JP2019049314A - 発電機付き車輪用軸受装置およびこの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両 - Google Patents

発電機付き車輪用軸受装置およびこの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両 Download PDF

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光生 川村
健太郎 西川
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健太郎 西川
泰介 井木
Taisuke IGI
泰介 井木
康之 藤田
Yasuyuki Fujita
康之 藤田
浩希 藪田
Hiroki Yabuta
浩希 藪田
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Abstract

【課題】車輪用軸受の機能を劣化させることなく、且つ発電機のモータ体積を確保し、且つステータを強固に固定すると共にメンテナンス性に優れた発電機付き車輪用軸受装置およびこの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両を提供する。【解決手段】発電機付き車輪用軸受装置1は、発電機全体が、ブレーキロータ12の外周部12bよりも小径で、且つ、発電機3のハブフランジ7への取付部を除く全体が、車輪用軸受2のインボード側の車体取り付け面とハブフランジ7との間の軸方向範囲L1に位置する。固定輪は、外輪2の外周面におけるインボード側で且つナックル8よりもインボード側に位置するフランジ部20bを含む取付用フランジ20を有する。ステータ18の内周面およびインボード側端面に接してステータ18を保持するステータ保持部材24と、ステータ保持部材24とナックル8と取付用フランジ20とを一体に締結する締結ボルト22とを備える。【選択図】図1

Description

この発明は、発電機付き車輪用軸受装置およびこの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両に関し、発電機のモータ体積を確保し、且つ、ステータを確実に固定することができる技術に関する。
図10〜図12に示すように、一般的な車輪用軸受は、外輪60と一体に設けられた取付用フランジ60aを備え、この取付用フランジ60aがナックル61に取付けられる。前記取付用フランジ60aは、車体外側(アウトボード側)からナックル61と当接し、前記ナックル61と車体内側(インボード側)から挿通されたボルト62により締結される。車輪用軸受は、車両メーカにより取り付けられるため、組み付け性の良さが求められる。
一般的なナックルへの取付用フランジ構造を備えた車輪用軸受が開示されている(特許文献1)。この車輪用軸受では、ナックル面からボルトで締結し、車体より外側に車輪用軸受の取付用フランジを保持する。
車輪の中にモータを組み込むインホイールモータ構造(特許文献2,3)は、モータを動作させるインバータおよび電池を車体に搭載する必要があるものの、動力ユニットを車体内に搭載する必要がない。このため、車体容積を占有することなく車両に動力を付与でき、車体設計の自由度も高い。しかしながら、モータ出力はモータ体積と比例するため、大きな出力トルクを得るためにはモータを大きくするか、減速機構等が必要となる。モータ体積が大きいものまたは減速機構を有するインホイールモータはホイール内に収めることが難しく、従来と同様の車輪用軸受の懸架装置を使うことができず、車体の足回りの構造変更が避けられない。
特許第4306903号公報 特許第4694147号公報 特許第4724075号公報
車輪用軸受とブレーキロータ内に収まるインホイールモータのみで車体の動力を賄うにはモータ体積が小さい。このため、出力トルクを増大するために減速機構を備える必要またはモータサイズを大きくする必要がある。モータを大きくした場合、モータの軸方向の部分をホイール内に収めることが難しい。これにより、従来と同様の車輪用軸受の懸架装置を使うことができず、車体の足回りの構造変更が避けられない。
一方、内燃機関等の他の動力機構を主動力手段とするハイブリッドシステムの動力補助システムとしてインホイールモータを搭載することが考えられる。この場合、インホイールモータのみで車体の動力を賄う必要はなく、車両の走行状態または主動力手段の状態に合わせてインホイールモータを駆動、回生制動・充電することで、省燃費化および車両の動力性能の向上を図ることができる。
車輪用軸受に電動発電機を一体に組込む場合、ステータの回り止めとして次の(1)〜(3)等の方法が考えられる。
(1) 車輪用軸受の外輪へのモータ部品の圧入
(2) 固定治具を用いてステータを軸方向に挟み込む
(3) キー溝による回転方向の固定と、(1)ないし(2)の方法による軸方向の固定
しかし、それぞれの方法では以下の課題がある。
(1)の方法の場合、モータ部品を外輪に圧入することによる外輪の真円度の劣化または縮径量のばらつきにより、軸受の予圧管理が難しく、予圧過多となる可能性がある。
(2)の方法の場合、軸方向のスペースが必要となり、ブレーキロータ内で構成できるモータ体積が減少する。なおステータは、複数の鋼板が軸方向に積層された積層鋼板等から成るため、ステータに固定用の雌ねじを直接形成することができない。
(3)の方法の場合、キーの周方向すきまがあり、この周方向すきまに起因する走行中の異音または力行と回生の切り替え時の不快感等が生じ得る。
また車輪用軸受の外輪とモータ部品の固定方法として、溶接、接着等が考えられるが、この場合、車輪用軸受の交換時に電動発電機と車輪用軸受との分離ができずメンテナンス性に劣る。
この発明の目的は、車輪用軸受の機能を劣化させることなく、且つ発電機のモータ体積を確保し、且つステータを強固に固定すると共にメンテナンス性に優れた発電機付き車輪用軸受装置およびこの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両を提供することである。
この発明の発電機付き車輪用軸受装置は、固定輪、およびハブフランジを有し前記固定輪に転動体を介して回転自在に支持されて前記ハブフランジに車両の車輪およびブレーキロータが取付けられる回転輪を有する車輪用軸受と、前記固定輪に取付けられたステータ、および前記回転輪に取付けられたモータロータを有する発電機と、を備えた発電機付き車輪用軸受装置において、
前記固定輪は、前記ステータの半径方向内方に位置する外輪と、この外輪の外周面におけるインボード側に設けられ且つ車体側取付部材よりもインボード側に位置するフランジ部を含む取付用フランジとを有し、
前記外輪の径方向外方に位置し、前記ステータの内周面およびインボード側端面に接して前記ステータを保持するステータ保持部材と、
このステータ保持部材と前記車体側取付部材と前記取付用フランジとを一体に締結する締結手段と、を備えている。
この構成によると、発電機のモータロータが、車輪用軸受の回転輪に取付けられたダイレクトドライブ形式であるため、発電機の部品点数が少なく構成が簡易で省スペースで済み、車両重量の増加も抑えられる。
発電機の全体がブレーキロータの前記外周部よりも小径であり、且つ、発電機におけるハブフランジへの取付部を除く全体が、車輪用軸受のインボード側の車体取り付け面とハブフランジとの間の軸方向範囲に位置する場合、ブレーキロータ内に発電機を設置するスペースを確保してこの発電機をコンパクトに収めることができる。特に、取付用フランジのフランジ部が、車体側取付部材よりもインボード側に位置するため、取付用フランジがナックルのアウトボード側に位置する従来構造の車輪用軸受に、モータを設ける場合よりも、モータ体積を軸方向に大きくすることができる。したがって、モータ出力を増すことができる。
また、ステータの内周面等に接してステータを保持するステータ保持部材を設けたうえで、このステータ保持部材を車体側取付部材等に締結手段で締結しているため、外輪にステータを圧入することに起因して軸受が予圧過多となるような機能の劣化を未然に防止することができる。
ステータ保持部材は、ステータの内周面およびインボード側端面に接してステータを保持することから、固定治具を用いてステータを軸方向両側から挟み込むよりも、発電機を設置する軸方向のスペースを大きく確保し得る。これによりモータ体積を軸方向に大きくし得る。
ステータ保持部材を車体側取付部材等に締結手段で締結しているため、キー等を用いてステータを回り止めするよりもステータをがたつくことなく強固に固定し得る。締結手段を用いてステータ保持部材を車体側取付部材等に締結していることから、車輪用軸受と発電機とを容易に分離することが可能となる。この場合、外輪とステータとを圧入、溶接、接着等で固定する構造よりもメンテナンス性が高まる。また、車両旋回時に回転モーメントが車輪に発生し、内輪と転動体を介して外輪が変形した場合でもステータの変形を抑えることができ、ひいてはステータとモータロータ間のすきまを保持することができるため、発電機の性能を保つことができる。
前記ステータ保持部材が、
インボード側端から半径方向外方に延び、前記ステータのインボード側端面と前記車体側取付部材との間に設けられるフランジを有してもよい。この場合、フランジにより、車体側取付部材側から発電機の内部への異物の侵入を防止する効果を高めることができる。
前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に非連結である従動輪を支持する軸受であってもよい。この場合、発電機が簡易で省スペースで済む構成であるため、車体の足回りの構造等を変更することなく、この発電機を従動輪に簡単に設置することができる。
前記発電機は、給電されることによって前記従動輪を回転駆動可能な走行補助用の電動発電機であってもよい。この場合、車両の走行状態等に併せて電動発電機を駆動させることで、主駆動源を効率が良くなる回転数・トルクとなるように駆動でき、車両の走行性能を向上させることができる。
前記発電機の回転駆動用の駆動電圧または回生電圧が100V以下であってもよい。この場合、乗員またはメンテナンス作業者等への感電の危険性を低くすることができる。内燃機関のみ備えた既存の車両に、この発電機付き車輪用軸受装置と、発電機用のバッテリーとして100V以下の中電圧バッテリーとを搭載することで、車両の大幅な改造をすることなく、マイルドハイブリッド車両にすることができる。
前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に連結された駆動輪を支持する軸受であってもよい。前述のように、発電機の部品点数が少なく構成が簡易で省スペースで済むことから、車体の足回りの構造等を変更することなく、この発電機を駆動輪に簡単に設置することができる。
前記発電機は、前記モータロータおよび前記ステータを覆い前記回転輪である内輪に一体に設けられる回転ケースを備え、この回転ケースが、前記内輪の前記ハブフランジの外径面に固定され、前記回転ケースの内周に前記モータロータが固定されてもよい。この場合、ハブフランジの外径面に回転ケースが固定される構成であるため、ブレーキロータの軸方向位置を変更せずにモータロータを構成し得る。また回転ケースの固定のために軸方向寸法が増えることがなく、外輪の外周における空間をより広く発電機の設置に利用することができる。
前記発電機は、前記モータロータおよび前記ステータを覆い前記回転輪である内輪に一体に設けられる回転ケースを備え、この回転ケースが、前記内輪の前記ハブフランジにおける前記車輪の取付面とは反対側の側面に固定され、前記回転ケースの内周に前記モータロータが固定されてもよい。この場合にも、ブレーキロータの軸方向位置を変更せずにモータロータを構成し得る。また、回転ケースが内輪のハブフランジに重なることから、回転ケースの剛性を上げることができる。これによりモータロータの回転精度を向上させることができる。
この発明の車両は、いずれかに記載の発電機付き車輪用軸受装置を備えている。この構成によると、車体の足回りの構造変更を行うことなく発電機付き車輪用軸受装置を車両に設けることができる。この発電機付き車輪用軸受装置により燃費を低減することができる。
この発明の発電機付き車輪用軸受装置は、固定輪、およびハブフランジを有し前記固定輪に転動体を介して回転自在に支持されて前記ハブフランジに車両の車輪およびブレーキロータが取付けられる回転輪を有する車輪用軸受と、前記固定輪に取付けられたステータ、および前記回転輪に取付けられたモータロータを有する発電機と、を備えた発電機付き車輪用軸受装置において、前記固定輪は、前記ステータの半径方向内方に位置する外輪と、この外輪の外周面におけるインボード側に設けられ且つ車体側取付部材よりもインボード側に位置するフランジ部を含む取付用フランジとを有し、前記外輪の径方向外方に位置し、前記ステータの内周面およびインボード側端面に接して前記ステータを保持するステータ保持部材と、このステータ保持部材と前記車体側取付部材と前記取付用フランジとを一体に締結する締結手段と、を備えている。このため、車輪用軸受の機能を劣化させることなく、且つ発電機のモータ体積を確保し、且つステータを強固に固定すると共にメンテナンス性に優れる。
この発明の車両は、いずれかに記載の発電機付き車輪用軸受装置を備えているため、車輪用軸受の機能を劣化させることなく、且つ発電機のモータ体積を確保し、且つステータを強固に固定すると共にメンテナンス性に優れる。
この発明の実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置の断面図である。 同発電機付き車輪用軸受装置の一部を拡大して示す断面図である。 同発電機付き車輪用軸受装置の分解斜視図である。 同発電機付き車輪用軸受装置を別方向から見た分解斜視図である。 この発明の他の実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置の断面図である。 この発明の他の実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置の断面図である。 いずれかの発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両の車両用システムの概念構成を示すブロック図である。 同車両用システムを搭載した車両の一例となる電源系統図である。 同発電機付き車輪用軸受装置を備えた他の車両の車両用システムの概念構成を説明する図である。 従来例の車輪用軸受等の断面図である。 同車輪用軸受とブレーキロータとナックルを分解した側面図である。 同車輪用軸受とブレーキロータとナックルを分解した斜視図である。
この発明の実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置を図1ないし図4と共に説明する。
図1に示すように、この発電機付き車輪用軸受装置1は、車輪用軸受2と、発電機3とを備える。
<車輪用軸受2について>
車輪用軸受2は、固定輪である、外輪4および取付用フランジ20と、複列の転動体6と、回転輪である内輪5とを有する。外輪4に複列の転動体6を介して内輪5が回転自在に支持されている。内外輪5,4間の軸受空間には、グリースが封入されている。内輪5は、外輪4よりも軸方向のアウトボード側に突出した箇所にハブフランジ7を有する。取付用フランジ20は、外輪4の外周面におけるインボード側に引き込みナット21により固定される。
図2に示すように、取付用フランジ20は、円筒部20aと、フランジ部20bとを有する。円筒部20aは、この軸方向一端が外輪4の外周面の段差部に当接するように配置され、フランジ部20bは、円筒部20aの軸方向他端から半径方向外方に延びる。このフランジ部20bは、車体側取付部材であるナックル8よりもインボード側に位置する。フランジ部20bをナックル8のインボード側面に当接させ、引き込みナット21を締め込むことにより、外輪4に取付用フランジ20が固定される。
図3に示すように、フランジ部20bには、後述する複数の締結ボルト(締結手段)22を挿通する挿通孔20cがそれぞれ設けられている。なおこの明細書において、発電機付き車輪用軸受装置1が車両に搭載された状態で車両の車幅方向の外側寄りとなる側をアウトボード側と呼び、車両の車幅方向の中央寄りとなる側をインボード側と呼ぶ。
図1に示すように、ハブフランジ7のアウトボード側の側面には、車輪のリム(図示せず)とブレーキロータ12とケース底部11(後述する)とが軸方向に重なった状態で、ハブボルト13により取り付けられている。前記リムの外周にタイヤが取付けられている。
<ブレーキ17について>
ブレーキ17は、ディスク式のブレーキロータ12と、図示外のブレーキキャリパとを備える摩擦ブレーキである。ブレーキロータ12は、平板状部12aと、外周部12bとを有する。平板状部12aは、ハブフランジ7に前記ケース底部11を介して重なる環状で且つ平板状の部材である。外周部12bは、平板状部12aから外輪4の外周側へ延びる。外周部12bは、平板状部12aの外周縁部からインボード側に円筒状に延びる円筒状部12baと、この円筒状部12baのインボード側端から外径側に平板状に延びる平板部12bbとを有する。
前記ブレーキキャリパは、ブレーキロータ12の平板部12bbを挟み付ける摩擦パッド(図示せず)を有する。前記ブレーキキャリパは、ナックル8に取付けられている。前記ブレーキキャリパは、油圧式および機械式のいずれであってもよく、また電動モータ式であってもよい。
<発電機3等について>
この例の発電機3は、車輪の回転で発電を行い、給電されることによって車輪を回転駆動可能な走行補助用の電動発電機である。発電機3は、回転ケース15と、ステータ18と、モータロータ19とを有する。回転ケース15は、内輪5のハブフランジ7に取付けられ、モータロータ19およびステータ18を覆う。発電機3は、モータロータ19がステータ18の半径方向外方に位置するアウターロータモータである。
発電機3は、その全体の径方向範囲L2が、ブレーキロータ12の外周部12bよりも小径である。さらに発電機3におけるハブフランジ7への取付部を除く全体が、車輪用軸受2のインボード側の車体取り付け面とハブフランジ7との間の軸方向範囲L1に位置する。すなわち、発電機3は、ブレーキロータ12の外周部12bと外輪4の外周との間の径方向範囲に収められ、軸方向範囲L1については、ブレーキロータ12の外周部12bにおける円筒状部12baに、発電機3の一部(アウトボード側半部)が入っている。
図示の例の発電機3は、アウターロータ型のIPM(Interior Permanent Magnet)同期モータ(もしくはIPMSM(Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)と標記)である。
その他、発電機3は、その他、スイッチトリラクタンスモータ(Switched reluctance motor;略称:SRモータ)、インダクションモータ(Induction Motor;略称:IM)等各種形式が採用できる。各モータ形式においては、ステータ18の巻き線形式として分布巻、集中巻の各形式が採用できる。
図2に示すように、回転ケース15は、有底円筒状のケース本体16から成り、ケース本体16は、ケース底部11と、ケース円筒状部25とを有する。これらケース底部11と、ケース円筒状部25とは一体もしくは別体で形成されている。ケース底部11は、ブレーキロータ12の平板状部12aと、ハブフランジ7との間に挟まれる平板状で且つ環状の部材である。このケース底部11の外周縁部からインボード側にケース円筒状部25が円筒状に延びる。回転ケース15とナックル面との間には、後述するシール23が配置されている。
ケース円筒状部25の内周面には、アウトボード側の小径部25a、段差部25b、およびインボード側の大径部25cが設けられている。モータロータ19は、回転ケース15の内周に設けられる磁性体と、この磁性体に内蔵される図示外の永久磁石とを備える。モータロータ19は、ケース円筒状部25における内周面のうち大径部25cに接着等により設けられる。モータロータ19のアウトボード側端がケース円筒状部25の段差部25bに当接することで、回転ケース15に対しモータロータ19が軸方向に位置決めされる。
ステータ18は、外輪4の外周面にステータ保持部材24を介して取付けられている。ステータ18は、コア18aと、このコア18aの各ティースに巻回されたコイル18bとを有する。
図2および図4に示すように、ステータ保持部材24は、ステータ18の内周面およびインボード側端面に接してこのステータ18を保持する。ステータ保持部材24は、ステータ保持本体24aとフランジ24bとを有し、これらステータ保持本体24a、フランジ24bは一体もしくは別体に形成されている。
ステータ保持本体24aは、ステータ18の内周面と外輪4の外周面との間に設けられた円筒状の部材である。このステータ保持本体24aの外周面には、この外周面よりも半径方向外方に所定距離突出し、軸方向に延びる突条24aaが複数形成された嵌合部が設けられている。これら複数の突条24aaは円周方向一定間隔おきに形成されている。ステータ18の内周面には、複数の突条24aaから成る前記嵌合部に嵌合される複数の溝18cから成る被嵌合部が形成されている。これら嵌合部と被嵌合部とで、ステータ保持部材24とステータ18の互いの相対回転を防止する回転止め機構が構成される。
フランジ24bは、ステータ保持本体24aのインボード側端から半径方向外方に延びる。フランジ24bは、ステータ18のインボード側端面とナックル8との間に設けられる。このフランジ24bのアウトボード側面には、コイル18bのコイルエンドとの干渉を防ぐ環状凹み24baが設けられている。
図3および図4に示すように、フランジ24bに、複数の締結ボルト22が螺合される複数(この例では四つ)の雌ねじ24bbが円周方向一定間隔おきに形成されている。これら複数の雌ねじ24bbは、取付用フランジ20の複数の挿通孔20cの位相に合うように形成されている。ナックル8には、取付用フランジ20における円筒部20aの外周面の挿入を許す貫通孔8aが形成されると共に、前記複数の挿通孔20cの位相に合う複数の連通孔8bが形成されている。複数の締結ボルト22が、取付用フランジ20のインボード側から複数の挿通孔20cにそれぞれ挿入され、ナックル8の各連通孔8bを介して、ステータ保持部材24の各雌ねじ24bbに螺合されている。これら締結ボルト22により、ステータ保持部材24とナックル8と取付用フランジ20とが一体に締結されている。
<シール構造について>
図2に示すように、ステータ保持部材24におけるフランジ24bの外周縁部には、発電機3および車輪用軸受2内部への水および異物の侵入を防ぐ環状のシール23が嵌合されている。このシール23は、径方向に所定距離隔てて設けられた内側円筒部23aおよび外側円筒部23bと、これら円筒部23a,23bを繋ぐ立板部23cとを有する。円筒部23a,23bおよび立板部23cは一体に形成されている。フランジ24bの外周縁部に内側円筒部23aが嵌合固定されるうえ、ナックル8のアウトボード側面に立板部23cが密接に設けられている。また外側円筒部23bの外周面には、半径方向外方に所定小距離突出するリップが設けられ、このリップがケース円筒状部25の内周面に摺接する。
<回転検出器等>
この発電機付き車輪用軸受装置1には、図示外の回転検出器が設けられている。この回転検出器は、走行補助用の電動発電機である発電機3の回転を制御するために、外輪4に対する内輪5の回転速度を検出する。この回転検出器として例えばレゾルバが適用される。回転検出器としては、例えば、磁気エンコーダ等の磁気検出器、レーザまたは赤外線等の光学検出器を採用してもよい。
車輪用軸受2における車体側端面には、カバー27が設けられている。このカバー27は、有底円筒状で、外輪4のインボード側の内周面に嵌合固定される円筒部と、この円筒部のインボード側端を塞ぐ底部とを有する。このカバー27により、回転検出器26および車輪用軸受内部への水および異物の侵入を防ぐ。
<作用効果>
以上説明した発電機付き車輪用軸受装置1によれば、発電機3のモータロータ19が、車輪用軸受2の回転輪に取付けられたダイレクトドライブ形式であるため、発電機3の部品点数が少なく構成が簡易で省スペースで済み、車両重量の増加も抑えられる。
発電機3の全体がブレーキロータ12の外周部よりも小径であり、且つ、発電機3におけるハブフランジ7への取付部を除く全体が、車輪用軸受2のインボード側の車体取り付け面とハブフランジ7との間の軸方向範囲L1に位置するため、ブレーキロータ12内に発電機3を設置するスペースを確保してこの発電機3をコンパクトに収めることができる。特に、取付用フランジ20のフランジ部20bが、ナックル8よりもインボード側に位置するため、取付用フランジがナックルのアウトボード側に位置する従来構造の車輪用軸受に、モータを設ける場合よりも、モータ体積を軸方向に大きくすることができる。したがって、モータ出力を増すことができる。
また、ステータ18の内周面等に接してステータ18を保持するステータ保持部材24を設けたうえで、このステータ保持部材24をナックル8等に締結ボルト22で締結しているため、外輪にステータを圧入することに起因して軸受が予圧過多となるような機能の劣化を未然に防止することができる。
ステータ保持部材24は、ステータ18の内周面およびインボード側端面に接してステータ18を保持することから、固定治具を用いてステータを軸方向両側から挟み込むよりも、発電機3を設置する軸方向のスペースを大きく確保し得る。これによりモータ体積を軸方向に大きくし得る。
ステータ保持部材24をナックル8等に締結ボルト22で締結しているため、キー等を用いてステータを回り止めするよりもステータ18をがたつくことなく強固に固定し得る。締結ボルト22を用いてステータ保持部材24をナックル8等に締結していることから、車輪用軸受2と発電機3との容易に分離することが可能となる。この場合、外輪とステータとを圧入、溶接、接着等で固定する構造よりもメンテナンス性が高まる。また、車両旋回時に回転モーメントが車輪に発生し、内輪5と転動体6を介して外輪4が変形した場合でもステータ18の変形を抑えることができ、ひいてはステータ18とモータロータ19間のすきまを保持することができるため、発電機3の性能を保つことができる。
ステータ保持部材24は、ステータ18のインボード側端面とナックル8との間に設けられるフランジ24bを有する。前述のシール構造およびフランジ24bにより、ナックル8側から発電機3の内部への異物の侵入を防止する効果を高めることができる。
<他の実施形態について>
以下の説明においては、各実施の形態で先行して説明している事項に対応している部分には同一の参照符号を付し、重複する説明を略する。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、特に記載のない限り先行して説明している形態と同様とする。同一の構成から同一の作用効果を奏する。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。
図5に示すように、回転ケース15がケース円筒状部25から成り、このケース円筒状部25の内周面におけるアウトボード側端が、内輪5のハブフランジ7の外径面に固定されてもよい。この場合、ブレーキロータ12の軸方向位置を変更せずにモータロータを構成し得る。また回転ケースの固定のために軸方向寸法が増えることがなく、外輪4の外周における空間をより広く発電機3の設置に利用することができる。
図6に示すように、回転ケース15におけるケース底部11が、内輪5のハブフランジ7における車輪の取付面とは反対側の側面に固定されてもよい。この場合にも、ブレーキロータ12の軸方向位置を変更せずにモータロータ19を構成し得る。また、回転ケース15のケース底部11が内輪5のハブフランジ7に重なることから、回転ケース15の剛性を上げることができる。これによりモータロータ19の回転精度を向上させることができる。
<車両用システムについて>
図7は、いずれかの実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置1を用いた車両用システムの概念構成を示すブロック図である。
この車両用システムにおいて、発電機付き車輪用軸受装置1は、主駆動源と機械的に非連結である従動輪10を持つ車両において、従動輪10に対して搭載される。発電機付き車輪用軸受装置1における車輪用軸受2(図1)は、従動輪10を支持する軸受である。
主駆動源35は、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジン等の内燃機関、または電動発電機(電動モータ)、または両者を組み合わせたハイブリッド型の駆動源である。前記「電動発電機」は、回転付与による発電が可能な電動モータを称す。図示の例では、車両30は、前輪が駆動輪10、後輪が従動輪10となる前輪駆動車であって、主駆動源35が内燃機関35aと駆動輪側の電動発電機35bとを有するハイブッリド車(以下、「HEV」と称することがある)である。
具体的には、駆動輪側の電動発電機35bが48V等の中電圧で駆動されるマイルドハイブリッド形式である。ハイブリッドはストロングハイブリッドとマイルドハイブリッドとに大別されるが、マイルドハイブリッドは、主要駆動源が内燃機関であって、発進時や加速時等にモータで走行の補助を主に行う形式を言い、EV(電気自動車)モードでは通常の走行を暫くは行えても長時間行うことができないことでストロングハイブリッドと区別される。同図の例の内燃機関35aは、クラッチ36および減速機37を介して駆動輪10のドライブシャフトに接続され、減速機37に駆動輪側の電動発電機35bが接続されている。
この車両用システムは、従動輪10の回転駆動を行う走行補助用の電動発電機である発電機3と、この発電機3の制御を行う個別制御手段39と、上位ECU40に設けられて前記個別制御手段39に駆動および回生の制御を行わせる指令を出力する個別電動発電機指令手段45とを備える。発電機3は、蓄電手段に接続されている。この蓄電手段は、バッテリー(蓄電池)またはキャパシタ、コンデンサ等を用いることができ、その形式や車両30への搭載位置は問わないが、この実施形態では、車両30に搭載された低電圧バッテリー50および中電圧バッテリー49のうちの中電圧バッテリー49とされている。
従動輪用の発電機3は、変速機を用いないダイレクトドライブモータである。発電機3は、電力を供給することで電動機として作用し、また車両30の運動エネルギーを電力に変換する発電機としても作用する。
発電機3は、ハブ輪である内輪5(図1)にモータロータ19(図1)が取付けられているため、発電機3に電流を印加すると内輪5(図1)が回転駆動され、逆に電力回生時には誘起電圧を負荷することで回生電力が得られる。
<車両30の制御系について>
上位ECU40は、車両30の統合制御を行う手段であり、トルク指令生成手段43を備える。このトルク指令生成手段43は、アクセルペダル等のアクセル操作手段56およびブレーキペダル等のブレーキ操作手段57からそれぞれ入力される操作量の信号に従ってトルク指令を生成する。この車両30は、主駆動源35として内燃機関35aおよび駆動輪側の電動発電機35bを備え、また二つの従動輪10,10をそれぞれ駆動する二つの発電機3,3を備えるため、前記トルク指令を各駆動源35a,35b,3,3に定められた規則によって分配するトルク指令分配手段44が上位ECU40に設けられている。
内燃機関35aに対するトルク指令は内燃機関制御手段47に伝達され、内燃機関制御手段47によるバルブ開度制御等に用いられる。駆動輪側の発電電動機35bに対するトルク指令は、駆動輪側電動発電機制御手段48に伝達されて実行される。従動輪側の発電機3,3に対するトルク指令は、個別制御手段39,39に伝達される。前記トルク指令分配手段44のうち、個別制御手段39,39へ出力する部分を個別電動発電機指令手段45と称している。この個別電動発電機指令手段45は、ブレーキ操作手段57の操作量の信号に対して、発電機3が回生制動により制動を分担する制動力の指令となるトルク指令を個別制御手段39へ与える機能も備える。個別電動発電機指令手段45および個別制御手段39により、発電機3を制御する制御手段68が構成される。
個別制御手段39はインバータ装置であり、中電圧バッテリー49の直流電力を三相の交流電圧に変換するインバータ41と、前記トルク指令等によりインバータ41の出力をPWM制御等で制御する制御部42とを有する。インバータ41は、半導体スイッチング素子等によるブリッジ回路(図示せず)と、補助動力装置3の回生電力を中電圧バッテリー49に充電する充電回路(図示せず)とを備える。なお個別制御手段39は、二つの発電機3,3に対して個別に設けられるが、一つの筐体内に収められ、制御部42を両個別制御手段39,39で共有する構成であってもよい。
図8は、図7に示した車両用システムを搭載した車両の一例となる電源系統図である。同図の例では、バッテリーとして低電圧バッテリー50と中電力バッテリー49とが設けられ、両バッテリー49,50は、DC/DCコンバータ51を介して接続されている。発電機3は二つあるが、代表して一つで図示している。図7の駆動輪側の電動発電機35bは、図8では図示を省略しているが、従動輪側の発電機3と並列に中電力系統に接続されている。低電圧系統には低電圧負荷52が接続され、中電圧系統には中電圧負荷53が接続される。低電圧負荷52および中電圧負荷53は、それぞれ複数あるが、代表して一つで示している。
低電圧バッテリー50は、制御系等の電源として各種の自動車一般に用いられているバッテリーであり、例えば12Vまたは24Vとされる。低電圧負荷52としては、内燃機関35aのスタータモータ、灯火類、上位ECU40およびその他のECU(図示せず)等の基幹部品がある。低電圧バッテリー50は電装補機類用補助バッテリーと称し、中電圧バッテリー49は電動システム用補助バッテリー等と称しても良い。
中電圧バッテリー49は、低電圧バッテリー50よりも電圧が高く、かつストロングハイブリッド車等に用いられる高圧バッテリー(100V以上、例えば200〜400V程度)よりも低く、かつ作業時に感電による人体への影響が問題とならない程度の電圧であり、近年マイルドハイブリッドに用いられている48Vバッテリーが好ましい。48Vバッテリー等の中電圧バッテリー49は、従来の内燃機関を搭載した車両に比較的容易に搭載することができ、マイルドハイブリッドとして電力による動力アシストや回生により、燃費低減することができる。
前記48V系統の中電圧負荷53は前記アクセサリー部品であり、前記駆動輪側の発電機3である動力アシストモータ、電動ポンプ、電動パワーステアリング、スーパーチャージャ、およびエアーコンプレッサなどである。アクセサリーによる負荷を48V系統で構成することで、高電圧(100V以上のストロングハイブリッド車など)よりも動力アシストの出力が低くなるものの、乗員やメンテナンス作業者への感電の危険性を低くすることができる。電線の絶縁被膜を薄くすることができるので、電線の重量や体積を減らすことができる。また、12Vよりも小さな電流量で大きな電力量を入出力することができるため、電動機または発電機の体積を小さくすることができる。これらのことから、車両の燃費低減効果に寄与する。
この車両用システムは、こうしたマイルドハイブリッド車のアクセサリー部品に好適であり、動力アシストおよび電力回生部品として適用される。なお、従来よりマイルドハイブリッド車において、CMG、GMG、ベルト駆動式スタータモータ(いずれも図示せず)などが採用されることがあるが、これらはいずれも、内燃機関または動力装置に対して動力アシストまたは回生するため、伝達装置および減速機などの効率の影響を受ける。
これに対してこの実施形態の車両用システムは従動輪10に対して搭載されるため、内燃機関35aおよび電動モータ(図示せず)等の主駆動源とは切り離されており、電力回生の際には車体1の運動エネルギーを直接利用することができる。また、CMG、GMG、ベルト駆動式スタータモータなどを搭載する際には、車両30の設計段階から考慮して組み込む必要があり、後付けすることが難しい。
これに対して、従動輪10内に収まるこの車両用システムの発電機3は、完成車であっても部品交換と同等の工数で取り付けることができ、内燃機関35aのみの完成車に対しても48Vのシステムを構成することができる。内燃機関35aのみ備えた既存の車両に、いずれかの実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置1と、発電機用のバッテリーとして前記中電圧バッテリー49とを搭載することで、車両の大幅な改造をすることなく、マイルドハイブリッド車両にすることができる。この実施形態の車両用システムを搭載した車両に、図7の例のように別の補助駆動用の電動発電機35bが搭載されていても構わない。その際は車両30に対する動力アシスト量や回生電力量を増加させることができ、さらに燃費低減に寄与する。
図9は、いずれかの実施形態に係る発電機付き車輪用軸受装置1を、前輪である駆動輪10および後輪である従動輪10にそれぞれ適用した例を示す。駆動輪10は内燃機関からなる主駆動源35により、クラッチ36および減速機7を介して駆動される。この前輪駆動車において、各駆動輪10および従動輪10の支持および補助駆動に、発電機付き車輪用軸受装置1が設置されている。このように発電機付き車輪用軸受装置1を、従動輪10だけでなく、駆動輪10にも適用し得る。
図7に示す車両用システムは、発電を行う機能を有するが、給電による回転駆動をしないシステムとしてもよい。この場合、発電機3が発電した回生電力を中電圧バッテリー49に蓄えることにより、制動力を発生させることができる。機械式のブレーキ操作手段57と併用や使い分けで、制動性能も向上させることができる。このように発電を行う機能に限定した場合、個別制御手段39はインバータ装置ではなく、AC/DCコンバータ装置(図示せず)として構成することができる。前記AC/DCコンバータ装置は、3相交流電圧を直流電圧に変換することで、発電機3の回生電力を中電圧バッテリー49に充電する機能を備え、インバータと比較すると制御方法が容易であり、小型化が可能となる。
外輪4に対する取付用フランジ20の固定構造としては、引き込みナット21を用いたナット締めに限定されるものではない。例えば、外輪4の外周面と取付用フランジ20の内周面とのスプライン嵌合または外輪4の外周面に取付用フランジ20の内周面を嵌め合い圧入後、ナット締結、加締め、溶接、接着等のいずれの方法で固定してもよい。
ステータ保持部材24とステータ18との回転止め機構は、前述の嵌合部と被嵌合部による嵌合の他にも嵌め合い、キー、溶接、接着等を用いてもよい。
以上、実施形態に基づいてこの発明を実施するための形態を説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…発電機付き車輪用軸受装置
2…車輪用軸受
3…発電機
4…外輪(固定輪)
5…内輪(回転輪)
6…転動体
7…ハブフランジ
8…ナックル(車体側取付部材)
10…駆動輪(車輪)
10…従動輪(車輪)
12…ブレーキロータ
12b…外周部
15…回転ケース
18…ステータ
19…モータロータ
20…取付用フランジ
20b…フランジ部
22…締結ボルト(締結手段)
24…ステータ保持部材
24a…ステータ保持本体
24b…フランジ

Claims (9)

  1. 固定輪、およびハブフランジを有し前記固定輪に転動体を介して回転自在に支持されて前記ハブフランジに車両の車輪およびブレーキロータが取付けられる回転輪を有する車輪用軸受と、前記固定輪に取付けられたステータ、および前記回転輪に取付けられたモータロータを有する発電機と、を備えた発電機付き車輪用軸受装置において、
    前記固定輪は、前記ステータの半径方向内方に位置する外輪と、この外輪の外周面におけるインボード側に設けられ且つ車体側取付部材よりもインボード側に位置するフランジ部を含む取付用フランジとを有し、
    前記外輪の径方向外方に位置し、前記ステータの内周面およびインボード側端面に接して前記ステータを保持するステータ保持部材と、
    このステータ保持部材と前記車体側取付部材と前記取付用フランジとを一体に締結する締結手段と、を備えた発電機付き車輪用軸受装置。
  2. 請求項1に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、
    前記ステータ保持部材が、インボード側端から半径方向外方に延び、前記ステータのインボード側端面と前記車体側取付部材との間に設けられるフランジを有する発電機付き車輪用軸受装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に非連結である従動輪を支持する軸受である発電機付き車輪用軸受装置。
  4. 請求項3に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記発電機は、給電されることによって前記従動輪を回転駆動可能な走行補助用の電動発電機である発電機付き車輪用軸受装置。
  5. 請求項4に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記発電機の回転駆動用の駆動電圧または回生電圧が100V以下である発電機付き車輪用軸受装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記車輪用軸受が、前記車両の主駆動源と機械的に連結された駆動輪を支持する軸受である発電機付き車輪用軸受装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記発電機は、前記モータロータおよび前記ステータを覆い前記回転輪である内輪に一体に設けられる回転ケースを備え、この回転ケースが、前記内輪の前記ハブフランジの外径面に固定され、前記回転ケースの内周に前記モータロータが固定された発電機付き車輪用軸受装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発電機付き車輪用軸受装置において、前記発電機は、前記モータロータおよび前記ステータを覆い前記回転輪である内輪に一体に設けられる回転ケースを備え、この回転ケースが、前記内輪の前記ハブフランジにおける前記車輪の取付面とは反対側の側面に固定され、前記回転ケースの内周に前記モータロータが固定された発電機付き車輪用軸受装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の発電機付き車輪用軸受装置を備えた車両。
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