JP2003283416A - 緊急通信システムおよび携帯端末 - Google Patents

緊急通信システムおよび携帯端末

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JP2003283416A
JP2003283416A JP2002084344A JP2002084344A JP2003283416A JP 2003283416 A JP2003283416 A JP 2003283416A JP 2002084344 A JP2002084344 A JP 2002084344A JP 2002084344 A JP2002084344 A JP 2002084344A JP 2003283416 A JP2003283416 A JP 2003283416A
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emergency
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mobile phone
transmission
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JP2002084344A
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Kazukiro Adachi
和広 安達
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局からの電波が届かない場所にいる携帯
電話機が緊急情報を基地局へ送信できるようにする。 【解決手段】 基地局1およびA携帯電話機3とB携帯
電話機4は、基地局1が送信するフレーム情報に基づい
て送信モードと受信モードとを繰り返している。通常の
携帯通信においては、基地局1の送受信モードと携帯電
話機3および4の送受信モードとは送受信のタイミング
が反対になっている。基地局1の通信エリア外にあるA
携帯電話機3が緊急情報を送信するときは、自己の送信
タイミングを基地局1の送信タイミングと同じにする。
これによって、B携帯電話機4は、基地局1からの受信
方法と同じ受信方法でA携帯電話機3からの緊急情報を
受信する。B携帯電話機4はA携帯電話機3から受信し
た緊急情報を基地局1へ送信する。このようにして、A
携帯電話機3から基地局1へ緊急情報が伝送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緊急情報を基地局
に送信できる機能を備えた携帯電話機やPDAなどの携
帯端末に関するものである。より詳細には、緊急時や災
害時などにおいて、基地局からの電波が届かない場所に
いる携帯端末が他の携帯端末を介して緊急情報を基地局
に送信する緊急通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、緊急時や災害時などにおい
て、基地局と携帯電話機との間で通信が行える携帯電話
機や緊急通信システムが種々報告されている。たとえ
ば、特開2000-50359号公報には、交換局が破損した場合
に、破損した交換局をバイパスして、隣接する基地局間
を中継して信号を転送することにより携帯電話機と電話
公衆網とを接続し、確実に通信が行えるようにした技術
が開示されている。また、特開2001-127693号公報に
は、携帯電話機の内部に中継機能を備えることにより、
基地局からの電波を受信できない位置にいる携帯電話機
でも通信ができる携帯電話機の技術が開示されている。
この技術によれば、アンテナから受信した信号と携帯電
話機が送信する信号とを分別したり混合したりする分別
/混合器と、分別/混合器によって分別された信号にト
ーン信号が含まれているか否かを検出するトーン検出器
とを設けて中継機能を実現し、基地局からの電波を受信
できない位置にいる携帯電話機が、基地局から電波を受
信できる位置にいる携帯電話機を介して通信できるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
特開2000-50359号公報の技術は、該当する携帯電話機が
基地局の通信エリア内にいる場合に災害交換局をバイパ
スして通信を確保するものであって、基地局からの電波
が届かないところにある携帯電話機の通信を保証するも
のではない。また、後者の特開2001-127693号公報の技
術は、分別/混合器とトーン検出器とを備えていて、ト
ーン検出器が、分別/混合器で分別された信号にトーン
信号が含まれていることを検出した場合に中継機能を働
かせ、緊急時において携帯電話機相互間で電波の中継を
行っている。つまり、中継機能は緊急時のみに使用する
可能性が高い機能であるにも関わらず、この中継機能を
働かせるための分別/混合器やトーン検出器を常時作動
させておかなければならない。このため、携帯電話機の
通常の使用状態において無駄な電力を消費することとな
り、結果的に電池の消耗を増大させることになる。
【0004】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、緊急時や災害時などに
おいて、基地局からの電波が届かない場所にいても通信
を行うことのできる携帯端末、およびこの携帯端末を用
いて緊急通信を行う緊急通信システムを提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の緊急通信システムは、第1の携帯端末が
基地局からの電波が届かない通信エリア外に存在してい
るとき、基地局の通信エリア内に存在する第2の携帯端
末を介して該基地局へ緊急情報を伝送する緊急通信シス
テムにおいて、第1の携帯端末は、自携帯端末が基地局
へ電波の届く通信エリア内に存在するか否かを検出し、
該通信エリア内に存在しないときに基地局非検出情報を
出力する基地局検出手段と、緊急情報を送信するための
起動信号である緊急信号を出力する緊急事態発生手段
と、基地局非検出情報と緊急信号とに基づいて、緊急制
御信号を発生させる緊急制御信号発生手段と、その緊急
制御信号発生手段からの緊急制御信号に基づいて自携帯
端末の送信方法を基地局の送信方法と同一にする送受信
モード切替手段と、送受信モード切替手段からの指示に
基づいて基地局と同一の送信方法によって第2の携帯端
末へ緊急情報の送信を行う送信手段とを備え、第2の携
帯端末は、第1の携帯端末からの緊急情報を受信すると
その緊急情報を基地局に中継することを特徴とする。
【0006】また、本発明の緊急通信システムの通信方
式はTDMA方式であって、緊急事態発生手段が起動さ
れたときに、緊急制御信号発生手段が緊急制御信号を発
生し、その緊急制御信号に基づいて、送受信モード切替
手段が第1の携帯端末の送受信タイミングを基地局の送
受信タイミングに同期させることを特徴とする。
【0007】また、本発明の緊急通信システムの通信方
式はCDMA方式であって、緊急事態発生手段が起動さ
れたときに、緊急制御信号発生手段が緊急制御信号を発
生し、その緊急制御信号に基づいて、送受信モード切替
手段が第1の携帯端末の送信周波数帯を基地局の送信周
波数帯と同一にすることを特徴とする。
【0008】また、本発明の緊急通信システムは、第1
の携帯端末が送信する緊急情報には位置情報が含まれ、
該位置情報は、GPS機能によってGPS衛星から取得
されるGPS情報であることを特徴とする。
【0009】また、本発明の緊急通信システムにおける
位置情報は、GPS情報の他に、さらに、基地局からの
電波が届かなくなる直前に接続されていた基地局のI
D、基地局相互間をハンドオーバした際の基地局のID
と電界強度とを含む基地局情報、位置情報提供サービス
として基地局から提供されている位置情報等が含まれ
る。
【0010】また、本発明は、携帯端末が基地局からの
電波が届かない通信エリア外に存在しているとき、基地
局の通信エリア内に存在する他の携帯端末を介して該基
地局へ緊急情報を伝送する携帯端末において、自携帯端
末が基地局へ電波の届く通信エリア内に存在するか否か
を検出し、該通信エリア内に存在しないときに基地局非
検出情報を出力する基地局検出手段と、緊急情報を送信
するための起動信号である緊急信号を出力する緊急事態
発生手段と、基地局非検出情報と緊急信号とに基づい
て、緊急制御信号を発生させる緊急制御信号発生手段
と、緊急制御信号発生手段からの緊急制御信号に基づい
て自携帯端末の送信方法を基地局の送信方法と同一にす
る送受信モード切替手段と、送受信モード切替手段から
の指示に基づいて基地局と同一の送信方法によって他の
携帯端末へ緊急情報の送信を行う送信手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0011】また、本発明の携帯端末の通信方式はTD
MA方式であって、緊急事態発生手段が起動されたとき
に、緊急制御信号発生手段が緊急制御信号を発生し、そ
の緊急制御信号に基づいて、送受信モード切替手段が自
携帯端末の送受信タイミングを基地局の送受信タイミン
グに同期させることを特徴とする。
【0012】また、本発明の携帯端末の通信方式はCD
MA方式であって、緊急事態発生手段が起動されたとき
に、緊急制御信号発生手段が緊急制御信号を発生し、そ
の緊急制御信号に基づいて、送受信モード切替手段が携
帯端末の送信周波数帯を基地局の送信周波数帯と同一に
することを特徴とする。
【0013】また、本発明の携帯端末においては、自携
帯端末が送信する緊急情報には位置情報が含まれ、該位
置情報は、GPS衛星から取得されるGPS情報である
ことを特徴とする。
【0014】また、本発明の携帯端末の位置情報は、G
PS情報の他に、さらに、基地局からの電波が届かなく
なる直前に接続されていた基地局のID、基地局相互間
をハンドオーバした際の、基地局のIDと電界強度とを
含む基地局情報、位置情報提供サービスとして基地局か
ら提供されている位置情報の何れかによって取得される
ことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明における携帯端末に
ついて、携帯電話機を例にしてその実施の形態を詳細に
説明するが、先ず、緊急時において携帯電話機が行う緊
急情報の通信モードについて述べる。通常、災害、遭難
または迷子などの緊急連絡時においては、携帯電話機で
特定の操作を行うことによって携帯電話機から緊急情報
を送信している。緊急情報には、ユーザを特定するため
のユーザ情報、携帯電話機の電話番号/端末番号、現在
位置もしくは最後に情報を取得した位置に関する位置情
報、またはケガの程度、埋没・遭難状況もしくは意識の
有無などの緊急度合情報などがある。
【0016】図1は、第1の緊急情報通信モードで、携帯
電話機が基地局からの電波を受信できる場所にいる場合
の概念図である。第1の緊急情報通信モードは、携帯電
話機2が基地局1からの電波を受信できる場所におり、
基地局1は携帯電話機2の通信エリアをカバーしている
場合である。この場合は、携帯電話機2は通常の通信方
法によって基地局1へ緊急情報の送信を行うことができ
る。
【0017】図2は、第2の緊急情報通信モードで、携
帯電話機が送信電力を最大にして基地局に緊急情報を送
信する場合の概念図である。第2の緊急情報通信モード
は、携帯電話機2は基地局1の通信エリア外にいて、基
地局1から電波を受信できない場所にいるが、携帯電話
機の電力を最大送信電力にすれば基地局1に送信電波が
届く場合である。この場合、緊急情報の送信時には、携
帯電話機2は送信電力を最大にし、基地局1が電波を送
信する場合の送信方法と同じ送信方法で携帯電話機2か
ら基地局1へ緊急情報を送信する。
【0018】図3は、第3の緊急情報通信モードで、他
の携帯電話機を介して緊急情報を基地局に送信する場合
の概念図である。第3の緊急情報通信モードにおいて
は、B携帯電話機4は基地局1の通信エリア内にあり基
地局1に送信電波が届く場所にいるが、A携帯電話機3
は基地局1の通信エリア外であり基地局1には送信電波
が届かない場所にいる場合である。なお、A携帯電話機
3とB携帯電話機4は相互に送信電波が届く範囲内にい
る。
【0019】第3の緊急情報通信モードの場合は、A携
帯電話機3が緊急情報を送信するためのボタン(以下、
緊急ボタンという)を押すと、A携帯電話機3の送信モ
ードが基地局1の送信モードと同期するモードに切り替
わる。したがって、A携帯電話機3は送信モードにおい
てB携帯電話機4へ緊急情報を送信し、さらに、B携帯
電話機4はリピ−ト機能によって、A携帯電話機3から
受信した緊急情報を図3に示すように通常の通信方法に
よって基地局1へ送信する。
【0020】つまり、A携帯電話機3は、緊急ボタンを
押すことによって基地局1と同じ送信モードに切替えて
B携帯電話機4へ緊急情報を送信し、B携帯電話機4は
通常の送信方法によって基地局1へ緊急情報を送信して
いるので、前述の従来技術のようにA携帯電話機3やB
携帯電話機4内に分別/混合器やトーン検出器を設ける
必要はない。また、B携帯電話機4は基地局1から受信
する通常の通信情報とA携帯電話機3から受信する緊急
情報とを区別する機能を備えていればよい。このように
して、A携帯電話機3からB携帯電話機4に緊急情報を
送信することによって、基地局からの電波が届かない場
所にいるA携帯電話機3でも基地局1まで緊急情報を送
信することができる。
【0021】なお、B携帯電話機4が基地局1から情報
を受信している時間帯に、A携帯電話機3からB携帯電
話機4へ緊急情報を送信した場合は、緊急情報を優先受
信させるような割り込み機能を設けておけばよい。もち
ろん、B携帯電話機4が基地局1からの情報を受信して
いる時間帯にはB携帯電話機4が緊急情報を受信できな
いようにすることもできる。いずれにしても、B携帯電
話機4は、基地局1からの情報とA携帯電話機3からの
緊急情報が同時に受信されないようになっている。
【0022】次に、A携帯電話機3がB携帯電話機4を
介して基地局へ緊急情報を送信する実施の形態を詳細に
説明する。なお、携帯電話機の伝送方式には、おもに、
TDMA(Time Division Multiple Access:時分割多
元接続)方式とCDMA(Code Division Multiple Acc
ess:符号分割多元接続)方式とがあるが、それぞれの
伝送方式によって緊急情報の送受信方法が異なるので両
者を個別に説明する。
【0023】先ず、TDMA方式による緊急情報の送受
信方法について説明する。図4は、本発明の携帯電話機
がTDMA方式によって緊急情報を送受信するための各
部波形図である。前述の図3に示すように、A携帯電話
機3からB携帯電話機4を経由して基地局1へ緊急情報
を送信する場合について説明する。図4に示すように、
基地局1が一定時間間隔のフレーム情報を出力すると、
基地局1はフレーム情報に同期して送信モード(Tx)
と受信モード(Rx)とを交互に繰り返す。
【0024】一方、B携帯電話機4およびA携帯電話機
3は、フレーム情報に同期して、基地局1とは反対の受
信モード(Rx)と送信モード(Tx)とを交互に繰り
返す。このとき、基地局1の通信エリア外にあるA携帯
電話機3の緊急ボタンが押されると、図4の「モード変
更後のA携帯電話機」の波形に示すように、A携帯電話
機3の送受信モードは基地局1の送受信モードと同じ送
受信モードに変更される。つまり、A携帯電話機3の緊
急ボタンが押されると、これまでB携帯電話機4と同じ
受信モード(Rx)であったA携帯電話機3のフレーム
期間が、基地局1と同じ送信モード(Tx)に変更さ
れ、以降、A携帯電話機3は基地局1と同じ送受信モー
ドを繰り返す。
【0025】これによって、A携帯電話機3は、基地局
1と同じ送信モード(Tx)のときに、緊急情報に対し
て、位置情報およびA携帯電話機3の電話番号や端末I
Dなどを含む端末情報などを付加してB携帯電話機4へ
送信する。B携帯電話機4は基地局1からの受信タイミ
ングと同じ受信タイミングでA携帯電話機3からの緊急
情報、位置情報および端末情報を受信することができ
る。したがって、A携帯電話機3は、B携帯電話機4を
介して緊急情報を基地局に送信することができる。な
お、このとき、A携帯電話機3からの緊急情報、位置情
報および端末情報は、通信エリア外にある基地局1へは
直接的には届くことはない。
【0026】次に、TDMA方式によって緊急情報通信
を実現する携帯電話機の回路について説明する。図5
は、本発明の携帯電話機がTDMA方式によって緊急情
報通信を実現する回路のブロック図である。図1におけ
る回路は、携帯電話機が基地局1からの電波が届く位置
にいるか否かを検出し、基地局1からの電波が届く位置
にいないときは基地局非検出情報を出力する基地局検出
部11と、緊急情報を送信するための起動信号である緊
急信号を出力する緊急ボタン12と、基地局非検出情報
と緊急信号とを受信し、緊急制御信号を送受信モード切
替信号発生部14へ送信する緊急制御信号発生部15
と、緊急制御信号発生部15からの緊急制御信号を受領
したときに、緊急情報と位置情報とに基づいて生成され
た緊急/位置情報を送信部17へ出力するデータ処理部
13と、基地局1からアンテナ18を介して受信したフ
レーム情報に基づいて受信部と送信部とを交互に切替え
る送受信モード切替信号発生部14と、各種情報を受信
する受信部16と、各種情報を送信する送信部17と、
送信部からの信号および受信部への信号を送受信するア
ンテナ18とによって構成されている。
【0027】次に、図5に示すTDMA方式に適用され
るブロック回路の動作について、図3および図4を参照
しながら説明する。ここで、図5に示すブロック回路の
携帯電話機は、基地局1からの電波が届かない位置(通
信エリア外)にある携帯電話機(図3のA携帯電話機
3)であるとして説明する。
【0028】先ず、ユーザがA携帯電話機3から緊急情
報を送信するために緊急ボタン12を押すと、緊急信号
が緊急制御信号発生部15へ入力されて保持される。こ
のとき、基地局検出部11は、A携帯電話機3が基地局
1の通信エリア内に存在するか否かを検出する。ここ
で、基地局検出部11が、A携帯電話機3が基地局1の
通信エリアの外に存在することを検出した場合は、基地
局1を検出できなかった旨の情報(基地局非検出情報)
を緊急制御信号発生部15へ出力する。緊急制御信号発
生部15は、受信した基地局非検出情報と緊急信号とに
基づいて、緊急制御信号を生成して、送受信モード切替
信号発生部14およびデータ処理部13に出力する。
【0029】一方、送受信モード切替信号発生部14
は、基地局1から受信したフレーム情報(図4の波形図
(a)参照)に同期した送受信モード切替信号を出力
し、受信部16と送信部17を交互に切替える。したが
って、通常は、A携帯電話機3の受信部16と送信部1
7は、基地局1の通信エリア内にいるB携帯電話機4
(図3の波形図(c)参照)と同じ送受信モードを繰り
返している(図4の波形図(d)参照)。
【0030】ここで、前述のように、送受信モード切替
信号発生部14が緊急制御信号発生部15から緊急制御
信号を受領すると、送受信モード切替信号発生部14
は、A携帯電話機3が基地局1の通信エリア外にある携
帯電話機の緊急ボタン12が押されたものと判断して、
送受信モードのタイミングを反転して(つまり、基地局
1の送受信モードと同じ送受信モードにして)、受信部
16と送信部17とに送出する。
【0031】これによって、受信部16および送信部1
7は、フレーム情報のタイミングに基づいて、基地局1
の送受信モードに同期して切替えられる。つまり、図4
の緊急ボタンON以降の「モード変更後のA携帯電話機」
の波形(e)に示すように、基地局1の通信エリア外に
あるA携帯電話機3は、緊急ボタン12が押された以降
の最初のモード切替えのタイミングで、受信モード(R
x)が基地局1と同じ送信モード(Tx)に変更され
る。
【0032】また、データ処理部13は、緊急制御信号
発生部15から緊急制御信号を受領すると、受信した緊
急情報と位置情報に基づいて緊急/位置情報および端末
情報を生成して送信部17へ送信する。このとき、基地
局1の通信エリア外にあるA携帯電話機3の送受信モー
ドは、前述のように基地局1の送受信モードと同じであ
るので、送信部17が送信モード(Tx)のときに緊急
/位置情報と端末情報を基地局1の通信エリア内にある
B携帯電話機4へ送信すれば、B携帯電話機4は、基地
局1からの情報と同じ受信方法でA携帯電話機3からの
緊急/位置情報と端末情報を受信することができる。な
お、B携帯電話機4が基地局1へ緊急情報や位置情報を
送信するときには、B携帯電話機4の電話番号や端末I
Dなどの端末情報を同時に送信するが、これらの送信は
通常の送信方法によって行われる。これによって、基地
局1の通信エリア外にあるA携帯電話機3からB携帯電
話機4を介して基地局1への通信路が確立される。
【0033】緊急情報は、A携帯電話機3のユーザが自
分で入力するか、救助した者がA携帯電話機3より入力
することができる。また、位置情報は、A携帯電話機3
がGPS機能を備えていれば、GPS衛星からの信号に
よって取得することができるので、所定の操作を行えば
緊急情報の送信時に自動的に位置情報や端末情報(電話
番号や端末IDなど)が送信される。なお、携帯電話機
のGPS機能は公知であるので、その説明は省略する。
また、A携帯電話機3がGPS機能を備えていない場合
は、ユーザまたは救助者自身が緊急情報と同時に位置情
報を手動で入力してもよい。
【0034】また、A携帯電話機3がGPS機能を備え
ていない場合は、基地局1からの電波が届かなくなる直
前に接続されていた基地局のIDによって位置情報を取
得することができる。または、基地局1から他の基地局
へハンドオーバした際の基地局情報、例えば基地局のI
Dと電界強度などの基地局情報によって位置情報を取得
することもできる。あるいは、位置情報提供サービスと
して基地局から提供されている現在位置の緯度/経度や
地域状況を含む地域情報などによっても位置情報を取得
することができる。
【0035】このように、A携帯電話機3が基地局1の
送受信モードと同期した送受信モードで送信を行うこと
により、A携帯電話機3が基地局からの電波が届かない
場所に存在していても、基地局1の通信エリア内に存在
するB携帯電話機4との間で通信できることがある。こ
の場合には、A携帯電話機3が送信した緊急情報、位置
情報および端末情報は、B携帯電話機4を介して基地局
1まで伝送することができる。
【0036】次に、CDMA方式による緊急情報の送受
信方法について説明する。図6は、本発明の携帯電話機
がCDMA方式によって緊急情報を送受信するための各
部波形図である。前述の図3に示すように、A携帯電話
機3がB携帯電話機4を経由して基地局1へ緊急情報を
送信する場合について説明する。
【0037】通常、CDMA方式の場合は、通常の状態
では、基地局1は、周波数帯F1において、複数の情報
を拡散符号(擬似雑音符号(以下PNコードという)を
用いている)で変調して広帯域の周波数スペクトル信号
として各携帯電話機に送信し、各携帯電話機は、周波数
帯F2において、各自の情報をPNコードで変調して広
帯域の周波数スペクトル信号として基地局1に送信す
る。たとえば、図6(a)に示すように、基地局1は、
周波数帯F1において、2つのPNコード(PNaとP
Nb)で変調された信号をそれぞれA携帯電話機3およ
びB携帯電話機4に送信する。一方、A携帯電話機3
は、基地局1からPNaで変調されたデータを受信する
と、周波数帯F2において、PNaで変調された信号を
基地局1に送信し、B携帯電話機4は、基地局1からP
Nbで変調されたデータを受信すると、周波数帯F2に
おいて、PNbで変調された信号を基地局1に送信する
(図6(b)参照)。
【0038】ここで、基地局1の通信エリア外にあるA
携帯電話機3の緊急ボタンが押されると、A携帯電話機
3の送信周波数帯はF2から基地局1の送信周波数帯と
同じF1に切り替わる(図6(c)参照)。このとき、
図3に示すように、A携帯電話機3は基地局1の通信エ
リア外にあるので、A携帯電話機3の送信電波はB携帯
電話機4には届くが基地局1には届かない。これによっ
て、B携帯電話機4は、A携帯電話機3からF1の周波
数帯で送信されてきた緊急情報、位置情報および端末情
報を、基地局1が送信した電波と同じ受信方法で受信す
る。さらに、B携帯電話機4は、A携帯電話機3から受
信した緊急情報、位置情報および端末情報を通常の送信
方法によってF2の周波数帯で基地局1へ送信する。し
たがって、A携帯電話機3はB携帯電話機4を介して緊
急情報を基地局1に送信することができる。
【0039】次に、CDMA方式によって、緊急情報を
送信する携帯電話機の回路について説明する。図7は、
本発明の携帯電話機がCDMA方式によって緊急情報を
送信する回路のブロック図である。CDMA方式による
回路がTDMA方式による回路と異なるところは、TD
MA方式による携帯電話機では、緊急ボタンをONにす
ることによって、緊急情報の送信が基地局の送信タイミ
ングと同期した同じ位置の送信タイミングで送信される
のに対して、CDMA方式による携帯電話機では、緊急
ボタンをONにすることによって、緊急情報を基地局が
送信する周波数帯と同じ周波数帯で送信されることであ
る。
【0040】図7において、CDMA方式によって緊急
情報を送信するための回路は、携帯電話機が基地局1か
らの電波が届く位置にいるか否かを検出し、携帯電話機
が基地局1からの電波が届く位置にいないときは基地局
非検出情報を送信する基地局検出部11と、緊急情報を
送信するための起動信号である緊急信号を出力する緊急
ボタン12と、基地局非検出情報と緊急信号とを受信
し、緊急制御信号を送受信モード切替信号発生部24へ
送信する緊急制御信号発生部15と、緊急制御信号発生
部15からの緊急制御信号を受領したときに、緊急情
報、位置情報および端末情報とに基づいて生成された緊
急/位置情報および端末情報を送信部17へ出力するデ
ータ処理部13と、周波数情報に基づいて受信部16と
送信部18の動作周波数帯を決定する送受信モード切替
信号を発生する送受信モード切替信号発生部14と、各
種情報を受信する受信部16と、各種情報を送信する送
信部17と、送信部からの信号および受信部への信号を
送受信するアンテナ18とによって構成されている。
【0041】次に、図7に示すCDMA方式に適用され
るブロック回路の動作を、図3および図6を参照しなが
ら説明する。ここで、図7に示すブロック回路の携帯電
話機は、基地局1から電波が届かないエリア(通信エリ
ア外)にある携帯電話機(図3のA携帯電話機3)であ
るとして説明する。
【0042】先ず、ユーザがA携帯電話機3から緊急情
報を送信するために緊急ボタン12を押すと、緊急信号
が緊急制御信号発生部15へ入力されて保持される。こ
のとき、基地局検出部11は、A携帯電話機3が基地局
1の通信エリア内に存在するか否かを検出する。ここ
で、基地局検出部11が、A携帯電話機3は基地局1の
通信エリアの外に存在していることを検出した場合は、
基地局検出部11は基地局1を検出できなかった旨の情
報(基地局非検出情報)を緊急制御信号発生部15へ送
信する。緊急制御信号発生部15は、受信した基地局非
検出情報と緊急信号とに基づいて、緊急制御信号を生成
して、送受信モード切替信号発生部24およびデータ処
理部13に出力する。
【0043】一方、送受信モード切替信号発生部24
は、周波数情報に従って送受信モード切替信号を出力
し、受信部16と送信部17の動作周波数帯を決定す
る。通常は、A携帯電話機3の受信部16もB携帯電話
機4の受信部16も同じ周波数帯F1で受信し、またA
携帯電話機3の送信部17もB携帯電話機4の送信部1
7も同じ周波数帯F2で送信するように設定されている
(図6の波形図(a)、(b)参照)。
【0044】ここで、前述のように、緊急制御信号発生
部15が、基地局非検出情報と緊急信号とを受信して送
信部17へ送信モード切替信号を送信すると、図6のA
携帯電話機3の「緊急ボタンON時」に示すように、A
携帯電話機3の送信部17は、A携帯電話機3の送信周
波数帯を通常のF2から基地局1の送信周波数帯と同一
の送信周波数帯F1に変更する。
【0045】一方、データ処理部13は、緊急制御信号
発生部15から緊急制御信号を受信すると、緊急情報、
位置情報および端末情報に基づいて緊急/位置情報およ
び端末情報を生成して送信部17へ出力する。このと
き、基地局1の通信エリア外にあるA携帯電話機3の送
信部17の送信周波数帯は、前述のように送受信モード
切替信号発生部2によって基地局1の送信周波数帯F1
と同じ周波数帯で動作するように制御されるので、送信
部17は、送信周波数帯F1で緊急/位置情報および端
末情報を基地局1の通信エリア内のB携帯電話機4へ送
信する。これによって、B携帯電話機4は、A携帯電話
機3からF1の周波数帯で送信されてきた緊急/位置情
報および端末情報を基地局1が送信した周波数帯と同じ
周波数帯F1で受信する。さらに、B携帯電話機4は、
A携帯電話機3から受信した緊急/位置情報および端末
情報を、周波数帯F2を用いた通常の送信方法によって
基地局1へ送信する。なお、A携帯電話機3は基地局1
の通信エリア外にあるので、A携帯電話機3の送信電波
は基地局1へ届くことはない。
【0046】なお、上記の実施の形態では、基地局1の
通信エリア外にあるA携帯電話機3が通信エリア内にあ
るB携帯電話機4へ緊急/位置情報および端末情報を送
信する場合、送信周波数帯F2を基地局1の送信周波数
帯F1に切替えて送信する場合について述べたが、これ
に限ることはない。たとえば、基地局から送信される周
波数帯と携帯端末から送信される周波数帯が同じである
場合には、A携帯電話機3が緊急/位置情報および端末
情報を送信するときには、A携帯電話機3のPNコード
を基地局が送信しているPNコードと同じPNコード
(PNb)に変更して送信してもよい。図6を用いて具
体的な例で説明すると、通常の通信状態では、A携帯電
話機3は基地局1からPNコード(PNa)を受信し、
B携帯電話機4は基地局1からPNコード(PNb)を
受信しているが、A携帯電話機3が緊急/位置情報およ
び端末情報を送信するときには、基地局1がB携帯電話
機4へ送信しているPNコードと同じPNコード(PN
b)に変更して送信する。このようにすれば、B携帯電
話機4は、基地局1からPNコード(PNb)を受信す
るのと同じ受信方法で、A携帯電話機3から緊急/位置
情報および端末情報を受信することができる。
【0047】このような手段を備えたA携帯電話機3が
基地局1と同じ送受信モードで送信を行うことにより、
A携帯電話機3が基地局からの電波が届かない場所に存
在していても、A携帯電話機3は、基地局1の通信エリ
ア内に存在するB携帯電話機4を介して基地局1との通
信を実現することができる。このように、A携帯電話機
3は、緊急情報を送信するときのみ、基地局と同じ送信
モードを使用してデータを送信すればよいので、携帯電
話機の通常動作時の消費電力を大幅に軽減することがで
きる。
【0048】次に、本発明の携帯電話機を用いて、緊急
/位置情報および端末情報を送信する動作の流れをフロ
ーチャートに沿って説明する。図8は、本発明の携帯電
話機を用いて緊急/位置情報および端末情報を送信する
動作の流れを示すフローチャートである。このフローチ
ャートは、携帯電話機の通信方式がTDMA方式とCD
MA方式の場合に共通して描かれている。
【0049】先ず、携帯電話機は、緊急情報を送信する
ための緊急ボタンがONされたか否かを判断し(ステッ
プS1)、緊急ボタンがONされていれば(ステップS
1でYesの場合)、通信可能な基地局は検知されない
かどうかを判断する。つまり、携帯電話機は基地局の通
信エリア外にあるのかどうかを判断する(ステップS
2)。ここで、緊急ボタンがONされていない場合(ス
テップS1でNoの場合)、または通信可能な基地局が
検知された場合は(ステップS2でNoの場合)、通常
の通信処理に進む(ステップS3)。
【0050】一方、ステップS2で、通信可能な基地局
が検知されなければ(ステップS2でYesの場合)、
携帯電話機の通信方式がTDMA方式であるか否かが判
断され(ステップS4)、TDMA方式であれば(ステ
ップS4でYesの場合)、携帯端末の送信タイミング
を基地局の送信タイミングと同じにする(ステップS
5)。その後、基地局と同じ送信タイミングのときに、
基地局の通信エリア内にある他の携帯電話機へ緊急/位
置情報および端末情報を送信して(ステップS10)、
処理を終了する。
【0051】また、ステップS4においてTDMA方式
でない場合は(ステップS4でNoの場合)、CDMA
方式であるか否かが判断される(ステップS6)。ここ
で、CDMA方式でなければ(ステップS6でNoの場
合)、本発明に適用される携帯電話機ではないので処理
を終了するが、CDMA方式であれば(ステップS6で
Yesの場合)、携帯電話機の送信周波数帯が基地局の
送信周波数帯と異なっているか否かを判断する(ステッ
プS7)。
【0052】携帯電話機の送信周波数帯が基地局の送信
周波数帯と同じであれば(ステップS7でYesの場
合)、携帯電話機の送信周波数帯と基地局の送信周波数
帯とは同じであるので、A携帯電話機3のPNコードを
基地局が送信しているPNコードと異なるPNコード
(PNb)に変更して変調して(ステップS8)、緊急
/位置情報および端末情報を基地局の通信エリア内にあ
る他の携帯電話機へ送信して(ステップS10)、処理
を終了する。一方、携帯電話機の送信周波数帯が基地局
の送信周波数帯と異なっていれば(ステップS7でNo
の場合)、携帯電話機の送信周波数帯を基地局の送信周
波数帯と同一にし(ステップS9)、その後、A携帯電
話機3のPNコードを基地局が送信しているPNコード
と異なるPNコード(PNb)に変更して変調して(ス
テップS8)、緊急/位置情報および端末情報を基地局
の通信エリア内にある他の携帯電話機へ送信して(ステ
ップS10)、処理を終了する。緊急/位置情報および
端末情報を基地局の通信エリア内にある他の携帯電話機
へ送信して(ステップS10)、処理を終了する。ま
た、ステップS7において、
【0053】以上説明したように、本発明によれば、携
帯電話機が基地局の通信エリア外にあるときに緊急情報
を送信する場合は、その携帯電話機は、基地局の送信タ
イミングに変更したり基地局の送信周波数帯に変更した
りして、あたかも基地局が送信しているような通信形態
をとっている。これにより、基地局の通信エリア外にあ
る携帯電話機は、基地局の通信エリア内にある携帯電話
機を介して緊急情報や位置情報や端末情報を基地局に送
信することができる。
【0054】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。上記の実施の形態は携帯電話機を例に挙げ
て説明したが、携帯電話機に限ることはなく、TDMA
方式やCDMA方式を用いて無線通信を行うことができ
るPDA等のあらゆる携帯端末に適用できることは云う
までもない。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の携帯電話
機によれば、分別/混合器やトーン検出器のような大が
かりな機能を設けることなく緊急情報や位置情報や端末
情報を基地局に送信することができる。したがって、携
帯電話機の消費電力を増大させることはなく、基地局の
通信エリア外にある携帯電話機が基地局へ確実に緊急情
報を伝送することができる。つまり、携帯電話機が基地
局からの電波が届かない場所にいる場合は、その携帯電
話機は通常の通信を行うことはできないが、通信エリア
内にある携帯電話機を介することによって緊急情報を基
地局に送信することができる。
【0056】また、携帯電話機が通常の送信電力では基
地局と通信できないエリアにあっても、送信電力を最大
にすれば基地局へ電波が届く場合には、緊急情報を送信
するときのみ最大送信電力にして緊急情報を基地局へ送
信すれば、通常の通信時における消費電量を低く抑える
ことができる。この場合、緊急情報をユーザ情報や電話
番号や位置情報や緊急度合情報などに絞れば、最小限の
緊急情報を片方向送信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の緊急情報通信モードで、携帯電話機が
基地局からの電波を受信できる場所にいる場合の概念図
である。
【図2】 第2の緊急情報通信モードで、携帯電話機が
最大送信電力にして基地局に緊急情報を送信する場合の
概念図である。
【図3】 第3の緊急情報通信モードで、携帯電話機が
他の携帯電話機を介して基地局に緊急情報を送信する場
合の概念図である。
【図4】 本発明の携帯電話機がTDMA方式によって
緊急情報を送信するための各部波形図である。
【図5】 本発明の携帯電話機がTDMA方式によって
緊急情報を送信する回路のブロック図である。
【図6】 本発明の携帯電話機がCDMA方式によって
緊急情報を送信するための各部波形図である。
【図7】 本発明の携帯電話機がCDMA方式によって
緊急情報を送信する回路のブロック図である。
【図8】 本発明の携帯電話機を用いて緊急/位置情報
および端末情報を送信する動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1…基地局、2…携帯電話機、3…A携帯電話機、4…
B携帯電話機、11…基地局検出部、12…緊急ボタ
ン、13…データ処理部、14…送受信モード切替信号
発生部、15…緊急制御信号発生部、16…受信部、1
7…送信部、18…アンテナ、24…送受信モード切替
信号発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 AA06 AA11 BB01 CC08 EE01 EE11 5K067 AA22 BB04 CC04 CC10 DD17 DD19 DD20 DD25 DD44 EE03 EE06 EE10 EE71 EE72 GG01 GG11 JJ52 JJ56

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の携帯端末が基地局からの電波が届
    かない通信エリア外に存在しているとき、前記基地局の
    通信エリア内に存在する第2の携帯端末を介して該基地
    局へ緊急情報を伝送する緊急通信システムにおいて、 前記第1の携帯端末は、 自携帯端末が前記基地局へ電波の届く通信エリア内に存
    在するか否かを検出し、該通信エリア内に存在しないと
    きに基地局非検出情報を出力する基地局検出手段と、 緊急情報を送信するための起動信号である緊急信号を出
    力する緊急事態発生手段と、 前記基地局非検出情報と前記緊急信号とに基づいて、緊
    急制御信号を発生させる緊急制御信号発生手段と、 前記緊急制御信号発生手段からの緊急制御信号に基づい
    て自携帯端末の送信方法を前記基地局の送信方法と同一
    にする送受信モード切替手段と、 前記送受信モード切替手段からの指示に基づいて前記基
    地局と同一の送信方法によって前記第2の携帯端末へ緊
    急情報の送信を行う送信手段とを備え、 前記第2の携帯端末は、 前記第1の携帯端末からの緊急情報を受信するとその緊
    急情報を前記基地局に中継することを特徴とする緊急通
    信システム。
  2. 【請求項2】 前記緊急通信システムの通信方式はTD
    MA方式であって、 前記緊急事態発生手段が起動されたときに、緊急制御信
    号発生手段が緊急制御信号を発生し、その緊急制御信号
    に基づいて、前記送受信モード切替手段が前記第1の携
    帯端末の送受信タイミングを基地局の送受信タイミング
    に同期させることを特徴とする請求項1に記載の緊急通
    信システム。
  3. 【請求項3】 前記緊急通信システムの通信方式はCD
    MA方式であって、 前記緊急事態発生手段が起動されたときに、緊急制御信
    号発生手段が緊急制御信号を発生し、その緊急制御信号
    に基づいて、前記送受信モード切替手段が前記第1の携
    帯端末の送信周波数帯を基地局の送信周波数帯と同一に
    することを特徴とする請求項1に記載の緊急通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記第1の携帯端末が送信する緊急情報
    には位置情報および端末情報が含まれ、該位置情報は、
    GPS機能によってGPS衛星から取得されるGPS情
    報であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    かに記載の緊急通信システム。
  5. 【請求項5】 前記位置情報は、さらに 基地局からの電波が届かなくなる直前に接続されていた
    基地局のID、 基地局相互間をハンドオーバした際の、基地局のIDと
    電界強度とを含む基地局情報、 位置情報提供サービスとして基地局から提供されている
    位置情報の何れかによって取得されることを特徴とする
    請求項4に記載の緊急通信システム。
  6. 【請求項6】 携帯端末が基地局からの電波が届かない
    通信エリア外に存在しているとき、前記基地局の通信エ
    リア内に存在する他の携帯端末を介して該基地局へ緊急
    情報を伝送する携帯端末において、 自携帯端末が前記基地局へ電波の届く通信エリア内に存
    在するか否かを検出し、該通信エリア内に存在しないと
    きに基地局非検出情報を出力する基地局検出手段と、 緊急情報を送信するための起動信号である緊急信号を出
    力する緊急事態発生手段と、 前記基地局非検出情報と前記緊急信号とに基づいて、緊
    急制御信号を発生させる緊急制御信号発生手段と、 前記緊急制御信号発生手段からの緊急制御信号に基づい
    て自携帯端末の送信方法を前記基地局の送信方法と同一
    にする送受信モード切替手段と、 前記送受信モード切替手段からの指示に基づいて前記基
    地局と同一の送信方法によって前記他の携帯端末へ緊急
    情報の送信を行う送信手段と、を備えることを特徴とす
    る携帯端末。
  7. 【請求項7】 前記携帯端末の通信方式はTDMA方式
    であって、 前記緊急事態発生手段が起動されたときに、緊急制御信
    号発生手段が緊急制御信号を発生し、その緊急制御信号
    に基づいて、前記送受信モード切替手段が自携帯端末の
    送受信タイミングを基地局の送受信タイミングに同期さ
    せることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
  8. 【請求項8】 前記携帯端末の通信方式はCDMA方式
    であって、 前記緊急事態発生手段が起動されたときに、緊急制御信
    号発生手段が緊急制御信号を発生し、その緊急制御信号
    に基づいて、前記送受信モード切替手段が自携帯端末の
    送信周波数帯を基地局の送信周波数帯と同一にすること
    を特徴とすることを特徴とする請求項6に記載の携帯端
    末。
  9. 【請求項9】 自携帯端末が送信する緊急情報には位置
    情報が含まれ、該位置情報は、GPS衛星から取得され
    るGPS情報であることを特徴とする請求項6乃至請求
    項8の何れかに記載の携帯端末。
  10. 【請求項10】 前記位置情報は、さらに基地局からの
    電波が届かなくなる直前に接続されていた基地局のI
    D、 基地局相互間をハンドオーバした際の、基地局のIDと
    電界強度とを含む基地局情報、 位置情報提供サービスとして基地局から提供されている
    位置情報の何れかによって取得されることを特徴とする
    請求項6乃至請求項8の何れかに記載の携帯端末。
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