JP2003291366A - 印刷装置の制御方法、印刷装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

印刷装置の制御方法、印刷装置、プログラム及び記録媒体

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JP2003291366A
JP2003291366A JP2002099208A JP2002099208A JP2003291366A JP 2003291366 A JP2003291366 A JP 2003291366A JP 2002099208 A JP2002099208 A JP 2002099208A JP 2002099208 A JP2002099208 A JP 2002099208A JP 2003291366 A JP2003291366 A JP 2003291366A
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colorant
printing
printing apparatus
end value
controlling
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Seiji Mochizuki
聖二 望月
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置のインクエンドの検出を正確に行う
ようにする。 【解決手段】 CPU31は外部コンピュータ38から
インターフェース35を介して印刷データを入力する。
そして、ROM32のインクエンド検出プログラムに従
って、プリンタ11のインクカートリッジ22の記録素
子42から、当該インクカートリッジ22のインクの総
吐出回数Nに関するデータを読み出す。CPU31は、
印刷に伴ってインクカートリッジ22から吐出されるイ
ンクの追加吐出回数N1をカウントし、新たな総吐出回
数Nを演算する。CPU31は、この総吐出回数NがE
EPROM32aに記録されている閾値Aを超えている
と判別すると、操作パネル部23の操作画面24を介し
てユーザーに印刷の継続を希望するか否かの選択を促
す。ユーザーが継続を希望すると、CPU31はROM
32の閾値更新プログラムに従って、閾値Aを最新の総
吐出回数Nと等しくなるように更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置の制御方
法、印刷装置、プログラム及び記録媒体に係り、詳しく
は印刷装置の着色剤収容部の着色剤エンドの検出に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタのよう
に、インクカートリッジを使用する印刷装置において
は、インクカートリッジのインクエンドを検出する方法
として、印刷ヘッドから吐出されるインクの吐出回数を
カウントして、その吐出回数が所定回数(閾値)を超え
たときにインクエンドであると推定する方法があった。
【0003】すなわち、例えば、インクカートリッジに
設けられたICチップ等の記録素子にそのインクカート
リッジにおけるインクの吐出回数を常に更新して記録す
るようにし、この吐出回数が前記閾値を超えたときに、
インクエンドであると検出し、その旨をユーザーに対し
て報知することなどが行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
印刷装置の中には、使用環境の変化や、インクヘッドの
個体差等により、前記吐出回数の閾値が実際のインクエ
ンドのタイミングと一致しなくなるものがあった。
【0005】また、インク残量不足の状態で印刷を行う
ことは、インクヘッドの使用環境としては望ましくない
ため、設計段階では前記吐出回数の閾値を安全サイドで
設計することが多く、実際にはインク残量があるにもか
かわらず早めにインクエンドであると検出してしまうこ
とがあった。その結果、消耗品の交換頻度が増え、コス
トアップの原因となることがあった。
【0006】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、インクカートリッジ等
の着色剤収容部の着色剤エンドの検出をより正確に行う
ことができる印刷装置の制御方法、印刷装置、プログラ
ム及び記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、着色剤収容部に収容さ
れた着色剤により印刷記録媒体に印刷を行う印刷装置の
制御方法であって、前記着色剤収容部の着色剤エンドを
検出する値として予め設定された着色剤エンド値を前記
印刷装置の印刷装置側記録手段に備え、前記着色剤収容
部の着色剤使用量を検出する段階と、前記着色剤使用量
と前記着色剤エンド値とを比較し、前記着色剤使用量が
前記着色剤エンド値に達した場合にその旨を報知し、印
刷の継続を行うか否かの選択を促す報知段階と、前記選
択により前記印刷の継続が選択された場合に、その印刷
の継続により使用された追加着色剤使用量を検出し、同
追加着色剤使用量に基づいて前記印刷装置側記録手段の
前記着色剤エンド値を更新する更新記録段階とを備えた
ことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の印刷装置の制御方法において、前記更新記録段階は、
前記追加着色剤使用量と、外部からの入力情報とに基づ
いて前記着色剤エンド値を更新する段階であることを要
旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の印刷装置の制御方法において、前記選択により
前記印刷の継続が行われた場合に、その印刷の継続によ
り得られる印刷結果物の評価に関する入力を促す評価段
階と、前記入力が否定的であった場合に、前記印刷の継
続を中止する段階とをさらに備えたことを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の印刷装置の制御方法において、前記評価段階は、一定
量の印刷データ基づいて前記印刷結果物が得られる度に
前記入力を促す段階であることを要旨とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の印刷装置の制御方法において、前記一定量の印刷デー
タは、1ページ分の印刷データであることを要旨とす
る。請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか
1つに記載の印刷装置の制御方法において、前記着色剤
収容部の前記着色剤使用量は、前記着色剤収容部に設け
られた収容部側記録手段に記録され、前記印刷装置の制
御手段により読み出し及び書き込みされるものであるこ
とを要旨とする。
【0012】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
いずれか1つに記載の印刷装置の制御方法において、前
記着色剤エンド値は、前記着色剤収容部に設けられた収
容部側記録手段に記録され、前記印刷装置の制御手段に
より、少なくとも読み出し、もしくは書き込みされるも
のであることを要旨とする。
【0013】請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の
いずれか1つに記載の印刷装置の制御方法において、前
記印刷装置において、新たな前記着色剤収容部が使用さ
れた場合に、前記更新記録段階において更新された前記
着色剤エンド値に基づいて前記着色剤エンドの報知を行
う段階をさらに備えたことを要旨とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の印刷装置の制御方法において、前記新たな着色剤収容
部が使用され、前記更新記録段階において更新された前
記着色剤エンド値と異なる指定値が前記着色剤エンド値
として指定された場合に、前記着色剤エンド値を前記指
定値に更新して記録する段階をさらに備えたことを要旨
とする。
【0015】請求項10に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれか1つに記載の印刷装置の制御方法において、
前記報知段階は、前記印刷装置が複数の前記着色剤収容
部を使用するものである場合に、各着色剤収容部につい
て前記報知を行う段階であることを要旨とする。
【0016】請求項11に記載の発明は、請求項1〜9
のいずれか1つに記載の印刷装置の制御方法において、
前記報知段階は、前記印刷装置が複数の着色剤を有する
前記着色剤収容部を使用するものである場合に、少なく
とも一の前記着色剤収容部について前記着色剤エンド値
に達した場合に前記報知を行う段階であることを要旨と
する。
【0017】請求項12に記載の発明は、着色剤収容部
に収容された着色剤により印刷記録媒体に印刷を行う印
刷装置であって、着色剤収容部の着色剤エンドを検出す
る値として予め設定された着色剤エンド値を備え、前記
着色剤収容部の着色剤残量を検出する着色剤使用量検出
手段と、前記着色剤使用量と前記着色剤エンド値とを比
較し、前記着色剤使用量が前記着色剤エンド値に達した
場合にその旨を報知し、印刷の継続を行うか否かの選択
を促す報知手段と、前記選択により前記印刷の継続が行
われた場合に、その印刷の継続により使用される追加着
色剤使用量を検出し、同追加着色剤使用量に基づいて前
記着色剤エンド値を更新して記録する更新記録手段とを
備えたことを要旨とする。
【0018】請求項13に記載の発明は、請求項12に
記載の印刷装置において、前記更新記録手段は、前記追
加着色剤使用量と、外部からの入力情報とに基づいて前
記着色剤エンド値を更新する手段であることを特徴する
ことを要旨とする。
【0019】請求項14に記載の発明は、請求項12又
は13に記載の印刷装置において、前記選択により前記
印刷の継続が行われた場合に、その印刷の継続により得
られる印刷結果物の評価に関する入力を促す評価手段
と、前記入力が否定的であった場合に、前記印刷の継続
を中止する中止手段とをさらに備えたことを要旨とす
る。
【0020】請求項15に記載の発明は、請求項14に
記載の印刷装置において、前記評価手段は、1ページの
印刷データ基づいて前記印刷結果物が得られる度に前記
入力を促す手段であることを要旨とする。
【0021】請求項16に記載の発明は、請求項12〜
15のいずれか1つに記載の印刷装置において、前記着
色剤収容部の前記着色剤使用量は、前記着色剤収容部に
設けられた収容部側記録手段に記録され、前記印刷装置
の制御手段により読み出し及び書き込みされるものであ
ることを要旨とする。
【0022】請求項17に記載の発明は、請求項12〜
16のいずれか1つに記載の印刷装置において、前記着
色剤エンド値は、前記着色剤収容部に設けられた収容部
側記録手段に記録され、前記印刷装置の制御手段によ
り、少なくとも読み出し、もしくは書き込みされるもの
であることを要旨とする。
【0023】請求項18に記載の発明は、請求項12〜
17のいずれか1つに記載の印刷装置において、新たな
前記着色剤収容部が使用された場合に、前記更新記録手
段によって更新された前記着色剤エンド値に基づいて前
記着色剤エンドの報知を行う第2の報知手段をさらに備
えたことを要旨とする。
【0024】請求項19に記載の発明は、請求項18に
記載の印刷装置において、前記新たな着色剤収容部が使
用され、前記更新記録手段によって更新された前記着色
剤エンド値と異なる指定値が前記着色剤エンド値として
指定された場合に、前記着色剤エンド値を前記指定値に
更新して記録する第2の更新記録手段をさらに備えたこ
とを要旨とする。
【0025】請求項20に記載の発明は、請求項12〜
19のいずれか1つに記載の印刷装置において、前記報
知手段は、前記印刷装置が複数の前記着色剤収容部を使
用するものである場合に、各着色剤収容部について前記
報知を行う手段であることを要旨とする。
【0026】請求項21に記載の発明は、請求項12〜
20のいずれか1つに記載の印刷装置において、前記報
知手段は、前記印刷装置が複数の着色剤を有する前記着
色剤収容部を使用するものである場合に、少なくとも一
の前記着色剤収容部について前記着色剤エンド値に達し
た場合に前記報知を行う手段であることを要旨とする。
【0027】請求項22に記載の発明は、プログラム
は、請求項1〜11のいずれか1つに記載の印刷装置の
制御方法における前記各段階を実行させることを要旨と
する。請求項23に記載の発明は、記録媒体は、請求項
22に記載のプログラムを格納したことを要旨とする。
【0028】(作用)請求項1及び12に記載の発明に
よれば、着色剤収容部の着色剤使用量が着色剤エンド値
に達するとその旨を報知し、印刷の継続を行うか否かの
選択を促すようにした。そして、選択により印刷の継続
が行われた場合には、その際に使用される追加着色剤使
用量を検出し、追加着色剤使用量に基づいて着色剤エン
ド値を更新するようにした。
【0029】従って、実際には着色剤残量があるにも関
わらず、着色剤収容部の着色剤使用量が着色剤エンド値
に早めに到達してしまっても、選択により印刷の継続を
行うことができるようになり、さらに、継続した際に使
用された追加着色剤量を着色剤エンド値に反映させるこ
とができるようになる。その結果、着色剤エンド値を、
実際の着色剤エンド値に近づけることができ、着色剤収
容部の着色剤エンドの検出精度を高めることができる。
【0030】請求項2及び13に記載の発明によれば、
着色剤エンド値は、追加着色剤使用量と外部からの入力
情報とに基づいて更新するようにした。従って、着色剤
エンド値の更新に、外部からの入力情報を反映させるこ
とができ、よりきめ細かに着色剤エンドの検出精度を高
めることができるようになる。
【0031】請求項3及び14に記載の発明によれば、
印刷の継続が行われた場合に、その印刷の継続により得
られる印刷結果物の評価に関する入力を促し、その入力
が否定的であった場合に、印刷の継続を中止するように
した。
【0032】従って、ユーザー等が印刷結果物を目視に
より確認して、印刷かすれ等を発見し、その後の印刷を
希望しない場合には、印刷の継続を中止するとともに、
着色剤エンド値の更新を中止することができるようにな
る。その結果、必要以上に着色剤エンド値の更新をする
ことがなくなり、着色剤エンドの検出精度を高めること
ができるようになる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、印刷結果
物の評価を一定量の印刷をするごとに行うようにした。
従って、印刷結果物に印刷かすれ等を発見した場合に
は、一定量の印刷が終了した後に印刷を中止することが
でき、着色剤エンド値を多目に更新してしまうようなこ
とがない。その結果、着色剤収容部の着色剤エンドの検
出精度を高めることができる。
【0034】請求項5及び15に記載の発明によれば、
印刷結果物の評価を、1ページの印刷をするごとに行う
ようにした。従って、印刷結果物に、印刷かすれ等を発
見した場合には、1ページ分の印刷が終了した後にすぐ
印刷を中止することができ、着色剤エンド値を多目に更
新してしまうようなことがない。その結果、着色剤収容
部の着色剤エンドの検出精度を高めることができる。
【0035】請求項6及び16に記載の発明によれば、
着色剤収容部の着色剤使用量を、着色剤収容部に設けた
収容部側記録手段に記録するようにした。従って、それ
ぞれの着色剤使用量は、各着色剤収容部に記録されるた
め、1つの印刷装置に対して複数の着色剤収容部を同時
に、あるいは時間差で使用しても、それぞれの着色剤使
用量が正確に検出することができる。
【0036】請求項7及び17に記載の発明によれば、
着色剤エンド値を着色剤収容部に設けた収容部側記録手
段に記録するようにした。従って、大容量の着色剤収容
部と小容量の着色剤収容部のように、それぞれの着色剤
エンド値が大きく異なるような複数の着色剤収容部を、
1台の印刷装置において使用しても、それぞれの着色剤
収容部に適した着色剤エンド値を使用できる。
【0037】請求項8及び18に記載の発明によれば、
新たな着色剤収容部が使用された場合に、更新された着
色剤エンド値に基づいて着色剤エンドの報知を行うよう
にした。
【0038】従って、着色剤収容部を交換しても、前回
使用した着色剤収容部によって更新された着色剤エンド
値を使用することができ、着色剤収容部の着色剤エンド
値の更新の手間を軽減することができる。
【0039】請求項9及び19に記載の発明によれば、
新たな着色剤収容部が使用され、着色剤エンド値と異な
る指定値が着色剤エンド値として指定した場合に、この
指定値を着色剤エンド値として更新するようにした。
【0040】従って、印刷装置の使用環境が大きく変化
するなどして、過去に更新した着色剤エンド値が適切で
なくなったとしても、ユーザー等の希望により変更でき
る。請求項10及び20に記載の発明によれば、1台の
印刷装置で複数の着色剤収容部を使用する場合に、各着
色剤収容部のそれぞれについて着色剤エンドの報知を行
うようにした。
【0041】従って、カラー印刷のように複数の異なる
着色剤収容部を同時に使用するような場合でも、各着色
剤収容部の着色剤エンドの検出精度を高めて、着色剤収
容部を無駄なく使用できるようになる。
【0042】請求項11及び21に記載の発明によれ
ば、1台の印刷装置で複数の着色剤収容部を使用する場
合に、少なくとも1つの着色剤収容部について着色剤エ
ンド値に達した場合に着色剤エンドの報知を行うように
した。
【0043】従って、複数のカラー着色剤を一体に備え
た着色剤収容部を使用する場合には、複数のカラー着色
剤のうち少なくとも1つが着色剤エンドになると報知す
れば足りるため、このようなタイプの着色剤収容部にお
いて効率的に着色剤エンドの報知を行うことができる。
【0044】請求項22に記載の発明によれば、プログ
ラムを印刷装置に格納して使用し、前記各段階を実行さ
せることにより、請求項1〜10のいずれか1つに記載
の発明と同様の作用が得られる。
【0045】請求項23に記載の発明によれば、記録媒
体に格納したプログラムを印刷装置に読み取らせて、前
記各段階を実行させることにより、請求項21と同様の
作用が得られる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に従って説明する。図1は本実施形態
のプリンタの一部破断斜視図を示し、図2は同じくプリ
ンタの電気的構成図を示し、図3及び図4は同じくプリ
ンタのインクエンド検出に関する作用を説明するための
フローチャートを示す。
【0047】図1に示すように、印刷装置としてのプリ
ンタ11は、プリンタ本体12と、プリンタ本体12の
背面側に設けられている給紙装置12aとを備える。そ
して、給紙装置12aにセットされた印刷記録媒体とし
ての用紙Sは1枚ずつプリンタ本体12に給紙されるよ
うになっている。
【0048】プリンタ本体12はそのケース13の内部
に印刷機構14を備え、図示しない紙送り装置によって
用紙Sが紙送りされ、印刷が行われるようになってい
る。詳しくは、印刷機構14は、レール15に案内され
てプラテン16の軸方向と平行な主走査方向に往復移動
可能なキャリッジ17を備えている。キャリッジ17は
キャリッジモータ18とタイミングベルト19を介して
連結され、キャリッジモータ18の駆動によって駆動さ
れる。
【0049】キャリッジ17の下部には、用紙Sと対向
する下面側に印刷ヘッド21が配設されている。印刷ヘ
ッド21にはノズル列(図示せず)が形成されている。
キャリッジ17の上部には印刷ヘッド21に着色剤とし
てのインクを供給する着色剤収容部としてのインクカー
トリッジ22(ブラックインク用)が装着されている。
そして、印刷ヘッド21に内蔵された圧電振動子よりな
るノズル駆動体の振動作用に基づきノズルからインク滴
が吐出されて印刷が行われるようになっている。
【0050】そして、上記の印刷機構14により、プリ
ンタ本体12において用紙Sに印刷が行われる。そして
印刷された用紙Sは、プリンタ本体12の前側下部に開
口する排出口12bから排出される。
【0051】また、プリンタ本体12は、ケース13の
上面右側に操作パネル部23を備え、操作パネル部23
は、操作画面24と、各種メニューボタン25とを備え
る。操作画面24には、プリンタ11のメニュー機能、
動作内容、動作状況、エラー内容などが表示され、メニ
ューボタン25は、プリンタ11のメニュー選択を行う
時に押されるようになっている。そして、これら操作画
面24及び各種メニューボタン25により、各種操作が
行えるようになっている。
【0052】次に、上記のように構成されたプリンタ1
1の電気的構成について説明する。図2に示すように、
プリンタ11は、中央処理装置(CPU)31、記録媒
体としてのROM32、印刷装置側記録手段としてのE
EPROM32a、RAM33、印刷制御部34、操作
パネル部23、インターフェース35、情報授受部36
を備える。
【0053】CPU31は、制御手段、インク使用量検
出手段、報知手段、更新記録手段、評価手段、中止手
段、第2の報知手段、第2の更新記録手段であり、プリ
ンタ11の各種動作を制御するものである。
【0054】CPU31は、印刷制御部34を介して、
紙送り装置の紙送り用モータ37、キャリッジモータ1
8に対して接続され、これらモータ18,37を駆動制
御するための駆動制御信号を出力する。
【0055】また、CPU31は、印刷制御部34を介
して印刷ヘッド21に接続され、印刷ヘッド21に設け
たノズルからインク滴を吐出させるためのノズル駆動体
に対してノズル駆動信号を出力する。
【0056】CPU31は、操作パネル部23に接続さ
れ、操作パネル部23の操作画面24にメニュー情報等
を出力し、メニューボタン25からの操作信号を入力す
る。また、CPU31は、インターフェース35を介し
て外部コンピュータ38と接続され、外部コンピュータ
38から印刷データ等を入力するとともに、外部コンピ
ュータ38に対して警告表示等の諸情報を出力する。
【0057】CPU31は、情報授受部36を介してイ
ンクカートリッジ22の検出部39と接続されている。
詳しくは、検出部39は、電極41と収容部側記録手段
としてのEEPROMよりなる記録素子42とを備え
る。そして、インクカートリッジ22がキャリッジ17
に装着されたとき、前記検出部39が情報授受部36に
対応配置され、検出部39の電極41が情報授受部36
の電極(図示しない)と接続されるようになっている。
【0058】CPU31は、この状態で、情報授受部3
6を介してインクカートリッジ22がキャリッジ17の
上に装着されているか否かを示す装着情報を入力する。
また、CPU31は、インクカートリッジ22の記録素
子42に対して、当該インクカートリッジ22のインク
の着色剤使用量としての総吐出回数Nに関するデータの
読み出し及び書き込みを行う。
【0059】CPU31は、ROM32に記録された各
種プログラムに従って動作し、その演算処理結果等を一
時、EEPROM32a又は、RAM33に記録するよ
うになっている。詳述すると、ROM32には、インク
エンド検出プログラム、閾値更新プログラム、その他各
種プログラムが備えられている。
【0060】インクエンド検出プログラムは、現在印刷
に使用しているインクカートリッジ22のインクの総吐
出回数Nが、インクエンドを示す基準値である着色剤エ
ンド値としての閾値Aを超えているか否かを判断するた
めのプログラムである。詳しくは、インクカートリッジ
22の着色剤としてのインクの追加着色剤使用量として
の追加吐出回数N1を印刷1ページ毎にカウントし、こ
の追加吐出回数N1に基づいて演算した最新の総吐出回
数Nが、EEPROM32aに記録されている閾値Aに
到達したか否かを判断する。
【0061】すなわち、CPU31は、印刷を行う時に
は、このインクエンド検出プログラムに従って、追加吐
出回数N1をカウントして総吐出回数Nを演算し、この
総吐出回数Nと閾値Aとの比較を行う。そして、総吐出
回数Nが閾値Aを超えていない場合には、印刷を継続
し、総吐出回数Nが閾値Aを超えたときには、操作パネ
ル部23を介してユーザーに対してその旨の報知を行う
ようになっている。
【0062】なお、EEPROM32aには予め閾値A
が記録されている。又、RAM33には、印刷ページP
に関するデータが記録されており、CPU31は、この
印刷ページPと一致するページの印刷を常に行うように
なっている。
【0063】閾値更新プログラムは、ユーザーが操作パ
ネル部23を介して入力する選択信号に基づいて、閾値
Aを更新するためのプログラムである。すなわち、ユー
ザーが、操作パネル部23を介して選択信号を入力する
と、CPU31は、この閾値更新プログラムに従って、
閾値Aの更新を行う。
【0064】次に、上記のように構成したプリンタ11
について、特にインクカートリッジ22のインクエンド
の検出を行う際の作用について、図3及び図4に従って
説明する。
【0065】まず、CPU31に、外部コンピュータ3
8からインターフェース35を介して印刷データが入力
される。すると、CPU31は、現在プリンタ11のキ
ャリッジ17にインクカートリッジ22が装着されてい
るか否かを、前記情報授受部36を介して検出する。そ
して、CPU31は、インクカートリッジ22の装着を
確認すると、図3に示すように、インクエンド検出プロ
グラムに従って、インクカートリッジ22の記録素子4
2から、当該インクカートリッジ22の現在のインクの
総吐出回数Nに関するデータを読み出す(ステップS1
1)。
【0066】次に、CPU31は、外部コンピュータ3
8から入力した印刷データに基づいて、これから印刷す
る予定の印刷成果物の全印刷枚数Tを演算する。そし
て、RAM33に記録されている印刷ページPに関する
データを、全印刷枚数Tと等しくなるようにする(ステ
ップS12)。そして、ステップS11において読み出
したインクカートリッジ22の総吐出回数Nを、EEP
ROM32aに記録されている閾値Aと比較する(ステ
ップS13)。
【0067】そして、ステップS13において、総吐出
回数Nが閾値Aを超えていると判別されると、(ステッ
プS13でYES)、CPU31は報知段階としてのス
テップS19に移る。これにより、印刷を開始する前に
インクカートリッジ22の残量が既にインクエンドに近
づいている場合に印刷を行わないようにすることができ
る。
【0068】一方、総吐出回数Nが閾値A以下であると
判別された場合には(ステップS13でNO)、CPU
31はインクカートリッジ22のインク残量が十分ある
と判断し、ステップS14に進む。そして、CPU31
は、このステップS14において、RAM33に記録さ
れている印刷ページPに関するデータが、「0」である
か否かを判別する(ステップS14)。
【0069】そして、印刷ページPに関するデータが
「0」であると判別すると(ステップS14でYE
S)、CPU31はもうこれ以上印刷をする必要がない
と判断して、ステップS20に移る。一方、印刷ページ
Pが「0」でないと判別すると(ステップS14でN
O)、CPU31は印刷を行うために、ステップS15
に移る。
【0070】このステップS15において、CPU31
は、RAM33に記録されている印刷ページPと一致す
るページの1ページ分の印刷を行う。そして、この印刷
ページPの1ページ分を印刷する間に前記インクカート
リッジ22から吐出したインクの追加吐出回数N1をカ
ウントする(ステップS15)。
【0071】その後、CPU31は、RAM33に記録
されている印刷ページPを1だけ減少させる(ステップ
S16)。すなわち、RAM33に記録されている印刷
ページPが「5」である場合には、印刷ページPは
「4」に更新される。
【0072】次に、CPU31は、先に読み出したイン
クカートリッジ22の総吐出回数Nに、ステップS15
においてカウントした追加吐出回数N1を加えることに
より、新たな総吐出回数Nを演算する(ステップS1
7)。
【0073】そして、CPU31は、演算した新たな総
吐出回数Nを、EEPROM32aに記録されている閾
値Aと比較し(ステップS18)、総吐出回数Nが閾値
A以下である場合には(ステップS18でNO)、まだ
印刷可能であるとしてステップS14に戻る。そして、
ステップS14で、印刷ページPが「0」になるか、ス
テップS18で総吐出回数Nが閾値Aを超えるまで、印
刷ページPを1ずつ減少させながら前記と同様のルーチ
ンを繰り返し、印刷を行う。
【0074】また、ステップS18において、総吐出回
数Nが閾値Aを超えた場合には(ステップS18でYE
S)、CPU31は、ステップS19に移る。ステップ
S19においては、CPU31は、インクカートリッジ
22がインクエンドに近づいたと判断し、操作パネル部
23の操作画面24に、印刷を継続するか否かの選択を
促すフレーズを表示させ、ユーザーに対して選択を促す
(ステップS19)。なお、このフレーズは、例えば、
「インクカートリッジのインク残量がデフォルトのイン
クエンド値に達しています。このまま印刷を継続します
か」といったものである。
【0075】そして、ユーザーが印刷の継続を希望せ
ず、操作パネル部23のメニューボタン25においてそ
の旨が操作されると(ステップS19でNO)、操作信
号を入力したCPU31はステップS20に移る。CP
U31は、ステップS20に移ると、最新の総吐出回数
Nを、情報授受部36を介してインクカートリッジ22
の記録素子42に書き込む。そして、処理を終了する
(ステップS20)。
【0076】これにより、インクカートリッジ22を一
旦、プリンタ11から取り外しても、記録素子42に当
該インクカートリッジ22の最新の総吐出回数Nが記録
されているので、インクカートリッジ22を再度プリン
タ11に取り付けても、プリンタ11は、その総吐出回
数Nを常に把握することができる。
【0077】一方、ステップS19において、ユーザー
が印刷の継続を希望し、操作パネル部23のメニューボ
タン25が操作されると(ステップS19でYES)、
操作信号を入力したCPU31は、図4に示す、更新記
録段階としてのステップS21に移る。そして、CPU
31は、ステップS21に移ると、閾値更新プログラム
に従って、EEPROM32aに記録されている閾値A
を最新の総吐出回数Nと等しくなるよう更新する(ステ
ップS21)。
【0078】なお、このステップS21において更新さ
れた閾値Aは、インクカートリッジ22が新しい別のも
のに交換されても、更新された閾値Aが今後、前記ステ
ップS13,S18等において使用されるようになる。
【0079】その後、CPU31は、前記ステップS1
4と同様にして、RAM33に記録されている印刷ペー
ジPに関するデータが、「0」であるか否かを判別する
(ステップS22)。
【0080】そして、印刷ページPに関するデータが
「0」に達していると判別すると(ステップS22でY
ES)、CPU31は図3に示す前記ステップS20に
移り、インクカートリッジ22の総吐出回数Nを更新し
て処理を終了する。
【0081】一方、図4に示すように、印刷ページPが
「0」でないと判別すると(ステップS22でNO)、
CPU31はステップS23に移る。このステップS2
3において、CPU31は、前記ステップS15と同様
にして、RAM33に記録されている印刷ページPと一
致する1ページ分の印刷を行う。そして、この印刷ペー
ジPの1ページ分を印刷する間に前記インクカートリッ
ジ22から吐出したインクの追加吐出回数N1をカウン
トする(ステップS23)。
【0082】次に、CPU31は、前記ステップS16
と同様にして、RAM33に記録されている印刷ページ
Pを1減少させる(ステップS24)。その後、CPU
31は、先に読み出したインクカートリッジ22の総吐
出回数Nに、ステップS23においてカウントした追加
吐出回数N1を加えることにより、新たな総吐出回数N
を演算する(ステップS25)。
【0083】次に、CPU31は、評価段階としてのス
テップS26に移り、ステップS24において印刷した
結果得られる、印刷結果物に、インク残量不足による印
刷かすれ等がないか否かの選択をするようにユーザーに
対して促す(ステップS26)。詳しくは、CPU31
は、操作パネル部23の操作画面24に、印刷かすれが
生じていないかどうかの選択を促すフレーズを表示さ
せ、ユーザーに選択を促す。なお、このフレーズは、例
えば、「印刷かすれは生じていませんか。もし生じてい
なければ、印刷を継続し、インクカートリッジのインク
エンド値を更新します。」といったものである。
【0084】そして、ユーザーが印刷かすれ等を発見せ
ず、印刷の継続を希望する場合には、操作パネル部23
のメニューボタン25が操作され(ステップS26でN
O)、CPU31は、ステップS21に戻る。そして、
ステップS21において、閾値Aが最新の総吐出回数N
と等しくなるように更新される(ステップS21)。そ
して、ステップS22で印刷ページPが「0」になる
か、ステップS26でユーザーが印刷かすれを発見する
まで、CPU31は、印刷ページPを1ずつ減少させな
がら前記と同様のルーチンを繰り返す。
【0085】一方、ステップS26において、ユーザー
が、印刷かすれ等を発見して、印刷の継続を希望しない
場合には、操作パネル部23のメニューボタン25が操
作され(ステップS26でYES)、CPU31は、図
3に示すステップS20に移る。そして、CPU31
は、ステップS20に移ると、最新の総吐出回数Nを、
情報授受部36を介してインクカートリッジ22の記録
素子42に書き込み、処理を終了する(ステップS2
0)。
【0086】以上の処理により、印刷が行われるたびに
プリンタ11のEEPROM32aに記録されている閾
値Aが、実際に近い値に更新されていくようになる。そ
して、古くなったインクカートリッジ22を新しいもの
に交換するような際にも、過去のインクカートリッジ2
2によって更新された閾値Aが、新しいインクカートリ
ッジ22のインクエンドの検出に使用される。従って、
閾値Aの更新の手間が軽減されるようになる。
【0087】上記実施形態のプリンタによれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (1)インクカートリッジ22の総吐出回数Nが閾値A
に達すると、CPU31は、操作パネル部23の操作画
面24にインクエンドに到達した旨を表示し、印刷の継
続を行うか否かの選択を促すようにした。そして、ユー
ザーがメニューボタン25を操作して印刷の継続が行わ
れると、印刷するごとにその印刷に使用したインクの追
加吐出回数N1をカウントするようにし、この追加吐出
回数N1に基づいて閾値Aを更新するようにした。
【0088】従って、実際にはインク残量があるにも関
わらず、インクカートリッジ22の総吐出回数Nが閾値
Aに早めに到達してしまっても、ユーザーの選択により
印刷の継続を行うことができるようなる。さらに、継続
した際に使用された追加吐出回数N1を閾値Aに反映さ
せることができるようになる。その結果、閾値Aを、実
際のインクエンドの値に近づけることができ、インクカ
ートリッジ22のインクエンドの検出精度を高めること
ができる。
【0089】(2)総吐出回数Nが閾値Aを超えて、ユ
ーザーの選択により印刷が継続された場合に、その継続
により得られる1ページ毎の印刷結果物に印刷かすれが
あるかどうかをユーザーに対して選択させ、印刷かすれ
があると選択された場合には、それ以降印刷の継続を行
わないようにした。
【0090】従って、印刷かすれが生じた場合には、閾
値Aの更新が中止されるようになり、必要以上に閾値A
が更新されないようにすることができる。また、印刷か
すれの確認を1ページ毎に行うようにしたので、印刷の
継続の中止をすぐに行うことができ、その結果、インク
カートリッジ22のインクエンドの検出精度を高めるこ
とができる。
【0091】(3)インクカートリッジ22の総吐出回
数Nはインクカートリッジ22の記録素子42に記録す
るようにした。従って、1つのプリンタ11に対して複
数のインクカートリッジ22を同時に、あるいは時間差
で使用しても、それぞれの総吐出回数Nを正確に検出す
ることができる。
【0092】(4)閾値Aは、プリンタ11のEEPR
OM32aに記録され、インクカートリッジ22を新た
なインクカートリッジ22に交換しても、過去のインク
カートリッジ22において更新された閾値Aを新たなイ
ンクカートリッジ22に適用することができる。その結
果、閾値Aの更新の回数を減らして手間を軽減すること
ができる。
【0093】なお、上記実施形態は以下のように変更し
てもよい。 ・上記実施形態においては、閾値Aをプリンタ11のE
EPROM32aに記録するようにした。これを、イン
クカートリッジ22の記録素子42に記録するようにし
てもよい。また、EEPROM32aと記録素子42の
両方に記録するようにしてももちろんよい。
【0094】このようにすれば、大容量のインクカート
リッジ22と小容量のインクカートリッジ22といった
ように、それぞれの閾値Aが大きく異なると予想される
ような複数のインクカートリッジ22を1台のプリンタ
11で使用しても、それぞれのインクカートリッジ22
に適した閾値Aを使用できるようになる。
【0095】・上記実施形態においては、インク使用量
として、インクカートリッジ22から吐出されるインク
の総吐出回数Nを使用するようにした。これを、インク
カートリッジ22本体に設けたセンサ等によりインクの
重さや液面高さ等検出して、これらの重さや液面高さ
を、インク使用量を示す指標として使用するようにして
もよい。
【0096】・上記実施形態においては、印刷を継続す
ると選択した場合(ステップS19でYES)や、印刷
かすれなしと選択した場合(ステップS26でNO)
に、ステップS21において、閾値Aをその時点の総吐
出回数Nと等しい値となるように自動的に更新するよう
にした。
【0097】これを、ユーザーが操作パネル部23を介
して入力する外部からの入力情報としての指定情報を反
映させて、閾値Aの更新を行うようにしてもよい。例え
ば、ユーザーによる指定情報として、印刷結果物のうち
印刷かすれの生じている割合(25%、50%、75
%)などを示す情報をユーザーに入力させ、この割合に
応じた総吐出回数Nを演算して閾値Aを更新するように
してもよい。
【0098】また、操作パネル部23の操作画面24上
に、直近の印刷結果物のサムネイル画像を表示させて、
ユーザ−にそのサムネイル画像のうち、印刷かすれが生
じている部分を選択させて、この選択結果に応じた総吐
出回数Nを演算して閾値Aを更新するようにしてもよ
い。
【0099】・上記実施形態においては、総吐出回数N
が閾値Aを超えて、継続して印刷を行った場合に、印刷
かすれがあるかどうかの確認を、1ページ毎の印刷結果
物によって確認するようにした。これを、連続して印刷
するようにして、そのうちの何ページ目から印刷かすれ
が生じていたかを選択させて閾値Aの更新に反映させる
ようにしてもよい。
【0100】・上記実施形態においては、EEPROM
32aに記録される閾値Aは、順次更新され、新しいイ
ンクカートリッジ22にも過去のインクカートリッジ2
2によって更新された閾値Aが適用されるようにした。
しかし、プリンタ11の出荷時等のデフォルトの閾値A
をROM32に残しておき、新しいインクカートリッジ
22を使い始めるときに、デフォルトの閾値Aを使用す
るか、更新されている閾値Aを使用するか選択できるよ
うにしてもよい。
【0101】また、新しいインクカートリッジ22を使
い始めるときに、EEPROM32aに記憶されている
閾値Aと異なる閾値を指定値として入力させ、この指定
値を新しいインクカートリッジ22に適用するようにし
てもよい。
【0102】以上のようにすれば、プリンタ11の使用
環境が大きく変化するなどして、過去に更新した閾値A
が適切でなくなったとしても、臨機応変に対応すること
ができる。
【0103】・上記実施形態のおいては、ブラックイン
ク用のインクカートリッジ22を1つのみ設けたプリン
タ11を用いて説明した。これを、1台で複数のインク
カートリッジ22を使用するプリンタ11に具体化する
ようにしてもよい。
【0104】そして、この場合には、各インクカートリ
ッジ22のそれぞれについてインクエンドの検出を行
い、印刷の継続を行うかどうかユーザーに判断させた
り、閾値Aを更新させたりするようにしてもよい。
【0105】このようにすれば、カラー印刷のように複
数の異なるインクカートリッジ22を同時に使用するよ
うな場合でも、各インクカートリッジ22のインクエン
ドの検出精度を高めて、インクカートリッジ22を無駄
なく使用できるようになる。
【0106】また、複数のインクカートリッジ22のう
ち、少なくとも1つが初めにインクエンドであると検出
された場合にのみユーザーに印刷の継続を行うかどうか
判断させたり閾値Aを更新させたりするようにしてもよ
い。
【0107】このようにすれば、複数のカラーインクを
一体に備えたインクカートリッジ22を使用する場合に
は、複数のカラーインクのうち少なくとも1つがインク
エンドになると報知すれば足りるため、このようなタイ
プのインクカートリッジ22において効率的にインクエ
ンドの報知を行うことができる。
【0108】・上記実施形態においては、閾値Aの更新
の判断は、継続して行った印刷の印刷結果物により行う
ようにした。これを、閾値Aの更新の判断がしやすいテ
ストパターンを印刷してユーザーに判断させるようにし
てもよい。このテストパターンとしては、例えば、紙の
端にカラーインクの原色(イエロー、シアン、マゼン
ダ、ブラック)を印刷したものを使用し、ユーザーに印
刷かすれがあるか否かを確認させるようにしてもよい。
このようにすれば、ユーザは、印刷かすれ等を容易に判
断することができる。
【0109】・上記実施形態においては、通常使用する
インクカートリッジ22を使用して、閾値Aを更新する
ようにした。これを、誤差修正用カートリッジ(小容量
のカートリッジ等)を最初にテスト用として使用して、
閾値Aを更新するようにし、本来のインクカートリッジ
22を使用する前に閾値Aを使用環境と一致するように
更新するようにしてもよい。
【0110】・上記実施形態においては、着色剤として
インクを、着色剤収容部としてインクジェットプリンタ
で使用されるインクカートリッジを用いて説明した。こ
れを、着色剤としてトナーを、着色剤収容部としてレー
ザープリンタ等で使用されるトナーカートリッジを用い
るように変更してもよい。
【0111】・上記実施形態においては、ステップS2
6において、印刷を1ページ行うごとに、印刷かすれが
あるか否かの選択をユーザーに対して促すようにしてい
たが、一定量の印刷ごとに評価を行うのであれば、その
他の印刷の分量ごとに印刷かすれの評価を行うようにし
てもよい。
【0112】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1〜23
に記載の発明によれば、着色剤収容部の着色剤エンドの
検出精度を高めることができる。
【0113】加えて、請求項7及び17に記載の発明に
よれば、種類の異なる着色剤収容部それぞれに適した着
色剤エンド値を使用して着色剤エンドの検出精度を高め
ることができる。
【0114】加えて、請求項8及び18に記載の発明に
よれば、着色剤収容部の着色剤エンド値の更新の手間を
軽減することができる。加えて、請求項9及び19に記
載の発明によれば、印刷装置の使用環境の変化に臨機応
変に対応した着色剤エンド値を使用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のプリンタの一部破断斜視図であ
る。
【図2】同じく、プリンタの電気的構成図である。
【図3】同じく、プリンタのインクエンド検出の作用を
説明するためのフローチャートである。
【図4】同じく、プリンタのインクエンド検出の作用を
説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
A 着色剤エンド値としての閾値 N 着色剤使用量としての総吐出回数 N1 追加着色剤使用量としての追加吐出回数 S 印刷記録媒体としての用紙 11 印刷装置としてのプリンタ 22 着色剤収容部としてのインクカートリッジ 31 制御手段、着色剤使用量検出手段、報知手段、更
新記録手段、評価手段、中止手段、第2の報知手段、第
2の更新記録手段としてのCPU 32 記録媒体としてのROM 32a 印刷装置側記録手段としてのEEPROM 42 収容部側記録手段としての記録素子

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤収容部に収容された着色剤により
    印刷記録媒体に印刷を行う印刷装置の制御方法であっ
    て、 前記着色剤収容部の着色剤エンドを検出する値として予
    め設定された着色剤エンド値を前記印刷装置の印刷装置
    側記録手段に備え、 前記着色剤収容部の着色剤使用量を検出する段階と、 前記着色剤使用量と前記着色剤エンド値とを比較し、前
    記着色剤使用量が前記着色剤エンド値に達した場合にそ
    の旨を報知し、印刷の継続を行うか否かの選択を促す報
    知段階と、 前記選択により前記印刷の継続が選択された場合に、そ
    の印刷の継続により使用された追加着色剤使用量を検出
    し、同追加着色剤使用量に基づいて前記印刷装置側記録
    手段の前記着色剤エンド値を更新する更新記録段階とを
    備えたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の印刷装置の制御方法に
    おいて、 前記更新記録段階は、前記追加着色剤使用量と、外部か
    らの入力情報とに基づいて前記着色剤エンド値を更新す
    る段階であることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の印刷装置の制御
    方法において、 前記選択により前記印刷の継続が行われた場合に、その
    印刷の継続により得られる印刷結果物の評価に関する入
    力を促す評価段階と、 前記入力が否定的であった場合に、前記印刷の継続を中
    止する段階とをさらに備えたことを特徴とする印刷装置
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の印刷装置の制御方法に
    おいて、前記評価段階は、一定量の印刷データ基づいて
    前記印刷結果物が得られる度に前記入力を促す段階であ
    ることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の印刷装置の制御方法に
    おいて、前記一定量の印刷データは、1ページ分の印刷
    データであることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1つに記載の印
    刷装置の制御方法において、 前記着色剤収容部の前記着色剤使用量は、前記着色剤収
    容部に設けられた収容部側記録手段に記録され、前記印
    刷装置の制御手段により読み出し及び書き込みされるも
    のであることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つに記載の印
    刷装置の制御方法において、 前記着色剤エンド値は、前記着色剤収容部に設けられた
    収容部側記録手段に記録され、前記印刷装置の制御手段
    により、少なくとも読み出し、もしくは書き込みされる
    ものであることを特徴とする印刷装置の制御方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1つに記載の印
    刷装置の制御方法において、 前記印刷装置において、新たな前記着色剤収容部が使用
    された場合に、前記更新記録段階において更新された前
    記着色剤エンド値に基づいて前記着色剤エンドの報知を
    行う段階をさらに備えたことを特徴とする印刷装置の制
    御方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の印刷装置の制御方法に
    おいて、 前記新たな着色剤収容部が使用され、前記更新記録段階
    において更新された前記着色剤エンド値と異なる指定値
    が前記着色剤エンド値として指定された場合に、前記着
    色剤エンド値を前記指定値に更新して記録する段階をさ
    らに備えたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか1つに記載の
    印刷装置の制御方法において、 前記報知段階は、前記印刷装置が複数の前記着色剤収容
    部を使用するものである場合に、各着色剤収容部につい
    て前記報知を行う段階であることを特徴とする印刷装置
    の制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれか1つに記載の
    印刷装置の制御方法において、 前記報知段階は、前記印刷装置が複数の着色剤を有する
    前記着色剤収容部を使用するものである場合に、少なく
    とも一の前記着色剤収容部について前記着色剤エンド値
    に達した場合に前記報知を行う段階であることを特徴と
    する印刷装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 着色剤収容部に収容された着色剤によ
    り印刷記録媒体に印刷を行う印刷装置であって、 着色剤収容部の着色剤エンドを検出する値として予め設
    定された着色剤エンド値を備え、 前記着色剤収容部の着色剤残量を検出する着色剤使用量
    検出手段と、 前記着色剤使用量と前記着色剤エンド値とを比較し、前
    記着色剤使用量が前記着色剤エンド値に達した場合にそ
    の旨を報知し、印刷の継続を行うか否かの選択を促す報
    知手段と、 前記選択により前記印刷の継続が行われた場合に、その
    印刷の継続により使用される追加着色剤使用量を検出
    し、同追加着色剤使用量に基づいて前記着色剤エンド値
    を更新して記録する更新記録手段とを備えたことを特徴
    とする印刷装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の印刷装置におい
    て、前記更新記録手段は、前記追加着色剤使用量と、外
    部からの入力情報とに基づいて前記着色剤エンド値を更
    新する手段であることを特徴する印刷装置。
  14. 【請求項14】 請求項12又は13に記載の印刷装置
    において、 前記選択により前記印刷の継続が行われた場合に、その
    印刷の継続により得られる印刷結果物の評価に関する入
    力を促す評価手段と、 前記入力が否定的であった場合に、前記印刷の継続を中
    止する中止手段とをさらに備えたことを特徴とする印刷
    装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の印刷装置におい
    て、前記評価手段は、1ページの印刷データ基づいて前
    記印刷結果物が得られる度に前記入力を促す手段である
    ことを特徴とする印刷装置。
  16. 【請求項16】 請求項12〜15のいずれか1つに記
    載の印刷装置において、 前記着色剤収容部の前記着色剤使用量は、前記着色剤収
    容部に設けられた収容部側記録手段に記録され、前記印
    刷装置の制御手段により読み出し及び書き込みされるも
    のであることを特徴とする印刷装置。
  17. 【請求項17】 請求項12〜16のいずれか1つに記
    載の印刷装置において、 前記着色剤エンド値は、前記着色剤収容部に設けられた
    収容部側記録手段に記録され、前記印刷装置の制御手段
    により、少なくとも読み出し、もしくは書き込みされる
    ものであることを特徴とする印刷装置。
  18. 【請求項18】 請求項12〜17のいずれか1つに記
    載の印刷装置において、 新たな前記着色剤収容部が使用された場合に、前記更新
    記録手段によって更新された前記着色剤エンド値に基づ
    いて前記着色剤エンドの報知を行う第2の報知手段をさ
    らに備えたことを特徴とする印刷装置。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の印刷装置におい
    て、 前記新たな着色剤収容部が使用され、前記更新記録手段
    によって更新された前記着色剤エンド値と異なる指定値
    が前記着色剤エンド値として指定された場合に、前記着
    色剤エンド値を前記指定値に更新して記録する第2の更
    新記録手段をさらに備えたことを特徴とする印刷装置。
  20. 【請求項20】 請求項12〜19のいずれか1つに記
    載の印刷装置において、 前記報知手段は、前記印刷装置が複数の前記着色剤収容
    部を使用するものである場合に、各着色剤収容部につい
    て前記報知を行う手段であることを特徴とする印刷装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項12〜20のいずれか1つに記
    載の印刷装置において、 前記報知手段は、前記印刷装置が複数の着色剤を有する
    前記着色剤収容部を使用するものである場合に、少なく
    とも一の前記着色剤収容部について前記着色剤エンド値
    に達した場合に前記報知を行う手段であることを特徴と
    する印刷装置。
  22. 【請求項22】 請求項1〜11のいずれか1つに記載
    の印刷装置の制御方法を実行するためのプログラム。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のプログラムを記録
    した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005254708A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Konica Minolta Holdings Inc インクジェットプリンタ
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