JP2003288016A - 感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法、および当該方法で製造されたラベル紙 - Google Patents
感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法、および当該方法で製造されたラベル紙Info
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- B32B—LAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
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- B32B7/00—Layered products characterised by the relation between layers; Layered products characterised by the relative orientation of features between layers, or by the relative values of a measurable parameter between layers, i.e. products comprising layers having different physical, chemical or physicochemical properties; Layered products characterised by the interconnection of layers
- B32B7/04—Interconnection of layers
- B32B7/12—Interconnection of layers using interposed adhesives or interposed materials with bonding properties
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 プリンタに使用する感熱紙タイプのカット紙
状ラベル紙において、カール癖が付きにくく、たとえカ
ールしても用紙の空送や重送が起こりにくいラベル紙の
製造方法を提供する。 【解決手段】 感熱発色層を有する基材30aと、セパ
レータ30bとが、粘着剤により貼り合わされている構
成の感熱式プリンタ用ラベル紙30の製造方法であっ
て、カット紙状のセパレータ30bの含有水分量を減少
させる第一の工程と、該第一の工程の後に、カット紙状
の前記基材30aを前記セパレータ30bに対し前記粘
着剤を介して貼り合わせる、第二の工程と、を少なくと
も含む。セパレータ30bの水分吸収による主膨張方向
は、ラベル紙30の用紙搬送方向と直交するようにす
る。
状ラベル紙において、カール癖が付きにくく、たとえカ
ールしても用紙の空送や重送が起こりにくいラベル紙の
製造方法を提供する。 【解決手段】 感熱発色層を有する基材30aと、セパ
レータ30bとが、粘着剤により貼り合わされている構
成の感熱式プリンタ用ラベル紙30の製造方法であっ
て、カット紙状のセパレータ30bの含有水分量を減少
させる第一の工程と、該第一の工程の後に、カット紙状
の前記基材30aを前記セパレータ30bに対し前記粘
着剤を介して貼り合わせる、第二の工程と、を少なくと
も含む。セパレータ30bの水分吸収による主膨張方向
は、ラベル紙30の用紙搬送方向と直交するようにす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カット紙状の感熱
プリンタ用ラベル紙の製造方法に関するものである。
プリンタ用ラベル紙の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタとして、ライン型のサー
マルヘッドを備えたダイレクトサーマル方式のプリンタ
が知られている。該プリンタには、カット紙状の感熱紙
が、複数枚重ねられた状態でセットされる。
マルヘッドを備えたダイレクトサーマル方式のプリンタ
が知られている。該プリンタには、カット紙状の感熱紙
が、複数枚重ねられた状態でセットされる。
【0003】前記プリンタは、用紙収容部にセットされ
た用紙の一側に接触するようにピックアップローラが設
けられており、用紙は該ローラの回転作用により繰り出
され、1枚ずつ印刷機構部へ搬送される。そして、該用
紙は、印刷機構部にてサーマルヘッドで加熱されること
により、任意の文字や画像が印字される構造となってい
る。
た用紙の一側に接触するようにピックアップローラが設
けられており、用紙は該ローラの回転作用により繰り出
され、1枚ずつ印刷機構部へ搬送される。そして、該用
紙は、印刷機構部にてサーマルヘッドで加熱されること
により、任意の文字や画像が印字される構造となってい
る。
【0004】このプリンタでは、上記のピックアップロ
ーラに近接して、用紙の繰出し方向に対し傾斜する分離
案内面を有するブロック体が配設される。この分離案内
面は、ピックアップローラにより繰り出される用紙の先
頭側を当接させ、その用紙の先頭側との間で適宜の摩擦
を発生させることで、用紙の分離を促す作用を営む。こ
の結果、用紙は1枚ずつ分離されて、印刷機構部の用紙
供給側に向かって搬送されてゆくようになっている。
ーラに近接して、用紙の繰出し方向に対し傾斜する分離
案内面を有するブロック体が配設される。この分離案内
面は、ピックアップローラにより繰り出される用紙の先
頭側を当接させ、その用紙の先頭側との間で適宜の摩擦
を発生させることで、用紙の分離を促す作用を営む。こ
の結果、用紙は1枚ずつ分離されて、印刷機構部の用紙
供給側に向かって搬送されてゆくようになっている。
【0005】また、前記プリンタに使用する用紙とし
て、感熱発色層を有する基材とセパレータとが粘着剤に
より貼り合わされて構成され、印字後はセパレータから
基材を剥がして様々な商品などに貼り付けて使用される
ラベル用紙が知られている。このラベル用紙は、裏に糊
付けする手間を不要とし、単にセパレータから剥離する
のみで他のものに貼設できる利点があって、広く用いら
れている。
て、感熱発色層を有する基材とセパレータとが粘着剤に
より貼り合わされて構成され、印字後はセパレータから
基材を剥がして様々な商品などに貼り付けて使用される
ラベル用紙が知られている。このラベル用紙は、裏に糊
付けする手間を不要とし、単にセパレータから剥離する
のみで他のものに貼設できる利点があって、広く用いら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、プリンタに使
用する用紙は、吸湿する等の原因で反ってカールするこ
とがある。特に前述のラベル用紙の場合は、互いに貼り
合わされる基材とセパレータとの間で吸湿し易さや吸湿
したときの膨張率に差異があると、カールを生じてしま
いやすい。そして、このカールの方向や程度によって
は、前記分離案内面における用紙の分離や搬送が適切に
行われずに、用紙の重送や空送が発生してしまうことが
あったのである。
用する用紙は、吸湿する等の原因で反ってカールするこ
とがある。特に前述のラベル用紙の場合は、互いに貼り
合わされる基材とセパレータとの間で吸湿し易さや吸湿
したときの膨張率に差異があると、カールを生じてしま
いやすい。そして、このカールの方向や程度によって
は、前記分離案内面における用紙の分離や搬送が適切に
行われずに、用紙の重送や空送が発生してしまうことが
あったのである。
【0007】即ち、前記分離案内面が用紙の分離作用を
良好に行うためには、図6の(a)のように、ピックア
ップローラ12により搬送される用紙30の先頭が、適
切な向きで真っ直ぐ分離案内面13aに当接する必要が
ある。なお、図中の符号30aは基材、30bはセパレ
ータである。この点、例えば図6の(b)のように、前
記カールにより用紙30の先頭方向が分離案内面13a
とほぼ直角に向いてしまっている場合は、用紙30の先
頭が分離案内面13aに対して滑らないために下流側に
搬送されず、用紙の空送が起こってしまう。一方、図6
の(c)のように、カールにより用紙30の先頭方向が
分離案内面13aに沿う方向に向いてしまっている場合
は、分離案内面13aによる分離作用が良好に働かず
に、複数枚を同時に下流側に送ってしまう重送が起こっ
てしまう。
良好に行うためには、図6の(a)のように、ピックア
ップローラ12により搬送される用紙30の先頭が、適
切な向きで真っ直ぐ分離案内面13aに当接する必要が
ある。なお、図中の符号30aは基材、30bはセパレ
ータである。この点、例えば図6の(b)のように、前
記カールにより用紙30の先頭方向が分離案内面13a
とほぼ直角に向いてしまっている場合は、用紙30の先
頭が分離案内面13aに対して滑らないために下流側に
搬送されず、用紙の空送が起こってしまう。一方、図6
の(c)のように、カールにより用紙30の先頭方向が
分離案内面13aに沿う方向に向いてしまっている場合
は、分離案内面13aによる分離作用が良好に働かず
に、複数枚を同時に下流側に送ってしまう重送が起こっ
てしまう。
【0008】本発明は上記課題に鑑みてされたものであ
り、その目的は、プリンタのピックアップローラの回転
作用により繰り出す際に空送や重送の発生を防止できる
ようなラベル紙およびその製造方法を提供することにあ
る。
り、その目的は、プリンタのピックアップローラの回転
作用により繰り出す際に空送や重送の発生を防止できる
ようなラベル紙およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0010】即ち、請求項1においては、感熱発色層を
有する基材と、セパレータとが、粘着剤により貼り合わ
されている構成の感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法
であって、カット紙状のセパレータの含有水分量を減少
させる第一の工程と、該第一の工程の後に、カット紙状
の前記基材を前記セパレータに対し前記粘着剤を介して
貼り合わせる、第二の工程と、を少なくとも含むもので
ある。
有する基材と、セパレータとが、粘着剤により貼り合わ
されている構成の感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法
であって、カット紙状のセパレータの含有水分量を減少
させる第一の工程と、該第一の工程の後に、カット紙状
の前記基材を前記セパレータに対し前記粘着剤を介して
貼り合わせる、第二の工程と、を少なくとも含むもので
ある。
【0011】こうして製造されるラベル用紙は、カット
紙状の基材とカット紙状のセパレータとを貼り合わせた
ものであるので、ロール紙状の基材とロール紙状のセパ
レータとを貼り合わせる方法に比してカール癖が付きに
くい。従って、プリンタにおける用紙の分離・搬送がス
ムーズに行える。また、セパレータと基材とを貼り合わ
せる前に、第一の工程でセパレータの含有水分量を減少
させて収縮させておくことで、第二の工程で貼り合わせ
た後にセパレータが外気の水分を吸収して膨張する余地
が大きくなる。従って、セパレータの主膨張方向(縦横
どちらに、より大きく膨張するか)を予め調べておき、
これをもとに第二の工程で貼り合わせる際のセパレータ
の向きを決定することで、ラベル紙が反ったとしても、
そのカール方向を予め意図した向きに向けることができ
る。従って、当該方向をプリンタの搬送に影響が少ない
向きとすることによって、プリンタにおける用紙の分離
・搬送が一層スムーズに行える。
紙状の基材とカット紙状のセパレータとを貼り合わせた
ものであるので、ロール紙状の基材とロール紙状のセパ
レータとを貼り合わせる方法に比してカール癖が付きに
くい。従って、プリンタにおける用紙の分離・搬送がス
ムーズに行える。また、セパレータと基材とを貼り合わ
せる前に、第一の工程でセパレータの含有水分量を減少
させて収縮させておくことで、第二の工程で貼り合わせ
た後にセパレータが外気の水分を吸収して膨張する余地
が大きくなる。従って、セパレータの主膨張方向(縦横
どちらに、より大きく膨張するか)を予め調べておき、
これをもとに第二の工程で貼り合わせる際のセパレータ
の向きを決定することで、ラベル紙が反ったとしても、
そのカール方向を予め意図した向きに向けることができ
る。従って、当該方向をプリンタの搬送に影響が少ない
向きとすることによって、プリンタにおける用紙の分離
・搬送が一層スムーズに行える。
【0012】請求項2においては、前記第二の工程の後
に、前記セパレータの粘着剤とは反対側の面に、水分吸
収を妨げるためのコーティング加工を施す第三の工程を
含むものである。
に、前記セパレータの粘着剤とは反対側の面に、水分吸
収を妨げるためのコーティング加工を施す第三の工程を
含むものである。
【0013】このように、第一の工程で乾燥させて平面
状としたセパレータに対して、第三の工程で水分吸収し
にくいようにコーティング加工を施すことで、セパレー
タの水分吸収による膨張の余地が少なくなる。従って、
ラベル紙を通常の湿度下に置いたときでもカールが生じ
にくく、ラベル紙はフラットな状態(平面状態)を維持
することができる。この結果、プリンタにおける用紙の
分離・搬送がスムーズである。
状としたセパレータに対して、第三の工程で水分吸収し
にくいようにコーティング加工を施すことで、セパレー
タの水分吸収による膨張の余地が少なくなる。従って、
ラベル紙を通常の湿度下に置いたときでもカールが生じ
にくく、ラベル紙はフラットな状態(平面状態)を維持
することができる。この結果、プリンタにおける用紙の
分離・搬送がスムーズである。
【0014】請求項3のラベル用紙は、請求項1または
請求項2に記載の製造方法で製造されたラベル用紙であ
るから、適用される製造方法に応じて、用紙の分離・搬
送がスムーズとなる効果を上述したとおり発揮する。
請求項2に記載の製造方法で製造されたラベル用紙であ
るから、適用される製造方法に応じて、用紙の分離・搬
送がスムーズとなる効果を上述したとおり発揮する。
【0015】請求項4においては、基材は、そのセパレ
ータと貼り合わされる面と反対側の面に、水分吸収を妨
げるためのコーティング加工がされているものである。
ータと貼り合わされる面と反対側の面に、水分吸収を妨
げるためのコーティング加工がされているものである。
【0016】これにより、基材の水分吸収による膨張の
余地が少なくなるので、ラベル紙のカール方向に、セパ
レータの膨張が影響する度合いが大きくなる。従って、
前述のようにカール方向を意図した向きに向けることが
より容易となる。
余地が少なくなるので、ラベル紙のカール方向に、セパ
レータの膨張が影響する度合いが大きくなる。従って、
前述のようにカール方向を意図した向きに向けることが
より容易となる。
【0017】請求項5においては、セパレータの水分吸
収による主膨張方向が、プリンタの用紙搬送方向に直交
することを特徴とする、感熱式プリンタ用ラベル紙。
収による主膨張方向が、プリンタの用紙搬送方向に直交
することを特徴とする、感熱式プリンタ用ラベル紙。
【0018】これにより、セパレータの主膨張方向をプ
リンタの用紙搬送方向と直交するように配置すること
で、ラベル紙が水分を吸収して反ったとしても、その反
り方向は、用紙搬送方向に垂直な面による切断面が湾曲
する向きとなる。従って、ラベル紙が反ったとしても、
プリンタにおけるラベル紙の分離・搬送に影響しにくく
なって、プリンタの用紙搬送トラブルが回避される。
リンタの用紙搬送方向と直交するように配置すること
で、ラベル紙が水分を吸収して反ったとしても、その反
り方向は、用紙搬送方向に垂直な面による切断面が湾曲
する向きとなる。従って、ラベル紙が反ったとしても、
プリンタにおけるラベル紙の分離・搬送に影響しにくく
なって、プリンタの用紙搬送トラブルが回避される。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1はラベル紙を使用するプリンタの構成を示した
断面図である。図2はラベル紙の製造工程を示す説明図
である。図3はセパレータの主膨張方向を示す説明図、
図4はラベル紙がカールする方向とプリンタの用紙搬送
方向との関係を示した斜視図である。図5はラベル紙の
セパレータ側にコーティング加工を施す様子を示した図
である。図6はラベル紙が分離案内面と当接する様子を
示した要部拡大図である。
る。図1はラベル紙を使用するプリンタの構成を示した
断面図である。図2はラベル紙の製造工程を示す説明図
である。図3はセパレータの主膨張方向を示す説明図、
図4はラベル紙がカールする方向とプリンタの用紙搬送
方向との関係を示した斜視図である。図5はラベル紙の
セパレータ側にコーティング加工を施す様子を示した図
である。図6はラベル紙が分離案内面と当接する様子を
示した要部拡大図である。
【0020】まず、プリンタ装置1の概略構造を、図1
を参照しながら説明する。プリンタ装置は、平面視で長
方形状(A6〜A7サイズ程度の大きさ)とされ、か
つ、厚みが略2cmあるいはそれ以下となる、コンパク
トな構成とされている。プリンタ装置1の本体ケース2
は、枠体3の下面を下カバー4で覆うとともに、上面の
一部を上カバー5で覆って形成されている。
を参照しながら説明する。プリンタ装置は、平面視で長
方形状(A6〜A7サイズ程度の大きさ)とされ、か
つ、厚みが略2cmあるいはそれ以下となる、コンパク
トな構成とされている。プリンタ装置1の本体ケース2
は、枠体3の下面を下カバー4で覆うとともに、上面の
一部を上カバー5で覆って形成されている。
【0021】枠体3の上面側のうち前記上カバー5で覆
われた箇所を除いた残りの部分には、用紙収容部(給紙
部)6が形成される。この用紙収容部6には、A6〜A
7サイズのカットシート状の感熱紙(被記録媒体。以下
「用紙」と称する)30をパッケージ材8の内部に複数
枚収納した用紙パッケージ9を収容可能としている。な
お、用紙30として、本実施形態に係るプリンタ用ラベ
ル紙が用いられる。前記用紙収容部6の上方は蓋体10
にて覆われ、この蓋体10は回動自在とされる。本体ケ
ース2側には図示しないロック機構が設けられており、
前述のように用紙収容部6に用紙パッケージ9をセット
した状態で、蓋体10を閉じてロックできるようになっ
ている。
われた箇所を除いた残りの部分には、用紙収容部(給紙
部)6が形成される。この用紙収容部6には、A6〜A
7サイズのカットシート状の感熱紙(被記録媒体。以下
「用紙」と称する)30をパッケージ材8の内部に複数
枚収納した用紙パッケージ9を収容可能としている。な
お、用紙30として、本実施形態に係るプリンタ用ラベ
ル紙が用いられる。前記用紙収容部6の上方は蓋体10
にて覆われ、この蓋体10は回動自在とされる。本体ケ
ース2側には図示しないロック機構が設けられており、
前述のように用紙収容部6に用紙パッケージ9をセット
した状態で、蓋体10を閉じてロックできるようになっ
ている。
【0022】用紙収容部6の一側の端部には、用紙分離
部11としてのピックアップローラ12および分離ブロ
ック13等が配置されている。また、上カバー5の下方
には、後に詳述する印刷機構部14としてのサーマルヘ
ッド15、プラテンローラ16、ペーパーガイド17が
配置される。
部11としてのピックアップローラ12および分離ブロ
ック13等が配置されている。また、上カバー5の下方
には、後に詳述する印刷機構部14としてのサーマルヘ
ッド15、プラテンローラ16、ペーパーガイド17が
配置される。
【0023】用紙分離部11を説明する。前記用紙収容
部6の、前記印刷機構部14に近い側の端部には、ピッ
クアップローラ12と分離ブロック13とが設けられて
いる。前記蓋体10の用紙収容部6側を向く内面には、
押圧板18が回動自在に支持されている。この押圧板1
8と蓋体10との間にはコイル状の付勢バネ19が介在
され、押圧板18に対し、該押圧板18を下方へ回動さ
せる向きの付勢力を常時作用させている。
部6の、前記印刷機構部14に近い側の端部には、ピッ
クアップローラ12と分離ブロック13とが設けられて
いる。前記蓋体10の用紙収容部6側を向く内面には、
押圧板18が回動自在に支持されている。この押圧板1
8と蓋体10との間にはコイル状の付勢バネ19が介在
され、押圧板18に対し、該押圧板18を下方へ回動さ
せる向きの付勢力を常時作用させている。
【0024】用紙パッケージ9は、印字面を下側へ向け
ながら積層された状態で内部に収納されている用紙30
のうち、最も下側に位置する用紙30の下面をパッケー
ジ材8から一部露出させた状態で、用紙収容部6にセッ
トされる。そして、前記蓋体10を閉じてロックした際
には、前述の付勢バネ19により下方へ付勢される押圧
板18が、パッケージ材8を介して、用紙30の前記露
出した部分をピックアップローラ12側へ押し付け、該
用紙30の下面を該ピックアップローラ12に接触させ
る。
ながら積層された状態で内部に収納されている用紙30
のうち、最も下側に位置する用紙30の下面をパッケー
ジ材8から一部露出させた状態で、用紙収容部6にセッ
トされる。そして、前記蓋体10を閉じてロックした際
には、前述の付勢バネ19により下方へ付勢される押圧
板18が、パッケージ材8を介して、用紙30の前記露
出した部分をピックアップローラ12側へ押し付け、該
用紙30の下面を該ピックアップローラ12に接触させ
る。
【0025】前記ピックアップローラ12に近接させて
分離ブロック13が設けられ、この分離ブロック13
は、ピックアップローラ12の用紙送り出し方向に対し
て傾斜した分離案内面13aを備えている。
分離ブロック13が設けられ、この分離ブロック13
は、ピックアップローラ12の用紙送り出し方向に対し
て傾斜した分離案内面13aを備えている。
【0026】この構成でピックアップローラ12が回転
駆動することにより、該ピックアップローラ12に接触
する最下層の用紙30に搬送力が加えられる。そして、
前記分離ブロック13の分離案内面13aの分離作用と
あいまって、最下層に位置する一枚の用紙30のみが分
離されて送り出される。
駆動することにより、該ピックアップローラ12に接触
する最下層の用紙30に搬送力が加えられる。そして、
前記分離ブロック13の分離案内面13aの分離作用と
あいまって、最下層に位置する一枚の用紙30のみが分
離されて送り出される。
【0027】印刷機構部14を説明する。分離ブロック
13に隣接してプラテンローラ16が回転自在に設けら
れ、その外周面に近接させてペーパーガイド17が配置
される。このペーパーガイド17には、前記プラテンロ
ーラ16の外周面に沿うように、断面が横向き略「U」
字状となるような凹湾曲状の摺接面17aが形成されて
いる。該ペーパーガイド17と本体ケース2との間には
押圧コイルバネ20が設けられており、前記摺接面17
aをプラテンローラ16の外周面に向けて付勢するよう
になっている。
13に隣接してプラテンローラ16が回転自在に設けら
れ、その外周面に近接させてペーパーガイド17が配置
される。このペーパーガイド17には、前記プラテンロ
ーラ16の外周面に沿うように、断面が横向き略「U」
字状となるような凹湾曲状の摺接面17aが形成されて
いる。該ペーパーガイド17と本体ケース2との間には
押圧コイルバネ20が設けられており、前記摺接面17
aをプラテンローラ16の外周面に向けて付勢するよう
になっている。
【0028】この構成において、前述の用紙分離部11
で分離された用紙30は、ピックアップローラ12によ
り搬送されて、分離ブロック13の下端と、用紙の向き
をプラテンローラ16側へ向けるためのガイド板21の
間を通過する。用紙30はこのガイド板21により案内
され、プラテンローラ16の下面側から、該プラテンロ
ーラ16とペーパーガイド17との間に送られる。そし
て用紙30は、プラテンローラ16の外周面とペーパー
ガイド17の摺接面17aとの間で保持されつつ、プラ
テンローラ16の回転駆動により横向きU字状に反転さ
れながら搬送され、印字面を上側に向けながらプラテン
ローラ16の上面側に至る。
で分離された用紙30は、ピックアップローラ12によ
り搬送されて、分離ブロック13の下端と、用紙の向き
をプラテンローラ16側へ向けるためのガイド板21の
間を通過する。用紙30はこのガイド板21により案内
され、プラテンローラ16の下面側から、該プラテンロ
ーラ16とペーパーガイド17との間に送られる。そし
て用紙30は、プラテンローラ16の外周面とペーパー
ガイド17の摺接面17aとの間で保持されつつ、プラ
テンローラ16の回転駆動により横向きU字状に反転さ
れながら搬送され、印字面を上側に向けながらプラテン
ローラ16の上面側に至る。
【0029】プラテンローラ16の上面側に位置する前
記サーマルヘッド15は、印字部たる発熱体部15aを
有している。該サーマルヘッド15は回動軸15bまわ
りに回動可能に設けられて、前記発熱体部15aがプラ
テンローラ16の上面に接離可能とされている。なお、
このようにサーマルヘッド15を回動自在に構成したの
は、前記プラテンローラ16とペーパーガイド17との
間で用紙30が詰まった場合におけるジャム紙除去作業
において、サーマルヘッド15が作業の邪魔にならない
ようにするためである。サーマルヘッド15には捩りコ
イルバネタイプのスプリング22の一端が係止されて、
該サーマルヘッド15の発熱体部15aがプラテンロー
ラ16上面に近接する方向の付勢力を常時加えている。
この構成で、前述のように印字面を上側に向けながらプ
ラテンローラ16により送られてくる用紙の上面にサー
マルヘッド15の発熱体部15aが接触し、この接触す
る箇所において用紙30に印字がなされる。
記サーマルヘッド15は、印字部たる発熱体部15aを
有している。該サーマルヘッド15は回動軸15bまわ
りに回動可能に設けられて、前記発熱体部15aがプラ
テンローラ16の上面に接離可能とされている。なお、
このようにサーマルヘッド15を回動自在に構成したの
は、前記プラテンローラ16とペーパーガイド17との
間で用紙30が詰まった場合におけるジャム紙除去作業
において、サーマルヘッド15が作業の邪魔にならない
ようにするためである。サーマルヘッド15には捩りコ
イルバネタイプのスプリング22の一端が係止されて、
該サーマルヘッド15の発熱体部15aがプラテンロー
ラ16上面に近接する方向の付勢力を常時加えている。
この構成で、前述のように印字面を上側に向けながらプ
ラテンローラ16により送られてくる用紙の上面にサー
マルヘッド15の発熱体部15aが接触し、この接触す
る箇所において用紙30に印字がなされる。
【0030】サーマルヘッド15はラインヘッド型とさ
れ、搬送されてくる感熱型の用紙30に対し、該用紙3
0の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に、任意
の文字や画像を印刷することができる。一本のラインに
つき印刷する際の印刷幅は、印刷対象の用紙30の幅に
略等しく設定されている。このようにサーマルヘッド1
5を印刷ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感
熱紙を用いることで、インクやインクリボンなどの消耗
品が不要とできるほか、インクの供給のための機構など
を省略でき、プリンタ装置1をコンパクトに構成できる
からである。感熱紙としては、サーマルヘッド15の加
熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプのもの
や、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した
感熱穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。
れ、搬送されてくる感熱型の用紙30に対し、該用紙3
0の搬送方向に直交する方向に延びるライン毎に、任意
の文字や画像を印刷することができる。一本のラインに
つき印刷する際の印刷幅は、印刷対象の用紙30の幅に
略等しく設定されている。このようにサーマルヘッド1
5を印刷ヘッドとして用いるのは、被記録媒体として感
熱紙を用いることで、インクやインクリボンなどの消耗
品が不要とできるほか、インクの供給のための機構など
を省略でき、プリンタ装置1をコンパクトに構成できる
からである。感熱紙としては、サーマルヘッド15の加
熱により発色する発色層を有する感熱発色タイプのもの
や、加熱により穿孔される穿孔層を基材層上に積層した
感熱穿孔タイプのもの等、種々のものを使用できる。
【0031】前記分離ブロック13には、プラテンロー
ラ16の用紙送り出し方向に対して傾斜した排紙ガイド
面13bが形成されている。この構成において、サーマ
ルヘッド15の発熱体部15aにより印字がなされた後
の用紙30は、この排紙ガイド面13bにより案内され
て、本体ケース2の上カバー5と前記蓋体10とがなす
隙間から、蓋体10の上側へ排紙される。
ラ16の用紙送り出し方向に対して傾斜した排紙ガイド
面13bが形成されている。この構成において、サーマ
ルヘッド15の発熱体部15aにより印字がなされた後
の用紙30は、この排紙ガイド面13bにより案内され
て、本体ケース2の上カバー5と前記蓋体10とがなす
隙間から、蓋体10の上側へ排紙される。
【0032】次に、上述した構成のプリンタ1に用紙3
0として用いられるプリンタ用ラベル紙(以下「ラベル
紙」と称する。)の製造方法を、図2を参照しながら説
明する。ラベル紙30は、A6〜A7サイズのカットシ
ート状であり、裏面に粘着剤層が形成されている表素材
である感熱紙(基材)30aと、表素材に貼り合わされ
るセパレータ30bとから形成される。
0として用いられるプリンタ用ラベル紙(以下「ラベル
紙」と称する。)の製造方法を、図2を参照しながら説
明する。ラベル紙30は、A6〜A7サイズのカットシ
ート状であり、裏面に粘着剤層が形成されている表素材
である感熱紙(基材)30aと、表素材に貼り合わされ
るセパレータ30bとから形成される。
【0033】基材30aもセパレータ30bもカットシ
ート状に形成され、以下に説明する加工が施された後
に、両紙30a・30bが互いに貼り合わされて、ラベ
ル紙30が構成される。このように、カット紙状の基材
30aとカット紙状のセパレータ30bとを貼り合わせ
る構成であるので、ロール紙状の基材とロール紙状のセ
パレータとを貼り合わせる方法に比して、カール癖がつ
きにくい利点がある。
ート状に形成され、以下に説明する加工が施された後
に、両紙30a・30bが互いに貼り合わされて、ラベ
ル紙30が構成される。このように、カット紙状の基材
30aとカット紙状のセパレータ30bとを貼り合わせ
る構成であるので、ロール紙状の基材とロール紙状のセ
パレータとを貼り合わせる方法に比して、カール癖がつ
きにくい利点がある。
【0034】セパレータ30bは先ず乾燥工程(第一の
工程)にて、その含有水分量を減少させる。この乾燥工
程としては、セパレータ30bを高温かつ低湿度の環境
に置くことや、風を吹き付ける等、種々の方法が考えら
れる。この結果、セパレータ30bは若干収縮すること
になる。その後、セパレータ30bの基材30aを貼り
合わせる側の面にはシリコン加工が施される。これは、
後の工程で貼り付けられたラベル用紙30aを使用時に
剥がす際に、セパレータ30b側に粘着剤が残らないよ
うにするためである。
工程)にて、その含有水分量を減少させる。この乾燥工
程としては、セパレータ30bを高温かつ低湿度の環境
に置くことや、風を吹き付ける等、種々の方法が考えら
れる。この結果、セパレータ30bは若干収縮すること
になる。その後、セパレータ30bの基材30aを貼り
合わせる側の面にはシリコン加工が施される。これは、
後の工程で貼り付けられたラベル用紙30aを使用時に
剥がす際に、セパレータ30b側に粘着剤が残らないよ
うにするためである。
【0035】一方、基材30aには先ず、セパレータ3
0bに貼り合わせる側の面と反対側の面(即ち、印字
面)に、水分吸収を妨げるためのコーティング加工が施
される。これは、後の貼り合わせ工程の後に基材30a
が吸湿しにくいようにするためである。なお、基材30
aが水分吸収の少ない材質であったり、感熱紙の特性と
して水分吸収しにくい表面加工がもともと施されている
場合は、この処理は省略してもよい。次に、セパレータ
30bに貼り合わせる側の面に粘着剤を塗布して、粘着
剤層を形成する。
0bに貼り合わせる側の面と反対側の面(即ち、印字
面)に、水分吸収を妨げるためのコーティング加工が施
される。これは、後の貼り合わせ工程の後に基材30a
が吸湿しにくいようにするためである。なお、基材30
aが水分吸収の少ない材質であったり、感熱紙の特性と
して水分吸収しにくい表面加工がもともと施されている
場合は、この処理は省略してもよい。次に、セパレータ
30bに貼り合わせる側の面に粘着剤を塗布して、粘着
剤層を形成する。
【0036】そして、基材30aとセパレータ30bと
を貼り合わせる工程(第二の工程)が行われる。このと
き、セパレータ30bの水分吸収による主膨張方向が、
ラベル紙30の用紙搬送方向と直交するように、向きを
合わせるようにしている。
を貼り合わせる工程(第二の工程)が行われる。このと
き、セパレータ30bの水分吸収による主膨張方向が、
ラベル紙30の用紙搬送方向と直交するように、向きを
合わせるようにしている。
【0037】ここにいう「主膨張方向」とは、セパレー
タ30bが水分を吸って膨張したときに、より膨張率が
大きい方向をいう。図3には、膨張前と膨張後のセパレ
ータ30bの輪郭形状の例が模式的に示されている。図
3の例では紙面縦方向の膨張率が紙面横方向の膨張率よ
りも大きいので、主膨張方向は紙面縦方向となる。
タ30bが水分を吸って膨張したときに、より膨張率が
大きい方向をいう。図3には、膨張前と膨張後のセパレ
ータ30bの輪郭形状の例が模式的に示されている。図
3の例では紙面縦方向の膨張率が紙面横方向の膨張率よ
りも大きいので、主膨張方向は紙面縦方向となる。
【0038】このように構成することで、ラベル紙30
の製造後にセパレータ30bが水分を吸って膨張した場
合(なお、基材30aは前述のとおりコーティング加工
が施されているので、膨張することは無いか、あっても
その量は僅かである。)でも、用紙搬送方向と直交する
方向である主膨張方向に比較的大きく膨張することとな
るから、図4(b)のように、そのカール方向は、用紙
搬送方向に垂直に切った断面が湾曲するような方向とな
る。
の製造後にセパレータ30bが水分を吸って膨張した場
合(なお、基材30aは前述のとおりコーティング加工
が施されているので、膨張することは無いか、あっても
その量は僅かである。)でも、用紙搬送方向と直交する
方向である主膨張方向に比較的大きく膨張することとな
るから、図4(b)のように、そのカール方向は、用紙
搬送方向に垂直に切った断面が湾曲するような方向とな
る。
【0039】ラベル紙30のカール方向は前述のとおり
であるので、用紙搬送方向に平行な平面で切断した断面
形状は真っ直ぐとなる。この結果、図6(a)に示すよ
うに、プリンタ1で送られるラベル紙30の搬送方向先
頭側は適切な向きで分離案内面13aに当たって、良好
な分離作用が行われる。即ち、用紙30が搬送されない
空送や、用紙30が同時に複数枚送られてしまう重送が
発生することはない。
であるので、用紙搬送方向に平行な平面で切断した断面
形状は真っ直ぐとなる。この結果、図6(a)に示すよ
うに、プリンタ1で送られるラベル紙30の搬送方向先
頭側は適切な向きで分離案内面13aに当たって、良好
な分離作用が行われる。即ち、用紙30が搬送されない
空送や、用紙30が同時に複数枚送られてしまう重送が
発生することはない。
【0040】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、目的に応じて様々な変形が可能であ
る。例えば、前述の貼り合わせ工程の後に、図5(a)
に示すように、前記セパレータ30bの粘着剤30cと
は反対側の面に、水分吸収を妨げるためのコーティング
加工Cbを施す工程(第三の工程)があっても良い。こ
の構成では、セパレータ30b側も水分吸収がしにくく
なるから、貼り合わせ後のセパレータ30bの吸湿によ
る膨張も小さく抑えることができる。従って、前述の基
材30a側の膨張抑制効果ともあいまって、結局ラベル
紙30全体は、カール(湾曲)のないフラットな状態
(平面状態)を良好に保ち、プリンタによる分離・搬送
がスムーズに行える。なお図5(a)の符号Caは、図
2の吸湿防止加工の工程において基材30aに施された
前述のコーティング加工を示す。前述のように基材30
aが吸湿しにくい素材で構成されている等の場合は、図
5(b)のように、当該コーティング加工Caを省略し
ても良い。
るものではなく、目的に応じて様々な変形が可能であ
る。例えば、前述の貼り合わせ工程の後に、図5(a)
に示すように、前記セパレータ30bの粘着剤30cと
は反対側の面に、水分吸収を妨げるためのコーティング
加工Cbを施す工程(第三の工程)があっても良い。こ
の構成では、セパレータ30b側も水分吸収がしにくく
なるから、貼り合わせ後のセパレータ30bの吸湿によ
る膨張も小さく抑えることができる。従って、前述の基
材30a側の膨張抑制効果ともあいまって、結局ラベル
紙30全体は、カール(湾曲)のないフラットな状態
(平面状態)を良好に保ち、プリンタによる分離・搬送
がスムーズに行える。なお図5(a)の符号Caは、図
2の吸湿防止加工の工程において基材30aに施された
前述のコーティング加工を示す。前述のように基材30
aが吸湿しにくい素材で構成されている等の場合は、図
5(b)のように、当該コーティング加工Caを省略し
ても良い。
【0041】更には、前述の貼り合わせ工程の後に、ラ
ベル用紙30の周縁を切り落として規定の大きさとする
切断工程があっても構わない。また、基材30a側にハ
ーフカット加工を施して、個別に剥離可能な所定の大き
さのラベル部を形成する工程があっても良い。
ベル用紙30の周縁を切り落として規定の大きさとする
切断工程があっても構わない。また、基材30a側にハ
ーフカット加工を施して、個別に剥離可能な所定の大き
さのラベル部を形成する工程があっても良い。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
カール癖がつきにくく、たとえカールしてもプリンタに
よる用紙の分離・搬送に影響しにくいカット紙状のラベ
ル紙を提供できる。
カール癖がつきにくく、たとえカールしてもプリンタに
よる用紙の分離・搬送に影響しにくいカット紙状のラベ
ル紙を提供できる。
【図1】ラベル紙を使用するプリンタの構成を示した断
面図。
面図。
【図2】ラベル紙の製造工程を示す説明図。
【図3】セパレータの主膨張方向を示す説明図。
【図4】ラベル紙がカールする方向とプリンタの用紙搬
送方向との関係を示した斜視図。
送方向との関係を示した斜視図。
【図5】ラベル紙のセパレータ側にコーティング加工を
施す様子を示した図。
施す様子を示した図。
【図6】ラベル紙が分離案内面と当接する様子を示した
要部拡大図。(a)は用紙が適切に分離されて搬送され
る場合を、(b)は用紙が空送される場合を、(c)は
用紙が重送される場合を、それぞれ示す。
要部拡大図。(a)は用紙が適切に分離されて搬送され
る場合を、(b)は用紙が空送される場合を、(c)は
用紙が重送される場合を、それぞれ示す。
30 ラベル紙
30a 基材
30b セパレータ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
B41M 5/18 B
(72)発明者 瀬尾 恵二
愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ
ラザー工業株式会社内
Fターム(参考) 2H026 AA28 FF29 GG01 HH09
3E075 AA05 BA83 CA01 DA14 DB12
DD02 DD08 DD32 DE23 FA04
FA06 GA02 GA04
Claims (5)
- 【請求項1】 感熱発色層を有する基材と、セパレータ
とが、粘着剤により貼り合わされている構成の感熱式プ
リンタ用ラベル紙の製造方法であって、 カット紙状のセパレータの含有水分量を減少させる第一
の工程と、 該第一の工程の後に、カット紙状の前記基材を前記セパ
レータに対し前記粘着剤を介して貼り合わせる、第二の
工程と、 を少なくとも含むことを特徴とする、感熱式プリンタ用
ラベル紙の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の感熱式プリンタ用ラベ
ル紙の製造方法であって、前記第二の工程の後に、前記
セパレータの粘着剤とは反対側の面に、水分吸収を妨げ
るためのコーティング加工を施す第三の工程を含むこと
を特徴とする、感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の製造方
法により製造された感熱式プリンタ用ラベル紙。 - 【請求項4】 請求項3に記載の感熱式プリンタ用ラベ
ル紙であって、基材は、そのセパレータと貼り合わされ
る面と反対側の面に、水分吸収を妨げるためのコーティ
ング加工がされていることを特徴とする、感熱式プリン
タ用ラベル紙。 - 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の感熱式
プリンタ用ラベル紙であって、セパレータの水分吸収に
よる主膨張方向が、プリンタの用紙搬送方向に直交する
ことを特徴とする、感熱式プリンタ用ラベル紙。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088179A JP2003288016A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法、および当該方法で製造されたラベル紙 |
AU2003221409A AU2003221409A1 (en) | 2002-03-27 | 2003-03-17 | Process for producing label paper for thermal printer and label paper produced by the process |
PCT/JP2003/003200 WO2003081563A1 (fr) | 2002-03-27 | 2003-03-17 | Procede de production de papier d'etiquettes pour une imprimante thermique et papier d'etiquettes obtenu par le procede |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088179A JP2003288016A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法、および当該方法で製造されたラベル紙 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003288016A true JP2003288016A (ja) | 2003-10-10 |
Family
ID=28449428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088179A Pending JP2003288016A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | 感熱式プリンタ用ラベル紙の製造方法、および当該方法で製造されたラベル紙 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003288016A (ja) |
AU (1) | AU2003221409A1 (ja) |
WO (1) | WO2003081563A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4614470B1 (ja) * | 2010-07-30 | 2011-01-19 | 西川コミュニケーションズ株式会社 | ラベル後処理装置及びラベル処理装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3311409B2 (ja) * | 1993-02-16 | 2002-08-05 | 三菱製紙株式会社 | ラベル用感熱記録シート |
JP2001107000A (ja) * | 1999-10-05 | 2001-04-17 | Oji Paper Co Ltd | 粘着シート |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088179A patent/JP2003288016A/ja active Pending
-
2003
- 2003-03-17 AU AU2003221409A patent/AU2003221409A1/en not_active Abandoned
- 2003-03-17 WO PCT/JP2003/003200 patent/WO2003081563A1/ja active Application Filing
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4614470B1 (ja) * | 2010-07-30 | 2011-01-19 | 西川コミュニケーションズ株式会社 | ラベル後処理装置及びラベル処理装置 |
WO2012014958A1 (ja) * | 2010-07-30 | 2012-02-02 | 西川コミュニケーションズ株式会社 | ラベル後処理装置及びラベル処理装置 |
JP2013100142A (ja) * | 2010-07-30 | 2013-05-23 | Nishikawa Communications Co Ltd | ラベル後処理装置及びラベル処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU2003221409A1 (en) | 2003-10-08 |
WO2003081563A1 (fr) | 2003-10-02 |
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