JP2003281101A - 電子会議システム - Google Patents

電子会議システム

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JP2003281101A
JP2003281101A JP2002076846A JP2002076846A JP2003281101A JP 2003281101 A JP2003281101 A JP 2003281101A JP 2002076846 A JP2002076846 A JP 2002076846A JP 2002076846 A JP2002076846 A JP 2002076846A JP 2003281101 A JP2003281101 A JP 2003281101A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各端末が共有文書に対して行う追記、編集な
どの作業工程中で他人に不要なあるいは他人に見られた
くない部分を全ての端末で共有しない。 【解決手段】 クライアント3〜6の共有画面表示ウィ
ンドウと個別画面表示ウィンドウには、同一文書の同一
位置が表示されていて、例えば、クライアント3のユー
ザが個別ウィンドウに表示された文書のある位置に文字
を入力する。文章終端記号が入力されるまでは、追加さ
れた文字はクライアント3の個別ウィンドウにのみ表示
され、文章終端記号が入力されると、個別ウィンドウに
表示された文書の内容が共有ウィンドウに表示された文
書の内容に反映されて、両者の内容が同一となる。また
他のクライアント4〜6の共有ウィンドウと個別ウィン
ドウ、および大型ディスプレイ装置2にも、更新された
文書が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のクライアン
トが1つのサーバに接続され、各クライアントがサーバ
にある情報を閲覧あるいは編集可能なサーバ/クライア
ント型の電子会議システムに関し、他に例えば多数のク
ライアントがサーバにある情報を閲覧あるいは編集可能
なサーバ/クライアント型の教育システムなどにも好適
な技術である。
【0002】
【従来の技術】従来、1つのクライアントが共有画面モ
ードにあるサーバの画面バッファと個別画面モードにあ
るサーバの画面バッファの両方の画面データをマルチウ
ィンドウで同時に表示することができるソフトウェアと
して、AT&TのVNC(Virtual Netwo
rk Computing)がある。このソフトウェア
では、複数のアプリケーションプロセスが1つの文書フ
ァイルに対して多重オープンできるようなファイルシス
テムを使用すると、1つの文書をクライアントの共有画
面用ウィンドウと個別画面用ウィンドウに同時に表示さ
せることができる。また、個々の画面(ウィンドウ)に
対して別々の編集操作もできる。
【0003】他の従来技術として、Microsoft
のNetMeetingがある。このNetMeeti
ngには、1つの端末あるいはサーバで実行されている
アプリケーションを他の複数の端末で共有する機能(ア
プリケーション共有機能)がある。各端末のOSがMi
crosoft Windowsの場合、NetMee
tingのアプリケーション共有機能で表示させている
文書と、フォルダの共有機能を使用して、他の端末の共
有化されたフォルダにある文書を別々のウィンドウに同
時に表示させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の技術では、例えば2つのウィンドウ間でコピー処理を
行う場合に、ユーザはコピー元の位置と領域およびコピ
ー先の位置を指定する必要があり、操作が煩雑となる問
題があった。また、前者では、個別画面用ウィンドウに
表示された文書への編集内容を、共有画面用ウィンドウ
に表示された同一文書に自動的に反映させることができ
ず、あるいは1ボタンの操作によっても反映できない。
同様に、後者の技術でも、フォルダの共有機能を使用し
て表示された文書への編集内容を、NetMeetin
gのアプリケーション共有機能を使用して表示された同
一文書に自動的にあるいは1ボタンの操作によっても反
映させることができない。
【0005】また、例えば、電子会議などにおいて、複
数の端末が1つの文書(会議資料)を共有し、その文書
を共同で作成、編集、閲覧する電子協調作業が従来から
行われている。ところが、各端末での共有文書に対する
追記、編集の作業工程の全てが共有されていることか
ら、例えば、キーボードからテキスト入力しているとき
のタイプミスやその訂正作業が他の端末に表示されてし
まう。そこで、追記、編集などを行う端末ユーザから、
他人に見られたくない作業が共有されないことが求めら
れていた。
【0006】本発明は上記した問題点に鑑みてなされた
もので、本発明の目的は、複数の端末が1つの文書を共
有し、その文書を共同で作成、編集、閲覧しながら会議
などの電子協調作業を行う際に、各端末が共有文書に対
して行う追記、編集などの作業工程中で他人に不要なあ
るいは他人に見られたくない部分を全ての端末で共有し
ないようにした電子会議システムを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、各端末で作成した文
章等のデータの共有文書への追加を、コピー元の位置と
領域およびコピー先の位置を指定することなく実行し、
操作性を向上させた電子会議システムを提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1(a)、(b)は、
本発明の基本的な考え方を説明する図である。図におい
て、ウィンドウタイプAは、共有画面であり、画面デー
タは大画面および全ての端末で同じである。そして、1
つの端末で行った加筆、編集が、他の全ての端末の表示
画面にもリアルタイムで反映される。ウィンドウタイプ
Bは、個別画面であり、共有画面と同じ画面データを表
示して個別に加筆、編集ができるが、この画面データは
共有されない。
【0009】端末1の個別画面B上で(図1(a))、
「重要」などの手書き描画を追加して、所定のボタンを
押すと、端末2と端末3の共有画面Aに同じ手書き描画
が追加表示される(図1(b))。
【0010】本発明では、個々の端末での共有文書に対
する追記、編集の作業工程の中で、他人に不要なあるい
は他人に見られたくない部分を全ての端末で共有しない
ようにし、作業に応じた所定のタイミング毎に、それま
での作業結果を全ての端末で共有するようにする。
【0011】本発明では、個々の端末で、「。」(日本
語の場合)、「.(ピリオド)」や「?」(英語の場
合)等の文章終端記号が入力されるまでは作成中の文章
を全ての端末で共有せず、文章終端記号が入力されたと
きに、それまで作成された、文章終端記号を含む文章を
全ての端末で共有するようにする。
【0012】本発明では、個々の端末で、1行あるいは
所定の複数行が入力されるまでは作成中の文章を全ての
端末で共有せず、所定数の行が入力されたときに、それ
まで作成された文章を全ての端末で共有するようにす
る。
【0013】本発明では、個々の端末で、マウスあるい
は電子ペンを使用して手書き入力を行っている場合に、
ストローク終了(ペンアップ)から次のストロークが開
始されずに(ペンダウンされない)所定の時間が経過す
るまでは、それまで入力された手書きデータを全ての端
末で共有せず、ストローク終了から次のストロークが開
始されずに所定の時間が経過したとき、それまで入力さ
れた手書きデータを全ての端末で共有するようにする。
【0014】本発明では、個々の端末で、電子ペンを使
用して手書き入力を行っている場合に、電子ペンの動き
が予め決められた画面間コピーコマンド用のジェスチャ
ー動作と判断するまでは、それまで入力された手書きデ
ータを全ての端末で共有せず、電子ペンの動きが予め決
められた画面間コピーコマンド用のジェスチャー動作と
判断したとき、それまで入力された手書きデータを全て
の端末で共有するようにする。
【0015】本発明では、個々の端末で、ディスプレイ
に表示された所定のボタンあるいはキーボードの所定の
ファンクションキーが選択されるまでは、それまでの編
集工程を全ての端末で共有せず、ディスプレイに表示さ
れた所定のボタンあるいはキーボードの所定のファンク
ションキーが選択されたとき、それまでの編集内容を全
ての端末で共有するようにする。
【0016】共有画面モードにあるサーバの画面バッフ
ァと個別画面モードにあるサーバの画面バッファの両方
に同じ文書データを記憶しているが、1つのクライアン
トに表示される各画面データは文書の同じ場所である必
要は無い。例えば、クライアントの共有画面用ウィンド
ウに文書の2ページ目が表示されている状態で、同じク
ライアントの個別画面用ウィンドウに同じ文書の3ペー
ジ目を表示して、この3ページ目を編集すると、共有画
面モードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書
の3ページ目も同様に編集される。すなわち、クライア
ントのユーザは、共有画面用ウィンドウの表示とは無関
係に共有画面用ウィンドウに表示された文書の任意の場
所を編集することができる。
【0017】ところで、クライアントの個別画面用ウィ
ンドウに表示された文書の位置が共有画面用ウィンドウ
に表示された文書の位置と常に同じであると、便利な場
合が多い。
【0018】そこで、本発明では、クライアントの共有
画面用ウィンドウと個別画面用ウィンドウには同じ文書
の同じ位置からのデータを表示し、1つのクライアント
での共有文書に対する追記、編集の作業工程の中で他人
に不要なあるいは他人に見られたくない部分は全ての端
末で共有しないようにするとともに、クライアントで作
成した文章等のデータの共有文書への追加を、コピー元
の位置と領域およびコピー先の位置を指定しなくても実
行できるようにしてシステムの利便性を向上させる。
【0019】共有文書に対して追加された文章や手書き
の描画が誰のものであるか判ると便利な場合がある。そ
こで、本発明では、共有文書に追加されたデータを、そ
の追加操作が行われたクライアント毎に区別して表示さ
せる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施例
を図面を用いて具体的に説明する。 (サーバ/クライアント型の電子会議システム)本発明
の一実施例として、サーバに記憶された会議資料文書を
複数のクライアントが閲覧、編集しながら会議を行うサ
ーバ/クライアント型の電子会議システムを例にして説
明する。
【0021】図2は、本発明に係るサーバ/クライアン
ト型の電子会議システムの構成例を示す。本発明のシス
テムは、サーバ1とそれに接続された大型ディスプレイ
装置2と、各会議参加者が使用するクライアント3〜6
から構成されており、これらの機器は無線LAN(例え
ばIEEE(Institute of Electr
ical and Electronics Engi
neers)802.11b)で接続されている。
【0022】サーバ1は例えばPC−AT(The P
ersonal Computerfor Advan
ced Technologies)アーキテクチャ
(IBM社)のコンピュータであり、そのPCI(Pe
ripheral Compornent Inter
connect)バスに接続されたPCIアダプタボー
ドを介して無線LAN用PCカード(PCMCIA(P
ersonal Computer Memory C
ard International Associa
tion)規格に準拠)が装着されている。また、サー
バ1にはOSとしてLinux、ウィンドウシステムと
してXウィンドウが実装されている。なお、図1中、サ
ーバ1に接続されたキーボードの図示は省略している。
【0023】大型ディスプレイ装置2は、例えばPDP
(Plasma DisplayPanel)の表示面
にタッチパネルが付着されており、VGAケーブルとR
S−232Cケーブルによってサーバ1と接続され、サ
ーバ1の表示装置として機能するとともに、サーバ1の
タッチ入力装置として機能する。なお、VGAケーブル
はサーバ1からPDPへ画面表示信号を出力し、RS−
232Cケーブルはタッチパネルが検出したタッチ入力
座標データをサーバ1へ入力する。また、サーバ1は入
力されるタッチ入力座標データを、マウス入力データと
同様に処理する。
【0024】クライアント3〜6は、ユーザにより入力
されたテキストデータや手書きデータをサーバ1へ送信
し、またサーバ1から受信した画面データの表示を行う
という機能に特化された携帯型表示パッドであり、電子
ペン7〜10が付属されている。
【0025】クライアント3〜6である携帯型表示パッ
ド20のハードウェア構成を図3に示す。携帯型表示パ
ッド20は、CPU21、クロック22、メインメモリ
23、ROM24、RTC25、無線LANコントロー
ラ26、アンテナ27、LCD表示コントローラ28、
LCD29、タッチパネルコントローラ30、タッチパ
ネル31、USBコントローラ32、USB I/F3
3、システムバス34、バッテリ35、DC−DCコン
バータ36、充電回路37、ACアダプタ38等から構
成されている。CPU21は、ROM(Read On
ly Memory)24に記憶された制御処理プログ
ラム、OSや各種のアプリケーションプログラムを実
行、処理する。クロック22は、水晶発振子と分周回路
から構成されており、CPU21やシステムバス34の
動作タイミングを制御するためのクロックを生成してい
る。メインメモリ23は、DRAM(Dynamic
Random Access Memory)より構成
されており、CPU21のワークエリア等で使用され
る。ROM24は、システム全体の制御を行うためのプ
ログラムが予め書き込まれている。RTC(Real
Time Clock)25は、日付時計であり、専用
バッテリ(図示を省略)によりバックアップされてい
る。無線LANコントローラ26は、IEEE802.
11b規格に準拠した無線通信を実行、制御する。LC
D表示コントローラ28は、文字やグラフィックデー
タ、またサーバ1から受信した画面データをD/A(D
igital/Analog)変換するとともに、これ
らのデータをLCD29に表示するための制御を行う。
タッチパネルコントローラ30は、タッチパネル31上
でタッチペン7のペン先が接触した部分を検出し、その
位置情報を取り込む。タッチパネル31はLCD29と
重ね合わせて密着している。USB(Universa
lSerial Bus)コントローラ32はUSB規
格に準拠したデータ転送を実行、制御する。バッテリ3
5は、充電が可能な例えばリチウムイオンバッテリ等で
ある。DC−DCコンバータ36はACアダプタ38ま
たはバッテリ35から供給される電源を所定の電圧に変
換して携帯型表示パッド20内部に供給するとともに、
ACアダプタ38からの電源供給が無い場合はバッテリ
35からの電源供給に切り換える。充電回路37はAC
アダプタ38から電源が供給されている時にバッテリ3
5を充電する。ACアダプタ38は着脱可能な電源ケー
ブルと一体化しており、内蔵されたAC−DCコンバー
タにより、交流電源を所定の電圧の直流に変換する。携
帯型表示パッド20にはOSとしてLinux、ウィン
ドウシステムとしてXウィンドウが実装されている。
【0026】次に、サーバ1にある画面データがクライ
アント3〜6へ送信され、クライアント3〜6からサー
バ1へはユーザの入力データが送信されるサーバ/クラ
イアントソフトウェアの動作について説明する。このサ
ーバ/クライアントソフトウェアとして、前述したVN
Cを使用した場合について、以下説明する。
【0027】VNCサーバプロセス(以下、VNCサー
バ)は、その起動時に、デスクトップの表示画面データ
あるいは文書の表示画面データを記憶するための1つの
画面バッファを生成し、VNCクライアントプロセス
(以下、VNCクライアント)はこの画面バッファにあ
る画面データを自装置のディスプレイに表示する。VN
CサーバからVNCクライアントへ送信される画面デー
タおよびVNCクライアントからVNCサーバへ送信さ
れるユーザの入力データはRFB(RemoteFra
me Buffer)プロトコルを使用して転送され
る。RFBプロトコルは1画面のデータを小領域(矩
形)に分割し、さらにこの小領域の画像データを圧縮し
て送信する機能を持っている。この小領域の最小ブロッ
クはタイルと呼ばれ、16×16画素である。このよう
に、VNCサーバは1画面のデータを分割して送信する
ことができるため、1画面の中で変更のあった領域のみ
を選択して送信することができる。なお、サーバ1に存
在するVNCサーバプロセスとクライアント3〜6に存
在するVNCクライアントプロセスとはソケットにより
通信できるようになっている。
【0028】VNCサーバはVNCクライアントから受
信したユーザの入力データをキーイベントまたはポイン
タイベントとして処理する。これらのイベントを受ける
と、VNCサーバはXサーバとして動作し、Xクライア
ントに対してXイベントを通知するため、VNCクライ
アントはサーバ1で動いているアプリケーション(Xク
ライアント)を操作できるようになっている。このVN
Cプロトコル(RFBプロトコル)とXプロトコルとの
関係を図4に示す。
【0029】次に、クライアント3〜6がサーバ1に接
続してサーバ1で動いているアプリケーション(Xウィ
ンドウ)を操作して、文書を表示できるようになるまで
の動作シーケンスについて説明する。サーバ1ではま
ず、必要とされる画面バッファの数だけ、VNCサーバ
プロセスを起動しておく。この画面バッファが複数のク
ライアントにより共有されないようにする、すなわち、
1つのクライアントのみがアタッチするように設定する
場合、VNCサーバの起動コマンドには画面番号のみを
指定する。例えば、画面番号を2とした場合のVNCサ
ーバの起動コマンドは以下のようになる。 vncserver :2
【0030】サーバ1の画面バッファが複数のクライア
ントにより共有されるようにする場合には、VNCサー
バの起動コマンドに画面番号に加えて共有を指示するオ
プションを指定する。例えば、画面番号1を共有とする
場合のVNCサーバの起動コマンドは以下のようにな
る。 vncserver −alwaysshared :
【0031】このようにして、サーバ1にて画面番号1
を共有、画面番号2〜5を各クライアント3〜6が個別
にアタッチするようにVNCサーバプロセスを起動して
おく。そして、各クライアント3〜6はサーバ1のIP
(Internet Protocol)アドレスとア
タッチする画面番号を指定してVNCクライアントプロ
セスを起動する。アタッチする画面番号を3とした場合
のVNCクライアントの起動コマンド例を以下に示す。 vncviewer 192.168.1.1:3 ここで、192.168.1.1は、IPアドレスであ
る。
【0032】図5は、サーバのメインメモリ上に確保さ
れた画面バッファの一例を示す。各クライアント3〜6
は共有画面(画面番号1)用のVNCクライアントと1
つの個別画面(画面番号2〜5)用のVNCクライアン
トをそれぞれ起動する。そして、各クライアント3〜6
では、共有画面を表示させるウィンドウと個別画面を表
示させるウィンドウをLCD29に表示させる。サーバ
1では、共有画面を大型ディスプレイ装置2に表示させ
るために、自装置のIPアドレスと画面番号1を指定し
てVNCクライアントプロセスを起動する。このように
して、大型ディスプレイ装置2には共有画面のみが表示
され、各クライアント3〜6には、共有画面と個別画面
がそれぞれ表示される。
【0033】次に、クライアント3〜6の内、1つのク
ライアントが所定のアプリケーションを使用して、共有
画面表示ウィンドウに任意の文書を表示させると、同じ
文書が大型ディスプレイ装置2と他のクライアント3〜
6の共有画面表示ウィンドウに表示される。続いて、ク
ライアント3〜6の各クライアントは、共有画面表示ウ
ィンドウに文書を表示させる際に使用したのと同じアプ
リケーションを使用して、共有画面表示ウィンドウに表
示された文書と同じ文書を個別画面表示ウィンドウに表
示させる。
【0034】以上の処理は、公知のVNCサーバ/クラ
イアントソフトウェアを使用することにより実現可能で
ある。
【0035】以下に説明する処理が本発明に関わる処理
動作である。本発明では、同じ文書が共有画面表示ウィ
ンドウと個別画面表示ウィンドウに表示されていて、か
つ、2つのウィンドウでの文書の表示位置が同じ場合、
すなわち同一の文書データが共有画面表示ウィンドウと
個別画面表示ウィンドウに表示されている場合におい
て、個別画面表示ウィンドウに表示された文書を編集し
たとき、所定のタイミング後に、共有画面表示ウィンド
ウに表示された文書に対して、上記した編集と同一の編
集が実行される。
【0036】個別画面を管理するVNCサーバは、個別
画面表示ウィンドウに表示された文書が編集されている
ときに、VNCクライアントから受信したキーイベント
データとポインタイベントデータを全て記憶しておく。
そして、所定のタイミングでこれらの記憶されたイベン
トを順次共有画面を管理するVNCサーバに通知する。
共有画面を管理するVNCサーバは、個別画面を管理す
るVNCサーバから受信するキーイベントとポインタイ
ベントに対してVNCクライアントから受信する時と同
様な処理を実行する。すなわち、個別画面を管理するV
NCサーバがVNCクライアントから受信したキーイベ
ントやポインタイベントに対してリアルタイムに実行し
た処理と同じ処理を、所定のタイミング期間後に共有画
面を管理するVNCサーバが実行する。上記2つのVN
Cサーバ間でのキーイベントデータやポインタイベント
データの受け渡しは、ソケットを使用したプロセス間通
信により行う。
【0037】なお、本発明では、上記した編集操作が複
数のクライアント(または端末)で同時に実行されるこ
とを禁止する。つまり、本発明は、操作権の排他制御の
基で処理が実行される。従って、例えば文章を追加する
場合、追加直前にその追加位置付近の文章が他のクライ
アント(または端末)により削除され、意図しない位置
に文章が追加されてしまうという不具合を防止できる。
なお、操作権の排他制御としては、例えばMERMAI
D(日経コンピュータ 1991.3.11)またはI
TU−T勧告T.124、ITU−T勧告T.125な
どに記載されているような公知の技術を用いる。
【0038】(実施例1)実施例1は、上記した所定の
タイミングとして、文章終端記号の入力を用いる実施例
である。
【0039】クライアント3〜6では、キーボードウィ
ンドウをLCD29に表示して、電子ペンを使用して文
字(テキスト)を入力したり、USBキーボードをUS
BI/F33に接続してUSBキーボードから文字を入
力することができる。
【0040】(1)文書の表示位置が同じ場合;まず、
同一の文書が全てのクライアントの共有画面表示ウィン
ドウと個別画面表示ウィンドウに表示されていて、かつ
これらの2つのウィンドウでの文書の表示位置が同じ場
合、例えば共有画面表示ウィンドウと個別画面表示ウィ
ンドウに同じ文書の1ページ目の先頭から表示されてい
る場合について説明する。
【0041】例えば、クライアント3のユーザが個別画
面表示ウィンドウに表示された文書のある位置に文章を
追加するために、キーボードウィンドウ上で電子ペンを
用いて文字(テキスト)を入力しているとする。このと
き、文章終端記号である「。」(日本語)や「.」また
は「?」(英語)等が入力されるまでは、この追加され
た文章はクライアント3の個別画面表示ウィンドウにの
み表示されている。そして、文章終端記号が入力される
と、それまで入力された文字列(テキスト)と文章終端
記号を共有画面表示ウィンドウに表示された文書の同じ
位置から追加する。すなわち、文字入力が開始されてか
ら文章終端記号が入力されるまでは、クライアント3の
共有画面表示ウィンドウに表示された文書の内容と個別
画面表示ウィンドウに表示された文書の内容は異なって
いるが、文章終端記号が入力された時点で、個別画面表
示ウィンドウに表示された文書の内容が共有画面表示ウ
ィンドウに表示された文書の内容に反映されて、両者の
文書の内容が同一となる。
【0042】また、クライアント3から文章終端記号が
入力され、共有画面表示ウィンドウに表示された文書が
更新されると、他のクライアント4〜6の共有画面表示
ウィンドウと大型ディスプレイ装置2にも、更新された
文書が表示される。さらに、他のクライアント4〜6の
個別画面表示ウィンドウにも、更新された文書が表示さ
れる。
【0043】上記した動作を詳細に説明する。サーバ1
の内部プロセスおよび各プロセスとクライアント3〜6
との間のデータの流れを図6に示す。また、図8、図9
は、各クライアントの画面表示(図7)において、クラ
イアント3のユーザが個別画面表示ウィンドウ内で文字
(テキスト)を入力したときのVNCサーバ2の動作フ
ローを示す。
【0044】以下、図6、図8、図9を参照して説明す
る。サーバ1では、共有画面(画面番号が1)を管理す
るVNCサーバ1とクライアント3〜6の個別画面(画
面番号が2〜5)を管理する各VNCサーバ(VNCサ
ーバ2〜5)、クライアント3〜6のいずれかの共有画
面を操作して起動された文書編集アプリケーション1、
クライアント3〜6の各個別画面を操作して起動された
文書編集アプリケーション2〜5、共有画面(画面番号
が1)の画面データを大型ディスプレイ装置2に表示す
るVNCクライアント1の各プロセスが起動されてい
る。
【0045】また、クライアント3では、画面番号が1
の共有画面を表示、操作するVNCクライアント3−A
のプロセスと、画面番号が2の個別画面を表示、操作す
るVNCクライアント3−Bのプロセスが起動されてい
る。クライアント4では、画面番号が1の共有画面を表
示、操作するVNCクライアント4−Aのプロセスと、
画面番号が3の個別画面を表示、操作するVNCクライ
アント4−Bのプロセスが起動されている。クライアン
ト5では、画面番号が1の共有画面を表示、操作するV
NCクライアント5−Aのプロセスと、画面番号が4の
個別画面を表示、操作するVNCクライアント5−Bの
プロセスが起動されている。クライアント6では、画面
番号が1の共有画面を表示、操作するVNCクライアン
ト6−Aのプロセスと、画面番号が5の個別画面を表
示、操作するVNCクライアント6−Bのプロセスが起
動されている。
【0046】クライアント3の個別画面表示ウィンドウ
に表示された文書に対して文字(テキスト)入力する位
置にカーソルを移動するために電子ペン7でポイントさ
れると、クライアント3のVNCクライアント3−B
は、ポイント位置データ(座標データ)をサーバ1のV
NCサーバ2へ送信する(図6の矢印41)。VNCサ
ーバ2は、座標データをポインタイベントとして受信し
(ステップ101でYES)、座標データを文書編集ア
プリケーション2へ渡すとともに(矢印42、ステップ
102)、イベントデータをキュー(キュー2)に入れ
る(ステップ103)。このキューはプログラム中に定
義された配列である。
【0047】次いで、文書編集アプリケーション2は、
受信した座標データの位置にカーソルを移動し、VNC
サーバ2へ描画リクエストを出す(矢印43)。VNC
サーバ2は描画リクエストを受信すると(ステップ10
4でYES)、カーソルの表示位置を変えるとともに更
新された画面データをクライアント3へ送信する(矢印
44、ステップ105)。
【0048】続いて、クライアント3の個別画面表示ウ
ィンドウ内で文字(テキスト)が入力されると、VNC
クライアント3−Bはこの文字コードをVNCサーバ2
へ送信する(矢印41)。VNCサーバ2はこれらの文
字コードをキーイベントとして受信し(ステップ106
でYES)、これらの文字コードを文書編集アプリケー
ション2へ渡す(矢印42)とともに(ステップ10
7)、このイベントデータをキュー2に入れる(ステッ
プ108)。
【0049】文書編集アプリケーション2はこれらの文
字コードを受信すると、これらの文字コードを文書デー
タに追加するとともに、VNCサーバ2へ描画リクエス
トを出す(矢印43)。VNCサーバ2は、描画リクエ
ストを受信すると(ステップ109でYES)、各文字
コードに対応した文字フォントをカーソル位置に表示さ
せるとともに更新された画面データをクライアント3へ
送信する(矢印44、ステップ110)。
【0050】上記したように、ユーザにより文字列が入
力され、文章終端記号が入力されると、VNCサーバ2
は文章終端記号を受信し(ステップ111でYES)、
文章終端記号(文字コード)を文書編集アプリケーショ
ン2へ(矢印42)渡すとともに、このイベントデータ
(文章終端記号)をキュー2に入れる(ステップ11
2)。
【0051】文書編集アプリケーション2は文章終端記
号(文字コード)を受信すると、文章終端記号(文字コ
ード)を文書データに追加するとともに、VNCサーバ
2へ描画リクエストを出す(矢印43)。VNCサーバ
2は、描画リクエストを受信すると(ステップ113で
YES)、文章終端記号(文字コード)に対応した文字
フォントをカーソル位置に表示させるとともに更新され
た画面データをクライアント3へ送信する(矢印44、
ステップ114)。
【0052】VNCサーバ2は、キュー2に入っている
イベントデータをファーストイン・ファーストアウトの
順番で順次、VNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送
信する(ステップ115)。なお、キュー2に入ってい
るイベントデータを送信する前後に、これらのイベント
データ群の開始を示すデータ(イベント群開始データ)
と終了であることを示すデータ(イベント群終了デー
タ)を含めたイベントデータもVNCサーバ1とVNC
サーバ3〜5へ送信する(矢印45〜48)。
【0053】VNCサーバ1は、イベント群開始データ
とイベント群終了データとの間にあるこれらのイベント
データを文書編集アプリケーション1へ渡す(矢印4
9)。文書編集アプリケーション1は、これらのイベン
トデータに対応した処理を行い(矢印50)、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行う。VNCサーバ1は、イベント群開始データ
を受信してからイベント群終了データを受信する前まで
の間、更新された画面データ(共有画面データ)をクラ
イアント3〜6へ送信しない。そして、VNCサーバ1
はイベント群終了データを受信すると、その時の画面デ
ータをクライアント3へ送信する(矢印51)。これに
より、クライアント3の共有画面表示ウィンドウに表示
された文書と個別画面表示ウィンドウに表示された文書
の内容が同じになる。また、VNCサーバ1は、この更
新された共有画面データをクライアント4〜6へ送信す
る(矢印52〜54)とともに、VNCクライアント1
へ送信する(矢印55)。クライアント4〜6は、これ
らの共有画面データをLCD29に表示し、VNCクラ
イアント1は大型ディスプレイ装置2に表示する。
【0054】VNCサーバ3〜5はVNCサーバ1と同
様な処理を行い、従って、クライアント4〜6の個別画
面表示ウィンドウの表示画面が更新され(矢印56〜6
4)、クライアント3〜6の共有画面表示ウィンドウに
表示された文書と個別画面表示ウィンドウに表示された
文書の内容が全て同一の文書内容となる。
【0055】(2)文書の表示位置が異なる場合;次
に、同一文書が各クライアントの共有画面表示ウィンド
ウと個別画面表示ウィンドウに表示されているが、これ
らの2つのウィンドウでの文書の表示位置が異なる場
合、すなわち共有画面表示ウィンドウと個別画面表示ウ
ィンドウに表示された文書データが異なる場合について
説明する。
【0056】例えば、クライアント3〜6の共有画面表
示ウィンドウには1ページ目が、クライアント3とクラ
イアント5の個別画面表示ウィンドウには2ページ目
が、クライアント4の個別画面表示ウィンドウには3ペ
ージ目が、クライアント6の個別画面表示ウィンドウに
は4ページ目が表示されているとする。図7は、このと
きのクライアント3〜6の画面表示例を示す。
【0057】クライアント3のユーザが個別画面表示ウ
ィンドウに表示された2ページ目の文書のある位置にカ
ーソルを移動し、文章を追加するためにキーボードウィ
ンドウ上で電子ペンを用いて文字(テキスト)を入力す
ると、クライアント3のVNCクライアント3−Bはこ
れらのポイント位置データ(座標データ)と文字コード
をサーバ1のVNCサーバ2へ送信する(矢印41)。
【0058】VNCサーバ2はこの座標データをポイン
タイベントとして受信し、文字コードをキーイベントと
して受信し、座標データと文字コードを文書編集アプリ
ケーション2へ渡す(矢印42)とともに、これらのイ
ベントデータをキュー2に入れる。文書編集アプリケー
ション2は座標データを受信すると2ページ目のその位
置にカーソルを移動し、VNCサーバ2へ描画リクエス
トを出す(矢印43)。また、文書編集アプリケーショ
ン2は文字コードを受信すると(矢印42)、これらの
文字コードを文書データに追加するとともに、VNCサ
ーバ2へ描画リクエストを出す(矢印43)。VNCサ
ーバ2は、カーソルの表示位置を変えるとともに更新さ
れた画面データをクライアント3へ送信し(矢印4
4)、また各文字コードに対応した文字フォントをカー
ソル位置に表示させるとともに更新された画面データを
クライアント3へ送信する(矢印44)。
【0059】上記したように、ユーザにより文字列が入
力され、文章終端記号が入力されると、VNCサーバ2
は文章終端記号を受信し、文章終端記号(文字コード)
を文書編集アプリケーション2へ(矢印42)渡すとと
もに、このイベントデータ(文章終端記号)をキュー2
に入れる。
【0060】文書編集アプリケーション2は文章終端記
号(文字コード)を受信すると、文章終端記号(文字コ
ード)を文書データに追加するとともに、VNCサーバ
2へ描画リクエストを出す(矢印43)。VNCサーバ
2は、描画リクエストを受信すると、文章終端記号(文
字コード)に対応した文字フォントをカーソル位置に表
示させるとともに更新された画面データをクライアント
3へ送信する(矢印44)。
【0061】VNCサーバ2は、キュー2に入っている
イベントデータをファーストイン・ファーストアウトの
順番で順次、VNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送
信する。なお、キュー2に入っているイベントデータを
送信する前後に、これらのイベントデータ群の開始を示
すデータ(イベント群開始データ)と終了であることを
示すデータ(イベント群終了データ)を含めたイベント
データもVNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信す
る。(矢印45〜48)。
【0062】VNCサーバ1は、イベント群開始データ
とイベント群終了データとの間にあるこれらのイベント
データを文書編集アプリケーション1へ渡す(矢印4
9)。文書編集アプリケーション1は、これらのイベン
トデータに対応した処理を行い(矢印50)、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行う。
【0063】VNCサーバ1は、イベント群開始データ
を受信してからイベント群終了データを受信する前まで
の間、更新された画面データ(共有画面データ)をクラ
イアント3〜6へ送信しない。そして、VNCサーバ1
はイベント群終了データを受信すると、その時の画面デ
ータをクライアント3へ送信する(矢印51)。従っ
て、クライアント3の共有画面表示ウィンドウに表示さ
れた文書と個別画面表示ウィンドウに表示された文書の
内容が同じとなる。また、VNCサーバ1は、この更新
された共有画面データをクライアント4〜6へ送信する
(矢印52〜54)とともに、VNCクライアント1へ
送信する(矢印55)。クライアント4〜6はこれらの
共有画面データをLCD29に表示し、VNCクライア
ント1は大型ディスプレイ装置2に表示する。
【0064】VNCサーバ3は、VNCサーバ2から受
信したイベントデータを文書編集アプリケーション3へ
渡す(矢印56)。文書編集アプリケーション3は、こ
れらのイベントデータに対応した処理を行い、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行うが、処理を行ったページ(2ページ目)はク
ライアント4に表示されていないため、VNCサーバ3
へは描画リクエストを出さない。この場合、VNCサー
バ3はイベント群終了データを受信すると、画面データ
に変化が無いためその時の画面データをクライアント4
へは送信しない。したがって、クライアント4の個別画
面表示ウィンドウの表示内容は変化しない。
【0065】VNCサーバ4はVNCサーバ2から受信
したイベントデータを文書編集アプリケーション4へ渡
す(矢印59)。文書編集アプリケーション4は、これ
らのイベントデータに対応した処理を行い、すなわち、
先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ処理
を行い、VNCサーバ4へ指示された位置でのカーソル
の描画リクエストと追加された文字の描画リクエストを
出す(矢印60)。VNCサーバ4は、カーソルの表示
位置を変え、各文字コードに対応した文字フォントをカ
ーソル位置に表示させる。そして、VNCサーバ4はイ
ベント群終了データを受信すると、その時の画面データ
をクライアント5へ送信する(矢印61)。従って、ク
ライアント5の個別画面表示ウィンドウの表示内容が更
新され、クライアント3の個別画面表示ウィンドウに表
示された文書の内容と同じ内容になる。
【0066】VNCサーバ5は、VNCサーバ2から受
信したイベントデータを文書編集アプリケーション5へ
渡す(矢印62)。文書編集アプリケーション5は、こ
れらのイベントデータに対応した処理を行い、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行うが、処理を行ったページ(2ページ目)はク
ライアント6に表示されていないため、VNCサーバ5
へは描画リクエストを出さない。この場合、VNCサー
バ5はイベント群終了データを受信すると、画面データ
に変化が無いためその時の画面データをクライアント6
へは送信しない。したがって、クライアント6の個別画
面表示ウィンドウの表示内容は変化しない。
【0067】なお、上記した実施例では、クライアント
3の個別画面表示ウィンドウ内で文字(テキスト)が入
力された場合の動作について説明したが、クライアント
4〜6の任意の個別画面表示ウィンドウ内で文字(テキ
スト)が入力された場合も対応するVNCサーバ(3〜
5)がVNCサーバ2と同様な動作を実行することで、
各クライアントの画面表示内容を上記したのと同様に表
示することができる。
【0068】(実施例2)上記した実施例1は、VNC
サーバ2がクライアント3から文章終端記号を受信した
ときに、それまで受信していたイベントデータ(文章終
端記号も含む)をVNCサーバ1とVNCサーバ3〜5
へ送信し、文書編集アプリケーション1〜5が同じ編集
処理を実行する実施例であるが、本実施例では、VNC
サーバ2がクライアント3から改行コードを受信したと
きに、実施例1と同様な処理を実行する。実施例2の動
作は、図8、9で説明した実施例1の文章終端記号を改
行コードに置き換えたものとなる。
【0069】すなわち、VNCサーバ2がキュー2に貯
めたイベントデータをVNCサーバ1とVNCサーバ3
〜5へ送信するタイミングがクライアント3から文章終
端記号を受信したときではなく、改行コードを受信した
ときである。従って、実施例2では、ユーザが1行分の
文字(テキスト)を入力して改行がなされるまでは共有
画面表示ウィンドウと個別画面表示ウィンドウに表示さ
れた文書の内容が異なるが、改行がなされたときに、こ
れらのウィンドウに表示される文書の内容が同じにな
る。
【0070】上記した実施例2は1行分の文字(テキス
ト)を入力する例であるが、本発明はこれに限定され
ず、ユーザが複数行分の文字(テキスト)を入力したと
き、つまりVNCサーバ2が複数個の改行コードを受信
した場合についても、上記した実施例2と同様に実行で
きる。
【0071】(実施例3)実施例3は、クライアントの
ユーザがテキスト入力ではなく、手書き入力する場合の
実施例である。本実施例では、ユーザが筆記動作を行っ
ているか否かを、電子ペンがアップされている状態の持
続時間から判断する。
【0072】各クライアントの画面表示が図7であると
して、図6、図10(VNCサーバ2の動作フローチャ
ート)を参照して実施例3を説明する。
【0073】電子ペンがタッチパネル31(図3)に接
触したことを、クライアント3のタッチパネルコントロ
ーラ30が検出すると、クライアント3は座標検出用の
所定の時間間隔毎に、この接触座標をVNCサーバ2へ
送信する(矢印41)。VNCサーバ2は座標データを
ポインタイベントとして受信し、座標データを文書編集
アプリケーション2へ渡す(矢印42)。
【0074】文書編集アプリケーション2は、座標デー
タをカーソルの位置データとして使用し、あるいは自由
線描画の描画位置データとして使用する。今、文書編集
アプリケーション2は受信した座標データを自由線描画
の描画位置データとして使用するモードにあり、1つの
ストローク(ペンダウンからペンアップまで)中は受信
した座標間を線で描画する機能を実行している。この自
由線描画機能の開始時に、文書編集アプリケーション2
はVNCサーバ2へ描画線の色や太さ等の設定情報を送
信する。これは、XプロトコルにおけるXクライアント
からXサーバへのリクエストである。
【0075】VNCサーバ2が描画線の設定情報を受信
すると(ステップ201でYES)、手書き入力モード
として動作する(ステップ202)。VNCサーバ2が
手書き入力モードになると、クライアント3から受信す
るポインタイベント間の時間を計測する(ステップ20
3、204)。この計測時間が所定の時間以内である場
合は、VNCサーバ2は座標データを文書編集アプリケ
ーション2へ渡すとともに(矢印42、ステップ20
5)、そのポインタイベントデータをキュー2に入れる
(ステップ206)。このキューはプログラム中に定義
された配列である。
【0076】文書編集アプリケーション2は座標データ
を受信すると、先に受信した座標との間を線で描画する
リクエストをVNCサーバ2へ出す(矢印43)。VN
Cサーバ2は描画リクエストを受信すると(ステップ2
07でYES)、座標間を線で描画するとともに更新さ
れた画面データをクライアント3へ送信する(矢印4
4、ステップ208)。そして、ポインタイベント間の
計測時間が所定の時間を超えた場合、すなわちポインタ
イベント受信時に開始したタイマーがタイムアウトした
場合には(ステップ209でYES)、VNCサーバ2
はキュー2に入っているイベントデータをファーストイ
ン・ファーストアウトの順番で順次、VNCサーバ1と
VNCサーバ3〜5へ送信する(ステップ210)。
【0077】なお、キュー2に入っているイベントデー
タを送信する前後に、これらのイベントデータ群の開始
を示すデータ(イベント群開始データ)と終了であるこ
とを示すデータ(イベント群終了データ)を含めたイベ
ントデータもVNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送
信する(矢印45〜48)。
【0078】VNCサーバ1は、イベント群開始データ
とイベント群終了データとの間にあるこれらのイベント
データを文書編集アプリケーション1へ渡す(矢印4
9)。文書編集アプリケーション1は、これらのイベン
トデータに対応した処理を行い(矢印50)、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行う。VNCサーバ1はイベント群開始データを
受信してからイベント群終了データを受信する前までの
間、更新された画面データ(共有画面データ)をクライ
アント3〜6へ送信しない。そして、VNCサーバ1は
イベント群終了データを受信すると、その時の画面デー
タをクライアント3へ送信する(矢印51)。
【0079】従って、クライアント3の共有画面表示ウ
ィンドウに表示された文書と個別画面表示ウィンドウに
表示された文書の内容が同じになる。また、VNCサー
バ1は、この更新された共有画面データをクライアント
4〜6へ送信する(矢印52〜54)とともに、VNC
クライアント1へ送信する(矢印55)。クライアント
4〜6はこれらの共有画面データをLCD29に表示
し、VNCクライアント1は大型ディスプレイ装置2に
表示する。
【0080】VNCサーバ3はVNCサーバ2から受信
したイベントデータを文書編集アプリケーション3へ渡
す(矢印56)。文書編集アプリケーション3は、これ
らのイベントデータに対応した処理を行い、すなわち、
先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ処理
を行うが、処理を行ったページ(2ページ目)はクライ
アント4に表示されていないため、VNCサーバ3へは
描画リクエストを出さない。この場合、VNCサーバ3
はイベント群終了データを受信すると、画面データに変
化が無いためその時の画面データをクライアント4へは
送信しない。したがって、クライアント4の個別画面表
示ウィンドウの表示内容は変化しない。
【0081】VNCサーバ4はVNCサーバ2から受信
したイベントデータを文書編集アプリケーション4へ渡
す(矢印59)。文書編集アプリケーション4は、これ
らのイベントデータに対応した処理を行い、すなわち、
先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ処理
を行い、VNCサーバ4へ座標間の線描画リクエストを
出す(矢印60)。VNCサーバ4は、このリクエスト
に従った線描画を行う。そして、VNCサーバ4はイベ
ント群終了データを受信すると、その時の画面データを
クライアント5へ送信する(矢印61)。このようにし
て、クライアント5の個別画面表示ウィンドウの表示内
容が更新され、クライアント3の個別画面表示ウィンド
ウに表示された文書の内容と同じ内容となる。
【0082】VNCサーバ5はVNCサーバ2から受信
したイベントデータを文書編集アプリケーション5へ渡
す(矢印62)。文書編集アプリケーション5は、これ
らのイベントデータに対応した処理を行い、すなわち、
先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ処理
を行うが、処理を行ったページ(2ページ目)はクライ
アント6に表示されていないため、VNCサーバ5へは
描画リクエストを出さない。この場合、VNCサーバ5
はイベント群終了データを受信すると、画面データに変
化が無いためその時の画面データをクライアント6へは
送信しない。したがって、クライアント6の個別画面表
示ウィンドウの表示内容は変化しない。
【0083】(実施例4)実施例4は、クライアントの
個別画面表示ウィンドウ内で、ユーザが電子ペンを用い
て手書き入力を行い、タッチパネル31上で所定のジェ
スチャー動作を行うことにより、それまで入力された手
書き描画が共有画面にコピーされる場合の実施例であ
る。
【0084】図11、図12は、実施例4に係るVNC
サーバ2の動作フローチャートである。以下、実施例4
を説明すると、文書編集アプリケーション2は自由線描
画機能の開始時に、VNCサーバ2へ描画線の色や太さ
等の設定情報を送信する。これは、Xプロトコルにおけ
るXクライアントからXサーバへのリクエストである。
【0085】VNCサーバ2が描画線の設定情報を受信
すると(ステップ301でYES)、手書き入力モード
として動作する(ステップ302)。VNCサーバ2が
手書き入力モードになると、クライアント3から受信す
るポインタイベント毎に、現在の時刻をタイムスタンプ
として得る(ステップ303、304)。VNCサーバ
2は、座標データをタイムスタンプと共にメインメモリ
23上に存在する座標配列に巡回的に追加し(ステップ
305)、座標配列中のデータから、画面間のコピーコ
マンド用の所定のパターンと一致するか否かの判断を行
う(ステップ306)。なお、この時点では描画データ
であるかコピーコマンドであるかの判断が行われていな
いので、実施例3と同様にして画面データをクライアン
ト3へ送信し、個別画面表示ウィンドウに一旦表示す
る。
【0086】図13は、画面間コピーコマンド用のパタ
ーン例を示す。図13において、点Aがペンダウン位
置、点Dがペンアップ位置であり、点Aから点B、点B
から点C、点Cから点Dへとペン先が移動するパターン
である。このパターンと比較するパラメータは、線分A
B、線分BC、線分CDのそれぞれの長さ、点Aから点
Dまでの時間(ストローク時間)、ベクトルAB(A→
B)、ベクトルBC(B→C)、ベクトルCD(C→
D)のそれぞれの方向(表示画面のX軸、Y軸との成す
角度)である。
【0087】図13では、ベクトルABとY軸との成す
角度をα、ベクトルBCとY軸との成す角度をβ、ベク
トルCDとX軸との成す角度をγとしている。ペン先の
動きを画面間コピーコマンド用のパターンであると判断
するために、参照用のパラメータの中でストローク時間
以外の各パラメータ値は予め決められた所定の範囲が定
義されている。ストローク時間とこれらのパラメータの
上限値と下限値はROM24に予め記憶されている。そ
して、クライアント3から受信した座標列(座標配列に
格納)からタイムスタンプに基づいてストロークの開始
点(図13の点A)と終了点(図13の点D)を判断
し、点Aから点Dまでの時間が所定の値以下の場合に
は、この1ストローク中の座標間のベクトルを求め、ベ
クトルの方向が大きく変わる点(図13の点Bまたは点
C)を検出し、線分AB、線分BC、線分CDのそれぞ
れの長さを求め、また図13に示す3つの角度α、β、
γをそれぞれ求め、これらのパラメータ値をROM24
に予め記憶された所定の値の範囲内であるかチェック
し、全ての条件を満足した場合、画面間コピーコマンド
であると判断する(ステップ307でYES)。
【0088】画面間コピーコマンドを検出すると、キュ
ー2に貯められたイベントデータの中で、最新から過去
に遡った方向で上記の条件を満足した座標の個数分(つ
まり、コピーコマンドに相当する図13の座標データ)
だけ、描画の消去指示情報と共に文書編集アプリケーシ
ョン2へ渡し、この渡したイベントデータをキュー2か
ら削除する(ステップ308)。
【0089】文書編集アプリケーション2は指示された
描画線を消すために、描画線の背景部分の再描画(描画
線に対して上書き)のリクエストをVNCサーバ2に送
り、VNCサーバ2がそのリクエストを受信すると(ス
テップ309)、指定された線描画部分を背景データで
上書きして線を消去し、更新された画面データをクライ
アント3へ送信する(ステップ310)。
【0090】上記したように、クライアント3の個別画
面表示ウィンドウには、一旦、ジェスチャー用のペン先
の動きを描画するが、VNCサーバ2がジェスチャー動
作と認識するとこの描画をキャンセルする。そして、V
NCサーバ2はキュー2に入っているイベントデータを
ファーストイン・ファーストアウトの順番で順次、VN
Cサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信する(ステップ
311)。これ以降の動作は前述した実施例3と同様で
ある。また、ステップ307で条件を満足していないと
き、実施例3と同様に動作する(ステップ312〜ステ
ップ315)。
【0091】(実施例5)実施例5は、クライアントの
個別画面表示ウィンドウに表示された文書に対して、ユ
ーザが電子ペンやUSBキーボードを用いた編集操作を
行い、LCD29に表示された所定のボタンが選択され
ることにより、それまでの編集処理が共有画面に表示さ
れた文書に対しても実行される場合の実施例である。
【0092】図14は、実施例5に係るVNCサーバ2
の動作フローチャートである。以下、実施例5を説明す
ると、LCD29の表示画面上で、共有画面表示ウィン
ドウと個別画面表示ウィンドウ以外の領域に、ボタン
(編集同期ボタン)を表示する。
【0093】編集同期ボタンは、個別画面表示ウィンド
ウに表示された文書に対して実行されたのと同じ編集処
理を、共有画面表示ウィンドウに表示された文書に対し
て実行させるためのボタンである。
【0094】クライアント3の個別画面表示ウィンドウ
に表示された文書に対して文字(テキスト)入力、手書
き入力、文章の削除、文章のコピー等の各種編集操作が
行われると、クライアント3のVNCクライアント3−
Bはキーコード(文字・記号コードや改行コード等)や
ポイント位置データ(座標データ)をサーバ1のVNC
サーバ2へ送信する。VNCサーバ2は受信したこれら
のイベントデータ(キーコード、座標データ)を文書編
集アプリケーション2へ渡すとともに(ステップ40
1、402)、キュー2に入れる(ステップ403)。
このキューはプログラム中に定義された配列である。
【0095】編集同期ボタンが選択されていなければ
(ステップ404でNO)、文書編集アプリケーション
2は受信したイベントデータに従った処理を行い、画面
の表示データに変更が必要な場合には、VNCサーバ2
へ描画リクエストを出す。VNCサーバ2は描画リクエ
ストを受信し(ステップ405でYES)、指示された
描画を行い、更新された画面データをクライアント3へ
送信する(ステップ406)。
【0096】ユーザにより編集同期ボタンが選択される
と、アプリケーション2はVNCサーバ2へ編集同期を
指示するリクエストを出し、VNCサーバ2が編集同期
を指示するリクエストを受信すると(ステップ404で
YES)、キュー2に入っているイベントデータをファ
ーストイン・ファーストアウトの順番で順次、VNCサ
ーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信する(ステップ40
7)。なお、キュー2に入っているイベントデータを送
信する前後に、これらのイベントデータ群の開始を示す
データ(イベント群開始データ)と終了であることを示
すデータ(イベント群終了データ)を含めたイベントデ
ータもVNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信す
る。
【0097】VNCサーバ1はイベント群開始データと
イベント群終了データとの間にあるこれらのイベントデ
ータを文書編集アプリケーション1へ渡し、文書編集ア
プリケーション1は、これらのイベントデータに対応し
た処理を行い、すなわち、先に実行された文書編集アプ
リケーション2と同じ処理を行う。VNCサーバ1はイ
ベント群開始データを受信してからイベント群終了デー
タを受信する前までの間は更新された画面データ(共有
画面データ)をクライアント3〜6へ送信しない。そし
て、VNCサーバ1はイベント群終了データを受信する
と、その時の画面データをクライアント3〜6およびV
NCクライアント1へ送信する。そして、クライアント
3の共有画面表示ウィンドウに表示された文書と個別画
面表示ウィンドウに表示された文書の内容が同じとな
る。VNCサーバ3〜5もサーバ2からイベントデータ
を受信すると、前述の実施例と同様な処理を実行し、ま
た文書編集アプリケーション3〜5も先に実行された文
書編集アプリケーション2と同じ処理を行い、クライア
ント3〜6の共有画面表示ウィンドウに表示された文書
(大型ディスプレイ装置2に表示された文書も同じ)と
個別画面表示ウィンドウに表示された文書の内容が同じ
内容となる。
【0098】(実施例6)実施例6は、共有画面ミラー
リングモードに係る実施例である。共有画面ミラーリン
グモードは、共有画面の表示データとクライアント3〜
6の個別画面の表示データとを常に同じ内容にする動作
モードである。このモードは、会議開始前に大型ディス
プレイ装置2に表示された共有画面ミラーリングモード
設定ボタン(図示は省略)がタッチされることにより設
定され、あるいは会議中に共有画面を操作できる任意の
端末(例えばクライアント3)から、共有画面に表示さ
れた共有画面ミラーリングモード設定ボタンを選択する
ことにより設定される。
【0099】共有画面ミラーリングモードでは、共有画
面の表示データとクライアント3〜6の個別画面の表示
データを常に同じ内容にするために、共有画面での操作
をクライアント3〜6の個別画面に対しても同様に行う
ように動作させる。
【0100】図15を参照して共有画面ミラーリングモ
ードの動作を説明する。サーバ1に存在するVNCサー
バ1は、VNCクライアント1およびクライアント3〜
6に存在するVNCクライアント3−A〜6−Aから受
信するキーイベントやポインタイベントのイベントデー
タを、サーバ1に存在するVNCサーバ2〜5に対して
も送信する。
【0101】クライアント3の共有画面で文字入力が行
われると、VNCクライアント3−Aは文字コードをサ
ーバ1のVNCサーバ1へ送信する(矢印71)。VN
Cサーバ1はこの文字コードをキーイベントとして受信
し、この文字コードを文書編集アプリケーション1へ渡
し(矢印72)、文書編集アプリケーション1はこの文
字コードを受信すると、この文字コードを文書データに
追加するとともに、VNCサーバ1へ描画リクエストを
出す(矢印73)。
【0102】VNCサーバ1は、文字コードに対応した
文字フォントをカーソル位置に表示させるとともに更新
された画面データをクライアント3、VNCクライアン
ト1、クライアント4〜6へ順次送信する(矢印74〜
78)。そして、VNCサーバ1は先に受信したキーイ
ベントデータをVNCサーバ2〜5へ送信する(矢印7
9〜82)。
【0103】VNCサーバ2がイベントデータを受信す
ると、文字コードを文書編集アプリケーション2へ渡し
(矢印83)、文書編集アプリケーション2は文字コー
ドを受信すると、文字コードを文書データに追加すると
ともに、VNCサーバ2へ描画リクエストを出す(矢印
84)。VNCサーバ2は、その文字コードに対応した
文字フォントをカーソル位置に表示させるとともに更新
された画面データをクライアント3のVNCクライアン
ト3−Bへ送信する(矢印85)。VNCサーバ3〜5
もVNCサーバ2と同様な動作を行い、クライアント4
〜6の個別画面の表示が更新され(矢印86〜94)、
クライアント3〜6の共有画面表示ウィンドウの表示デ
ータと個別画面表示ウィンドウの表示データが全て同じ
内容となる。
【0104】クライアント3の共有画面で、カーソル移
動やメニュー選択のために電子ペン7でポイントされた
場合も、上記した動作で文字コードをポイント位置デー
タ(座標データ)に置き換え、またキーイベントをポイ
ンタイベントに置き換えて、上記したのと同様な動作が
実行される。共有画面でのあらゆる操作が、全てのクラ
イアントの個別画面に対しても自動的になされるため、
共有画面での文書の表示位置と全てのクライアントの個
別画面での文書の表示位置とが常に一致する。
【0105】上記したように共有画面ミラーリングモー
ドに設定されたクライアント3〜6の個別画面に表示さ
れた文書に対する操作の一例を説明する。ここでは、そ
の動作例として、前述した実施例1を用いる。すなわ
ち、クライアント3の個別画面表示ウィンドウに表示さ
れた文書に対してテキスト入力を行い、文章終端記号の
入力毎にクライアント3〜6の共有画面表示ウィンドウ
に表示された文書と個別画面表示ウィンドウに表示され
た文書の内容が全て同じになる動作を説明する。
【0106】以下、図6を参照して説明する。なお、V
NCサーバ2の動作は、図8、9のフローチャートに示
すように、実施例1と同様である。
【0107】クライアント3の個別画面表示ウィンドウ
に表示された文書に対して、文字(テキスト)入力する
位置にカーソルを移動するために、電子ペン7でポイン
トされると、クライアント3のVNCクライアント3−
Bはこのポイント位置データ(座標データ)をサーバ1
のVNCサーバ2へ送信する(矢印41)。VNCサー
バ2は座標データをポインタイベントとして受信し、座
標データを文書編集アプリケーション2へ渡す(矢印4
2)とともに、このイベントデータをキュー(キュー
2)に入れる。このキューはプログラム中に定義された
配列である。そして、文書編集アプリケーション2は受
信した座標データの位置にカーソルを移動し、VNCサ
ーバ2へ描画リクエストを出す(矢印43)。
【0108】VNCサーバ2はカーソルの表示位置を変
えるとともに、更新された画面データをクライアント3
へ送信する(矢印44)。続いて、クライアント3の個
別画面表示ウィンドウ内で文字(テキスト)が入力され
ると、VNCクライアント3−Bはこの文字コードをV
NCサーバ2へ送信する(矢印41)。VNCサーバ2
はこれらの文字コードをキーイベントとして受信し、こ
れらの文字コードを文書編集アプリケーション2へ渡す
(矢印42)とともに、イベントデータをキュー2に入
れる。文書編集アプリケーション2はこれらの文字コー
ドを受信すると、これらの文字コードを文書データに追
加するとともに、VNCサーバ2へ描画リクエストを出
す(矢印43)。VNCサーバ2は、各文字コードに対
応した文字フォントをカーソル位置に表示させるととも
に、更新された画面データをクライアント3へ送信する
(矢印44)。
【0109】このようにして、ユーザにより文字列が入
力され、文章終端記号が入力されると、VNCサーバ2
はキュー2に入っている、文章終端記号を含むイベント
データをファーストイン・ファーストアウトの順番で順
次、VNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信する。
なお、キュー2に入っているイベントデータを送信する
前後に、これらのイベントデータ群の開始を示すデータ
(イベント群開始データ)と終了であることを示すデー
タ(イベント群終了データ)を含めたイベントデータも
VNCサーバ1とVNCサーバ3〜5へ送信する(矢印
45〜48)。
【0110】VNCサーバ1はイベント群開始データと
イベント群終了データとの間にあるこれらのイベントデ
ータを文書編集アプリケーション1へ渡す(矢印4
9)。文書編集アプリケーション1は、これらのイベン
トデータに対応した処理を行い(矢印50)、すなわ
ち、先に実行された文書編集アプリケーション2と同じ
処理を行う。VNCサーバ1はイベント群開始データを
受信してからイベント群終了データを受信する前までの
間、更新された画面データ(共有画面データ)をクライ
アント3〜6へ送信しない。
【0111】VNCサーバ1はイベント群終了データを
受信すると、その時の画面データをクライアント3へ送
信する(矢印51)。そして、クライアント3の共有画
面表示ウィンドウに表示された文書と個別画面表示ウィ
ンドウに表示された文書の内容が同じになる。また、V
NCサーバ1は、この更新された共有画面データをクラ
イアント4〜6へ送信する(矢印52〜54)ととも
に、VNCクライアント1へ送信する(矢印55)。ク
ライアント4〜6はこれらの共有画面データをLCD2
9に表示し、VNCクライアント1は大型ディスプレイ
装置2に表示する。
【0112】VNCサーバ3〜5もVNCサーバ1と同
様な処理を行い、クライアント4〜6の個別画面表示ウ
ィンドウの表示画面が更新され(矢印56〜64)、ク
ライアント3〜6の共有画面表示ウィンドウに表示され
た文書と個別画面表示ウィンドウに表示された文書の内
容が全て同じ内容となる。
【0113】なお、所定のタイミングとして、文章終端
記号を用いた例を説明したが、本発明はこれに限定され
ず、前述した実施例2〜実施例5で示した、例えば、テ
キストが1行あるいは所定の複数行入力された場合、手
書きのストローク終端(ペンアップ)から所定の時間が
経過した場合、画面間コピーコマンド用のジェスチャー
動作と判断した場合、所定のボタンが選択された場合な
ども適用可能である。
【0114】(実施例7)実施例7は、追加したデータ
の識別性を向上させた実施例である。すなわち、実施例
1〜実施例6で示した所定のタイミング毎に、1つのク
ライアントの個別画面表示ウィンドウ内で追加されたテ
キストや手書き描画データ等を、共有画面表示ウィンド
ウに表示された文書に追加する際に、それらのテキスト
や手書き描画データの表示色等の属性を異ならせること
により、各クライアント毎に区別して表示し、識別す
る。
【0115】以下、図6、図16(VNCサーバ1の動
作フローチャート)を参照して実施例7の動作を説明す
る。
【0116】共有画面表示ウィンドウに表示された文書
に、テキストや手書き描画データ等のデータを追加する
のは、文書編集アプリケーション1である。そこで、V
NCサーバ1は、VNCサーバ2〜5から受信するイベ
ントデータを、各VNCサーバを識別する番号とともに
文書編集アプリケーション1へ渡す(ステップ501、
502)。VNCサーバを識別する番号としては、例え
ば、VNCサーバ2〜5に対してそれぞれ番号1〜4を
付ける。
【0117】文書編集アプリケーション1はイベントデ
ータとして受け取った文字コードや手書きデータを文書
データに追加するとともに、それらの追加したデータを
VNCサーバ識別番号に対応した色で描画するための描
画リクエストを、VNCサーバ1へ出す。例えば、VN
Cサーバ識別番号1〜4に対して、それぞれ赤、青、
緑、黄の各色を対応づける。
【0118】描画リクエストを受信したVNCサーバ1
は、各文字コードに対応した文字フォントや手書きの描
画線を指定された色で表示させるとともに、更新された
画面データをクライアント3〜6およびVNCクライア
ント1へ送信する(ステップ503、504、50
5)。すなわち、クライアント3の個別画面表示ウィン
ドウ内で追加されたテキストや手書き描画データは共有
画面に赤で表示され、クライアント4の個別画面表示ウ
ィンドウ内で追加されたテキストや手書き描画データは
共有画面に青で表示される。
【0119】なお、上記した各実施例では、クライアン
ト3で編集操作される場合について説明したが、クライ
アント4〜6で編集操作される場合も同様である。
【0120】また、上記した各実施例では、サーバ1と
クライアント3〜6との間の通信手段として無線LAN
を使用した例について説明したが、Bluetooth
や有線LAN(イーサネット(登録商標))等の他の通
信手段を使用してもよい。また、クライアント3〜6が
携帯型表示パッドである例を用いて説明したが、本発明
はこれに限定されず、VNCクライアントソフトウェア
を実装し、サーバ1と通信できる端末、例えばノートP
CやPDA等の端末を使用してもよい。
【0121】(端末間データ通信型の電子会議システ
ム)以下の実施例は、端末同士がデータ通信システムを
構成する場合の電子会議システムである。すなわち、本
発明の電子会議システムでは、ディスプレイを持つ複数
の端末がネットワークに接続され、全ての端末で共有化
された文書と各端末毎に個別に所有する文書を閲覧、編
集しながら会議を行う。
【0122】図17は、複数の端末からなるネットワー
ク構成例を示す。本ネットワークは各会議参加者が使用
する端末1000、1010、1020、1030、1
040から構成されていて、これらの端末は無線LAN
で接続されている。端末1000〜1040はハードデ
ィスクを内蔵した携帯型表示パッドであり、電子ペン1
050〜1090が付属されている。
【0123】図18は、端末1000〜1040であ
る、携帯型表示パッド20aのハードウェア構成を示
す。図18において、CPU21、クロック22、メイ
ンメモリ23、ROM24、RTC25、無線LANコ
ントローラ26、アンテナ27、LCD表示コントロー
ラ28、LCD29、タッチパネルコントローラ30、
タッチパネル31、USBコントローラ32、USB
I/F33、システムバス34、バッテリ35、DC−
DCコンバータ36、充電回路37、ACアダプタ38
は、図3で説明したものと同一の構成要素である。本実
施例の携帯型表示パッド20aでは、さらにHD(Ha
rd Disc)コントローラ39、ハードディスク4
0が設けられている。また、携帯型表示パッド20aに
はOSとしてLinux、ウィンドウシステムとしてX
ウィンドウが実装されている。
【0124】次に、端末1000〜1040の間で、デ
ータの送受信を行いながら電子会議を実行する方法につ
いて説明する。この電子会議を実行するための通信プロ
トコルとして、例えばITU−T勧告T.120シリー
ズを使用する。このプロトコル構成を図19に示す。
【0125】会議アプリケーション1200は、アプリ
ケーション共有機能、ホワイトボード機能、ファイル転
送機能等を実行するための各アプリケーションの集合で
ある。ASCE(Application Shari
ng ConferenceEntity)1210は
会議に参加した全ての端末でアプリケーションを共有す
るためのエンティティであり、ITU−T勧告T.12
8に準拠した動作を実行する。SICE(Still
Image Conferencing Entit
y)1220はビットマップデータや手書きの描画デー
タ等を送受信するためのエンティティであり、ITU−
T勧告T.126に準拠した動作を実行する。なお、S
ICE1220は主にホワイトボード機能で使用され
る。
【0126】BFTE(Binary File Tr
ansfer Entity)1230はファイル転送
を行うためのエンティティであり、ITU−T勧告T.
127に準拠した動作を実行する。ノードコントローラ
1240とGCC(Generic Conferen
ce Control)1250はネットワークに接続
した端末が議長の制御に従って会議を実行したり、各端
末の能力や属性等の端末情報のリストを管理したりする
会議制御アプリケーションであり、ITU−T勧告T.
124に準拠した動作を実行する。
【0127】MCS(Multipoint Comm
unication Service)1260は複数
端末間のセッションレイヤプロトコルを実行し、ITU
−T勧告T.125に準拠した動作を実行する。TCP
(TransmissionControl Prot
ocol)1270は再送制御やフロー制御等のトラン
スポートレイヤプロトコルを実行する。IP(Inte
rnet Protocol)1280はデータパケッ
トの送受信を制御するネットワークレイヤプロトコルを
実行する。無線LANドライバ1290はIP1280
と無線LANコントローラ26との間のインターフェイ
スとして動作する。
【0128】MCS1260、GCC1250、ノード
コントローラ1240の通信動作について説明する。
【0129】MCS1260はMCSプロバイダと呼ば
れ、また、端末1000〜1040から成る無線ネット
ワークをMCSプロバイダ間のネットワークとして見た
ものはMCSドメインと呼ばれる。図17のネットワー
ク構成において、端末1000を議長端末とした場合、
MCSドメインは、図20に示すような階層構造を持
つ。議長である端末1000のMCSプロバイダはトッ
プMCSプロバイダであり、他の端末のMCSプロバイ
ダよりも上位に位置する。各端末はMCSコネクション
の確立後、MCSドメインにアタッチする。このアタッ
チにより、各端末はMCSドメイン内での端末識別子で
あるMCSユーザIDを取得する。
【0130】次いで、各端末はMCSチャネルに加入す
る。MCSチャネルはMCSドメイン内のアドレスであ
り、同一チャネルに加入した全ての端末が、そのチャネ
ルに送られるデータを受信する。ここで、端末1010
が全ての端末が加入しているチャネルに対してデータを
送信すると、このデータはトップMCSプロバイダであ
る端末1000へ転送される。そして、端末1000は
このデータを端末1020〜端末1040へ転送する。
このように、全ての端末が同一チャネルに加入すること
により、データを全ての端末へ送信することができる。
なお、MCSドメイン内での端末識別子であるMCSユ
ーザIDはMCSチャネル番号としても使用され、個別
宛先へデータを送信する場合にMCSチャネル番号とし
て使用する。
【0131】GCC1250はGCCプロバイダと呼ば
れ、また、トップMCSプロバイダである端末のGCC
プロバイダはトップGCCプロバイダと呼ばれる。各G
CCプロバイダは会議に参加すると、アプリケーション
共有機能、ホワイトボード機能、ファイル転送機能等の
会議用アプリケーションのリストやMCSドメイン内で
の端末識別子であるMCSユーザID等の端末情報(会
議ノードリスト)を他の全てのGCCプロバイダへ送信
する。なお、この同報送信は全ての端末が加入している
MCSチャネルに対してデータを送信することで実現さ
れる。
【0132】これらの端末情報は各端末で受信され、ノ
ードコントローラ1240で管理される。また、GCC
は議長権の割り当て等の制御も行い、会議開始時にはト
ップGCCプロバイダが議長権を持っている。ノードコ
ントローラ1240はユーザからの要求に従ってGCC
1250へ各種のプリミティブを発行したり、自端末お
よび他の全ての端末のアプリケーションリストや会議ノ
ードリスト等を管理する。
【0133】次に、1つの端末が持っている文書を無線
ネットワークに接続された全ての端末で共有化する方法
について説明する。この文書の共有は、ITU−T勧告
T.128に従ったアプリケーション共有機能を使用し
て実現する。今、議長端末である端末1000が共有文
書を持っており、端末1010〜端末1040がこの文
書を共有する場合について説明する。
【0134】端末1000が共有文書を表示させている
共有ウィンドウ(ホストウィンドウ)の表示データはA
SCE1210間のプロトコルにより他の全ての端末
(端末1010〜端末1040)へ送信し、端末101
0〜端末1040はこのデータを自端末の共有ウィンド
ウ(シャドーウィンドウ)に表示させる。
【0135】端末1000は共有ウィンドウ(ホストウ
ィンドウ)の表示データに変更があった場合に、その変
更部分の表示データを他の全ての端末へ送信する。端末
1010〜端末1040は共有ウィンドウ(シャドーウ
ィンドウ)に対してテキスト入力や手書き入力が行われ
ると、キーイベントやポインタイベントを端末1000
へ送信し、端末1000はこれらのイベントを共有ウィ
ンドウ(ホストウィンドウ)に対するイベントとして処
理する。すなわち、端末1010〜端末1040の共有
ウィンドウ(シャドーウィンドウ)に対してテキスト入
力や手書き入力が行われると、それらの入力データは端
末1000へ送信され、端末1000はこれらのデータ
を共有化された文書へ追加する。そして、端末1000
はこれらの文字や手書き描画線を共有ウィンドウ(ホス
トウィンドウ)に表示するとともに、この更新された表
示データを端末1010〜端末1040へ送信する。端
末1010〜端末1040はこの更新された表示データ
を共有ウィンドウ(シャドーウィンドウ)に表示する。
【0136】このように、端末1010〜端末1040
の共有ウィンドウ(シャドーウィンドウ)に対して入力
されるキーデータ(キーボード入力データ)とポインタ
データ(ペン入力座標データ)は全て端末1000へ送
信されるため、共有文書を持たない端末においても共有
文書を編集することが可能となる。ここまでは、従来技
術を使用した動作である。
【0137】次に、各端末において共有ウィンドウと個
別ウィンドウをそれぞれ管理するアプリケーションにつ
いて説明する。共有ウィンドウを管理するアプリケーシ
ョン(以下、共有Winアプリ)と個別ウィンドウを管
理するアプリケーション(以下、個別Winアプリ)は
Xクライアントであり、これらは画面表示やキー入力、
ポインタ入力を行うXサーバとXプロトコルによりデー
タの受け渡しを行う。共有Winアプリはアプリケーシ
ョン共有機能を実行するアプリケーションである。すな
わち、共有WinアプリはASCE1210ともインタ
ーフェイスを持つ。個別Winアプリは共有Winアプ
リとBFTE1230ともインターフェイスを持ち、こ
れらとイベントデータの授受を行う。個別Winアプ
リ、共有Winアプリ、Xサーバ、ASCE1210、
BFTE1230の関係を図21に示す。
【0138】(実施例8)議長端末である端末1000
は全ての端末間で共有される共有文書とこの文書をコピ
ーして生成されたローカルな文書(データ内容は共有文
書と同じ)を持っており、端末1010〜端末1040
は端末1000が所有の共有文書をファイル転送等によ
り取得している。そして、端末1000の共有ウィンド
ウには共有文書が表示され、個別ウィンドウには共有文
書のコピーファイルが表示されており、端末1010〜
端末1040の共有ウィンドウには端末1000が所有
の共有文書が表示され、個別ウィンドウにはファイル転
送等により取得した共有文書と同じファイルが表示され
ている。
【0139】今、全ての端末の各ウィンドウに表示する
ファイルがそれぞれオープンされ、端末1000〜端末
1040の共有ウィンドウと個別ウィンドウには共有文
書およびそれと同じデータ内容のファイルの1ページ目
の先頭から表示されているとする。ここで、端末101
0の個別ウィンドウに入力されたテキストが共有文書に
追加され、このテキストの追加表示が端末1000〜端
末1040の共有ウィンドウに対して行われる場合につ
いて説明する。
【0140】図22は、端末1000と端末1010の
個別Winアプリ、共有Winアプリ、Xサーバ、AS
CE1210、BFTE1230の各プロセス間のデー
タの流れを示す。また、図23は、端末1010の個別
Winアプリの動作フローチャートである。
【0141】以下、図22、23を参照して実施例8を
説明する。端末1010の個別ウィンドウに表示された
文書に対して、文字(テキスト)入力する位置にカーソ
ルを移動するために、電子ペン1060でポイントされ
ると、端末1010のXサーバはこのポイント位置デー
タ(座標データ)を端末1010の個別Winアプリへ
渡す(矢印a)。個別Winアプリはこの座標データを
ポインタイベントとして受信し(ステップ601)、こ
の座標データの位置にカーソルを移動し、端末1010
のXサーバへ描画リクエストを出すとともに(矢印b、
ステップ602)、この受信したイベントデータをキュ
ー(キュー101)に入れる(ステップ603)。この
キューはプログラム中に定義された配列である。
【0142】端末1010のXサーバは、受信した描画
リクエストに従って個別ウィンドウ内の描画を行い、カ
ーソルが端末1010のLCD29上のポイントされた
位置に表示される。続いて、端末1010の個別ウィン
ドウ内で文字(テキスト)が入力されると、端末101
0のXサーバはこの文字コードを端末1010の個別W
inアプリへ渡す(矢印a)。個別Winアプリはこれ
らの文字コードをキーイベントとして受信し(ステップ
604でYES)、これらの文字コードを文書データに
追加して、端末1010のXサーバへ描画リクエストを
出すとともに(矢印b、ステップ605)、この受信し
たイベントデータをキュー(キュー101)に入れる
(ステップ606)。端末1010のXサーバは、受信
した描画リクエストに従って個別ウィンドウ内の描画を
行い、入力された文字が端末1010のLCD29に表
示される。
【0143】ここで、ユーザにより文章終端記号が入力
されると、端末1010のXサーバはこの記号コードを
端末1010の個別Winアプリへ渡す(矢印a)。個
別Winアプリはこの記号コードをキーイベントとして
受信し、この記号コードを文書データに追加して、端末
1010のXサーバへ描画リクエストを出す(矢印b)
とともに、この受信したイベントデータをキュー(キュ
ー101)に入れる(ステップ607、608)。そし
て、この記号コードが文章終端記号であると判断する
と、個別Winアプリはキュー101に入っているイベ
ントデータをファーストイン・ファーストアウトの順番
で順次、共有Winアプリへ渡す(矢印c)とともに、
これらのイベントデータをBFTE1230を介して端
末1000及び端末1020〜端末1040へ送信する
(矢印d、e、ステップ609)。
【0144】端末1010の共有Winアプリは、これ
らのイベントデータをASCE1210へ渡し(矢印
f)、ASCE1210はこれらのイベントデータを端
末1000のASCE1210へ送信する(矢印g)。
これらのイベントデータはASCE1210間でInp
utPDU(Input Protocol Data
Unit)に含めて送信する。なお、このInputP
DUは、MCSレイヤにおいて、端末1000の端末識
別子であるMCSユーザIDをMCSチャネル番号にセ
ットしたSDrq MCSPDU(MCS Proto
col Data Unit)に含めて送信する。
【0145】端末1000のASCE1210は受信し
たイベントデータを共有Winアプリへ渡し(矢印
h)、共有Winアプリはこれらのイベントデータに従
った処理を実行し、端末1000のXサーバへ描画リク
エストを出す(矢印i)とともに、ASCE1210へ
端末1010〜端末1040の共有ウィンドウに対する
描画の更新要求を出す(矢印j)。端末1000のXサ
ーバは描画リクエストで指示された描画処理を実行し、
この時点で端末1010の個別ウィンドウに表示された
文書データと端末1000の共有ウィンドウに表示され
た文書データとが同じ内容となる。また、端末1000
のASCE1210は共有Winアプリから端末101
0〜端末1040の共有ウィンドウに対する描画の更新
要求を受けると、更新領域のビットマップデータを含ん
だUpdatePDU(UpdateProtocol
Data Unit)を端末1010〜端末1040
へ送信する(矢印k)。なお、このUpdatePDU
は、MCSレイヤにおいて、各宛先端末の端末識別子で
あるMCSユーザIDをMCSチャネル番号にセットし
たSDrq MCSPDUに含めて送信する。端末10
10のASCE1210は受信したビットマップデータ
を共有Winアプリへ渡し(矢印m)、共有Winアプ
リは端末1010のXサーバへこのビットマップデータ
の描画リクエストを出す(矢印n)。そして、端末10
10のXサーバは共有ウィンドウの表示データを更新す
る。端末1020〜端末1040のASCE1210も
同様に、受信したビットマップデータを共有Winアプ
リへ渡し、共有Winアプリは各端末のXサーバへこの
ビットマップデータの描画リクエストを出し、各端末の
Xサーバは共有ウィンドウの表示データを更新する。
【0146】端末1000及び端末1020〜端末10
40のBFTE1230は端末1010のBFTE12
30からイベントデータを受信すると、これらのイベン
トデータを個別Winアプリへ渡し(矢印p)、個別W
inアプリはイベントデータに従った処理を実行し、各
端末のXサーバへ描画リクエストを出す(矢印q)。端
末1000及び端末1020〜端末1040のXサーバ
は個別ウィンドウの表示データを更新する。
【0147】従って、端末1000〜端末1040の共
有ウィンドウと個別ウィンドウに表示された文書データ
が全て同じ内容となる。
【0148】このように、実施例8では、端末1010
の個別ウィンドウにテキストが入力され、文章終端記号
が入力されると、文章終端記号を含めてそれまで入力さ
れたテキストが端末1000〜端末1040の共有ウィ
ンドウ、端末1000の個別ウィンドウ、端末1020
〜端末1040の個別ウィンドウにも表示される。
【0149】(実施例9)上記した実施例8では、端末
1010の個別WinアプリがXサーバから文章終端記
号を受信したときに、それまで受信していたイベントデ
ータ(文章終端記号も含む)を共有Winアプリを介し
て端末1000の共有Winアプリへ送信するととも
に、BFTE1230を介して端末1000と端末10
20〜端末1040の個別Winアプリへ送信し、端末
1000〜端末1040の共有ウィンドウと個別ウィン
ドウに表示された文書データが全て同じ内容となる場合
について説明したが、本実施例では、個別Winアプリ
がXサーバから改行コードを受信したときに、実施例8
と同様な動作を実行する。実施例9は、図22、23で
説明した実施例8の文章終端記号を改行コードに置き換
えたものとなる。
【0150】すなわち、端末1010の個別Winアプ
リがキュー101に貯めたイベントデータを端末100
0と端末1020〜端末1040へ送信するタイミング
がXサーバから文章終端記号を受信したときではなく、
改行コードを受信したときである。従って、ユーザが1
行分の文字(テキスト)を入力して改行がなされるまで
は共有ウィンドウと個別ウィンドウに表示された文書の
内容が異なるが、改行がなされた時に、これらのウィン
ドウに表示される文書の内容が同じとなる。
【0151】なお、ユーザが複数行分の文字(テキス
ト)を入力した場合、すなわち端末1010の個別Wi
nアプリが複数個の改行コードを受信した場合について
も、上記した実施例8と同様にして動作を実行できる。
【0152】(実施例10)実施例10は、各端末のユ
ーザがテキスト入力ではなく、手書き入力する場合の実
施例である。本実施例では、ユーザが筆記動作を行って
いるか否かを、電子ペンがアップされている状態の持続
時間から判断する。図24は、手書き入力モードにおけ
る端末1010の個別Winアプリの動作フローチャー
トを示す。
【0153】図22、24を参照して、手書き入力する
場合の実施例10を説明する。端末1010のタッチパ
ネルコントローラ30が、電子ペンがタッチパネル31
に接触したことを検出すると、Xサーバは座標検出用の
所定の時間間隔毎に、この接触座標を個別Winアプリ
へ渡す(矢印a)。個別Winアプリはこの座標データ
をポインタイベントとして受信し、この座標データをカ
ーソルの位置データとして使用したり、自由線描画の描
画位置データとして使用したりする(ステップ701で
YES)。
【0154】今、個別Winアプリは受信した座標デー
タを自由線描画の描画位置データとして使用するモード
(手書き入力モード)にあり、1つのストローク(ペン
ダウンからペンアップまで)中は受信した座標間を線で
描画する自由線描画機能を実行している。個別Winア
プリはこの手書き入力モードになると、Xサーバから受
信するポインタイベント間の時間を計測する(ステップ
702)。この計測時間が所定の時間以内である場合
は、個別Winアプリは今受信した座標と先に受信した
座標との間を線で描画するリクエストをXサーバへ出す
(矢印b)とともに(ステップ703)、そのポインタ
イベントデータをキュー101に入れる(ステップ70
4)。このキューはプログラム中に定義された配列であ
る。
【0155】そして、ポインタイベント間の計測時間が
所定の時間を超えた場合、すなわちポインタイベント受
信時に開始したタイマーがタイムアウトした場合には
(ステップ705でYES)、端末1010の個別Wi
nアプリはキュー101に入っているイベントデータを
ファーストイン・ファーストアウトの順番で順次、共有
Winアプリへ渡す(矢印c)とともに、これらのイベ
ントデータをBFTE1230を介して端末1000及
び端末1020〜端末1040へ送信する(矢印d、
e、ステップ706)。
【0156】端末1010の共有Winアプリは、これ
らのイベントデータをASCE1210へ渡し(矢印
f)、ASCE1210はこれらのイベントデータを端
末1000のASCE1210へ送信する(矢印g)。
これらのイベントデータはASCE1210間でInp
utPDUに含めて送信する。なお、このInputP
DUは、MCSレイヤにおいて、端末1000の端末識
別子であるMCSユーザIDをMCSチャネル番号にセ
ットしたSDrq MCSPDUに含めて送信する。
【0157】端末1000のASCE1210は受信し
たイベントデータを共有Winアプリへ渡し(矢印
h)、共有Winアプリはこれらのイベントデータ(座
標データ)から座標間を線で描画するリクエストを端末
1000のXサーバへ出す(矢印i)とともに、ASC
E1210へ端末1010〜端末1040の共有ウィン
ドウに対する描画の更新要求を出す(矢印j)。
【0158】端末1000のXサーバは描画リクエスト
で指示された線描画を実行し、この時点で端末1010
の個別ウィンドウに表示された文書データと端末100
0の共有ウィンドウに表示された文書データとが同じ内
容となる。
【0159】また、端末1000のASCE1210は
共有Winアプリから端末1010〜端末1040の共
有ウィンドウに対する描画の更新要求を受けると、更新
領域のビットマップデータを含んだUpdatePDU
を端末1010〜端末1040へ送信する(矢印k)。
なお、このUpdatePDUは、MCSレイヤにおい
て、各宛先端末の端末識別子であるMCSユーザIDを
MCSチャネル番号にセットしたSDrq MCSPD
Uに含めて送信する。
【0160】端末1010のASCE1210は受信し
たビットマップデータを共有Winアプリへ渡し(矢印
m)、共有Winアプリは端末1010のXサーバへこ
のビットマップデータの描画リクエストを出す(矢印
n)。そして、端末1010のXサーバは共有ウィンド
ウの表示データを更新する。端末1020〜端末104
0のASCE1210も同様に、受信したビットマップ
データを共有Winアプリへ渡し、共有Winアプリは
各端末のXサーバへこのビットマップデータの描画リク
エストを出し、各端末のXサーバは共有ウィンドウの表
示データを更新する。
【0161】端末1000及び端末1020〜端末10
40のBFTE1230は端末1010のBFTE12
30からイベントデータを受信すると、これらのイベン
トデータを個別Winアプリへ渡し(矢印p)、個別W
inアプリはこれらのイベントデータ(座標データ)か
ら座標間を線で描画するリクエストをXサーバへ出す
(矢印q)。端末1000及び端末1020〜端末10
40のXサーバは個別ウィンドウの表示データを更新す
る。
【0162】上記したようにして、端末1000〜端末
1040の共有ウィンドウと個別ウィンドウに表示され
た文書データが全て同じ内容となる。
【0163】このように、端末1010の個別ウィンド
ウにて手書き入力されている時に、ストローク終了(ペ
ンアップ)から次のストロークが開始されずに(ペンダ
ウンされない)所定の時間が経過すると、それまで入力
された描画線が端末1000〜端末1040の共有ウィ
ンドウ、端末1000の個別ウィンドウ、端末1020
〜端末1040の個別ウィンドウにも表示される。
【0164】(実施例11)実施例11は、各端末の個
別ウィンドウ内で、ユーザが電子ペンを用いて手書き入
力を行い、タッチパネル31上で所定のジェスチャー動
作を行うことにより、それまで入力された手書き描画が
共有ウィンドウにコピーされる場合の実施例である。
【0165】図25は、実施例11に係る端末1010
の個別Winアプリの動作フローチャートである。端末
1010の個別Winアプリが手書き入力モードとして
動作しているとき、Xサーバから受信するポインタイベ
ント毎に、現在の時刻をタイムスタンプとして得る。そ
して、座標データをタイムスタンプと共にメインメモリ
23上に存在する座標配列に巡回的に追加する(ステッ
プ801〜803)。そして、この座標配列中のデータ
から、ウィンドウ間のコピーコマンド用の所定のパター
ンと一致するか否かの判断を行う(ステップ804)。
この判断方法は、前述した実施例4の方法と同様であ
る。
【0166】この座標配列中のデータから、ウィンドウ
間のコピーコマンドを検出すると(ステップ805でY
ES)、キュー101に貯められたイベントデータの中
で、最新から過去に遡った方向で上記の条件を満足した
座標の個数分だけ削除する(ステップ806)。そし
て、個別Winアプリは、削除したイベントデータに対
応した描画線を消すために、描画線の背景部分の再描画
(描画線に対して上書き)のリクエストをXサーバに送
る(ステップ807)。そして、個別Winアプリが手
書き入力データとして管理している座標データから、削
除したイベントデータに対応したものを削除する(ステ
ップ808)。
【0167】Xサーバは、指定された線描画部分を背景
データで上書きするため、その上書き部分の描画線が消
去される。(一旦はジェスチャー用のペン先の動きを描
画するが、ジェスチャー動作と認識するとこの描画をキ
ャンセルする。)そして、端末1010の個別Winア
プリはキュー101に入っているイベントデータをファ
ーストイン・ファーストアウトの順番で順次、共有Wi
nアプリへ渡すとともに、これらのイベントデータをB
FTE1230を介して端末1000及び端末1020
〜端末1040へ送信する(ステップ809)。これ以
降の動作は実施例10と同様であるので、その説明を省
略する。
【0168】(実施例12)実施例12は、各端末の個
別ウィンドウに表示された文書に対して、ユーザが電子
ペンやUSBキーボードを用いた編集操作を行い、LC
D29に表示された所定のボタンが選択されることによ
り、それまでの編集処理が共有ウィンドウに表示された
文書に対しても実行される場合の実施例である。
【0169】図26は、実施例12に係る端末1010
の個別Winアプリの動作フローチャートである。以
下、実施例12を説明すると、LCD29の表示画面
で、共有ウィンドウや個別ウィンドウなどのウィンドウ
以外の領域に、編集同期ボタンを表示する。
【0170】編集同期ボタンは、個別ウィンドウに表示
された文書に対して実行されたのと同じ編集処理を、共
有ウィンドウに表示された文書に対して実行させるため
のボタンである。
【0171】端末1010の個別ウィンドウに表示され
た文書に対して文字(テキスト)入力、手書き入力、文
章の削除、文章のコピー等の各種編集操作が行われる
と、端末1010のXサーバはキーコード(文字・記号
コードや改行コード等)やポイント位置データ(座標デ
ータ)を個別Winアプリへ渡す。座標データを受信し
た個別Winアプリはこれらのイベントデータをキュー
101に入れるとともに(ステップ901、902)、
イベントデータに従った処理を行い(ステップ90
3)、画面の表示データに変更が必要な場合には(ステ
ップ904でYES)、Xサーバへ描画リクエストを出
す(ステップ905)。Xサーバは指示された描画を行
う。
【0172】ここで、ユーザにより編集同期ボタンが選
択されると、ウィンドウ以外の画面領域を管理するデス
クトップアプリ(図示は省略)は個別Winアプリへ編
集同期を指示するリクエストを出す。個別Winアプリ
はこのリクエストを受信すると(ステップ906でYE
S)、キュー101に入っているイベントデータをファ
ーストイン・ファーストアウトの順番で順次、共有Wi
nアプリへ渡すとともに、これらのイベントデータをB
FTE1230を介して端末1000及び端末1020
〜端末1040へ送信する(ステップ907)。これ以
降の動作は実施例10と同様である。
【0173】上記した実施例8から実施例12では、端
末1010で編集操作される場合について説明したが、
端末1020〜端末1040で編集操作される場合も同
様である。また、端末1000で編集操作される場合
も、共有Winアプリが他の端末からイベントデータを
受信する代わりに、自端末の個別Winアプリからイベ
ントデータを受信することを除いて、上記した動作と同
様である。
【0174】なお、上記した実施例8から実施例12で
は、端末1000〜端末1040との間の通信手段とし
て無線LANを使用した例について説明したが、Blu
etoothや有線LAN(イーサネット)等の他の通
信手段を使用してもよい。また、端末1000〜端末1
040が携帯型表示パッドである例を用いて説明した
が、本発明はこれに限定されず、上記した動作を実行で
きる端末、例えばノートPCなどを使用してもよい。
【0175】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下のような効果が得られる。 (1)個々の端末で、共有文書に対する追記、編集など
を行う際に、他人に不要なあるいは他人に見られたくな
い部分は全ての端末で共有されないため、他人の目を気
にせずに共有文書に対して追記、編集することができ、
会議参加者などのユーザの利便性が向上する。また、共
有画面に表示された文書と同じ文書が自分だけ参照でき
る個別画面に表示され、共有画面に表示された文書に対
して行う編集を共有画面の表示内容とは無関係にこの個
別画面上で実施できるため、ユーザの利便性が向上す
る。さらに、個々の端末で作成した文章等のデータの共
有文書への追加を、コピー元の領域およびコピー先の位
置を指定しなくても実行できるため、ユーザの負担が軽
減される。 (2)文章終端記号が入力された場合に、それまで作成
された文章が全ての端末で共有されるため、他人の目を
気にせずに文章の入力ができるとともに、共有文書への
追加操作が不要となりユーザの負担が軽減される。 (3)1行あるいは所定数の行が入力された場合に、そ
れまで作成された文章が全ての端末で共有されるため、
他人の目を気にせずに文章の入力ができるとともに、共
有文書への追加操作が不要となりユーザの負担が軽減さ
れる。 (4)手書きのストローク終了から次のストロークが開
始されずに所定の時間が経過した場合に、それまで入力
された手書きデータが全ての端末で共有されるため、他
人の目を気にせずに手書き入力ができるとともに、共有
文書への追加操作が不要となりユーザの負担が軽減され
る。 (5)電子ペンの動きが予め決められた画面間コピーコ
マンド用のジェスチャー動作と判断した場合に、それま
で入力された手書きデータが全ての端末で共有されるた
め、他人の目を気にせずに手書き入力ができるととも
に、共有文書への追加操作が不要となりユーザの負担が
軽減される。 (6)ディスプレイに表示された所定のボタンあるいは
キーボードの所定のファンクションキーが選択された場
合に、それまでの編集内容が全ての端末で共有されるた
め、他人の目を気にせずに編集作業ができる。また、複
数の編集作業に対して1回のボタン操作でその編集を共
有文書へ反映できるため、ユーザの負担が軽減される。 (7)個別画面に表示される文書の表示位置が共有画面
に表示された文書の表示位置と常に同じであるため、ユ
ーザが文書の表示位置を合わせる操作が不要となり、ユ
ーザの利便性が向上する。 (8)共有文書に追加、編集されたデータが、その追
加、編集操作が行われた端末毎に区別して表示されるた
め、誰(あるいはどの端末)が追加、編集したデータで
あるかの識別が容易となり、システムの利便性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な考え方を説明する図である。
【図2】本発明に係るサーバ/クライアント型の電子会
議システムの構成例を示す。
【図3】携帯型表示パッド20のハードウェア構成を示
す。
【図4】VNCプロトコル(RFBプロトコル)とXプ
ロトコルとの関係を示す。
【図5】サーバのメインメモリ上に確保された画面バッ
ファの一例を示す。
【図6】サーバ1の内部プロセスおよび各プロセスとク
ライアント3〜6との間のデータの流れを示す。
【図7】各クライアントの画面表示例を示す。
【図8】実施例1に係るVNCサーバ2の動作フローチ
ャートである。
【図9】図8の続きのフローチャートである。
【図10】実施例3に係るVNCサーバ2の動作フロー
チャートである。
【図11】実施例4に係るVNCサーバ2の動作フロー
チャートである。
【図12】図11の続きのフローチャートである。
【図13】画面間コピーコマンド用のパターン例を示
す。
【図14】実施例5に係るVNCサーバ2の動作フロー
チャートである。
【図15】共有画面ミラーリングモードの動作を説明す
る図である。
【図16】実施例7に係るVNCサーバ1の動作フロー
チャートである。
【図17】複数の端末がネットワークを構成した、本発
明の電子会議システムの構成を示す。
【図18】ハードディスク内蔵型の携帯型表示パッドの
ハードウェア構成を示す。
【図19】会議通信のプロトコル構成を示す。
【図20】端末1000を議長端末とした場合のMCS
ドメインの階層構造を示す。
【図21】個別Winアプリ、共有Winアプリ、Xサ
ーバ、ASCE1210、BFTE1230の関係を示
す。
【図22】端末1000と端末1010の個別Winア
プリ、共有Winアプリ、Xサーバ、ASCE121
0、BFTE1230の各プロセス間のデータの流れを
示す。
【図23】実施例8に係る、端末1010の個別Win
アプリの動作フローチャートである。
【図24】実施例10に係る、端末1010の個別Wi
nアプリの動作フローチャートである。
【図25】実施例11に係る、端末1010の個別Wi
nアプリの動作フローチャートである。
【図26】実施例12に係る、端末1010の個別Wi
nアプリの動作フローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバ 2 大型ディスプレイ装置 3〜6 クライアント 7〜10 電子ペン
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 7/15 610 H04N 7/15 610 Fターム(参考) 5B009 RB22 RB24 VC01 VC03 5B085 BA06 BE07 BG03 BG04 BG07 5C062 AA14 AA29 AB23 AB38 AB42 AC06 AC24 AC41 AC42 AC43 BA04 BD07 5C064 AA02 AB06 AC13 AD14

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のクライアントが1つのサーバに接
    続され、各クライアントが前記サーバにある情報を閲覧
    あるいは編集可能なサーバ/クライアント型の電子会議
    システムであって、前記サーバは文書の表示画面データ
    を記憶するための複数の画面バッファを備え、各画面バ
    ッファ毎に、複数のクライアントが前記表示画面データ
    を同時に表示できる共有画面モード、あるいは1つのク
    ライアントのみが前記表示画面データを表示できる個別
    画面モードのいずれかのモードが選択され、共有画面モ
    ードにあるサーバの画面バッファと個別画面モードにあ
    るサーバの画面バッファの両方に同じ文書データを記憶
    している場合に、1つのクライアントにおいて個別画面
    モードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デ
    ータに対して編集操作を行うと、該操作に対応した所定
    のタイミング毎に、前記編集操作と同じ編集操作が前記
    共有画面モードにあるサーバの画面バッファに記憶され
    た文書データに対して行われることを特徴とするサーバ
    /クライアント型の電子会議システム。
  2. 【請求項2】 前記共有画面モードにあるサーバの画面
    バッファと個別画面モードにあるサーバの画面バッファ
    の両方に同じ文書データを記憶している場合に、前記1
    つのクライアントにおいて個別画面モードにあるサーバ
    の画面バッファに記憶された文書データに対してテキス
    トを入力し、文章終端記号を入力したときに、前記入力
    されたテキストおよび文章終端記号を、前記共有画面モ
    ードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デー
    タに追加することにより、前記個別画面モードにあるサ
    ーバの画面バッファに記憶された文書データと共有画面
    モードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デ
    ータとを同一内容にすることを特徴とする請求項1記載
    のサーバ/クライアント型の電子会議システム。
  3. 【請求項3】 前記共有画面モードにあるサーバの画面
    バッファと個別画面モードにあるサーバの画面バッファ
    の両方に同じ文書データを記憶している場合に、前記1
    つのクライアントにおいて個別画面モードにあるサーバ
    の画面バッファに記憶された文書データに対してテキス
    トを入力し、1つまたは所定数の改行コードを入力した
    ときに、前記入力されたテキストおよび改行コードを、
    前記共有画面モードにあるサーバの画面バッファに記憶
    された文書データに追加することにより、前記個別画面
    モードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デ
    ータと共有画面モードにあるサーバの画面バッファに記
    憶された文書データとを同一内容にすることを特徴とす
    る請求項1記載のサーバ/クライアント型の電子会議シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記共有画面モードにあるサーバの画面
    バッファと個別画面モードにあるサーバの画面バッファ
    の両方に同じ文書データを記憶している場合に、前記1
    つのクライアントにおいて個別画面モードにあるサーバ
    の画面バッファに記憶された文書データに対して手書き
    入力していて、ストローク終了から次のストロークが開
    始されずに所定の時間が経過したときに、前記入力され
    た手書きデータを、前記共有画面モードにあるサーバの
    画面バッファに記憶された文書データに追加することに
    より、前記個別画面モードにあるサーバの画面バッファ
    に記憶された文書データと共有画面モードにあるサーバ
    の画面バッファに記憶された文書データとを同一内容に
    することを特徴とする請求項1記載のサーバ/クライア
    ント型の電子会議システム。
  5. 【請求項5】 前記共有画面モードにあるサーバの画面
    バッファと個別画面モードにあるサーバの画面バッファ
    の両方に同じ文書データを記憶している場合に、前記1
    つのクライアントにおいて個別画面モードにあるサーバ
    の画面バッファに記憶された文書データに対して電子ペ
    ンを用いて手書き入力していて、前記電子ペンの動きが
    予め決められた画面間コピーコマンド用のジェスチャー
    動作であるときに、前記入力された手書きデータを、前
    記共有画面モードにあるサーバの画面バッファに記憶さ
    れた文書データに追加することにより、前記個別画面モ
    ードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デー
    タと共有画面モードにあるサーバの画面バッファに記憶
    された文書データとを同一内容にすることを特徴とする
    請求項1記載のサーバ/クライアント型の電子会議シス
    テム。
  6. 【請求項6】 複数のクライアントが1つのサーバに接
    続され、各クライアントが前記サーバにある情報を閲覧
    あるいは編集可能なサーバ/クライアント型の電子会議
    システムであって、前記サーバは文書の表示画面データ
    を記憶するための複数の画面バッファを備え、各画面バ
    ッファ毎に、複数のクライアントが前記表示画面データ
    を同時に表示できる共有画面モード、あるいは1つのク
    ライアントのみが前記表示画面データを表示できる個別
    画面モードのいずれかのモードが選択され、共有画面モ
    ードにあるサーバの画面バッファと個別画面モードにあ
    るサーバの画面バッファの両方に同じ文書データを記憶
    している場合に、1つのクライアントにおいて個別画面
    モードにあるサーバの画面バッファに記憶された文書デ
    ータに対して編集操作を行い、所定のボタンを選択する
    と、前記編集操作と同じ編集操作が前記共有画面モード
    にあるサーバの画面バッファに記憶された文書データに
    対して行われることを特徴とするサーバ/クライアント
    型の電子会議システム。
  7. 【請求項7】 前記編集操作、テキスト入力、または手
    書き入力を行ったクライアント毎に区別して共有画面に
    表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一
    つに記載のサーバ/クライアント型の電子会議システ
    ム。
  8. 【請求項8】 複数のクライアントが1つのサーバに接
    続され、各クライアントが前記サーバにある情報を閲覧
    あるいは編集可能なサーバ/クライアント型の電子会議
    システムであって、前記サーバは文書の表示画面データ
    を記憶するための複数の画面バッファを備え、各画面バ
    ッファ毎に、複数のクライアントが前記表示画面データ
    を同時に表示できる共有画面モード、あるいは1つのク
    ライアントのみが前記表示画面データを表示できる個別
    画面モード、あるいは共有画面モードにある画面バッフ
    ァの表示画面データと同じ表示画面データを各クライア
    ント毎に個別の画面として表示し、かつ、これらの表示
    画面に表示される文書の位置を常に同じ位置とすること
    ができる共有画面ミラーリングモードのいずれかのモー
    ドが選択されることを特徴とするサーバ/クライアント
    型の電子会議システム。
  9. 【請求項9】 ディスプレイを備えた複数の端末がネッ
    トワークに接続され、前記端末間で相互にデータの送受
    信を行う端末間データ通信型の電子会議システムであっ
    て、全ての端末のディスプレイに同じ文書を表示させ、
    また全ての端末で編集操作が共有できる共有ウィンドウ
    と、該共有ウィンドウに表示された文書と同じ文書を端
    末毎に個別に表示、編集できる個別ウィンドウとを同時
    にまたは交代で表示させ、前記個別ウィンドウに対して
    編集操作が行われると、該操作に対応した所定のタイミ
    ング毎に、前記編集操作と同じ編集操作が前記共有ウィ
    ンドウに表示された文書データに対して行われることを
    特徴とする端末間データ通信型の電子会議システム。
  10. 【請求項10】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    テキストを入力し、文章終端記号を入力したとき、前記
    入力されたテキストおよび文章終端記号を、前記共有ウ
    ィンドウに表示された文書データに追加することによ
    り、前記共有ウィンドウと個別ウィンドウに表示される
    文書データを同一内容にすることを特徴とする請求項9
    記載の端末間データ通信型の電子会議システム。
  11. 【請求項11】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    テキストを入力し、1つまたは所定数の改行コードを入
    力したときに、前記入力されたテキストおよび改行コー
    ドを、前記共有ウィンドウに表示された文書データに追
    加することにより、前記共有ウィンドウと個別ウィンド
    ウに表示される文書データを同一内容にすることを特徴
    とする請求項9記載の端末間データ通信型の電子会議シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    手書き入力していて、ストローク終了から次のストロー
    クが開始されずに所定の時間が経過したときに、前記入
    力された手書きデータを、前記共有ウィンドウに表示さ
    れた文書データに追加することにより、前記共有ウィン
    ドウと個別ウィンドウに表示される文書データを同一内
    容にすることを特徴とする請求項9記載の端末間データ
    通信型の電子会議システム。
  13. 【請求項13】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    電子ペンを用いて手書き入力していて、前記電子ペンの
    動きが予め決められた画面間コピーコマンド用のジェス
    チャー動作であるときに、前記入力された手書きデータ
    を、前記共有ウィンドウに表示された文書データに追加
    することにより、前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に表示される文書データを同一内容にすることを特徴と
    する請求項9記載の端末間データ通信型の電子会議シス
    テム。
  14. 【請求項14】 ディスプレイを備えた複数の端末がネ
    ットワークに接続され、前記端末間で相互にデータの送
    受信を行う端末間データ通信型の電子会議システムであ
    って、全ての端末のディスプレイに同じ文書を表示さ
    せ、また全ての端末で編集操作が共有できる共有ウィン
    ドウと、該共有ウィンドウに表示された文書と同じ文書
    を端末毎に個別に表示、編集できる個別ウィンドウとを
    同時にまたは交代で表示させ、前記個別ウィンドウに対
    して編集操作を行い、所定のボタンを選択すると、前記
    編集操作と同じ編集操作が前記共有ウィンドウに表示さ
    れた文書データに対して行われることを特徴とする端末
    間データ通信型の電子会議システム。
  15. 【請求項15】 ディスプレイを備えた複数の端末がネ
    ットワークに接続され、前記端末間で相互にデータの送
    受信を行う端末間データ通信型の電子会議システムであ
    って、全ての端末のディスプレイに同じ文書を表示さ
    せ、また全ての端末で編集操作が共有できる共有ウィン
    ドウと、該共有ウィンドウに表示された文書と同じ文書
    を端末毎に個別に表示、編集できる個別ウィンドウとを
    同時にまたは交代で表示させ、前記個別ウィンドウに対
    して編集操作が行われると、該操作に対応した所定のタ
    イミング毎に、共有ウィンドウに表示された文書の所有
    端末である場合には、前記編集操作と同じ編集操作を共
    有ウィンドウに表示された文書データに対して行い、共
    有ウィンドウに表示された文書の所有端末でない場合に
    は、前記編集操作のイベントデータを、共有ウィンドウ
    に表示された文書の所有端末へ送信し、前記編集操作の
    イベントデータを受信した端末は前記イベントデータに
    従って、共有ウィンドウに表示された文書データに対し
    て編集操作を行うことを特徴とする端末間データ通信型
    の電子会議システム。
  16. 【請求項16】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    テキストを入力し、文章終端記号を入力したとき、共有
    ウィンドウに表示された文書の所有端末である場合に
    は、前記入力されたテキストおよび文章終端記号を、共
    有ウィンドウに表示された文書データに追加し、共有ウ
    ィンドウに表示された文書の所有端末でない場合には、
    前記入力されたテキストおよび文章終端記号を、共有ウ
    ィンドウに表示された文書の所有端末へ送信し、受信し
    た端末は、共有ウィンドウに表示された文書データに、
    前記入力されたテキストおよび文章終端記号を追加する
    ことにより、前記共有ウィンドウと個別ウィンドウに表
    示される文書データを同一内容にすることを特徴とする
    請求項15記載の端末間データ通信型の電子会議システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    テキストを入力し、1つまたは所定数の改行コードを入
    力したときに、共有ウィンドウに表示された文書の所有
    端末である場合には、前記入力されたテキストおよび改
    行コードを、共有ウィンドウに表示された文書データに
    追加し、共有ウィンドウに表示された文書の所有端末で
    ない場合には、前記入力されたテキストおよび改行コー
    ドを、共有ウィンドウに表示された文書の所有端末へ送
    信し、受信した端末は、共有ウィンドウに表示された文
    書データに、前記入力されたテキストおよび改行コード
    を追加することにより、前記共有ウィンドウと個別ウィ
    ンドウに表示される文書データを同一内容にすることを
    特徴とする請求項15記載の端末間データ通信型の電子
    会議システム。
  18. 【請求項18】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    手書き入力していて、ストローク終了から次のストロー
    クが開始されずに所定の時間が経過したときに、共有ウ
    ィンドウに表示された文書の所有端末である場合には、
    前記入力された手書きデータを、共有ウィンドウに表示
    された文書データに追加し、共有ウィンドウに表示され
    た文書の所有端末でない場合には、前記入力された手書
    きデータを、共有ウィンドウに表示された文書の所有端
    末へ送信し、受信した端末は、共有ウィンドウに表示さ
    れた文書データに、前記入力された手書きデータを追加
    することにより、前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に表示される文書データを同一内容にすることを特徴と
    する請求項15記載の端末間データ通信型の電子会議シ
    ステム。
  19. 【請求項19】 前記共有ウィンドウと個別ウィンドウ
    に同じ文書データを表示している場合に、1つの端末に
    おいて個別ウィンドウに表示された文書データに対して
    電子ペンを用いて手書き入力していて、前記電子ペンの
    動きが予め決められた画面間コピーコマンド用のジェス
    チャー動作であるときに、共有ウィンドウに表示された
    文書の所有端末である場合には、前記入力された手書き
    データを、共有ウィンドウに表示された文書データに追
    加し、共有ウィンドウに表示された文書の所有端末でな
    い場合には、前記入力された手書きデータを、共有ウィ
    ンドウに表示された文書の所有端末へ送信し、受信した
    端末は、共有ウィンドウに表示された文書データに、前
    記入力された手書きデータを追加することにより、前記
    共有ウィンドウと個別ウィンドウに表示される文書デー
    タを同一内容にすることを特徴とする請求項15記載の
    端末間データ通信型の電子会議システム。
  20. 【請求項20】 ディスプレイを備えた複数の端末がネ
    ットワークに接続され、前記端末間で相互にデータの送
    受信を行う端末間データ通信型の電子会議システムであ
    って、全ての端末のディスプレイに同じ文書を表示さ
    せ、また全ての端末で編集操作が共有できる共有ウィン
    ドウと、該共有ウィンドウに表示された文書と同じ文書
    を端末毎に個別に表示、編集できる個別ウィンドウとを
    同時にまたは交代で表示させ、前記個別ウィンドウに対
    して編集操作を行い、所定のボタンを選択すると、共有
    ウィンドウに表示された文書の所有端末である場合に
    は、前記編集操作と同じ編集操作を共有ウィンドウに表
    示された文書データに対して行い、共有ウィンドウに表
    示された文書の所有端末でない場合には、前記編集操作
    のイベントデータを共有ウィンドウに表示された文書の
    所有端末へ送信し、前記編集操作のイベントデータを受
    信した端末は前記イベントデータに従って、共有ウィン
    ドウに表示された文書データに対して編集操作を行うこ
    とを特徴とする端末間データ通信型の電子会議システ
    ム。
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