JP2003283976A - メディア情報記録装置および方法 - Google Patents

メディア情報記録装置および方法

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JP2003283976A
JP2003283976A JP2002085114A JP2002085114A JP2003283976A JP 2003283976 A JP2003283976 A JP 2003283976A JP 2002085114 A JP2002085114 A JP 2002085114A JP 2002085114 A JP2002085114 A JP 2002085114A JP 2003283976 A JP2003283976 A JP 2003283976A
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Hisashi Aoki
恒 青木
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビデオカメラ撮影に代表されるメディア作品制
作素材記録作業は、それぞれのユーザが所有する1台の
記録装置でメディア記録を行うために、ある一つのイベ
ントを記録する場合でも単調な構成でしか素材収集がで
きない。これがゆえにそのようにして収集された素材を
編集した完成作品も仕上がりが不十分なものになってい
る。 【解決手段】本発明のシステムでは、周囲にある本発明
の別の装置に対して自分自身のための情報記録を請け負
ってくれるように要請する。このことによって、例えば
ある限られた空間に、従来ならお互いに無関係に存在し
ていた独立のメディア情報記録装置を効率良く協調させ
ることができ、これによって完成度の高い作品のための
情報素材収集を可能ならしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタルビデオ
カメラ、ディジタルスチルカメラ、ボイスレコーダなど
の情報記録装置を用いて動画像、静止画像、音声のうち
の少なくとも一つを記録するメディア情報を記録するメ
ディア情報記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラは一般家庭にも急速
に普及し、また家庭用ビデオカメラで撮影できる映像の
画質も向上している。このため、数年前には放送局やプ
ロダクションでなければ製作できなかったような完成度
の高いビデオ作品も、習熟したビデオカメラユーザであ
れば作り上げることができるようになってきた。
【0003】一方、こうしたレベルアップのニーズに応
え、撮影や編集に関する専門家のノウハウを家庭用ビデ
オカメラユーザに教授する書籍なども多く発売されてい
る。本願出願人は、このような撮影および編集のノウハ
ウをユーザが電子的に利用できるようにし、また、撮影
現場で状況に応じた撮影アドバイスを受けられるように
する発明を出願している(特願2001−26704
7)が、撮影の際に計画的かつ効率的な映像素材を収集
することが完成度の高いビデオ作品を製作する一つの大
きな要件となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】撮影に際し、家庭用ビ
デオカメラユーザが放送局やプロダクションと大きく異
なるのは、家庭用ユーザは自己が所有する1台のカメラ
で撮影する場合がほとんどであるという点である。この
ため、例えば自分の子供の運動会や学芸会を撮影する際
にはカメラアングルのバリエーションが無いため、カメ
ラワークが単調で「長まわし」、すなわち1ショットが
数分にもおよぶ退屈な素材が撮影されてしまう。
【0005】さらに、1台のカメラでもっとも効果的な
カメラアングルの撮影を行おうとするため、運動会や学
芸会ではある撮影場所にカメラマンが殺到し、親同士の
熾烈な競争や混雑の原因にもなっている。両親や親戚を
豊富に動員でき、かつ十分な台数のビデオカメラを所有
していれば複数カメラによる効果的な撮影は可能である
が、このこと自体では他の家族に対してまで複数のカメ
ラアングルを提供しているわけではなく、ベストアング
ルで撮影できる場所への殺到は解決しないばかりか、カ
メラ台数の総数は増えるばかりである。
【0006】また、親同士であらかじめ打ち合わせ、効
率良く分担して公平に撮影を行うのは実際には非常に困
難であり、そのようにして撮影されたビデオ映像の交換
の際にも、他の家族のために撮影した場面がメディアの
どこに記録されているかを探し出す手段が目視しかない
ため、負担は必ずしも軽減されない。
【0007】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、メディア記録場所(例えば運動会の行われて
いるグラウンド)に存在する複数のメディア情報記録装
置(例えばカメラ)がお互いに他のメディア情報記録装
置に依存しながら目的の素材収集を実現することを容易
にするものである。このことにより、記録場所争奪のた
めの混乱・混雑を低減するとともに、それぞれのメディ
ア作品の完成度も向上させることが期待できる。
【0008】
【課題を解決するための手段】これを解決するために、
本発明のメディア情報記録装置では、動画像,静止画
像,音声のうち少なくとも一つを含むメディア情報を記
録するメディア情報記録装置であって、利用者が記録し
ようとしている記録意図を推測する記録意図推測手段
と、一または複数の別のメディア情報記録装置に対して
推測された前記記録意図に基づいた情報記録を依頼する
情報記録依頼送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】これにより、周囲にある本発明の別のメデ
ィア情報記録装置に対して、本機のための記録を依頼す
る。そして、メディア情報記録装置一台だけでは限定さ
れていた記録条件を増すことができ、相互に協力しあう
ことによってより完成度の高いメディア作品制作が可能
になる。
【0010】また、動画像、静止画像、音声のうち少な
くとも一つを含むメディアを記録するメディア記録装置
であって、別のメディア情報記録装置が該メディア情報
記録装置の利用者の記録意図を実現するために送信した
情報記録依頼を受信する情報記録依頼受信手段と、前記
受信した情報記録依頼に応じた情報記録の可否を決定す
る依頼受諾決定手段と、決定した前記依頼受諾の可否
を、前記情報記録依頼を送信した別のメディア記録装置
へ返信する依頼受諾可否返信手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】これにより、周囲にある本発明の別のメデ
ィア情報記録装置に対して、本機のための記録の依頼受
諾可否を確認することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるメディア情
報記録装置の実施形態を図面に即して説明する。図1は
本発明の実施形態に係るメディア情報記録装置の構成を
示すブロック図である。破線で描いたメディア提示部1
03、メディア入力部104、記録制御部108、およ
び記録メディア110は従来のメディア情報記録装置を
構成するものであり、本発明に特徴的なものではない。
【0013】本発明のメディア情報記録装置がビデオカ
メラの場合、メディア提示部103とは撮影画像を確認
するためのビューファインダー、メディア入力部104
とはCCDやCMOSなどのカメラ装置およびドライバ
ー、記録制御部108とは、ユーザの入力や記録メディ
アの状況を関知して表示や動作をコントロールする主処
理装置、記録メディア110とはビデオテープやディス
クなどに相当する。
【0014】本発明のメディア記録装置が音声レコーダ
ーの場合には、メディア提示部103とはスピーカーや
イヤホン、メディア入力部104とはマイクロフォンお
よびドライバー、記録制御部108とは主処理装置、記
録メディア110とは光磁気ディスクやカセットテープ
などに相当する。
【0015】一方、撮影シナリオ109は、既出の特願
2001−267047で本願出願人によって出願され
ているメディア作品制作支援装置などが備えるものであ
り、ビデオ撮影や音声録音に際して、あらかじめユーザ
によって規定された作品制作のために必要な素材リスト
およびそれらの記録テクニックのアドバイスからなるデ
ータである。以下で説明するが、この撮影シナリオ10
9の存在する場合としないばあいで、それぞれ本発明の
動作形態は異なる。
【0016】以下では、本発明のメディア情報記録装置
がビデオカメラである場合を例に、本発明の実施形態を
説明する。
【0017】図2は、本発明のメディア情報記録装置
(ビデオカメラ)で撮影を行っている画像である。後述
の撮影依頼フレーム205と撮影依頼表示204は、従
来のメディア情報記録装置では表示されていないもので
ある。この撮影では学芸会の模様をカメラ(図1のメデ
ィア入力部104)でとらえ、記録制御部108によっ
てテープの動作や表示をコントロールしながら映像は記
録メディア110に録画している。また、この際、録画
中の画面がビューファインダー(メディア提示部10
3)に表示されている。
【0018】このとき、舞台上では主役201と相手役
202の対話が行われており、ストーリー上もこの二人
が中心である。しかし、このビデオカメラのユーザの娘
は脇役203である。ユーザは物語全体の進行を明らか
にするために図2のような舞台全体の画像と、脇役20
3を中心にとらえた画像の両方を撮影しておきたいと思
う。
【0019】そこでユーザがビデオカメラの操作を行う
と、本発明のメディア情報記録装置は意図入力部102
で入力を感知する。例えば図1の102中に書かれてい
るようなボタンのインターフェースであったとすると、
ユーザが中央の丸ボタンを押すと、それを記録意図推測
部105は「別カメラによる撮影希望あり」と判断し、
別のカメラに撮影を依頼するための撮影依頼フレーム2
05をビューファインダー(メディア提示部103)に
表示する。この際、ユーザに対して、この枠の持つ意味
を明確にするために撮影依頼表示204を表示してもよ
い。
【0020】意図入力部102では図1の102中にあ
るような方向ボタン操作を関知し、撮影依頼フレーム2
05をフレーム内の上下左右に移動する。最後に決定ボ
タン(例えば図1の102中の丸ボタン)を押すこと
で、記録意図推測部105は「このフレームの領域を別
カメラに撮影してほしい」ものと解釈し、情報記録依頼
送信部106において依頼情報を送信信号に変換し、ア
ンテナ107から無線発信する。
【0021】ここで撮影依頼フレーム205を調整する
部はボタン入力に限定したものではない。例えば音声認
識を搭載して「右」「下」「大きく」「小さく」などの
音声コマンドによって撮影依頼フレーム205を調整し
てもよい。また、人物認識部を用い、候補となる人物
(ここでは主役201、相手役203、および脇役20
3)に枠や円を表示した上でA,B,Cなどの選択肢を
表示し、その3つの中からボタン操作または音声操作で
選択を促してもよい。
【0022】ここで、記録依頼送信部106が記録依頼
を送信する方法としては無線を想定している。例えばF
M電波を用いたものでもよいし、Bluetooth (TM)をはじ
めとするギガヘルツ帯無線通信でもよい。その他赤外線
や超音波など、本発明は無線送信部を限定するものでは
ない。また、有線の通信手段を用いてもよい。例えば本
発明のメディア記録装置を有線で携帯電話や有線電話に
接続し、電話回線経由で本発明の別のメディア記録装置
に対して撮影依頼の送信を行ってもよい。
【0023】送信される撮影依頼情報としては、一例と
して撮影依頼フレーム205と撮影依頼表示204を含
む図2の画像そのものがある。後述するがこれを受信
し、見た別のユーザは、このユーザがどの部分を撮影し
てほしいのかが端的に理解できる。上記の例ではビュー
ファインダー中で撮影依頼したい部分を視覚的に指示す
る方法を説明したが、撮影依頼を言語によって入力して
もよい。この例について簡単に説明する。
【0024】意図入力部102がキーボードである場合
には、そのキーボードを用いて「どなたか舞台上手の女
の子を撮ってくれませんか?」といった内容の入力を受
け付ける。記録意図推測部105はそのテキストデータ
がそのまま記録意図であると推測し、上記のように情報
記録依頼送信部106およびアンテナ107を通じて本
発明の別のメディア記録装置に当該アングルでの撮影依
頼を送信する。
【0025】また、本発明のメディア情報記録装置が撮
影シナリオ109を備える場合もある。本願出願人によ
る特願2001−267047にもあるように、このシ
ナリオは基本的にこのカメラで撮影を行う際の素材収集
リストと撮影アドバイスであるが、このカメラ自身だけ
のためでなく他のカメラによる撮影リストも含むことが
できる。本発明のメディア情報記録装置(カメラ)は、
このカメラに対する撮影指示を順次与えつつ、他のカメ
ラで撮影を行ってほしい情報を情報記録依頼送信部10
6およびアンテナ107を通じて本発明の別のメディア
記録装置に当該アングルでの撮影依頼を送信する。
【0026】意図入力部102がキーボードでなく、音
声認識機能を有した音声入力部である場合には、発話に
よって上記と同様の依頼を入力してもよい。また、音声
認識を行わなくとも、依頼の発話をそのまま音声データ
として情報記録依頼送信部106およびアンテナ107
を通じて本発明の別のメディア情報記録装置に送信して
もよい。このような言語を使った入力の場合、図2のよ
うに表示されているフレームのさらに内側のフレームの
撮影を依頼する場合以外に、「舞台全体を撮ってくれま
せんか?」や「観客の笑顔を撮ってくれませんか?」と
いった、ビューファインダーに表示中のフレームで包含
しきれなかったり、全く対象が別である映像の撮影を依
頼することもできる。
【0027】さらにセンサ101を用いて、半自動また
は全自動でユーザの記録意図を記録意図推測部105が
推測してもよい。例えばセンサ101が視線検出装置で
ある場合、図2のようなファインダー画像中でも、この
ユーザの場合、脇役203に視線が集まっている可能性
が高い。このため、記録意図推測部105は、画像中で
視線が集まっている場所を中心に規定画素数の範囲をユ
ーザが別のメディア情報記録装置で記録してほしい領域
と推定し、自動的(あるいはユーザにそのことを確認し
ながら)情報記録依頼送信部106およびアンテナ10
7を通じて本発明の別のメディア情報記録装置に送信し
てもよい。
【0028】この時の規定画素数とは、200ピクセル
といった固定値でもよいし、視線位置の統計的動きを観
測し、過去1秒間の視線の平均位置を中心に、縦横方向
にσずつの大きさを持つ縦横比4:3の外接四角形など
と定めてもよい。ここでσとは、視線位置の縦横それぞ
れ方向の座標値の分散の平方根である。
【0029】また、このメディア情報記録装置(カメ
ラ)で行ったズーム操作の記録を解析し、過去に脇役2
03にズームインしたことが多ければ(あるいは時間が
長ければ)、この登場人物がユーザの関心を高く集めて
いると推定することもできる。以上は本発明のメディア
情報記録装置としてビデオカメラを例にした場合を説明
したが、上記と全く同様の説明でスチルカメラによる相
互依存の撮影を行うこともできる。また、本発明のメデ
ィア情報記録装置は音声レコーダーでもよい。次に、こ
の場合について簡単に説明する。
【0030】この場合、本発明の音声レコーダー(メデ
ィア情報記録装置)のユーザは国会議員にインタビュー
するラジオ局の記者であるとする。狭い廊下に記者が押
し寄せ、その中央をインタビュー対象の議員が歩いてく
る。混雑のため、記者は必ずしも議員と等距離を保って
マイクを向け続けることができない。
【0031】そこで、自分の持つマイクが議員から2メ
ートルより遠くなったと感じた時にユーザはマイクに備
え付けられているボタンを押して「誰か続きを録音して
くれないか」という依頼を送信する。後述のように他の
記者が持つ本発明のメディア情報記録装置がこの依頼を
受諾すれば、総体的には記録もれのないレポートができ
る。以上は本発明の第1実施形態の説明であった。
【0032】図4は本発明のメディア記録装置が、本発
明の他のメディア情報記録装置とどのように通信するか
を説明するために示したイメージ図である。上記の説明
では、一つのメディア情報記録装置401は、別のメデ
ィア記録装置402および403に対して直接記録依頼
を送信していたが、このほかにも例えばインターネット
を介して別のメディア情報記録装置に記録依頼を送信し
てもよい。
【0033】一つのメディア情報記録装置404が別の
メディア情報記録装置405および406にある記録依
頼を送信する際、まずこのメディア情報記録装置404
はインターネット406に対して依頼を送信する。この
送信方法の一例としてはWWWページの送受信に一般的
なhttp(hypertext transfer protocol )を用いることが
考えられる。この記録依頼はサーバ407に一旦貯えら
れ、再びインターネット406を経由して別のメディア
情報記録装置405および406に送達される。
【0034】このような構成の場合、依頼を発するメデ
ィア情報記録装置は404でなくサーバ407自身であ
ってもよい。この場合、メディア情報記録装置(サー
バ)407内部に撮影シナリオ109を包含しており、
シナリオにそって次々と撮影依頼をインターネット上に
送信していくことによって、複数のカメラを効果的に用
いた撮影を行うことができる。これが本発明の第2の実
施形態の説明である。
【0035】次に、図5を用いながら本発明のメディア
情報記録装置についてさらに説明を続ける。図5は本発
明のメディア情報記録装置の構成を示すブロック図であ
る。501〜510は図1の101〜110とそれぞれ
同じものであり、説明は省く。また図面のスペースの都
合上、撮影シナリオ109に相当するものは省略した。
【0036】ここでは、運動会の撮影をビデオカメラで
行う場合を例に本発明のメディア情報記録装置の動作を
説明する。撮影状況を示すために図3を参照する。
【0037】ユーザは302であり、自分の子供310
を含む徒競走を撮影している。いままさに子供310は
ユーザ302の前を駆け抜け、図3の状況においてはユ
ーザ302は自分の子供310を正面から撮影すること
ができない。このグラウンドにはトラック309を囲ん
で他のユーザ303〜308がいる。自分の子供が正面
から撮影できなくなったので、ユーザ302は上記の例
で説明したように他のユーザに自分の子供を正面から撮
影するように依頼する。
【0038】しかしながら他のユーザ303〜308の
中には、子供310の撮影には不利な位置にいる者もあ
る。
【0039】依頼対象選択部511は、ユーザのカメラ
操作を分析する。例えばこのユーザ302が他のユーザ
に対して撮影を依頼する意図を意図入力部502で検知
する2秒前からの動作を解析し、画像の大部分が左に流
れていることが分かればカメラを右にパンしていたこと
が分かる。またセンサ502が加速度センサまたはジャ
イロを利用した回転センサである場合には、そのセンサ
の出力からもカメラを右にパンしていたことがわかる。
【0040】カメラを右に動かした結果、他のユーザへ
の撮影依頼の意思表示をしたという場合、このユーザ3
02の関心のある被写体はフレームの右側に存在するも
のと記録意図推測部505は推定する。つぎに記録意図
推定部505は、注目被写体がユーザ302の右側にい
ることを依頼対象選択部511に伝達する。すると依頼
対象選択部511はユーザ302の右側にいる他のユー
ザを選択し、情報記録依頼送信部506およびアンテナ
507を通じて本発明の別のメディア情報記録装置に送
信する。
【0041】ユーザ302の周辺のどの位置に他のユー
ザ303〜308がいるのかが不明な場合、依頼対象選
択部511は例えば以下の方法で依頼対象を選択するこ
とができる。このビデオカメラが記録依頼を送信する部
が赤外線によるデータ通信である場合、ビデオカメラの
両脇に赤外線送信装置を配置することができる。箱型の
本体の一側面にカメラレンズを備えたようなビデオカメ
ラを右手で持つ場合、手のある側の面と、その反対側の
面にそれぞれ赤外線データ通信ポートを配置する。
【0042】このようにユーザ302の右側にいるユー
ザにだけ記録依頼を発したい場合、右側(すなわち右手
指が触れる側)の面に配置した赤外線送信装置だけを駆
動して依頼情報を発信することにより、ユーザ302の
右側にいる別のユーザ303、304、305だけに選
択的に記録依頼を送信することができる。
【0043】また、このグラウンド周辺にいるユーザ3
02〜308の位置関係が判明している場合には、より
簡単にユーザ302の持っている本発明のメディア情報
記録装置は、その右側にあるユーザ303、304、3
05に対して依頼を発することができる。グラウンド周
辺に存在するユーザの位置関係は例えば次のような方法
で検出できる。
【0044】本発明のメディア情報記録装置はセンサ5
01としてGPS(Global Positioning System )を備え
る。すると、数十〜百メートルの精度で自身の緯度経度
が分かる。情報記録依頼送信部506が自身の緯度経度
と自身を特定する情報(装置のシリアル番号など)を一
定時間間隔で送信すれば、各メディア情報記録装置は自
身の周囲にいるメディア情報記録装置を判定することが
できる。
【0045】さらに、以下のような方法でグラウンド内
の各メディア情報記録装置の位置関係を知ることができ
る。例えばグラウンドに超音波発生装置301が4ケ所
備えられている。それぞれの発生装置は固有の番号を同
時に発信している。本発明のメディア情報記録装置のセ
ンサ501が超音波受信器を含んでおり、あらかじめ超
音波発生装置301自体の位置関係が本発明のメディア
情報記録装置に知らされていれば、それぞれの発生装置
から受信した超音波信号の時間差を利用して4つの超音
波発生装置301に対する自身の位置を知ることができ
る。
【0046】このようにして本発明のそれぞれのメディ
ア情報記録装置が自身の位置を記録依頼送信部506か
ら送信すれば、互いに自分のどちらが側にどの距離でど
の記録装置があるかを知ることができる。このようにし
てそれぞれが発している自身の位置情報は、依頼対象情
報受信部512によって受信され、周囲のメディア情報
記録装置の位置関係が計算されている。
【0047】このほか、グラウンドの地中浅くに小型の
無線送信機が数10cm〜数メートル規模の一定間隔で
埋め込まれている場合、センサ501がこの無線送信機
の識別情報を読み取るものを含んでいれば、直接自分自
身のグラウンド内の位置を知ることもできる。いずれに
しても本発明は位置検出の手法によってその特徴が失わ
れるものではない。
【0048】さらに、以下のような方法で注目している
被写体への距離も知ることができるだろう。ビデオカメ
ラは画面中央の被写体に焦点をあわせるために、従来機
でも被写体への距離を測定する機能が搭載されている。
一つの方法は被写体に赤外線や可視光線あるいは超音波
を発射し、その反射時間や強度によって距離を測定する
方法であり、もう一つは画面中央付近での画像の空間解
像度を検査し、高周波の成分が最大になるようにレンズ
光学系を制御する方法である。後者の場合では、フォー
カスがあうように制御されたレンズの焦点距離から被写
体に対する概略の距離が求められる。センサ501が加
速度センサ、ジャイロセンサ、あるいは地磁気センサな
どの方向検出能力を持ったセンサを含んでいれば、この
距離、カメラの方向、そして上記で説明したユーザの位
置から注目被写体の位置も推定することができる。
【0049】注目被写体の位置が推定できれば、その被
写体を撮影するために最も適切な他のユーザを依頼対象
選択部511は選択することができる。この選択基準は
例えば対象被写体のもっとも近くにいるもの、などであ
る。
【0050】依頼を発する対象となる本発明の別のメデ
ィア情報記録装置が選択されると、情報記録依頼送信部
506は、対象となった本発明のメディア情報記録装置
の識別番号を含めて情報記録依頼を発することによっ
て、特定のメディア情報記録装置に宛てた依頼とするこ
とができる。以上が本発明の第3の実施形態の説明であ
る。
【0051】次に、本発明のメディア情報記録装置が依
頼受諾対価決定部を備えた場合について、引き続き図5
を参照しながら説明する。
【0052】ここまでで説明してきたような、相互依存
型の撮影は完全なボランティア(無償貢献)をベースと
して行うことが前提であるが、無償であると必ずしも依
頼に応じてくれる人がいない場合もある。そこで、依頼
に応じた場合には何らかの報酬を与えるという条件で協
力を呼びかけるというのが以下の説明である。
【0053】以下で説明する報酬というのは景品や金銭
を想定しているが、法令で許容される金品の授受の範囲
であれば、とくに報酬の内容について限定するものでは
ない。利用に先立って、ユーザはあらかじめ他のユーザ
が記録依頼に応えてくれた場合の報酬を依頼受諾対価決
定部513に入力しておく。例えばリンゴ1個、ジュー
ス1缶といったものである。
【0054】すると、上記で説明してきたように、情報
記録依頼送信部506が他のユーザに記録依頼を送信す
るにあたって、この依頼受諾対価についての情報もあわ
せて送信する。上記の説明では、あらかじめ報酬を依頼
受諾対価決定部513に規定しておいたが、この対価
(報酬)は、依頼の都度ユーザからの入力によって依頼
受諾対価決定部513で決定してもよい。あるいは、1
度目の依頼で誰も応じない場合、対価の価値を増やす
(例えばリンゴ1個を2個にする)などの方法で、依頼
受諾を促すこともできる。
【0055】このように対価を支払うことによって記録
依頼に応える使用法の場合、上記のように本発明のメデ
ィア情報記録装置が自身の位置などを他のメディア情報
記録装置に送信する際、依頼に応じることができる対価
を併せて送信していてもよい。この場合依頼対象選択部
511は、位置関係などを元に記録依頼を発する対象を
選択するだけでなく、その受諾対価を基準に対象の選択
を行う。例えば、もっとも安価な対価で依頼に応じる対
象に依頼をする(すなわち、入札)などである。以上が
本発明の第4の実施形態の説明である。
【0056】以上のようにして本発明のメディア情報記
録装置は、その一部分を本発明の別のメディア記録装置
に依頼しながらメディア記録を行っていく。この際、ど
のような内容を本発明の別のメディア情報記録装置に依
頼して記録を行ったかを記録することができる。以下で
はこの場合について引き続き図5を参照しながら説明す
る。
【0057】図3を参照しながら上記の運動会の例で説
明したように、自分の子供310を正面から撮影できな
くなったユーザ302は、自分の右側にいる他のメディ
ア情報記録装置(ビデオカメラ)に撮影を依頼した。こ
のとき、情報記録依頼状況記録部514は、ビデオテー
プ中のどの場面に引き続く場面を他に撮影依頼したか
を、記録メディア510に記録する。この場合の記録メ
ディア510は、ビデオ映像そのものが記録されている
テープに情報重畳することによって、映像と同じ媒体で
あってもよいし、映像とは別の、半導体メモリ素子など
であってもよい。
【0058】この情報記録依頼状況記録は、例えば以下
のようなものである。この例で、自分の子供をついに追
いきれなくなって依頼を発した場合、その直前のビデオ
テープの時間位置(タイムコード)が「00:34:17.29 」
であったとする。すると情報記録依頼状況記録部514
は例えばタイムコード「00:34:17.29 」と依頼発信日時
「2001/10/07, 11:02:37」とを合わせて記録メディア5
10に出力し、記録する。以上が第5の実施例に係る本
発明の実施形態の説明である。また本発明のメディア情
報記録装置が、後述するように本発明の別のメディア情
報記録装置が発した依頼受諾信号を受信することができ
る場合には、情報記録依頼状況記録部514は上記のよ
うに依頼を発したことだけを記録するのではなく、その
依頼が受諾されたことと、それを受諾した本発明の別の
メディア情報記録装置がどれであるかを特定する情報と
を記録メディア510に併せて記録する。以上が本発明
の第6の実施形態の説明である。
【0059】次に、本発明のメディア情報記録装置が上
記のようにして本発明の他のメディア情報記録装置から
送信された記録依頼を受信するようなものである場合に
ついて、図6を用いながら説明をする。図6は本発明の
メディア情報記録装置の構成を示すブロック図である。
601〜610は図1の101〜110とそれぞれ同じ
ものであり、説明は省く。また図面のスペースの都合
上、撮影シナリオ109に相当するものは省略した。以
下では上記と同様に本発明のメディア情報記録装置がビ
デオカメラである場合を例にして説明する。
【0060】本発明のビデオカメラが別のビデオカメラ
からの記録依頼を受信する状態であるとき、情報記録依
頼受信部606はアンテナ607からその依頼内容など
の情報を受信する。この依頼情報とは、図2を用いてす
でに説明したように、例えば別のビデオカメラがとらえ
た画像フレーム中で、このビデオカメラに録画してほし
い一部分をマークして、もとの画像フレームと併せて送
信した画像データなどである。あるいは、同様にすでに
説明したように、「上手の女の子」といった言語による
指示でもよい。
【0061】情報記録依頼受信部606は、依頼情報を
依頼受諾決定部605に伝達し、依頼受諾決定部605
は本機が依頼を受諾することができるかどうかを判断す
る。この判断方法は例えば以下のようなものである。依
頼受諾決定部はつねにメディア入力部604からの画像
データを解析しており、別のビデオカメラから依頼され
たオブジェクト(人物や物体)が本機のとらえているフ
レーム中に存在しているかどうかを判定する。
【0062】これは例えば画像認識によって、本機の画
像フレーム中で、図2の撮影依頼フレーム205と最も
類似する部分を探索し、その類似度が規定の値以上であ
った場合に依頼オブジェクト存在と判定するなど既知の
方法で実現できる。
【0063】このようにして類似度が規定値以上であっ
た場合で、かつ本機自身が所有者のための録画中でない
場合、かつ本機がすでに他のビデオカメラからの依頼に
応じて撮影を実行中でない場合には、この依頼による録
画を自動的に開始する、という指示があらかじめユーザ
によってなされていた場合、この時点、すなわち類似度
が一定値以上であった時点で依頼受諾決定部605は依
頼を受諾と決定し、記録制御部608を制御して録画を
開始する。
【0064】このとき、もし依頼されたオブジェクトを
含む撮影範囲が、本機がとらえている画像の一部である
場合、依頼受諾決定部605は記録制御部608を通じ
てズーム(拡大)などを行い、ユーザの操作を要求する
ことなく外部から依頼された画像を撮影してもよい。
【0065】このようにして他機からの依頼を受諾し、
録画を開始した場合、あるいは依頼を受諾しなかった場
合には依頼受諾可否返信部612から、その依頼受諾可
否判定結果を、依頼を発信した他機に返信する。この返
信は、依頼の受諾可否を決定した時点で行ってもよく、
あるいは受諾を決定して録画を開始した時点でもよい
し、さらに依頼通りの録画を完了した場合、あるいは依
頼通りの録画遂行が途中で不可能になった場合などでも
よい。または、ここに例示した複数のタイミングで返信
を行ってもよい。以上が本発明の第7の実施形態の説明
である。
【0066】上記は本発明のメディア情報記録装置が、
外部からの記録依頼に対するユーザの個別の受諾可否を
問いかけることなく、依頼受諾の可否を決定する場合に
ついて説明したが、情報記録依頼受信部606が依頼を
受信した時点で依頼受諾決定部605の判断によりユー
ザに対して判定を促す方法でもよい。この場合について
説明する。
【0067】依頼受諾決定部605は、この依頼に対す
る受諾可否の決定をユーザにゆだねることを判定する。
ユーザにゆだねるかどうかの判断基準は、たとえば依頼
があった場合にはすべての場合でユーザの判断をあお
ぐ、ということでもよく、あるいは、上記で説明した類
似度が一定値以上、あるいは一定値以下である場合に限
定してもよい。類似度が一定値以下である場合にユーザ
の判断をあおぐケースの例としては、現在本機がとらえ
ている画像中では依頼に応える撮影をそのままで行うの
が不可能な場合があり、この場合には、ユーザはユーザ
自身の操作および動作によってカメラを依頼に応えたア
ングルで捕らえるようにしなければいけない。
【0068】つまり、現在のフレーム内には依頼された
被写体が写っておらず、カメラを意識的にパンさせるな
どの動作が必要になる。したがって、ユーザがわざわざ
自分の体を動かして依頼に応えるかどうかは、ユーザ自
身に判断させるのが適切である。
【0069】このとき、依頼受諾決定部605は情報記
録依頼提示部613に働きかけ、メディア提示部603
から依頼が受信された旨を提示し、ユーザからの操作を
待つ。この提示は、たとえばビューファインダー内で図
2と同様の画面を表示してもよいし、ブザーをならした
り、バイブレーターの振動によって伝えたり、あるいは
音声によって「舞台右側の女の子のアップを撮ってくれ
ませんか?」などと伝えてもよい。もし受信した記録依
頼に上記ですでに説明したような、依頼に応じた場合の
対価についての情報が含まれている場合、この依頼受諾
対価についての情報も含めた提示情報を情報記録依頼提
示部613が作成し、メディア提示部603から提示し
てもよい。
【0070】このようにすると、ユーザが依頼を受諾す
るかどうかを判断するための材料が増す。この後、依頼
受諾決定部605はこの依頼に対するユーザの応答が意
図入力部602から入力されるのを感知し、受諾可否の
ユーザ意図を理解した上で上記の説明と同様に録画を開
始したり、受諾可否を返信したりする。以上が本発明の
第8の実施形態の説明である。
【0071】ここまでの説明では、録画の終了したテー
プのどの位置に所有者の意図による録画がなされ、どの
位置に外部からの依頼による録画がなされているかをシ
ステムは感知しなかった。このような構成でも、あとか
らユーザがテープに記録した映像自体を見れば、どれが
自分の意図による録画で、どれがそうでないかは判定で
きるので、本発明の特徴は損なわれない。しかしながら
本発明のメディア情報記録装置が情報記録依頼受諾状況
記録部を備え、記録メディア上のどの記録が自身のため
のもので、どの記録が他人のためのものかが自動的に記
録されていると、使いやすさはさらに向上する。以下で
はこの場合について説明する。
【0072】すでに図3を参照しながら運動会の例を再
利用して説明する。ここでは本機が305であり、本機
に依頼を発した他機を302とする。自分の子供310
を正面から撮影できなくなった他機のユーザ302は、
自分の右側にいる他のメディア情報記録装置(ビデオカ
メラ)に撮影を依頼し、本機305がその依頼を受諾し
た。
【0073】このとき、情報記録依頼受諾状況記録部6
14は、ビデオテープ中のどの場面に引き続く場面が他
からの撮影依頼によるものであったかを、記録メディア
610に記録する。この場合の記録メディア610は、
ビデオ映像そのものが記録されているテープに情報重畳
することによって、映像と同じ媒体であってもよいし、
映像とは別の、半導体メモリ素子などであってもよい。
【0074】この情報記録依頼状況記録は、例えば以下
のようなものである。上記の例で、依頼を受ける直前の
ビデオテープの時間位置(タイムコード)が「00:34:1
7.29」であったとする。すると情報記録依頼受諾状況記
録部614は例えばタイムコード「00:34:17.29 」と依
頼受諾日時「2001/10/07,11:02:37 」とを合わせて記録
メディア610に出力し、記録する。
【0075】撮影が終了した後、依頼を発したメディア
情報記録装置によって記録されている依頼発信日時と、
依頼を受諾したメディア情報記録装置によって記録され
ている依頼受諾日時の合致を手作業、あるいは両装置を
接続して電子的に行うことによって、依頼発信側のどの
場面に引き続く依頼撮影が、依頼受諾側のどの場面に引
き続いて行われ録画されているかを決定することができ
る。以上が本発明の第9の実施形態の説明である。
【0076】また記録依頼を発した本発明の別のメディ
ア情報記録装置が自身の固有識別番号などを記録依頼と
併せて発信している場合、情報記録依頼受諾状況記録部
614は上記のように依頼を受諾したことだけを記録す
るのではなく、その依頼を発信した本発明の別のメディ
ア情報記録装置がどれであるかを特定する情報とを記録
メディア610に併せて記録する。
【0077】このようにすることによって、すでに説明
したような、依頼発信側、依頼受諾側の記録メディア上
での対応関係をとることがより容易になる。以上が本発
明の第10の実施形態の説明である。
【0078】この説明では主にビデオカメラを例に本発
明の実施形態を説明したが、本発明のメディア情報記録
装置は音声レコーダーでもよい。この場合、既出の例の
ように、移動する人物に対するインタビューを、本発明
の音声レコーダーを持った移動しない複数のユーザによ
って行うような使い方がなされる。
【0079】最後に、本発明のメディア情報記録装置の
動作を図7および図8のフローチャートを参照しながら
再度説明する。図7は第1から第6実施形態のメディア
情報記録装置の動作を説明するフローチャートである。
【0080】本発明のメディア情報記録装置は、自身の
周囲に記録依頼を発する対象の候補となる本発明のメデ
ィア情報記録装置が存在するかどうかという情報を受信
している(S701)。なお、このステップS701は
第3の実施形態のメディア情報記録装置に係るものであ
る。本機が撮影中である場合(S702)、ユーザによ
る記録の意図を推定する(S703)。
【0081】ここでいう記録の意図とは、ビデオカメラ
であればフレーム中の特定の被写体を主たる登場人物と
して撮りたい、ということであったり、この風景を別の
角度から撮影したいといったことであったりする。ある
いは、本機が自動的に意図を理解するのではなく、ユー
ザからの入力を受け付けて明示的に意図を確定させても
よい。
【0082】ユーザによる記録意図を推定した結果、本
機ではなく他機に記録を依頼すべきであると判断され
た、あるいはユーザによる他機への依頼意図入力を受け
付けた場合(S704)、引き続き依頼送信のための処
理を行う。記録依頼の意図が認められない場合はS70
1に戻る。
【0083】依頼送信を行う場合、まず、この依頼に応
じた場合の対価を決定する(S705)。この対価は、
あらかじめ設定しておいたものでもよいし、依頼を行う
都度、ユーザに入力を促してもよい。なお、このステッ
プS705は請求項4にかかるものである。
【0084】次に依頼内容に応じて、その依頼を発する
対象とすべき本発明の別のメディア記録装置を選択する
(S706)。このとき、もしS701によって本機の
周囲のメディア情報記録装置の位置関係などが既知であ
る場合には、それを判断材料に加えてもよい。なお、こ
のステップS706は第3の実施形態に係るものであ
る。
【0085】次に、依頼内容を情報記録依頼送信部を通
じて他機に送信し(S707)、依頼を送信した旨を記
録メディアに記録する(S708)。なお、このステッ
プS708は請求項5ならびに請求項6に係るものであ
る。このステップS708においては、本機が発した記
録依頼を受信した他機を特定する情報が分かっている場
合には、その他機特定情報をも併せて記録メディアに記
録する。ここまでのステップを行ったあと、本発明のメ
ディア情報記録装置の処理はS701に戻る。
【0086】図8は第7から第10の実施形態のメディ
ア情報記録装置の動作を説明するフローチャートであ
る。
【0087】本発明のメディア情報記録装置が他機から
の記録依頼を受信するモードである場合で(S80
1)、かつ、他機からの記録依頼を実際に受信した場合
(S802)、本機のユーザに対して、他機からの記録
依頼を受信した旨通知する(S803)、もし他機から
の記録依頼に応じて記録を行った際の対価に関する情報
が含まれている場合、ステップS803においてこの対
価情報も併せて通知してよい。なお、このステップS8
03は第8の実施形態に係るものである。
【0088】次に、本発明のメディア情報記録装置は受
信したこの記録依頼に応じるかどうかを決定する(S8
04)。この決定の根拠は、すでに本機が自己のユーザ
のため、あるいは他機の依頼によって情報記録を行って
いないことや、あらかじめユーザによってすべての依頼
を拒絶するように設定されてない、といった条件や、現
在本機がとらえている情報内容から自動、あるいは容易
な操作で依頼に応えた情報記録ができるかどうか、とい
った条件が勘案される。また、本発明のメディア情報記
録装置によって完全に自動で依頼受諾の可否を決定する
のではなく、前ステップS803でユーザに依頼受信を
提示した上で、ユーザ自身の判断による選択入力を受け
付け、それによって依頼受諾の可否を決定してもよい。
【0089】ここでもし依頼を拒絶するという決定がな
された場合(S805)、本機は依頼を拒絶する旨、依
頼を送信した他機に対して返信し(S806)、S80
1に戻る。依頼を受諾して他機のための記録を請け負う
場合、依頼を受諾する旨依頼を送信した他機に対して返
信し(S807)、以下のような依頼記録を行う。
【0090】本発明のメディア情報記録装置は、依頼通
りに、あるいは依頼に最も近いように情報記録が行える
よう、本機自体を制御して調整を行ったり、あるいは本
機のユーザに調整を要請したりしながら、依頼に基づく
情報記録を行う(S808)。この情報記録は依頼情報
に含まれていた終了条件に達するまで、あるいは本機の
ユーザによって依頼記録中止が指示されるまで続けられ
る(S809)。この依頼記録終了条件とは、例えば単
純に「10秒間」であるとか、「注目被写体を本機によ
って追いきれなくなるまで」などといったものである。
【0091】また、本願発明の実施例における処理をコ
ンピュータで実行可能なプログラムで実現し、このプロ
グラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体として
実現することも可能である。
【0092】なお、本願発明における記憶媒体として
は、磁気ディスク、フレキシブルディスク、ハードディ
スク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,DVD
等)、光磁気ディスク(MO等)、半導体メモリ等、プ
ログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能
な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であっ
てもよい。
【0093】また、記憶媒体からコンピュータにインス
トールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上
で稼動しているOS(オペレーションシステム)や、デ
ータベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドル
ウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部
を実行してもよい。
【0094】さらに、本願発明における記憶媒体は、コ
ンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインター
ネット等により伝送されたプログラムをダウンロードし
て記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0095】また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒
体から本実施形態における処理が実行される場合も、本
発明における記憶媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構
成であってもよい。
【0096】なお、本願発明におけるコンピュータは、
記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態
における各処理を実行するものであって、パソコン等の
1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続され
たシステム等の何れの構成であってもよい。
【0097】また、本願発明におけるコンピュータと
は、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処
理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本願発
明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称して
いる。
【0098】
【発明の効果】以上のように、本発明によればビデオカ
メラや音声レコーダーといったメディア記録装置が、運
動会や学芸会などの一定空間内に複数存在する場合、互
いに協力しあってメディア記録、すなわち撮影や録音が
容易にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るメディア情報記録装
置の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の画面表示を示すイメージ図。
【図3】本発明の一実施形態に係る使用状態を説明する
ためのイメージ図。
【図4】本発明の一実施形態に係る使用状態を説明する
ためのイメージ図。
【図5】本発明の一実施形態に係るメディア情報記録装
置の構成を示すブロック図。
【図6】本発明の一実施形態に係るメディア情報記録装
置の構成を示すブロック図。
【図7】本発明の動作手順を示すフローチャート。
【図8】本発明の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
101…センサ 102…意図入力部 103…メディア提示部 104…メディア入力部 105…記録意図推測部 106…情報記録依頼送信部 107…アンテナ 108…記録制御部 109…撮影シナリオ 110…記録メディア 501…センサ 502…意図入力部 503…メディア提示部 504…メディア入力部 505…記録意図推測部 506…情報記録依頼送信部 507…アンテナ 508…記録制御部 509…撮影シナリオ 510…記録メディア 511…依頼対象選択部 512…依頼対象情報受信部 513…依頼受諾対価決定部 514…情報記録依頼状況記録部 601…センサ 602…意図入力部 603…メディア提示部 604…メディア入力部 605…記録意図推測部 606…情報記録依頼送信部 607…アンテナ 608…記録制御部 609…撮影シナリオ 610…記録メディア 612…依頼受諾可否返信部 613…情報記録依頼提示部 614…情報記録依頼受諾状況記録部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動画像,静止画像,音声のうち少なくとも
    一つを含むメディア情報を記録するメディア情報記録装
    置であって、 利用者が記録しようとしている記録意図を推測する記録
    意図推測手段と、 一または複数の別のメディア情報記録装置に対して推測
    された前記記録意図に基づいた情報記録を依頼する情報
    記録依頼送信手段と、を備えたことを特徴とするメディ
    ア情報記録装置。
  2. 【請求項2】前記情報記録依頼送信手段は、一または複
    数の別のメディア情報記録装置への情報記録依頼を仲介
    する情報記録依頼制御端末に対して情報記録依頼を送信
    することを特徴とする請求項1記載のメディア情報記録
    装置。
  3. 【請求項3】一または複数の別のメディア情報記録装置
    のうち、推測された前記記録意図を実現するのに最も適
    切な一または複数の別のメディア情報記録装置を選択す
    る依頼対象選択手段を備え、 前記情報記録依頼送信手段は、選択された前記依頼対象
    である一または複数の別のメディア情報記録装置に対し
    て推測された前記記録意図に基づいた情報記録を依頼す
    ることを特徴とする請求項1または2いずれか記載のメ
    ディア情報記録装置。
  4. 【請求項4】推測された前記記録意図に基づいた情報記
    録を別のメディア情報記録装置に対して依頼するに際
    し、別のメディア情報記録装置が依頼に応じて情報記録
    を行った場合の対価を決定する依頼受諾対価決定手段を
    備え、 前記情報記録依頼送信手段は前記依頼受諾対価情報を前
    記情報記録依頼とともに送信することを特徴とする請求
    項1乃至3いずれか記載のメディア情報記録装置。
  5. 【請求項5】別のメディア情報記録装置に依頼した情報
    記録依頼状況を該メディア情報記録装置が記録する情報
    と関連づけて記録する情報記録依頼状況記録手段を備え
    ることを特徴とする請求項1乃至4いずれか記載のメデ
    ィア情報記録装置。
  6. 【請求項6】前記情報記録依頼状況記録手段は、前記情
    報記録依頼を受諾した別のメディア記録装置を特定する
    情報をも記録することを特徴とする請求項5記載のメデ
    ィア情報記録装置。
  7. 【請求項7】動画像、静止画像、音声のうち少なくとも
    一つを含むメディアを記録するメディア記録装置であっ
    て、 別のメディア情報記録装置が該メディア情報記録装置の
    利用者の記録意図を実現するために送信した情報記録依
    頼を受信する情報記録依頼受信手段と、 受信した前記情報記録依頼に応じた情報記録の可否を決
    定する依頼受諾決定手段と、 決定した前記依頼受諾の可否を、前記情報記録依頼を送
    信した別のメディア記録装置へ返信する依頼受諾可否返
    信手段と、を備えたことを特徴とするメディア情報記録
    装置。
  8. 【請求項8】受信した前記情報記録依頼をメディア情報
    記録装置の利用者に対して提示する情報記録依頼提示手
    段を備えたことを特徴とする請求項7記載のメディア情
    報記録装置。
  9. 【請求項9】別のメディア情報記録装置から依頼され受
    諾した情報記録依頼受諾状況を該メディア記録装置が記
    録する情報と関連づけて記録する情報記録依頼受諾状況
    記録手段を備えることを特徴とする請求項7乃至8いず
    れか記載のメディア情報記録装置。
  10. 【請求項10】前記情報記録依頼受諾状況記録手段は、
    該情報記録依頼を送信した別のメディア情報記録装置を
    特定する情報も記録することを特徴とする請求項5記載
    のメディア情報記録装置。
  11. 【請求項11】動画像,静止画像,音声のうち少なくと
    も一つを含むメディア情報を記録するメディア情報記録
    方法であって、 利用者が記録しようとしている記録意図を推測し、 一または複数の別のメディア情報記録装置に対して推測
    された前記記録意図に基づいた情報記録を情報記録依頼
    送信手段を介して依頼することを特徴とするメディア情
    報記録方法。
  12. 【請求項12】動画像、静止画像、音声のうち少なくと
    も一つを含むメディアを記録するメディア記録方法であ
    って、 別のメディア情報記録装置が該メディア情報記録装置の
    利用者の記録意図を実現するために送信した情報記録依
    頼を情報記録依頼受信手段を介して受信し、 受信した前記情報記録依頼に応じた情報記録の可否を決
    定し、 決定した前記依頼受諾の可否を、前記情報記録依頼を送
    信した別のメディア記録装置へ依頼受諾可否返信手段に
    て返信することを特徴とするメディア情報記録方法。
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