JP5230884B2 - 再封可能な包装袋。 - Google Patents

再封可能な包装袋。 Download PDF

Info

Publication number
JP5230884B2
JP5230884B2 JP2001289806A JP2001289806A JP5230884B2 JP 5230884 B2 JP5230884 B2 JP 5230884B2 JP 2001289806 A JP2001289806 A JP 2001289806A JP 2001289806 A JP2001289806 A JP 2001289806A JP 5230884 B2 JP5230884 B2 JP 5230884B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
layer
sensitive adhesive
packaging bag
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001289806A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003095285A (ja
Inventor
智子 徳永
剛孝 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001289806A priority Critical patent/JP5230884B2/ja
Publication of JP2003095285A publication Critical patent/JP2003095285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5230884B2 publication Critical patent/JP5230884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02W90/10Bio-packaging, e.g. packing containers made from renewable resources or bio-plastics

Landscapes

  • Bag Frames (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

本発明は、開封して内容物を取り出した後に、取り出し口を加圧して再封することのできる包装袋に関する。
従来、内容物を小出し使用するのに便利なように開封部を再封できるようにしたプラスチックフィルムからなる包装袋としては、開封される口部にプラスチック製のファスナーを取り付けた構成のものが知られているが、ファスナーを取り付けた再封できる包装袋は、ファスナーをプラスチックフィルムに熱接着して取り付ける工程が煩雑でありコストアップになるという欠点がある。
また、ファスナーを使用せずに、開封した口部を粘着剤を使用して再封できるようにした包装袋としては、実開平6−65241号に示されているような、包装袋の外面に粘着剤層を設け粘着剤層面に離型紙を貼着したもの、ないしは特開平8−207940号に示されているような、再封テープを包装袋の外面に剥離可能に貼着したもの等が知られているが、前者の包装袋では粘着剤層及び離型紙を設ける領域および位置を再封する際の包装袋に残っている内容物の量に適応するように設けるのが困難であるし、後者の包装袋では再封する際に再封テープをいちいち剥がして貼りつける手間がかかるという欠点がある。また、包装袋の取扱中に、粘着剤層面に貼られた離型紙が剥離したり、再封シールが脱落したりするおそれがあるという欠点を有している。
発明が解決しようとする課題
本発明の目的は、再接着可能熱接着部を剥離させて開封して内容物を取り出した後に、再接着可能熱接着部を加圧することにより簡単に再封できる包装袋を提供することである。
課題を解決するための手段
【課題を解決するための手段】
基材層と熱接着性樹脂層とを有する積層体からなり熱接着部により形成された包装袋において、前記熱接着部の一部が再接着可能熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部の両側が非熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部において、一方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が積層された構成からなり、他方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層からなり、前記熱接着性樹脂層が熱接着性樹脂を熱溶融押出しにより形成されてなり、両方の積層体の前記熱接着性樹脂層間が熱接着されて前記再接着可能熱接着部が形成されてなるとともに、前記感熱粘着剤層が形成されている一方の積層体の熱接着性樹脂層が、前記感熱粘着剤層の一方の非熱接着部側の端縁にて破断した後、一方の積層体の前記基材層と前記熱接着性樹脂層が前記感熱粘着剤層にて剥離してゆき、前記感熱粘着剤層の他方の非熱接着部側の端縁にて前記熱接着性樹脂層が破断して、前記再接着可能熱接着部に前記感熱粘着剤層が露出されることにより開封と再封が可能となることにより、再接着可能熱接着部を剥離させることにより、熱接着されている熱接着性樹脂層の一方が破断して感熱粘着剤層が露出した状態となるので、剥離した再接着可能熱接着部を加圧することより露出した感熱粘着剤層により再接着可能熱接着部が接着して袋を再封することができる。
上記の再封可能な包装袋において、前記包装袋が両側の熱接着部と底の熱接着部により形成された3方シール袋であり、前記3方シール袋の上端に一定幅の非熱接着部を有するように再接着可能熱接着部により密封されてなることを特徴とするものである
請求項1記載の再封可能な包装袋において、前記包装袋が中央の合掌熱接着部と下端の熱接着部と上端の再接着可能熱接着部により形成されたピロータイプ袋であって、前記再接着可能熱接着部の内側の中央部の積層体を掴んで前記再接着可能熱接着部を内側から引き剥がして開封することを特徴とするものである。
上記の再封可能な包装袋において、感熱粘着剤層が水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物により形成された構成とすることにより、積層体の基材層ないしは熱接着性樹脂層に形成された感熱粘着剤層に粘着性がないので、感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取ることが可能であり、再封可能な包装袋の製造が容易となる。また、形成された感熱粘着剤層に有機溶剤が残留しないので、包装袋に収納される内容物に残留溶剤が吸着して内容物を変質させる等の問題が発生することがない。
上記の再封可能な包装袋において、感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とすることにより、感熱粘着剤層を加熱することにより強い粘着性を発現させることができるので、再接着可能熱接着部を剥離させて開封した後に、再接着可能熱接着部を再度加圧することにより強い強度で再封することができる。
【発明の実施の形態】
以下、図面を引用して本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の参考形態を示す平面図、図2は図1のI−I断面図、図3は参考例の熱接着部を切り取った状態の断面図、図4は参考例の再接着可能熱接着部を剥離した状態の断面図、図5は本発明の第実施形態を示す平面図、図6は図5のII−II断面図、図7は第実施例の再接着可能熱接着部を剥離した状態の断面図、図8は本発明の第実施形態を示す平面図であって、2,3,3’、3’’、4は熱接着部、5は再接着可能熱接着部、6は非熱接着部、7は切目線、8は切欠、9は合掌熱接着部、11は基材層、12は熱接着性樹脂層、13は感熱粘着剤層をそれぞれ表す。
本発明の参考形態は図1、図2に示すとおりである。平面形状は、図1に示すように、基材層11と熱接着性樹脂層12を有する積層体からなり、両側の熱接着部2と底の熱接着部3と上端の熱接着部4により形成された自立袋であって、上端の熱接着部4の内側に一定幅の非熱接着部6を有するように再接着可能熱接着部5が形成され、非熱接着部6における積層体に切目線7が形成され、切目線7の両端に切欠8が形成された形状である。参考形態では自立袋としているが袋の形状は3方シール袋、4方シール袋としてもよく任意である。
参考形態における熱接着部4と再接着可能熱接着部5が形成された箇所の断面形状は、図2に示すように、基材層11と熱接着性樹脂層12を有する積層体からなり、熱接着部4においては積層体の熱接着性樹脂層12同志が熱接着されており、再接着可能熱接着部5においては積層体の熱接着性樹脂層12の内面に形成された感熱粘着剤層13により接着されており、熱接着部4と再接着可能熱接着部5間に一定幅の非熱接着部6が形成されている構成である。積層体の熱接着性樹脂層12面に形成された感熱粘着剤層13が熱接着時の加熱により活性化されて粘着性が発現した状態で接着しているものである。
参考形態の包装袋を開封する際は、図1に示す包装袋の熱接着部4を、切欠8の箇所から切目線7に沿って積層体を引き裂いて切り取り、図3に示すように、再接着可能熱接着部5の外側に非熱接着部6を有する状態とする。図3に示す状態から、非熱接着部6の積層体を掴んで再接着可能熱接着部5を剥離させることにより、積層体の熱接着性樹脂層12同志を接着している感熱粘着剤層13が層間で剥離して、図4に示すように、再接着可能熱接着部5にて感熱粘着剤層13が露出した状態で開封することができる。開封した再接着可能熱接着部5に感熱粘着剤層13が露出しているので、再接着可能熱接着部5を加圧することにより再封することができる。
本発明の第実施形態は図5、図6に示すとおりである。平面形状は、図6に示すように、基材層11と熱接着性樹脂層12を有する積層体からなり、両側の熱接着部2と底の熱接着部3’により形成された3方シール袋であって、3方シール袋の上端に一定幅の非熱接着部6を有するように再接着可能熱接着部5により密封された形状である。
実施形態の非熱接着部6及び再接着可能熱接着部5が形成された箇所の断面形状は、図6に示すとおり、再接着可能熱接着部5に対応する領域において、一方の積層体が基材層11と熱接着性樹脂層12間に感熱粘着剤層13が積層された構成からなり、他方の積層体が基材層11と熱接着性樹脂層12からなり、積層体の熱接着性樹脂層12間が熱接着されて再接着可能熱接着部5が形成されており、再接着可能熱接着部5の外側に一定幅の非熱接着部6が形成されている構成である。一方の積層体の基材層11と熱接着性樹脂層12間に形成された感熱粘着剤層13は、再接着可能熱接着部5を形成する際の加熱により活性化されて粘着力が発現した状態となっている。なお、第実施形態においては、再接着可能熱接着部5において一方の積層体のみに感熱粘着剤層13を形成した構成としているが、他方の積層体にも感熱粘着剤層13を形成した構成としてもよい。
実施形態の包装袋を開封する際は、非熱接着部6を掴んで再接着可能熱接着部5を剥離させることにより、図7に示すように、感熱粘着剤層13が形成されている積層体の熱接着性樹脂層12が、感熱粘着剤層13の非熱接着部6側の端縁にて破断した後、積層体の基材層11と熱接着性樹脂層12が感熱粘着剤層13にて剥離してゆき、感熱粘着剤層13の内端にて熱接着性樹脂層12が破断して、再接着可能熱接着部5に感熱粘着剤層13が露出した状態となって開封することができる。開封した再接着可能熱接着部5に感熱粘着剤層13が露出しているので、再接着可能熱接着部5を加圧することにより再封することができる。
本発明の第実施形態の平面形状は、図8に示すとおりであって、基材層と熱接着性樹脂層を有する積層体からなり、中央の合掌熱接着部9と下端の熱接着部3’’と上端の再接着可能熱接着部5に形成された形状のピロータイプ袋である。再接着可能熱接着部5が形成された箇所の断面形状は、図6に示す第実施形態の再接着可能熱接着部5と同じ構成であって、再接着可能熱接着部5が形成された領域では、一方の積層体が基材層と熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が積層された構成であり、再接着可能熱接着部5を形成する際の加熱により感熱粘着剤層が活性化されて粘着力が発現した状態となっており、他方の積層体が基材層と熱接着性樹脂層が積層された構成である。第実施形態のピロータイプ袋を開封するには、再接着可能熱接着部5の内側の中央部の積層体を掴んで再接着可能熱接着部5を内側から引き剥がして簡単に開封することができ、開封した再接着可能熱接着部5に、図7に示すように、感熱粘着剤層13が露出した状態となるので、再接着可能熱接着部5を加圧することにより再封することができる。
本発明において使用する感熱粘着剤層は、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物を基材層ないしは熱接着性樹脂層に塗布することより形成されるものであり、感熱粘着剤組成物を使用することにより粘着性のない感熱粘着剤層を形成できるので、感熱粘着剤組成物を塗布して乾燥した後にロール状に巻き取ることが可能となり、感熱粘着剤層を形成する工程と他の工程を別工程で実施することができる。水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物を使用することにより、形成された感熱粘着剤層に有機溶剤が残留することがないので、残留した有機溶剤が袋に収納される内容物に吸着して内容物を変質させてしまうという問題の発生を防止できる。
感熱粘着剤層を構成する感熱粘着剤組成物としては、例えば、特開平8−269420号公報、特開平11−5959号公報等に記載されているような、初期状態では非粘着性かまたは粘着性がきわめてひくく、一定温度以上に加熱することにより粘着性を発現する感熱粘着剤組成物を使用することができる。
特開平8−269420号公報に記載されているディレードタック型粘着剤組成物は、(A)カルボキシル基を有する不飽和単量体3〜60重量%、疎水性単量体40〜97重量%、その他の単量体0〜50重量%を共重合させて得られるガラス転移温度が20℃以上の樹脂であり、その5重量%以上が可溶化された樹脂を含有する樹脂含有溶液、及び、(B)ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンからなり、前記各成分の不揮発分の重量比(A)/(B)が15/85〜50/50であるディレードタック型粘着剤組成物である。
上記のディレードタック型粘着剤組成物において、カルボキシル基を有する不飽和単量体としてはアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等であり、疎水性単量体としてはメチルメタクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート、塩化ビニル、酢酸ビニル、エチレン、ブタジエン等であり、その他の単量体としてはアクリルアミド、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ジアセトンアクリルアミド等である。また、ガラス転移温度が−30℃以下の樹脂からなるアクリル系樹脂水性エマルジョンとしてはブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート等の単独重合体が使用される。
特開平11−5959号公報に記載されている感熱粘着剤組成物は、(A)酸価1meq/g以上の樹脂が塩基により中和された水溶性樹脂と、(B)ラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体、からなる水性エマルジョン型粘着剤組成物であって、60℃未満の乾燥によって成分(A)が海となり成分(B)が島となる海島構造を備え、60℃以上の加熱処理により上記の海島構造が逆転して、(A)成分が島となり(B)成分が海となって粘着性が発現する感熱粘着剤組成物である。なお、上記の海島構造としては、海(連続層)が完全に連続しており島(不連続層)の全てが海中に独立して分散している構造に限らず、海が部分的に途切れている状態及び島の一部が互いに融合している状態等をも含むものである。
上記の感熱粘着剤組成物において、(A)成分としてはα,β−エチレン性不飽和カルボン酸単位及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単位とする共重合体が好ましく使用され、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸としてはアクリル酸,メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水マレイン酸等の1種又は2種以上が使用される。ラジカル重合性単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等が使用される。(B)成分のラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の重合体としては、アクリル系単量体の乳化重合物、エチレン−ビニルエステル系単量体の乳化重合物、共役ジエン系単量体の乳化重合物を使用できる。アクリル系単量体としては(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等であり、エチレン−ビニルエステル系単量体におけるビニルエステル系単量体としては酢酸ビニル、ピロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、ラウリン酸ビニル等であり、共役ジエン系単量体としてはブタジエン、イソプレン、クロロプレン、イソブチレン等である。
感熱粘着剤層13の厚さとしては5〜20g/mであり、10〜15g/mとするのが好ましい。基材層11に感熱粘着剤層13を形成するには、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物をグラビア印刷することにより部分的に形成することができる。グラビア印刷により形成する場合は、40〜60μ深さのグラビア印刷版を使用して2〜3回刷りすることにより形成することができる。基材層11面ないしは熱接着性樹脂層12面に5〜20g/mの厚さに感熱粘着剤層を形成することにより、感熱粘着剤層13が形成された箇所を熱接着して再接着可能熱接着部5を形成すると、再接着可能熱接着部5を剥離して感熱粘着剤層13を露出させ、再接着可能熱接着部5を再度加圧することにより200〜800g/15mm巾の接着強度を有する状態で封止することができる。
積層体の基材層11としては、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)、2軸延伸ナイロン(ON)、2軸延伸ポリプロピレン(OPP)、金属酸化物蒸着2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(VMPET)等の2軸延伸フイルムが使用できる。熱接着性樹脂層13としては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、未延伸ポリプロピレン(CPP)等を使用することができる。熱接着性樹脂層13の厚さとしては15〜50μmとするのが好ましい。基材層/感熱粘着剤層/熱接着性樹脂層の構成の積層体の場合は、熱接着性樹脂層を熱溶融押出しにより形成することにより、熱溶融押出しされたポリエチレン等からなる層は比較的破断強度が弱くなるので、熱接着性樹脂層を破断させて包装袋を開封するのが容易となる。
本発明の再封可能な包装袋を作製する方法は下記の通りである。参考形態の場合は、基材層と熱接着性樹脂層を積層した積層体を作製し、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物を使用して、積層体の熱接着性樹脂層面に積層体の流れ方向にストライプ状に部分的な感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取り基材層/熱接着性樹脂層/部分的な感熱粘着剤層からなる積層体を作製する。この積層体の感熱粘着剤層が再接着可能熱接着部にくるように熱接着することにより作製できる。また、第実施形態の場合は、グラビア印刷方式等により、水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物を使用して、積層体の基材層の所定領域に部分的に塗布し、低温で乾燥させて水分を揮散させ粘着性のない感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取り、次いで、部分的な感熱粘着剤層が形成された基材層面にポリエチレン等からなる熱接着性樹脂層を熱溶融押出しにより積層して、基材層/部分的な感熱粘着剤層/熱接着性樹脂層からなる積層体を作製する。この積層体の部分的な感熱粘着剤層が再接着可能熱接着部にくるように熱接着することにより作製できる。感熱粘着剤組成物を使用して感熱粘着剤層を形成することより、粘着性のない状態で感熱粘着剤層を形成できるのでロール状に巻き取ることが可能となり加工が容易となるものである。
発明の効果
【発明の効果】
基材層と熱接着性樹脂層とを有する積層体からなり熱接着部により形成された包装袋において、前記熱接着部の一部が再接着可能熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部の両側が非熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部において、一方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が積層された構成からなり、他方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層からなり、前記熱接着性樹脂層が熱接着性樹脂を熱溶融押出しにより形成されてなり、両方の積層体の前記熱接着性樹脂層間が熱接着されて前記再接着可能熱接着部が形成されてなるとともに、前記感熱粘着剤層が形成されている一方の積層体の熱接着性樹脂層が、前記感熱粘着剤層の一方の非熱接着部側の端縁にて破断した後、一方の積層体の前記基材層と前記熱接着性樹脂層が前記感熱粘着剤層にて剥離してゆき、前記感熱粘着剤層の他方の非熱接着部側の端縁にて前記熱接着性樹脂層が破断して、前記再接着可能熱接着部に前記感熱粘着剤層が露出されることにより開封と再封が可能となる構成とすることにより、再接着可能熱接着部を剥離させることにより、熱接着性樹脂層の基材層側に感熱粘着剤層が形成されている場合は、熱接着されている熱接着性樹脂層の一方が破断して感熱粘着剤層が露出した状態となり、剥離した再接着可能熱接着部を加圧することより露出した感熱粘着剤層により再接着可能熱接着部が接着して袋を再封することができる。
上記の再封可能な包装袋において、感熱粘着剤層が水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物により形成された構成とすることにより、積層体の基材層ないしは熱接着性樹脂層に形成された感熱粘着剤層に粘着性がないので、感熱粘着剤層を形成してロール状に巻き取ることが可能であり、再封可能な包装袋の製造が容易となる。また、形成された感熱粘着剤層に有機溶剤が残留しないので、包装袋に収納される内容物に残留溶剤が吸着して内容物を変質させる等の問題が発生することがない。
上記の再封可能な包装袋において、感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成とすることにより、感熱粘着剤層を加熱することにより強い粘着性を発現させることができるので、再接着可能熱接着部を剥離させて開封した後に、再接着可能熱接着部を再度加圧することにより強い強度で再封することができる。
【図1】本発明の参考形態を示す平面図。
【図2】図1のI−I断面図。
【図3】参考例の熱接着部を切り取った状態の断面図。
【図4】参考例の再接着可能熱接着部を剥離した状態の断面図。
【図5】本発明の第実施形態を示す平面図。
【図6】図5のII−II断面図。
【図7】第実施例の再接着可能熱接着部を剥離した状態の断面図。
【図8】本発明の第実施形態を示す平面図。
2,3,3´,3",4 熱接着部
5 再接着可能熱接着部
6 非熱接着部
7 切目線
8 切欠
9 合掌熱接着部
11 基材層
12 熱接着性樹脂層
13 感熱粘着剤層

Claims (5)

  1. 基材層と熱接着性樹脂層とを有する積層体からなり熱接着部により形成された包装袋において、前記熱接着部の一部が再接着可能熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部の両側が非熱接着部とされ、前記再接着可能熱接着部において、一方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層間に感熱粘着剤層が積層された構成からなり、他方の積層体が前記基材層と前記熱接着性樹脂層からなり、前記熱接着性樹脂層が熱溶融押出しにより形成されてなり、両方の積層体の前記熱接着性樹脂層間が熱接着されて前記再接着可能熱接着部が形成されてなるとともに、前記感熱粘着剤層が形成されている一方の積層体の熱接着性樹脂層が、前記感熱粘着剤層の一方の非熱接着部側の端縁にて破断した後、一方の積層体の前記基材層と前記熱接着性樹脂層が前記感熱粘着剤層にて剥離してゆき、前記感熱粘着剤層の他方の非熱接着部側の端縁にて前記熱接着性樹脂層が破断して、前記再接着可能熱接着部に前記感熱粘着剤層が露出されることにより開封と再封が可能となることを特徴とする再封可能な包装袋。
  2. 前記包装袋が両側の熱接着部と底の熱接着部により形成された3方シール袋であり、前記3方シール袋の上端に一定幅の非熱接着部を有するように形成された前記再接着可能熱接着部により密封されてなることを特徴とする請求項1記載の再封可能な包装袋。
  3. 前記包装袋が中央の合掌熱接着部と下端の熱接着部と上端の前記再接着可能熱接着部により形成されたピロータイプ袋であって、前記再接着可能熱接着部の内側の中央部の積層体を掴んで前記再接着可能熱接着部を内側から引き剥がして開封することを特徴とする請求項1記載の再封可能な包装袋。
  4. 前記感熱粘着剤層が水性エマルジョンタイプの感熱粘着剤組成物により形成された構成からなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の再封可能な包装袋。
  5. 前記感熱粘着剤層が、水溶性樹脂からなる海とラジカル重合性単量体の乳化重合により得られたガラス転移温度が−20℃以下の樹脂からなる島との海島構造を有し、前記感熱粘着剤層を加熱することにより海と島が逆転して粘着性が発現する構成からなることを特徴とする請求項4記載の再封可能な包装袋。
JP2001289806A 2001-09-21 2001-09-21 再封可能な包装袋。 Expired - Fee Related JP5230884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001289806A JP5230884B2 (ja) 2001-09-21 2001-09-21 再封可能な包装袋。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001289806A JP5230884B2 (ja) 2001-09-21 2001-09-21 再封可能な包装袋。

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003095285A JP2003095285A (ja) 2003-04-03
JP5230884B2 true JP5230884B2 (ja) 2013-07-10

Family

ID=19112247

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001289806A Expired - Fee Related JP5230884B2 (ja) 2001-09-21 2001-09-21 再封可能な包装袋。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5230884B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4629406B2 (ja) * 2004-10-25 2011-02-09 大日本印刷株式会社 再封可能なピロータイプ袋およびガセットピロータイプ袋
ES2321969T3 (es) 2006-12-29 2009-06-15 KRAFT FOODS R & D, INC. Envase que se puede volver a cerrar.
US9232808B2 (en) 2007-06-29 2016-01-12 Kraft Foods Group Brands Llc Processed cheese without emulsifying salts
GB2470308B (en) * 2008-10-07 2011-03-23 Cadbury Holdings Ltd Packaging
NZ591354A (en) 2010-02-26 2012-09-28 Kraft Foods Global Brands Llc A low-tack, UV-cured pressure sensitive acrylic ester based adhesive for reclosable packaging
ES2739703T3 (es) 2010-02-26 2020-02-03 Intercontinental Great Brands Llc Envase que tiene un fijador de cierre reutilizable adhesivo y métodos para este
JP5659629B2 (ja) * 2010-08-26 2015-01-28 大日本印刷株式会社 包装袋
JP5640596B2 (ja) * 2010-09-17 2014-12-17 大日本印刷株式会社 包装袋
JP5959192B2 (ja) * 2011-12-14 2016-08-02 大森機械工業株式会社 包装体および包装機
JP2014046925A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Hosokawa Yoko Co Ltd 再封可能な袋体と該袋体を備えた物品
JP2018154388A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 大森機械工業株式会社 包装体、製袋袋、包装方法および包装機
JP7423927B2 (ja) * 2019-07-30 2024-01-30 大日本印刷株式会社 包装袋、包装体

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57163652A (en) * 1981-04-01 1982-10-07 Shiyunichi Arikawa Bag with opening section which is freely sealed
NZ213466A (en) * 1984-10-17 1989-02-24 Mobil Oil Corp Synthesis of zsm-23 zeolite
JP3670049B2 (ja) * 1995-03-31 2005-07-13 ビーエーエスエフディスパージョン株式会社 ディレードタック型粘着剤組成物
JPH115959A (ja) * 1997-06-18 1999-01-12 Toagosei Co Ltd 感熱粘着剤組成物及び感熱粘着シート
JP4010038B2 (ja) * 1997-12-02 2007-11-21 東洋製罐株式会社 開閉部を有する密封包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003095285A (ja) 2003-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5089320A (en) Resealable packaging material
JP3322693B2 (ja) 可撓性の包装材料および包装体の製造方法
JP5230884B2 (ja) 再封可能な包装袋。
JP6774549B2 (ja) 多層フィルム及び再封可能なフィルムパッケージ
US20080199109A1 (en) At Least Two-Layer Label for Opening and Closing Packages and the Use Thereof
JP2002037279A (ja) 再シール可能なシール部を有する包装容器
JP6774548B2 (ja) 多層フィルム及び再封可能なフィルムパッケージ
EP0990511A2 (en) Directionally peelable closures and articles using the same
US10494148B2 (en) Flexible peelable/resealable package
JP4373075B2 (ja) 再封可能な振出容器用蓋材
JP2003063539A (ja) 再封可能なピロータイプ袋。
JPH1191800A (ja) 易開封性パウチ
JP4225008B2 (ja) 容器の蓋材用フィルムの製造方法、容器の蓋材および再封性包装容器
JP4270815B2 (ja) 再封可能なブリスター容器
JP4536847B2 (ja) 蓋材
JP4629406B2 (ja) 再封可能なピロータイプ袋およびガセットピロータイプ袋
JP4531588B2 (ja) 改ざん防止再封可能包装容器
EP0453509A1 (en) Resealable packaging material
JP4935016B2 (ja) 再封性包装袋
JPH0632359A (ja) 包装袋
JP4202786B2 (ja) 再封可能なブリスター容器
JP4289530B2 (ja) 蓋材
US20230312210A1 (en) Flexible packaging structure
JP5891817B2 (ja) 包装袋
JPH09226781A (ja) 包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080416

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101109

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110111

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111128

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20111205

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20120120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130321

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees