JP2003285463A - 印字履歴制御方法 - Google Patents

印字履歴制御方法

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JP2003285463A
JP2003285463A JP2002093854A JP2002093854A JP2003285463A JP 2003285463 A JP2003285463 A JP 2003285463A JP 2002093854 A JP2002093854 A JP 2002093854A JP 2002093854 A JP2002093854 A JP 2002093854A JP 2003285463 A JP2003285463 A JP 2003285463A
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JP2002093854A
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Katsuyuki Tanaka
克幸 田中
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Oki Power Tech Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラインサーマルプリンタにおいて、同時に印
字するドットが多い場合、例えば罫線などが有る場合で
もヘッド駆動電流を少なくし、印字品位を向上させる。 【解決手段】 印字するドット数によりノーマルモー
ド、罫線モードを判定し、判定結果がノーマルモードの
場合には該当するドットの前印字回数に基づき印字デー
タを補正し、判定結果が罫線モードの場合は前印字の罫
線モードの有無に基づき印字データを補正し印字データ
を偶数位置、奇数位置のドットに分割して駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱記録媒体に印
字する際の履歴制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にラインサーマルプリンタなどで
は、印字履歴制御として図11に示したように、現在の
ドット101に対し参照するドット範囲100内の、前
に印字したドット105、106及び107と、次に印
字するドット102と、左右のドット103及び104
の印字の有無に基づき、予め経験的に決めた履歴テーブ
ルを参照し、現在のドットへの印字の有無を決定する方
法を採用している。そして、各ドットを加熱駆動する方
法として、主として以下の2種類の方式が採用されてい
る。第1の方式は、1ライン分の印字データのうち印字
データ"1"のドットを同時に全て加熱駆動する方式で1
ライン一斉駆動方式と呼ばれている。第2の方式は、1
ラインの印字ドットを複数のブロックに分割し、1ブロ
ックずつ順に、各ブロックに相当する印字データのうち
印字データ"1"のドットをすべて加熱駆動する方式であ
り、順次駆動方式と呼ばれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の印字履歴制御方法では、1ライン分の印字データが
多い場合、例えば罫線などを印字する場合、順次駆動方
式であっても、ヘッドを駆動する電流が大きくなり、ヘ
ッド駆動用電源に対する負荷が大きくなり、最悪の場合
には電源容量が不足し、印字ドット抜けや印字濃度の減
少が発生することがあった。また、これを防止するため
には電源容量を大きくする必要があり、プリンタのコス
ト高の要因の1つとなっていた。さらに、前記罫線印字
を行う場合では急激にヘッド温度が上昇するが、通常の
印字履歴制御と同様の制御を行っているため、以降のラ
インの印字濃度が濃くなりすぎるなどの不具合があっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上述べた課題を解決す
るために本発明の印字履歴制御方法では、次の方法を採
用する。すなわち、第1の発明は、印字履歴に基づき複
数回の履歴制御を行うラインサーマルプリンタにおい
て、1ラインのドットを複数のブロックに分割し、印字
ドット数に基づき罫線モードかノーマルモードの判定を
行い、当該判定モードに対応した印字履歴制御を行い、
前記ブロック毎に順次駆動する。
【0005】第2の発明は、印字履歴に基づき複数回の
履歴制御を行うラインサーマルプリンタにおいて、1ラ
インのドットを複数のブロックに分割し、印字ドット数
に基づき罫線モードかノーマルモードの判定を行い、当
該判定モードに対応した印字履歴制御を行い、前記ブロ
ック毎に順次駆動する。
【0006】第3の発明は、印字履歴に基づき複数回の
履歴制御を行うラインサーマルプリンタにおいて、1ラ
インのドットを複数のブロックに分割し、印字ドット数
に基づき罫線モードかノーマルモードの判定を行い、罫
線モードのときは印字データを偶数位置、奇数位置のド
ットに分割し、かつ前記ブロック毎に順次駆動する。
【0007】第4の発明は、第1、第2、第3の発明に
おいて、前記ノーマルモードと判定した場合は、当該ド
ットの過去の印字回数により履歴制御の駆動回数を変化
させるようにし、罫線モードと判定した場合は、過去の
罫線モードの回数に基づき履歴制御の駆動回数を変化さ
せる。
【0008】第5の発明は、第1ないし第4いずれかの
発明において、前記複数回の履歴制御の駆動時間を、後
の駆動時間ほど短くするように制御する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明実施の形態を図面に
従って説明する。なお、各図面に共通する要素には同一
符号を付す。
【0010】第1の実施形態例 以下に、第1の実施形態例の構成を説明する。図2は、
本発明に係るサーマルプリンタの装置構成図である。プ
リンタ2は、上位装置1からの印字コマンドの送受信制
御及び受信データに基づき印字制御を行うCPU3と、
プログラムや後述の印字履歴制御テーブル、パラメータ
等を格納するROM4、プログラム実行に際しデータを
一時記憶するRAM5、内部バス8上のパラレルデータ
をシリアルデータであるデータ信号9に変換しサーマル
ヘッド11に送信するP/S変換回路6、サーマルヘッ
ド11のヘッドの駆動を行う制御信号10を出力する駆
動回路7から構成される。
【0011】そして、サーマルヘッド11は、図3に示
す構成をしている。すなわち、サーマルヘッドの各ドッ
トに対応する発熱体R1〜R1728、これらを加熱駆
動/否を決定する駆動ブロックa(20a)〜駆動ブロ
ックd(20d)からなり、発熱体R1〜R1728の
一方の端子には電源Vdがすべて接続され、一方の端子
が各ブロックにそれぞれ接続されている。また、各駆動
ブロックには後述のP/S変換回路6の出力であるデー
タ信号9であるPRDATA−P信号と、駆動回路7の
出力である制御信号10のPRLATA−N信号、PR
CLK−P信号、PRSTB1−N〜PRSTB4−N
信号が接続されている。
【0012】ここで、本実施例では、サーマルヘッドが
1ライン1728ドット分用意され、これらを駆動制御
する駆動ブロックが4ブロックに分割されている例を示
す。このように分割することにより、時間分割して発熱
体を駆動することができ駆動電源の瞬時最大電流を少な
くすることができる。勿論、高電流駆動が可能な電源を
有しているサーマルプリンタでは、駆動ブロックは分割
されているが、発熱体R1〜R1728を同時駆動する
ようにしてもよい。
【0013】P/S変換回路6の出力であるデータ信号
9のPRDATA−P信号は内部バス8上のパラレルデ
ータを随時、P/S変換回路6によりシリアルデータに
変換したデータであり、このPRDATA−P信号が前
述の駆動ブロック20dに入力されPRCLK−P信号
によりシフトされ、1728個分のデータが後述のシフ
トレジスタにセットされた時点でPRLAT―N信号に
より全データをラッチする。
【0014】駆動ブロックa(20a)〜駆動ブロック
d(20d)には、それぞれPRSTB1信号〜PRS
TB4信号が接続されている。これらの信号は、各駆動
ブロックに接続された各発熱体の駆動をブロック毎に一
括で制御するための信号である。
【0015】駆動ブロック内の回路は、図4の構成をし
ている。全ブロック同様の構成をしているが、例として
駆動ブロックa(20a)の内部回路を図4に示す。同
図に示したように、駆動ブロック(20a)はラッチ3
0とシフトレジスタ31とANDゲートAND1〜AN
D448、NPNトランジスタTR1〜TR448から
構成される。
【0016】そして、前段のブロックb(20b)のシ
リアルデータの出力であるPRDATA−P'信号がシ
フトレジスタ31の入力として接続されており、このシ
フトレジスタ31のシフトクロックとしてPRCLK−
P信号が接続されている。そして、シフトレジスタ31
の各出力がラッチ30に接続され、ラッチ30にはシフ
トレジスタ31の出力データをラッチするPRLAT−
N信号が接続されている。また、ラッチ30の出力が各
ANDゲートの一端に入力されており、ストローブ信号
PRSTB4−N信号がANDゲートAND1〜448
の一方の端子に接続されている。前記ANDゲートの出
力はトランジスタTR1〜448のベースに接続されて
おり、各ANDゲートの出力がハイレベルになったとき
にトランジスタがオンし、発熱体R1〜R448が駆動
され発熱する。これら発熱体R1〜R448はヘッドの
各ドットに相当するので、以下単に「ドット」というこ
ととする。
【0017】以下に、動作について説明する。図5、図
6の印字制御タイムチャートを用い各制御信号を説明す
る。図5は全駆動ブロック20a〜20dを一斉に駆動
する一斉駆動方式における印字制御のタイムチャートを
示している。同図PRTMG−N信号は、1ラインの印
字開始タイミングを表し、一般には媒体をフィードする
モータとともに回転するエンコーダの出力に基づいて作
成される信号である。この開始タイミングよりシフトレ
ジスタ31のシフトクロックであるPRCLK−P信号
を発生させるとともに、PRDATA−P信号として印
字する全データ(ALL)を送信し、全データがシフト
レジスタ31にシフトインされた時点でPRLAT−N
信号によりラッチ30にラッチする。そして、PRST
B1−N〜PRSTB4−N信号をアクティブ・ロウと
することにより、前記ラッチ30の出力データに基づ
き、各ドットが駆動される。
【0018】なお、図5のタイムチャートは1ラインの
印字の際に印字駆動を3回行うときの例を示している。
すなわち、各ドットの駆動を1回目の駆動としてSTB
1の時間、2回目の駆動としてSTB2の時間、3回目
の駆動としてSTB3の時間行っている。印字データと
してALL1は、従来の履歴制御により得られた印字デ
ータであり、ALL2、ALL3は後述する履歴制御方
法によりさらに履歴制御補正を行ったデータとなってい
る。
【0019】図6は駆動ブロック20a〜20dを順次
1ブロック毎に駆動する場合の印字制御のタイムチャー
トを示している。PRTMG―N信号、PRCLK−P
信号、PRDATA―P信号、PRLAT−N信号は前
述の図5に示した一斉駆動方式と同じであるので説明を
省略する。順次駆動ブロックを駆動する場合では、PR
STB1―N〜PRSTB4―N信号を順次時間をずら
してアクティブ・ロウとしている。このように駆動する
ことにより各駆動ブロックが同時に駆動されることなく
各ドットを駆動することができるので、駆動電源の容量
を少なくすることができるとともに、時間を分割して順
次駆動することにより詳細な制御が可能となり、高画質
の印字も可能となる。
【0020】次に、本発明に係る第1の実施形態例の印
字履歴制御方法の動作を図1の動作フローチャートを用
いて説明する。まず、該当するラインの印字ドット数が
駆動可能ドット数Nc以上かどうかを判定する(ステッ
プS1)。ここで駆動可能ドット数は、主として電源の
駆動容量により決定される。すなわち、ヘッドへの印加
電圧はVdであり、駆動する各ドットの抵抗をR、駆動
する数をNxとすると、必要な駆動電流Iaは、
【0021】Ia=Vd/(R/Nx) として表せられ、従って駆動電流Iaを電源の駆動容量
Imax以内とするにはImax>Iaの関係が必要で
あり、すなわち、
【0022】Nx<(Vd・Imax)/R の関係として駆動可能なドットの数Nxが求められる。
このNx以下の任意の値を駆動可能ドット数Ncとして
設定し、前述の判定に用いる。通常、同時に駆動する必
要が有る場合は表などの罫線を印字するときに発生す
る。このため、便宜上、多くのドットを同時に駆動する
場合を「罫線モード」ということとする。
【0023】ステップS1の判定により当ライン印字ド
ット数が駆動可能ドット数Nc以上でない場合は、ノー
マルモードであると判断し(ステップS2)、図7に示
したノーマルモードでの印字制御に従い後述する各判定
に基づき印字データの補正を行う。
【0024】図7の各信号は前述の図5の信号と同じで
あり3回の履歴制御を行っているが、本印字制御では、
各ストローブSTB1、STB2、STB3の時間間隔
をドットヘッドの温度上昇を考慮し、後の間隔ほど短い
時間間隔としている。同一ドットが連続して印字される
場合のように(例えば縦罫線印字など)急激に該当ドッ
トの温度上昇が有る場合を考慮して、以上のようにスト
ローブの時間を制御するのがよい。
【0025】次に、当該ドットの前mドット中に印字が
あったかどうかを判定し(ステップS3)、当該ドット
の前mドット中に印字がなかったと判定した場合は、ノ
ーマルモードで最初に印字を行う場合と判定し、ヘッド
が加熱されていないので、3回の履歴制御による駆動デ
ータを3回とも特に補正しない(ステップS4)。以
下、本モードを「ノーマル初期印字補正」という。
【0026】一方、ステップS3にて前mドットに印字
があると判定され場合は、次に全て印字されているかど
うかを判定し(ステップS5)、前mドット全て印字の
場合は、ヘッド温度が上昇していると判断し、2回目、
3回目の印字は行わないようにALL2データ、ALL
3データ中の当該ドットに対応するデータを強制的に0
とする(ステップS6)。以下、本モードを「ノーマル
連続補正」という。
【0027】一方、前mドット中の1部は印字されてい
ないと判定した場合は、ヘッド温度がやや上昇している
と判断し、2回目の印字は行い、3回目の印字は行わな
いように、ALL3データの当該ドットに対応するデー
タを0とする(ステップS7)。以下、本モードを「ノ
ーマル補正」という。
【0028】以上のように補正された印字データがPR
DATA−P信号として1ラインの印字開始タイミング
であるPRTMG−N信号を起点とし、PRCLK−P
信号をシフトクロックとして順次シフトされ、PRLA
T−Nにてラッチされた後、ALLデータの"1"に対応
したドットが、STB1、STB2、STB3間のPR
STB1−N〜PRSTB4−N信号がアクティブ・ロ
ウの間、駆動される。以上の処理を全ドット数回繰り返
す(ステップS8)。
【0029】一方、当ライン印字ドット数が駆動可能ド
ット数Nc以上の場合は罫線モードであると判断し(ス
テップS9)、図8に示した罫線モードでの印字制御に
従い後述する各判定に基づき印字データの補正を行う。
【0030】ここで、図8の各信号は、一部の信号を除
き前述の図5の信号と同じであるが、ドット位置が偶数
か奇数かにより分離し、全4回の履歴制御を行ってお
り、本罫線モードでは、各ストローブSTB1、2、
3、4の時間間隔をドットヘッドの温度上昇を考慮し、
後の間隔ほど短い間隔としている。罫線印字のときのよ
うに急激な各ドットの温度上昇が有る場合を考慮して、
以上のようにストローブの時間を制御するのがよい。
【0031】同図において、PRDATA−P信号は、
ODDデータとして奇数データはそのままとし偶数デー
タを強制的に0とし、EVENデータとして偶数データ
はそのままとし奇数データを強制的に0とされている。
これらのデータがPRDATA−P信号として1ライン
の印字開始タイミングであるPRTMG−N信号を起点
とし、PRCLK−P信号をシフトクロックとして順次
シフトされ、PRLAT−N信号にてラッチされた後、
このODDデータ、EVENデータの"1"に対応したド
ットが、STB1、STB2、STB3、STB4間の
PRSTB1−N〜PRSTB4−N信号がアクティブ
・ロウの間、駆動される。
【0032】次のステップとして、当該ラインの前nラ
イン中に罫線モードがなかったかどうかを判定し(ステ
ップS10)、当該ラインの前nライン中に罫線モード
がなかったと判定した場合は、罫線モードで最初に印字
を行う場合と判定し、ヘッドが加熱されていないので、
4回の履歴制御データPRDATA−Pを4回とも特に
補正しない(ステップS11)。以下、本補正を「罫線
初期印字補正」という。
【0033】一方、ステップS10にて前nライン中い
ずれも罫線モードでない場合は、全n−jライン内に罫
線モードがあるかどうかを判定し(ステップS12)、
前n−jライン中に罫線モードがあった場合は、ヘッド
温度が上昇しているので3回目、4回目の印字は行わな
いようにODD2、EVEN2データを強制的に0とす
る(ステップS13)。以下、本補正を「罫線連続補
正」という。
【0034】一方、前n−jライン中の罫線モードが一
度もなかった場合は、ヘッド温度が上昇していないが、
罫線モードにより印字することによりヘッド温度が急激
に上昇するので、3回目の履歴印字は、ODD2データ
の変わりに偶数、奇数ドットに分割せずにALL2デー
タとして印字を行い、次のEVEN2データは強制的に
0として印字しない(ステップS14)。以下、補正を
「罫線ノーマル補正」という。
【0035】第1の実施形態例の効果 以上、詳細に説明したように本発明の第1の実施の形態
例の印字履歴制御方法によれば、1ラインの印字ドット
数によりノーマルモード、罫線モードに分け、各モード
毎に該当ドットの印字履歴或いは罫線モードの有無に基
づき印字データを補正し、罫線モードのときは印字デー
タを偶数位置、奇数位置のドットに分割して駆動するの
で、瞬間最大駆動電流を少なくすることができ、かつ罫
線印字が行われる場合は、通常の印字の場合とは別の特
別な補正を行うことができるので品質の高い印字を行う
ことができる。
【0036】第2の実施形態例 第2の実施形態例の印字履歴制御方法は、図6を用いて
説明した駆動ブロック20a〜20dを順次駆動する高
画質印字方式において罫線などの印字を行う場合でも高
品質な印字性能を実現できる印字履歴制御の補正方法で
ある。
【0037】以下に、第2の実施形態例の構成を説明す
る。第2の実施形態例の印字履歴制御方法においても、
本発明に係るサーマルプリンタの構成は第1の実施形態
例の印字履歴制御と同様で、図2〜4の通りであるの
で、簡略化のためにその説明を省略する。
【0038】以下に、動作について説明する。第2の実
施形態例の印字履歴制御方法の動作フローは、図1に示
した第1の実施形態例の印字履歴制御方法と同様であ
る。まず、当ライン印字ドット数が前述駆動可能ドット
数Nc以上かどうかを判定する(ステップS1)。
【0039】ステップS1の判定により当ライン印字ド
ット数が駆動可能ドット数Nc以上でない場合は、高画
質ノーマルモードであると判断し(ステップS2)、図
9に示した高画質ノーマルモードでの印字制御に従い後
述する各判定に基づき印字データの補正を行う。図9の
各信号は前述の図6の信号と同様であり3回の履歴制御
を行っている。
【0040】次に、当該ドットの前mドット中に印字が
あったかどうかを判定し(ステップS3)、当該ドット
の前mドット中に印字がなかったと判定した場合は、高
画質ノーマルモードで最初に印字を行う場合と判定し、
ヘッドが加熱されていないと判断し、3回の履歴制御に
よる駆動データを3回とも特に補正しない高画質ノーマ
ル初期印字補正とする(ステップS4)。
【0041】ステップS3にて前mドット中に印字があ
ったと判定された場合は、次に、前mドットが全て印字
されているかどうかを判定し(ステップS5)、前mド
ットが全て印字の場合は、ヘッド温度が上昇しているの
で2回目、3回目の印字は行わないようにALL2デー
タ、ALL3データ中の当該ドットに対応するデータを
強制的に0とする高画質ノーマル連続補正とする(ステ
ップS6)。
【0042】一方、前mドットのいずれかが印字されて
いない場合は、ヘッド温度がやや上昇しているので、3
回目の印字は行わないように、ALL3データの当該ド
ットに対応するデータを0とする高画質ノーマル補正と
する(ステップS7)。以上の処理を全ドットについて
繰り返す(ステップS8)。
【0043】以上のように補正された印字データがPR
DATA−P信号として、1ラインの印字開始タイミン
グであるPRTMG−N信号を起点とし、PRCLK−
P信号をシフトクロックとして順次シフトされ、PRL
AT−Nにてラッチされた後、ALLデータの"1"に対
応したドットが、STB1、STB2、STB3間のP
RSTB1−N〜PRSTB4−Nがアクティブ・ロウ
の間、対応する各駆動ブロックにより駆動される。
【0044】一方、当ライン印字ドット数が駆動可能ド
ット数Nc以上の場合は高画質罫線モードであると判断
し(ステップS9)、図10に示した高画質罫線モード
での印字制御に従い後述する各判定に基づき印字データ
の補正を行う。
【0045】ここで、図10の各信号は、一部の信号を
除き前述の図8の信号と同じであり、ドット位置が偶数
か奇数かにより分割し、全4回の履歴制御を行ってい
る。同図において、PRDATA−P信号は、ODDデ
ータとして奇数データはそのままとし偶数データを強制
的に0とし、EVENデータとして偶数データはそのま
まとし奇数データを強制的に0とされている。これらの
データがPRDATA−P信号として1ラインの印字開
始タイミングであるPRTMG−N信号を起点とし、P
RCLK−P信号をシフトクロックとして順次シフトさ
れ、PRLAT−N信号にてラッチされたのち、このO
DDデータ、EVENデータの"1"に対応したドット
が、STB1、STB2、STB3、STB4間のPR
STB1−N〜PRSTB4−N信号がアクティブ・ロ
ウの間、対応する各駆動ブロックにより順次駆動され
る。
【0046】次のステップとして、当該ドットの前nラ
イン中に高画質罫線モードがなかったかどうかを判定し
(ステップS10)、当該ドットの前nライン中に高画
質罫線モードがなかったと判定した場合は、高画質罫線
モードで最初に印字を行う場合と判定し、ヘッドが加熱
されていないので、4回の履歴制御データPRDATA
−P信号を4回とも特に補正しない高画質罫線初期印字
補正とする(ステップS11)。
【0047】一方、ステップS10にて前nライン中い
ずれも高画質罫線モードでない場合は、全n−jライン
内に高画質罫線モードがあるかどうかを判定し(ステッ
プS12)、前n−jライン中に高画質罫線モードがあ
った場合は、ヘッド温度が上昇しているので3回目、4
回目の印字は行わないようにODD2、EVEN2デー
タを強制的に0とする高画質罫線連続補正とする(ステ
ップS13)。一方、前n−jライン中の高画質罫線モ
ードが一度もなかった場合は、ヘッド温度が上昇してい
ないが、罫線モードにより印字することによりヘッド温
度が急激に上昇するので、3回目の履歴印字は、ODD
2データの変わりに偶数、奇数ドットに分割せずにAL
L2データとして印字を行い、次のEVEN2データは
強制的に0とし印字しない高画質罫線ノーマル補正とす
る(ステップS14)。
【0048】第2の実施形態例の効果 以上、詳細にのべたように本発明の第2の実施の形態例
の印字履歴制御方法によれば、駆動ブロックを順次駆動
する高画質印字履歴制御において、1ラインの印字ドッ
ト数によりノーマルモード、罫線モードに分け、各モー
ド毎に該当ドットの印字履歴或いは罫線モードの有無に
基づき印字データを補正し、罫線モードのときは印字デ
ータを偶数位置、奇数位置のドットに分割して駆動する
ので、瞬間最大駆動電流を極めて少なくすることがで
き、かつ罫線印字が行われる場合は、通常の印字の場合
とは別の特別な補正を行うことができるので品質が極め
て高い印字を行うことができる。
【0049】その他の変形例 以上述べた実施形態例の他、以下の変形例の実施形態と
しても本発明の同様の作用、効果が得られる。すなわ
ち、
【0050】(1)実施例では、履歴制御の駆動回数を
一斉駆動方式の場合は3回、順次駆動方式の場合は4回
として説明したが、それ以上の履歴制御の駆動回数とし
てもよい。
【0051】(2)実施例では、ドット位置を偶数と奇
数のように分割して駆動する方法を説明したが、さらに
分割数増やし、例えば、1、4、7・・・と2、5、8
・・・と3、6、9・・・のようにドットを分割して履
歴制御の駆動を複数回行う方法としてもよい。
【0052】(3)実施例では、罫線の例として説明し
たが、同一ラインにおいて印字ドットが多い場合の履歴
制御モードを別に設ければよく、例えば、図面などの水
平線などを印刷する場合でも同様の効果が得られる。
【0053】(4)実施例では印字する例として説明し
たが、画像データの印刷のような場合にも適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に述べたように、本発明の印字
履歴制御方法によれば、以下に示す効果が得られる。す
なわち、1ラインのドットを複数のブロックに分割し、
印字ドット数に応じて罫線モードかノーマルモードの判
定を行い、その判定結果に対応した印字履歴制御を行
い、前記ブロック毎に順次駆動するので、罫線印字など
の印字の時でも最大駆動電流を少なくすることができ、
かつ品質の高い印字を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第2の実施形態例の印字履歴制御方法の
説明図である。
【図2】第1、第2の実施形態例のサーマルプリンタの
装置構成図である。
【図3】第1、第2の実施形態例のサーマルヘッドの構
成図である。
【図4】第1、第2の実施形態例の駆動ブロックの構成
図である。
【図5】一斉駆動方式の場合の印字制御のタイムチャー
トである。
【図6】順次駆動方式の場合の印字制御のタイムチャー
トである。
【図7】第1の実施形態例のノーマルモードの印字制御
のタイムチャートである。
【図8】第1の実施形態例の罫線モードの印字制御のタ
イムチャートである。
【図9】第2の実施形態例の高画質ノーマルモードの印
字制御のタイムチャートである。
【図10】第2の実施形態例の高画質罫線モードの印字
制御のタイムチャートである。
【図11】従来の印字ドット履歴の説明図である。
【符号の説明】
1 上位装置 2 プリンタ 3 CPU 4 ROM 5 RAM 6 P/S変換回路 7 駆動回路 11 サーマルヘッド 20 駆動ブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字履歴に基づき複数回の履歴制御を行
    うラインサーマルプリンタにおいて、 1ラインのドットを複数のブロックに分割し、 印字ドット数に基づき罫線モードかノーマルモードの判
    定を行い、当該判定モードに対応した印字履歴制御を行
    い、前記ブロック毎に順次駆動することを特徴とする印
    字履歴制御方法。
  2. 【請求項2】 印字履歴に基づき複数回の履歴制御を行
    うラインサーマルプリンタにおいて、 印字ドット数に基づき罫線モードかノーマルモードの判
    定を行い、罫線モードのときは印字データを偶数位置、
    奇数位置のドットに分割して駆動することを特徴とする
    印字履歴制御方法。
  3. 【請求項3】 印字履歴に基づき複数回の履歴制御を行
    うラインサーマルプリンタにおいて、 1ラインのドットを複数のブロックに分割し、 印字ドット数に基づき罫線モードかノーマルモードの判
    定を行い、罫線モードのときは印字データを偶数位置、
    奇数位置のドットに分割し、かつ前記ブロック毎に順次
    駆動することを特徴とする印字履歴制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ノーマルモードと判定した場合は、
    当該ドットの過去の印字回数により履歴制御の駆動回数
    を変化させるようにし、 罫線モードと判定した場合は、過去の罫線モードの回数
    に基づき履歴制御の駆動回数を変化させるように制御す
    ることを特徴とする請求項1、2及び3記載の印字履歴
    制御方法。
  5. 【請求項5】 前記複数回の履歴制御の駆動時間を、後
    の駆動時間ほど短くするように制御することを特徴とす
    る請求項1ないし4いずれか記載の印字履歴制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか記載の方法を
    コンピュータ・システムに実行させる命令を格納してい
    ることを特徴とするコンピュータ読み取り可能媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011251472A (ja) * 2010-06-02 2011-12-15 Toshiba Tec Corp サーマルプリンタおよびその制御プログラム
JP2016168794A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 セイコーソリューションズ株式会社 サーマルプリンタ、制御方法及びプログラム

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