JP2003288836A - 冷陰極電界電子放出素子及びその製造方法、並びに、冷陰極電界電子放出表示装置及びその製造方法 - Google Patents

冷陰極電界電子放出素子及びその製造方法、並びに、冷陰極電界電子放出表示装置及びその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲート電極及び絶縁層に形成された開口部の底
部に、開口部に対して自己整合的に電子放出部を形成す
ることを可能とする冷陰極電界電子放出素子の製造方法
を提供する。 【解決手段】冷陰極電界電子放出素子の製造方法におい
ては、孔部11Aを有し、露光光を透過させない材料か
ら成るカソード電極11を形成し、次いで、感光性材料
から成る絶縁層12及びゲート電極13を形成した後、
孔部11Aを露光用マスクとして裏面露光方式に基づき
絶縁層13及びゲート電極12に開口部14を形成し、
次いで、感光性材料から成る電子放出部形成層20を全
面に形成した後、孔部11Aを露光用マスクとして背面
露光方式に基づきカソード電極11上から孔部11A内
に亙り、電子放出部形成層20から成る電子放出部15
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷陰極電界電子放
出素子及びその製造方法、並びに、冷陰極電界電子放出
表示装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受像機や情報端末機器に用
いられる表示装置の分野では、従来主流の陰極線管(C
RT)から、薄型化、軽量化、大画面化、高精細化の要
求に応え得る平面型(フラットパネル型)の表示装置へ
の移行が検討されている。このような平面型の表示装置
として、液晶表示装置(LCD)、エレクトロルミネッ
センス表示装置(ELD)、プラズマ表示装置(PD
P)、冷陰極電界電子放出表示装置(FED:フィール
ドエミッションディスプレイ)を例示することができ
る。このなかでも、液晶表示装置は情報端末機器用の表
示装置として広く普及しているが、据置き型のテレビジ
ョン受像機に適用するには、高輝度化や大型化に未だ課
題を残している。これに対して、冷陰極電界電子放出表
示装置は、熱的励起によらず、量子トンネル効果に基づ
き固体から真空中に電子を放出することが可能な冷陰極
電界電子放出素子(以下、電界放出素子と呼ぶ場合があ
る)を利用しており、高輝度及び低消費電力の点から注
目を集めている。
【0003】図32及び図33に、電界放出素子を備え
た冷陰極電界電子放出表示装置(以下、表示装置と呼ぶ
場合がある)の一例を示す。尚、図32は従来の表示装
置の模式的な一部端面図であり、図33はカソードパネ
ルCPとアノードパネルAPを分解したときの模式的な
部分的斜視図である。
【0004】図32に示した電界放出素子は、円錐形の
電子放出部を有する、所謂スピント(Spindt)型
電界放出素子と呼ばれるタイプの電界放出素子である。
この電界放出素子は、支持体110上に形成されたカソ
ード電極111と、支持体110及びカソード電極11
1上に形成された絶縁層112と、絶縁層112上に形
成されたゲート電極113と、ゲート電極113及び絶
縁層112に設けられた開口部114(ゲート電極11
3に設けられた第1開口部114A、及び、絶縁層11
2に設けられた第2開口部114B)と、第2開口部1
14Bの底部に位置するカソード電極111上に形成さ
れた円錐形の電子放出部115Aから構成されている。
一般に、カソード電極111とゲート電極113とは、
これらの両電極の射影像が互いに直交する方向に各々ス
トライプ状に形成されており、これらの両電極の射影像
が重複する領域(1画素分の領域に相当する。この領域
を、以下、重複領域あるいは電子放出領域と呼ぶ)に、
通常、複数の電界放出素子が設けられている。更に、か
かる電子放出領域が、カソードパネルCPの有効領域
(実際の表示部分として機能する領域)内に、通常、2
次元マトリックス状に配列されている。
【0005】一方、アノードパネルAPは、基板30
と、基板30上に形成され、所定のパターンを有する蛍
光体層31(31R,31B,31G)と、その上に形
成されたアノード電極33から構成されている。1画素
は、カソードパネル側のカソード電極111とゲート電
極113との重複領域に設けられた電界放出素子の一群
と、これらの電界放出素子の一群に対面したアノードパ
ネル側の蛍光体層31とによって構成されている。有効
領域には、かかる画素が、例えば数十万〜数百万個もの
オーダーにて配列されている。尚、蛍光体層31と蛍光
体層31との間の基板30上にはブラックマトリックス
32が形成されている。
【0006】アノードパネルAPとカソードパネルCP
とを、電子放出領域と蛍光体層31とが対向するように
配置し、周縁部において枠体34を介して接合すること
によって、表示装置を作製することができる。有効領域
を包囲し、画素を選択するための周辺回路が形成された
無効領域(図示した例では、カソードパネルCPの無効
領域)には、真空排気用の貫通孔36が設けられてお
り、この貫通孔36には真空排気後に封じ切られたチッ
プ管37が接続されている。即ち、アノードパネルAP
とカソードパネルCPと枠体34とによって囲まれた空
間は真空となっている。
【0007】カソード電極111には相対的な負電圧が
カソード電極制御回路40から印加され、ゲート電極1
13には相対的な正電圧がゲート電極制御回路41から
印加され、アノード電極33にはゲート電極113より
も更に高い正電圧がアノード電極制御回路42から印加
される。かかる表示装置において表示を行う場合、例え
ば、カソード電極111にカソード電極制御回路40か
ら走査信号を入力し、ゲート電極113にゲート電極制
御回路41からビデオ信号を入力する。カソード電極1
11とゲート電極113との間に電圧を印加した際に生
ずる電界により、量子トンネル効果に基づき電子放出部
115Aから電子が放出され、この電子がアノード電極
33に引き付けられ、蛍光体層31に衝突する。その結
果、蛍光体層31が励起されて発光し、所望の画像を得
ることができる。つまり、この表示装置の動作は、基本
的に、ゲート電極113に印加される電圧、及びカソー
ド電極111を通じて電子放出部115Aに印加される
電圧によって制御される。
【0008】以下、スピント型電界放出素子の製造方法
を、カソードパネルを構成する支持体110等の模式的
な一部端面図である図34の(A)、(B)及び図35
の(A)、(B)を参照して説明する。
【0009】尚、このスピント型電界放出素子は、基本
的には、円錐形の電子放出部115Aを金属材料の垂直
蒸着により形成する方法によって得ることができる。即
ち、ゲート電極113に設けられた第1開口部114A
に対して蒸着粒子は垂直に入射するが、第1開口部11
4Aの開口端付近に形成されるオーバーハング状の堆積
物による遮蔽効果を利用して、第2開口部114Bの底
部に到達する蒸着粒子の量を漸減させ、円錐形の堆積物
である電子放出部115Aを自己整合的に形成する。こ
こでは、不要なオーバーハング状の堆積物の除去を容易
とするために、ゲート電極113及び絶縁層112上に
剥離層116を予め形成しておく方法について説明す
る。尚、図34の(A)、(B)及び図35の(A)、
(B)においては、1つの電子放出部のみを図示した。
【0010】[工程−10]先ず、例えばガラス基板か
ら成る支持体110の上に、例えばポリシリコンから成
るカソード電極用導電材料層をプラズマCVD法にて成
膜した後、リソグラフィ技術及びドライエッチング技術
に基づきカソード電極用導電材料層をパターニングし
て、ストライプ状のカソード電極111を形成する。そ
の後、全面にSiO2から成る絶縁層112をCVD法
にて形成する。
【0011】[工程−20]次に、絶縁層112上に、
ゲート電極用導電材料層(例えば、TiN層)をスパッ
タ法にて成膜し、次いで、ゲート電極用導電材料層をリ
ソグラフィ技術及びドライエッチング技術にてパターニ
ングすることによって、ストライプ状のゲート電極11
3を得ることができる。ストライプ状のカソード電極1
11は、図面の紙面左右方向に延び、ストライプ状のゲ
ート電極113は、図面の紙面垂直方向に延びている。
【0012】[工程−30]その後、再びレジスト層を
形成し、エッチングによってゲート電極113に第1開
口部114Aを形成し、更に、絶縁層112に第2開口
部114Bを形成し、第2開口部114Bの底部にカソ
ード電極111を露出させた後、レジスト層を除去す
る。こうして、図34の(A)に示す構造を得ることが
できる。
【0013】[工程−40]次に、支持体110を回転
させながらゲート電極113上を含む絶縁層112上に
ニッケル(Ni)を斜め蒸着することにより、剥離層1
16を形成する(図34の(B)参照)。このとき、支
持体110の法線に対する蒸着粒子の入射角を十分に大
きく選択することにより(例えば、入射角65度〜85
度)、第2開口部114Bの底部にニッケルを殆ど堆積
させることなく、ゲート電極113及び絶縁層112の
上に剥離層116を形成することができる。剥離層11
6は、第1開口部114Aの開口端から庇状に張り出し
ており、これによって第1開口部114Aが実質的に縮
径される。
【0014】[工程−50]次に、全面に例えば導電材
料としてモリブデン(Mo)を垂直蒸着する(入射角3
度〜10度)。このとき、図35の(A)に示すよう
に、剥離層116上でオーバーハング形状を有する導電
材料層117が成長するに伴い、第1開口部114Aの
実質的な直径が次第に縮小されるので、第2開口部11
4Bの底部において堆積に寄与する蒸着粒子は、次第に
第1開口部114Aの中央付近を通過するものに限られ
るようになる。その結果、第2開口部114Bの底部に
は円錐形の堆積物が形成され、この円錐形の堆積物が電
子放出部115Aとなる。
【0015】[工程−60]その後、図35の(B)に
示すように、リフトオフ法にて剥離層116をゲート電
極113及び絶縁層112の表面から剥離し、ゲート電
極113及び絶縁層112の上方の導電材料層117を
選択的に除去する。こうして、複数のスピント型電界放
出素子が形成されたカソードパネルCPを得ることがで
きる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】かかる表示装置の構成
において、低い駆動電圧で大きな放出電子電流を得るた
めには、電子放出部の先端部を鋭く尖らせることが有効
であり、この観点から、上述のスピント型電界放出素子
の電子放出部115Aは優れた性能を有していると云え
る。また、このようなスピント型電界放出素子の製造方
法は、開口部114A,114Bに対して自己整合的に
円錐形の堆積物を電子放出部115Aとして形成し得る
優れた方法である。しかしながら、円錐形の電子放出部
115Aの形成には高度な加工技術を要し、場合によっ
ては数千万個以上にも及ぶ電子放出部115Aを有効領
域の全域に亙って均一に形成することは、表示装置の大
型化が進み、有効領域の面積が増大するにつれて困難と
なりつつある。また、半導体装置の製造装置を多用する
が故に、特に、表示装置が大型化すると、半導体装置の
製造装置の大型化を図らなければならず、表示装置の製
造コストの増加を招く。
【0017】そこで、円錐形の電子放出部を使用せず、
開口部の底面に露出した平面状の電子放出部を使用す
る、所謂平面型電界放出素子が提案されている。平面型
電界放出素子における電子放出部は、開口部の底部に位
置するカソード電極の上に設けられており、平面状であ
っても高い放出電子電流を達成し得るように、カソード
電極の構成材料よりも仕事関数が低い材料から構成され
ている。かかる材料として、近年、カーボン・ナノチュ
ーブを始めとする各種の炭素系材料が提案されている。
【0018】このような平面型電界放出素子の製造にお
いては、図34の(A)に示した構造を得た後、例え
ば、カーボン・ナノチューブを含むネガ型の感光性ペー
スト層118を、開口部114内を含む全面に形成する
(図36の(A)参照)。その後、感光性ペースト層1
18の露光を行い(図36の(B)参照)、更に、現像
を行い、不要部位の感光性ペースト層118を除去した
後、感光性ペースト層118を焼成することで、電子放
出部115を得ることができる(図36の(C)参
照)。尚、参照番号119は露光用マスクである。
【0019】ところで、感光性ペースト層118を露光
する際、露光用マスク119と開口部114との間に位
置ずれが発生しないように、予め設けられた基準マーカ
ー(図示せず)に対して露光用マスク119の位置合わ
せを行う。
【0020】しかしながら、例えば、支持体110の熱
履歴や、支持体110に形成された各種の層(カソード
電極111、絶縁層112、ゲート電極113等)の応
力等に起因して、支持体110に変形が生じる。その結
果、実際には、感光性ペースト層118の露光の際、露
光用マスク119と開口部114との間に位置ずれが、
屡々、発生する。このような現象が発生すると、ゲート
電極113に設けられた第1開口部114Aの開口端部
から、第2開口部114Bの底部に位置する電子放出部
115までの距離がばらつく結果、電子放出部115か
らの電子放出量にばらつきが生じて、表示ムラが発生し
てしまう。また、最悪の場合、開口部114の側壁に感
光性ペースト層118が残され、この感光性ペースト層
118によって、ゲート電極113とカソード電極11
1との間で短絡が発生する。
【0021】従って、本発明の目的は、ゲート電極及び
絶縁層に形成された開口部の底部に、開口部に対して自
己整合的に電子放出部を形成することを可能とする冷陰
極電界電子放出素子の製造方法、係る製造方法を適用し
た冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法、並びに、こ
れらの製造方法によって得られる冷陰極電界電子放出素
子及び冷陰極電界電子放出表示装置を提供することにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1Aの態様に係る冷陰極電界電子放出素
子の製造方法は、(A)露光光を透過する支持体の表面
上に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透
過させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード
電極を形成する工程と、(B)全面に、露光光を透過す
る感光性材料から成る絶縁層を形成する工程と、(C)
絶縁層上に、感光性材料から成り、第1の方向とは異な
る第2の方向に延びるゲート電極を形成する工程と、
(D)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分及び
ゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート電極
を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の
部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電
極に、孔部の径よりも大きな径を有する開口部を形成
し、開口部の底部にカソード電極の一部を露出させる工
程と、(E)少なくとも開口部内に、感光性材料から成
る電子放出部形成層を形成する工程と、(F)前記孔部
を露光用マスクとして、支持体の裏面側から露光光を照
射して、孔部の上方の電子放出部形成層の部分を露光し
た後、電子放出部形成層を現像して、カソード電極上か
ら孔部内に亙り、電子放出部形成層から成る電子放出部
を形成する工程、から成ることを特徴とする。
【0023】上記の目的を達成するための本発明の冷陰
極電界電子放出表示装置の製造方法は、アノード電極及
び蛍光体層が形成された基板と、冷陰極電界電子放出素
子が形成された支持体とを、蛍光体層と冷陰極電界電子
放出素子とが対向するように配置し、基板と支持体とを
周縁部において接合する冷陰極電界電子放出表示装置の
製造方法である。
【0024】そして、本発明の第1Aの態様に係る冷陰
極電界電子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子
放出素子を、上述の本発明の第1Aの態様に係る冷陰極
電界電子放出素子の製造方法における工程(A)乃至工
程(F)に基づき形成することを特徴とする。
【0025】尚、以下の説明においては、各工程を、以
下のように略称する場合がある。
【0026】『露光光を透過する支持体の表面(おもて
めん,第1面)上に、底部に支持体が露出した孔部を有
し、露光光を透過させない材料から成り、第1の方向に
延びるカソード電極を形成する工程』を、「カソード電
極形成工程」と略称する場合がある。
【0027】『全面に、露光光を透過する感光性材料か
ら成る絶縁層を形成する工程』を、「露光光透過性の感
光性材料から成る絶縁層の形成工程」と略称する場合が
ある。
【0028】『絶縁層上に、感光性材料から成り、第1
の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成
する工程』を、「感光性材料から成るゲート電極の形成
工程」と略称する場合がある。
【0029】『前記孔部を露光用マスクとして、支持体
の裏面(第2面)側から露光光を照射して、孔部の上方
の絶縁層の部分及びゲート電極の部分を露光した後、絶
縁層及びゲート電極を現像して孔部の上方の絶縁層の部
分及びゲート電極の部分を除去し、以て、孔部の上方の
絶縁層及びゲート電極に、孔部の径よりも大きな径を有
する開口部を形成し、開口部の底部にカソード電極の一
部を露出させる工程』を、「裏面側からの露光による開
口部形成及びカソード電極露出工程」と略称する場合が
ある。
【0030】『少なくとも開口部内に、感光性材料から
成る電子放出部形成層を形成する工程』を、「感光性材
料から成る電子放出部形成層の形成工程」と略称する場
合がある。
【0031】『前記孔部を露光用マスクとして、支持体
の裏面(第2面)側から露光光を照射して、孔部の上方
の電子放出部形成層の部分を露光した後、電子放出部形
成層を現像して、カソード電極上から孔部内に亙り、電
子放出部形成層から成る電子放出部を形成する工程』
を、「露光・現像によるカソード電極上への電子放出部
形成工程」と略称する場合がある。
【0032】本発明の第1Aの態様に係る冷陰極電界電
子放出素子若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造
方法、あるいは、後述する第1Bの態様〜第1Dの態様
に係る冷陰極電界電子放出素子若しくは冷陰極電界電子
放出表示装置の製造方法、第3Aの態様〜第3Dの態様
に係る冷陰極電界電子放出素子若しくは冷陰極電界電子
放出表示装置の製造方法においては、ゲート電極及び絶
縁層における開口部の形成を、支持体の裏面(第2面)
側からの背面露光方式にて行う。
【0033】一方、後述する第2Aの態様、第2Bの態
様、第4Aの態様、あるいは、第4Bの態様に係る冷陰
極電界電子放出素子若しくは冷陰極電界電子放出表示装
置の製造方法においては、ゲート電極及び絶縁層におけ
る開口部の形成を、支持体の表面(おもてめん,第1
面)側からの表面(おもてめん)露光方式にて行う。
【0034】また、第3Aの態様〜第3Dの態様、第4
Aの態様、第4Bの態様に係る冷陰極電界電子放出素子
若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法は、第
1Aの態様〜第1Dの態様、第2Aの態様、第2Bの態
様に係る冷陰極電界電子放出素子若しくは冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法と、光透過層を形成する点、
光透過層上に電子放出部を形成する点で相違している。
【0035】上記の目的を達成するための本発明の第1
Bの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「露光光透
過性の感光性材料から成る絶縁層の形成工程」と、
(C)「感光性材料から成るゲート電極の形成工程」
と、(D)「裏面側からの露光による開口部形成及びカ
ソード電極露出工程」と、(E)少なくとも開口部内
に、露光光を透過する非感光性材料から成る電子放出部
形成層を形成する工程と、(F)全面にレジスト材料か
ら成るエッチング用マスク層を形成する工程と、(G)
前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側から露
光光を照射して、孔部の上方のエッチング用マスク層の
部分を露光した後、エッチング用マスク層を現像し、以
て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層上にエッ
チング用マスク層を残す工程と、(H)エッチング用マ
スク層を用いて、電子放出部形成層をエッチングした
後、エッチング用マスク層を除去して、カソード電極上
から孔部内に亙り、電子放出部形成層から成る電子放出
部を形成する工程、から成ることを特徴とする。
【0036】本発明の第1Bの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第1Bの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(H)
に基づき形成することを特徴とする。
【0037】尚、『少なくとも開口部内に、露光光を透
過する非感光性材料から成る電子放出部形成層を形成す
る工程』を、「非感光性材料から成る電子放出部形成層
の形成工程」と略称する場合がある。
【0038】また、『全面にレジスト材料から成るエッ
チング用マスク層を形成する工程』を、「エッチング用
マスク層形成工程」と略称する場合がある。
【0039】更には、『前記孔部を露光用マスクとし
て、支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、
孔部の上方のエッチング用マスク層の部分を露光した
後、エッチング用マスク層を現像し、以て、開口部の底
部に位置する電子放出部形成層上にエッチング用マスク
層を残す工程』を、「エッチング用マスク層露光・現像
工程」と略称する場合がある。
【0040】また、『エッチング用マスク層を用いて、
電子放出部形成層をエッチングした後、エッチング用マ
スク層を除去して、カソード電極上から孔部内に亙り、
電子放出部形成層から成る電子放出部を形成する工程』
を、「エッチングに基づくカソード電極上への電子放出
部形成工程」と略称する場合がある。
【0041】上記の目的を達成するための本発明の第1
Cの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)全面に、露
光光を透過する非感光性材料から成る絶縁層を形成する
工程と、(C)絶縁層上に、露光光を透過する非感光性
材料から成り、第1の方向とは異なる第2の方向に延び
るゲート電極を形成する工程と、(D)ゲート電極及び
絶縁層上に、レジスト材料から成るエッチング用マスク
層を形成する工程と、(E)前記孔部を露光用マスクと
して、支持体の裏面側から露光光を照射して、エッチン
グ用マスク層を露光した後、エッチング用マスク層を現
像して孔部の上方のエッチング用マスク層の部分にマス
ク層開口を形成する工程と、(F)エッチング用マスク
層を用いて、マスク層開口の下のゲート電極及び絶縁層
をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し、
以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電極に、孔部の径
よりも大きな径を有する開口部を形成し、開口部の底部
にカソード電極の一部を露出させる工程と、(G)「感
光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」と、
(H)「露光・現像によるカソード電極上への電子放出
部形成工程」、から成ることを特徴とする。
【0042】本発明の第1Cの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第1Cの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(H)
に基づき形成することを特徴とする。
【0043】尚、『全面に、露光光を透過する非感光性
材料から成る絶縁層を形成する工程』を、「露光光透過
性の非感光性材料から成る絶縁層の形成工程」と略称す
る場合がある。
【0044】また、『絶縁層上に、露光光を透過する非
感光性材料から成り、第1の方向とは異なる第2の方向
に延びるゲート電極を形成する工程』を、「非感光性材
料から成るゲート電極の形成工程」と略称する場合があ
る。
【0045】更には、『ゲート電極及び絶縁層上に、レ
ジスト材料から成るエッチング用マスク層を形成する工
程』を、「ゲート電極及び絶縁層上へのエッチング用マ
スク層形成工程」と略称する場合がある。
【0046】また、『前記孔部を露光用マスクとして、
支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、エッ
チング用マスク層を露光した後、エッチング用マスク層
を現像して孔部の上方のエッチング用マスク層の部分に
マスク層開口を形成する工程』を、「エッチング用マス
ク層へのマスク層開口形成工程」と略称する場合があ
る。
【0047】上記の目的を達成するための本発明の第1
Dの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「露光光透
過性の非感光性材料から成る絶縁層の形成工程」と、
(C)「非感光性材料から成るゲート電極の形成工程」
と、(D)ゲート電極及び絶縁層上に、レジスト材料か
ら成る第1のエッチング用マスク層を形成する工程と、
(E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
から露光光を照射して、第1のエッチング用マスク層を
露光した後、第1のエッチング用マスク層を現像して孔
部の上方の第1のエッチング用マスク層の部分にマスク
層開口を形成する工程と、(F)第1のエッチング用マ
スク層を用いて、マスク層開口の下のゲート電極及び絶
縁層をエッチングした後、第1のエッチング用マスク層
を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電極
に、孔部の径よりも大きな径を有する開口部を形成し、
開口部の底部にカソード電極の一部を露出させる工程
と、(G)「非感光性材料から成る電子放出部形成層の
形成工程」と、(H)全面にレジスト材料から成る第2
のエッチング用マスク層を形成する工程と、(I)前記
孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側から露光光
を照射して、孔部の上方の第2のエッチング用マスク層
の部分を露光した後、第2のエッチング用マスク層を現
像し、以て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層
上に第2のエッチング用マスク層を残す工程と、(J)
第2のエッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
層をエッチングした後、第2のエッチング用マスク層を
除去して、カソード電極上から孔部内に亙り、電子放出
部形成層から成る電子放出部を形成する工程、から成る
ことを特徴とする。
【0048】本発明の第1Dの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第1Dの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(J)
に基づき形成することを特徴とする。
【0049】尚、『ゲート電極及び絶縁層上に、レジス
ト材料から成る第1のエッチング用マスク層を形成する
工程』を、「ゲート電極及び絶縁層上への第1のエッチ
ング用マスク層形成工程」と略称する場合がある。
【0050】また、『前記孔部を露光用マスクとして、
支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、第1
のエッチング用マスク層を露光した後、第1のエッチン
グ用マスク層を現像して孔部の上方の第1のエッチング
用マスク層の部分にマスク層開口を形成する工程』を、
「第1のエッチング用マスク層へのマスク層開口形成工
程」と略称する場合がある。
【0051】更には、『全面にレジスト材料から成る第
2のエッチング用マスク層を形成する工程』を、「第2
のエッチング用マスク層形成工程」と略称する場合があ
る。
【0052】また、『前記孔部を露光用マスクとして、
支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、孔部
の上方の第2のエッチング用マスク層の部分を露光した
後、第2のエッチング用マスク層を現像し、以て、開口
部の底部に位置する電子放出部形成層上に第2のエッチ
ング用マスク層を残す工程』を、「第2のエッチング用
マスク層露光・現像工程」と略称する場合がある。
【0053】上記の目的を達成するための本発明の第2
Aの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)全面に、感
光性材料から成る絶縁層を形成する工程と、(C)絶縁
層上に、露光光を透過する感光性材料から成り、第1の
方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成す
る工程と、(D)支持体の表面側からゲート電極及び絶
縁層に露光光を照射した後、ゲート電極及び絶縁層を現
像し、以て、孔部の上方のゲート電極及び絶縁層に、孔
部の径よりも大きな径を有する開口部を形成し、開口部
の底部にカソード電極の一部を露出させる工程と、
(E)「感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工
程」と、(F)「露光・現像によるカソード電極上への
電子放出部形成工程」、から成ることを特徴とする。
【0054】本発明の第2Aの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第2Aの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(F)
に基づき形成することを特徴とする。
【0055】尚、『全面に、感光性材料から成る絶縁層
を形成する工程』を、「感光性材料から成る絶縁層の形
成工程」と略称する場合がある。
【0056】また、『絶縁層上に、露光光を透過する感
光性材料から成り、第1の方向とは異なる第2の方向に
延びるゲート電極を形成する工程』を、「露光光を透過
する感光性材料から成るゲート電極の形成工程」と略称
する場合がある。
【0057】更には、『支持体の表面(おもてめん,第
1面)側からゲート電極及び絶縁層に露光光を照射した
後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以て、孔部の上方
のゲート電極及び絶縁層に、孔部の径よりも大きな径を
有する開口部を形成し、開口部の底部にカソード電極の
一部を露出させる工程』を、「表面側からの露光による
開口部形成工程」と略称する場合がある。
【0058】上記の目的を達成するための本発明の第2
Bの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「感光性材
料から成る絶縁層の形成工程」と、(C)「露光光を透
過する感光性材料から成るゲート電極の形成工程」と、
(D)「表面側からの露光による開口部形成工程」と、
(E)「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成
工程」と、(F)「エッチング用マスク層形成工程」
と、(G)「エッチング用マスク層露光・現像工程」
と、(H)「エッチングに基づくカソード電極上への電
子放出部形成工程」、から成ることを特徴とする。
【0059】本発明の第2Bの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第2Bの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(H)
に基づき形成することを特徴とする。
【0060】上記の目的を達成するための本発明の第3
Aの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)少なくとも
孔部内に、露光光を透過する導電材料若しくは抵抗体材
料から成る光透過層を形成する工程と、(C)「露光光
透過性の感光性材料から成る絶縁層の形成工程」と、
(D)「感光性材料から成るゲート電極の形成工程」
と、(E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏
面側から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分
及びゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート
電極を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電
極の部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲー
ト電極に開口部を形成し、開口部の底部に光透過層を露
出させる工程と、(F)「感光性材料から成る電子放出
部形成層の形成工程」と、(G)前記孔部を露光用マス
クとして、支持体の裏面側から露光光を照射して、孔部
の上方の電子放出部形成層の部分を露光した後、電子放
出部形成層を現像して、光透過層上に、電子放出部形成
層から成る電子放出部を形成する工程、から成ることを
特徴とする。
【0061】本発明の第3Aの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第3Aの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(G)
に基づき形成することを特徴とする。
【0062】尚、『少なくとも孔部内に、露光光を透過
する導電材料若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形
成する工程』を、「光透過層形成工程」と略称する場合
がある。
【0063】また、『前記孔部を露光用マスクとして、
支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、孔部
の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の部分を露光した
後、絶縁層及びゲート電極を現像して孔部の上方の絶縁
層の部分及びゲート電極の部分を除去し、以て、孔部の
上方の絶縁層及びゲート電極に開口部を形成し、開口部
の底部に光透過層を露出させる工程』を、「裏面側から
の露光による開口部形成及び光透過層露出工程」と略称
する場合がある。
【0064】更には、『前記孔部を露光用マスクとし
て、支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射して、
孔部の上方の電子放出部形成層の部分を露光した後、電
子放出部形成層を現像して、光透過層上に、電子放出部
形成層から成る電子放出部を形成する工程』を、「露光
・現像による光透過層上への電子放出部形成工程」と略
称する場合がある。
【0065】上記の目的を達成するための本発明の第3
Bの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「光透過層
形成工程」と、(C)「露光光透過性の感光性材料から
成る絶縁層の形成工程」と、(D)「感光性材料から成
るゲート電極の形成工程」と、(E)「裏面側からの露
光による開口部形成及び光透過層露出工程」と、(F)
「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」
と、(G)「エッチング用マスク層形成工程」と、
(H)「エッチング用マスク層露光・現像工程」と、
(I)エッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
層をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し
て、光透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出
部を形成する工程、から成ることを特徴とする。
【0066】本発明の第3Bの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第3Bの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(I)
に基づき形成することを特徴とする。
【0067】尚、『エッチング用マスク層を用いて、電
子放出部形成層をエッチングした後、エッチング用マス
ク層を除去して、光透過層上に、電子放出部形成層から
成る電子放出部を形成する工程』を、「エッチングに基
づく光透過層上への電子放出部形成工程」と略称する場
合がある。
【0068】上記の目的を達成するための本発明の第3
Cの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「光透過層
形成工程」と、(C)「露光光透過性の非感光性材料か
ら成る絶縁層の形成工程」と、(D)「非感光性材料か
ら成るゲート電極の形成工程」と、(E)「ゲート電極
及び絶縁層上へのエッチング用マスク層形成工程」と、
(F)「エッチング用マスク層へのマスク層開口形成工
程」と、(G)エッチング用マスク層を用いて、マスク
層開口の下のゲート電極及び絶縁層をエッチングした
後、エッチング用マスク層を除去し、以て、孔部の上方
の絶縁層及びゲート電極に開口部を形成し、開口部の底
部に光透過層を露出させる工程と、(H)「感光性材料
から成る電子放出部形成層の形成工程」と、(I)「露
光・現像による光透過層上への電子放出部形成工程」、
から成ることを特徴とする。
【0069】本発明の第3Cの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第3Cの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(I)
に基づき形成することを特徴とする。
【0070】上記の目的を達成するための本発明の第3
Dの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「光透過層
形成工程」と、(C)「露光光透過性の非感光性材料か
ら成る絶縁層の形成工程」と、(D)「非感光性材料か
ら成るゲート電極の形成工程」と、(E)「ゲート電極
及び絶縁層上への第1のエッチング用マスク層形成工
程」と、(F)「第1のエッチング用マスク層へのマス
ク層開口形成工程」と、(G)第1のエッチング用マス
ク層を用いて、マスク層開口の下のゲート電極及び絶縁
層をエッチングした後、第1のエッチング用マスク層を
除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電極に開
口部を形成し、開口部の底部に光透過層を露出させる工
程と、(H)「非感光性材料から成る電子放出部形成層
の形成工程」と、(I)「第2のエッチング用マスク層
形成工程」と、(J)「第2のエッチング用マスク層露
光・現像工程」と、(K)第2のエッチング用マスク層
を用いて、電子放出部形成層をエッチングした後、第2
のエッチング用マスク層を除去して、光透過層上に、電
子放出部形成層から成る電子放出部を形成する工程、か
ら成ることを特徴とする。
【0071】本発明の第3Dの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第3Dの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(K)
に基づき形成することを特徴とする。
【0072】上記の目的を達成するための本発明の第4
Aの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「光透過層
形成工程」と、(C)「感光性材料から成る絶縁層の形
成工程」と、(D)「露光光を透過する感光性材料から
成るゲート電極の形成工程」と、(E)支持体の表面側
からゲート電極及び絶縁層に露光光を照射した後、ゲー
ト電極及び絶縁層を現像し、以て、孔部の上方のゲート
電極及び絶縁層に開口部を形成し、開口部の底部に光透
過層を露出させる工程と、(F)「感光性材料から成る
電子放出部形成層の形成工程」と、(G)「露光・現像
による光透過層上への電子放出部形成工程」、から成る
ことを特徴とする。
【0073】本発明の第4Aの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第4Aの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(G)
に基づき形成することを特徴とする。
【0074】尚、『支持体の表面(おもてめん,第1
面)側からゲート電極及び絶縁層に露光光を照射した
後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以て、孔部の上方
のゲート電極及び絶縁層に開口部を形成し、開口部の底
部に光透過層を露出させる工程』を、「開口部の底部に
おける光透過層露出工程」と略称する場合がある。
【0075】上記の目的を達成するための本発明の第4
Bの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法は、
(A)「カソード電極形成工程」と、(B)「光透過層
形成工程」と、(C)「感光性材料から成る絶縁層の形
成工程」と、(D)「露光光を透過する感光性材料から
成るゲート電極の形成工程」と、(E)「開口部の底部
における光透過層露出工程」と、(F)「非感光性材料
から成る電子放出部形成層の形成工程」と、(G)「エ
ッチング用マスク層形成工程」と、(H)「エッチング
用マスク層露光・現像工程」と、(I)「エッチングに
基づく光透過層上への電子放出部形成工程」、から成る
ことを特徴とする。
【0076】本発明の第4Bの態様に係る冷陰極電界電
子放出表示装置の製造方法は、冷陰極電界電子放出素子
を、上述の本発明の第4Bの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法における工程(A)乃至工程(I)
に基づき形成することを特徴とする。
【0077】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る冷陰極電界電子放出素子は、(a)支持体
上に設けられ、第1の方向に延びるカソード電極と、
(b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
と、(c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる
第2の方向に延びるゲート電極と、(d)ゲート電極及
び絶縁層に設けられた開口部と、(e)電子放出部、か
ら成り、開口部の底部に露出した電子放出部から電子が
放出される冷陰極電界電子放出素子であって、開口部の
底部に位置するカソード電極の部分には、支持体に達す
る孔部が設けられており、電子放出部は、開口部の底部
に位置するカソード電極の部分から孔部内に亙り形成さ
れていることを特徴とする。
【0078】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る冷陰極電界電子放出素子は、(a)支持体
上に設けられ、第1の方向に延びるカソード電極と、
(b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
と、(c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる
第2の方向に延びるゲート電極と、(d)ゲート電極及
び絶縁層に設けられた開口部と、(e)電子放出部、か
ら成り、開口部の底部に露出した電子放出部から電子が
放出される冷陰極電界電子放出素子であって、開口部の
底部に位置するカソード電極の部分には、支持体に達す
る孔部が設けられており、少なくとも孔部内には光透過
層が形成されており、電子放出部は、開口部の底部に位
置する光透過層上に形成されていることを特徴とする。
【0079】上記の目的を達成するための本発明の第1
の態様に係る冷陰極電界電子放出表示装置は、アノード
電極及び蛍光体層が形成された基板と、冷陰極電界電子
放出素子が形成された支持体とが、蛍光体層と冷陰極電
界電子放出素子とが対向するように配置され、基板と支
持体とが周縁部において接合された冷陰極電界電子放出
表示装置であって、冷陰極電界電子放出素子は、(a)
支持体上に設けられ、第1の方向に延びるカソード電極
と、(b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁
層と、(c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異な
る第2の方向に延びるゲート電極と、(d)ゲート電極
及び絶縁層に設けられた開口部と、(e)電子放出部、
から成り、開口部の底部に露出した電子放出部から電子
が放出され、開口部の底部に位置するカソード電極の部
分には、支持体に達する孔部が設けられており、電子放
出部は、開口部の底部に位置するカソード電極の部分か
ら孔部内に亙り形成されていることを特徴とする。
【0080】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る冷陰極電界電子放出表示装置は、アノード
電極及び蛍光体層が形成された基板と、冷陰極電界電子
放出素子が形成された支持体とが、蛍光体層と冷陰極電
界電子放出素子とが対向するように配置され、基板と支
持体とが周縁部において接合された冷陰極電界電子放出
表示装置であって、冷陰極電界電子放出素子は、(a)
支持体上に設けられ、第1の方向に延びるカソード電極
と、(b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁
層と、(c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異な
る第2の方向に延びるゲート電極と、(d)ゲート電極
及び絶縁層に設けられた開口部と、(e)電子放出部、
から成り、開口部の底部に露出した電子放出部から電子
が放出され、開口部の底部に位置するカソード電極の部
分には、支持体に達する孔部が設けられており、少なく
とも孔部内には光透過層が形成されており、電子放出部
は、開口部の底部に位置する光透過層上に形成されてい
ることを特徴とする。
【0081】本発明の第1Aの態様〜第1Dの態様、第
2Aの態様、第2Bの態様、第3Aの態様〜第3Dの態
様、第4Aの態様、第4Bの態様に係る冷陰極電界電子
放出素子の製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示装
置の製造方法、あるいは又、本発明の第1の態様、第2
の態様に係る冷陰極電界電子放出素子若しくは冷陰極電
界電子放出表示装置(以下、これらを総称して、単に、
本発明と呼ぶ場合がある)における支持体として、ガラ
ス基板、表面に絶縁膜が形成されたガラス基板、石英基
板、表面に絶縁膜が形成された石英基板、表面に絶縁膜
が形成された半導体基板を挙げることができるが、製造
コスト低減の観点からは、ガラス基板、あるいは、表面
に絶縁膜が形成されたガラス基板を用いることが好まし
い。ガラス基板として、高歪点ガラス、ソーダガラス
(Na2O・CaO・SiO2)、硼珪酸ガラス(Na2
O・B23・SiO2)、フォルステライト(2MgO
・SiO2)、鉛ガラス(Na2O・PbO・SiO2
を例示することができる。アノードパネルを構成する基
板も、支持体と同様の構成することができる。
【0082】また、本発明における露光光の光源は、紫
外線光源とすることが好ましく、具体的には、低圧水銀
灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、ハロゲン灯、ArFエ
キシマレーザ、KrFエキシマレーザを例示することが
できる。
【0083】カソード電極を構成する材料として、銀ペ
ースト、銅ペーストといった各種の導電性ペースト、タ
ングステン(W)、ニオブ(Nb)、タンタル(T
a)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、クロム
(Cr)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、金(A
u)、銀(Ag)、ニッケル(Ni)、鉄(Fe)、ジ
ルコニウム(Zr)等の金属;これらの金属元素を含む
合金あるいは化合物(例えばTiN等の窒化物や、WS
2、MoSi2、TiSi2、TaSi2等のシリサイ
ド)を例示することができる。
【0084】ゲート電極を構成する感光性材料として、
銀ペースト、ニッケルペースト、金ペーストを挙げるこ
とができる。また、ゲート電極を構成する露光光を透過
する非感光性材料として、ITO、酸化錫、酸化亜鉛、
酸化チタンを挙げることができる。更には、ゲート電極
を構成する露光光を透過する感光性材料として、銀ペー
スト、ニッケルペースト、金ペーストを挙げることがで
きる。尚、銀ペースト、ニッケルペースト、金ペースト
は、露光段階(即ち、焼成前)では露光光を透過する。
【0085】カソード電極及びゲート電極はストライプ
状であることが望ましい。冷陰極電界電子放出表示装置
の構成の簡素化といった観点から、第1の方向の延びる
ストライプ状のカソード電極の射影像と、第2の方向の
延びるストライプ状のゲート電極の射影像とは直交する
ことが好ましい。
【0086】また、カソード電極やゲート電極の形成方
法として、例えば、電子ビーム蒸着法や熱フィラメント
蒸着法といった蒸着法、スパッタリング法、CVD法や
イオンプレーティング法とエッチング法との組合せ、ス
クリーン印刷法、メッキ法、リフトオフ法等を挙げるこ
とができるが、製造コストの低減といった観点からは、
スクリーン印刷法を採用することが最も好ましい。尚、
スクリーン印刷法やメッキ法によれば、直接、例えばス
トライプ状のカソード電極やゲート電極を形成すること
が可能である。
【0087】光透過層を構成する導電材料として、イン
ジウム−錫酸化物(ITO)、酸化錫(SnO2)を例
示することができる。尚、導電材料の抵抗値は1×10
-2Ω以下であることが好ましい。また、光透過層を構成
する抵抗体材料として、アモルファスシリコン、シリコ
ンカーバイド(SiC)、SiCN、SiN、酸化ルテ
ニウム(RuO2)、酸化タンタル、窒化タンタルを例
示することができる。尚、抵抗体材料の抵抗値は、概ね
1×105〜1×107Ω、好ましくは数MΩとすればよ
い。光透過層の形成方法として、スパッタリング法や、
CVD法やスクリーン印刷法を挙げることができるが、
製造コストの低減といった観点からはスクリーン印刷法
を採用することが好ましい。尚、光透過層は、少なくと
も孔部内に形成されていればよく、孔部から孔部近傍の
カソード電極上に亙って形成されていてもよいし、カソ
ード電極全体の上に形成されていてもよいし、隣接する
カソード電極間に短絡が発生しない限り、カソード電極
上を越えて支持体上にまで形成されていてもよい。光透
過層の形成形態に依っては、開口部の底部に光透過層と
カソード電極とが露出する場合もある。尚、光透過層を
構成する導電材料で低抵抗化が困難な場合、光透過層の
横に接触するように、銀ペースト等の材料によってバス
ライン(バス電極)を形成してもよい。
【0088】露光光を透過する感光性材料から成る絶縁
層は、所謂ポジ型の樹脂(露光光の照射によって分解し
て現像液に可溶性となり、現像時に除去される特性を有
する樹脂)、及び、絶縁層としての機能を有する材料か
ら構成すればよい。一方、感光性材料から成る絶縁層
は、所謂ポジ型の樹脂及び絶縁層としての機能を有する
材料から構成してもよいし、所謂ネガ型の樹脂(露光光
の照射により重合又は架橋し、現像液に不可溶性又は難
溶性となり、現像後まで残る特性を有する樹脂)、及
び、絶縁層としての機能を有する材料から構成してもよ
い。露光光を透過する非感光性材料から成る絶縁層は、
露光光を透過し、絶縁層としての機能を有する材料から
構成すればよい。絶縁層としての機能を有する材料とし
て、SiO2系材料、ガラスペースト、ポリイミド樹
脂、SiN、SiON、CF4、SiOFXを挙げること
ができる。絶縁層の形成方法として、CVD法、塗布
法、スパッタリング法、スクリーン印刷法等の公知のプ
ロセスが利用できるが、製造コストの低減といった観点
からはスクリーン印刷法を採用することが好ましい。
【0089】電子放出部形成層を、カソード電極上から
孔部に亙り、あるいは又、光透過層上に、電子放出部と
して形成した後、電子放出部形成層を構成する材料にも
依るが、電子放出部形成層を構成する材料を焼成あるい
は硬化させることが必要な場合がある。焼成あるいは硬
化の温度の上限は、電界放出素子あるいはカソードパネ
ルの構成要素に熱的な損傷等が発生しない温度とすれば
よい。
【0090】感光性材料から成る電子放出部形成層は、
所謂ネガ型の樹脂(露光光の照射により重合又は架橋
し、現像液に不可溶性又は難溶性となり、現像後まで残
る特性を有する樹脂)、及び、電子放出機能を有する材
料から形成すればよい。一方、露光光を透過する非感光
性材料から成る電子放出部形成層は、無機系あるいは有
機系のバインダ(例えば、銀ペーストや水ガラス等の無
機系バインダやエポキシ系樹脂やアクリル系樹脂等の有
機系バインダ)、及び、電子放出機能を有する材料から
形成すればよいし、あるいは又、電子放出機能を有する
材料が分散された金属化合物溶液から形成することもで
きる。後者の場合、金属化合物を焼成すれば、金属化合
物に由来した金属原子を含むマトリックスにて電子放出
機能を有する材料がカソード電極表面や光透過層表面に
固定される。マトリックスは、導電性を有する金属酸化
物から成ることが好ましく、より具体的には、酸化錫、
酸化インジウム、酸化インジウム−錫、酸化亜鉛、酸化
アンチモン、又は、酸化アンチモン−錫から構成するこ
とが好ましい。焼成後、電子放出機能を有する材料の一
部分がマトリックスに埋め込まれている状態を得ること
もできるし、電子放出機能を有する材料の全体がマトリ
ックスに埋め込まれている状態を得ることもできる。マ
トリックスの体積抵抗率は、1×10-9Ω・m乃至5×
10-6Ω・mであることが望ましい。
【0091】金属化合物溶液を構成する金属化合物とし
て、例えば、有機金属化合物、有機酸金属化合物、又
は、金属塩(例えば、塩化物、硝酸塩、酢酸塩)を挙げ
ることができる。有機酸金属化合物溶液として、有機錫
化合物、有機インジウム化合物、有機亜鉛化合物、有機
アンチモン化合物を酸(例えば、塩酸、硝酸、あるいは
硫酸)に溶解し、これを有機溶剤(例えば、トルエン、
酢酸ブチル、イソプロピルアルコール)で希釈したもの
を挙げることができる。また、有機金属化合物溶液とし
て、有機錫化合物、有機インジウム化合物、有機亜鉛化
合物、有機アンチモン化合物を有機溶剤(例えば、トル
エン、酢酸ブチル、イソプロピルアルコール)に溶解し
たものを例示することができる。溶液を100重量部と
したとき、電子放出機能を有する材料が0.001〜2
0重量部、金属化合物が0.1〜10重量部、含まれた
組成とすることが好ましい。溶液には、分散剤や界面活
性剤が含まれていてもよい。場合によっては、有機溶剤
の代わりに水を溶媒として用いることもできる。
【0092】電子放出機能を有する材料が分散された金
属化合物溶液から電子放出部形成層を形成する方法とし
て、スプレー法、スピンコーティング法、ディッピング
法、ダイクォーター法、スクリーン印刷法を例示するこ
とができるが、中でもスプレー法を採用することが塗布
の容易性といった観点から好ましい。
【0093】金属化合物の焼成温度は、例えば、金属塩
が酸化されて導電性を有する金属酸化物となるような温
度、あるいは又、有機金属化合物や有機酸金属化合物が
分解して、有機金属化合物や有機酸金属化合物に由来し
た金属原子を含むマトリックス(例えば、導電性を有す
る金属酸化物)が形成できる温度であればよく、例え
ば、300゜C以上とすることが好ましい。
【0094】電子放出機能を有する材料として、カーボ
ン・ナノチューブ構造体を挙げることができる。ここ
で、カーボン・ナノチューブ構造体として、具体的に
は、カーボン・ナノチューブ及び/又はカーボン・ナノ
ファイバーを挙げることができる。より具体的には、カ
ーボン・ナノチューブから電子放出部を構成してもよい
し、カーボン・ナノファイバーから電子放出部を構成し
てもよいし、カーボン・ナノチューブとカーボン・ナノ
ファイバーの混合物から電子放出部を構成してもよい。
カーボン・ナノチューブやカーボン・ナノファイバー
は、巨視的には、粉末状であってもよいし、薄膜状であ
ってもよい。カーボン・ナノチューブやカーボン・ナノ
ファイバーから構成されたカーボン・ナノチューブ構造
体は、周知のアーク放電法やレーザアブレーション法と
いったPVD法、プラズマCVD法やレーザCVD法、
熱CVD法、気相合成法、気相成長法といった各種のC
VD法によって製造、形成することができる。
【0095】あるいは又、電子放出機能を有する材料と
して、カソード電極を構成する材料よりも仕事関数Φの
小さい材料から構成することが好ましく、どのような材
料を選択するかは、カソード電極を構成する材料の仕事
関数、ゲート電極とカソード電極との間の電位差、要求
される放出電子電流密度の大きさ等に基づいて決定すれ
ばよい。具体的には、仕事関数Φが3eV以下、好まし
くは2eV以下であることが望ましい。かかる材料とし
て、炭素(Φ<1eV)、セシウム(Φ=2.14e
V)、LaB6(Φ=2.66〜2.76eV)、Ba
O(Φ=1.6〜2.7eV)、SrO(Φ=1.25
〜1.6eV)、Y23(Φ=2.0eV)、CaO
(Φ=1.6〜1.86eV)、BaS(Φ=2.05
eV)、TiN(Φ=2.92eV)、ZrN(Φ=
2.92eV)を例示することができる。尚、電子放出
機能を有する材料は、必ずしも導電性を備えている必要
はない。
【0096】あるいは又、電子放出機能を有する材料と
して、かかる材料の2次電子利得δがカソード電極を構
成する導電性材料の2次電子利得δよりも大きくなるよ
うな材料から適宜選択してもよい。即ち、銀(Ag)、
アルミニウム(Al)、金(Au)、コバルト(C
o)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、ニオブ(N
b)、ニッケル(Ni)、白金(Pt)、タンタル(T
a)、タングステン(W)、ジルコニウム(Zr)等の
金属;シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)等の半
導体;炭素やダイヤモンド等の無機単体;及び酸化アル
ミニウム(Al23)、酸化バリウム(BaO)、酸化
ベリリウム(BeO)、酸化カルシウム(CaO)、酸
化マグネシウム(MgO)、酸化錫(SnO2)、フッ
化バリウム(BaF2)、フッ化カルシウム(CaF2
等の化合物の中から、適宜選択することができる。尚、
電子放出機能を有する材料は、必ずしも導電性を備えて
いる必要はない。
【0097】エッチング用マスク層、第1のエッチング
用マスク層、第2のエッチング用マスク層を構成するレ
ジスト材料は、周知のレジスト材料から構成すればよ
い。エッチング用マスク層、第1のエッチング用マスク
層、第2のエッチング用マスク層を、背面露光方式にて
露光する場合にはレジスト材料をポジ型(露光光の照射
により分解して、現像液に可溶性となり、現像時に除去
されるレジスト材料)とし、表面露光方式にて露光する
場合にはレジスト材料をポジ型あるいはネガ型(露光光
の照射により重合又は架橋、現像液に不可溶性又は難溶
性となり、現像後まで残るレジスト材料)とすればよ
い。
【0098】「感光性材料から成る電子放出部形成層の
形成工程」においては、少なくとも開口部内に感光性材
料から成る電子放出部形成層を形成すればよく、電子放
出部形成層を、開口部内、ゲート電極上、及び、絶縁層
上に形成してもよい。また、「非感光性材料から成る電
子放出部形成層の形成工程」においては、少なくとも開
口部内に非感光性材料から成る電子放出部形成層を形成
すればよく、電子放出部形成層を全面(即ち、開口部
内、ゲート電極上、及び、絶縁層上)に形成してもよ
い。この場合には、電子放出部形成層を、例えば、スク
リーン印刷法やスピンコーティング法にて形成すること
ができる。あるいは又、電子放出部形成層を、開口部内
及びゲート電極上に形成してもよいし、ゲート電極とカ
ソード電極の重複する領域に形成してもよいし、カソー
ド電極の上方に相当するゲート電極及び絶縁層の部分に
形成してもよい。この場合には、電子放出部形成層を、
例えば、スクリーン印刷法にて形成することができる。
【0099】「裏面側からの露光による開口部形成及び
カソード電極露出工程」において、孔部を露光用マスク
として、支持体の裏面(第2面)側から露光光を照射す
る際、露光光を照射すべきではない絶縁層の部分及びゲ
ート電極の部分に露光光が照射されないように、支持体
の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク)を配置す
ることが好ましい。
【0100】また、「裏面側からの露光による開口部形
成及びカソード電極露出工程」において、孔部の上方の
絶縁層及びゲート電極に、孔部の径よりも大きな径を有
する開口部を形成するためには、絶縁層及びゲート電極
への露光を過剰に行う方法(即ち、オーバー露光を行う
方法)、及び/又は、絶縁層及びゲート電極の現像を過
剰に行う方法(即ち、オーバー現像を行う方法)を採用
すればよい。
【0101】本発明の第1Cの態様に係る冷陰極電界電
子放出素子の製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示
装置の製造方法にあっては、工程(F)において、エッ
チング用マスク層を用いて、マスク層開口の下のゲート
電極及び絶縁層をエッチングして、孔部の上方の絶縁層
及びゲート電極に孔部の径よりも大きな径を有する開口
部を形成するが、このような開口部は、絶縁層及びゲー
ト電極のオーバーエッチングによって達成することがで
きる。また、本発明の第1Dの態様に係る冷陰極電界電
子放出素子の製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示
装置の製造方法にあっては、工程(F)において、第1
のエッチング用マスク層を用いて、マスク層開口の下の
ゲート電極及び絶縁層をエッチングして、孔部の上方の
絶縁層及びゲート電極に孔部の径よりも大きな径を有す
る開口部を形成するが、このような開口部は、絶縁層及
びゲート電極のオーバーエッチングによって達成するこ
とができる。あるいは又、本発明の第1Cの態様に係る
冷陰極電界電子放出素子の製造方法若しくは冷陰極電界
電子放出表示装置の製造方法における「エッチング用マ
スク層へのマスク層開口形成工程」、あるいは、本発明
の第1Dの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方
法若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法にお
ける「第1のエッチング用マスク層へのマスク層開口形
成工程」において、絶縁層及びゲート電極への露光を過
剰に行う方法(即ち、オーバー露光を行う方法)、及び
/又は、絶縁層及びゲート電極の現像を過剰に行う方法
(即ち、オーバー現像を行う方法)を採用すればよい。
【0102】「表面側からの露光による開口部形成工
程」において、孔部の径よりも大きな径を有する開口部
を形成するためには、適切な露光光遮蔽材(マスク)を
用いてエッチング用マスク層の露光を行えばよい。
【0103】「裏面側からの露光による開口部形成及び
光透過層露出工程」においては、孔部の上方の絶縁層及
びゲート電極に、孔部の径よりも大きな径を有する開口
部を形成することが好ましく、そのためには、絶縁層及
びゲート電極への露光を過剰に行う方法(即ち、オーバ
ー露光を行う方法)、及び/又は、絶縁層及びゲート電
極の現像を過剰に行う方法(即ち、オーバー現像を行う
方法)を採用すればよい。
【0104】本発明の第3Cの態様に係る冷陰極電界電
子放出素子の製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示
装置の製造方法にあっては、工程(G)において、エッ
チング用マスク層を用いて、マスク層開口の下のゲート
電極及び絶縁層をエッチングして開口部を形成するが、
開口部は孔部の径よりも大きな径を有することが好まし
く、このような開口部は、絶縁層及びゲート電極のオー
バーエッチングによって達成することができる。また、
本発明の第3Dの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の
製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造方
法にあっては、工程(G)において、第1のエッチング
用マスク層を用いて、マスク層開口の下のゲート電極及
び絶縁層をエッチングして開口部を形成するが、開口部
は孔部の径よりも大きな径を有することが好ましく、こ
のような開口部は、絶縁層及びゲート電極のオーバーエ
ッチングによって達成することができる。あるいは又、
本発明の第3Cの態様に係る冷陰極電界電子放出素子の
製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造方
法における「ゲート電極及び絶縁層上へのエッチング用
マスク層形成工程」、あるいは、本発明の第3Dの態様
に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法若しくは冷陰
極電界電子放出表示装置の製造方法における「ゲート電
極及び絶縁層上への第1のエッチング用マスク層形成工
程」において、絶縁層及びゲート電極への露光を過剰に
行う方法(即ち、オーバー露光を行う方法)、及び/又
は、絶縁層及びゲート電極の現像を過剰に行う方法(即
ち、オーバー現像を行う方法)を採用すればよい。
【0105】「開口部の底部における光透過層露出工
程」においては、孔部の径よりも大きな径を有する開口
部を形成することが好ましく、そのためには、絶縁層及
びゲート電極への露光を過剰に行う方法(即ち、オーバ
ー露光を行う方法)、及び/又は、絶縁層及びゲート電
極の現像を過剰に行う方法(即ち、オーバー現像を行う
方法)を採用すればよい。
【0106】電子放出部の形成後、電子放出部の表面の
一種の活性化処理(洗浄処理)を行うことが、電子放出
部からの電子の放出効率の一層の向上といった観点から
好ましい。このような処理として、水素ガス、アンモニ
アガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、ネオンガス、メ
タンガス、エチレンガス、アセチレンガス、窒素ガス等
のガス雰囲気中でのプラズマ処理を挙げることができ
る。
【0107】孔部や開口部の平面形状(支持体表面と平
行な仮想平面で孔部や開口部を切断したときの形状)
は、円形、楕円形、矩形、多角形、丸みを帯びた矩形、
丸みを帯びた多角形等、任意の形状とすることができ
る。
【0108】アノード電極の構成材料は、表示装置の構
成によって適宜選択すればよい。即ち、表示装置が透過
型(アノードパネルが表示面に相当する)であって、且
つ、アノードパネルを構成する基板上にアノード電極と
蛍光体層がこの順に積層されている場合には、基板は元
より、アノード電極自身も透明である必要があり、IT
O(インジウム錫酸化物)等の透明導電材料を用いる。
一方、表示装置が反射型(カソードパネルが表示面に相
当する)である場合、及び、透過型であっても基板上に
蛍光体層とアノード電極とがこの順に積層されている場
合には、ITOの他、アルミニウム(Al)あるいはク
ロム(Cr)を用いることができる。アルミニウム(A
l)あるいはクロム(Cr)からアノード電極を構成す
る場合、アノード電極の厚さとして、具体的には、3×
10-8m(30nm)乃至1.5×10-7m(150n
m)、好ましくは5×10-8m(50nm)乃至1×1
-7m(100nm)を例示することができる。アノー
ド電極は、蒸着法やスパッタリング法にて形成すること
ができる。
【0109】アノードパネルには、更に、蛍光体層から
反跳した電子、あるいは、蛍光体層から放出された二次
電子が他の蛍光体層に入射し、所謂光学的クロストーク
(色濁り)が発生することを防止するための、あるいは
又、蛍光体層から反跳した電子、あるいは、蛍光体層か
ら放出された二次電子が隔壁を越えて他の蛍光体層に向
かって侵入したとき、これらの電子が他の蛍光体層と衝
突することを防止するための、隔壁が、複数、設けられ
ていることが好ましい。
【0110】隔壁の平面形状としては、格子形状(井桁
形状)、即ち、1画素に相当する、例えば平面形状が略
矩形(ドット状)の蛍光体層の四方を取り囲む形状を挙
げることができ、あるいは、略矩形あるいはストライプ
状の蛍光体層の対向する二辺と平行に延びる帯状形状あ
るいはストライプ形状を挙げることができる。隔壁を格
子形状とする場合、1つの蛍光体層の領域の四方を連続
的に取り囲む形状としてもよいし、不連続に取り囲む形
状としてもよい。隔壁を帯状形状あるいはストライプ形
状とする場合、連続した形状としてもよいし、不連続な
形状としてもよい。隔壁を形成した後、隔壁を研磨し、
隔壁の頂面の平坦化を図ってもよい。
【0111】蛍光体層からの光を吸収するブラックマト
リックスが蛍光体層と蛍光体層との間であって隔壁と基
板との間に形成されていることが、表示画像のコントラ
スト向上といった観点から好ましい。ブラックマトリッ
クスを構成する材料として、蛍光体層からの光を99%
以上吸収する材料を選択することが好ましい。このよう
な材料として、カーボン、金属薄膜(例えば、クロム、
ニッケル、アルミニウム、モリブデン等、あるいは、こ
れらの合金)、金属酸化物(例えば、酸化クロム)、金
属窒化物(例えば、窒化クロム)、耐熱性有機樹脂、ガ
ラスペースト、黒色顔料や銀等の導電性粒子を含有する
ガラスペースト等の材料を挙げることができ、具体的に
は、感光性ポリイミド樹脂、酸化クロムや、酸化クロム
/クロム積層膜を例示することができる。尚、酸化クロ
ム/クロム積層膜においては、クロム膜が基板と接す
る。
【0112】カソードパネルとアノードパネルとを周縁
部において接合する場合、接合は接着層を用いて行って
もよいし、あるいは、ガラスやセラミックス等の絶縁剛
性材料から成る枠体と接着層とを併用して行ってもよ
い。枠体と接着層とを併用する場合には、枠体の高さを
適宜選択することにより、接着層のみを使用する場合に
比べ、カソードパネルとアノードパネルとの間の対向距
離をより長く設定することが可能である。尚、接着層の
構成材料としては、フリットガラスが一般的であるが、
融点が120〜400゜C程度の所謂低融点金属材料を
用いてもよい。かかる低融点金属材料としては、In
(インジウム:融点157゜C);インジウム−金系の
低融点合金;Sn80Ag20(融点220〜370゜
C)、Sn95Cu 5(融点227〜370゜C)等の錫
(Sn)系高温はんだ;Pb97.5Ag2.5(融点304
゜C)、Pb94.5Ag5.5(融点304〜365゜
C)、Pb97.5Ag1.5Sn1.0(融点309゜C)等の
鉛(Pb)系高温はんだ;Zn95Al5(融点380゜
C)等の亜鉛(Zn)系高温はんだ;Sn5Pb95(融
点300〜314゜C)、Sn2Pb98(融点316〜
322゜C)等の錫−鉛系標準はんだ;Au88Ga
12(融点381゜C)等のろう材(以上の添字は全て原
子%を表す)を例示することができる。
【0113】基板と支持体と枠体の三者を接合する場
合、三者同時接合を行ってもよいし、あるいは、第1段
階で基板又は支持体のいずれか一方と枠体とを先に接合
し、第2段階で基板又は支持体の他方と枠体とを接合し
てもよい。三者同時接合や第2段階における接合を高真
空雰囲気中で行えば、基板と支持体と枠体と接着層とに
より囲まれた空間は、接合と同時に真空となる。あるい
は、三者の接合終了後、基板と支持体と枠体と接着層と
によって囲まれた空間を排気し、真空とすることもでき
る。接合後に排気を行う場合、接合時の雰囲気の圧力は
常圧/減圧のいずれであってもよく、また、雰囲気を構
成する気体は、大気であっても、あるいは窒素ガスや周
期律表0族に属するガス(例えばArガス)を含む不活
性ガスであってもよい。
【0114】接合後に排気を行う場合、排気は、基板及
び/又は支持体に予め接続されたチップ管を通じて行う
ことができる。チップ管は、典型的にはガラス管を用い
て構成され、基板及び/又は支持体の無効領域(即ち、
表示部分として機能する有効領域以外の領域)に設けら
れた貫通孔の周囲に、フリットガラス又は上述の低融点
金属材料を用いて接合され、空間が所定の真空度に達し
た後、熱融着によって封じ切られる。尚、封じ切りを行
う前に、冷陰極電界電子放出表示装置全体を一旦加熱し
てから降温させると、空間に残留ガスを放出させること
ができ、この残留ガスを排気により空間外へ除去するこ
とができるので好適である。
【0115】本発明の製造方法においては、背面露光方
式によって電子放出部を得ることができるが故に、ゲー
ト電極及び絶縁層に形成された開口部の底部に、開口部
に対して自己整合的に電子放出部を形成することができ
る。また、本発明の第1Aの態様〜第1Dの態様、第3
Aの態様〜第3Dの態様に係る冷陰極電界電子放出素子
の製造方法若しくは冷陰極電界電子放出表示装置の製造
方法にあっては、背面露光方式によって開口部を形成す
るが故に、ゲート電極及び絶縁層に開口部を孔部に対し
て自己整合的に形成することができる。
【0116】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態(以下、実施の形態と略称する)に基づき本発
明を説明する。
【0117】(実施の形態1)実施の形態1は、本発明
の第1の態様に係る冷陰極電界電子放出素子(以下、電
界放出素子と略称する)、本発明の第1Aの態様に係る
電界放出素子の製造方法、本発明の第1の態様に係る冷
陰極電界電子放出表示装置(以下、表示装置と略称す
る)、並びに、本発明の第1Aの態様に係る表示装置の
製造方法に関する。
【0118】実施の形態1の表示装置の模式的な一部端
面図を図1に示し、電界放出素子の模式的な一部端面図
を図4の(B)に示す。カソードパネルCPとアノード
パネルAPを分解したときの模式的な部分的斜視図は、
図33に示したと実質的に同様である。
【0119】実施の形態1の電界放出素子は、(a)支
持体10上に設けられ、第1の方向に延びるストライプ
状のカソード電極11と、(b)支持体10及びカソー
ド電極11上に形成された絶縁層12と、(c)絶縁層
12上に設けられ、第1の方向とは異なる第2の方向に
延びるストライプ状のゲート電極13と、(d)ゲート
電極13及び絶縁層12に設けられた開口部14(ゲー
ト電極13に設けられた第1開口部14A、及び、絶縁
層12に設けられた第2開口部14B)と、(e)電子
放出部15、から成り、開口部14の底部に露出した電
子放出部15から電子が放出される。
【0120】そして、開口部14の底部に位置するカソ
ード電極11の部分には、支持体10に達する孔部11
Aが設けられており、電子放出部15は、開口部14の
底部に位置するカソード電極11の部分から孔部11A
内に亙り形成されている。ストライプ状のカソード電極
11の射影像と、ストライプ状のゲート電極13の射影
像とは直交している。
【0121】実施の形態1の表示装置は、カソードパネ
ルCPと、アノードパネルAPから構成されており、複
数の画素を有する。カソードパネルCPは、上述の電界
放出素子が設けられた電子放出領域が有効領域に2次元
マトリックス状に多数形成されている。一方、アノード
パネルAPは、基板30と、基板30上に形成され、所
定のパターンに従って形成された蛍光体層31(赤色発
光蛍光体層31R、緑色発光蛍光体層31G、青色発光
蛍光体層31B)と、有効領域の全面を覆う1枚のシー
ト状の例えばアルミニウム薄膜から成るアノード電極3
3から構成されている。蛍光体層31と蛍光体層31と
の間の基板30上には、ブラックマトリックス32が形
成されている。尚、ブラックマトリックス32を省略す
ることもできる。また、単色表示装置を想定した場合、
蛍光体層31は必ずしも所定のパターンに従って設けら
れる必要はない。更には、ITO等の透明導電膜から成
るアノード電極を基板30と蛍光体層31との間に設け
てもよく、あるいは、基板30上に設けられた透明導電
膜から成るアノード電極33と、アノード電極33上に
形成された蛍光体層31及びブラックマトリックス32
と、蛍光体層31及びブラックマトリックス32の上に
形成されたアルミニウムから成り、アノード電極33と
電気的に接続された光反射導電膜から構成することもで
きる。
【0122】そして、表示装置は、アノード電極33及
び蛍光体層31(31R,31G,31B)が形成され
た基板30と、電界放出素子が形成された支持体10と
が、蛍光体層31と電界放出素子とが対向するように配
置され、基板30と支持体10とが周縁部において接合
された構造を有する。具体的には、カソードパネルCP
とアノードパネルAPとは、それらの周縁部において、
枠体34を介して接合されている。更には、カソードパ
ネルCPの無効領域には、真空排気用の貫通孔36が設
けられており、この貫通孔36には、真空排気後に封じ
切られるチップ管37が接続されている。枠体34は、
セラミックス又はガラスから成り、高さは、例えば1.
0mmである。場合によっては、枠体34の代わりに接
着層のみを用いることもできる。
【0123】ここで、1画素は、カソード電極11と、
その上に形成された電子放出部15と、電界放出素子に
対面するようにアノードパネルAPの有効領域に配列さ
れた蛍光体層31とによって構成されている。有効領域
には、かかる画素が、例えば数十万〜数百万個ものオー
ダーにて配列されている。
【0124】カソード電極11には相対的な負電圧がカ
ソード電極制御回路40から印加され、ゲート電極13
には相対的な正電圧がゲート電極制御回路41から印加
され、アノード電極33にはゲート電極13よりも更に
高い正電圧がアノード電極制御回路42から印加され
る。かかる表示装置において表示を行う場合、例えば、
カソード電極11にカソード電極制御回路40から走査
信号を入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路4
1からビデオ信号を入力する。これとは逆に、カソード
電極11にカソード電極制御回路40からビデオ信号を
入力し、ゲート電極13にゲート電極制御回路41から
走査信号を入力してもよい。カソード電極11とゲート
電極13との間に電圧を印加した際に生ずる電界によ
り、量子トンネル効果に基づき電子放出部15から電子
が放出され、この電子がアノード電極33に引き付けら
れ、蛍光体層31に衝突する。その結果、蛍光体層31
が励起されて発光し、所望の画像を得ることができる。
【0125】以下、実施の形態1における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図2の(A)〜(C)、図
3の(A)、(B)、及び、図4の(A)、(B)を参
照して説明する。尚、電界放出素子及び表示装置の製造
方法を説明するための図面においては、図面の簡素化の
ために、カソード電極11とゲート電極13の重複領域
に1つの電子放出部あるいはその構成要素のみを図示す
る。
【0126】[工程−100]先ず、露光光を透過する
支持体10の表面(おもてめん,第1面)上に、底部に
支持体が露出した孔部11Aを有し、露光光を透過させ
ない材料から成り、第1の方向(図面の紙面垂直方向)
に延びるカソード電極11を形成する。即ち、「カソー
ド電極形成工程」を実行する。具体的には、露光光(露
光用の紫外線)が透過し得る白板ガラス(B−270
SCHOTT社製)、青板ガラス(ソーダライムガラス)、無
アルカリガラス(OA2 日本電気硝子社製)等のガラ
ス基板から成る支持体10の表面(おもてめん,第1
面)上に、例えば感光性銀ペーストをスクリーン印刷法
にて印刷する。そして、フォトマスクを介して感光性銀
ペーストを露光した後、現像及び焼成を行う。こうし
て、底部に支持体が露出した孔部11Aを有するストラ
イプ状のカソード電極11を得ることができる(図2の
(A)参照)。
【0127】[工程−110]次に、全面に、露光光を
透過する感光性材料から成る絶縁層12を形成する。即
ち、「露光光透過性の感光性材料から成る絶縁層の形成
工程」を実行する。具体的には、例えば、ポジ型の感光
性ガラスペーストを全面(具体的には、孔部11A内を
含むカソード電極11及び支持体10の上)にスクリー
ン印刷法にて印刷し、乾燥させる。
【0128】[工程−120]その後、絶縁層12上
に、感光性材料から成り、第1の方向とは異なる第2の
方向(図面の紙面左右方向)に延びるゲート電極13を
形成する(図2の(B)参照)。即ち、「感光性材料か
ら成るゲート電極の形成工程」を実行する。具体的に
は、絶縁層12上に、例えば、ポジ型の感光性銀ペース
トをスクリーン印刷法にて印刷し、乾燥させることで、
ストライプ状のゲート電極13を得ることができる。
【0129】[工程−130]次に、孔部11Aを露光
用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露
光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11Aの
上方の絶縁層12の部分及びゲート電極13の部分を露
光する(図2の(C)。その後、絶縁層12及びゲート
電極13を現像して孔部11Aの上方の絶縁層12の部
分及びゲート電極13の部分を除去し、以て、孔部11
Aの上方の絶縁層12及びゲート電極13に、孔部11
Aの径よりも大きな径を有する開口部14を形成し、開
口部14の底部にカソード電極11の一部を露出させる
(図3の(A)参照)。即ち、「裏面側からの露光によ
る開口部形成及びカソード電極露出工程」を実行する。
その後、絶縁層12及びゲート電極13を構成する材料
の焼成を行う。開口部14は、孔部11Aに対して自己
整合的に形成される。
【0130】尚、[工程−130]において、孔部11
Aを露光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)
側から露光光を照射する際、露光光を照射すべきではな
い絶縁層12の部分及びゲート電極13の部分に露光光
が照射されないように、支持体10の裏面(第2面)側
に露光光遮蔽材(マスク19)を配置することが好まし
い。
【0131】また、[工程−130]において、孔部1
1Aの上方の絶縁層12及びゲート電極13に、孔部1
1Aの径よりも大きな径を有する開口部14を形成する
ためには、絶縁層12及びゲート電極13への露光を過
剰に行う方法(即ち、オーバー露光を行う方法)、及び
/又は、絶縁層12及びゲート電極13の現像を過剰に
行う方法(即ち、オーバー現像を行う方法)を採用すれ
ばよい。
【0132】[工程−140]その後、少なくとも開口
部内に、感光性材料から成る電子放出部形成層を形成す
る(図3の(B)参照)。即ち、「感光性材料から成る
電子放出部形成層の形成工程」を実行する。具体的に
は、例えばカーボン・ナノチューブを含むネガ型の感光
性導電ペーストを開口部14内を含む全面にスクリーン
印刷法にて印刷することで、感光性材料から成る電子放
出部形成層20を形成することができる。カーボン・ナ
ノチューブはアーク放電法にて製造され、平均直径30
nm、平均長さ1μmである。以下の説明におけるカー
ボン・ナノチューブも同様である。
【0133】[工程−150]次いで、孔部11Aを露
光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から
露光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11A
の上方の電子放出部形成層20の部分を露光する(図4
の(A)参照)。孔部11Aを露光用マスクとして、支
持体10の裏面(第2面)側から露光光を照射する際、
露光光を照射すべきではない電子放出部形成層20の部
分に露光光が照射されないように、支持体10の裏面
(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク19)を配置する
ことが好ましい。その後、電子放出部形成層20を現像
して孔部11Aの上方の電子放出部形成層20の部分を
残し、以て、カソード電極11上から孔部11A内に亙
り、電子放出部形成層20から成る電子放出部15を形
成する(図4の(B)参照)。即ち、「露光・現像によ
るカソード電極上への電子放出部形成工程」を実行す
る。その後、電子放出部形成層20を構成する材料の焼
成を行う。電子放出部15は、孔部11Aに対して自己
整合的に形成される。即ち、背面露光方式によって電子
放出部15を得ることができ、ゲート電極13及び絶縁
層12に形成された開口部14の底部に、開口部14に
対して自己整合的に電子放出部15を形成することがで
きる。
【0134】[工程−160]その後、表示装置の組み
立てを行う。具体的には、蛍光体層31と電界放出素子
とが対向するようにアノードパネルAPとカソードパネ
ルCPとを配置し、アノードパネルAPとカソードパネ
ルCP(より具体的には、基板30と支持体10)と
を、枠体34を介して、周縁部において接合する。接合
に際しては、枠体34とアノードパネルAPとの接合部
位、及び枠体34とカソードパネルCPとの接合部位に
フリットガラスを塗布し、アノードパネルAPとカソー
ドパネルCPと枠体34とを貼り合わせ、予備焼成にて
フリットガラスを乾燥した後、約450゜Cで10〜3
0分の本焼成を行う。その後、アノードパネルAPとカ
ソードパネルCPと枠体34とフリットガラスとによっ
て囲まれた空間を、貫通孔36及びチップ管37を通じ
て排気し、空間の圧力が10-4Pa程度に達した時点で
チップ管を加熱溶融により封じ切る。このようにして、
アノードパネルAPとカソードパネルCPと枠体34と
に囲まれた空間を真空にすることができる。その後、必
要な外部回路との配線を行い、表示装置を完成させる。
【0135】電界放出素子の製造工程において、一部あ
るいは全てのカーボン・ナノチューブの表面状態が変化
し(例えば、その表面に酸素原子や酸素分子等が吸着
し)、電界放出に関して不活性となっている場合があ
る。このような場合、[工程−150]の後、電子放出
部15に対して水素ガス雰囲気中でのプラズマ処理を行
うことが好ましく、これによって、電子放出部15が活
性化し、電子放出部15からの電子の放出効率の一層の
向上させることができる。プラズマ処理の条件を、以下
の表1に例示する。尚、このような処理は、以下に説明
する各種の実施の形態においても適用することができ
る。
【0136】 [表1] 使用ガス :H2=100sccm 電源パワー :1000W 支持体印加電力:50V 反応圧力 :0.1Pa 支持体温度 :300゜C
【0137】(実施の形態2)実施の形態2は、本発明
の第1Bの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第1Bの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第1の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。尚、実施の形態2、及び、後述する実施の
形態3〜実施の形態6における電界放出素子及び表示装
置の構成、構造は、実質的に、実施の形態1の電界放出
素子及び表示装置の構成、構造と同様であるので、詳細
な説明は省略する。
【0138】以下、実施の形態2における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図5の(A)、(B)、図
6の(A)、(B)、及び、図7を参照して説明する。
【0139】[工程−200]先ず、実施の形態1の
[工程−100]〜[工程−130]と同様にして、
「カソード電極形成工程」、「露光光透過性の感光性材
料から成る絶縁層の形成工程」、「感光性材料から成る
ゲート電極の形成工程」、及び、「裏面側からの露光に
よる開口部形成及びカソード電極露出工程」を実行す
る。
【0140】[工程−210]その後、少なくとも開口
部14内に、露光光を透過する非感光性材料から成る電
子放出部形成層20Aを形成する(図5の(A)参
照)。即ち、「非感光性材料から成る電子放出部形成層
の形成工程」を実行する。具体的には、銀ペーストや水
ガラス等の無機系バインダやエポキシ系樹脂やアクリル
系樹脂等の有機系バインダと、例えばカーボン・ナノチ
ューブとの混合品を、開口部14内を含む全面にスクリ
ーン印刷法にて印刷し、乾燥させることで、露光光を透
過する非感光性材料から成る電子放出部形成層20Aを
形成することができる。
【0141】[工程−220]次いで、全面にネガ型の
レジスト材料から成るエッチング用マスク層21を形成
する(図5の(B)参照)。即ち、「エッチング用マス
ク層形成工程」を実行する。
【0142】[工程−230]そして、孔部11Aを露
光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から
露光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11A
の上方のエッチング用マスク層21の部分を露光した後
(図6の(A)参照)、エッチング用マスク層21を現
像し、以て、開口部14の底部に位置する電子放出部形
成層20A上にエッチング用マスク層21を残す(図6
の(B)参照)。即ち、「エッチング用マスク層露光・
現像工程」を実行する。尚、孔部11Aを露光用マスク
として、支持体10の裏面(第2面)側から露光光を照
射する際、露光光を照射すべきではないエッチング用マ
スク層21の部分に露光光が照射されないように、支持
体10の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク1
9)を配置することが好ましい。
【0143】[工程−240]その後、エッチング用マ
スク層21を用いて、電子放出部形成層20Aをエッチ
ングした後、エッチング用マスク層21を除去して、カ
ソード電極11上から孔部11A内に亙り、電子放出部
形成層20Aから成る電子放出部15を形成する(図7
参照)。即ち、「エッチングに基づくカソード電極上へ
の電子放出部形成工程」を実行する。その後、電子放出
部形成層20Aを構成する材料の焼成を行う。電子放出
部15は、孔部11Aに対して自己整合的に形成され
る。即ち、背面露光方式によって電子放出部15を得る
ことができ、ゲート電極13及び絶縁層12に形成され
た開口部14の底部に、開口部14に対して自己整合的
に電子放出部15を形成することができる。
【0144】[工程−250]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0145】尚、電子放出部形成層20Aを、カーボン
・ナノチューブが分散された金属化合物溶液に基づき形
成することもできる。即ち、[工程−210]におい
て、カーボン・ナノチューブ構造体が分散された有機酸
金属化合物から成る金属化合物溶液を全面に、例えばス
プレー法にて塗布する。具体的には、以下の表2に例示
する金属化合物溶液を用いる。尚、金属化合物溶液中に
あっては、有機錫化合物及び有機インジウム化合物は酸
(例えば、塩酸、硝酸、あるいは硫酸)に溶解された状
態にある。塗布に際しては、支持体を70〜150゜C
に加熱しておく。塗布雰囲気を大気雰囲気とする。塗布
後、5〜30分間、支持体を加熱し、酢酸ブチルを十分
に蒸発させる。このように、塗布時、支持体を加熱する
ことによって、カソード電極の表面に対してカーボン・
ナノチューブが水平に近づく方向にセルフレベリングす
る前に塗布溶液の乾燥が始まる結果、カーボン・ナノチ
ューブが水平にはならない状態でカソード電極の表面に
カーボン・ナノチューブを配置することができる。即
ち、カーボン・ナノチューブの先端部がアノード電極の
方向を向くような状態、言い換えれば、カーボン・ナノ
チューブを、支持体の法線方向に近づく方向に配向させ
ることができる。尚、予め、表2に示す組成の金属化合
物溶液を調製しておいてもよいし、カーボン・ナノチュ
ーブを添加していない金属化合物溶液を調製しておき、
塗布前に、カーボン・ナノチューブと金属化合物溶液と
を混合してもよい。また、カーボン・ナノチューブの分
散性向上のため、金属化合物溶液の調製時、超音波を照
射してもよい。
【0146】 [表2] 有機錫化合物及び有機インジウム化合物:0.1〜10重量部 分散剤(ドデシル硫酸ナトリウム) :0.1〜5 重量部 カーボン・ナノチューブ :0.1〜20重量部 酢酸ブチル :残余
【0147】尚、有機酸金属化合物溶液として、有機錫
化合物を酸に溶解したものを用いれば、マトリックスと
して酸化錫が得られ、有機インジウム化合物を酸に溶解
したものを用いれば、マトリックスとして酸化インジウ
ムが得られ、有機亜鉛化合物を酸に溶解したものを用い
れば、マトリックスとして酸化亜鉛が得られ、有機アン
チモン化合物を酸に溶解したものを用いれば、マトリッ
クスとして酸化アンチモンが得られ、有機アンチモン化
合物及び有機錫化合物を酸に溶解したもの用いれば、マ
トリックスとして酸化アンチモン−錫が得られる。ま
た、有機金属化合物溶液として、有機錫化合物を用いれ
ば、マトリックスとして酸化錫が得られ、有機インジウ
ム化合物を用いれば、マトリックスとして酸化インジウ
ムが得られ、有機亜鉛化合物を用いれば、マトリックス
として酸化亜鉛が得られ、有機アンチモン化合物を用い
れば、マトリックスとして酸化アンチモンが得られ、有
機アンチモン化合物及び有機錫化合物を用いれば、マト
リックスとして酸化アンチモン−錫が得られる。あるい
は又、金属の塩化物の溶液(例えば、塩化錫、塩化イン
ジウム)を用いてもよい。
【0148】そして、[工程−240]において、電子
放出部15を得た後、有機酸金属化合物から成る金属化
合物を焼成することによって、有機酸金属化合物に由来
した金属原子(具体的には、In及びSn)を含むマト
リックス(具体的には、金属酸化物であり、より一層具
体的にはITO)にてカーボン・ナノチューブがカソー
ド電極11及び支持体10の表面に固定された電子放出
部15を得ることができる。焼成を、大気雰囲気中で、
350゜C、20分の条件にて行うことができる。こう
して、得られたマトリックスの体積抵抗率は、5×10
-7Ω・m程度である。有機酸金属化合物を出発物質とし
て用いることにより、焼成温度350゜Cといった低温
においても、ITOから成るマトリックスを形成するこ
とができる。尚、有機酸金属化合物溶液の代わりに、有
機金属化合物溶液を用いてもよいし、金属の塩化物の溶
液(例えば、塩化錫、塩化インジウム)を用いた場合、
焼成によって塩化錫、塩化インジウムが酸化されつつ、
ITOから成るマトリックス25が形成される。
【0149】また、[工程−240]の実行後、10〜
60゜Cの塩酸を用いて、1〜30分間、マトリックス
をエッチングして、電子放出部形成層20Aの不要部分
を除去することが望ましい。更に、所望の領域以外にカ
ーボン・ナノチューブが未だ存在する場合には、以下の
表3に例示する条件の酸素プラズマエッチング処理によ
ってカーボン・ナノチューブをエッチングすることが望
ましい。尚、バイアスパワーは0Wでもよいが、即ち、
直流としてもよいが、バイアスパワーを加えることが望
ましい。また、支持体を、例えば80゜C程度に加熱し
てもよい。
【0150】 [表3] 使用装置 :RIE装置 導入ガス :酸素を含むガス プラズマ励起パワー:500W バイアスパワー :0〜150W 処理時間 :10秒以上
【0151】あるいは又、表4に例示する条件のウェッ
トエッチング処理によってカーボン・ナノチューブをエ
ッチングしてもよい。
【0152】 [表4] 使用溶液:KMnO4 温度 :20〜120゜C 処理時間:10秒〜20分
【0153】(実施の形態3)実施の形態3は、本発明
の第1Cの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第1Cの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第1の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。
【0154】以下、実施の形態3における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図8の(A)、(B)、及
び、図9の(A)、(B)を参照して説明する。
【0155】[工程−300]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、「カソード電極形成工
程」を実行する。
【0156】[工程−310]その後、全面に、露光光
を透過する非感光性材料から成る絶縁層12Aを形成す
る。即ち、「露光光透過性の非感光性材料から成る絶縁
層の形成工程」を実行する。絶縁層12Aは、例えば、
SiO2系材料から構成することができ、例えば、スク
リーン印刷法にて形成することができる。
【0157】[工程−320]次いで、絶縁層上に、露
光光を透過する非感光性材料から成り、第1の方向とは
異なる第2の方向に延びるゲート電極13Aを形成す
る。即ち、「非感光性材料から成るゲート電極の形成工
程」を実行する。具体的には、例えば、スパッタリング
法にて全面にITOから成る導電体層を形成した後、導
電体層をパターニングすることによって、ストライプ状
のゲート電極13Aを得ることができる。
【0158】[工程−330]その後、ゲート電極13
A及び絶縁層12A上に、ポジ型のレジスト材料から成
るエッチング用マスク層21Aを形成する(図8の
(A)参照)。即ち、「ゲート電極及び絶縁層上へのエ
ッチング用マスク層形成工程」を実行する。
【0159】[工程−340]次に、孔部11Aを露光
用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露
光光を照射して、エッチング用マスク層21Aを露光し
た後(図8の(B)参照)、エッチング用マスク層21
Aを現像して孔部11Aの上方のエッチング用マスク層
21Aの部分にマスク層開口22Aを形成する(図9の
(A)参照)。即ち、「エッチング用マスク層へのマス
ク層開口形成工程」を実行する。尚、孔部11Aを露光
用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露
光光を照射する際、露光光を照射すべきではないエッチ
ング用マスク層21Aの部分に露光光が照射されないよ
うに、支持体10の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材
(マスク19)を配置することが好ましい。
【0160】[工程−350]その後、エッチング用マ
スク層21Aを用いて、マスク層開口22Aの下のゲー
ト電極13A及び絶縁層12Aをエッチングした後、エ
ッチング用マスク層21Aを除去し、以て、孔部11A
の上方の絶縁層12A及びゲート電極13Aに、孔部1
1Aの径よりも大きな径を有する開口部14を形成し、
開口部14の底部にカソード電極11の一部を露出させ
る(図9の(B)参照)。尚、このような開口部14
は、絶縁層12A及びゲート電極13Aのオーバーエッ
チングによって達成することができる。あるいは又、
[工程−340]において、絶縁層12A及びゲート電
極13Aへの露光を過剰に行う方法(即ち、オーバー露
光を行う方法)、及び/又は、絶縁層12A及びゲート
電極13Aの現像を過剰に行う方法(即ち、オーバー現
像を行う方法)を採用すればよい。
【0161】[工程−360]その後、実施の形態1の
[工程−140](「感光性材料から成る電子放出部形
成層の形成工程」)及び、[工程−150](「露光・
現像によるカソード電極上への電子放出部形成工程」)
を実行する。
【0162】[工程−370]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0163】(実施の形態4)実施の形態4は、本発明
の第1Dの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第1Dの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第1の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。
【0164】以下、実施の形態4における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図10の(A)、(B)、
図11の(A)、(B)、図12の(A)、(B)、図
13の(A)、(B)、及び、図14を参照して説明す
る。
【0165】[工程−400]先ず、実施の形態1の
[工程−100](「カソード電極形成工程」)、実施
の形態3の[工程−310](「露光光透過性の非感光
性材料から成る絶縁層の形成工程」)、[工程−32
0](「非感光性材料から成るゲート電極の形成工
程」)を実行する。
【0166】[工程−410]その後、ゲート電極13
A及び絶縁層12A上に、ポジ型のレジスト材料から成
る第1のエッチング用マスク層23Aを形成する(図1
0の(A)参照)。即ち、「ゲート電極及び絶縁層上へ
の第1のエッチング用マスク層形成工程」を実行する。
【0167】[工程−420]次いで、孔部11Aを露
光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から
露光光(具体的には、紫外線)を照射して、第1のエッ
チング用マスク層23Aを露光した後(図10の(B)
参照)、第1のエッチング用マスク層23Aを現像して
孔部11Aの上方の第1のエッチング用マスク層23A
の部分にマスク層開口24Aを形成する。即ち、「第1
のエッチング用マスク層へのマスク層開口形成工程」を
実行する。尚、孔部11Aを露光用マスクとして、支持
体10の裏面(第2面)側から露光光を照射する際、露
光光を照射すべきではない第1のエッチング用マスク層
23Aの部分に露光光が照射されないように、支持体1
0の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク19)を
配置することが好ましい。
【0168】[工程−430]その後、第1のエッチン
グ用マスク層23Aを用いて、マスク層開口24Aの下
のゲート電極13A及び絶縁層12Aをエッチングした
後、第1のエッチング用マスク層23Aを除去し、以
て、孔部11Aの上方の絶縁層12A及びゲート電極1
3Aに、孔部11Aの径よりも大きな径を有する開口部
14を形成し、開口部14の底部にカソード電極11の
一部を露出させる(図11の(B)参照)。尚、このよ
うな開口部14は、絶縁層12A及びゲート電極13A
のオーバーエッチングによって達成することができる。
あるいは又、[工程−420]において、絶縁層12A
及びゲート電極13Aへの露光を過剰に行う方法(即
ち、オーバー露光を行う方法)、及び/又は、絶縁層1
2A及びゲート電極13Aの現像を過剰に行う方法(即
ち、オーバー現像を行う方法)を採用すればよい。
【0169】[工程−440]次いで、実施の形態2の
[工程−210]あるいはその変形例と同様にして、
「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」
を実行する(図12の(A)参照)。
【0170】[工程−450]その後、全面に、ネガ型
のレジスト材料から成る第2のエッチング用マスク層2
3Bを形成する(図12の(B)参照)。即ち、「第2
のエッチング用マスク層形成工程」を実行する。
【0171】[工程−460]そして、孔部11Aを露
光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から
露光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11A
の上方の第2のエッチング用マスク層23Bの部分を露
光した後(図13の(A)参照)、第2のエッチング用
マスク層23Bを現像し、以て、開口部14の底部に位
置する電子放出部形成層20A上に第2のエッチング用
マスク層23Bを残す(図13の(B)参照)。即ち、
「第2のエッチング用マスク層露光・現像工程」を実行
する。尚、孔部11Aを露光用マスクとして、支持体1
0の裏面(第2面)側から露光光を照射する際、露光光
を照射すべきではない第2のエッチング用マスク層23
Bの部分に露光光が照射されないように、支持体10の
裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク19)を配置
することが好ましい。
【0172】[工程−470]その後、実施の形態2の
[工程−240]あるいはその変形例と同様にして、第
2のエッチング用マスク層23Bを用いて、電子放出部
形成層20Aをエッチングした後、第2のエッチング用
マスク層23Bを除去して、カソード電極11上から孔
部11A内に亙り、電子放出部形成層20Aから成る電
子放出部15を形成する(図14参照)。
【0173】[工程−480]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0174】(実施の形態5)実施の形態5は、本発明
の第2Aの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第2Aの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第1の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。
【0175】以下、実施の形態5における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図15の(A)、(B)、
及び、図16を参照して説明する。
【0176】[工程−500]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、「カソード電極形成工
程」を実行する。カソード電極11は、第1の方向(図
面の紙面垂直方向)に延びている。
【0177】[工程−510]次に、全面に、感光性材
料から成る絶縁層12Bを形成する。即ち、「感光性材
料から成る絶縁層の形成工程」を実行する。具体的に
は、例えばネガ型の感光性ガラスペーストを全面(具体
的には、孔部11A内を含むカソード電極11及び支持
体10の上)にスクリーン印刷法にて印刷し、乾燥させ
る。
【0178】[工程−520]その後、絶縁層12B上
に、露光光を透過する感光性材料から成り、第1の方向
とは異なる第2の方向に延びるゲート電極13Bを形成
する(図15の(A)参照)。即ち、「露光光を透過す
る感光性材料から成るゲート電極の形成工程」を実行す
る。具体的には、絶縁層12B上に、例えば、ネガ型の
感光性銀ペーストをスクリーン印刷法にて印刷し、乾燥
させることで、ストライプ状のゲート電極13Bを得る
ことができる。尚、銀ペーストは露光段階では露光光を
透過する。ストライプ状のゲート電極13Bは、第1の
方向とは異なる第2の方向(図面の紙面左右方向)に延
びている。
【0179】[工程−530]次に、支持体10の表面
(おもてめん,第1面)側からゲート電極13B及び絶
縁層12Bに露光光(具体的には、紫外線)を照射した
後(図15の(B)参照)、ゲート電極13B及び絶縁
層12Bを現像し、以て、孔部11Aの上方のゲート電
極13B及び絶縁層12Bに、孔部11Aの径よりも大
きな径を有する開口部14を形成し、開口部14の底部
にカソード電極11の一部を露出させる(図16参
照)。即ち、「表面側からの露光による開口部形成工
程」を実行する。尚、ゲート電極13B及び絶縁層12
Bの露光においては、孔部11Aよりも大きい露光光遮
蔽部を有する露光光遮蔽材(マスク19A)を、支持体
10の表面(おもてめん,第1面)側に配置することが
好ましい。
【0180】[工程−540]その後、実施の形態1の
[工程−140](「感光性材料から成る電子放出部形
成層の形成工程」)及び、[工程−150](「露光・
現像によるカソード電極上への電子放出部形成工程」)
を実行する。
【0181】[工程−550]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0182】尚、絶縁層及びゲート電極を構成する材料
をポジ型としてもよい。この場合には、[工程−53
0]において、露光光の照射される絶縁層及びゲート電
極の部分を、開口部を形成すべき部分とすればよい。
【0183】(実施の形態6)実施の形態6は、本発明
の第2Bの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第2Bの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第1の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。
【0184】以下、実施の形態6における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図15の(A)、(B)、
図16、図5の(A)、(B)、図6の(A)、
(B)、及び、図7を再び参照して説明する。
【0185】[工程−600]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、「カソード電極形成工
程」を実行する。
【0186】[工程−610]その後、実施の形態5の
[工程−510]、[工程−520]、[工程−53
0]と同様にして、「感光性材料から成る絶縁層の形成
工程」、「露光光を透過する感光性材料から成るゲート
電極の形成工程」、「表面側からの露光による開口部形
成工程」を実行する(図15の(A)、(B)及び図1
6参照)。
【0187】[工程−620]次いで、実施の形態2の
[工程−210]あるいはその変形例と同様にして、
「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」
を実行する(図5の(A)参照)。更に、実施の形態2
の[工程−220]と同様にして、「エッチング用マス
ク層形成工程」を実行する(図5の(B)参照)。
【0188】[工程−630]そして、実施の形態2の
[工程−230]と同様にして、「エッチング用マスク
層露光・現像工程」を実行する(図6の(A)及び
(B)参照)。その後、実施の形態2の[工程−24
0]あるいはその変形例と同様にして、「エッチングに
基づくカソード電極上への電子放出部形成工程」を実行
する(図7参照)。
【0189】[工程−640]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0190】(実施の形態7)実施の形態7は、本発明
の第2の態様に係る電界放出素子、本発明の第3Aの態
様に係る電界放出素子の製造方法、本発明の第2の態様
に係る表示装置、並びに、本発明の第3Aの態様に係る
表示装置の製造方法に関する。
【0191】実施の形態7、あるいは又、後述する実施
の形態8〜実施の形態12は、少なくとも孔部内に、露
光光を透過する導電材料若しくは抵抗体材料から成る光
透過層25が形成されている点、及び、電子放出部15
が光透過層25上に形成されている点が、実施の形態
1、あるいは又、実施の形態2〜実施の形態6と相違し
ている。その他の点は同じである。
【0192】実施の形態7の表示装置の模式的な一部端
面図は、カソード電極11上に光透過層が形成されてい
る点を除き、図1に示した実施の形態1の表示装置の模
式的な一部端面図と同じであるが故に、図示及び詳細な
説明を省略する。更には、実施の形態7のアノードパネ
ルAPも実施の形態1のアノードパネルAPと同じ構造
を有しているので、詳細な説明は省略する。尚、カソー
ドパネルCPとアノードパネルAPを分解したときの模
式的な部分的斜視図は、図33に示したと実質的に同様
である。
【0193】実施の形態7の電界放出素子は、(a)支
持体10上に設けられ、第1の方向に延びるカソード電
極11と、(b)支持体10及びカソード電極11上に
形成された絶縁層12と、(c)絶縁層12上に設けら
れ、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電
極13と、(d)ゲート電極13及び絶縁層12に設け
られた開口部14(ゲート電極13に設けられた第1開
口部14A、及び、絶縁層12に設けられた第2開口部
14B)と、(e)電子放出部15、から成り、開口部
14の底部に露出した電子放出部15から電子が放出さ
れる。
【0194】そして、開口部14の底部に位置するカソ
ード電極11の部分には、支持体10に達する孔部11
Aが設けられており、少なくとも孔部11A内には光透
過層25が形成されており、電子放出部15は、開口部
14の底部に位置する光透過層25上に形成されてい
る。ストライプ状のカソード電極11の射影像と、スト
ライプ状のゲート電極13の射影像とは直交している。
【0195】以下、実施の形態7における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図17の(A)〜(C)、
図18の(A)、(B)、及び、図19の(A)、
(B)を参照して説明する。
【0196】[工程−700]先ず、実施の形態1の
[工程−100]と同様にして、露光光を透過する支持
体10の表面(おもてめん,第1面)上に、底部に支持
体が露出した孔部11Aを有し、露光光を透過させない
材料から成り、第1の方向(図面の紙面垂直方向)に延
びるカソード電極11を形成する。即ち、「カソード電
極形成工程」を実行する。次いで、少なくとも孔部11
A内に、露光光を透過する導電材料若しくは抵抗体材料
から成る光透過層を形成する(図17の(A)参照)。
即ち、「光透過層形成工程」を実行する。具体的には、
例えば、CVD法にてアモルファスシリコン(抵抗体材
料)から成る光透過層25を全面に形成し、リソグラフ
ィ技術及びエッチング技術によって光透過層25をパタ
ーニングして、カソード電極11の全面に光透過層25
を形成する。あるいは又、スパッタリング法にてITO
(導電材料)から成る光透過層25を全面に形成し、リ
ソグラフィ技術及びエッチング技術によって光透過層2
5をパターニングして、カソード電極11の全面に光透
過層25を形成する。
【0197】[工程−710]次に、実施の形態1の
[工程−110]と同様にして、全面に、露光光を透過
する感光性材料から成る絶縁層12を形成する。即ち、
「露光光透過性の感光性材料から成る絶縁層の形成工
程」を実行する。
【0198】[工程−720]その後、実施の形態1の
[工程−120]と同様にして、絶縁層12上に、感光
性材料から成り、第1の方向とは異なる第2の方向(図
面の紙面左右方向)に延びるゲート電極13を形成する
(図17の(B)参照)。即ち、「感光性材料から成る
ゲート電極の形成工程」を実行する。
【0199】[工程−730]次に、孔部11Aを露光
用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露
光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11Aの
上方の絶縁層12の部分及びゲート電極13の部分を露
光する(図17の(C)。その後、絶縁層12及びゲー
ト電極13を現像して孔部11Aの上方の絶縁層12の
部分及びゲート電極13の部分を除去し、以て、孔部1
1Aの上方の絶縁層12及びゲート電極13に開口部1
4を形成し、開口部14の底部に光透過層25を露出さ
せる(図18の(A)参照)。即ち、「裏面側からの露
光による開口部形成及び光透過層露出工程」を実行す
る。その後、絶縁層12及びゲート電極13を構成する
材料の焼成を行う。開口部14は、孔部11Aに対して
自己整合的に形成される。
【0200】尚、[工程−730]において、孔部11
Aを露光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)
側から露光光を照射する際、露光光を照射すべきではな
い絶縁層12の部分及びゲート電極13の部分に露光光
が照射されないように、支持体10の裏面(第2面)側
に露光光遮蔽材(マスク19)を配置することが好まし
い。
【0201】また、[工程−730]において、孔部1
1Aの上方の絶縁層12及びゲート電極13に、孔部1
1Aの径よりも大きな径を有する開口部14を形成する
ことが好ましい。そして、そのためには、絶縁層12及
びゲート電極13への露光を過剰に行う方法(即ち、オ
ーバー露光を行う方法)、及び/又は、絶縁層12及び
ゲート電極13の現像を過剰に行う方法(即ち、オーバ
ー現像を行う方法)を採用すればよい。
【0202】[工程−740]その後、実施の形態1の
[工程−140]と同様にして、少なくとも開口部内
に、感光性材料から成る電子放出部形成層を形成する
(図18の(B)参照)。即ち、「感光性材料から成る
電子放出部形成層の形成工程」を実行する。
【0203】[工程−750]次いで、孔部11Aを露
光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から
露光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11A
の上方の電子放出部形成層20の部分を露光する(図1
9の(A)参照)。孔部11Aを露光用マスクとして、
支持体10の裏面(第2面)側から露光光を照射する
際、露光光を照射すべきではない電子放出部形成層20
の部分に露光光が照射されないように、支持体10の裏
面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク19)を配置す
ることが好ましい。その後、電子放出部形成層20を現
像して孔部11Aの上方の電子放出部形成層20の部分
を残して、光透過層25上に、電子放出部形成層20か
ら成る電子放出部15を形成する(図19の(B)参
照)。即ち、「露光・現像による光透過層上への電子放
出部形成工程」を実行する。その後、電子放出部形成層
20を構成する材料の焼成を行う。電子放出部15は、
孔部11Aに対して自己整合的に形成される。即ち、背
面露光方式によって電子放出部15を得ることができ、
ゲート電極13及び絶縁層12に形成された開口部14
の底部に、開口部14に対して自己整合的に電子放出部
15を形成することができる。
【0204】[工程−760]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組み立てを
行う。
【0205】(実施の形態8)実施の形態8は、本発明
の第3Bの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第3Bの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第2の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。尚、実施の形態8、及び、後述する実施の
形態9〜実施の形態12における電界放出素子及び表示
装置の構成、構造は、実質的に、実施の形態7の電界放
出素子及び表示装置の構成、構造と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0206】以下、実施の形態8における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図20の(A)、(B)、
図21の(A)、(B)、及び、図22を参照して説明
する。
【0207】[工程−800]先ず、実施の形態7の
[工程−700]〜[工程−730]と同様にして、
「カソード電極形成工程」、「光透過層形成工程」、
「露光光透過性の感光性材料から成る絶縁層の形成工
程」、「感光性材料から成るゲート電極の形成工程」、
及び、「裏面側からの露光による開口部形成及び光透過
層露出工程」を実行する。
【0208】[工程−810]その後、少なくとも開口
部14内に、露光光を透過する非感光性材料から成る電
子放出部形成層20Aを形成する(図20の(A)参
照)。即ち、「非感光性材料から成る電子放出部形成層
の形成工程」を実行する。具体的には、実施の形態2の
[工程−210]と同様の工程あるいはその変形例を実
行すればよい。
【0209】[工程−820]次いで、全面にネガ型の
レジスト材料から成るエッチング用マスク層21を形成
する(図20の(B)参照)。即ち、「エッチング用マ
スク層形成工程」を実行する。
【0210】[工程−830]そして、実施の形態2の
[工程−230]と同様にして、孔部11Aを露光用マ
スクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露光光
(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11Aの上方
のエッチング用マスク層21の部分を露光した後(図2
1の(A)参照)、エッチング用マスク層21を現像
し、以て、開口部14の底部に位置する電子放出部形成
層20A上にエッチング用マスク層21を残す(図21
の(B)参照)。即ち、「エッチング用マスク層露光・
現像工程」を実行する。尚、孔部11Aを露光用マスク
として、支持体10の裏面(第2面)側から露光光を照
射する際、露光光を照射すべきではないエッチング用マ
スク層21の部分に露光光が照射されないように、支持
体10の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク1
9)を配置することが好ましい。
【0211】[工程−840]その後、実施の形態2の
[工程−240]と同様にして、あるいは又、[工程−
240]の変形例と同様にして、エッチング用マスク層
21を用いて、電子放出部形成層20Aをエッチングし
た後、エッチング用マスク層21を除去して、光透過層
25上に、電子放出部形成層20Aから成る電子放出部
15を形成する(図22参照)。即ち、「エッチングに
基づく光透過層上への電子放出部形成工程」を実行す
る。電子放出部15は、孔部11Aに対して自己整合的
に形成される。即ち、背面露光方式によって電子放出部
15を得ることができ、ゲート電極13及び絶縁層12
に形成された開口部14の底部に、開口部14に対して
自己整合的に電子放出部15を形成することができる。
【0212】[工程−850]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0213】(実施の形態9)実施の形態9は、本発明
の第3Cの態様に係る電界放出素子の製造方法、及び、
第3Cの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更に
は、本発明の第2の態様に係る電界放出素子及び表示装
置に関する。
【0214】以下、実施の形態9における電界放出素子
及び表示装置の製造方法を、図23の(A)、(B)、
及び、図24の(A)、(B)を参照して説明する。
【0215】[工程−900]先ず、実施の形態7の
[工程−700]と同様にして、「カソード電極形成工
程」及び「光透過層形成工程」を実行する。
【0216】[工程−910]その後、実施の形態3の
[工程−310]と同様にして、全面に、露光光を透過
する非感光性材料から成る絶縁層12Aを形成する。即
ち、「露光光透過性の非感光性材料から成る絶縁層の形
成工程」を実行する。
【0217】[工程−920]次いで、実施の形態3の
[工程−320]と同様にして、絶縁層上に、露光光を
透過する非感光性材料から成り、第1の方向とは異なる
第2の方向に延びるゲート電極13Aを形成する。即
ち、「非感光性材料から成るゲート電極の形成工程」を
実行する。
【0218】[工程−930]その後、実施の形態3の
[工程−330]と同様にして、ゲート電極13A及び
絶縁層12A上に、ポジ型のレジスト材料から成るエッ
チング用マスク層21Aを形成する(図23の(A)参
照)。即ち、「ゲート電極及び絶縁層上へのエッチング
用マスク層形成工程」を実行する。
【0219】[工程−940]次に、実施の形態3の
[工程−940]と同様にして、孔部11Aを露光用マ
スクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露光光
を照射して、エッチング用マスク層21Aを露光した後
(図23の(B)参照)、エッチング用マスク層21A
を現像して孔部11Aの上方のエッチング用マスク層2
1Aの部分にマスク層開口22Aを形成する(図24の
(A)参照)。即ち、「エッチング用マスク層へのマス
ク層開口形成工程」を実行する。尚、孔部11Aを露光
用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側から露
光光を照射する際、露光光を照射すべきではないエッチ
ング用マスク層21Aの部分に露光光が照射されないよ
うに、支持体10の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材
(マスク19)を配置することが好ましい。
【0220】[工程−950]その後、実施の形態3の
[工程−350]と同様にして、エッチング用マスク層
21Aを用いて、マスク層開口22Aの下のゲート電極
13A及び絶縁層12Aをエッチングした後、エッチン
グ用マスク層21Aを除去し、以て、孔部11Aの上方
の絶縁層12A及びゲート電極13Aに開口部14を形
成し、開口部14の底部に光透過層25を露出させる
(図24の(B)参照)。尚、開口部14は、孔部11
Aの径よりも大きな径を有することが好ましく、このよ
うな開口部14は、絶縁層12A及びゲート電極13A
のオーバーエッチングによって達成することができる。
あるいは又、[工程−940]において、絶縁層12A
及びゲート電極13Aへの露光を過剰に行う方法(即
ち、オーバー露光を行う方法)、及び/又は、絶縁層1
2A及びゲート電極13Aの現像を過剰に行う方法(即
ち、オーバー現像を行う方法)を採用すればよい。
【0221】[工程−960]その後、実施の形態7の
[工程−740](「感光性材料から成る電子放出部形
成層の形成工程」)及び、[工程−750](「露光・
現像による光透過層上への電子放出部形成工程」)を実
行する。
【0222】[工程−970]その後、実施の形態1の
[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0223】(実施の形態10)実施の形態10は、本
発明の第2Dの態様に係る電界放出素子の製造方法、及
び、第2Dの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更
には、本発明の第2の態様に係る電界放出素子及び表示
装置に関する。
【0224】以下、実施の形態10における電界放出素
子及び表示装置の製造方法を、図25の(A)、
(B)、図26の(A)、(B)、図27の(A)、
(B)、図28の(A)、(B)、及び、図29を参照
して説明する。
【0225】[工程−1000]先ず、実施の形態7の
[工程−700](「カソード電極形成工程」及び「光
透過層形成工程」)、実施の形態3の[工程−310]
(「露光光透過性の非感光性材料から成る絶縁層の形成
工程」)、[工程−320](「非感光性材料から成る
ゲート電極の形成工程」)を実行する。
【0226】[工程−1010]その後、ゲート電極1
3A及び絶縁層12A上に、ポジ型のレジスト材料から
成る第1のエッチング用マスク層23Aを形成する(図
25の(A)参照)。即ち、「ゲート電極及び絶縁層上
への第1のエッチング用マスク層形成工程」を実行す
る。
【0227】[工程−1020]次いで、孔部11Aを
露光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側か
ら露光光(具体的には、紫外線)を照射して、第1のエ
ッチング用マスク層23Aを露光した後(図25の
(B)参照)、第1のエッチング用マスク層23Aを現
像して孔部11Aの上方の第1のエッチング用マスク層
23Aの部分にマスク層開口24Aを形成する。即ち、
「第1のエッチング用マスク層へのマスク層開口形成工
程」を実行する。尚、孔部11Aを露光用マスクとし
て、支持体10の裏面(第2面)側から露光光を照射す
る際、露光光を照射すべきではない第1のエッチング用
マスク層23Aの部分に露光光が照射されないように、
支持体10の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク
19)を配置することが好ましい。
【0228】[工程−1030]その後、第1のエッチ
ング用マスク層23Aを用いて、マスク層開口24Aの
下のゲート電極13A及び絶縁層12Aをエッチングし
た後、第1のエッチング用マスク層23Aを除去し、以
て、孔部11Aの上方の絶縁層12A及びゲート電極1
3Aに開口部14を形成し、開口部14の底部に光透過
層25の一部を露出させる(図26の(B)参照)。
尚、開口部14は、孔部11Aの径よりも大きな径を有
することが好ましく、このような開口部14は、絶縁層
12A及びゲート電極13Aのオーバーエッチングによ
って達成することができる。あるいは又、[工程−42
0]において、絶縁層12A及びゲート電極13Aへの
露光を過剰に行う方法(即ち、オーバー露光を行う方
法)、及び/又は、絶縁層12A及びゲート電極13A
の現像を過剰に行う方法(即ち、オーバー現像を行う方
法)を採用すればよい。
【0229】[工程−1040]次いで、実施の形態8
の[工程−210]あるいはその変形例と同様にして、
「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」
を実行する(図27の(A)参照)。
【0230】[工程−1050]その後、全面に、ネガ
型のレジスト材料から成る第2のエッチング用マスク層
23Bを形成する(図27の(B)参照)。即ち、「第
2のエッチング用マスク層形成工程」を実行する。
【0231】[工程−1060]そして、孔部11Aを
露光用マスクとして、支持体10の裏面(第2面)側か
ら露光光(具体的には、紫外線)を照射して、孔部11
Aの上方の第2のエッチング用マスク層23Bの部分を
露光した後(図28の(A)参照)、第2のエッチング
用マスク層23Bを現像し、以て、開口部14の底部に
位置する電子放出部形成層20A上に第2のエッチング
用マスク層23Bを残す(図28の(B)参照)。即
ち、「第2のエッチング用マスク層露光・現像工程」を
実行する。尚、孔部11Aを露光用マスクとして、支持
体10の裏面(第2面)側から露光光を照射する際、露
光光を照射すべきではない第2のエッチング用マスク層
23Bの部分に露光光が照射されないように、支持体1
0の裏面(第2面)側に露光光遮蔽材(マスク19)を
配置することが好ましい。
【0232】[工程−1070]その後、実施の形態2
の[工程−240]あるいはその変形例と同様にして、
第2のエッチング用マスク層23Bを用いて、電子放出
部形成層20Aをエッチングした後、第2のエッチング
用マスク層23Bを除去して、光透過層25上に、電子
放出部形成層20Aから成る電子放出部15を形成する
(図29参照)。
【0233】[工程−1080]その後、実施の形態1
の[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0234】(実施の形態11)実施の形態11は、本
発明の第4Aの態様に係る電界放出素子の製造方法、及
び、第4Aの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更
には、本発明の第2の態様に係る電界放出素子及び表示
装置に関する。
【0235】以下、実施の形態11における電界放出素
子及び表示装置の製造方法を、図30の(A)、
(B)、及び、図31を参照して説明する。
【0236】[工程−1100]先ず、実施の形態7の
[工程−700]と同様にして、「カソード電極形成工
程」及び「光透過層形成工程」を実行する。カソード電
極11は、第1の方向(図面の紙面垂直方向)に延びて
いる。
【0237】[工程−1110]次に、実施の形態5の
[工程−510]と同様にして、全面に、感光性材料か
ら成る絶縁層12Bを形成する。即ち、「感光性材料か
ら成る絶縁層の形成工程」を実行する。
【0238】[工程−1120]その後、実施の形態5
の[工程−520]と同様にして、絶縁層12B上に、
露光光を透過する感光性材料から成り、第1の方向とは
異なる第2の方向(図面の紙面左右方向)に延びるゲー
ト電極13Bを形成する(図30の(A)参照)。即
ち、「露光光を透過する感光性材料から成るゲート電極
の形成工程」を実行する。
【0239】[工程−1130]次に、支持体10の表
面(おもてめん,第1面)側からゲート電極13B及び
絶縁層12Bに露光光(具体的には、紫外線)を照射し
た後(図30の(B)参照)、ゲート電極13B及び絶
縁層12Bを現像し、以て、孔部11Aの上方のゲート
電極13B及び絶縁層12Bに開口部14を形成し、開
口部14の底部に光透過層25を露出させる(図31参
照)。即ち、「開口部の底部における光透過層露出工
程」を実行する。尚、ゲート電極13B及び絶縁層12
Bの露光においては、孔部11Aよりも大きい露光光遮
蔽部を有する露光光遮蔽材(マスク19A)を、支持体
10の表面(おもてめん,第1面)側に配置することが
好ましい。
【0240】[工程−1140]その後、実施の形態7
の[工程−740](「感光性材料から成る電子放出部
形成層の形成工程」)及び、[工程−750](「露光
・現像による光透過層上への電子放出部形成工程」)を
実行する。
【0241】[工程−1150]その後、実施の形態1
の[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0242】尚、絶縁層及びゲート電極を構成する材料
をポジ型としてもよい。この場合には、[工程−113
0]において、露光光の照射される絶縁層及びゲート電
極の部分を、開口部を形成すべき部分とすればよい。
【0243】(実施の形態12)実施の形態12は、本
発明の第4Bの態様に係る電界放出素子の製造方法、及
び、第4Bの態様に係る表示装置の製造方法に関し、更
には、本発明の第2の態様に係る電界放出素子及び表示
装置に関する。
【0244】以下、実施の形態12における電界放出素
子及び表示装置の製造方法を、図30の(A)、
(B)、図31、図20の(A)、(B)、図21の
(A)、(B)、及び、図22を再び参照して説明す
る。
【0245】[工程−1200]先ず、実施の形態7の
[工程−700]と同様にして、「カソード電極形成工
程」及び「光透過層形成工程」を実行する。
【0246】[工程−1210]その後、実施の形態1
1の[工程−1110]、[工程−1120]、[工程
−1130]と同様にして、「感光性材料から成る絶縁
層の形成工程」、「露光光を透過する感光性材料から成
るゲート電極の形成工程」、「開口部の底部における光
透過層露出工程」を実行する(図30の(A)、(B)
及び図31参照)。
【0247】[工程−1220]次いで、実施の形態2
の[工程−210]あるいはその変形例と同様にして、
「非感光性材料から成る電子放出部形成層の形成工程」
を実行する(図20の(A)参照)。更に、実施の形態
2の[工程−220]と同様にして、「エッチング用マ
スク層形成工程」を実行する(図20の(B)参照)。
【0248】[工程−1230]そして、実施の形態2
の[工程−230]と同様にして、「エッチング用マス
ク層露光・現像工程」を実行する(図21の(A)及び
(B)参照)。その後、実施の形態2の[工程−24
0]あるいはその変形例と同様にして、「エッチングに
基づくカソード電極上への電子放出部形成工程」を実行
する(図22参照)。
【0249】[工程−1240]その後、実施の形態1
の[工程−160]と同様にして、表示装置の組立を行
う。
【0250】以上、本発明を、発明の実施の形態に基づ
き説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。発明の実施の形態にて説明したアノードパネルやカ
ソードパネル、表示装置や電界放出素子の構成、構造は
例示であり、適宜変更することができるし、アノードパ
ネルやカソードパネル、表示装置や電界放出素子の製造
方法、各種の条件、使用材料も例示であり、適宜変更す
ることができる。更には、アノードパネルやカソードパ
ネルの製造において使用した各種材料も例示であり、適
宜変更することができる。表示装置においては、専らカ
ラー表示を例にとり説明したが、単色表示とすることも
できる。
【0251】表示装置に収束電極を設けてもよい。ここ
で、収束電極とは、開口部から放出されアノード電極へ
向かう放出電子の軌道を収束させ、以て、輝度の向上や
隣接画素間の光学的クロストークの防止を可能とするた
めの電極である。アノード電極とカソード電極との間の
電位差が数キロボルトのオーダーであって、アノード電
極とカソード電極との間の距離が比較的長い、所謂高電
圧タイプの冷陰極電界電子放出表示装置において、収束
電極は特に有効である。収束電極には、収束電極制御回
路から相対的な負電圧が印加される。収束電極は、必ず
しも各冷陰極電界電子放出素子毎に設けられている必要
はなく、例えば、冷陰極電界電子放出素子の所定の配列
方向に沿って延在させることにより、複数の冷陰極電界
電子放出素子に共通の収束効果を及ぼすこともできる。
【0252】このような収束電極は、例えば、厚さ数十
μmの42%Ni−Feアロイから成る金属板の両面
に、例えばSiO2から成る絶縁膜を形成した後、各画
素に対応した領域にパンチングやエッチングすることに
よって開口部を形成することで作製することもできる。
そして、カソードパネル、金属板、アノードパネルを積
み重ね、両パネルの外周部に枠体を配置し、加熱処理を
施すことによって、金属板の一方の面に形成された絶縁
膜と絶縁層12とを接着させ、金属板の他方の面に形成
された絶縁膜とアノードパネルとを接着し、これらの部
材を一体化させ、その後、真空封入することで、表示装
置を完成させることもできる。
【0253】ゲート電極を、有効領域を1枚のシート状
の導電材料(第1開口部を有する)で被覆した形式のゲ
ート電極とすることもできる。この場合には、かかるゲ
ート電極に正の電圧を印加する。そして、各画素を構成
するカソード電極とカソード電極制御回路との間に、例
えば、TFTから成るスイッチング素子を設け、かかる
スイッチング素子の作動によって、各画素を構成するカ
ソード電極への印加状態を制御し、画素の発光状態を制
御する。
【0254】あるいは又、カソード電極を、有効領域を
1枚のシート状の導電材料で被覆した形式のカソード電
極とすることもできる。この場合には、かかるカソード
電極に電圧を印加する。そして、各画素を構成するゲー
ト電極とゲート電極制御回路との間に、例えば、TFT
から成るスイッチング素子を設け、かかるスイッチング
素子の作動によって、各画素を構成するゲート電極への
印加状態を制御し、画素の発光状態を制御する。
【0255】アノード電極は、有効領域を1枚のシート
状の導電材料で被覆した形式のアノード電極としてもよ
いし、1又は複数の電子放出部、あるいは、1又は複数
の画素に対応するアノード電極ユニットが集合した形式
のアノード電極としてもよい。アノード電極が前者の構
成の場合、かかるアノード電極をアノード電極制御回路
に接続すればよいし、アノード電極が後者の構成の場
合、例えば、各アノード電極ユニットをアノード電極制
御回路に接続すればよい。
【0256】場合によっては、本発明の第1Aの態様〜
第1Dの態様、第2Aの態様、第2Bの態様、第3Aの
態様〜第3Dの態様、第4Aの態様、第4Bの態様に係
る電界放出素子あるいは表示装置の製造方法において、
電子放出部形成層及び電子放出部を形成する工程におい
て、その代わりに、選択成長領域形成層及び選択成長領
域を形成してもよい。そして、この場合には、選択成長
領域を最終的に形成した後、CVD法にてカーボン・ナ
ノチューブやカーボン・ナノファイバー等から構成され
た電子放出部を選択成長領域上に形成すればよい。選択
成長領域は、CVD法にて電子放出部を形成するための
一種の触媒作用を有する材料に基づき形成すればよい。
【0257】
【発明の効果】本発明によれば、背面露光方式を利用し
て電子放出部を形成するので、ゲート電極及び絶縁層に
形成された開口部に対して、開口部の底部に自己整合的
に電子放出部を形成することができる。また、本発明の
第1Aの態様〜第1Dの態様、第3Aの態様〜第3Dの
態様に係る冷陰極電界電子放出素子の製造方法若しくは
冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法にあっては、背
面露光方式によって開口部を形成するが故に、ゲート電
極及び絶縁層に開口部を孔部に対して自己整合的に形成
することができる。
【0258】従って、従来の技術のように、支持体の変
形や伸縮に起因した、露光用マスクとの露光位置ずれに
起因する表示ムラの発生を抑制することができる。
【0259】しかも、孔部を露光用マスクとした背面露
光方式を採用しているので、フォトマスク数が減少し、
露光時の位置調整工程も減少させることができ、あるい
は又、省略することができるが故に、製造コストが低下
し、安価な冷陰極電界電子放出表示装置を提供すること
ができる。また、高精度なパターニングにより、電子放
出部とゲート電極との間の距離を短くすることが可能と
なり、電子放出電圧を低下させることができる。よっ
て、消費電力の低い、且つ、安価な冷陰極電界電子放出
表示装置を製造することができる。しかも、主にスクリ
ーン印刷法を採用することができるので、高価な半導体
装置の製造装置を多用する必要が無くなり、最終的に冷
陰極電界電子放出表示装置の製造コスト低減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、発明の実施の形態1の冷陰極電界電子
放出素子を備えた冷陰極電界電子放出表示装置の模式的
な一部端面図である。
【図2】図2の(A)〜(C)は、発明の実施の形態1
の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明するための
支持体等の模式的な一部断面図である。
【図3】図3の(A)及び(B)は、図2の(C)に引
き続き、発明の実施の形態1の冷陰極電界電子放出素子
の製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端
面図である。
【図4】図4の(A)及び(B)は、図3の(C)に引
き続き、発明の実施の形態1の冷陰極電界電子放出素子
の製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端
面図である。
【図5】図5の(A)及び(B)は、発明の実施の形態
2の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明するため
の支持体等の模式的な一部端面図である。
【図6】図6の(A)及び(B)は、図5の(B)に引
き続き、発明の実施の形態2の冷陰極電界電子放出素子
の製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端
面図である。
【図7】図7は、図6の(B)に引き続き、発明の実施
の形態2の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明す
るための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図8】図8の(A)及び(B)は、発明の実施の形態
3の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明するため
の支持体等の模式的な一部端面図である。
【図9】図9の(A)及び(B)は、図8の(B)に引
き続き、発明の実施の形態3の冷陰極電界電子放出素子
の製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端
面図である。
【図10】図10の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態4の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明する
ための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図11】図11の(A)及び(B)は、図10の
(B)に引き続き、発明の実施の形態4の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図12】図12の(A)及び(B)は、図11の
(B)に引き続き、発明の実施の形態4の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図13】図13の(A)及び(B)は、図12の
(B)に引き続き、発明の実施の形態4の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図14】図14は、図13の(B)に引き続き、発明
の実施の形態4の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を
説明するための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図15】図15の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態5の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明する
ための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図16】図16は、図15の(B)に引き続き、発明
の実施の形態5の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を
説明するための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図17】図17の(A)〜(C)は、発明の実施の形
態7の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明するた
めの支持体等の模式的な一部断面図である。
【図18】図18の(A)及び(B)は、図17の
(C)に引き続き、発明の実施の形態7の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図19】図19の(A)及び(B)は、図18の
(C)に引き続き、発明の実施の形態7の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図20】図20の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態8の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明する
ための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図21】図21の(A)及び(B)は、図20の
(B)に引き続き、発明の実施の形態8の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図22】図22は、図21の(B)に引き続き、発明
の実施の形態8の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を
説明するための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図23】図23の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態9の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明する
ための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図24】図24の(A)及び(B)は、図23の
(B)に引き続き、発明の実施の形態9の冷陰極電界電
子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模式
的な一部端面図である。
【図25】図25の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態10の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明す
るための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図26】図26の(A)及び(B)は、図25の
(B)に引き続き、発明の実施の形態10の冷陰極電界
電子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模
式的な一部端面図である。
【図27】図27の(A)及び(B)は、図26の
(B)に引き続き、発明の実施の形態10の冷陰極電界
電子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模
式的な一部端面図である。
【図28】図28の(A)及び(B)は、図27の
(B)に引き続き、発明の実施の形態10の冷陰極電界
電子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の模
式的な一部端面図である。
【図29】図29は、図28の(B)に引き続き、発明
の実施の形態10の冷陰極電界電子放出素子の製造方法
を説明するための支持体等の模式的な一部端面図であ
る。
【図30】図30の(A)及び(B)は、発明の実施の
形態11の冷陰極電界電子放出素子の製造方法を説明す
るための支持体等の模式的な一部端面図である。
【図31】図31は、図30の(B)に引き続き、発明
の実施の形態11の冷陰極電界電子放出素子の製造方法
を説明するための支持体等の模式的な一部端面図であ
る。
【図32】図32は、スピント型冷陰極電界電子放出素
子を備えた従来の冷陰極電界電子放出表示装置の模式的
な一部端面図である。
【図33】図33は、冷陰極電界電子放出表示装置のカ
ソードパネルとアノードパネルを分解したときの模式的
な部分的斜視図である。
【図34】図34の(A)及び(B)は、スピント型冷
陰極電界電子放出素子の製造方法を説明するための支持
体等の模式的な一部端面図である。
【図35】図35の(A)及び(B)は、図34の
(B)に引き続き、スピント型冷陰極電界電子放出素子
の製造方法を説明するための支持体等の模式的な一部端
面図である。
【図36】図36の(A)〜(C)は、平面型冷陰極電
界電子放出素子の製造方法を説明するための支持体等の
模式的な一部端面図である。
【符号の説明】
CP・・・カソードパネル、AP・・・アノードパネ
ル、10・・・支持体、11・・・カソード電極、11
A・・・孔部、12,12A,12B・・・絶縁層、1
3,13A,13B・・・ゲート電極、14・・・開口
部、14A・・・第1開口部、14B・・・第2開口
部、15・・・電子放出部、19・・・マスク、20,
20A・・・電子放出部形成層、21,21A,23
A,23B・・・エッチング用マスク層、22A,24
A・・・マスク層開口、25・・・光透過層、30・・
・基板、31,31R,31G,31B・・・蛍光体
層、32・・・ブラックマトリックス、33・・・アノ
ード電極、34・・・枠体、36・・・貫通孔、37・
・・チップ管、40・・・カソード電極制御回路、41
・・・ゲート電極制御回路、42・・・アノード電極制
御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 敏規 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 室山 雅和 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C031 DD17 5C036 EE14 EE15 EE16 EF06 EF09 EG12 EH10

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、露光光を透過する感光性材料から成る絶
    縁層を形成する工程と、 (C)絶縁層上に、感光性材料から成り、第1の方向と
    は異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成する工程
    と、 (D)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分及び
    ゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート電極
    を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の
    部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電
    極に、孔部の径よりも大きな径を有する開口部を形成
    し、開口部の底部にカソード電極の一部を露出させる工
    程と、 (E)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (F)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、カ
    ソード電極上から孔部内に亙り、電子放出部形成層から
    成る電子放出部を形成する工程、から成ることを特徴と
    する冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  2. 【請求項2】アノード電極及び蛍光体層が形成された基
    板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項1の工程(A)
    乃至工程(F)に基づき形成することを特徴とする冷陰
    極電界電子放出表示装置の製造方法。
  3. 【請求項3】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、露光光を透過する感光性材料から成る絶
    縁層を形成する工程と、 (C)絶縁層上に、感光性材料から成り、第1の方向と
    は異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成する工程
    と、 (D)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分及び
    ゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート電極
    を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の
    部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電
    極に、孔部の径よりも大きな径を有する開口部を形成
    し、開口部の底部にカソード電極の一部を露出させる工
    程と、 (E)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (F)全面にレジスト材料から成るエッチング用マスク
    層を形成する工程と、 (G)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方のエッチング用マス
    ク層の部分を露光した後、エッチング用マスク層を現像
    し、以て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層上
    にエッチング用マスク層を残す工程と、 (H)エッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
    層をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し
    て、カソード電極上から孔部内に亙り、電子放出部形成
    層から成る電子放出部を形成する工程、から成ることを
    特徴とする冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  4. 【請求項4】アノード電極及び蛍光体層が形成された基
    板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項3の工程(A)
    乃至工程(H)に基づき形成することを特徴とする冷陰
    極電界電子放出表示装置の製造方法。
  5. 【請求項5】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、露光光を透過する非感光性材料から成る
    絶縁層を形成する工程と、 (C)絶縁層上に、露光光を透過する非感光性材料から
    成り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート
    電極を形成する工程と、 (D)ゲート電極及び絶縁層上に、レジスト材料から成
    るエッチング用マスク層を形成する工程と、 (E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、エッチング用マスク層を露光し
    た後、エッチング用マスク層を現像して孔部の上方のエ
    ッチング用マスク層の部分にマスク層開口を形成する工
    程と、 (F)エッチング用マスク層を用いて、マスク層開口の
    下のゲート電極及び絶縁層をエッチングした後、エッチ
    ング用マスク層を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及
    びゲート電極に、孔部の径よりも大きな径を有する開口
    部を形成し、開口部の底部にカソード電極の一部を露出
    させる工程と、 (G)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (H)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、カ
    ソード電極上から孔部内に亙り、電子放出部形成層から
    成る電子放出部を形成する工程、から成ることを特徴と
    する冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  6. 【請求項6】アノード電極及び蛍光体層が形成された基
    板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項5の工程(A)
    乃至工程(H)に基づき形成することを特徴とする冷陰
    極電界電子放出表示装置の製造方法。
  7. 【請求項7】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、露光光を透過する非感光性材料から成る
    絶縁層を形成する工程と、 (C)絶縁層上に、露光光を透過する非感光性材料から
    成り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート
    電極を形成する工程と、 (D)ゲート電極及び絶縁層上に、レジスト材料から成
    る第1のエッチング用マスク層を形成する工程と、 (E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、第1のエッチング用マスク層を
    露光した後、第1のエッチング用マスク層を現像して孔
    部の上方の第1のエッチング用マスク層の部分にマスク
    層開口を形成する工程と、 (F)第1のエッチング用マスク層を用いて、マスク層
    開口の下のゲート電極及び絶縁層をエッチングした後、
    第1のエッチング用マスク層を除去し、以て、孔部の上
    方の絶縁層及びゲート電極に、孔部の径よりも大きな径
    を有する開口部を形成し、開口部の底部にカソード電極
    の一部を露出させる工程と、 (G)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (H)全面にレジスト材料から成る第2のエッチング用
    マスク層を形成する工程と、 (I)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の第2のエッチング
    用マスク層の部分を露光した後、第2のエッチング用マ
    スク層を現像し、以て、開口部の底部に位置する電子放
    出部形成層上に第2のエッチング用マスク層を残す工程
    と、 (J)第2のエッチング用マスク層を用いて、電子放出
    部形成層をエッチングした後、第2のエッチング用マス
    ク層を除去して、カソード電極上から孔部内に亙り、電
    子放出部形成層から成る電子放出部を形成する工程、か
    ら成ることを特徴とする冷陰極電界電子放出素子の製造
    方法。
  8. 【請求項8】アノード電極及び蛍光体層が形成された基
    板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項7の工程(A)
    乃至工程(J)に基づき形成することを特徴とする冷陰
    極電界電子放出表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、感光性材料から成る絶縁層を形成する工
    程と、 (C)絶縁層上に、露光光を透過する感光性材料から成
    り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電
    極を形成する工程と、 (D)支持体の表面側からゲート電極及び絶縁層に露光
    光を照射した後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以
    て、孔部の上方のゲート電極及び絶縁層に、孔部の径よ
    りも大きな径を有する開口部を形成し、開口部の底部に
    カソード電極の一部を露出させる工程と、 (E)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (F)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、カ
    ソード電極上から孔部内に亙り、電子放出部形成層から
    成る電子放出部を形成する工程、から成ることを特徴と
    する冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  10. 【請求項10】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項9の工程(A)
    乃至工程(F)に基づき形成することを特徴とする冷陰
    極電界電子放出表示装置の製造方法。
  11. 【請求項11】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)全面に、感光性材料から成る絶縁層を形成する工
    程と、 (C)絶縁層上に、露光光を透過する感光性材料から成
    り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電
    極を形成する工程と、 (D)支持体の表面側からゲート電極及び絶縁層に露光
    光を照射した後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以
    て、孔部の上方のゲート電極及び絶縁層に、孔部の径よ
    りも大きな径を有する開口部を形成し、開口部の底部に
    カソード電極の一部を露出させる工程と、 (E)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (F)全面にレジスト材料から成るエッチング用マスク
    層を形成する工程と、 (G)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方のエッチング用マス
    ク層の部分を露光した後、エッチング用マスク層を現像
    し、以て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層上
    にエッチング用マスク層を残す工程と、 (H)エッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
    層をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し
    て、カソード電極上から孔部内に亙り、電子放出部形成
    層から成る電子放出部を形成する工程、から成ることを
    特徴とする冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  12. 【請求項12】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項11の工程
    (A)乃至工程(H)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  13. 【請求項13】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、露光光を透過する感光性材料から成る絶
    縁層を形成する工程と、 (D)絶縁層上に、感光性材料から成り、第1の方向と
    は異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成する工程
    と、 (E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分及び
    ゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート電極
    を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の
    部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電
    極に開口部を形成し、開口部の底部に光透過層を露出さ
    せる工程と、 (F)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (G)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、光
    透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出部を形
    成する工程、から成ることを特徴とする冷陰極電界電子
    放出素子の製造方法。
  14. 【請求項14】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項13の工程
    (A)乃至工程(G)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  15. 【請求項15】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、露光光を透過する感光性材料から成る絶
    縁層を形成する工程と、 (D)絶縁層上に、感光性材料から成り、第1の方向と
    は異なる第2の方向に延びるゲート電極を形成する工程
    と、 (E)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の絶縁層の部分及び
    ゲート電極の部分を露光した後、絶縁層及びゲート電極
    を現像して孔部の上方の絶縁層の部分及びゲート電極の
    部分を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及びゲート電
    極に開口部を形成し、開口部の底部に光透過層を露出さ
    せる工程と、 (F)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (G)全面にレジスト材料から成るエッチング用マスク
    層を形成する工程と、 (H)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方のエッチング用マス
    ク層の部分を露光した後、エッチング用マスク層を現像
    し、以て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層上
    にエッチング用マスク層を残す工程と、 (I)エッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
    層をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し
    て、光透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出
    部を形成する工程、から成ることを特徴とする冷陰極電
    界電子放出素子の製造方法。
  16. 【請求項16】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項15の工程
    (A)乃至工程(I)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  17. 【請求項17】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、露光光を透過する非感光性材料から成る
    絶縁層を形成する工程と、 (D)絶縁層上に、露光光を透過する非感光性材料から
    成り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート
    電極を形成する工程と、 (E)ゲート電極及び絶縁層上に、レジスト材料から成
    るエッチング用マスク層を形成する工程と、 (F)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、エッチング用マスク層を露光し
    た後、エッチング用マスク層を現像して孔部の上方のエ
    ッチング用マスク層の部分にマスク層開口を形成する工
    程と、 (G)エッチング用マスク層を用いて、マスク層開口の
    下のゲート電極及び絶縁層をエッチングした後、エッチ
    ング用マスク層を除去し、以て、孔部の上方の絶縁層及
    びゲート電極に開口部を形成し、開口部の底部に光透過
    層を露出させる工程と、 (H)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (I)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、光
    透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出部を形
    成する工程、から成ることを特徴とする冷陰極電界電子
    放出素子の製造方法。
  18. 【請求項18】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項17の工程
    (A)乃至工程(I)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  19. 【請求項19】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、露光光を透過する非感光性材料から成る
    絶縁層を形成する工程と、 (D)絶縁層上に、露光光を透過する非感光性材料から
    成り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート
    電極を形成する工程と、 (E)ゲート電極及び絶縁層上に、レジスト材料から成
    る第1のエッチング用マスク層を形成する工程と、 (F)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、第1のエッチング用マスク層を
    露光した後、第1のエッチング用マスク層を現像して孔
    部の上方の第1のエッチング用マスク層の部分にマスク
    層開口を形成する工程と、 (G)第1のエッチング用マスク層を用いて、マスク層
    開口の下のゲート電極及び絶縁層をエッチングした後、
    第1のエッチング用マスク層を除去し、以て、孔部の上
    方の絶縁層及びゲート電極に開口部を形成し、開口部の
    底部に光透過層を露出させる工程と、 (H)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (I)全面にレジスト材料から成る第2のエッチング用
    マスク層を形成する工程と、 (J)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の第2のエッチング
    用マスク層の部分を露光した後、第2のエッチング用マ
    スク層を現像し、以て、開口部の底部に位置する電子放
    出部形成層上に第2のエッチング用マスク層を残す工程
    と、 (K)第2のエッチング用マスク層を用いて、電子放出
    部形成層をエッチングした後、第2のエッチング用マス
    ク層を除去して、光透過層上に、電子放出部形成層から
    成る電子放出部を形成する工程、から成ることを特徴と
    する冷陰極電界電子放出素子の製造方法。
  20. 【請求項20】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項19の工程
    (A)乃至工程(K)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  21. 【請求項21】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、感光性材料から成る絶縁層を形成する工
    程と、 (D)絶縁層上に、露光光を透過する感光性材料から成
    り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電
    極を形成する工程と、 (E)支持体の表面側からゲート電極及び絶縁層に露光
    光を照射した後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以
    て、孔部の上方のゲート電極及び絶縁層に開口部を形成
    し、開口部の底部に光透過層を露出させる工程と、 (F)少なくとも開口部内に、感光性材料から成る電子
    放出部形成層を形成する工程と、 (G)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方の電子放出部形成層
    の部分を露光した後、電子放出部形成層を現像して、光
    透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出部を形
    成する工程、から成ることを特徴とする冷陰極電界電子
    放出素子の製造方法。
  22. 【請求項22】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項21の工程
    (A)乃至工程(G)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  23. 【請求項23】(A)露光光を透過する支持体の表面上
    に、底部に支持体が露出した孔部を有し、露光光を透過
    させない材料から成り、第1の方向に延びるカソード電
    極を形成する工程と、 (B)少なくとも孔部内に、露光光を透過する導電材料
    若しくは抵抗体材料から成る光透過層を形成する工程
    と、 (C)全面に、感光性材料から成る絶縁層を形成する工
    程と、 (D)絶縁層上に、露光光を透過する感光性材料から成
    り、第1の方向とは異なる第2の方向に延びるゲート電
    極を形成する工程と、 (E)支持体の表面側からゲート電極及び絶縁層に露光
    光を照射した後、ゲート電極及び絶縁層を現像し、以
    て、孔部の上方のゲート電極及び絶縁層に開口部を形成
    し、開口部の底部に光透過層を露出させる工程と、 (F)少なくとも開口部内に、露光光を透過する非感光
    性材料から成る電子放出部形成層を形成する工程と、 (G)全面にレジスト材料から成るエッチング用マスク
    層を形成する工程と、 (H)前記孔部を露光用マスクとして、支持体の裏面側
    から露光光を照射して、孔部の上方のエッチング用マス
    ク層の部分を露光した後、エッチング用マスク層を現像
    し、以て、開口部の底部に位置する電子放出部形成層上
    にエッチング用マスク層を残す工程と、 (I)エッチング用マスク層を用いて、電子放出部形成
    層をエッチングした後、エッチング用マスク層を除去し
    て、光透過層上に、電子放出部形成層から成る電子放出
    部を形成する工程、から成ることを特徴とする冷陰極電
    界電子放出素子の製造方法。
  24. 【請求項24】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    を、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置し、基板と支持体とを周縁部において接合する
    冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法であって、 冷陰極電界電子放出素子を、前記請求項23の工程
    (A)乃至工程(I)に基づき形成することを特徴とす
    る冷陰極電界電子放出表示装置の製造方法。
  25. 【請求項25】(a)支持体上に設けられ、第1の方向
    に延びるカソード電極と、 (b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
    と、 (c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる第2
    の方向に延びるゲート電極と、 (d)ゲート電極及び絶縁層に設けられた開口部と、 (e)電子放出部、から成り、 開口部の底部に露出した電子放出部から電子が放出され
    る冷陰極電界電子放出素子であって、 開口部の底部に位置するカソード電極の部分には、支持
    体に達する孔部が設けられており、 電子放出部は、開口部の底部に位置するカソード電極の
    部分から孔部内に亙り形成されていることを特徴とする
    冷陰極電界電子放出素子。
  26. 【請求項26】(a)支持体上に設けられ、第1の方向
    に延びるカソード電極と、 (b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
    と、 (c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる第2
    の方向に延びるゲート電極と、 (d)ゲート電極及び絶縁層に設けられた開口部と、 (e)電子放出部、から成り、 開口部の底部に露出した電子放出部から電子が放出され
    る冷陰極電界電子放出素子であって、 開口部の底部に位置するカソード電極の部分には、支持
    体に達する孔部が設けられており、 少なくとも孔部内には光透過層が形成されており、 電子放出部は、開口部の底部に位置する光透過層上に形
    成されていることを特徴とする冷陰極電界電子放出素
    子。
  27. 【請求項27】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    が、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置され、基板と支持体とが周縁部において接合さ
    れた冷陰極電界電子放出表示装置であって、 冷陰極電界電子放出素子は、 (a)支持体上に設けられ、第1の方向に延びるカソー
    ド電極と、 (b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
    と、 (c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる第2
    の方向に延びるゲート電極と、 (d)ゲート電極及び絶縁層に設けられた開口部と、 (e)電子放出部、から成り、 開口部の底部に露出した電子放出部から電子が放出さ
    れ、 開口部の底部に位置するカソード電極の部分には、支持
    体に達する孔部が設けられており、 電子放出部は、開口部の底部に位置するカソード電極の
    部分から孔部内に亙り形成されていることを特徴とする
    冷陰極電界電子放出表示装置。
  28. 【請求項28】アノード電極及び蛍光体層が形成された
    基板と、冷陰極電界電子放出素子が形成された支持体と
    が、蛍光体層と冷陰極電界電子放出素子とが対向するよ
    うに配置され、基板と支持体とが周縁部において接合さ
    れた冷陰極電界電子放出表示装置であって、 冷陰極電界電子放出素子は、 (a)支持体上に設けられ、第1の方向に延びるカソー
    ド電極と、 (b)支持体及びカソード電極上に形成された絶縁層
    と、 (c)絶縁層上に設けられ、第1の方向とは異なる第2
    の方向に延びるゲート電極と、 (d)ゲート電極及び絶縁層に設けられた開口部と、 (e)電子放出部、から成り、 開口部の底部に露出した電子放出部から電子が放出さ
    れ、 開口部の底部に位置するカソード電極の部分には、支持
    体に達する孔部が設けられており、 少なくとも孔部内には光透過層が形成されており、 電子放出部は、開口部の底部に位置する光透過層上に形
    成されていることを特徴とする冷陰極電界電子放出表示
    装置。
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