JP2003290867A - ビレット供給装置 - Google Patents

ビレット供給装置

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JP2003290867A
JP2003290867A JP2002104959A JP2002104959A JP2003290867A JP 2003290867 A JP2003290867 A JP 2003290867A JP 2002104959 A JP2002104959 A JP 2002104959A JP 2002104959 A JP2002104959 A JP 2002104959A JP 2003290867 A JP2003290867 A JP 2003290867A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送中のビレットが転倒することを確実に防ぐ
ことができ、ビレットを鍛造プレスに確実に1個ずつ供
給することができ、ビレットを搬送するサイクルタイム
を短くすることができるビレット供給装置を提供する。 【解決手段】ビレット搬送手段Aから供給されたビレッ
トBを、その軸が鉛直方向を向くように位置決めする位
置決め手段10と、位置決めされたビレットBを鍛造プ
レスの0工程POまで搬送する移動手段20とからな
り、位置決め手段10が、一対の支持部材11,11
と、一対の支持部材11,11を接近離間させる開閉装
置とからなり、一対の支持部材11,11間に、ビレッ
ト搬送手段Aから供給されたビレットBを位置決めして
保持する支持孔11h が形成されており、通常は一対の支
持部材11,11を互いに接近させておき、移動手段2
0がビレットBを鍛造プレスの0工程POに搬送すると
きに離間させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビレット供給装置
に関する。さらに詳しくは、ビレットを、その軸方向を
鉛直に配置した状態で鍛造プレスの0工程に供給するた
めのビレット供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ビレットを、その軸方向を鉛直に配置し
た状態で鍛造プレスに供給するビレット供給装置とし
て、実公昭58−56030(従来例1)、実公平5−
43961(従来例2)記載の技術がある。
【0003】図7は従来例1のビレット供給装置100 の
概略説明図である。同図に示すように、従来例1のビレ
ット供給装置100 は、ビレットBを搬送する搬送機101
と、ビレットBを鍛造プレスの0工程に供給する供給部
110 と、搬送機101 から供給部110 にビレットBを受け
渡す案内シュート102 を備えている。この案内シュート
102 は、その上端において搬送機101 からビレットBを
受け入れ、その下端において、ビレットBを、その軸方
向が鉛直となるように配置して、供給部110 に落下させ
るものである。供給部110 は、案内シュート102 の下端
から落下したビレットBを保持するプッシャ111 と、こ
のプッシャ111 を鍛造プレスに向けて進退させるシリン
ダ112 から構成されている。前記プッシャ111 は、その
プレス側の端部に、U字状の切欠き111hが形成されてお
り、その切欠き111hが、前記案内シュート102 の下端の
直下に配置されている。このため、搬送機101 によって
搬送されたビレットBは、案内シュート102 を通って、
供給部110 のプッシャ111 の切欠き111h内に、ビレット
Bの軸方向が鉛直に配置された状態で落下する。そし
て、供給部110 のシリンダ112 によってプッシャ111 を
鍛造プレスに向けて前進させれば、ビレットBはプッシ
ャ111 の切欠き111hに保持されているので、ビレットB
を、その軸方向を鉛直に立てた状態で鍛造プレスの0工
程位置に供給することができる。
【0004】図8は従来例2のビレット供給装置150 の
概略説明図であって、(A)は側面図であり、(B)は
(A)のVIIB−VIIB線縦断面矢視図である。同図に示す
ように、従来例2のビレット供給装置150 は、ビレット
Bを鍛造プレスの0工程に供給する供給部160 と、この
供給部160 にビレットBを落下させる案内シュート152
とを備えており、供給部160 と案内シュート152 の間に
は、案内シュート152 から落下したビレットBを、その
軸方向を鉛直に配置した状態で供給部160 に落下させる
位置決め部153 が設けられている。前記供給部160 は、
位置決め部153 から落下したビレットBを左右から挟ん
で支持するための一対のアッタッチメント161 ,161と、
この一対のアッタッチメント161 ,161同士を接近離間さ
せるシリンダ162 と、一対のアッタッチメント161,161
を鍛造プレスに向けて進退させる進退用シリンダ163 を
備えている。このため、案内シュート152 を通って落下
したビレットBは、位置決め部153によって、その軸方
向が鉛直となるように配置されてから供給部160 のテー
ブル164 に落下する。すると、シリンダ162 によって一
対のアッタッチメント161 ,161同士が接近され、一対の
アッタッチメント161 ,161によってビレットBが挟んで
支持される。そして、この状態で進退用シリンダ163 に
よって一対のアッタッチメント161 ,161を鍛造プレスに
向けて前進させて、シリンダ162 によって一対のアッタ
ッチメント161 ,161を離間させれば、ビレットBを、そ
の軸方向が鉛直に配置した状態で鍛造プレスの0工程に
供給できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来例1の
ビレット供給装置100 では、ビレットBはプッシャ111
の切欠き111hに収容されているため、鍛造プレスと逆
側、つまりシリンダ112 側や、側方にビレットBが転倒
することを防ぐことはできる。しかし、ビレットBの鍛
造プレス側には何も設けられていないため、ビレットB
が案内シュート102から落下したときやビレットBを鍛
造プレスに向けて移動させるときに、ビレットBが鍛造
プレス側に転倒してしまう可能性がある。すると、鍛造
プレスにビレットBが供給されず、鍛造作業が停止して
しまうし、転倒したビレットBとプッシャ111 が接触す
ると、プッシャ111 等が破損し、装置が故障してしまう
可能性があるという問題がある。また、従来例2のビレ
ット供給装置150 では、一対のアッタッチメントによっ
てビレットBを挟んで支持しているので、ビレットBを
鍛造プレスに向けて移動させている途中にビレットBが
転倒することは防ぐことはできる。しかし、供給部160
のテーブル164 上には、ビレットBを保持する部材等が
ないので、ビレットBが位置決め部153 からテーブル16
4 上に落下したときに、ビレットBが転倒してしまう可
能性がある。すると、鍛造プレスにビレットBが供給さ
れず、鍛造作業が停止してしまうし、転倒したビレット
Bと一対のアッタッチメント161 ,161が接触すると、一
対のアッタッチメント161 ,161等が破損し、装置が故障
してしまう可能性があるという問題がある。さらに、従
来例1、従来例2いずれの場合も、ビレットBが誤って
2個同時に供給部に落下してくれば、ビレットBを鍛造
プレスに供給できなくなるし、鍛造プレスにビレットB
を移動している途中にビレットBが落下してくれば、そ
のビレットBと供給部が干渉して供給部が故障してしま
う可能性がある。したがって、一のビレットBを案内シ
ュートに供給してから次のビレットBを案内シュートに
供給するまでには一定の時間間隔をあけなければならな
いので、ビレットBを搬送するサイクルタイムが長くな
るという問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、搬送中のビレ
ットが転倒することを確実に防ぐことができ、ビレット
を鍛造プレスに確実に1個ずつ供給することができ、ビ
レットを搬送するサイクルタイムを短くすることができ
るビレット供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のビレット供給
装置は、ビレット搬送手段から供給されたビレットを鍛
造プレスの0工程に供給するビレット供給装置であっ
て、該ビレット供給装置が、前記ビレット搬送手段から
供給された前記ビレットを、その軸が鉛直方向を向くよ
うに位置決めする位置決め手段と、該位置決め手段によ
って位置決めされた前記ビレットを、その軸が鉛直方向
を向いた状態で前記鍛造プレスの0工程まで搬送する移
動手段とからなり、前記位置決め手段が、前記ビレット
搬送手段の下方に設けられた一対の支持部材と、該一対
の支持部材を接近離間させる開閉装置とからなり、前記
一対の支持部材間に、該一対の支持部材の対向する内面
によって、前記ビレット搬送手段から供給された前記ビ
レットを位置決めして保持する支持孔が形成されてお
り、前記開閉装置が、通常は前記一対の支持部材を互い
に接近させておき、前記移動手段が前記ビレットを前記
鍛造プレスの0工程に搬送するときは、前記一対の支持
部材を離間させることを特徴とする。請求項2のビレッ
ト供給装置は、請求項1記載の発明において、前記一対
の支持部材が、前記ビレットの軸方向中央部より上方の
部分を位置決めして保持することを特徴とする。請求項
3のビレット供給装置は、請求項1記載の発明におい
て、前記一対の支持部材を互いに接近した状態におい
て、前記一対の支持部材の前端部同士が、互い違いに交
差することを特徴とする。請求項4のビレット供給装置
は、請求項1記載の発明において、前記一対の支持部材
の前端部が、水平面内で揺動可能に設けられており、前
記開閉装置が、エアシリンダであり、該エアシリンダ
が、通常は前記一対の支持部材の前端部同士を接近させ
ておくことを特徴とする。請求項5のビレット供給装置
は、請求項4記載の発明において、前記ビレットが前記
一対の支持部材の支持孔に保持されたときに、前記支持
部材の前端部および後端部の内面が、前記ビレットに接
するように設けられており、前記一対の支持部材が、そ
の前端と後端との間に設けられた支持軸を支点として、
水平面内で揺動可能に設けられており、前記一対の支持
部材の後端部が、後端部同士の間隔が前記ビレットの外
径よりも狭く保ったままで接近離間しするように形成さ
れており、前記一対の支持部材の前端同士が離間する
と、該一対の支持部材の後端部の内面によって前記ビレ
ットが前方に押し出され、前記一対の支持部材の後端部
が、前記支持孔が形成されていた位置に配置されること
を特徴とする。請求項6のビレット供給装置は、請求項
1記載の発明において、前記移動手段が、前記ビレット
を前記位置決め装置から前記鍛造プレスの0工程まで移
動させる移動経路の両側に設けられた一対の把持爪と、
該一対の把持爪を、互いに接近離間させる爪作動装置
と、前記一対の把持爪を、前記移動経路に沿って移動さ
せる爪移動装置とからなることを特徴とする。請求項7
のビレット供給装置は、請求項6記載の発明において、
前記爪作動装置が、前記移動経路と平行な一対の作動軸
と、該一対の作動軸を、各作動軸の中心軸周りに、同時
に回転させる回転部とからなり、前記一対の把持爪の下
端が、前記一対の作動軸にそれぞれ取り付けられてお
り、前記一対の作動軸を回転させると、前記一対の把持
爪の上端同士が接近離間することを特徴とする。請求項
8のビレット供給装置は、請求項7記載の発明におい
て、前記回転部が、前記一対の作動軸にそれぞれ取り付
けられ、互いに噛み合う一対の歯車と、該一対の作動軸
のうち、一方の作動軸を回転させる駆動装置とからなる
ことを特徴とする。請求項9のビレット供給装置は、請
求項8記載の発明において、前記一対の作動軸がスプラ
インシャフトであり、前記一対の歯車の中心に、前記一
対のスプラインシャフトが摺動可能に挿入されるスプラ
インが形成されており、前記爪移動装置が、前記一対の
スプラインシャフトを、その軸方向に沿って、同時に同
じ方向に移動させることを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、ビレットをビレ
ット搬送手段から位置決め手段に供給すれば、一対の支
持部材のガイド作用によって、ビレットを、その軸方向
を鉛直に向けた状態で確実に位置決めすることができ
る。しかも、ビレットは、一対の支持部材間に形成され
た支持孔内に保持されるから、位置決め手段に供給され
たときに転倒することを防ぐことができる。また、移動
手段によってビレットを鍛造プレスの0工程まで搬送す
るときには、開閉装置によって一対の支持部材同士が離
間されるので、ビレットを搬送する邪魔にならない。請
求項2の発明によれば、ビレットが、その上方部分を保
持されるので、ビレット搬送手段から供給されたとき
に、ビレットが転倒することを確実に防ぐことができ
る。請求項3発明によれば、一対の支持部材の前端同士
が互い違いに交差しているから、一対の支持部材の前端
間には隙間ができない。このため、ビレットが支持孔内
に供給されたときに、ビレットが転倒して、一対の支持
部材の外方に飛び出したりすることを確実に防ぐことが
できる。請求項4の発明によれば、一対の支持部材の前
端部が、水平面内で揺動可能に設けられており、そし
て、エアシリンダによって、通常は前端部同士が接近さ
せられている。このため、一対の支持部材の支持孔に供
給されたビレットが傾いて一対の支持部材の前端部を押
しても、一対の支持部材の前端部が移動しない。よっ
て、ビレットを支持孔内に確実に保持することができ、
ビレットが転倒することを防ぐことができる。また、移
動手段によってビレットを移動させるときに、ビレット
によって一対の支持部材の前端部を押せば、その力が一
定以上となると、その力をエアシリンダが吸収する。す
ると、各支持部材の前端部が揺動し、前端部同士が離間
するので、ビレットを一対の支持部材の支持孔からその
外部に移動させることができる。しかも、ビレットが一
対の支持部材より外方に移動すると、支持部材の前端に
加わる力がなくなるので、エアシリンダによって、一対
の支持部材の前端部同士が再び接近される。つまり、ビ
レットの移動に対応して、自動的に一対の支持部材の前
端同士を接近離間させることができるので、一対の支持
部材が開閉するタイミングの制御が不要であり、装置の
構造を簡単にすることができる。請求項5の発明によれ
ば、一対の支持部材は、ビレットが支持孔に保持された
ときに、その前端部および後端部の内面が、ビレットに
接するように設けられており、しかも、支持軸は一対の
支持部材の前端と後端の間に設けられている。このた
め、一対の支持部材の前端部同士が離間すると、その後
端部はビレットに接触したまま、互いに接近しながら前
方に向かって揺動する。つまり、一対の支持部材の後端
部は、その内面が支持部材の背面部分を前方に押し出し
ながら揺動するので、ビレットが一対の支持部材の前端
部を押す力を軽減することができ、ビレットが変形する
ことを防ぐことができる。また、一対の支持部材の後端
部は、一対の支持部材の前端部同士が離間すると、後端
部同士の間隔がビレットの外径よりも狭くなり、かつ支
持孔が形成されていた位置まで移動するように形成され
ているので、支持孔内のビレットを鍛造プレスの0工程
に搬送している途中に別なビレットがビレット搬送手段
から位置決め手段に供給されても、別なビレットの落下
を一対の支持部材の後端部によって防ぐことができる。
しかも、ビレットの搬送が終了して、一対の支持部材の
前端部同士が再び接近すれば、後端部は支持孔が形成さ
れていた位置から移動するので、別なビレットを支持孔
内に供給することができる。したがって、一のビレット
を位置決め手段の一対の支持部材に供給してから、次の
ビレットを位置決め手段の一対の支持部材に供給するま
でに時間間隔をあけなくてもよいので、ビレットを搬送
するサイクルタイムがを短くすることができる。請求項
6の発明によれば、爪作動装置によって、一対把持爪を
支持孔内に保持されたビレットに接近させれば、一対の
把持爪の間にビレットを挟んで保持することができる。
そして、一対の把持爪の間にビレットを挟んだ状態で爪
移動装置によって一対の把持爪を鍛造プレスの0工程ま
で移動させて、そこで爪作動装置によって一対の把持爪
同士を離間させれば、ビレットを鍛造プレスの0工程に
供給することができる。しかも、ビレットの移動中は、
ビレットを一対の把持爪が挟んで保持しているので、移
動中にビレットが転倒することを防ぐことができる。請
求項7の発明によれば、一対の作動軸を同時に回転させ
れば、一対の把持爪の上端が揺動して、互いに接近離間
するので、ビレットを保持開放することができる。しか
も、一対の軸を同時に回転させるだけで一対の把持爪の
接近離間させることができるから、爪作動装置の構造を
簡単にすることができる。請求項8の発明によれば、一
方の作動軸を回転させれば、一対の歯車を介して他方の
作動軸も同時に回転する。つまり、一対の作動軸が回転
を開始するタイミング、回転を停止するタイミングおよ
び一対の作動軸の回転速度を同期させることができるの
で、一対の把持爪の動きを完全に同期させることができ
る。したがって、ビレットを確実に移動経路における一
定の位置で把持することができるので、鍛造プレスの0
工程へのビレットの移動を安定して行うことができる。
請求項9の発明によれば、一対のスプラインシャフト
を、その軸方向に沿って、同時に同じ方向に移動させれ
ば、一対の把持爪を、同時にビレットの移動経路に沿っ
て移動させることができる。しかも、スプラインシャフ
トのみが移動し、歯車が移動しないので、爪作動装置を
移動させる必要がないし、スプラインシャフトは、歯車
のスプラインと噛合っているから、歯車の回転を、確実
にスプラインシャフトに伝達することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態のビレット供給装
置1の概略説明図である。図2は移動手段20によって
ビレットBを鍛造プレスの0工程POに供給した状態の
概略説明図ある。図1および図2において、符号Cは、
ビレット搬送手段Aの搬送コンベアを示している。この
搬送コンベアCは、その上面にビレットBを載せて搬送
するためのものである。この搬送コンベアCの一端(図
1では左端)には、シュートSが設けられている。この
シュートSは、搬送コンベアC上を搬送されたビレット
Bを、その軸方向の一端から、ビレット搬送手段Aの下
方に設けられたビレット供給装置1上に落下させるため
のものである。
【0010】図1および図2に示すように、本実施形態
のビレット供給装置1は、ビレット搬送手段Aから供給
されたビレットBを鍛造プレスの0工程POに供給する
ためのものであり、ビレット搬送手段AのシュートSか
ら落下したビレットBを受け取り、その軸が鉛直方向を
向くように位置決めするための位置決め手段10と、位
置決め手段10によって位置決めされたビレットBを、
そのままの状態で鍛造プレスの0工程POまで搬送する
移動手段20とから基本構成されている。
【0011】まず、位置決め手段10を説明する。図3
は位置決め手段10の拡大図である。図4は位置決め手
段10の平面図であって、(A)はビレットBを位置決
めした状態の概略説明図であり、(B)はビレットBを
鍛造プレスの0工程に供給する状態の概略説明図であ
る。図3および図4において、符号Tはビレット搬送手
段Aから落下したビレットBが載せられるテーブルを示
している。このテーブルTとビレット搬送手段Aのシュ
ートSの間には位置決め手段10の一対の支持部材1
1,11が配設されている。この一対の支持部材11,
11は、機枠に鉛直に立設された一対の支持軸12,1
2に、各支持軸12を支点として水平面内で揺動可能に
取り付けられている。
【0012】一対の支持部材11は、その互いに対向す
る面に、前端部11a の内面と後端部11b の内面とによっ
て支持溝11c が形成されている。このため、一対の支持
部材11,11の前端部11a ,11a同士が接近した状態
(図4(A)参照)では、一対の支持部材11,11の
支持溝11c によって支持孔11h が形成されるのである。
この支持孔11h は、その中心線が鉛直方向を向くように
形成されており、シュートSの直下に位置するように形
成されている。また、支持孔11h は、その断面形状が略
6角形状であって、その内接円の直径がビレットBの直
径とほぼ同じ長さになるように形成されている。
【0013】このため、ビレットBをビレット搬送手段
Aから位置決め手段10に供給すれば、ビレットBは、
その外周面が一対の支持部材11,11の対向する面、
つまり支持溝11c の内面によって案内されて、支持孔11
h 内に収容される。そして、支持孔11h はその中心線が
鉛直方向を向くように形成されているから、支持孔11h
内に収容されたビレットBは、その軸方向を鉛直に向け
た状態で確実に位置決めされる。しかも、ビレットB
は、その外周面が、一対の支持部材11,11の支持溝
11c の内面に接した状態で支持孔11h 内に保持されるか
ら、ビレットBが位置決め手段10のテーブルT上に載
ったときに転倒することを防ぐことができる。
【0014】また、前記一対の支持部材11,11は、
ビレットBがテーブルT上に載せられたときにおいて、
ビレットBの軸方向中央部よりも上方を保持する高さに
設けられている。そして、前記一対の支持部材11,1
1は、その前端部11a 同士が接近したときには、両者が
上下方向に沿って互い違いに交差するように形成されて
いる。
【0015】このため、一対の支持部材11,11によ
って支持孔11h 内に収容されたビレットBの上方部分を
保持することができるので、ビレットBが転倒すること
を確実に防ぐことができる。しかも、一対の支持部材1
1,11の前端部11a 同士が互い違いに交差しているか
ら、一対の支持部材11,11の前端部11a 間には隙間
ができない。よって、ビレットBが支持孔内に供給され
たときにビレットBが前方(図4では左側)に傾いて
も、ビレットBを前端部11a によって支えることができ
るので、ビレットBが転倒して一対の支持部材11,1
1の外方に飛び出したりすることを確実に防ぐことがで
きる。
【0016】さらに、一対の支持部材11,11の後端
部11b は、一対の支持部材11,11が揺動したとき
に、その後端部11b 同士の間隔が、ビレットBの外径よ
りも狭く保ったままで接近離間し、かつ後端部11b が支
持孔11h が形成されていた位置まで移動するように形成
されているが、その理由は後述する。
【0017】図3および図4において、符号15は、エ
アシリンダを示している。このエアシリンダ15のピス
トンロッドの先端には、後連結部材14a が取り付けられ
ており、この後連結部材14a の前端部には、一対の前連
結部材14b ,14bの後端がいずれも軸着されている。この
一対の前連結部材14b ,14bの先端は、それぞれ一対の支
持部材11,11の後端部11b に軸着されている。そし
て、このエアシリンダ15は、常に収縮するように空気
圧が加えられている。
【0018】このため、一対の支持部材11,11は、
前後の連結部材14a ,14bを介して、エアシリンダ15に
よってその後端部11b が図中右側に引っ張られている。
つまり、一対の支持部材11,11の後端部11b 同士が
離間するように揺動されているので、一対の支持部材1
1,11の前端部11a 同士は、常に接近されている。
【0019】そして、一対の支持部材11,11の支持
孔11h に供給されたビレットBが傾いて一対の支持部材
11,11の前端部11a を押しても、一対の支持部材1
1,11の前端部11a が移動しない。よって、ビレット
Bを支持孔11h 内に確実に保持しておくことができ、ビ
レット搬送手段Aから位置決め手段10にビレットBが
供給されたときに、ビレットBが転倒することを防ぐこ
とができる。
【0020】上記のごとき構成であるから、位置決め手
段10によれば、一対の支持部材11,11のガイド作
用によって、ビレットBを、その軸方向を鉛直に向けた
状態で確実に位置決めすることができる。しかも、ビレ
ットBは、一対の支持部材11,11間に形成された支
持孔11h 内に保持されるから、位置決め手段10に供
給されたときに転倒することを防ぐことができる。
【0021】なお、一対の支持部材11,11の前端部
11a 同士を接近させておく装置は、エアシリンダ15に
限られず、通常は一対の支持部材11,11の前端部11
a 同士を接近させておくことができ、後述するように一
対の支持部材11,11の前端部11a 同士を離間させる
力が加わったときには、その力が一定以上となると、そ
の力を吸収して一対の支持部材11,11の前端部11a
同士を離間させることができるものであれば、例えばバ
ネ等のような緩衝材であってもよく、特に限定はない。
【0022】つぎに、移動手段20を説明する。図5は
把持爪21の概略説明図であり、(A)はビレットBを
離した状態の説明図であり、(B)はビレットBを支持
した状態の説明図である。図1および図5に示すよう
に、前記位置決め手段10の一対の支持部材11,11
に保持された状態におけるビレットBの側方には、ビレ
ットBを挟むように、一対の把持爪21,21が配設さ
れている。この一対の把持爪21,21は、その上端に
ビレットBを挟んで支持するための支持溝が形成されて
いる。このため、一対の把持爪21,21の上端同士を
接近させれば、一対の把持爪21,21の上端の支持溝
の間にビレットBを挟んで支持することができ、逆に、
一対の把持爪21,21の上端同士を離間させれば、ビ
レットBを開放することができる。
【0023】つぎに、爪作動装置22について説明す
る。図6は図1の縦断面矢視図であり、(A)はVIA -V
IA線縦断面図であり、(B)はVIB -VIB線縦断面図であ
る。図5および図6に示すように、前記位置決め手段1
0の下方には、一対の作動軸24,24が水平かつ互い
に平行に設けられている。この一対の作動軸24,24
は、いずれもビレットBが前記位置決め手段10から鍛
造プレスのO工程POまで移動する時の移動方向(以
下、単にビレットBの移動径路という)と平行に設けら
れている。各作動軸24は、その先端部24a は単なる円
柱状であるが、その中央部から後端部は、その外周面に
スプラインが形成されたスプラインシャフト24b となっ
ている。
【0024】また、各作動軸24は、その先端部24a
が、機枠に設けられた軸受によって、その中心軸まわり
に回転自在かつ軸方向摺動自在に支持されている。そし
て、一対の作動軸24,24において、その右側の作動
軸24の先端には、一対の把持爪21,21のうち右側
の把持爪21の下端が固定されており、その左側の作動
軸24の先端には、左側の把持爪21の下端が固定され
ている。一方、一対の作動軸24,24の後端部は、い
ずれも爪移動装置30の連結部材33に軸着されてい
る。この爪移動装置30は、一対の作動軸24,24
を、同時にその軸方向に移動させるものであるが、詳細
は後述する。
【0025】図1および図6に示すように、一対の作動
軸24,24において、その先端部24a と後端部の間に
おけるスプラインシャフト24b は、一対の作動軸保持部
25,25によって保持されている。各作動軸保持部2
5は、その内部に互いに噛み合った一対の歯車25a ,25a
を、それぞれその中心軸まわりに回転可能に収容してい
る。また、この一対の歯車25a ,25aは、その中心軸が
それぞれ前記一対の作動軸24,24の中心軸と一致す
るよう配設されている。そして、各歯車25a には、その
中心線が各作動軸24の中心軸と一致するスプラインが
形成されており、このスプラインには、作動軸24のス
プラインシャフト24b が、ボールを介して、その軸方向
に摺動可能に挿入されている。
【0026】また、一対の作動軸保持部25,25の間
には、スプラインナット23a が設けられている。このス
プラインナット23a は、一対の作動軸24,24のう
ち、一方の作動軸24(図6(B)では左方)のスプラ
インシャフト24b に取り付けられている。このスプライ
ンナット23a は、作動軸24に対して、作動軸24の軸
まわりの回転は固定されているが、作動軸24の軸方向
には移動可能に取り付けられている。また、スプライン
ナット23a の外周面には連結アーム23c の基端が取り付
けられており、この連結アーム23c の先端に油圧シリン
ダ23b のロッドが軸着されている。また、油圧シリンダ
23b のシリンダは機枠に軸着されている。
【0027】このため、油圧シリンダ23b を収縮させる
と、連結アーム23c の先端が作動軸24を支点として揺
動され、左方の作動軸24が時計回りに回転される。す
ると、左方の作動軸24とともに、この作動軸24が挿
入されている左方の歯車25aも時計回りに回転する。す
ると、左方の歯車25a と噛み合っている右方の歯車25a
は、左方の歯車25a と逆方向、つまり反時計回りに回転
し、この右方の歯車25a に挿入されている右方の作動軸
24も、左方の作動軸24と逆方向に回転する。このた
め、この一対の作動軸24,24に固定されている一対
の把持爪21,21の上端同士が接近されるので、ビレ
ットBを支持することができる(図5(A))。逆に、
油圧シリンダ23b を伸長させると、左方の作動軸24は
反時計回りに回転し、左方の歯車25a も反時計回りに回
転する。すると、右方の歯車25a とともに右方の作動軸
24は時計回りに回転する。よって、この一対の作動軸
24,24に固定されている一対の把持爪21,21の
上端同士が離間されるので、ビレットBを開放すること
ができる(図5(B))。
【0028】そして、左方の作動軸24を回転させるだ
けで、一対の歯車25a ,25aを介して右方の作動軸24
を、左方の作動軸24と同時かつ逆方向に回転させるこ
とができるので、一対の作動軸24,24が回転を開始
するタイミング、回転を停止するタイミングおよび一対
の作動軸24,24の回転速度を同期させることができ
るので、一対の把持爪21,21の動きを完全に同期さ
せることができる。したがって、ビレットBを確実に移
動経路における一定の位置で把持することができる。
【0029】上記の一対の歯車25a ,25a、スプラインナ
ット23a 、油圧シリンダ23b および連結アーム23c が回
転部23であり、このうちスプラインナット23a 、油圧
シリンダ23b および連結アーム23c が特許請求の範囲に
いう駆動装置である。なお、駆動装置は、上記の構成に
限られず、一方の作動軸24を正転逆転させることがで
き、しかも作動軸24をその軸方向に移動可能に保持す
ることができるものであれば、特に限定はない。さらに
なお、回転部23は、一対の作動軸24,24を同期し
て逆方向に回転させることができるものであれば、特に
限定はない。
【0030】つぎに、爪移動装置30を説明する。図1
に示すように、前記一対の作動軸24,24の後端部に
は、いずれも爪移動装置30が連結部材33に軸着され
ている。この連結部材33の他端には、揺動アーム32
の先端が軸着されている。この連結部材33の基端は、
図示しないACサーボモータ等の駆動モータの主軸31
に取り付けられている。この駆動モータの主軸31は、
前記作動軸24の軸方向と垂直になるように配設されて
いる。このため、主軸31を正転逆転させれば、揺動ア
ーム32の先端が、その基端を支点として前後方向(図
1では左右方向)に揺動し、連結部材33を介して一対
の作動軸24,24を、その軸方向に同時に移動させる
ことができる。
【0031】上記のごとき構成であるから、移動手段2
0によれば、爪作動装置22の回転部23によって、一
対の作動軸24,24を同時に逆方向に回転させること
ができる。すると、一対の把持爪21,21の上端同士
を一対の支持部材11,11の支持孔11h 内に保持され
たビレットBに接近離間させることができるので、一対
の把持爪21,21によってビレットBを支持開放する
ことができる。また、一対の把持爪21,21によって
ビレットBを挟んだ状態で爪移動装置30によって一対
の作動軸24,24を前進(図1では左方向)させれ
ば、ビレットBを鍛造プレスの0工程P0まで移動させ
ることができる。しかも、ビレットBの移動中は、ビレ
ットBを一対の把持爪21,21が挟んで支持している
ので、移動中にビレットBが転倒することを防ぐことが
できる。
【0032】また、一対の作動軸24,24は、一対の
歯車25a ,25aおよびスプラインナット23a に対して摺動
自在に取り付けられているから、一対の作動軸24,2
4がその軸方向に移動しても、一対の歯車25a ,25aおよ
び回転部23のスプラインナット23a は移動せず、ま
た、一対の作動軸24,24の移動の邪魔にならない。
したがって、爪作動装置22を一対の作動軸24,24
の移動に合わせて移動させる移動機構を設ける必要がな
い。さらに、各作動軸24のスプラインシャフト24b
と、スプラインナット23a および歯車25a のスプライン
は確実に噛合っているから、スプラインナット23a や歯
車25a から作動軸24に、または作動軸24から歯車25
a に回転を確実に伝達することができる。
【0033】つぎに、本実施形態のビレット供給装置1
の作用と効果を説明する。まず、図示しないインダクシ
ョンヒーターからビレットBがビレット搬送手段Aの搬
送コンベアC上に載せられる。このとき、ビレットBは
その軸方向が搬送コンベアCの送り方向と平行(図1で
は左右方向)となるように載せられている。この状態
で、搬送コンベアCによってビレットBがシュートSま
で搬送されると、ビレットBはシュートSを通ってビレ
ット供給装置1の位置決め手段10の一対の支持部材1
1,11に落下される。すると、このビレットBは、一
対の支持部材11,11の支持溝11c の内面に案内され
て、その軸方向が鉛直方向を向くように位置決めされ、
テーブルT上に載せられる。このとき、ビレットBは、
一対の支持部材11,11の支持孔11h に収容されてお
り、その軸方向中央部より上方が一対の支持部材11,
11によって支持されているので、ビレットBは位置決
めされた状態でテーブルT上に確実に配置される。
【0034】ビレットBがテーブルT上に載せられる
と、移動手段20の回転部23によって、一対の作動軸
24,24が、互いに逆方向に回転される。すると、一
対の把持爪21,21の上端が、その下端を支点とし
て、互いに接近するように揺動し、一対の支持部材1
1,11の支持孔11h 間に収容されているビレットBを
挟んで支持する。
【0035】ついで、移動手段20の爪移動装置30に
よって、一対の作動軸24,24が前方(図1では左
方)に同時に移動される。すると、一対の把持爪21,
21が、その上端間にビレットBを挟んだままで、前方
に移動される。
【0036】このとき、一対の支持部材11,11の前
端部11a の内面は、ビレットBによって前方に押され
る、つまり一対の支持部材11,11には、その前端部
11a 同士を離間させる力が加わる。そして、その力が一
定以上となると、その力をエアシリンダ15が伸長しな
がら吸収するので、一対の支持部材11,11は、その
前端部11a 同士を離間するように、支持軸12周りに揺
動する。すると、離間した一対の支持部材11,11
は、その前端部11a 同士の間を通って、ビレットを一対
の支持部材の支持孔からその外部に移動させることがで
きる。
【0037】上述したように、一対の支持部材11,1
1の支持孔11h において、ビレットBは、その外周面が
一対の支持部材11,11の前端部11a および後端部11
b の内面に接している。このため、一対の支持部材1
1,11の前端部11a 同士が離間すると、その後端部11
b はビレットBに接触したまま、互いに接近しながら前
方に向かって揺動する。つまり、一対の支持部材11,
11の後端部11b は、その内面がビレットBの背面部分
を前方に押し出しながら揺動する。よって、ビレットB
が一対の支持部材11,11の前端部11a を押す力を軽
減することができ、ビレットBが変形することを防ぐこ
とができる。
【0038】そして、ビレットBが鍛造プレスの0工程
P0まで移動すると、移動手段20の回転部23によっ
て、一対の作動軸24,24が、一対の把持爪21,2
1の上端同士が互いに離間するように回転されるので、
ビレットBが一対の把持爪21,21から開放され、ビ
レットBを鍛造プレスの0工程P0に供給することがで
きる(図2)。一対の把持爪21,21がビレットBを
開放すると、一対の把持爪21,21の上端同士が互い
に離間したままで、移動手段20の爪移動装置30によ
って、一対の作動軸24,24が後方に移動されて、元
の位置に復帰する(図1)。
【0039】また、一対の支持部材11,11の支持孔
11h からビレットBが外方に移動されると、一対の支持
部材11,11の前端部11a に加わる力がなくなるの
で、エアシリンダ15によって、一対の支持部材11,
11は、その前端部11a 同士が接近するように揺動され
る。つまり、エアシリンダ15によって、通常は、一対
の支持部材11,11の前端部11a 同士が接近するよう
に、一対の支持部材11,11を揺動させておくこと
で、ビレットBの移動に対応して、自動的に一対の支持
部材11,11の前端部11a 同士を接近離間させること
ができる。したがって、一対の支持部材11,11の前
端部11a 同士を開閉するタイミングの制御が不要であ
り、装置の構造を簡単にすることができる。
【0040】さらに、一対の支持部材11,11の後端
部11b は、一対の支持部材11,11の前端部11a 同士
が離間すると、後端部11b 同士の間隔がビレットBの外
径よりも狭くなり、かつ支持孔11h が形成されていた位
置まで移動するように形成されている。このため、移動
手段20によって一対の支持部材11,11の支持孔11
h 内のビレットBを鍛造プレスの0工程POに搬送して
いる途中に、別なビレットBがビレット搬送手段Aのシ
ュートSから供給されても、別なビレットBは、一対の
支持部材11,11の後端部11b の上面によって受け止
められる。つまり、別なビレットBがテーブルTやビレ
ットBの移動経路などに落下をすることを防ぐことがで
きる。そして、一対の支持部材11,11の前端部11a
同士が再び接近すると、一対の支持部材11,11の後
端部11b の支持孔11h の位置から移動するので、その上
面によって受け止められていたビレットBは支持孔11h
内に、自然に落下する。
【0041】したがって、一のビレットBを位置決め手
段10の一対の支持部材11,11に供給してから、次
のビレットBを位置決め手段10の一対の支持部材1
1,11に供給するまでに時間間隔をあけなくてもよい
ので、ビレットBを搬送するサイクルタイムがを短くす
ることができる。
【0042】上記のごとき構成であるから、本実施形態
のビレット供給装置1によれば、搬送中のビレットBが
転倒することを確実に防ぐことができ、ビレットBを鍛
造プレスに確実に1個ずつ供給することができ、ビレッ
トBを搬送するサイクルタイムを短くすることができる
という効果を奏する。
【0043】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、一対の支持部
材のガイド作用によって、ビレットを、その軸方向を鉛
直に向けた状態で確実に位置決めすることができ、しか
も、ビレットが位置決め手段に供給されたときに転倒す
ることを防ぐことができる。また、一対の支持部材同士
がビレットを搬送する邪魔にならない。請求項2の発明
によれば、ビレットが、その上方部分を保持されるの
で、ビレット搬送手段から供給されたときに、ビレット
が転倒することを確実に防ぐことができる。請求項3発
明によれば、ビレットが支持孔内に供給されたときに、
ビレットが転倒して、一対の支持部材の外方に飛び出し
たりすることを確実に防ぐことができる。請求項4の発
明によれば、ビレットを支持孔内に確実に保持すること
ができ、ビレットが転倒することを防ぐことができ、一
対の支持部材の前端部同士が接近離間するタイミングの
制御が不要であり、装置の構造を簡単にすることができ
る。請求項5の発明によれば、ビレットが一対の支持部
材の前端部を押す力を軽減することができ、ビレットが
変形することを防ぐことができる。一のビレットを位置
決め手段の一対の支持部材に供給してから、次のビレッ
トを位置決め手段の一対の支持部材に供給するまでに時
間間隔をあけなくてもよいので、ビレットを搬送するサ
イクルタイムがを短くすることができる。請求項6の発
明によれば、一対の把持爪の間にビレットを挟んで鍛造
プレスの0工程に供給することができ、移動中にビレッ
トが転倒することを防ぐことができる。請求項7の発明
によれば、一対の把持爪によってビレットを保持開放す
ることができ、しかも、爪作動装置の構造を簡単にする
ことができる。請求項8の発明によれば、ビレットを確
実に移動経路における一定の位置で把持することができ
るので、鍛造プレスの0工程へのビレットの移動を安定
して行うことができる。請求項9の発明によれば、一対
の把持爪を同時に、ビレットの移動経路に沿って移動さ
せることができ、しかも、歯車の回転を、確実にスプラ
インシャフトに伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のビレット供給装置1の概略説明図
である。
【図2】移動手段20によってビレットBを鍛造プレス
の0工程POに供給した状態の概略説明図ある。
【図3】位置決め手段10の要部拡大図である。
【図4】位置決め手段10の平面図であって、(A)は
ビレットBを位置決めした状態の概略説明図であり、
(B)はビレットBを鍛造プレスの0工程に供給する状
態の概略説明図である。
【図5】把持爪21の概略説明図であり、(A)はビレ
ットBを離した状態の説明図であり、(B)はビレット
Bを支持した状態の説明図である。
【図6】図1の縦断面矢視図であり、(A)はVIA -VIA
線縦断面図であり、(B)はVIB -VIB線縦断面図であ
る。
【図7】従来例1のビレット供給装置100 の概略説明図
である。
【図8】従来例2のビレット供給装置150 の概略説明図
であって、(A)は側面図であり、(B)は(A)のVI
IB−VIIB線縦断面矢視図である。
【符号の説明】
1 ビレット供給装置 10 位置決め手段 11 支持部材 11a 前端部 11b 後端部 11h 支持孔 12 支持軸 15 エアシリンダ 20 移動手段 21 把持爪 22 爪作動装置 23 回転部 24 作動軸 24b スプラインシャフト 25a 歯車 30 爪移動装置 A ビレット供給装置 B ビレット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビレット搬送手段から供給されたビレット
    を鍛造プレスの0工程に供給するビレット供給装置であ
    って、該ビレット供給装置が、前記ビレット搬送手段か
    ら供給された前記ビレットを、その軸が鉛直方向を向く
    ように位置決めする位置決め手段と、該位置決め手段に
    よって位置決めされた前記ビレットを、その軸が鉛直方
    向を向いた状態で前記鍛造プレスの0工程まで搬送する
    移動手段とからなり、前記位置決め手段が、前記ビレッ
    ト搬送手段の下方に設けられた一対の支持部材と、該一
    対の支持部材を接近離間させる開閉装置とからなり、前
    記一対の支持部材間に、該一対の支持部材の対向する内
    面によって、前記ビレット搬送手段から供給された前記
    ビレットを位置決めして保持する支持孔が形成されてお
    り、前記開閉装置が、通常は前記一対の支持部材を互い
    に接近させておき、前記移動手段が前記ビレットを前記
    鍛造プレスの0工程に搬送するときは、前記一対の支持
    部材を離間させることを特徴とするビレット供給装置。
  2. 【請求項2】前記一対の支持部材が、前記ビレットの軸
    方向中央部より上方の部分を位置決めして保持すること
    を特徴とする請求項1記載のビレット供給装置。
  3. 【請求項3】前記一対の支持部材を互いに接近した状態
    において、前記一対の支持部材の前端部同士が、互い違
    いに交差することを特徴とする請求項1記載のビレット
    供給装置。
  4. 【請求項4】前記一対の支持部材の前端部が、水平面内
    で揺動可能に設けられており、前記開閉装置が、エアシ
    リンダであり、該エアシリンダが、通常は前記一対の支
    持部材の前端部同士を接近させておくことを特徴とする
    請求項1記載のビレット供給装置。
  5. 【請求項5】前記ビレットが前記一対の支持部材の支持
    孔に保持されたときに、前記支持部材の前端部および後
    端部の内面が、前記ビレットに接するように設けられて
    おり、前記一対の支持部材が、その前端と後端との間に
    設けられた支持軸を支点として、水平面内で揺動可能に
    設けられており、前記一対の支持部材の後端部が、後端
    部同士の間隔が前記ビレットの外径よりも狭く保ったま
    まで接近離間しするように形成されており、前記一対の
    支持部材の前端同士が離間すると、該一対の支持部材の
    後端部の内面によって前記ビレットが前方に押し出さ
    れ、前記一対の支持部材の後端部が、前記支持孔が形成
    されていた位置に配置されることを特徴とする請求項4
    記載のビレット供給装置。
  6. 【請求項6】前記移動手段が、前記ビレットを前記位置
    決め装置から前記鍛造プレスの0工程まで移動させる移
    動経路の両側に設けられた一対の把持爪と、該一対の把
    持爪を、互いに接近離間させる爪作動装置と、前記一対
    の把持爪を、前記移動経路に沿って移動させる爪移動装
    置とからなることを特徴とする請求項1記載のビレット
    供給装置。
  7. 【請求項7】前記爪作動装置が、前記移動経路と平行な
    一対の作動軸と、該一対の作動軸を、各作動軸の中心軸
    周りに、同時に回転させる回転部とからなり、前記一対
    の把持爪の下端が、前記一対の作動軸にそれぞれ取り付
    けられており、前記一対の作動軸を回転させると、前記
    一対の把持爪の上端同士が接近離間することを特徴とす
    る請求項6記載のビレット供給装置。
  8. 【請求項8】前記回転部が、前記一対の作動軸にそれぞ
    れ取り付けられ、互いに噛み合う一対の歯車と、該一対
    の作動軸のうち、一方の作動軸を回転させる駆動装置と
    からなることを特徴とする請求項7記載のビレット供給
    装置。
  9. 【請求項9】前記一対の作動軸がスプラインシャフトで
    あり、前記一対の歯車の中心に、前記一対のスプライン
    シャフトが摺動可能に挿入されるスプラインが形成され
    ており、前記爪移動装置が、前記一対のスプラインシャ
    フトを、その軸方向に沿って、同時に同じ方向に移動さ
    せることを特徴とする請求項8記載のビレット供給装
    置。
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