JP2003280323A - 液体画像形成装置 - Google Patents

液体画像形成装置

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JP2003280323A JP2002080450A JP2002080450A JP2003280323A JP 2003280323 A JP2003280323 A JP 2003280323A JP 2002080450 A JP2002080450 A JP 2002080450A JP 2002080450 A JP2002080450 A JP 2002080450A JP 2003280323 A JP2003280323 A JP 2003280323A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写紙Pの表面平滑性や吸液性の違いによる
画質への影響を抑え、しかも、転写紙P自体の白色性の
不足による色調の乱れを抑えることができる液体画像形
成装置を提供する。 【解決手段】 白色トナーと液体キャリアとを含有する
白現像剤を用いて転写紙Pのおもて面(画像形成面)に
白現像剤層を形成する白現像剤塗布ユニット400を設
けた。このことにより、ざら紙や、普通紙に対しても、
液体現像剤を用いて良好に画像を形成することができ
た。これは、白現像剤層によって良好な吸液性と平滑性
とが発揮されるようになったからである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、プ
リンタ、複写機等の画像形成装置に係り、詳しくは、記
録紙等の記録体に対してインクや液体現像剤などの有色
液体によって画像を形成する液体画像形成装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録体に画像を形成する画像形
成装置においては、その記録体の質によって画質が左右
され易い。例えば、有色粒子たる粉状トナーを用いて周
知の電子写真プロセスによって画像を形成するいわゆる
乾式画像形成装置においては、記録体の表面平滑性が画
質に大きく影響する。具体的には、記録体として上質
紙、再生紙、コピー用紙などの非コート紙を用いた場合
には、荒い紙繊維がむき出しになっていることから、粉
状トナーの粒子を紙繊維の内部に入り込ませる。これに
対し、紙表面に樹脂などによるコーティングを施したコ
ート紙を用いる場合には、粉状トナーの粒子を紙繊維内
に入り込ませることがない。よって、非コート紙に適し
たトナー付着量では、コート紙を使用すると定着時の加
圧によって画像をつぶしてしまう。また、コート紙に適
したトナー付着量では、紙繊維を局部的に露出させてざ
らついた画像にしてしまう。
【0003】一方、それぞれイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの単色からなる画像を重ね合わせて記録体
にフルカラー画像を形成するフルカラー画像形成装置に
おいては、白色の記録体を用いることが前提条件とな
る。このため、再生紙などの白色性に欠ける記録体を用
いると、正確な色調再現ができなくなってしまう。
【0004】そこで、特開平11−237800号公報
において、白色粒子たる粉状白色トナーによって記録体
の画像形成面に白色トナー層を形成してから、フルカラ
ー画像を形成する画像形成方法が開示されている。この
画像形成方法によれば、記録体に対して白色トナー層を
形成することで、その質にかかわらず安定した表面平滑
性を付与することができる。よって、記録体自体の表面
平滑性の違いによる画質への影響を抑えることができ
る。また、白色性に欠ける記録体でも白色トナー層によ
って白色性を付与するので、記録体自体の白色性の不足
による色調の乱れを抑えることもできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、画像形成装
置には、粉状トナーを用いる乾式画像形成装置の他に、
インクや液体現像剤等の有色液体を用いる液体画像形成
装置がある。液体画像形成装置では、記録体の表面平滑
性に加えて、その吸液性が画質を大きく左右する。表面
の紙繊維によって良好な吸液性を発揮する非コート紙
と、表面のコート層によって吸液性が悪くなっているコ
ート紙との違いにより、画質が安定しなくなるのであ
る。例えば、有色トナーと液体キャリアとを含有する液
体現像剤を有色液体として用いる電子写真方式の液体画
像形成装置においては、非コート紙に適した現像剤付着
量でコート紙を使用すると加圧定着時に液体キャリアの
量が過多になってドット像を広げてしまう。その一方
で、コート紙に適した現像剤付着量で非コート紙を使用
すると液体キャリアの量が不足してギザギザの目立つド
ット像にしてしまう。また、例えば、有色液体としてイ
ンクを用いるインクジェット方式の液体画像形成装置で
は、非コート紙を使用すると滲みの目立つドット像にし
てしまう。
【0006】このように、液体画像形成装置では、記録
体の表面平滑性に加えて、その吸液性も画質に大きく影
響を及ぼしてしまう。ところが、上記特開平11−23
7800号公報の画像形成方法は、粉状トナーを用いる
乾式画像形成方法であり、液体画像形成方法についての
検討が全くなされていなかった。
【0007】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、記録体自体の表面平
滑性や吸液性の違いによる画質への影響を抑え、しか
も、記録体自体の白色性の不足による色調の乱れを抑え
ることができる液体画像形成装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
の結果、白色粒子たる白色トナーを用いて記録紙にベタ
の白色層を形成すると、その記録紙に対してもともとの
材質にかかわらず安定した表面吸液性を発揮し得るとい
う現象を見出した。
【0009】そこで、上記目的を達成するために、請求
項1の発明は、有色液体を用いて記録体に画像を形成す
る画像形成部を備える液体画像形成装置において、白色
粒子を用いて上記記録体の画像形成面に白色層を形成す
る白色層形成手段を設けたことを特徴とするものであ
る。また、請求項2の発明は、請求項1の液体画像形成
装置において、上記記録体に対して上記白色層を形成し
てから画像を形成する画像形成動作と、上記白色層を形
成しないで画像を形成する画像形成動作とを、操作者か
らの命令に基づいて切り替える画像形成動作切替手段を
設けたことを特徴とするものである。また、請求項3の
発明は、請求項1又は2の液体画像形成装置であって、
請求項1又は2の液体画像形成装置であって、上記画像
形成部が、静電潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担
持体に静電潜像を形成せしめる潜像形成手段と、該潜像
担持体上に形成された静電潜像を上記有色液体によって
現像する現像手段と、該潜像担持体上で現像された可視
像を上記記録体の白色層に直接あるいは間接的に転写す
る転写手段とを有し、該現像手段が有色粒子と液体キャ
リアとを含有する液体現像剤を用いて該静電潜像を現像
し、且つ、上記白色層形成手段が白色粒子と液体キャリ
アとを含有する白色液体の薄層を塗布部材上に形成した
後、該薄層中の液体キャリアを除去してその粒子濃度を
高めたものを上記記録体に塗布して上記白色層を形成す
ることを特徴とするものである。また、請求項4の発明
は、請求項3の液体画像形成装置において、上記白色層
を5[μm]以下の厚みで形成させるように、上記白色
層形成手段を構成したことを特徴とするものである。ま
た、請求項5の発明は、請求項3又は4の液体画像形成
装置において、上記白色層が形成された上記記録体に十
点平均表面粗さRz3[μm]以下の密着部材を密着せ
しめながら該白色層を加熱定着せしめる加熱定着手段を
設けたことを特徴とするものである。また、請求項6の
発明は、請求項5の液体画像形成装置において、上記密
着部材として、液体キャリア吸収性を発揮するものを用
いたことを特徴とするものである。また、請求項7の発
明は、請求項5又は6の液体画像形成装置において、上
記密着部材として、10[μm]以上、30[μm]以
下の厚みのベルト状のものを用いたことを特徴とするも
のである。また、請求項8の発明は、請求項5、6又は
7の液体画像形成装置において、上記密着部材として、
加熱定着温度よりも高い耐熱性を発揮するものを用いた
ことを特徴とするものである。また、請求項9の発明
は、請求項5、6、7又は8の液体画像形成装置におい
て、上記加熱定着手段として、上記密着部材を密着せし
めながら上記可視像を加熱する加熱定着動作と、密着せ
しめないで加熱する加熱定着動作とを、操作者からの命
令に基づいて切り替える定着動作切替手段を有するもの
を用いたことを特徴とするものである。また、請求項1
0の発明は、請求項3、4、5、6、7、8又は9の液
体画像形成装置において、上記白色層形成手段として、
白色粒子と液体キャリアとを含有する白色液体を用い、
これによって静電潜像を現像して得た白ベタ画像ではな
く、該白色液体そのものを上記記録体に塗布して上記白
色層を形成するものを用いたことを特徴とするものであ
る。また、請求項11の発明は、請求項3又は4の液体
画像形成装置において、上記白色層が形成された上記記
録体を加熱する加熱手段と、加熱後の記録体を2つの加
圧部材間に挟み込んで加圧する加圧手段を設けたことを
特徴とするものである。また、請求項12の発明は、請
求項11の液体画像形成装置であって、上記2つの加圧
部材が金属ローラ及び金属部材であり、両者間に挟み込
んだ上記記録体を980665[Pa]以上の加圧力で
加圧することを特徴とするものである。また、請求項1
3の発明は、請求項11又は12の液体画像形成装置で
あって、上記2つの加圧部材がそれぞれ金属ローラであ
り、何れか一方の金属ローラが回転駆動して、もう一方
の金属ローラが従動回転することを特徴とするものであ
る。また、請求項14の発明は、請求項11、12又は
13の液体画像形成装置において、上記加圧手段とし
て、上記記録体に付与する加圧力を可変設定する可変設
定手段を有するものを用いたことを特徴とするものであ
る。また、請求項15の発明は、請求項5、6、7、8
又は9の液体画像形成装置であって、上記液体現像剤と
して、シリコーンオイルからなる液体キャリアを含有す
るものを用い、上記密着部材に付着した該シリコーンオ
イルをクリーニングするクリーニング手段を設けたこと
を特徴とするものである。
【0010】これらの画像形成装置においては、記録体
に対して白色粒子による白色層を形成することで、その
材質にかかわらず安定した表面平滑性と吸液性とを発揮
させる。よって、記録体自体の表面平滑性や吸液性の違
いによる画質への影響を抑えることができる。しかも、
白色性に欠ける記録体を用いる場合でも、それに白色層
を形成して白色性を付与するので、記録体自体の白色性
の不足による色調の乱れを抑えることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る液体プリンタ(以下、単に「プリンタ」という)に適
用した一実施形態について説明する。まず、本実施形態
に係るプリンタの基本的な構成について説明する。図1
は本プリンタの主要部の概略構成図である。図におい
て、本プリンタは、4組のプロセスユニット1Y、M、
C、B、中間転写ユニット70、2次転写装置80、定
着装置90、図示しない給紙部や制御部などから構成さ
れている。
【0012】上述した4組のプロセスユニット1Y、
M、C、Bは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックという異なる色の液体現像剤を使用して、異な
る単色画像を形成する他は、ほぼ同様の構成となってい
る。そこで、ここではプロセスユニット1Bについての
み説明する。
【0013】プロセスユニット1Bは、潜像担持体たる
感光体ドラム10Bの周りに、帯電装置20B、現像手
段としての現像ユニット40B、除電装置50B、クリ
ーニングブレードを有する感光体クリーニング装置60
B等などを備えている。なお、感光体ドラム10Bは、
潜像形成手段たるレーザ書込装置30からのレーザ光L
Bの照射によって静電潜像を担持するが、このレーザ書
込装置30は、他のプロセスユニット1Y、M、Cの潜
像形成手段も兼ねている。
【0014】現像ユニット40Bは、現像ローラ41
B、液体現像剤たるブラック現像剤を溜める現像タンク
42B、この内部のブラック現像剤に浸漬するように配
設された汲み上げローラ43B、これによって汲み上げ
られたブラック現像剤からなる液槽を薄層化せしめて現
像ローラ41Bに塗布する計量ローラ44Bなどから構
成されている。ブラック現像剤は、絶縁性の液体キャリ
ア中に有色粒子であるブラックトナー粒子が高濃度に分
散された高粘度の液体現像剤である。他色の現像ユニッ
トに用いられる液体現像剤も、トナー粒子の色が違うだ
けで同様であり、100〜1000[mPa・s]程度
の高粘度を発揮するように、15〜20%程度のトナー
固形分量を含有している。
【0015】これらの液体現像剤は、特開平3−198
084号公報、特開平3−200264号公報、特開平
3−225356号公報、特開平3−291671号公
報などに開示されているキャリア溶媒(液体キャリアと
いう)中にトナー粒子を分散させることによって構成さ
れたものである。この液体キャリアは、一部もしくは全
てが不揮発性である。
【0016】感光体ドラム10Bは、図中矢印方向に回
転駆動しながら帯電装置20Bによって一様帯電せしめ
られた後、レーザ書込装置30によるレーザ光LBの走
査を受けてブラック用の静電潜像を担持する。一方、現
像タンク42Bの高粘性液体現像剤に浸漬されている汲
み上げローラ43Bに付着したブラック現像剤は、計量
ローラ44Bを介して現像ローラ41B上に例えば0.
5〜20[μm]といった厚みに均一に塗布される。そ
して、現像ローラ41Bの回転に伴い、感光体ドラム1
との接触位置である現像位置まで移動する。この現像位
置では、ブラック現像剤中のブラックトナーが、感光体
ドラム1上の静電潜像と、現像ローラ41bの表面電位
との電位差によって生ずる現像電界の影響を受けて、液
体キャリア中を静電潜像に向けて電気泳動する。一方、
感光体ドラム1の非画像部と、現像ローラ41bとの間
には、現像電界とは逆方向の電界が形成されており、ブ
ラックトナーが液体キャリア中を現像ローラ41bに向
けて電気泳動する。これらの結果、感光体ドラム10B
に担持されたブラック用の静電潜像がブラックトナー像
に現像される。そして、感光体ドラム10Bの回転に伴
って中間転写ベルト100との接触位置である中間転写
位置に移動する。
【0017】上記中間転写ユニット70は、張架ローラ
71,72,73,74,75,76、これら76に張
架された中間転写ベルト100、中間転写バイアスロー
ラ77B,Y,M,C、クリーニングブレードを有する
クリーニング装置79などから構成されている。中間転
写ベルト100は、各張架ローラ(71〜76)によっ
て所定の張力を発揮するように張架され、図中の反時計
回りに無端移動するように駆動される。このように張架
される中間転写ベルト100のおもて面は、各プロセス
ユニット(1Y〜B)の感光体ドラム(10Y〜B)に
よって押圧されている。各中間転写バイアスローラ(7
7Y〜B)は、それぞれ対応する色の感光体ドラム(1
0Y〜B)との間に中間転写ベルト100を挟み込むよ
うに、中間転写ベルト100の内側に配設されており、
これらには図示しない電源から所定の中間転写バイアス
が印加される。
【0018】中間転写ベルト100と感光体ドラム10
Bとが当接する中間転写位置には、中間転写バイアスが
印加される中間転写バイアスローラ77Bと、感光体ド
ラム10Bとの電位差によって中間転写電界が形成され
ている。具体的には、正極性トナーが用いられる場合に
は、それの逆極性である負極性のバイアスが例えば−3
00〜−500[V]といった値で中間転写バイアスロ
ーラ77Bに印加されており、このバイアスと感光体ド
ラム10Bとの電位差によって形成されるのである。中
間転写位置を通過した感光体ドラム10Bの表面は、除
電装置50Bによって残留電荷が除去された後、クリー
ニング装置60Bよって未転写現像剤がクリーニング
(回収除去)されて次の作像に備える。
【0019】プロセスユニット1Y,M,Cの感光体ド
ラム10Y,M,Cと、中間転写ベルト100とが当接
する他の中間位置でも、イエロートナー像、マゼンタト
ナー像、シアントナー像がブラックトナー像と同様にし
て中間転写されるが、最も早く中間転写されるのはイエ
ロートナー像である。そして、その上に、マゼンタトナ
ー像、シアントナー像、ブラックトナー像が順次重ね合
わせて中間転写される。このような重ね合わせ転写によ
り、中間転写ベルト100上には4色重ね合わせトナー
像が形成される。
【0020】上記2次転写ユニット80は、2次転写バ
イアスローラ81、これに接続された図示しない2次転
写電源などから構成されている。2次転写バイアスロー
ラ81は、中間転写ユニット70の張架ローラ73との
対向位置に配設され、後述の白現像剤塗布ユニット40
0から搬送されてくる転写紙Pを、張架ローラ73にバ
ックアップされる中間転写ベルト部分との間に挟み込
む。
【0021】各色トナー像の中間転写によって中間転写
ベルト100上に形成された4色重ね合わせトナー像
は、中間転写ベルト100の回転に伴って2次転写バイ
アスローラ81との対向位置である中間転写位置まで移
動する。転写紙Pは、このように移動してくる4色重ね
合わせトナー像と同期するように後述の白現像剤塗布ユ
ニット400から送り出され、4色重ね合わせトナー像
に密着せしめられる。中間転写位置では、上記転写紙P
に対してその裏面から2次転写バイアスローラ81から
例えば−800〜−2000[V]が印加されるととも
に、例えば50[N/cm]程度の圧力が付与され
る。これらバイアスや圧力の影響により、中間転写ベル
ト100上の4色重ね合わせトナー像が転写紙P上に一
括2次転写され、転写紙P上にフルカラー画像が形成さ
れる。
【0022】フルカラー画像が形成された転写紙Pは、
分離装置85との接触位置で中間転写ベルト100から
分離され、定着装置300に送られて画像の加熱定着処
理が施される。そして、キャレンダー装置500に送ら
れた後、装置本体から排出される。
【0023】次に、本プリンタの特徴的な構成について
説明する。図示しない給紙手段から給紙される転写紙P
は、白現像剤塗布ユニット400を経由してから上述の
2次転写位置に送られる。この白現像剤塗布ユニット4
00は、白現像剤タンク401、汲み上げローラ40
2、規制ブレード403、塗布ローラ404、クリーニ
ングブレード405、塗布対向ローラ406などから構
成されている。白現像剤タンク401には、白色粒子た
る白色トナーと、液体キャリアとを含有する白現像剤が
収容されている。白色液体たる白現像剤は、上述したイ
エロー現像剤、マゼンタ現像剤、シアン現像剤、ブラッ
ク現像剤と同様の方法によって調整されたものである。
【0024】上記汲み上げローラ402は、その周面を
部分的に白現像剤に浸すようにタンク内部に配設されて
おり、図示しない駆動手段によって図中反時計回りに回
転駆動せしめられると、白現像剤タンク401内の白現
像剤を汲み上げる。汲み上げローラ402には規制ブレ
ード403が当接しており、汲み上げられた白現像剤の
層を薄層化せしめる。この薄層化が行われる位置よりも
下流側では、塗布ローラ404が汲み上げローラ402
に当接しながら、汲み上げローラ402とはカウンター
方向に回転駆動せしめられている。薄層化した白現像剤
の層は、両ローラに挟まれてその表層側を塗布ローラ4
04に転移させる。この転移により、塗布部材たる塗布
ローラ404上に白色液体たる白現像剤の薄層が形成さ
れる。
【0025】上記塗布ローラ404と上記汲み上げロー
ラ402との当接位置よりもローラ回転方向下流側で
は、スイープローラ408が塗布ローラ404に当接し
ながら順方向に回転してスイープニップを形成してい
る。スイープローラ408には、図示しない電源によっ
てスイープバイアスが印加されている。この印加によ
り、スイープニップには、白現像剤中の白トナーをスイ
ープローラ408側から塗布ローラ404側に電気泳動
させるスープ電界が形成されている。よって、スイープ
ニップでは白色現像剤の薄層中の白トナーが塗布ローラ
404側に集まる一方で、スイープローラ408側には
液体キャリアが集まる。これにより、スイープローラ4
08はスイープニップで液体キャリアをその表面に付着
させて上記薄層から奪い取る。そして、スイープニップ
通過後の塗布ローラ404上の薄層は、その殆どが白ト
ナー固形分であり、ほんの僅かの液体キャリアだけを含
有するだけとなる。
【0026】上記塗布ローラ404と上記スイープロー
ラ408との当接位置よりもローラ回転方向下流側で
は、塗布対向ローラ406が塗布ローラ404に当接し
ながら等しい周速で順方向に回転している。図示しない
給紙手段から給紙された転写紙Pは、塗布ローラ404
と塗布対向ローラ406との間に挟まれながら搬送され
る。両ローラ間には、白トナーを塗布ローラ404側か
ら塗布対向ローラ406側に静電的に移動させる電界が
形成されている。よって、この際、転写紙Pには塗布ロ
ーラ404によってそのおもて面(画像形成面)に白現
像剤の薄層が塗布される。この薄層は、上述のように、
塗布に先立ってスイープニップで白トナー固形分が高め
られたものであるため、転写紙Pのおもて面には白色層
たる白現像剤層が形成される。薄層塗布後の塗布ローラ
404に残留している塗布残現像剤は、クリーニングブ
レード405によって塗布ローラ404から掻き落とさ
れて、白現像剤タンク401内に戻る。おもて面に白現
像剤層が形成された転写紙Pは、上述の2次転写位置に
送られてその白現像剤層上に4色重ね合わせトナー像が
転写せしめられた後、定着装置300に送られる。
【0027】図2は定着装置300の概略構成図であ
る。図において、この定着装置300は、2つの定着ロ
ーラ301、302、吸液ベルト303、ベルト駆動ロ
ーラ304、ベルト押圧ローラ305、ベルトクリーニ
ングユニット306などから構成されている。2つの定
着ローラ301、302内には、それぞれハロゲンラン
プなどから構成されるヒータ301a、302aが設け
られており、それぞれのローラは約140[℃]まで加
熱される。密着部材たる吸液ベルト303は、シリコー
ンゴム、ウレタン、ヒドリン、ポリイミドなどからな
り、その材質の物性やあるいは多孔構造などの構造によ
って液体キャリアを吸収するように構成されている。ま
た、その十点平均表面粗が2〜3[μm]の範囲に調整
されており、一方の定着ローラ301、ベルト駆動ロー
ラ304、ベルト押圧ローラ305にテンション張架さ
れながら、ベルト駆動ローラ304の駆動力によって図
中時計回りに無端移動せしめられる。図示しない駆動手
段によって図中反時計回りに回転駆動されるもう一方の
定着ローラ302は、吸液ベルト303を介して定着ロ
ーラ301とベルト押圧ローラ305との両方に当接す
るように配設されている。このような配設により、吸液
ベルト303が定着ローラ302に部分的に巻き付けさ
れて定着ニップが形成される。上記白現像剤層の上にフ
ルカラー画像が形成された転写紙Pは、この定着ニップ
に挟み込まれると、定着ローラ302によってそのおも
て面側から加熱されながら、もう一方の定着ローラ30
2との対向位置である加圧位置まで搬送される。そし
て、更に裏面側からも加熱されながら、両定着ローラ間
で加圧されて、フルカラー画像が白現像剤層中の白色ト
ナーからなる白色ベタ像とともに定着せしめられる。
【0028】この定着の際、従来の画像形成装置では、
転写紙Pの種類の違いによる吸液性の差異に起因して、
液体キャリアの量が過剰になってフルカラー画像の各ド
ットが広がったり、逆に液体キャリアの量が不足して各
ドットがギザギザの目立つ形状になったりしていた。転
写紙Pの吸液性の違いにより、画質が不安定になってい
たのである。また、転写紙Pの表面平滑性の違いによっ
ても、画質が不安定になっていた。しかし、本プリンタ
では、転写紙Pの吸液性にかかわらず、転写紙P上に形
成された白色現像剤層がフルカラー画像に対して安定し
た表面平滑性と吸液性とを発揮する。このため、転写紙
Pの表面平滑性や吸液性にかかわらず、安定した質の画
像が形成される。しかも、転写紙Pとして白色性に欠け
る再生紙などが用いられても、白現像剤層を形成して白
色性を付与するので、転写紙Pの白色性の不足による色
調の乱れを抑えることもできる。
【0029】定着装置300は十点平均表面粗さRzが
2〜3[μm]に調整された吸液ベルト303を有して
いる。前工程で白現像剤層上にフルカラー画像が2次転
写された転写紙Pは、定着装置300内で画像形成面が
この吸液ベルト303に密着せしめながら加熱されて、
白現像剤層とフルカラー画像との加熱定着処理が施され
る。十点平均表面粗さRz2〜3[μm]の密着部材た
る吸液ベルト303が密着されながら加熱定着処理が施
されると、トナー層には光沢が現れてくる。これは次の
理由による。即ち、フルカラー画像や白現像剤層中のト
ナー粒子は樹脂を主成分としており、かかる表面性の密
着部材に密着せしめられながら加熱されて溶解すると、
同様の表面性を発揮するトナー層となる。本発明者らの
試験によれば、トナー層はその表面粗さが3[μm]以
下に仕上げられると、急激に光沢性を向上させるように
なる。よって、十点平均表面粗さRzが3[μm]以下
に調整された吸液ベルト303に密着せしめられながら
加熱定着されることで、優れた光沢性が付与される。か
かる光沢性の付与は、写真印画紙に光沢性を付与するフ
ェローと呼ばれる工程に似ている。更に、本プリンタに
おいては、密着部材として吸液性を発揮する吸液ベルト
303を用いている。かかる構成では、白色現像剤層や
フルカラー画像に対し、液体キャリアを吸収しながら加
熱定着処理を施すことで、熱伝導性を向上させてトナー
の軟化をより確実にする。よって、光沢性をより確実に
発揮させることができる。なお、フルカラー画像が2次
転写されない白現像剤層だけの転写紙Pを定着装置30
0に通紙して表面平滑性、吸液性及び光沢性を付与した
転写紙Pを形成した後、これに対してフルカラー画像を
2次転写する構成にしてもよい。本発明者らの実験によ
れば、定着済みの白色現像剤層でも、良好な吸液性や平
滑性を発揮させることができた。加熱定着によって光沢
を帯びるようになった白色現像剤層でも、軟化したトナ
ー間に極めて微少な間隙が形成されるためと思われる。
【0030】かかる構成の定着装置300では、定着ロ
ーラ301、吸液ベルト303、ベルト駆動ローラ30
4、ベルト押圧ローラ305、クリーニングユニット3
06などが、転写紙Pのおもて面に液体キャリア吸収部
材たる吸液ベルト303を密着せしめながら加熱定着せ
しめる加熱定着手段を構成している。なお、本発明者ら
の試験によれば、吸液ベルト303の厚みを薄くすれば
するほど定着ローラからの熱伝導効率を向上させて、よ
り低い定着温度での定着と光沢性付与とを実現すること
が可能になるが、10〜30[μm]の範囲内に留める
ことで十分な耐久性を発揮させ且つ皺の発生を抑え得る
ことがわかった。
【0031】加熱定着に寄与した吸液ベルト303表面
に付着した液体現像剤は、ベルトクリーニングユニット
306のクリーニングブレード306aによって除去さ
れる。各色の液体現像剤に用いる液体キャリアとして
は、特にシリコーンオイルが望ましい。シリコーンオイ
ルは定着工程で加熱されて、フルカラー画像から吸液ベ
ルト303の表面側に析出すると、フルカラー画像を構
成するトナー層と吸液ベルト303との間に介在して、
トナー層をベルトから引き剥がす離型剤として機能する
からである。このため、トナーを吸液ベルト303にオ
フセットさせることが殆ど無く、オフセットによる画質
の低下を抑えることができる。かかるシリコーンオイル
としては、ジメチルシリコーン(例えば、信越化学工業
社製のKF−96や東レ・ダウコーニング社製SH−2
00)、メチルフェニルシリコーン(例えば、信越化学
工業社製のKF−56や東レ・ダウコーニング社製のS
H510)などが挙げられる。
【0032】上記吸液ベルト303としては、加熱定着
温度よりも高い耐熱性を発揮するものを用いている。本
プリンタでは、加熱定着温度を140[℃]に設定して
いるので、これよりも高い耐熱性のものを用いているの
である。よって、加熱定着時の加熱による変形を抑える
ことができる。なお、140[℃]よりも高い耐熱性の
ベルト素材としては、ヒドリン(耐熱温度:約160
℃)、シリコーンゴム(耐熱温度:約180℃)、ポリ
イミド(耐熱温度:約200℃)などが挙げられる。吸
液ベルト303による液体キャリア吸収性能が十分に発
揮されていれば、定着温度をより下げて他の素材を使用
することも可能である。例えば、ウレタンゴム(耐熱温
度:約120℃)やポリプロピレン(耐熱温度:約13
0℃)などを用いることも可能になる。
【0033】図3は、上記白現像剤塗布ユニット400
の要部構成図である。図において、汲み上げローラ40
2は、図示しない軸受けを介してソレノイド407に支
持されている。このソレノイド407は、図示しない制
御部は、図示しない操作パネルに対するユーザーのキー
操作に基づいてソレノイド407を駆動制御すること
で、汲み上げローラ402を塗布ローラ404に接離さ
せる。汲み上げローラ402が塗布ローラ404から離
間した状態では、塗布ローラ404が白現像剤を転写紙
Pに塗布しなくなる。よって、ソレノイド407、制御
部、操作パネルなどにより、転写紙Pに対して白色層た
る白現像剤層を形成してから画像を形成する画像形成動
作と、形成しないで画像を形成する画像形成動作とを、
ユーザーからの命令に基づいて切り替える画像形成動作
切替手段が構成されている。かかる構成では、表面平滑
性に優れ且つ過剰な吸液性を発揮し難いが故に、白現像
剤層がなくても高画質を実現し得るアート紙やコート紙
を使用する場合に、白現像剤層の形成を省略して無駄な
白現像剤の消費を回避することができる。
【0034】本プリンタでは、白色層形成手段として、
転写紙Pに白現像剤を塗布する白現像剤塗布ユニット4
00を設けているが、白現像剤を用いた電子写真プロセ
スによって白ベタ画像を形成するものであっても良い。
但し、その場合には、そのためのレーザ書込装置等の潜
像形成手段、感光体ドラム、帯電手段、現像手段などが
必要になるのでコスト高になる。
【0035】図4は、図1に示したキャレンダー装置5
00を示す概略構成図である。図2に示した定着装置3
00を経由した転写紙Pは、このキャレンダー装置50
0に送り込まれる。キャレンダー装置500は、図示し
ない駆動手段によって図中反時計回りに回転せしめられ
る金属製の駆動ローラ501、これに当接して従動回転
する従動ローラ502、これを駆動ローラ501に向け
て付勢する付勢バネ503、付勢バネ503による付勢
力を調整するための偏心カム504、これを回転させる
図示しない駆動手段などによって構成されている。転写
紙Pは、加圧部材たる駆動ローラ501と従動ローラ5
02との間に挟まれてキャレンダー処理が施されること
で、そのおもて面に更なる光沢性が付与される。両方の
ローラがそれぞれ独自に回転駆動するのではなく、従動
ローラ502が従動することで、両方のローラがそれぞ
れ等しい周速で転写紙Pを送り出すことになる。よっ
て、周速の違いによって転写紙Pに皺を発生させるとい
った事態が回避される。加圧手段たるキャレンダー装置
500による加圧力は、偏心カム504が回転して付勢
バネ503の従動ローラ502に対する付勢力を変化さ
せることで可変設定される。即ち、付勢バネ503、偏
心カム504、これを回転させる駆動手段などにより、
記録体たる転写紙Pへの加圧力を可変設定する可変設定
手段が構成されている。この可変設定により、加圧力を
変化させて転写紙Pの光沢性を調整することが可能にな
る。本プリンタでは、10〜20[Kg/cm]、2
1〜30[Kg/cm]、31〜40[Kg/c
]の3段階で調整可能である。なお、10[Kg/
cm]は、980665[Pa]に相当する。また、
キャレンダー装置500については、プリンタ本体に対
して着脱可能に構成しており、これによるキャレンダー
処理を省略した画像形成も行うことができる。
【0036】次に、以上の構成のプリンタを用いて画像
を形成した各実施例と比較例について説明する。 [実施例1]ラウリルメタクリレート/グリシギルメタ
クリレート(重量比80/20)共重合体50重量部、
白色顔料(日本ゼオン社製の酸化チタン)20重量部、
ジメチルシリコーン(信越化学工業社製のKF−96−
100cst)70重量部、レシチン0.1重量部をア
トライターにて120℃で3時間分散し、室温になるま
で冷却しながら4時間分散して平均粒径2.4[μm]
の白色トナーを得た。この白色トナーを用い且つキャレ
ンダー処理を実施しないで、リコー社製の転写紙(T−
6000)上に1200[dpi]のフルカラー画像を
形成した。そして、次に列記するパラメータを測定し
た。 (1)画像濃度 X−Rite (2)光沢度 日本電色社製のPG−3D光沢度計(入射角60度)を
用いて測定した。 (3)1ドットの解像性 顕微鏡による観察で評価した。具体的には、顕微鏡にて
画像を拡大して目視にて1ドットが潰れた1つの塊であ
り、且つ解読不可能な場合を「再現せず」とした。ま
た、同様に1ドットが潰れているものの、何とか解読可
能であった場合を「やや再現」とした。また、1ドット
が綺麗に形成されている場合を「再現」として評価し
た。 (4)定着性 転写紙Pの画像形成面に対して貼付・剥離したセロハン
テープを透かして、トナー剥離の有無を確認した。 (5)白色度 JISハンター白色試験法に準じて測定した。
【0037】なお、以下、全ての実施例や比較例におい
ては、白トナー付着量を4〜5[μm]にし、且つ他色
のトナー付着量を6〜9[μm]にするような作像条件
でフルカラー画像を形成した。また、定着装置300内
では、転写紙を350[mm/sec]の線速で搬送し
ながら、各定着ローラの表面温度を140[℃]にした
状態で定着を実施した。
【0038】[実施例2]白色顔料として酸化チタンに
代えて酸化亜鉛(堺化学社製)を用いた他は、実施例1
と同様の条件で調整を行って平均粒径3.1[μm]の
白色トナーを得た。そして、この白色トナーを用い且つ
キャレンダー処理を実施しないで、リコー社製の転写紙
(T−6000)上に1200[dpi]のフルカラー
画像を形成し、上記(1)〜(5)のパラメータを測定
した。
【0039】[実施例3]実施例1のラウリルメタクリ
レート/グリシギルメタクリレート(重量比80/2
0)共重合体50をロジン変性ポリエステル樹脂に代え
た。顔料については実施例1と同じ日本ゼオン社製の酸
化チタンを用いた。これの20重量部と、ロジン変性ポ
リエステル樹脂50重量部と、ジメチルシリコーン(K
F−96−100cst:信越化学工業社製)70重量
部と、レシチン0.1重量部とをアトライターにて12
0[℃]で3時間分散した。更に、室温になるまで冷却
しながら4時間分散して平均粒径2.1[μm]の白色
トナーを得た。そして、この白色トナーを用い且つキャ
レンダー処理を実施しないで、リコー社製の転写紙(T
−6000)上に1200[dpi]のフルカラー画像
を形成し、上記(1)〜(5)のパラメータを測定し
た。
【0040】[実施例4]顔料を炭酸カルシウムに代え
た以外は、実施例3と同様の調整を行って平均粒径2.
8[μm]の白色トナーを得た。そして、この白色トナ
ーを用い且つキャレンダー処理を実施しないで、リコー
社製の転写紙(T−6000)上に1200[dpi]
のフルカラー画像を形成し、上記(1)〜(5)のパラ
メータを測定した。
【0041】[実施例5]ステアリルメタクリレート/
メタクリル酸(重量比50/50)50重量部、白色顔
料(酸化チタン)20重量部、ジメチルシリコーン(信
越化学工業社製のKF−96−50cst)70重量部
をボールミルで48時間、25〜30℃の温度にて分散
して平均粒径3.3[μm]の白色トナーを得た。そし
て、この白色トナーを用い且つキャレンダー処理を実施
しないで、リコー社製の転写紙(T−6000)上に1
200[dpi]のフルカラー画像を形成し、上記
(1)〜(5)のパラメータを測定した。
【0042】[実施例6]白色顔料として酸化チタンに
変えて硫酸バリウムを用いた他は、実施例5と同様の条
件で調整を行って平均粒径3.7[μm]の白色トナー
を得た。そして、この白色トナーを用い且つキャレンダ
ー処理を実施しないで、リコー社製の転写紙(T−60
00)上に1200[dpi]のフルカラー画像を形成
し、上記(1)〜(5)のパラメータを測定した。
【0043】[実施例7]定着装置300における吸液
ベルト303、ベルト駆動ローラ304、ベルト押圧ロ
ーラ305、クリーニングユニット306を撤去して、
定着装置300を2本の定着ローラ301、302だけ
の構成とした。また、キャレンダー装置500を取り付
けた。そして、実施例1の白色トナーを用い且つ21〜
30[Kg/cm]のキャレンダー圧力を発揮させな
がら、リコー社製の転写紙(T−6000)上に120
0[dpi]のフルカラー画像を形成し、上記(1)〜
(5)のパラメータを測定した。
【0044】[実施例8]キャレンダー圧力を31〜4
0[Kg/cm]に設定した他は、実施例7と同様の
条件で試験を行った。
【0045】[実施例9]転写紙として、王子製紙社製
の苫更紙(ざら紙)という安価なものを用いた他は、実
施例1と同様の条件で試験を行った。
【0046】[実施例10]転写紙として、大昭和製紙
社製のNBS中厚口紙を用いた他は、実施例2と同様の
条件で試験を行った。
【0047】[実施例11]転写紙として、王子製紙社
製のOK特アート紙(紙の両面にクレーなどが1m
たり40gの割合で塗布されているもの)を用いた他
は、実施例3と同様の条件で試験を行った。
【0048】[比較例1]キャレンダー処理及び転写紙
に対する白現像剤の塗布を実施せず、且つ転写紙として
リコー社製のT−6000を用いてフルカラー画像を形
成した。
【0049】[比較例2]31〜40[Kg/cm
のキャレンダー圧力を付与した他は、比較例1と同様の
条件で試験を行った。
【0050】[比較例3]転写紙として、王子製紙社製
の苫更紙を用いた他は、比較例1と同様の条件で試験を
行った。
【0051】[比較例4]転写紙として、大昭和製紙社
製のNBS中厚口紙を用いた他は、比較例1と同様の条
件で試験を行った。
【0052】[比較例5]転写紙として、王子製紙社製
のOK特アート紙を用いた他は、比較例1と同様の条件
で試験を行った。
【0053】以上の実施例及び比較例の結果を図5にま
とめて示す。この図において、比較例1〜5は、何れも
白現像剤の塗布による白現像剤層の形成を施していない
転写紙にフルカラー画像を形成した試験である。また、
比較例1及び2、比較例3、比較例4、比較例5では、
転写紙としてT−6000、苫更紙、NBS中厚口紙、
OK特アート紙がそれぞれ用いられているが、これらの
紙の中で表面コーティングが施されているものはOK特
アート紙だけである。比較例1〜4の転写紙は、どれも
白現像剤層が形成されない無垢のままの状態であり、平
滑性に乏しく且つ吸液性が過剰な表面にフルカラー画像
が形成されているのである。このため、何れにおいても
フルカラー画像の解像性は再現されず、滲んだ画像とな
ってしまった。また、漂白処理が施されておらず、白色
性に著しく欠ける苫更紙を用いた比較例3では、その白
色性の乏しさがフルカラー画像の色調に大きく影響を及
ぼした。なお、比較例1と比較例2との比較から、キャ
レンダー圧力を高めると転写紙の光沢性を向上させるこ
とがわかる。
【0054】一方、比較例5の転写紙は、比較例1〜4
と同様に無垢のままの状態であるが、もともと表面コー
ティングが施されているため、表面平滑性が良く且つ過
剰な吸液性を発揮し難い。このため、フルカラー画像の
解像性は比較例1〜4よりは改善されている。しかしな
がら、理想的な解像性とは言えない。
【0055】また一方、実施例1〜11の転写紙は、何
れも白現像剤層の上にフルカラー画像が形成されおり、
何れにおいてもフルカラー画像の良好な解像性が認めら
れた。白現像剤層が有効に機能していることがわかる。
しかも、実施例9、10、11は、白現像剤層が形成さ
れている点だけが比較例4、5、6異なるだけである
が、それぞれ光沢度が飛躍的に高まっている。このこと
は、白現像剤層がRz3[μm]の吸液ベルトに密着せ
しめられながら加熱定着されることで、転写紙の光沢度
を有効に高めるフィルム状のものになったことを示して
いる。
【0056】なお、先にキャレンダー圧力を高めると転
写紙の光沢性を向上させることができる旨を述べたが、
このことは実施例7と実施例8との比較からも裏付けら
れている。但し、キャレンダー圧力を31〜40[Kg
/cm]まで高めた実施例8では、転写紙のクラーク
剛度(腰の強さ)を搬送性に影響を与えるおそれがある
レベルまで低下させてしまった。よって、転写紙搬送性
を加味すればキャレンダー圧力については、10〜30
[Kg/cm]の範囲が良い。但し、多少のジャムが
発生しても良いから、光沢性を向上させたい場合にはこ
の限りでない。
【0057】また、図5に示していない他の実施例を行
ったところ、白現像剤層の厚みについては5[μm]程
度あれば十分であることがわかった。よって、5[μ
m]以下の厚みで形成することで、白現像剤の無駄な消
費を抑えることができる。但し、2[μm]以下にする
と、画像に若干のスジを出現させることもわかった。
【0058】以上のように、白現像剤層を形成すれば、
作像条件を大幅に変更しなくても多種にわたる転写紙に
対して良好なフルカラー画像を形成することができた。
なお、白色トナーに用いる白色顔料については、各実施
例で使用したもの以外にも硫化亜鉛、鉛白(塩基性炭酸
鉛)、炭酸マグネシウム、各種クレーなどが使用可能で
ある。また、これまでに掲げた白色顔料については、通
常の電子写真プロセスでも使用し得るトナーを形成する
ために適したものであれば、電子写真プロセスに用いな
い塗布ユニット専用の白色粒子でよければ熱可塑性樹脂
など、液体キャリア中に分散可能で且つ加熱定着可能な
ものであればよい。
【0059】図6は、定着装置300の変形例を示す概
略構成図である。この変形例では、定着性と光沢性とを
より向上させるための加圧ローラ307を、定着ローラ
301とベルト押圧ローラ305との間に配設してあ
る。かかる変形例では、定着性を向上させることで、定
着温度を低下させて省エネルギー化を図ることができ
た。
【0060】図7は、図6の定着装置300の更なる変
形例を示す概略構成図である。この変形例では、吸液ベ
ルト303を定着ローラ301から切り離しているた
め、定着ローラ301のメンテナンス性を向上させ、し
かも、定着ローラ301での加熱の影響による吸液ベル
ト303の劣化を抑えることができる。
【0061】これまで、液体現像剤を用いて画像を形成
する電子写真方式のプリンタについて説明したが、記録
紙の画像形成面に白色トナー層を形成する構成を設けれ
ば、有色液体としてインクを用いるインクジェット方式
の画像形成装置にも本発明の適用が可能である。
【0062】以上の構成の本プリンタにおいては、記録
体たる転写紙Pに対して白色層たる白現像剤層を形成し
てからフルカラー画像を形成する画像形成動作と、白現
像剤層を形成しないでフルカラー画像を形成する画像形
成動作とを、ユーザーからの命令に基づいて切り替え
る。よって、白現像剤層がなくても高画質を実現し得る
アート紙やコート紙を使用する場合に、白現像剤層の形
成を省略して無駄な白現像剤の消費を回避することがで
きる。また、潜像担持体たる感光体ドラム、潜像形成手
段たるレーザ書込装置、潜像手段たる現像ユニットなど
を有する各プロセスユニットや、中間転写ユニット70
と2次転写ユニット80とによって構成される転写手段
などからなる画像形成部により、液体現像剤を用いた電
子写真方式の画像形成を実現することができる。また、
白色液体たる白現像剤にて塗布ローラ404上に薄層を
形成した後、スイープローラ408によって液体キャリ
アを除去してその固形分濃度を高めたものを転写紙Pに
塗布することで、市販の液体現像剤を用いて白色層(白
現像剤層)を形成することができる。また、白現像剤層
を5[μm]以下の厚みで形成させるように白色層形成
手段たる白現像剤塗布ユニット400を構成すれば、白
現像剤の無駄な消費を抑えることができる。また、転写
紙のおもて面に液体キャリア吸収部材たる吸液ベルト3
03を密着せしめながら可視像たるフルカラー画像を加
熱定着せしめる加熱定着手段を定着装置300内に設け
ているので、また、十点平均表面粗さRzを3[μm]
以下に調整した密着部材たる吸液ベルト303を密着せ
しめながら白色現像剤層を加熱定着せしめることで、フ
ェローに似た現象を起こさせて転写紙Pの画像形成面に
優れた光沢性を付与することができる。また、密着部材
として液体キャリア吸収性を発揮する吸液ベルト303
を用いて白色現像剤層への熱伝達効率を高めることで、
その内部の白色トナーをより確実に軟化せしめて、転写
紙の画像形成面により確実に光沢性を付与することがで
きる。また、加熱定着温度を引き下げて、吸液ベルト3
03の耐熱性素材の選択の幅を広げることもできる。ま
た、吸液ベルト303として10〜30[μm]の厚み
のものを用いれば、それに十分な耐久性を発揮させ且つ
皺の発生を抑えながら、定着温度の低減化を図ることが
できる。また、吸液ベルト303として、加熱定着温度
よりも高い耐熱性のものを用いているので、加熱定着に
よる変形を抑えることができる。また、実施例5と実施
例7との違いからわかるように、吸液ベルト303を密
着させながらフルカラー画像を加熱定着する加熱定着動
作と、密着させないで加熱定着する加熱定着動作とをユ
ーザーからの命令に基づいて切り替えさせるようにすれ
ば、ユーザーの好みに応じてフルカラー画像の光沢性を
向上させたり、させなかったりすることができる。ま
た、白現像剤塗布ユニット400として、白現像剤によ
って現像された白ベタ画像ではなく、白現像剤そのもの
を転写紙に塗布して白現像剤層を形成するものを用いて
いるので、白現像剤層を形成するための専用の潜像形成
手段、感光体ドラム、帯電手段、現像手段などを設ける
ことによるコストアップを回避することができる。ま
た、加圧手段たるキャレンダー装置500を設けている
ので、キャレンダー処理によっても転写紙Pの光沢性を
向上させることができる。また、キャレンダー装置50
0として、金属ローラたる駆動ローラ501と、金属ロ
ーラたる従動ローラ502との間に挟み込んだ転写紙を
0.980665[MPa]以上の加圧力で加圧するも
のを用いているので、転写紙Pの画像形成面に対してよ
り確実に光沢性を付与することができる。また、キャレ
ンダー装置500の2本のローラをそれぞれ独自に回転
駆動するのではなく、回転駆動する駆動ローラ501に
従動ローラ502を従動させて、それぞれ等しい周速で
回転する両方のローラによって転写紙Pを搬送している
ので、周速の違いによって転写紙Pに皺を発生させると
いった事態を回避することができる。また、キャレンダ
ー装置500として、キャレンダー圧力を可変設定する
可変設定手段を有するものを用いているので、転写紙に
付与する光沢性の度合いをユーザーの好みに応じて変化
させることができる。また、シリコーンオイルからなる
液体キャリアを含有する白現像剤を用いる場合には、吸
液ベルト303への画像のオフセットを殆ど発生させ
ず、トナーの混入の極めて少ないシリコーンオイルをク
リーニング手段たるクリーニングユニット306によっ
て吸液ベルト303から回収するので、回収液をリサイ
クル使用することができる。
【0063】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11、12、13、14又は15の発明
によれば、記録体自体の表面平滑性や吸液性の違いによ
る画質への影響を抑え、しかも、記録体自体の白色性の
不足による色調の乱れを抑えることができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るプリンタの要部の説明図。
【図2】同プリンタの定着装置を示す概略構成図。
【図3】同プリンタの白現像剤塗布ユニットの要部構成
図。
【図4】同プリンタのキャレンダー装置を示す概略構成
図。
【図5】各実施例及び各比較例の試験結果を示す関係
図。
【図6】同定着装置の変形例を示す概略構成図。
【図7】同変形例の更なる変形例を示す概略構成図。
【符号の説明】
10B,Y,M,C 感光体ドラム 20B,Y,M,C 帯電装置 30 レーザ書込装置 40B,Y,M,C 現像ユニット 50 除電装置 60 クリーニング装置 70 中間転写ユニット 77B,Y,M,C 中間転写バイアスローラ 80 紙転写ユニット 81 2次転写バイアスローラ 90 定着装置 100 中間転写ベルト 300 定着装置 400 白現像剤塗布ユニット 500 キャレンダー装置
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 努 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 吉野 美枝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 板谷 正彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 寺岡 努 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H033 AA10 AA49 BA01 BA11 BA12 BA25 BA50 BA58 BD02 BD05 BD09 CA12 2H074 AA03 BB42 BB58 EE07 2H300 EB04 EB12 EC05 EF08 EG05 EH16 EJ05 EJ10 EJ49 EJ50 EJ51 EK02 EK05 EK07 FF05 FF14 FF15 GG12 GG16 GG48 HH18 KK02 KK03 MM05 QQ20 QQ22

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有色液体を用いて記録体に画像を形成する
    画像形成部を備える液体画像形成装置において、白色粒
    子を用いて上記記録体の画像形成面に白色層を形成する
    白色層形成手段を設けたことを特徴とする液体画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】請求項1の液体画像形成装置において、上
    記記録体に対して上記白色層を形成してから画像を形成
    する画像形成動作と、上記白色層を形成しないで画像を
    形成する画像形成動作とを、操作者からの命令に基づい
    て切り替える画像形成動作切替手段を設けたことを特徴
    とする液体画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の液体画像形成装置であっ
    て、上記画像形成部が、静電潜像を担持する潜像担持体
    と、該潜像担持体に静電潜像を形成せしめる潜像形成手
    段と、該潜像担持体上に形成された静電潜像を上記有色
    液体によって現像する現像手段と、該潜像担持体上で現
    像された可視像を上記記録体の白色層に直接あるいは間
    接的に転写する転写手段とを有し、該現像手段が有色粒
    子と液体キャリアとを含有する液体現像剤を用いて該静
    電潜像を現像し、且つ、上記白色層形成手段が白色粒子
    と液体キャリアとを含有する白色液体の薄層を塗布部材
    上に形成した後、該薄層中の液体キャリアを除去してそ
    の粒子濃度を高めたものを上記記録体に塗布して上記白
    色層を形成することを特徴とする液体画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項3の液体画像形成装置において、上
    記白色層を5[μm]以下の厚みで形成させるように、
    上記白色層形成手段を構成したことを特徴とする液体画
    像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4の液体画像形成装置におい
    て、上記白色層が形成された上記記録体に十点平均表面
    粗さRz3[μm]以下の密着部材を密着せしめながら
    該白色層を加熱定着せしめる加熱定着手段を設けたこと
    を特徴とする液体画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項5の液体画像形成装置において、上
    記密着部材として、液体キャリア吸収性を発揮するもの
    を用いたことを特徴とする液体画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項5又は6の液体画像形成装置におい
    て、上記密着部材として、10[μm]以上、30[μ
    m]以下の厚みのベルト状のものを用いたことを特徴と
    する液体画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項5、6又は7の液体画像形成装置に
    おいて、上記密着部材として、加熱定着温度よりも高い
    耐熱性を発揮するものを用いたことを特徴とする液体画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項5、6、7又は8の液体画像形成装
    置において、上記加熱定着手段として、上記密着部材を
    密着せしめながら上記可視像を加熱する加熱定着動作
    と、密着せしめないで加熱する加熱定着動作とを、操作
    者からの命令に基づいて切り替える定着動作切替手段を
    有するものを用いたことを特徴とする液体画像形成装
    置。
  10. 【請求項10】請求項3、4、5、6、7、8又は9の
    液体画像形成装置において、上記白色層形成手段とし
    て、白色粒子と液体キャリアとを含有する白色液体を用
    い、これによって静電潜像を現像して得た白ベタ画像で
    はなく、該白色液体そのものを上記記録体に塗布して上
    記白色層を形成するものを用いたことを特徴とする液体
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】請求項3又は4の液体画像形成装置にお
    いて、上記白色層が形成された上記記録体を加熱する加
    熱手段と、加熱後の記録体を2つの加圧部材間に挟み込
    んで加圧する加圧手段を設けたことを特徴とする液体画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】請求項11の液体画像形成装置であっ
    て、上記2つの加圧部材が金属ローラ及び金属部材であ
    り、両者間に挟み込んだ上記記録体を980665[P
    a]以上の加圧力で加圧することを特徴とする液体画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】請求項11又は12の液体画像形成装置
    であって、上記2つの加圧部材がそれぞれ金属ローラで
    あり、何れか一方の金属ローラが回転駆動して、もう一
    方の金属ローラが従動回転することを特徴とする液体画
    像形成装置。
  14. 【請求項14】請求項11、12又は13の液体画像形
    成装置において、上記加圧手段として、上記記録体に付
    与する加圧力を可変設定する可変設定手段を有するもの
    を用いたことを特徴とする液体画像形成装置。
  15. 【請求項15】請求項5、6、7、8又は9の液体画像
    形成装置であって、上記液体現像剤として、シリコーン
    オイルからなる液体キャリアを含有するものを用い、上
    記密着部材に付着した該シリコーンオイルをクリーニン
    グするクリーニング手段を設けたことを特徴とする液体
    画像形成装置。
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