JP2003279542A - 有害物質汚染物の処理卒業判定システム - Google Patents

有害物質汚染物の処理卒業判定システム

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JP2003279542A
JP2003279542A JP2002080438A JP2002080438A JP2003279542A JP 2003279542 A JP2003279542 A JP 2003279542A JP 2002080438 A JP2002080438 A JP 2002080438A JP 2002080438 A JP2002080438 A JP 2002080438A JP 2003279542 A JP2003279542 A JP 2003279542A
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substance
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concentration
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JP2002080438A
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English (en)
Inventor
Chisato Tsukahara
千幸人 塚原
Tetsuya Sawatsubashi
徹哉 澤津橋
Takeshi Suzuki
武志 鈴木
Kenichi Arima
謙一 有馬
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有害物質に汚染された汚染品を洗浄等の処
理により除染した処理品に有害物質が残留しているか否
かを判断する有害物質汚染物の処理卒業判定システムを
提供することを課題とする。 【解決手段】 有害物質に汚染された有害物質汚染品1
1を有害物質除染処理手段12で処理した後に、該処理
品13が有害物質の残留処理基準に適合していることを
判定する有害物質汚染物の処理卒業判定システムであっ
て、処理終了後の処理品13に残留している有害物質を
判定液14中に溶解させる判定槽15と、上記判定液1
4中の有害物質の濃度を計測する分析手段16とを具備
してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば有害物質に
汚染された汚染品を洗浄等の処理により除染した処理品
に有害物質が残留しているか否かを判断する有害物質汚
染物の処理卒業判定システムに関する。
【0002】
【背景技術】PCB(Polychlorinated biphenyl, ポリ
塩化ビフェニル:ビフェニルの塩素化異性体の総称)は
強い毒性を有することから、その製造および輸入が禁止
されている。このPCBは、1954年頃から国内で製
造開始されたものの、カネミ油症事件をきっかけに生体
・環境への悪影響が明らかになり、1972年に行政指
導により製造中止、回収の指示(保管の義務)が出され
た経緯がある。
【0003】PCBは、ビフェニル骨格に塩素が1〜1
0個置換したものである。置換塩素の数や位置によって
理論的に209種類の異性体が存在し、現在、市販のP
CB製品において約100種類以上の異性体が確認され
ている。また、この異性体間の物理・化学的性質や生体
内安定性および環境動体が多様であるため、PCBの化
学分析や環境汚染の様式を複雑にしているのが現状であ
る。さらに、PCBは、残留性有機汚染物質のひとつで
あって、環境中で分解されにくく、脂溶性で生物濃縮率
が高い。さらに半揮発性で大気経由の移動が可能である
という性質を持つ。また、水や生物など環境中に広く残
留することが報告されている。この結果、PCBは体内
で極めて安定であるので、体内に蓄積され慢性中毒(皮
膚障害、肝臓障害等)を引き起し、また発癌性、生殖・
発生毒性が認められている。
【0004】PCBは、従来からトランスやコンデンサ
などの絶縁油として広く使用されてきた経緯があるの
で、PCBを処理する必要がある。このため、PCBを
無害化処理する種々の分解方法が提案されている(例え
ば特開平11−253795号公報、特開平11−25
3796号公報、特開2000−126588号公報他
参照)。
【0005】ここで、上記PCB無害化装置はPCBの
みを処理するものであるが、一方のPCBを抜き出した
PCB汚染容器等は有機溶剤や界面活性剤等の洗浄液に
より洗浄処理が施されて、容器の無害化を図っている。
【0006】しかしながら、PCB汚染容器の洗浄が完
了したか否かの判定が困難である、という問題となる。
【0007】例えば、拭き取り試験法ではPCBの付着
量が0.1μg/100cm2 以下(=10μg/m2
以下)との規定があるが、そのような大面積を拭き取り
試験するには誤差が大きいという問題がある。
【0008】また、PCB濃度を測定する方法として、
公定法が定められているが、その測定には前処理を含め
て2日以上を要し、迅速な判定をすることができないと
いう問題がある。
【0009】このため、多量のPCB汚染容器を連続し
て処理するような場合には、洗浄の簡易・迅速な判定基
準方法が望まれている。
【0010】本発明は、上記問題に鑑み、例えばPCB
等の有機ハロゲン化物等の有害物質に汚染した容器等の
洗浄の判定を迅速に行うことができる有害物質汚染容器
の洗浄判定方法を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
第1の発明は、有害物質に汚染された有害物質汚染物を
処理した後に、該処理品が有害物質の残留処理基準に適
合していることを判定する有害物質汚染物の処理卒業判
定システムであって、処理終了後の処理品に残留してい
る有害物質を判定液中に溶解させる判定槽と、上記判定
液中の有害物質の濃度を計測する分析手段とを具備して
なることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定シ
ステムにある。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、上記
分析手段の分析結果より判定液中の有害物質濃度を判定
する判定手段を具備してなり、上記判定手段が、上記判
定槽中の判定液の有害物質濃度の測定値から単位面積当
たりの有害物質残留量を求めて処理品拭き取り試験の判
定値を求め、処理品拭き取り試験の合格基準に達してい
るか否かを判定することを特徴とする有害物質汚染物の
処理卒業判定システムにある。
【0013】第3の発明は、第1の発明において、上記
判定槽に判定液を供給する判定液供給手段を具備してな
り、上記判定槽内に処理品を格納した後に、判定液供給
手段から判定液を判定槽に供給して処理品を判定液中に
浸漬させることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業
判定システムにある。
【0014】第4の発明は、第1の発明において、上記
判定槽に判定液を供給する判定液供給手段を具備してな
り、上記判定液供給手段から判定槽内に判定液を供給し
た後に、上記判定液中に処理品を浸漬させることを特徴
とする有害物質汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0015】第5の発明は、第1の発明において、上記
判定液中の有害物質濃度を計測する分析手段を具備して
なり、上記判定液の有害物質濃度が所定量以下であるこ
とを監視しつつ判定することを特徴とする有害物質汚染
物の処理卒業判定システムにある。
【0016】第6の発明は、第5の発明において、上記
判定液の濃度を調整する濃度調整手段を具備してなり、
上記判定液中の濃度を計測する分析手段の分析結果よ
り、有害物質濃度が所定量以上であるときに、判定液の
濃度を調整することを特徴とする有害物質汚染物の処理
卒業判定システムにある。
【0017】第7の発明は、第6の発明において、上記
濃度調整手段が、判定液を貯蔵する判定液タンクと、判
定液中の濃度を監視する濃度計と、判定廃液を貯蔵する
廃液タンクとを具備してなることを特徴とする有害物質
汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0018】第8の発明は、第7の発明において、上記
濃度計が、判定液の比重を計測する比重計又は判定液の
密度を計測する密度計であることを特徴とする有害物質
汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0019】第9の発明は、第1の発明において、上記
判定槽で判定した後の処理品を乾燥させる乾燥手段を具
備してなることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業
判定システムにある。
【0020】第10の発明は、第1の発明において、上
記有害物質汚染物の処理手段が洗浄処理手段又は真空加
熱処理手段又は電気分解処理手段のいずれか又はこれら
の組み合わせであることを特徴とする有害物質汚染物の
処理卒業判定システムにある。
【0021】第11の発明は、第1の発明において、上
記有害物質の濃度の測定を吸光光度計で行うことを特徴
とする有害物質汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0022】第12の発明は、第1の発明において、上
記吸光光度計が紫外・可視吸光光度計又は可視吸光光度
計であることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判
定システムにある。
【0023】第13の発明は、第1の発明において、上
記有害物質の濃度の測定を高速液体クロマトグラフィで
行うことを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定シ
ステムにある。
【0024】第14の発明は、第1の発明において、上
記有害物質の濃度の測定を全塩素分析計で行うことを特
徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定システムにあ
る。
【0025】第15の発明は、第1の発明において、上
記有害物質が有機ハロゲン化物であり、判定液がn−ヘ
キサン、イソプロピルアルコール又はイソプロピルアル
コールと水との混合液、トリクロロエタン、パラフィン
系炭化水素のいずれかであることを特徴とする有害物質
汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0026】第16の発明は、第15の発明において、
上記有機ハロゲン化物がPCBであることを特徴とする
有害物質汚染物の処理卒業判定システムにある。
【0027】第17の発明は、有害物質に汚染された有
害物質汚染物を処理した後に、該処理品が有害物質の残
留処理基準に適合していることを判定する有害物質汚染
物の処理卒業判定方法であって、処理終了後の処理品に
残留している有害物質を判定液中に溶解させ、上記判定
液中の有害物質の濃度を分析することを特徴とする有害
物質汚染物の処理卒業判定方法にある。
【0028】第18の発明は、第17の発明において、
上記判定液の有害物質濃度の測定値から単位面積当たり
の有害物質残留量を求めて処理品拭き取り試験の判定値
を求め、処理品拭き取り試験の合格基準に達しているか
否かを判定することを特徴とする有害物質汚染物の処理
卒業判定方法にある。
【0029】第19の発明は、第17の発明において、
上記判定液の有害物質濃度が所定量以下であることを監
視しつつ判定することを特徴とする有害物質汚染物の処
理卒業判定方法にある。
【0030】第20の発明は、第17の発明において、
上記有害物質汚染物の処理が洗浄処理手段又は真空加熱
処理手段又は電気分解処理手段のいずれか又はこれらの
組み合わせであることを特徴とする有害物質汚染物の処
理卒業判定方法にある。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明による有害物質汚染物の処
理卒業判定システムの実施の形態を以下に説明するが、
本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではな
い。
【0032】[第1の実施の形態]図1に有害物質汚染
物の処理卒業判定システムの概略構成を示す。図1に示
すように、本実施の形態にかかる有害物質汚染物の処理
卒業判定システム10は、有害物質に汚染された有害物
質汚染品11を有害物質除染処理手段12で処理した後
に、該処理品13が有害物質の残留処理基準に適合して
いることを判定する有害物質汚染物の処理卒業判定シス
テムであって、処理終了後の処理品13に残留している
有害物質を判定液14中に溶解させる判定槽15と、上
記判定液14中の有害物質の濃度を計測する分析手段1
6とを具備してなるものである。
【0033】ここで、上記処理品14は有害物質汚染品
11を処理手段12で処理したものであり、例えば有害
物質がPCBの場合には、トランス又はコンデンサ等の
構成材である、容器、コア・トランス裁断物、鉄心、銅
線、碍子、金具類を例示することができる。
【0034】ここで、上記判定槽15に使用する判定液
14は、n−ヘキサン、イソプロピルアルコール又はイ
ソプロピルアルコールと水との混合物、トリクロロエタ
ン、パラフィン系炭化水素を例示することができる。
【0035】本有害物質汚染物の処理卒業判定システム
によれば、有害物質汚染品11を処理した後の処理品1
3を判定槽15に浸漬等し、判定液14中に残留した有
害物質を溶解させることで、残留有害物質の濃度を分析
手段16により測定することで、間接的に残留量を測定
することができる。
【0036】また、上記分析手段の分析結果17より判
定液14中の有害物質濃度を判定する判定手段18を設
け、上記判定手段18が、上記判定槽中の判定液14の
有害物質濃度の測定値から単位面積当たりの有害物質残
留量を求めて処理品拭き取り試験の判定値を求め、 処
理品拭き取り試験の合格基準に達しているか否かを選別
(判定)19するようにしている。
【0037】この結果、処理が適切に行われて一定の判
定基準を達している場合(卒業)には、いわゆる有害物
質フリー品となる。一方処理が適切に行われておらず、
一定の判定基準に達していない場合(落第)には、再度
処理等がなされる。
【0038】ここで、この判定手順を図2を参照しつつ
説明する。先ず、処理品13を判定槽15中に移動さ
せ、その後判定液13を供給し、処理器13に付着して
いた微量有害物質を判定液14中に溶解させて、処理手
段12での処理後の有害物質の残留濃度(X)を測定す
る(S−101)。予め求めていた検量線を基に、上記
測定値(X)から単位面積当たりの有害物質残留量を求
め(S−102)、この結果から処理品拭き取り試験の
判定値を求める(S−103)。その判定値から処理品
拭き取り試験の合格基準(卒業)に達しているか否かを
判定する(S−104)。
【0039】よって、上記合格基準に基づき、処理品1
4を処理終了品20とするか、又は再度の処理を行う再
処理品21とするか否かが選別19される。
【0040】また、図1に示す判定の際には、上記判定
槽15に判定液を供給する判定液供給手段22を設け、
上記判定槽15内に処理品13を格納した後に、密閉状
態とし、判定液供給手段22から判定液15を判定槽1
5に供給して処理品13を判定液14中に浸漬させるよ
うにしてもよい。
【0041】この判定の処理の後には、判定槽15から
判定液を液抜きし、乾燥手段23にて乾燥させている。
この乾燥手段は判定槽15と一体にしても、別に設ける
ようにしてもよい。
【0042】また、処理品13を判定液14に浸漬させ
る方法としては、判定液14を充満した判定槽に浸漬さ
せるいわゆるどぶ漬け法を用いるようにしてもよい。
【0043】また、判定液14中の有害物質の量が判定
基準以上の有害物質濃度となっている場合には、判定処
理を行うことができないので、判定液14中の有害物質
濃度を分析手段16で分析し、上記判定液14の有害物
質濃度が所定量以下であることを確認しつつ判定するよ
うにしている。例えば有害物質としてPCBを例にする
場合、判定液14中のPCB量を0.3mg/kgで卒
業基準を設定している場合には、判定液14中のPCB
量が0.3mg/kg以下の場合には、再度判定液とし
てそのまま使用できることになる。
【0044】また、上記判定液14の濃度を調整する濃
度調整手段24を設け、上記判定液14中の濃度を計測
する分析手段の分析結果より、有害物質濃度が所定量以
上であるときに、判定液の濃度を調整するようにしてい
る。例えば有害物質としてPCBを例にする場合、判定
液14中のPCB量を0.3mg/kgで卒業基準を設
定している場合には、判定液14中のPCB量が0.5
mg/kg以上の場合には、判定液として失格であるの
で、所定の濃度以下となるように、判定液を調整する必
要がある。
【0045】上記濃度調整手段24としては、上記判定
液14を貯蔵する判定液タンク25と、判定液14中の
濃度を監視する濃度計26と、判定廃液を貯蔵する廃液
タンク27とを設けて、判定槽15で判定する判定液1
4の調整を行っている。
【0046】上記濃度計26としては、例えば判定液1
4の比重を計測する比重計又は判定液の密度を計測する
密度計を例示することができる。
【0047】上記有害物質汚染物の処理手段としては、
有害物質を効率的に処理するものであれば特に限定され
るものはないが、例えば洗浄処理手段又は真空加熱処理
手段又は電気分解処理手段のいずれか又はこれらの組み
合わせを例示することができる。
【0048】この簡易判定方法を常時行うと共に、例え
ばトランス等の処理済容器であれば公定法による容器拭
き取り1験を所定ロット毎に行うことで、容器処理の全
ての管理を行うことができる。
【0049】ここで、本発明で上記有害物質の濃度の測
定を行うには、例えば吸光光度計、高速液体クロマトグ
ラフィ又は全塩素分析計等の測定手段で行うようにすれ
ばよいが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0050】また、上記吸光光度計としては、例えば紫
外・可視吸光光度計又は可視吸光光度計を用いることが
できる。測定は1波長に限定されず、複数の波長で吸光
光度を測定するようにしてもよい。
【0051】上記有害物質としては、例えばPCB等の
有機ハロゲン化物であり、その洗浄には、洗浄液として
例えばn−ヘキサン、イソプロピルアルコール、トリク
ロロエタン、パラフィン系炭化水素のいずれかを用いる
ことができる。
【0052】ここで、上記判定液として、n−ヘキサ
ン、イソプロピルアルコール(IPA)、トリクロロエ
タン、パラフィン系炭化水素(「NS−100」(C11
の脂肪族系有機溶剤)(商品名):日鉱石油化学株式会
社製)を用いた場合の溶剤中のPCB濃度と、拭き取り
試験によるPCB量の換算の結果を図3に示す。
【0053】図3に示すように、判定液の種類により溶
解度に差があるが、全て拭き取り試験の基準であるPC
B付着量が10μg/m2 以下であることを判定するこ
とができる。
【0054】これにより、判定中のPCB濃度が例えば
0.5mg/kg以下であることを確認することで、卒
業基準に合致していることになる。
【0055】[第2の実施の形態]図4に有害物質汚染
物の処理卒業判定システムの概略構成を示す。図4に示
すように、本実施の形態にかかる有害物質汚染物の処理
卒業判定システムは、有害物質に汚染された有害物質汚
染品11を処理手段12で処理した後に、該処理品13
が有害物質の残留処理基準に適合していることを判定す
る有害物質汚染物の処理卒業判定システムであって、処
理終了後の処理品13に残留している有害物質を判定液
14中に溶解させる判定槽15と、上記判定液14中の
有害物質の濃度を計測する分析手段16と、上記判定槽
15へ判定液14を供給する循環ラインに介装された判
定液タンク31と、判定槽15に処理品12を搬入及び
搬出する搬入・搬出手段32とを具備してなるものであ
る。
【0056】上記判定槽15はその軸端部の蓋15a,
15bが開閉自在としたハッチ式としており、内部に判
定液14を供給して処理品13を浸漬させるようにして
いる。
【0057】上記システムにおいて、処理品12は先ず
搬入・搬出手段32により、判定槽15内に移動され
る。次いで、判定液タンク31から判定液14が供給さ
れ、処理品12を浸漬させる。所定時間浸漬したのち、
判定液14中に残留有害物質を溶解させる。その後、判
定液14を判定液タンク31で回収する。これと同時
に、判定液14の一部を分析手段16へ導入し、判定液
中の有害物質濃度を分析する。分析の結果、PCB濃度
が換算され、判定がなされる。この判定の結果は、中央
管理室90にオンラインで報告されている。
【0058】ここで、判定液14は濃度計26により、
判定液14の比重又は密度が計測され、所定の濃度とな
っていることを確認する。
【0059】この濃度計26の計測結果より、所定の濃
度以下の場合には、判定液供給タンク22から新規判定
液を供給するようにしている。
【0060】また、判定槽15には加熱手段であるヒー
タ41が設けられており、判定終了後の処理品の乾燥を
行っている。なお、乾燥による気化した判定液は冷却器
42を備えた溶剤回収装置43により、回収して高濃度
の判定液14を判定液タンク31へ戻している。上記乾
燥は、容器を密閉状態とし、減圧して蒸気圧以下とする
ことで、判定液14を蒸発させる。蒸気は吸引ポンプ
(図示せず)で吸引され、拡散するので、部材が重なっ
ていても、乾燥効率が向上する。
【0061】また、上記乾燥効率を向上させるために、
判定液14を加熱するヒータ44が判定液循環ライン4
5に設けられている。
【0062】なお、回収装置43からの排ガス46は活
性炭等のフィルタ手段47により、有害物質を除去した
後、外部へ排出している。
【0063】また、判定液タンク31にはN2 供給設備
33からN2 ガスが導入され、防爆対策を施している。
【0064】また、判定液タンク31の判定液14中の
有害物質の濃度が所定基準以上となった場合には、判定
液として機能しないので、廃液タンク27へ廃棄してい
る。なお、蒸留手段34により蒸留し、判定液供給タン
ク35へ蒸留品を供給するようにしている。
【0065】また、判定液14を所定の濃度以下に希釈
する純水タンク35が設けられている。例えばアルコー
ル系溶剤を判定液とする場合には、水で希釈して例えば
消防法等の適用の取扱を容易としている。
【0066】図5に有害物質の分析装置の概略を示す。
図5に示すように、本実施の形態にかかる有害物質の分
析手段16は、被測定液中の有害物質濃度を計測する有
害物質分析手段であって、判定液51を有害物質52、
その他の不純物53に分離する分離手段54と、分離手
段54から分離された分離液55中の物質を定性を行う
第1の検出器(UV等)56及び定性・定量を行う第2
の検出器(GC/MS等)57とを具備してなり、上記
第1の検出器(定性用検出器)56の測定結果より、分
離手段54から溶出する不純物53の溶出を確認した
後、分離手段54からの有害物質52を含む分離液55
を第2の検出器(定性・定量用検出器)57により分析
するものである。
【0067】上記分離手段54としては、ゲル濾過手
段、高速液体クロマトグラフィー手段等を挙げることが
できる。例えば分離手段54として、ゲル濾過手段を用
いた場合には、 上記判定定51を分離手段54に通
し、ゲル濾過手段内の多孔質ゲルにより、異なる大きさ
の分子の混合物を分離することで、不純物53と分析対
象である有害物質52との分離を行うことができる。
【0068】上記ゲル濾過手段とは、ゲル浸透クロマト
フラフィー(Gel permeation chromatofraphy:GPC)、分
子ふるいクロマトグラフィー(Molecular sive chromato
graphy) と称されている。
【0069】そして、ゲル濾過手段から溶出される分離
液55中の分析を第1の定性用検出器56で測定し、不
純物53の溶出が終了したことを確認した後、制御手段
58により流路切替手段59を切り換えて、第2の定性
・定量用検出器57で目的の有害物質52の分析を行う
ようにしている。
【0070】本実施の形態にかかる分析手段によれば、
判定液中の有害物質濃度を迅速に監視することにより、
有害物質の判定結果を迅速に行うことができる。また、
第2検出器57には不純物53が流入しないので、検出
器の汚染を防止することができる。
【0071】[第3の実施の形態]図6に有害物質汚染
物の処理卒業判定システムの概略構成を示す。図6に示
すように、本実施の形態にかかる有害物質汚染物の処理
卒業判定システムは、有害物質に汚染された有害物質汚
染品11を処理手段(真空加熱炉)12で処理した後
に、該処理品13が有害物質の残留処理基準に適合して
いることを判定する有害物質汚染物の処理卒業判定シス
テムであって、判定液14中に処理品14を浸漬させ
て、有害物質を判定液14中に溶解させる判定槽15
と、上記判定槽15の上方側に処理品14を搬送すると
共に、判定槽15内に処理品14を昇降自在とする搬送
手段61と、上記判定液14中の有害物質の濃度を計測
する分析手段16と、判定槽15での判定後に、判定溶
媒を除去する乾燥槽62とを具備してなるものである。
【0072】上記システムにおいて、処理品12は先ず
搬送手段61により、判定槽15内に浸漬される。所定
時間浸漬したのち、判定液14中に残留有害物質を溶解
させる。その後、処理品14を判定槽15から引き上げ
た後に、判定槽15中の判定液14の一部を分析手段1
6へ導入し、判定液14中の有害物質濃度を分析する。
分析の結果、PCB濃度が換算され、判定がなされる。
この判定の結果は、中央管理室90にオンラインで報告
されている。
【0073】本実施の形態のシステムによれば、判定液
14の使用量を軽減させることができ、また、乾燥を別
途設けた乾燥槽62で行うので、判定処理能率を向上さ
せることができる。また、乾燥槽62として温風乾燥を
用いることができ、温風が直接当たる部分は短時間での
乾燥が可能となる。また、常圧下での乾燥であるので、
乾燥手段の構成が簡易となる。
【0074】また、判定槽15から処理品14を引き上
げる際に判定液14が攪拌されるので、その攪拌効率に
より、有害物質の濃度が均一となり、判定液の循環手段
や攪拌手段が不要となる。
【0075】図7にPCB分解処理システムの概略を示
す。図7に示すように、PCB無害化処理システムは、
有害物質であるPCBが付着又は含有又は保存されてい
る被処理物を無害化する有害物質処理システムであっ
て、被処理物1001である有害物質( 例えばPCB)1002
を保存する容器1003から有害物質1002を分離する分離手
段1004と、被処理物1001を構成する構成材1001a,b,
…を解体する解体手段1005のいずれか一方又は両方を有
する前処理手段1006と、前処理手段1006において処理さ
れた被処理物を構成する構成材であるコア1001aをコイ
ル1001bと鉄心1001cとに分離するコア分離手段1007
と、分離されたコイル1001bを銅線1001dと紙・木1001
eとに分離するコイル分離手段1008と、上記コア分離手
段1008で分離された鉄心1001cと解体手段1005で分離さ
れた金属製の容器 (容器本体及び蓋等)1003 とコイル分
離手段1008で分離された銅線1001dとを洗浄液1010で洗
浄する洗浄手段1011と、上記コイル分離手段1008で分離
された紙・木1001eをスラリー化するスラリー化手段10
15と、洗浄後の洗浄廃液1012、前処理手段で分離した有
害物質1002及びスラリー1014のいずれか一種又は複数種
を分解処理する有害物質分解処理手段1013と、上記洗浄
手段1011で洗浄された容器1002等の有害物質付着残留量
を迅速に判定する有害物質汚染物の処理卒業判定システ
ム10とを、具備してなるものである。
【0076】ここで、本発明で無害化処理する有害物質
としては、PCBの他に例えば、塩化ビニルシート、有
害廃棄塗料、廃棄燃料、有害薬品、廃棄樹脂、未処理爆
薬等を挙げることができるが、環境汚染に起因する有害
物質であればこれらに限定されるものではない。
【0077】また、本発明で被処理物としては、例えば
絶縁油としてPCBを用いてなるトランスやコンデン
サ、有害物質である塗料等を保存している保存容器を例
示することができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0078】また、蛍光灯用の安定器においても従来は
PCBが用いられていたので無害化処理する必要があ
り、この場合には、容量が小さいので前処理することな
く、分離手段1009に直接投入することで無害化処理する
ことができる。
【0079】また、上記有害物質が液体等の場合には、
有害物質分解処理手段1013に直接投入することで無害化
処理がなされ、その保管した容器は構成材の無害化処理
により、処理することができる。なお、有害物質処理手
段1013の構成を、図8に示す。図8に示すように、水熱
酸化分解装置120は、筒形状の一次反応器122と、
油(又は有機溶剤)、PCB、水(H2O)および水酸
化ナトリウム(NaOH)の各処理液123a〜123
dを加圧する加圧ポンプ124と、当該水を予熱する熱
交換器125と、配管を螺旋状に巻いた構成の二次反応
器126と、冷却器127および減圧弁128とを備え
てなるものである。また、減圧弁127の下流には、気
液分離器129、活性炭槽130が配置されており、排
ガス(CO2 )131は煙突132から外部へ排出さ
れ、排水(H2 O,NaCl)133は放出タンク13
4に溜められ、別途必要に応じて排水処理される。
【0080】なお、処理液123となる油(又は有機溶
剤)、PCB、H2OおよびNaOHの各処理液123
a〜123dは処理液タンク135a〜135dから配
管136a〜136d及びエジェクタ137を介してそ
れぞれ導入される。また、酸素(O2 )等の酸化剤は高
圧酸素供給設備138により供給され、供給配管139
は、一次反応器122に対して直結されている。なお、
油(又は有機溶剤)を入れるのは、特に高濃度のPCB
の分解反応促進のためと、分解装置120の起動時にお
いて反応温度を最適温度まで昇温させるためである。ま
た、処理液として上記PCB、H2OおよびNaOHを
混合させて一次反応器122に投入するようにしてもよ
い。
【0081】上記装置において、加圧ポンプ124によ
る加圧により一次反応器122内は、26MPaまで昇
圧される。また、熱交換器125は、H2Oを300℃
程度に予熱する。また、一次反応器122内には酸素が
噴出しており、内部の反応熱により380℃〜400℃
まで昇温する。この段階までに、PCBは、脱塩素反応
および酸化分解反応を起こし、NaCl、CO2および
2Oに分解されている。つぎに、冷却器127では、
二次反応器126からの流体を100℃程度に冷却する
と共に後段の減圧弁128にて大気圧まで減圧する。そ
して、気液分離器129によりCO2および水蒸気と処
理液とが分離され、CO2および水蒸気は、活性炭槽1
30を通過して環境中に排出される。
【0082】このような処理装置120を用いてPCB
含有油(例えばトランスやコンデンサ等の絶縁油)等を
処理することで、PCBが脱塩素化されビフェニル
((C65 2 )等の脱塩素化物とされ、該ビフェニ
ルが酸化剤等の作用によりCO2、H2 O等へと完全無
害化がなされている。
【0083】上記システムにおいて、上記洗浄手段1011
での洗浄効果を迅速に判定できるので、効率のよい容器
洗浄処理が可能となり、容器洗浄処理の判定のための待
ち時間が短縮できるので、保管スペースの確保が不要と
なる。
【0084】また、分析に要する時間の低減・操作性の
簡便化を図ることができるので、容器洗浄判定におい
て、個人差のない判定が可能となる。
【0085】また、数百台/一日の容器処理の判定が可
能となり、判定待ちのための一時保管する洗浄廃液の環
境負荷を軽減できる。
【0086】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、有害物質に汚染された有害物質汚染物を処理した後
に、該処理品が有害物質の残留処理基準に適合している
ことを判定する有害物質汚染物の処理卒業判定システム
であって、処理終了後の処理品に残留している有害物質
を判定液中に溶解させる判定槽と、上記判定液中の有害
物質の濃度を計測する分析手段とを具備してなるので、
例えばPCB等の有機ハロゲン化物等の有害物質に汚染
した容器等の処理の判定を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の卒業判定システムの構成図
である。
【図2】第1の実施の形態の判定手順のフロー図であ
る。
【図3】溶剤中のPCB濃度と拭き取り試験との関係図
である。
【図4】第2の実施の形態の卒業判定システムの構成図
である。
【図5】第2の実施の形態の分析手段の構成図である。
【図6】第3の実施の形態の卒業判定システムの構成図
である。
【図7】第2の実施の形態にかかるPCB分解処理シス
テムの概略図である。
【図8】水熱酸化分解処理装置の概略図である。
【符号の説明】
10 有害物質汚染物の処理卒業判定システム 11 有害物質汚染品 12 処理手段 13 処理品 14 判定液 15 判定槽 16 分析手段 17 分析結果 18 判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07B 37/06 C07C 25/18 C07C 25/18 G01N 21/27 Z G01N 1/28 21/33 21/27 30/88 C 21/33 30/72 A 30/88 B09B 3/00 304Z // G01N 30/72 303Z G01N 1/28 X (72)発明者 鈴木 武志 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 有馬 謙一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 Fターム(参考) 2E191 BA13 BD11 2G052 AB11 AB22 FC02 FC16 FD09 GA12 GA24 GA27 JA07 JA23 2G059 AA01 BB04 CC12 DD04 EE01 EE11 HH02 HH03 PP10 4D004 AA21 AA50 AB06 CA02 CA07 CA24 CA40 CA44 CC12 4H006 AA05 AC13 AC26 EA22

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有害物質に汚染された有害物質汚染物を
    処理した後に、該処理品が有害物質の残留処理基準に適
    合していることを判定する有害物質汚染物の処理卒業判
    定システムであって、 処理終了後の処理品に残留している有害物質を判定液中
    に溶解させる判定槽と、 上記判定液中の有害物質の濃度を計測する分析手段とを
    具備してなることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒
    業判定システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記分析手段の分析結果より判定液中の有害物質濃度を
    判定する判定手段を具備してなり、 上記判定手段が、上記判定槽中の判定液の有害物質濃度
    の測定値から単位面積当たりの有害物質残留量を求めて
    処理品拭き取り試験の判定値を求め、 処理品拭き取り試験の合格基準に達しているか否かを判
    定することを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定
    システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記判定槽に判定液を供給する判定液供給手段を具備し
    てなり、 上記判定槽内に処理品を格納した後に、判定液供給手段
    から判定液を判定槽に供給して処理品を判定液中に浸漬
    させることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定
    システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記判定槽に判定液を供給する判定液供給手段を具備し
    てなり、 上記判定液供給手段から判定槽内に判定液を供給した後
    に、上記判定液中に処理品を浸漬させることを特徴とす
    る有害物質汚染物の処理卒業判定システム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 上記判定液中の有害物質濃度を計測する分析手段を具備
    してなり、 上記判定液の有害物質濃度が所定量以下であることを監
    視しつつ判定することを特徴とする有害物質汚染物の処
    理卒業判定システム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記判定液の濃度を調整する濃度調整手段を具備してな
    り、 上記判定液中の濃度を計測する分析手段の分析結果よ
    り、有害物質濃度が所定量以上であるときに、判定液の
    濃度を調整することを特徴とする有害物質汚染物の処理
    卒業判定システム。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記濃度調整手段が、判定液を貯蔵する判定液タンク
    と、判定液中の濃度を監視する濃度計と、判定廃液を貯
    蔵する廃液タンクとを具備してなることを特徴とする有
    害物質汚染物の処理卒業判定システム。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記濃度計が、判定液の比重を計測する比重計又は判定
    液の密度を計測する密度計であることを特徴とする有害
    物質汚染物の処理卒業判定システム。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 上記判定槽で判定した後の処理品を乾燥させる乾燥手段
    を具備してなることを特徴とする有害物質汚染物の処理
    卒業判定システム。
  10. 【請求項10】 請求項1において、 上記有害物質汚染物の処理手段が洗浄処理手段又は真空
    加熱処理手段又は電気分解処理手段のいずれか又はこれ
    らの組み合わせであることを特徴とする有害物質汚染物
    の処理卒業判定システム。
  11. 【請求項11】 請求項1において、 上記有害物質の濃度の測定を吸光光度計で行うことを特
    徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定システム。
  12. 【請求項12】 請求項1において、 上記吸光光度計が紫外・可視吸光光度計又は可視吸光光
    度計であることを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業
    判定システム。
  13. 【請求項13】 請求項1において、 上記有害物質の濃度の測定を高速液体クロマトグラフィ
    で行うことを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項1において、 上記有害物質の濃度の測定を全塩素分析計で行うことを
    特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定システム。
  15. 【請求項15】 請求項1において、 上記有害物質が有機ハロゲン化物であり、判定液がn−
    ヘキサン、イソプロピルアルコール又はイソプロピルア
    ルコールと水との混合液、トリクロロエタン、パラフィ
    ン系炭化水素のいずれかであることを特徴とする有害物
    質汚染物の処理卒業判定システム。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 上記有機ハロゲン化物がPCBであることを特徴とする
    有害物質汚染物の処理卒業判定システム。
  17. 【請求項17】 有害物質に汚染された有害物質汚染物
    を処理した後に、該処理品が有害物質の残留処理基準に
    適合していることを判定する有害物質汚染物の処理卒業
    判定方法であって、 処理終了後の処理品に残留している有害物質を判定液中
    に溶解させ、 上記判定液中の有害物質の濃度を分析することを特徴と
    する有害物質汚染物の処理卒業判定方法。
  18. 【請求項18】 請求項17において、 上記判定液の有害物質濃度の測定値から単位面積当たり
    の有害物質残留量を求めて処理品拭き取り試験の判定値
    を求め、 処理品拭き取り試験の合格基準に達しているか否かを判
    定することを特徴とする有害物質汚染物の処理卒業判定
    方法。
  19. 【請求項19】 請求項17において、 上記判定液の有害物質濃度が所定量以下であることを監
    視しつつ判定することを特徴とする有害物質汚染物の処
    理卒業判定方法。
  20. 【請求項20】 請求項17において、 上記有害物質汚染物の処理が洗浄処理手段又は真空加熱
    処理手段又は電気分解処理手段のいずれか又はこれらの
    組み合わせであることを特徴とする有害物質汚染物の処
    理卒業判定方法。
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