JP2003291670A - ハイブリッド駆動装置を搭載したfrタイプの自動車 - Google Patents

ハイブリッド駆動装置を搭載したfrタイプの自動車

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JP2003291670A
JP2003291670A JP2002098018A JP2002098018A JP2003291670A JP 2003291670 A JP2003291670 A JP 2003291670A JP 2002098018 A JP2002098018 A JP 2002098018A JP 2002098018 A JP2002098018 A JP 2002098018A JP 2003291670 A JP2003291670 A JP 2003291670A
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孝男 谷口
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
Kozo Yamaguchi
幸蔵 山口
Kazuhisa Ozaki
和久 尾崎
Takeshi Inuzuka
武 犬塚
Satoshi Wakuta
聡 和久田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な車輌自体の変更を不要にすると共に乗
員スペースを犠牲にする等の不都合を解消しながら、制
動時等には第2のモータによる高い回生効率が得られる
構成のハイブリッド駆動装置及びそれを搭載したFRタ
イプの自動車を提供する。 【解決手段】 ディファレンシャル装置15は、デフケ
ースDに固定されたリングギヤ26と該ギヤ26に噛合
しかつプロペラシャフト13先端に固定されたドライブ
ピニオン25とからなるハイポイドギヤを備え、かつ出
力軸12からプロペラシャフト13を介して伝達される
駆動力を左右後車輪5a,5bの各駆動軸8a,8bに
分配するように構成している。そして、第2のモータ2
3は、動力伝達の流れにおいて、デフケースDを含む該
デフケースDの下流にて連動するように配置されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド駆動
装置並びに該ハイブリッド駆動装置を搭載したFR(フ
ロントエンジン・リアドライブ;本明細書においてFR
と称する)タイプの自動車に係り、詳しくは2個のモー
タ(ジェネレータを含む概念)を有するタイプ(いわゆ
る2モータタイプ)のハイブリッド駆動装置をFR形式
にて自動車に搭載する配置構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハイブリッド駆動装置として、エ
ンジンからの出力を、プラネタリギヤにてモータ(一般
にジェネレータという)と走行出力側に分配して、該モ
ータを主にジェネレータとして制御することにより、上
記プラネタリギヤの出力トルクを無段に制御し、更に必
要に応じて他のモータ(一般に駆動モータという)のト
ルクが、上記プラネタリギヤ出力トルクと合成して出力
軸に出力する、いわゆる2モータタイプのものが自動車
(登録商標名プリウス)に搭載されて実用に供されてい
る。
【0003】上記実際に供されている2モータタイプの
ハイブリッド駆動装置は、FF(フロントエンジン・フ
ロントドライブ;本明細書においてFFと称する)用と
して自動車に搭載されているが、該ハイブリッド駆動装
置は、独国特許DE19803160号にも記載される
ように、FRタイプの大型の乗用自動車への搭載も図ら
れている。該FRタイプのハイブリッド駆動装置の概略
を図6に示す。
【0004】ハイブリッド駆動装置を搭載した自動車1
は、図6に示すように、車体2の前方、概ね前輪3a,
3bの間部分にガソリンエンジン等の内燃エンジン6
が、そのクランク軸を前後方向にして配置されており、
更に該エンジン6の後方には、上記2モータタイプのハ
イブリッド駆動装置54が隣接して配置されている。該
ハイブリッド駆動装置54は、上記クランク軸と軸方向
に略々整列されて、エンジン側から順次、第1のモータ
(ジェネレータ)10、動力分配用プラネタリギヤ1
1、そして第2のモータ(駆動モータ)40が配置され
ている。なお、図中4a,4bは左右前輪3a,3bの
各駆動軸である。
【0005】上記ハイブリッド駆動装置54は、エンジ
ンクランク軸の後方突出部からなる出力軸6aにダンパ
装置9を介して入力軸28が連結されており、該入力軸
の外径側に同軸状に第1のモータ10が配置されてい
る。該第1のモータ10は、交流永久磁石同期型(ブラ
シレスDCモータ)からなり、ケースに固定されたステ
ータ10aと、該ステータの内径側にて所定エアギャッ
プを存して回転自在に支持されるロータ10bと、を有
している。
【0006】前記動力分配用プラネタリギヤ11は、上
記入力軸28に同軸状に配置されたシンプルプラネタリ
ギヤからなり、前記入力軸28に連結されかつ複数のプ
ラネタリピニオンP1を支持するキャリヤC1と、前記
ロータ10bに連結しているサンギヤS1と、走行出力
部となるリングギヤR1と、を有している。該リングギ
ヤR1は、上記入力軸28と同一軸線上にて、後方に延
びている出力軸12に連結している。
【0007】第2のモータ40は、同様なブラシレスD
Cモータでかつ前記モータ10より大型のモータからな
り、上記出力軸12に同軸状にかつその外径側に配置さ
れており、ケースに固定されたステータ40aと、その
内径側にて所定エアギャップを存して回転自在に支持さ
れるロータ40bと、を有している。なお、上記ハイブ
リッド駆動装置54は、一体ケース内に収納されてお
り、該一体ケースの前端を前記エンジン6の後端面に固
定して取り付けられている。
【0008】上記出力軸12は、上記ケースから突出し
て更に後方に延び、フレキシブルカップリング43及び
公知のプロペラシャフト13(省略して示してあるが、
実際にはユニバーサルジョイント、センタベアリング等
を有する)を介してディファレンシャル装置15に連結
されており、更に該ディファレンシャル装置から左右駆
動軸8a,8bを介して後輪5a,5bに伝達されてい
る。
【0009】本ハイブリッド駆動装置54を搭載したF
R用自動車1は、エンジン6の出力がダンパ装置9及び
入力軸28を介して動力分配用プラネタリギヤ11のキ
ャリヤC1に伝達される。該プラネタリギヤ11にて、
上記エンジン出力は、そのサンギヤS1から第1のモー
タ(ジェネレータ)10と、リングギヤR1から出力軸
12とに分配して伝達される。ここで、上記第1のモー
タ10を制御することにより、出力軸12への出力トル
ク及び回転を無段に調整して出力する。そして、発進時
等の大トルクを必要とする場合、第2のモータ(駆動モ
ータ)40が駆動されて、該モータトルクが、上記出力
軸12のトルクをアシストしてプロペラシャフト13に
伝達され、更にディファレンシャル装置15及び左右駆
動軸8a,8bを介して後輪5a,5bに伝達される。
【0010】なお、上記第2のモータ40は、上記第1
のモータ10の発電をエネルギとすると共に、該発電エ
ネルギでは不足する場合、上記第1のモータ10にて蓄
えられているバッテリからのエネルギも使用し、更にブ
レーキ作用時には、回生ジェネレータとして機能する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した2モータタイ
プのハイブリッド駆動装置54は、高いエネルギ効率に
より燃費向上及び排気ガスの減少等の優れた効果が得ら
れ、エンジンの出力トルクにより第1のモータ10のサ
イズが規定され、更に車輌重量及び要求加速性能等によ
り第2のモータ40のサイズも規定される。従って、エ
ンジン排気量の大きい車輌に適用する場合、一般にFR
タイプとなるが、上記要求に対応する第1のモータ10
及び第2のモータ40を採用すると、モータの外径及び
軸方向寸法(積厚)を満足するためには、上記一体ケー
スに収納されて前記エンジン6に取り付けられるハイブ
リッド駆動装置54を、図6に点線Aで示す現在の自動
変速機の配置スペースに納めることが困難になってしま
う。
【0012】このため、FR用自動車、特に大排気量の
エンジンを搭載する自動車に、上述したハイブリッド駆
動装置54を搭載するには、プラットホームを新設する
等の大幅な車輌自体の変更を必要とすると共に、乗員
(積載)スペースを犠牲にする必要がある。
【0013】一方、エンジン6及び/又は第2のモータ
40からの駆動力を伝達されるディファレンシャル装置
15にあっては、リングギヤ26(図2参照)の回転中
心線とこれに噛み合うドライブピニオン25(図2参
照)の回転中心とをずらしてプロペラシャフト13、従
って車室の床を低くできるようにする目的から、リング
ギヤ26及びドライブピニオン25にはハイポイドギヤ
が採用されている。
【0014】しかし、ハイポイドギヤは、噛み合い率が
大きくて良好な伝達効率を得ることはできるものの、歯
の幅方向に滑り接触しつつ回転を伝達するため、例えば
車輌制動時に第2のモータ40にて電気エネルギを回収
(回生)する場合、後輪5a,5bの駆動軸8a,8b
側からリングギヤ26及びドライブピニオン25等を介
して伝達される回転力は、就中リングギヤ26とドライ
ブピニオン25との噛み合い部分で伝動効率が低下し、
従って該ドライブピニオン25からプロペラシャフト1
3を介して第2のモータ40に伝達される回転力からの
回生効率は大分低下してしまう。特に、上記のようにF
R構造であると、制動時の車輌重心(荷重)の移動で後
輪側が低負荷になることと相俟って、歯面を滑り接触さ
せつつ回転伝達するハイポイドギヤによる伝動効率は6
0%程度に悪化することとなり、回生効率が悪く燃費向
上率が低下してしまう。
【0015】そこで、本発明は、第2のモータを、エン
ジン及び第1のモータ等から分離して配置することによ
り、プラットホームの新設等の大幅な車輌自体の変更を
不要にすると共に乗員(積載)スペースを犠牲にするよ
うな不都合を解消しながら、制動時等には第2のモータ
による高い回生効率が得られるように構成し、もって上
述した課題を解決したハイブリッド駆動装置及びそれを
搭載したFRタイプの自動車を提供することを目的とす
るものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(例えば図1ないし図3、及び図5参照)、第1のモー
タ(10)と、動力分配用プラネタリギヤ(11)と、
第2のモータ(23又は30,31)と、を備え、入力
軸(28)に伝達される駆動力を前記動力分配用プラネ
タリギヤ(11)にて前記第1のモータ(10)と出力
軸(12)とに分配して伝達してなるハイブリッド駆動
装置(51)、を搭載したFRタイプの自動車(1)に
おいて、前記出力軸(12)に、車体後方に延設される
プロペラシャフト(13)を介してディファレンシャル
装置(15)を連結し、該ディファレンシャル装置(1
5)は、デフケース(D)に固定されたリングギヤ(2
6)と該リングギヤ(26)に噛合しかつ前記プロペラ
シャフト先端に固定されたドライブピニオン(25)と
からなるハイポイドギヤを備え、かつ前記出力軸(1
2)から前記プロペラシャフト(13)を介して伝達さ
れる駆動力を左右後車輪(5a,5b)の各駆動軸(8
a,8b)に分配してなり、前記第2のモータ(23又
は30,31)は、動力伝達の流れにおいて、前記デフ
ケース(D)を含む該デフケース(D)の下流にて連動
するように配置されてなる、ことを特徴とするハイブリ
ッド駆動装置(51)を搭載したFRタイプの自動車
(1)にある。
【0017】請求項2に係る本発明は(例えば図1参
照)、前記デフケース(D)に、前記リングギヤ(2
6)と一体に回転し得るように回転伝達ギヤ(16)を
固定して、該回転伝達ギヤ(16)を前記第2のモータ
(23)に連結してなる、請求項1記載のハイブリッド
駆動装置(51)を搭載したFRタイプの自動車(1)
にある。
【0018】請求項3に係る本発明は(例えば図1参
照)、前記第2のモータ(23)がステータ(23a)
及びロータ(23b)からなり、前記回転伝達ギヤ(1
6)は、複数のギヤ(19,20,21)を並列した減
速ギヤ列(17)を介して、前記第2のモータ(23)
のロータ(23b)に連結してなる、請求項2記載のハ
イブリッド駆動装置(51)を搭載したFRタイプの自
動車(1)にある。
【0019】請求項4に係る本発明は(例えば図3及び
図5参照)、前記左右の駆動軸(8a,8b)にそれぞ
れ第2のモータ(31,30)を配置してなる、請求項
1記載のハイブリッド駆動装置(51)を搭載したFR
タイプの自動車(1)にある。
【0020】請求項5に係る本発明は(例えば図3参
照)、前記左右の第2のモータ(31,30)は、それ
ぞれステータ(31a,30a)及びロータ(31b,
30b)からなり、前記左右の第2のモータ(31,3
0)を、前記左右の駆動軸(8a,8b)にそれぞれ同
軸状に配置すると共に、該第2のモータ(31,30)
の各ロータ(31b,30b)を、前記左右駆動軸(8
a,8b)にそれぞれ同軸状に配置した減速用プラネタ
リギヤ(29,27)を介して各駆動軸(8a,8b)
に連結してなる、請求項4記載のハイブリッド駆動装置
(51)を搭載したFRタイプの自動車(1)にある。
【0021】請求項6に係る本発明は(例えば図5参
照)、前記左右の第2のモータ(31,30)は、それ
ぞれステータ(31a,30a)及びロータ(31b,
30b)からなり、前記左右の駆動軸(8a,8b)に
それぞれ第1及び第2の回転伝達ギヤ(56,50)を
固定して、該第1及び第2の回転伝達ギヤ(56,5
0)を、複数のギヤ(57,59,60,51,52,
53)を並列した減速ギヤ列を介して前記左右の第2の
モータ(31,30)の各ロータ(31b,30b)に
連結してなる、請求項4記載のハイブリッド駆動装置
(51)を搭載したFRタイプの自動車(1)にある。
【0022】請求項7に係る本発明は(例えば図1ない
し図3、及び図5参照)、請求項1ないし6のいずれか
記載のFRタイプの自動車(1)に搭載されてなるハイ
ブリッド駆動装置(51)にある。
【0023】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、発明の理解を容易に
するための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成
に何等影響を及ぼすものではない。また、本発明におい
て、モータとは、電気エネルギを回転運動に変換する、
いわゆる狭義のモータに限らず、回転運動を電気エネル
ギに変換する、いわゆるジェネレータをも含む概念であ
る。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、第2の
モータを、第1のモータ及び動力分配用プラネタリギヤ
等から切り離し、動力伝達の流れにおいて、デフケース
を含む該デフケースの下流にて連動するように配置した
ので、第2のモータを、プロペラシャフトに沿った車体
形状に左右されることなく配置することができ、従って
ハイブリッド駆動装置をFRタイプの自動車に搭載する
についての自由度を向上することができる。これによ
り、第1のモータ及び動力分配用プラネタリギヤ等を、
従前の自動変速機の配置スペースに納めることが可能に
なり、プラットホームの新設等の大幅な車輌自体の変更
を不要にできると共に、乗員(積載)スペースを犠牲に
する等の不都合を解消しつつ、大排気量エンジンを搭載
し得るようなFRタイプの自動車に搭載して好適な駆動
装置を得ることができる。そして、例えば第2のモータ
を特に小型化するような必要がなくなるので、第2のモ
ータとして、充分なトルク発生を期待できるモータを配
置することができる。
【0025】また、本ハイブリッド駆動装置を搭載した
自動車にあっては、エンジンのみの駆動力にて走行する
構造の車輌に比して燃費が大幅に向上するので、一般的
には後部座席下等に配置されることが多いガソリンタン
クのサイズをより小さく抑えることができ、これに伴っ
て空いたスペースに第2のモータを余裕をもって配置す
ることができる。更に、リングギヤの伝動後流側にて第
2のモータを連結したことにより、制動時等に回生する
場合、ディファレンシャル装置におけるハイポイドギヤ
の噛合部分を経由することなく、後輪の回転駆動力を第
2のモータに伝達することができ、従って、通常であれ
ば4割程度減少する伝動効率を向上し、回生効率(電力
回収率)を向上することができる。また、ハイポイドギ
ヤにはエンジントルク×動力分担分しか入力されないの
で、ハイポイドギヤのサイズダウンも図ることができ
る。
【0026】請求項2に係る本発明によると、デフケー
スに、リングギヤと一体に回転し得るように回転伝達ギ
ヤを固定して、該回転伝達ギヤを第2のモータに連結し
たので、1個の第2のモータによってアシスト、或いは
制動時の回生を充分に行い得る簡単な構成のハイブリッ
ド駆動装置を実現することができる。
【0027】請求項3に係る本発明によると、第2のモ
ータがステータ及びロータからなり、回転伝達ギヤは、
複数のギヤを並列した減速ギヤ列を介して、第2のモー
タのロータに連結したので、減速ギヤ列のギヤ数を適宜
変更することにより、第2のモータの配置に応じて該モ
ータを回転伝達ギヤに容易にかつ確実に連結し得る構成
が実現する。
【0028】請求項4に係る本発明によると、左右の駆
動軸にそれぞれ第2のモータを配置したので、例えば、
単純に発生トルクが半分のモータを2個配置することに
よって、第2のモータを1個のみ設けた場合と同様の効
果を得ることができ、また各第2のモータからの駆動力
をそれぞれ対応する後車輪に個別に付与することがで
き、従って車輌の駆動制御性を向上することができる。
また、ハイポイドギヤのサイズのみならず、デフサイズ
までも小さくすることができる。
【0029】請求項5に係る本発明によると、左右の第
2のモータを左右の駆動軸にそれぞれ同軸状に配置し、
かつ第2のモータの各ロータを、左右駆動軸にそれぞれ
同軸状に配置した減速用プラネタリギヤを介して各駆動
軸に連結したので、第2のモータを2個使用するもので
ありながら、これらモータの配置スペースを可及的に削
減することができる。
【0030】請求項6に係る本発明によると、左右の駆
動軸にそれぞれ第1及び第2の回転伝達ギヤを固定し
て、これら回転伝達ギヤを、複数のギヤを並列した減速
ギヤ列を介して左右の第2のモータの各ロータに連結し
たので、減速ギヤ列のギヤ数を適宜変更することによ
り、各第2のモータの配置に応じて該モータを回転伝達
ギヤに容易にかつ確実に連結し得る構成が実現する。
【0031】請求項7に係る本発明によると、前記ハイ
ブリッド駆動装置を請求項1ないし6のいずれか記載の
FRタイプの自動車に搭載したので、該FRタイプの自
動車にハイブリッド駆動装置を搭載するにあたって、プ
ラットホームの新設等の大幅な車輌自体の変更を不要と
し、かつ乗員(積載)スペースを犠牲にする等の不都合
を解消することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係
る第1の実施の形態について説明する。図1は、本実施
の形態のハイブリッド駆動装置を搭載した自動車の一例
を示す概略平面図、図2は、該自動車に備えたディファ
レンシャル装置の基本構造を示す斜視図である。本ハイ
ブリッド駆動装置51を搭載した自動車1は、図1に示
すように、車体2の前方、概ね前輪(前車輪)3a,3
bの間部分にガソリンエンジン等の内燃エンジン6が、
そのクランク軸を前後方向にして配置されている。更
に、該エンジン6の後方には、ハイブリッド駆動装置5
1の一部を構成する第1のモータ(ジェネレータ)1
0、及び動力分配用プラネタリギヤ11が、点線Aで示
す従前の自動変速機の配置スペース内にて上記クランク
軸と軸方向に略々整列されて、エンジン側から順次配置
されている。なお、図中4a,4bは前輪3a,3bの
各駆動軸である。
【0033】上記ハイブリッド駆動装置51では、エン
ジンクランク軸の後方突出部からなる出力軸6aにダン
パ装置9を介して入力軸28が連結されており、該入力
軸の外径側に同軸状に第1のモータ10が配置されてい
る。該第1のモータ10は、交流永久磁石同期型(ブラ
シレスDCモータ)からなり、ケースに固定されたステ
ータ10aと、該ステータの内径側にて所定エアギャッ
プを存して回転自在に支持されるロータ10bと、を有
している。
【0034】また、動力分配用プラネタリギヤ11は、
上記入力軸28に同軸状に配置されたシンプルプラネタ
リギヤからなり、前記入力軸28に連結されかつ複数の
プラネタリピニオンP1を支持するキャリヤC1と、前
記ロータ10bに連結しているサンギヤS1と、走行出
力部となるリングギヤR1と、を有している。該リング
ギヤR1は、上記入力軸28と同一軸線上にて、後方に
延びている出力軸12に連結している。
【0035】上記リングギヤR1を一体に固定している
出力軸12は、フレキシブルカップリング24及び公知
のプロペラシャフト13(省略して示してあるが、実際
にはユニバーサルジョイント、センタベアリング等を有
する)を介してディファレンシャル装置15に連結され
ており、更に該ディファレンシャル装置から左右駆動軸
8a,8bを介して後輪(後車輪)5a,5bに伝達さ
れている。
【0036】また、ディファレンシャル装置15の後述
するリングギヤ26(図2参照)の伝動後流側には、該
リングギヤ26に連動するように第2のモータ23が配
置されている。該第2のモータ23は、第1のモータ1
0及び動力分配用プラネタリギヤ11等と共に本ハイブ
リッド駆動装置51を構成するもので、該モータ10と
同様なブラシレスDCモータでかつ該モータ10より大
型のモータからなり、ケース等の固定部材に固定された
ステータ23aと、その内径側にて所定エアギャップを
存して回転自在に支持されるロータ23bと、を有して
いる。
【0037】一方、上記ディファレンシャル装置15
は、図2に示すように、デフケースD(便宜上、一部省
略して描いている)に固定したリングギヤ26と、該リ
ングギヤ26に噛合しかつプロペラシャフト13先端に
固定したドライブピニオン25と、上記デフケースD内
に位置して駆動軸8a,8bにそれぞれ連結するサイド
ギヤ40a,40bと、該ギヤ40a,40bにそれぞ
れ噛合しかつデフケースDにブラケット44,45を介
して支持されるピニオンギヤ41a,41bと、を有
し、リングギヤ26の回転に基づき左右後輪5a,5b
を差動回転し得るように構成されている。そして、ドラ
イブピニオン25及びリングギヤ26はハイポイドギヤ
からなり、該リングギヤ26の回転中心線とこれに噛み
合うドライブピニオン25の回転中心とがずれるように
配置されて、プロペラシャフト13、従って車室の床が
低くなるようにされている。
【0038】また、図1及び図2に示すように、リング
ギヤ26と同軸状にかつ該ギヤ26)と一体に回転し得
るように回転伝達ギヤ16を並列に配置し、更に該回転
伝達ギヤ16を、複数のギヤ19,20,21を並列し
た減速ギヤ列17を介して、第2のモータ23のロータ
23bに連結している。該減速ギヤ列17は、図示しな
い支持手段にて回転自在に支持した小径ギヤ19及び該
ギヤ19と同軸状にかつ一体に設けた大径ギヤ20と、
ロータ23bの出力軸34の先端に一体に設けられたギ
ヤ21と、を有している。該減速ギヤ列17により出力
軸34、従って第2のモータ23は、駆動軸8a,8b
の軸方向に沿って配置されている。
【0039】なお、図2では、リングギヤ26の歯面形
状を明確に示すために該歯面を図の紙面手前側に向けて
描いているが、図1の回転伝達ギヤ16を図2のリング
ギヤ26に適用する場合、実際にはリングギヤ26の背
面側(図2の紙面奥側)において該リングギヤ26と同
軸状にかつ一体に回転し得るように配置される。
【0040】本ハイブリッド駆動装置51を搭載したF
R用の自動車1にあっては、エンジン6の出力がダンパ
装置9及び入力軸28を介して動力分配用プラネタリギ
ヤ11のキャリヤC1に伝達される。該プラネタリギヤ
11にて、上記エンジン出力は、そのサンギヤS1から
第1のモータ(ジェネレータ)10と、リングギヤR1
から出力軸12とに分配して伝達される。ここで、第1
のモータ10を制御することにより、出力軸12への出
力トルク及び回転を無段に調整して出力する。
【0041】そして、発進時等の大トルクを必要とする
場合、第2のモータ(駆動モータ)23が駆動されて、
そのロータ23bの回転(モータトルク)が、出力軸3
4、ギヤ21、大径ギヤ20、小径ギヤ19及び回転伝
達ギヤ16を介して、ディファレンシャル装置15のリ
ングギヤ26に伝達され、該モータトルクが、上記プロ
ペラシャフト13からリングギヤ26に伝達されるトル
クをアシストして、更にピニオンギヤ41a,41b及
びサイドギヤ40a,40b、並びに左右駆動軸8a,
8bを介して、後輪5a,5bに伝達される。
【0042】なお、上記第2のモータ23は、第1のモ
ータ10の発電をエネルギとすると共に、該発電エネル
ギでは不足する場合、該第1のモータ10にて蓄えられ
ているバッテリからのエネルギも使用し、更にブレーキ
作用時には、回生ジェネレータとして機能する。つま
り、例えばドライバによりブレーキ操作がなされた場
合、第2のモータ23が回生ブレーキとして、また回生
ジェネレータとして機能して、後輪5a,5b側からエ
ネルギ回収(回生)を行う。この際、第2のモータ23
は、ディファレンシャル装置15のリングギヤ26の伝
動後流側にて連結していることにより、該装置15のド
ライブピニオン25とリングギヤ26との噛合部分を経
由することなく、駆動軸8a,8bからサイドギヤ40
a,40b、ピニオンギヤ41a,41b、リングギヤ
26(デフケースD)、回転伝達ギヤ16及び減速ギヤ
列17を介してトルク伝達される。従って、通常であれ
ば4割程度減少するような伝動効率を向上して、高い効
率で回生することができる。また、ハイポイドギヤ(2
5,26)にはエンジントルク×動力分担分しか入力さ
れないので、ハイポイドギヤのサイズダウンを図ること
ができるという効果も得られる。
【0043】そして、本実施の形態にあっては、第2の
モータ23を、ディファレンシャル装置15のリングギ
ヤ26の伝動後流側、即ち動力伝達の流れにおいて、デ
フケースDを含む該デフケースDの下流にて連動するよ
うに配置することにより、内燃エンジン6や第1のモー
タ10等から分離して位置させたので、第2のモータ2
3を、プロペラシャフト13に沿った車体形状に左右さ
れることなく配置することができ、従ってハイブリッド
駆動装置51をFRタイプの自動車1に搭載するについ
ての自由度を向上することができる。これにより、第1
のモータ10及び動力分配用プラネタリギヤ11等を、
従前の自動変速機の配置スペースAに納めることがで
き、従って、プラットホームの新設等の大幅な車輌自体
の変更を不要にすると共に乗員(積載)スペースを犠牲
にする等の不都合を解消しつつ、大排気量エンジンを搭
載し得るようなFRタイプの自動車に搭載して好適な駆
動装置51が実現されている。そして、例えば第2のモ
ータ23を特に小型化するような必要がなくなるので、
第2のモータ23として充分なトルク発生を期待できる
モータを採用することができる。
【0044】また、本ハイブリッド駆動装置51を搭載
した自動車1にあっては、第2のモータ23を有さずに
エンジン6のみの駆動力で走行する場合に比して燃費が
大幅に向上するので、一般的には後部座席下等に配置さ
れることが多いガソリンタンクのサイズを小さく抑え、
これに伴って空いたスペースに第2のモータ23を余裕
をもって配置することができる。近年、スペアタイヤ収
納部分を有しない構造の車輌も出現しているが、このよ
うな構造のものにあっては、スペアタイヤ収納部分を有
しないことによる空きスペースに、第2のモータ23を
余裕をもって配置することも可能である。
【0045】また、本実施の形態では、リングギヤ26
と同軸状にかつ該ギヤ26と一体に回転し得るように回
転伝達ギヤ16を並列配置して、該回転伝達ギヤ16を
介してリングギヤ26の回転を第2のモータ23に伝達
するように構成したので、第2のモータ23を1個のみ
配置することができ、従ってハイブリッド駆動装置51
の構成がより簡略化されている。そして、デフケースD
に、リングギヤ26と一体に回転し得るように回転伝達
ギヤ16を固定して、該回転伝達ギヤ16を第2のモー
タ23に連結したので、1個の第2のモータ23によっ
てアシスト、或いは制動時の回生を充分に行い得る簡単
な構成のハイブリッド駆動装置51が実現している。更
に、回転伝達ギヤ16を、複数のギヤを並列した減速ギ
ヤ列17を介して、第2のモータ23のロータ23bに
連結したので、減速ギヤ列17のギヤ数を適宜変更する
ことにより、第2のモータ23の配置に応じて該モータ
を回転伝達ギヤ16に容易にかつ確実に連結し得る構成
が実現する。
【0046】<第2の実施の形態>ついで、第2の実施
の形態について図3及び図4に沿って説明する。図3
は、本実施の形態のハイブリッド駆動装置を搭載した自
動車の一例を示す概略平面図、図4は、該駆動装置に備
えた第2のモータ等を拡大して示す概略平面図である。
本実施の形態は、第2のモータの配置に違いがあるが、
それ以外の点は第1の実施の形態と同様なので、第1の
実施の形態と共通の構成及び要素に同じ符号を付してそ
の説明を省略する。
【0047】本実施の形態では、図3及び図4に示すよ
うに、第1のモータ10等と共にハイブリッド駆動装置
51をなす第2のモータとしてのモータ31,30を、
それぞれ左右駆動軸8a,8bに同軸状に配置して、リ
ングギヤ26の回転を左右駆動軸8a,8bを介して該
モータ31,30にそれぞれ伝達し得るように構成して
いる。即ち、図2ないし図4に示すように、駆動軸8a
には減速用プラネタリギヤ29を介してモータ31が、
駆動軸8bには減速用プラネタリギヤ27を介してモー
タ30がそれぞれ連結されている。
【0048】上記減速用プラネタリギヤ29,27はそ
れぞれシンプルプラネタリギヤからなり、該プラネタリ
ギヤ29は、前記駆動軸8aに連結されるリングギヤR
3と、上記ロータ31bに連結されるサンギヤS3と、
複数のピニオンP3を支持しかつケース等の固定部材に
固定されるキャリヤC3と、を有している。また、プラ
ネタリギヤ27は、前記駆動軸8bに連結されるリング
ギヤR2と、上記ロータ30bに連結されるサンギヤS
2と、複数のピニオンP2を支持しかつケース等の固定
部材に固定されるキャリヤC2と、を有している。
【0049】以上の構成を有する本実施の形態において
も、ハイブリッド駆動装置51は、第1の実施の形態と
略々同様の作用効果を奏すると共に、以下に挙げるよう
な効果を奏する。即ち、前述の第1の実施の形態では、
ディファレンシャル装置15におけるリングギヤ26に
第2のモータ23を連結していたため、図2からも理解
できるように、制動時に駆動軸8a,8bから戻される
回転駆動力は、サイドギヤ40a,40b及びピニオン
ギヤ41a,41bを介してリングギヤ26に伝達さ
れ、そして該リングギヤ26(デフケースD)、従って
回転伝達ギヤ16から取り出されている。このため、ド
ライブピニオン25とリングギヤ26との噛合による伝
動損失を抑える効果は充分に得られるが、駆動軸8a,
8bとリングギヤ26(即ち回転伝達ギヤ16)との間
にサイドギヤ40a,40b及びピニオンギヤ41a,
41bが介在することによる伝動損失が存在する。しか
し、本実施の形態の構成によると、第2のモータとして
のモータ31,30がそれぞれ駆動軸8a,8bに直接
的に連結しているので、上記ギヤ40a,40b,41
a,41bによる伝動損失が介在されず、従って、制動
時の回生によるエネルギ回収機能を極めて効率良く得る
ことができる。
【0050】また、本実施の形態では、第2のモータと
してのモータ31,30を、それぞれディファレンシャ
ル装置15外方にて駆動軸8a,8bに直接的に配置し
たことにより、該第2のモータ31,30からの回転駆
動力がディファレンシャル装置15に入力されないの
で、該ディファレンシャル装置15のサイズダウンを図
ることができる。更に、左右後輪5a,5bにそれぞれ
対応して個別のモータ31,30が配置されているの
で、それぞれの後輪5a,5bを円滑にきめ細かく制御
しつつ駆動することができ、高精度の走行制御を実施す
ることができる。そして、左右の駆動軸8a,8bにそ
れぞれ第2のモータ31,30を配置したので、例え
ば、単純に発生トルクが半分のモータを2個配置するこ
とによって、第2のモータを1個のみ設けた場合と同様
の効果を得ることができる。更に、左右の第2のモータ
31,30を左右の駆動軸8a,8bにそれぞれ同軸状
に配置し、かつ第2のモータの各ロータ31b,30b
を、左右駆動軸8a,8bにそれぞれ同軸状に配置した
減速用プラネタリギヤ29,27を介して各駆動軸に連
結したので、第2のモータを2個使用するものでありな
がら、これらモータの配置スペースを可及的に削減する
ことができる。また、ハイポイドギヤ(25,26)の
サイズのみならず、デフサイズまでも小さくすることが
できるという効果も得られる。
【0051】<第3の実施の形態>ついで、第3の実施
の形態について図5に沿って説明する。図5は、本実施
の形態のハイブリッド駆動装置を搭載した自動車の一例
を示す概略平面図である。本実施の形態では、第2のモ
ータの配置に違いがあるが、それ以外の点は第1の実施
の形態と同様なので、第1の実施の形態と共通の構成及
び要素に同じ符号を付してその説明を省略する。
【0052】本実施の形態では、図5に示すように、デ
ィファレンシャル装置15のリングギヤ26の伝動後流
側にて連動し得るように第2のモータが配置されてい
る。該第2のモータとしてのモータ31,30は、第1
のモータ10等と共に本ハイブリッド駆動装置51を構
成するもので、該モータ10と同様なブラシレスDCモ
ータでかつ該モータ10より大型のモータからなる。こ
れらモータ31,30は、それぞれケース等の固定部材
に固定されたステータ31a,30aと、その内径側に
て所定エアギャップを存して回転自在に支持されるロー
タ31b,30bと、を有している。
【0053】また、ディファレンシャル装置15から左
右に突出する駆動軸8a,8bには、それぞれ第1及び
第2の回転伝達ギヤ56,50が一体に固定されてい
る。そして、モータ31側では、回転伝達ギヤ56に噛
合するギヤ列を介して駆動軸8aとロータ31bとが一
体に回転し得るように構成され、またモータ30側で
は、回転伝達ギヤ50に噛合するギヤ列を介して駆動軸
8bとロータ30bとが一体に回転し得るように構成さ
れている。上記モータ31側のギヤ列は、図示しない支
持手段にて回転自在に支持された小径ギヤ57及び該ギ
ヤ57と同軸状にかつ一体に設けられた大径ギヤ59
と、ロータ31bの出力軸61の先端に一体に設けられ
たギヤ60とからなる。また、上記モータ30側のギヤ
列は、図示しない支持手段にて回転自在に支持された小
径ギヤ51及び該ギヤ51と同軸状にかつ一体に設けら
れた大径ギヤ52と、ロータ30bの出力軸55の先端
に一体に設けられたギヤ53とからなる。
【0054】以上の構成の本実施の形態によると、第1
及び第2の実施の形態と略々同様の作用効果を奏すると
共に、第2の実施の形態と同様に、第2のモータとして
のモータ31,30がそれぞれ駆動軸8a,8bに直接
的に連結されているので、第1の実施の形態で生じてい
たようなピニオンギヤ41a,41b等による伝動損失
をも無くすることができ、従って、制動時の回生による
エネルギ回収効率を更に高めることができる。そして、
左右の駆動軸8a,8bにそれぞれ第1及び第2の回転
伝達ギヤ56,50を固定して、これら回転伝達ギヤ
を、複数のギヤを並列した減速ギヤ列を介して左右の第
2のモータ31,30の各ロータ31b,30bに連結
したので、減速ギヤ列のギヤ数を適宜変更することによ
り、各第2のモータ31,30の配置に応じて該モータ
を回転伝達ギヤ56,50に容易にかつ確実に連結し得
る構成が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態のハイブリッド
駆動装置を搭載した自動車の一例を示す概略平面図。
【図2】図1のディファレンシャル装置の基本構造を示
す斜視図。
【図3】本発明に係る第2の実施の形態のハイブリッド
駆動装置を搭載した自動車の一例を示す概略平面図。
【図4】図3の第2のモータ等を拡大して示す概略平面
図。
【図5】本発明に係る第3の実施の形態のハイブリッド
駆動装置を搭載した自動車の一例を示す概略平面図。
【図6】本発明の基礎となるハイブリッド駆動装置を搭
載した自動車の一例を示す概略平面図。
【符号の説明】
1 自動車 5a,5b 左右後車輪 8a,8b 左右駆動軸 10 第1のモータ 11 動力分配用プラネタリギヤ 12 出力軸 13 プロペラシャフト 15 ディファレンシャル装置 16 回転伝達ギヤ 17 減速ギヤ列 19,20,21 ギヤ 23 第2のモータ 23a,30a,31a ステータ 23b,30b,31b ロータ 25 ドライブピニオン 26 リングギヤ 28 入力軸 27,29 減速用プラネタリギヤ 30,31 第2のモータ 50 第2の回転伝達ギヤ 51 ハイブリッド駆動装置 56 第1の回転伝達ギヤ 57,59,60,51,52,53 減速ギヤ列
(ギヤ) D デフケース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 幸蔵 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 尾崎 和久 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 犬塚 武 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 和久田 聡 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA00 AB27 5H115 PA01 PA12 PC06 PG04 PI16 PI22 PI29 PU10 PU24 PU25 QE01 QE10 QI04 RB08 SE04 SE08 UI32 UI40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のモータと、動力分配用プラネタリ
    ギヤと、第2のモータと、を備え、 入力軸に伝達される駆動力を前記動力分配用プラネタリ
    ギヤにて前記第1のモータと出力軸とに分配して伝達し
    てなるハイブリッド駆動装置、を搭載したFRタイプの
    自動車において、 前記出力軸に、車体後方に延設されるプロペラシャフト
    を介してディファレンシャル装置を連結し、 該ディファレンシャル装置は、デフケースに固定された
    リングギヤと該リングギヤに噛合しかつ前記プロペラシ
    ャフト先端に固定されたドライブピニオンとからなるハ
    イポイドギヤを備え、かつ前記出力軸から前記プロペラ
    シャフトを介して伝達される駆動力を左右後車輪の各駆
    動軸に分配してなり、 前記第2のモータは、動力伝達の流れにおいて、前記デ
    フケースを含む該デフケースの下流にて連動するように
    配置されてなる、 ことを特徴とするハイブリッド駆動装置を搭載したFR
    タイプの自動車。
  2. 【請求項2】 前記デフケースに、前記リングギヤと一
    体に回転し得るように回転伝達ギヤを固定して、該回転
    伝達ギヤを前記第2のモータに連結してなる、 請求項1記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
    イプの自動車。
  3. 【請求項3】 前記第2のモータがステータ及びロータ
    からなり、前記回転伝達ギヤは、複数のギヤを並列した
    減速ギヤ列を介して、前記第2のモータのロータに連結
    してなる、 請求項2記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
    イプの自動車。
  4. 【請求項4】 前記左右の駆動軸にそれぞれ第2のモー
    タを配置してなる、 請求項1記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
    イプの自動車。
  5. 【請求項5】 前記左右の第2のモータは、それぞれス
    テータ及びロータからなり、 前記左右の第2のモータを、前記左右の駆動軸にそれぞ
    れ同軸状に配置すると共に、該第2のモータの各ロータ
    を、前記左右駆動軸にそれぞれ同軸状に配置した減速用
    プラネタリギヤを介して各駆動軸に連結してなる、 請求項4記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
    イプの自動車。
  6. 【請求項6】 前記左右の第2のモータは、それぞれス
    テータ及びロータからなり、 前記左右の駆動軸にそれぞれ第1及び第2の回転伝達ギ
    ヤを固定して、該第1及び第2の回転伝達ギヤを、複数
    のギヤを並列した減速ギヤ列を介して前記左右の第2の
    モータの各ロータに連結してなる、 請求項4記載のハイブリッド駆動装置を搭載したFRタ
    イプの自動車。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか記載のFR
    タイプの自動車に搭載されてなるハイブリッド駆動装
    置。
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