JP2014084917A - フィルム一体型防水パッキン - Google Patents

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【課題】電子機器の筐体を構成する一対のケース部材どうしの間に挿入しケース部材どうしの隙間をシーリングする防水パッキンについて、小面積でありながら、取扱い性が良く、反りが発生し難く、圧縮荷重が低いフィルム一体型防水パッキンを提供すること。
【解決手段】ゴム状弾性体からなる柔軟部材12と樹脂フィルムからなる補強部材13とを備え、柔軟部材12は、一方のケース部材2に当接する第1当接部12aと、他方のケース部材3に当接する第2当接部12bとの2つの当接部を有し、補強部材13は、柔軟部材12の内部にあって圧縮方向に交差する水平部13cと、圧縮方向に立ち上がる壁部13dとを有し厚みが35μm〜100μmである一連の樹脂フィルムであることとした。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子機器の筐体を構成するケース部材どうしの間に挿入することで、ケース部材どうしの間をシーリングし、電子機器への水滴や塵埃等の侵入を防ぐフィルム一体型防水パッキンに関する。
携帯電話機、携帯オーディオプレーヤー、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラなどの携帯電子機器については、多くの機能付加とともに使用環境が広まり、日常生活やレジャー用途において水に濡れる場面での使用ニーズが高まってきた。そのため、携帯電子機器についての防水性能が重要視されるようになってきた。
電子機器を防水構造にするためには、例えば内部部品の収容容器と蓋(一対のケース部材)の間にゴム製のOリングを挿入する技術がある。しかし、ゴム製のOリングでは取扱いに際し形状が安定せず、伸びの影響などで筐体に嵌め難いという課題があった。
また、近年、防水パッキンは単なるリング状ではなく、筐体の形状に合わせた精密な設計が求められるようになっているが、単一のゴムで成形された防水パッキンは、柔軟で保形成が低いため筐体への嵌め込み作業における取扱い性が悪いだけでなく、伸びによる寸法精度の悪化に対する課題もあった。こうした技術に対し、例えば特開2010−080910号公報(特許文献1)記載の技術のように、ゴム製部材に樹脂フィルムを一体化することでシール部材の取扱い性を向上させた技術も知られている。
特開2010−080910号公報
小型の電子機器についてはシール部材の面積を小さくすることが求められているにもかかわらず、この特開2010−080910号公報(特許文献1)記載の技術によれば、ゴム製部材と樹脂フィルムとが一体化された部分が、圧縮される部分とは別に必要であり、シール部材の占める面積が大きくなっていた。
また、ゴム製部材と樹脂フィルムとが一体化された部分を圧縮すると、前記特開2010−080910号公報(特許文献1)にも記載された課題、即ち反力(圧縮応力)が高くなるという不都合があった。
そうした一方で、シール部材の占める面積を小さくしながら、圧縮荷重を低減させるために薄い樹脂フィルムを用いると、ゴム製部材の硬化収縮やゴム製部材と樹脂フィルムの線膨張率の相違による反りの発生といった新たな課題が生じることとなった。筐体の形状に合わせた精密な設計が求められるフィルム一体型防水パッキンにおいて、反りを伴うと高さ方向の寸法精度を著しく低下させることになる。
そこで本発明は、薄型、小面積でありながら、取扱い性が良く、反りが発生し難く、圧縮応力の低いフィルム一体型防水パッキンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、電子機器の筐体を構成する一対のケース部材どうしの間に挿入しケース部材どうしの隙間をシーリングする防水パッキンであって、ゴム状弾性体からなる柔軟部材と樹脂フィルムからなる補強部材とを備え、柔軟部材は、一方のケース部材に当接する第1当接部と、他方のケース部材に当接する第2当接部との2つの当接部を有し、補強部材は、柔軟部材の内部にあって圧縮方向に交差する水平部と、圧縮方向に立ち上がる壁部とを有し厚みが35μm〜100μmである一連の樹脂フィルムであることを特徴とするフィルム一体型防水パッキンを提供する。
電子機器の筐体を構成する一対のケース部材どうしの間に挿入しケース部材どうしの隙間をシーリングする防水パッキンについて、ゴム状弾性体からなる柔軟部材と樹脂フィルムからなる補強部材とを備えるものとし、柔軟部材は、一方のケース部材に当接する第1当接部と、他方のケース部材に当接する第2当接部との2つの当接部を有している。そして、補強部材は、柔軟部材の内部に位置している。そのため、外側面の全体が押圧される断面形状を有している。したがって、いわゆるOリングのように、必要最低限の断面形状で幅が狭く、面積の小さなフィルム一体型防水パッキンとすることができる。
補強部材は、圧縮方向に交差する水平部と、圧縮方向に立ち上がる壁部とを有するため、水平部が水平方向の変形を抑制し、壁部が垂直方向の変形を抑制することができる。そのため反りを効果的に低減することができる。また、寸法精度も良く、取扱い性に優れている。
特に、肉厚が厚くなり易い当接部に壁部を設けることで、厚みに起因する反りの原因となる応力が高まっても効果的に反りを抑制することができる。こうして、高さ方向の寸法精度を著しく向上させることができる。さらに、壁部を当接部の内部に設けたため、厚みを必要以上に厚くする必要がなく、薄型のフィルム一体型防水パッキンとすることができる。
補強部材の厚みを35μm〜100μmと薄く形成したことで、補強部材の厚みに由来するフィルム一体型防水パッキン全体の厚みの増大も僅かであるとともに、圧縮荷重の上昇も少なくすることができる。さらに、補強部材を70μm未満にすることでフィルム一体型防水パッキン全体の厚さをより薄くすることができる。また、凸形の補強部材を有しているフィルム一体型防水パッキンにおいて折り目の角度の変形が容易になる。そのため、特に断面形状が凸形の補強部材を有しているフィルム一体型防水パッキンで圧縮荷重をいっそう低減することができる。また、樹脂フィルムの厚みが薄い方が成形が容易になるため、寸法精度を向上させることができる。
そして、補強部材を柔軟部材の内部に設けているため、換言すれば、柔軟部材から補強部材がはみ出さないため、補強部材を設けてもシール部材の面積の増大が少なく、実質的に補強部材の無い防水パッキンとその面積をほぼ同一とすることができる。
補強部材に2つの壁部を繋ぐ頂部を有する山形部を設けることができる。補強部材に2つの壁部を繋ぐ頂部を有する山形部を設けることで、この山形部は折り目の角度が変化する方向、即ち図5に示す上下方向への伸縮変形および左右方向への伸縮変形をすることができる。そのため、補強部材を備えることによる定形性の向上を発揮する一方で、圧縮方向の変形性を向上させて圧縮荷重を低くすることができる。
補強部材の水平部の端が外部に露出するものとすることができる。水平部の端が外部に露出するため、補強部材と柔軟部材の成形後に補強部材の不要な部分を切断することによりフィルム一体型防水パッキンを得ることができる。そのため、製造が容易なフィルム一体型防水パッキンとすることができる。
柔軟部材に樹脂フィルムの表側から裏側に連なる連続部を有するものとすることができる。柔軟部材に樹脂フィルムの表側から裏側に連なる連続部を設けたため、第1当接部と第2当接部とを連続したゴム状弾性体で成形することができる。そのため、柔軟部材が補強部材を境に第1当接部と第2当接部とに分断するおそれがなく、フィルム一体型防水パッキンの耐久性を高めることができる。また、柔軟部材と補強部材との境界面の一部が剥れてもフィルム一体型防水パッキンの外形を維持することができるため、シーリング機能を維持することができ、信頼性を高めることができる。さらに、柔軟部材の全体を一回の成形で成形できる。
少なくとも一の当接部の縦断面形状が凸形であるフィルム一体型防水パッキンとすることができる。少なくとも一の当接部の縦断面形状を凸形としたため、その凸形部位をケース部材に当接して押しつぶすことでシーリング性を高めることができる。
少なくとも一の当接部の縦断面形状が凹形であるフィルム一体型防水パッキンとすることができる。少なくとも一の当接部の縦断面を凹形としたため、ケース部材へ当接させるときに凹形の部分が空隙になることで圧縮荷重を低くすることができる。
そして、このフィルム一体型防水パッキンは環状とすることができる。環状のフィルム一体型防水パッキンでは、特に長さ方向の寸法精度が悪いと、ケース部材の溝内への取付けがし難くなる。しかしながら、本発明のフィルム一体型防水パッキンは、所定の補強部材を含んでいるため、特に長さ方向の寸法精度に優れるフィルム一体型防水パッキンとすることができ、ケース部材の所定の箇所に確実に取付けることができる。
本発明のフィルム一体型防水パッキンによれば、小面積でありながら、取扱い性が良く、反りが少なく、圧縮荷重が低い。
第1実施形態のフィルム一体型防水パッキンを筐体に挟む様子を示す分解斜視図である。 図1のSA−SA線断面による第1実施形態のフィルム一体型防水パッキンの断面図である。 図2のフィルム一体型防水パッキンを一対のケース部材にはめ込む様子を示す説明図である。 図2のフィルム一体型防水パッキンを一対のケース部材にはめ込んだ後の状態を示す説明図である。 図2のフィルム一体型防水パッキンに対する押圧前後の状態を説明する説明図である。 従来のフィルム一体型防水パッキンに対する押圧前後の状態を説明する説明図である。 変形例1であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。 変形例2であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。 第2実施形態であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。 第3実施形態であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。 変形例3であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。 第4実施形態であるフィルム一体型防水パッキンの図2相当断面図である。
本発明について実施形態に基づきさらに詳細に説明する。以下の各実施形態で共通する構成については、同一の符号を付して重複説明を省略する。また、共通する材質、製造方法、作用効果等についても重複説明を省略する。
第1実施形態[図1〜図5]
フィルム一体型防水パッキン11は、図1で示すように、携帯用電子機器の筐体1を構成するケース部材2とケース部材3の2つのケース部材2,3の間に挟んで用い、筐体1の内部を液密に保つシール部材である。より具体的には、ケース部材2やケース部材3には、それぞれ溝2aや溝3aが形成されており、その溝2aと溝3aとの間に挿入して用いられる。
本実施形態のフィルム一体型防水パッキン11は、図2でその一部断面図を示すが、樹脂フィルムからなる補強部材13と、補強部材13の表裏に設けられた柔軟部材12とを備えている。
そして、柔軟部材12は、一方のケース部材に当接する第1当接部12aと、他方のケース部材に当接する第2当接部12bの2つの当接部12a,12bを有している。また、補強部材13は、柔軟部材12の内部にあって圧縮方向に交差する水平部13cと、圧縮方向に立ち上がる壁部13dと、その2つの壁部13dを繋ぐ頂部13eを有している。そして2つの壁部13d,13dと頂部13eとで山形部を形成している。
第1当接部12aは、ケース部材2の溝2a(またはケース部材3の溝3a)にはめ込む部位であり、押圧を受けて圧縮される部位である。第2当接部12bは、ケース部材3の溝3a(またはケース部材2の溝2a)にはめ込む部位であり、こちらも押圧を受けて圧縮される部位である。
本実施形態では、第1当接部12aも第2当接部12bも縦断面形状が凸形であり、溝2a,3aに嵌り易くなっている。
そして、第1当接部12aと第2当接部12bとは補強部材13を隔てて上下に分断されている。
柔軟部材12の材質は、ゴム状弾性体からなり、例えば、シリコーンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、アクリロニトリルブタジエンゴム、1,2−ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、クロロスリホンゴム、ポリエチレンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴムや、例えば、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、ウレタン系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、塩化ビニル系熱可塑性エラストマー、フッ化系熱可塑性エラストマー、イオン架橋系熱可塑性エラストマーなどの熱可塑性エラストマーが挙げられる。成形加工性、耐候性、圧縮永久歪等の観点からシリコーンゴムは好ましい材質の一である。
補強部材13の水平部13cは、圧縮方向に交差しており水平方向の変形を抑制することができる。また、壁部13dは、圧縮方向に立ち上がっており垂直方向の変形を抑制することができる。そして、こうした水平部13cと壁部13dとを併せて有するため、反りを効果的に防止することができる。
補強部材13は一連の樹脂フィルムからなり、その材質は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリイミド、ポリメチルメタクリートなどを用いることができる。
また、補強部材13の厚みは、35μm〜100μmである。厚みが35μm未満であると、剛性が弱く容易に曲がってしまうため、フィルム一体型防水パッキン11の取扱い性を向上させることができない。一方、補強部材13の厚みが100μmを超えると、フィルム一体型防水パッキン11の厚みが増大し、薄型化を達成し難い。また、その厚みが70μm未満であることが好ましい。70μm未満とすることでフィルム一体型防水パッキン11全体の厚さをより薄くすることができ、圧縮荷重をいっそう低減することができる。また、成形が容易になり、寸法精度を高めることができる。
柔軟部材12と補強部材13とは接着剤やプライマー等により容易に一体にすることができる。また、柔軟部材12が有する自己粘着性により補強部材13と一体化しても良いし、柔軟部材12を成形する金型内に補強部材13をインサートして、補強部材13を柔軟部材12に一体成形しても良い。
柔軟部材12と補強部材13とを一体成形する場合には、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の耐熱性の優れた樹脂フィルムを用いることが好ましい。
フィルム一体型防水パッキン11の厚み(上下方向Hの長さ)は、図3で示すように、ケース部材2の溝2aとケース部材3の溝3aとを合せた厚みよりも厚く形成されている。一方、フィルム一体型防水パッキン11の幅(左右方向Wの長さ)は、溝2aや溝3aの幅よりも狭く形成されている。こうした構造とすることで、ケース部材3にケース部材2を重ね合わせれば、図4で示すように、フィルム一体型防水パッキン11は溝2aと溝3aの間で高さ方向(上下方向)Hに圧縮されて幅方向Wに広がりケース部材2とケース部材3とがシーリングされる。
図5および図6には、このフィルム一体型防水パッキン11と従来のフィルム一体型防水パッキン4が圧縮される前後の状態を模式的に示した。
フィルム一体型防水パッキン11は、圧縮前の状態PPでは図5の破線で示すように、補強部材13の互いに対向する壁部13d、13dが略垂直に立ち上っているのに対して、圧縮後の状態APでは図5の実線で示すように、補強部材13の壁部13d、13dが左右に広がり、柔軟部材12と共にフィルム一体型防水パッキン11全体が幅方向Wに広がるように圧縮される。
一方、従来のフィルム一体型防水パッキン4については、圧縮前の状態PPを図6の波線で示し、圧縮後の状態APを図6の実線で示すが、それぞれの状態を比較すると、補強部材13の形状は変化せず、柔軟部材12である第1当接部13aと第2当接部12bのみが左右に広がるように変形する。
このように、フィルム一体型防水パッキン11では、柔軟部材12と補強部材13とが共に広がるよう変形するため、補強部材13が柔軟部材12の変形を抑制する応力が小さく、圧縮荷重を低くすることができる。これに対し従来のフィルム一体型防水パッキン4では、補強部材13が柔軟部材12の変形を抑制するため圧縮荷重が大きくなる。
なお、図5、図6では、圧縮前後の状態をわかり易く示すため、断面を示すハッチングは削除している。
図7〜図12には、フィルム一体型防水パッキン11の変形例(変形実施形態を含む)を示す。
変形例1[図7]
図7には、変形例1のフィルム一体型防水パッキン11aを示す。
フィルム一体型防水パッキン11aは、第1当接部12aと第2当接部12bの断面形状が先の実施形態で示したフィルム一体型防水パッキン11と異なっている。即ち、フィルム一体型防水パッキン11aでは、第1当接部12aと第2当接部12bの先端がより尖った形状をしており、また表面が平らな部分を有している。このように、当接部の形状はフィルム一体型防水パッキンをはめ込むケース部材の溝の形状に合わせて適宜変更することができる。
変形例2[図8]
図8には、変形例2のフィルム一体型防水パッキン11bを示す。
フィルム一体型防水パッキン11bも、第2当接部12bの断面形状が異なっており、フィルム一体型防水パッキン11bでは2つの突部12b1,12b2を有し、縦断面が凹形をしている。第2当接部12bに2つの突部12b1,12b2を設け、その間に空隙を有するため、圧縮荷重を小さくすることができる。
また、ケース部材3の溝3a内に凸部が形成されている場合には、2つの突部12b1,12b2の間にこの凸部が嵌るため、第2当接部12bを溝3a内により密にはめ込むことができる。このように、溝3aの形状に合わせて適宜、第2当接部の形状を変えることができる。形状を適宜変化させることは第1当接部12aについても同様である。
第2実施形態[図9]
図9には、第2実施形態のフィルム一体型防水パッキン21を示す。
フィルム一体型防水パッキン21は、補強部材13の形状が先の実施形態で示したフィルム一体型防水パッキン11と異なり、1つの水平部13cと壁部13dとを有し、頂部を有していない。
こうしたフィルム一体型防水パッキン21でも、補強部材13が水平部13cと壁部13dとを有するため、取扱い性が良く反りを生じ難い。
図9では壁部13dが上方に立ち上がっているが、下方に伸びる壁部13dとすることもできる。
第3実施形態[図10]
図10には、第3実施形態のフィルム一体型防水パッキン31を示す。
フィルム一体型防水パッキン31は、補強部材13が1つの水平部13cを有し、その水平部13cよりも下方に伸びる壁部13dを有している点で異なっている。
第2当接部12b側にまで伸びる壁部13dを有するため、上下方向の圧縮荷重を高め上下方向に潰し難くすることができる。
変形例3[図11]
図11には、変形例3のフィルム一体型防水パッキン31aを示す。
フィルム一体型防水パッキン31aは、補強部材13が2つの頂部12e,12eを有している。2つの頂部12e,12eは第1当接部12a側と第2当接部12b側にそれぞれ伸びており、補強効果を高め反り防止の効果を高めている。
第4実施形態[図12]
図12には、第4実施形態のフィルム一体型防水パッキン41を示す。
フィルム一体型防水パッキン41では、補強部材13の水平部13cの端である端面13fが外部に露出する以外にも補強部材13の表面が一の当接部の凹部において柔軟部材12の表面から露出する露出部13gを有する点が異なっている。
ケース部材3の溝3aに凸部が形成されている場合に、露出部13gがあれば、露出部13gがこの凸部に嵌合する。そのため、露出部13gが無く柔軟部材12と凸部が嵌合する場合と比べて、引っかかりなどを起こし難く嵌合し易い。そのため、露出部13gを有することでケース部材3への挿入し易さが向上する。このように、溝3a内に細かな凹凸を有する場合等に、その凹凸に相当する部分に露出部13gを形成することで嵌合しやすさを改善することができる。
なお、上記実施形態及び変形例は本発明の一例であり、こうした形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に反しない他の任意の変更形態を含むものである。
1 筐体
2 ケース部材
2a 溝
3 ケース部材
3a 溝
4 フィルム一体型防水パッキン(従来例)
11 フィルム一体型防水パッキン(第1実施形態)
11a フィルム一体型防水パッキン(変形例1)
11b フィルム一体型防水パッキン(変形例2)
12 柔軟部材
12a 第1当接部
12b 第2当接部
12b1,12b2 突部
13 補強部材
13c 水平部
13d 壁部
13e 頂部
13f 端面
13g 露出部
21 フィルム一体型防水パッキン(第2実施形態)
31 フィルム一体型防水パッキン(第3実施形態)
31a フィルム一体型防水パッキン(変形例3)
41 フィルム一体型防水パッキン(第4実施形態)
PP 圧縮前の状態
AP 圧縮後の状態

Claims (8)

  1. 電子機器の筐体を構成する一対のケース部材どうしの間に挿入しケース部材どうしの隙間をシーリングする防水パッキンであって、
    ゴム状弾性体からなる柔軟部材と樹脂フィルムからなる補強部材とを備え、
    柔軟部材は、一方のケース部材に当接する第1当接部と、他方のケース部材に当接する第2当接部との2つの当接部を有し、
    補強部材は、柔軟部材の内部にあって圧縮方向に交差する水平部と、圧縮方向に立ち上がる壁部とを有し厚みが35μm〜100μmである一連の樹脂フィルムであることを特徴とするフィルム一体型防水パッキン。
  2. 樹脂フィルムの厚みが35μm〜70μm未満である請求項1記載のフィルム一体型防水パッキン。
  3. 補強部材に2つの前記壁部を繋ぐ頂部を有する山形部を設ける請求項1または請求項2記載のフィルム一体型防水パッキン。
  4. 水平部の端が外部に露出する請求項1〜請求項3何れか1項記載のフィルム一体型防水パッキン。
  5. 柔軟部材に前記樹脂フィルムの表側から裏側に連なる連続部を有する請求項1〜請求項4何れか1項記載のフィルム一体型防水パッキン。
  6. 少なくとも一の当接部の縦断面形状が凸形である請求項1〜請求項5何れか1項記載のフィルム一体型防水パッキン。
  7. 少なくとも一の当接部の縦断面が凹形である請求項1〜請求項6何れか1項記載のフィルム一体型防水パッキン。
  8. 環状である請求項1〜請求項7何れか1項記載のフィルム一体型防水パッキン。
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