JP2003278105A - 覆工板の穴塞ぎキャップ - Google Patents

覆工板の穴塞ぎキャップ

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JP2003278105A
JP2003278105A JP2002080291A JP2002080291A JP2003278105A JP 2003278105 A JP2003278105 A JP 2003278105A JP 2002080291 A JP2002080291 A JP 2002080291A JP 2002080291 A JP2002080291 A JP 2002080291A JP 2003278105 A JP2003278105 A JP 2003278105A
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lining plate
cap
plate
lid
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Yasushi Arao
裕史 荒尾
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ARAO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両通行時の騒音の発生を防止し得るととも
に、比較的安価に製造することができ、軽量で取扱い易
く、強度に優れ車両の通行によって破損することがな
く、錆が発生することもない、覆工板の穴塞ぎキャップ
を提供すること。 【解決手段】 覆工板に設けられた吊り上げ用穴を塞ぐ
ためのキャップであって、前記穴よりも大径とされて穴
の上部を覆う平板状の蓋部と、該蓋部の下方に延出され
て前記穴に係止される可撓性の係止部とからなり、前記
蓋部が内部に金属板が埋設された合成樹脂から形成され
てなることを特徴とする覆工板の穴塞ぎキャップ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は覆工板の穴塞ぎキャ
ップに関し、より詳しくは、車両通行時の騒音の発生を
防止し得るとともに、軽量で取扱い易く、強度にも優
れ、錆の発生もない覆工板の穴塞ぎキャップに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、道路を掘削してできた穴の中で
作業をする地下鉄工事や下水道工事等の際には、工事に
よって交通が妨げられないように穴を覆工板で覆って、
覆工板の上を車両が通行するようにし、覆工板の下で工
事を行っている。覆工板は、通常、畳ほどの大きさをも
った鉄板からなり、車両の通行に耐え得る強度をもつ厚
みを有しているため、重量が大きく、移動や設置にはク
レーンが必要となる。そのため、通常、覆工板には図7
に示す如くクレーンのフックを引っ掛けるための穴が四
隅に設けられている。しかし、これらの穴をそのままに
しておくと、歩行者がつまずいたりする危険性があり、
また穴から雨水等が侵入して工事に支障をきたすおそれ
があるため、覆工板の穴は一般にセフティキャップと呼
ばれるキャップにより塞がれている。
【0003】従来使用されているキャップは、図8に示
すように、金属製の円板(A)と、その下部に接続され
た長方形状のゴム製プレート(B)とからなり、ゴム製
プレート(B)を覆工板の穴に挿入して、覆工板を円板
(A)とゴム製プレート(B)で挟むことによって、穴
を塞ぐように取り付けられる。しかしながら、このよう
なキャップを覆工板に取り付けると、車両が覆工板の上
を通過する際に、金属製の円板の裏面と鉄板からなる覆
工板とが接触することで大きな音が発生し、騒音公害を
引き起こしていた。そこで、最近では金属製の円板
(A)の裏面にゴム(C)を貼り付けることによって音
の発生を防止するようにしたキャップも創出されている
が、騒音防止効果は充分なものとはいえない上に、製造
コストが高くつくため従来のキャップに比べて割高なも
のとなっていた。また、このような金属製の円板を有す
るキャップは、比較的重量があるために運搬時等の取扱
い性が悪く、更に雨に濡れたりすることで錆びてしまう
という問題もあった。このような問題点を解決するため
には、例えばキャップを合成樹脂から成形することが考
えられるが、円板が車両の荷重によって破損してしまう
虞があるため、かかる構成を採用することはできなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
技術の問題点を全て解決すべくなされたものであって、
車両通行時の騒音の発生を防止し得るとともに、比較的
安価に製造することができ、しかも軽量で取扱い易く、
強度に優れ車両の通行によって破損することがなく、錆
が発生することもない、覆工板の穴塞ぎキャップを提供
せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
覆工板に設けられた吊り上げ用穴を塞ぐためのキャップ
であって、前記穴よりも大径とされて穴の上部を覆う平
板状の蓋部と、該蓋部の下方に延出されて前記穴に係止
される可撓性の係止部とからなり、前記蓋部が内部に金
属板が埋設された合成樹脂から形成されてなることを特
徴とする覆工板の穴塞ぎキャップに関する。請求項2に
係る発明は、前記金属板には貫通孔が形成され、前記合
成樹脂が該貫通孔に充填されて固化されてなることを特
徴とする請求項1記載の覆工板の穴塞ぎキャップに関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る覆工板の穴塞
ぎキャップ(以下、単にキャップと称す)の好適な実施
形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本発
明に係るキャップの平面図であり、図2は本発明に係る
キャップの正面図であり、図3は本発明に係るキャップ
の側面図であり、図4は図1のA−A線断面図である。
本発明に係るキャップ(1)は、覆工板に設けられた吊
り上げ用穴よりも大径とされて穴の上部を覆う円板状の
蓋部(2)と、この蓋部(2)の下方に延出されて穴に
係止される可撓性の係止部(3)とから構成される。
【0007】蓋部(2)及び係止部(3)は、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、硬質塩化ビニル、エラストマー
系樹脂等の合成樹脂により一体成型されており、蓋部
(2)の内部には金属板(4)が埋設されている。ま
た、蓋部(2)の外周縁には、上面から下面にかけてア
ールが形成されており、歩行者が蓋部(2)に引っ掛か
ったりつまずいたりするのを防止している。蓋部(2)
及び係止部(3)の色は、一般的にはグレー等の目立た
ない色とされるが、黄色等の目立つ色として覆工板に設
置した際に歩行者等の注意を喚起するようにしてもよ
く、特に限定はされない。本発明においては、キャップ
(1)が合成樹脂の一体成型品であるため、様々な色の
バリエーションの製品を容易に製造することが可能であ
る。
【0008】図5は、蓋部(2)の内部に埋設される金
属板(4)の平面図である。金属板(4)は、蓋部
(2)の外径よりも僅かに小径とされた円板状のプレー
トであって、貫通孔(5)を有している。金属板(4)
の材料は特に限定されないが、鉄や鋼などの強度に優れ
た材料が使用される。また、金属板(4)の厚みについ
ては、蓋部(2)の厚みと所望の強度を勘案して適宜設
定すればよく、例えば0.5〜1.5mm程度とするこ
とができる。
【0009】貫通孔(5)は、図4の円内拡大図に示す
ように、金属板(4)の表面から裏面に向けて貫通して
おり、合成樹脂がこの貫通孔(5)内に充填されて固化
されている。これによって、蓋部(2)の外面部を構成
する合成樹脂と、内部に埋設された金属板(4)とが強
固に一体化され、蓋部(2)の強度を向上させることが
できる。尚、貫通孔(5)の数は特に限定されないが、
複数個(図示例では3つ)とすることが好ましい。
【0010】また、蓋部(2)の表面には、図1に示す
ように多数の突起(6)が形成されている。設けられた
突起は滑り止めの機能を果たし、歩行者が蓋部(2)の
表面で足を滑らせて転倒する等の事故を未然に防ぐこと
が可能となる。尚、突起(6)は図1にのみ示してい
る。
【0011】また、本発明においては、蓋部(2)の表
面に、上記した突起(6)とは別に、図4に示すような
突部(7)を設ける構成とすることが好ましい。尚、こ
の突部(7)は図4にのみ示している。この突部(7)
は、埋設された金属板(4)の外端部の上方部に環状に
設けられており、このような突部(7)を設けることに
よって、合成樹脂の擦り減りによって金属板(4)の端
部が露出するのを長期間にわたって防ぐことが可能とな
る。
【0012】係止部(3)は、蓋部(2)の下面から下
方に向けて略垂直に延出された左右一対の脚からなり、
これら左右一対の脚はそれそれ外方に向けて膨出する膨
出部(31)を有している。膨出部(31)は、蓋部
(2)の下面からやや下方位置を基端部(31a)と
し、該基端部から斜め下方向且つ外向きに張り出して膨
出外端部(31b)を形成し、該膨出外端部から斜め下
方向且つ内向きに延びて脚の下端部が終端部(31c)
となっており、基端部(31a)と膨出外端部(31
b)と終端部(31c)をそれぞれ頂点とし、膨出外端
部(31b)が略直角となる直角三角形状を呈してい
る。そして、基端部(31a)から膨出外端部(31
b)にかけては、下向きの円弧状面とされており、さら
に膨出外端部(31b)にはアールが形成されている。
脚部には図示の如く空洞が形成されており、キャップの
軽量化と材料費のコストダウンとともに、係止部(3)
の可撓性をより高めている。
【0013】また、係止部(3)は、外力が加わってい
ない自然な状態においては、左右の脚の膨出外端部(3
1b)間の距離が、覆工板に設けられた穴の径よりも大
とされているが、左右の脚に対して内向きに外力が加わ
ると、その可撓性によって内方向へと撓んで、左右の脚
の膨出外端部(31b)間の距離が覆工板に設けられた
穴の径まで小さくなることが可能であり、そして外力が
無くなると元の形状へと復元することができる。
【0014】図6は本発明に係るキャップを覆工板
(H)の穴に装着した状態を示す断面図である。本発明
に係るキャップは、係止部(3)の左右の脚の下端部を
覆工板(H)の穴に挿入し、そのまま蓋部(2)の下面
が覆工板(H)の表面に密着するまで下方向へと押す
と、係止部(3)が有する可撓性によって左右の脚間の
距離が縮まるので、係止部(3)全体を穴の中へと入れ
ることができ、覆工板(H)の穴に装着することができ
る。そして、装着が完了した状態では、係止部(3)の
左右の脚の膨出外端部(31b)は覆工板(H)の穴の
下方に位置するとともに、基端部(31a)から膨出外
端部(31b)にかけての下向きの円弧状面が覆工板
(H)の穴の内面下端部に当接し、この状態で脚を外方
へと拡がる方向への復元力が働くようになるため、係止
部(3)が外部からの衝撃等によって穴から容易に抜け
ることがない。
【0015】また、上記した装着の際において、脚の形
状が、基端部(31a)と膨出外端部(31b)と終端
部(31c)をそれぞれ頂点とし、膨出外端部(31
b)が略直角となる直角三角形状を呈していることによ
り、終端部(31c)から膨出外端部(31b)に至る
傾斜面に沿って脚を容易に穴へと挿入して撓ませること
ができる。また、膨出外端部(31b)にアールが形成
され、基端部(31a)から膨出外端部(31b)にか
けて下向きの円弧状面とされていることで、膨出外端部
(31b)を穴の下方へと容易に滑り込ませることがで
きる。
【0016】そして、覆工板の穴からキャップを取り外
す際には、蓋部(2)を持って上方へと引っ張れば、係
止部(3)が有する可撓性によって左右の脚間の距離が
縮まるので、容易に取り外すことができる。また、この
取り外しの際においても、膨出外端部(31b)にアー
ルが形成され、基端部(31a)から膨出外端部(31
b)にかけて下向きの円弧状面とされていることで、膨
出外端部(31b)を穴の内部へと容易に滑り込ませる
ことができ、取り外しを容易に行うことが可能となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、覆工板に設けられた吊り上げ用穴を塞ぐためのキ
ャップであって、前記穴よりも大径とされて穴の上部を
覆う平板状の蓋部と、該蓋部の下方に延出されて前記穴
に係止される可撓性の係止部とからなり、前記蓋部が内
部に金属板が埋設された合成樹脂から形成されてなるこ
とを特徴とする覆工板の穴塞ぎキャップであるから、車
両通行時の騒音の発生を防止し得るとともに、比較的安
価に製造することができ、しかも軽量で取扱い易く、強
度に優れ車両の通行によって破損することがなく、錆が
発生することもないという優れた性能をもった覆工板の
穴塞ぎキャップとなる。
【0018】請求項2に係る発明は、前記金属板には貫
通孔が形成され、前記合成樹脂が該貫通孔に充填されて
固化されてなることを特徴とする請求項1記載の覆工板
の穴塞ぎキャップであるから、蓋部の外面部を構成する
合成樹脂と、内部に埋設された金属板とが強固に一体化
され、蓋部の強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャップの平面図である。
【図2】本発明に係るキャップの正面図である。
【図3】本発明に係るキャップの側面図である。
【図4】図1のA−A線断面図である。
【図5】蓋部の内部に埋設される金属板の平面図であ
る。
【図6】本発明に係るキャップを覆工板の穴に装着した
状態を示す断面図である。
【図7】覆工板を示す図である。
【図8】従来のキャップを示す図である。
【符号の説明】
1 覆工板の穴塞ぎキャップ 2 蓋部 3 係止部 4 金属板 5 貫通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 覆工板に設けられた吊り上げ用穴を塞ぐ
    ためのキャップであって、前記穴よりも大径とされて穴
    の上部を覆う平板状の蓋部と、該蓋部の下方に延出され
    て前記穴に係止される可撓性の係止部とからなり、前記
    蓋部が内部に金属板が埋設された合成樹脂から形成され
    てなることを特徴とする覆工板の穴塞ぎキャップ。
  2. 【請求項2】 前記金属板には貫通孔が形成され、前記
    合成樹脂が該貫通孔に充填されて固化されてなることを
    特徴とする請求項1記載の覆工板の穴塞ぎキャップ。
JP2002080291A 2002-03-22 2002-03-22 覆工板の穴塞ぎキャップ Pending JP2003278105A (ja)

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