JP2003287665A - 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法 - Google Patents

投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法

Info

Publication number
JP2003287665A
JP2003287665A JP2002092790A JP2002092790A JP2003287665A JP 2003287665 A JP2003287665 A JP 2003287665A JP 2002092790 A JP2002092790 A JP 2002092790A JP 2002092790 A JP2002092790 A JP 2002092790A JP 2003287665 A JP2003287665 A JP 2003287665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
projection lens
lenses
projection
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002092790A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Watanabe
信男 渡辺
Shuji Narimatsu
修司 成松
Tomonobu Machida
友信 町田
Shunji Umemura
俊次 梅村
Shohei Fujisawa
尚平 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2002092790A priority Critical patent/JP2003287665A/ja
Priority to US10/396,377 priority patent/US7061699B2/en
Priority to CNB031214789A priority patent/CN100401123C/zh
Publication of JP2003287665A publication Critical patent/JP2003287665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投写レンズを構成する複数のレンズの光軸
位置を高精度に調整できるとともに、簡単に製造できる
投写レンズおよびプロジェクタを提供すること。 【解決手段】投写レンズ46は、内部に所定の光路が設
定された鏡筒100と、この光路の照明光軸上に順次配
置されるレンズ群110とを備える。鏡筒100には、
光軸Zに直交する面内で、レンズ群110のうちの3群
レンズ113を鏡筒100内において位置調整する姿勢
調整孔122Aが設けられている。鏡筒100にレンズ
群110を保持させた後に、3群レンズ113の位置を
調整し固定するだけの簡単な操作で、レンズ群110間
の光軸位置を高精度に調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投写レンズ、およ
びこの投写レンズを備えるプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】従来、複数の色光を画像情報に応じて各色
光ごとに変調する複数の液晶パネルと、各液晶パネルで
変調された色光を合成するクロスダイクロイックプリズ
ムと、このプリズムで合成された光束を拡大投写して投
写画像を形成する投写レンズとを備えるプロジェクタが
利用されている。
【0003】このようなプロジェクタに用いられる投写
レンズとしては、投写画像において、解像度の低下や、
歪曲収差および色収差等の収差の発生等を抑えるため
に、収束用レンズおよび発散用レンズを含む複数のレン
ズを組み合わせて構成された複合レンズが利用されてい
る。しかしながら、これらのレンズを正しく機能させて
投写画像の高品質を確保するためには、投写レンズを構
成する各レンズの間の光軸(芯)位置を高精度に調整す
る必要があった。このため、従来は、複数のレンズおよ
びこれらのレンズを保持するレンズ保持筒のそれぞれの
外形精度を高めておいた上で、これらの部品から必要な
部品を取り出して投写画像を観察し、光軸位置が合致す
るまで部品交換を行うトライアルアンドエラーにより、
高品質の投写レンズを製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに外形基準で各レンズ間の姿勢を調整する場合では、
外形精度のばらつきの影響が、光軸位置合わせ精度より
も大きくでてしまうため、微小範囲での光軸位置調整が
できないという問題があった。また、トライアルアンド
エラーで精度を確保して投写レンズを製造しているた
め、製造作業が繁雑であるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、投写レンズを構成する複
数のレンズの光軸位置を高精度に調整できるとともに、
簡単に製造できる投写レンズおよびプロジェクタを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る投写レンズ
は、内部に所定の光路が設定されたレンズ保持筒と、こ
の光路の照明光軸上に順次配置される複数のレンズとを
備える投写レンズであって、前記レンズ保持筒には、内
部に配置された複数のレンズのうちの少なくともいずれ
かのレンズの姿勢を前記レンズ保持筒内で調整する姿勢
調整部が設けられていることを特徴とする。
【0007】ここで、例えば、複数のレンズとは、少な
くとも2群以上のレンズ群で構成されるものであり、そ
のレンズの群数や、形状、寸法、機能は特に限定されな
い。また、調整対象となる少なくともいずれかのレンズ
とは、1または2以上の調整対象レンズのことであり、
例えば、投写される画像の品質に最も影響度が大きいも
のを選択して調整するように構成すればよい。なお、調
整対象となるレンズの数に応じて、適宜、姿勢調整部の
設置数も変更することができる。
【0008】また、姿勢調整部としては、調整対象とな
るレンズの近傍において、レンズ保持筒に調整用の孔を
設けておき、この調整用の孔に調整用の爪状またはピン
状の部材等を挿入して、レンズの姿勢を調整する構成と
することができる。この場合には、この調整用の孔は1
または2以上形成することができ、例えば、レンズ保持
筒の上下部分および左右部分等に形成しておくことがで
きる。さらに、姿勢調整部から挿入される爪状部材は、
コンピュータ等の制御により自動で調整する構成とする
こともできるし、作業者により手動で調整する構成とし
てもよい。
【0009】本発明では、例えば、以下の手順で投写レ
ンズを製造できる。 (1)レンズ保持筒に対して、調整対象となるレンズを調
整可能な遊嵌状態で配置し、さらに、その他のレンズを
外形基準で配置して調整前の投写レンズを構成してお
き、この調整前投写レンズをプロジェクタに取り付け
る。 (2)この状態でプロジェクタの本体部分から画像光を射
出し、調整前投写レンズでスクリーン等に拡大投写させ
る。 (3)作業者は、スクリーン上の投写画像を見ながら、姿
勢調整用の爪状部材をレンズ保持筒内に挿入して、レン
ズ保持筒内において調整対象となるレンズの姿勢を手動
で調整し、レンズ間の光軸位置調整を行う。 (4)最後に、調整されたレンズをレンズ保持筒に接着剤
等で固定して、投写レンズを製造する。
【0010】このような手順で投写レンズを製造するの
で、従来のように、レンズやレンズ保持筒を交換して投
写画像を確認して良否判定を行い、最適な部品の組み合
わせを探すというトライアルアンドエラーの繁雑な作業
を行うことなく、レンズ保持筒に複数のレンズを保持さ
せた後に調整対象となるレンズの姿勢を調整し固定する
だけの簡単な操作で、複数のレンズの光軸位置を高精度
に調整できる。これにより、本発明の目的を達成でき
る。
【0011】このような投写レンズにおいて、前記姿勢
調整部は、前記レンズ保持筒に形成されるとともに、前
記いずれかのレンズの姿勢を前記照明光軸に直交する方
向に調整する姿勢調整孔を含んで構成されることが好ま
しい。この場合には、例えば、姿勢調整孔を、レンズ保
持筒の上下側や左右側の位置にそれぞれ形成しておき、
これらの姿勢調整孔から爪状部材を挿入して、この爪状
部材を進退させる等により、照明光軸に直交する方向で
ある水平方向(左右方向)や垂直方向(上下方向)に調
整することができる。このような簡単な構成でありなが
ら、調整対象となるレンズを照明光軸に直交する方向に
位置調整できるため、手間およびコストを抑えた上で、
レンズの光軸位置を高精度に調整できる。
【0012】ここで、前記レンズ保持筒には、調整され
た前記いずれかのレンズを該レンズ保持筒に接着固定す
る接着剤を注入する接着剤注入孔が形成されていること
が好ましい。この際、接着剤として、前記接着剤注入孔
から注入され、調整された前記いずれかのレンズを前記
レンズ保持筒に接着固定する光線硬化型接着剤、シアノ
系瞬間接着剤、および熱硬化型接着剤のいずれかの接着
剤を備えることが好ましい。
【0013】このような構成において、例えば、光線硬
化型接着剤を採用した場合には、姿勢調整孔を介して調
整した調整対象レンズの姿勢を維持した状態のままで、
姿勢調整孔とは別の孔である接着剤注入孔から光線硬化
型接着剤を注入し外部から光線を照射して、調整後のレ
ンズとレンズ保持筒との間で接着固定できるので、レン
ズの姿勢ずれを起こすことなく精度良く接着固定でき
る。また、接着剤として、シアノ系瞬間接着剤を採用し
た場合には、迅速に接着固定ができる利点があり、さら
に、接着剤として、熱硬化型接着剤を採用した場合に
は、簡単に接着固定できる利点がある。
【0014】本発明に係るプロジェクタは、光源から射
出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成
する光学装置と、この光学装置で形成された光学像を拡
大投写する前述した投写レンズとを備えることを特徴と
する。本発明によれば、前述した投写レンズと同様の作
用効果を奏することができる。このため、高精度に光軸
位置調整された投写レンズを用いることにより、鮮明で
高品質な画像を投写できる。また、比較的簡単に製造さ
れた投写レンズを用いることにより、プロジェクタ自身
の性能を維持したままで、製造コストを抑えることがで
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 〔1.プロジェクタの主な構成〕図1は、本発明に係る
プロジェクタ1を上方前面側から見た斜視図である。図
2は、プロジェクタ1を下方背面側から見た斜視図であ
る。図1または図2に示すように、プロジェクタ1は、
射出成形によって成形された略直方体状の外装ケース2
を備える。この外装ケース2は、プロジェクタ1の本体
部分を収納する合成樹脂製の筐体であり、アッパーケー
ス21と、ロアーケース22とを備え、これらのケース
21,22は、互いに着脱自在に構成されている。
【0016】アッパーケース21は、図1,2に示すよ
うに、プロジェクタ1の上面、側面、前面、および背面
をそれぞれ構成する上面部21A、側面部21B、前面
部21Cおよび背面部21Dを含んで構成される。同様
に、ロアーケース22も、図1,2に示すように、プロ
ジェクタ1の下面、側面、前面、および背面をそれぞれ
構成する下面部22A、側面部22B、前面部22C、
および背面部22Dを含んで構成される。
【0017】従って、図1,2に示すように、直方体状
の外装ケース2において、アッパーケース21およびロ
アーケース22の側面部21B,22B同士が連続的に
接続されて直方体の側面部分210が構成され、同様
に、前面部21C,22C同士の接続で前面部分220
が、背面部21D,22D同士の接続で背面部分230
が、上面部21Aにより上面部分240が、下面部22
Aにより下面部分250がそれぞれ構成される。
【0018】図1に示すように、上面部分240におい
て、その前方側には操作パネル23が設けられ、この操
作パネル23の近傍には音声出力用のスピーカ孔240
Aが形成されている。
【0019】前方から見て右側の側面部分210には、
2つの側面部21B,22Bを跨る開口211が形成さ
れている。ここで、外装ケース2内には、後述するメイ
ン基板51と、インターフェース基板52とが設けられ
ており、この開口211に取り付けられるインターフェ
ースパネル53を介して、メイン基板51に実装された
接続部51Bと、インターフェース基板52に実装され
た接続部52Aとが外部に露出している。これらの接続
部51B,52Aにおいて、プロジェクタ1には外部の
電子機器等が接続される。
【0020】前面部分220において、前方から見て右
側で、前記操作パネル23の近傍には、2つの前面部2
1C,22Cを跨ぐ円形状の開口221が形成されてい
る。この開口221に対応するように、外装ケース2内
部には、投写レンズ46が配置されている。この際、開
口221から投写レンズ46の先端部分が外部に露出し
ており、この露出部分の一部であるレバー46Aを介し
て、投写レンズ46のフォーカス操作が手動で行えるよ
うになっている。
【0021】前面部分220において、前記開口221
の反対側の位置には、排気口222が形成されている。
この排気口222には、安全カバー222Aが形成され
ている。
【0022】図2に示すように、背面部分230におい
て、背面から見た右側には矩形状の開口231が形成さ
れ、この開口231からインレットコネクタ24が露出
するようになっている。
【0023】下面部分250において、下方から見て右
端側の中央位置には矩形状の開口251が形成されてい
る。開口251には、この開口251を覆うランプカバ
ー25が着脱自在に設けられている。このランプカバー
25を取り外すことにより、図示しない光源ランプの交
換が容易に行えるようになっている。
【0024】また、下面部分250において、下方から
見て左側で背面側の隅部には、一段内側に凹んだ矩形面
252が形成されている。この矩形面252には、外部
から冷却空気を吸入するための吸気口252Aが形成さ
れている。矩形面252には、この矩形面252を覆う
吸気口カバー26が着脱自在に設けられている。吸気口
カバー26には、吸気口252Aに対応する開口26A
が形成されている。開口26Aには、図示しないエアフ
ィルタが設けられており、内部への塵埃の侵入が防止さ
れている。
【0025】さらに、下面部分250において、後方側
の略中央位置にはプロジェクタ1の脚部を構成する後脚
2Rが形成されている。また、下面部22Aにおける前
方側の左右の隅部には、同じくプロジェクタ1の脚部を
構成する前脚2Fがそれぞれ設けられている。つまり、
プロジェクタ1は、後脚2Rおよび2つ前脚2Fにより
3点で支持されている。2つの前脚2Fは、それぞれ上
下方向に進退可能に構成されており、プロジェクタ1の
前後方向および左右方向の傾き(姿勢)を調整して、投
写画像の位置調整ができるようになっている。
【0026】また、図1,2に示すように、下面部分2
50と前面部分220とを跨るように、外装ケース2に
おける前方側の略中央位置には、直方体状の凹部253
が形成されている。この凹部253には、該凹部253
の下側および前側を覆う前後方向にスライド自在なカバ
ー部材27が設けられている。このカバー部材27によ
り、凹部253には、プロジェクタ1の遠隔操作を行う
ための図示しないリモートコントローラ(リモコン)が
収納される。
【0027】ここで、図3,4は、プロジェクタ1の内
部を示す斜視図である。具体的には、図3は、図1の状
態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図
である。図4は、図3の状態から制御基板5を外した図
である。
【0028】外装ケース2には、図3,4に示すよう
に、背面部分に沿って配置され、左右方向に延びる電源
ユニット3と、この電源ユニット3の前側に配置された
平面視略L字状で光学系としての光学ユニット4と、こ
れらのユニット3,4の上方および右側に配置される制
御部としての制御基板5とを備える。これらの各装置3
〜5によりプロジェクタ1の本体が構成されている。
【0029】電源ユニット3は、電源31と、この電源
31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バ
ラスト)とを含んで構成される。電源31は、前記イン
レットコネクタに接続された図示しない電源ケーブルを
通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動回路
や制御基板5等に供給するものである。前記ランプ駆動
回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図示し
ない光源ランプに、電源31から供給された電力を供給
するものであり、前記光源ランプと電気的に接続されて
いる。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板に配
線することにより構成できる。
【0030】電源31および前記ランプ駆動回路は、略
平行に上下に並んで配置されており、これらの占有空間
は、プロジェクタ1の背面側で左右方向に延びている。
また、電源31はおよび前記ランプ駆動回路は、左右側
が開口されたアルミニウム等の金属製のシールド部材3
1Aによって周囲を覆われている。シールド部材31A
は、冷却空気を誘導するダクトとしての機能に加えて、
電源31や前記ランプ駆動回路で発生する電磁ノイズ
が、外部へ漏れないようにする機能も有している。
【0031】制御基板5は、図3に示すように、ユニッ
ト3,4の上側を覆うように配置されCPUや接続部5
1B等を含むメイン基板51と、このメイン基板51の
下側に配置され接続部52Aを含むインターフェース基
板52とを備える。この制御基板5では、接続部51
B,52Aを介して入力された画像情報に応じて、メイ
ン基板51のCPU等が、後述する光学装置を構成する
液晶パネルの制御を行う。
【0032】メイン基板51は、金属製のシールド部材
51Aによって周囲を覆われている。メイン基板51
は、図3ではわかり難いが、光学ユニット4を構成する
上ライトガイド472の上端部分472A(図4)に当
接している。
【0033】〔2.光学ユニットの詳細な構成〕ここ
で、図5は、光学ユニット4を示す分解斜視図である。
図6は、光学ユニット4を模式的に示す図である。光学
ユニット4は、図6に示すように、光源装置411を構
成する光源ランプ416から射出された光束を光学的に
処理して画像情報に対応した光学像を形成し、この光学
像を拡大して投射するユニットであり、インテグレータ
照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系
43と、光学装置44と、投写レンズ46と、これらの
光学部品41〜44,46を収納する合成樹脂製のライ
トガイド47(図5)とを備える。
【0034】インテグレータ照明光学系41は、光学装
置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青
の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,4
41Bとする)の画像形成領域をほぼ均一に照明するた
めの光学系であり、光源装置411と、第1レンズアレ
イ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子
414と、重畳レンズ415とを備える。
【0035】光源装置411は、放射光源としての光源
ランプ416と、リフレクタ417とを備え、光源ラン
プ416から射出された放射状の光線をリフレクタ41
7で反射して平行光線とし、この平行光線を外部へと射
出する。光源ランプ416には、高圧水銀ランプを採用
している。なお、高圧水銀ランプ以外に、メタルハライ
ドランプやハロゲンランプ等も採用できる。また、リフ
レクタ417には、放物面鏡を採用している。なお、放
物面鏡の代わりに、平行化凹レンズおよび楕円面鏡を組
み合わせたものを採用してもよい。
【0036】第1レンズアレイ412は、光軸方向から
見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状
に配列された構成を有している。各小レンズは、光源ラ
ンプ416から射出される光束を、複数の部分光束に分
割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル44
1の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定
されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領
域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であ
るならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定す
る。
【0037】第2レンズアレイ413は、第1レンズア
レイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマ
トリクス状に配列された構成を有している。この第2レ
ンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1
レンズアレイ412の各小レンズの像を液晶パネル44
1上に結像させる機能を有する。
【0038】偏光変換素子414は、第2レンズアレイ
413と重畳レンズ415との間に配置される。このよ
うな偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413か
らの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これに
より、光学装置44での光の利用効率が高められてい
る。
【0039】具体的に、偏光変換素子414によって1
種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ41
5によって最終的に光学装置44の液晶パネル441上
にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネ
ル441を用いたプロジェクタ1では、1種類の偏光光
しか利用できないため、他種類のランダムな偏光光を発
する光源ランプ416からの光束の略半分が利用されな
い。このため、偏光変換素子414を用いることによ
り、光源ランプ416から射出された光束を全て1種類
の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高
めている。なお、このような偏光変換素子414は、た
とえば特開平8−304739号公報に紹介されてい
る。
【0040】色分離光学系42は、2枚のダイクロイッ
クミラー421,422と、反射ミラー423とを備
え、ダイクロイックミラー421、422によりインテ
グレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束
を赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離す
る機能を有している。
【0041】リレー光学系43は、入射側レンズ431
と、リレーレンズ433と、反射ミラー432、434
とを備え、色分離光学系42で分離された色光である赤
色光を液晶パネル441Rまで導く機能を有している。
【0042】この際、色分離光学系42のダイクロイッ
クミラー421では、インテグレータ照明光学系41か
ら射出された光束のうち、赤色光成分と緑色光成分とは
透過し、青色光成分は反射する。ダイクロイックミラー
421によって反射した青色光は、反射ミラー423で
反射し、フィールドレンズ418を通って、青色用の液
晶パネル441Bに到達する。このフィールドレンズ4
18は、第2レンズアレイ413から射出された各部分
光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換
する。他の液晶パネル441G、441Rの光入射側に
設けられたフィールドレンズ418も同様である。
【0043】また、ダイクロイックミラー421を透過
した赤色光と緑色光のうちで、緑色光は、ダイクロイッ
クミラー422によって反射し、フィールドレンズ41
8を通って、緑色用の液晶パネル441Gに到達する。
一方、赤色光は、ダイクロイックミラー422を透過し
てリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ4
18を通って、赤色光用の液晶パネル441Rに到達す
る。なお、赤色光にリレー光学系43が用いられている
のは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも
長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止
するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射
した部分光束をそのまま、フィールドレンズ418に伝
えるためである。なお、リレー光学系43には、3つの
色光のうちの赤色光を通す構成としたが、これに限ら
ず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
【0044】光学装置44は、入射された光束を画像情
報に応じて変調してカラー画像を形成するものであり、
色分離光学系42で分離された各色光が入射される3つ
の入射側偏光板442と、各入射側偏光板442の後段
に配置される光変調装置としての液晶パネル441R,
441G,441Bと、各液晶パネル441R,441
G,441Bの後段に配置される射出側偏光板443
と、色合成光学系としてのクロスダイクロイックプリズ
ム444とを備える。
【0045】液晶パネル441R,441G,441B
は、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子と
して用いたものである。光学装置44において、色分離
光学系42で分離された各色光は、これら3枚の液晶パ
ネル441R,441G,441B、入射側偏光板44
2、および射出側偏光板443によって画像情報に応じ
て変調されて光学像を形成する。
【0046】入射側偏光板442は、色分離光学系42
で分離された各色光のうち、一定方向の偏光光のみ透過
させ、その他の光束を吸収するものであり、サファイア
ガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。ま
た、基板を用いずに、偏光膜をフィールドレンズ418
に貼り付けてもよい。射出側偏光板443も、入射側偏
光板442と略同様に構成され、液晶パネル441(4
41R,441G,441B)から射出された光束のう
ち、所定方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸
収するものである。また、基板を用いずに、偏光膜をク
ロスダイクロイックプリズム444に貼り付けてもよ
い。これらの入射側偏光板442および射出側偏光板4
43は、互いの偏光軸の方向が直交するように設定され
ている。
【0047】クロスダイクロイックプリズム444は、
射出側偏光板443から射出され、各色光毎に変調され
た光学像を合成してカラー画像を形成するものである。
クロスダイクロイックプリズム444には、赤色光を反
射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜と
が、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設け
られ、これらの誘電体多層膜により3つの色光が合成さ
れる。
【0048】以上説明した液晶パネル441、射出側偏
光板443およびクロスダイクロイックプリズム444
は、一体的にユニット化された光学装置本体45として
構成されている。図7は、光学装置本体45を示す斜視
図である。光学装置本体45は、図7に示すように、ク
ロスダイクロイックプリズム444と、このクロスダイ
クロイックプリズム444の上面に固定された合成樹脂
製の固定板447と、クロスダイクロイックプリズム4
44の光束入射端面に取り付けられ、射出側偏光板44
3を保持する金属製の保持板446と、この保持板44
6の光束入射側に取り付けられた透明樹脂製の4つのピ
ン部材445によって保持される液晶パネル441(4
41R,441G,441B)とを備える。保持板44
6と液晶パネル441との間には、所定間隔の空隙が設
けられており、この空隙部分に冷却空気が流れるように
なっている。光学装置本体45は、固定板447に形成
された4つの腕部447Aの丸穴447Bを介して、下
ライトガイド471にねじ止め固定される。
【0049】投写レンズ46は、光学装置44のクロス
ダイクロイックプリズム444で合成されたカラー画像
を拡大して投写するものである。ライトガイド47は、
図5に示すように、各光学部品412〜415,41
8,421〜423,431〜434,442を上方か
らスライド式に嵌め込む溝部が形成された下ライトガイ
ド471と、下ライトガイド471の上側開口を閉塞す
る蓋状の上ライトガイド472とを備えて構成される。
【0050】図5に示すように、平面視略L字状の下ラ
イトガイド471の一端側には、光源装置411が収容
されている。他端側には、下ライトガイド471に形成
されたヘッド部473を介して、投写レンズ46がねじ
止め固定されている。なお、投写レンズ46の詳細につ
いては後述する。
【0051】また、図5に示すように、下ライトガイド
471に収納された光学装置本体45は、2つのばね部
材50を挟んだ状態で下ライトガイド471にねじ止め
固定される。この2つのばね部材50は、フィールドレ
ンズ418および入射側偏光板442を下方へと付勢し
て位置を特定する。
【0052】〔3.冷却構造〕図8は、図4から前記上
ライトガイドおよび光学装置本体45を取り外した図で
ある。また、図9は、光学ユニット4を示す斜視図であ
る。ここで、プロジェクタ1には、図8,9に示すよう
に、液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却系A
と、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素子冷
却系Bと、電源ユニット3を主に冷却する電源冷却系C
と、光源装置411を主に冷却する光源冷却系Dとが設
けられている。
【0053】図8に示すように、パネル冷却系Aでは、
電源ユニット3の下側に配置された大型のシロッコファ
ン61が用いられている。パネル冷却系Aでは、図8ま
たは図9に示すように、シロッコファン61によって、
外装ケース2の下面部分250に形成された吸気口25
2A(図2)から吸入された外部の冷却空気は、図示し
ないダクトによって光学装置本体45の下方へと導か
れ、下ライトガイド471における各液晶パネル441
の下側に形成された吸入口からライトガイド47内部へ
と入る。この冷却空気は、図9に示すように、各液晶パ
ネル441R,441G,441Bとクロスダイクロイ
ックプリズム444との間の空隙を通って、液晶パネル
441と前記射出側偏光板を冷却し、上ライトガイド4
72と前記制御基板との間の空間に排出される。また、
この冷却空気は、各液晶パネル441R,441G,4
41Bとフィールドレンズ418との間の空隙を通っ
て、液晶パネル441と前記入射側偏光板を冷却し、上
ライトガイド472と前記入射側偏光板との間の空間に
排出される。なお、この空間に排出された空気は、上ラ
イトガイド472の上端部分472Aと前記制御基板5
との当接により、投写レンズ46側へは流れないように
なっている。
【0054】偏光変換素子冷却系Bでは、前記シロッコ
ファン61によって吸入された冷却空気は、下ライトガ
イド471の下側に配置された図示しないダクトによっ
て、偏光変換素子414の下側まで導かれ、下ライトガ
イド471における偏光変換素子414の下側に形成さ
れた吸入口からライトガイド47内へ入り、偏光変換素
子414を冷却した後に、上ライトガイド472に形成
された排出口474から排出される。
【0055】電源冷却系Cでは、図8に示すように、金
属製の板材を挟んでシロッコファン61の上側に配置さ
れた小型のシロッコファン62が用いられている。電源
冷却系Cでは、パネル冷却系Aによって上ライトガイド
472と前記制御基板5の間に流れてきた冷却空気は、
制御基板5を冷却しつつシロッコファン62によって吸
入され、電源ユニット3の内部側へと排出される。この
内部に排出された空気は、シールド部材31Aに沿って
流れて電源31および前記ランプ駆動回路を冷却し、シ
ロッコファン62とは反対側の開口から排出される。
【0056】光源冷却系Dでは、光源装置411の前面
側に配置された軸流ファン63と、この軸流ファン63
に取り付けられたダクト64とが用いられている。光源
冷却系Dでは、電源冷却系Cおよび偏光変換素子冷却系
Bから排出された空気は、軸流ファン63の吸引によっ
て、光源装置411の側面部分に形成されたスリット状
の開口から光源装置411内に入り込んで光源ランプ4
16を冷却し、ダクト64を介して、外装ケース2の排
気口222から外部へと排出される。
【0057】〔4.投写レンズの構成〕図10は、投写
レンズ46を前方側(投写側)から見た斜視図である。
図11は、投写レンズ46を示す分解斜視図である。図
12は、投写レンズ46を示す縦断面図である。図13
は、投写レンズ46を後方側から見た斜視図である。投
写レンズ46は、図6で示したように、光学装置本体4
5のクロスダイクロイックプリズム444で合成された
カラー画像を拡大して投写するものである。投写レンズ
46は、図10に示すように、内部に所定の光路が設定
された樹脂製等の鏡筒100と、この鏡筒100内の光
路の照明光軸上に順次配置される複数のレンズとしての
レンズ群110とを備える。
【0058】レンズ群110は、図11および図12に
示すように、投写側(図中の右側)から順に、1群レン
ズ111、2群レンズ112、3群レンズ113、およ
び4群レンズ114の合計4つのレンズの群として構成
されている。1群レンズ111は、あおり方向に拡大投
写するための凹レンズであり、非球面レンズとして形成
されている。2群レンズ112は、光束を調整する凸レ
ンズである。3群レンズ113は、凹レンズ113Aに
対して、この凹レンズ113Aよりも小さな寸法を有し
入射側が非球面レンズとされた凸レンズ113Bが貼り
合わされたバルサムレンズである。4群レンズ114
は、画像光をのみこむ凸レンズであり、球面レンズとし
て形成されている。前記クロスダイクロイックプリズム
から射出された画像光は、球面レンズとされた4群レン
ズ114に入射した後に、バルサムレンズである3群レ
ンズ113で色収差の補正がなされ、第2レンズ112
で光量調整されてから、非球面レンズである1群レンズ
111で歪曲補正をしながら外部へと拡大投写される。
【0059】鏡筒100は、図11および図12に示す
ように、前記下ライトガイドの一端側に固定されるレン
ズ保持筒としての鏡筒本体101と、この鏡筒本体10
1の投写側(図中右側)に取り付けられた前枠102
と、鏡筒本体101における投写側とは反対側(図中左
側)に取り付けられた後枠103とを備えている。
【0060】鏡筒本体101は、調整対象となる3群レ
ンズ113を所定位置に調整して収納する合成樹脂製の
部材であり、下ライトガイド471(図4)の一端部分
である取り付け面にねじ止めされる平板状のつば部12
1と、このつば部121の投写側に形成された円筒状の
姿勢調整部122と、接続部123を介して、この姿勢
調整部122の投写側に形成され姿勢調整部122の径
寸法よりも大きな径寸法を有する円筒状の取付部124
とを備える。
【0061】つば部121は、前記下ライトガイドの取
り付け面に取り付けられて、この下ライトガイドと投写
レンズ46との接続用の矩形状で板状の部材である。つ
ば部121は、図12に示すように、中央部分に略円形
の開口125Aが形成された矩形板状のつば部本体12
5と、開口125Aの外周外側で、つば部本体125の
図中左側面から筒状に突出して形成された突出部126
とを備える。
【0062】板状のつば部本体125に形成された開口
125Aは、投写するための画像光を通すために、図中
左右側の面を貫通して形成されている。板状のつば部1
21の四隅部分には、図11に示すように、前記下ライ
トガイドに取り付け用のねじ挿通孔125Bが形成され
ている。
【0063】図12に示すように、円筒状の突出部12
6において、その円筒の内側部分は凹部126Aとさ
れ、また、突出部126の図中左側の面126Lには、
図示を一部省略するが、互いに略均等となる3個所にビ
ス孔126Bが形成されている。
【0064】姿勢調整部122は、図11,12に示す
ように、つば部本体125に形成された開口125Aを
囲む円筒状に形成され、3群レンズ113のうちの主に
凹レンズ113Aを遊嵌状態で収納するものである。姿
勢調整部122において、図示を一部省略するが、その
円筒の外周部分には、均等間隔となる上下左右の4箇所
に円形状の姿勢調整孔122Aが形成されている。つま
り、4つの姿勢調整孔122Aのうち、円筒の中心を挟
んだ上下の対称位置には2つの姿勢調整孔122AV
が、円筒の中心を挟んだ左右の対称位置には2つの姿勢
調整孔122AHが形成されている。
【0065】これらの2つの姿勢調整孔122AVを繋
ぐ直線と、2つの姿勢調整孔122AHを繋ぐ直線と
は、互いに略直交する関係にある。このため、これらの
姿勢調整孔122Aに、例えば、ピン状または爪状の部
材等を挿通することにより、3群レンズ113の凹レン
ズ113Aの外周の一部を、光軸Zに直交する方向であ
る上下方向および左右方向に付勢し、凹レンズ113A
を含む3群レンズ113の位置(姿勢)を調整すること
が可能となる。
【0066】また、姿勢調整部122において、各姿勢
調整孔122A(122AV,122AH)を挟んだ両
側の均等位置には、流動状態の接着剤、例えば、紫外線
硬化型接着剤等を注入するための接着剤注入孔122B
がそれぞれ形成されている。以上より、姿勢調整部12
2は、上下左右の均等位置に形成された4つの姿勢調整
孔122Aと、これらの隣接する姿勢調整孔122Aの
間に2つずつ合計8つの接着剤注入孔122Bとを含ん
で構成されることになる。
【0067】接続部123は、姿勢調整部122と取付
部124との間を接続する円筒状の部材であり、姿勢調
整部122および取付部124の径寸法よりも小さな寸
法で形成されている。図12に示すように、接続部12
3の図中右側には、2群レンズ112がはめ込まれるレ
ンズ保持爪123Aが形成されている。レンズ保持爪1
23A内には、2群レンズ112が熱かしめにより取り
付けられている。このレンズ保持爪123Aは、2群レ
ンズ112の外形を基準に、2群レンズ112の芯位置
が正確に光軸Z上の位置となるように形成されている。
また、接続部123の外周には、前記姿勢調整孔122
Aに対応する位置に、姿勢調整部122と取付部124
との接続を補強するリブ123Bが形成されている。
【0068】取付部124は、接続部123の図中右側
から外周側へ張り出した円筒状として形成され、図中右
側で前枠102を保持する部材である。図12に示すよ
うに、取付部124には、その内周面に沿ってめねじ1
24Aが形成されている。また、取付部124の図中下
部側には、ビス挿通孔124Bが形成されている。この
ビス挿通孔124Bには、その先端が取付部124の内
部側に突出するように、取付部124の外部側からビス
124Cが挿通されている。このビス124Cにより、
前枠102の不必要な回転が防止されている。
【0069】前枠102は、円筒状の枠部材であり、レ
ンズ保持枠102Aと、取付部124に取りつけられる
接続部102Bとを備える。なお、図11,12では図
示を省略したが、図4に示すように、接続部102Bの
外周を覆うように、レバー46Aが形成された化粧用カ
バーが設けられる。
【0070】レンズ保持枠102Aは、1群レンズ11
1がはめ込まれる枠状の部分であり、このはめ込まれた
1群レンズ111は、レンズ保持枠102Aに熱かしめ
により固定される。このレンズ保持枠102Aは、1群
レンズ111の外形を基準に、1群レンズ111の芯位
置が正確に光軸Z上の位置となるように形成されてい
る。
【0071】接続部102Bは、取付部124の内側に
挿入される。接続部102Bの外周には、前記めねじ1
24Aに螺合するおねじ103Cが形成されている。こ
れらのめねじ124Aとおねじ103Cとが螺合するこ
とにより、前枠102は、取付部124に対して光軸Z
に沿った方向に進退する。これにより、投写画像のフォ
ーカス調整が行えるようになっている。
【0072】図11,12に示すように、後枠103
は、中央部分に略円形の開口131Aが形成された円板
状の後枠本体131と、開口131Aの外周から図中右
側へ筒状に突出した突出部132と、開口131Aの外
周から図中左側に形成されレンズ保持爪133とを備え
る。
【0073】後枠本体131は、つば部本体125の突
出部126の左側面126Lと接続される部分である。
後枠本体131において、図中の右側面131Rの略均
等間隔の3箇所の位置には、円周方向に沿って図中右側
へ突出する調整部134が形成されている。
【0074】これらの調整部134は、傾斜方向が揃っ
たなだらかな傾斜面として、それぞれ形成されている。
このため、後枠本体131は、自身が光軸Zを中心に回
転することにより、つば部121に対して、傾斜による
突出分だけ光軸Zに沿った方向に進退してフォーカス調
整可能となっている。
【0075】また、調整部134には、この調整部13
4の形状に沿って左右方向に貫通するルーズ孔134A
が形成されており、このルーズ孔134Aは、後枠本体
131も貫通している。つまり、後枠103を左右方向
に貫通する孔である。このルーズ孔134Aを介して3
つのビス135が挿通され、つば部121のビス孔12
6Bに接続される。
【0076】突出部132は、同心円状のスペーサ10
4を介して、つば部121の凹部126Aに挿入され
て、3群レンズ113を図中右側へ付勢して保持する部
材である。スペーサ104は、3群レンズ113の凹レ
ンズ113Aの外周左側面部分のみに当接しており、ス
ペーサ104の内側開口には、3群レンズ113の凸レ
ンズ113Bが位置している。
【0077】レンズ保持爪133は、図13にも示すよ
うに、4群レンズ114がはめ込まれる枠状の部分であ
り、はめ込まれた4群レンズ114は、熱かしめにより
固定される。このレンズ保持爪133は、4群レンズ1
14の外形を基準に、4群レンズ114の芯位置が正確
に光軸Z上の位置となるように形成されている。
【0078】〔5.投写レンズの製造方法〕投写レンズ
46は、図14に示すフローチャートに従って製造され
る。 <1>作業者は、1群レンズ111をレンズ保持枠102
Aに、2群レンズ112をレンズ保持爪133に、4群
レンズ114をレンズ保持爪133に熱かしめ等により
取り付ける(処理S1)。
【0079】<2>作業者は、1群レンズ111が取り付
けられた前枠102を鏡筒本体101に接続し、ビス挿
通孔124Bにビス124Cを挿通して、前枠102が
外れないように取り付ける(処理S2)。
【0080】<3>作業者は、鏡筒本体101の姿勢調整
部122に3群レンズ113をはめ込んでから、スペー
サ104を介して後枠103をはめ込み、その後、後枠
103の位置を調整して3つのビス135で仮止めし、
投写レンズ46を仮製造しておく(処理S3)。
【0081】<4>以上の状態で、例えば、投写レンズの
製造用に準備した光学ユニット等を用いて、この光学ユ
ニットにおける下ライトガイドの取り付け面に、仮製造
された投写レンズ46を固定し、スクリーン等に画像を
投写する(処理S4)。
【0082】<5>作業者は、スクリーン上の投写画像を
見ながら光軸Z位置を調整して、より解像度の高い適切
な画像となるように、姿勢調整部122の2つの姿勢調
整孔122AVにピン状の部材を挿入して、上下方向に
それぞれを進退させて、投写レンズ46の垂直方向の位
置を調整する(処理S5)。同様にして、2つの姿勢調
整孔122AHにピン状の部材を挿入して、投写レンズ
46の水平方向の位置も調整する(処理S6)。
【0083】<6>適切な投写画像とされた位置で前記ピ
ン状の部材を挿入したまま、姿勢調整部122の8つの
接着剤注入孔122Bから、流動状態の紫外線硬化型接
着剤を注入し紫外線を照射して、3群レンズ113の位
置を固定する(処理S7)。最後にピン状の部材を抜き
出して、製造用の光学ユニットから取り外すことによ
り、光軸位置調整された投写レンズ46を製造できる。
【0084】〔6.実施形態の効果〕本実施形態によれ
ば、以下のような効果がある。 (1)最初に、複数の群レンズ111〜114を鏡筒10
0に保持させて仮製造状態としてから、調整対象となる
3群レンズ113の位置を調整し、群レンズ111〜1
14間の光軸Zの位置を調整するので、従来のようなト
ライアルアンドエラーの作業が必要ないから、簡単に光
軸位置調整された投写レンズ46を製造できる。また、
群レンズ111,112,114を外形基準で固定し、
これらに対して、最も影響の大きい3群レンズ113を
調整する構成としたので、群レンズ111〜114間の
光軸位置を高精度に調整できる。さらに、このようにし
て製造された投写レンズ46をプロジェクタ1に用いる
ことにより、プロジェクタ1の製造コストを抑えて、高
品質な画像を投写できる。
【0085】(2)姿勢調整部122の上下および左右の
対称位置に姿勢調整孔122Aを形成し、これらの姿勢
調整孔122Aにピン状の部材を挿入するだけの構成
で、3群レンズ113の位置を水平方向および垂直方向
に調整できる。このため、製造にかかる手間およびコス
トを抑えた上で、群レンズ111〜114間の光軸位置
を高精度に調整できる。
【0086】(3)姿勢調整孔122Aと接着剤注入孔1
22Bとを別々に形成したので、姿勢調整孔で3群レン
ズ113の位置を維持したまま、接着剤注入孔122B
から流動状態にある紫外線硬化型接着剤を注入すること
ができ、この接着剤注入孔122Bから紫外線を照射す
ることにより、3群レンズ113の位置ずれを生じるこ
となく、姿勢調整部122に3群レンズ113を高精度
に接着固定できる。
【0087】(4)接着剤注入孔122Bを姿勢調整孔1
22Aの近傍に形成したので、接着時において、位置決
めされた3群レンズ113が位置ずれを起こすことを防
止できる。
【0088】〔7.実施形態の変形〕なお、本発明は、
前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的
を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形
等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、作
業者自身が爪状部材を挿入してレンズの姿勢を調整する
構成としたが、コンピュータ制御により、自動的に位置
調整する構成としてもよい。この場合には、スクリーン
等に投写された画像をCCDカメラ等で撮像し、コンピ
ュータで画像処理を行うことにより、調整対象となるレ
ンズの位置を調整する構成とすることができる。
【0089】前記実施形態において、姿勢調整孔122
Aの数を4個、接着剤注入孔122Bの数を8個とした
が、これらの数には限定されず、3個以下や9個以上と
してもよい。この際、これらの孔112A,112B
は、円孔や、楕円孔、長孔、角孔等のその他の形状の孔
としてもよい。例えば、照明光軸に沿った方向に延びる
長孔とすれば、調整対象となるレンズを、照明光軸に平
行な方向にも調整可能となるため、長孔の位置によって
は、照明光軸に対するレンズの傾きも調整できる。
【0090】前記実施形態において、姿勢調整孔122
Aとは別に接着剤注入孔122Bを形成したが、この構
成には限定されず、姿勢調整孔122Aと接着剤注入孔
122Bとを兼用する構成としてもよい。ただし、前記
実施形態の方が、より高精度に接着固定できる利点があ
る。前記実施形態において、接着剤として紫外線硬化型
接着剤を採用したが、これには限定されず、例えば、い
わゆる瞬間接着剤等のその他の接着剤を採用してもよ
い。
【0091】また、前記実施形態において、投写レンズ
46をプロジェクタ1に採用したが、これに限定らず、
その他の電子機器に採用してもよい。前記実施形態にお
いて、3つの光変調装置を用いたプロジェクタを採用し
たが、これに限らず、例えば、1つの光変調装置のみを
用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジ
ェクタ、または4つ以上の光変調装置を用いたプロジェ
クタとしてもよい。また、光変調装置として液晶パネル
を採用したが、これに限らず、マイクロミラーを用いた
デバイス等の液晶以外の光変調装置を採用してもよい。
さらに、透過型の光変調装置ではなく、反射型の光変調
装置を用いてもよい。その他、本発明の実施時の具体的
な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲
で、他の構造等としてもよい。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、従来のように、レンズ
やレンズ保持筒を交換して投写画像を確認して良否判定
を行い、最適な部品の組み合わせを探すというトライア
ルアンドエラーの繁雑な作業を行うことなく、レンズ保
持筒に複数のレンズを保持させた後に調整対象となるレ
ンズの姿勢を調整し固定するだけの簡単な操作で、複数
のレンズの光軸位置を高精度に調整できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るプロジェクタを上方前
面側から見た斜視図である。
【図2】前記プロジェクタを下方背面側から見た斜視図
である。
【図3】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、
具体的には、図1の状態からアッパーケースを外した図
である。
【図4】前記プロジェクタの内部を示す斜視図であり、
具体的には、図3の状態から制御基板を外した図であ
る。
【図5】前記プロジェクタを構成する光学ユニットを示
す分解斜視図である。
【図6】前記光学ユニットを模式的に示す図である。
【図7】前記光学ユニットを構成する光学装置本体を示
す斜視図である。
【図8】前記プロジェクタの内部における冷却系を説明
するための斜視図であり、具体的には、図4から上ライ
トガイドおよび前記光学装置本体を取り外し、冷却系を
示した図である。
【図9】前記光学ユニットの冷却系を説明するための斜
視図である。
【図10】前記プロジェクタを構成する投写レンズを投
写側から見た斜視図である。
【図11】前記投写レンズを示す分解斜視図である。
【図12】前記投写レンズを示す縦断面図である。
【図13】前記投写レンズを後方側から見た斜視図であ
る。
【図14】前記投写レンズの製造手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 プロジェクタ 46 投写レンズ 100 レンズ保持筒としての鏡筒 110 複数のレンズとしてのレンズ群 111 複数のレンズを構成する1群レンズ 112 複数のレンズを構成する2群レンズ 113 複数のレンズを構成し、調整対象となる3群レ
ンズ 114 複数のレンズを構成する4群レンズ 122 姿勢調整部 122A(122AV,122AH) 姿勢調整孔 122B 接着剤注入孔 Z 光軸
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年6月27日(2002.6.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年5月6日(2003.5.6)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 投写レンズ、この投写レンズを備え
るプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項5請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
投写レンズにおいて、 前記いずれかのレンズは、スペーサを介して前記姿勢調
整部に遊嵌状態で収納されていることを特徴とする投写
レンズ。
【請求項】 光源から射出された光束を画像情報に応
じて変調して光学像を形成する光学装置と、この光学装
置で形成された光学像を拡大投写する請求項1〜請求項
のいずれかに記載の投写レンズとを備えることを特徴
とするプロジェクタ。
請求項7内部に所定の光路が設定されたレンズ保
持筒と、この光路の照明光軸上に順次配置される複数の
レンズとを備えた投写レンズの製造方法であって、 前記レンズ保持筒に設けられた姿勢調整部に、前記複数
のレンズのうちのいずれかのレンズを、スペーサを介し
て遊嵌状態で収納する工程と、 前記姿勢調整部に設けられた姿勢調整孔からピン状部材
を挿入し、前記ピン状部材により前記いずれかのレンズ
の位置調整を実施する工程とを備えることを特徴とする
投写レンズの製造方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る投写レンズ
は、内部に所定の光路が設定されたレンズ保持筒と、こ
の光路の照明光軸上に順次配置される複数のレンズとを
備える投写レンズであって、前記レンズ保持筒には、内
部に配置された複数のレンズのうちのいずれかのレンズ
の姿勢を前記レンズ保持筒内で調整する姿勢調整部が設
けられていることを特徴とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】電源ユニット3は、電源31と、この電源
31の下方に配置された図示しないランプ駆動回路(バ
ラスト)とを含んで構成される。電源31は、前記イン
レットコネクタ24に接続された図示しない電源ケーブ
ルを通して外部から供給された電力を、前記ランプ駆動
回路や制御基板5等に供給するものである。前記ランプ
駆動回路は、光学ユニット4を構成する図3,4では図
示しない光源ランプに、電源31から供給された電力を
供給するものであり、前記光源ランプと電気的に接続さ
れている。このようなランプ駆動回路は、例えば、基板
に配線することにより構成できる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】〔3.冷却構造〕図8は、図4から前記上
ライトガイド472および光学装置本体45を取り外し
た図である。また、図9は、光学ユニット4を示す斜視
図である。ここで、プロジェクタ1には、図8,9に示
すように、液晶パネル441を主に冷却するパネル冷却
系Aと、偏光変換素子414を主に冷却する偏光変換素
子冷却系Bと、電源ユニット3を主に冷却する電源冷却
系Cと、光源装置411を主に冷却する光源冷却系Dと
が設けられている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】図8に示すように、パネル冷却系Aでは、
電源ユニット3の下側に配置された大型のシロッコファ
ン61が用いられている。パネル冷却系Aでは、図8ま
たは図9に示すように、シロッコファン61によって、
外装ケース2の下面部分250に形成された吸気口25
2A(図2)から吸入された外部の冷却空気は、図示し
ないダクトによって光学装置本体45の下方へと導か
れ、下ライトガイド471における各液晶パネル441
の下側に形成された吸入口からライトガイド47内部へ
と入る。この冷却空気は、図9に示すように、各液晶パ
ネル441R,441G,441Bとクロスダイクロイ
ックプリズム444との間の空隙を通って、液晶パネル
441と前記射出側偏光板443を冷却し、上ライトガ
イド472と前記制御基板との間の空間に排出され
る。また、この冷却空気は、各液晶パネル441R,4
41G,441Bとフィールドレンズ418との間の空
隙を通って、液晶パネル441と前記入射側偏光板44
を冷却し、上ライトガイド472と前記制御基板5
の間の空間に排出される。なお、この空間に排出された
空気は、上ライトガイド472の上端部分472Aと前
記制御基板5との当接により、投写レンズ46側へは流
れないようになっている。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】レンズ群110は、図11および図12に
示すように、投写側(図中の右側)から順に、1群レン
ズ111、2群レンズ112、3群レンズ113、およ
び4群レンズ114の合計4つのレンズの群として構成
されている。1群レンズ111は、あおり方向に拡大投
写するための凹レンズであり、非球面レンズとして形成
されている。2群レンズ112は、光束を調整する凸レ
ンズである。3群レンズ113は、凹レンズ113Aに
対して、この凹レンズ113Aよりも小さな寸法を有し
入射側が非球面レンズとされた凸レンズ113Bが貼り
合わされたバルサムレンズである。4群レンズ114
は、画像光をのみ込む凸レンズであり、球面レンズとし
て形成されている。前記クロスダイクロイックプリズム
444から射出された画像光は、球面レンズとされた4
群レンズ114に入射した後に、バルサムレンズである
3群レンズ113で色収差の補正がなされ、2群レンズ
112で光量調整されてから、非球面レンズである1群
レンズ111で歪曲補正をしながら外部へと拡大投写さ
れる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】鏡筒100は、図11および図12に示す
ように、前記下ライトガイド471の一端側に固定され
るレンズ保持筒としての鏡筒本体101と、この鏡筒本
体101の投写側(図中右側)に取り付けられた前枠1
02と、鏡筒本体101における投写側とは反対側(図
中左側)に取り付けられた後枠103とを備えている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0061
【補正方法】変更
【補正内容】
【0061】つば部121は、前記下ライトガイド47
の取り付け面に取り付けられて、この下ライトガイド
471と投写レンズ46との接続用の矩形状で板状の部
材である。つば部121は、図12に示すように、中央
部分に略円形の開口125Aが形成された矩形板状のつ
ば部本体125と、開口125Aの外周外側で、つば部
本体125の図中左側面から筒状に突出して形成された
突出部126とを備える。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】板状のつば部本体125に形成された開口
125Aは、投写するための画像光を通すために、図中
左右側の面を貫通して形成されている。板状のつば部1
21の四隅部分には、図11に示すように、前記下ライ
トガイド471に取り付け用のねじ挿通孔125Bが形
成されている。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】〔5.投写レンズの製造方法〕投写レンズ
46は、図14に示すフローチャートに従って製造され
る。<1>作業者は、1群レンズ111をレンズ保持枠
102Aに、2群レンズ112をレンズ保持爪123A
に、4群レンズ114をレンズ保持爪133に熱かしめ
等により取り付ける(処理S1)。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0089
【補正方法】変更
【補正内容】
【0089】前記実施形態において、姿勢調整孔122
Aの数を4個、接着剤注入孔122Bの数を8個とした
が、これらの数には限定されず、3個以下や9個以上と
してもよい。この際、これらの孔122A,122B
は、円孔や、楕円孔、長孔、角孔等のその他の形状の孔
としてもよい。例えば、照明光軸に沿った方向に延びる
長孔とすれば、調整対象となるレンズを、照明光軸に平
行な方向にも調整可能となるため、長孔の位置によって
は、照明光軸に対するレンズの傾きも調整できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 G02F 1/1335 (72)発明者 町田 友信 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 梅村 俊次 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 藤澤 尚平 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H044 AA02 AC01 2H088 EA12 EA68 HA06 HA13 HA18 HA21 HA24 HA28 MA20 2H091 FA05X FA08X FA08Z FA14Z FA26X FA41Z FB03 FB04 GA11 LA12 MA07 2K103 AA01 AA05 AA07 AA11 AA16 AB10 BC23 CA15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に所定の光路が設定されたレンズ保
    持筒と、この光路の照明光軸上に順次配置される複数の
    レンズとを備える投写レンズであって、 前記レンズ保持筒には、内部に配置された複数のレンズ
    のうちの少なくともいずれかのレンズの姿勢を前記レン
    ズ保持筒内で調整する姿勢調整部が設けられていること
    を特徴とする投写レンズ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の投写レンズにおいて、 前記姿勢調整部は、前記レンズ保持筒に形成されるとと
    もに、前記いずれかのレンズの姿勢を前記照明光軸に直
    交する方向に調整する姿勢調整孔を含んで構成されるこ
    とを特徴とする投写レンズ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の投写レンズにおいて、 前記レンズ保持筒には、調整された前記いずれかのレン
    ズを該レンズ保持筒に接着固定する接着剤を注入する接
    着剤注入孔が形成されていることを特徴とする投写レン
    ズ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の投写レンズにおいて、 前記接着剤注入孔から注入され、調整された前記いずれ
    かのレンズを前記レンズ保持筒に接着固定する光線硬化
    型接着剤、シアノ系瞬間接着剤、および熱硬化型接着剤
    のいずれかの接着剤を備えることを特徴とする投写レン
    ズ。
  5. 【請求項5】 光源から射出された光束を画像情報に応
    じて変調して光学像を形成する光学装置と、この光学装
    置で形成された光学像を拡大投写する請求項1〜請求項
    4のいずれかに記載の投写レンズとを備えることを特徴
    とするプロジェクタ。
JP2002092790A 2002-03-28 2002-03-28 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法 Pending JP2003287665A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092790A JP2003287665A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法
US10/396,377 US7061699B2 (en) 2002-03-28 2003-03-26 Projection lens, producing method of projection lens and projector having projection lens
CNB031214789A CN100401123C (zh) 2002-03-28 2003-03-28 投影透镜、投影透镜制造方法和装有该投影透镜的投影仪

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002092790A JP2003287665A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003287665A true JP2003287665A (ja) 2003-10-10

Family

ID=29237517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002092790A Pending JP2003287665A (ja) 2002-03-28 2002-03-28 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003287665A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006133457A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Ricoh Co Ltd レンズブロック、画像読み取りユニット及び画像形成装置
JP2006195139A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ricoh Co Ltd レンズ固定構造
US7256952B2 (en) 2004-06-02 2007-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Fixation method for optical member and optical unit
EP1832909A1 (en) * 2006-03-07 2007-09-12 Tamron Co., Ltd. An imaging lens with a lens position adjusting mechanism
JP2007271648A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Konica Minolta Opto Inc レンズ鏡胴及び撮像装置
JP2014102363A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Hoya Corp レンズ保持枠及びこれを備えたレンズ鏡筒
JP2016138961A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 セイコーエプソン株式会社 投写光学装置およびプロジェクター
JP2022033520A (ja) * 2020-08-17 2022-03-02 富士フイルム株式会社 投射レンズおよび投射装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233117A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Ricoh Co Ltd レンズ光軸調整装置
JPH0246413A (ja) * 1988-08-09 1990-02-15 Ricoh Co Ltd レンズユニット調整装置およびその方法
JPH0420008U (ja) * 1990-06-11 1992-02-19
JPH05113529A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Olympus Optical Co Ltd レンズ保持装置
JPH06300953A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Olympus Optical Co Ltd 光学素子およびその接着方法
JPH075352A (ja) * 1993-06-16 1995-01-10 Nikon Corp レンズ支持胴枠
JPH07113937A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ固定方法
JP2001100071A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ装置
JP2001166192A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Nikon Corp レンズ保持枠及びレンズ鏡筒

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0233117A (ja) * 1988-07-22 1990-02-02 Ricoh Co Ltd レンズ光軸調整装置
JPH0246413A (ja) * 1988-08-09 1990-02-15 Ricoh Co Ltd レンズユニット調整装置およびその方法
JPH0420008U (ja) * 1990-06-11 1992-02-19
JPH05113529A (ja) * 1991-10-22 1993-05-07 Olympus Optical Co Ltd レンズ保持装置
JPH06300953A (ja) * 1993-04-16 1994-10-28 Olympus Optical Co Ltd 光学素子およびその接着方法
JPH075352A (ja) * 1993-06-16 1995-01-10 Nikon Corp レンズ支持胴枠
JPH07113937A (ja) * 1993-10-20 1995-05-02 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ固定方法
JP2001100071A (ja) * 1999-09-28 2001-04-13 Fuji Photo Optical Co Ltd レンズ装置
JP2001166192A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Nikon Corp レンズ保持枠及びレンズ鏡筒

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256952B2 (en) 2004-06-02 2007-08-14 Canon Kabushiki Kaisha Fixation method for optical member and optical unit
JP2006133457A (ja) * 2004-11-05 2006-05-25 Ricoh Co Ltd レンズブロック、画像読み取りユニット及び画像形成装置
JP2006195139A (ja) * 2005-01-13 2006-07-27 Ricoh Co Ltd レンズ固定構造
JP4679906B2 (ja) * 2005-01-13 2011-05-11 株式会社リコー レンズ固定構造
EP1832909A1 (en) * 2006-03-07 2007-09-12 Tamron Co., Ltd. An imaging lens with a lens position adjusting mechanism
JP2007271648A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Konica Minolta Opto Inc レンズ鏡胴及び撮像装置
JP2014102363A (ja) * 2012-11-20 2014-06-05 Hoya Corp レンズ保持枠及びこれを備えたレンズ鏡筒
JP2016138961A (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 セイコーエプソン株式会社 投写光学装置およびプロジェクター
WO2016121299A1 (ja) * 2015-01-27 2016-08-04 セイコーエプソン株式会社 投写光学装置およびプロジェクター
JP2022033520A (ja) * 2020-08-17 2022-03-02 富士フイルム株式会社 投射レンズおよび投射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100786402B1 (ko) 광학 장치 및 프로젝터
JP3982551B2 (ja) 光学部品用筐体、およびプロジェクタ
JP2001042425A (ja) プロジェクタ装置
WO2004001477A1 (ja) 投写レンズ製造装置、投写レンズ製造方法、この投写レンズ製造方法により製造された投写レンズ、およびこの投写レンズを備えるプロジェクタ
JP3953067B2 (ja) 光変調装置保持体、光学装置、および、プロジェクタ
JP4023314B2 (ja) 光学部品用筐体、光学装置、およびプロジェクタ
JP2002174805A (ja) 光変調装置の冷却構造、光変調装置取付ユニット、およびプロジェクタ
JP3988499B2 (ja) 照明光学装置、プロジェクタおよび光源装置
JP2003287719A (ja) 偏光変換装置、この偏光変換装置を備えた照明光学装置およびプロジェクタ
JP2007147897A (ja) 光学装置およびプロジェクタ
JP2003287665A (ja) 投写レンズ、この投写レンズを備えるプロジェクタ、およびこの投写レンズの製造方法
JP2003287718A (ja) 偏光変換装置、この偏光変換装置を備える照明光学装置、およびプロジェクタ
JP2005070504A (ja) 光学装置、プロジェクタ及び光学装置の製造方法
US20030025844A1 (en) Projection type image display apparatus and projection lens apparatus
JP3994831B2 (ja) 光学装置、この光学装置を備えるプロジェクタ、及びこの光学装置に用いられるフィルタ
JP2003215701A (ja) 光学装置、およびこれを備えたプロジェクタ
JP2006091842A (ja) 光学装置、プロジェクタ、および光学装置の製造方法
JP2003262917A (ja) 光学装置、およびこの光学装置を備えたプロジェクタ
JP4019763B2 (ja) 光学部品用筐体、付勢部材、この光学部品用筐体を備えた光学ユニットおよびプロジェクタ
JP2003287816A (ja) ルーバ付ダクト、およびこのルーバ付ダクトを備えたプロジェクタ
JP2007272241A (ja) 光学部品用筐体、およびプロジェクタ
JP3991745B2 (ja) 光学部品用筐体、およびプロジェクタ
JP2004354482A (ja) 投写光学系、投写光学系の製造方法、および投写光学系を備えたプロジェクタ
JP4423998B2 (ja) 光学装置およびプロジェクタ
JP3772848B2 (ja) プロジェクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051004

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704