JP2003291618A - 滑り止め装置 - Google Patents

滑り止め装置

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JP2003291618A
JP2003291618A JP2002098183A JP2002098183A JP2003291618A JP 2003291618 A JP2003291618 A JP 2003291618A JP 2002098183 A JP2002098183 A JP 2002098183A JP 2002098183 A JP2002098183 A JP 2002098183A JP 2003291618 A JP2003291618 A JP 2003291618A
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JP
Japan
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spike pin
slip
tire
skid
slip body
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JP2002098183A
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English (en)
Inventor
Shigeru Suzuki
鈴木  茂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の金属チェーン式滑り止め装置は低コス
トだが操縦安定性が悪く、また従来のラバーチェーン式
とラバーネット式の滑り止め装置は操縦安定性が良好だ
が、弾性材にスパイクを装着する際に埋設成型や接着等
の方法で固着させるため非常に高コストであった。そし
て、金属チェーンやスパイクピン等の交換補修は困難で
ある上に、これらの硬質部品が路面に大きなダメージを
与えていた。 【解決手段】弾性材で成型された滑り止め本体に設けた
貫通穴にタイヤ側からシャンクをフランジが滑り止め本
体に接触し止まるまで挿入し、又は引き抜くシンプルな
着脱構造を備えた滑り止め装置で、タイヤに装着の際は
トレッドでフランジを外周側に押し出すため所定の力が
掛かるとスパイクピンが引っ込む構成とした。これによ
り、低コストで操縦安定性に優れ、簡単にスパイクピン
の交換補修が可能なため安全で経済的であると共に、路
面破壊を抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低コストで操縦安
定性が良く、路面破壊を抑え、スパイクピンの簡単な交
換補修の実現を図った滑り止め装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、タイヤの滑り止め装置は、金属部
品を構成の主体としたした金属チェーン式滑り止め装置
と、弾性材部品に金属部材等を固着させたラバーチェー
ン式滑り止め装置とラバーネット式滑り止め装置の3種
類が主流となっている。
【0003】以下、図6〜図10の例により従来の滑り
止め装置について説明する。金属チェーン式滑り止め装
置の1例の説明である図6において、11はトレッド8
と対向する様に設置されることで雪面及び氷面をグリッ
プする役割を有する複数のクロスチェーンであり、この
両端は両側のサイドウォール9に沿って設けられる2本
のサイドチェーン12に連接されているものである。
【0004】ラバーチェーン式滑り止め装置の1例の説
明である図7〜図8において、弾性材等で形成されるラ
バーチェーン本体21に雪面及び氷面をグリップする役
割を有する複数のラバーチェーン用スパイクピン22を
埋設成型や接着などの方法で固着させたものである。
【0005】ラバーネット式滑り止め装置の1例の説明
である図9〜図10において、複数の長尺弾性材31を
雪面及び氷面をグリップする役割を有するラバーネット
用スパイク鋲32でカシメ加工することによってネット
状に成型したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べた従来の滑
り止め装置の問題点は、金属チェーン式滑り止め装置は
構造がシンプルであるため低コストで生産できるメリッ
トがある反面、ゴツゴツとした走行感があり操縦安定性
が悪いというデメリットがあった。また、ラバーチェー
ン式滑り止め装置とラバーネット式滑り止め装置は金属
チェーン式タイヤ滑り止め装置に比べ操縦安定性が優れ
ているというメリットがある反面、ラバーチェーン本体
21又は長尺弾性材31にラバーチェーン用スパイクピ
ン22又はラバーネット用スパイク鋲32を固着する
際、埋設成型や接着又は塑性加工が必要となる為コスト
が非常に高いというデメリットがあった。そして、クロ
スチェーン11、ラバーチェーン用スパイクピン22、
ラバーネット用スパイク鋲32ともに磨耗または破損し
た場合においての交換補修は困難である為、走行性能の
低下を招き危険であり、且つユーザーにとって不経済な
ものであり、さらにこれらの硬質部品は滑り止め本体に
固定されているため、路面に与えるダメージが大きいも
のであった。
【0007】本発明は、このような従来の滑り止め装置
が有していたメリットを生かし、且つデメリットを解決
しようとするものであり、低コストと良好な操縦安定性
を備えながらも滑り止め装置が路面に与えるダメージを
抑えるとともに、誰にでも簡単なスパイクピンの交換補
修が可能で、安全でより長期間使用することのできる滑
り止め装置の実現を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】そして、本発明は上記の目
的を達成するためにゴムあるいは樹脂等の弾性材で形成
されタイヤトレッド面及びサイドウォールに沿って配置
される滑り止め本体と、1本又は複数のシャンク上端を
直径方向に膨出して抜け防止作用をなすフランジに固定
した形状のスパイクピンを備えた滑り止め装置であっ
て、前記滑り止め本体と前記スパイクピンを装着する場
合において、前記シャンク下端をタイヤの中心側から前
記滑り止め本体の所定の個所に設けた貫通穴に前記フラ
ンジと前記滑り止め本体が接触するまで挿入して装着す
るだけの簡単な着装着手段にしたものである。
【0009】また、第2の課題解決手段は、前記滑り止
め本体から前記スパイクピンを取り外す場合において、
前記スパイクピンを前記滑り止め本体から前記タイヤの
中心方向に向けて引き抜くか又は、前記スパイクピンを
前記滑り止め本体の外周側から中心方向に向けて押し込
んで取り外すだけの簡単な取り外し手段にしたものであ
る。
【0010】また、第3の課題解決手段は、前記スパイ
クピンをタイヤの反発弾性力によって外周方向に押し出
すように配置した滑り止め装置であって、前記滑り止め
本体から外周方向に突き出した前記スパイクピンの先端
部分に所定の力が掛かった場合において、前記スパイク
ピンがタイヤ中心方向へ引っ込むようにしたものであ
る。
【0011】上記第1の課題解決手段による作用は次の
通りである。すなわち、滑り止め本体にスパイクピンを
装着する場合において、滑り止め本体に設けた貫通穴の
内側面とシャンクとの摩擦力によってスパイクピンが保
持されるというシンプルな構造となっているため、埋設
成型や接着又は塑性加工等を伴うことがなく簡単に装着
することができる。
【0012】第2の課題解決手段による作用は、滑り止
め装置を前記のようなシンプルな構造にしたことによ
り、スパイクピンを滑り止め本体からタイヤの中心方向
に向けて引き抜くか又は、滑り止め本体の外周側から中
心方向に向けて押し込むことによって簡単に取り外しが
可能であるため、スパイクピンが磨耗または破損した場
合においても容易に交換補修することができる。
【0013】また、第3の課題解決手段による作用は、
路面から所定の力が掛かった場合にスパイクピン先端部
分が引っ込むため、ゴツゴツした走行感は減少しタイヤ
の路面追従性が良くなり操縦安定性が向上するという効
果を発揮する。また、このような構造にしたことにより
路面に与えるダメージを抑えることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
一実施例を図1〜図5に基づいて説明する。
【0015】図において、1は弾性材で形成された滑り
止め本体であり、この両端は両側のサイドウォール9に
沿って設けられる2組のサイド結束プレート6に結束ピ
ン5により連接され、所定の個所に設けられた貫通穴に
シャンク3を挿入して構成されている。
【0016】2はシャンク3とフランジ4からなるスパ
イクピンであり、滑り止め本体1の所定個所に設けられ
た貫通穴にシャンク3を挿入し、トレッド8でフランジ
4を外周方向に押し出すように配置されている。
【0017】以下、上記構成の機能を説明する。滑り止
め装置にスパイクピンを装着する場合においては、弾性
材で形成された滑り止め本体1の所定個所に設けた貫通
穴に、シャンク3をフランジ4と滑り止め本体1が接触
するまで挿入するものであり、このとき滑り止め本体1
に設けた貫通穴の内側面とシャンク3との摩擦力により
スパイクピンが保持されるというシンプルな構造となっ
ているため、接着や塑性加工を伴うことがなく簡単に装
着が可能であり、また商品の製造においても少ない工程
数で生産することができることにより大幅なコストダウ
ンが実現可能となる。
【0018】また、このようなシンプルな構造にしたこ
とにより滑り止め本体1からタイヤ7の中心方向に向け
てフランジ4を引き抜くか又は、滑り止め本体1の外周
側からシャンク3を中心方向に向けて押し込むことでス
パイクピン2の簡単な取り外しができるため、スパイク
ピン2が磨耗または破損した場合でも簡単に交換補修す
ることが可能となり良好な走行性能を維持することがで
き、さらに滑り止め装置の寿命も延るものである。
【0019】また、滑り止め装置を構成する機能におい
ては、路面から所定の力が掛かった場合にスパイクピン
2の先端部分が引っ込むため、ゴツゴツした走行感が減
少しタイヤ7の路面追従性が良くなり操縦安定性が向上
するという効果を発揮する。また、このような構造にし
たことによりスパイクピン2が路面に与えるダメージを
抑えるという効果が得られるものである。以上のよう
に、本実施例によれば低コストで操縦安定性に優れ、簡
単にスパイクピンの交換補修が可能なため安全で経済的
であると共に、路面破壊を抑えることができるものであ
る。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明の滑り止め装置は
シンプルな構造となっているため、スパイクピンを滑り
止め本体に装着する際、接着や塑性加工を伴うことがな
く簡単に取りつけ可能であり、また少ない工程数で生産
することができることにより大幅なコストダウンが実現
でき、安価な商品を消費者に提供できる。
【0021】また、このようなシンプルな構造にしたこ
とによりスパイクピンが磨耗破損した場合でも簡単に交
換補修することが可能となり、良好な走行性能を維持す
ることができ安全であり、さらに滑り止め装置の寿命も
延びることで経済的効果も得られるものである。
【0022】さらに路面から所定の力が掛かった場合に
スパイクピンの先端部分が引っ込むため、ゴツゴツした
走行感が減少しタイヤの路面追従性が良くなり操縦安定
性が向上するという効果を発揮するとともに、このよう
な構造にしたことによりスパイクピンが路面に与えるダ
メージを抑え環境に優しいという効果を発揮するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す滑り止め装置の斜視図
【図2】同滑り止め装置の正面から見た部分外観図
【図3】同滑り止め装置の図2におけるA―A線断面図
【図4】同シャンク1本のスパイクピンの斜視図
【図5】同シャンク2本のスパイクピンの斜視図
【図6】従来の金属チェーン式滑り止め装置の斜視図
【図7】従来のラバーチェーン式滑り止め装置の正面か
ら見た部分外観図
【図8】同滑り止め装置の図7におけるB―B線断面図
【図9】従来のラバーネット式滑り止め装置の正面から
見た部分外観図
【図10】同滑り止め装置の図9におけるC―C線断面
【符号の説明】
1 滑り止め本体 2 スパイクピン 3 シャンク 4 フランジ 5 サイド結束ピン 6 サイド結束プレート 7 タイヤ 8 トレッド 9 サイドウォール 11 クロスチェーン 12 サイドチェーン 21 ラバーチェーン本体 22 ラバーチェーン用スパイクピン 31 長尺弾性材 32 ラバーネット用スパイク鋲

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴムあるいは樹脂等の弾性材で形成されタ
    イヤトレッド面及びサイドウォールに沿って配置される
    滑り止め本体と、1本又は複数のシャンク上端を直径方
    向に膨出して抜け防止作用をなすフランジに固定した形
    状のスパイクピンを備えた滑り止め装置であって、前記
    滑り止め本体に前記スパイクピンを装着する場合におい
    て、前記シャンク下端をタイヤの中心側から前記滑り止
    め本体の所定の個所に設けた貫通穴に前記フランジと前
    記滑り止め本体が接触するまで挿入して装着するだけの
    簡単な装着手段を特徴とした滑り止め装置。
  2. 【請求項2】前記滑り止め本体から前記スパイクピンを
    取り外す場合において、前記スパイクピンを前記滑り止
    め本体から前記タイヤの中心方向に向けて引き抜くか又
    は、前記スパイクピンを前記滑り止め本体の外周側から
    中心方向に向けて押し込んで取り外すだけの簡単な取り
    外し手段を特徴とした請求項1記載の滑り止め装置。
  3. 【請求項3】前記スパイクピンを前記タイヤの反発弾性
    力によって外周方向に押し出すように配置した滑り止め
    装置であって、前記滑り止め本体から外周方向に突き出
    した前記スパイクピンの先端部分に所定の力が掛かった
    場合において、前記スパイクピンがタイヤ中心方向へ引
    っ込むことを特徴とした請求項1記載の滑り止め装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105946469A (zh) * 2016-04-29 2016-09-21 无锡港盛重型装备有限公司 一种电动车防滑轮胎
CN109606038A (zh) * 2018-12-30 2019-04-12 河北百龙汽车配件制造有限公司 一种抽拉式外胎防滑轮毂

Cited By (3)

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