JP2003291712A - 自動車用フットレスト - Google Patents

自動車用フットレスト

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JP2003291712A
JP2003291712A JP2002100091A JP2002100091A JP2003291712A JP 2003291712 A JP2003291712 A JP 2003291712A JP 2002100091 A JP2002100091 A JP 2002100091A JP 2002100091 A JP2002100091 A JP 2002100091A JP 2003291712 A JP2003291712 A JP 2003291712A
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footrest
foot
fixed
foot step
step portion
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Noriyuki Tsutsui
紀行 筒井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フットレストの高さ(奥行き)位置を可変調
整する。 【解決手段】 足を載せるべき足踏み部1を自動車の床
側Aから所望の高さ位置で支持する固定支持部2を備え
る。固定支持部2は、少なくとも両端にネジ部を有して
長手状に形成された下端側を、床側Aの所定部位に設け
られた取付穴6に対して長手方向に調整可能にしてナッ
トで取り付けられる複数の支持ロッド4と、足踏み部1
を固定するとともに各支持ロッド4の上端側に対して高
さ位置を調整可能にして螺着される中間部材5とからな
る調整手段をなす。したがって、足踏み部1の上面を、
踏み込み前のクラッチペダルの上面と略同じ高さ(奥行
き)位置に設定すれば、足踏み部1とクラッチペダルと
の間での足の移動を容易とし、クラッチ操作での足の負
担を軽減したり、迅速なクラッチ操作への移行を達成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転座席の床に配
される自動車用フットレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用フットレスト(以下フットレス
トという)は、自動車の運転中に左足を置くため、運転
座席の左側床に配されている。
【0003】ところで、大型車両、競技用車両あるいは
スポーツカーなどの自動車において、マニュアルでのク
ラッチ操作を行うためクラッチペダルが装備されてい
る。このクラッチペダルは、そのペダルアームが車体側
に枢着されていて、ペダル踏み込み操作によって、クラ
ッチのプッシュロッドを操作する構造である。そして、
例えば、一定速度巡行中あるいはコーナーリング中な
ど、クラッチペダルの操作を行わない時には、上記フッ
トレストに足を置いて体の姿勢を安定させる。また、ク
ラッチペダルの無いオートマティック車の場合でも、通
常使用しない左足を前記フットレストに置く。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の自動車用フットレストは、床に近い低い位置に
存在しているため、クラッチペダルが踏み込まれていな
い元の状態の位置と比較して、互いの高さ(奥行き)位
置に大きな差がある。
【0005】したがって、踏み込んだ状態のクラッチペ
ダルから踏み足を緩めて元の位置に戻ったクラッチペダ
ルにある足をフットレストに移動する際、あるいはフッ
トレストにある足をクラッチペダルに移動する際に、上
記位置の差分だけ足を移動させなければならないという
問題があった。
【0006】特に、交通渋滞などによりクラッチペダル
の踏み込みを多く行う場合には、クラッチペダルまで足
を持ち上げる操作と、フットレストまで足を延ばす操作
とを繰り返すこととなるために、運転者の疲労が増すと
いう問題がある。また、競技用車両やスポーツカーで
は、迅速なクラッチ操作を要するため、フットレストと
クラッチペダルとの間の足の移動に時間が掛かるのは不
都合である。
【0007】このため、クラッチ操作を行った直後や、
クラッチ操作を行わない時に、クラッチペダル上に軽く
足を載せた状態で待機したり、フットレストを用いずに
床に足を載せる場合が多い。クラッチペダル上に足を載
せておくと、体の姿勢が不安定になるばかりでなく、無
意識のうちにクラッチペダルに足の重みがかかって微小
にクラッチペダルを踏むこととなり、クラッチ構造(例
えばレリーズベアリングなど)に負担が生じて耐久寿命
が短くなったり破損してしまうおそれがある。また、フ
ットレストを用いずに床に足を載せると、体の姿勢が不
安定となる。
【0008】また、一般に、前後のシートポジションの
位置は、クラッチ操作が容易な位置にセットするため、
フットレストに合わせることが少なく、これもフットレ
ストが用いられない要因であって体の姿勢が不安定とな
ってしまう。すなわち、シートポジションを全ての状態
に合わせることが困難であった。
【0009】そこで本発明は、上記課題を解消するため
に、フットレストの高さ(奥行き)位置を可変調整し
て、フットレストとクラッチペダルとの間の足の移動に
際する負担を軽減し、クラッチ操作を迅速に対応するこ
とができるとともに、フットレストを通常使用して体の
姿勢を安定させることができる自動車用フットレストを
提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明による請求項1記載の自動車用フットレストは、
足を載せるべき足踏み部と、自動車の床側の所定部位に
固定されるとともに、前記足踏み部を前記床側から所望
の位置で支持する固定支持部と、を備えたことを特徴と
する。
【0011】請求項2記載の自動車用フットレストは、
請求項1記載の自動車用フットレストにおいて、前記固
定支持部が、前記床側からの前記足踏み部の位置を調整
可能とする調整手段をなすことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の自動車用フットレストは、
請求項2記載の自動車用フットレストにおいて、前記調
整手段が、少なくとも両端にネジ部を有して長手状に形
成された下端側を、前記床側の所定部位に設けられた取
付穴に対して長手方向に調整可能にしてナットで取り付
けられる複数の支持ロッドと、前記足踏み部を固定する
とともに、前記各支持ロッドの上端側に対して高さ位置
を調整可能にして螺着される中間部材と、からなること
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の自動車用フットレストは、
請求項2記載の自動車用フットレストにおいて、前記調
整手段が、前記床側の所定部位に固定されて上方に延設
される板片状の第一支持部と、前記足踏み部の下方に延
設される板片状をなし、前記第一支持部に添設された状
態で移動調整可能にして固定される第二支持部と、から
なることを特徴とする。
【0014】請求項5記載の自動車用フットレストは、
請求項2記載の自動車用フットレストにおいて、前記調
整手段が、前記床側の所定部位に固定されるとともに前
記足踏み部を固定し、前記床側と前記足踏み部との間で
前記足踏み部の位置を可変するリンク機構からなること
を特徴とする。
【0015】請求項6記載の自動車用フットレストは、
請求項1〜請求項5の何れかに記載の自動車用フットレ
ストにおいて、前記足踏み部が、前記固定支持部による
固定位置を可変し得る固定部を有していることを特徴と
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第一実施の形態を
図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の自動
車用フットレストの第一実施の形態を示す斜視図、図2
は前記自動車用フットレストの断面図、図3は前記自動
車用フットレストの調整位置の一例を示す側面図、図4
はクラッチ操作時の足の位置を示す図である。
【0017】図1および図2に示すように、第一実施の
形態における自動車用フットレストは、足踏み部1と、
固定支持部2とからなる。
【0018】足踏み部1は、ジュラルミン、鉄、アルミ
合金、硬質樹脂などからなり、本実施の形態では足を載
せることができる程度の大きさとされた板状に形成され
ている。この足踏み部1には、その板厚に貫通する複数
の固定穴3aや複数の固定長穴3bからなる固定部3が
設けられている。
【0019】固定支持部2は、自動車の床側Aの所定部
位に固定されるとともに足踏み部1を床側Aから所望の
位置で固定支持するものであり、主に、支持ロッド4
と、中間部材5とからなる。
【0020】支持ロッド4は、少なくとも両端にネジ部
を有して長手状に形成されている。なお、本実施の形態
では、ネジ部が支持ロッド4の長手方向全体に渡って形
成されている。この支持ロッド4は、その下端側が、自
動車の床側Aの所定部位に穿設された取付穴6に対して
各ワッシャ7を介して各ナット8で固定される。
【0021】所定部位とは、本実施の形態では自動車の
床A1に予め設けられた既存のフットレストA2であ
る。また、所定部位は、自動車の床A1そのものであっ
てもよい。
【0022】中間部材5は、支持ロット4に螺着される
ナット5aと、同じく支持ロット4に螺着される長ナッ
ト5bとにより、いわゆるダブルナットをなしている。
中間部材5は、支持ロッド4の上端側に対し、ナット5
aおよび長ナット5bが続いて螺着される。また、長ナ
ット5bの上端には、ワッシャ9を介して固定ネジ10
が螺着されることにより足踏み部1が固定支持される。
固定ネジ10は、足踏み部1の固定穴3a(あるいは固
定長穴3b)に挿通される。
【0023】図1に示すように、固定支持部2は、複数
設けられている。本実施の形態では二箇所に設けられ、
各々で足踏み部1を固定支持する。
【0024】このように、足踏み部1は、固定支持部2
によって自動車の床側Aの所定部位に固定されるととも
に、床側Aから所望の高さ(奥行き)位置で固定支持さ
れる。
【0025】上記固定支持部2は、床側Aからの足踏み
部1の高さ(奥行き)位置を調整可能とする調整手段を
なす。以下、この調整手段を足踏み部1を固定支持する
手順とともに説明する。
【0026】まず、既存のフットレストA2を床A1か
ら外し、足踏み部1の固定部3の位置に略合うように、
適宜取付穴6を二箇所設ける。フットレストA2は、一
般にボルトやネジなどの固定具(不図示)で床A1に固
定されているものであり、この固定具を外すことにより
床A2から取り外すことができる。また、フットレスト
A2は、一般にプラスチックで箱状に型成形されて内部
に補強用のリブ(不図示)が形成されいる。すなわち、
フットレストA2に取付穴6を設ける際には、リブを避
けるように設けるとよい。
【0027】次いで、支持ロッド4の下端側にナット8
を螺着してワッシャ7を通しておき、この支持ロッド4
の下端を取付穴6に挿通する。その後、取付穴6から突
出した支持ロット3の下端にワッシャ7を通してナット
8を螺着することで、支持ロッド4の下端側をフットレ
ストA2に固定する。
【0028】ここで、支持ロッド4がフットレストA2
上に突出する長さが調整される。この調整は、各ナット
8を緩めて支持ロッド4の長手方向に位置を変えること
で容易に設定できる。
【0029】次いで、支持ロッド4の上端側にナット5
aを螺着し、続いて長ナット5bを螺着する。
【0030】ここで、支持ロッド4の長手方向にかかる
長ナット5bの位置が調整される。この調整は、ナット
5aを支持ロッド4の長手方向に沿って移動し、このナ
ット5aに長ナット5bを当接させることで容易に設定
できる。
【0031】次いで、長ナット5bの上端にワッシャ9
および足踏み部1を介して固定ネジ10を螺着して、足
踏み部1を固定する。この際、足踏み部1には、固定ネ
ジ10を挿通する固定部3として、複数の固定穴3aや
複数の固定長穴3bが設けられているので、支持ロット
4の固定位置が多少ズレていても確実に足踏み部1が固
定できる。
【0032】このようにして足踏み部1が、フットレス
トA2に固定支持される。そして、足踏み部1が固定さ
れたフットレストA2を床A1に戻して取り付けること
により足踏み部1が床側Aに固定支持される。
【0033】この際、フットレストA2を床A1に固定
する前に、床A1にセットした状態で足踏み部1の高さ
位置を確認する。足踏み部1の高さ位置が所望のもので
あれば、そのままフットレストA2を固定する。また、
足踏み部1の高さ位置が所望のものでなければ、支持ロ
ッド4がフットレストA2上に突出する長さの調整、あ
るいは長ナット5bの位置の調整によって足踏み部1を
所望の高さ位置にする。また、フットレストA2を床1
に固定した後であっても、長ナット5bの位置の調整に
よって足踏み部1を所望の高さ位置にすることが可能で
ある。
【0034】なお、足踏み部1の所望の高さ位置とは、
運転者の好みであるが、図3に示すように、足踏み部1
の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上面と略同
じ高さ位置にあることが好ましい。
【0035】したがって、上述した第一実施の形態にお
ける自動車用フットレストでは、図3に示すように、足
踏み部1の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上
面と略同じ高さ位置に設定されたことにより、足踏み部
1と、踏み込み前のクラッチペダルBとの段差が少なく
なる。これにより、足踏み部1とクラッチペダルとの間
での高さ方向(上下方向)の足の移動が殆どなくなり、
図4に示すように、F1位置とF2位置との間の横方向
(左右方向)のみの移動となる。したがって、足踏み部
1とクラッチペダルBとの間での足の移動を容易とし、
クラッチ操作での足の負担を軽減することが可能であ
る。また、足の移動が容易なので迅速なクラッチ操作へ
の移行を達成することが可能である。
【0036】また、クラッチ操作を行わない時には、必
ず足踏み部1に足が置けることとなり、従来のように、
クラッチペダル上に軽く足を載せた状態で待機したり、
フットレストを用いずに床に足を載せることがなくな
る。したがって、体の姿勢が安定するとともに、クラッ
チペダル上に足を載せることによりクラッチ構造(例え
ばレリーズベアリングなど)にかかっていた負担をなく
すことが可能となる。
【0037】また、足踏み部1において、長ナット5b
に螺着する固定ネジ10を挿通するための固定部3が、
複数の固定穴3aや複数の固定長穴3bにて構成されて
いる。このため、支持ロット4の固定位置が多少ズレて
いても確実に足踏み部1が固定できるとともに、後に固
定支持部2への足踏み部1の固定位置を適宜可変して運
転者の姿勢に合わせる微調整が可能である。
【0038】以下、本発明の第二実施の形態を図面を参
照して具体的に説明する。図5は本発明の自動車用フッ
トレストの第二実施の形態を示す図である。なお、以下
に説明する第二実施の形態において、上述した第一実施
の形態と同一あるいは同等部分には同一の符号を付して
説明する。
【0039】図5に示すように、第二実施の形態におけ
る自動車用フットレストは、足踏み部1と、固定支持部
12とからなる。
【0040】足踏み部1は、例えばジュラルミン、鉄、
アルミ合金、硬質樹脂などからなり、本実施の形態では
足を載せることができる程度の大きさとされた板状に形
成されている。この足踏み部1には、その板厚に貫通す
る複数の固定穴3aや複数の固定長穴3bからなる固定
部3が設けられている。
【0041】固定支持部12は、自動車の床側Aの所定
部位に固定されるとともに足踏み部1を床側Aから所望
の位置で固定支持するものであり、主に、第一支持部1
3と、第二支持部14とからなる。
【0042】第一支持部13は、例えばジュラルミン、
鉄、アルミ合金などからなり、断面略L字形に折曲形成
された板体として形成されている。この第一支持部13
は略L字の一方の板片13aを自動車の床側Aの所定部
位に穿設された取付穴6に対して各ワッシャ15aを介
してナット15bおよびボルト15cで固定される。こ
れにより、他方の板片13bが、床側Aの所定部位に上
方に延設される板片状となる。また、他方の板片13b
には、固定穴13cが設けられている。
【0043】上記所定部位とは、本実施の形態では自動
車の床A1に予め設けられた既存のフットレストA2で
ある。また、所定部位は、自動車の床A1そのものであ
ってもよい。フットレストA2に第一支持部13を取り
付ける際には、フットレストA2を床A1から外し、適
宜取付穴6を設ける。フットレストA2は、一般にボル
トやネジなどの固定具(不図示)で床A1に固定されて
いるものであり、この固定具を外すことにより床A2か
ら取り外すことができる。また、フットレストA2は、
一般にプラスチックで箱状に型成形されて内部に補強用
のリブ(不図示)が形成されいる。すなわち、フットレ
ストA2に取付穴6を設ける際には、リブを避けるよう
に設けるとよい。
【0044】第二支持部14は、例えばジュラルミン、
鉄、アルミ合金などからなり、断面略L字形に折曲形成
された板体として形成されている。この第二支持部14
は、略L字の一方の板片14aに、ワッシャ16aを介
してナット16bおよび固定ネジ10によって足踏み部
1が固定支持される。固定ネジ10は、足踏み部1の固
定穴3a(あるいは固定長穴3b)に挿通される。これ
により、他方の板片14bが、足踏み部1の下方に延設
される板片状となる。また、他方の板片14bには、上
下方向に長手状の固定長穴14cが設けられている。な
お、第二支持部14は、他方の板片14bが足踏み部1
に一体とされて足踏み部1の下方に延設される板片状を
なしていてもよい。
【0045】そして、第一支持部13の他方の板片13
bと、第二支持部14の他方の板片14bを添設させ
て、各ワッシャ17aを介して固定穴13cおよび固定
長穴14cをナット17bおよびボルト17cで固定す
る。
【0046】このように、足踏み部1は、固定支持部1
2によって自動車の床側Aの所定部位に固定されるとと
もに、床側Aから所望の高さ(奥行き)位置で固定支持
される。
【0047】上記固定支持部12は、床側Aからの足踏
み部1の高さ(奥行き)位置を調整可能とする調整手段
をなす。この調整手段は、ナット17bおよびボルト1
7cを緩めて、固定長穴14cの長手方向(上下方向)
に沿って足踏み部1を所望の高さ位置に移動させた後、
再びナット17bおよびボルト17cを締める。
【0048】なお、足踏み部1の所望の高さ位置とは、
運転者の好みであるが、図3に示すように、足踏み部1
の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上面と略同
じ高さ位置にあることが好ましい。
【0049】したがって、上述した第二実施の形態にお
ける自動車用フットレストでは、図3に示すように、足
踏み部1の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上
面と略同じ高さ位置に設定されたことにより、足踏み部
1と、踏み込み前のクラッチペダルBとの段差が少なく
なる。これにより、足踏み部1とクラッチペダルとの間
での高さ方向(上下方向)の足の移動が殆どなくなり、
図4に示すように、F1位置とF2位置との間の横方向
(左右方向)のみの移動となる。したがって、足踏み部
1とクラッチペダルBとの間での足の移動を容易とし、
クラッチ操作での足の負担を軽減することが可能であ
る。また、足の移動が容易なので迅速なクラッチ操作へ
の移行を達成することが可能である。
【0050】また、クラッチ操作を行わない時には、必
ず足踏み部1に足が置けることとなり、従来のように、
クラッチペダル上に軽く足を載せた状態で待機したり、
フットレストを用いずに床に足を載せることがなくな
る。したがって、体の姿勢が安定するとともに、クラッ
チペダル上に足を載せることによりクラッチ構造(例え
ばレリーズベアリングなど)にかかっていた負担をなく
すことが可能となる。
【0051】また、足踏み部1において、第二支持部1
4に固定される固定ネジ10を挿通するための固定部3
が、複数の固定穴3aや複数の固定長穴3bにて構成さ
れている。このため、固定支持部2への足踏み部1の固
定位置を適宜可変して運転者の姿勢に合わせる微調整が
可能である。
【0052】なお、上述した第二実施の形態では、調整
手段が、ナット17bおよびボルト17cで固定される
第二支持部14の他方の板片14bに設けられた固定長
穴14cよりなるが、固定長穴14cに代えて(あるい
は加えて)複数の固定穴(不図示)の選択による調整手
段としてもよい。また、固定長穴14cや複数の固定穴
の構成は、第一支持部13側に設けられていてもよく、
あるいは第一支持部13および第二支持部14の双方に
設けられていてもよい。このように、固定長穴14cや
複数の固定穴の組合せによって、足踏み部1の高さ位置
の調整以外に、足踏み部1の上面の角度の調整も行うこ
とが可能となる。足踏み部1の角度が調整されることに
より、足踏み部1に足を置いた状態が変わるので、各運
転者の姿勢や体型にさらに合わせた調整が可能となる。
【0053】また、上述した第二実施の形態において、
第一支持部13と第二支持部14が断面略L字形とされ
ているが、それぞれ他方の板片13b、14bを対向し
て有する断面略コ字形であってもよい。このように構成
すれば、固定支持部2を隠して見栄えを良くすることが
可能となる。
【0054】以下、本発明の第三実施の形態を図面を参
照して具体的に説明する。図6は本発明の自動車用フッ
トレストの第三実施の形態を示す図である。なお、以下
に説明する第三実施の形態において、上述した第一実施
の形態と同一あるいは同等部分には同一の符号を付して
説明する。
【0055】図6に示すように、第三実施の形態におけ
る自動車用フットレストは、足踏み部1と、固定支持部
22とからなる。
【0056】足踏み部1は、例えばジュラルミン、鉄、
アルミ合金、硬質樹脂などからなり、本実施の形態では
足を載せることができる程度の大きさとされた板状に形
成されている。この足踏み部1には、その板厚に貫通す
る複数の固定穴3a(図6中不図示)や複数の固定長穴
3bからなる固定部3が設けられている。
【0057】固定支持部22は、自動車の床側Aの所定
部位に固定されるとともに足踏み部1を床側Aから所望
の位置で固定支持するものであり、床側Aと足踏み部1
との間で足踏み部1の位置を可変するリンク機構をなし
ている。本実施の形態では、リンク機構として図6に示
すパンタグラフ構造を採用している。
【0058】図6に示すように、固定支持部22は、例
えばジュラルミン、鉄、アルミ合金などからな二つの長
手状の腕部材23,24が枢軸25によって略X字形に
組み合わされている。腕部材23の下端部23aは、基
板部26に枢軸26aを介して枢着されている。また、
腕部材24の下端部24aは、基板部26にて図6中左
右方向に長手状に形成された長穴26bに対してワッシ
ャ27aを介してナット27bおよびボルト27cで固
定されている。基板部26は、自動車の床側Aの所定部
位に穿設された取付穴6に対して各ワッシャ28aを介
してナット28bおよびボルト28cで固定されてい
る。
【0059】上記所定部位とは、本実施の形態では自動
車の床A1に予め設けられた既存のフットレストA2で
ある。また、所定部位は、自動車の床A1そのものであ
ってもよい。フットレストA2に第一支持部13を取り
付ける際には、フットレストA2を床A1から外し、適
宜取付穴6を設ける。フットレストA2は、一般にボル
トやネジなどの固定具(不図示)で床A1に固定されて
いるものであり、この固定具を外すことにより床A2か
ら取り外すことができる。また、フットレストA2は、
一般にプラスチックで箱状に型成形されて内部に補強用
のリブ(不図示)が形成されいる。すなわち、フットレ
ストA2に取付穴6を設ける際には、リブを避けるよう
に設けるとよい。
【0060】固定支持部22の腕部材23の上端部23
bは、基板部29にて図6中左右方向に長手状に形成さ
れた長穴29bに対してワッシャ30a介してナット3
0bおよびボルト30cで固定されている。また、腕部
材24の上端部24bは、基板部29に枢軸29aを介
して枢着されている。基板部29には、ワッシャ31a
を介してナット31bおよび固定ネジ10によって足踏
み部1が固定支持される。固定ネジ10は、足踏み部1
の固定長穴3b(あるいは固定穴3a)に挿通される。
なお、基板部29の各腕部材23,24に繋がる上記構
成は、基板部29を無くして足踏み部1に一体に構成さ
れていてもよい。
【0061】このように、足踏み部1は、固定支持部2
2によって自動車の床側Aの所定部位に固定されるとと
もに、床側Aから所望の高さ(奥行き)位置で固定支持
される。
【0062】上記固定支持部22は、床側Aからの足踏
み部1の高さ(奥行き)位置を調整可能とする調整手段
をなす。この調整手段は、ナット27bおよびボルト2
7cを緩めて、基板部26の長穴26bに対して腕部材
24の下端部24aを移動可能とするとともに、ナット
30bおよびボルト30cを緩めて、基板部29の長穴
29bに対して腕部材23の上端部23bを移動可能と
する。これにより、パンタグラフ構造によって足踏み部
1を所望の高さ位置に移動させる。その後、再びナット
27bおよびボルト27c、ナット30bおよびボルト
30cを締める。
【0063】なお、足踏み部1の所望の高さ位置とは、
運転者の好みであるが、図3に示すように、足踏み部1
の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上面と略同
じ高さ位置にあることが好ましい。
【0064】したがって、上述した第三実施の形態にお
ける自動車用フットレストでは、図3に示すように、足
踏み部1の上面が、踏み込み前のクラッチペダルBの上
面と略同じ高さ位置に設定されたことにより、足踏み部
1と、踏み込み前のクラッチペダルBとの段差が少なく
なる。これにより、足踏み部1とクラッチペダルとの間
での高さ方向(上下方向)の足の移動が殆どなくなり、
図4に示すように、F1位置とF2位置との間の横方向
(左右方向)のみの移動となる。したがって、足踏み部
1とクラッチペダルBとの間での足の移動を容易とし、
クラッチ操作での足の負担を軽減することが可能であ
る。また、足の移動が容易なので迅速なクラッチ操作へ
の移行を達成することが可能である。
【0065】また、クラッチ操作を行わない時には、必
ず足踏み部1に足が置けることとなり、従来のように、
クラッチペダル上に軽く足を載せた状態で待機したり、
フットレストを用いずに床に足を載せることがなくな
る。したがって、体の姿勢が安定するとともに、クラッ
チペダル上に足を載せることによりクラッチ構造(例え
ばレリーズベアリングなど)にかかっていた負担をなく
すことが可能となる。
【0066】また、足踏み部1において、基板部29に
固定される固定ネジ10を挿通するための固定部3が、
複数の固定穴3aや複数の固定長穴3bにて構成されて
いる。このため、固定支持部2への足踏み部1の固定位
置を適宜可変して運転者の姿勢に合わせる微調整が可能
である。
【0067】なお、上述した第三実施の形態では、調整
手段が、リンク機構としてのパンタグラフ構造を一例と
して説明したが、この限りでなく、少なくとも足踏み部
1の高さ位置を調整する動作を行うリンク機構であれば
如何なる構成であってもよい。また、リンク機構とし
て、足踏み部1の高さ位置を調整する動作と、足踏み部
1の上面の角度を調整する動作を行う構成であってもよ
い。足踏み部1の角度が調整されることにより、足踏み
部1に足を置いた状態が変わるので、各運転者の姿勢や
体型にさらに合わせた調整が可能となる。
【0068】なお、上述した全ての実施の形態におい
て、足踏み部1は、板状に限らず、足を置ける上面を有
して下向きに開口する箱型であってもよい。このように
構成すれば、固定支持部2を隠して見栄えを良くするこ
とが可能となり、また、足が各固定支持部2,12,2
2に接触することがない。
【0069】ところで、クラッチペダルにかかり、無駄
な踏み込みを無くすために、クラッチミート位置からの
さらなる踏み込みを規制する調整具を設けた場合では、
クラッチペダルの最も踏み込まれた位置が床側Aから離
れた位置となる。この場合、クラッチペダルの最も踏み
込まれた位置から足を置くための既存のフットレストA
2や床A1までの高さ(奥行き)位置が遠くなってしま
う。しかしながら、上述した全ての実施の形態での自動
車用フットレストによれば、足踏み部1の高さ(奥行
き)位置が調整できるので、上記調整具を設けたクラッ
チペダルとの位置関係を良好にすることができるととも
に、上記調整具と相乗して迅速かつ良好なクラッチ操作
を行うことが可能となる。
【0070】また、上記調整具を設けると、クラッチペ
ダルの最も踏み込まれた位置が床側Aから離れた位置と
なるため、これに合わせてシートポジションが後側に移
行する。このため、既存のフットレストA2や床A1ま
での足の位置が遠くなってしまう。しかしながら、上述
した全ての実施の形態での自動車用フットレストによれ
ば、足踏み部1の高さ(奥行き)位置が調整できるの
で、後側に移行したシートポジションに対応することが
でき、体の姿勢を安定することが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように本発明による自動車
用フットレストは、固定支持により足を載せるべき足踏
み部を床側から所望の位置で支持する。これにより、例
えば、足踏み部の上面を、踏み込み前のクラッチペダル
の上面と略同じ高さ(奥行き)位置に設定すれば、足踏
み部と、踏み込み前のクラッチペダルとの段差が少なく
なる。すなわち、足踏み部とクラッチペダルとの間での
高さ方向(上下方向)の足の移動が殆どなくなり、横方
向(左右方向)のみの移動となる。したがって、足踏み
部とクラッチペダルとの間での足の移動を容易とし、ク
ラッチ操作での足の負担を軽減することができる。ま
た、足の移動が容易なので迅速なクラッチ操作への移行
を達成することができる。
【0072】また、足踏み部が床側から所望の位置で支
持するので、クラッチ操作を行わない時には、必ず足踏
み部に足が置けることとなる。このため、クラッチペダ
ル上に軽く足を載せた状態で待機したり、フットレスト
を用いずに床に足を載せることがなくなる。したがっ
て、体の姿勢が安定するとともに、クラッチペダル上に
足を載せることによりクラッチ構造(例えばレリーズベ
アリングなど)にかかっていた負担をなくすことができ
る。
【0073】また、足踏み部の高さ位置を調整する調整
手段を備えているので、様々な自動車に取り付けること
が可能であり、様々な運転者の姿勢や体型に合わせるこ
とが可能である。
【0074】また、足踏み部が、固定支持部による固定
位置を可変し得る固定部を有したことにより、固定支持
部への足踏み部の固定位置を適宜可変して運転者の姿勢
に合わせる微調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用フットレストの第一実施の形
態を示す斜視図。
【図2】前記自動車用フットレストの断面図。
【図3】前記自動車用フットレストの調整位置の一例を
示す側面図。
【図4】クラッチ操作時の足の位置を示す図。
【図5】本発明の自動車用フットレストの第二実施の形
態を示す図。
【図6】本発明の自動車用フットレストの第三実施の形
態を示す図。
【符号の説明】
1…足踏み部、2,21,22…固定支持部、3…固定
部、4…支持ロッド、5…中間部材、6…取付穴、13
…第一支持部、13b…他方の板片(板片状)、14…
第二支持部、14b…他方の板片(板片状)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B088 JA02 JB01 3J070 AA32 BA25 CA02 CB37 CD01 CE04 DA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足を載せるべき足踏み部と、 自動車の床側の所定部位に固定されるとともに、前記足
    踏み部を前記床側から所望の位置で支持する固定支持部
    と、 を備えたことを特徴とする自動車用フットレスト。
  2. 【請求項2】 前記固定支持部が、前記床側からの前記
    足踏み部の位置を調整可能とする調整手段をなすことを
    特徴とする請求項1記載の自動車用フットレスト。
  3. 【請求項3】 前記調整手段が、 少なくとも両端にネジ部を有して長手状に形成された下
    端側を、前記床側の所定部位に設けられた取付穴に対し
    て長手方向に調整可能にしてナットで取り付けられる複
    数の支持ロッドと、 前記足踏み部を固定するとともに、前記各支持ロッドの
    上端側に対して高さ位置を調整可能にして螺着される中
    間部材と、 からなることを特徴とする請求項2記載の自動車用フッ
    トレスト。
  4. 【請求項4】 前記調整手段が、 前記床側の所定部位に固定されて上方に延設される板片
    状の第一支持部と、 前記足踏み部の下方に延設される板片状をなし、前記第
    一支持部に添設された状態で移動調整可能にして固定さ
    れる第二支持部と、 からなることを特徴とする請求項2記載の自動車用フッ
    トレスト。
  5. 【請求項5】 前記調整手段が、前記床側の所定部位に
    固定されるとともに前記足踏み部を固定し、前記床側と
    前記足踏み部との間で前記足踏み部の位置を可変するリ
    ンク機構からなることを特徴とする請求項2記載の自動
    車用フットレスト。
  6. 【請求項6】 前記足踏み部が、前記固定支持部による
    固定位置を可変し得る固定部を有していることを特徴と
    する請求項1〜請求項5の何れかに記載の自動車用フッ
    トレスト。
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WO2018151269A1 (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 株式会社ニフコ フットレスト装置

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