JP2003286931A - 原動機始動制御装置およびこれを備えた自動変速機 - Google Patents

原動機始動制御装置およびこれを備えた自動変速機

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JP2003286931A JP2002086830A JP2002086830A JP2003286931A JP 2003286931 A JP2003286931 A JP 2003286931A JP 2002086830 A JP2002086830 A JP 2002086830A JP 2002086830 A JP2002086830 A JP 2002086830A JP 2003286931 A JP2003286931 A JP 2003286931A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部装置の機器等のフェール時にも、原動機の
駆動手段を始動可能にするためのCPUからのレンジ位
置判定信号(スタータ信号)を原動機駆動手段の始動回
路に確実にかつ迅速に供給する。 【解決手段】TCM112はA/T接続用コネクタ8お
よび車両システム用接続コネクタ9を備えている。車両
システム用接続コネクタ9には第1の接続線113と、
第1の接続線113とは異なる第2の接続線114とが
接続されている。第1の接続線113はシリアル通信線
からなり、外部装置の車両システム3の各機器が接続さ
れている。また、第2の接続線114には、スタータモ
ータの始動回路を開閉するリレー回路106が接続され
ている。外部装置の機器等のフェール時にも、専用の第
2の接続線114でCPUからのスタータ信号をリレー
回路106に供給でき、スタータモータを確実に駆動で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンやモータ
等の原動機に連結される駆動機において、運転者の操作
に応じて設定される駆動機のレンジ位置を検出するポジ
ションセンサと、このポジションセンサと電気的に接続
され、少なくともポジションセンサからの信号に基づい
てレンジ位置を判定する制御装置とを備え、この制御装
置からの非走行レンジの判定信号に基づいて原動機を駆
動可能(許可)するための原動機始動制御装置およびこ
の原動機始動制御装置を備えた自動変速機の技術分野に
属する。
【0002】ここで、駆動機は運転者の操作で設定され
たレンジにおいてエンジン等の原動機の動力を所定の動
力に変速して出力するものであり、発進操作や変速操作
を自動的に行う前述の自動変速機(以下、A/Tとも表
記する)、発進操作を自動化し、変速段の切り換えを手
動で行う半自動変速機、変速段の変速図比が連続的に制
御できる無段変速機等である。
【0003】
【従来の技術】車両に搭載されるA/Tは、その油圧制
御装置を運転者によって操作されるシフト装置と車両の
走行状態の検出信号等の車両状態検出信号に基づいてA
/Tを制御するCPUとにより操作することで制御され
る。
【0004】A/Tを搭載した車両では、A/Tのレン
ジ位置がポジションセンサにより検出され、このポジシ
ョンセンサからの検出信号に基づいてCPUがレンジ位
置を判定する。その場合、ポジションセンサはニュート
ラルスタートスイッチ(以下、Nスイッチとも表記す
る)を有しており、このNスイッチはA/Tがパーキン
グ(P)レンジ位置またはニュートラル(N)レンジ位
置の非走行レンジ位置に設定されたときにそのレンジ位
置の検出信号を出力し、CPUはこのNスイッチからの
出力信号に基づいてA/Tが非走行レンジ位置に設定さ
れていると判定すると、その判定信号をエンジンのスタ
ータモータの始動回路に出力し、スタータモータを駆動
可能な状態にする。
【0005】また、ポジションセンサとCPUとを一体
化することで、配線構造を簡略化しかつ全体のコンパク
ト化することが、特開平5−196130号公報により
提案されている。この公開公報に開示されていポジショ
ンセンサとCPUとの一体化構造によれば、複雑なハー
ネス結線を排除でき、コストダウンが図れるとともに、
全体をコンパクトにでき、搭載性の向上が図れる。
【0006】更に、車両として統合制御を行うために、
従来、CPUとエンジン制御装置等の外部装置との通信
が行われている。その場合、CPUと外部装置との通信
は2本のシリアル通信線を有するシリアル通信プロトコ
ルであるコントローラエリアネットワーク(CAN:Co
troller Area Network)を介して行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ポジション
センサとCPUとの一体化構造を開示している前述の公
開公報には、Nスイッチからの検出信号によりCPUか
らエンジンのスタータ信号を出力することが開示されて
いる。しかし、この従来技術では、CPUから単にスタ
ータ信号を出力することのみが開示されているに過ぎな
く、具体的にどのような接続線で行うかについては何ら
開示されていない。
【0008】そこで、CPUと外部装置とを接続する前
述のCANによって、CPUからのスタータ信号をスタ
ータモータの始動回路に供給することが考えられる。し
かし、前述のようにCANは車内中の機器と接続される
ため、つまり車内に張り巡らわされることから非常に長
く、断線等のフェールする確率が高い。このため、この
ようなフェール時には、エンジンを駆動することができ
ないという問題がある。
【0009】また、Nスイッチは、従来、スタータモー
タの始動回路を開閉するリレー回路かあるいは始動回路
自体に介装されている。ところで、A/Tの非走行レン
ジ位置をNスイッチが検出してCPUが始動回路の接点
を閉じると、始動回路にスタータモータを駆動する大電
流が流れる。このため、このようにNスイッチをスター
タモータのリレー回路あるいは始動回路に介装すると、
前述の公開公報に開示されているようなNスイッチとC
PUとの一体化構造では、スタータモータ駆動の大電流
が小電流で動作するCPUに悪影響を及ぼすという問題
が考えられる。しかし、前述の公開公報には、このよう
な問題はもちろん、この問題について格別の考慮を払う
ことについても何ら開示されておらず、この公開公報に
開示の従来技術ではこの問題を解決することは難しい。
【0010】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、外部装置の機器への接続
線等のフェール時にも、原動機駆動手段あるいは原動機
を始動可能にするためのCPUからのレンジ位置判定信
号(始動許可信号)を原動機駆動手段または原動機の始
動回路に確実にかつ迅速に供給できる原動機始動制御装
置およびこれを備えた自動変速機を提供することであ
る。
【0011】本発明の他の目的は、ポジションセンサと
CPUを一体化しても、原動機駆動手段の始動回路に流
れる大電流によるCPUへの影響を防止できる原動機始
動制御装置を備えた自動変速機を提供することである。
【0012】本発明の更に他の目的は、ポジションセン
サに非接触式センサを用いても、原動機駆動手段を確実
に駆動することのできる原動機始動制御装置を備えた自
動変速機を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明の原動機始動制御装置は、原動機
駆動手段によって駆動される原動機に連結される駆動機
のレンジ位置を検出するポジションセンサと、該ポジシ
ョンセンサと電気的に接続され、少なくとも前記ポジシ
ョンセンサからの信号に基づいてレンジ位置を判定する
制御装置とを備え、前記制御装置は外部装置との接続を
行うための第1の接続線と接続されているとともに、前
記原動機駆動手段の始動回路を始動可能にさせる始動許
可信号を伝送するための、前記第1の接続線と異なる第
2の接続線と接続されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項2の発明は、前記制御装置
が、さらに車両の走行状態の検出信号等の車両状態検出
信号に基づいて前記駆動機を制御するものであることを
特徴としている。
【0015】更に、前記制御装置が前記ポジションセン
サが一体にされたポジションセンサ付制御装置であるこ
とを特徴としている。
【0016】更に、請求項4の発明は、前記ポジション
センサ付制御装置が、前記外部装置との接続を行うため
の接続ポートを有し、前記始動回路が前記第2の接続線
を介して前記接続ポートに接続されていることを特徴と
している。
【0017】更に、請求項5の発明は、前記ポジション
センサ付制御装置が前記駆動機と一体に設けられている
ことを特徴としている。
【0018】更に、請求項6の発明は、前記ポジション
センサ付制御装置が、前記駆動機との接続を行うための
第2の接続ポートを有していることを特徴としている。
【0019】更に、請求項7の発明は、前記始動回路の
電源装置と前記原動機駆動手段との導通を開閉するリレ
ー回路を有し、該リレー回路は前記第2の接続線に接続
されているとともに該第2の接続線を介して供給される
信号に基づいて作動するものであることを特徴としてい
る。
【0020】更に、請求項8の発明は、原動機に連結さ
れる駆動機のレンジ位置を検出するポジションセンサ
と、該ポジションセンサと電気的に接続され、少なくと
も前記ポジションセンサからの信号に基づいてレンジ位
置を判定する制御装置とを備え、前記制御装置が外部装
置との接続を行うための第1の接続線と接続されている
とともに、前記原動機の始動回路を始動可能にさせる始
動許可信号を伝送するための、前記第1の接続線と異な
る第2の接続線と接続されていることを特徴としてい
る。
【0021】更に、請求項9の発明は、前記制御装置
が、さらに車両の走行状態の検出信号等の車両状態検出
信号に基づいて前記原動機を制御するものであることを
特徴としている。
【0022】更に、請求項10の発明は、前記制御装置
が、前記ポジションセンサが一体にされたポジションセ
ンサ付制御装置であることを特徴としている。
【0023】更に、請求項11の発明は、前記ポジショ
ンセンサ付制御装置が、前記外部装置との接続を行うた
めの接続ポートを有し、前記始動回路は前記第2の接続
線を介して前記接続ポートに接続されていることを特徴
としている。
【0024】更に、請求項12の発明は、前記ポジショ
ンセンサ付制御装置が前記原動機と一体に設けられてい
ることを特徴としている。
【0025】更に、請求項13の発明は、前記ポジショ
ンセンサ付制御装置が、前記原動機との接続を行うため
の第2の接続ポートを有していることを特徴としてい
る。
【0026】更に、請求項14の発明は、前記始動回路
の電源装置と前記原動機との導通を開閉するリレー回路
を有し、該リレー回路は前記第2の接続線に接続されて
いるとともに該第2の接続線を介して供給される信号に
基づいて作動するものであることを特徴としている。
【0027】更に、請求項15の発明は、前記第2の接
続線が前記リレー回路に介装されたリレーコイルに接続
されているとともに前記第2の接続線を介して供給され
る信号により前記リレーコイルにリレー駆動電流が供給
されることで、前記リレー回路が作動するものであるこ
とを特徴としている。
【0028】更に、請求項16の発明は、前記制御装置
が前記リレー回路に介装されていることを特徴としてい
る。
【0029】更に、請求項17の発明は、前記原動機の
イグニッションスイッチのスタータスイッチが前記リレ
ー回路に介装されていることを特徴としている。
【0030】更に、請求項18の発明は、前記外部装置
が車両内の各機器をそれぞれ制御する複数の装置であ
り、前記第1の接続線からなるネットワークが前記制御
装置とこれらの複数の装置とを接続するものであること
を特徴としている。
【0031】更に、請求項19の発明は、前記第1の接
続線が、前記外部装置の前記車両状態検出信号、前記駆
動機の制御信号、またはこれらの両信号を送信する信号
線であることを特徴としている。
【0032】更に、請求項20の発明は、前記第2の接
続線が、前記第1の接続線よりも高い電圧を供給する高
電圧供給線であることを特徴としている。
【0033】更に、請求項21の発明は、前記第1の接
続線がシリアル通信線であることを特徴としている。
【0034】更に、請求項22の発明は、前記第2の接
続線に前記制御装置からの前記レンジ位置の判定信号が
入力されるようになっており、該判定信号は前記始動回
路の電源装置との導通を制御する信号であることを特徴
としている。
【0035】更に、請求項23の発明は、前記ポジショ
ンセンサが非接触スイッチであることを特徴としてい
る。
【0036】更に、請求項24の発明は、前記非接触ス
イッチが、運転者の操作により磁界が変位する磁界発生
手段と、前記磁界の変位により出力が変化するセンサと
からなることを特徴としている。
【0037】更に、請求項25の発明の自動変速機は、
請求項1ないし23のいずれか1記載の原動機始動制御
装置を備えるとともに前記駆動機を構成することを特徴
としている。
【0038】
【作用および発明の効果】このように構成された請求項
1ないし23の各発明の原動機始動制御装置によれば、
制御装置と原動機駆動手段または原動機の始動回路を始
動可能にさせる始動許可信号を伝送するための第2の接
続線を、制御装置と外部装置との接続を行う第1の接続
線と異ならせているので、制御装置から始動回路に始動
許可信号を供給するための接続線を専用の接続線とする
ことができる。これにより、この専用の接続線には始動
回路への始動許可信号以外の他の信号が流れることがな
いため、始動回路への始動許可信号の伝達が速くなり、
結果として、駆動機のレンジ位置に応じて原動機の駆動
を素早く行うことができる。
【0039】また、始動回路への始動許可信号のための
専用の接続線を用いることで、外部装置等の他の装置や
他の線がフェールしても、このフェールに左右すること
なく、原動機を確実に駆動できる。これにより、このよ
うなフェール時にも、原動機の駆動の信頼性が向上す
る。
【0040】特に、請求項2および9の発明によれば、
制御装置により車両の走行状態の検出信号等の車両状態
検出信号に基づいて駆動機を制御しているので、駆動機
のレンジ位置を判定する制御装置と、例えばエンジン回
転数やスロットル開度等の車両の走行状態の検出信号等
の車両状態検出信号に基づいて駆動機を制御する駆動機
用制御装置とを一体の制御装置とすることができ、部品
点数を削減でき、コストアップを防止できる。
【0041】また、請求項3および10の発明によれ
ば、少なくとも駆動機のレンジ位置を判定する制御装置
とポジションセンサを一体にしたポジションセンサ付制
御装置を構成しているので、制御装置とポジションセン
サとの組合せをコンパクトにできかつ配線を簡略にする
ことができる。
【0042】更に、請求項4および11の発明によれ
ば、ポジションセンサ付制御装置に設けた外部装置との
接続のための接続ポートに、原動機駆動手段の始動回路
に接続するための第2の接続線を接続しているので、ポ
ジションセンサ付制御装置に、始動回路と接続するため
の専用の接続ポートを別途設けなくても済ませることが
でき、コストダウンを図ることができる。
【0043】更に、請求項5および10の発明によれ
ば、ポジションセンサ付制御装置を駆動機と一体に設け
ているので、第2の接続線を短くできるとともにこの第
2の接続線を第1の接続線に比べて太くしなくても断線
等の不具合の発生を効果的に低減することができ、コス
トダウンを図ることができる。
【0044】更に、請求項6および13の発明によれ
ば、ポジションセンサ付制御装置に、駆動機との接続を
行うための第2の接続ポートを原動機駆動手段の始動回
路に接続される接続ポート(以下、第1の接続ポートと
もいう)とは別に設けているので、第2の接続ポートに
より駆動機との接続を行うことができる。これにより、
第2の接続ポートを第1の接続ポートつまり原動機駆動
手段の位置に関係なく配置することができ、第2の接続
ポートの配置自由度を大きくすることができる。
【0045】更に、請求項7および14の発明の原動機
始動制御装置によれば、始動回路の電源装置と原動機駆
動手段との導通を、始動回路とは別のリレー回路により
開閉制御しているので、始動回路に原動機駆動手段を駆
動するための大電流が流れても、リレー回路に対するこ
の大電流による影響を防止できる。
【0046】更に、請求項15の発明によれば、制御装
置による駆動機の所定レンジ位置判定信号で、リレー回
路に介装されたリレーコイルにリレー駆動電流を出力す
るようにしているので、リレー回路を所定のレンジ位置
で確実に作動させることができる。
【0047】更に、請求項16の発明によれば、制御装
置を始動回路とは別のリレー回路に介装しているので、
始動回路に流れる大電流による制御装置への影響を防止
できる。
【0048】更に、請求項17の発明によれば、イグニ
ッションスイッチのスタータスイッチを、始動回路の電
流より小さな電流が流れるリレー回路に介装しているの
で、イグニッションスイッチのスタータスイッチを小電
流用の小型スイッチにでき、この小型スイッチで原動機
駆動手段を確実に駆動することができる。
【0049】更に、請求項18の発明によれば、前述の
第2の接続線と異なる第1の接続線からなるネットワー
クにより、制御装置と外部装置でありかつ車両内のエン
ジン制御モジュール{以下、ECM(Engine Control Mo
dule)とも表記する}やアンチロック制御モジュール
{以下、ABS(Anti Braking System)とも表記する}
等の各機器をそれぞれ制御する複数の装置とを接続して
いるので、駆動機のレンジ位置に応じた原動機の駆動制
御と車両内の各機器とを統合的に制御可能となる。
【0050】また、請求項19の発明によれば、第1の
接続線により、外部装置の車両状態検出信号、駆動機の
制御信号、またはこれらの両信号を送信しているので、
車両状態検出信号に基づいて駆動機の制御を行うこと、
駆動機の制御信号に基づいて外部装置の制御を行うこ
と、またはこれらの両信号に基づいて駆動機および外部
装置の制御を行うことができる。
【0051】更に、請求項20の発明によれば、第2の
接続線を第1の接続線よりも高い電圧を供給する高電圧
供給線としている。ところで、例えば前述のCAN等か
ら構成され、車両システムである外部装置に接続される
第1の接続線は比較的低電圧に設定されている。一方、
リレー回路を用いて始動回路を開閉させる場合、始動回
路が比較的高い電圧を必要とするため、この始動回路を
確実に閉じるためには、ある程度高い電圧を供給する必
要がある。したがって、始動回路あるいはリレー回路に
接続される第2の接続線には、第1の接続線に供給され
る電圧より高い電圧が供給されるが、前述のように第2
の接続線を高電圧供給線とすることで、第2の接続線に
断線させることなくこの高電圧を確実に印加することが
でき、第2の接続線をこのような高電圧に対して耐久性
に優れたものにすることができる。また、第2の接続線
のみが耐久性に優れるようにすることで、コスト低減を
図ることができる。
【0052】更に、請求項21の発明によれば、第1の
接続線をシリアル通信線としているので、シリアル通信
線を構成する2本の通信線の間の電圧差を検出すること
により、第1の接続線に信号が入力されたことを判断す
ることができる。したがって、第1の接続線にノイズが
入っても、2本の通信線の間の電圧がともに上昇するだ
けであり、2本の通信線の間の電圧差にノイズによる差
は生じなく、このノイズによる誤判定を防止することが
できる。
【0053】更に、請求項22の発明によれば、制御装
置からのレンジ位置の判定信号を第2の接続線に入力
し、該判定信号により原動機駆動手段と始動回路の電源
装置との導通を制御しているので、駆動機の所定のレン
ジ位置でスタータモータ等の原動機駆動手段に電源装置
を導通可能とすることで、原動機を確実に始動させるこ
とができる。
【0054】更に、請求項23の発明によれば、ポジシ
ョンセンサを非接触スイッチで構成しているので、簡単
かつコンパクトな構成で耐摩耗性のある非接触スイッチ
で駆動機のレンジ位置を検出し、制御装置はその検出信
号に基づいて駆動機の所定のレンジ位置を判定すると、
電源装置を原動機駆動手段に導通させ、原動機駆動手段
を始動して原動機を確実に始動させることができる。
【0055】更に、請求項24の発明によれば、非接触
スイッチを、運転者の操作により磁界が変位する磁界発
生手段と磁界の変位により出力が変化するセンサとから
構成しているので、レンジ位置を連続的に変位する磁界
による出力で検出可能となる。
【0056】更に、請求項25の発明の自動変速機によ
れば、請求項1ないし23のいずれか1記載の原動機始
動制御装置を備えているので、自動変速機のレンジ位置
に応じて原動機の駆動を素早くかつ確実に行うことがで
きるようにしながら、しかも自動変速機と原動機始動制
御装置との組合せ構造をコンパクトに形成できる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて、本発明の実
施の形態を説明する。なお、本明細書では「始動」と
「駆動」とが用いられているが、後述するように、始め
に原動機駆動手段が駆動され、この原動機駆動手段の駆
動で原動機が駆動されることでこれらの2つの用語が用
いられているだけで両者に格別な差異はなく、実質的に
同じ意味である。
【0058】図1は、本発明にかかる原動機始動制御装
置の実施の形態の第1例を模式的に示すブロック図であ
る。図1に示すように、この第1例の原動機始動制御装
置101は、駆動機102のレンジ位置を検出するポジ
ションセンサ7と、駆動機102のレンジ位置を判定す
る制御装置(以下、CPUとも表記する)5と、原動機
103を駆動する原動機駆動手段104と、この原動機
駆動手段104を始動する始動回路(以下、スタータ回
路ともいう)105と、始動回路105を開閉制御する
リレー回路106とから構成されている。
【0059】駆動機102は、例えば自動変速機、半自
動変速機または無段変速機等であり、適宜のレンジ位置
に設定されて原動機103の動力を適宜の動力に変速し
て出力するものである。ポジションセンサ7は、駆動機
102の設定されているレンジ位置を検出し、レンジ位
置検出信号を出力するものである。ここでいうレンジ位
置とは、例えば、パーキング(P)、リバース(R)、
ニュートラル(N)、ドライブ(D)等である。
【0060】CPU5は、ポジションセンサ7からレン
ジ位置検出信号が供給され、この信号に基づいて駆動機
102のレンジ位置を判定し、その判定信号をリレー回
路106に出力するものである。また、CPU5は外部
装置107からの信号に基づいて駆動機102を制御す
るとともに、駆動機102のレンジ位置の判定信号をこ
の外部装置107に出力する。外部装置107は車両内
の各機器をそれぞれ制御する複数の装置を備えた車両シ
ステムであり、例えばエンジン制御モジュール、アンチ
ロックブレーキモジュール(ABS)、ドア開閉検出手
段、ブレーキ作動検出手段等である。したがって、例え
ば原動機103であるエンジンの回転数、エンジンのス
ロットル開度、アンチロック制御、ドアの開閉状態、ブ
レーキ作動状態等の車両の走行状態の検出信号等の車両
状態検出信号に基づいて駆動機102を制御する。
【0061】原動機103はエンジン等の動力を発生す
るものである。原動機駆動手段104は原動機103を
駆動するものであり、例えばエンジンのスタータモータ
等である。
【0062】始動回路105は電源装置108と、導通
手段109の一部であり、電源装置108と原動機駆動
手段104との導通を制御する開閉スイッチ(後述)と
を有し、この開閉スイッチがオフのとき、電源装置10
8と原動機駆動手段104とが遮断され、また開閉スイ
ッチがオンのとき、電源装置108と原動機駆動手段1
04とが導通可能とされる。
【0063】リレー回路106は、導通手段109の他
部であり、始動回路105の開閉スイッチを開閉作動す
るスイッチ作動手段(後述)を有し、このスイッチ作動
手段はCPU5から所定のレンジ位置の判定信号が供給
されたときに作動して開閉スイッチをオンする。また、
この第1例ではリレー回路106にイグニッションスイ
ッチ110が介装されている。
【0064】図2は、図1に示す第1例の原動機始動制
御装置の一部を模式的に示す図である。図2に示すよう
に、第1例の原動機始動制御装置101は、ポジション
センサ7とCPU5とが一体に設けられたポジションセ
ンサ付制御装置として構成されており、この第1例では
このポジションセンサ付制御装置はA/Tのトランスミ
ッション制御モジュール{以下、TCM(Transmissio
n Control Module)とも表記する}112を構成してい
る。
【0065】ポジションセンサ7とCPU5とは3本の
信号線1a,1b,1cによって接続されている。信号線
1aは一定電圧Vccが供給されており、この一定電圧V
ccは、電源電圧(バッテリ電圧)VBの変動が激しいた
め、電源電圧VBに代わるものである。もちろん、この
電源電圧VBを用いることもできることは言うまでもな
い。また、信号線1bは、ポジションセンサ7から出力
されるA/Tのレンジ位置を示すポジション信号をPos
をCPU5に供給するポジション信号線1bである。更
に、信号線1cは接地(グランド:GRD)されてい
る。なお、ポジション信号線1bの断線等のフェールや
ポジションセンサ7のフェールによる誤検等出を回避す
るために、ポジションセンサ7を2つ設けることが考え
られるが、この場合には、信号線を4本設ける必要があ
る(ポジション信号線1bのみが更に1本増える)。
【0066】TCM112は、そのCPU5にそれぞれ
接続されたA/T接続用コネクタ(本発明の第2の接続
ポートに相当)8および車両システム用接続コネクタ
(本発明の接続ポートに相当)9を備えている。一方の
A/T接続用コネクタ8にはA/T2が接続されてい
る。また、他方のA/T接続用コネクタ8には第1の接
続線113と、第1の接続線113とは異なる第2の接
続線114とが接続されている。
【0067】第1の接続線113はシリアル通信線から
なり、パワートレイン系の高速用コントローラエリアネ
ットワーク(High Speed CAN)115とボディ系の低速用
コントローラエリアネットワーク(Low Speed CAN)1
16とから構成されている。高速用コントローラエリア
ネットワーク115には、車両システム3であるECM
117やABS118等が接続されているとともに、低
速用コントローラエリアネットワーク116には、ドア
の開閉等を検出するドアモジュール(DOOR)119等が
接続されている。
【0068】第1の接続線113を構成するシリアル通
信線は2本の通信線からなり、これらの2本の通信線の
間の電圧差を検出することにより、第1の接続線113
に信号が入力されたことを判断することができる。した
がって、第1の接続線113にノイズが入っても、2本
の通信線の間の電圧がともに上昇するだけであり、2本
の通信線の間の電圧差にノイズによる差は生じなく、こ
のノイズによる誤判定を防止することができる。
【0069】第2の接続線114には、リレー回路10
6が接続されている。この第2の接続線114は、第1
の接続線113の電圧よりも高い電圧を供給可能な高電
圧供給線として構成されている。
【0070】図3は、本発明の実施の形態の第1例の原
動機始動制御装置101のポジションセンサ付制御装置
が採用されているA/Tにおける電気的接続構造を模式
的に示す図、図4はこの第1例のポジションセンサ付制
御装置を示す平面図、図5は図4におけるV−V線に沿う
断面図である。図3に示すように、この第1例のA/T
における電気的接続構造は、ポジションセンサ付制御装
置1に、このポジションセンサ付制御装置1によって制
御されるA/T2、ポジションセンサ付制御装置1に車
両の走行情報を供給する車両システム(本発明の外部装
置に相当)3、およびリレー回路106がそれぞれ電気
的に接続される構造である。
【0071】図4および図5に詳細に示すように、ポジ
ションセンサ付制御装置1はケーシング4を備えてお
り、このケーシング4に、A/T2を変速制御するとと
もにA/T2のレンジ位置を判定するCPU5と、運転
者のシフトレバー操作やシフトスイッチ操作等によって
操作され、この操作に応じて変位するA/Tのマニュア
ルシャフト6の回転位置、つまりA/T2のレンジ位置
を検出するポジションセンサ7と、A/T接続用コネク
タ8(本発明の第2の接続ポートに相当)と、例えばエ
ンジン回転数、油温等の車両の走行状態の検出信号が入
力される車両システム接続用コネクタ9(本発明の接続
ポートに相当)とが一体化されて設けられている。
【0072】CPU5は、耐環境信頼性を向上するため
に、後述する接続基板14よりも耐熱性および放熱性が
ともに高い、例えばセラミックス基板等の基板からなる
矩形状の制御基板10を備えている。この制御基板10
上には、マイクロコンピュータを主体とする複数の回路
チップ(素子)が配設されており、各回路チップは、例
えば、制御基板10の2辺に沿って集約配置された端子
群10a,10b,10cを含んでいる。
【0073】図5に示すように、ポジションセンサ7
は、マニュアルシャフト6に固定されてこのマニュアル
シャフト6と一体に回転可能な可動子11と、可動子1
1に固定されてこの可動子11一体に回転可能な永久磁
石(本発明の磁界発生手段に相当)12と、この永久磁
石12の回転でその磁界が変位するのを永久磁石12と
非接触で検出し、例えば起電力を発生するホール素子
(ホールIC)等からなる磁気センサ(本発明のセンサ
に相当)13とから構成されている。
【0074】したがって、運転者によって行われたシフ
ト操作に対応してマニュアルシャフト6が回転すると、
永久磁石12と磁気センサ13の相対位置が変化する、
つまり永久磁石12の磁界が変位するので、磁気センサ
13がこの磁界の変位に応じた電圧値を出力する。この
電圧値は運転者のシフト操作で設定された変速レンジ位
置に対応しているので、この電圧値により変速レンジ位
置を検出可能となっている。
【0075】そして、図4に示すようにポジションセン
サ7には、磁気センサ13からの電圧信号が出力される
出力回路部7aが設けられており、出力回路部7aは導
線を有する基板で構成されてこの導線が接続基板14の
導線に電気的に接続されており、この出力回路部7aか
ら接続基板14に出力されるようになっている。
【0076】図6に示すように、車両システム接続用コ
ネクタ9はオスコネクタとして形成されており、外方に
突出する多数の入・出力端子9a,9a,…を備えてい
る。なお、図示しないが、A/T接続用コネクタ8も、
同様にオスコネクタとして形成されており、外方に突出
する多数の入・出力端子を備えている。
【0077】また、接続基板14には、3つの回路端子
群14a,14b,14cが制御基板10の3つの回路端
子群10a,10b,10cに対応しかつ制御基板10の
長辺および短辺の2辺に沿って近接して配設されてい
る。これらの回路端子群14a,14b,14cの各回路
端子は、それぞれ接続基板14の配線を介してポジショ
ンセンサ7の磁気センサ13、A/T接続用コネクタ8
および車両システム接続用コネクタ9の多数の入・出力
端子のいずれかに電気的に接続可能とされている。
【0078】図5に示すように、A/T接続用コネクタ
8は、図示しないA/Tケースに取付固定されたA/T
側コネクタ15に電気的にかつ直接的に接続されるよう
になっている。このA/T側コネクタ15には、A/T
ケース内の各種センサ類16の配線およびA/Tケース
内のバルブボディに付設されるソレノイド類17の配線
をそれぞれまとめたワイヤハーネス18が接続されてい
る。
【0079】図7は第1例の原動機始動制御装置の具体
的な構成の一例を部分的にかつ模式的に示す図である。
図7に示すように、第1例の原動機始動制御装置101
におけるTCM112を構成するポジションセンサ付制
御装置1には、CPU5と車両システム接続用コネクタ
9との間に、FETトランジスタからなるスイッチング
素子122が介装されている。このスイッチング素子1
22はリレー回路106の構成要素であり、CPU5か
らのオフ信号が供給されるときはオフとなって遮断し、
オン信号が供給されるときはオンとなって導通するよう
にされている。その場合、CPU5からのオン、オフ信
号は、A/T2のレンジ位置が所定のレンジ{非走行レ
ンジであるパーキング(P)レンジおよびニュートラル
(N)レンジ}位置に設定されたときはオン信号とな
り、また、所定のレンジ位置以外のレンジ位置に設定さ
れたときはオフ信号でとなる。
【0080】なお、この第1例では、スイッチング素子
122がポジションセンサ付制御装置1内に設けられて
いて、ポジションセンサ付制御装置1の一部がリレー回
路106を構成しているが、このスイッチング素子12
2はポジションセンサ付制御装置1の外部、つまり第2
の接続線114に接続されるようにして設けることもで
きる。この場合には、ポジションセンサ付制御装置1は
リレー回路106を構成しないようになる。
【0081】車両システム接続用コネクタ9に接続され
た第2の接続線114は、リレー回路106の第1のリ
レー123に接続される。すなわち、この第1のリレー
123は、電流供給時に作動して磁力を発生するリレー
コイル124と、このリレーコイル124の磁力で作動
(オン)して閉じる常開の開閉スイッチ125とを有し
ている。リレーコイル124の一端に第2の接続線11
4が接続されるとともに、リレーコイル124の他端に
車両内の電源装置126が接続されている。
【0082】したがって、第1のリレー123は、スイ
ッチング素子122の導通時に、電源装置126の電力
が電圧を降下されてリレーコイル124に印加されるこ
とで、リレーコイル124に電流が流れ、リレーコイル
124が作動して磁力を発生し、開閉スイッチ125が
閉じるようになっている。換言すると、始動許可信号が
第2の接続線114を介してリレーコイル124に伝送
されることになる。
【0083】開閉スイッチ125の一側の接点はリレー
回路106内の電源装置127に接続されるとともに、
開閉スイッチ125の他側の接点はリレー回路106内
に配置されたイグニッションスイッチ110の一側の接
点に接続されている。また、イグニッションスイッチ1
10の他側の接点は、第2のリレー128に接続され
る。すなわち、この第2のリレー128は前述の導通手
段109を構成し、リレー回路106の構成要素であり
電流供給時に作動して磁力を発生するリレーコイル12
9と、始動回路105の構成要素でありこのリレーコイ
ル129の磁力で作動(オン)して閉じる常開の開閉ス
イッチ130とを有している。リレーコイル129の一
端にイグニッションスイッチ110が接続されるととも
に、リレーコイル129の他端は接地される。
【0084】したがって、第2のリレー128は、開閉
スイッチ125が閉じかつイグニッションスイッチ11
0が閉じ(オンし)たときに電源装置126の電力がリ
レーコイル129に印加されることで、リレーコイル1
29に電流が流れ、リレーコイル129が作動して磁力
を発生し、開閉スイッチ130が閉じるようになってい
る。
【0085】開閉スイッチ130の一側の接点は始動回
路105内の電源装置131に接続されるとともに、開
閉スイッチ130の他側の接点は原動機駆動手段104
であるスタータモータ132に接続されている。
【0086】このように構成された第1例の原動機始動
制御装置101においては、ポジションセンサ7は、A
/T2が設定されているレンジ位置を検出してその検出
信号をCPU5に供給する。A/T2がPレンジ位置ま
たはNレンジ位置の非走行レンジ位置以外のレンジ位置
に設定されると、CPU5は、ポジションセンサ7から
の検出信号に基づいてA/T2が非走行レンジ位置以外
の走行レンジ位置に設定されたことを判定し、オン信号
をFETトランジスタのベース122aに供給する。こ
れにより、スイッチング素子122が遮断し、第1のリ
レー123が作動しない。すると、開閉スイッチ125
が開き、始動回路105は作動不能状態となり、イグニ
ッションスイッチ110がオンしても第2のリレー12
8が作動しないので、スタータモータ132は始動しな
く、原動機103は駆動しない。
【0087】A/T2がPレンジ位置またはNレンジ位
置の非走行レンジ位置に設定されると、ポジションセン
サ7がこの所定のレンジ位置を検出してその検出信号を
CPU5に供給する。CPU5は、ポジションセンサ7
からの検出信号に基づいてA/T2が非走行レンジ位置
に設定されたことを判定し、オフ信号をFETトランジ
スタのベース122aに供給する。これにより、スイッ
チング素子122が導通し、始動許可信号が第2の接続
線114を介してリレーコイル124に伝送され、第1
のリレー123が作動する。すると、開閉スイッチ12
5が閉じ、始動回路105は作動可能状態となり、イグ
ニッションスイッチ110がオンすると、第2のリレー
128が作動して開閉スイッチ130が閉じるので、ス
タータモータ132が始動し、原動機103が駆動す
る。
【0088】このように構成されたこの第1例の原動機
始動制御装置101によれば、ポジションセンサ付制御
装置1とスタータモータ132の始動回路105との接
続を行うための第2の接続線114を、制御装置と外部
装置との接続を行う第1の接続線と異ならせているの
で、ポジションセンサ付制御装置1と始動回路105と
を接続するこの第2の接続線114をポジションセンサ
付制御装置1から始動回路105に信号を供給するため
の専用の接続線とすることができる。これにより、この
専用の接続線にはスタータモータ132の始動許可信号
以外の他の信号が流れることがないため、スタータモー
タ132への始動許可信号の伝達が速くなり、結果とし
て、A/T2のレンジ位置に応じて原動機103の駆動
を素早く行うことができる。なお、始動回路105に信
号を供給する第2の接続線114は1本に限定されるこ
となく、複数本を設けることもできる。
【0089】また、スタータモータ132の始動許可信
号のための専用の第2の接続線114を用いることで、
外部装置107等の他の装置がフェールしたり、第1の
接続線113等の他の線がフェール(断線)しても、こ
のフェールに左右することなく、スタータモータ132
を確実に始動できる。これにより、このようなフェール
時にも、原動機103の駆動を確実に行うことができ、
原動機103の駆動の信頼性が向上する。
【0090】更に、第2の接続線114と異なる第1の
接続線113により、CPU5と車両内のECM11
7、ABS118、ドアモジュール119等の各機器を
それぞれ制御するCAN115,116等の複数の装置
とを接続しているので、A/T2のレンジ位置に応じた
原動機103の駆動制御と車両内の各機器とを統合的に
制御可能となる。
【0091】更に、第2の接続線114を、第1の接続
線113よりも高い電圧を供給する高電圧供給線として
いるので、第2の接続線114を高電圧に対して耐久性
に優れたものにすることができる。したがって、このよ
うに第2の接続線114に高電圧に対する優れた耐久性
を持たせることで、第2の接続線を断線させることな
く、比較的高い電圧を確実に印加することが可能とな
る。
【0092】更に、第1の接続線113をシリアル通信
線としているので、シリアル通信線を構成する2本の通
信線の間の電圧差を検出することにより、第1の接続線
113に信号が入力されたことを判断することができ
る。したがって、第1の接続線113にノイズが入って
も、2本の通信線の間の電圧がともに上昇するだけであ
り、2本の通信線の間の電圧差にノイズによる差は生じ
なく、このノイズによる誤判定を防止することができ
る。
【0093】更に、CPU5からのA/T2のレンジ位
置の判定信号を第2の接続線114に入力し、この判定
信号によりスタータモータ132と始動回路105の電
源装置131との導通を制御しているので、A/T2の
非走行レンジ位置でスタータモータ132に電源装置1
31を導通可能とすることで、原動機103を確実に始
動させることができる。そして、非走行レンジ位置のみ
でスタータモータ132を駆動できるので、ユーザのシ
フト操作ミス等によって、駆動機103の駆動時に、車
両が誤って前方または後方に発進してしまうことを防止
できる。
【0094】更に、ポジションセンサ7を、運転者の操
作により磁界が変位する永久磁石12と、この永久磁石
12の磁界の変位により出力が変化する磁気センサ13
とからなる非接触スイッチで構成しているので、簡単か
つコンパクトな構成で耐摩耗性のある非接触スイッチに
よりA/T2のレンジ位置を確実に検出することができ
るとともに、レンジ位置を連続的に変位する磁界による
出力で検出可能となる。
【0095】更に、CPU5により車両の走行状態の検
出信号等の車両状態検出信号に基づいてA/T2を制御
することで、A/T2のレンジ位置を判定する制御装置
と、例えばエンジン回転数やスロットル開度等の車両の
走行状態の検出信号等の車両状態検出信号に基づいてA
/T2を制御する駆動機用制御装置とを一つのCPU5
を備えたTCM112としているので、部品点数を削減
でき、コストアップを防止できる。しかも、A/T2の
レンジ位置を判定するCPU5とポジションセンサ7と
を一体にしたポジションセンサ付制御装置1を構成して
いるので、CPU5とポジションセンサ7との組合せを
コンパクトにできかつ配線を簡略にすることができる。
【0096】更に、ポジションセンサ付制御装置1をA
/T2と一体に設けているので、第2の接続線114を
短くできるとともにこの第2の接続線114を第1の接
続線113に比べて太くしなくても断線等の不具合の発
生を効果的に低減することができ、コストダウンを図る
ことができる。
【0097】更に、ポジションセンサ付制御装置1に設
けた車両システム接続用コネクタ9に、スタータモータ
132の始動回路105に接続するための第2の接続線
114を接続しているので、ポジションセンサ付制御装
置1に、始動回路105と接続するための専用の接続ポ
ートを別途設けなくても済ませることができ、コストダ
ウンを図ることができる。
【0098】更に、ポジションセンサ付制御装置1に、
A/T2との接続を行うためのA/T接続用コネクタ8
を始動回路に接続される車両システム接続用コネクタ9
とは別に設けているので、このA/T接続用コネクタ8
によりA/T2との接続を行うことができる。これによ
り、A/T接続用コネクタ8をスタータモータ132の
位置に関係なく配置することができ、A/T接続用コネ
クタ8の配置自由度を大きくすることができる。
【0099】更に、第1例の原動機始動制御装置101
によれば、始動回路105の電源装置131とスタータ
モータ132との導通を、始動回路105とは別のリレ
ー回路106により開閉制御しているので、始動回路1
05にスタータモータ132を駆動するための大電流が
流れても、リレー回路106に対するこの大電流による
影響を防止できる。
【0100】更に、CPU5によるA/T2の所定レン
ジ位置判定信号で、リレー回路106に介装されたリレ
ーコイル124,129にリレー駆動電流を出力するよ
うにしているので、リレー回路106を非走行レンジ位
置で確実に作動させることができる。
【0101】更に、ポジションセンサ付制御装置1に設
けたスイッチング素子122を、つまりポジションセン
サ付制御装置1の一部を始動回路105とは別のリレー
回路106に介装しているので、始動回路105に流れ
る大電流によるポジションセンサ付制御装置1への影響
を防止できる。
【0102】更に、イグニッションスイッチ110(つ
まり、スタータスイッチ)を、始動回路105の電流よ
り小さな電流が流れるリレー回路106に介装している
ので、イグニッションスイッチ110を小電流用の小型
スイッチにでき、この小型スイッチでスタータモータ1
32を確実に駆動することができる。
【0103】更に、ポジションセンサ7に設けられるN
スイッチに、接触式のスイッチが一般に用いると、この
接触式のスイッチは、その接点におけるショートで発生
する金属粉や接点の摩耗などによって、接点表面の接触
コントロールが非常に難しいため、ノイズ信号が多くな
り、スタータモータの駆動制御には困難が伴ってしまう
ばかりでなく、レンジ位置のポジション毎に接点が必要
であるため、小型化には限界がある。そこで、この第1
例のようにポジションセンサ7を非接触式センサにする
ことで、このような接触式のスイッチの問題は解決でき
る。
【0104】また、ポジションセンサ7を非接触式セン
サにするとNスイッチも非接触式スイッチとなるため、
このNスイッチをスタータモータの始動回路に介装でき
ず、非接触式スイッチからなるNスイッチではスタータ
モータを駆動させることができないという問題がある
が、第1例のように第2の接続線114を用いること
で、Nスイッチを非接触式スイッチで構成しても、スタ
ータモータ132を駆動させることができる。
【0105】更に、第1例のA/T2によれば、原動機
始動制御装置101を備えているので、A/T2のレン
ジ位置に応じて原動機103の駆動を素早くかつ確実に
行うことができるようにしながら、しかもA/T2と原
動機始動制御装置101との組合せ構造をコンパクトに
形成できる。
【0106】なお、この第1例では、ポジションセンサ
7とCPU5とが一体にされてポジションセンサ付制御
装置1として構成されているが、ポジションセンサ7と
CPU5とは別々に分離して設けることもできる。
【0107】また、ポジションセンサ付制御装置1はA
/Tケースに外接して設けることもできるし、A/Tケ
ース内のバルブボディ内に設けることもできる。更に、
ポジションセンサ7とCPU5とを別々に分離して設け
る場合は、CPU5をA/Tのバルブボディ内に設け、
ポジションセンサ7をA/Tケースに外接して設けるこ
ともできる。
【0108】更に、前述の第1例では、ポジションセン
サ7が非接触式スイッチである永久磁石からなる磁界発
生手段で構成されているが、光学インタラプタなどによ
りレンジ位置を検出する非接触センサを用いることもで
きる。また、非接触式センサ(非接触スイッチ)に代え
て、A/T2のポジションセンサ7として従来から一般
的に用いられている接触式スイッチを用いることもでき
る。更に、3つの電源装置126,127,131は1つ
の共通の電源装置から構成することもできるし、これら
の3つの電源装置126,127,131のうち、少なく
とも2つを共通にすることもできる。
【0109】図8は、本発明の原動機始動制御装置の実
施の形態の第2例を模式的に示す、図7と同様の図であ
る。なお、以下の各例の説明において、それより前の例
と同じ構成要素には同じ符号を付すことで、その詳細な
説明は省略する。
【0110】前述の第1例では2つのリレー123,1
28を用いているが、図8に示すように、この第2例で
は第1例の一方のリレー123が省略され、他方のリレ
ー128のみが用いられている。また、前述の第1例で
はECM117がリレー回路106の外部に配置されて
いるが、この第2例では、ECM117はリレー回路1
06内に配置されている。
【0111】そして、ECM117内の電源装置133
が第2の接続線114を介してスイッチング素子122
に接続されるとともに、イグニッションスイッチ110
の一方の接点にECM117のCPU134を介して接
続されている。この第2例のスイッチング素子122で
は、第1例と異なり、A/T2が非走行レンジ位置のと
きにCPU5がオンの判定信号をスイッチング素子12
2のベース112aに供給することでスイッチング素子
122が導通され、また、A/T2が走行レンジ位置の
ときにCPU5がオフの判定信号をスイッチング素子1
22のベース112aに供給することでスイッチング素
子122が遮断されるようになっている。スイッチング
素子122の導通時に、リレー128がオン可能とな
る、つまりスタータモータ132が始動可能な状態とな
る。したがって、この第2例の原動機始動制御装置10
1はECM117を介してスタータモータ132を始動
するタイプである。
【0112】このように構成された第2例の原動機始動
制御装置101によれば、ECM117を介してスター
タモータ132を始動するようにしているので、ECM
117内のCPU134で様々な条件を付加してスター
タモータ132を始動させることができ、スタータモー
タ132の駆動制御をよりきめ細かく制御することがで
きる。例えば、TCM112やECM117のフェール
状態を検出する条件を加えて、正常であればスタータモ
ータ132の駆動制御を許可する等の制御を行うことが
できる。
【0113】また、イモビライザ(エンジン始動不能装
置)が装着されている場合には、イモビライザからの出
力信号の条件を加味して、スタータモータ132の駆動
の許可制御を行うことができる。しかも、この第2例に
おいても、前述の第1例と同様に、リレー数やイグニッ
ションスイッチ110の配設場所を自由に変更すること
が可能となる。更に、第1例に対してリレー123が省
略されるので、部品点数を削減でき、コストダウンを図
ることができる。この第2例の他の構成および他の作用
効果は、第1例と実質的に同じである。
【0114】なお、前述の第1および第2例では、リレ
ー123,128の少なくとも1つを用いるものとして
いるが、本発明はこれらのリレー123,128を省略
することもできる。例えば、図9に示すように第2の接
続線114と電源装置131との間にイグニッションス
イッチ110およびスイッチング素子122を始動回路
105自体に直列に接続する。このようにすれば、リレ
ー123,128をすべて省略することができ、リレー
を用いないことで、部品点数が削減できるとともに、コ
ストダウンを図ることができる。この場合には、スター
タモータ132と始動回路105の電源装置131とが
直接接続され、かつその接続線が第2の接続線114で
構成されるようになるので、第2の接続線114に高電
圧が印加される。しかし、第2の接続線114を高電圧
供給線として耐久性の優れたものとしているので、第2
の接続線114を断線させることなく、この第2の接続
線114に高電圧を確実に供給することができる。ま
た、本発明においては、第2の接続線114は前述のよ
うにリレー回路106を介して始動回路105に接続さ
れるか、図9に示すように始動回路105に直接接続さ
れる。
【0115】また、スイッチング素子122と電源装置
126との間の第2の接続線114に、イグニッション
スイッチ126を介装する。このようにすれば、リレー
123を省略でき、1つのリレー128のみで済むよう
にできる。このように、イグニッションスイッチ126
を第2の接続線114に介装する場合には、第2の接続
線114にある程度の高電圧を供給する必要があるが、
第2の接続線114を高電圧供給線としているので、こ
の場合にも第2の接続線114を断線させることなく、
この高電圧を確実に印加することができる。
【0116】更に、逆にリレー数を3個以上に増やし、
各リレー毎に作動条件を設定することで、リレー数に応
じて前述の第2例で述べたように様々な条件を付加して
きめ細かなスタータモータ132の駆動制御を行うこと
ができる。
【0117】更に、ポジションセンサ7に設けられてい
るNスイッチを始動回路105にイグニッションスイッ
チ110ととも直列に介装することもできる。このよう
にすれば、原動機始動制御装置101の構成が簡単にな
る。
【0118】図10は、本発明にかかる原動機始動制御
装置の実施の形態の第3例を模式的に示す、図1と同様
のブロック図である。前述の各例では、原動機103が
原動機駆動手段104によって駆動されるものとしてい
るが、図10に示すようにこの第3例の原動機103は
原動機駆動手段104によらずに自分自身で駆動するも
のである。したがって、原動機駆動手段104は省略さ
れている。
【0119】このような原動機103としては電動モー
タ等があり、また、前述の例のように原動機駆動手段1
04によって駆動される原動機103としては、エンジ
ンや補助モータで駆動される電動モータ等がある。この
第3例の他の構成および作用効果は、第1例と実質的に
同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる原動機始動制御装置の実施の
形態の第1例を模式的に示すブロック図である。
【図2】 図1に示す第1例の原動機始動制御装置に用
いられている原動機始動制御装置を模式的に示す図であ
る。
【図3】 図1に示す第1例が採用されているパワート
レインの1つであるA/Tにおける電気的接続構造を模
式的に示す図である。
【図4】 図3に示す第1例のポジションセンサ付制御
装置を示す平面図である。
【図5】 図4におけるV−V線に沿う断面図である。
【図6】 図4におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】 図1に示す第1例の原動機始動制御装置の具
体的な構成の一例を部分的にかつ模式的に示す図であ
る。
【図8】 本発明の原動機始動制御装置の実施の形態の
第2例を模式的に示す、図7と同様の図である。
【図9】 本発明の変形例を模式的に示す図である。
【図10】本発明にかかる原動機始動制御装置の実施の
形態の第3例を模式的に示す、図1と同様のブロック図
である。
【符号の説明】
1…ポジションセンサ付制御装置、2…自動変速機(A
/T)、3…車両システム、5…電子制御装置(CP
U)、6…マニュアルシャフト、7…ポジションセン
サ、8…A/T接続用コネクタ、9…車両システム接続
用コネクタ、12…永久磁石(磁界発生手段)、13…
磁気センサ、101…原動機始動制御装置、102…駆
動機、103…原動機、104…原動機駆動手段、10
5…始動回路、106…リレー回路、107…外部装
置、108…電源装置、109…導通手段、110…イ
グニッションスイッチ、112…トランスミッション制
御モジュール(TCM)、113…第1の接続線、11
4…第2の接続線、115…高速用コントローラエリア
ネットワーク(High Speed CAN)、116…低速用コン
トローラエリアネットワーク(Low Speed CAN)、11
7…エンジン制御モジュール(ECM)、122…スイ
ッチング素子、123,128…リレー回路、131…
電源装置、132…スタータモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中根光規 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3D036 AA01 GE00 GG12 GG15 GG24 GG37 GG52 GG55 GG78 GH10 GH15 GJ01 3G093 AA01 AA05 BA15 CA01 CB05 DB11 EA12 FA12

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機駆動手段によって駆動される原動
    機に連結される駆動機のレンジ位置を検出するポジショ
    ンセンサと、該ポジションセンサと電気的に接続され、
    少なくとも前記ポジションセンサからの信号に基づいて
    レンジ位置を判定する制御装置とを備え、 前記制御装置は外部装置との接続を行うための第1の接
    続線と接続されているとともに、前記原動機駆動手段の
    始動回路を始動可能にさせる始動許可信号を伝送するた
    めの、前記第1の接続線と異なる第2の接続線と接続さ
    れていることを特徴とする原動機始動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御装置は、さらに車両の走行状態
    の検出信号等の車両状態検出信号に基づいて前記駆動機
    を制御するものであることを特徴とする請求項1記載の
    原動機始動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は前記ポジションセンサが
    一体にされたポジションセンサ付制御装置であることを
    特徴とする請求項1または2記載の原動機始動制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ポジションセンサ付制御装置は、前
    記外部装置との接続を行うための接続ポートを有し、前
    記始動回路は前記第2の接続線を介して前記接続ポート
    に接続されていることを特徴とする請求項3記載の原動
    機始動制御装置。
  5. 【請求項5】前記ポジションセンサ付制御装置は前記駆
    動機と一体に設けられていることを特徴とする請求項3
    または4記載の原動機始動制御装置
  6. 【請求項6】 前記ポジションセンサ付制御装置は、前
    記駆動機との接続を行うための第2の接続ポートを有し
    ていることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1
    記載の原動機始動制御装置。
  7. 【請求項7】 前記始動回路の電源装置と前記原動機駆
    動手段との導通を開閉するリレー回路を有し、該リレー
    回路は前記第2の接続線に接続されているとともに該第
    2の接続線を介して供給される信号に基づいて作動する
    ものであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    か1記載の原動機始動制御装置。
  8. 【請求項8】 原動機に連結される駆動機のレンジ位置
    を検出するポジションセンサと、該ポジションセンサと
    電気的に接続され、少なくとも前記ポジションセンサか
    らの信号に基づいてレンジ位置を判定する制御装置とを
    備え、 前記制御装置は外部装置との接続を行うための第1の接
    続線と接続されているとともに、前記原動機の始動回路
    を始動可能にさせる始動許可信号を伝送するための、前
    記第1の接続線と異なる第2の接続線と接続されている
    ことを特徴とする原動機始動制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、さらに車両の走行状態
    の検出信号等の車両状態検出信号に基づいて前記原動機
    を制御するものであることを特徴とする請求項8記載の
    原動機始動制御装置。
  10. 【請求項10】前記制御装置は前記ポジションセンサが
    一体にされたポジションセンサ付制御装置であることを
    特徴とする請求項8または9記載の原動機始動制御装
    置。
  11. 【請求項11】前記ポジションセンサ付制御装置は、前
    記外部装置との接続を行うための接続ポートを有し、前
    記始動回路は前記第2の接続線を介して前記接続ポート
    に接続されていることを特徴とする請求項10記載の原
    動機始動制御装置。
  12. 【請求項12】前記ポジションセンサ付制御装置は前記
    原動機と一体に設けられていることを特徴とする請求項
    10または11記載の原動機始動制御装置
  13. 【請求項13】前記ポジションセンサ付制御装置は、前
    記原動機との接続を行うための第2の接続ポートを有し
    ていることを特徴とする請求項10ないし12のいずれ
    か1記載の原動機始動制御装置。
  14. 【請求項14】前記始動回路の電源装置と前記原動機と
    の導通を開閉するリレー回路を有し、該リレー回路は前
    記第2の接続線に接続されているとともに該第2の接続
    線を介して供給される信号に基づいて作動するものであ
    ることを特徴とする請求項8ないし13のいずれか1記
    載の原動機始動制御装置。
  15. 【請求項15】前記第2の接続線は前記リレー回路に介
    装されたリレーコイルに接続されているとともに前記第
    2の接続線を介して供給される信号により前記リレーコ
    イルにリレー駆動電流が供給されることで、前記リレー
    回路が作動するものであることを特徴とする請求項7ま
    たは14記載の原動機始動制御装置。
  16. 【請求項16】前記制御装置は前記リレー回路に介装さ
    れていることを特徴とする請求項7、14または15記
    載の原動機始動制御装置。
  17. 【請求項17】前記原動機のイグニッションスイッチの
    スタータスイッチが前記リレー回路に介装されているこ
    とを特徴とする請求項7、14ないし16のいずれか1
    記載の原動機始動制御装置。
  18. 【請求項18】前記外部装置は車両内の各機器をそれぞ
    れ制御する複数の装置であり、前記第1の接続線からな
    るネットワークが前記制御装置とこれらの複数の装置と
    を接続するものであることを特徴とする請求項1ないし
    17のいずれか1記載の原動機始動制御装置。
  19. 【請求項19】前記第1の接続線は、前記外部装置の前
    記車両状態検出信号、前記駆動機の制御信号、またはこ
    れらの両信号を送信する信号線であることを特徴とする
    請求項2ないし7および9〜18のいずれか1記載の原
    動機始動制御装置。
  20. 【請求項20】前記第2の接続線は、前記第1の接続線
    よりも高い電圧を供給する高電圧供給線であることを特
    徴とする請求項1ないし19のいずれか1記載の原動機
    始動制御装置。
  21. 【請求項21】前記第1の接続線はシリアル通信線であ
    ることを特徴とする請求項1ないし20のいずれか1記
    載の原動機始動制御装置。
  22. 【請求項22】前記第2の接続線に前記制御装置からの
    前記レンジ位置の判定信号が入力されるようになってお
    り、該判定信号は前記始動回路の電源装置との導通を制
    御する信号であることを特徴とする請求項1ないし21
    のいずれか1記載の原動機始動制御装置。
  23. 【請求項23】前記ポジションセンサは非接触スイッチ
    であることを特徴とする請求項22記載の原動機始動制
    御装置。
  24. 【請求項24】前記非接触スイッチは、運転者の操作に
    より磁界が変位する磁界発生手段と、前記磁界の変位に
    より出力が変化するセンサとからなることを特徴とする
    請求項23記載の原動機始動制御装置。
  25. 【請求項25】請求項1ないし24のいずれか1記載の
    原動機始動制御装置を備えるとともに前記駆動機を構成
    することを特徴とする自動変速機。
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