JP2001146594A - 流動性向上剤及び潤滑油組成物 - Google Patents

流動性向上剤及び潤滑油組成物

Info

Publication number
JP2001146594A
JP2001146594A JP2000269683A JP2000269683A JP2001146594A JP 2001146594 A JP2001146594 A JP 2001146594A JP 2000269683 A JP2000269683 A JP 2000269683A JP 2000269683 A JP2000269683 A JP 2000269683A JP 2001146594 A JP2001146594 A JP 2001146594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer
methacrylate
acrylate
oil
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000269683A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Ota
義久 太田
Masayuki Kishida
正幸 岸田
Kenichi Hasegawa
兼一 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2000269683A priority Critical patent/JP2001146594A/ja
Publication of JP2001146594A publication Critical patent/JP2001146594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基油への溶解性が良好で、且つ低温流動性良
好な添加剤を提供する。 【解決手段】 炭素数7〜31の奇数のアルキル基を含
有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)と、必要
により炭素数1〜5の奇数のアルキル基を含有するアル
キル(メタ)アクリレート(a2)を構成単位とし、
(a1)を50重量%以上、(a2)を0〜30重量%
含有し、溶解度パラメータが8.8〜9.7である重合
体(A)を必須成分とする流動性向上剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流動性向上剤に関
する。詳しくは、ワックス含有基油用の流動性向上剤に
関する。
【0002】
【従来の技術】石油中間流出油、例えば、潤滑油用基
油、ディーゼル燃料油、A重油等は、冬期あるいは寒冷
地において低温にさらされると、その中に含まれるワッ
クスが析出し、配管系のフィルターを目詰まらせたり、
又、配管系内にて固化することにより不具合が発生して
いる。
【0003】これらの低温での流動性に関する問題点を
解決するために、従来、エチレン−飽和カルボン酸のビ
ニルエステル共重合体を基油に添加する方法が数多く提
案されている。例えば、特公昭39−200692号公
報、特公昭48−23165号公報、特開昭59−13
6391号公報などに記載されている。また、エチレン
ーカルボン酸ビニル重合体の不飽和ジカルボン酸エステ
ルグラフト付加物及びそれら付加物とエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体
を併用して添加する方法[特公昭58−39472公
報、特開平10−245574号公報]、アルカントリ
オールのポリオキシアルキレンエーテルと直鎖飽和脂肪
酸との脂肪酸との完全エステルおよびそれらエステルと
エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸
エステル共重合体、長鎖アルキル基を合む(メタ)アク
リル酸共重合体とを併用して添加する方法[特公平2−
51477号公報]等が提案されている。しかしながら
エチレン−酢酸ビニル共重合体系は添加剤自身の基油へ
の溶解性が劣るため、ワックス析出温度(CP)以上の
温度であってもフィルターの目詰まりを起こしやすく、
さらなる改善が要求される。また、ポリオキシアルキレ
ングリコールの脂肪酸エステル[特開昭57−5147
7号公報]、ポリ(メタ)アクリル酸エステル[特開平
8−283752号公報]等も提案されている。これら
は、基油への溶解性は改良されているが、低温流動性改
良の効果が十分とは言えず、さらなる改良品の開発が望
まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、鋭意検
討した結果、基油への溶解性が良好で、且つ低温流動性
良好な添加剤、及びこの添加剤を添加した組成物を見い
だし本発明に至った。すなわち本発明は、炭素数7〜3
1の奇数のアルキル基を含有するアルキル(メタ)アク
リレート(a1)と、必要により炭素数1〜5の奇数の
アルキル基を含有するアルキル(メタ)アクリレート
(a2)を構成単位とし、(a1)を50重量%以上、
(a2)を0〜30重量%含有し、溶解度パラメータが
8.8〜9.7である重合体(A)を必須成分とする流
動性向上剤;少なくとも炭素数18〜40のワックスを
含有する潤滑油用基油と、該流動性向上剤0.05〜2
0重量%含有してなる潤滑油組成物;及び、少なくとも
炭素数18〜27のワックスを含有し、且つ硫黄含有量
0.05重量%以下の燃料油と、該流動性向上剤20〜
5000ppm含有してなる燃料油組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に於て用いられるアルキル
(メタ)アクリレートのアルキル基は、析出するワック
スに不純物成分として作用し、ワックス形状を制御する
ため必要であり、同一構造ではなく類似構造が望まし
い。一般に、石油流分等の天然物に含有されるワックス
の炭素数は偶数であり、(a1)及び(a2)のアルキ
ル基は奇数アルキル基であることが必要である。(a
1)としては、炭素数7〜31の奇数のアルキル基を含
有するアルキル(メタ)アクリレートであれば特に限定
はなく、例えば、炭素数7〜31の直鎖または分枝アル
キル基を有する(メタ)アクリレート(ヘプチルアクリ
レート、ノニルアクリレート、ウンデシルアクリレー
ト、トリデシルアクリレート、ペンタデシルアクリレー
ト、ヘプタデシルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ペンチルメタクリレー
ト、ヘプチルメタクリレート、ノニルメタクリレート、
ウンデシルメタクリレート、トリデシルメタクリレー
ト、ペンタデシルメタクリレート、ヘプタデシルメタク
リレート等)が挙げられる。好ましくは、炭素数7〜2
3の奇数のアルキル基である。(a2)としては、炭素
数1〜5の直鎖または分枝アルキル基を有する(メタ)
アクリレート(メチルアクリレート、プロピルアクリレ
ート及びペンチルアクリレート)が挙げられる。
【0006】本発明における重合体(A)中の、単量体
(a1)の含量は、通常、重合体(A)に基づいて50
重量%以上であり、流動性の点から好ましくは、60重
量%以上、特に好ましくは70重量%以上である。単量
体(a2)の含量は、通常、0〜30重量%、好ましく
は5〜20重量%である。
【0007】本発明に於て、重合体(A)は構成単位と
して、(A)に基づいて50重量%未満の割合で(a
1)及び(a2)以外にラジカル重合性の他の単量体
(a3)を含有することができる。(a3)の例として
は、偶数のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリ
レート、アルコキシアルキレングリコールモノ(メタ)
アクリレート、ヒドロキシアルキレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、(メタ)アクリレート以外の、
アルキル基の炭素数1〜50の不飽和モノ又はポリカル
ボン酸エステル類(ブチルクロトネート、オクチルクロ
トネート、ドデシルクロトネート、ジブチルマレエー
ト、ジオクチルフマレート、ジラウリルマレエート、ジ
ステアリルフマレート、ジオクチルイタコネート、ジラ
ウリルイタコネートなど);ビニル芳香族化合物(スチ
レン、ビニルトルエンなど);ビニルエステル類(酢酸
ビニル、プロピオン酸ビニルなど);アルファオレフィ
ン類(デセン、ドデセンなど);カルボン酸化合物類
(無水マレイン酸、メタアクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸など);アクロレイン;共役ジエン(ブタジエ
ン、イソプレン、クロロプレンなど);アセチレン;置
換アセチレン[アルキルアセチレン(プロピン、1−ブ
チン、1−ペンチン、1−ヘキシンなど)、アリールア
セチレン(フェニルアセチレン、p−メチルフェニルア
セチレンなど)];アルキルビニルエーテル[通常、炭
素数1〜18の直鎖または分岐アルキル基を有するアル
キルビニルエーテル(メチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、プロピルビニルエーテル、ブチルビニル
エーテル、アミルビニルエーテル、ヘキシルビニルエー
テル、ヘプチルビニルエーテル、オクチルビニルエーテ
ル、ノニルビニルエーテル、デシルビニルエーテル、ド
デシルビニルエーテル、トリデシルビニルエーテル、テ
トラデシルビニルエーテル、ペンタデシルビニルエーテ
ル、ヘキサデシルビニルエーテル、オクタデシルビニル
エーテルなど];アルキルアリルエーテル[通常、炭素
数1〜18の直鎖または分岐アルキル基を有するアルキ
ルアリルエーテル(メチルアリルエーテル、エチルアリ
ルエーテル、プロピルアリルエーテル、ブチルアリルエ
ーテル、アミルアリルエーテル、ヘキシルアリルエーテ
ル、ヘプチルアリルエーテル、オクチルアリルエーテ
ル、ノニルアリルエーテル、デシルアリルエーテル、ド
デシルアリルエーテル、トリデシルアリルエーテル、テ
トラデシルアリルエーテル、ペンタデシルアリルエーテ
ル、ヘキサデシルアリルエーテル、オクタデシルアリル
エーテルなど]が挙げられ、これらのうち1種以上の単
量体を含有することができる。これらのうち好ましいも
のは、ビニル芳香族化合物、およびアルキルビニルエー
テルであり、特に好ましいものは、スチレン、および炭
素数2〜6のアルキルを有するアルキルビニルエーテル
である。
【0008】さらに重合体(A)は、前記の単量体以外
にも、必要に応じて窒素原子及び、硫黄原子から選ばれ
る1種以上の原子を有する単量体(b)を、(A)に基
づいて10重量%未満の割合で、1種以上含有してもよ
い。この場合には、析出ワックスを基油中に分散できる
ため、好ましい。(b)の例としては、N−ビニルピロ
リドン、N−ビニルチオピロリドン、ビニルピリジン、
N,N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレー
ト(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N−ジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキ
ル基の炭素数は、通常1〜4)、ビニルイミダゾール、
モルフォリノアルキレン(メタ)アクリレート等や、ア
ミノフェノチアジン、N−アリールフェニレンジアミ
ン、アミノカルバゾール、アミノチアゾール、アミノイ
ンドール、アミノピロール、アミノイミダゾリン、アミ
ノメルカプトチアゾール、アミノピペリジン残基を有す
る(メタ)アクリレート誘導体などが挙げられる。これ
らのうち好ましいものは、N−ビニルピロリドン、N,
N−ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート
(アルキル基の炭素数は通常1〜4)、N,N−ジアル
キルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド(アルキル
基の炭素数は、通常1〜4)およびN−アリールフェニ
レンジアミン残基を有する(メタ)アクリレート誘導体
である。
【0009】本発明における重合体(A)の溶解度パラ
メーターは、通常8.8〜9.7であり、好ましくは
8.9〜9.6である。尚、本発明の溶解性パラメータ
ーは、Fedors法[Poym.Eng.Sci.1
4(2)152,(1974)]によって算出される値
である。
【0010】本発明における重合体(A)の数平均分子
量は、流動性、作業性の点から、通常、3,000〜5
00,000であり、好ましくは5,000〜200,
000である。尚、本発明の数平均分子量は、ゲルパー
ミュエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン
に換算した分子量である。
【0011】本発明における重合体(A)の示差走査熱
量計による結晶化ピーク温度は、流動性の点から、通
常、−70〜10℃であり、好ましくは−60〜0℃で
ある。尚、本発明の示差走査熱量計による結晶化ピーク
温度は、PERKIN−ELMER社製UNIXDSC
7を使用し、(メタ)アクリレート系重合体単体5mg
を試料とし、10℃/分の等温速度で140℃から−7
5℃まで冷却したときに観測される結晶化ピークトップ
温度である。
【0012】本発明における重合体(A)のHLB値
は、通常0.5〜9.6であり、抗乳化性、水抱き込み
性の促進の点から、好ましくは0.5〜6.0である。
尚、本HLB値はグリフィンのHLB(「新・界面活性
剤入門」三洋化成工業株式会社発行P128)によって
算出される値である。
【0013】本発明における重合体(A)は、通常の方
法によって容易に得ることができる。例えば前記した単
量体類を鉱物油や溶剤中でラジカル重合することにより
得られる。この場合、重合触媒としてアゾ系(例えば、
アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル
など)や過酸化物系(例えば、ベンゾイルパーオキシ
ド、クミルパーオキシド、ラウリルパーオキシドなど)
を用いることができる。
【0014】また、重合体(A)は、単量体(a1)
に、必要により単量体(a2)、(a3)及び単量体
(b)を重合することにより得られ、また該重合体にさ
らに単量体(b)を過酸化物系重合触媒でグラフト重合
を行いことにより得ることができる。
【0015】本発明の流動性向上剤は、必要に応じて他
の任意成分、例えば、本発明以外のポリ(メタ)アクリ
レート、アルキル化芳香族化合物、フマレート/ビニル
アルキレート重合体、エチレン/ビニルアルキレート重
合体、塩素化パラフィン、α−オレフィン/マレート重
合体、スチレン/マレート重合体、スチレン/エチレン
共重合を含んでいても良い。
【0016】重合体(A)を必須構成成分とする本発明
の流動性向上剤は、石油中間流出油、特に潤滑用基油、
燃料油(ディーゼル燃料油、A重油等)に有用であり、
特に、少なくとも炭素数18〜40のワックスを含有す
る潤滑油用基油、及び、少なくとも炭素数18〜27の
ワックスを含有し、且つ硫黄含有量0.05重量%以下
の燃料油に有用である。
【0017】本発明の潤滑油組成物における潤滑油用基
油としては、少なくとも炭素数18〜40のワックスを
含有する鉱物油であれば、特に限定はなく、例えば、5
0〜300ニュートラルの粘度範囲例えば、50〜30
0ニュートラルの粘度範囲にある鉱物油、及び、鉱物油
の高粘度指数化処理基油が挙げられる。高粘度指数化処
理法としては、オランダ国特許出願第7613854
号、特開平5−214349号公報等に記載されてい
る。
【0018】本発明の潤滑油組成物中に含まれる流動性
向上剤は、通常0.05〜20重量%であり、流動性、
経済性の観点から、好ましくは0.1〜10重量%であ
る。尚、本発明の流動性向上剤は粘度指数向上剤として
も作用するため、潤滑油用添加剤として非常に有用であ
る。
【0019】本発明の燃料油組成物における燃料油とし
ては、少なくとも炭素数18〜27のワックスを含有
し、且つ硫黄含有量0.05重量%以下の燃料油であれ
ば、特に限定はなく、例えば、低硫黄原油(たとえば、
ミナス原油等南方系の原油)の通常の蒸留で得られるJ
IS1号軽油、JIS2号軽油、JIS3号軽油、JI
S特3号軽油;通常の原油から水素化脱硫処理工程を経
て製造される脱硫軽油;この脱硫軽油と直留軽油(水素
化脱硫工程前の軽油)をブレンドして得られる軽油留分
から製造されるJIS1号軽油、JIS2号軽油、JI
S3号軽油、JIS特3号軽油が挙げられる。特に好ま
しくは、水素化脱硫処理工程を経て製造される脱硫軽油
を50重量%以上使用して製造されるJIS1号軽油、
JIS2号軽油、JIS3号軽油、JIS特3号軽油で
ある。
【0020】本発明の燃料油組成物中に含まれる流動性
向上剤は、通常20〜5000ppmであり、流動性、
経済性の観点から、好ましくは50〜500ppmであ
る。
【0021】本発明の流動性向上剤は、石油流分含有の
ワックス以外にも効果を示し、天然物(例えば動物油や
植物油)起因の、偶数のアルキル基を有するワックス、
脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪族アミン等にも効果を
示す。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0023】(重合体の合成例) 合成例1 撹拌装置、加熱装置、温度計、窒素吹き込み管を備えた
反応器に、トルエンを28g仕込み窒素雰囲気とし85
℃とする。反応器は撹拌しながら(メタ)アクリレート
250g(C1メタクリレート、C13メタクリレー
ト:C15メタリレート:C17メタクリレート=1
0:30:30:30モル比の配合物)と、トルエン2
0gに2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニ
トリルを1.5g溶解した溶液を、それぞれ反応器に2
時間かけて等速度で全量を仕込み、仕込み終了から2時
間85℃で重合反応を行なった。反応終了後、130℃
でトルエンをトッピング除去し、溶解性パラメータが
9.0、示差走査熱量計による結晶化ピーク温度が8
℃、数平均分子量68,300の重合物1を得た。
【0024】合成例2 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C13メタクリレート:C15メタ
リレート:C17メタクリレート=10:40:30:
20モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−8℃、数平均分子
量71,500の重合物2を得た。
【0025】合成例3 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C13メタクリレート:C15メタ
リレート:C17メタクリレート=10:40:40:
10モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−16℃、数平均分
子量71,000の重合物3を得た。
【0026】合成例4 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:30:30:
30モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が4℃、数平均分子量
70,500の重合物4を得た。
【0027】合成例5 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:40:30:
20モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−12℃、数平均分
子量68,500の重合物5を得た。
【0028】合成例6 (メタ)アクリレートをC1メタクリレート、C13メ
タクリレート:C15メタリレート:C17メタクリレ
ート=10:30:30:30モル比の配合物から、C
1メタクリレート、C12メタクリレート:C14メタ
リレート:C16メタクリレート=10:40:40:
10モル比の配合物とする以外は、実施例1と同様な方
法で重合を行ない、溶解性パラメータが9.0、示差走
査熱量計による結晶化ピーク温度が−24℃、数平均分
子量69,800の重合物6を得た。
【0029】実施例1 重合物1を流動性向上剤1とした。
【0030】実施例2 重合物2を流動性向上剤2とした。
【0031】実施例3 重合物3を流動性向上剤3とした。
【0032】実施例4 配合容器に重合物1、重合物2および重合物3を等量仕
込み、100℃で撹拌混合し、流動性向上剤4を得た。
【0033】実施例5 配合容器に重合物1、および重合物3を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、流動性向上剤5を得た。
【0034】実施例6 配合容器に重合物1、および重合物2を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、流動性向上剤6を得た。
【0035】実施例7 配合容器に重合物2、および重合物3を等量仕込み、1
00℃で撹拌混合し、流動性向上剤7を得た。
【0036】比較例1 重合物4を流動性向上剤比1とした。
【0037】比較例2 重合物5を流動性向上剤比2とした。
【0038】比較例3 重合物6を流動性向上剤比3とした。
【0039】比較例4 配合容器に重合物4、重合物5、および重合物6を等量
仕込み、100℃で撹拌混合し、流動性向上剤比4を得
た。
【0040】<潤滑油組成物>鉱物油の高粘度指数化処
理基油A(粘度指数125の100ニュートラル油)、
および、高粘度化処理基油B(粘度指数135の200
ニュートラル油)に実施例1〜7、並びに比較例1〜4
の流動性向上剤を各々0.3重量%加え均一に混合し、
PP(流動点)を測定し、流動性を評価した。その結果
を表1に示しす。表1から明らかなように本発明の流動
点降下剤は、いずれの高粘度指数基油に対しても、非常
に低い流動点を与える。
【0041】鉱物油の高粘度指数化処理基油A(粘度指
数125の100ニュートラル油)、に実施例1〜7、
並びに比較例1の流動性向上剤を各々5重量%加え均一
に混合し、PP(流動点)を測定し、流動性を評価し
た。その結果を表2に示しす。又、流動性向上剤添加基
油の粘度指数もあわせて表2に示す。表2から明らかな
ように本発明の流動点降下剤は、非常に低い流動点を与
える。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】[流動性評価] {流動性向上剤添加基油PP(℃)−基油PP(℃)}
にて評価 ◎;−25℃未満 ○;−25℃以上、−20℃未満 △;−20℃以上、−15℃未満 ×;−15℃以上
【0045】<燃料油組成物>表3に示す性状の軽油に
実施例4〜7、並びに比較例1〜4の流動性向上剤を2
50ppm加え均一に混合し、PP(流動点)とCFP
P(低温濾過器目詰まり点)を測定し流動性を評価し
た。その結果を表4、及び、表5に示しす。表4、及
び、表5から明らかなように本発明の流動点降下剤は、
いずれの軽油に対しても、非常に低い流動点を与える。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】<天然物組成物>表6に示す性状の大豆油
脂肪酸に実施例1〜7、並びに比較例1〜4の流動性向
上剤を0.1重量%加え均一に混合し、PP(流動点)
を測定し流動性を評価した。その結果を表6に示めす。
表4、及び、表5から明らかなように本発明の流動点降
下剤は、いずれの大豆油に対しても、非常に低い流動点
を与える。
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【発明の効果】本発明の流動性向上剤は従来のものに比
較し、低温時の流動性に優れるため、鉱物油等のワック
ス含有油の低温流動特性を更に向上させるものである、
と同時に、ワックス含有油のフィルタ−通油性が良好な
低温の流動性向上剤、及び、潤滑油組成物、燃料油組成
物を提供することが出来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10N 20:00 C10N 20:00 Z 20:04 20:04 30:02 30:02 30:08 30:08 Fターム(参考) 4H013 CB01 CC01 4H104 CB08C DA02A EA01C EA03C EA04C EA21A LA01 LA04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素数7〜31の奇数のアルキル基を含
    有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)と、必要
    により炭素数1〜5の奇数のアルキル基を含有するアル
    キル(メタ)アクリレート(a2)を構成単位とし、
    (a1)を50重量%以上、(a2)を0〜30重量%
    含有し、溶解度パラメータが8.8〜9.7である重合
    体(A)を必須成分とする流動性向上剤。
  2. 【請求項2】 該重合体(A)の数平均分子量が3,0
    00〜500,000である請求項1記載の流動性向上
    剤。
  3. 【請求項3】 該重合体(A)の示差走査熱量計により
    測定した結晶化ピーク温度が、−70〜10℃である請
    求項1又は2記載の流動性向上剤。
  4. 【請求項4】 該重合体(A)のHLB値が0.5〜
    9.6である請求項1〜3のいずれか記載の流動性向上
    剤。
  5. 【請求項5】 少なくとも炭素数18〜40のワックス
    を含有する潤滑油用基油と、請求項1〜4のいずれか記
    載の流動性向上剤0.05〜20重量%含有してなる潤
    滑油組成物。
  6. 【請求項6】 少なくとも炭素数18〜27のワックス
    を含有し、且つ硫黄含有量0.05重量%以下の燃料油
    と、請求項1〜4のいずれか記載の流動性向上剤20〜
    5000ppm含有してなる燃料油組成物。
JP2000269683A 1999-09-08 2000-09-06 流動性向上剤及び潤滑油組成物 Pending JP2001146594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000269683A JP2001146594A (ja) 1999-09-08 2000-09-06 流動性向上剤及び潤滑油組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25373599 1999-09-08
JP11-253735 1999-09-08
JP2000269683A JP2001146594A (ja) 1999-09-08 2000-09-06 流動性向上剤及び潤滑油組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001146594A true JP2001146594A (ja) 2001-05-29

Family

ID=26541366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000269683A Pending JP2001146594A (ja) 1999-09-08 2000-09-06 流動性向上剤及び潤滑油組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001146594A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001303083A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Sanyo Chem Ind Ltd 燃料油用保護膜形成向上剤及び燃料油組成物
JP2002302687A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Sanyo Chem Ind Ltd 粘度指数向上剤および潤滑油組成物
JP2003286495A (ja) * 2002-01-23 2003-10-10 Sanyo Chem Ind Ltd 流動性向上剤および燃料油組成物
JP2006028487A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Afton Chemical Ltd オイル添加剤
JP2006306989A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nof Corp 燃料油用流動性向上剤
JP2019172763A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 三洋化成工業株式会社 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001303083A (ja) * 2000-04-24 2001-10-31 Sanyo Chem Ind Ltd 燃料油用保護膜形成向上剤及び燃料油組成物
JP4602509B2 (ja) * 2000-04-24 2010-12-22 三洋化成工業株式会社 燃料油用保護膜形成向上剤及び燃料油組成物
JP2002302687A (ja) * 2001-04-06 2002-10-18 Sanyo Chem Ind Ltd 粘度指数向上剤および潤滑油組成物
JP2003286495A (ja) * 2002-01-23 2003-10-10 Sanyo Chem Ind Ltd 流動性向上剤および燃料油組成物
JP2006028487A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Afton Chemical Ltd オイル添加剤
JP2006306989A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Nof Corp 燃料油用流動性向上剤
JP4715287B2 (ja) * 2005-04-28 2011-07-06 日油株式会社 燃料油用流動性向上剤
JP2019172763A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 三洋化成工業株式会社 潤滑油添加剤及び潤滑油組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2941392B2 (ja) 分散作用を有する粘度指数改善剤及びその製法
US3222282A (en) Moderately crosslinked polymers as hydrocarbon oil additives
JP2004043799A5 (ja)
JPH01502992A (ja) カルボキシル基を含有する混合重合体の,窒素を含有しないエステル
JP2748104B2 (ja) 粘度指数向上剤及び潤滑油
JP2001501653A (ja) 分散剤粘度指数改良剤
JPS626600B2 (ja)
WO2002088283A1 (en) Carboxylate-vinyl ester copolymer, blend compositions for lubricating oil flow improvement
JPH0713125B2 (ja) 濃厚重合体ブレンド用相溶化剤の製造方法及び濃厚潤滑油添加剤としてそれらを使用する方法
WO1997017417A1 (fr) Additif pour ameliorer l'indice de viscosite, procede pour le preparer et composition d'huile lubrifiante
JPS62257986A (ja) n−パラフイン含有潤滑油用の多官能性添加剤
AU716345B2 (en) Vegetable oils containing styrene/but adiene copolymers in combination with additional commercial polymers that have good low temperature and high temperature
EP0329756B1 (en) Methacrylate pour point depressants and compositions
JPH07102023A (ja) 粘度指数改良ポリマーブレンド用の相溶化剤
MXPA05004107A (es) Dispersiones estables de polimero y procesos para la elaboracion.
US4956111A (en) Methacrylate pour point depressants and compositions
JP2001146594A (ja) 流動性向上剤及び潤滑油組成物
JPH07286189A (ja) 潤滑油添加剤及び潤滑油
JPH06504088A (ja) 腐敗還元性のチェーンバー潤滑剤
JP2769974B2 (ja) 潤滑油添加剤及び潤滑油
JP4414022B2 (ja) 脱ろう助剤及び鉱物油組成物
JP2001220591A (ja) 流動性向上剤及び油組成物
JP2001354980A (ja) 流動点降下剤および油組成物
JP2001507062A (ja) 高分子量コポリマー潤滑油流動性改質剤を含む潤滑剤
JPH0853687A (ja) 新規な粘度指数向上剤