JPH08297624A - 電子会議システム - Google Patents

電子会議システム

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JPH08297624A
JPH08297624A JP7272514A JP27251495A JPH08297624A JP H08297624 A JPH08297624 A JP H08297624A JP 7272514 A JP7272514 A JP 7272514A JP 27251495 A JP27251495 A JP 27251495A JP H08297624 A JPH08297624 A JP H08297624A
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JP
Japan
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data
conference
message
time
computer
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JP7272514A
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English (en)
Inventor
Takahisa Mori
貴久 森
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンピュータネットワークシステムを利用した
マルチメディア電子会議システムを実現する。 【解決手段】クライアント11〜13それぞれで発生さ
れたイベントデータは、データID、シーケンス番号、
データタイプ、時間情報などが付加された後、他の全て
のクライアント11〜13にブロードキャストされる。
各クライアント11〜13は、ブロードキャストで送信
されたデータを受信し、それに付加された情報に従って
文字、図形、音声、動画などの異なる種々のデータを含
む会議データを共有ウインドウにイベント順に表示・再
生する。従って、ある会議参加者が発言しながら文字や
図形を描画し、他の参加者が、その描画データを見なが
ら発言内容を聞き、文字、図形、または音声などによっ
て応答を返すといった運用を、リアルタイムに行うこと
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子会議システム
に関し、特にネットワークに接続された複数のコンピュ
ータを利用した電子会議システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータネットワークを利用
した電子会議システムが注目されている。従来の電子会
議システムは、電話回線を利用したパソコン通信サービ
スのホストコンピュータなどによって実現されている。
【0003】すなわち、パソコン通信サービスを利用し
た従来の電子会議システムでは、各パーソナルコンピュ
ータから送られてくる文書データなどの会議データはホ
ストコンピュータに一旦蓄積され、そのデータは会議参
加者となる他のパーソナルコンピュータによって適宜読
み出される。これにより、遠隔地のパーソナルコンピュ
ータ同士で情報交換がなされる。
【0004】しかし、このようにパソコン通信サービス
を利用したシステムでは、データ転送速度が遅く、また
ホストコンピュータを介してデータ交換がなされるので
会議を行う上で必要なリアルタイム性を実現することは
困難である。
【0005】そこで、最近では、LANを利用した電子
会議システムが開発され始めている。このシステムで
は、ホストコンピュータを利用せずに、LANに接続さ
れた複数のパーソナルコンピュータ間で会議データが直
接授受される。このため、前述のホストコンピュータを
利用するシステム形態と比べれば、多少はデータ交換の
速度を高めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、LANを利用
した従来のシステム形態においては、文字、図形、音
声、動画などが混在するマルチメディアデータを会議デ
ータとして扱うことは困難であり、例えば、ある会議参
加者が発言しながら文字や図形を描画し、他の参加者が
その描画データを見ながら発言内容を聞き、文字、図
形、または音声などによって応答を返すといった運用
を、リアルタイムに行うことはできなかった。
【0007】また、従来のシステムで実現されているの
は会議データの交換だけであり、会議データの保存・再
生や、議事録作成などの機能は実現されていなかった。
さらに、会議データは通常は他のすべての会議参加者に
ブロードキャストされるので、電子会議中に特定の会議
参加者との間で密かにデータを交換するといった運用を
行うことはできなかった。また、ネットワークを使用す
るシステムでは、ネットワークが輻輳状態の時はデータ
送信エラーによる送信リトライの発生が増え、スムーズ
な会議進行が損なわれるという問題があった。
【0008】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、文字、図形、音声、動画などの複数種のデータ
を同期させながらコンピュータ間で交換できるように
し、会議を行う上で必要なリアルタイム性を十分に実現
することができるマルチメディア対応の電子会議システ
ムを提供することを目的とする。
【0009】また、この発明は、上述のデータ交換のリ
アルタイム性の実現に加え、会議内容の保存・再生や、
議事録作成などを容易に行うための機能を有する電子会
議システムを提供することを目的とする。
【0010】さらに、この発明は、会議の進行中に他の
人とデータを送受信したり、ネットワーク混雑時でもス
ムーズな会議進行を行うことができる電子会議システム
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、ネットワー
クに接続された複数のコンピュータそれぞれに同一デー
タを表示するための共有ウインドウをオープンし、それ
ら共有ウインドウを利用して会議データを交換する電子
会議システムにおいて、文書、画像、または音声データ
の入力イベントが発生した時、その発生したイベントに
対応するデータ毎に、そのデータが文書、画像、および
音声のいずれの種類に属するかを示す識別情報と各デー
タ種内におけるイベント発生順を示すシーケンス番号を
付加してメッセージパケットを生成するメッセージ生成
手段と、このメッセージ生成手段によって生成されたメ
ッセージパケットを、ネットワークを介して他の全ての
コンピュータにブロードキャスト送信する手段と、前記
他のコンピュータから送信されるメッセージパケットお
よび自身のコンピュータのメッセージ生成手段によって
生成されたメッセージパケットを受信し、そのメッセー
ジパケットに含まれる前記識別情報およびシーケンス番
号に従って、前記文書、および画像データそれぞれをそ
れらのイベント発生順に共有ウインドウに表示し、前記
音声データをそのイベント発生順に再生する手段とを具
備し、あるコンピュータで発生した複数種のデータの入
力イベントを、そのコンピュータを含む他の全てのコン
ピュータにリアルタイムに反映できるようにしたことを
特徴とする。
【0012】この電子会議システムにおいては、例えば
ある会議参加者が文字や図形を共有ウインドウに描きな
がらその内容を音声によって説明した場合には、文書デ
ータ、画像データ、および音声データの入力イベントが
逐次発生され、それら文書データ、画像データ、および
音声データそれぞれには識別情報とシーケンス番号が付
加されて、メッセージパケットが生成される。
【0013】識別情報は発生したイベントが文書、画
像、および音声のいずれであるかを示し、またシーケン
ス番号は同一データ種内におけるイベント発生順を示
す。メッセージパケットはブロードキャストされ、他の
コンピュータ全てに送られる。メッセージパケットを受
信した各コンピュータでは、そのメッセージパケットの
データ種類が識別情報に従って識別され、またデータ種
類毎にデータの繋がりがシーケンス番号に従って認識さ
れる。このため、文書データ、画像データ、および音声
データがどの様な順番で混在されて入力されても、それ
らデータの種類および繋りを認識することが可能とな
る。
【0014】そして、文書データ、および画像データは
それぞれのイベント発生順に共有ウインドウに表示さ
れ、音声データもそのイベント発生順に再生される。こ
のため、文字、図形、音声、動画などの複数種のデータ
を同期させながらそれをリアルタイムにコンピュータ間
で交換できる。
【0015】よって、ある会議参加者が発言しながら文
字や図形を描画し、他の参加者がその描画データを見な
がら発言内容を聞き、文字、図形、または音声などによ
って応答を返すといった運用を、リアルタイムに行うこ
とが可能となり、マルチメディア対応の電子会議システ
ムを実現できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。図1には、この発明の一実施形態
に係る電子会議システムの基本構成が示されている。こ
の電子会議システムは、コンピュータネットワークシス
テムを利用したシステムであり、LAN10上に接続さ
れた複数のクライアントコンピュータ11〜13および
サーバコンピュータ21によって実現されている。この
システムでは、各会議参加者は、対応するクライアント
コンピュータを利用して在席しながら、遠隔地の他のク
ライアントコンピュータを操作する会議参加者と会議を
行う。
【0017】この場合、LAN10上に接続された複数
のクライアントコンピュータ11〜13それぞれには同
一会議データを表示するための共有ウインドウW1〜W
3がオープンされ、それら共有ウインドウW1〜W3を
利用して会議データの交換が行われる。また、サーバコ
ンピュータ21は、主に会議内容の保存・再生、および
議事録作成などに利用される。
【0018】クライアントコンピュータ11〜13はそ
れぞれパーソナルコンピュータまたはワークステーショ
ンなどによって実現されており、プログラムや各種周辺
装置の処理を司るCPU、プログラムや各種データを記
憶するメモリ、HDD、FDなどの外部記憶装置、キー
ボード、マウス、ペン、スキャナなどから成る入力装
置、ディスプレイモニタ、プリンタなどの出力装置、お
よびLAN10に接続するための通信装置を備えてい
る。
【0019】また、これらクライアントコンピュータ1
1〜13には、マルチメディアデータを会議データとし
て扱うために、マイクロホン付きヘッドセット11a〜
13a、およびビデオカメラ11b〜13bも設けられ
ている。
【0020】ビデオカメラ11b〜13bは、他のクラ
イアントコンピュータおよびサーバコンピュータ21に
送るべき映像を入力するためのものであり、各会議参加
者が自分の顔や、手元の会議資料などを写すために利用
される。
【0021】ヘッドセット11a〜13aは、それぞれ
マイクロホンとスピーカを備えており、他のクライアン
トコンピュータおよびサーバコンピュータ21に送るべ
き音声信号の入力、および他のクライアントコンピュー
タから送信される音声信号の再生に使用される。
【0022】共有ウインドウW1〜W3は、それぞれク
ライアントコンピュータ11〜13上で実行されるウイ
ンドウシステムによって提供される画面であり、これら
共有ウインドウW1〜W3には同一の会議データ(文
字、図形、動画など)が表示される。
【0023】すなわち、クライアントコンピュータ11
を操作する会議参加者がキーボードを用いて文字“ab
cd…”を入力すると、その文字データ“abcd…”
は、クライアントコンピュータ11の共有ウインドウW
1に表示されると共に、他のクライアントコンピュータ
12,13の共有ウインドウW2,W3にもそれぞれ表
示される。
【0024】また、クライアントコンピュータ12を操
作する会議参加者が、ウインドウシステムがサポートす
るグラフィクスツールを利用して、マウス操作によって
丸などの図形を描画すると、その丸の図形は、クライア
ントコンピュータ12の共有ウインドウW2に表示され
ると共に、他のクライアントコンピュータ11,13の
共有ウインドウW1,W3にもそれぞれ表示される。
【0025】同様に、クライアントコンピュータ13を
操作する会議参加者が、ウインドウシステムがサポート
するグラフィクスツールを利用して、マウス操作によっ
て四角などの図形を描画すると、その四角の図形は、ク
ライアントコンピュータ13の共有ウインドウW3に表
示されると共に、他のクライアントコンピュータ11,
12の共有ウインドウW1,W2にもそれぞれ表示され
る。
【0026】このように、共有ウインドウW1〜W3に
はクライアントコンピュータ11〜13それぞれで入力
されたデータが入力順に合成されて表示される。これよ
り、全ての会議参加者が同一データを見ながら会議を行
うことができる。
【0027】このような共有ウインドウの制御は、クラ
イアントコンピュータ11〜13が、それぞれのコンピ
ュータで入力されたデータを他の全てのコンピュータに
ブロードキャストすることによって実現されている。
【0028】この場合、データ送信は入力イベントの発
生毎に行われるので、データを受け取ったクライアント
コンピュータの画面表示は、そのデータを入力したクラ
イアントコンピュータの画面表示と同一となる。従っ
て、例えば、クライアントコンピュータ13を操作する
会議参加者がマウスをドラッキングして四角を描画した
場合には、そのクライアントコンピュータ13の共有ウ
インドウW3に表示されるドラッキング過程(破線で図
示)が、他のクライアントコンピュータ11,12の共
有ウインドウW1,W2にも表示されることになる。
【0029】また、音声データについてもその入力の度
にブロードキャストが行われ、例えば、クライアントコ
ンピュータ11を操作する会議参加者がヘッドセット1
1aから音声を入力すると、その入力された音声データ
は、クライアントコンピュータ12,13のヘッドセッ
ト12a,13aから再生されることになる。
【0030】サーバコンピュータ21は、パーソナルコ
ンピュータまたはワークステーションなどによって実現
されており、クライアントコンピュータ11〜13間で
通信される会議データを受信し、その会議データの保存
・再生、および議事録作成などを行う。このサーバコン
ピュータ21には、クライアントコンピュータと同様
に、プログラムや各種周辺装置の処理を司るCPU、プ
ログラムや各種データを記憶するメモリ、HDD、FD
などの外部記憶装置、キーボード、マウス、ペン、スキ
ャナなどから成る入力装置、ディスプレイモニタ、プリ
ンタなどの出力装置、およびLAN10に接続するため
の通信装置が設けられている。
【0031】サーバコンピュータ21のディスプレイモ
ニタには、クライアントコンピュータ11〜13間で実
行される会議データの通信に同期して、図示のようなタ
イムテーブルウインドウTTWが表示される。
【0032】タイムテーブルウインドウTTWは、会議
の進行状況をビジュアルに提示するために、クライアン
トコンピュータ毎に入力イベントの内容をアイコンによ
ってタイムスケール上に表示する。
【0033】各クライアントコンピュータに対応するタ
イムテーブルウインドウは、動画、音声、図形の3つの
タイムスケールに分割されており、それらタイムスケー
ルそれぞれには入力イベントに対応するアイコンが表示
される。
【0034】このタイムテーブルウインドウTTWにお
いては、音声入力イベントは“矢印”アイコンa1によ
って示され、ある会議参加者が話すると、その会議参加
者に対応するクライアントコンピュータの音声タイムス
ケール上に“矢印”アイコンa1が表示される。
【0035】この“矢印”アイコンa1の表示位置およ
び矢印の長さは、クライアントコンピュータにおける音
声入力イベントの発生時間、および音声入力時間(話し
ている時間)にそれぞれ対応している。また、文字デー
タすなわちテキストデータの入力イベントは“KB”ア
イコンa2によって示され、丸の図形データの入力イベ
ントは“丸”アイコンa3、四角の図形データの入力イ
ベントは“四角”アイコンa4によって示される。
【0036】図1のタイムテーブルウインドウTTWの
アイコン配置は、クライアントコンピュータ11の会議
参加者が音声入力しながらキーボードなどからテキスト
データ“abcd…”を入力し、次いで、クライアント
コンピュータ12の会議参加者が音声入力しながら丸の
図形の描画とテキストデータ“xyz…”の入力を行
い、その後、クライアントコンピュータ13の会議参加
者が音声入力しながら四角の図形を描画した場合に対応
している。
【0037】また、タイムテーブルウインドウTTW
は、例えば、ある特定の会議参加者の発言を抽出すると
いった会議データの検索や、その編集および再生を行う
場合に利用される。
【0038】次に、図2および図3を参照して、共有ウ
インドウW1〜W3とタイムテーブルウインドウTTW
の具体的な画面構成の一例を説明する。図2には、共有
ウインドウW1の画面構成が示されている。
【0039】ここでは、クライアントコンピュータ11
を操作する会議参加者が、カメラ11bを用いて手元の
会議資料を写しており、共有ウインドウW1上にペンツ
ールを利用して手書きでイラストを描きながらその会議
資料の内容を説明している様子が示されている。
【0040】この場合、カーソルを除けば、共有ウイン
ドウW1上の画面イメージと同一のイメージが、共有ウ
インドウW2,W3にも表示される。また、各共有ウイ
ンドウには、種々の操作ボタンが配置されている。操作
ボタンには、四角の描画ツールを起動するための四角ボ
タンB1、円の描画ツールを起動するための円ボタンB
2、カーソル操作の軌跡を描画する描画ツールを起動す
るためのペンボタンB3、キーボードからの文字入力を
表示する文字入力ツールを起動するための文字ボタンB
4、カーソル操作の軌跡下の画面イメージだけを消す描
画ツールを起動するための消ゴムボタンB5、画面イメ
ージ全体をクリアする描画ツールを起動するためのクリ
アボタンB6、入力イベントの送信モードを決定するブ
ロードキャストボタンB7がある。
【0041】ブロードキャストボタンB7は、入力イベ
ントをサーバを含む他の全てのクライアントコンピュー
タに通知する共有データブロードキャストモードと、入
力イベントをサーバにのみ通知する個人データモードの
いずれかのモードを指定するために使用される。会議を
行う場合には、通常は、共有データブロードキャストモ
ードが選択される。これにより、四角、文字、消しゴ
ム、クリアなどの入力イベントは、全ての共有ウインド
ウW1〜W3に共通に反映される。
【0042】図3には、タイムテーブルウインドウTT
Wの画面構成の一例が示されている。このタイムテーブ
ルウインドウTTWにおいては、縦軸にクライアントコ
ンピュータ11〜13をそれぞれ操作する会議参加者の
顔の映像が表示され、横軸に会議進行時間を示すタイム
スケールが表示される。ここでは、各会議参加者のタイ
ムテーブルウインドウは、文字または図形の入力イベン
トに対応する図形ウインドウと、音声データの入力イベ
ントに対応するウインドウとに分割されている場合が示
されているが、図1で説明したように、各会議参加者に
対応するタイムテーブルウインドウを、動画、音声、図
形の3つのタイムスケールに分割しても良い。
【0043】図形のタイムテーブルウインドウには、前
述のアイコンa1〜a2の他、図2の共有ウインドウで
用意されている他のツールに対応するアイコン、例えば
“ペン”アイコンa5、“クリア”アイコンa6なども
表示される。
【0044】また、タイムテーブルウインドウTTWに
は、サーバコンピュータ21に用意された会議データの
記録、再生、検索、編集機能などに対応する各種ツール
を呼び出すための各種ボタンB11〜B17、および音
声データの録音/再生レベル、および再生速度を指定す
るためのボタンB18〜B22が配置されている。
【0045】会議データの記録は、次の手順で行われ
る。“記録”ボタンB15が押されると、会議データの
記録が開始される。この場合、会議データはテンポラリ
ファイルに保存され、後で指定のファイル名で保存可能
である。
【0046】“中断”ボタンB12を押すと、記録が一
時中断される。この後、“開始/再開”ボタンB11が
押されると、記録動作が再開される。“中断”中に受信
された音声や、図形データは全て廃棄される。
【0047】“停止”ボタンB13が押されると、記録
動作が停止される。この場合、テンポラリファイルへの
記録はそこで停止する。停止中の音声や、図形の受信は
全て廃棄される。
【0048】会議データの再生は、次の手順で行われ
る。タイムテーブルウインドウTTW上の参加者の顔を
クリックして、“再生”ボタンB14が押されると、そ
の指定した個人のみの会議データが再生される。
【0049】また、タイムテーブルウインドウTTW上
の1つのアイコンをクリックして“再生”ボタンB14
が押されると、そのアイコンに対応するデータだけが再
生される。アイコンをクリックしながらドラッグしてい
くと、リリースするところまでが再生範囲となる。
【0050】選択されたアイコンは選択状態の表示に変
わり、再生が終了すると元の表示に戻される。再生時に
は、再生スピードを指定することができる。会議データ
の編集は、次の手順で行われる。
【0051】“編集”ボタンB17が押されると、カッ
ト、ペーストの編集ツールを使用するためのダイアログ
が表示される。このカット、ペーストの編集ツールを使
用してタイムテーブルウインドウTTW上の音声・図形
アイコンを選択しカット、ペーストする事で、記録され
た会議データを編集することができる。
【0052】次に、図1の電子会議システムを実現する
ためのソフトウェア構成について説明する。図4には、
この実施形態の電子会議システムの各プロセスとデータ
の流れが概念的に示されている。
【0053】クライアントコンピュータ11〜13の各
々においては、音声送信プロセス111、音声受信/再
生プロセス112、および共有ウインドウプロセス11
3などが実行される。
【0054】音声送信プロセス(sound send)111
は、各参加者が発言する音声を音声入力装置を介して受
け取り、それを他の参加者のクライアントコンピュータ
の音声受信/再生プロセス112、およびサーバコンピ
ュータ21の会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aへ送信する。
【0055】音声受信/再生プロセス(sound recv)1
12は、他の参加者のクライアントコンピュータの音声
送信プロセス111またはサーバコンピュータ21の音
声再生プロセス21bから送信される音声データを受信
して、それを音声出力装置にて再生する処理を行う。
【0056】共用ウィンドウプロセス(gtool )113
は、参加者が共用して使用する共有ウインドウを制御す
るものであり、四角、円、ペン、テキスト入力、消しゴ
ムの入力、及び画面のダンプイメージの入出力を行う。
これらウインドウに関する入力イベントは、それが入力
された時点でそのクライアントコンピュータの共用ウィ
ンドウに表示されると共に、他の参加者のクライアント
コンピュータの共用ウィンドウプロセス、およびサーバ
21の会議データ保存/タイムログ表示プロセス21a
に送信される。
【0057】また、共用ウィンドウプロセス113は、
他のクライアントコンピュータの共用ウィンドウプロセ
ス113、またはサーバ21の図形再生プロセス21c
からデータを受信した時は、それを共用ウィンドウに表
示する。
【0058】サーバコンピュータ21においては、会議
データ保存/タイムログ表示プロセス21a、音声再生
プロセス21b、および図形再生プロセス21cなどが
実行される。
【0059】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
(timelog )21aは、各参加者のクライアントコンピ
ュータからの音声データ、共用ウインドウデータを受信
して、その受信データを会議データ保存ファイル21d
に会議データとして保存する。また、会議データ保存/
タイムログ表示プロセス(timelog )21aは、前述の
タイムスケールウインドウTTWへのアイコン表示を行
う。
【0060】また、会議データ保存/タイムログ表示プ
ロセス(timelog )21aは、ファイル21dに保存さ
れた会議データを編集することができ、タイムスケール
ウインドウTTW上のアイコンの削除、移動、コピーな
どの操作に応じて、会議データから図形、音声オブジェ
クトを削除したり、データの位置を移動したり、またア
イドル時間をつめるなどの操作を行う。
【0061】また、会議データ保存/タイムログ表示プ
ロセス(timelog )21aは、会議データの再生制御機
能を有しており、編集結果の再生の他、会議データ全体
の再生、特定の参加者に関するデータだけの再生、図形
・音声オブジェクト単体の再生などを行うことができ
る。
【0062】音声再生プロセス(sound play)21b
は、会議データ保存/タイムログ表示プロセス(timelo
g )21aから指示された情報に従って、会議データ保
存ファイル21dを読み出し、音声データを各クライア
ントコンピュータの音声受信・再生プロセス112に送
信する。この場合、音声データの送信は、図形再生プロ
セス21cと同期して行われる。
【0063】図形再生プロセス(picture play)21c
は、会議データ保存/タイムログ表示プロセス(timelo
g )21aから指示された情報に従って、会議データ保
存ファイル21dを読み出し、共有ウインドウデータ
(文字、図形など)を各クライアントコンピュータの共
有ウインドウプロセス113に送信する。この場合、共
有ウインドウデータの送信は、音声再生プロセス21c
と同期して行われる。
【0064】なお、再生はブロードキャストのみでな
く、送信先マシンをタイムログで指定することにより、
特定のクライアントにだけ送信することも可能である。
次に、図5を参照して、データ送信を行うために必要な
クライアントコンピュータの構成を具体的に説明する。
【0065】クライアントコンピュータにおいては、図
4で説明した音声送信プロセス111、音声受信/再生
プロセス112、および共有ウインドウプロセス113
の他、図示のように、通信ライブラリ114、キーボー
ドデバイスドライバ115、仮名漢字変換プロセス11
6、マウスドライバ117、例えばXウインドウなどに
代表されるウインドウシステム118、音声デバイスド
ライバ119が実行される。
【0066】音声データの送信は、ヘッドセットを制御
する音声デバイスドライバ119、音声受信/再生プロ
セス112、音声送信プロセス111、および通信ライ
ブラリ114によって制御される。また、テキストデー
タの送信については、キーボードを制御するキーボード
デバイスドライバ115、仮名漢字変換プロセス11
6、共有ウインドウプロセス113、および通信ライブ
ラリ114によって制御され、図形データの送信につい
ては、マウスを制御するマウスドライバ117、ウイン
ドウシステム118、共有ウインドウプロセス113、
および通信ライブラリ114によって制御される。
【0067】音声データの送信は、次の手順で実行され
る。音声送信プロセス111は、定期的に音声デバイス
ドライバ119をポーリングし、送信すべき音声データ
の有無を問い合わせる。音声データがあれば、音声送信
プロセス111は、音声デバイスドライバ119から生
の音声データをリードし、その音声データにヘッダ部を
付加して音声メッセージパケットを生成し、それを通信
ライブラリ116に送信する。音声メッセージパケット
の生成および送信は、音声データをリードする度に繰り
返し行われる。ヘッダ部は、音声データであることを示
すデータIDと、音声データの発生順を示すシーケンス
番号などを含んでいる。
【0068】音声メッセージパケットは、通信ライブラ
リ114経由で他の全ての参加者のクライアントおよび
サーバに送信される。この場合、音声メッセージパケッ
トには通信用のヘッダが付加され、通信パケットとして
LAN10上に送出される。
【0069】テキストデータの送信は、次の手順で実行
される。仮名漢字変換プロセス116は、キーボードデ
バイスドライバ115から入力されたキーコードを順次
受け取り、それを仮名漢字変換して実際の文字列に対応
する文字データを生成する。このような文字データの入
力イベントが発生すると、共有ウインドウプロセス11
3は、仮名漢字変換プロセス116からの文字データに
ヘッダ部を付加して文字メッセージパケットを生成す
る。各文字メッセージパケットのヘッダ部は、テキスト
データであることを示すデータIDと、テキストデータ
の発生順を示すシーケンス番号などを含んでいる。
【0070】文字メッセージパケットは、通信ライブラ
リ114経由で他の全ての参加者のクライアントおよび
サーバに送信される。この場合、文字メッセージパケッ
トには通信用のヘッダが付加され、通信パケットとして
LAN10上に送出される。
【0071】図形データの送信は、次の手順で実行され
る。ウインドウシステム118は、マウスデバイスドラ
イバ117からのマウスイベントを共有ウインドウプロ
セス113に通知する。共有ウインドウプロセス113
は、マウスイベントに応じて、そのマウスイベントに対
応するグラフィックス表示のためのイベントデータ(図
形データ)にヘッダ部を付加し、図形メッセージパケッ
トを生成する。図形メッセージパケットのヘッダ部は、
図形データであることを示すデータIDと、図形データ
の発生順を示すシーケンス番号などを含んでいる。
【0072】図形メッセージパケットは、通信ライブラ
リ114経由で他の全ての参加者のクライアントおよび
サーバに送信される。この場合、図形メッセージパケッ
トには通信用のヘッダが付加され、通信パケットとして
LAN10上に送出される。
【0073】このように、音声、テキスト、および図形
データは、それぞれのデータ入力イベントが発生される
度にメッセージパケットに組み立てられ、それらメッセ
ージパケットは、その発生順に通信パケットとしてLA
N10上に送出される。
【0074】ここで、図7および図8を参照して、メッ
セージパケットおよび通信パケットそれぞれのデータフ
ォーマットについて説明する。図7には、音声、テキス
ト、および図形の各メッセージパケットのデータフォー
マットが示されている。
【0075】各メッセージパケットに付加されたメッセ
ージヘッダ部は、図示のように、シーケンス番号情報、
データタイプ情報、データ名情報(データID)、デー
タ長情報、時刻情報を含んでいる。
【0076】シーケンス番号情報は、音声データ、図形
データ、テキストデータというデータの種類毎に、その
データ種内部におけるイベント発生順を示す番号であ
り、音声データ、図形データ、テキストデータのいずれ
においても、最初のデータのシーケンス番号は0から始
まり、後続するデータのシーケンス番号は1ずつカウン
トアップされる。
【0077】データタイプ情報は、対応するデータがス
タートデータ、続きデータ、エンドデータのずれである
かを示すものであり、この情報はタイムテーブルウイン
ドウ上へのアイコン表示に利用される。例えば、音声デ
ータについては、参加者があるフレーズを発生した時、
通常は複数の音声メッセージパケットが生成される。こ
の場合、そのフレーズの最初の音声メッセージパケット
のデータタイプ情報はスタートデータとなり、フレーズ
の最後の音声メッセージパケットのデータタイプ情報は
エンドデータとなり、その間の音声メッセージパケット
それぞれのデータタイプ情報は続きデータとなる。
【0078】データ名情報(データID)は、対応する
データの種類を示すためのものであり、四角、円、ペ
ン、テキスト、消ゴム、音声データ、画面ダンプイメー
ジ、クリアのいずれかを示す。データ長情報は、対応す
るデータ部に含まれるデータレングスを示す。時刻情報
は、対応するデータの入力イベントが発生した時間を示
す。
【0079】図8には、各通信パケットのデータフォー
マットが示されている。各通信パケットは、前述のメッ
セージパケットからなるデータ部と、それに付加された
通信ヘッダ部とから構成される。通信ヘッダ部は、図示
のように、送信元アドレス情報、ソケット番号情報、送
信先アドレス情報などを含んでいる。
【0080】送信元アドレス情報は、通信パケットの送
信元コンピュータのアドレスなどを示す。ソケット番号
情報は、通信パケットを送信する相手先コンピュータの
プロセス名(共有ウインドウプロセス、音声受信/再生
プロセスなど)を示す。この場合、対応するメッセージ
パケットのデータ名情報がウインドウ表示されるデータ
を示す場合には共有ウインドウプロセスを指定するソケ
ット番号情報が使用され、対応するメッセージパケット
のデータ名情報が音声データを示す場合には音声受信/
再生プロセスを指定するソケット番号情報が使用され
る。
【0081】送信先アドレス情報は、通信パケットを送
信する全ての相手先コンピュータのアドレスを示す。共
有データブロードキャストモードにおいては、予め登録
されている他の全ての会議参加者に対応するクライアン
トアドレスとサーバアドレスが送信先アドレス情報に含
まれる。一方、個人データモードの場合には、送信先ア
ドレス情報に含まれるのはサーバアドレスだけとなる。
【0082】次に、図6を参照して、データ受信のため
に必要なクライアントコンピュータの具体的な構成を説
明する。通信ライブラリ114は、他の参加者のクライ
アントコンピュータまたはサーバコンピュータからの通
信パケットを受信すると、その通信パケットを、それに
含まれるソケット番号に応じて音声受信/再生プロセス
112と共有ウインドウプロセス113とに振り分け
る。
【0083】音声受信/再生プロセス112は、音声メ
ッセージパケットを順次受け取り、それらをシーケンス
番号順に音声デバイスドライバ119にライトして、音
声を再生させる。この場合、音声デバイスドライバ11
9への音声データのライトは、音声メッセージパケット
の受信の度に繰り返し行われる。
【0084】共有ウインドウプロセス113は、ウイン
ドウ表示に関するメッセージパケットを順次受信し、そ
れらをデータIDに従ってデータ種毎(円、四角、テキ
スト、ペン、消ゴム、画面ダンプイメージ、クリア)に
分類する。そして、共有ウインドウプロセス113は、
分類したメッセージパケットに対応する関数(プロシー
ジャ)を呼び出し、それにシーケンス番号順にメッセー
ジパケットを渡す。これにより、例えば円を描画するプ
ロシージャ1には円のメッセージパケットがシーケンス
番号順に順次送られ、同様に、四角を描画するプロシー
ジャ2には四角のメッセージパケットがシーケンス番号
順に順次送られ、テキストを表示するプロシージャ3に
は文字のメッセージパケットがシーケンス番号順に順次
送られる。これにより、円や四角などの図形と文字が共
有ウインドウに表示される。
【0085】このように、この実施形態の会議システム
においては、例えばある会議参加者が文字や図形を共有
ウインドウに描きながらその内容を音声によって説明し
た場合には、テキスト、図形、および音声データの入力
イベントが逐次発生され、それらテキスト、図形、およ
び音声データそれぞれにはデータIDとシーケンス番号
などが付加されて、メッセージパケットが生成される。
メッセージパケットはブロードキャストされ、他のクラ
イアントコンピュータ全てに送られる。メッセージパケ
ットを受信した各クライアントコンピュータでは、その
メッセージパケットのデータ種類がデータIDなどに従
って識別され、またデータ種類毎にデータの繋がりがシ
ーケンス番号に従って認識される。このため、テキス
ト、図形(円、四角、ペン、消ゴム、画面ダンプイメー
ジ、クリア)、および音声データがどの様な順番で混在
されて入力されても、それらデータの種類および繋りを
認識することが可能となる。そして、テキスト、および
図形はそれぞれのイベント発生順に共有ウインドウに表
示され、音声データもそのイベント発生順に再生され
る。
【0086】よって、文字、図形、音声などの複数種の
データを同期させながらそれをリアルタイムにクライア
ントコンピュータ間で交換できるようになり、会議を行
う上で必要なデータ交換のリアルタイム性を十分に実現
することが可能となる。また、音声などのイベントデー
タをパケットデータとして扱っているので、会議参加者
の発言時間が長くても、その音声データの送信の間にイ
ベント発生された文字や図形のパケットを随時送ること
ができる。
【0087】次に、図9を参照して、会議データ保存お
よびタイムテーブル表示を実現するためのサーバコンピ
ュータの構成を具体的に説明する。サーバコンピュータ
21の通信ライブラリ21eは、各クライアントコンピ
ュータからの通信パケットを受信すると、その通信パケ
ットを会議データ保存/タイムログ表示プロセス21a
に渡す。会議データ保存/タイムログ表示プロセス21
aは、受信した通信パケットのメッセージデータを会議
データとして会議データ保存ファイル21dに保存する
と共に、タイムテーブルウインドウTTW上へのアイコ
ン表示を開始する。
【0088】会議データ保存ファイル21dに会議デー
タを保存する場合には、実際には、各メッセージデータ
は一旦テンポラリファイルに格納され、その後、参加者
毎に異なるファイルとして会議データ保存ファイル21
dに保存される。この場合、各ファイルの索引情報が生
成される。索引情報は、ファイルを構成する各メッセー
ジデータをイベント番号によって管理しており、イベン
ト番号毎にデータ記録位置、データサイズ、時刻情報、
データIDなどの管理情報を持つ。イベント番号は、タ
イムテーブルウインドウTTW上に表示されるアイコン
にも割り当てられており、これによってタイムテーブル
ウインドウTTW上のアイコンと会議データ保存ファイ
ル21dのデータとがリンクされる。
【0089】アイコン表示処理では、送信元アドレスに
よってクライアント毎に通信パケットが分類され、その
クライアントに対応するタイムテーブルウインドウが選
択される。そして、通信パケットのメッセージパケット
に含まれるデータID、データタイプ、および時刻に従
って、アイコンの種別および配置位置などが決定され
る。
【0090】以下、図10のフローチャートを参照し
て、会議データ保存/タイムログ表示プロセス21aに
よって実行されるアイコン表示処理の手順を詳述する。
会議データ保存/タイムログ表示プロセス21aは、通
信パケットを受信する度に次の処理を行う。
【0091】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、まず、受信した通信パケットに含
まれる送信元アドレスをチェックし(ステップS1
1)、その通信パケットを送信したクライアントを識別
する(ステップS12〜S14)。
【0092】クライアントコンピュータ11(クライア
ントA)からの通信パケットであれば、そのクライアン
トAに対応するステップS15〜S29の処理Pに進
む。一方、クライアントコンピュータ12(クライアン
トB)またはクライアントコンピュータ13(クライア
ントC)からの通信パケットであれば、それらクライア
ントに対応してそれぞれ用意されている同様の処理Pに
進む。これら処理Pは、アイコン表示対象のタイムテー
ブルウインドウが互いに異なるだけで、それを構成する
ステップは同じである。
【0093】以下、クライアントAからの通信パケット
を受信した場合について説明する。会議データ保存/タ
イムログ表示プロセス21aは、受信した通信パケット
に含まれるデータIDをチェックし(ステップS1
5)、その通信パケットが図形データと音声データのど
ちらのメッセージパケットに対応するものであるかを判
別する(ステップS16,S17)。ここでは、円、四
角、ペン、テキスト、消ゴム、音声、画面ダンプイメー
ジ、クリアの内、音声を除く他の全てのデータタイプが
図形データに分類される。
【0094】図形データであれば、会議データ保存/タ
イムログ表示プロセス21aは、円、四角、ペン、テキ
スト、消ゴム、画面ダンプイメージ、クリアのいずれに
属するかを判定する(ステップS18,S19…)。図
形データが円であれば、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、ステップS20〜S29の処理Q
に進む。一方、図形データが四角、ペン、テキスト、消
ゴム、画面ダンプイメージ、またはクリアであれは、そ
れらデータ種に対応してそれぞれ用意されている同様の
処理Qに進む。これら処理Qは、表示対象のアイコンの
種類が互いに異なるだけで、それを構成するステップは
同じである。また、通信パケットが音声データの場合に
も、データ種に対応してそれぞれ用意されている同様の
処理Qに進む。
【0095】処理Qでは、会議データ保存/タイムログ
表示プロセス21aは、まず、メッセージパケットに含
まれるデータタイプ情報をチェックし(ステップS2
0)、そのメッセージパケットのデータがスタートデー
タ、続きデータ、エンドデータのいずれであるかを識別
する(ステップS21〜S23)。
【0096】スタートデータであれば、会議データ保存
/タイムログ表示プロセス21aは、メッセージパケッ
トに含まれる時刻情報をチェックしてタイムスケール上
のアイコン表示位置を決定し(ステップS24)、そこ
に、メッセージパケットのデータ種に対応するアイコン
の左端部分を描画する(ステップS25)。
【0097】続きデータの場合には、会議データ保存/
タイムログ表示プロセス21aは、メッセージパケット
に含まれる時刻情報をチェックしてタイムスケール上の
アイコン表示位置を決定し(ステップS26)、そこ
に、メッセージパケットのデータ種に対応するアイコン
の中間部分を描画する(ステップS27)。
【0098】エンドデータの場合には、会議データ保存
/タイムログ表示プロセス21aは、メッセージパケッ
トに含まれる時刻情報をチェックしてタイムスケール上
のアイコン表示位置を決定し(ステップS28)、そこ
に、メッセージパケットのデータ種に対応するアイコン
の右端部分を描画する(ステップS29)。
【0099】このように、メッセージパケットに含まれ
るデータID、データタイプ、時刻情報は、アイコンを
表示すべきタイムテーブルウインドウ、表示すべきアイ
コンの種類、タイムテーブルウインドウ上におけるアイ
コン表示位置を決定するために利用され、これによって
会議進行状況を示すタイムテーブルウインドウTTWが
生成される。
【0100】次に、サーバコンピュータ21に設けられ
た会議データの検索機能について説明する。この検索機
能は、会議データの編集操作を容易に行うために、タイ
ムテーブルウインドウTTW上のアイコンなどを利用し
て検索条件を指定し、その検索条件に従って会議データ
保存ファイル21dに記録された会議データを検索する
機能である。
【0101】以下、図11のフローチャートを参照し
て、検索処理の手順を説明する。まず、サーバ21の利
用者によって検索条件が入力される(ステップS3
1)。この検索条件の入力は、タイムテーブルウインド
ウTTW上の検索ボタンB16を押し、それによって表
示される入力ウインドウにクライアント名、データID
(四角、円、ペン、テキスト、消ゴム、音声、画面イメ
ージ、クリア)、または時間などを入力することによっ
て行われる。
【0102】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aは、正当な検索条件が入力されたか否かを調べ
(ステップS32)、指定された検索条件がクライアン
ト名、データID、時間以外であれば、エラー表示を行
う(ステップS33)。
【0103】正当な検索条件が入力されたならば、会議
データ保存/タイムログ表示プロセス21aは、ステッ
プS34〜S38の検索処理に進む。すなわち、会議デ
ータ保存/タイムログ表示プロセス21aは、まず、入
力された検索条件でクライアント名(会議参加者名)の
指定があるか否かを調べ(ステップS34)、クライア
ント名の指定があれば、そのクライアントに対応する会
議データ保存ファイルを参照して検索を開始する(ステ
ップS35)。
【0104】例えば、検索条件として四角、円、ペン、
テキスト、消ゴム、音声、画面イメージ、またはクリア
などのデータIDが指定されている場合には、会議デー
タ保存/タイムログ表示プロセス21aは、該当する会
議データ保存ファイルに記録されているデータのIDを
順番に調べ、検索条件に一致する最初のデータを検出す
る。また、検索条件として時間が指定されている場合に
は、会議データ保存/タイムログ表示プロセス21a
は、該当する会議データ保存ファイルに記録されている
音声データのデータサイズを順番に調べ、検索条件で指
定された時間よりも再生時間が短くなるようなデータサ
イズを持つ最初の音声データを検出する。
【0105】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aは、このような検出処理を順次行い、検索条件に
一致するデータを順次表示または再生する(ステップS
36)。また、この時、編集ボタンB17を押して、カ
ット機能を選択すれば、検索条件に一致するデータが会
議データから自動的に削除される。これにより、例え
ば、非常に短い音声での発言内容(会議参加者のくしゃ
み、咳、あいずち、雑音など会議データとして重要でな
いもの)を検索し、それらを会議データから削除するこ
とができる。
【0106】また、再生ボタンB14を押して、会議デ
ータの再生を指定しておけば、検索条件に一致するデー
タだけが全てのクライアントにブロードキャストされ
て、再生される。これにより、例えば、ある会議参加者
の音声データだけを連続して再生するなどの運用を行う
ことができる。
【0107】一方、入力された検索条件でクライアント
名(会議参加者名)の指定がない場合には(ステップS
34)、全ての会議データを対象に検索が行われ、ステ
ップS35,S36と同様の処理が行われる(ステップ
S37,S38)。
【0108】次に、図12のフローチャートを参照し
て、サーバ21に設けられた議事録(会議録)作成機能
について説明する。議事録は、記録された会議データの
中で特徴的な1以上のシーンデータから構成される。各
シーンデータは、会議再生時における共有ウインドウの
画面イメージに相当する静的な文書データ、または音声
データと文書データがリンクされたハイパーメディアカ
ードとして実現される。
【0109】議事録作成は、次の手順で行われる。ま
ず、タイムスケールウインドウTTW上のカーソル操作
によって、会議データの中で議事録を作成したい時刻、
または時間範囲が利用者によって指定される。このよう
な時間指定は、議事録作成開始時間と議事録作成終了時
間の少なくとも一方をタイムスケールウインドウTTW
上の時間軸をカーソルで指定することにより行われる。
【0110】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aは、まず、議事録作成開始時間の指定の有無を調
べ、指定がある場合にはその時間を、指定がない場合に
は会議データの先頭を議事録作成開始時間として決定す
る(ステップS41,S42)。次に、議事録作成終了
時間の指定の有無を調べ、指定がある場合にはその時間
を、指定がない場合には会議データの最後を議事録作成
終了時間として決定する(ステップS43,S44)。
これにより、終了時間のみが指定された場合は、その終
了時間は議事録を作成したい時刻として使用されること
になる。
【0111】次いで、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、開始時間から終了時間までの会議デ
ータを再生させながら、一定時間間隔で静的な文書デー
タを順次生成し、それを会議録文書として保存する(ス
テップS45,S46)。
【0112】次に、図13のフローチャートを参照し
て、サーバ21に設けられたハイパーメディア議事録
(会議録)の作成機能について説明する。前述したよう
に、議事録は、記録された会議データの中で特徴的な1
以上のシーンデータから構成される。各シーンデータ
は、会議再生時における共有ウインドウの画面イメージ
に相当する静的な文書データと音声データなどがリンク
されたハイパーメディアカードとして実現される。
【0113】議事録作成は、次の手順で行われる。ま
ず、タイムスケールウインドウTTW上のカーソル操作
によって、会議データの中で議事録を作成したい時刻、
または時間範囲が利用者によって指定される。このよう
な時間指定は、議事録作成開始時間と議事録作成終了時
間の少なくとも一方をタイムスケールウインドウTTW
上の時間軸をカーソルで指定することにより行われる。
【0114】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aは、まず、議事録作成開始時間の指定の有無を調
べ、指定がある場合にはその時間を、指定がない場合に
は会議データの先頭を議事録作成開始時間として決定す
る(ステップS51,S52)。次に、議事録作成終了
時間の指定の有無を調べ、指定がある場合にはその時間
を、指定がない場合には会議データの最後を議事録作成
終了時間として決定する(ステップS53,S54)。
これにより、終了時間のみが指定された場合は、その終
了時間は議事録を作成したい時刻として使用されること
になる。
【0115】次いで、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、開始時間から終了時間までの会議デ
ータを再生させながら、一定時間間隔で静的な文書デー
タ、またはハイパーメディアカードからなるシーンデー
タを順次生成する。
【0116】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、まず、開始時間から会議データの
再生を開始する(ステップS55)。この場合、クライ
アントへの会議データの送信は行われず、再生は内部的
に行われる。会議データの再生がシーンデータ作成時刻
まで実行されて、そのシーンデータ作成時刻における共
有ウインドウイメージに対応する静的なシーンデータ
(テキスト、図形)が作成されたことが検出されると
(ステップS56)、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、ステップS59〜61に進み、終了
時刻の前で最も近接した音声データと、作成されたシー
ンデータとをリンクすための処理を行う。
【0117】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、まず、音声フラグをONにし(ス
テップS59)、その後、シーンデータ作成時刻の前で
最も近接した音声データを会議データから取り出して記
憶し、その音声データを呼び出すためのリンクボタンを
シーンデータ上に定義する(ステップS60,S6
1)。
【0118】この後、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、前述のシーンデータ作成時刻以降の
会議データの再生を行う(ステップS55)。そして、
次のシーンデータの作成時刻になる前に以下の処理を行
う。
【0119】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、まず、音声フラグかONか否かを
調べ(ステップS57)、ONであれば、次のシーンデ
ータ作成時刻の前で、且つステップS60で検出した音
声データと同じ参加者の音声データの中で最も近接した
音声データを会議データから取り出し、その音声データ
をステップS60で記憶した音声データの後に追加記憶
する(ステップS58)。
【0120】これにより、静的なシーンデータを作成し
た時刻よりも前で最も近い音声データから、次にシーン
データが作成される時刻より前で最も近い音声データま
でを一塊の音声データとして、シーンデータにリンクさ
せることができる。
【0121】次に、図14を参照して、タイムテーブル
ウインドウTTWの他の構成例について説明する。図1
4のタイムテーブルウインドウTTWは、すべてのイベ
ントを共有することなく、各個人の視点もしくは観点で
とらえた会議データの保存、再生の実現を目的としたも
のであり、各クライアントのタイムテーブルウインドウ
が共有データ領域と個人データ領域とに分割されてい
る。
【0122】共有データ領域は、図1、図3で説明した
ものと同様にブロードキャストされる会議データに対応
するアイコン表示に使用される。一方、個人データ領域
は、個人データモードで送信されたデータに対応するア
イコン表示に使用される。
【0123】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、タイムテーブルウインドウTTW
を共有データブロードキャストモードと個人データモー
ドに別けて管理しており、また会議データについてもそ
れらを共有データブロードキャストモードと個人データ
モードとに別けて記憶する。
【0124】このようなタイムテーブルウインドウTT
Wを利用した場合には、会議データの保存処理は図15
のフローチャートに従って次のように実行される。すな
わち、会議データ保存/タイムログ表示プロセス21a
は、通信パケットを受信すると、その受信した通信パケ
ットがブロードキャストで送信されたものか、個人デー
タとして送信されたものかを判別する(ステップS7
1)。この判別処理は、例えば、通信パケットの送信先
アドレスを参照することによって行うことができる。ま
た、共有データブロードキャストモードまたは個人デー
タモードをいずれかを示す情報を通信パケットに付加
し、その情報を利用して判別することもできる。
【0125】受信した通信パケットがブロードキャスト
で送信された共有データであれば、会議データ保存/タ
イムログ表示プロセス21aは、それを該当する参加者
の共有データとして会議データ保存ファイル21dに保
存する(ステップS72)。次いで、会議データ保存/
タイムログ表示プロセス21aは、該当する参加者のタ
イムテーブルウインドウの共有データ領域に受信データ
に対応するアイコンを表示する(ステップS74)。こ
のアイコン表示処理は、図10で説明した手順で実行さ
れる。
【0126】一方、受信した通信パケットが個人データ
として送信されたものであれば、会議データ保存/タイ
ムログ表示プロセス21aは、それを該当する参加者の
個人データとして会議データ保存ファイル21dに保存
する(ステップS73)。次いで、会議データ保存/タ
イムログ表示プロセス21aは、該当する参加者のタイ
ムテーブルウインドウの個人データ領域に受信データに
対応するアイコンを表示する(ステップS75)。この
アイコン表示処理は、図10で説明した手順で実行され
る。
【0127】個人データモードで送信される個人データ
は、その会議参加者の共有ウインドウにのみ表示される
ものであり、他の参加者の共有ウインドウには反映され
ないデータである。このため、個人データモードに設定
しておけば、会議参加者が共有ウインドウに個人的なメ
モなどを描画しても、それが他の参加者の共有ウインド
ウに反映されることはない。また、このような個人デー
タについてもサーバ21によって記録されているので、
タイムテーブルウインドウの個人データ領域のアイコン
を参照しながら、個人データだけを再生するといった運
用を行うことも可能となる。よって、各個人の視点もし
くは観点でとらえた会議データの保存、再生ができる。
【0128】保存された会議データ(共有データ、およ
び個人データ)の再生処理は、図16の手順に従って、
次のように実行される。共有データおよび個人データの
再生箇所および範囲の指定は、それら共有データおよび
個人データそれぞれに対応するタイムテーブルウインド
ウを利用して行われ、その指定に基づく再生動作は共有
データと個人データのどちらを再生する場合も同じ手順
で行われる。
【0129】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、再生ボタン14が押されると、ま
ず、タイムテーブルウインドウの顔や各種アイコンなど
のクリックによって、再生箇所および範囲が指定されて
いるか否かを判断する(ステップS81)。指定されて
ない場合には、エラー表示がなされる(ステップS8
2)。
【0130】指定されている場合には、会議データ保存
/タイムログ表示プロセス21aは、その指定された範
囲のデータを会議データ保存ファイル21dからロード
して、それを音声再生プロセス21bと図形再生プロセ
ス21cに分配する(ステップS83)。この場合、タ
イムテーブルウインドウの個人データ領域のアイコンな
どが指定されていた場合には個人データのロードが行わ
れ、共有データ領域のアイコンなどが指定されていた場
合には共有データのロードが行われる。
【0131】次いで、音声再生プロセス21bおよび図
形再生プロセス21cは、会議データ保存/タイムログ
表示プロセス21aの制御の下で、ロードされたデータ
を全てのクライアントにブロードキャスト送信する(ス
テップS84)。
【0132】この場合、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、会議実行時における共有ウインド
ウの表示の切替えタイミングおよび音声再生タイミング
がそのまま再現できるように、前述の時間情報を利用し
て、音声再生プロセス21bおよび図形再生プロセス2
1cに会議データを送信させるタイミングを制御する。
このように、イベント発声時に付加された時間情報は、
会議データの再生処理でも利用される。
【0133】以上のように、共有データおよび個人デー
タのどちらについても、例えば図形アイコンや音声アイ
コンを選択してその部分の再生を実行したり、参加者の
アイコンを選択して再生を実行することでその参加者の
発言(音声、図形)を再生したり、時間軸の範囲を選択
して再生を実行することができる。
【0134】次に、図17のフローチャートを参照し
て、個人データを利用した会議データの検索処理につい
て説明する。この検索処理は、複数の会議参加者それぞ
れに対応する個人データの時間的論理積、またはそれら
会議参加者に対応する個人データ領域のアイコンの時間
的論理積を求め、それを利用してブロードキャストで送
信された会議データから重要項目などを抽出するもので
ある。
【0135】ここでは、会議データ保存ファイル21d
に記録された会議参加者それぞれの個人データを利用し
て、検索を行う場合について説明する。すなわち、会議
データ保存/タイムログ表示プロセス21aは、まず、
会議参加者それぞれの個人データを会議データ保存ファ
イル21dからメモリ上にロードし(ステップS9
1)、それら個人データの時間的論理積を求める(ステ
ップS92)。この場合、各参加者の個人データの時間
がチェックされ、その時間付近に他の参加者の個人デー
タがある場合はその時間を会議の重要項目として認識す
る。例えば、会議中の同じ時間付近に複数の参加者が線
を引くなどの個人データを入力した時間に対応する箇所
は、会議の重要項目と考えることができる。
【0136】会議データ保存/タイムログ表示プロセス
21aは、その時間にマーカーを記録し、その時間に対
応する会議データを会議の重要項目として抽出したり、
再生時に再生開始位置をそのマーカーに移動することに
より、すばやく会議の重要項目を再生するなどの処理を
行う(ステップS93)。
【0137】次に、図18を参照して、保存された会議
データを再生し、その会議データを互いに参照しながら
クライアント間で新たな会議を行う場合に対応するタイ
ムテーブルウインドウTTWの構成を説明する。
【0138】この場合、サーバコンピュータ21は、会
議データ再生用のタイムテーブルウインドウと新たな会
議データの追加保存用のタイムテーブルウインドウとを
別個に生成および管理する。
【0139】すなわち、サーバコンピュータ21の会議
データ保存/タイムログ表示プロセス21aは、会議デ
ータ再生用のタイムテーブルウインドウ上の操作に応答
して、会議データを各クライアントにブロードキャスト
すると共に、それらクライアントからブロードキャスト
で送信される会議データを受信し、それを会議データ保
存ファイル21dに追加保存しながら会議データの追加
保存用のタイムテーブルウインドウ上へのアイコン表示
を行う。
【0140】このように、再生用と追加保存用の2つの
タイムテーブルウインドウを利用することにより、既存
の会議データを利用して新たな会議を行うことができ、
会議データの修正などを容易に行うことが可能となる。
【0141】図19のフローチャートには、会議データ
追加保存の手順が示されている。会議データ保存/タイ
ムログ表示プロセス21aは、まず、会議データの再生
・保存モードが指定されたか否かを調べる(ステップS
101)。この再生・保存モードは、会議データを再生
しながら保存するモードであり、会議データ再生用のタ
イムテーブルウインドウ上の再生ボタンB14の操作な
どによって利用者によって指定される。再生・保存モー
ド以外のモードが指定されたならば、会議データ保存/
タイムログ表示プロセス21aは、それに対応する処理
を行う(ステップS103)。
【0142】再生・保存モードが指定されたならば、会
議データ保存/タイムログ表示プロセス21aは、会議
データ保存ファイル21dの会議データを順次各クライ
アントにブロードキャスト送信して、会議データの再生
を開始する(ステップS102)。そして、この会議デ
ータ再生期間中に、クライアントからブロードキャスト
で送信された会議データを受信すると(ステップS10
4)、会議データ保存/タイムログ表示プロセス21a
は、その受信した会議データを会議データ保存ファイル
21dの再生中の会議データに追加保存する(ステップ
S105)。次いで、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、該当する参加者の追加保存用タイム
テーブルウインドウに受信データに対応するアイコンを
表示する(ステップS106)。このアイコン表示処理
は、図10で説明した手順で実行される。
【0143】このようにして、既存の会議データを再生
しながら議論を行い、その結果を再生中の会議データに
反映させることにより、会議データの修正が可能とな
る。また、再生用のタイムテーブルウインドウと追加保
存用のタイムテーブルウインドウとをマージすることに
より、修正された会議データに対応する新たなタイムテ
ーブルウインドウを生成することができる。
【0144】次に、図20のフローチャートを参照し
て、保存された会議データの内容を複数の縮小イメージ
によって一覧表示する処理を説明する。この縮小イメー
ジ処理は、会議の進行状況を複数の縮小イメージによっ
て表示して、それを議事録として利用したり、会議デー
タを希望のシーンから迅速に再生できるようにすること
を目的としたものである。この場合、縮小イメージは指
定された時間間隔(利用者などによって指定された実時
間間隔、またはタイムテーブルウインドウのアイコンの
並びに対応したイベントの発生間隔)毎に生成される。
【0145】すなわち、会議データ保存/タイムログ表
示プロセス21aは、まず、指定時間(利用者が指定し
た実時間、もしくはイベントの発生間隔)だけ内部的に
会議データを再生し(ステップS111)、それまでの
画面イメージを縮小して表示する(ステップS11
2)。このようなステップS111,S112の処理
は、会議データの全てが縮小イメージとして表示される
まで繰り返し実行され(ステップS113)、これによ
って指定時間間隔毎に複数の縮小イメージが生成され、
それが一覧表示される。図21には、複数の縮小イメー
ジA〜Eが一覧表示されている様子が示されている。
【0146】次に、図22のフローチャートを参照し
て、縮小イメージを利用して議事録作成処理について説
明する。会議データ保存/タイムログ表示プロセス21
aは、まず、隣り合う縮小イメージの画像を次々に比較
し、画像の変化が所定の基準値よりも大きいか否かを判
断する(ステップS121,S122)。
【0147】画像の変化が大きい縮小イメージは、議事
録候補として提示される(ステップS123)。ステッ
プS121〜S123の処理は、全ての縮小イメージに
ついて行われる(ステップS124)。
【0148】次いで、会議データ保存/タイムログ表示
プロセス21aは、印刷が指示されると、議事録候補と
して選択された縮小イメージが表示されるいる画面のイ
メージを議事録として印刷する(ステップS125,S
126)。
【0149】また、このような縮小イメージを各クライ
アントの共有ウインドウに取り込めば、それを基に会議
を行うこともできる。図23には、共有ウインドウW1
〜W3に配置される操作ボタンの他の例が示されてい
る。
【0150】すなわち、ここでは、会議データを送信す
るモードとして、前述のブロードキャストモードに加
え、他の会議参加者の中の特定の人を選択してその人の
コンピュータにのみデータを送信する個別送信モードが
用意されており、送信相手を選択するための会議参加者
指定ボタンB8〜B10が、共有ウインドウ上に配置さ
れている。たとえば、会議参加者指定ボタンB8がクラ
イアントAに、会議参加者指定ボタンB9がクライアン
トBに割り当てられている場合には、クライアントAが
会議参加者指定ボタンB9を押してデータ送信すると、
そのデータはクライアントBにだけ送信される。この場
合のデータ送信手順を図24に示す。
【0151】会議中にクライアントAにおいて会議デー
タのイベントが発生すると(ステップS201)、現在
の会議データ送信モードがブロードキャストモードか個
別送信モードかが判断される(ステップS202)。ブ
ロードキャストモードの場合には、その会議データが会
議参加者全員に送信される(ステップS203)。
【0152】一方、会議参加者指定ボタンが押されてい
る場合には、個別送信モードであると判断され(ステッ
プS202)、その会議参加者指定ボタンで選択された
会議参加者にのみ会議データが送信される(ステップS
204)。
【0153】したがって、会議進行中であっても、会議
内容に影響を与えることなく、他の人と個別にデータの
送受信を行うことができる。次に、図25および図26
を参照して、ネットワーク輻輳時のデータ送信手順につ
いて説明する。
【0154】図25の手順は、送信すべきデータの種類
毎にあらかじめ優先度を設定しておき、その優先度にし
たがってデータ送信エラー発生時(ネットワーク輻輳
時)の送信リトライ回数を動的に変更するものである。
【0155】この場合、音声データやイメージデータ
(共有ウインドに呼び出された画像ファイルデータなど
の画面イメージ)などデータの抜けがあると困るような
データについては優先度を高く設定しておき、動画や図
形の作成過程などデータが抜けてもさほど困らないもの
については優先度を高く設定しておくことが好ましい。
【0156】会議データを送信すると(ステップS21
1)、まず、その会議データの送信が成功したか否か、
つまりネットワークが混雑しているか否かを判断する
(ステップS212)。データ送信に失敗した場合に
は、その送信データのデータ種に対応する優先度を調べ
る(ステップS213)。所定の優先度よりも高いデー
タであれば、データ送信のリトライを行う。
【0157】一方、所定の優先度よりも高いデータであ
れば、図形作成中のドラッグイベントなどそのデータが
転送しなくて済むデータ(削除可能なデータ)であるか
否かを判断する(ステップS214)。削除可能なデー
タであれば、データ送信のリトライを行わずに処理を終
了する。
【0158】この様にして、優先度に応じてリトライ回
数を制御することにより、データ送信量を低減できるよ
うになり、ネットワーク混雑時においてもスムーズな会
議進行を行うことができる。なお、優先度の判断は送信
リトライを数回行った後に実行してもよい。
【0159】図26の手順は、データ送信エラー発生時
(ネットワーク輻輳時)にその送信データの種類に応じ
て可能な限り通信品質を低下させてデータ送信をリトラ
イするものである。
【0160】この場合、音声データについてはサンプリ
ング周波数やサンプリングレートなどを変えることによ
りデータ送信品質を低下させ、動画データはサイズや圧
縮方法を変えることによってデータ送信品質を低下させ
ることが好ましい。また、イメージデータについては、
プログレシブ表示方法を適用することができる。
【0161】会議データを送信すると(ステップS22
1)、まず、その会議データの送信が成功したか否か、
つまりネットワークが混雑しているか否かを判断する
(ステップS222)。データ送信に失敗した場合に
は、その送信データのデータ種を調べ(ステップS22
3)。そして、データ送信品質の変更が可能なデータ種
については、そのデータ種に対応した品質変更処理を行
う(ステップS224,S225)。
【0162】この様にしてもデータ送信量を低減できる
ので、ネットワーク混雑時でもスムーズな会議進行を行
うことができる。また、会議進行役について他の人より
も優先度を高く設定しておき、ネットワーク混雑時の送
信データ利用の低減の度合いを会議参加者毎に異ならせ
てもよい。
【0163】以上説明したように、この実施形態の電子
会議システムにおいては、各クライアント111〜13
で発生されたイベントにデータID、シーケンス番号、
データタイプ、時間情報などを付加してブロードキャス
トし、それら付加された情報に従って文字、図形、音
声、動画などの異なる種々のデータを含む会議データを
共有ウインドウにイベント順に表示・再生することによ
り、ある会議参加者が発言しながら文字や図形を描画
し、他の参加者がその描画データを見ながら発言内容を
聞き、文字、図形、または音声などによって応答を返す
といった運用を、リアルタイムに行うことができる。
【0164】また、会議の進行を示すタイムテーブルウ
インドウTTWを利用することにより、会議データの再
生、検索、編集、議事録作成などを効率良く行うことが
可能となる。
【0165】なお、この実施形態では、タイムテーブル
ウインドウTTWの表示や会議データの再生、検索など
の会議データの管理を全てサーバ21に実行させるよう
にしたが、クライアント11〜13の1つにサーバ21
の会議データ管理機能を持たせることもできる。
【0166】また、サーバ21のシステム起動時に会議
データ保存/タイムログ表示プロセス21aをソケット
番号を変えて複数起動しておき、それら複数の会議デー
タ保存/タイムログ表示プロセス21aを、クライアン
トからブロードキャストで送信される会議データに含ま
れるソケット番号によって選択できるようにすれば、同
時に複数の電子会議を実行し、それら会議データの管理
をサーバ21で行うこともできる。
【0167】また、各会議参加者がデータ送信モードと
してブロードキャストモードと個別送信モードを選択で
きるので、電子会議中に特定の会議参加者との間で密か
にデータを交換するといった運用を行うことが可能とな
る。また、ネットワークが輻輳状態の時はデータ送信の
リトライ回数や送信品質をデータ種に応じて動的に変更
することにより送信データ量を低減しているので、スム
ーズな会議進行を行うことができる。
【0168】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、文字、図形、音声、動画などの複数種のデータを同
期させながらコンピュータ間で交換できるようになり、
電子会議を行う上で必要なリアルタイム性を十分に実現
することができる。したがって、ある会議参加者が発言
しながら文字や図形を描画し、他の参加者がその描画デ
ータを見ながら発言内容を聞き、文字、図形、または音
声などによって応答を返すといった運用を、リアルタイ
ムに行うことが可能となり、コンピュータネットワーク
システムを利用したマルチメディア電子会議システムを
実現できる。
【0169】また、タイムテーブルウインドウを利用す
ることにより、会議内容の保存・再生や、議事録作成な
どを効率良く行うことが可能となる。さらに、会議の進
行中に他の人とデータを送受信したり、ネットワーク混
雑時でもスムーズな会議進行を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電子会議システム
のシステム構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態において各クライアントに画面表示
される共有ウインドウを示す図。
【図3】同実施形態においてサーバに画面表示されるタ
イムテーブルウインドウを示す図。
【図4】同実施形態のシステムを実現するためのソフト
ウェア構成を示すブロック図。
【図5】同実施形態のシステムに設けられたクライアン
トによって実行されるメッセージパケットの生成及び送
信動作を説明するための図。
【図6】同実施形態のシステムに設けられたクライアン
トによって実行されるメッセージパケットの受信および
再生動作を説明するための図。
【図7】同実施形態のシステムに設けられたクライアン
トによって生成されるメッセージパケットのデータフォ
ーマットの一例を示す図。
【図8】同実施形態のシステムにおいてクライアントか
らサーバに送信される通信パケットのデータフォーマッ
トの一例を示す図。
【図9】同実施形態のシステムに設けられたサーバによ
って実行される通信パケットの受信動作を説明するため
の図。
【図10】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行されるタイムテーブルウインドウへのアイコ
ン表示処理の手順を説明するためのフローチャート。
【図11】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される会議データ検索処理の手順を説明する
ためのフローチャート。
【図12】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される議事録作成処理の手順を説明するため
のフローチャート。
【図13】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行されるハイパーメディア文書作成処理の手順
を説明するためのフローチャート。
【図14】同実施形態のシステムで使用される2つの会
議データ送信モードに対応したタイムテーブルウインド
ウの構成を説明するための図。
【図15】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される共有データ/個人データの受信処理の
手順を説明するためのフローチャート。
【図16】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される会議データ再生処理の手順を説明する
ためのフローチャート。
【図17】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される会議データの重要項目検索処理の手順
を説明するためのフローチャート。
【図18】同実施形態のシステムで既存の会議データを
再生しながら会議を行う場合に対応したタイムテーブル
ウインドウの構成を説明するための図。
【図19】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される会議データの追加保存処理の手順を説
明するためのフローチャート。
【図20】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される縮小イメージ表示処理の手順を説明す
るためのフローチャート。
【図21】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって生成された縮小イメージの一覧表示画面を示す
図。
【図22】同実施形態のシステムに設けられたサーバに
よって実行される縮小イメージを利用した議事録作成処
理の手順を説明するフローチャート。
【図23】同実施形態のシステムに設けられたブロード
キャストモードと個別送信モードを選択するための画面
を示す図。
【図24】同実施形態のシステムに設けられた各クライ
アントのデータ送信動作を説明するフローチャート。
【図25】同実施形態のシステムに設けられた各クライ
アントのデータ送信リトライ回数制御処理動作の手順を
説明するフローチャート。
【図26】同実施形態のシステムに設けられた各クライ
アントのデータ送信品質変更処理動作の手順を説明する
フローチャート。
【符号の説明】
10…LAN、11,12,13…クライアントコンピ
ュータ、13…サーバコンピュータ、11a,12a,
13a…ヘッドセット、11b,12b,13b…ビデ
オカメラ、W1,W2,W3…共有ウインドウ、TTW
…タイムテーブルウインドウ、111…音声送信プロセ
ス、112…音声受信/再生プロセス、113…共有ウ
インドウプロセス、114…通信ライブラリ、115…
キーボードドライバ、116…仮名漢字変換プロセス、
117…マウスドライバ、118…ウインドウシステ
ム、119…音声デバイスドライバ、21a…会議デー
タ保存/タイムログ表示プロセス、21b…音声再生プ
ロセス、21c…図形再生プロセス、21d…会議デー
タ保存ファイル。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続された複数のコンピ
    ュータそれぞれに同一データを表示するための共有ウイ
    ンドウをオープンし、それら共有ウインドウを利用して
    会議データを交換する電子会議システムにおいて、 文書、画像、または音声データの入力イベントが発生し
    た時、その発生したイベントに対応するデータ毎に、そ
    のデータが文書、画像、および音声のいずれの種類に属
    するかを示す識別情報と各データ種内におけるイベント
    発生順を示すシーケンス番号を付加してメッセージパケ
    ットを生成するメッセージ生成手段と、 このメッセージ生成手段によって生成されたメッセージ
    パケットを、ネットワークを介して他の全てのコンピュ
    ータにブロードキャスト送信する手段と、 前記他のコンピュータから送信されるメッセージパケッ
    トおよび自身のコンピュータのメッセージ生成手段によ
    って生成されたメッセージパケットを受信し、そのメッ
    セージパケットに含まれる前記識別情報およびシーケン
    ス番号に従って、前記文書、および画像データそれぞれ
    をそれらのイベント発生順に共有ウインドウに表示し、
    前記音声データをそのイベント発生順に再生する手段と
    を具備し、 あるコンピュータで発生した複数種のデータの入力イベ
    ントを、そのコンピュータを含む他の全てのコンピュー
    タにリアルタイムに反映できるようにしたことを特徴と
    する電子会議システム。
  2. 【請求項2】 前記メッセージ生成手段は、前記発生し
    たイベントに対応するデータ毎に、そのイベント発生時
    刻を示す時間情報を付加する手段を含み、 前記複数のコンピュータの少なくとも1つ、または前記
    ネットワークに接続されたサーバコンピュータは、 前記複数のコンピュータそれぞれからのメッセージデー
    タを受信し、そのメッセージデータに含まれる前記識別
    情報および前記時間情報に従って、前記複数のコンピュ
    ータそれぞれを操作する複数の会議参加者それぞれから
    の入力イベントの種類を示すアイコンをタイムスケール
    画面上に時系列に沿って表示する電子会議管理手段を具
    備することを特徴とする請求項1記載の電子会議システ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記電子会議管理手段は、前記受信した
    メッセージデータを会議データとして記録する手段と、 前記タイムスケール画面上のアイコン操作に応じて、前
    記記録された会議データを検索および編集する手段と、 前記タイムスケール画面上のアイコン操作に応じて、前
    記検索および編集された会議データに含まれるメッセー
    ジデータを前記複数のコンピュータ全てにブロードキャ
    スト送信して前記会議データを再生する手段とをさらに
    具備することを特徴とする請求項2記載の電子会議シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記検索および編集手段は、 前記会議データの検索条件としてデータの種類を指定す
    る手段と、 前記記録された会議データを検索し、前記指定されたデ
    ータ種類に対応する識別情報を持つデータを検出する手
    段とを具備することを特徴とする請求項3記載の電子会
    議システム。
  5. 【請求項5】 前記検索および編集手段は、 前記会議データの検索条件として音声データの時間を指
    定する手段と、 前記記録された会議データを検索し、前記指定された時
    間よりも再生時間が短くなるようなデータサイズを持つ
    音声データを検出する手段と、 検出された音声データを前記会議データから削除する手
    段とを具備することを特徴とする請求項3記載の電子会
    議システム。
  6. 【請求項6】 前記検索および編集手段は、 前記記録された会議データから議事録を作成する手段を
    具備し、この議事録作成手段は、指定された時刻におけ
    る前記共有ウインドウの画面イメージに対応するシーン
    データ、または指定された時間範囲内に入力イベントが
    発生した文書および画像データから構成される最終画面
    イメージに対応するシーンデータを、前記議事録として
    作成することを特徴とする請求項3記載の電子会議シス
    テム。
  7. 【請求項7】 前記議事録作成段は、前記指定された時
    刻または指定された時間範囲に最も近い時間にイベント
    発生された音声データを前記シーンデータから呼び出す
    ためのリンク情報を定義して、前記シーンデータおよび
    音声データを含むハイパーメディアカードを生成する手
    段をさらに具備することを特徴とする請求項6記載の電
    子会議システム。
  8. 【請求項8】 前記メッセージ生成手段によって生成さ
    れたメッセージデータを他の全てのコンピュータにブロ
    ードキャストする第1送信モードと前記電子会議管理手
    段を持つコンピュータのみに送信する第2送信モードの
    一方を選択する手段をさらに具備し、 前記電子会議管理手段は、 前記第1および第2送信モードそれぞれに対応する第1
    および第2のタイムスケール画面を生成する手段と、 前記受信したメッセージデータを送信モード毎に別個に
    保存する手段とをさらに具備し、 第1および第2のタイムスケール画面を利用して、前記
    保存されたデータを送信モード毎に別個に編集および再
    生できるようにしたことを特徴とする請求項3記載の電
    子会議システム。
  9. 【請求項9】 前記電子会議管理手段は、 前記第2送信モードで送信された前記複数の会議参加者
    からのデータ間、または前記複数の会議参加者それぞれ
    に対応する前記第2のタイムスケール画面間で論理積を
    取り、その論理積の結果に従って、前記第1送信モード
    で送信された会議データから重要データを抽出する手段
    をさらに具備することを特徴とする請求項8記載の電子
    会議システム。
  10. 【請求項10】 前記電子会議管理手段は、 前記会議データの再生のために前記メッセージデータを
    前記複数のコンピュータ全てにブロードキャスト送信し
    ている期間中、前記複数のコンピュータそれぞれからの
    メッセージデータを受信し、その受信したメッセージデ
    ータを追加会議データとして記録する手段と、 前記受信したメッセージデータに含まれる前記識別情報
    および前記時間情報に従って、前記複数のコンピュータ
    それぞれを操作する複数の会議参加者それぞれからの入
    力イベントの種類を示すアイコンを時系列に沿って表示
    する第2のタイムスケール画面を生成する手段とを具備
    し、 会議データを再生しながら会議を実行できるようにした
    ことを特徴とする請求項3記載の電子会議システム。
  11. 【請求項11】 前記電子会議管理手段は、 前記文書および画像データからそれぞれ構成される複数
    の画面イメージを前記記録された会議データから生成
    し、それら複数の画面イメージを縮小して一覧表示する
    手段をさらに具備することを特徴とする請求項3記載の
    電子会議システム。
  12. 【請求項12】 ネットワークに接続されたサーバコン
    ピュータおよび複数のクライアントコンピュータを利用
    した電子会議システムにおいて、 前記各クライアントコンピュータは、 文字、図形、または音声データの入力イベントが発生し
    た時、その発生したイベントに対応するデータ毎に、イ
    ベント発生時刻を示す時間情報と、そのデータが文字、
    図形、および音声のいずれの種類に属するかを示す識別
    情報と、そのデータ種内におけるイベント発生順を示す
    シーケンス番号とを付加してメッセージデータを生成す
    るメッセージ生成手段と、 このメッセージ生成手段によって生成されたメッセージ
    データを、ネットワークを介して他の全てのコンピュー
    タにブロードキャスト送信する手段と、 前記他のコンピュータから送信されるメッセージデータ
    および自身のコンピュータのメッセージ生成手段によっ
    て生成されたメッセージデータを受信し、そのメッセー
    ジデータに含まれる前記識別情報およびシーケンス番号
    に従って、前記文字、図形、または音声データそれぞれ
    をシーケンス番号の若い順に表示または再生する手段と
    を具備し、 前記サーバコンピュータは、 前記複数のコンピュータそれぞれからのメッセージデー
    タを受信し、そのメッセージデータを会議データとして
    保存する手段と、 前記受信したメッセージデータに含まれる前記識別情報
    および前記時間情報に従って、前記複数のコンピュータ
    それぞれを操作する複数の会議参加者それぞれからの入
    力イベントの種類を示すアイコンを時系列に沿って表示
    するタイムスケール画面を生成する手段と、 前記タイムスケール画面上のアイコン操作に応じて、前
    記記録された会議データを編集する手段とを具備するこ
    とを特徴とする電子会議システム。
  13. 【請求項13】 ネットワークに接続された複数のコン
    ピュータそれぞれに同一データを表示するための共有ウ
    インドウをオープンし、それら共有ウインドウを利用し
    て会議データを交換する電子会議システムにおいて、 文書、画像、または音声データの入力イベントが発生し
    た時、その発生したイベントに対応するデータ毎に、そ
    のデータが文書、画像、および音声のいずれの種類に属
    するかを示す識別情報と各データ種内におけるイベント
    発生順を示すシーケンス番号を付加してメッセージパケ
    ットを生成するメッセージ生成手段と、 このメッセージ生成手段によって生成されたメッセージ
    パケットをネットワークを介して他の全てのコンピュー
    タにブロードキャスト送信するブロードキャストモード
    と、前記他の全てのコンピュータの中の任意のコンピュ
    ータを選択し、その選択したコンピュータにのみ前記メ
    ッセージパケットをネットワークを介して送信する個別
    送信モードとを有し、それらいずれかのモードでメッセ
    ージ送信を行う手段と、 前記他のコンピュータから送信されるメッセージパケッ
    トおよび自身のコンピュータのメッセージ生成手段によ
    って生成されたメッセージパケットを受信し、そのメッ
    セージパケットに含まれる前記識別情報およびシーケン
    ス番号に従って、前記文書、および画像データそれぞれ
    をそれらのイベント発生順に共有ウインドウに表示し、
    前記音声データをそのイベント発生順に再生する手段と
    を具備することを特徴とする電子会議システム。
  14. 【請求項14】 ネットワークに接続された複数のコン
    ピュータそれぞれに同一データを表示するための共有ウ
    インドウをオープンし、それら共有ウインドウを利用し
    て会議データを交換する電子会議システムにおいて、 文書、画像、または音声データの入力イベントが発生し
    た時、その発生したイベントに対応するデータ毎に、そ
    のデータが文書、画像、および音声のいずれの種類に属
    するかを示す識別情報と各データ種内におけるイベント
    発生順を示すシーケンス番号を付加してメッセージパケ
    ットを生成するメッセージ生成手段と、 前記データ毎に送信の優先度を設定する手段と、 前記メッセージ生成手段によって生成されたメッセージ
    パケットをネットワークを介して他の全てのコンピュー
    タにブロードキャスト送信する送信手段と、 前記他のコンピュータから送信されるメッセージパケッ
    トおよび自身のコンピュータのメッセージ生成手段によ
    って生成されたメッセージパケットを受信し、そのメッ
    セージパケットに含まれる前記識別情報およびシーケン
    ス番号に従って、前記文書、および画像データそれぞれ
    をそれらのイベント発生順に共有ウインドウに表示し、
    前記音声データをそのイベント発生順に再生する手段と
    を具備し、 前記送信手段は、前記メッセージパケットの送信に失敗
    したとき、そのメッセージパケットのデータに設定され
    た優先度に従って、前記メッセージパケットの送信リト
    ライ回数を制御する手段を具備することを特徴とする電
    子会議システム。
  15. 【請求項15】 ネットワークに接続された複数のコン
    ピュータそれぞれに同一データを表示するための共有ウ
    インドウをオープンし、それら共有ウインドウを利用し
    て会議データを交換する電子会議システムにおいて、 文書、画像、または音声データの入力イベントが発生し
    た時、その発生したイベントに対応するデータ毎に、そ
    のデータが文書、画像、および音声のいずれの種類に属
    するかを示す識別情報と各データ種内におけるイベント
    発生順を示すシーケンス番号を付加してメッセージパケ
    ットを生成するメッセージ生成手段と、 前記メッセージ生成手段によって生成されたメッセージ
    パケットをネットワークを介して他の全てのコンピュー
    タにブロードキャスト送信する送信手段と、 前記他のコンピュータから送信されるメッセージパケッ
    トおよび自身のコンピュータのメッセージ生成手段によ
    って生成されたメッセージパケットを受信し、そのメッ
    セージパケットに含まれる前記識別情報およびシーケン
    ス番号に従って、前記文書、および画像データそれぞれ
    をそれらのイベント発生順に共有ウインドウに表示し、
    前記音声データをそのイベント発生順に再生する手段と
    を具備し、 前記送信手段は、前記メッセージパケットの送信に失敗
    したとき、そのメッセージパケットのデータの種類に応
    じて通信品質の変更を選択的に行って送信をリトライす
    る手段を具備することを特徴とする電子会議システム。
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