JP2004026246A - 再封可能なブリスター容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブリスター容器の密封性が優れ、且つ蓋材を容器材から剥離させることにより簡単に開封して内容物を取り出せるとともに、取り出した後に開封部を再封することのできるブリスター容器を提供することである。
【解決手段】熱接着性樹脂層を有する蓋材と、内容物収納部を有し該内容物収納部の周縁に平坦なフランジ部を備えた容器材とが、前記フランジ部の熱接着部にて剥離可能に熱接着された4角形状のブリスター容器において、前記フランジ部の周縁の一つの角部が蓋材と容器材とが熱接着されない剥離開始部とされ、前記剥離開始部の近傍において熱接着部の内周縁より一定距離だけ外側の領域の少なくとも一部分が感熱粘着剤層を介して熱接着された構成の再封可能なブリスター容器である。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋材を容器から剥離させて簡単に開封できるとともに、剥離した蓋材を容器に圧着することにより簡単に再封することのできる再封可能なブリスター容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、易開封性であり再封可能なブリスター容器としては、例えば、米国特許第3454210号に記載されているような、蓋材が外面から順にポリエチレンテレフタレート樹脂層とポリエチレン層と感圧接着剤層と1.5ミル以下の厚さの破断可能なポリエチレン層からなり、容器材がポリ塩化ビニル層とポリエチレン層が積層された積層体を真空成形して作製された半硬質のトレーからなり、蓋材を容器材の周縁部にて熱接着した構成のブリスター容器であって、蓋材を容器材から剥離することにより、熱接着部の外周端縁及び内周端縁にて蓋材の破断可能なポリエチレン層を破断させて、蓋材の内面の熱接着部のポリエチレン層が破断した箇所に感圧接着剤層を露出させ、露出した感圧接着剤層により蓋材と容器材を再封することができる構成のものが知られている。
【0003】
しかしながら、上記構成のブリスター容器において、蓋材と容器材の熱接着部の外周端縁及び内周端縁にて蓋材内面に積層されたポリエチレン層を破断させて蓋材の内面に感圧接着剤層を露出させるためには、蓋材には全面に感圧接着剤層が形成されているため、蓋材の内面に積層される破断可能なポリエチレン層の破断強度を感圧接着剤層と破断可能なポリエチレン層との接着強度よりも小さくすることが必要となる。破断可能なポリエチレン層の破断強度が感圧接着剤層と破断可能なポリエチレン層との接着強度よりも大きくなると、蓋材を容器材から剥離する際に、破断可能なポリエチレン層が破断せず、感圧接着剤層と破断可能なポリエチレン層との間で剥離してしまい、熱接着部において感圧接着剤層を露出させることができなくなり開封したブリスター容器を再封できなくなるという欠点がある。また、破断可能なポリエチレン層の破断強度を小さくするとブリスター容器の蓋材と容器材の熱接着部における接着強度が弱くなりブリスター容器の熱接着部が破断してしまうという欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、ブリスター容器の密封性が優れ、且つ蓋材を容器材から剥離させることにより簡単に開封して内容物を取り出せるとともに、取り出した後に簡単に再封することのできるブリスター容器を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
熱接着性樹脂層を有する蓋材と、内容物収納部を有し該内容物収納部の周縁に平坦なフランジ部を備えた容器材とが、フランジ部の熱接着部にて剥離可能に熱接着された4角形状のブリスター容器において、フランジ部の周縁の一つの角部が蓋材と容器材とが熱接着されない剥離開始部とされ、前記剥離開始部の近傍において熱接着部の内周縁より一定距離だけ外側の領域の少なくとも一部分が感熱粘着剤層を介して熱接着された構成とすることにより、フランジ部において蓋材と容器材とを剥離可能な熱接着部にて接着して密封することができるとともに、剥離開始部から蓋材を剥離させて開口を形成し、内部に収納されている内容物を簡単に取り出すことができる。また、内容物を取り出した後に感熱粘着剤層により蓋材と容器材を接着させて再封することができる。
【0006】
上記の再封可能なブリスター容器において、感熱粘着剤層が剥離開始部が形成された1つの辺に沿って所定幅で直線状に形成された構成とすることにより、剥離開始部から蓋材を剥離させてブリスター容器を1つの辺に沿って開封させて開口を形成できるので、収納されている内容物が大きい内容物の場合でも簡単に取り出すことができるとともに、収納されている内容物を取り出した後に、開口部を感熱粘着剤層により再封することができる。また、蓋材の製造工程において感熱粘着剤層を形成する工程を効率化できるので蓋材の製造が容易となる。
【0007】
上記の再封可能なブリスター容器において、感熱粘着剤層が前記剥離開始部が形成された角部の所定領域に形成されている構成とすることにより、剥離開始部から蓋材を剥離させてブリスター容器の角部に開口を形成できるので、収納されている内容物が小さい場合にはその開口から振り出すことにより簡単に取り出せるとともに、内容物を取り出した後に、開口部を感熱粘着剤層により再封することができる。
【0008】
上記の再封可能なブリスター容器において、感熱粘着剤層が所定幅で全周に形成した構成とすることにより、剥離開始部から蓋材を容器材から完全に剥離させて開封し、内容物を取り出した後に、感熱粘着剤層が形成されている周縁部にて蓋材を容器材に押しつけることにより、蓋材と容器材を周縁部にて接着させて再封することができるので、スライスハム等を積み重ねて収納したブリスター容器等の場合は小出し利用にきわめて便利である。
【0009】
上記の再封可能なブリスター容器において、感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とすることにより、蓋材に形成された感熱粘着剤層は粘着性のない状態となり、感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取ることができるので蓋材の製造が可能となる。蓋材に形成された感熱粘着剤層は蓋材を容器材に熱接着する際の加熱により粘着性を発現させることができるので、接着部を剥離させて開封した後に、感熱粘着剤層が形成された部分にて蓋材を容器材に圧着してブリスター容器を再封することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す平面図、図2は図1におけるI−I拡大断面図、図3は第1実施形態の蓋材を容器から剥離した状態の図2に対応する断面図、図4は本発明の第2実施形態を示す平面図、図5は本発明の第3実施形態を示す平面図、図6は図5におけるII−II拡大断面図であって、1は蓋材、2は容器材、3, 3’は熱接着部、4は剥離開始部、5, 5’, 5”は感熱粘着剤層、6, 6’は内容物収納部をそれぞれ表す。
【0011】
本発明の第1実施形態は図1、図2に示すとおりである。内容物収納凹部6が形成され周縁が平坦部とされた容器材2に蓋材1を被せて周縁の熱接着部3にて剥離可能に熱接着された4角形状のブリスター容器であり、周縁の一つの角部が蓋材1と容器材2が熱接着されない剥離開始部4とされ、熱接着部3の内周縁より一定距離だけ外側の領域において、剥離開始部4が形成された1つの辺に平行に所定幅の線状に感熱粘着剤層5を介して熱接着された構成からなっている。第1実施形態では、内容物収納凹部6が形成された容器材2の周縁部において蓋材1と容器材2が熱接着部3により熱接着されているので優れた密封性が得られるものである。
【0012】
蓋材1と容器材2が感熱粘着剤層5を介して熱接着された部分の断面構成は、図2に示すとおりであり、基材層と易剥離性の熱接着性樹脂層からなる蓋材1の内面の熱接着性樹脂層面に感熱粘着剤層5が形成されており、熱接着部3においては蓋材1と容器材2が剥離可能に熱接着されているとともに、蓋材1の感熱粘着剤層5が形成された箇所では感熱粘着剤層5と容器材2が熱接着された状態となっており、感熱粘着剤層5は熱接着部3を形成する際の加熱により活性化されて粘着性を有する状態となっている。
【0013】
第1実施形態のブリスター容器を、剥離開始部4の箇所にて蓋材1と容器材2を掴んで剥離すると、熱接着部3及び感熱粘着剤層5が形成された箇所が簡単に剥離され、感熱粘着剤層5が形成された箇所では感熱粘着剤層5が層間で剥離して感熱粘着剤が蓋材1と容器材2の面に付着した状態で表面に露出した図3に示す状態となる。この状態において、感熱粘着剤層5の箇所が粘着性を有する状態となり、感熱粘着剤層5が形成された箇所にて蓋材1と容器材2を加圧することにより接着させることができる。したがって、第1実施形態のブリスター容器を蓋材1と容器材2を剥離させて開封し内容物を取り出した後に、感熱粘着剤層5の箇所にて蓋材1と容器材2を圧着すると、露出した感熱粘着剤層5により蓋材1が容器材2に接着してブリスター容器を再封することができる。
【0014】
本発明の第2実施形態の平面図は図4に示すとおりである。第2実施形態は、感熱粘着剤層5’が剥離開始部4の内側の剥離開始部4が形成された角部を斜めに過るように形成されており、感熱粘着剤層5’の形成される領域が異なる以外は第1実施形態と実質的に同一の構成である。第2実施形態では、剥離開始部4から蓋材1と容器材2を剥離させて角部に開口を形成して、収納されている内容物が小さい場合にはその開口から振り出して簡単に取り出すことができ、内容物を取り出した後に、開口部を感熱粘着剤層5’により再封することができる。
【0015】
本発明の第3実施形態は図5、図6に示すとおりである。第3実施形態では、蓋材1と容器材2が、容器材2に形成された内容物収納凹部6’の周縁にて熱接着部3’により剥離可能に熱接着されて密封されるとともに、熱接着部3’の内周縁より一定距離だけ外側の領域に全周にわたって所定幅で形成された感熱粘着剤層5”を介して蓋材1と容器材2が熱接着されている以外は、基本的には第1実施形態と同じ構成である。
【0016】
第3実施形態のブリスター容器を、剥離開始部4において蓋材1と容器材2を掴んで剥離させると、周縁部に粘着性を有する感熱粘着剤層5”が形成された状態で熱接着部3が剥離して開封される。開封して内容物を取り出した後に、容器材2から剥離した蓋材1を容器材2面に加圧することにより感熱粘着剤層5”により接着するのでブリスター容器を再封することができる。第3実施形態の場合は、剥離開始部4から蓋材1を容器材2から完全に剥離させて開封できるので、スライスハム等を積み重ねて収納するブリスター容器等に適しており、スライスハム等を小出しで取り出した後に、容器を再封することができる。
【0017】
感熱粘着剤層を構成する感熱粘着剤組成物としては、例えば、特開平8−269420号公報、特開平11−5959号公報等に記載されているような、初期状態では非粘着性かまたは粘着性がきわめて低く、一定温度以上に加熱することにより粘着性を発現する感熱粘着剤組成物を使用することができる。
【0018】
特開平8−269420号公報に記載されているディレードタック型粘着剤組成物は、 (A) カルボキシル基を有する不飽和単量体3〜60重量%、疎水性単量体40〜97重量%、その他の単量体0〜50重量%を共重合させて得られるガラス転移温度が20℃以上の樹脂であり、その5重量%以上が可溶化された樹脂を含有する樹脂含有溶液、及び、 (B) ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンからなり、前記各成分の不揮発分の重量比 (A) / (B) が15/85〜50/50であるディレードタック型粘着剤組成物である。
【0019】
上記のディレードタック型粘着剤組成物において、カルボキシル基を有する不飽和単量体としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等であり、疎水性単量体としてはメチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、ブタジエン等であり、その他の単量体としてはアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジアセトンアクリルアミド等である。また、ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンとしてはブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート等の単独重合体が使用される。
【0020】
特開平11−5959号公報に記載されている感熱粘着剤組成物は、 (A) 酸価1meq/g以上の樹脂が塩基により中和された水溶性樹脂と、 (B) ラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体、からなる水性エマルジョン型粘着剤組成物であって、60℃未満の乾燥によって成分 (A) が海となり成分 (B) が島となる海島構造を備え、60℃以上の加熱処理により上記の海島構造が逆転して、 (A) 成分が島となり (B) 成分が海となって粘着性が発現する感熱粘着剤組成物である。なお、上記の海島構造としては、海(連続層)が完全に連続しており島(不連続層)の全てが海中に独立して分散している構造に限らず、海が部分的に途切れている状態及び島の一部が互いに融合している状態等をも含むものである。
【0021】
上記の感熱粘着剤組成物において、 (A) 成分としてはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単位及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単位とする共重合体が好ましく使用され、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸としてはアクリル酸,メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸等の1種又は2種以上が使用される。ラジカル重合性単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が使用される。 (B) 成分のラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体としては、アクリル系単量体の乳化重合物、エチレン−ビニルエステル系単量体の乳化重合物、共役ジエン系単量体の乳化重合物を使用できる。アクリル系単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等であり、エチレン−ビニルエステル系単量体におけるビニルエステル系単量体としては酢酸ビニル、ピロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル等であり、共役ジエン系単量体としてはブタジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等である。
【0022】
感熱粘着剤層4の厚さとしては、5〜20g/m2 の範囲であり、10〜15g/m2 とするのが好ましい。蓋材に感熱粘着剤層を形成するには、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物をグラビア印刷又はコーテイングにより行うことができる。グラビア印刷により形成する場合は、40〜60μ深さのグラビア印刷版を使用して2〜3回刷りして形成することができる。蓋材に5〜20g/m2 の厚さに感熱粘着剤層を形成することにより、蓋材を容器材から剥離して開封した後に、感熱粘着剤層が形成された箇所にて蓋材と容器材を加圧して接着することにより30〜100g/15mm巾の接着強度が得られるので、十分な強度で再封することができる。また、剥離可能な熱接着部の接着強度は300〜1200g/15mm巾とされており容易に剥離させることが可能である。
【0023】
内面に感熱粘着剤層が形成された蓋材を作製するには、第1実施形態の蓋材では、基材層となるフィルムに所定の印刷絵柄を形成して熱接着性樹脂層を積層し蓋材を作製した後に、熱接着性樹脂層面に印刷絵柄に対応した所定位置にグラビア印刷又はコーテイングにより感熱粘着剤組成物を所定幅の直線状に塗布して感熱粘着剤層を形成することにより作製することができる。第2、第3実施形態の蓋材では、基材層の内面に熱接着性樹脂層を積層した後に、グラビア印刷により、基材層の外面に所定の絵柄を印刷すると同時に内面側の熱接着性樹脂層面に、絵柄に対応した所定位置に所定形状で感熱粘着剤組成物を印刷により塗布して感熱粘着剤層を形成する方法により作製することができる。上記の感熱粘着剤組成物を使用して感熱粘着剤層を形成することにより、感熱粘着剤組成物を所定の領域に所定の形状で所定の厚さに部分的に塗布した後に、乾燥させて水分を揮散させることにより粘着性を有しない感熱粘着剤層となるので、ロール状に巻き取ることが可能となり蓋材を作製することができるものである。感熱粘着剤層は蓋材を容器材に熱接着する工程での加熱により活性化して粘着性が発現する。
【0024】
蓋材の構成としては、第1実施形態の場合は、金属酸化物蒸着層を形成した2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(VMPET)/印刷/易剥離性熱接着性樹脂層(EPR)/感熱粘着剤層、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)/VMPET/印刷/EPR/感熱粘着剤層、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)/VMPET/印刷/EPR/感熱粘着剤層等であり、第2、第3実施形態の場合は、印刷/2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)/VMPET/EPR/感熱粘着剤層、印刷/VMPET/EPR/感熱粘着剤層等である。易剥離性熱接着性樹脂層(EPR)としては変成エチレン−酢酸ビニル共重合体等からなり、容器材の内面に形成されるポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合(EVA)等の熱接着性樹脂層と熱接着した際に易剥離性熱接着部を形成することができるものが使用される。
【0025】
容器材の構成としては、未延伸ナイロン(CN)とエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)とエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)からなる共押出フィルムが一般的に使用され、CN/EVOH/EVAからなる共押出フィルムの厚さとしては80〜160μmである。上記の共押出フィルムのCN面に未延伸ポリプロピレン(CPP)又は非晶質ポリエステル(A−PET)を積層した構成の容器材を使用することもできる。
【0026】
【発明の効果】
熱接着性樹脂層を有する蓋材と、内容物収納部を有し該内容物収納部の周縁に平坦なフランジ部を備えた容器材とが、フランジ部の熱接着部にて剥離可能に熱接着された4角形状のブリスター容器において、フランジ部の周縁の一つの角部が蓋材と容器材とが熱接着されない剥離開始部とされ、前記剥離開始部の近傍において熱接着部の内周縁より一定距離だけ外側の領域の少なくとも一部分が感熱粘着剤層を介して熱接着された構成とすることにより、フランジ部において蓋材と容器材とを剥離可能な熱接着部にて接着して密封することができるとともに、剥離開始部から蓋材を剥離させて開口を形成し、内部に収納されている内容物を簡単に取り出すことができ、内容物を取り出した後に感熱粘着剤層にて蓋材を容器材を接着させて再封することができる。
【0027】
上記の再封可能なブリスター容器において、感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とすることにより、蓋材に形成された感熱粘着剤層は粘着性のない状態となり、感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取ることができるので蓋材の製造が可能となる。蓋材に形成された感熱粘着剤層は蓋材を容器材に熱接着する際の加熱により活性化されて粘着性を有する状態となるので、剥離した蓋材と容器材を感熱粘着剤層が形成された箇所にて接着させて再封することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す平面図。
【図2】図1におけるI−I断面図。
【図3】第1実施形態の蓋材を容器から剥離した状態の図2に対応する断面図。
【図4】本発明の第2実施形態を示す平面図。
【図5】本発明の第3実施形態を示す平面図。
【図6】図5におけるII−II断面図。
【符号の説明】
1 蓋材
2 容器材
3, 3’  熱接着部
4 剥離開始部
5, 5’, 5”  感熱粘着剤層
6, 6’ 内容物収納部

Claims (5)

  1. 熱接着性樹脂層を有する蓋材と、内容物収納部を有し該内容物収納部の周縁に平坦なフランジ部を備えた容器材とが、前記フランジ部の熱接着部にて剥離可能に熱接着された4角形状のブリスター容器において、前記フランジ部の周縁の一つの角部が蓋材と容器材とが熱接着されない剥離開始部とされ、前記剥離開始部の近傍において熱接着部の内周縁より一定距離だけ外側の領域の少なくとも一部分が感熱粘着剤層を介して熱接着された構成からなることを特徴とする再封可能なブリスター容器。
  2. 前記感熱粘着剤層が前記剥離開始部が形成された1つの辺に沿って所定幅で直線状に形成されている構成からなることを特徴とする請求項1記載の再封可能なブリスター容器。
  3. 前記感熱粘着剤層が前記剥離開始部が形成された角部の所定領域に形成されている構成からなることを特徴とする請求項1記載の再封可能なブリスター容器。
  4. 前記感熱粘着剤層が所定幅で全周に形成された構成からなることを特徴とする請求項1記載の再封可能なブリスター容器。
  5. 前記感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の再封可能なブリスター容器。
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