JP2003291659A - ハイブリッド駆動装置並びに該ハイブリッド駆動装置を搭載したfrタイプの自動車 - Google Patents
ハイブリッド駆動装置並びに該ハイブリッド駆動装置を搭載したfrタイプの自動車Info
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Abstract
Rタイプの自動車に搭載する場合、現在の自動変速機の
配置スペースに納めることが困難である。 【解決手段】 ジェネレータ7及び動力分配用プラネタ
リギヤ9をミッションケース29に収納してエンジン5
側に支持する。駆動用モータ101 及び減速プラネタリ
ギヤ11を、モータハウジング30に収納して車体2の
センタハウジング内に収納支持する。エンジン5の回転
は、ジェネレータ7の制御により無段変速されて、中間
軸32に出力し、更にフレキシブルカップリング46を
介して出力軸161 に伝達され、該出力軸は、駆動用モ
ータ101 にアシストされて、後車輪25を駆動する。
Description
装置並びに該ハイブリッド駆動装置を搭載したFR(フ
ロントエンジン、リヤドライブ;本明細書においてFR
と称する)タイプの自動車に係り、詳しくは2個のモー
タ(ジェネレータを含む概念)を有するタイプ(いわゆ
る2モータタイプ)のハイブリッド駆動装置をFR(本
明細書において、単にFRと記載するが、これはフロン
トエンジン、リヤドライブを意味する)形式にて自動車
に搭載する配置構造に関する。
ンジンからの出力を、プラネタリギヤにてモータ(一般
にジェネレータという)と走行出力側に分配して、該モ
ータを主にジェネレータとして制御することにより、上
記プラネタリギヤの出力トルクを無段に制御し、更に必
要に応じて他のモータ(一般に駆動モータという)のト
ルクが、上記プラネタリギヤ出力トルクと合成して出力
軸に出力する、いわゆる2モータタイプのものが自動車
(登録商標名プリウス)に搭載されて実用に供されてい
る。
ハイブリッド駆動装置は、FF(フロントエンジン、フ
ロントドライブ)用として自動車に搭載されているが、
該ハイブリッド駆動装置は、例えば独国特許DE198
0316号にもあるように、FRタイプの大型の乗用自
動車への搭載も図られている。該FRタイプのハイブリ
ッド駆動装置の概略を図4に示す。
は、図4に示すように、車体2の前方、概ね前輪3,3
の間部分にガソリンエンジン等の内燃エンジン5が、そ
のクランク軸を前後方向にして配置されており、更に該
エンジン5の後方には、上記2モータタイプのハイブリ
ッド駆動装置6が隣接して配置されている。該ハイブリ
ッド駆動装置6は、上記クランク軸と軸方向に略々整列
されて、エンジン側から順次、第1のモータ(ジェネレ
ータ)7、動力分配用プラネタリギヤ9、第2のモータ
(駆動モータ)10が配置されている。
クランク軸の後方突出部からなる出力軸5aにダンパ装
置8を介して入力軸12が連結されており、該入力軸の
外径側に同軸状に第1のモータ7が配置されている。該
第1のモータ7は、交流永久磁石同期型(ブラシレスD
Cモータ)からなり、ケースに固定されたステータ13
と、該ステータの内径側にて所定エアギャップを存して
回転自在に支持されるロータ15と、を有している。
入力軸12に同軸状に配置されたシンプルプラネタリギ
ヤからなり、前記入力軸12に連結されかつ複数のプラ
ネタリピニオンP1を支持するキャリヤC1と、前記ロ
ータ15に連結しているサンギヤS1と、走行出力部と
なるリングギヤR1と、を有している。該リングギヤR
1は、上記入力軸12と同一軸線上にて、後方に延びて
いる出力軸16に連結している。
Cモータでかつ前記モータ7より大型のモータからな
り、上記出力軸16に同軸状にかつその外径側に配置さ
れており、ケースに固定されたステータ17と、その内
径側にて所定エアギャップを存して回転自在に支持され
るロータ19と、を有している。なお、上記ハイブリッ
ド駆動装置6は、一体ケース内に収納されており、該一
体ケースの前端を前記エンジン5の後端面に固定して取
付けられている。
て更に後方に延び、フレキシブルカップリング20及び
公知のプロペラシャフト21(省略して示してあるが、
実際にはユニバーサルジョイント、センタベアリング等
を有する)を介してディファレンシャル装置22に連結
されており、更に該ディファレンシャル装置から左右駆
動軸23l,23rを介して後車輪25,25に伝達さ
れている。
タイプの自動車1は、エンジン5の出力がダンパ装置8
及び入力軸12を介して動力分配用プラネタリギヤ9の
キャリヤC1に伝達される。該プラネタリギヤ9にて、
上記エンジン出力は、そのサンギヤS1から第1のモー
タ(ジェネレータ)7と、リングギヤ9から走行用軸1
6とに分配して伝達される。ここで、上記第1のモータ
7を制御することにより、出力軸16への出力トルク及
び回転を無段に調整して出力する。そして、発進時等の
大トルクを必要とする場合、第2のモータ(駆動モー
タ)10が駆動されて、該モータトルクが、上記出力軸
16のトルクをアシストしてプロペラシャフト21に伝
達され、更にディファレンシャル装置22及び左右駆動
軸23l,23rを介して後車輪25に伝達される。
のモータ7の発電をエネルギとすると共に、該発電エネ
ルギでは不足する場合、上記第1のモータ7にて蓄えら
れているバッテリからのエネルギも使用して駆動され、
更にブレーキ作用時には、回生ジェネレータとして機能
する。
プのハイブリッド駆動装置6は、高いエネルギ効率によ
り燃費向上及び排気ガスの減少等の優れた効果が得られ
るが、エンジンの出力トルクにより第1のモータ7のサ
イズが規定され、更に車輌重量及び要求加速性能等によ
り第2のモータ10のサイズも規定される。従って、エ
ンジン排気量の大きい車輌に適用する場合、一般にFR
タイプとなるが、上記要求に対応する第1のモータ7及
び第2のモータ10を採用すると、モータの外径及び軸
方向寸法(積厚)を満足するためには、上記一体ケース
に収納されて前記エンジン5に取付けられるハイブリッ
ド駆動装置6を、図4に点線Aで示す現在の自動変速機
の配置スペースに納めることが困難になってしまう。
気量のエンジンを搭載する自動車に、上述したハイブリ
ッド駆動装置6を搭載するには、プラットホームを新設
する等の大幅な車輌自体の変更を必要とすると共に、居
住(積載)スペースを犠牲にする必要がある。
ョンケースとは別構造のモータハウジングに収納するこ
とにより、上述した課題を解決したハイブリッド駆動装
置及びそれを搭載したFRタイプの自動車を提供するこ
とを目的とするものである。
は、第1のモータ(7)と、動力分配用プラネタリギヤ
(9)と、第2のモータ(101 )と、を備え、入力軸
(12)に伝達される駆動力を前記動力分配プラネタリ
ギヤ(9)にて前記第1のモータ(7)と中間軸(3
2)に分配して伝達し、更に該中間軸に分配された動力
を出力軸に伝達すると共に、該出力軸(161 ,1
62 )に前記第2のモータ(101 )を連動してなる、
ハイブリッド駆動装置(61 )において、前記第1のモ
ータ(7)、前記動力分配用プラネタリギヤ(9)及び
前記第2のモータ(101 )を、一軸状に順次配置し、
前記第1のモータ(7)と前記動力分配用プラネタリギ
ヤ(9)をミッションケース(29)に収納し、前記第
2のモータ(101 )を前記ミッションケースの外にて
モータハウジング(30)に収納し、前記中間軸(3
2)と前記出力軸(161 )とをカップリング(46)
を介して連結されてなる、ハイブリッド駆動装置にあ
る。
タ(101 )は、直径寸法に比して軸方向寸法が長い軸
長構造からなる、請求項1記載のハイブリッド駆動装置
にある。
タ(101 )の出力を減速して前記出力軸(162 )に
連動する減速用プラネタリギヤ(11)を備え、該減速
用プラネタリギヤ(11)を、前記第2のモータ(10
1 )と軸方向に並んで前記モータハウジング(30)に
収納してなる、請求項1又は2記載のハイブリッド駆動
装置にある。
ジング(30)に、前記第2のモータ(101 )のステ
ータ(17)を固定すると共に、そのロータ(19)を
両持ち構造(42,43)にて回転自在に支持し、かつ
前記出力軸(161 ,162)を、前記ロータの支持部
(42,43)の軸方向外側で両持ち構造(45,4
7,49)にて回転自在に支持してなる、請求項1ない
し3のいずれか記載のハイブリッド駆動装置にある。
方部分に、クランク軸が前記車体(2)の前後方向に位
置するように内燃エンジン(5)を配置し、前記クラン
ク軸と略々一軸状に、請求項1ないし4のいずれか記載
のハイブリッド駆動装置(61 )を配置し、前記入力軸
(12)を前記内燃エンジンのクランク軸(5a)に連
結すると共に、前記出力軸(161 ,162 )を、ディ
ファレンシャル装置(22)を介して後車輪(25,2
5)に連動してなる、ことを特徴とするハイブリッド駆
動装置を搭載したFRタイプの自動車(11)にある。
は、幅方向中央部において前後方向に延び、居住スペー
スに突出するセンタハウジング(40)を有し、該セン
タハウジング内に前記モータハウジング(30)を収納
してなる、請求項5記載のハイブリッド駆動装置を搭載
したFRタイプの自動車にある。
62 )とディファレンシャル装置(22)をプロペラシ
ャフト(21)を介して連結し、該プロペラシャフトを
前記センタハウジング(40)内に収納してなる、請求
項6記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタイプ
の自動車にある。
ン(5)を前記車体(2)に搭載すると共に、該内燃エ
ンジンの後端面にミッションケース(29)の前端面を
固着して配置し、前記モータハウジング(30)を前記
車体(2)に搭載して配置してなる、請求項5ないし7
のいずれか記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFR
タイプの自動車にある。
ジング(30)を、ゴムマウント(57)を介して前記
車体(2)に搭載してなる、請求項8記載のハイブリッ
ド駆動装置を搭載したFRタイプの自動車にある。
するためのものであるが、これにより各請求項の構成に
何等影響を及ぼすものではない。
モータ及び動力分配用プラネタリギヤをミッションケー
スに収納し、第2のモータをモータハウジングに収納し
て分離しているので、ハイブリッド駆動装置をFRタイ
プの自動車に搭載するについての自由度を向上し得ると
共に、第1のモータと第2のモータとを異なる振動系に
て支持することが可能となり、モータの支持精度を向上
して効率を向上することができ、更に中間軸と出力軸と
をカップリングを介して連結したので、ミッションケー
スとモータハウジングとの間の異なる振動を吸収しつ
つ、両軸の間を滑らかに動力伝達することができる。
ータを、径方向寸法に比して軸方向寸法が長い軸長構造
としたので、該第2のモータの車体への配置が容易とな
り、自動車の居住(積載)スペースを犠牲にすることな
くスペースの利用効率を向上することができる。
ラネタリギヤをモータハウジングに収納したので、ハイ
ブリッド駆動装置のFRタイプの自動車への搭載性を更
に向上することができる。
ータのステータをモータハウジングに固定して、コンパ
クトな構造とすることができ、また該第2のモータを軸
長構造とするにも拘らず、ロータ及び出力軸をモータハ
ウジングに両持ち構造として支持して、モータの支持精
度を向上し、ステータとモータとの間のエアギャップを
高い精度に管理して、第2のモータの効率を向上するこ
とができる。
優れた上記ハイブリッド駆動装置を、車体に大幅な変更
を伴うことなくFRタイプの自動車に搭載することによ
り、FRタイプのハイブリッド車輌の実用化が大きなコ
ストアップを伴うことなく可能となる。
構造の第2のモータを支持するモータハウジングを、車
体のセンタハウジング内に収納したので、ステータのモ
ータハウジングへの固定と相俟って、センタハウジング
スペースの有効利用を図ることができ、更に従前の自動
変速機を搭載した自動車の車体を、大きな変更を伴うこ
となく使用することが可能となる。
シャフトをモータハウジングと共にセンタハウジングに
収納したので、更なるセンタハウジングスペースの有効
利用を図ることができる。
ジンにミッションケースを固定すると共に、モータハウ
ジングを車体に搭載したので、エンジン側の第1のモー
タ及び動力分配用プラネタリギヤと、モータハウジング
とを別個の振動系にて搭載することができ、ハイブリッ
ド駆動装置の共振周波数を車輌使用領域より高次側に移
動することが可能となって、車体のパワープラントの剛
性についても向上することができる。
ウジングをゴムマウントを介して車体に搭載するので、
上記振動系の分離による車体の剛性強化、並びに第2の
モータの支持精度の向上による効率アップを容易に図る
ことができる。
施の形態について説明する。図1は、本発明に係るハイ
ブリッド駆動装置を搭載したFRタイプの自動車の概略
を示す平面図であり、11 は、ハイブリッド駆動装置6
1 を搭載したFRタイプの自動車を示す。該自動車11
の車体2は、左右前輪3,3及び左右後車輪25,25
にて懸架されており、該車体2の前方部分にはクランク
軸を前後方向にして内燃エンジン5がゴムマウントを介
して搭載されている。
に、前記エンジン5側からクランク軸に整列した一軸状
に順次配置される第1のモータ(ジェネレータ)7と、
動力分配用プラネタリギヤ9と、第2のモータ(駆動モ
ータ)101 と、減速用プラネタリギヤ11と、を有し
ているが、第1のモータ7及び動力分配用プラネタリギ
ヤ9と、第2のモータ101 及び減速用プラネタリギヤ
11とが別個に構成されており、それぞれ別個のミッシ
ョンケース29とモータハウジング30に収納されてい
る。
出部からなる出力軸5aに、前記ハイブリッド駆動装置
61 の入力軸12がダンパ装置8を介して連結されてお
り、該クランク軸と一軸状の入力軸12の外径側に同軸
状に第1のモータ7が配置されている。該第1のモータ
7は、同様に、ブラシレスDCモータからなり、上記ミ
ッションケース29に固定されたステータ13と、該ス
テータの内径側にて所定エアギャップを存して回転自在
に支持されるロータ15と、を有している。前記動力分
配用プラネタリギヤ9は、上記入力軸12に同軸状に配
置されたシンプルプラネタリギヤからなり、前記入力軸
12に連結されかつ複数のプラネタリピニオンP1を支
持するキャリヤC1と、前記ロータ15に連結している
サンギヤS1と、走行出力部となるリングギヤR1と、
を有している。該リングギヤR1は、上記入力軸12と
同一軸線上にて、後方に延びている中間軸32に連結し
ている。
7及び動力分配用プラネタリギヤ9がミッションケース
29に収納されており、該ミッションケースは、その前
端面が内燃エンジン5の後端面に固着されて一体に取付
けられている。更に、前記中間軸32は、ミッションケ
ース29の後端部分にベアリング33を解して回転自在
に支持されている。従って、入力軸12は、その前端側
がエンジン5の出力軸5aに連結して該エンジンに支持
されると共に、その後端が該エンジン5と一体のミッシ
ョンケース29に支持されている。なお、車体2は、従
前の自動変速機(AT)を搭載するものと同一のものが
用いられることが望ましく、該車体は、エンジン5に隣
接する部分に、居住空間(運転席と助手席との間部分)
に突出する自動変速機収納用のスペースが形成されてお
り、該スペース内に、前記ミッションケース29が収ま
る寸法に設定されている。
スDCモータで前記第1のモータ7より大きな出力特性
を有しており、かつ前記中間軸32に連結する出力軸1
61に同軸状にかつその外径側に配置されており、ケー
スに固定されたステータ17と、その内径側にて所定エ
アギャップを存して回転自在に支持されるロータ19
と、を有している。そして、該第2のモータ101 は、
径方向寸法に比して軸方向寸法の長い軸長構造からな
る。なおここで、径方向寸法とは、ステータ17の外径
の長さであり、軸方向寸法とは、コイルを含まないステ
ータコアの軸方向長さである。
幅方向中央部において前後方向に延び、居住スペースに
突出するセンタハウジング40を有しており、該センタ
ハウジング40は、従前のプロペラシャフトを収納する
ものと同様な形状からなり、前記自動変速機収納スペー
スから連続して、後部座席の中央部分を前後方向に延び
ている。
速用プラネタリギヤ11と共にモータハウジング10に
収納されており、該モータハウジングの径方向寸法は、
上記センタハウジング40内に納まる寸法に設定されて
いる。上記第2のモータ10 1 は、上記スペースにて制
限される径方向寸法からなると共に、車輌重量及び加速
要求等に定まる所定出力を有するように軸方向寸法が設
定されている。前記減速用プラネタリギヤ11は、前記
出力軸161 に同軸状に配置されたシンプルプラネタリ
ギヤからなり、前記出力軸161 に連結されるリングギ
ヤR2と、上記ロータ19に連結されるサンギヤS2
と、複数のピニオンP2を支持しかつモータハウジング
30に固定されるキャリヤC2と、を有している。上記
リングギヤR2を一体に固定している出力軸161 は、
上記モータハウジング30から突出して更に後方に延
び、カップリング20及びプロペラシャフト21(省略
して示してあるが、実際にはユニバーサルジョイント、
センタベアリング等を有する)を介してディファレンシ
ャル装置22に連結されており、更に該ディファレンシ
ャル装置から左右駆動軸23l,23rを介して後車輪
25,25に伝達されている。
るように、径方向寸法に対して軸方向寸法が1.1〜
2.0倍程度長いステータ(コア)17を有しており、
該長尺のステータ17がモータハウジング30に一体に
固定されており、その内径側に対向してロータ19が配
置されている。該ロータ19は、その内周面にスリーブ
軸41が一体に固定されており、該スリーブ軸41の上
記ロータ19の両側に突出した部分がモータハウジング
30にベアリング42,43を介して両持ち構造にて回
転自在に支持されている。更に、該スリーブ軸41の中
空部には前記出力軸161 が貫通して延びており、該出
力軸161 は、スリーブ軸41に対してブッシュ又はニ
ードルを介して相対回転自在に嵌挿している。
ジング30にベアリング45を介して回転自在に支持さ
れていると共に、該モータハウジング30から前方に突
出しており、該出力軸161 は、該前端部において前記
中間軸32に芯合せをした状態でフレキシブルカップリ
ング46を介して連結している。また、出力軸161の
後端部は太径からなる第2出力軸162 がスプライン係
合により一体に嵌合しており、該第2出力軸162 はモ
ータハウジングに、軸方向に所定間隔離れた2個のベア
リング47,49を介して回転自在に支持されている。
従って、出力軸161 ,162 は、上記ロータ19の支
持部分42,43の軸方向外側で両持ち構造にて回転自
在に支持されている。
体30aと、該本体の両端部にて蓋するように固着され
ているフロントカバー30b及びリヤカバー30cから
なり、前記ロータ19及び出力軸161 の前側を支持す
るベアリング42,45はフロントカバー30bに装着
されている。また、本体30aはその内周面に上記ステ
ータ17が一体に固定されていると共に、後部分に隔壁
30dを有しており、該隔壁にロータ19の後部を支持
するベアリング43が装着されている。更に、リヤカバ
ー30cには、上記第2出力軸162 を支持する2個の
ベアリング47,49が装着されている。
リヤカバー30cとの間に、減速用プラネタリギヤ11
が収納されている。該プラネタリギヤ11は、その外径
寸法が上記モータカバー30の円筒形本体30a内に納
まる寸法からなり、そのキャリヤC2が上記隔壁30d
に固定されており、そのサンギヤS2がスリーブ軸41
の後端部に設けられており、そのリングギヤR2が第2
出力軸162 の前端面に固着されている。
バー30cから突出して延びており、該出力軸突出部が
カップリング20を介してプロペラシャフト21に連結
している。該プロペラシャフト21は、センタベアリン
グ51にて支持されていると共に、ユニーバサルジョイ
ント52及びスプラインを有しており、後車輪25の踊
りを吸収すると共に、その後端部をディファレンシャル
装置22に連動している。
向中央部にはセンタハウジング40が前後方向に延設さ
れており、該ハウジング40の収納部40aの下方開放
部を蓋するように、底板53がボルト55により車体2
に固定されている。該底板53には、上方に向って中心
側に傾斜する複数のマウントゴム56,56を有するゴ
ムマウント57の下板59がボルト等により固定されて
おり、該マウントの上板61に上記モータハウジング3
0がボルト等により固定されている。従って、上記モー
タハウジング30は、センタハウジングの収納部40a
内にて、ゴムマウント57を介在して車体2に搭載され
ている。
Rタイプの自動車11 は、同様に、内燃エンジン5の出
力がダンパ装置8及び入力軸12を介して動力分配用プ
ラネタリギヤ9に伝達され、該プラネタリギヤにより第
1のモータ(ジェネレータ)7と中間軸32に分配さ
れ、更に該第1のモータ7を制御することにより、中間
軸32からの出力回転を無段に調整される。該中間軸3
2の回転は、フレキシブルカップリング46を介して出
力軸161 に伝達され、かつ必要に応じて第2のモータ
101 が駆動されて、減速用プラネタリギヤ11により
減速されて第2出力軸162 に伝達され、該出力軸16
1 ,162 の動力をアシストする。更に、出力軸162
の回転は、カップリング50、プロペラシャフト21及
びディファレンシャル装置22を介して左右駆動軸23
l,23rに伝達されて、後車輪25,25を駆動す
る。
ラネタリギヤ9はミッションケース29に支持されて、
エンジン5と同じ振動系を構成し、また第2のモータ1
01及び減速用プラネタリギヤ11は、車体2に直接マ
ウントされたモータハウジング30に支持されて、上記
エンジン側振動系とは異なる振動系を構成する。該分離
された振動系からなる中間軸32と出力軸161 とは、
フレキシブルカップリング46を介して連絡されてお
り、上記異なる振動系のそれぞれ別個の振動を許容しつ
つ、両軸32,16の回転を滑らかに伝達し得る。
接マウントされているモータハウジング30に支持され
て、エンジン側のミッションケース29に支持される第
1のモータ7と分離されており、ハイブリッド駆動装置
61 の共振周波数を車輌使用領域より高次側に移動する
ことが容易となり、本FRタイプの自動車11 のパワー
プラントの剛性に対して有利な構造となっている。
ラネタリギヤ11は、第1のモータ7及び動力分配用プ
ラネタリギヤ11と別に配設したので、ハイブリッド駆
動装置61 の車輌搭載上の自由度を向上し、特に第2の
モータ101 を軸長構造としてモータハウジング40内
に収納し得るように構成したので、従前の自動変速機
(AT)を搭載したFRタイプの車体2に大きな改造を
施すことなく、ハイブリッド駆動装置61 を搭載するこ
とが可能となる。この際、第2のモータ101 は、軸長
構造になるにも拘らず、モータハウジング30にロータ
19を両持ち構造にて支持すると共に、出力軸161 ,
162 を両持ち構造にて支持して、高い精度で支持する
ことができ、ステータ17とロータ19との間のエアギ
ャップを高い精度で保持することが可能となり、第2の
モータ101 の効率を向上することができる。
と共に後車輪25の相対的な動きにより踊るため、セン
タハウジング40は、上記プロペラシャフトとの干渉を
避けるためのクリアランスが必要であったが、モータハ
ウジング30を車体2に直接マウントすると共に、該モ
ータハウジングの内周面にステータ17を直接固定する
ので、スペース効率を向上することができる。
FRタイプの自動車の概略を示す平面図。
プラネタリギヤ部分を示す縦断面図。
自動車に搭載した場合の概略を示す平面図。
グ) 46 (フレキシブル)カップリング
Claims (9)
- 【請求項1】 第1のモータと、動力分配用プラネタリ
ギヤと、第2のモータと、を備え、 入力軸に伝達される駆動力を前記動力分配プラネタリギ
ヤにて前記第1のモータと中間軸に分配して伝達し、更
に該中間軸に分配された動力を出力軸に伝達すると共
に、該出力軸に前記第2のモータを連動してなる、ハイ
ブリッド駆動装置において、 前記第1のモータ、前記動力分配用プラネタリギヤ及び
前記第2のモータを、一軸状に順次配置し、 前記第1のモータと前記動力分配用プラネタリギヤをミ
ッションケースに収納し、 前記第2のモータを前記ミッションケースの外にてモー
タハウジングに収納し、 前記中間軸と前記出力軸とをカップリングを介して連結
されてなる、 ハイブリッド駆動装置。 - 【請求項2】 前記第2のモータは、直径寸法に比して
軸方向寸法が長い軸長構造からなる、 請求項1記載のハイブリッド駆動装置。 - 【請求項3】 前記第2のモータの出力を減速して前記
出力軸に連動する減速用プラネタリギヤを備え、 該減速用プラネタリギヤを、前記第2のモータと軸方向
に並んで前記モータハウジングに収納してなる、 請求項1又は2記載のハイブリッド駆動装置。 - 【請求項4】 前記モータハウジングに、前記第2のモ
ータのステータを固定すると共に、そのロータを両持ち
構造にて回転自在に支持し、かつ前記出力軸を、前記ロ
ータの支持部の軸方向外側で両持ち構造にて回転自在に
支持してなる、 請求項1ないし3のいずれか記載のハイブリッド駆動装
置。 - 【請求項5】 車体の前方部分に、クランク軸が前記車
体の前後方向に位置するように内燃エンジンを配置し、 前記クランク軸と略々一軸状に、請求項1ないし4のい
ずれか記載のハイブリッド駆動装置を配置し、 前記入力軸を前記内燃エンジンのクランク軸に連結する
と共に、前記出力軸を、ディファレンシャル装置を介し
て後車輪に連動してなる、 ことを特徴とするハイブリッド駆動装置を搭載したFR
タイプの自動車。 - 【請求項6】 前記車体は、幅方向中央部において前後
方向に延び、居住スペースに突出するセンタハウジング
を有し、 該センタハウジング内に前記モータハウジングを収納し
てなる、 請求項5記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
イプの自動車。 - 【請求項7】 前記出力軸とディファレンシャル装置を
プロペラシャフトを介して連結し、 該プロペラシャフトを前記センタハウジング内に収納し
てなる、 請求項6記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
イプの自動車。 - 【請求項8】 前記内燃エンジンを前記車体に搭載する
と共に、該内燃エンジンの後端面にミッションケースの
前端面を固着して配置し、 前記モータハウジングを前記車体に搭載して配置してな
る、 請求項5ないし7のいずれか記載のハイブリッド駆動装
置を搭載したFRタイプの自動車。 - 【請求項9】 前記モータハウジングを、ゴムマウント
を介して前記車体に搭載してなる、 請求項8記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
イプの自動車。
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- 2002-03-29 JP JP2002098017A patent/JP3716807B2/ja not_active Expired - Fee Related
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