JP2005511952A - 液体の流量制御弁および可動子のためのアンカー、ならびに燃料噴射システム - Google Patents

液体の流量制御弁および可動子のためのアンカー、ならびに燃料噴射システム Download PDF

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Abstract

【課題】
移動する可動子70の偏摩耗を有効に防止し、弁による制御特性を安定化させる。
【解決手段】
可動子70の両端の第1室から第2室、あるいはその逆方向に流れる液体によって、可動子70に回転力を与える。液体が流れるアンカー72内部の流れ通路110に対し、軸線方向に沿う通路部分111と、軸線方向に対してクロスする通路部分112とを設ける。それにより、液体が前者の通路部分111から後者のクロスする通路部分112(あるいはその逆)を通過する際に、回転力を生じる。

Description

発明の属する技術分野
この発明は、弁の開閉を電磁力により操作し、その弁を通して流れる液体の流量を制御する流量制御弁に関し、特には、車両のディ−ゼル機関などに用いる燃料調量のための流量制御弁として好適な技術に関する。
発明の背景
一般に、電磁型の流量制御弁は、通電することによって磁界を生じる円筒状のソレノイドと、ソレノイドの励磁に伴う電磁力によって軸線方向に移動する可動子とを備える。可動子は、ハウジングの内部空間の中にあり、通常、円柱型である。円柱型の可動子は、自らの両端部に閉じられた第1室および第2室を区画している。液体の流量を制御する弁の場合、液体がハウジングの内部空間に入り、液体は、可動子の両端の第1室および第2室を充満している。そこで、可動子を抵抗なくスムーズに移動可能にするため、可動子の内部には、第1室と第2室との間を互いに連通する通路がある。
発明の解決すべき課題
このような流量制御弁は、広範な分野に適用することができるが、その軸線方向を垂直方向からずらした形態で用いることがある。たとえば、車両のディ−ゼル機関において燃料調量のために用いる場合、エンジンによって駆動されるポンプとの関係から、流量制御弁の軸線を水平あるいは水平に近い形態に配置せざるを得ない。移動する可動子は、その軸線方向に離れた複数箇所、通常は2点で支持され、特に、それら支持点の接触部分での摺動摩耗(いわば、偏摩耗)が生じ、適正な摺動が得られなくなるおそれがある。また、場合によっては、可動子を片持ち支持、つまり、軸線方向の一箇所で支持することもある。その場合でも、偏摩耗のおそれはある。そのような事態が生じると、適正な流量制御が阻害されるだけでなく、たとえば、コモンレールシステム(蓄圧式噴射方式)の場合、圧力制御不良を生じ、エンジン異音などの不具合を引き起こすことになりかねない。この種の流量制御弁およびコモンレールシステムについては、たとえば、特開平11−94097号や特開2001−221130号の各公報を参照されたい。それらの公報が示すように、この種の流量制御弁(つまり、絞り調量弁)を含む燃料噴射システムは、通例、液体である燃料油を燃料タンクから汲み上げる低圧のフィードポンプと、そのフィードポンプによって送られる燃料油を絞り作用で調量する絞り調量弁と、その絞り調量弁が調量した燃料油をプランジャの動きにより高圧にし、燃料噴射手段に供給するサプライポンプとを備えている。なお、絞り調量弁には、オーバフローバルブが付属しており、余剰な燃料油は、そのオーバフローバルブによって燃料タンクに戻される。また、プランジャの往復運動によってポンプ作用を行うサプライポンプとしては、前記の特開2001−221130号の公報が明示するアキシアル型だけでなく、たとえば特表2001−500593号の公報(国際公開番号WO99/02861に対応する)が示すラジアル型もあることは勿論である。さらに、前記した偏摩耗は、可動子を水平に配置した場合により顕著であるが、可動子を垂直に配置した場合でも、偏摩耗が生じるおそれがあることを当業者は知るであろう。というのは、可動子は電磁力により一方に偏心する傾向があるからである。
そこで、この発明は、移動する可動子の偏摩耗を有効に防止し、弁による制御特性を安定化させることを目的とする。
また、この発明は、既存のものの一部を換えることにより、容易に実施することができる技術を提供することを他の目的とする。
この発明のさらに他の目的は、以下の説明から明らかになるであろう。
発明の解決手段
この発明では、移動する可動子をその軸線回りに積極的に回転させることにより、摩耗を一ヵ所に集中させることなく、分散させるようにする。可動子を回転させるための回転手段として、可動子の移動時に、可動子の端部の第1室から第2室、あるいはその逆方向に流れる液体の流れに着目した。
調量のための流量制御弁を含め、この種の流量制御弁のストロークは数mm〜せいぜい5mm(たとえば、3mm)程度である。しかも、弁を通る液体の圧力は低圧である。その点、アキュムレータであるコモンレール内の高圧の液体に比べれば、ここで問題とする流量制御弁周りの液体の圧力は相対的に低圧である。そのような低圧の液体ではあるが、可動子の動きに伴って液体は必ず流れる。この発明は、その流れる液体に仕事をさせることにより、可動子を回転させるという斬新な考えを採った。
液体の流れに仕事をさせる回転手段は、第1室から第2室、あるいはその逆方向に流れる液体によって、可動子に回転力を与えるものである。第1には、液体が流れる可動子内部の流れ通路に対し、軸線方向に沿う通路部分と、軸線方向に対してクロスする通路部分とを設け、液体が前者の通路部分から後者のクロスする通路部分(あるいはその逆)を通過する際の回転力を利用することができる。したがって、有効な回転作用を生じさせるため、流れ通路を複数とし、それら複数の通路を軸線回りに対称に設けるようにすると良い。しかし、単一の流れ通路を設けることもできる。
また、第2には、第1室から第2室、あるいはその逆方向に液体を流すための流れ通路を可動子の外周面に設けたらせん溝によって構成することもできる。らせん溝は、可動子の一端から他端の全域にわたって設けることもできるし、可動子の内部の通路と組合わせて設けることもできる。たとえば、可動子を支持する部分については、内部の通路とし、支持する部分以外のところにらせん溝を設け、らせん溝と内部の通路とを連通させるようにすることができる。らせん溝を通る液体は、いわゆる腕の長さが大きくなることから、より大きな回転力を生じることが期待される。勿論、可動子の内部に設ける第1の考え方と、可動子の外周面に設けるという第2の考え方とを組合わせて適用することもできる。
さらに、第3には、可動子の一方の端面部分のスペーサに、回転手段としての機能を果たさせることもできる。可動子の一端のスペーサは、通常は可動子と一体化せずに別である。そのスペーサをあえて可動子の一方の端面部分に可動子と一体に設け、しかも、たとえば、スペーサの上面から下面まで貫通する斜めの孔を設けたり、スペーサを羽根をもつファン型などの形態にする。そして、可動子側の通路からの液体をそれら斜めの孔あるいはファンの羽根を通すことにより、スペーサと一体の可動子に回転力を与えることができる。なお、可動子の外周面にカム溝、可動子を支持するベアリング側にピン状のカムを設けることにより、カム溝−カムの作用により、可動子に回転力を与えることもできる。
この発明のように、可動子を回転させようとするとき、可動子自体を回転しやすい構造あるいは支持形態にするのが良い。その点、軸線からずれた一本の流れ通路を含む可動子は、重心が軸線に沿う回転中心からずれるため好ましくない。スムーズな回転を得るために、流れ通路を複数とし、軸線回りに対称に設けるなど、可動子の構成を軸線回りに対称の構成とし、可動子の重心位置を軸線(つまり、回転中心)に一致させるようにすると良い。
この発明は、より微妙な流量制御特性を必要とする流量制御弁に適用すればするほど、それだけ顕著なメリットを得ることができる。その観点から、車両の燃料噴射システム(ディーゼル機関あるいはガソリン機関)において、液体である燃料を低圧側から高圧側に送る量を調量するための調量弁へ有効に適用することができる。図に示す実施例は、ディーゼル機関のコモンレールシステムの中の絞り調量弁への適用例である。
まず、図1を参照しながら、ディーゼル機関のコモンレールシステムの概要、およびその中での絞り調量弁の位置づけを明らかにする。コモンレールシステムは、液体である燃料油を燃料タンク10から汲み上げ、高圧にした後、コモンレール20に蓄え、ついで、インジェクタ30から高圧の燃料油を最適な噴射時期、噴射量でエンジンの燃焼室に供給するシステムである。低圧の燃料汲上げ配管系には、ギアポンプからなるフィードポンプ14があり、高圧の燃料配管系には、プランジャタイプのサプライポンプ24がある。それら両ポンプ14,24は、車両のエンジンによって駆動されるため、互いに一体化されている。問題とする流量制御弁である絞り調量弁50は、低圧のフィードポンプ14側と高圧側のサプライポンプ24との間にあって、液体である燃料油を前者の低圧側から後者の高圧側に送る量を調量する機能をもつ。したがって、絞り調量弁50は、フィードポンプ14およびサプライポンプ24を含むポンプハウジングに一体に支持される。そのため、取付けのレイアウトの関係から、絞り調量弁50は、通常、そのハウジングおよび内部の可動子の軸線をほぼ水平に配置される。なお、このようなコモンレールシステムの一般については、前記した公報も示すように既に知られている。コモンレールシステムは、マイクロコンピュータ機能をもつ電子式コントロールユニット(ECU)40を含み、ECU40は、車両側情報およびコモンレール20側情報に基づいて、絞り調量弁50およびインジェクタ30を電磁的に制御する。
次に、断面構造を示す図2を参照しながら、流量制御弁である調量弁50について説明する。調量弁50の外郭は、入力ソケット部51eを含む樹脂部分51と、樹脂部分51と一体化した金属製のケース52である。それら金属ケース52と樹脂部分51とは、軸線方向の一端が閉じ、他端が開口した外部ケーシング55を構成する。外部ケーシング55の内周に、円筒状のソレノイド60がはまり合い、さらに、そのソレノイド60の内周に、可動子70がはまり合っている。可動子70は、円筒形状の軟鉄系アンカー72と、そのアンカー72の中心孔に圧入した心棒74とからなり、全体として円柱型である。また、ソレノイド60は、小径部621と大径部622とを含む2段構造のボビン62と、そのボビン62の外周に巻いたコイル64とからなる。コイル64は、入力ソケット部51eに電気的に接続され、外部から通電される。
外部ケーシング55の開口部分にコア80がはまり合い、開口を閉じている。すなわち、コア80は、外部ケーシング55と相俟って、調量弁50のハウジングを構成する。コア80は、外向きフランジ80fを含むシリンダ体である。外向きフランジ80fの一方の側のシリンダ部分822がボビン62の大径部622内周にはまり合い、しかも、外向きフランジ80fの外周が外部ケーシング55の開口部分にはまり合っている。一方の側のシリンダ部分822の中心部の孔822hは、反対の他方の側のシリンダ部分821の孔821hに比べて小径である。小径な孔822hは、可動子70の心棒74を受け入れるに適した大きさであり、その内部の一部は、心棒74を支持しガイドするガイド部83となっている。ところで、図2は、可動子70の動きを明らかにするため、可動子70の2つの状態を半断面によって示している。ソレノイド60の励磁に伴う電磁力によって、可動子70が軸線方向に移動するとき、心棒74は、コア80内のガイド部83によりガイドされつつ、先端が他方の側のシリンダ部分821の孔821h側に進入する。一方の側のシリンダ部分822の端面にリング状のスペーサ88があり、そのスペーサ88は、可動子70のアンカー72の端面とコア80側とのリンギングを防止する。また、外部ケーシング55の奥(金属製のケース52の小径部分521の内周)に、たとえばリング状のステンレス鋼製ブッシュ78があり、そのブッシュ78が可動子の他方のガイド部として機能する。
さて、コア80の他方の側のシリンダ部分821の孔821hには、ピストンからなる弁部材90が移動可能にはまり合っている。拡大した図3がより明らかにするように、弁部材90は、大小2段になったスリット92を含み、そのスリット92がフィードポンプ14側に連絡するポート814p、ならびにサプライポンプ24側に連絡する通路824にそれぞれ連絡可能である。弁部材90は、一端が可動子70側の心棒74の先端に当たり、他端はコイルばね94の一端を支持している。コイルばね94の他端は、シリンダ部分821の開口部分に圧入したリテーナリング96によって支持されている。コイルばね94によるばね力は、ソレノイド60の励磁に伴う電磁力に比べれば小さいが、電磁力が生じないときに、弁部材90を通して可動子70を移動できるような大きさである。
コイルばね94をたわめ、可動子70のアンカー72の端面がスペーサ88に近づく方向が、ディーゼル機関はアイドリング状態であり、また、コイルばね94が弁部材90を押し、可動子70のアンカー72をスペーサ88から遠ざけるとき、ディーゼル機関は高速運転状態である。図4は、横軸に電流、縦軸に流量をとった制御特性の一例を示している。勿論、この特性とは逆に、電流が増大するに伴って流量を増やすような制御特性にすることもできる。高精度な制御特性および迅速なレスポンスを得るためには、可動子70をできるだけスムーズに移動させることが必要である。
ここで、可動子70が移動する、調量弁50のハウジングの内部空間に注目されたい。コア80のシリンダ部分822の外周部分、およびケース52とボビン62の一端との間に、それぞれO−リング100があるため、ハウジングの内部空間500は閉じた空間となっている。しかも、可動子70のアンカー72とブッシュ78との間のクリアランスは、たとえば15μm程度であるため、可動子70は、その両端部に閉じられた第1室510および第2室520を区画している。これら第1室510および第2室520には、液体である燃料油が充満しているので、可動子70をスムーズに移動可能にするために、可動子70に第1室510と第2室520とを連通する流れ通路を付属させなければならない。
この発明では、そのような流れ通路を流れる液体の流れを利用し、可動子70をその軸線回りに回転させるようにする。回転させることによって、可動子70の支持部分あるいはガイド部分が周方向の全体にわたって摩耗することになり、局部的な偏摩耗を有効に防止することができる。流れに仕事をさせる回転手段として、複数の例を適用することができるし、互いに異なるものを組み合わせて用いることもできる。回転手段は、可動子あるいは可動子の周囲を一部変形あるいは変更することにより、容易に得ることができる。
第1の例の回転手段を含む可動子
図5が、第1の例の回転手段を含む可動子70を示している。可動子70は、すでに述べたように、アンカー72と心棒74とからなる。アンカー72の内部に、軸線方向の一端から他端に貫通する通路110がある。通路110は、第1室510と第2室520との間を連通する流れ通路である。流れ通路110は、軸線に平行し軸線方向に沿う直線的な通路部分111と、その通路部分111から軸線方向に対してクロスするように延びる斜めの通路部分112とを備える。しかも、流れ通路110は一対あって、軸線回りに対称の配置となっている。
可動子70が軸線方向に移動するとき、流れ通路110を通って燃料油が流れる。燃料油は、直線的な通路部分111と斜めの通路部分112との間で流れの方向を急に変えるため、それに伴って可動子70を旋回あるいは回転させようとする力を生じる。特に、対照的な一対の流れ通路110,110は、偶力モーメントとなる力を生じ、可動子70をより確実に回転させる。実験により、アイドリング状態からエンジンキーを切るとき、斜めの通路部分112から直線的な通路部分111へと流れる流れによって、可動子70が有効に回転することを確認することができた。
第2の例の回転手段を含む可動子
図6が、第2の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第2の例は、第1の例における直線的な通路部分111と斜めの通路部分112とを、軸線方向に見て反対に配置している。したがって、可動子70を回転させる作用は、第1の例の場合と同様である。
第3の例の回転手段を含む可動子
図7が、第3の例の回転手段を含む可動子70を示している。第1および第2の例では、穴加工を考慮し、直線的な通路部分111を袋穴として加工し、それに斜めの通路部分112を連通させている。つまり、穴加工を2回にわたって行っていたが、この第3の例では、穴加工を一回にするため、流れ通路130を兼ねる、一本の斜めの穴を用いるようにしている。
第4の例の回転手段を含む可動子
図8が、第4の例の回転手段を含む可動子70を示している。第1〜第3の例は、可動子70に加工した穴あるいは通路によって回転手段を構成していた。それに対し、第4の例では、可動子70のアンカー72の端面にスペーサ880を一体化し、そのスペーサ880を利用して回転力を得るようにしている。非磁性の樹脂材料などからなるスペーサ880は、周辺部分に旋回溝882と、旋回溝882の中に立った支持板部分884とを含む。スペーサ880は、中心穴880hを心棒74の外周にはめ込み、かつ、支持板部分884をアンカー72側の直線的な流れ通路140の中にはめ込んだ形態でアンカー72に対して一体化する。そこで、直線的な流れ通路140を流れる燃料油は、スペーサ880の一面にぶつかり、旋回溝882を通して流れ出るとき、可動子70に回転力を与える。
第5の例の回転手段を含む可動子
図9が、第5の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第5の例は、第4の例の仲間ということができ、可動子70のアンカー72の端面にスペーサ880’を一体化し、そのスペーサ880’を利用して回転力を得る。この例のスペーサ880’は、スペーサ880’自体に斜めの貫通穴888を設けることにより、貫通穴888を流れる燃料油が、可動子70に回転力を与えるようにしている。
第6の例の回転手段を含む可動子
図10が、第6の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第6の例も、第4および第5の例の仲間ということができる。可動子70のアンカー72の端面にスペーサ890を一体化し、そのスペーサ890を利用して回転力を得る。スペーサ890は、ファン型であり、流れる燃料油によって回転するファンを含んでいる。
第7の例の回転手段を含む可動子
図11が、第7の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第7の例は、可動子70のアンカー72側にカム溝72cを設け、また、リング状のブッシュ78側にピンを設けることにより、ピンとカム溝72cとによってカム作用を生じる。この例を他の例と組み合わせて用いることにより、可動子70の回転をさらに確実にすることができる。
第8の例の回転手段を含む可動子
図12が、第8の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第8の例は、可動子70の外周面に、アンカー72の端から端にわたるらせん溝180を設け、それを第1室510と第2室520とを連絡する流れ通路および可動子70を回転させる回転手段として機能させている。ブッシュ78の内周部分の溝加工を避けるため、それに対応する部分にはアンカー72の内部に穴加工し、その内部の穴をらせん溝と連通させるようにすることもできる。
第9の例の回転手段を含む可動子
図13が、第9の例の回転手段を含む可動子70を示している。この第9の例では、単一の流れ通路110を設けている。流れ通路110は、軸線に平行し軸線方向に沿う直線的な通路部分111と、その通路部分111から軸線方向に対してクロスするように延びる斜めの通路部分112とを備える。それは、すでに述べた第1および第2の例の場合と同様である。
この発明を適用するコモンレールシステムの一例を示す配管システム図である。 この発明の一実施例である調量弁の断面構造図である。 図2の3部分の拡大断面図である。 図2の調量弁の電流−流量制御特性を示す図である。 第1の例の回転手段を含む可動子を示す図であり、Aが側面図、BがAの5−5線に沿う断面図である。 第2の例の回転手段を含む可動子を示す図であり、Aが側面図、BがAの6−6線に沿う断面図である。 第3の例の回転手段を含む可動子を示す断面図である。 第4の例の回転手段を含む可動子であり、一部を切り欠いて示す斜視図である。 第5の例の回転手段を含む可動子を示す斜視図である。 第6の例の回転手段を含む可動子を示す斜視図である。 第7の例の回転手段を含む可動子を示す斜視図である。 第8の例の回転手段を含む可動子を示す斜視図である。 第9の例の回転手段を含む可動子を示す断面図である。
符号の説明
10 燃料タンク
20 コモンレール
30 インジェクタ
40 ECU
50 絞り調量弁(流量制御弁)
60 ソレノイド
70 可動子
72 アンカー
74 心棒
80 コア
88,880,880’,888,890 スペーサ
90 らせん溝
100 O−リング
110,130,140 流れ通路
111 直線的な通路部分
112 斜めの通路部分
180 らせん溝

Claims (12)

  1. 弁の開閉を電磁力により操作し、その弁を通して流れる液体の流量を制御する流量制御弁であって、
    軸線および内部空間をもつハウジングと、そのハウジングの内部空間の中にあり、自らの両端部に閉じられた第1室および第2室を区画しつつ前記電磁力により軸線方向に移動可能な円柱型の可動子と、その可動子の動きに応じて前記液体の流れる通路面積を制御する弁部材と、前記円柱型の可動子に付属した流れ通路であり、その可動子の移動に伴って、前記第1室から第2室、あるいはその逆方向に前記液体を流すための流れ通路とを備え、
    さらに、その流れ通路を流れる液体に仕事をさせることにより、前記可動子を前記軸線の回りに回転させるための回転手段を備えることを特徴とする、液体の流量制御弁。
  2. 前記液体は、ディ−ゼル機関あるいはガソリン機関の燃料であり、前記流量制御弁は、その液体である燃料を低圧側から高圧側に送る量を調量するためのものである、請求項1の流量制御弁。
  3. 前記ハウジングおよび可動子は、前記軸線をほぼ水平に向けた配置であり、前記可動子は、その軸線方向の少なくとも一箇所で支持されている、請求項1の流量制御弁。
  4. 前記回転手段は、前記流れ通路を兼ねており、前記可動子の内部に設けた複数の通路であり、それら複数の通路は、前記軸線回りに対称であり、しかも、各通路が前記軸線に対してクロスする部分を含む、請求項1の流量制御弁。
  5. 前記回転手段は、前記流れ通路を兼ねており、前記可動子の内部に設けた単一の通路であり、しかも、その通路は、前記軸線に対してクロスする部分を含む、請求項1の流量制御弁。
  6. 前記回転手段は、前記流れ通路を兼ねており、前記可動子の外周面に設けた溝通路を少なくとも一部に含む、請求項1の流量制御弁。
  7. 前記可動子は、その一方の端面部分に、前記軸線方向に動くとき前記ハウジング側とのリンギングを防ぐためのリング状のスペーサを一体に支持しており、そのスペーサが、前記回転手段として機能する、請求項1の流量制御弁。
  8. 前記可動子の重心位置が、前記軸線に一致している、請求項4あるいは6の流量制御弁。
  9. 磁性体からなり、電磁力により移動可能な可動子のためのアンカーであって、その本体部分は、軸線回りに対称な形状であり、しかも、軸線方向の両端部の間を相互に連通する流れ通路を備え、さらに、次の特徴がある、可動子のためのアンカー。
    前記本体部分の流れ通路は、前記軸線に平行する直線状の通路部分と、その直線状の通路部分から延び、前記軸線にクロスする斜め通路部分とを含む。
  10. 前記流れ通路は、複数であり、前記軸線回りに対称の配置となっている、請求項9の可動子のためのアンカ−。
  11. 前記流れ通路が単一である、請求項9の可動子のためのアンカ−。
  12. 液体である燃料油を燃料タンクから汲み上げる低圧のフィードポンプと、そのフィードポンプによって送られる燃料油を絞り作用で調量する絞り調量弁と、その絞り調量弁が調量した燃料油をプランジャの動きにより高圧にし、燃料噴射手段に供給するサプライポンプとを備える燃料噴射システムにおいて、
    前記絞り調量弁は、弁の開閉を電磁力により操作し、その弁を通して流れる液体の流量を制御する流量制御弁であって、
    軸線および内部空間をもつハウジングと、そのハウジングの内部空間の中にあり、自らの両端部に閉じられた第1室および第2室を区画しつつ前記電磁力により軸線方向に移動可能な円柱型の可動子と、その可動子の動きに応じて前記燃料油の流れる通路面積を制御する弁部材と、前記円柱型の可動子に付属した流れ通路であり、その可動子の移動に伴って、前記第1室から第2室、あるいはその逆方向に前記燃料油を流すための流れ通路とを備え、
    さらに、その流れ通路を流れる燃料油に仕事をさせることにより、前記可動子を前記軸線の回りに回転させるための回転手段を備えることを特徴とする、燃料噴射システム。
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