JP2003286495A - 流動性向上剤および燃料油組成物 - Google Patents

流動性向上剤および燃料油組成物

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JP2003286495A
JP2003286495A JP2003015244A JP2003015244A JP2003286495A JP 2003286495 A JP2003286495 A JP 2003286495A JP 2003015244 A JP2003015244 A JP 2003015244A JP 2003015244 A JP2003015244 A JP 2003015244A JP 2003286495 A JP2003286495 A JP 2003286495A
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稔 西田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸留沸点範囲の広い燃料油のみならず、蒸留
沸点範囲の狭い燃料油に対しても従来のものに比べ少量
の添加で低温流動性を大幅に向上でき、かつ基油への溶
解性が良好で通油性に問題のない流動性向上剤を提供
し、さらに燃料油用添加剤組成物並びに燃料油組成物を
提供する。 【解決手段】 エチレン(a)および芳香環含有単量体
(b)から誘導される単位を必須構成単位とする共重合
体(A)からなることを特徴とする燃料油用流動性向上
剤、該流動性向上剤を含有する燃料油用添加剤組成物、
並びに該流動性向上剤もしくは燃料油用添加剤組成物を
含有する燃料油組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワックス含有基油
とりわけ燃料油の流動性および通油性を改良する流動性
向上剤、該流動性向上剤を含有する燃料油用添加剤組成
物、並びに該流動性向上剤または該燃料油用添加剤組成
物を含有する燃料油組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】石油中間留出油、例えば潤滑油用基油、
ディーゼル燃料油、A重油等は冬期あるいは寒冷地にお
いて低温にさらされると、その中に含まれるパラフィン
ワックスやワックス状物質が析出し、燃料の配管系にあ
るフィルターを目詰まりさせたり、配管系内で固化する
等の問題が発生している。
【0003】これらの低温での流動性に関する問題を解
決するため、従来、エチレン−不飽和カルボン酸ビニル
エステル共重合体を燃料油に添加する方法が提案されて
いる(特許文献1〜3参照)。また、アルカントリオー
ルのポリオキシアルキレンエーテルと直鎖飽和脂肪酸と
の完全エステルおよびそれらエステルとエチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合
体、長鎖アルキル基を含む(メタ)アクリル酸共重合体
等とを併用して添加する方法(特許文献−4参照)、ポ
リオキシアルキレングリコールの脂肪酸エステルおよび
これらのエステルとエチレン−酢酸ビニル共重合体とを
併用して添加する方法(特許文献−5参照)、3価以上
の多価アルコールまたはその部分エステルのアルキレン
オキサイド付加物と脂肪酸との不完全エステルを添加す
る方法(特許文献−6参照)が提案されている。
【0004】
【特許文献−1】特公昭39−20069号公報
【特許文献−2】特公昭48−23165号公報
【特許文献−3】特開昭59−136391号公報
【特許文献−4】特公平2−51477号公報
【特許文献−5】特開昭57−177092号公報
【特許文献−6】特開昭61−181892号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記に開示さ
れているものの低温流動性向上効果はいまだ不十分であ
るため、基油中に多量の添加が必要である。その結果、
ワックス析出温度(CP)以上であってもフィルターで
目詰まりを起こすという問題点がある。さらに近年、中
間留出油に対する需要が増大しており、この需要に対応
した結果、ディーゼル燃料油およびA重油の蒸留性状は
蒸留沸点範囲の狭い、すなわちナローカットな中間留出
油になっている。また、軽油中の硫黄含量を低減するた
め水素化脱硫が行われることが多く、さらにナローな蒸
留性状になる傾向にある。これらの中間留出油ではより
多くの流動性向上剤の添加が必要であり、その問題はよ
り大きくなっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果,蒸留沸点範囲の広い燃料油のみならず、蒸留沸
点範囲の狭い燃料油に対しても従来のものに比べ少量の
添加で低温流動性を大幅に向上でき、かつ基油への溶解
性が良好で通油性に問題のない流動性向上剤を見いだし
本発明に至った。すなわち本発明は、エチレン(a)お
よび芳香環含有単量体(b)から誘導される単位を必須
構成単位とする共重合体(A)からなることを特徴とす
る流動性向上剤、該流動性向上剤を含有する燃料油用添
加剤組成物、並びに該流動性向上剤もしくは燃料油用添
加剤組成物を含有する燃料油組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の流動性向上剤は、燃料油
(例えば、原油、軽油および重油など)の低温流動特性
の向上、特に流動点(以下、PPと略記する)と低温濾
過器目詰まり点(以下、CFPPと略記する)を低く
し、さらにフィルター通油性を向上させる添加剤であ
る。
【0008】本発明における(A)を構成する芳香環含
有単量体(b)は、少なくとも1つの芳香環と少なくと
も1つの重合性不飽和基を同一分子内に有する化合物で
ある。(b)には、芳香族カルボン酸アルケニルエステ
ル(b1)、不飽和カルボン酸芳香族炭化水素エステル
(b2)、芳香環含有不飽和炭化水素(b3)、芳香族
カルボン酸アルケニルアミド(b4)、不飽和カルボン
酸芳香族炭化水素アミド(b5)、その他の置換芳香環
含有ビニル単量体(b6)が含まれる。(b)は、これ
ら単独でもよく、2種以上を併用してもよい。(b)の
具体例としては、以下のものが挙げられる。
【0009】(b1)芳香族カルボン酸[炭素数7〜2
6]アルケニル[炭素数2〜12:ビニル(メタ)アリ
ル、(イソ)プロペニル、ブテニル、ペンテニル、オク
テニル、デセニル、ドデセニルなど]エステル;芳香族
モノカルボン酸(安息香酸、トルイル酸、ナフトエ酸、
桂皮酸など)アルケニルエステル[例えば、安息香酸ア
ルケニルエステル(安息香酸ビニル、安息香酸アリル、
安息香酸プロペニル、安息香酸イソプロペニル、安息香
酸ブテニル、安息香酸ペンテニル、安息香酸オクテニ
ル、安息香酸デセニルおよび安息香酸ドデセニルな
ど)、トルイル酸アルケニルエステル(トルイル酸ビニ
ル、トルイル酸アリル、トルイル酸プロペニル、トルイ
ル酸イソプロペニルおよびトルイル酸ブテニルなど)、
ナフトエ酸アルケニル(ナフトエ酸ビニル、ナフトエ酸
アリル、ナフトエ酸ペンテニル、ナフトエ酸イソプロペ
ニルおよびナフトエ酸ブテニルなど)]、および芳香族
ポリ(2価または3〜6価)カルボン酸(フタル酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリ
ット酸など)アルケニルエステル[フタル酸モノビニ
ル、フタル酸モノアリル、フタル酸ジアリル、フタル酸
モノプロペニルなど]。
【0010】(b2)不飽和カルボン酸[炭素数3〜1
2]芳香族炭化水素[炭素数6〜24:アリール、アル
キルアリール、アラルキルなど]エステル;不飽和モノ
カルボン酸[(メタ)アクリル酸、(イソ)クロトン
酸、桂皮酸など]芳香族炭化水素エステル[(メタ)ア
クリル酸フェニル、(メタ)アクリル酸トリル、(メ
タ)アクリル酸ナフチル、クロトン酸フェニル、クロト
ン酸ナフチル、桂皮酸フェニル、桂皮酸ナフチルな
ど]、不飽和ジカルボン酸[マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、シトラコン酸、メサコン酸など]芳香族炭化
水素エステル[マレイン酸モノフェニル、マレイン酸ジ
フェニル、マレイン酸ナフチル、フマル酸モノフェニ
ル、フマル酸ジフェニル、フマル酸ナフチル、イタコン
酸モノフェニル、イタコン酸ジフェニル、イタコン酸ナ
フチル、シトラコン酸モノフェニル、シトラコン酸ジフ
ェニル、シトラコン酸ナフチルなど]、その他3〜6価
の不飽和ポリカルボン酸芳香族炭化水素エステル[アコ
ニット酸モノフェニル、アコニット酸ジフェニル、アコ
ニット酸トリフェニル、アコニット酸ナフチルなど]。
【0011】(b3)芳香環含有不飽和炭化水素:例え
ば、スチレン、炭化水素置換スチレン(置換基の炭素数
1〜18)[アルキル置換スチレン(α−メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、2,4−ジメチルスチレン、2−
および4−エチルスチレン、2−および4−イソプロピ
ルスチレン、2−および4−ブチルスチレンなど)、シ
クロアルキル置換スチレン(4−シクロヘキシルスチレ
ンなど)、アリール置換スチレン(4−フェニルスチレ
ンなど)、アルケニル置換スチレン(ジビニルベンゼン
など)、アルケニル基およびアルキル基置換スチレン
(ジビニルトルエンおよびジビニルキシレンなど)]、
芳香族炭化水素置換脂肪族不飽和炭化水素(脂肪族不飽
和炭化水素の炭素数3〜18)[アリール置換アルケン
(3−フェニルプロペン、3−フェニル−1−ブテン、
4−フェニル−1−ブテン、4−フェニル−2−ブテ
ン、3−フェニル−3−メチル−1−ブテン、4−フェ
ニル−1−ペンテンなど)、アリール置換アルカジエン
(アルカジエンの炭素数4〜18)(2−フェニルブタ
ジエン、2−フェニルイソプレン、3−フェニルイソプ
レン、2−フェニル−1,4−ペンタジエン、5−フェ
ニル−1,4−ペンタジエン、7−フェニル−1,6−
ヘキサジエン、8−フェニル−1,7−オクタジエンな
ど)、アルキルアリール置換アルケン(3−トリルプロ
ペン、4−トリルブテンなど)]、並びにビニルナフタ
レンなど。
【0012】(b4)芳香族カルボン酸アルケニルアミ
ド[芳香族カルボキシル基の炭素数8〜26、アルケニ
ル基の炭素数2〜12]:芳香族モノカルボン酸アルケ
ニルアミド[例えば、安息香酸アルケニルアミド(安息
香酸ビニルアミド、安息香酸アリルアミド、安息香酸プ
ロペニルアミド、安息香酸イソプロペニルアミド、安息
香酸ブテニルアミド、安息香酸ペンテニルアミド、安息
香酸オクテニルアミド、安息香酸デセニルアミド、安息
香酸ドデセニルアミド)、トルイル酸アルケニルアミド
(トルイル酸ビニルアミド、トルイル酸アリルアミド、
トルイル酸プロペニルアミド、トルイル酸イソプロペニ
ルアミド、トルイル酸ブテニルアミド)、ナフトエ酸ア
ルケニルアミド(ナフトエ酸ビニルアミド、ナフトエ酸
アリルアミド、ナフトエ酸ペンテニルアミド、ナフトエ
酸イソプロペニルアミド、ナフトエ酸ブテニルアミドな
ど)]、芳香族ポリ(2価もしくは3〜6価)カルボン
酸アルケニルアミド[フタル酸モノビニルアミド、フタ
ル酸モノアリルアミド、フタル酸モノプロペニルアミド
など]。
【0013】(b5)不飽和カルボン酸芳香族炭化水素
アミド[不飽和カルボキシル基の炭素数3〜12、芳香
族炭化水素基の炭素数6〜24]:不飽和モノカルボン
酸芳香族炭化水素アミド[例えば、(メタ)アクリル酸
アリールもしくは置換アリールアミド{(メタ)アクリ
ル酸フェニルアミド、(メタ)アクリル酸トリルアミ
ド、(メタ)アクリル酸ナフチルアミド、N,N−ジベ
ンジル(メタ)アクリルアミド}、クロトン酸アリール
もしくは置換アリールアミド{クロトン酸フェニルアミ
ド、クロトン酸ナフチルアミド}、桂皮酸アリールもし
くは置換アリールアミド{桂皮酸フェニルアミド、桂皮
酸ナフチルアミドなど}]、不飽和ジカルボン酸芳香族
炭化水素アミド[マレイン酸アリールもしくは置換アリ
ールアミド{マレイン酸モノフェニルアミド、マレイン
酸ジフェニルアミド、マレイン酸ナフチルアミド}、フ
マル酸アリールもしくは置換アリールアミド{フマル酸
モノフェニルアミド、フマル酸ジフェニルアミド、フマ
ル酸ナフチルアミド}、イタコン酸アリールもしくは置
換アリールアミド{イタコン酸モノフェニルアミド、イ
タコン酸ジフェニルアミド、イタコン酸ナフチルアミ
ド}、シトラコン酸アリールもしくは置換アリールアミ
ド{シトラコン酸モノフェニルアミド、シトラコン酸ジ
フェニルアミド、シトラコン酸ナフチルアミド}な
ど]、並びに3〜6価の不飽和ポリカルボン酸芳香族炭
化水素アミド[アコニット酸アリールもしくは置換アリ
ールアミド{アコニット酸モノフェニルアミド、アコニ
ット酸ジフェニルアミド、アコニット酸トリフェニルア
ミド、アコニット酸ナフチルアミドなど}]。
【0014】(b6)その他置換芳香環含有ビニル単量
体:例えば、ヒドロキシル基置換芳香環含有ビニル単量
体(ヒドロキシスチレンなど)、シアノ基置換芳香環含
有ビニル単量体(シアノスチレンなど)、4級化アミン
置換芳香環含有ビニル単量体{ジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリレートおよびジアルキルアミノアルキ
ル(メタ)アクリルアミドの4級化物が挙げられ、4級
化剤としてベンジルクロライド、もしくはアラルキル基
を有する化合物を用いて4級化したものが例示され
る。}、ニトロ基置換芳香環含有ビニル単量体(ニトロ
スチレンなど)、ハロゲン置換芳香環含有ビニル単量体
(クロルスチレン、クロロメチルスチレン、ブロムスチ
レン、ジクロルスチレン、テトラフルオロスチレンな
ど)、芳香環含有ビニルケトン(フェニルビニルケトン
など)、イソシアネート置換芳香環含有ビニル単量体
(m−イソプロペニル−α,α−ジメチルメチルベンジ
ルイソシアネートなど)、アシル基置換芳香環含有ビニ
ル単量体(2−および4−アセトキシスチレンなど)、
フェノキシ基置換芳香環含有ビニル単量体(4−フェノ
キシスチレンなど)、並びにカルボキシアルケニル基置
換芳香環含有単量体(桂皮酸など)
【0015】これらのうち、好ましいものは(b1)お
よび(b2)である。(b1)のうち、さらに好ましい
ものは芳香族モノカルボン酸アルケニルエステルであ
り、特に安息香酸アルケニルエステルおよびナフトエ酸
アルケニルエステル、とりわけ安息香酸ビニル、安息香
酸アリル、安息香酸プロペニルおよびナフトエ酸ビニル
が好ましい。(b2)のうちさらに好ましいものは不飽
和モノカルボン酸芳香族炭化水素エステルであり、特に
(メタ)アクリル酸フェニルおよび(メタ)アクリル酸
ナフチルである。
【0016】(A)における構成単位のうち、(a)か
ら誘導される単位の割合は、好ましくは55〜98モル
%、さらに好ましくは70〜90モル%、とくに好まし
くは82〜88モル%である。(A)から誘導される単
位の重量%は、好ましくは40〜90重量%、さらに好
ましくは45〜65、とくに好ましくは51〜61重量
%である。(a)から誘導される単位の割合が55モル
%以上(または40重量%以上)であれば、流動性向上
効果に優れる点で好ましく、95モル%以下(または8
0重量%以下)であれば通油性に優れる点で好ましい。
【0017】また、(A)における構成単位のうち
(b)から誘導される単位の割合は、好ましくは2〜4
5モル%、さらに好ましくは3〜30モル%、とくに好
ましくは5〜18モル%である。(b)から誘導される
単位の重量%は、好ましくは10〜60重量%、さらに
好ましくは20〜55、とくに好ましくは25〜49重
量%である。(b)から誘導される単位の割合が45モ
ル%以下(または60重量%以下)であれば、流動性向
上効果に優れる点で好ましく、2モル%以上(または1
0重量%以上)であれば通油性に優れる点で好ましい。
【0018】(A)は、(a)および(b)から誘導さ
れる単位の他に、必要により芳香環を含有しないビニル
単量体(c)から誘導される単位の1種以上を構成単位
として含んでいてもよく、(c)としては、以下のもの
が挙げられる。
【0019】(c1)脂肪族ビニル系炭化水素:例え
ば、炭素数3〜30のアルケン[プロピレン、1−ブテ
ン、イソブチレン、1−ペンテン、1−ヘプテン、4-
メチルペンテン−1,1−ヘキセン、ジイソブチレン、
1−オクテン、1−ドデセン、1−オクタデセンおよび
その他のα−オレフィンなど]、炭素数4〜18のアル
カジエン[好ましくは炭素数4〜5のブタジエン、イソ
プレン、その他1,4−ペンタジエン、1,6−ヘキサ
ジエンおよび1,7−オクタジエンなど]。
【0020】(c2)脂環基含有ビニルモノマー(炭素
数5〜24):例えば、(ジ)シクロアルケン[シクロ
ヘキセン、(ジ)シクロペンタジエン、ビニルシクロヘ
キセン、エチリデンビシクロヘプテンなど]、テルペン
類[ピネン、リモネンなど]、脂環族カルボン酸アルケ
ニルエステル[シクロアルカンカルボン酸ビニルエステ
ル(シクロヘキサン酸ビニル、シクロオクタン酸ビニ
ル、デカヒドロナフチル酸ビニルなど)、シクロアルカ
ンカルボン酸プロペニルエステル(ビシクロペンチル酸
プロペニルなど)]、(メタ)アクリル酸シクロアルキ
ルエステル[(メタ)アクリル酸シクロヘキシルおよび
(メタ)アクリル酸デカヒドロナフチルなど]、(メ
タ)アクリル酸シクロアルキルアルキルエステル[(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシルエチルなど]、β−シク
ロアルキル(メタ)アクリル酸アルキルエステル[シク
ロヘキシル(メタ)アクリル酸メチル、シクロヘプチル
(メタ)アクリル酸エチルなど]。
【0021】(c3)カルボキシル基含有ビニルモノマ
ーおよびこれらの塩: (c3-1)モノカルボキシル基含有ビニルモノマー:
例えば、不飽和モノカルボン酸[(メタ)アクリル酸、
クロトン酸、桂皮酸など]。 (c3-2)2個またはそれ以上のカルボキシル基を有
するビニルモノマー:例えば、不飽和ジカルボン酸およ
びその無水物[(無水)マレイン酸、(無水)フマル
酸、(無水)イタコン酸および(無水)シトラコン酸な
ど]およびアコニット酸など。
【0022】(c4)スルホン酸基含有ビニルモノマー
およびこれらの塩:例えば、スルホン酸基含有ビニルモ
ノマーとしては、炭素数2〜8のアルケンスルホン酸
[ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸な
ど]、スルホン酸基含有芳香族ビニルモノマー[スチレ
ンスルホン酸、α−メチルスチレンスルホン酸など]、
スルホン酸基含有(メタ)アクリル系モノマー、例えば
スルホン酸基含有(メタ)アクリル酸エステル[スルホ
プロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイロキシプロピルスルホン酸、2−
(メタ)アクリロイルアミノ−2、2−ジメチルエタン
スルホン酸、2−(メタ)アクリロイルオキシエタンス
ルホン酸など]、およびスルホン酸基含有(メタ)アク
リルアミド系モノマー[2−(メタ)アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸、3−(メタ)アクリル
アミド−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸など]、ア
ルキル(炭素数3〜18)アリルスルホコハク酸エステ
ルなど。
【0023】(c5)燐酸基含有ビニルモノマー;例え
ば、(メタ)アクリロイロキシアルキル(炭素数2〜
8)燐酸モノエステル[(メタ)アクリロイロキシエチ
ルホスフェートおよびフェニル−2−アクリロイロキシ
エチルホスフェートなど]、(メタ)アクリル酸アルキ
ルホスホン酸[2−アクリロイロキシエタンホスホン酸
(塩)など]。
【0024】上記(c3)〜(c5)における塩として
は、例えば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム
塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグネ
シウム塩など)、アミン塩[モノ、ジおよびトリ−のヒ
ドロキシアルキル(炭素数2〜4)および/またはアル
キル(炭素数1〜4)アミン(例えば、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
トリメチルアミン、トリエチルアミンなど)]、アンモ
ニウム塩および4級アンモニウム塩[例えばテトラアル
キル(炭素数1〜18)アンモニウム塩など]。
【0025】(c6)ヒドロキシル基含有ビニルモノマ
ー;例えば、ヒドロキシル基置換アルケン系ビニルモノ
マー[(メタ)アリルアルコール、クロチルアルコー
ル、イソクロチルアルコール、1−ブテン−3−オー
ル、2−ブテン−1−オール、2−ブテン−1,4−ジ
オールなど]、ヒドロキシル基置換アルキン系ビニルモ
ノマー[プロパギルアルコールなど]、ヒドロキシル基
含有(メタ)アクリル系モノマー[ヒドロキシアルキル
(炭素数2〜6)(メタ)アクリレート、例えばヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレートなど]、ヒドロキシル基含有エー
テル系モノマー[2−ヒドロキシエチルプロペニルエー
テルなど]、2〜8価またはそれ以上の多価アルコール
(トリメチロールプロパン、蔗糖など)の(モノ〜ト
リ)アリルエーテルなど。
【0026】(c7)含窒素ビニルモノマー: (c7-1)1〜3級アミノ基含有ビニルモノマー:例
えば、アミノアルキル(炭素数1〜8)(メタ)アクリ
レートもしくは(メタ)アクリルアミド[アミノエチル
(メタ)アクリレート、アミノプロピル(メタ)アクリ
レート、N−アミノエチル(メタ)アクリルアミドな
ど]およびこれらのモノおよびジアルキル(炭素数1〜
6)置換体[ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、t−
ブチルアミノエチルメタクリレートなど]、複素環窒素
含有ビニルモノマー[モルホリノエチル(メタ)アクリ
レート、4−ビニルピリジン、2−ビニルピリジン、ビ
ニルイミダゾール、N−ビニルピロール、N−ビニルチ
オピロリドンおよびこれらの塩など]、モノおよびジ
(メタ)アリルアミンなど。(c7-2)アミド基含有
ビニルモノマー;例えば、(メタ)アクリルアミド、N
−メチル(メタ)アクリルアミド、N−ブチルアクリル
アミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メチロール
(メタ)アクリルアミド、N,N′−メチレン−ビス
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、N−ビニルピロリドン、その他N−メチルN−ビ
ニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、メタクリ
ルホルムアミドおよびN−ビニルアセトアミドなど。 (c7-3)ニトリル基含有ビニルモノマー;例えば、
(メタ)アクリロニトリルなど。 (c7-4)4級アンモニウムカチオン基含有ビニルモ
ノマー;例えば、ジアルキル(炭素数1〜4)アミノア
ルキル(炭素数2〜8)(メタ)アクリレートもしくは
(メタ)アクリルアミド[ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリルアミドな
ど]およびジアリルアミンなどの4級化物[例えば、4
級化剤としてメチルクロライド、ジメチル硫酸、ジメチ
ルカーボネートなどの炭素数1〜12のアルキルを有す
る化合物を用いて4級化したもの、酸もしくは水の存在
下にAO(炭素数2〜4)を反応させて4級化したも
の]。
【0027】(c8)エポキシ基含有ビニルモノマー;
例えば、グルシジル(メタ)アクリレートおよびアリル
グリシジルエーテルなど。
【0028】(c9)ハロゲン含有ビニルモノマー;例
えば、塩化ビニル、フッ化ビニル、臭化ビニル、塩化ビ
ニリデン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレ
ン、クロロプレンおよび塩化アリルなど。
【0029】(c10)脂肪族カルボン酸アルケニルエ
ステル;炭素数1〜24(カルボキシル基の炭素は含ま
ない)の直鎖または分岐アルキル基、アルケニル基、ア
ルカジエニル基もしくはアルカトリエニル基を有する脂
肪族カルボン酸のアルケニルエステル、例えば、飽和脂
肪族カルボン酸ビニルエステル(酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、酪酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2-エチ
ルヘキサン酸ビニル、ネオデカン酸ビニル、デカン酸ビ
ニル、ドデカン酸ビニルなど)、不飽和脂肪族カルボン
酸ビニルエステル(オレイン酸ビニル、リノール酸ビニ
ルなど)、脂肪族カルボン酸アリルエステル(酢酸アリ
ル、プロピオン酸アリル、酪酸アリル、ヘキサン酸アリ
ル、2-エチルヘキサン酸アリル、ネオデカン酸アリ
ル、デカン酸アリル、ドデカン酸アリル、オレイン酸ア
リル、リノール酸アリルなど)、脂肪族カルボン酸イソ
プロペニルエステル(酢酸イソプロペニル、プロピオン
酸イソプロペニル、酪酸イソプロペニル、ヘキサン酸イ
ソプロペニル、2-エチルヘキサン酸イソプロペニル、
ネオデカン酸イソプロペニル、デカン酸イソプロペニ
ル、ドデカン酸イソプロペニル、オレイン酸イソプロペ
ニル、リノール酸イソプロペニルなど)。
【0030】(c11)アルキルビニルエーテル;炭素
数1〜12のアルキル基を有するアルキルビニルエーテ
ル[メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n
−およびiso−プロピルビニルエーテル、ブチルビニ
ルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテルおよび
ドデシルビニルエーテルなど]。
【0031】(c12)ビニルケトン類;炭素数1〜1
2のアルキル基を有するビニルケトン[メチルビニルケ
トン、エチルビニルケトンおよびドデシルビニルケトン
など]。
【0032】(c13)(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステル;例えば、炭素数1〜50(好ましくは1〜2
0)のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキル
エステル[好ましくは(メタ)アクリル酸メチル、(メ
タ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、
(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸2
−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ドデシル、(メ
タ)アクリル酸テトラデシル、(メタ)アクリル酸ヘプ
タデシル、(メタ)アクリル酸エイコシル]などが挙げ
られる。
【0033】(c14)不飽和ジカルボン酸のモノもし
くはジアルキルエステル;マレイン酸モノもしくはジア
ルキルエステル(例えば、マレイン酸モノメチル、マレ
イン酸モノエチル、マレイン酸モノブチル、マレイン酸
モノ2-エチルヘキシル、マレイン酸モノドデシル、マ
レイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸ジ
ブチル、マレイン酸ビス2-エチルヘキシル、マレイン
酸ジドデシルなど)、フマル酸モノもしくはジアルキル
エステル(例えば、フマル酸モノメチル、フマル酸モノ
ブチル、フマル酸モノ2-エチルヘキシル、フマル酸ジ
メチル、フマル酸ジエチル、フマル酸ジブチル、フマル
酸ビス2-エチルヘキシル、フマル酸ジドデシルな
ど)、イタコン酸モノもしくはジアルキルエステル(例
えば、イタコン酸モノメチル、イタコン酸モノエチル、
イタコン酸モノブチル、イタコン酸モノ2-エチルヘキ
シル、イタコン酸モノドデシル、イタコン酸ジメチル、
イタコン酸ジエチル、イタコン酸ジブチル、イタコン酸
ビス2-エチルヘキシル、イタコン酸ジドデシルな
ど)。
【0034】(c15)ポリオキシアルキレン鎖を有す
るビニルモノマー;例えば、(メタ)アクリル酸ポリオ
キシエチレン(重合度=2〜100)グリコールモノエ
ステル、(メタ)アクリル酸ポリオキシプロピレン(重
合度=2〜100)グリコールモノエステル、(メタ)
アクリル酸メトキシポリオキシエチレン(重合度=2〜
100)グリコールエステル、(メタ)アクリル酸ラウ
ロキシポリオキシエチレン(重合度=2〜100)グリ
コールエステルなど。
【0035】(c16)多官能(メタ)アクリル酸エス
テル;多価アルコール類のポリ(メタ)アクリル酸エス
テル、例えばエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネ
オペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレートおよび(ポ
リ)オキシエチレン(重合度=1〜100)ジ(メタ)
アクリレートなど。
【0036】(c17)その他のビニルモノマー;例え
ば、イソシアネート基含有ビニルモノマー、例えばイソ
シアナトエチル(メタ)アクリレートなど。
【0037】これらのうち好ましいものは、(c1)、
(c10)、(c13)、(c14)およびこれらの2
種以上の併用であり、(c10)並びに(c10)を含
む併用が特に好ましい。(c10)を含む併用の場合の
(c)中における(c10)以外のモノマーの割合は好
ましくは30モル%以下、さらに好ましくは20モル%
以下である。(c1)のうち好ましいものは炭素数3〜
24のα-オレフィン、さらに好ましいものは炭素数3
〜12のα-オレフィン、特に好ましいものはプロピレ
ン、1-ブテン、1-ヘキセンおよび4-メチルペンテン-
1である。(c10)のうち好ましいものは、炭素数1
〜4の直鎖または分岐のアルキル基を有する脂肪族カル
ボン酸のアルケニルエステル、さらに好ましいものは飽
和脂肪族カルボン酸ビニルエステル、特に好ましいもの
は酢酸ビニルである。(c13)のうち好ましいもの
は、炭素数1〜4の直鎖または分岐のアルキル基を有す
る(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、(c1
4)のうち好ましいものは炭素数1〜4の直鎖または分
岐のアルキル基を有するフマル酸もしくはマレイン酸ジ
アルキルエステルである。
【0038】必要により併用される(c)の割合は、好
ましくは全構成単位のうちの30モル%以下であり、さ
らに好ましくは15モル%以下、特に好ましくは8モル
%以下である。
【0039】(A)の溶解度パラメーター(SP値)
は、低温流動性および溶解性の観点から、好ましくは
8.4〜9.7、さらに好ましくは8.6〜9.5、特
に好ましくは8.9〜9.4である。8.4以上にする
ことで流動性向上剤が流動性向上効果に優れる点で好ま
しく、9.7以下にすることで基油に対する(A)の溶
解性が向上する点で好ましい。なお、本発明のSP値
は、Fedors法[Polym.Eng.Sci.1
4(2)152,(1974)]によって算出される値
である。(A)中の芳香環含量は、(A)の重量に基づ
いて好ましくは5〜30重量%、さらに好ましくは10
〜28重量%、特に好ましくは13〜25重量%であ
る。
【0040】(A)の重量平均分子量は好ましくは1,
000〜100,000、さらに好ましくは3,000
〜20,000である。重量平均分子量は標準物質にポ
リスチレンを用いたゲルパーミエーションクロマトグラ
フィー(GPC)により、ポリスチレン換算分子量とし
て測定することが出来る。
【0041】(A)の分岐度は、好ましくは4%以下、
さらに好ましくは3.5%以下、特に好ましくは3%以
下である。尚、分岐度とは(a)、(b)および必要に
より使用される(c)のビニル基由来のメチレン基並び
にメチン基の総個数に対する枝分かれによって生じたメ
チル基の個数の百分率である。分岐度は1H-NMRによ
って求めることができる。たとえばエチレンおよび安息
香酸ビニルの共重合体の場合は、0.8〜0.9ppm
のピーク強度[1](分岐メチル基由来)と、1.0〜
1.9ppmのピーク強度[2](エチレンおよび安息香
酸ビニルのビニルメチレン由来)と、4.7〜5.0p
pmのピーク強度[3](安息香酸ビニルのビニルメチン
由来)から下式のよって算出する。 分岐度(%)=[1]/3÷{([2]−[1]/3)/2+
[1]/3+[3]}×100 なお、安息香酸ビニル以外のメチル基を含有する単量体
から誘導される単位を構成単位として含有する場合は、
1H-NMRでは分岐と区別が困難な場合があるので、重
合時の仕込量から該単量体の共重合比を算出し、そのモ
ル比から[1]および[2]と重なっている該単量体の吸収を
減じて算出する。
【0042】本発明における共重合体(A)の具体例と
しては、例えばエチレン/安息香酸ビニル共重合体、エ
チレン/安息香酸ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン/安息香酸ビニル/4−メチルペンテン−1共重合
体、エチレン/アクリル酸フェニルエステル共重合体、
エチレン/アクリル酸フェニルエステル/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/フマル酸ジフェニルエステル共重合
体などが挙げられる。
【0043】(A)は、公知の重合方法で製造でき、例
えば前記した(a)、(b)および必要により(c)を
溶剤中で重合触媒を使用してラジカル重合することによ
り得られる。重合はランダム共重合、ブロック共重合ま
たはグラフト共重合のいずれでもよい。重合温度は通常
30〜150℃であり、加圧下での反応が適している。
溶剤としては、例えば、芳香族炭化水素系溶剤(トルエ
ン、キシレン、ベンゼンなど)、脂肪族炭化水素系溶剤
(例えば、n−へキサン、n−オクタンなど)、ケトン
系溶剤(例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトンなど)、エステル系溶剤(例えば、酢酸エチ
ル、酢酸ブチルなど)などが挙げられる。重合触媒とし
ては、アゾ系(例えば、アゾビスイソブチロニトリル、
アゾビスバレロニトリルなど)や過酸化物系(例えば、
ベンゾイルパーオキシド、クミルパーオキシド、ラウリ
ルパーオキシドなど)を用いることができる。必要によ
り、連鎖移動剤(例えば、アルキルメルカプタン、アル
コール類など)を用いてもよい。重合反応後は必要によ
り溶剤を留去してもよい。
【0044】(A)の製造方法には、上記のように、単
量体を重合して直接製造する方法以外に、既に製造され
た共重合体を、以下のようにさらに有機化学反応させる
方法も含まれる。 エチレンと前記(c6)ヒドロキシル基含有ビニルモ
ノマーから製造された共重合体に、芳香環を有する炭素
数5〜31のカルボン酸を用いてエステル化反応させる
方法、 エチレンと前記(c3)カルボキシル基含有ビニルモ
ノマーおよびこれらの塩もしくは(c14)ジカルボン
酸のモノもしくはジエステルのうちのモノエステルから
製造された共重合体に、芳香環を有する炭素数4〜30
のアルコールを用いてエステル化反応させる方法。 エチレンと前記(c10)のうちの脂肪族カルボン酸
アルケニルエステル(例えば酢酸ビニルなど)から製造
された共重合体に、芳香環を有する炭素数5〜31のカ
ルボン酸の低級アルコール(炭素数1〜4)エステルを
用いてエステル交換させる方法。 エチレンと前記(c13)(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルまたは(c14)から製造された共重合体
に、芳香環を有する炭素数4〜30のアルコールの低級
カルボン酸(炭素数2〜5)エステルを用いてエステル
交換させる方法。
【0045】本発明の(A)からなる流動性向上剤は後
述の燃料油組成物の重量に基づいて好ましくは10〜
5,000ppm、さらに好ましくは20〜2,000
ppm、特に好ましくは20〜700ppm添加され
る。
【0046】本発明の燃料油用添加剤組成物は、共重合
体(A)からなる流動性向上剤とともに、他の添加剤お
よび/または希釈剤からなるものである。他の添加剤と
しては、例えば、エチレン(a)および芳香環を含有し
ない単量体(c)から誘導される単位から構成される、
(b)を含まない共重合体(B)が挙げられる。(B)
を構成する(c)のうち、好ましいものは前述の(c
1)および(c10)、さらに好ましいものは(c1)
のうちの炭素数3〜30のアルケン、特に炭素数8〜1
8のα−オレフィン、並びに(c10)のうちの飽和脂
肪族カルボン酸ビニルエステル、特に酢酸ビニルおよび
炭素数8〜18の飽和脂肪族カルボン酸ビニルエステル
であり、これらは2種以上を併用してもよい。(B)中
の(a)/(c)の構成比率(モル%)は、好ましくは
80〜99/20〜1、さらに好ましくは85〜98/
15〜2である。(a)が80モル%以上、もしくは9
8モル%以下であれば流動性向上能が良好な点で好まし
い。また、(B)は、上記の(a)および(c)から構
成される共重合体にさらに(c)をグラフト共重合した
ものであってもよい。(c)をグラフト共重合すること
で基油への溶解性が向上する。グラフト共重合体のグラ
フト部分を構成する単量体として好ましいものは、前述
の(c)のうちエステル基を含有している単量体、たと
えば、(c10) 、(c13)および(c14)など
が挙げられ、さらに好ましいものは(c10)のうちの
脂肪族カルボン酸ビニルエステル、(c14)のうちの
フマル酸ジアルキルエステルおよびマレイン酸ジアルキ
ルエステルである。(B)のMwは、好ましくは1,0
00〜100,000、さらに好ましくは3,000〜
20,000である。また、(B)のSP値は、好まし
くは8.4〜9.7、さらに好ましくは8.6〜9.5
である。(B)の分岐度は、好ましくは4%以下、さら
に好ましくは3.5%以下、特に好ましくは3%以下で
ある。
【0047】本発明の燃料油用添加剤組成物において、
(A)からなる流動性向上剤とともに、他の添加剤とし
て(B)を使用する場合の(A)/(B)の重量比は、
好ましくは100〜70/0〜30、さらに好ましくは
95〜80/5〜20、特に好ましくは95〜90/5
〜10である。(A)が70以上であれば流動性向上効
果が充分に発揮できる。
【0048】本発明における燃料油用添加剤組成物に含
まれていてもよい(B)以外の添加剤としては、公知の
他の添加剤、たとえば、ワックス分散剤[フマル酸ジア
ルキル系共重合体(フマル酸ジアルキル/酢酸ビニル共
重合体、フマル酸ジアルキル/プロピレン共重合体な
ど)、腐食防止剤[脂肪族アミン(オクチルアミン、ド
デシルアミンなど)もしくはその塩、脂肪族アミンのエ
チレンオキサイド付加物、有機リン酸エステル、有機ス
ルホン酸塩、アルケニルコハク酸系防錆剤、アルケニル
コハク酸のエステル系防錆剤など)]、清浄分散剤[ジ
アルキル(アルキル基の炭素数2〜12)アミン(ジブ
チルアミンなど)のエチレンオキサイド付加物、アルコ
ール(炭素数4〜12、例えばブタノールなど)のエチ
レンオキサイド付加物など]、潤滑性向上剤[炭素数1
2〜24の高級不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール
酸、リノレイン酸およびこれらの混合物)およびその多
価アルコール(グリセリン、ソルビタンなど)部分エス
テル、例えばソルビタンモノオレート、グリセリンモノ
オレートなど]、セタン価向上剤[アルキル硝酸エステ
ル類、例えばアミルナイトレート、イソプロピルナイト
レートなど]、酸化防止剤[ヒンダードフェノール類、
サリチリデン誘導体など]、その他消泡剤、燃焼性向上
剤、導電性付与剤、および他の流動性向上剤[Mw2,
000〜500,000のポリアルキル(炭素数1〜2
4)メタクリレート、ポリオールの高級飽和脂肪酸エス
テル(たとえばモノエタノールアミンエチレンオキサイ
ド付加物のベヘン酸エステル)など]が挙げられる。
【0049】本発明の燃料油用添加剤組成物は、上記の
ような、(A)からなる流動性向上剤と他の添加剤を含
有するものの他に、(A)からなる流動性向上剤と希釈
剤を含有するもの、並びに(A)からなる流動性向上剤
と他の添加剤と希釈剤を含有するもの、が含まれる。あ
らかじめ希釈剤に溶解し、希釈しておくことで、燃料油
などに添加する際に容易に溶解するようになり、低温流
動性が発現しやすくなる点で好ましい。
【0050】本発明の燃料油用添加剤組成物に含まれて
もよい希釈剤としては、以下の溶剤および後述の燃料油
などが挙げられる。溶剤としては、脂肪族系および脂環
族系溶剤{炭素数6〜24の炭化水素(ヘキサン、ヘプ
タン、シクロヘキサン、オクタン、デカリン、灯油な
ど)};芳香族溶剤[炭素数7〜15の芳香族溶剤{ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、炭素数9の芳香族
混合溶剤(トリメチルベンゼン、エチルトルエンなどの
混合物)、炭素数10〜11の芳香族混合溶剤(ジエチ
ルベンゼン、ジエチルトルエンなどの混合物)など}]
など挙げられる。これらのうち好ましいものは炭素数7
〜24の炭化水素、さらに炭素数7〜15の芳香族溶剤
であり、とりわけ好ましいものは炭素数9の芳香族混合
溶剤および炭素数10〜11の芳香族混合溶剤である。
【0051】本発明の燃料油用添加剤組成物が希釈剤を
含む場合の共重合体成分[(A)および他の添加剤中の
共重合体の合計]と希釈剤の重量割合は、共重合体成分
と希釈剤の合計重量に対して、好ましくは希釈剤が10
〜80重量%、さらに好ましくは25〜60重量%、特
に好ましくは30〜50重量%である。希釈剤の割合が
多いほうが燃料油などに容易に溶解する点で好ましい
が、あまり多いのは経済的ではない。また、燃料油組成
物中の添加剤組成物の含量は、好ましくは15〜25,
000ppm、さらに好ましくは25〜1,000pp
mである。なお、本発明の添加剤組成物は、その成分を
それぞれ別にして燃料油に添加することもでき、その場
合の添加する順序も特に限定されない。
【0052】本発明の燃料油用添加剤組成物の100℃
における動粘度は、好ましくは100mm2/s以下、さら
に好ましくは5〜80mm2/s、特に好ましくは10〜6
0mm2/sである。動粘度を100mm2/s以下にすること
で、燃料油などの基油への溶解が容易になる。
【0053】本発明の燃料油組成物における各成分は以
下の範囲が好ましい。(A)は、好ましくは10〜5,
000ppm、さらに好ましくは20〜2,000pp
m、特に好ましくは20〜700ppm。(B)は、好
ましくは0〜1,500ppm、さらに好ましくは0.
5〜1,000ppm、特に好ましくは0.5〜500
ppm。(B)以外の添加剤は、好ましくは0〜10,
000ppm、さらに好ましくは10〜5,000pp
m。希釈剤は、好ましくは1〜25,000ppm、さ
らに好ましくは3〜7,500ppm。本発明の燃料油
組成物における燃料油としては、少なくとも炭素数17
〜22のワックスを含有する燃料油であり、例えば、低
硫黄原油(たとえば、ミナス原油等南方系の原油)の通
常の蒸留で得られるJIS1号軽油、JIS2号軽油、
JIS3号軽油、JIS特3号軽油、A重油;通常の原
油から水素化脱硫処理工程を経て製造される脱硫軽油、
A重油;この脱硫軽油と直留軽油(水素化脱硫工程前の
軽油)をブレンドして得られる軽油留分から製造される
JIS1号軽油、JIS2号軽油、JIS3号軽油、J
IS特3号軽油、A重油が挙げられる。好ましくは、水
素化脱硫処理工程を経て製造される脱硫軽油を50重量
%以上使用して製造される、硫黄含有量0.05重量%
以下のJIS1号軽油、JIS2号軽油、JIS3号軽
油、JIS特3号軽油であり、特に、硫黄含有量0.0
05重量%以下のJIS1号軽油、JIS2号軽油、J
IS3号軽油、JIS特3号軽油が好ましい。
【0054】また、本発明の流動性向上剤は、燃料油以
外のワックス分を含有する油に対しても効果を示し、潤
滑油などにも有用である。また、石油留分含有のワック
ス以外にも効果を示し、天然物(例えば動物油や植物
油)起因の、偶数のアルキル基を有するワックス、脂肪
酸、脂肪族アルコール、脂肪族アミン等にも効果を示
す。
【0055】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。以
下、部はいずれも重量部を示す。
【0056】実施例1 撹拌装置、加熱装置、吹き込みラインおよび滴下ライン
を付したオートクレーブにシクロヘキサン300部を加
え、窒素置換後、エチレンにより9.8MPaに加圧し
た後、80℃に昇温した。この圧力が反応の間一定にな
るようにエチレンを吹き込んだ。これに安息香酸ビニル
100部およびジイソプロピルパーオキシジカーボネー
トの50重量%炭化水素溶剤溶液[「パーロイルIPP
−50」(日本油脂(株)製)]6部とプロピオンアル
デヒド18部の混合物を2時間で滴下し、80℃にて重
合した。滴下終了後、反応混合物をオートクレーブから
取り出し、未反応のモノマーおよび溶媒を減圧乾燥によ
り除去して、エチレン:安息香酸ビニル=65:35重
量比(90.7:9.3モル%)、重量平均分子量が
8,700、分岐度が1.7%、SP値が9.39、曇
点が14℃の共重合体(A1)からなる流動性向上剤を
得た。撹拌装置、加熱装置および温度計を備えたガラス
製容器に、(A1)650部および炭素数10〜11の
石油系芳香族混合溶剤(初留点182℃〜終点204
℃)350部を加え、100℃にて均一溶解して、本発
明の燃料油用添加剤組成物(T1)を得た。(T1)の
100℃における動粘度は30mm2/sであった。
【0057】実施例2 エチレン590部、安息香酸ビニル120部、酢酸ビニ
ル290部、プロピオンアルデヒド40部および「パー
ロイルIPP−50」0.5部の混合物を、耐圧管状反
応器に供給し、120℃、110MPa、滞留時間3分
の条件下で重合した。重合終了後、未反応のモノマーを
減圧乾燥により除去して、エチレン:安息香酸ビニル:
酢酸ビニル=55:25:20重量比(84.2:7.
2:8.6モル%)、重量平均分子量が8,500,メ
チル分岐度が2.0%、SP値が9.46、曇点が13
℃の共重合体(A2)からなる流動性向上剤を得た。そ
の後(A1)の代わりに(A2)を用いたこと以外は実
施例1と同様にして本発明の燃料油用添加剤組成物(T
2)を得た。(T2)の100℃における動粘度は30
mm2/sであった。
【0058】比較例1 安息香酸ビニルを酢酸ビニルに代えたこと以外は実施例
1と同様にして、エチレン:酢酸ビニル=55:45重
量比(81.3:18.7モル%)、重量平均分子量が
8,000、分岐度が4.0%、SP値が9.20、曇
点が15℃の共重合体(X1)からなる比較例の流動性
向上剤および比較例の燃料油添加剤組成物(U1)を得
た。(U1)の100℃における動粘度は25mm2/s
であった。
【0059】実施例3〜6、比較例2、3 <燃料油組成物の評価>表1に示す性状の軽油に(T
1)、(T2)および(U1)を所定量(表2、表3に
記載)加え均一に混合し、流動性向上効果および通油性
を評価した。流動性向上効果は、流動点(以下、PPと
略記する)と低温濾過器目詰まり点(以下、CFPPと
略記する)を測定し、評価した。PP、CFPPおよび
通油性の評価方法を以下に示す。
【0060】 PP:JIS K2269 3に記載の方法 CFPP:JIS K2288に記載の方法 通油性:メンブランフィルター(孔径5μm、フィルタ
ー径13mmφ)を付した加圧濾過器に、5℃に温調し
た評価油をポンプにて毎分20mLの流量で送液する。
その濾過圧が0.1MPaに到達するまでの通油時間を
もって通油性とする。
【0061】燃料油1に添加した場合(実施例3、実施
例4、および比較例2)の評価結果を表2に、燃料油2
に添加した場合(実施例5、実施例6、および比較例
3)の評価結果を表3にそれぞれ示す。これらから明ら
かなように本発明の流動性向上剤は、いずれの燃料油に
対しても、非常に優れた低温流動性を与える。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】
【表3】
【0065】
【発明の効果】本発明の流動性向上剤および燃料油用添
加剤組成物は従来のものに比較し,燃料油の低温流動特
性をさらに向上させ、少量の添加でPPおよびCFPP
を低くすることができるものであると同時に,燃料油の
フィルタ−通油性を良好にするものである。とりわけ、
従来の流動性向上剤および添加剤組成物では低温流動性
の向上が困難であった沸点範囲が狭い低硫黄含量の軽油
に対して有効である。またさらに、燃料油のエンジン内
での潤滑性能の向上も期待できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4H013 CC01 4J100 AA02P AB00Q AB02Q AB03Q AB04Q AB07Q AB16Q AF10Q AG08Q AG15Q AG24Q AL08Q AL21Q AL39Q AL41Q AL46Q AM14Q AM21Q AM32Q AM35Q AM39Q AN04Q AN05Q AS06Q AS13Q BA02Q BA03Q BA12Q BA14Q BA16Q BA32Q BA40Q BA41Q BA42Q BB01Q BB03Q BB07Q BC04Q BC43Q BC49Q CA04 CA05 DA01 DA19 DA39 JA28

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン(a)および芳香環含有単量体
    (b)から誘導される単位を必須構成単位とする共重合
    体(A)からなることを特徴とする燃料油用流動性向上
    剤。
  2. 【請求項2】 (b)が、芳香族カルボン酸アルケニル
    エステル(b1)および/または不飽和カルボン酸芳香族
    炭化水素エステル(b2)である請求項1記載の流動性向
    上剤。
  3. 【請求項3】 (A)が、さらに飽和脂肪族カルボン酸
    ビニルエステルから誘導される単位を必須構成単位とす
    る共重合体である請求項1または2記載の流動性向上
    剤。
  4. 【請求項4】 (A)における構成単位のうち、エチレ
    ンから誘導される単位の割合が55〜95モル%である
    請求項1〜3のいずれか記載の流動性向上剤。
  5. 【請求項5】 (A)の溶解性パラメーター(SP値)
    が8.4〜9.7である請求項1〜4のいずれか記載の
    流動性向上剤。
  6. 【請求項6】 (A)の重量平均分子量が1,000〜
    100,000である請求項1〜5のいずれか記載の流
    動性向上剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか記載の流動性向
    上剤、並びに他の添加剤および/または希釈剤からなる
    燃料油用添加剤組成物。
  8. 【請求項8】 他の添加剤の少なくとも1種が、エチレ
    ン(a)および芳香環を含有しない単量体(c)から誘
    導される単位から構成される共重合体(B)である請求
    項7記載の添加剤組成物。
  9. 【請求項9】 希釈剤が炭素数7〜24の炭化水素であ
    る請求項7または8記載の添加剤組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれか記載の流動性
    向上剤または請求項7〜9のいずれか記載の添加剤組成
    物を含有する燃料油組成物。
  11. 【請求項11】 添加剤組成物の含有量が15〜25,
    000ppmである請求項10記載の燃料油組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜6のいずれか記載の流動性
    向上剤を、燃料油の重量に基づいて10〜5,000p
    pm含有してなる請求項10記載の燃料油組成物。
  13. 【請求項13】 燃料油が炭素数17〜22の炭化水素
    からなるワックスを含有する燃料油である請求項10〜
    12のいずれか記載の燃料油組成物。
  14. 【請求項14】 燃料油の硫黄含量が0.05重量%以
    下である請求項10〜13のいずれか記載の燃料油組成
    物。
  15. 【請求項15】 燃料油の曇り点が0〜−7℃であり、
    かつ蒸留性状90%留出温度(d90)が325〜34
    4℃である請求項10〜14のいずれか記載の燃料油組
    成物。
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