JP2003278917A - ガスケットおよびガスケット素材 - Google Patents

ガスケットおよびガスケット素材

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JP2003278917A JP2002082285A JP2002082285A JP2003278917A JP 2003278917 A JP2003278917 A JP 2003278917A JP 2002082285 A JP2002082285 A JP 2002082285A JP 2002082285 A JP2002082285 A JP 2002082285A JP 2003278917 A JP2003278917 A JP 2003278917A
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    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

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  • Gasket Seals (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品仕様ごとに異なる金型を用いることなく
ガスケット素材1を製造することが可能であり、かつハ
ンドリング性が良好なガスケット素材1を提供する。 【解決手段】 当該ガスケット素材1が、一面に貼着機
能を備えた樹脂フィルム等よりなるシート状基材2と、
シート状基材2の他面に射出成形、圧縮成形またはスク
リーン印刷により一体化されたゴムシート5とを有する
ことにし、また、一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム
等よりなるシート状基材と、シート状基材の他面に射出
成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化され
たゴムシートとを備えた第一部品と、樹脂フィルム等よ
りなる第二シート状基材と、第二シート状基材の一面に
射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化
された第二ゴムシートとを備えた第二部品とを有し、シ
ート状基材の一面に前記貼着機能をもって第二シート状
基材を貼着することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種で
あるガスケットと、これを製造するために用いられるガ
スケット素材とに係り、更に詳しくは、燃料電池用ガス
ケットまたはハードディスクドライブ(HDD)におけ
るトップカバー用ガスケット等として用いられるのに適
したガスケットおよびガスケット素材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】燃料電池スタックの組付性の向上を目的
として、燃料電池部品とガスケットとを一体部品とする
方法が検討されており、例えば、金属、樹脂またはカー
ボン製のセパレータとガスケットとを一体化する方法
や、電解質膜とガスケットとを一体化する方法等が検討
されている。しかしながら電解質膜はその耐熱温度が1
00℃以下と低いため、直接、金型内で射出成形するの
が不可能である。このため粘着剤付き樹脂フィルム上に
シールリップを備えた所定の断面形状のガスケットを成
形してこれを電解質膜に貼り合わせる方法が考えられて
おり、この場合、ガスケットはこれを粘着剤付き樹脂フ
ィルム上に射出成形する。しかしながらこの方法による
と、ガスケットの断面形状が異なるたび、すなわち製品
仕様が異なるたびに射出成形用金型を製作する必要があ
るために、コスト高になると云う不都合がある。
【0003】また、電解質膜に粘着剤付き樹脂フィルム
一体ガスケットを貼り付ける手間を考えると、依然とし
てゴム単体のガスケットを使用する場合もある。しかし
ながらこの場合には、従来から指摘されているようにガ
スケットのハンドリンク性(取扱い作業性)が余り良く
なく、これを燃料電池スタックにセットするのが容易で
ない。
【0004】また、樹脂フィルムの両面にガスケットを
成形する場合に、樹脂フィルムに貫通穴を開けて射出成
形する方法が検討されている。しかしながらこの方法に
よると、金型費用や樹脂フィルムの加工等の都合により
コストが高くなる不都合がある。また、簡易的なガスケ
ットを必要とする場合に、樹脂フィルムの両面にゴムシ
ートを射出成形する方法があるが、この方法によると、
樹脂フィルムが軟らかく変形し易いものであるため、図
13に示すようにゴムシート51,52内の樹脂フィル
ム53の位置が不安定になる。このためゴムシート5
1,52の厚さが所々によって異なることになり、反
力、面圧または耐久性等の点からして性能が不安定にな
る不都合がある。また、樹脂フィルムの両面にゴム材料
をセットして圧縮成形を行なう場合でも、樹脂フィルム
の両面のゴム圧力が均一になることが保障されないた
め、樹脂フィルムのうねりは解決されない。スクリーン
印刷を行なう場合でも、片面にゴムが付いたフィルム上
にガスケットを安定良く成形するのは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、製品仕様ごとに異なる金型を用いることなくガス
ケット素材またはガスケットを製造することが可能であ
り、かつハンドリング性が良好なガスケットおよびガス
ケット素材を提供することを目的とする。
【0006】またこれに加えて、樹脂フィルム等のシー
ト状素材の両面にゴムシートを設ける場合であっても、
ゴムシート間に挟まれるシート状素材にうねりが生じる
ことがなく、もってシート状素材の両面に配置されるゴ
ムシートの厚さ寸法の精度が良いガスケットおよびガス
ケット素材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるガスケット素材は、一面に
貼着機能を備えた樹脂フィルム等よりなるシート状基材
と、前記シート状基材の他面に射出成形、圧縮成形また
はスクリーン印刷により一体化されたゴムシートとを有
することを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2によるガスケット
素材は、一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム等よりな
るシート状基材と、前記シート状基材の他面に射出成
形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化された
ゴムシートとを備えた第一部品と、樹脂フィルム等より
なる第二シート状基材と、前記第二シート状基材の一面
に射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体
化された第二ゴムシートとを備えた第二部品とを有し、
前記シート状基材の一面に前記貼着機能をもって前記第
二シート状基材を貼着してなることを特徴とするもので
ある。
【0009】また、本発明の請求項3によるガスケット
素材は、一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム等よりな
るシート状基材と、前記シート状基材の他面に射出成
形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化された
ゴムシートとを備えた第一部品と、第二ゴムシートの単
体よりなる第二部品とを有し、前記シート状基材の一面
に前記貼着機能をもって前記第二ゴムシートを貼着して
なることを特徴とするものである。
【0010】更にまた、本発明の請求項4によるガスケ
ットは、上記した請求項1ないし3の何れかに記載され
たガスケット素材の打抜き加工により製造されたことを
特徴とするものである。
【0011】上記構成を備えた本発明の請求項1による
ガスケット素材においては、一面に貼着機能を備えた樹
脂フィルム等よりなるシート状基材の他面にゴムシート
が射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体
化されているために、当該ガスケット素材はその製造時
にシート状基材とシールリップを備えたガスケットとで
はなく、シート状基材と平板状のゴムシートとが一体化
される構造である。したがって製品仕様ごとに異なる金
型ではなく、定型化された金型を用いてガスケット素材
を製造することが可能となる。また、製造後における成
形品として、ゴムシートの単体ではなくゴムシートがシ
ート状基材によって支持される構造であるために、素材
全体としての剛性を高めることが可能となる。この機能
を確保すべくシート状基材としては、樹脂フィルムの
外、金属フィルム、織布または不織布等のシート状部材
であって、通常の取り扱いで伸びの少ないものを用いる
のが適している。
【0012】この本発明の請求項1によるガスケット素
材は、その積層構造としては、樹脂フィルム等よりなる
シート状基材と、前記シート状基材の一面に塗布された
粘着剤と、前記粘着剤に付着された剥離可能な離型フィ
ルムと、前記シート状基材の他面に射出成形、圧縮成形
またはスクリーン印刷により一体化されたゴムシートと
を有するのが好適であり、ゴムシートはその名のとお
り、射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により全
面に亙って均一な厚さに成形されることになる。
【0013】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるガスケット素材は、シート状基材およびゴムシー
トを備えた第一部品と、第二シート状基材および第二ゴ
ムシートを備えた第二部品との組み合わせよりなるもの
であって、前者の第一部品においてシート状基材の他面
にゴムシートが射出成形、圧縮成形またはスクリーン印
刷により一体化されるとともに、後者の第二部品におい
て第二シート状基材の一面に第二ゴムシートが射出成
形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化されて
いるために、第一および第二部品はそれぞれその製造時
にシート状基材とシールリップを備えたガスケットとで
はなく、シート状基材と平板状のゴムシートまたは第二
シート状基材と平板状の第二ゴムシートとが一体化され
る構造である。したがって製品仕様ごとに異なる金型で
はなく、定型化された金型を用いてこれらの部品を製造
することが可能となる。また、製造後における素材全体
として、ゴムシートの単体ではなくゴムシートおよび第
二ゴムシートがシート状基材および第二シート状基材に
よって支持される構造であるために、素材全体としての
剛性を高めることが可能となる。この機能を確保すべく
シート状基材としては上記したように、樹脂フィルムの
外、金属フィルム、織布または不織布等のシート状部材
であって、通常の取り扱いで伸びの少ないものを用いる
のが適している。
【0014】またこれに加えて、第一および第二部品は
それぞれ、その製造時にシート状基材または第二シート
状基材の両面ではなく片面のみに対してゴムシートまた
は第二ゴムシートが射出成形、圧縮成形またはスクリー
ン印刷される構造であるために、このときシート状基材
または第二シート状基材は金型や作業台等によって硬く
支持された状態で成形や印刷が行なわれる。したがっ
て、上記従来技術のようにシート状基材が柔らかなゴム
間に挟まれた状態で成形が行なわれることがないため
に、シート状基材または第二シート状基材にうねりが生
じるのを抑えることが可能となる。
【0015】この本発明の請求項2によるガスケット素
材は、その積層構造としては、樹脂フィルム等よりなる
シート状基材と、前記シート状基材の一面に塗布された
粘着剤と、前記シート状基材の他面に射出成形、圧縮成
形またはスクリーン印刷により一体化されたゴムシート
と、前記シート状基材の一面に前記粘着剤を介して貼着
された樹脂フィルム等よりなる第二シート状基材と、前
記第二シート状基材の反対面に射出成形、圧縮成形また
はスクリーン印刷により一体化された第二ゴムシートと
を有するのが好適であり、ゴムシートおよび第二ゴムシ
ートはそれぞれその名のとおり、射出成形、圧縮成形ま
たはスクリーン印刷により全面に亙って均一な厚さに成
形されることになる。
【0016】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
によるガスケット素材は、シート状基材およびゴムシー
トを備えた第一部品と、第二ゴムシートの単体よりなる
第二部品との組み合わせよりなるものであって、前者の
第一部品においてシート状基材の他面にゴムシートが射
出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により一体化さ
れているために、当該第一部品はその製造時にシート状
基材とシールリップを備えたガスケットとではなく、シ
ート状基材と平板状のゴムシートとが一体化される構造
である。したがって製品仕様ごとに異なる金型ではな
く、定型化された金型を用いてこの部品を製造すること
が可能となる。また、製造後における成形品全体とし
て、ゴムシートの単体ではなくゴムシートおよび第二ゴ
ムシートがシート状基材によって支持される構造である
ために、素材全体としての剛性を高めることが可能とな
る。この機能を確保すべくシート状基材としては上記し
たように、樹脂フィルムの外、金属フィルム、織布また
は不織布等のシート状部材であって、通常の取り扱いで
伸びの少ないものを用いるのが適している。
【0017】またこれに加えて、第一部品はその製造時
にシート状基材の両面ではなく片面のみに対してゴムシ
ートが射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷される
構造であるために、このときシート状基材は金型や作業
台等によって硬く支持された状態で成形や印刷が行なわ
れる。したがって、上記従来技術のようにシート状基材
が柔らかなゴム間に挟まれた状態で成形が行なわれるこ
とがないために、シート状基材にうねりが生じるのを抑
えることが可能となる。
【0018】この本発明の請求項3によるガスケット素
材は、その積層構造としては、樹脂フィルム等よりなる
シート状基材と、前記シート状基材の一面に塗布された
粘着剤と、前記シート状基材の他面に射出成形、圧縮成
形またはスクリーン印刷により一体化されたゴムシート
と、前記シート状基材の一面に前記粘着剤を介して貼着
された第二ゴムシートとを有するのが好適であり、ゴム
シートはその名のとおり、射出成形、圧縮成形またはス
クリーン印刷により全面に亙って均一な厚さに成形され
ることになる。
【0019】尚、本件出願には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0020】すなわち、上記目的を達成するため、本件
出願が提案する一のガスケット素材は以下の内容を備え
ている。
【0021】請求項1および4関連・・・ (1) 粘着剤付きフィルムの粘着剤の塗布されていな
い面にシートガスケットを射出成形、圧縮成形またはス
クリーン印刷を用いて成形した粘着剤付き樹脂フィルム
一体ゴムシート。 (2) 樹脂フィルム上へのゴムの固定は、ゴム材料と
して選択接着性ゴムを使用する場合や、樹脂フィルムに
前もって接着剤を塗布しゴムを成形時に一体化する方法
がある。 (3) 粘着剤付き樹脂フィルム一体ゴムシートをトム
ソン刃またはウォータージェットでカットして、最終的
に必要とされるガスケット形状に加工したガスケット。
【0022】(4) 簡易的な金型を使用して、粘着剤
付き樹脂フィルム上にガスケットをシート状に成形す
る。この成形は、インジェクションで使用するような高
価な金型を必要とせず、簡易的な金型を用いて圧縮成形
で行なうことができ、そのため低価格で粘着剤付き樹脂
フィルムとガスケットの一体シートが製作可能である。
またフィルム上にスクリーン印刷を行なう方法もある。
最終的に使用するガスケットの形状には、ウォータージ
ェットやトムソン刃で打ち抜く。トムソン刃で打ち抜く
方法が比較的安価である。簡易的な金型とは、ガスケッ
ト形状に応じた型ではなく、平面板である下型と上型の
間にゴムシートの厚みを決めるスペーサとして枠形の中
型を使用するものである。
【0023】(5) 上記(1)ないし(4)項の実施
形態としては、ガスケット製作後に電解質膜等に貼り合
わせることができるように、樹脂フィルムの片面に粘着
剤を塗布したものを使用する。粘着剤を露出させておく
と、その後の作業性が悪いため離型フィルムで保護をす
る。樹脂フィルムは主に、PET、PEN、PIまたは
PEI等が使用される。厚さは50〜500μmであ
る。つぎに、粘着剤付き樹脂の上に射出成形、圧縮成形
もしくはスクリーン印刷によってゴムシートを成形す
る。構成要素は、樹脂フィルム、粘着剤、離型フィルム
およびゴムシートである。ゴムシートの厚さは0.05
〜3mm程度が良好である。ゴム材料は、選択接着性ゴ
ムを使用することにより樹脂フィルムの表面に接着剤を
塗布することなく固定が可能である。但し、通常のゴム
を使用する場合には、予め樹脂フィルムの表面に接着剤
を塗布し、成形時にゴムシートを樹脂フィルム上に固定
する方法もある。ゴム材料は主に、シリコーンゴム、E
PDM、フッ素ゴムまたはブチルゴム等が使用される。
粘着剤付き樹脂フィルムゴムシートを製作した後にトム
ソン刃やウォータージェットを使用して、素材をガスケ
ット形状にカットする。
【0024】(6) そして、上記(1)ないし(5)
項によれば、以下の作用効果を奏することが可能とな
る。すなわち、通常、フィルム上にガスケットを成形す
る場合にはインジェクション成形が用いられるが、簡易
的なガスケットを成形するのに金型を製作するとコスト
が高くなる。そこで、フィルム上に射出成形、圧縮成形
またはスクリーン印刷でゴムシートを一体成形すれば、
高価なインジェクションの金型を使用しないでシートガ
スケットを製作することができる。最終的なガスケット
形状はトムソン刃またはウォータージェット等を使用し
カットすることによって得られる。トムソン刃はインジ
ェクションの金型と比較して安価である。
【0025】請求項2、3および4関連・・・ (7) 樹脂フィルムの両面にゴムシートを一体化した
製品で、両面のゴムシートの製品(4層構造と5層構造
を含む)。 (8) 上記のシートを打ち抜いて製作した樹脂フィル
ム一体両面ガスケット。 (9) 粘着剤が塗布された樹脂フィルムの片面(粘着
剤が塗布されていない面)上に、均一な厚みのゴムシー
トを一体成形する。これとは別に、第二樹脂フィルムの
片面に、均一な厚みの第二ゴムシートを一体成形する。
ゴムシートと第二ゴムシートを外側にして、樹脂フィル
ムと第二樹脂フィルムを粘着剤によって貼り合わせる。
以上の方法により、五層構造のガスケットを製作する。 (10) 粘着剤が塗布された樹脂フィルムの片面(粘
着剤が塗布されていない面)上に、均一な厚みのゴムシ
ートを一体成形する。これとは別に、均一な厚みのゴム
シート単体を成形する。樹脂フィルムとゴムシート単体
を粘着剤によって貼り合わせる。以上の方法により、四
層構造のガスケットを製作する。
【0026】(11) 上記(7)ないし(10)項の
実施形態としては、樹脂フィルムの片面に粘着剤を塗布
したものを使用する。粘着剤を露出させておくと、その
後の作業性が悪いため、離型フィルムで保護をする。樹
脂フィルムは主に、PET、PEN、PIまたはPEI
等が使用される。厚さは50〜500μmである。この
粘着剤付き樹脂フィルムの上に射出成形、圧縮成形また
はスクリーン印刷によってゴムシートを成形する。構成
要素は、樹脂フィルム、粘着剤およびゴムシートであ
る。ゴムシートの厚さは0.05〜3mm程度が良好で
ある。ゴム材料は、選択接着性ゴムを使用することによ
って樹脂フィルムの表面に接着剤を塗布することなく固
定が可能である。但し、通常のゴムを使用する場合に
は、予め樹脂フィルムの表面に接着剤を塗布し、成形時
にゴムシートを樹脂フィルム上に固定する方法もある。
ゴム材料は主に、シリコーンゴム、EPDM、フッ素ゴ
ムまたはブチルゴム等が使用される。上記の方法で製作
した粘着剤付き樹脂フィルムゴムシートの離型フィルム
を取り除き、2枚を貼り合わせる。これにより、樹脂フ
ィルムに対して両面にゴムシートが位置する製品が製作
される。但し、2枚目の粘着剤付き樹脂フィルムゴムシ
ートには、粘着剤が塗布されていない樹脂フィルム一体
ガスケットでも良いし、ゴムシートであっても良い。
【0027】(12) そして、上記(7)ないし(1
1)項によれば、以下の作用効果を奏することが可能と
なる。すなわち、樹脂フィルム一体ゴムシートを粘着剤
によって貼り合わせることにより、樹脂フィルム両面ガ
スケットが完成する。この方法であれば、樹脂フィルム
に対して両面のゴムシートの厚さ寸法を精度良く製作す
ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0029】第一実施例・・・図1は、本発明の第一実
施例に係るガスケット素材1の平面を示しており、その
A−A線断面図が図2(A)に示されている。また、図
2(B)は図2(A)の一部拡大図である。
【0030】当該実施例に係るガスケット素材1は、燃
料電池用ガスケットを製造するために用いられるもので
あって、以下のように構成されている。
【0031】すなわち先ず、シート状基材としての樹脂
フィルム2が設けられており、この樹脂フィルム2の一
面に粘着剤3が全面に亙って塗布されており、更にその
上に剥離自在な離型フィルム4が全面に亙って付着され
ている。また、樹脂フィルム2の他面には、ゴムシート
5が射出成形法または圧縮成形法により全面に亙って均
一な厚さで一体成形されており、以上の樹脂フィルム
2、粘着剤3、離型フィルム4およびゴムシート5によ
って四層構造のガスケット素材1が構成されている(但
し、離型フィルム4は当該素材1を相手材に貼着すると
き剥がされるために、これを数えなければ三層構造であ
る)。樹脂フィルム2は、PET、PEN、PIまたは
PEI等よりなるフィルム材によって形成されており、
その厚さを50〜500μm程度とされている。ゴムシ
ート5は、シリコーンゴム、EPDM、フッ素ゴムまた
はブチルゴム等によって均一な厚さを備えたシート状に
形成されており、その厚さを0.05〜3mm程度とさ
れている。
【0032】上記構成のガスケット素材1を製造するに
際しては先ず、予め一面に粘着剤3および離型フィルム
4を塗布または付着した樹脂フィルム2を適切な大きさ
に裁断し、ついでこの樹脂フィルム2を図3に示す金型
6のキャビティ空間7にセットし、ついでその他面にゴ
ムシート5を射出成形法または圧縮成形法により全面に
亙って均一な厚さに一体成形する。図3の金型6は、平
板状の下型8および上型9間にスペーサとしての枠形の
中型10を挟み込んだものであって、簡易構造の金型で
あり、中型10にその厚さを変えたものを適宜使用する
ことにより、成形するゴムシート5の厚さを任意に変更
することができる。成形は一般に金型6を100〜18
0℃程度に加熱して成形を行なうものであって、本件の
場合は130℃で2分間ほど加熱する。また圧縮成形に
おける圧縮力は30tonf程度である。樹脂フィルム
2に対するゴムシート5の一体化については、ゴムシー
ト5が選択接着性を備えたゴム(シリコーンゴム等)よ
りなる場合にはその選択接着性を利用し、選択接着性を
備えていないゴム(EPDM、フッ素ゴムまたはブチル
ゴム等)よりなる場合には、予め樹脂フィルム2の他面
に接着剤(図示せず)を塗布することによりその接着性
を利用する。
【0033】また、上記構成のガスケット素材1からガ
スケットを製造するに際しては、図4に示すトムソン刃
11を用いて、ガスケット素材1を図5に示す平面形状
に打ち抜き加工する。図5のガスケット12は、外周部
分13および仕切り部分14を一体に備えて平面内に所
要数の透孔15を有しているが、その平面形状には様々
なものがあり、例えば図6に示すような平面形状であっ
ても良く、その平面形状に合致した形状のトムソン刃1
1を用意することになる。そして、このようにして製造
したガスケット12は、離型フィルム4を剥がし、粘着
剤3の貼着機能によって電解質膜等の相手材に貼り付け
られる。
【0034】上記構成のガスケット素材1は、上記した
ように一面に貼着剤3および離型フィルム4を塗布また
は付着した樹脂フィルム2の他面にゴムシート5が射出
成形または圧縮成形法により均一な厚さで一体成形され
ているために、簡易構造の金型6を用いて製造すること
が可能である。したがって、上記従来技術のように製品
仕様ごとの高価な金型を用いることなく製造されるため
に、ガスケット素材1の製造を容易化し、かつ素材1の
製造コストないし部品コストを低減させることができ
る。
【0035】また、製造後における成形品は、樹脂フィ
ルム2の全面に均一な厚さのゴムシート5が一体化され
た構造であって、任意の平面形状に打ち抜き加工するこ
とができ、よって汎用性に優れたものである。またこの
成形品は、ゴムシート5の単体ではなく、比較的軟らか
なゴムシート5を比較的硬い樹脂フィルム2によって支
持する構造であるために、素材1全体の剛性を高めるこ
とができ、よって良好なハンドリング性を確保すること
ができる。
【0036】尚、上記実施例では、射出成形法または圧
縮成形法を用いてゴムシート5を樹脂フィルム2に一体
成形したが、これに代えてスクリーン印刷法を用いるよ
うにしても良い。また上記実施例では、トムソン刃11
を用いてガスケット素材1からガスケット12を打ち抜
き加工したが、これに代えてウォータージェット法を用
いるようにしても良い。また上記実施例では、ゴムシー
ト5の成形(樹脂フィルム2とゴムシート5の一体化)
に先立って樹脂フィルム2に粘着剤3および離型フィル
ム4を塗布または付着したが、これに代えて、ゴムシー
ト5を成形してから樹脂フィルム2に粘着剤3および離
型フィルム4を塗布または付着するようにしても良い。
【0037】第二実施例・・・図7は、本発明の第二実
施例に係るガスケット素材21の平面を示しており、そ
のC−C線断面図が図8(B)に示されている。また、
図9は図8(B)の一部拡大図であり、図8(A)は同
ガスケット素材21の製造工程説明図である。
【0038】当該実施例に係るガスケット素材21は、
燃料電池用ガスケットを製造するために用いられるもの
であって、以下のように構成されている。
【0039】すなわち、当該ガスケット素材21は、図
8に示すように第一部品22および第二部品26の組み
合わせによって構成されており、この第一部品22およ
び第二部品26がそれぞれ以下のように構成されてい
る。
【0040】すなわち先ず、第一部品22においては、
シート状基材としての樹脂フィルム23が設けられてお
り、この樹脂フィルム23の一面(図上下面)に粘着剤
24が全面に亙って塗布されており、樹脂フィルム23
の他面(図上上面)にゴムシート25が射出成形法また
は圧縮成形法により全面に亙って均一な厚さで一体成形
されており、以上の樹脂フィルム23、粘着剤24およ
びゴムシート25によって三層構造の第一部品22が構
成されている。また第二部品26においては、第二シー
ト状基材としての第二樹脂フィルム27が設けられてお
り、この第二樹脂フィルム27の一面(図上下面)に第
二ゴムシート28が射出成形法または圧縮成形法により
全面に亙って均一な厚さで一体成形されており、以上の
第二樹脂フィルム27および第二ゴムシート28によっ
て二層構造の第二部品26が構成されている。そしてこ
の第一部品22の樹脂フィルム23の一面に粘着剤24
の貼着機能をもって第二部品26の第二樹脂フィルム2
7が一体的に貼り合わされており、以上の樹脂フィルム
23、粘着剤24、ゴムシート25、第二樹脂フィルム
27および第二ゴムシート28によって五層構造のガス
ケット素材21が構成されている。樹脂フィルム23お
よび第二樹脂フィルム27はそれぞれ、PET、PE
N、PIまたはPEI等よりなるフィルム材によって形
成されており、その厚さを50〜500μm程度とされ
ている。またゴムシート25および第二ゴムシート28
はそれぞれ、シリコーンゴム、EPDM、フッ素ゴムま
たはブチルゴム等によって均一な厚さを備えたシート状
に形成されており、その厚さを0.05〜3mm程度と
されている。
【0041】上記構成のガスケット素材21を製造する
に際しては、第一部品22および第二部品26をそれぞ
れ別個に成形し、成形後に両部品22,26を互いに貼
り合わせる。
【0042】すなわち、第一部品22の成形において
は、先ず、樹脂フィルム23を適切な大きさに裁断し、
ついでこの樹脂フィルム23を上記第一実施例に係る図
3に示したような金型6のキャビティ空間7にセット
し、ついでその他面にゴムシート25を射出成形法また
は圧縮成形法により全面に亙って均一な厚さに一体成形
する。成形は一般に金型6を100〜180℃程度に加
熱して成形を行なうものであって、本件の場合は130
℃で2分間加熱する。また圧縮成形における圧縮力は3
0tonf程度である。樹脂フィルム23に対するゴム
シート25の一体化は、ゴムシート25が選択接着性を
備えたゴム(シリコーンゴム等)よりなる場合にはその
選択接着性を利用し、選択接着性を備えていないゴム
(EPDM、フッ素ゴムまたはブチルゴム等)よりなる
場合には、予め樹脂フィルム23の他面に接着剤(図示
せず)を塗布することによりその接着性を利用する。つ
いでこの樹脂フィルム23およびゴムシート25よりな
る成形品を金型6から取り出し、樹脂フィルム23の一
面に粘着剤24を塗布する。
【0043】上記第一部品22の成形と相前後して第二
部品26を成形する。すなわち先ず第二樹脂フィルム2
7を適切な大きさに裁断し、ついでこの第二樹脂フィル
ム27を上記第一実施例に係る図3に示したような金型
6のキャビティ空間7にセットし、ついでその一面に第
二ゴムシート28を射出成形法または圧縮成形法により
全面に亙って均一な厚さに一体成形する。第二樹脂フィ
ルム27に対する第二ゴムシート28の一体化は、第二
ゴムシート28が選択接着性を備えたゴムよりなる場合
にはその選択接着性を利用し、選択接着性を備えていな
いゴムよりなる場合には、予め第二樹脂フィルム27の
一面に接着剤(図示せず)を塗布することによりその接
着性を利用する。
【0044】ついで、上記のようにそれぞれ成形した第
一部品22および第二部品26を粘着剤24の貼着機能
によって互いに貼り合わせる。
【0045】また、上記構成のガスケット素材21から
ガスケットを製造するに際しては、上記第一実施例に係
る図4に示したようなトムソン刃11を用い、ガスケッ
ト素材21を図5に示したような平面形状に打ち抜き加
工する。ガスケットの平面形状には様々なものがあり、
よってその平面形状が限定されないことは上記したとお
りである。そして、このようにして製造したガスケット
は、ゴムシート25または第二ゴムシート28の外面に
接着剤(図示せず)を塗布し、この接着剤の接着作用に
よって電解質膜等の相手材に貼り付けられる。
【0046】上記構成のガスケット素材21は、上記し
たように樹脂フィルム23およびゴムシート25を備え
た第一部品22と、第二樹脂フィルム27および第二ゴ
ムシート28を備えた第二部品26とを貼着剤24によ
り一体的に貼り合わせたものであって、前者の第一部品
22において樹脂フィルム23の他面にゴムシート25
が射出成形または圧縮成形法により均一な厚さで一体成
形されるとともに、後者の第二部品26において第二樹
脂フィルム27の一面に第二ゴムシート28が射出成形
または圧縮成形法により均一な厚さで一体成形されてい
るために、この第一部品22および第二部品26はそれ
ぞれこれを簡易構造の金型6を用いて製造することが可
能である。したがって、上記従来技術のように製品仕様
ごとの高価な金型を用いることなく製造されるために、
ガスケット素材21の製造を容易化し、かつ素材21の
製造コストないし部品コストを低減させることができ
る。
【0047】また、製造後における成形品は、樹脂フィ
ルム23および第二樹脂フィルム27の全面に均一な厚
さのゴムシート25および第二ゴムシート28が一体化
された構造であって、任意の平面形状に打ち抜き加工す
ることができ、よって汎用性に優れたものである。また
この成形品は、ゴムシート25,28のみよりなるもの
でなく、比較的軟らかなゴムシート25および第二ゴム
シート28を比較的硬い樹脂フィルム23および第二樹
脂フィルム27によって支持するものであるために、素
材21全体の剛性を高めることができ、よって良好なハ
ンドリング性を確保することができる。
【0048】更にまた、第一部品22および第二部品2
6の成形時にそれぞれ、樹脂フィルム23または第二樹
脂フィルム27はその両面ではなく片面のみに対してゴ
ムシート25または第二ゴムシート28が圧縮成形法に
より一体化されるため、このとき樹脂フィルム23また
は第二樹脂フィルム27は金型6によって硬く支持され
た状態で成形が行なわれることになる。したがって、上
記従来技術のように樹脂フィルムが柔らかなゴム間に挟
まれた状態で成形が行なわれることがないために、樹脂
フィルム23または第二樹脂フィルム27にうねりが生
じるのを抑えることができ、よって樹脂フィルム23,
27の両面に配置されるゴムシート25,28の厚さ寸
法をそれぞれ精度良く成形することができる。
【0049】尚、上記実施例では、射出成形法または圧
縮成形法を用いてゴムシート25を樹脂フィルム23に
一体成形するとともに第二ゴムシート28を第二樹脂フ
ィルム27に一体成形したが、これに代えてスクリーン
印刷法を用いるようにしても良い。また上記実施例で
は、トムソン刃11を用いてガスケット素材21からガ
スケットを打ち抜き加工したが、これに代えてウォータ
ージェット法を用いるようにしても良い。
【0050】第三実施例・・・図10は、本発明の第三
実施例に係るガスケット素材31の平面を示しており、
そのD−D線断面図が図11(B)に示されている。ま
た、図12は図11(B)の一部拡大図であり、図11
(A)は同ガスケット素材31の製造工程説明図であ
る。
【0051】当該実施例に係るガスケット素材31は、
燃料電池用ガスケットを製造するために用いられるもの
であって、以下のように構成されている。
【0052】すなわち、当該ガスケット素材31は、図
11に示すように第一部品32および第二部品36の組
み合わせによって構成されており、この第一部品32お
よび第二部品36がそれぞれ以下のように構成されてい
る。
【0053】すなわち先ず、第一部品32においては、
シート状基材としての樹脂フィルム33が設けられてお
り、この樹脂フィルム33の一面(図上下面)に粘着剤
34が全面に亙って塗布されており、樹脂フィルム33
の他面(図上上面)にゴムシート35が射出成形法また
は圧縮成形法により全面に亙って均一な厚さで一体成形
されており、以上の樹脂フィルム33、粘着剤34およ
びゴムシート35によって三層構造の第一部品32が構
成されている。また第二部品36は、第二ゴムシート3
7の単層品によって構成されている。そしてこの第一部
品32の樹脂フィルム33の一面に粘着剤34の貼着機
能をもって第二部品36の第二ゴムシート37が一体的
に貼り合わされており、以上の樹脂フィルム33、粘着
剤34、ゴムシート35および第二ゴムシート37によ
って四層構造のガスケット素材31が構成されている。
樹脂フィルム33は、PET、PEN、PIまたはPE
I等よりなるフィルム材によって形成されており、その
厚さを50〜500μm程度とされている。またゴムシ
ート35および第二ゴムシート37はそれぞれ、シリコ
ーンゴム、EPDM、フッ素ゴムまたはブチルゴム等に
よって均一な厚さを備えたシート状に形成されており、
その厚さを0.05〜3mm程度とされている。
【0054】上記構成のガスケット素材31を製造する
に際しては、第一部品32および第二部品36をそれぞ
れ別個に成形し、成形後に両部品32,36を互いに貼
り合わせる。
【0055】すなわち、第一部品32の成形において
は、先ず、樹脂フィルム33を適切な大きさに裁断し、
ついでこの樹脂フィルム33を上記第一実施例に係る図
3に示したような金型6のキャビティ空間7にセット
し、ついでその他面にゴムシート35を射出成形法また
は圧縮成形法により全面に亙って均一な厚さに一体成形
する。成形は一般に金型6を100〜180℃程度に加
熱して成形を行なうものであって、本件の場合は130
℃で2分間加熱する。また圧縮成形における圧縮力は3
0tonf程度である。樹脂フィルム33に対するゴム
シート35の一体化は、ゴムシート35が選択接着性を
備えたゴム(シリコーンゴム等)よりなる場合にはその
選択接着性を利用し、選択接着性を備えていないゴム
(EPDM、フッ素ゴムまたはブチルゴム等)よりなる
場合には、予め樹脂フィルム33の他面に接着剤(図示
せず)を塗布することによりその接着性を利用する。つ
いでこの樹脂フィルム33およびゴムシート35よりな
る成形品を金型6から取り出し、樹脂フィルム33の一
面に粘着剤34を塗布する。
【0056】上記第一部品32の成形と相前後して第二
部品36を成形するが、この第二部品36は第二ゴムシ
ート37の単層品であるため、公知の方法で適宜これを
成形する。
【0057】ついで、上記のようにそれぞれ成形した第
一部品32および第二部品36を粘着剤34の貼着機能
によって互いに貼り合わせる。
【0058】また、上記構成のガスケット素材31から
ガスケットを製造するに際しては、上記第一実施例に係
る図4に示したようなトムソン刃11を用い、ガスケッ
ト素材31を図5に示したような平面形状に打ち抜き加
工する。ガスケットの平面形状には様々なものがあり、
よってその平面形状が限定されないことは上記したとお
りである。そして、このようにして製造したガスケット
は、ゴムシート35または第二ゴムシート38の外面に
接着剤(図示せず)を塗布し、この接着剤の接着作用に
よって電解質膜等の相手材に貼り付けられる。
【0059】上記構成のガスケット素材31は、上記し
たように樹脂フィルム33およびゴムシート35を備え
た第一部品32と、第二ゴムシート37の単層品よりな
る第二部品36とを貼着剤34により一体的に貼り合わ
せたものであって、前者の第一部品32において樹脂フ
ィルム33の他面にゴムシート35が射出成形または圧
縮成形法により均一な厚さで一体成形されているため
に、この第一部品32はこれを簡易構造の金型6を用い
て製造することが可能である。したがって、上記従来技
術にように製品仕様ごとの高価な金型を用いることなく
製造されるためにガスケット素材31の製造を容易化
し、かつ素材31の製造コストないし部品コストを低減
させることができる。
【0060】また、製造後における成形品は、樹脂フィ
ルム33の全面に均一な厚さのゴムシート35および第
二ゴムシート37が一体化された構造であって、任意の
平面形状に打ち抜き加工することができ、よって汎用性
に優れたものである。またこの成形品は、ゴムシート3
5,37のみよりなるものでなく、比較的軟らかなゴム
シート35および第二ゴムシート37を比較的硬い樹脂
フィルム23によって支持するものであるために、素材
31全体の剛性を高めることができ、よって良好なハン
ドリング性を確保することができる。
【0061】更にまた、第一部品32の成形時に樹脂フ
ィルム33はその両面ではなく片面のみに対してゴムシ
ート35が射出成形法または圧縮成形法により一体化さ
れるため、このとき樹脂フィルム33は金型6によって
硬く支持された状態で成形が行なわれる。したがって、
上記従来技術のように樹脂フィルムが柔らかなゴム間に
挟まれた状態で成形が行なわれることがないために、樹
脂フィルム33にうねりが生じるのを抑えることがで
き、よって樹脂フィルム33の両面に配置されるゴムシ
ート35,37の厚さ寸法をそれぞれ精度良く成形する
ことができる。
【0062】尚、上記実施例では、射出成形法または圧
縮成形法を用いてゴムシート35を樹脂フィルム33に
一体成形したが、これに代えてスクリーン印刷法を用い
るようにしても良い。また上記実施例では、トムソン刃
11を用いてガスケット素材31からガスケットを打ち
抜き加工したが、これに代えてウォータージェット法を
用いるようにしても良い。
【0063】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0064】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1によるガスケット素材においては、一面に貼着
機能を備えた樹脂フィルム等よりなるシート状基材の他
面にゴムシートが射出成形、圧縮成形またはスクリーン
印刷により一体化されているために、製品仕様ごとに異
なる金型を用いることなく当該ガスケット素材を製造す
ることができる。したがって、ガスケット素材の製造を
容易化し、かつ素材のコストを低減させることができ
る。また、シート状基材に均一な厚さのゴムシートが一
体化された構造であるために、当該ガスケット素材はこ
れを任意の平面形状に打ち抜き加工することができる。
したがって、汎用性に優れたガスケット素材を提供する
ことができる。また、ゴムシートの単体ではなくゴムシ
ートをシート状基材によって支持する構造であるため
に、当該ガスケット素材はその剛性を高めることができ
る。したがって、良好なハンドリング性を発揮するガス
ケット素材を提供することができる。
【0065】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるガスケット素材においては、シート状基材および
ゴムシートを備えた第一部品ならびに第二シート状基材
および第二ゴムシートを備えた第二部品のそれぞれにお
いて、製品仕様ごとに異なる金型を用いることなくこれ
らの部品を製造することができる。したがって、ガスケ
ット素材の製造を容易化し、かつ素材のコストを低減さ
せることができる。また、シート状基材および第二シー
ト状基材に均一な厚さのゴムシートおよび第二ゴムシー
トが一体化された構造であるために、当該ガスケット素
材はこれを任意の平面形状に打ち抜き加工することがで
きる。したがって、汎用性に優れたガスケット素材を提
供することができる。またゴムシートの単体ではなくゴ
ムシートおよび第二ゴムシートをシート状基材および第
二シート状基材によって支持する構造であるために、当
該ガスケット素材はその剛性を高めることができる。し
たがって、良好なハンドリング性を発揮するガスケット
素材を提供することができる。
【0066】またこれに加えて、当該ガスケット素材に
よれば、製造時にシート状基材または第二シート状基材
にうねりが生じるのを抑えることができ、よってシート
状基材の両面に配置されるゴムシートの厚さ寸法をそれ
ぞれ精度良く成形することができる。
【0067】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
によるガスケット素材においては、シート状基材および
ゴムシートを備えた第一部品において、製品仕様ごとに
異なる金型を用いることなくこれらの部品を製造するこ
とができる。したがって、ガスケット素材の製造を容易
化し、かつ素材のコストを低減させることができる。ま
た、シート状基材に均一な厚さのゴムシートおよび第二
ゴムシートが一体化された構造であるために、当該ガス
ケット素材はこれを任意の平面形状に打ち抜き加工する
ことができる。したがって、汎用性に優れたガスケット
素材を提供することができる。またゴムシートの単体で
はなくゴムシートおよび第二ゴムシートをシート状基材
によって支持する構造であるために、当該ガスケット素
材はその剛性を高めることができる。したがって、良好
なハンドリング性を発揮するガスケット素材を提供する
ことができる。
【0068】またこれに加えて、当該ガスケット素材に
よれば、製造時にシート状基材にうねりが生じるのを抑
えることができ、よってシート状基材の両面に配置され
るゴムシートの厚さ寸法をそれぞれ精度良く成形するこ
とができる。
【0069】更にまた、上記構成を備えた本発明の請求
項4によるガスケットによれば、上記請求項1ないし3
によるガスケット素材が備える特徴をそのまま備えたガ
スケット製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係るガスケット素材の平
面図
【図2】同ガスケット素材の断面図であって、(A)は
図1におけるA−A線断面図、(B)は同図(A)の一
部拡大図
【図3】金型の断面図
【図4】トムソン刃の平面図
【図5】同ガスケット素材から製造されるガスケットを
示す図であって、(A)はその平面図、(B)は同図
(A)におけるB−B線拡大断面図
【図6】ガスケット平面形状の他の例を示すガスケット
の平面図
【図7】本発明の第二実施例に係るガスケット素材の平
面図
【図8】同ガスケット素材の断面図であって、(A)は
その製造工程説明図、(B)は図7におけるC−C線断
面図
【図9】図8(B)の一部拡大図
【図10】本発明の第三実施例に係るガスケット素材の
平面図
【図11】同ガスケット素材の断面図であって、(A)
はその製造工程説明図、(B)は図10におけるD−D
線断面図
【図12】図11(B)の一部拡大図
【図13】従来例に係るガスケット素材の断面図
【符号の説明】
1,21,31 ガスケット素材 2,23,33 樹脂フィルム(シート状基材) 3,24,34 粘着剤 4 離型フィルム 5,25,35 ゴムシート 6 圧縮成形用金型 7 キャビティ空間 8 下型 9 上型 10 中型 11 トムソン刃 12 ガスケット 13 外周部分 14 仕切り部分 15 透孔 22,32 第一部品 26,36 第二部品 27 第二樹脂フィルム(第二シート状基材) 28,37 第二ゴムシート
フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 BA01 EA15 EA26 EA27 FA05 HA01 HA03 4F100 AK01B AK01D AK17 AK41 AK52 AK75 AN00C AN00E AR00A BA03 BA05 BA10A BA10C BA10E EH36C EJ17C HB31C JL11A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム等
    よりなるシート状基材(2)と、前記シート状基材
    (2)の他面に射出成形、圧縮成形またはスクリーン印
    刷により一体化されたゴムシート(5)とを有すること
    を特徴とするガスケット素材。
  2. 【請求項2】 一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム等
    よりなるシート状基材(23)と、前記シート状基材
    (23)の他面に射出成形、圧縮成形またはスクリーン
    印刷により一体化されたゴムシート(25)とを備えた
    第一部品(22)と、樹脂フィルム等よりなる第二シー
    ト状基材(27)と、前記第二シート状基材(27)の
    一面に射出成形、圧縮成形またはスクリーン印刷により
    一体化された第二ゴムシート(28)とを備えた第二部
    品(26)とを有し、前記シート状基材(23)の一面
    に前記貼着機能をもって前記第二シート状基材(27)
    を貼着してなることを特徴とするガスケット素材。
  3. 【請求項3】 一面に貼着機能を備えた樹脂フィルム等
    よりなるシート状基材(33)と、前記シート状基材
    (33)の他面に射出成形、圧縮成形またはスクリーン
    印刷により一体化されたゴムシート(35)とを備えた
    第一部品(32)と、第二ゴムシート(37)の単体よ
    りなる第二部品(36)とを有し、前記シート状基材
    (33)の一面に前記貼着機能をもって前記第二ゴムシ
    ート(37)を貼着してなることを特徴とするガスケッ
    ト素材。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3の何れかに記載された
    ガスケット素材の打抜き加工により製造されたことを特
    徴とするガスケット。
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