4、5は、室温付近において高弾性で非粘着ないし低粘着性(タックフリー)を有する自着性粘着剤組成物により形成するのが適当であり、たとえば、特開2001−115128号公報に記載されているような、カーボネート構造を含む重量平均分子量が2万以上のポリエステル系重合体と、ポリビニルエーテル系重合体とを主成分とした構成の粘着剤組成物を使用することができる。この粘着剤組成物にポリエステル系重合体に含まれる水酸基やカルボキシル基と反応し得る基を有するポリイソシアネート化合物等を用いて架橋することにより、さらに優れた接着特性を発揮させることができるものである。この構成からなる粘着剤組成物は、ポリエチレンテレフタレート等のエステル系樹脂面等には良好に接着し、ポリエチレンないしポリプロピレン等のオレフィン系樹脂面とは良好な剥離性が得られるものであり、こういった点から第1粘着剤塗工部4、および、第2粘着剤層塗工部5を設ける表面を形成する外層10は紙、ポリエステルフィルム、ポリエステル系合成紙が好適であり、また、内層11はポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体等の熱接着性樹脂が好適である。
【0018】
また、前記第1粘着剤塗工部4、前記第2粘着剤塗工部5の塗布量は、前記第1粘着剤塗工部4を前記第2粘着剤塗工部5に圧着した際の接着面積の大きさにより異なるが、概ね3〜6g/m2が適当である。なお、塗工面は全面ベタ柄状であってもよいし、いずれか一方が万線状であってもよいし、また、前記第1粘着剤塗工部4と前記第2粘着剤塗工部5とをそれぞれ複数の線状からなる構成とし、互いに重ね合わせたときに交差するように構成したものであってもよいものである。
【0019】
次に、本発明のシート状蓋体の代表的な層構成を具体的に例示するならば、粘着剤塗工層/印刷層/紙層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/印刷層/紙層/接着層/二軸延伸ポリエステル層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/二軸延伸ポリエステル層/印刷層/接着層/紙層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/合成紙層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/二軸延伸ポリエステル層/接着層/二軸延伸ポリプロピレン層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層等の層構成を挙げることができ、また、遮光性を有するシート状蓋体の代表的な層構成を例示するならば、粘着剤塗工層/印刷層/紙層/遮光層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/印刷層/紙層/遮光層/接着層/二軸延伸ポリエステル層/熱接着性樹脂層、粘着剤塗工層/合成紙層/遮光層/ポリエチレン層/熱接着性樹脂層等の層構成を挙げることができる。なお、上記層構成中の粘着剤塗工層は第1粘着剤塗工部4および第2粘着剤塗工部5の意であり、遮光層は印刷により形成されている層である。
【0020】
【実施例】
次に、上記の本発明について、以下に実施例を挙げて更に詳しく説明する。
実施例1
79.1g/m2の両面コート紙の一方の面にグラビア印刷法で絵柄印刷層を形成すると同時に前記絵柄印刷層上に上記で説明した自着性粘着剤を乾燥後に4〜5g/m2となるように図2に示す位置、形状にそれぞれ塗布して第1粘着剤塗工部4と第2粘着剤塗工部5を形成し、その後に前記両面コート紙の他方の面にスミベタ印刷層と白ベタ印刷層を順にグラビア印刷法で印刷して遮光層を形成した印刷紙を作製した。次に、前記印刷紙の遮光層面に周知のドライラミネーション法でウレタン系接着剤を介して12μ厚さの2軸延伸ポリエステルフィルムを積層し、さらに2軸延伸ポリエステルフィルム面にイソシアネート系化合物からなるアンカーコート剤を介して周知のTダイ押出法で15μ厚さの低密度ポリエチレン層と15μm厚さのエチレン−アクリル酸共重合体層を順に積層してシート状積層体を作製した。このシート状積層体を図2に示す形状の型抜きして本発明のシート状蓋体を作製した。このシート状蓋体を発泡ポリスチレンカップの開口部に160℃、25kgf、1秒のシール条件で熱接着して、図1に示す包装容器を作製した。この包装容器に熱湯を注ぐための注ぎ口を設けるためにシート状蓋体に設けた摘まみ突片3を手指で摘まんでシート状蓋体を容器本体から剥離して図3に示すように摘まみ突片3に設けた第1粘着剤塗工部4を第2粘着剤塗工部5に圧着して接着固定し、所定量の熱湯を注湯した。熱湯を注湯している間、前記摘まみ突片3は確実に固定されて注ぎ口を塞ぐことはなかった。熱湯を注湯して後に再度前記摘まみ突片3を手指で摘まんで前記第1粘着剤塗工部4と前記第2粘着剤塗工部5との接着固定を解いてシート状蓋体を元の閉位置に戻したが、その際もスムーズに接着固定を解くことができると共に、接着固定を解いた第1粘着剤塗工部4と第2粘着剤塗工部5の表面は美麗さを損なうことがなかった。
【0021】
【発明の効果】
本発明のシート状蓋体は、今まで縷々説明してきたように、層構成中にアルミニウム箔等の金属層を含まない構成からなるために、金属探知機を使用することができ、また、シート状蓋体の表面に自着性粘着剤で第1粘着剤塗工部と第2粘着剤塗工部を形成したことにより、シート状蓋体を同じ方向に重ね合わせた状態においても、一枚一枚容易に取り出すことができるために、シート状蓋体を製造する工程や即席麺等の内容物充填ラインにおいて生産性を損なうことがなく、また、使用時にシート状蓋体の摘まみ突片を手指で摘まんで蓋体を一部開封すると共に、蓋体の表面に設けた第1粘着剤塗工部を第2粘着剤塗工部に重ね合わせて圧着することにより、第1粘着剤塗工部と第2粘着剤塗工部が接着されて一部開封した蓋体部分が固定されるために、この開封口(注ぎ口)から容易に湯を注ぐことができるなどの数々の優れた効果を奏する。また、シート状蓋体に遮光層を設けることにより、シート状蓋体を透過する外光を遮断することができるので、即席麺等の内容物の光による劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるシート状蓋体を用いた包装容器の一実施例を示す概略斜視図である。
【図2】 本発明にかかるシート状蓋体の一実施例を示す平面図である。
【図3】 図2に示した第1実施形態の蓋体の使用状態の要部を示す説明図である。
【図4】 本発明にかかるシート状蓋体の層構成を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1,1’ シート状蓋体
2 周状熱接着部
3 摘まみ突片
4 第1粘着剤塗工部
5 第2粘着剤塗工部
10 外層
11 内層
50 包装容器
51 容器本体
A 開封口
C シート状蓋体の中心点
Claims (4)
- 上面に開口部を有する有底状容器本体の前記開口部を形成する上周面に周状熱接着部で剥離可能に熱接着して密封する前記開口部の外周とほぼ同じ外形を有する金属層を層構成中に含まないシート状蓋体において、該シート状蓋体は周縁に摘まみ突片を備えると共に内層に熱接着性樹脂層を有し、前記シート状蓋体の外層の表面の前記摘まみ突片近傍の前記周状熱接着部を外した位置に第1粘着剤塗工部及び該第1粘着剤塗工部より前記摘まみ突片から遠い前記周状熱接着部を外した位置に第2粘着剤塗工部が設けられ、さらに前記第1粘着剤塗工部と前記第2粘着剤塗工部が自着性粘着剤組成物により形成されており、前記第1粘着剤塗工部が、前記シート状蓋体の中心点側の端部が広く反対側の端部が狭い略半円形状であることを特徴とするシート状蓋体。
- 前記第1粘着剤塗工部が前記摘まみ突片と前記シート状蓋体の中心点を結ぶ線上の前記周状熱接着部近傍の前記中心点側ないし前記摘まみ突片側に形成されると共に、前記第2粘着剤塗工部が前記摘まみ突片と前記シート状蓋体の中心点を結ぶ延長線上の前記周状熱接着部と前記シート状蓋体の中心点との間に形成されていることを特徴とする請求項1記載のシート状蓋体。
- 前記内層がオレフィン系熱接着性樹脂であり、前記外層が紙、ポリエステルフィルム、ポリエステル系合成紙のいずれかであることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載のシート状蓋体。
- 前記外層と前記内層との間に遮光層を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のシート状蓋体。
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