JP2003282566A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法及び成膜装置

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JP2003282566A JP2002381826A JP2002381826A JP2003282566A JP 2003282566 A JP2003282566 A JP 2003282566A JP 2002381826 A JP2002381826 A JP 2002381826A JP 2002381826 A JP2002381826 A JP 2002381826A JP 2003282566 A JP2003282566 A JP 2003282566A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的低温で成膜してもクリーニング時のエ
ッチングレートを比較的小さくでき、もってクリーニン
グ時の膜厚の制御性を向上させることができる成膜方法
を提供する。 【解決手段】 真空引き可能になされた処理容器8内に
処理ガスを供給して被処理体Wの表面にシリコン含有膜
を形成する成膜方法において、前記処理容器内に炭化水
素ガスを供給する。これにより、シリコン含有膜中に炭
素成分を含ませることができ、もって、比較的低温で成
膜を行ってもクリーニング時のエッチングレートを比較
的小さくして、クリーニング時の膜厚の制御性を向上さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成膜方法及び成膜
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体集積デバイスを形成する
ために、そのデバイス中の絶縁膜としては、SiO2
PSG(Phospho Silicate Glas
s)、P(プラズマ)−SiO、P(プラズマ)−Si
N、SOG(Spin OnGlass)、Si34
(シリコン窒化膜)等が用いられる。半導体ウエハの表
面に上述したようなシリコン酸化膜やシリコン窒化膜を
形成するには、成膜ガスとしてモノシラン(SiH4
やジクロルシラン(SiH2Cl2 )やヘキサクロロジ
シラン(Si2 Cl6 )、ビス ターシャル ブチルア
ミノシラン(BTBAS)等のシラン系ガスを用いて熱
CVD(Chemical VaporDeposit
ion)により成膜する方法が知られている。具体的に
は、例えばシリコン酸化膜を堆積する場合には、SiH
4 +N2 O、SiH2 Cl2 +N2 O、或いはTEOS
(テトラエチルオルソシリケート)+O2 等のガスの組
み合わせで熱CVD(Chemical Vapor
Deposition)によりシリコン酸化膜を形成し
ている。また、シリコン窒化膜を堆積する場合には、S
iH2 Cl2 +NH3 或いはSi2 Cl6 +NH3 等の
ガスの組み合わせで熱CVDによりシリコン窒化膜を形
成している。
【0003】ところで、半導体集積回路の配線等の更な
る高微細化及び高集積化に伴って、上述したような絶縁
膜もより薄膜化されており、しかも、熱CVDの成膜処
理時の温度に関しても、下層にすでに形成されている各
種の膜の電機的特性を維持する必要から、より低温化が
進んでいる。この点に関して、膜種にもよるが、例えば
シリコン窒化膜を熱CVDにより堆積する場合、従来に
あっては760℃程度の高温でこのシリコン窒化膜の堆
積を行っていたが、最近にあっては600℃程度まで温
度を下げて熱CVDにより堆積する場合もある。そし
て、周知のように、半導体集積回路を形成する場合、導
電層や上述したような絶縁層を相互に積層しつつ、しか
もパターンエッチングを行いながら多層構造とする。
【0004】ところで、上述したような絶縁層を形成し
た後に、この上に別の薄膜を形成する場合には、上記絶
縁層の表面が有機物やパーティクル等の汚染物が付着し
ている可能性があるので、この汚染物を除去する目的
で、上記半導体ウエハを希フッ酸等のクリーニング液に
浸漬させて上記絶縁膜の表面をエッチングすることによ
りこの表面を非常に薄く削り取り、これにより上記汚染
物を除去するクリーニング処理が行われる場合がある。
しかしながら、この場合、上記絶縁膜を例えば760℃
程度の高温で成膜した場合には、このような高温の熱C
VDで形成した絶縁膜のクリーニング時のエッチングレ
ートはかなり小さいので、クリーニング時にこの絶縁膜
が過度に削り取られることがなく、膜厚の制御性が良い
状態でクリーニング処理を行うことができる。
【0005】これに対して、上記絶縁膜を例えば600
℃程度の低い温度で成膜した場合には、このような低温
の熱CVDで形成した絶縁膜のクリーニング時のエッチ
ングレートはかなり大きいので、クリーニング時にこの
絶縁膜が過度に削り取られる場合が発生し、クリーニン
グ処理時の膜厚の制御性が劣ってしまう、といった問題
があった。本発明は、以上のような問題点に着目し、こ
れを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の
目的は、比較的低温で成膜してもクリーニング時のエッ
チングレートを比較的小さくでき、もってクリーニング
時の膜厚の制御性を向上させることができる成膜方法及
び成膜装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、絶縁膜のク
リーニング時のエッチングレートについて鋭意研究した
結果、絶縁膜中に炭素成分を積極的に含有させることに
より、クリーニング時のエッチングレートを小さく抑制
することができる、という知見を得ることにより本発明
に至ったものである。請求項1に係る発明は、真空引き
可能になされた処理容器内に処理ガスを供給して被処理
体の表面にシリコン含有膜を形成する成膜方法におい
て、前記処理容器内に炭化水素ガスを供給するようにし
たことを特徴とする成膜方法である。これによれば、シ
リコン含有膜の成膜時に炭化水素ガスを併せて供給する
ことにより、シリコン含有膜中に炭素成分を含ませるこ
とができ、これにより、比較的低温で成膜を行ってもク
リーニング時のエッチングレートを比較的小さくでき、
もってクリーニング時の膜厚の制御性を向上させること
が可能となる。
【0007】この場合、例えば請求項2に規定するよう
に、前記炭化水素ガスはエチレンであり、予備加熱なし
で前記処理容器内へ供給される。この場合、例えば予備
加熱が不要なので、装置が簡単化できる。また、例えば
請求項3に規定するように、前記炭化水素ガスは、前記
処理容器内へ供給される直前に所定の温度まで予備加熱
される。これによれば、供給される炭化水素ガスを予備
加熱することにより活性化されて、シリコン含有膜中に
より多くの炭素成分を含ませることができ、従って、ク
リーニング時のエッチングレートをより小さくでき、も
ってクリーニング時の膜厚の制御性を更に向上させるこ
とが可能となる。この場合、例えば請求項4に規定する
ように、前記予備加熱の温度は、500〜1000℃の
範囲内である。
【0008】また、例えば請求項5に規定するように、
前記処理容器が、この中に170枚程度の被処理体を収
容できる大きさの場合には、前記炭化水素ガスの最大流
量は略200sccm程度である。また、例えば請求項
6に規定するように、前記シリコン含有膜は、シリコン
酸化膜、或いはシリコン窒化膜である。また、例えば請
求項7に規定するように、前記炭化水素ガスは、アセチ
レン、エチレン、メタン、エタン、プロパン、ブタンよ
りなる群より選択される1または2以上のガスである。
また、例えば請求項8に規定するように、前記処理ガス
としては、ヘキサクロロジシランとヘキサエチルアミノ
ジシランとジクロルシランとビス ターシャルブチルア
ミノシラン(BTBAS)よりなる群から選択された1
つのガスと窒化ガスとよりなる。また例えば請求項9に
規定するように、前記炭化水素ガスはエチレンであり、
前記エチレンの流量は前記シリコン系材料ガスの流量の
10倍〜100倍の範囲内である。また例えば請求項1
0に規定するように、前記成膜時のプロセス温度は45
0〜600℃の範囲内である。
【0009】請求項11に係る発明は、上記方法発明を
実施するための装置発明であり、すなわち、被処理体に
対してシリコン含有膜を堆積させるために、真空引き可
能になされた処理容器と、前記処理容器内で前記被処理
体を保持する被処理体保持手段と、前記被処理体を加熱
する加熱手段と、前記処理容器内に必要な処理ガスを供
給するガス供給手段と、を備えた成膜装置において、前
記ガス供給手段は、前記処理容器内に炭化水素ガスを供
給する炭化水素ガス供給系を有することを特徴とする成
膜装置である。この場合、例えば請求項12に規定する
ように、前記炭化水素ガス供給系は、これに流れる前記
炭化水素ガスを所定の温度に予備加熱する予備加熱部を
有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る成膜方法及
び成膜装置の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。 <第1実施例>図1は本発明方法の第1実施例を実施す
るための成膜装置を示す構成図である。この成膜装置2
は、処理ガスとして例えばシリコン系材料ガスであるS
2 Cl6 とNH3 ガスとを用いてシリコン含有膜とし
てシリコン窒化膜を堆積する際に炭化水素ガスを供給し
て膜中に炭素成分を含有させるものである。そのため
に、まず、この成膜装置2は、筒体状の石英製の内筒4
とその外側に所定の間隙10を介して同心円状に配置し
た石英製の外筒6とよりなる2重管構造の処理容器8を
有しており、その外側は、加熱ヒータ等の加熱手段12
と断熱材14を備えた加熱炉16により覆われている。
上記加熱手段12は断熱材14の内面に全面に亘って設
けられている。
【0011】この処理容器8の下端は、例えばステンレ
ススチール製の筒体状のマニホールド18によって支持
されており、内筒4の下端は、マニホールド18の内壁
より内側へ突出させたリング状の支持板18Aにより支
持され、このマニホールド18の下方より多数枚の被処
理体としての半導体ウエハWを多段に載置した被処理体
保持手段としての石英製のウエハボート20が昇降可能
に挿脱自在になされている。本実施例の場合において、
このウエハボート20には、例えば150枚程度の直径
が200mmの製品ウエハと13枚程度のダミーウエハ
とを略等ピッチで多段に支持できるようになっている。
すなわち、ウエハボート20には全体で163枚程度の
ウエハを収容できる。
【0012】このウエハボート20は、石英製の保温筒
22を介して回転テーブル24上に載置されており、こ
の回転テーブル24は、マニホールド18の下端開口部
を開閉する蓋部26を貫通する回転軸28上に支持され
る。そして、この回転軸28の貫通部には、例えば磁性
流体シール30が介設され、この回転軸28を気密にシ
ールしつつ回転可能に支持している。また、蓋部26の
周辺部とマニホールド18の下端部には、例えばOリン
グ等よりなるシール部材32が介設されており、容器内
のシール性を保持している。
【0013】上記した回転軸28は、例えばボートエレ
ベータ等の昇降機構34に支持されたアーム36の先端
に取り付けられており、ウエハボート20及び蓋部26
等を一体的に昇降できるようになされている。また、上
記マニホールド18の側部には、内筒4と外筒6の間隙
10の底部から容器内の雰囲気を排出する排気口38が
設けられており、この排気口38には、図示しない真空
ポンプ等を介設した真空排気系が接続されている。上記
マニホールド18の側部には、内筒4内に所定の処理ガ
スを供給するためのガス供給手段40が設けられる。具
体的には、このガス供給手段40は、成膜ガス供給系4
2と酸化もしくは窒化ガス供給系44と、本発明の特徴
とする炭化水素ガス供給系46とよりなり、各ガス供給
系40、42、44は、マニホールド18の側壁を貫通
して設けられた直線状の成膜ガスノズル48、酸化もし
くは窒化ガスノズル50及び炭化水素ガス供給ノズル5
2をそれぞれ有している。
【0014】そして、各ガスノズル48、50、52に
はマスフローコントローラのような流量制御器54、5
6、58をそれぞれ介設した成膜用ガス流路60、酸化
もしくは窒化用ガス流路62及び炭化水素用ガス流路6
4がそれぞれ接続されており、成膜ガス、酸化もしくは
窒化ガス及び炭化水素ガスをそれぞれ流量制御しつつ供
給できるようになっている。ここでは、例えば成膜ガス
としてSi2 Cl6 が用いられ、窒化ガスとしてはNH
3 ガスが用いられ、そして、炭化水素ガスとしてはC2
6 (エタン)ガスが用いられる。尚、酸化ガスとして
はN2 OガスやO2 ガス等が用いられる場合もある。そ
して、上記炭化水素用ガス流路64には、予備加熱部6
6が介設されている。この予備加熱部66は、例えば外
部に加熱ヒータ等を巻回してなる石英容器内に石英粒を
充填して構成されており、これに流れる炭化水素ガスで
あるエタンガスを予備加熱してこれを活性化し得るよう
になっている。これにより、上記予備加熱部66内に流
れるエタンガスを所定の温度に加熱し得るようになって
いる。ここで、本実施例では処理容器8の内筒4の内径
は240mm程度、高さは1300mm程度の大きさで
あり、処理容器8の容積は略110リットル程度であ
る。
【0015】次に、以上のように構成された装置を用い
て行なわれる本発明の成膜方法について説明する。ま
ず、ウエハがアンロード状態で成膜装置が待機状態の時
には、処理容器8内はプロセス温度、例えば500℃程
度に維持されており、常温の多数枚、例えば150枚の
製品ウエハWと20枚のダミーウエハ等が載置された状
態のウエハボート20を処理容器8内にその下方より上
昇させてロードし、蓋部26でマニホールド18の下端
開口部を閉じることにより容器内を密閉する。そして、
処理容器8内を真空引きして所定のプロセス圧力、例え
ば27Pa程度に維持すると共に、ウエハ温度を上昇さ
せて成膜用のプロセス温度、例えば600℃程度に安定
するまで待機し、その後、所定の成膜ガスであるSi2
Cl6ガスと窒化ガスであるNH3 ガスと炭化水素ガス
であるC26 ガスを、それぞれ流量制御しつつガス供
給手段40の各ノズル48、50、52から供給する。
ここで本発明の特徴として、C26 ガスはノズル52
の直前の炭化水素用ガス流路64に介設した予備加熱部
66により、供給直前に所定の温度、例えば500〜1
000℃の範囲内で加熱して活性化してもよいし、或い
は加熱しなくてもよい。このように予備加熱されず、或
いは予備加熱されて活性化されたC26ガスは処理容
器8の下部に供給されてSi2 Cl6 ガス及びNH3
スと混合して、処理空間Sを上昇しつつ反応して、ウエ
ハWの表面にシリコン窒化膜の薄膜を堆積することにな
る。
【0016】この処理空間Sを上昇した処理ガスは、処
理容器8内の天井部で折り返して内筒4と外筒6との間
の間隙10を流下し、排気口38から外へ排気されるこ
とになる。ここで上述のように予備加熱部66における
26 ガスの加熱温度に関しては、下限値は、略50
0℃であり、上限値は特に限定されないが、後述するよ
うにシリコン窒化膜のエッチングレートが飽和する温
度、例えば略1000℃程度である。また、C26
スの流量の上限値は特に限定されないが、後述するよう
にシリコン窒化膜のエッチングレートが飽和する流量、
例えば略200sccm程度である。また、Si2 Cl
6 ガスの流量は略30sccm程度、NH3 ガスの流量
は略900sccm程度である。
【0017】このように、C26 ガスを予備加熱しな
いで処理容器8内へ供給することにより、或いは予備加
熱して活性化させた状態で処理容器8内へ供給すること
により、ウエハ表面に形成されるシリコン窒化膜中に炭
素成分が含有された状態となる。このように、シリコン
窒化膜中に炭素成分が含有されると、従来の成膜温度、
例えば760℃程度よりも低い温度で成膜したにもかか
わらず、この表面のクリーニング処理時に用いられる希
フッ酸に対するエッチングレートを小さくでき、この結
果、クリーニング処理時にシリコン窒化膜が過度に削り
取られることを防止して、この膜厚の制御性を向上させ
ることが可能となる。
【0018】特に、C26 ガスを予備加熱すると、こ
のガスが活性化されてその分だけ多量の炭素成分がシリ
コン窒化膜中に含有されるので、このシリコン窒化膜の
エッチングレートを一層小さくすることができる。この
場合、後述するように、シリコン窒化膜中の炭素成分の
濃度をコントロールすることにより、所望のエッチング
レートを得ることが可能となる。ここで、C26 ガス
の流量、或いは予備加熱温度を種々変更して、その時の
シリコン窒化膜中に含まれる炭素成分の濃度を評価した
ので、その評価結果について説明する。
【0019】図2はC26 ガスの流量と炭素成分濃度
との関係を示すグラフ、図3はC26 ガスの予備加熱
温度と炭素成分濃度との関係を示すグラフである。ここ
でウエハ位置は、処理容器8(ウエハボート20)内を
上下の方向に3つのゾーンに分割して、それぞれトッ
プ、センタ、ボトムとして表しており、図1にも示すよ
うに例えばトップの領域にはウエハボート20の上部よ
り1番目〜60番目のウエハが属し、センタの領域には
61番目〜111番目のウエハが属し、ボトム領域には
112番目〜170番目のウエハが属している。
【0020】まず、図2に示す場合は、プロセス温度は
600℃、プロセス圧力は27Pa、Si2 Cl6 ガス
の流量は30sccm、NH3 の流量は900sccm
である。また、供給時のC26 の温度は1000℃で
一定である。図2から明らかなように、ウエハ領域に関
係なく、C26 の流量を0〜200sccmまで増加
すると、この増加に従って、シリコン窒化膜中の炭素成
分濃度は略直線的に増加している。従って、C26
流量を増加する程、シリコン窒化膜中の炭素成分濃度は
増加することが判明する。また、図3に示す場合は、プ
ロセス温度は600℃、プロセス圧力は27Pa、Si
2 Cl6 ガスの流量は30sccm、NH3 の流量は9
00sccm、C26 の流量は200sccmであ
る。そして、C26 の予備加熱温度を500〜100
0℃まで変化させている。
【0021】図3から明らかなように、C26 の予備
加熱温度が500〜700℃の範囲ではシリコン窒化膜
中の炭素含有濃度は、一部に誤差範囲内と思われる減少
傾向は見られるものの、基本的には僅かずつ増加してい
る。そして、予備加熱温度が700〜900℃の範囲で
は炭素含有濃度は急激に増加している。そして、予備加
熱温度が900〜1000℃の範囲内では、炭素含有濃
度は僅かずつ増加しているが、略飽和状態となってきて
いる。従って、C26 の予備加熱を行って、且つその
温度を高くすればする程、炭素含有濃度をより高くでき
ることが判明する。この場合、シリコン窒化膜中の炭素
成分濃度をある程度以上に増加させるには、C26
予備加熱し、その温度を略500℃以上に設定するのが
よく、また、略1000℃で炭素成分濃度は略飽和する
ので、その上限値は略1000℃程度であることが判明
する。
【0022】以上の結果により、シリコン窒化膜中の炭
素成分濃度と希フッ酸(49%HF:H2 O=1:10
0)に対するエッチングレートの関係を評価したので、
その評価結果について説明する。図4はシリコン窒化膜
中の炭素成分濃度と希フッ酸(49%HF:H2 O=
1:100)に対するエッチングレートの関係を示すグ
ラフである。ここではシリコン窒化膜中の炭素含有濃度
を1×1018〜1×1022atms/cm3 まで種々変
更している。この時の成膜条件は、プロセス温度が60
0℃、プロセス圧力が27Pa、Si2 Cl6 の流量が
30sccm、NH3 の流量が900sccm、C2
6 の流量が200sccmである。また、エッチングレ
ートに関しては、プロセス温度を760℃(従来の成膜
温度)に設定して成膜したシリコン窒化膜のエッチング
レートを基準、すなわち”1”とした時の比較値を正規
化エッチングレートとして表している。
【0023】図4から明らかなように、トップからボト
ムまでのウエハ位置に関係なく、シリコン窒化膜中の炭
素含有濃度を1×1018〜1×1022atms/cm3
まで増加すればする程、エッチングレートは直線的に低
下しており、炭素含有濃度をコントロールすれば、この
正規化エッチングレートを制御できることが判明する。
特に、炭素含有濃度が1×1022atms/cm3 の時
には正規化エッチングレートは略”1”になっており、
プロセス温度600℃という低温で成膜したにもかかわ
らず、760℃で成膜した従来のシリコン窒化膜と略同
じエッチングレートにできることが判明する。また、図
4に示す結果を補完する目的で、C26 の予備加熱温
度と希フッ酸(49%HF:H2 O=1:100)に対
するエッチングレートの関係を評価したので、その評価
結果について説明する。
【0024】図5は、C26 の予備加熱温度と希フッ
酸(49%HF:H2 O=1:100)に対するエッチ
ングレートの関係を記すグラフである。ここではC2
6 の予備加熱温度を500〜1000℃まで種々変更し
ている。この時の成膜条件は、プロセス温度が600
℃、プロセス圧力が27Pa、Si2 Cl6 の流量が3
0sccm、NH3 の流量が900sccm、C26
の流量が200sccmである。また、エッチングレー
トに関しては、プロセス温度を760℃(従来の成膜温
度)に設定して成膜したシリコン窒化膜のエッチングレ
ートを基準、すなわち”1”とした時の比較値を正規化
エッチングレートとして表している。図5から明らかな
ように、トップからボトムまでのウエハ位置に関係な
く、予備加熱温度が500〜700℃の範囲内では正規
化エッチングレートは僅かずつ減少しているが、700
〜900℃の範囲内では正規化エッチングレートは急激
に減少している。そして、予備加熱温度が900〜10
00℃の範囲内では正規化エッチングレートはまた僅か
ずつ減少しており、予備加熱温度が1000℃程度で正
規化エッチングレートは略”1”になって飽和してい
る。
【0025】従って、C26 の予備加熱温度を500
〜1000℃の範囲内でコントロールすることにより、
正規化エッチングレートを1〜8程度の範囲内で任意に
選択できることが判明する。また更に、図4に示す結果
を補完する目的で、C26 の流量(予備加熱有り/無
し)と希フッ酸(49%HF:H2 O=1:100)に
対するエッチングレートの関係を評価したので、その評
価結果について説明する。図6はC26 の流量(予備
加熱有り/無し)と希フッ酸(49%HF:H2O=
1:100)に対するエッチングレートの関係を示すグ
ラフである。ここではC26 の流量を0〜200sc
cmまで種々変更しており、その都度、C26 を予備
加熱しない場合(常温)と1000℃に予備加熱した場
合の2種類についてシリコン窒化膜を成膜している。
【0026】この時の成膜条件は、プロセス温度が60
0℃、プロセス圧力が27Pa、Si2 Cl6 の流量が
30sccm、NH3 の流量が900sccmである。
また、エッチングレートに関しては、プロセス温度を7
60℃(従来の成膜温度)に設定して成膜したシリコン
窒化膜のエッチングレートを基準、すなわち”1”とし
た時の比較値を正規化エッチングレートとして表してい
る。図6から明らかなように、トップからボトムまでウ
エハ位置に関係なく、C26 を予備加熱しないで常温
で供給した場合には、C26 の流量を0〜200sc
cmまで増加しても、その正規化エッチングレートは6
〜7.5より5.5〜7.0まで僅かしか低下しておら
ず、エッチングレート低下の効果は見られるが、その低
下の程度は非常に少ないことが判明する。
【0027】これに対して、C26 を1000℃に予
備加熱してその流量を0〜200sccmの範囲で変化
させた場合には、トップからボトムまでのウエハ位置に
関係なく、C26 の流量が0〜100sccmの範囲
内では正規化エッチングレートは”6〜8”から”2”
程度まで急激に低下しており、そして、流量が100〜
200sccmの範囲では正規化エッチングレートは僅
かずつ低下していることが判明する。そして、流量が2
00sccmでエッチングレートの低下は略”1”にな
って飽和していることが判明する。従って、C26
予備加熱温度を1000℃に維持したまま、この流量を
0〜200sccmの範囲内でコントロールすることに
より、正規化エッチングレートを1〜8程度の範囲内で
任意に選択できることが判明する。
【0028】尚、以上の実施例では3種類のガスをそれ
ぞれ別系統で独立して処理容器8内へ供給したが、炭化
水素ガスをSi2 Cl6 ガス、或いはNH3 ガスへ混合
させた状態で供給するようにしてもよい。また、以上の
実施例では、シリコン含有膜としてシリコン系材料ガス
であるSi2 Cl6 とNH3 を用いてシリコン窒化膜を
形成する際に、これと同時に炭化水素ガスを供給する場
合を例にとって説明したが、他のガス種を用いてシリコ
ン窒化膜を形成する場合、例えばSiH2 Cl2 +NH
3 或いはSiCl4 +NH3 等のガスの組み合わせで熱
CVDによりシリコン窒化膜を形成する場合、或いはシ
リコン窒化膜に限らず、例えばSiH4 +N2 O、Si
2 Cl2 +N2 O、或いはTEOS(テトラエチルオ
ルソシリケート)+O2 等のガスの組み合わせで熱CV
D(ChemicalVapor Depositio
n)によりシリコン酸化膜を形成する場合にも、炭化水
素ガスを併せて供給するという本発明を適用することが
できる。この場合、上記N2 OガスやO2 ガスは酸化ガ
スとして用いられている。またシリコン系材料ガスとし
て例えばビス ターシャル ブチル アミノシラン(B
TBAS)を用いてもよい。また、ここでは炭化水素ガ
スとしてパラフィン炭化水素のエタン(C26 )を用
いたが、これに限定されず、メタン、プロパン、ブタン
等の他のパラフィン系炭化水素を用いてもよいし、更に
はパラフィン系炭化水素に限定されず、アセチレン、エ
チレン等のアセチレン系炭化水素等を用いてもよい。
【0029】<第2実施例>以上の第1実施例では、炭
化水素ガスとしてエタン(C26 )を用いた場合を例
にとって説明したが、これに代えてエチレン(C2
4 )を用いた場合を第2実施例として説明する。この炭
化水素ガスとしてエチレンを用いるメリットは、このエ
チレンを予備加熱してもよいが、予備加熱なしで処理容
器8内へ供給しても十分にエッチングレートの小さいシ
リコン含有膜を形成できる、という前述したと同様な効
果が得られる点である。図7は上記したような本発明方
法の第2実施例を実施するための成膜装置を示す構成図
である。尚、図1に示す構成部分と同一構成部分につい
ては同一符号を付してその説明を省略する。
【0030】図7に示すように、ここではエタン(C2
6 )に代えてエチレン(C24)を用いており、図
1に示す成膜装置では予備加熱部66を設けたが、ここ
ではこの予備加熱部66を設けないで、例えば略室温の
状態でこのエチレンガスを処理容器8内へ導入するよう
にしている。またここでは、シラン系ガスとして同じく
ヘキサクロロジシラン(Si2 Cl6 )を用いている。
尚、ここでもNH3 ガスを共に用いるのは勿論である。
上述したガスを用いてシリコン窒化膜を形成した場合に
も、エチレンを予備加熱しないにもかかわらず、シリコ
ン窒化膜中に炭素成分を十分に含ませることができ、こ
れにより、比較的低温で成膜を行ってもクリーニング時
のエッチングレートを比較的小さくでき、もってクリー
ニング時の膜厚の制御性を向上させることができる。こ
のように、炭化水素ガスとしてエチレンガスを用いた場
合には予備加熱なしで使用できる理由は、エチレンガス
のうち”C=C”の二重結合の一つの結合解離エネルギ
ー(約63kcal/mol)がエタンの”C−C”の
結合解離エネルギー(約83kcal/mol)よりも
小さいため、エチレンの方が反応性が高いたもと考えら
れる。
【0031】ここで上記第2実施例の評価実験を行った
ので、その結果について説明する。図8はガス流量と正
規化エッチングレートとの関係を示すグラフである。こ
のグラフ中には、比較のために予備加熱なしでエタンを
用いた時の結果も併記されている。このプロセス条件
は、温度が600℃、圧力が27Pa、ガス流量はHC
Dが30sccm、NH3 が900sccmである。
尚、ウエハの処理枚数は170枚(製品ウエハ150+
ダミーウエハ等20枚)程度である。また、正規化エッ
チングレートに関しては、成膜ガスとしてジクロルシラ
ンを用いて温度760℃で成膜したシリコン窒化膜のエ
ッチングレートを基準として正規化している。図8に示
すように、炭化水素ガスとしてエタンを使用した場合に
は、予備加熱を行っていないためにガス流量を増加させ
ても、正規化エッチングレートは、TOP(トップ)、
CTR(センタ)、BTM(ボトム)間において若干の
差はあるが略6〜8の範囲内で略一定か、或いは僅かに
低下するだけである。
【0032】これに対して、炭化水素ガスとしてエチレ
ンを使用した場合には、予備加熱を行っていなくても、
ガス流量を最大150sccmまで増加させるとTOP
〜BTMの全ての範囲において正規化エッチングレート
は5〜6程度より3.2〜4程度の範囲まで確実に低下
しており、良好な特性を示していることが判明した。こ
こで、正規化エッチングレートのエチレンガス流量に対
する依存性を評価するために、エチレンガス流量を更に
増加させる実験を行った。この結果を図9に示す。図9
はエチレンガス流量と正規化エッチングレートとの関係
を示すグラフである。尚、プロセス条件は、図8におい
て説明した場合と同じである。また、ここではウエハ位
置のTOP〜BTMまでの平均値でエッチングレートを
表している。この図9において明らかなように、エチレ
ンガス流量を900sccmまで増加するに従って正規
化エッチングレートは6.45〜1.80程度まで次第
に低下しており、900sccm近傍で略低下の度合い
が飽和していることが判明した。またSi2 Cl6 の流
量を30sccmとした場合、C24 の流量の下限値
は300sccmが適当である。すなわちそれ以上の流
量の場合にはエッチングレートが大きくなって窒化膜の
下地膜である酸化膜が大きく削られるからである。さら
に上限値を検討した結果、C24 は3000sccm
が適当である。それ以上の流量の場合は成長速度が大幅
に低下して実用に供しないからである。
【0033】このように、予備加熱を行わなくてもエチ
レンガス流量をある程度まで増加させる程、正規化エッ
チングレートを低下させることができることが判明し
た。尚、図8及び図9に示す実験で用いた成膜装置は図
7に示したと同様な成膜装置を用いた。また、上記第2
実施例ではプロセス温度は600℃であったが、同様な
プロセス条件のもとで、プロセス温度を450℃に設定
し、エチレンガスを300sccmの流量で予備加熱な
しで供給して評価を行ったところ、エチレンガスを入れ
ない場合に比べ約半分のエッチングレートに低下するこ
とが判明した。
【0034】尚、この第2実施例では、シラン系材料ガ
スとしてヘキサクロロジシラン(HCD)を用いた場合
を例にとって説明したが、これに限定されず、ヘキサエ
チルアミノジシラン(HEAD)、ジクロルシラン(D
CS)、ビス ターシャルブチル アミノシラン(BT
BAS)等も用いることができる。また、以上の各実施
例では成膜装置として縦型のバッチ式の成膜装置を例に
とって説明したが、これに限らず、横型のバッチ式の成
膜装置、或いは被処理体を1枚ずつ処理する枚葉式の成
膜装置にも、本発明を適用することができる。また、被
処理体としては、半導体ウエハに限定されず、ガラス基
板やLCD基板等にも、本発明を適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の成膜方法
及び成膜装置によれば、次のように優れた作用効果を発
揮することができる。請求項1、2、5〜11に係る発
明によれば、シリコン含有膜の成膜時に炭化水素ガスを
併せて供給することにより、シリコン含有膜中に炭素成
分を含ませることができ、これにより、比較的低温で成
膜を行ってもクリーニング時のエッチングレートを比較
的小さくでき、もってクリーニング時の膜厚の制御性を
向上させることができる。特に、炭化水素ガスとしてエ
チレンを用いた場合には、予備加熱なしでもエッチング
レートの低いシリコン含有膜を形成することができる。
請求項3、4、12に係る発明によれば、供給される炭
化水素ガスを予備加熱することにより活性化されて、シ
リコン含有膜中により多くの炭素成分を含ませることが
でき、従って、クリーニング時のエッチングレートをよ
り小さくでき、もってクリーニング時の膜厚の制御性を
更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の第1実施例を実施するための成膜
装置を示す構成図である。
【図2】C26 ガスの流量と炭素成分濃度との関係を
示すグラフである。
【図3】C26 ガスの予備加熱温度と炭素成分濃度と
の関係を示すグラフである。
【図4】シリコン窒化膜中の炭素成分濃度と希フッ酸
(49%HF:H2 O=1:100)に対するエッチン
グレートの関係を示すグラフである。
【図5】C26 の予備加熱温度と希フッ酸(49%H
F:H2 O=1:100)に対するエッチングレートの
関係を記すグラフである。
【図6】C26 の流量(予備加熱有り/無し)と希フ
ッ酸(49%HF:H2 O=1:100)に対するエッ
チングレートの関係を示すグラフである。
【図7】本発明方法の第2実施例を実施するための成膜
装置を示す構成図である。
【図8】ガス流量と正規化エッチングレートとの関係を
示すグラフである。
【図9】エチレンガス流量と正規化エッチングレートと
の関係を示すグラフである。
【符号の説明】
2 成膜装置 8 処理容器 12 加熱手段 20 ウエハボート(被処理体支持手段) 40 ガス供給手段 42 成膜ガス供給系 44 酸化もしくは窒化ガス供給系 46 炭化水素ガス供給系 60 成膜用ガス流路 62 酸化もしくは窒化用ガス流路 64 炭化水素用ガス流路 66 予備加熱手段 W 半導体ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 李 鎮秀 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 真久 眞吾 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 菊地 宏之 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA09 BA40 BA44 CA04 CA12 JA10 KA24 5F058 BA08 BA20 BC02 BC08 BD04 BD10 BF24 BF26 BF29 BF30 BJ02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空引き可能になされた処理容器内に処
    理ガスを供給して被処理体の表面にシリコン含有膜を形
    成する成膜方法において、 前記処理容器内に炭化水素ガスを供給するようにしたこ
    とを特徴とする成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記炭化水素ガスはエチレンであり、予
    備加熱なしで前記処理容器内へ供給されることを特徴と
    する請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記炭化水素ガスは、前記処理容器内へ
    供給される直前に所定の温度まで予備加熱されることを
    特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記予備加熱の温度は、500〜100
    0℃の範囲内であることを特徴とする請求項1または3
    記載の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記処理容器が、この中に170枚程度
    の被処理体を収容できる大きさの場合には、前記炭化水
    素ガスの最大流量は略200sccm程度であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の成膜方
    法。
  6. 【請求項6】 前記シリコン含有膜は、シリコン酸化
    膜、或いはシリコン窒化膜であることを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記炭化水素ガスは、アセチレン、エチ
    レン、メタン、エタン、プロパン、ブタンよりなる群よ
    り選択される1または2以上のガスであることを特徴と
    する請求項1、3乃至6のいずれかに記載の成膜方法。
  8. 【請求項8】 前記処理ガスとしては、シリコン系材料
    ガスとしてヘキサクロロジシランとヘキサエチルアミノ
    ジシランとジクロルシランとビス ターシャルブチル
    アミノシラン(BTBAS)よりなる群から選択された
    1つのガスと窒化ガスとよりなることを特徴とする請求
    項1乃至7のいずれかに記載の成膜方法。
  9. 【請求項9】 前記炭化水素ガスはエチレンであり、前
    記エチレンの流量は前記シリコン系材料ガスの流量の1
    0倍〜100倍の範囲内であることを特徴とする請求項
    8記載の成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記成膜時のプロセス温度は450〜
    600℃の範囲内であることを特徴とする請求項1また
    は9記載の成膜方法。
  11. 【請求項11】 被処理体に対してシリコン含有膜を堆
    積させるために、真空引き可能になされた処理容器と、 前記処理容器内で前記被処理体を保持する被処理体保持
    手段と、 前記被処理体を加熱する加熱手段と、 前記処理容器内に必要な処理ガスを供給するガス供給手
    段と、を備えた成膜装置において、 前記ガス供給手段は、前記処理容器内に炭化水素ガスを
    供給する炭化水素ガス供給系を有することを特徴とする
    成膜装置。
  12. 【請求項12】 前記炭化水素ガス供給系は、これに流
    れる前記炭化水素ガスを所定の温度に予備加熱する予備
    加熱部を有することを特徴とする請求項11記載の成膜
    装置。
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