JP2003279295A - ファウリングが低減された改良熱交換器 - Google Patents

ファウリングが低減された改良熱交換器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顕著なファウリングの問題をもたらすデッド
ゾーンおよび低流速の領域を実質的に低減する改良熱交
換器を提供する。 【解決手段】 デッドゾーンおよび滞留域が実質的に最
少化されるかまたは排除され、チューブの侵蝕部分の修
理および交換が、実質的により安価に、より容易に、且
つプロセスの中断を最少にしてなされるよう、チューブ
長さの犠牲部分を提供することによって、入口領域のチ
ューブの侵蝕に対処する熱交換器の形態。交換器は、好
ましくは、シェル側の流体に軸方向の流れを用いてチュ
ーブを縮める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概して、熱交換器に
関する。より詳しくは、熱交換器の構成部分の設計に関
する。
【0002】
【従来の技術】熱交換器は何十年も前に開発され、熱移
動を必要とする多くの用途において極めて有用であり続
けている。その基本的な設計に関し、二十世紀を通じて
多くの改良が為されたにも拘らず、依然として、熱交換
器を商業規模のプロセスに含めることに付随するトレー
ドオフおよび設計上の問題が存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】熱交換器を用いること
に伴う問題の一つは、ファウリング性向である。ファウ
リングとは、プロセス流体の流れおよび熱移動の結果と
して、熱交換器の表面に生じる種々の析出物および被膜
をいう。種々のタイプのファウリングがあり、これには
腐食、無機物の析出、重合、結晶化、コーキング、沈殿
および生物学的要因によるものが含まれる。腐食につい
ては、プロセス流体と、熱交換器の構成に用いられる素
材の相互作用の結果として、熱交換器の表面が腐食され
ることがある。種々のファウリングタイプが相互に影響
しあって、更により多くのファウリングがもたらされる
ことがあるという事実により、事態は更により悪化され
る。ファウリングにより、熱移動に対する一層の抵抗が
もたらされることが有り得るし、また実際もたらされ、
これにより、熱移動の性能が低下される。ファウリング
はまた、交換器内の流体の流れに関し、圧力低下を増大
する原因となる。
【0004】商業規模の装置で通常用いられる熱交換器
のタイプの一つは、シェル−チューブ型熱交換器であ
る。このタイプにおいては、一方の流体が多数のチュー
ブの内側を流れ、他の流体がシェル内の、チューブ外側
の部分に押し込まれる。典型的には、バッフルが、チュ
ーブを支持し、流体が曲がりくねったチューブ束を横切
って押し込まれるように配置されている。
【0005】ファウリングは、より高い流速を用いるこ
とにより低減することができる。実際、ある研究におい
ては、流速を二倍にすることにより、50%を超えるフ
ァウリング低減が達成されることが示された。より高い
流速を用いることにより、ファウリング問題が実質的に
減少し、または消滅することさえもありうることが知ら
れている。残念ながら、バッフルによって系内に生じる
過大な圧力低下のため、一般には、通常のシェル−チュ
ーブ型熱交換器のシェル側では、実質的にファウリング
を低減するのに必要とされる十分に高い流速は達成され
ない。また、シェル側流体の流れの方向が軸方向以外で
ある場合、また特に流れが高速である場合、種々の程度
のチューブ損傷が振動に起因していることがあるという
点で、流れに起因するチューブの振動が実質的な問題と
なることがある。
【0006】チューブ側の流れについてのより高い流速
はまた、問題を生じることがある。例えば、伝統的なシ
ェル−チューブ型配置では、チューブ側の流れについて
流速がより高いと、特にチューブ入口において、チュー
ブ内側表面の侵蝕を生じる傾向がある。例えば、流速が
2.4m/秒(8フィート/秒)の場合、真鍮製チュー
ブの内側表面の侵蝕が、入口から始まって、チューブ中
に15cm(6インチ)以上に亘って生じることがあ
る。流速が上昇するにつれて、侵蝕を受けるチューブの
長さ、および侵蝕が生じる速度の両方に関して問題が悪
化する。
【0007】チューブの侵蝕により、最終的にはチュー
ブ−チューブシート結合が不完全になる。極端な場合に
は、侵蝕によってチューブに穴が空き、これによって、
最終的には、熱交換器のシェル側とチューブ側の間で流
体の混合が起こることもありうる。
【0008】一度相当の侵蝕が起こると、チューブを交
換または修理する必要があることから、チューブ内側表
面の侵蝕は、特にシェル−チューブ型配置において問題
がある。通常のシェル−チューブ型熱交換器では、侵蝕
を受けるチューブ長の大部分はチューブシートの内側に
埋め込まれているので、チューブの修理および交換には
費用がかかり、また時間もかかる。例えば、チューブの
両チューブシートの内側表面に隣接する部分を切断し、
チューブシートの内側に残存するチューブ断片を抜出
し、(二つのチューブシート間にある)チューブの中間
部分を取出し、次いで表面を清浄にして、新しいチュー
ブを取付けることが必要であるかもしれない。当分野で
知られるように、これは、一般に相当なプロセスの中断
時間をもたらす困難な方法である。
【0009】上記のチューブ侵蝕の問題に加えて、既存
のシェル−チューブ型交換器は、交換器のシェル側に
「デッドゾーン」と流体滞留域が存在するという事実を
黙認している。一般に、これらのデッドゾーンおよび滞
留域は、熱移動の性能の低下のみならず、過大なファウ
リングをもたらす。通常のシェル−チューブ型熱交換器
に存在する、特に流体の滞留が起こりやすい領域の一つ
は、シェル側の流体が熱交換器を出る出口ノズルの近傍
の、チューブシートに近い領域である。既知の流体動力
学的挙動から、各チューブシートおよび各ノズルの間の
領域に位置するデッドゾーンや滞留域が存在する傾向が
ある。この領域では流れが全く存在しないか、または流
速が非常に低いため、流体の流れが制限されるシェル側
のこの領域では、チューブシートの領域において相当な
ファウリングの問題が生じ得る。当分野において知られ
るように、上記と同じ問題はまた、入口ノズルに隣接す
る領域にも存在する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、好ましくはシ
ェル側の流体に対して軸方向の流れを用いる、熱交換器
の形態を提供する。この熱交換器においては、デッドゾ
ーンおよび滞留域は実質的に最少化されるか排除され、
入口領域におけるチューブの侵蝕に対しては、チューブ
の侵蝕部分の修理および交換が、実質的により安価に、
より容易に、またプロセスの中断を最少にして行えるよ
う、チューブ長に犠牲部分を提供することによって対処
される。本発明の好ましい実施形態によれば、シェル側
の流体に対して軸方向の流れが用いられるため、一般
に、チューブの振動の問題は排除される。
【0011】本発明の第1の発明は、 (a)熱交換器への流体の導入を可能にするための入口
ノズルを有する導管; (b)複数の開口部を有するチューブシート;および (c)流体を移動させるための複数のチューブからな
り、該チューブは各々、該チューブシートの該開口部の
一つを完全に通過し、軸方向に、該チューブシートから
離れて該導管内部の空間に向かって伸びる犠牲部分を含
むチューブ束を含むことを特徴とする熱交換器である。
【0012】本発明の第2の発明は、前記熱交換器は、
第二の導管、および複数の開口部を有する第二のチュー
ブシートを含み、チューブは各々、該第二のチューブシ
ートの該開口部の一つを完全に通過し、また該チューブ
は各々、軸方向に、該第二のチューブシートから離れて
該第二の導管内部の空間に向かって伸びる第二の犠牲部
分を含むことを特徴とする第1の発明に記載の熱交換器
である。
【0013】本発明の第3の発明は、前記熱交換器は、
シングルチューブパス熱交換器であることを特徴とする
第1の発明に記載の熱交換器である。
【0014】本発明の第4の発明は、前記入口ノズル
は、前記チューブ内の流体の流れと同じ軸方向の流体の
流れをもたらすように配列されることを特徴とする第1
の発明に記載の熱交換器である。
【0015】本発明の第5の発明は、前記入口ノズル
は、前記チューブ内の流体の流れと直交する流体の流れ
をもたらすように配列されることを特徴とする第1の発
明に記載の熱交換器である。
【0016】本発明の第6の発明は、 (d)チューブ束を囲包するシェル; (e)該チューブのための開口部を有する少なくとも二
つのチューブシート;および (f)該シェルを該チューブシートに結合させ、該シェ
ルの外側表面から該チューブシートの一つまで伸びる少
なくとも一つのコーンを含むことを特徴とする第1の発
明に記載の熱交換器である。
【0017】本発明の第7の発明は、二つのコーンを含
み、第一のコーンは、前記シェルを第一のチューブシー
トに結合させ、第二のコーンは、該シェルを第二のチュ
ーブシートに結合させることを特徴とする第6の発明に
記載の熱交換器である。
【0018】本発明の第8の発明は、前記コーンは、シ
ェル側の流体が前記熱交換器を出ることを可能にするた
めの、少なくとも一つの出口ノズルを有することを特徴
とする第6の発明に記載の熱交換器である。
【0019】本発明の第9の発明は、前記チューブシー
トの少なくとも一つは、円錐形のチューブシート伸張部
を含み、該伸張部は、前記入口ノズルから離れて、前記
シェルの内部に向かう方向に突き出し、チューブ側の流
体を前記熱交換器中に導入することを特徴とする第6の
発明に記載の熱交換器である。
【0020】本発明の第10の発明は、前記円錐形のチ
ューブシート伸張部は、前記チューブシート表面の中心
に位置していることを特徴とする第9の発明に記載の熱
交換器である。
【0021】本発明の第11の発明は、前記円錐形のチ
ューブシート伸張部の直径は、前記チューブ束の直径と
同じであることを特徴とする第10の発明に記載の熱交
換器である。
【0022】本発明の第12の発明は、前記円錐形のチ
ューブシート伸張部の直径は、前記チューブ束の直径よ
り小さいことを特徴とする第10の発明に記載の熱交換
器である。
【0023】本発明の第13の発明は、二つのコーンを
含み、該コーンはそれぞれ、チューブシートを前記シェ
ルに結合させ、該シェルは、第一のコーンが該シェルに
接する点を超えて、第一のチューブシートの方向に伸び
ることを特徴とする第6の発明に記載の熱交換器であ
る。
【0024】本発明の第14の発明は、前記シェルは、
第二のコーンが該シェルに接する点を超えて、第二のチ
ューブシートの方向に伸びることを特徴とする第13の
発明に記載の熱交換器である。
【0025】本発明の第15の発明は、各チューブは、
前記第一のチューブシートを完全に通過し、また該第一
のチューブシートから離れ、前記シェルからも離れて、
軸方向に伸びる犠牲部分を含むことを特徴とする第13
の発明に記載の熱交換器である。
【0026】本発明の第16の発明は、前記第一のチュ
ーブシートは、前記シェルの内部に向かって突き出した
第一の円錐形のチューブシート伸張部を、更に含むこと
を特徴とする第13の発明に記載の熱交換器である。
【0027】本発明の第17の発明は、前記第二のチュ
ーブシートは、前記シェルの内部に向かって突き出した
第二の円錐形のチューブシート伸張部を含むことを特徴
とする第13の発明に記載の熱交換器である。
【0028】本発明の第18の発明は、前記シェルは、
前記第一のコーンが該シェルに接する点を超えて、前記
チューブシートに向かって伸び、前記チューブ束は、U
字型を形成するチューブからなることを特徴とする第1
の発明に記載の熱交換器である。
【0029】本発明の第19の発明は、前記第一のコー
ンの側とは反対側の前記シェルの末端で、該シェルと結
合する第二のコーンを含み、該シェルは、該第二のコー
ンが該シェルに接する点を超えて、前記チューブシート
から離れる方向で更に伸びることを特徴とする第18の
発明に記載の熱交換器である。
【0030】本発明の第20の発明は、前記第一のコー
ンは、入口ノズルを有し、前記第二のコーンは、出口ノ
ズルを有することを特徴とする第19の発明に記載の熱
交換器である。
【0031】一実施形態においては、熱交換器は、その
内部に包含された複数のチューブを有し、チューブは各
々、所定の距離だけ、チューブシートの外側表面を越え
て延びている。このようにチューブを延長することによ
り、チューブの入口部分の近くに配置されたチューブの
長さを、内側表面の侵蝕が問題になるレベルに達する時
点より前に、容易に交換することができる犠牲部分とし
て用いることが可能となる。更に、犠牲部分においてチ
ューブの侵蝕が生じても、それは運転上の見地からみ
て、懸念の根拠としてさほど重大なものではない。
【0032】本発明の他の実施形態においては、シェル
をチューブシート組立部に接続するコーン部分を提供
し、チューブシートの方向に移動するシェル側の流体
が、低流速域を最少にしつつ、均一に、かつ周囲を取り
巻くようにチューブ束の部分から出るようにする。
【0033】熱交換器は、熱交換器のコーンがシェルと
出会う場所を超えて、シェル側の流体の出口近くに配置
されたチューブシートの、シェル側の面の方向に更に伸
びる、シェル伸張部を用いて構成されていてもよい。こ
のシェル伸張部は、シェル側の流体の流れをチューブシ
ートの方向に押しやって、デッドゾーンや、流体の流速
が低い、または流れがない領域(これらは、シェル側の
流体出口やシェル側の流体入口近くの領域に位置するチ
ューブシートの、中心に面した表面またはその周囲に生
じる)を更に最少化するのに用いられる。シェル伸張部
はまた、シェル側の流体がチューブ束に対して直接流れ
る形態の代わりに、シェル側の流体の流れに対して36
0゜の流入路や流出路を提供するので、シェル側の侵蝕
の問題を制限および/または排除する。
【0034】熱交換器のチューブシートは、円錐形の伸
張部によって形成されていてもよい。好ましくは、この
伸張部の中心は、チューブシートのシェル側の面の中心
にある。この円錐形の部分は、それがなければ本発明の
熱交換器内に存在するはずの滞留の小さな領域を、本発
明の前述のコーン部分およびシェル伸張部によって生じ
る方向の流れの結果として、更に減少および/または排
除するのに役立つ。
【0035】ファウリングの減少を最大にし、また設計
時間の極めて顕著な低減を可能にするため、標準的なサ
イズの「規格品」の熱交換器モジュールを用いてもよ
い。必要な熱移動の要件を満足するため、標準的なサイ
ズの熱交換器のより小型のものを多数、平行、直列また
は平行および直列の両方で用いてもよい。
【0036】以下に更に詳細に説明するように、本発明
を用いなければ顕著なファウリングの問題をもたらすデ
ッドゾーンおよび低流速の領域が、本発明により実質的
に低減することをはじめとする利点が提供される。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の教示に従って構
成される熱交換器100を示す。図において、チューブ
束の構成をより明確に示すため、シェル部分は切り開か
れている。図1は、ワンパス形式の実施形態のシェル−
チューブ型熱交換器を示しているが、本発明は、他の多
くの形式のシェル−チューブ型熱交換器(例えば、マル
チパスおよびU型装置)に等しく適用可能である。本発
明の熱交換器100はシェル150を含み、またシェル
内にチューブ束160を含む。
【0038】チューブ束160には、チューブ束160
の各末端に配置される、一対のチューブシート180お
よび190が含まれる。チューブ束160に包含される
チューブは、従来の手段(溶接、チューブをチューブシ
ート180および190中に伸張することなど)によ
り、チューブシート180および190に含まれる開口
部に固定される。チューブ側入口140および対応する
チューブ側出口130は、第一の流体をチューブ束16
0のチューブに導入する手段と、第一の流体を熱交換器
100から排出する手段を、それぞれ提供する。シェル
側入口110およびシェル側出口120は、第二の流体
が熱交換器100のシェル側に入り、出る手段をそれぞ
れ提供する。従ってこれらは、チューブ束160を構成
するチューブの外側を通る。
【0039】好ましくは、チューブ束160のチューブ
は、新規なコイル構造体により支持される(米国特許出
願第10/209,126号および第60/366,9
14号を参照)。これによりバッフルの必要がなくな
り、高い流速で流体を流すことが可能となる。または、
チューブ束160のチューブは、「ロッドバッフル」、
「捩れチューブ」、または「卵かご」型チューブ支持体
などの通常の手段により支持されていてもよい。セグメ
ントバッフルは一般に、高い流速で流体を流すことが可
能とならず、またデッドゾーンを生じることから、好ま
しくない。
【0040】本発明の好ましい実施形態においては、シ
ェル側の流体に対して軸方向の流れを用いる。また、二
つの異なる流体間において、非向流(即ち並流)配置を
用いてもよいが、向流配置を用いることが好ましい。
【0041】図1においては、チューブ束160のチュ
ーブは、チューブシート180の表面を超えて、チュー
ブ側入口140の方向に、ある長さだけ伸びている。好
ましくは、伸張部は、チューブシート180の表面を超
えて少なくとも15cm(6インチ)であり、恐らく
は、目的の流速およびチューブの冶金学的特性によって
は更に長い。伸長されたチューブ長さは犠牲の長さとし
て用いられる。これは、より速い流速において最もよく
起こる、入口チューブの侵蝕の影響を防止するために必
要な、または望まれるときに、容易に交換することがで
きる長さである。目的の流速が高いほど、チューブ長さ
の伸長部を長くすべきである。チューブ長さの伸長部に
関する唯一の実質的な制限は、チューブ長さは、導管1
25内に望ましくない速度プロファイルを生じるほどの
長さにまで伸長しないという要件である。
【0042】チューブ長さの伸長部は、典型的にはチュ
ーブシート180の表面を超えて15cm(6インチ)
である。この伸長部の長さは、穿孔の問題を生じうるレ
ベルで侵蝕を受けるチューブ素材、例えば炭素鋼、銅、
ニッケルおよび他の金属、並びに他の物質に対して十分
なものである。真鍮その他特に侵蝕されやすいチューブ
素材の場合には、好ましくはチューブ長さを更に伸ば
す。異なる伸張部の長さを用いてもよく、またチューブ
素材の侵蝕の受けやすさが増大するにつれて、伸張部の
長さを増すべきである。
【0043】図1には示されていないが、チューブ束1
60のチューブはまた、チューブシート190を通って
出口ノズル130の方向にも伸びていてよい。チューブ
を伸張し、チューブシート180およびチューブシート
190の両方を越えて伸びる犠牲部分を提供することに
よって、流れ方向を逆転し、出口ノズル130を入口ノ
ズルとして用いる場合でも、犠牲部分が有効となる。
【0044】伸長されたチューブ長さを用いることによ
り、侵蝕が生じたとき、または選択された時間間隔で、
犠牲チューブ部分を定期的に交換することが可能とな
る。犠牲部分は切り離されて、新規の犠牲部分が、溶接
されるか、または、チューブシートから外側に伸びてい
るチューブ長さの残存部分の内部に、新規部分を伸張す
ることによって固定される。必要とされる犠牲チューブ
長さの交換には、この他の溶接および他の技術を用いて
もよい。
【0045】図1に示される構成によって、デッドゾー
ンや低流の速域は排除され、本発明の熱交換器100全
体を通じて一貫した高速の流体流が可能になる。シェル
伸張部115は、シェル150がコーン135(チュー
ブシート180および190の外側周縁部からシェル1
50の方向に伸び、ノズル120および110をそれぞ
れ包含している)に出会う点を過ぎて、シェル150が
横方向に伸びるように含まれる。図1に示すように、シ
ェル伸張部115を用いてシェル150を伸長すること
により、シェル側の流体流が、流体が直ちに入口ノズル
(110)に直接的に隣接する領域に入ったり、出口ノ
ズル(170)に直接的に隣接する領域から出たりする
機会なしに(上記のようにしないと、これらの領域で流
速が相当に遅くなる)チューブシート180および19
0の方向に向けられる。更に、シェル側の流体が熱交換
器100に入ったり、そこから出る際に、それが直接チ
ューブ束160に向かって流れることが、シェル伸張部
115により防止されるという事実によって、シェル側
の侵蝕の問題が最小にされる。
【0046】シェル150のいずれかまたは両方の末端
にコーン135が含まれることもまた示される。コーン
135は、好ましくはシェル150の外部表面からチュ
ーブシート180および/またはチューブシート190
まで伸びる。コーン135のサイズおよび形状は、流体
モデル研究に基づいて選択されるが、殆どの場合、容易
に入手可能である標準的な部品が、コーン135として
用いるために選択される。コーン135は、シェル伸張
部115と共に、現在適用されているように、流体が出
口ノズル170から直ちに出たり、入口ノズル110か
らチューブ束160の内部に直ちに入るようにするより
も、むしろ流体流をチューブシート180および190
の方向に向けるのに用いられる。そうしなければチュー
ブシート180および190の近傍に存在する低速度の
流体域が、そうすることにより排除される。
【0047】図1はまた、円錐形のチューブシート伸張
部を有する形態を示す。チューブシート180および1
90には、熱交換器の空洞内部に向かい、入口ノズル1
40および出口ノズル130からそれぞれ離れる方向に
突き出した円錐形の伸張部が含まれる。好ましくは、チ
ューブシート180および190の直径全体が、チュー
ブシート180および190の表面から伸びる円錐形の
突出部の基部を構成する。または、チューブシート18
0および190の直径の一部のみが、円錐形の突出部の
基部を構成する。例えば、この実施形態によれば、円錐
形の突出部が10〜16cm(4〜6インチ)の基部直
径を有するように構成され、一方チューブシート180
または190の直径をおよそ30〜60cm(12〜2
4インチ)とすることができる。円錐形の突出部の中心
点は、チューブシート自身の中心点と同じであることが
好ましい。換言すれば、円錐形の突出部は、好ましく
は、チューブシート180および190の円形表面上に
中心がある。
【0048】上記の円錐形の突出部が含まれることによ
り、小さなデッドゾーンおよび低流速域(上記のように
しないと、本熱交換器内の、熱交換器の空洞に面した、
チューブシート内側表面の中心に隣接してこれらが存在
する傾向がある)の低減および/または排除がもたらさ
れる。上記のようにしないと本発明の熱交換器内に存在
する特定の低流速域は、本発明のシェル伸張部115お
よびコーン135要素を含むことにより生じる。チュー
ブシートの突出部が本発明の熱交換器100に含まれる
ことによって、突出部により占められる熱交換器100
内の空間(上記のようにしないと「デッドゾーン」また
は低流速域となる)が固体物質で満たされ、その結果、
熱交換能力を殆どまたは全く損失することなく、低流速
域および「デッドゾーン」が排除される。
【0049】円錐形の突出部のサイズおよび詳細な形状
は、上記に提供される例(これらもやはり本発明の範囲
内にあるが)とは異なっていてもよい。特定の設計に対
して望ましい基準を満たす特定のサイズおよび形状を決
定するのには、既知の流体モデル方法論が用いられる。
特定の一つの熱交換器において、一方のチューブシート
における円錐形の突出部が、サイズまたは形状に関し
て、他のチューブシートにおける他の円錐形の突出部と
同一である必要はない。チューブシート表面における突
出部の間のサイズおよび形状は、予期される特定の流体
の流速および性向により異なる。
【0050】図1に示されるように、好ましい実施形態
には、チューブ支持体170が含まれる。チューブ支持
帯170は、好ましくは金属コイル構造体である(米国
特許出願第10/209,126号および第60/36
6,914号を参照)。これら新規の金属コイル構造体
をチューブ支持体170として用いることにより、従来
のバッフルを排除し、より高い流速を用いることができ
る。
【0051】図2に、他の形式の熱交換器の形態を示
す。図2に示す熱交換器200は、U型チューブを有す
るツーチューブパス形態である。加えて、図1の熱交換
器100の形態(チューブシート180、円錐形の部分
135およびシェル150が、例えば溶接により一体と
なっている)とは対照的に、熱交換器200の形態は、
ボルト230を用いることにより、導管225、チュー
ブシート280およびチューブ束260が、熱交換器の
シェル躯体から容易に取り外せるようになっている。
【0052】好ましい実施形態においては、チューブ束
260には、導管225に隣接するチューブ束260の
末端に配置されるチューブシート280が含まれる。チ
ューブ側入口240および対応するチューブ側出口21
0は、第一の流体をチューブ束260のチューブ中に導
入し、また第一の流体を交換器200から排出する手段
をそれぞれ提供する。図2に見られるように、パス仕切
り板245は、チューブ束260のチューブを通過する
ことなく、流体が入口240を通って熱交換器200に
入り、出口210を通って熱交換器200を出ることを
防止する。シェル側入口210およびシェル側出口22
0は、第二の流体が熱交換器200のシェル側に入り、
そこを出る(従って、チューブ束260を構成するチュ
ーブの外側を通過する)手段をそれぞれ提供する。
【0053】図1の形態でもそうであるが、チューブ束
260のチューブは、バッフルが排除され、また高流速
の流体流が達成されるよう、上記の米国特許出願第10
/209,126号および第60/366,914号に
開示された新規なコイル構造体により支持されることが
好ましい。または、チューブ束260のチューブは、ロ
ッドバッフル、捩れチューブまたは卵かご形チューブ支
持体などの通常の手段により支持されていてもよい。こ
れも図1のものと同様に、この実施形態において、セグ
メントバッフルは、一般に高流速の流体流が可能でな
く、またデッドゾーンを生じることから、好ましくな
い。
【0054】図2の実施形態は、「U字型チューブ」
(従ってツーチューブパス)を含むことから、2つのパ
スのうち一つはシェル側の流れと並流である。好ましく
は、図2の実施形態のシェル側の流体に対して軸方向の
流れが用いられる。
【0055】図1の形態でもそうであるが、図2の実施
形態におけるチューブ束260のチューブは、チューブ
シート280の表面を超えて、チューブ側入口240の
方向に、ある長さだけ伸びている。本発明の図2の実施
形態において、伸張部は、チューブシート280の表面
を超えて少なくとも15cm(6インチ)であり、恐ら
くは、目的の流速およびチューブの冶金学的特性によっ
ては更に長い。
【0056】図2の実施形態においては、チューブ長さ
の伸長部は、例えばチューブシート280の表面を超え
て15cm(6インチ)であるが、異なる伸張部長さを
用いてもよい。即ち、チューブ素材の侵蝕の受けやすさ
が増大するにつれて、伸張部の長さを増すべきである。
【0057】図2はまた、デッドゾーンおよび低流速域
を排除するのに資する、熱交換器200全体を通じて一
貫した高速の流体流を可能にする他の態様を示す。第一
のシェル伸張部215(図2の左側にある)は、シェル
250を、シェル250がコーン235(チューブシー
ト280の外側周縁部からシェル250の方向に伸び
る)に出会う点を過ぎて、横方向に伸ばしている。コー
ン235にはまた、チューブシート280に沿ったフラ
ンジまたはリング部が含まれる。第二のシェル伸張部2
15(図2の右側にある)は、シェル250を、シェル
250がコーン235に出会う点を過ぎて、シェルカバ
ー295の方向に横方向に伸ばしている。シェルカバー
295は、図2に示されるようにシェル250に溶接さ
れていてもよく、ボルトまたは他の既知の固定技術を用
いてシェル250に取付けられていてもよい。図2に示
されるように、シェル250をシェル伸張部215を用
いて伸張することにより、シェル側の流体流が、流体が
直ちに入口ノズル(210)に直接的に隣接する領域に
入ったり、出口ノズル(220)に直接的に隣接する領
域から出たりする機会なしに(上記のようにしないと、
これらの領域で流速が相当に遅くなる)それぞれチュー
ブシート180およびシェルカバー295の方向に向け
られる。図1の実施形態でもそうであるが、この配置は
また、シェル側の侵蝕の問題を最少化するのに用いられ
る。
【0058】コーン235は、シェル250のいずれか
または両方の末端に含まれていてよい。コーン235
は、好ましくはシェル250の外側表面からチューブシ
ート280および/またはシェルカバー295まで伸び
る。コーン235のサイズおよび形状は、流体モデル研
究に基づいて選択されるが、殆どの場合、容易に入手可
能である標準的な部品が、コーン235として用いるた
めに選択される。コーン235は、現在適用されている
ように、流体を入口ノズル210または出口ノズル22
0の方向に流すより、むしろ流体流をチューブシート2
80およびシェルカバー295の方向に向けるのに用い
られる。そうしなければチューブシート280およびシ
ェルカバー295の近傍に存在する低速度の流体域が、
そうすることにより排除される。
【0059】図2はまた、円錐形のチューブシート伸張
部を示す。チューブシート280には、熱交換器の空洞
内部に向かい、導管225から離れる方向に突き出した
円錐形の伸張部が含まれる。好ましくは、チューブシー
ト280の直径全体が、チューブシート280の表面か
ら伸びる円錐形の突出部の基部を構成する。他の実施形
態においては、チューブシート280の直径の一部のみ
が、円錐形の突出部の基部を構成する。例えば、この実
施形態によれば、円錐形の突出部が10〜15cm(4
〜6インチ)の基部直径を有するように構成され、一方
チューブシート280の直径をおよそ30〜60cm
(12〜24インチ)とすることができる。この実施形
態において、円錐形の突出部の中心点は、チューブシー
ト280自身の中心点と同じであることが好ましい。換
言すれば、円錐形の突出部は、好ましくは、チューブシ
ート280の円形表面上に中心がある。しかし、この二
つの実施形態に対する円錐形の突出部のサイズおよび詳
細な形状は、運転上の要件により異なる。
【0060】図2は、チューブ支持体270を含む好ま
しい形態を示す。チューブ支持体270は、好ましくは
上記に引用される文献(米国特許出願第10/209,
126号および第60/366,914号)においてよ
り十分に開示される金属コイル構造体である。これらの
新規な金属コイル構造をチューブ支持体270として用
いることにより、従来のバッフルを排除し、より高い流
速を用いることができる。
【0061】熱交換器を用いることに関連して、任意の
形態のストレーナーが、熱交換器に達する前の、プロセ
スラインの任意の点で用いられることが好ましい。これ
は、本発明の熱交換器内で、熱交換器のチューブまたは
シェル側のいずれかにおいて捕捉されるような破片を除
去するのに重要である。十分に大きなサイズ、または十
分に多量の破片が本発明の熱交換器に入ると(また実
際、現行の既存の熱交換器でもそうであるが)、熱交換
器が無効となるまでに流速が低下することがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】取り外し出来ないチューブ束を有するシングル
チューブパス型熱交換器の横立面(破断)図である。こ
れは、本発明の第一の実施形態を表す。
【図2】取り外し可能なチューブ束を有するツーチュー
ブパス型熱交換器の横立面(破断)図である。これは、
本発明の第二の実施形態を表す。
【符号の説明】
100、200 熱交換器 110、210 シェル側入口 115、215 シェル伸張部 120、220 シェル側出口 125、225 導管 130、210 チューブ側出口 135、235 コーン 140、240 チューブ側入口 150、250 シェル 160、260 チューブ束 170、270 チューブ支持体 180、190、280 チューブシート 230 ボルト 245 パス仕切り板 295 シェルカバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワニ、アマール エス. アメリカ合衆国、ヴァージニア州 22042、 フォールズ チャーチ、シャドウェル パ ーク レーン 8131 Fターム(参考) 3L103 AA27 AA31 AA36 BB01 DD06 DD08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)熱交換器への流体の導入を可能に
    するための入口ノズルを有する導管; (b)複数の開口部を有するチューブシート;および (c)流体を移動させるための複数のチューブからな
    り、該チューブは各々、該チューブシートの該開口部の
    一つを完全に通過し、軸方向に、該チューブシートから
    離れて該導管内部の空間に向かって伸びる犠牲部分を含
    むチューブ束を含むことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記熱交換器は、第二の導管、および複
    数の開口部を有する第二のチューブシートを含み、チュ
    ーブは各々、該第二のチューブシートの該開口部の一つ
    を完全に通過し、また該チューブは各々、軸方向に、該
    第二のチューブシートから離れて該第二の導管内部の空
    間に向かって伸びる第二の犠牲部分を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器は、シングルチューブパス
    熱交換器であることを特徴とする請求項1に記載の熱交
    換器。
  4. 【請求項4】 前記入口ノズルは、前記チューブ内の流
    体の流れと同じ軸方向の流体の流れをもたらすように配
    列されることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記入口ノズルは、前記チューブ内の流
    体の流れと直交する流体の流れをもたらすように配列さ
    れることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 (d)チューブ束を囲包するシェル; (e)該チューブのための開口部を有する少なくとも二
    つのチューブシート;および (f)該シェルを該チューブシートに結合させ、該シェ
    ルの外側表面から該チューブシートの一つまで伸びる少
    なくとも一つのコーンを含むことを特徴とする請求項1
    に記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 二つのコーンを含み、第一のコーンは、
    前記シェルを第一のチューブシートに結合させ、第二の
    コーンは、該シェルを第二のチューブシートに結合させ
    ることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
  8. 【請求項8】 前記コーンは、シェル側の流体が前記熱
    交換器を出ることを可能にするための、少なくとも一つ
    の出口ノズルを有することを特徴とする請求項6に記載
    の熱交換器。
  9. 【請求項9】 前記チューブシートの少なくとも一つ
    は、円錐形のチューブシート伸張部を含み、該伸張部
    は、前記入口ノズルから離れて、前記シェルの内部に向
    かう方向に突き出し、チューブ側の流体を前記熱交換器
    中に導入することを特徴とする請求項6に記載の熱交換
    器。
  10. 【請求項10】 前記円錐形のチューブシート伸張部
    は、前記チューブシート表面の中心に位置していること
    を特徴とする請求項9に記載の熱交換器。
  11. 【請求項11】 前記円錐形のチューブシート伸張部の
    直径は、前記チューブ束の直径と同じであることを特徴
    とする請求項10に記載の熱交換器。
  12. 【請求項12】 前記円錐形のチューブシート伸張部の
    直径は、前記チューブ束の直径より小さいことを特徴と
    する請求項10に記載の熱交換器。
  13. 【請求項13】 二つのコーンを含み、該コーンはそれ
    ぞれ、チューブシートを前記シェルに結合させ、該シェ
    ルは、第一のコーンが該シェルに接する点を超えて、第
    一のチューブシートの方向に伸びることを特徴とする請
    求項6に記載の熱交換器。
  14. 【請求項14】 前記シェルは、第二のコーンが該シェ
    ルに接する点を超えて、第二のチューブシートの方向に
    伸びることを特徴とする請求項13に記載の熱交換器。
  15. 【請求項15】 各チューブは、前記第一のチューブシ
    ートを完全に通過し、また該第一のチューブシートから
    離れ、前記シェルからも離れて、軸方向に伸びる犠牲部
    分を含むことを特徴とする請求項13に記載の熱交換
    器。
  16. 【請求項16】 前記第一のチューブシートは、前記シ
    ェルの内部に向かって突き出した第一の円錐形のチュー
    ブシート伸張部を、更に含むことを特徴とする請求項1
    3に記載の熱交換器。
  17. 【請求項17】 前記第二のチューブシートは、前記シ
    ェルの内部に向かって突き出した第二の円錐形のチュー
    ブシート伸張部を含むことを特徴とする請求項13に記
    載の熱交換器。
  18. 【請求項18】 前記シェルは、前記第一のコーンが該
    シェルに接する点を超えて、前記チューブシートに向か
    って伸び、前記チューブ束は、U字型を形成するチュー
    ブからなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換
    器。
  19. 【請求項19】 前記第一のコーンの側とは反対側の前
    記シェルの末端で、該シェルと結合する第二のコーンを
    含み、該シェルは、該第二のコーンが該シェルに接する
    点を超えて、前記チューブシートから離れる方向で更に
    伸びることを特徴とする請求項18に記載の熱交換器。
  20. 【請求項20】 前記第一のコーンは、入口ノズルを有
    し、前記第二のコーンは、出口ノズルを有することを特
    徴とする請求項19に記載の熱交換器。
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