以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。以下の説明において同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
図1は、本発明の実施の形態1に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
図1を参照して、ローカルなエリアにおいて構成される情報共有化ユニット1,2とが設けられ、情報共有化ユニット1,2は、ネットワーク35で互いに接続されている。本例においては、情報共有化ユニット1,2のみがネットワーク35で互いに接続されている場合について説明するが、特にこれに限られず、さらに複数個の情報共有化ユニットがネットワークと接続するシステムとすることも可能であるし、また、1つの情報共有化ユニットのみの構成とすることも可能である。なお、ネットワーク35は、LAN(Local Area Network)であってもよいし、公衆回線等を用いたWAN(Wide Area Network)であってもよい。
本発明の実施の形態1に従う情報共有化ユニット1は、情報処理装置の一種であるPC5,10(Personal Computer)と、TV会議システム15と、中継機器20とを備える。
また、情報共有化ユニット2は、情報処理装置の一種であるPC6,PC11(Personal Computer)と、TV会議システム16と、中継機器25とを備える。
また、中継機器20,25は、ネットワーク35と接続されているものとする。
ここで、TV会議システム15,16には、カメラが設けられており、当該カメラで撮像された映像がTVで表示されるものとする。
PC5,PC6,PC10,PC11には、中継機器20と連携処理して後述する共通の作業領域画面(ワークスペース)を表示することが可能なソフトウェアが格納されており、中継機器20から送信されるワークスペースの受信に従って当該ワークスペースを表示するディスプレイ部と、ディスプレイ部に表示されたワークスペースに対して処理するためのマウスあるいはキーボード等の操作部が設けられているものとする。
図2は、中継機器20の構成を説明する概略図である。
図2を参照して、中継機器20には、本例においては、一例としてコネクタ端子41〜43が設けられ、コネクタ端子41を介して、PC5と接続され、コネクタ端子42を介してPC6と接続され、コネクタ端子43を介してTV会議システム15と接続されている場合が示されている。また、図示しないがネットワーク35と接続されるコネクタ端子が設けられているものとする。
また、本例においては、中継機器20に挿入口45が設けられ、挿入口45にSDカード等の着脱式記憶装置を挿入することにより中継機器20の内部機器と接続することが可能であるものとする。本例においては、着脱式記憶装置の一例としてSDカードを用いることとするが、特にSDカードに限られず、他の記録媒体を用いることも可能である。
なお、コネクタ端子の個数については、限定されない。なお、本例においては、中継機器20の構成について説明したが、中継機器25の構成についても同様である。
図3は、本発明の実施の形態1に従う中継機器20の構成を説明する概略ブロック図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態1に従う中継機器20は、着脱式記憶装置制御部21と、ワークスペース制御処理部22と、RAM(Rondam Access Memory)23と、ROM(Read Only Memory)33と、接続機器識別処理部24と、情報機器制御情報管理部26と、情報機器制御処理部28と、通信部29と、機器管理処理部30と、情報処理装置操作検知部32と、情報処理装置送信部34と、着脱式記憶装置接続部31と、コネクタ部36と、DHCPサービス40と、内部バス38とを含む。
コネクタ部36は、図示しないネットワーク35と接続されるコネクタ端子およびコネクタ端子41〜43を含み、コネクタ端子41〜43を介して情報処理装置および情報機器と接続する。なお、情報機器は、コネクタ端子を介して中継機器20と接続されることにより中継機器20を介してデータの送信が可能となるものとする。
ワークスペース制御処理部22は、中継機器20全体を制御するとともに、RAM23を用いて情報を共有化するための共通の作業領域画面(ワークスペース)に対する処理を実行する。
また、ワークスペース制御処理部22は、ROM25に格納されているワークスペースの各種の動作を制御するためのソフトウェアを読み出すことにより、ワークスペースの起動処理等を実行する。
接続機器識別処理部24は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子41〜43を介してそれぞれ接続された機器種別・属性を識別する。具体的には、接続機器識別処理部24は、後述するDHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられた機器と、MIB(Management Information Base)等の汎用プロトコルを用いて通信を行ない、機器の種別や属性を取得する。また、上述したように中継機器20は、ネットワーク35と接続されたコネクタ端子を有しているため、ネットワーク35を介して接続されている別の中継機器(本例においては中継機器25)についても、DHCPサービス40によりIPアドレスが割り当てられており、当該中継機器25においても接続機器識別処理部24により認識されているものとする。
情報機器制御情報管理部26は、ワークスペース連携処理として情報機器を制御するための制御信号情報等を管理する。具体的には、接続機器識別処理部24で識別された機器種別・属性に応じて、ワークスペース連携処理として当該識別された機器を制御するための制御信号情報等を予め格納しているものとする。なお、ワークスペース連携処理として当該情報機器を制御するための制御信号情報の格納は、ネットワークを介して接続された当該制御信号情報を格納しているサーバから自動的にダウンロードして格納することも可能であるし、あるいは、コネクタ部36を介して接続された当該情報が格納された記憶装置から取得することも可能である。
情報機器制御処理部28は、ワークスペース連携処理として情報機器制御情報管理部26で管理されている制御情報に基づいて情報機器を制御する。
DHCPサービス40は、コネクタ部36に設けられたコネクタ端子と接続された機器にIPアドレスを自動的に割り当てて記憶する。
機器管理処理部30は、接続機器識別処理部24が取得したコネクタ端子に対応するポート番号と、DHCPサービス40により割り当てられたIPアドレスと、機器種別・属性の関連を記憶し管理する。具体的には、機器管理テーブルを有しており、コネクタ端子に対応するポート番号、IPアドレス、機器種別・属性および機器の状態情報(ステータス)を機器管理テーブルに格納する。また、接続機器識別処理部24で認識された別の中継機器のIPアドレス等についても管理する。なお、本例においては、機器管理テーブルの情報を機器管理情報とも称する。
情報処理装置操作検知部32は、情報処理装置の一種であるPC5,10のディスプレイ部に表示されたワークスペースに対する操作部の操作処理を検知する。
情報処理装置送信部34は、ワークスペースを制御するための情報を機器管理テーブルに登録されている情報処理装置であるPC5,10に送信する。
通信部29は、ネットワーク35を介して接続された外部の例えば別の中継機器との間でデータの送信を実行する。
着脱式記憶装置接続部31は、着脱式記憶装置との接続を検知し、当該検知結果を着脱式記憶装置制御部21に出力する。
着脱式記憶装置制御部21は、着脱式記憶装置接続部31で接続が検知された着脱式記憶装置に対してアクセスし、データ読出およびデータ書込を実行する。
各部は、内部バス38と接続され、各部は、内部バス38を介して互いにデータの授受が可能であるものとする。
なお、それぞれ各部が互いに異なるICチップで構成されていても良いが、例えば、CPUがROM33に格納されている各種プログラムを実行することによりRAM23と協働して、着脱式記憶装置制御部21、ワークスペース制御処理部22、接続機器識別処理部24、機器管理処理部30、情報機器制御情報管理部26、情報処理装置操作検知部32、情報機器制御処理部28、情報処理装置送信部34、DHCPサービス40等、上記各部の機能を実現するようにしても良い。
図4は、本発明の実施の形態1に従う中継機器20の機器管理処理部30において管理している機器管理テーブルを説明する図である。当該機器管理テーブルは、例えば、一例としてRAM23の一部の領域を用いて格納されているものとする。
図4を参照して、コネクタ端子41〜43にそれぞれ対応してポート1〜3が設けられており、上述したようにDHCPサービス40を用いてIPアドレスAD1〜AD3が割り当てられた場合が示されている。
また、接続機器識別処理部24により、ポート1に接続された機器種別としては、PC(5)であることが認識されている。また、ポート2に接続された機器種別としては、PC(10)であることが認識されている。また、ポート3に接続された機器種別としては、TV会議システム(15)であることが認識されている。
図5は、本発明の実施の形態1に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
図5を参照して、本願発明の実施の形態に従うPCは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU201と、CPU201のプログラム部分の実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。
また、ハードディスク部211には、本発明に従う情報共有化システムを利用するためのソフトウェアプログラムが記憶されており、当該ソフトウェアプログラムをCPU201が読込むことにより、後述する情報共有化システムにおける互いに共有される作業領域画面であるワークスペースの表示等の機能が実現される。
このようなプログラムは、FDドライブ217あるいはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)ドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスク217aまたはCD−ROM215aなどから読取られる。
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介しユーザからの指示を受取るとともに、プログラム実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。
また、CPU201は、通信インターフェイス部207を介して接続された中継機器20との間でデータの授受を実行する。また、上述の各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。
また、後述するが、CPU201は、互いに共有される作業領域画面(ワークスペース)の終了操作指示に従って、作業領域画面を復元するために必要なワークスペース制御情報を生成して中継機器20に送信する。
図6は、PC5,10のディスプレイ部に表示されるワークスペースを説明する図である。
図6を参照して、ここでは、ディスプレイ部のデスクトップ画面にワークスペースであるワークスペース50が表示されている場合が示されている。なお、当該ワークスペースは初期画面とする。そして、上覧には、ワークスペースの種々の機能を実行することが可能な「メニュー」ボタン52およびワークスペース50を終了するための「終了」ボタン54が表示されている。当該「終了」ボタン54をマウス等のポインティングデバイスを用いて押下することにより後述するワークスペースの終了操作を実行するものとする。上述したように当該ワークスペースの画面および機能等については、PCのハードディスク部211のソフトウェアプログラムをCPU201が読み込むことにより実現されるものとする。
なお、当該ワークスペースに対する操作処理は、マウス等のポインティングデバイスを用いて操作することが可能であるものとする。なお、ここでは、ワークスペース50外の領域に「ファイルA」および「ファイルB」のオブジェクトが表示されている場合が示されている。
例えば、一例として、マウス等のポインティングデバイスを用いてカーソルを「ファイルA」あるいは「ファイルB」に合わせて、いわゆる、ドラッグアンドドロップにより、ワークスペース内に「ファイルA」あるいは「ファイルB」に移動させることが可能である。
(中継機器起動処理)
図7は、本発明の実施の形態1に従う中継機器20の起動処理を説明するフロー図である。
図7を参照して、まず、中継機器20に電源が投入されたかどうかを判断する(ステップS1)。電源が投入された場合には、ワークスペース起動処理を実行する(ステップS2)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22により、中継機器20のROM25に格納されている、ワークスペースに関する各種の動作を制御するためのソフトウェアがロードされて、中継機器20の各部におけるワークスペースに関する処理が可能となり、接続された情報処理装置に対する制御処理や、接続されている情報機器に対する制御処理(ワークスペース連携処理)が可能となるものとする。
次に、機器の接続を確認する(ステップS3)。具体的には、接続機器識別処理部24により、コネクタ端子41〜43に接続されている機器種別を認識する。
そして、次に、機器管理処理部30は、上述したように識別した機器種別に従って、機器管理テーブルにコネクタ端子41〜43に接続されている機器に関するデータを登録する(ステップS4)。
そして、次にワークスペース制御処理部22は、SDカードの挿入が有るかどうかを判断する(ステップS5)。
具体的には、着脱式記憶装置接続部31において、SDカードの接続が検知されて、検知結果が着脱式記憶装置制御部21に出力されたかどうかで判断される。
ステップS5において、ワークスペース制御処理部22は、SDカードの挿入が無いと判断された場合には、次に、ワークスペースデータ配信処理を実行する(ステップS10)。そして、処理を終了する(エンド)。
ワークスペース制御処理部22は、SDカードの挿入が無い場合には、接続されている情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示するデータ配信処理を実行する。ワークスペースデータ配信処理については後述する。
一方、ステップS5において、ワークスペース制御処理部22は、SDカードの挿入が有ると判断された場合には、次に、SDカードのデータ読出を実行する(ステップS6)。
そして、ワークスペース制御処理部22は、SDカードのデータ読出により読み出されたデータにワークスペース情報が含まれているか否かを判断する(ステップS6#)。なお、ワークスペース情報には、前回のワークスペースの状態に復元するために必要なワークスペース制御情報と、機器管理情報とを含む。機器管理情報は、前回のワークスペースが配信されていた情報処理装置等の接続状態に関する接続情報および動作状態情報を含む。
ワークスペース制御処理部22は、SDカードのデータ読出により読み出されたデータにワークスペース情報が含まれていないと判断した場合には、次に、ステップS10に進む。
一方、ワークスペース制御処理部22は、SDカードのデータ読出により読み出されたデータにワークスペース情報が含まれていると判断した場合には、ワークスペース制御情報に基づいてワークスペースデータを生成する(ステップS7)。
そして、次に、機器管理情報の制御処理を実行する(ステップS7#)。機器管理情報の制御処理については後述する。
そして、次に、ワークスペースデータ配信処理(ステップS8)、機器管理情報に基づいてローカルの情報機器制御(ステップS9)を実行して、処理を終了する(エンド)。
当該SDカードのデータ読出により、読み出されたワークスペース情報に関する処理は、ワークスペースを再開する場合の処理である。
図8は、本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの配信処理を説明するフロー図である。
図8を参照して、まず、ローカルの情報処理装置にワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS11)。具体的には、上述したように、ワークスペース制御処理部22は、SDカードの挿入が無い場合には、初期画面を立ち上げを指示する指示コマンドをワークスペースデータとして配信処理する。これにより、例えば、図6に示されるようにPC5,PC10のディスプレイ部にワークスペースの初期画面が表示される。
一方、SDカードの挿入があり、ワークスペース情報が格納されている場合には、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース情報に含まれている、オブジェクトの移動等や作業処理に関する前回のワークスペースの状態に復元するために必要なワークスペース制御情報等を含むワークスペースデータを生成して情報処理装置送信部34に出力する。
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペース制御情報を含むワークスペースデータをローカルの情報処理装置に対して送信する。この点で、情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置のうち、ワークスペース情報に含まれている接続情報に基づいて前回のワークスペースを配信していた情報処理装置に対してワークスペースデータを送信する。本例においては、機器管理テーブルに登録されているPC5,PC10に送信するものとする。
次に、他の中継機器の接続が有るかどうかを判断する(ステップS12)。具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続機器識別処理部24で認識された別の中継機器のIPアドレス等が有るか否かに基づいて判断することが可能である。
ステップS12において、ワークスペース制御処理部22は、他の中継機器の接続が有ると判断した場合には、次に、他の中継機器に対するワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS13)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して、SDカードの挿入が無い場合には、初期画面の立ち上げを指示する指示コマンドをワークスペースデータとしてネットワーク35により外部の中継機器に送信する。
一方、SDカードの挿入があり、ワークスペース情報が格納されている場合には、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース情報に含まれている、オブジェクトの移動等や作業処理に関する前回のワークスペースの状態に復元するために必要なワークスペース制御情報等を含むワークスペースデータを通信部29を介してネットワーク35により外部の中継機器に出力する。本例においては、中継機器25に出力する。
ステップS12において、他の中継機器の接続が無いと判断した場合には、処理を終了する(エンド)。
本例においては、例えば、外部の中継機器として中継機器25に送信する場合について説明する。
図9は、本発明の実施の形態1に従うワークスペースデータの受信処理を説明するフロー図である。
図9を参照して、まず、ワークスペースデータを受信したかどうかを判断する(ステップS14)。
本例においては、一例として、中継機器25においてワークスペースデータを受信するものとする。
具体的には、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペースデータを受信したかどうかを判断する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して、中継機器20から送信されたワークスペースデータを受信した場合には、ローカルの情報処理装置にワークスペースデータの配信処理を実行する(ステップS15)。
具体的には、SDカードの挿入が無く、初期画面を立ち上げを指示する指示コマンドのみが含まれているワークスペースデータを受信した場合には、当該データの配信処理を実行する。これにより、例えば、図6に示されるようにPC6,PC11のディスプレイ部にワークスペースが表示される。
一方、SDカードの挿入があり、ワークスペースデータにワークスペース情報が格納されている場合には、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、ワークスペース情報に含まれている、オブジェクトの移動等や作業処理に関する前回のワークスペースの状態に復元するために必要なワークスペース制御情報等を含むワークスペースデータを生成して情報処理装置送信部34に出力する。
中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペース制御情報を含むワークスペースデータをローカルの情報処理装置に対して送信する。この点で、後述するが情報処理装置送信部34は、ローカルの情報処理装置のうち、ワークスペース情報に含まれている接続情報に基づいて前回のワークスペースを配信していた情報処理装置に対してワークスペースデータを送信する。本例においては、機器管理テーブルに登録されているPC6,PC11に送信するものとする。
当該処理により、PC5,10に表示されているワークスペース50と同様のワークスペースがPC6,11のディスプレイ部に表示されることになる。すなわち、情報を共有化するためのワークスペースであるワークスペースデータがPC6,11に配信される。
なお、図8および図9で説明したワークスペースデータの配信処理およびワークスペースデータの受信処理は、ワークスペースに対する処理毎に実行される。
図10は、ワークスペースにオブジェクトであるファイルを移動した場合について説明する図である。
図10に示されるように、ここでは、図6で示されたPC5のディスプレイ部のデスクトップ画面に表示されていたワークスペース50外に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトがワークスペース50内に移動した場合の画面が示されている。
本例においては、一例として、PC5において、ディスプレイ部に表示されていたファイルA,Bのオブジェクトをワークスペース50内に移動させたものとする。
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いてドラッグアンドドロップにより、ワークスペース50内に「ファイルA」および「ファイルB」を移動させるものとする。
中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内への「ファイルA」のオブジェクト60および「ファイルB」のオブジェクト70のファイル入力を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。また、マウス等のポインティングデバイスに従う当該オブジェクトが配置されるワークスペース内の座標位置を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
ワークスペース制御処理部22は、当該情報処理装置操作検知部32で検知した検知結果に基づいて、ワークスペースデータを生成する。そして、情報処理装置送信部34にワークスペースデータを出力する。
情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータを機器管理テーブルに登録されている情報処理装置であるPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。これにより、ローカルのPC10のディスプレイ部において、PC5のディスプレイ部で表示されているワークスペースと同一のワークスペースが表示されることになる。なお、本例においては、PC5の操作に基づくワークスペースデータであるため、当該ワークスペースデータを有しないPC10のみに送信する構成として説明するが、当該ワークスペースデータをPC5,PC10のいずれにも送信するようにすることも可能である。
また、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器25にワークスペースデータを配信する。
図11は、中継機器20から中継機器25に配信されるワークスペースデータを説明する図である。
図11を参照して、中継機器20から中継機器25に対して、ここでは、ワークスペースデータとして、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ送信が実行される。また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、情報処理装置操作検知部32で検知したオブジェクトの入力に従って、当該オブジェクトのファイル転送が実行される。
また、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、情報処理装置操作検知部32で検知したワークスペース内におけるオブジェクトの座標が転送される。
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペースデータを受信して、情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
これにより、ローカルのPC6,PC11のディスプレイ部において、PC5のディスプレイ部で表示されているワークスペースと同一のワークスペースが表示されることになる。
図12は、ワークスペース50内に配置されるオブジェクトに対する表示操作を実行した場合について説明する図である。
図12を参照して、ここでは、図11で示されたワークスペース50内に配置されたファイルAの内容を表示するための表示操作を実行した場合の画面が示されている。
具体的には、PC5において、上述したようにマウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(オープン指示)する。当該処理により、PC5のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
そして、また、中継機器20において、情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクトに対するオープン指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、ワークスペースデータを生成する。ワークスペース制御処理部22は、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
そして、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
そして、情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
これにより、PC10のディスプレイ部において、「ファイルA」の内容を画面表示する処理が実行されるものとする。
また、ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを通信部29を介して中継機器20から中継機器25に転送する。
そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して当該中継機器20から送信されたデータ(ワークスペースデータ)を受信する。ワークスペース制御処理部22は、受信したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、ワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。
これにより、PC5のディスプレイ部で表示されている「ファイルA」と同様のワークスペースがPC6,PC11のディスプレイ部で表示されるものとする。
図13は、図12で説明したオブジェクトに対する処理を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。
図13を参照して、本例においては、一例として、PC5において、「ファイルA」が配置されたオブジェクト座標をダブルクリック指示したものとする。
中継機器20の情報処理装置操作検知部32は、PC5において、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示を検知して、ワークスペース制御処理部22に出力する。
ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置操作検知部32からの検知結果に基づいて、情報を共有化するためのワークスペースデータを生成する。具体的には、「ファイルA」のオブジェクトに対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして生成する。
ワークスペース制御処理部22は、生成したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に出力する。
そして、中継機器20の情報処理装置送信部34は、ワークスペース制御処理部22で生成されたワークスペースデータをPC10に送信する(ワークスペースデータ配信)。
そして、PC10のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
また、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、中継機器25に対して、ワークスペースデータを通信部29を介して送信する。具体的には、ワークスペース50内の「ファイルA」のオブジェクト座標の位置に対するダブルクリック指示コマンドをワークスペースデータとして中継機器25に送信する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器20から送信されたワークスペースデータを転送して、情報処理装置送信部34に出力する。
そして、中継機器25の情報処理装置送信部34は、転送されたワークスペースデータをPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信)。
そして、PC6,PC11のディスプレイ部において、情報処理装置送信部34から送信されたワークスペースデータに基づいて、オブジェクトの表示イメージがワークスペース内において更新表示される。
一方、逆に、PC5において、「ファイルA」の内容が画面表示されているワークスペースにおいて、マウス等のポインティングデバイスを用いて、「ファイルA」のオブジェクトにポインティングデバイスを合わせてダブルクリック(クローズ指示)することにより「ファイルA」の内容の表示処理を終了する処理が実行されるものとする。すなわち、オブジェクトに対する非表示操作を実行した場合にワークスペースは、再び図9の画面になり更新表示されるものとする。
当該場合においても、上記と同様の方式により、PC10のディスプレイ部およびPC6,PC11のディスプレイ部に同一のワークスペースが表示されることになる。
なお、本例においては、ワークスペースに表示されるオブジェクトの一例として文書ファイル等のファイルデータについて説明したが、特に文書ファイルに限られず、いわゆる手書きによる軌跡データや、Webカメラによる映像等であっても良い。
次に、ワークスペース情報の格納について説明する。
図14は、本発明の実施の形態1に従うワークスペース情報の格納について説明するフロー図である。
図14を参照して、ワークスペースの終了操作が有るかどうかを判断する(ステップS21)。
具体的には、情報処理装置操作検知部32は、ワークスペースの「終了」ボタン54の操作指示(クリック)があったかどうかを判断する。
情報処理装置操作検知部32において、ワークスペースの「終了」ボタン54の操作指示を検知した場合には、まず、ワークスペース制御処理部22は、自己の中継機器20の機器管理処理部30から機器管理テーブルに格納されている情報である機器管理情報を取得する(ステップS22)。機器管理情報は、情報機器および情報処理装置と中継機器20との接続に関する接続情報と、情報機器および情報処理装置の動作状態に関する動作状態情報を含む。
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、機器管理情報の取得要求コマンドを通信部29を介して他の中継機器に送信する(ステップS23)。
他の中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器20からの機器管理情報の送信を要求するコマンドを受信し、機器管理処理部30に出力する。そして、中継機器25の機器管理処理部30は、中継機器25の機器管理テーブルに格納されている情報である機器管理情報をワークスペース制御処理部22に出力する。中継機器25のワークスペース制御処理部22は、取得した機器管理情報を通信部29を介して中継機器20に送信する。
そして、中継機器20は、通信部29を介して中継機器25から送信された機器管理情報を取得する(ステップS24)。具体的には、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して中継機器25から送信された機器管理情報を取得する。機器管理情報は、情報機器および情報処理装置と中継機器25との接続に関する接続情報と、情報機器および情報処理装置の動作状態に関する動作状態情報を含む。
次に、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース制御情報を取得する(ステップS25)。
具体的には、例えば、PC5のディスプレイ部に表示されているワークスペースについて、ユーザが「終了」ボタン54の操作指示をした場合には、PC5のCPU201は、通信インターフェイス部207を介してワークスペースを復元するために必要な情報であるワークスペース制御情報を出力するものとする。例えば、図10のワークスペースの画面において、「終了」ボタン54の操作指示を実行した場合には、ワークスペース制御情報として、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、オブジェクトのファイル、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、ワークスペース内におけるオブジェクトの座標に関する情報等がワークスペース制御情報として中継機器20に出力される。
ワークスペース制御処理部22は、PC5から送信されたワークスペース制御情報を取得する。
そして、次に、SDカードに対して取得したワークスペース情報を格納する(ステップS26)。
具体的には、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、取得したPC5から送信されたワークスペース制御情報と、中継機器25から送信された機器管理情報と、中継機器20の機器管理処理部30から取得した機器管理情報とを着脱式記憶装置制御部21に出力する。すなわち、ワークスペース制御処理部22は、ディスプレイ部において前回のワークスペースを復元するために必要な情報であるワークスペース制御情報と、中継機器20,25とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置に関する接続情報と、中継機器20,25とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置の動作状態に関する動作状態情報を取得し、着脱式記憶装置制御部21に出力する。
そして、着脱式記憶装置制御部21は、ワークスペース制御処理部22から出力されたワークスペース制御情報、接続情報、動作状態情報をワークスペース情報として、着脱式記憶装置接続部31を介してSDカードに格納する。
そして、ワークスペース終了処理を実行する(ステップS27)。
図15は、本発明の実施の形態1に従うワークスペース終了処理を説明するフロー図である。
図15を参照して、まず、ワークスペース制御処理部22は、ローカルの情報処理装置についてワークスペース消去指示コマンドの配信処理を実行する(ステップS30)。具体的には、ワークスペースの「終了」ボタン54の操作指示に従って、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34に対してワークスペース消去指示コマンドの配信処理を実行する。本例においては、PC10に送信する。
これに伴い、PC10におけるワークスペースの表示が終了する。
次に、ワークスペース制御処理部22は、他の中継機器にワークスペース消去指示コマンドの配信処理を実行する(ステップS31)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース消去指示コマンドを通信部29を介して中継機器20から中継機器25に送信する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、受信した消去指示コマンドを情報処理装置送信部34に出力し、情報処理装置送信部34は、ローカルのPC6,PC11に対してワークスペース消去指示コマンドを送信する。
これに伴い、PC6,PC11におけるワークスペースの表示が終了する。
そして、処理を終了する(エンド)。
図16は、図15で説明したワークスペースの終了操作を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。
図16を参照して、本例においては、一例として、PC5において、ワークスペース終了操作を実行したものとする。
そして、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、機器管理処理部30から機器管理情報を取得する。
また、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、終了操作に基づいて、中継機器25に対して通信部29を介して機器管理情報の取得を要求するコマンドを送信する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、中継機器20からの機器管理情報の取得の要求のコマンドを受けて、機器管理処理部30で保持している機器管理情報を通信部29を介して中継機器20に対して送信する。
そして、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、ワークスペース制御情報とともに、機器管理処理部30で保持している機器管理情報および中継機器25から送信された機器管理情報を取得する。
そして、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース制御情報および機器管理情報を着脱式記憶装置制御部21に出力する。
着脱式記憶装置制御部21は、ワークスペース制御情報および機器管理情報を着脱式記憶装置であるSDカードに格納する。
また、中継機器20は、ワークスペースの終了操作に従って、ワークスペース消去指示コマンドをPC10に対して配信する。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34に対してワークスペース消去指示コマンドを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース消去指示コマンドをローカルのPC10に出力する。
また、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペース消去指示コマンドを中継機器25に出力する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、ワークスペース消去指示コマンドを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース消去指示コマンドをローカルのPC6,PC11に出力する。
これにより、PC6,PC10,PC11におけるワークスペースの表示を消去する(ワークスペース表示消去)。
なお、PC5については、ワークスペースの終了操作に従ってワークスペースの表示が消去される。
(ワークスペース再開)
以下、上記の如く、ワークスペース情報をSDカードに格納した場合のワークスペースの再開について説明する。
再び、図7を参照して、ワークスペースを再開する場合において、ステップS5において、SDカードの挿入があるかどうかが判断される(ステップS5)。そして、次に、SDカードの挿入があると判断した場合には、SDカードのデータ読出を実行する(ステップS6)。そして、次に、SDカードから読み出されたデータに基づいて、SDカードから読み出されたデータにワークスペース情報が含まれているか否かを判断する(ステップS6#)。
具体的には、SDカードには、ワークスペース情報として、前回のワークスペースを復元するために必要なワークスペース制御情報、機器管理情報が格納されている。機器管理情報は、前回のワークスペースが実行されていた状態における中継機器20,25とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置に関する接続情報、前回のワークスペースが実行されていた状態における中継機器20,25とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置の動作状態に関する動作状態情報を含む。ワークスペース制御情報として、例えば、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、オブジェクトのファイル、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、ワークスペース内におけるオブジェクトの座標に関する情報等を有しているものとする。また、接続情報および動作状態情報としては、機器種別、ステータス等の中継機器20,25にそれぞれ対応して設けられた機器管理テーブルの情報を有しているものとする。
次に、ステップS6#において、SDカードにワークスペース情報が含まれていると判断された場合には、ワークスペース制御情報に基づいてワークスペースデータが生成される(ステップS7)。
そして、次に、機器管理情報の制御処理を実行する(ステップS7#)。
図17は、本発明の実施の形態1に従う機器管理情報の制御処理について説明するフロー図である。
図17を参照して、まず、SDカードから読み出したデータに含まれる機器管理情報を取得する(ステップS40)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、SDカードから読み出したワークスペース情報に含まれる接続情報および動作状態情報である機器管理情報を取得する。すなわち、例えば、中継機器20に対応する機器管理情報と、中継機器25に対応する機器管理情報を取得する。
次に、ワークスペース制御処理部22は、取得した機器管理情報である中継機器20に対応する機器管理情報を機器管理処理部30に出力する。そして、機器管理処理部30は、前回のワークスペースが実行されていた状態における中継機器20とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置に関する接続情報に基づいて接続確認処理を実行する(ステップS41)。
具体的には、機器管理処理部30は、接続機器識別処理部24で識別された接続機器について、機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルと、SDカードから読み出された機器管理情報である機器管理テーブルとを比較し、SDカードから読み出された機器管理テーブルに格納されているIPアドレスおよび機器種別等と、機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルの対応する項目とが一致するかどうかを判断する。そして、一致する接続機器に対して、PCに対するワークスペースデータの配信処理および情報機器の機器管理情報に基づく制御を実行するものとする。一方、一致しない接続機器に対しては、機器管理情報に基づく制御は実行されず、ワークスペースデータの配信処理および情報機器の制御は実行されないものとする。
そして、次に、他の中継機器の接続が有るかどうかを判断する(ステップS43)。具体的には、ワークスペース制御処理部22は、接続機器識別処理部24で認識された別の中継機器のIPアドレス等が有るか否かに基づいて判断することが可能である。
ステップS43において、ワークスペース制御処理部22は、他の中継機器の接続が有ると判断した場合には、機器管理情報を他の中継機器に配信する(ステップS44)。本例においては、中継機器25に対応する機器管理情報を中継機器25に配信する。
図18は、本発明の実施の形態1に従う配信された機器管理情報を受信する場合のフローを説明する図である。
図18を参照して、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して機器管理情報を受信したかどうかを判断する(ステップS50)。そして、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して機器管理情報を受信した場合には、機器管理情報を機器管理処理部30に出力し、機器管理処理部30は、上述したのと同様に前回のワークスペースが実行されていた状態における中継機器25とそれぞれ接続されている情報機器および情報処理装置に関する接続情報に基づいて接続確認処理を実行する(ステップS51)。
具体的には、上記で説明したのと同様に、中継機器25の機器管理処理部30において保持している機器管理テーブルと、受信した機器管理情報(接続情報)とを比較して、機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルと、機器管理情報である機器管理テーブルとを比較し、SDカードから読み出された機器管理テーブルに格納されているIPアドレスおよび機器種別等と、機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルの対応する項目とが一致するかどうかを判断する。そして、一致する接続機器に対して、PCに対するワークスペースデータの配信処理および情報機器の機器管理情報に基づく制御を実行するものとする。一方、一致しない接続機器に対しては、機器管理情報に基づく制御は実行されず、ワークスペースデータの配信処理および情報機器の制御は実行されないものとする。
図19は、SDカードに格納されている機器管理情報を説明する図である。
図19(a),(b)には、中継機器20,25にそれぞれ対応して格納された機器管理情報である機器管理テーブルが示されている。
図19(a)を参照して、ここでは、中継機器20のワークスペースの終了前の機器管理テーブルとして、IPアドレスと、機器種別とともに、当該機器の状態(ステータス)を示すデータが格納されている。具体的には、IPアドレスAD1であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD2であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD3であり、機器種別がTV会議システムのステータスは、電源ON状態であった場合が示されている。
図19(b)を参照して、中継機器20のワークスペースの終了前の機器管理テーブルとして、IPアドレスと、機器種別とともに、当該機器の状態(ステータス)を示すデータが格納されている。具体的には、IPアドレスAD4であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD5であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD6であり、機器種別がTV会議システムのステータスは、電源ON状態として示されている。
本例においては、上記の接続確認処理として、全て接続機器として一致している場合について説明する。
そして、処理を終了する(エンド)。
再び、図7を参照して、次に、ワークスペースデータ配信処理を実行する(ステップS8)。
具体的には、ワークスペースデータとして、例えば、ディスプレイ部に表示する際のワークスペースの大きさであるワークスペースのサイズ、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、オブジェクトのファイル、ワークスペース内にオブジェクトが配置される場合には、ワークスペースのサイズに基づく、ワークスペース内におけるオブジェクトの座標に関する情報をワークスペースデータとして配信処理する。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34にワークスペースデータを出力し、情報処理装置送信部34は、上述したように機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルにおいて、機器管理情報(接続情報)に基づいて接続確認処理を実行して一致した情報処理装置に対してワークスペースデータを出力する。本例においては、PC5,PC10は一致したものとする。これにより、PC5,PC10のディスプレイ部に再び、上述した図10に示されるワークスペースの画面が表示される。
また、上述したように、ワークスペース制御処理部22は、中継機器25にワークスペースデータを通信部29を介して送信する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、通信部29を介して受信したワークスペースデータを情報処理装置送信部34に転送する。中継機器25の情報処理装置送信部34は、上述したように機器管理処理部30で管理されている機器管理テーブルにおいて、機器管理情報に基づいて接続確認処理を実行して一致した情報処理装置に対してワークスペースデータを出力する。本例においては、PC6,PC11は一致したものとする。これにより、ワークスペースデータをローカルのPC6,PC11に送信する(ワークスペースデータ配信処理)。すなわち、再び、図10に示されるワークスペースの画面がPC6,PC11のディスプレイ部に表示される。
当該方式により、すなわち、ワークスペースの終了の操作指示に従って、ワークスペースを再現することが可能なワークスペース制御情報をSDカードに格納することにより、前回終了したワークスペースに即座に復帰させることが可能となり、一度、情報共有化システムを利用して会議等を開催した場合に、次に再び情報共有化システムを利用して会議を開催する場合には、システムを立ち上げる毎に初期状態から前回の会議状態の画面に復元する操作を実行する必要が無く、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
再び、図7を参照して、次に、機器管理情報に含まれている動作状態情報に基づいてローカルの情報機器の制御を実行する(ステップS9)。
具体的には、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、情報機器の接続確認処理を実行して、一致する接続機器に対して、取得した機器管理情報に含まれる情報機器のステータス(動作状態情報)を参照して、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御する。
例えば、図19(a)においては、情報機器であるTV会議システム15は、ステータスとして電源ON状態が格納されている。
したがって、機器管理処理部30は、機器管理情報に基づいて、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御情報を情報機器制御情報管理部26に出力する。
情報機器制御情報管理部26は、機器管理処理部30からの制御情報に従って、情報機器に対して同一のステータスすなわち、電源ONとなるように制御信号を情報機器制御処理部28に出力する。
情報機器制御処理部28は、情報機器制御情報管理部26から出力された電源がONとなる制御信号をTV会議システム15に対して出力する。
これにより、TV会議システム15は、電源をONし、機器管理処理部30で格納されている機器管理テーブルのステータスと同一となる。
すなわち、機器管理情報に基づいて、TV会議システム15の電源が自動的にONされる。
また、中継機器25のワークスペース制御処理部22は、情報機器の接続確認処理を実行して、一致する接続機器に対して、取得した機器管理情報に含まれる情報機器のステータスを参照して、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御する。
例えば、図19(b)においては、情報機器であるTV会議システム16は、ステータスとして電源ON状態が格納されている。
したがって、機器管理処理部30は、機器管理情報に基づいて、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御情報を情報機器制御情報管理部26に出力する。
情報機器制御情報管理部26は、機器管理処理部30からの制御情報に従って、情報機器に対して同一のステータスすなわち、電源ONとなるように制御信号を情報機器制御処理部28に出力する。
情報機器制御処理部28は、情報機器制御情報管理部26から出力された電源がONとなる制御信号をTV会議システム16に対して出力する。
これにより、TV会議システム15は、電源をONし、機器管理処理部30で格納されている機器管理テーブルのステータスと同一となる。
すなわち、機器管理情報に基づいて、TV会議システム16の電源が自動的にONされる。
したがって、情報機器について、ワークスペース連携処理として、元のワークスペースの終了前の状態に復元することが可能となる。
すなわち、スキャナ、プロジェクタ、TV会議システム等のような情報機器と情報共有化システムとの連携処理を実行し、当該情報機器を利用する場合において、前回ワークスペースを利用した際の状態にそれぞれの情報機器の状態を復元することが可能であるため、それぞれの情報機器に対する操作を独立にする操作する必要が無く、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
図20は、SDカードに格納されている別の機器管理情報を表す機器管理テーブルを説明する図である。
図20(a),(b)には、中継機器20,25にそれぞれ対応する機器管理情報を表す機器管理テーブルが示されている。
図20(a)を参照して、IPアドレスと、機器種別とともに、当該機器の状態(ステータス)を示すデータが格納されている。具体的には、IPアドレスAD1であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD2であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD3であり、機器種別がTV会議システムのステータスは、IPアドレスAD6のTV会議システムへ接続した状態として示されている。ここで、IPアドレスAD6のTV会議へ接続した状態とは、TV会議システム15の電源がONに設定されているとともに、IPアドレスAD6のTV会議システムにアクセスして、接続した状態として示されている。
図20(b)を参照して、ここでも同様に、IPアドレスAD4であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD5であり、機器種別がPCのステータスは、ワークスペース表示状態として示されている。また、IPアドレスAD6であり、機器種別がTV会議システムのステータスは、IPアドレスAD3のTV会議システムから接続された状態として示されている。ここで、IPアドレスAD3のTV会議から接続された状態とは、TV会議システム16の電源がONに設定されているとともに、IPアドレスAD3のTV会議システムからアクセスされて、接続した状態として示される。
図21は、図20で説明したSDカードに格納されている別の機器管理情報の読込処理を実行した場合における各機器における処理の流れについて説明する図である。
図21を参照して、本例においては、一例として、中継機器20において、SDカードを挿入して、SDカードのデータ読出処理を実行したものとする。
具体的には、中継機器20の挿入口45にSDカードが挿入され、着脱式記憶装置接続部31において、SDカードの接続が検知されて、検知結果に従って、着脱式記憶装置制御部21によりSDカードに格納されている機器管理情報のデータ読出が実行される。
SDカードに格納されているワークスペース制御情報に基づくワークスペースの復元については、上記で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
SDカードに格納され、読み出された機器管理情報について、中継機器20に対応する機器管理情報は、中継機器20の機器管理処理部30に出力される。上述したのと同様の方式に従って、中継機器20の機器管理処理部30は、機器管理情報に基づいて、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御情報を情報機器制御情報管理部26に出力する。上述したようにステータスが「IPアドレスAD6のTV会議へ接続した状態」とは、TV会議システム15を電源ONに設定するとともに、IPアドレスAD6のTV会議システムにアクセスして、接続した状態を指し示すものとする。
したがって、上述したように中継機器20の情報機器制御処理部28は、TV会議システム15の電源をオンする。
また、SDカードに格納され、読み出された機器管理情報について、中継機器25に対応する機器管理情報は、通信部29を介して中継機器25に送信される。そして、中継機器25の機器管理処理部30は、通信部29を介して中継機器20から送信された機器管理情報に基づいて、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御情報を情報機器制御情報管理部26に出力する。上述したようにステータスが「IPアドレスAD3のTV会議から接続された状態」とは、TV会議システム16を電源ONに設定するとともに、IPアドレスAD3のTV会議システムからアクセスされて、接続された状態を指し示すものとする。
したがって、上述したように中継機器25の情報機器制御処理部28は、TV会議システム16の電源をオンする。
また、中継機器20の情報機器制御情報管理部26は、TV会議システム15からTV会議システムへのアクセスとなるように、接続要求コマンドを通信部29を介して、中継機器25に出力する。
中継機器25の情報機器制御情報管理部26は、中継機器20からの接続要求コマンドを受信して、情報機器制御処理部28に対して、TV会議システム15とTV会議システムとの接続が開始されるように制御する。
当該動作により、SDカードに格納されている機器管理情報を読み出して、情報機器を元のステータスに復元することが可能となる。
したがって、ワークスペースの終了処理の際に、SDカードに中継機器と接続されていた情報機器のステータスの情報である機器管理情報を格納することにより、情報機器と情報共有化システムとの連携処理を実行し、当該情報機器を利用する場合において、次にワークスペースを立ち上げる際に、各情報機器を独立に操作することなく、元のワークスペースの終了前の状態に復元することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
なお、本実施の形態においては、SDカードにワークスペース情報として機器管理情報およびワークスペース制御情報がともに格納された場合について説明したが、いずれか一方が格納された構成とすることも可能である。例えば、ワークスペース情報にワークスペース制御情報のみを格納した場合において、前回の中継機器との接続の有無に係わらず、現在、中継機器と接続されている情報処理装置にワークスペースデータを配信するようにすることも可能である。
(実施の形態2)
図22は、本発明の実施の形態2に従う情報共有化システムについて説明する概略図である。
図22を参照して、本発明の実施の形態2に従う情報共有化システムは、実施の形態1に従う情報共有化システムと比較して、さらにサーバ80を設けた点が異なる。なお、本実施の形態2において、ワークスペース制御処理部22は、サーバ80に対するデータ読出およびデータ書込が可能なアクセス手段としても機能する。
サーバ80は、情報共有化ユニット1,2と、ネットワーク35で互いに接続されている。サーバ80の構成は、PC5等と同様の構成であるものとする。また、サーバ80は、情報を記憶するための記憶領域を有し、外部から受信したデータに対して、後述するハッシュ値を発行するものとする。そして、外部から受信したデータを発行したハッシュ値に対応付けて当該記憶領域に格納する。そして、ハッシュ値を用いて、記憶領域に対応付けて格納されたデータのデータ読出を実行するものとする。
図23は、本発明の実施の形態2に従うワークスペース情報の格納について説明するフロー図である。
図23を参照して、本発明の実施の形態2に従うワークスペース情報の格納は、図14のフローと比較して、ステップS21〜S25については、図14で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
そして、ワークスペース制御処理部22は、ステップS28において、取得したワークスペース情報を通信部29を介してサーバ80に送信する(ステップS28)。
そして、次に、サーバ80から送信されたハッシュ値を取得する(ステップS27)。
具体的には、サーバ80は、ワークスペース情報を受信して、サーバ80内に設けられた記憶領域に受信したワークスペース情報を格納する。その際、サーバ80は、当該ワークスペース情報を記憶領域から取り出す際に用いるキー(読出コード)としていわゆるハッシュ関数に基づくハッシュ値を発行する。そして、サーバ80は、発行したハッシュ値に対応付けて記憶領域にワークスペース情報を格納する。そして、サーバ80は、発行したハッシュ値をワークスペース情報を送信した中継機器20に対して送信する。
そして、次に、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、サーバ80から送信されたハッシュ値を取得する(ステップS27)。
そして、ワークスペース制御処理部22は、取得したハッシュ値をSDカードに格納する(ステップS28)。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、取得したハッシュ値を着脱式記憶装置制御部21に出力し、着脱式記憶装置制御部21は、着脱式記憶装置接続部31を介して接続されているSDカードに取得したハッシュ値を格納する。
そして、ワークスペース終了処理を実行する(ステップS29)。ワークスペース終了処理については、図14で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
図24は、図23で説明したワークスペースの終了操作を実行した場合の各機器における処理の流れについて説明する図である。
図24を参照して、本例においては、一例として、PC5において、ワークスペース終了操作を実行したものとする。
具体的には、例えば、PC5のディスプレイ部に表示されているワークスペースについて、ユーザが「終了」ボタン54の操作指示をした場合には、PC5のCPU201は、通信インターフェイス部207を介して再び前回のワークスペースを復元するために必要な情報であるワークスペース制御情報を生成して、中継機器20に出力する。
そして、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、機器管理処理部30から機器管理情報を取得する。
また、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、終了操作に基づいて、中継機器25に対して通信部29を介して機器管理情報の取得を要求するコマンドを送信する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、中継機器20からの機器管理情報の取得の要求のコマンドを受けて、機器管理情報を通信部29を介して中継機器20に対して送信する。
そして、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、ワークスペース制御情報とともに、機器管理処理部30で保持している機器管理情報および中継機器25から送信された機器管理情報を取得する。
そして、ワークスペース制御処理部22は、ワークスペース制御情報および機器管理情報をサーバ80に送信する。
サーバ80は、中継機器20から受信したワークスペース制御情報および機器管理情報を取得して、機器管理情報およびワークスペース制御情報を記憶領域に格納する。そして、その際、読出コードとなるハッシュ値を発行して、ハッシュ値を中継機器20に対して送信する。
中継機器20のワークスペース制御処理部22は、ハッシュ値を受信して、着脱式記憶装置制御部21に出力する。着脱式記憶装置制御部21は、着脱式記憶装置接続部31を介して、装着されているSDカードに対してハッシュ値を格納する。
また、中継機器20は、上述したのと同様に情報処理装置操作検知部32からのワークスペース消去指示コマンドをPC10に対して配信する。
具体的には、ワークスペース制御処理部22は、情報処理装置送信部34に対してワークスペース消去指示コマンドを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース消去指示コマンドをローカルのPC10に出力する。
また、ワークスペース制御処理部22は、通信部29を介してワークスペース消去指示コマンドを中継機器25に出力する。
中継機器25のワークスペース制御処理部22は、ワークスペース消去指示コマンドを情報処理装置送信部34に出力する。情報処理装置送信部34は、ワークスペース消去指示コマンドをローカルのPC6,PC11に出力する。
これにより、PC6,PC10,PC11におけるワークスペースの表示を消去する(ワークスペース表示消去)。
なお、PC5については、ワークスペースの終了操作に従ってワークスペースの表示が消去される。
図25は、本発明の実施の形態2に従う中継機器20のワークスペースの起動処理を説明するフロー図である。
図25を参照して、図7のフロー図と比較して異なる点は、ステップS6#の代わりに、ステップS60〜S62を追加した点が異なる。その他の点については、図7で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
ワークスペースを再開する場合において、ステップS5において、SDカードの挿入があるかどうかが判断される(ステップS5)。そして、次に、SDカードの挿入があると判断した場合には、SDカードのデータ読出を実行する(ステップS6)。そして、次に、SDカードから読み出されたデータに基づいて、SDカードから読み出されたデータにハッシュ値が有るか否かを判断する(ステップS60)。
次に、ステップS60において、SDカードにハッシュ値が有ると判断された場合には、ワークスペース制御処理部22は、ハッシュ値をサーバ80に送信する(ステップS61)。
そして、次に、ワークスペース制御処理部22は、ハッシュ値の送信に基づくサーバ80から送信されたワークスペース制御情報および機器管理情報を取得する(ステップS62)。
そして、ワークスペース制御処理部22は、取得したワークスペース制御情報に基づいてワークスペースデータを生成する(ステップS7)。以降の処理については、同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
当該方式により、上述したように再び、例えば図10に示されるワークスペースがPC5,PC6,PC10,PC11のディスプレイ部に表示される。
すなわち、ワークスペースの終了の操作指示に従って、サーバ80にワークスペース制御情報および機器管理情報を格納し、当該情報を読み出すためのハッシュ値をSDカードに格納することにより、前回終了したワークスペースに即座に復帰させることが可能となり、一度、情報共有化システムを利用して会議等を開催した場合に、次に再び情報共有化システムを利用して会議を開催する場合には、システムを立ち上げる毎に初期状態から前回の会議状態の画面に復元する操作を実行する必要が無く、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
図26は、本発明の実施の形態2に従う図20で説明したSDカードに格納されている別の機器管理情報の読込処理を実行した場合における各機器における処理の流れについて説明する図である。
図26を参照して、本例においては、一例として、中継機器20において、SDカードを挿入して、SDカードのデータ読出処理を実行したものとする。
具体的には、中継機器20の挿入口45にSDカードが挿入され、着脱式記憶装置接続部31において、SDカードの接続が検知されて、検知結果が着脱式記憶装置制御部21によりSDカードに格納されているハッシュ値のデータ読出が実行される。
そして、中継機器20のワークスペース制御処理部22は、SDカードから読み出されたハッシュ値をサーバ80に送信する。
サーバ80は、中継機器20からのハッシュ値を受信して、ハッシュ値に対応付けられて記憶領域に格納されている機器管理情報を読み出して、当該読み出した状態情報および機器管理情報を中継機器20に送信する。
なお、サーバ80から送信されたワークスペース制御情報に基づくワークスペースの復元については、上記で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
サーバ80に格納され、読み出された機器管理情報について、中継機器20に対応する機器管理情報は、中継機器20の機器管理処理部30に出力される。上述したのと同様の方式に従って、中継機器20の機器管理処理部30は、受信した機器管理情報に基づいて、接続されている情報機器に対して同一のステータスとなるように制御情報を情報機器制御情報管理部26に出力する。以降の処理については、図21で説明したのと同様である。
当該動作により、SDカードにハッシュ値を格納し、SDカードを挿入口に挿入することにより、ハッシュ値に基づいてサーバ80に格納されている機器管理情報を読み出して、情報機器を元のステータスに復元することが可能となる。
したがって、ワークスペースの終了処理の際に、SDカードにサーバ80に格納した機器管理情報を読み出すためのハッシュ値を格納することにより、情報機器と情報共有化システムとの連携処理を実行し、当該情報機器を利用する場合において、次にワークスペースを立ち上げる際に、ハッシュ値に基づいて機器管理情報をサーバ80から読み出して、元のワークスペースの終了前の状態に復元することが可能となり、各情報機器を独立に操作する必要が無く、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
また、本実施の形態2に従う構成においては、サーバ80に機器管理情報を格納して、SDカードにハッシュ値を格納する構成であるので、SDカードの容量が大きくない場合であっても容易に実現することが可能である。
なお、上記においては、中継機器の起動処理に関して、中継機器20に電源が投入された後、中継機器20側から例えばローカルの情報処理装置に対してワークスペースの初期画面の立ち上げを指示する方式について説明したが、特にこれに限られず、ワークスペースを閲覧/編集等するための初期画面は、ローカルの情報処理装置で立ち上げ、例えば、図6の「メニュー」の項目ボタンを選択して、ワークスペースの初期画面を立ち上げるようにすることも可能である。また、その際に、中継機器20の電源投入と組み合わせて、中継機器20の電源が投入された場合にワークスペースの配信処理を実行するようにすることも可能である。
また、本発明にかかる情報機器として、TV会議システムを例に挙げて説明したが、TV会議システムに限られず、プロジェクタや、MFPや、スキャナや、プリンタ、カメラ、マイク、IP(Internet Protocol)電話機等であってもよい。なお、中継機器を制御する各部について、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。