JP2003278936A - アーマチャ及びその駆動装置 - Google Patents

アーマチャ及びその駆動装置

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JP2003278936A JP2002079266A JP2002079266A JP2003278936A JP 2003278936 A JP2003278936 A JP 2003278936A JP 2002079266 A JP2002079266 A JP 2002079266A JP 2002079266 A JP2002079266 A JP 2002079266A JP 2003278936 A JP2003278936 A JP 2003278936A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アーマチャをその軸線周りに回転させ、アーマ
チャとハウジングとの間で偏摩耗が生じるのを抑制す
る。 【解決手段】燃料流量の調量弁9において、燃料が満た
されるハウジング14内は、アーマチャ15によって二
つの流体室18,19に区画される。このアーマチャ1
5がバネ21の付勢力及び電磁ソレノイド17による電
磁力に基づき軸線方向に摺動する際、二つの流体室1
8、19間で燃料が行き来できるようアーマチャ15に
連通孔20が形成される。連通孔20については、アー
マチャ15が流体室19側に摺動するときに連通孔20
を通過してアーマチャ15外へ流出される燃料の流出方
向が、アーマチャ15の中心軸線Lの側方で同軸線Lに
対し傾斜するように形成される。そして、エンジン停止
開始時には、上記燃料流出によってアーマチャ15が中
心軸線L周りに回転するよう、アーマチャ15を摺動さ
せる強制回転制御が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁弁などに用い
られるアーマチャ及びその駆動装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば内燃機関の燃料供給系
には、内燃機関側に送り出される燃料量を調整するため
の調量弁が設けられている。この調量弁は、燃料が流れ
る燃料通路内に設けられた弁体と、この弁体を変位させ
て同通路の燃料流通面積を変更するアクチュエータとを
備えている。
【0003】こうしたアクチュエータとしては、例えば
特開平10−246169公報に示されるアクチュエー
タ、即ち弁体と一体移動可能に連結された磁性体からな
るアーマチャを電磁力を用いて往復移動させるアクチュ
エータを適用することが考えられる。
【0004】ここで、上記アクチュエータが適用された
調量弁について、図12〜図14を参照して説明する。
図12は、上記調量弁のアクチュエータ部分を示す拡大
断面図である。
【0005】同図に示されるように、アクチュエータ9
1は、そのハウジング92内に設けられた円柱上のアー
マチャ93と、アーマチャ93に電磁力を作用させるた
めの電磁ソレノイド94とを備えている。上記アーマチ
ャ93は、ハウジング92を貫通して燃料通路96内に
突出する軸95に連結されるとともに、この軸95を介
して燃料通路96内の弁体(図示せず)とも連結されて
いる。
【0006】これらアーマチャ93、軸95、及び弁体
は、同一軸線上に位置しており、燃料通路96側に設け
られたバネ(図示せず)によって軸95をハウジング9
2内に没入させる方向に付勢されている。また、アーマ
チャ93は、電磁ソレノイド94の通電に伴い発生する
電磁力によってバネの付勢力に抗して、軸95をハウジ
ング92から突出させる方向に摺動するようになる。こ
うしたアーマチャ93の摺動により燃料通路96内の弁
体が変位し、同通路96の燃料流通面積が変更される。
なお、電磁ソレノイド94の非通電時には、弁体がバネ
の付勢力によって燃料通路96の燃料流通面積を最大と
する位置(全開位置)に保持されるようになる。
【0007】また、ハウジング92内には、軸95が貫
通する部分を通じて、燃料通路96内の燃料が潤滑のた
めに送り込まれる。従って、ハウジング92内は燃料で
満たされ、この燃料によってアーマチャ93が摺動する
ときの同アーマチャ93とハウジング92との間の微少
隙間δの潤滑が行われるようになる。ただし、ハウジン
グ92内において、アーマチャ93の軸線方向両側の空
間(以下、流体室97,98という)が流体で満たされ
ていると、その流体がアーマチャ93を軸線方向に摺動
させる際の妨げとなる。
【0008】そのため、二つの流体室97,98は、図
13及び図14に示されるように、アーマチャ93に軸
95と平行に延びるように形成された連通孔99を通じ
て連通させられている。このように連通孔99を形成す
れば、アーマチャ93を摺動させるときに二つの流体室
97,98の間で燃料が行き来でき、流体室97,98
内の燃料がアーマチャ93の軸線方向への摺動の妨げと
なるのを最小限に抑えることができる。なお、図13は
アーマチャ93の径方向断面であって、図14は図13
のアーマチャ93を矢印A−A方向から見た断面図であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにアーマチ
ャ93に連通孔99を形成することで、アーマチャ93
が軸線方向に摺動する際に生じる流体室97,98内の
流体による抵抗を最小限にとどめることはできる。
【0010】しかしながら、アーマチャ93のその軸線
を中心とする回転については何の考慮もされていないた
め、アーマチャ93がその軸線を中心に回転するとは考
えにくく、アーマチャ93が軸線方向に摺動する際に同
アーマチャ93とハウジング92とが常に同じ部分で摺
り合わされる。
【0011】ハウジング92におけるアーマチャ93と
の摺動面については、摺動時の摩擦抵抗を低減するため
のコーティングがなされることが多いが、上記のように
アーマチャ93とハウジング92とが常に同じ部分で摺
り合わされると、その部分のコーティングが剥がれるお
それがある。
【0012】そして、剥がれたコーディング材がアーマ
チャ93とハウジング92との間に存在した状態で同ア
ーマチャ93が軸線方向に摺動すると、アーマチャ93
におけるハウジング92との摺動面において例えば図1
2の斜線部分Cが上記コーティング材で削られて偏摩耗
する。
【0013】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、アーマチャをその軸線周り
に回転させ、アーマチャとハウジングとの間で偏摩耗が
生じるのを抑制することのできるアーマチャ及びその駆
動装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下、上記目的を達成す
るための手段及びその作用効果について記載する。上記
目的を達成するため、請求項1記載の発明では、流体で
満たされたハウジング内に摺動可能に設けられ、同ハウ
ジング内を二つの流体室に区画するとともに、これら流
体室の間で流体を行き来させる連通孔が形成されたアー
マチャにおいて、前記アーマチャの摺動時に前記連通孔
を通過する流体の同アーマチャからの流出が、前記アー
マチャの中心軸線の側方で同軸線に対し傾斜して行われ
るよう、前記連通孔が形成されていることを要旨とし
た。
【0015】上記構成によれば、アーマチャの摺動時に
連通孔を通過する流体のアーマチャからの流出により、
同アーマチャにその軸線を中心とする回転方向への力が
働くようになる。この回転方向への力の作用でアーマチ
ャが軸線周りに回転することにより、アーマチャとハウ
ジングとが常に同じ部分で摺り合わされて両者の間で偏
摩耗が生じるのを抑制することができる。
【0016】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明において、前記連通孔において、少なくともその一
端部が前記アーマチャの中心軸線の側方で同軸線に対し
傾斜して延びる部分となっていることを要旨とした。
【0017】上記構成によれば、アーマチャの摺動時に
流体が連通孔の一端部を通過してアーマチャから流出さ
れるとき、その流出を的確にアーマチャの中心軸線の側
方で同軸線に対し傾斜するように行い、アーマチャに対
しその軸線を中心とする回転方向への力を的確に付与す
ることができる。
【0018】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明において、前記連通孔において、前記一端部はその
一端部側の流体室に開口していることを要旨としてい
る。アーマチャの摺動時に流体が連通孔の一端部を通過
してアーマチャから流出されるとき、その流出がスムー
ズに行われるため、連通孔を通過する流体の勢いが増
す。そのため、アーマチャからの流体の流出によって同
アーマチャに働く回転方向への力を高めることができ
る。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項2又は3
記載の発明において、前記連通孔において、前記一端部
よりも他端部側の部分は、前記アーマチャの中心軸線と
平行に延びて前記他端部側の流体室に開口していること
を要旨としている。
【0020】アーマチャがその軸線方向に摺動すると
き、連通孔においてアーマチャの中心軸線と平行に延び
る部分から流体がスムーズに導入され、この流体が連通
孔の一端部を通過してアーマチャから流出する。この連
通孔へのスムーズな流体の導入によって連通孔を通過す
る流体の勢いが増すため、アーマチャからの流体の流出
によって同アーマチャに働く回転方向への力を高めるこ
とができる。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、前記連通孔は、前記ア
ーマチャの重心が当該アーマチャの中心軸線上に位置す
るように形成されていることを要旨とした。
【0022】アーマチャの重心を当該アーマチャの中心
軸線上に位置させることで、連通孔を通過する流体の流
出によってアーマチャを軸線周りにスムーズに回転させ
ることができ、その回転をより小さい力で実現すること
ができる。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1〜5の
いずれかに記載の発明において、前記連通孔について
は、前記アーマチャの中心軸線周りに等間隔をおいて同
形状のものが複数形成されていることを要旨とした。
【0024】上記構成によれば、アーマチャの重心を簡
単に同アーマチャの中心軸線上に位置させることができ
るとともに、アーマチャの摺動時には複数の連通孔を流
体が通過してアーマチャから流出されるため、アーマチ
ャがその軸線周りに回転し易くなる。
【0025】請求項7記載の発明では、流体で満たされ
たハウジング内に摺動可能に設けられ、同ハウジング内
を二つの流体室に区画するとともに、これら流体室を連
通する連通孔が形成されたアーマチャに対し、電磁ソレ
ノイドへの通電によって生じる電磁力を作用させて、前
記アーマチャを前記ハウジング内で摺動させるアーマチ
ャの駆動装置において、前記アーマチャの摺動時に前記
連通孔を通過する流体の同アーマチャからの流出が、前
記アーマチャの中心軸線の側方で同軸線に対し傾斜して
行われるよう、前記連通孔が形成され、前記アーマチャ
の駆動開始時、または駆動終了時に前記電磁ソレノイド
の電流量を変化させて前記アーマチャを摺動させ、前記
流体の流出に基づき前記アーマチャに対しその軸線を中
心とする回転方向に同アーマチャを回転させることの可
能な力を付与する制御手段を備えることを要旨とした。
【0026】アーマチャの摺動時には、連通孔を通過す
る流体のアーマチャからの流出により、同アーマチャに
その軸線を中心とする回転方向への力が働くようにな
る。上記構成によれば、アーマチャの駆動開始時や駆動
終了時に上記回転方向への力がアーマチャをその軸線周
りに回転させることが可能な値となるようアーマチャが
摺動させられ、アーマチャの軸線周りの回転が実現され
る。これにより、アーマチャとハウジングとが同じ部分
で摺り合わされて両者の間で偏摩耗が生じるのを抑制す
ることができるようになる。
【0027】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
発明において、前記アーマチャの駆動開始時、または駆
動終了時における前記電磁ソレノイドの電流量の変化
は、その駆動開始から駆動終了までの間における前記電
流量の制御範囲の上限値と下限値との差よりも大きくさ
れることを要旨とした。
【0028】アーマチャの駆動中、即ち駆動開始から駆
動終了までの間において、アーマチャを軸線方向に移動
(摺動)させるとき、アーマチャがその軸線周りに回転
すると、上記軸線方向への移動に加えて回転も同時に行
われる。従って、上記回転に伴う摩擦がアーマチャの軸
線方向についての移動制御に悪影響及ぼすおそれがあ
る。しかし、上記構成によれば、アーマチャの駆動開始
から駆動終了までの間における電磁ソレノイドの電流量
の変化は、その駆動開始時や駆動終了時における電流量
の変化よりも小さくなる。そのため、アーマチャの駆動
開始時や駆動終了時に上記電流量を変化させるときだけ
アーマチャを回転させるようにし、その駆動開始から駆
動終了までの間における上記電流量の変化ではアーマチ
ャが回転しないようにすることができる。これにより、
上記のような不都合が生じるのを抑制することができ
る。
【0029】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明において、前記アーマチャは、内燃機関の燃料供給
系に設けられる調量弁に用いられるものであって、前記
制御手段は、機関運転時には前記電磁ソレノイドの電流
量を前記制御範囲内で制御するとともに、機関始動開始
時または機関停止開始時に生じる前記電磁ソレノイドの
電流量の変化を前記制御範囲の上限値と下限値との差よ
りも大きくするものとした。
【0030】機関運転時であって燃料量の調量のために
調量弁のアーマチャをその軸線方向に移動(摺動)させ
るとき、アーマチャがその軸線周りに回転すると、上記
軸線方向への移動に加えて回転も同時に行われることか
ら、その回転に伴う摩擦がアーマチャの軸線方向につい
ての移動制御に悪影響及ぼすおそれがある。しかし、上
記構成によれば、機関始動開始時や機関停止開始時な
ど、アーマチャの摺動が伴う調量弁による燃料流量の調
量が行われないとき、アーマチャがその軸線周りに回転
させられるため、上記のような不都合が生じることはな
い。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、自動車に搭載さ
れるディーゼルエンジンの燃料供給系に設けられて燃料
流量の調量を行う調量弁に適用した一実施形態につい
て、図1〜図5を参照して説明する。
【0032】図1は、ディーゼルエンジン1の燃料供給
系を示す概略図である。この燃料供給系では、燃料タン
ク2の燃料がサプライポンプ3に吸入され、同ポンプ3
で加圧された後に高圧燃料としてコモンレール4に送り
出される。このコモンレール4内の高圧燃料は、ディー
ゼルエンジン1の燃料噴射弁5に供給され、同弁5の駆
動に基づきディーゼルエンジン1の燃焼室内に噴射供給
される。こうしたディーゼルエンジン1においては、コ
モンレール4内が所定の圧力となるようにサプライポン
プ3の燃料吐出量が調整されるとともに、燃料噴射弁5
から噴射される燃料量を変更してアイドル回転速度やエ
ンジン出力の調整が行われる。
【0033】上記サプライポンプ3は、燃料タンク2内
の燃料を吸入するフィードポンプ6と、このフィードポ
ンプ6によって吸入された燃料を加圧するプランジャポ
ンプ7と、フィードポンプ6からプランジャポンプ7に
燃料を送る燃料通路8の燃料流量を調量する調量弁9と
を備えている。
【0034】調量弁9は、コモンレール4内が所定圧力
となるように燃料通路8の燃料流量を調量するものであ
って、自動車に搭載された電子制御装置10によって駆
動制御される。この電子制御装置10には、ディーゼル
エンジン1の始動開始時及び停止開始時に運転者によっ
て操作されるイグニッションスイッチ11からの信号が
入力される。
【0035】ここで、上記調量弁9の内部構造について
図2を参照して詳しく説明する。図2に示されるよう
に、調量弁9は、燃料通路8内に設けられた弁体12
と、燃料通路8の燃料流通面積を変更すべく弁体12を
変位させるアクチュエータ13とを備えている。
【0036】アクチュエータ13のハウジング14内に
は、磁性体からなる円柱状のアーマチャ15が、その軸
線方向(図中左右方向)について摺動可能に設けられて
いる。アーマチャ15は、その中心軸線Lと同軸上に延
びて上記弁体12に当接する軸16と連結されている。
これらアーマチャ15、軸16、及び弁体12は、燃料
通路8側に設けられたバネ21によって軸16をハウジ
ング14の内奥部に没入させる方向に付勢されている。
【0037】また、ハウジング14には、アーマチャ1
5に電磁力を作用させてアーマチャ15をバネ21の付
勢力に抗して摺動させる電磁ソレノイド17が設けられ
ている。アーマチャ15に作用する電磁力は、電子制御
装置10を通じて電磁ソレノイド17の電流量を制御す
ることによって調整される。そして、アーマチャ15
は、上記電磁力によって軸16がハウジング14の内奥
部から突出する方向に押されるようになる。
【0038】従って、アーマチャ15は、バネ21によ
る付勢力及び電磁ソレノイド17による電磁力によっ
て、アーマチャ15の軸線方向に摺動(変位)すること
となる。こうしたアーマチャ15の摺動により燃料通路
8内の弁体12が変位し、同通路8の燃料流通面積が変
更される。
【0039】ハウジング14内には燃料通路8から弁体
12に形成された孔22を通じて燃料が入り込み、この
燃料によってアーマチャ15が軸線方向に摺動するとき
のハウジング14とアーマチャ15との間の潤滑が行わ
れるようになる。このようにハウジング14内に燃料が
入りこむため、ハウジング14内においてアーマチャ1
5の摺動方向両側には、当該アーマチャ15により区画
されるとともに燃料が満たされる流体室18,19が存
在するようになる。
【0040】流体室18,19に燃料が満たされている
と、アーマチャ15が軸線方向に摺動しようとしても、
容積が小さくなるほうの流体室から他方の流体室へと燃
料が流れないと、アーマチャ15を摺動させることがで
きないことから、流体室18,19内の燃料がアーマチ
ャ15の摺動の妨げとなるおそれがある。このため、ア
ーマチャ15には、両方の流体室18,19の間で燃料
を行き来させる連通孔20が形成され、同連通孔20を
通じた二つの流体室18間での燃料の流通によって上記
のような不都合を抑制するようにしている。
【0041】次に、アーマチャ15の連通孔20につい
て、図3を併せ参照して詳しく説明する。上記連通孔2
0については、アーマチャ15の中心軸線L周りに等間
隔をおいて同形状のものが二つ設けられている。このた
め、アーマチャ15の重心は中心軸線L上に存在するこ
ととなり、アーマチャ15が軸線L周りにスムーズに回
転可能となる。また、連通孔20は、中心軸線Lと平行
に延びて流体室19側に開口する平行部分20aと、こ
の平行部分20aよりも流体室18側の端部よりに位置
する傾斜部分20bとからなる。傾斜部分20bは、平
行部分20aに対し所定角度(例えば45°)だけ傾斜
し、中心軸線Lの側方で同軸線Lに対し傾斜した状態で
流体室18側に開口している。
【0042】従って、電磁ソレノイド17の電流量を制
御してアーマチャ15を流体室19側に摺動させると、
流体室19内の燃料が連通孔20の平行部分20aに導
入され、この流体が傾斜部分20bを通過してアーマチ
ャ15から流体室18側に流出される。この燃料の流出
は、図3に矢印で示されるように、アーマチャ15の中
心軸線Lの側方で同軸線Lに対し傾斜するよう行われ
る。そして、このように燃料を流出させる際には、図4
に大きい矢印で示される燃料流出方向とは反対の方向に
働く反力Fが連通孔20(平行部分20a)の内壁に作
用する。
【0043】この反力Fをアーマチャ15の径方向成分
Frと軸方向成分Fsとに分けた場合、径方向成分Fr
は中心軸線Lから離れた位置で径方向に作用することか
ら、アーマチャ15に対しその軸線Lを中心とする回転
方向への力として働くこととなる。こうした回転方向へ
の力の作用でアーマチャ15が中心軸線L周りに回転す
ることにより、アーマチャ15が駆動時にハウジング1
4と常に同じ部分で摺り合わされ、両者の間で偏摩耗が
生じるのを抑制することができる。
【0044】次に、アーマチャ15を軸線方向への摺動
によって中心軸線L周りに回転させる強制回転制御につ
いて、図5のタイムチャートを参照して説明する。な
お、こうした強制回転制御は、電子制御装置10による
電磁ソレノイド17の電流制御を通じて実行される。
【0045】ディーゼルエンジン1の運転時には、コモ
ンレール4内を所定圧力とする燃料通路8の燃料流量が
得られるように、電磁ソレノイド17の電流制御を通じ
てアーマチャ15が軸線方向に摺動させられる。このよ
うな燃料流量の調量が行われる際には、アーマチャ15
の流体室19側への摺動が、同アーマチャ15を中心軸
線L周りに回転させることのない移動量及び移動速度を
もって行われるよう、電磁ソレノイド17の電流量が所
定範囲A内だけで変更される。即ち、所定範囲A内だけ
で上記電流量を変更する限りは、連通孔20の傾斜部分
20bから流体室18側に燃料が流出される際の反力F
の径方向成分Frがアーマチャ15を回転させる値に達
しないよう、当該所定範囲Aが設定されているのであ
る。
【0046】そして、運転中のディーゼルエンジン1を
停止させるため、運転者によってイグニッションスイッ
チ11がオフにされると、アーマチャ15を中心軸線L
周りに回転させる強制回転制御が実行される。なお、イ
グニッションスイッチ11がオフされても所定時間Tが
経過するまでの間は、電磁ソレノイド17に対する通電
が可能な状態とされ、この期間中に強制回転制御が実行
されることとなる。
【0047】上記強制回転制御では、まず電子制御装置
10を通じて電磁ソレノイド17の電流量が一時的に上
記所定範囲Aを越えて大とされ、アーマチャ15が流体
室18側に摺動させられる。その後、電流量が減少側へ
の変化量Bをもって所定範囲Aの下限値を越えて減少さ
れ、アーマチャ15が流体室19側に摺動させられる。
このアーマチャ15の摺動により、連通孔20を通過す
る燃料が傾斜部分20bからアーマチャ15外に流出す
るようになる。
【0048】上記電流量の変化量B分の低下によるアー
マチャ15の流体室19側への摺動は、上記連通孔20
を通過する燃料のアーマチャ15からの流出により、同
アーマチャ15を中心軸線L周りに回転させ得る移動量
及び移動速度をもって行われる。即ち、上記燃料の流出
の際にアーマチャ15に作用する反力Fの径方向成分F
rが、アーマチャ15を回転させる値以上になるように
上記移動量および移動速度をもってアーマチャ15が流
体室19側に摺動するのである。なお、強制回転制御と
して最初に電流量が一時的に所定範囲Aを越えて大きく
されたときには、電流量が変化量B分だけ低下するとき
に上述したアーマチャ15の流体室19側への移動量を
確保できるよう、アーマチャ15が流体室18側へと摺
動させられる。
【0049】こうした強制回転制御の実行により、アー
マチャ15が中心軸線L周りに回転させられ、アーマチ
ャ15とハウジング14とが常に同じ部分で摺り合わさ
れることに伴い、両者の間、とりわけアーマチャ15側
に偏摩耗が生じるのを抑制することができる。
【0050】以上詳述した本実施形態によれば、以下に
示す効果が得られるようになる。 (1)アーマチャ15を流体室19側に摺動させると
き、流体室19内の燃料が連通孔20における平行部分
20aに導入され、その後に連通孔20の傾斜部分20
bからアーマチャ15外に流出される。上記傾斜部分2
0bはアーマチャ15の中心軸線Lの側方で同軸線Lに
対し傾斜するように形成されているため、傾斜部分20
bからの燃料流出が上記中心軸線Lの側方で同軸線L1
に対し傾斜するように行われる。従って、上記傾斜部分
20bからの燃料流出により、アーマチャ15にはその
軸線を中心とする回転方向への力が的確に働くようにな
る。そして、この回転方向への力の作用でアーマチャ1
5が軸線L周りに回転することにより、アーマチャ15
とハウジング14とが常に同じ部分で摺り合わされて両
者の間で偏摩耗が生じるのを抑制することができる。更
に、同偏摩耗の進行によってエンジン運転中にアーマチ
ャ15を軸線方向に摺動させる際に引っ掛かり等が生
じ、アーマチャ15の位置を適切に制御できずに燃料通
路8の燃料流量の調量が不適切になるのを抑制すること
ができる。なお、燃料通路8の燃料流量の調量が不適切
になると、例えばディーゼルエンジンのアイドル回転速
度を燃料噴射量の調整によって制御する場合に、そのア
イドル回転速度の制御を適切に行えず、アイドル回転速
度のハンチングといった不具合が生じる可能性がある。
こうした不具合の発生を抑制することができる。
【0051】(2)アーマチャ15を流体室19側に摺
動させるときに連通孔20を通過した燃料をアーマチャ
15外へ流出させる傾斜部分20bは、流体室18側に
開口している。従って、連通孔20からアーマチャ15
外への燃料の流出がスムーズに行われ、連通孔20を通
過する燃料の勢いが増すため、アーマチャ15(傾斜部
分20b)からの燃料の流出によって同アーマチャ15
に働く回転方向への力を高めることができる。
【0052】(3)アーマチャ15を流体室19側に摺
動させるとき、流体室19内の燃料が最初に導入される
連通孔20の平行部分20aは、アーマチャ15の中心
軸線Lと平行、即ちアーマチャ15の摺動方向に平行と
なっている。従って、連通孔20に流体室19内の燃料
がスムーズに導入され、この流体が傾斜部分20bを通
過してアーマチャ15外へと流出される。上記のような
連通孔20へのスムーズな燃料の導入によって連通孔2
0を通過する流体の勢いが増すため、アーマチャ15
(傾斜部分20b)からの燃料の流出によって同アーマ
チャ15に働く回転方向への力を高めることができる。
【0053】(4)連通孔20については、アーマチャ
15の中心軸線L周りに等間隔をおいて同形状のものが
複数設けられているため、アーマチャ15の重心を同ア
ーマチャ15の中心軸線L上に位置させることができ
る。そのため、アーマチャ15をその軸線L周りに回転
させ易くし、上記傾斜部分20bからの燃料流出による
アーマチャ15の回転を、より小さい力で実現すること
ができる。また、アーマチャ15に回転方向への力を付
与するための傾斜部分20bからの燃料流出が複数箇所
から行われるため、上記回転方向への力が大きくなって
アーマチャ15を回転させ易くなる。
【0054】(5)ディーゼルエンジン1の運転中に
は、調量弁9で燃料通路8の燃料流量を調量するために
アーマチャ15を軸線方向に摺動させる際、アーマチャ
15が中心軸線L周りに回転しない移動量及び移動速度
をもって当該摺動が行われるよう、電磁ソレノイド17
の電流量が所定範囲A内で制御される。一方、ディーゼ
ルエンジン1を停止開始すべくイグニッションスイッチ
11がオフにされたときには、アーマチャ15を流体室
19側への摺動によって中心軸線L周りに回転させる強
制回転制御が実行される。この強制回転制御では、上記
所定範囲Aの上限値と下限値との差よりも大きい変化量
Bだけ、電磁ソレノイド17の電流量が低下させられる
ため、それに伴うアーマチャ15の流体室19側への摺
動によって同アーマチャ15を的確に中心軸線L周りに
回転させることができる。従って、アーマチャ15を中
心軸線L周りに強制的に回転させることは、運転者によ
ってイグニッションスイッチ11がオフされたときに限
られるようになる。仮に、エンジン運転時であって調量
弁9による燃料流量の調量が行われているとき、アーマ
チャ15を中心軸線L周りに回転させたとすると、アー
マチャ15は軸線方向への移動に加えて回転も同時に行
うことになる。そのため、当該回転に伴う摩擦がアーマ
チャ15の軸線方向への移動制御に悪影響を及ぼすおそ
れがある。しかし、上記のように調量弁9による燃料流
量の調量が行われないエンジン停止開始時に強制回転制
御の実行を限ることで、上述した悪影響を回避すること
ができる。
【0055】なお、上記実施形態は、例えば以下のよう
に変更することもできる。 ・図6に示されるように、連通孔20の平行部分20a
を流体室18側に開口させ、この連通孔20において平
行部分20aよりも流体室19側を傾斜部分20bとし
てもよい。この場合、上記実施形態とは逆にアーマチャ
15を流体室18側に摺動させるとき、流体室18内の
燃料が連通孔20の平行部分20aに導入され、この燃
料が傾斜部分20bから流出されることとなる。従っ
て、強制回転制御については、図7に示されるように、
イグニッションスイッチ11がオフにされたとき、まず
電磁ソレノイド17の電流量が一時的に所定範囲Aを越
えて小とされ、アーマチャ15が流体室19側に摺動さ
せられる。その後、電流量が変化量Bをもって所定範囲
Aの上限値を越えて大とされ、アーマチャ15が流体室
18側に摺動させられる。このアーマチャ15の摺動に
より、連通孔20を通過する燃料が傾斜部分20bから
アーマチャ15外に流出し、アーマチャ15が中心軸線
L周りに回転するようになる。
【0056】・エンジン停止開始すべくイグニッション
スイッチ11がオフされたとき(アーマチャ15の駆動
終了時)に強制回転制御を実行する代わりに、エンジン
始動開始すべくイグニッションスイッチ11がオンされ
たとき(アーマチャ15の駆動開始時)に強制回転制御
を実行してもよい。この場合、強制回転制御の実行が調
量弁9による燃料流量の調量が行われないエンジン始動
開始時に限られるため、上記(4)に示されるような悪
影響を回避することができる。なお、この場合の強制回
転制御の具体的な実行手順については以下に示すような
ものになる。
【0057】アーマチャ15の連通孔20を図2に示す
ように形成したとすると、イグニッションスイッチ11
がオンとされたとき、図8に示されるように電磁ソレノ
イド17の電流量が例えば一時的に所定範囲Aを越えて
大とされ、その後に変化量Bをもって所定範囲Aの下限
値を越えて小とされる。この電流量の増減に基づきアー
マチャ15が流体室19側に摺動するとき、同アーマチ
ャ15が中心軸線L周りに回転するようになる。
【0058】また、アーマチャ15の連通孔20を図6
に示すように形成したとすると、イグニッションスイッ
チ11がオンとされたとき、図9に示されるように電磁
ソレノイド17の電流量が「0」から変化量B以上の変
化量で上昇させられることによって所定範囲Aの上限値
を越えて大とされる。この電流量の増大に基づきアーマ
チャ15が流体室18側に摺動するとき、同アーマチャ
15が中心軸線L周りに回転するようになる。
【0059】これらのように強制回転制御を実行した
後、電流値は要求される燃料通路8の燃料流量に応じて
所定範囲A内で変更されるようになる。 ・強制回転制御をイグニッションスイッチ11がオンに
されたときとオフにされたときとの両方で実行してもよ
い。
【0060】・アーマチャ15の流体室19側への摺動
時に傾斜部分20bからの流出が、アーマチャ15の中
心軸線Lの側方で同軸線Lと傾斜して行われるようにす
ることを前提として、連通孔20の形状を適宜変更する
ことも可能である。例えば図10に示されるように、連
通孔20の流体室18側の端部23をアーマチャ15の
単面付近で中心軸線Lに対し90°屈曲させ、その端部
を上記アーマチャ15の単面で開口させる開口部23a
を形成してもよい。この場合も、開口部23aから流体
室18への燃料の流出が、アーマチャ15の中心軸線L
に対し傾斜するように行われる。そして、このように燃
料を流出させる際には、図11に大きい矢印で示される
燃料流出方向とは反対方向に働く反力Fが連通孔20の
端部23の内壁に作用する。この反力Fの径方向成分F
rがアーマチャ15に対しその軸線Lを中心とする回転
方向への力として働き、アーマチャ15がその中心軸線
L周りに回転するようになる。
【0061】・連通孔20の数を適宜変更してもよい。 ・各連通孔20について、必ずしも同形状である必要は
なく、また中心軸線L周りに等間隔毎に設けられている
必要もない。なお、この場合には、アーマチャ15の重
心が中心軸線L上に位置するように各連通孔20の形状
及び位置を設定することが好ましい。
【0062】・ディーゼルエンジン1の燃料供給系に設
けられる調量弁9に本発明を適用したが、これに代えて
ガソリンエンジンの燃料供給系に設けられる調量弁に適
用してもよい。
【0063】・調量弁9以外の電磁弁に本発明を適用し
てもよい。また、電磁弁以外にもアーマチャを電磁力で
移動させることで作動するアクチュエータを備えるもの
であれば、それに本発明を適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される調量弁を備えるディーゼル
エンジンの燃料供給系を示す概略図。
【図2】調量弁の内部構造を示す断面図。
【図3】調量弁に用いられるアーマチャを示す正面図。
【図4】アーマチャに形成された連通孔を燃料が通過す
るとき、アーマチャに働く力について説明するための説
明図。
【図5】ディーゼルエンジンを停止させるとき、調量弁
における電磁ソレノイドの電流量をどのように変化させ
るかを示すタイムチャート。
【図6】連通孔の形状の他の例を示す調量弁におけるア
クチュエータ部分の断面図。
【図7】ディーゼルエンジンを停止させるとき、調量弁
における電磁ソレノイドの電流量をどのように変化させ
るかを示すタイムチャート。
【図8】ディーゼルエンジンを始動させるとき、調量弁
における電磁ソレノイドの電流量をどのように変化させ
るかを示すタイムチャート。
【図9】ディーゼルエンジンを始動させるとき、調量弁
における電磁ソレノイドの電流量をどのように変化させ
るかを示すタイムチャート。
【図10】連通孔の形状の他の例を示す調量弁における
アクチュエータ部分の断面図。
【図11】上記連通孔を燃料が通過するとき、アーマチ
ャに働く力について説明するための説明図。
【図12】調量弁におけるアクチュエータ部分の従来例
を示す断面図。
【図13】上記アクチュエータに用いられるアーマチャ
の断面図。
【図14】図13のアーマチャを矢印A−A方向から見
た断面図。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン、2…燃料タンク、3…サプラ
イポンプ、4…コモンレール、5…燃料噴射弁、6…フ
ィードポンプ、7…プランジャポンプ、8…燃料通路、
9…調量弁、10…電子制御装置(制御手段)、11…
イグニッションスイッチ、12…弁体、13…アクチュ
エータ、14…ハウジング、15…アーマチャ、16…
軸、17…電磁ソレノイド、18,19…流体室、20
…連通孔、20a…平行部分、20b…傾斜部分(一端
部)、21…バネ、22…孔、23…端部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体で満たされたハウジング内に摺動可能
    に設けられ、同ハウジング内を二つの流体室に区画する
    とともに、これら流体室の間で流体を行き来させる連通
    孔が形成されたアーマチャにおいて、 前記アーマチャの摺動時に前記連通孔を通過する流体の
    同アーマチャからの流出が、前記アーマチャの中心軸線
    の側方で同軸線に対し傾斜して行われるよう、前記連通
    孔が形成されていることを特徴とするアーマチャ。
  2. 【請求項2】前記連通孔において、少なくともその一端
    部が前記アーマチャの中心軸線の側方で同軸線に対し傾
    斜して延びる部分となっている請求項1記載のアーマチ
    ャ。
  3. 【請求項3】前記連通孔において、前記一端部はその一
    端部側の流体室に開口している請求項2記載のアーマチ
    ャ。
  4. 【請求項4】前記連通孔において、前記一端部よりも他
    端部側の部分は、前記アーマチャの中心軸線と平行に延
    びて前記他端部側の流体室に開口している請求項2又は
    3記載のアーマチャ。
  5. 【請求項5】前記連通孔は、前記アーマチャの重心が当
    該アーマチャの中心軸線上に位置するように形成されて
    いる請求項1〜4のいずれかに記載のアーマチャ。
  6. 【請求項6】前記連通孔については、前記アーマチャの
    中心軸線周りに等間隔をおいて同形状のものが複数形成
    されている請求項1〜5のいずれかに記載のアーマチ
    ャ。
  7. 【請求項7】流体で満たされたハウジング内に摺動可能
    に設けられ、同ハウジング内を二つの流体室に区画する
    とともに、これら流体室を連通する連通孔が形成された
    アーマチャに対し、電磁ソレノイドへの通電によって生
    じる電磁力を作用させて、前記アーマチャを前記ハウジ
    ング内で摺動させるアーマチャの駆動装置において、 前記アーマチャの摺動時に前記連通孔を通過する流体の
    同アーマチャからの流出が、前記アーマチャの中心軸線
    の側方で同軸線に対し傾斜して行われるよう、前記連通
    孔が形成され、 前記アーマチャの駆動開始時、または駆動終了時に前記
    電磁ソレノイドの電流量を変化させて前記アーマチャを
    摺動させ、前記流体の流出に基づき前記アーマチャに対
    しその軸線を中心とする回転方向に同アーマチャを回転
    させることの可能な力を付与する制御手段を備えること
    を特徴とするアーマチャの駆動装置。
  8. 【請求項8】前記アーマチャの駆動開始時、または駆動
    終了時における前記電磁ソレノイドの電流量の変化は、
    その駆動開始から駆動終了までの間における前記電流量
    の制御範囲の上限値と下限値との差よりも大きくされる
    請求項7記載のアーマチャの駆動装置。
  9. 【請求項9】前記アーマチャは、内燃機関の燃料供給系
    に設けられる調量弁に用いられるものであって、 前記制御手段は、機関運転時には前記電磁ソレノイドの
    電流量を前記制御範囲内で制御するとともに、機関始動
    開始時または機関停止開始時に生じる前記電磁ソレノイ
    ドの電流量の変化を前記制御範囲の上限値と下限値との
    差よりも大きくする請求項8記載のアーマチャの駆動装
    置。
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