JP2003191759A - ハイブリッド車両用駆動装置 - Google Patents

ハイブリッド車両用駆動装置

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JP2003191759A
JP2003191759A JP2001394460A JP2001394460A JP2003191759A JP 2003191759 A JP2003191759 A JP 2003191759A JP 2001394460 A JP2001394460 A JP 2001394460A JP 2001394460 A JP2001394460 A JP 2001394460A JP 2003191759 A JP2003191759 A JP 2003191759A
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Kazutoshi Motoike
一利 本池
Yutaka Taga
豊 多賀
Masahiro Kojima
昌洋 小嶋
Masatoshi Adachi
昌俊 足立
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Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02T10/7072Electromobility specific charging systems or methods for batteries, ultracapacitors, supercapacitors or double-layer capacitors

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  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】カバーの取付けにともない駆動ケースの外径が
大きくなるのを抑制して車両への搭載性を向上させる。 【解決手段】ハイブリッド車両用の駆動装置14では、
第1モータジェネレータ(MG1)及び第2モータジェ
ネレータが、エンジンから遠ざかるにつれて細くなる外
形形状を有する駆動ケース21内に組込まれる。駆動ケ
ース21の第1ケース23は、エンジンに固定される第
1本体部23aと、その内部に形成されてMG1を収容
する第1収容部23bとを備える。第2ケース24は、
第2モータジェネレータを収容した状態で第1本体部2
3aに接合される。第1本体部23a内のMG1よりも
エンジン側には、MG1を覆う第1カバー29が配置さ
れる。第1カバー29は、その外縁部に設けられた第1
フランジ29aにおいて、第1ボルト30によって第1
収容部23bに締結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと電動機
という特性の異なる2種類の動力源を備え、状況に応じ
駆動力を最適に組合わせて走行するようにしたハイブリ
ッド車両に採用して好適なハイブリッド車両用駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、エンジンと電動機という特性の異
なる2種類の動力源を備えたハイブリッド車両が開発・
実用化されている。このハイブリッド車両では、前述し
た2種類の動力源の駆動力を状況に応じて最適に組合わ
せることで、各動力源の長所を活かし短所を補うように
している。このため、車両の動力性能を十分に確保しつ
つ、燃料消費率やエミッション性能の大幅な改善を図る
ことができる。
【0003】このようなハイブリッド車両に採用される
駆動装置としては、従来から種々提案されている。その
1つに、第1モータジェネレータ(MG1)、動力分割
機構及び第2モータジェネレータ(MG2)を備えたも
のがある。MG1は主に発電機として機能する。動力分
割機構は、エンジンで発生する動力をMG1及び駆動輪
に分割する。MG2は主に電動機として機能し、エンジ
ンの動力とは別に駆動輪を駆動するための補助動力を発
生する。
【0004】この駆動装置では、動力分割機構によって
分割された動力の一方が機械的に駆動輪に伝達されて、
その駆動輪が回転される。また、分割された動力の他方
がMG1に伝達される。この伝達に応じてMG1が発電
機として機能し、発電された電力がMG2に供給され
る。この供給に応じてMG2が電動機として機能する
と、そのMG2で発生した動力が、前述した動力分割機
構によって分割された一方の動力に加わり、エンジンの
出力がアシストされる。
【0005】また、例えば特開平9−226393号公
報には、ハイブリッド車両用駆動装置における各構成部
品の配置(レイアウト)に関する技術が記載されてい
る。この技術では、駆動装置の外側(外殻)部分を占め
る駆動ケースが、第1ケース、第2ケース及び第3ケー
スに分割されている。第1ケースは、エンジンに固定さ
れる第1本体部と、その内側に形成されてMG1を収容
する第1収容部とを備えている。第2ケースは第1ケー
スに接合される第2本体部と、その内側に形成されて動
力分割機構を収容する第2収容部とを備えている。第3
ケースは、MG2を収容した状態で第2ケースに接合さ
れている。
【0006】さらに、第1収容部の第2ケース側端部に
は、MG1を覆うカバーが取付けられている。詳しく
は、カバーの外縁部にはフランジが形成され、このフラ
ンジが第1収容部の第2ケース側端部に重ねられる。そ
して、フランジに挿通されたボルトが第1収容部にねじ
込まれることによって、カバーが第1ケースに締結され
ている。
【0007】ところで、車両の一形態として、フロント
エンジンリヤドライブ(FR)式の駆動方式を有し、か
つトルクコンバータ及び変速機構を備えた自動変速機を
搭載したものがある。この車両では、床に設けられた自
動変速機搭載用スペースが、フロントエンジンフロント
ドライブ(FF)式の駆動方式の車両における搭載用ス
ペースに比べて狭い。このような制約の下で、一般にエ
ンジンから遠ざかるにつれて細くなる外形形状を有する
自動変速機が、この外形形状と同様の形状のフロアトン
ネル内に配置される。
【0008】ここで、前記フロアトンネルを利用して、
自動変速機に代えて前述した駆動装置を配置することが
できれば、共通のフロアトンネルに、自動変速機もハイ
ブリッド車両用駆動装置も搭載することが可能となる。
この場合、駆動装置をフロアトンネルに搭載するには、
駆動ケースの外形形状を自動変速機の外形形状と同様に
することが要求される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したよ
うに、第1ケースにカバーを取付けると、取付けない場
合に比べ、以下のようにして第1ケースが径方向に大き
くなる。カバーを用いない場合、第1ケースのうち径方
向の大きさ(外径)に実質的に関与するのは、(a)第
1本体部の厚みのみである。これに対し、第1収容部の
端部にカバーを取付けると、前記(a)に加え、(b)
カバーのフランジの幅と、(c)フランジ及び第1本体
部内面の隙間、が径方向の大きさに関与する。従って、
カバーを用い、これを第1ケースに確実に取付けようと
すると、前記(b),(c)よりも広い空間が必要とな
る。
【0010】この点、前記公報に記載されている駆動装
置におけるカバーの配置箇所は、第1収容部の第2ケー
ス側端部である。この部分は、第1ケースの中でも第1
本体部の外径が最も小さな箇所であり、第1収容部内面
と第1本体部内面との間隔が小さい。そのため、前述し
た(b),(c)よりも広い空間を確保しようとする
と、その箇所での第1本体部の外径を拡大せざるを得な
い。その結果、第1ケースの外径が大きくなり、それに
ともなって駆動ケース全体が大型となり、車両への搭載
性が低下する。場合によっては、前記自動変速機用のフ
ロアトンネルに駆動装置を搭載することが困難になるケ
ースも起り得る。
【0011】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、カバーの取付けにともない
駆動ケースの外径が大きくなるのを抑制して車両への搭
載性を向上させることのできるハイブリッド車両用駆動
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。請求
項1に記載の発明では、エンジンを動力源の一部とする
とともに、電動機あるいは発電機として機能するモータ
ジェネレータを前記動力源の一部とするハイブリッド車
両に用いられ、前記エンジンから遠ざかるにつれて細く
なる外形形状を有する駆動ケース内に前記モータジェネ
レータを組込んだハイブリッド車両用駆動装置であり、
前記駆動ケースの一部を構成するものであり、前記エン
ジンに固定される第1本体部を備えるとともに、前記第
1本体部内に形成されて前記モータジェネレータを収容
する第1収容部を備える第1ケースと、前記駆動ケース
の一部を構成し、かつ前記第1本体部に接合される第2
ケースと、前記第1本体部内の前記モータジェネレータ
よりも前記エンジン側に配置されて前記モータジェネレ
ータを覆うカバーと、前記カバーの外縁部に設けられた
フランジを前記第1収容部に取付ける取付け手段とを備
えている。
【0013】上記の構成によれば、駆動装置では、モー
タジェネレータが組込まれる駆動ケースが、エンジンか
ら遠ざかるにつれて細くなる外形形状を有している。駆
動ケースの一部を構成する第1ケースは、その外側部分
(外殻)を占める第1本体部においてエンジンに固定さ
れる。モータジェネレータは、第1本体部内に形成され
た第1収容部に収容される。また、第1ケースとともに
駆動ケースの一部を構成する第2ケースは第1本体部に
接合される。
【0014】ところで、第1本体部内にはカバーが配置
されており、このカバーによってモータジェネレータが
覆われる。カバーは、その外縁部に設けられたフランジ
において、取付け手段によって第1収容部に取付けられ
る。ここで、カバーが用いられない場合の第1ケースの
径方向の大きさ(外径)を基準とする。この場合、第1
ケースの外径に実質的に関与するのは、(a)第1本体
部の厚みのみである。これに対し、カバーを用いた場合
には、前記の(a)に加え、(b)カバーのフランジの
幅、(c)フランジと第1本体部内面との隙間、が第1
ケースの外径に関与する。
【0015】この点、請求項1に記載の発明では、カバ
ーが、第1本体部内のモータジェネレータよりもエンジ
ン側に配置されている。この箇所での第1本体部の外径
は、第1本体部の全外径の中でも比較的大きい。特に、
第1収容部のエンジン側端部に対応する箇所での第1本
体部の外径は、反エンジン側端部に対応する箇所での第
1本体部の外径よりも確実に大きい。第1収容部内面と
第1本体部内面との間隔の大小関係についても前記と同
様である。そのため、前記間隔が、前述した(b),
(c)の和よりも大きくなりやすく、この場合には、第
1本体部を径方向外方へ拡げなくても、カバーを第1本
体部内に配置して、取付け手段によって第1収容部に取
付けることが可能となる。
【0016】このように、カバーの取付けにともない第
1ケースの外径が大きくなるのを抑制し、エンジンから
遠ざかるにつれて細くなるという駆動ケースの外形形状
を維持することが可能となる。この外形形状は、フロン
トエンジンリヤドライブ(FR)式の駆動方式を有する
車両に搭載され、かつトルクコンバータ及び変速機構を
備えた自動変速機の外形形状と同様である。このため、
自動変速機が配置されるフロアトンネルに、この自動変
速機に代えて駆動装置を配置することが可能となり、駆
動装置の車両への搭載性が向上する。
【0017】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記第2ケースは、前記第1本体部
に接合される第2本体部と、前記第2本体部内に形成さ
れ、かつ電動機あるいは発電機として機能する第2モー
タジェネレータを収容する第2収容部とを備えており、
さらに、前記第2本体部内の前記第2モータジェネレー
タよりも前記エンジン側には、前記第2モータジェネレ
ータを覆う第2カバーが配置され、前記第2カバーの外
縁部に設けられた第2フランジが第2取付け手段により
前記第2収容部に取付けられているとする。
【0018】上記の構成によれば、駆動装置では、第1
ケースとともに駆動ケースの一部を構成する第2ケース
が、その外側部分(外殻)を占める第2本体部において
第1本体部に接合される。第2モータジェネレータは第
2本体部内に形成された第2収容部に収容される。
【0019】ところで、第2本体部内には第2モータジ
ェネレータを覆う第2カバーが配置される。第2カバー
は、その外縁部に設けられた第2フランジにおいて、第
2取付け手段によって第2収容部に取付けられる。ここ
で、第2カバーが用いられない場合の第2ケースの径方
向の大きさ(外径)を基準とする。この場合、第2ケー
スの外径に実質的に関与するのは、(d)第2本体部の
厚みのみである。これに対し、第2カバーを用いた場合
には、前記の(d)に加え、(e)第2カバーの第2フ
ランジの幅、(f)第2フランジと第2本体部内面との
隙間、が第2ケースの外径に関与する。
【0020】この点、請求項2に記載の発明では、第2
カバーが、第2本体部内の第2モータジェネレータより
もエンジン側に配置されている。この箇所での第2本体
部の外径は、第2本体部の全外径の中でも比較的大き
い。特に、第2収容部のエンジン側端部に対応する箇所
での第2本体部の外径は、反エンジン側端部に対応する
箇所での第2本体部の外径よりも確実に大きい。第2収
容部内面と第2本体部内面との間隔の大小関係について
も前記と同様である。そのため、前記間隔が前述した
(e),(f)の和よりも大きくなりやすく、この場合
には、第2本体部を径方向外方に拡げなくても、第2カ
バーを第2本体部内に配置して、第2取付け手段によっ
て第2収容部に取付けることが可能となる。このよう
に、第2カバーの取付けにともない第2ケースの外径が
大きくなるのを抑制することができ、駆動装置の車両へ
の搭載性が一層向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、フロントエンジ
ンリヤドライブ(FR)式の駆動方式を有するハイブリ
ッド車両に具体化した一実施形態について、図面に従っ
て説明する。図1は、ハイブリッド車両11を下方から
見た概略構成を示している。ここでのハイブリッド車両
11は、エンジン12及び電動機という特性の異なる2
種類の動力源を備え、状況に応じ駆動力を最適に組合わ
せて駆動輪13に伝達して走行するタイプの車両であ
る。なお、図1においては左方がハイブリッド車両11
の進行方向前方であり、右方が進行方向後方である。
【0022】エンジン12と駆動輪13との間には、駆
動装置14、プロペラシャフト15、ディファレンシャ
ル16、一対のアクスルシャフト17等が設けられてい
る。駆動装置14の詳細については後述する。プロペラ
シャフト15は、駆動装置14の出力をディファレンシ
ャル16に伝える軸である。ディファレンシャル16
は、プロペラシャフト15からの動力を両アクスルシャ
フト17に分けて伝える差動装置である。各アクスルシ
ャフト17は、ディファレンシャル16によって分けら
れた動力を駆動輪13に伝える軸である。
【0023】これらの各構成部品のうち、駆動装置14
及びプロペラシャフト15は、ハイブリッド車両11の
フロア(床部)18に設けられたフロアトンネル19内
に配置されている。フロアトンネル19において駆動装
置14が配置される部分では、エンジン12に近い箇所
で最も幅が広く、エンジン12から遠ざかるにつれて幅
が狭くなっている。このようにFR式の駆動方式を有す
る車両では、フロアトンネル19の内部空間が駆動装置
14及びプロペラシャフト15の搭載のためのスペース
となっている。このスペースは、フロントエンジンフロ
ントドライブ(FF)式等の他の駆動方式を有する車両
における搭載スペースよりも狭い。
【0024】図2に示すように、駆動装置14の駆動ケ
ース21は、第1ケース23及び第2ケース24からな
るコアケース22と、第3ケース25とによって構成さ
れている。これらのケース23〜25は、エンジン12
の出力軸であるクランク軸47の軸線Lに沿って、エン
ジン12に近い側(図2の左側)から遠ざかる側(図2
の右側)に向けて、上記の順に配置されている。
【0025】図3に示すように第1ケース23は、その
外側(外殻)部分を占める第1本体部23aと、第1本
体部23aの内部に一体に形成された第1収容部23b
とを備えている。第1本体部23aは略筒状の外形形状
を有しており、そのエンジン12側の端部において、ボ
ルト等の締結部品(図示略)によってエンジン12に締
結されている。第1本体部23aの径(外径及び内径)
はエンジン12側の端部において最も大きく、その端部
から軸方向中央部分にかけては、エンジン12から離れ
るに従い徐々に小さくなっている。なお、第1本体部2
3aの駆動輪側端部での径は、軸方向中央部分の径より
も若干大きくなっている。これは、後述する第1ケーブ
ル63の取付けスペースを確保したためである。
【0026】第1収容部23bは有底の略円筒状をなし
ており、その内径はどの箇所でも略同じである。第1収
容部23bのエンジン側端部は、第1本体部23aのエ
ンジン側端部よりも内方(駆動輪13側)へ入り込んで
いる。また、第1収容部23bの駆動輪側端部は、第1
本体部23aの駆動輪側端部よりも内方(エンジン12
側)へ若干入り込んでいる。第1収容部23bの底部
は、その第1収容部23bの駆動輪側端部において、軸
線Lに対し略直交するように形成された第1支持壁31
によって構成されている。
【0027】図4及び図5に示すように、第2ケース2
4は、その外側(外殻)部分を占める第2本体部24a
と、第2本体部24aの内部に一体に形成された第2収
容部24bとを備えている。第2本体部24aは略筒状
の外形形状を有しており、そのエンジン側端部におい
て、ボルト等の締結部品(図示略)によって第1本体部
23aに締結されている。第2本体部24aの径(外径
及び内径)は、エンジン側端部において最も大きい。こ
の径は、第2本体部24aにおいてエンジン側端部から
軸方向中央部分にかけては、エンジン12から離れるに
従い徐々に小さくなっている。
【0028】第2収容部24bは、前述した第1収容部
23bよりも若干小径で有底の略円筒状に形成されてい
る。第2収容部24bの内径はどの箇所でも略同じであ
る。第2収容部24bのエンジン側端部は、第2本体部
24aのエンジン側端部よりも内方(駆動輪13側)へ
入り込んでいる。また、第2収容部24bの駆動輪側端
部は、軸線Lについて第2本体部24aの駆動輪側端部
と略同じ箇所に位置している。第2収容部24bの底部
は、その第2収容部24bの駆動輪側端部において、前
記軸線Lに対し略直交するように形成された第2支持壁
38によって構成されている。
【0029】図5に示すように、第3ケース25は、エ
ンジン12から遠ざかるにつれて径(外径及び内径)が
小さくなる先細り形状を呈している。第3ケース25
は、そのエンジン側端部において、ボルト等の締結部品
26によって第2ケース24に締結されている。
【0030】このように第1〜第3ケース23〜25に
よって構成された駆動ケース21は、エンジン12から
遠ざかるにつれて細くなる外形形状を有している。この
外形形状は、FR式の駆動方式を有する車両に搭載さ
れ、かつ流体式のトルクコンバータ及び変速機構を備え
た一般的な自動変速機の外形形状と同様である。
【0031】図2に示すように、駆動ケース21内には
第1モータジェネレータ(以下「MG1」という)、動
力分割機構27、第2モータジェネレータ(以下「MG
2」という)及び減速機構28が組込まれている。これ
ら各部MG1,27,MG2,28は、前記軸線L上に
おいて、エンジン12に近い側から遠ざかる側へ向け
て、この順に配置されている。MG1,MG2は、電動
機あるいは発電機として機能し、かつそれらの機能が状
況に応じて切替え可能な電動機、例えば交流同期電動機
によって構成されている。ただし、ハイブリッド車両1
1の通常の走行時には、MG1はエンジン12の動力に
より発電を行う発電機としての役割を主に担う。また、
MG2はエンジン12の補助動力を発生する電動機とし
ての役割を主に担う。別の表現をすると、MG2は電動
機として機能する場合、エンジン12の補助動力源とし
てエンジン12の動力を必要に応じてアシスト(補助)
し、駆動力を高める。
【0032】次に、これらMG1,MG2について説明
する。図3に示すように、第1ケース23内において第
1収容部23bよりもエンジン12側には、軸線Lに略
直交した状態で第1カバー29が配置されている。第1
カバー29は、第1収容部23bのエンジン側開放端を
塞ぎ得る大きさを有している。第1カバー29の外縁部
には第1フランジ29aが形成されている。第1カバー
29は、第1フランジ29aにおいて、第1収容部23
bのエンジン側端部に重ねられている。そして、複数本
(図3では1本のみ図示)の第1ボルト30が第1取付
け手段として、エンジン12側から第1フランジ29a
に挿通され、第1収容部23bにねじ込まれている。こ
のようにして、第1カバー29が第1ケース23に締結
された状態では、第1収容部23b及び第1カバー29
によって、MG1等を収容するための密閉空間が形成さ
れる。
【0033】ここで、第1ボルト30の挿通孔を形成し
たり、所定の強度を確保したりするうえでは、第1フラ
ンジ29aにはある程度の幅(径方向の厚み)w1が必
要となる。また、第1ボルト30を締付けたり緩めたり
するうえでは、第1フランジ29aと第1本体部23a
の内面との間にある程度の隙間が必要となる。説明の便
宜上、この隙間を以下「隙間g1」という。この点に関
し、本実施形態では、駆動輪側端部における第1収容部
23bの内面と、その箇所に対応する第1本体部23a
の内面との間隔D1が、前記幅w1と前記隙間g1の和
よりも小さい。しかし、エンジン側端部における第1収
容部23bの内面と、その箇所に対応する第1本体部2
3aの内面との間隔D1は、前記幅w1と前記隙間g1
の和よりも大きくなっている。これは、第1収容部23
bの内径がどの箇所でも略一定であるのに対し、第1本
体部23aの径がエンジン12から遠ざかるにつれて小
さくなるからである。そして、第1カバー29が第1ケ
ース23に締結された状態では、第1フランジ29aと
第1本体部23aの内面との間に隙間が生じている。
【0034】MG1は、第1ステータ(固定子)32及
び第1ロータ(回転子)33を備えている。第1ステー
タ32は、第1収容部23bの内面近傍に配置され、ボ
ルト等の締結部品34によって第1支持壁31に締結さ
れている。また、第1ロータ33は、第1カバー29の
中心部分及び第1支持壁31の中心部分に対し、それぞ
れ軸受35によって回転可能に支持されている。そし
て、前記のように第1ケース23内に組込まれたMG1
では、第1ステータ32のステータコイル36への通電
により第1ロータ33が回転する。
【0035】図4及び図5に示すように、第2ケース2
4内において第2収容部24bよりもエンジン12側に
は、軸線Lに略直交した状態で第2カバー37が配置さ
れている。第2カバー37は、第2収容部24bのエン
ジン側開放端を塞ぎ得る大きさを有している。第2カバ
ー37の外縁部には第2フランジ37aが形成されてい
る。第2カバー37は、第2フランジ37aにおいて、
第2収容部24bのエンジン側端部に重ねられている。
そして、複数本(図4では1本のみ図示)の第2ボルト
40が、第2取付け手段として、エンジン12側から第
2フランジ37aに挿通され、第2収容部24bにねじ
込まれている。このようにして、第2カバー37が第2
ケース24に締結された状態では、第2収容部24b及
び第2カバー37によって、MG2等を収容するための
密閉空間が形成される。
【0036】ここで、第2ボルト40の挿通孔を形成し
たり、所定の強度を確保したりするうえでは、第2フラ
ンジ37aにはある程度の幅(径方向の厚み)w2が必
要となる。また、第2ボルト40を締付けたり緩めたり
するうえでは、第2フランジ37aと第2本体部24a
の内面との間にある程度の隙間が必要となる。説明の便
宜上、この隙間を以下「隙間g2」という。この点に関
し、本実施形態では、駆動輪側端部における第2収容部
24bの内面と、その箇所に対応する第2本体部24a
の内面との間隔D2は、前記幅w2と前記隙間g2の和
よりも小さい。しかし、エンジン側端部における第2収
容部24bの内面と、その箇所に対応する第2本体部2
4aの内面との間隔D2は、前記和よりも大きくなって
いる。これは、前述した第1ケース23と同様に、第2
収容部24bの内径がどの箇所でも略一定であるのに対
し、第2本体部24aの径はエンジン12から遠ざかる
につれて小さくなるからである。そして、第2カバー3
7が前記のように第2ケース24に締結された状態で
は、第2フランジ37aと第2本体部24aの内面との
間に隙間が生じている。
【0037】MG2は、第2ステータ(固定子)39及
び第2ロータ(回転子)41を備えている。第2ステー
タ39は、MG1の第1ステータ32に比べ若干外径が
小さく、かつ長さが長い。第2ステータ39は第2収容
部24bの内面近傍に配置され、ボルト等の締結部品4
2によって第2支持壁38に締結されている。また、第
2ロータ41は、MG1の第1ロータ33に比べ若干外
径が小さく、かつ長さが長い。第2ロータ41は、第2
カバー37の中心部分及び第2支持壁38の中心部分に
対しそれぞれ軸受43によって回転可能に支持されてい
る。そして、前記のように第2ケース24内に組込まれ
たMG2では、第2ステータ39のステータコイル44
への通電により第2ロータ41が回転する。
【0038】図3に示すように、第1カバー29、第1
ロータ33及び第1支持壁31の各中心部分には入力軸
45が相対回転可能に挿通されている。入力軸45は、
トランスアクスルダンパ46を介して、エンジン12の
クランク軸47に連結されている。同様に、図4及び図
5に示すように、第2カバー37、第2ロータ41及び
第2支持壁38の各中心部分には中間軸48が相対回転
可能に挿通されている。一方、第3ケース25には、前
記入力軸45及び中間軸48よりも太い出力軸49が挿
通されており、この出力軸49が軸受51等によって第
3ケース25に回転可能に支持されている。出力軸49
は、前述したプロペラシャフト15、ディファレンシャ
ル16、アクスルシャフト17等を介して駆動輪13に
連結されている。中間軸48は、減速機構28を介して
出力軸49に連結されている。
【0039】動力分割機構27は、エンジン12の動力
を、駆動輪13を直接駆動するための車両駆動力と、M
G1を作動させて発電を行わせるための発電駆動力とに
適切に分割するための機構である。動力分割機構27
は、コアケース22内において、MG1及びMG2間に
配置されている。図4に示すように動力分割機構27
は、互いに同一の軸心を有するサンギヤ52、リングギ
ヤ53及びプラネタリキャリヤ54が回転可能に連結さ
れた遊星歯車機構によって構成されている。サンギヤ5
2は、入力軸45上においてMG1の第1ロータ33に
一体回転可能に連結されている。リングギヤ53は、中
間軸48のエンジン12側の端部に設けられている。プ
ラネタリキャリヤ54は、入力軸45に一体回転可能に
取付けられている。プラネタリキャリヤ54にはピニオ
ンギヤ55が回転可能に軸支されている。ピニオンギヤ
55はサンギヤ52及びリングギヤ53間に位置し、両
ギヤ52,53に回転可能に噛み合わされている。
【0040】そして、このように構成された動力分割機
構27では、エンジン12で発生して入力軸45に伝達
された動力が、プラネタリキャリヤ54、ピニオンギヤ
55及びサンギヤ52を介して第1ロータ33に伝達さ
れる。また、入力軸45に伝達された前記動力は、プラ
ネタリキャリヤ54及びピニオンギヤ55を介してリン
グギヤ53(中間軸48)に伝達される。
【0041】図5に示すように減速機構28は、前述し
た動力分割機構27と同様に、サンギヤ56、リングギ
ヤ57及びプラネタリキャリヤ58が回転可能に連結さ
れた遊星歯車機構によって構成されており、その全体が
第3ケース25内に配置されている。サンギヤ56はM
G2の第2ロータ41に一体回転可能に連結され、リン
グギヤ57は中間軸48及び出力軸49に一体回転可能
に連結されている。プラネタリキャリヤ58は、第2ケ
ース24の第2支持壁38に固定されている。プラネタ
リキャリヤ58にはピニオンギヤ59が回転可能に軸支
されている。ピニオンギヤ59はサンギヤ56及びリン
グギヤ57間に位置し、両ギヤ56,57に回転(自
転)可能に噛み合わされている。そして、このように構
成された減速機構28では、第2ロータ41の回転がサ
ンギヤ56、ピニオンギヤ59及びリングギヤ57を介
して出力軸49に伝達される。この伝達の過程で減速が
行われる。減速によりトルクの増した回転が出力軸49
に加わり、エンジン12の駆動力が補助される。
【0042】図2に示すように、MG1及びMG2はと
もにインバータ61を介して高電圧バッテリ62に接続
されている。インバータ61は高電圧バッテリ62の高
電圧直流電流と、MG1,MG2の交流電流とを変換し
ながら電流を制御する装置である。MG1をインバータ
61に電気的に接続するために第1ケーブル63が用い
られている。また、MG2をインバータ61に電気的に
接続するために第2ケーブル64が用いられている。詳
しくは、図4に示すように、前記第1支持壁31には第
1接続部65が設けられており、この第1接続部65に
おいて、MG1のステータコイル36と第1ケーブル6
3の第1接続端子68とが電気的に接続されている。同
様に、第2カバー37には第2接続部66が設けられて
おり、この第2接続部66において、MG2のステータ
コイル44と第2ケーブル64の第2接続端子71とが
電気的に接続されている。
【0043】さらに、図2に示すように、第2カバー3
7の下部にはオイルポンプ72が取付けられている。オ
イルポンプ72は、駆動ケース21内における可動部
分、例えば、入力軸45及び第1ロータ33間、中間軸
48及び第2ロータ41間等、にオイルを供給する。ま
た、第2ケース24の下部にはオイル溜め73が設けら
れており、オイルポンプ72に吸入されるオイルをろ過
するオイルストレーナ74が、このオイル溜め73内に
配置されている。
【0044】上記のように構成された駆動装置14は、
ハイブリッド車両11の走行状況に応じて例えば次のよ
うに動作する。 <発進時、低速走行時>発進時、低速走行時等、駆動輪
13の回転が低速かつ高負荷となってエンジン効率が低
くなる領域では、エンジン12の作動が停止され、高電
圧バッテリ62からMG2に電力が供給される。MG2
の第2ロータ41が回転し、その回転が減速機構28の
サンギヤ56、ピニオンギヤ59及びリングギヤ57を
介して出力軸49に伝達される。出力軸49の回転はプ
ロペラシャフト15等を通じて駆動輪13に伝達され
る。このようにMG2の動力のみによって駆動輪13が
駆動される。このときMG1では第1ロータ33が空転
する。
【0045】<通常走行時>通常走行時には、エンジン
12が作動され、その動力が動力分割機構27によって
2つの経路に分割された後、駆動輪13に伝達される。
1つの経路は、入力軸45に入力された動力をピニオン
ギヤ55及びリングギヤ53に伝達する経路である。こ
の経路に分割された動力は、中間軸48及びリングギヤ
57を介して出力軸49に伝達される。もう1つの経路
は、発電機を駆動して発電する経路である。詳しくは、
入力軸45に入力された動力を、ピニオンギヤ55及び
サンギヤ56を介してMG1の第1ロータ33に伝達す
る経路である。この動力伝達によって、MG1では第1
ロータ33が回転して発電が行われる。発電された電力
はMG2に供給され、同MG2がエンジン12の補助動
力源として使用される。すなわち、MG2の第2ロータ
41が回転し、その回転が減速機構28によって減速さ
れた後に出力軸49に伝達される。そして、両経路を通
じて伝達されて、最終的に出力軸49から出力される動
力によって駆動輪13が駆動されることとなる。
【0046】<高負荷時>高負荷時には、前述した通常
走行時に加え、MG2に対し高電圧バッテリ62からも
電力が供給される。このため、MG2による補助動力が
さらに増大する。
【0047】<減速時、制動時>減速時や制動時には、
駆動輪13の回転によってMG2が駆動される。MG2
が発電機として機能し、回生発電が行われ、車両減速時
の運動エネルギが電気エネルギに変換されて高電圧バッ
テリ62に回収(蓄電)される。
【0048】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
効果が得られる。 (1)第1ケース23の第1支持壁31及び第1カバー
29は、第1ロータ33を回転可能に支持するほか、M
G1等を収容するための密閉空間を形成する。また、第
2ケース24の第2支持壁38及び第2カバー37は、
第2ロータ41を回転可能に支持するほか、MG2等を
収容するための密閉空間を形成する。このため、異物が
第1収容部23b内や第2収容部24b内に侵入して、
第1ロータ33や第2ロータ41の回転等についての作
動不良を引起すのを抑制することができる。その結果、
MG1,MG2は電動機あるいは発電機としての機能を
良好に維持して、高い信頼性を得ることができる。
【0049】(2)第1カバー29を、第1本体部23
a内のMG1よりもエンジン12側(第1収容部23b
のエンジン側端部)に配置している。この箇所での第1
本体部23aの径は、第1本体部23aの全箇所におけ
る径の中でも比較的大きく、特に、第1収容部23bの
駆動輪側端部に対応する箇所での第1本体部23aの径
に比べて確実に大きい。第1収容部23bの内面と第1
本体部23aの内面との間隔D1の大小関係についても
前記と同様である。そのため、間隔D1が、第1フラン
ジ29aの幅w1と、第1フランジ29a及び第1本体
部23a間の隙間g1との和よりも大きいことから、第
1本体部23aを径方向外方に拡げなくても、第1カバ
ー29を第1本体部23a内に配置し、第1ボルト30
によって第1収容部23bに締結することができる。
【0050】このように、第1カバー29の取付けにと
もない第1ケース23の外径が大きくなるのを抑制する
ことができ、エンジン12から遠ざかるにつれて細くな
るという駆動ケース21の元々の外形形状を維持するこ
とが可能となる。この外形形状は、FR式の駆動方式を
有する車両に搭載され、かつトルクコンバータ及び変速
機構を備えた自動変速機の外形形状と同様である。この
ため、自動変速機が配置されるフロアトンネル19に、
自動変速機に代えて駆動装置14を配置することが可能
となり、駆動装置14の車両への搭載性が向上する。
【0051】(3)第1本体部23aの径はエンジン1
2に近づくにつれて大きくなる。これにともない、第1
本体部23aの中でもエンジン12寄りの箇所に配置さ
れた第1カバー29、特に第1フランジ29aの周りに
は十分広いスペースが存在する。このため、第1カバー
29の脱着に際し、第1ボルト30を緩めたりする締付
けたり作業を容易に行うことができる。
【0052】(4)第2カバー37を、第2本体部24
a内のMG2よりもエンジン12側(第2収容部24b
のエンジン側端部)に配置している。この箇所での第2
本体部24aの径は、第2本体部24aの全箇所におけ
る径の中でも比較的大きく、特に、第2収容部24bの
駆動輪側端部に対応する箇所での第2本体部24aの径
に比べて確実に大きい。第2収容部24bの内面と第2
本体部24aの内面との間隔D2の大小関係についても
前記と同様である。そのため、間隔D2が第2フランジ
37aの幅w2と、第2フランジ37a及び第2本体部
24a間の隙間g2との和よりも大きいことから、第2
本体部24aを径方向外方に拡げなくても、第2カバー
37を第2本体部24a内に配置し、第2ボルト40に
よって第2収容部24bに締結することができる。この
ように、第2カバー37の取付けにともない第2ケース
24の外径が大きくなるのを抑制することができ、エン
ジン12から遠ざかるにつれて細くなるという駆動ケー
ス21の外形形状を維持することが可能となる。従っ
て、上記(2)の効果と相まって駆動装置14の車両へ
の搭載性が一層向上する。
【0053】(5)第2本体部24aの径はエンジン1
2に近づくにつれて大きくなる。これにともない、第2
本体部24aの中でもエンジン12寄りの箇所に配置さ
れた第2カバー37、特に第2フランジ37aの周りに
は広いスペースが存在する。このため、第2カバー37
の脱着に際し、第2ボルト40を緩めたりする締付けた
り作業を容易に行うことができる。
【0054】なお、本発明は次に示す別の実施形態に具
体化することができる。 ・MG1,MG2は回生動作及び力行動作の双方が可能
なものでもよく、またいずれか一方の動作が可能なもの
であってもよい。従って、前記実施形態で用いたタイプ
の交流同期電動機以外にも、VR型(可変リラクタンス
型)同期電動機、バーニアモータ、直流電動機、誘導電
動機、超電動モータ、ステップモータ等を用いることが
できる。
【0055】・本発明の駆動装置は、FR式に限らず、
他の駆動方式、例えばFF式等の駆動方式を有するハイ
ブリッド車両にも適用できる。 ・前記実施形態では、減速機構28のプラネタリキャリ
ヤ58を固定したが、これに代えてリングギヤ57を第
3ケース25等に固定してもよい。
【0056】・第1フランジ29aは第1カバー29の
外縁部の全周にわたって形成されてもよいし、部分的に
形成されてもよい。同様に、第2フランジ37aは第2
カバー37の外縁部の全周にわたって形成されてもよい
し、部分的に形成されてもよい。
【0057】その他、前記各実施形態から把握できる技
術的思想について、それらの効果とともに記載する。 (A)請求項1又は請求項2に記載のハイブリッド車両
用駆動装置において、前記取付け手段は、前記フランジ
に挿通されて前記第1収容部にねじ込まれるボルトによ
り構成されている。
【0058】上記の構成によれば、第1カバーを第1ボ
ルトにより第1収容部のエンジン側端部に確実に締結す
ることができる。 (B)請求項2に記載のハイブリッド車両用駆動装置に
おいて、前記第2取付け手段は、前記第2フランジに挿
通されて前記第2収容部にねじ込まれる第2ボルトによ
り構成されている。
【0059】上記の構成によれば、第2カバーを第2ボ
ルトにより第2収容部のエンジン側端部に確実に締結す
ることができる。 (C)請求項1、請求項2、上記(A)又は(B)に記
載のハイブリッド車両用駆動装置において、前記第1収
容部は筒状をなし、前記モータジェネレータを挟んでエ
ンジンとは反対側の端部に、同端部を塞ぐ支持壁を備え
ている。
【0060】上記構成によれば、支持壁及びカバーによ
って第1収容部の両端部を塞ぎ、同第1収容部内に異物
が侵入して、モータジェネレータの作動不良を引起すの
を抑制することができる。
【0061】(D)請求項2又は上記(B)に記載のハ
イブリッド車両用駆動装置において、前記第2収容部は
筒状をなし、前記第2モータジェネレータを挟んでエン
ジンとは反対側の端部に、同端部を塞ぐ第2支持壁を備
えている。
【0062】上記構成によれば、第2支持壁及び第2カ
バーによって第2収容部の両端部を塞ぎ、同第2収容部
内に異物が侵入して、第2モータジェネレータの作動不
良を引起すのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態について、駆動装置が搭載
されたハイブリッド車両の概略底面図。
【図2】駆動装置の断面図。
【図3】図2における駆動装置の部分拡大図。
【図4】図2における駆動装置の部分拡大図。
【図5】図2における駆動装置の部分拡大図。
【符号の説明】
11…ハイブリッド車両、12…エンジン、14…駆動
装置、21…駆動ケース、23…第1ケース、23a…
第1本体部、23b…第1収容部、24…第2ケース、
24a…第2本体部、24b…第2収容部、29…第1
カバー、29a…第1フランジ、30…第1ボルト(第
1取付け手段)、37…第2カバー、37a…第2フラ
ンジ、40…第2ボルト(第2取付け手段)、MG1…
第1モータジェネレータ、MG2…第2モータジェネレ
ータ。
フロントページの続き (72)発明者 小嶋 昌洋 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 (72)発明者 足立 昌俊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車 株式会社内 Fターム(参考) 3D039 AA04 AB27 AC39 AC65 AC79 5H115 PA15 PC06 PG04 PI16 PI22 PU02 PU09 PU10 PU24 PU28 PV10 SE04 SE09 UI32

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンを動力源の一部とするとともに、
    電動機あるいは発電機として機能するモータジェネレー
    タを前記動力源の一部とするハイブリッド車両に用いら
    れ、前記エンジンから遠ざかるにつれて細くなる外形形
    状を有する駆動ケース内に前記モータジェネレータを組
    込んだハイブリッド車両用駆動装置であり、 前記駆動ケースの一部を構成するものであり、前記エン
    ジンに固定される第1本体部を備えるとともに、前記第
    1本体部内に形成されて前記モータジェネレータを収容
    する第1収容部を備える第1ケースと、 前記駆動ケースの一部を構成し、かつ前記第1本体部に
    接合される第2ケースと、 前記第1本体部内の前記モータジェネレータよりも前記
    エンジン側に配置されて前記モータジェネレータを覆う
    カバーと、 前記カバーの外縁部に設けられたフランジを前記第1収
    容部に取付ける取付け手段とを備えることを特徴とする
    ハイブリッド車両用駆動装置。
  2. 【請求項2】前記第2ケースは、前記第1本体部に接合
    される第2本体部と、前記第2本体部内に形成され、か
    つ電動機あるいは発電機として機能する第2モータジェ
    ネレータを収容する第2収容部とを備えており、 さらに、前記第2本体部内の前記第2モータジェネレー
    タよりも前記エンジン側には、前記第2モータジェネレ
    ータを覆う第2カバーが配置され、前記第2カバーの外
    縁部に設けられた第2フランジが第2取付け手段により
    前記第2収容部に取付けられている請求項1に記載のハ
    イブリッド車両用駆動装置。
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