JP2003277622A - 制電性組成物およびその製造方法 - Google Patents

制電性組成物およびその製造方法

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JP2003277622A
JP2003277622A JP2002083600A JP2002083600A JP2003277622A JP 2003277622 A JP2003277622 A JP 2003277622A JP 2002083600 A JP2002083600 A JP 2002083600A JP 2002083600 A JP2002083600 A JP 2002083600A JP 2003277622 A JP2003277622 A JP 2003277622A
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JP2002083600A
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English (en)
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Norimasa Fujihana
典正 藤花
Yoshiharu Tategami
義治 立上
Masaki Enomoto
正樹 榎本
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Riken Technos Corp
Sanko Kagaku Kogyo KK
Sanko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Riken Technos Corp
Sanko Kagaku Kogyo KK
Sanko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性に優れ、高い制電性を長期間保持
する成形品を得ることができ、金属類を包装する場合、
金属表面を腐食、発錆あるいは汚染することがないフィ
ルムやシートを得ることのできる制電性組成物を提供す
ること。 【解決手段】 (A)エーテル結合および/またはエス
テル結合を含む化合物、およびエーテル結合および/ま
たはエステル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた
少なくとも1種、ならびに(B)アルカリ金属またはア
ルカリ土類金属塩類をアニオン吸着能を有する化合物で
アニオンを吸着処理して得られる成分を含有する制電性
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制電性組成物およ
びその製造方法に関し、さらに詳しくは、帯電防止性に
優れた制電性組成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、樹脂に制電性を付与することが重
要になってきており、これを達成するために、従来よ
り、界面活性剤などの帯電防止剤を樹脂成形品の表面に
塗布したり、帯電防止剤を樹脂中に練り込む方法が知ら
れている。しかしながら、前者の方法では、長時間経過
すると制電性が著しく低下するため、持続性を有する高
制電性樹脂としての実用化には供し難い。一方、後者の
方法では、帯電防止剤と樹脂との相溶性が悪く、帯電防
止剤が成形品の表面にブリード・アウトしてしまい、制
電効果が低下するという問題がある。
【0003】また、樹脂に制電性を付与するため、カー
ボンブラックやカーボンファイバーなどを樹脂に練り込
む方法も提案されている。この方法によると、帯電防止
性に優れ、帯電防止性に持続性がある樹脂組成物が得ら
れる。しかし、この方法では、透明な成形品が得られな
かったり、成形品の色の選択が制限されるなどの問題が
ある。本発明者らは、上記の課題を解決する方法とし
て、ポリアミド樹脂、ポリエーテルエステルアミド樹
脂、脂肪族ポリエステル、ポリ乳酸系樹脂、熱可塑性エ
ラストマーおよび未加硫ゴム、ならびにアルカリ金属ま
たはアルカリ土類金属塩類を含む制電性組成物を提案し
た(国際公開番号WO 01/79354 A1)。しかし
ながら、この制電性組成物に含有される金属塩類の種類
によっては、制電性能が充分でない場合がある。また、
金属塩類として過塩素酸リチウムなどを用いると、この
制電性組成物から成るフィルムやシートを用いて金属類
を包装する場合、金属表面を腐食、発錆あるいは汚染す
るという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、帯電防止性
に優れ、高い制電性を長期間保持する成形品を得ること
ができる制電性組成物であり、過塩素酸リチウムや過塩
素酸ナトリウムなどの金属塩類を含んでいても、金属類
を包装する場合、金属表面を腐食、発錆あるいは汚染す
ることがないフィルムやシートを得ることのできる制電
性組成物を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の(1)
〜(8)に記載された発明に関する。 (1)(A)エーテル結合および/またはエステル結合
を含む化合物、およびエーテル結合および/またはエス
テル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた少なくと
も1種、ならびに(B)アルカリ金属またはアルカリ土
類金属塩類を、アニオン吸着能を有する化合物で、アニ
オンを吸着処理して得られる成分を含有する制電性組成
物。 (2)さらに、(D)熱可塑性樹脂、未加硫ゴムおよび
熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも1種
を含有する上記記載の制電性組成物。 (3)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
化合物が、−{O(AO)n}−基(Aは炭素数2〜4
のアルキレン基、nは1〜7の整数を示す)を含有する
化合物(C)である上記記載の制電性組成物。 (4)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
(共)重合体が、ポリアルキレンオキサイド樹脂、ポリ
エーテルエステルアミド樹脂、ポリエステルエステルア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、生分解
性脂肪族ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂より選ば
れた少なくとも1種の(共)重合体である上記記載の制
電性組成物。 (5)金属塩類が、過塩素酸リチウム、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム、ビス(トリフルオロメタンス
ルホニル)イミドリチウムおよびトリス(トリフルオロ
メタンスルホニル)メチドリチウムの群から選ばれた少
なくとも1種のリチウム塩である上記記載の制電性組成
物。 (6)アニオン吸着能を有する化合物が、MgとAlを
主成分とする合成ハイドロタルサイトおよび/またはア
ニオン交換性イオン交換体である上記記載の制電性組成
物。 (7)(A)エーテル結合および/またはエステル結合
を含む化合物、およびエーテル結合および/またはエス
テル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた少なくと
も1種に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類を
添加した後にアニオン吸着能を有する化合物を添加する
か、あるいは、(A)エーテル結合および/またはエス
テル結合を含む化合物、およびエーテル結合および/ま
たはエステル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた
少なくとも1種に、アルカリ金属またはアルカリ土類金
属塩類およびアニオン吸着能を有する化合物を添加する
上記記載の制電性組成物の製造方法。 (8)アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類、アニ
オン吸着能を有する化合物、ならびに、(A)エーテル
結合および/またはエステル結合を含む化合物、および
エーテル結合および/またはエステル結合を含む(共)
重合体の群から選ばれた少なくとも1種を含む第1組成
物、ならびに、(D)熱可塑性樹脂、未加硫ゴム、およ
び熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも1
種を含む第2組成物を、(1)第1組成物の成分および
第2組成物の成分を一度にブレンドする方法、(2)第
1組成物を調製した後に第2組成物の成分をブレンドす
る方法、(3)第2組成物を調製した後に第1組成物の
成分をブレンドする方法、のいずれかの方法で混合し、
製造する請求項2〜6いずれか1項記載の制電性組成物
の製造方法。
【0006】
【発明の実施の形態】(A)成分 本発明に用いられる(A)成分は、エーテル結合および
/またはエステル結合を含む化合物、およびエーテル結
合および/またはエステル結合を含む(共)重合体の群
から選ばれた少なくとも1種である。このうち、本発明
において使用するエーテル結合および/またはエステル
結合を含む化合物としては、一般式−{O(AO)n}−基
(Aは炭素数2〜4のアルキレン基、nは1〜7の整数を
示す)で表される基を有する有機化合物(C)が挙げら
れる。上記(A)化合物は、本発明の組成物において、
金属塩の溶解性、解離安定性の上昇に効果がある。
【0007】本発明に用いられる有機化合物(C)は、
例えば、分岐脂肪族アルコール1モルに、炭素数2〜4
のアルキレンオキシドを1〜7モル付加して得られるヒ
ドロキシル化合物と、二塩基酸とを原料として、一般的
なエステル化合物の製造方法によって製造することがで
きる。ここで、上記ヒドロキシル化合物の例としては、
プロパノール1モルにエチレンオキシド1〜7モル、プ
ロピレンオキシド1〜4モル、またはブチレンオキシド
1〜3モル、ブタノール1モルにエチレンオキシド1〜
6モルまたはプロピレンオキシド1〜3モル、ヘキサノ
ール1モルにエチレンオキシド1〜2モル、ペンタノー
ル1モルにエチレンオキシド1〜5モル、プロピレンオ
キシド1〜3モル、またはブチレンオキシド1〜2モ
ル、オクタノール1モルにエチレンオキシド1〜5モ
ル、プロピレンオキシド1〜3モル、またはブチレンオ
キシド1〜3モル、ノナノール1モルにエチレンオキシ
ド1〜4モル、プロピレンオキシド1〜2モル、または
ブチレンオキシド1〜2モルを、それぞれ付加させたヒ
ドロキシル化合物が挙げられる。なお、これらのヒドロ
キシル化合物の中で、ブタノール1モルにエチレンオキ
シド2モルを付加させた2−(2−ブトキシエトキシ)
エタノール、ブタノール1モルにエチレンオキシド1モ
ルを付加させた2−ブトキシエタノールが加工性とのバ
ランスによい。
【0008】また、上記二塩基酸としては、アジピン
酸、セバシン酸、フタル酸、コハク酸などのカルボン
酸、およびこれらのカルボン酸無水物などが挙げられ
る。
【0009】有機化合物(C)として、好ましくは、ビ
ス〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチル〕アジペート
またはビス(2−ブトキシエチル)フタレートなどが挙
げられる。
【0010】また、(A)エーテル結合および/または
エステル結合を含む化合物として、エーテル結合および
/またはエステル結合を含む重合性モノマー、プレポリ
マーまたはオリゴマーも挙げられる。具体的には、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコール(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエトキ
シ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メ
タ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレートなどのポリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレートおよびポリプロピレングリコール(メ
タ)アクリレートなどの重合性モノマー、プレポリマー
またはオリゴマーなどが挙げられる。また、ポリプロピ
レングリコール、ポリマーポリオール、ポリテトラメチ
レングリコールなどのポリエーテル系ポリオール、アジ
ペート系ポリオール、フタレート系ポリオール、ポリカ
プロラクタム系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオ
ールなどのポリエステル系ポリオールやポリブタジエン
ポリオール、アクリルポリオールなどを挙げることがで
きる。本発明において、(A)エーテル結合および/ま
たはエステル結合を含む化合物は、そのまま、または溶
媒に溶解した溶液として使用することができる。
【0011】また、本発明に用いられる(A)エーテル
結合および/またはエステル結合を含む(共)重合体と
しては、例えば、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロ
ピレン、ポリオキシテトラメチレン、エチレンオキサイ
ド−プロピレンオキサイド共重合体などのポリアルキレ
ンオキサイド樹脂、ポリエーテルセグメントを有するポ
リエチレングリコール−ポリアミド共重合体、ポリエチ
レングリコール−メタクリレート共重合体、ポリエチレ
ングリコール系ポリエステルアミド共重合体、ポリエチ
レングリコール系ポリエステルエラストマーなどのポリ
エーテルエステルアミド/ポリエステル樹脂、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチ
レングリコールなどのセグメントを有するポリウレタン
樹脂などが挙げられる。好ましくはポリアルキレンオキ
サイド樹脂、ポリエーテルエステルアミド樹脂、ポリウ
レタン樹脂である。
【0012】(B)成分 次に、(B)成分は、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属塩類をアニオン吸着能を有する化合物でアニオンを
吸着処理して得られる成分である。本発明の(B)成分
に用いられる金属塩類は、アルカリ金属またはアルカリ
土類金属のカチオンおよびイオン解離可能なアニオンか
ら構成される。アルカリ金属またはアルカリ土類金属と
しては、例えば、Li,Na,K,Mg,Caなどが挙げられる。カ
チオンとして好ましくは、イオン半径が小さいLi+,Na+,
K+、特に好ましくは、リチウムイオン(Li+)である。
【0013】また、上記金属塩類のアルカリ金属または
アルカリ土類金属カチオンに対応するアニオンとして
は、例えば、Cl-,Br-,F-,I-,NO3 -,SCN-,ClO4 -,CF3SO3 -,
BF4 -,(CF3SO22N-,(CF3SO23C-などが挙げられ
る。好ましくは、ClO4 -,CF3SO3 -,(CF3SO22N-,(C
F3SO23C-であり、さらに好ましくはCF3SO3 -,(CF3SO
22N-,(CF3SO23C-である。
【0014】上記カチオンおよびアニオンによって構成
されている金属塩類は数多くあるが、中でも、過塩素酸
リチウムLiClO4、過塩素酸ナトリウムNaClO4、過塩素酸
マグネシウムMg(ClO42、過塩素酸カリウムKClO4、ト
リフルオロメタンスルホン酸リチウムLiCF3SO3、ビス
(トリフルオロメタンスルホニル)イミドリチウムLi
(CF3SO22N、ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)イミドカリウムK(CF3SO 22N、ビス(トリフルオ
ロメタンスルホニル)イミドナトリウムNa(CF3SO2 2
N、トリス(トリフルオロメタンスルホニル)メチドリ
チウムLi(CF3SO23C、トリス(トリフルオロメタンス
ルホニル)メチドナトリウムNa(CF3SO23Cが好まし
い。中でも、過塩素酸リチウム、トリフルオロメタンス
ルホン酸リチウム、ビス(トリフルオロメタンスルホニ
ル)イミドリチウムおよびトリス(トリフルオロメタン
スルホニル)メチドリチウムがさらに好ましい。特に、
トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、ビス(トリフ
ルオロメタンスルホニル)イミドリチウムおよびトリス
(トリフルオロメタンスルホニル)メチドリチウムが好
ましく、これらを少量添加するだけで、電気抵抗値が低
くなるので、上記効果が一層発揮されることになる。
【0015】本発明の(B)成分は、これらの金属塩類
の少なくとも1種をアニオン吸着能を有する化合物でア
ニオン吸着処理して得られる。
【0016】上記アニオン吸着能を有する化合物として
は、MgとAlを主成分とする合成ハイドロタルサイト、Mg
−Al系、Sb系やCa系などの無機イオン交換体やアニオン
を連鎖中に固定するイオン席を有する(共)重合体など
の公知の化合物が有用である。具体的には、合成ハイド
ロタルサイト〔協和化学工業(株)製、商品名キョーワ
ードKW‐2000、キョーワードKW‐1000〕、合成
吸着剤〔富田製薬(株)製、商品名キューファイン20
00〕、アニオン交換性イオン交換樹脂〔日本錬水
(株)製、商品名ダイアノンDCA11〕などが挙げられ
る。
【0017】アニオン吸着能を有する化合物の添加量
は、金属塩類1当量に対して0.01〜5.0当量であ
る。好ましくは、0.05〜2.0当量である。0.01
当量未満であると、アニオン吸着量が不充分である。一
方、5.0当量を超えると、制電効果は飽和値に達する
場合があり経済的に不利となる。
【0018】アニオン吸着能を有する化合物としてアニ
オン交換性イオン交換体を使用する場合、イオン交換体
から水酸イオンが放出されるので、水酸イオンを捕捉す
る化合物であるカルボン酸化合物などを添加して、中和
し、水酸イオンを除去する必要がある。なお、アニオン
吸着能を有する化合物は、(A)成分が液体である場合
は、ろ別などによって除去してもよいが、そのまま制電
性組成物中に含有されてもよい。本発明において、上記
金属塩類をアニオン吸着能を有する化合物で処理する方
法は、下記(1)〜(7)などいずれの方法であっても
よい。
【0019】(1)エーテル結合および/またはエステ
ル結合を含む化合物またはその溶液に、金属塩類を溶解
させたのちアニオン吸着能を有する化合物で処理する方
法 (2)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
化合物またはその溶液に、金属塩類とアニオン吸着能を
有する化合物とを同時に添加して処理する方法 (3)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
化合物またはその溶液に、アニオン吸着能を有する化合
物を予め添加したのち、金属塩類を溶解させながら処理
する方法 (4)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
(共)重合体に、金属塩類を添加したのち、アニオン吸
着能を有する化合物を添加して処理する方法 (5)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
(共)重合体に、金属塩類とアニオン吸着能を有する化
合物とを同時に添加して処理する方法 (6)金属塩類を添加した、エーテル結合および/また
はエステル結合を含む(共)重合体を適当な溶剤に溶か
した後、アニオン吸着能を有する化合物を添加して処理
する方法 (7)エーテル結合および/またはエステル結合を含む
(共)重合体に、アニオン吸着能を有する化合物を予め
添加したのち、金属塩類を溶解させながら処理する方法
【0020】本発明の制電性組成物は、例えば、以下の
ようにして製造される。先ず、(A)エーテル結合およ
び/またはエステル結合を含む化合物またはその溶液
に、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩類を溶解さ
せ混合物を得る。上記金属塩類は、エーテル結合および
/またはエステル結合を含む化合物および金属塩類全体
の、好ましくは0.1〜80重量%、さらに好ましくは
0.5〜50重量%の割合になるように溶解する。ま
た、(A)成分がエーテル結合および/またはエステル
結合を含む(共)重合体である場合、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属塩類を、エーテル結合および/また
はエステル結合を含む(共)重合体および金属塩類全体
の、好ましくは0.1〜50重量%、さらに好ましくは
0.5〜30重量%の割合になるように均一に添加混合
し混合物を得る。必要に応じて、加熱溶解させ混合す
る。金属塩量が上記範囲未満であると充分な制電効果が
得られず、一方、上記範囲を超えても制電効果はほとん
ど向上せず経済的に不利である。
【0021】次に、上記混合物に、アニオン吸着能を有
する化合物を添加してアニオン吸着処理することによ
り、本発明の制電性組成物を得る。アニオン吸着処理条
件は、混合物が上記(共)重合体を含まない場合、通
常、温度20〜100℃、時間10〜120分、好まし
くは、温度30〜90℃、時間20〜90分である。混
合物が上記(共)重合体を含む場合、(共)重合体によ
り異なるが、通常、温度−20〜200℃、時間1〜6
0分、好ましくは、温度−10〜180℃、時間3〜3
0分である。上記範囲外であるとアニオン吸着能が充分
発揮されない場合があり、また、重合体が分解する場合
があり好ましくない。
【0022】(D)成分 本発明の制電性組成物は、さらに(D)熱可塑性樹脂、
未加硫ゴムまたは熱可塑性エラストマーの群から選ばれ
た少なくとも1種を含有するものであってもよい。上記
熱可塑性樹脂としては、上記エーテル結合および/また
はエステル結合を含む(共)重合体に該当するものも含
め、公知の樹脂が使用できる。具体的には、ポリオレフ
ィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、EVA樹脂、EVOH樹脂など)、ポリスチレン系樹脂
(ポリスチレン、AS樹脂、ABS樹脂、AXS樹脂など)、ポ
リアミド樹脂(ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン
6,10、ナイロン12など)、ポリアセタール樹脂、
飽和ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリ2,4−シクロへキシル
ジメチレンテレフタレート、全芳香族ポリエステルな
ど)、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリカーボネート樹
脂、アクリル樹脂、塩化ビニル系樹脂(塩化ビニル樹
脂、塩化ビニリデン樹脂など)、フッ素樹脂(ポリビニ
ルフルオライド、テトラフルオロエチレン−ヘキサフル
オロプロピレン共重合樹脂、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合樹脂な
ど)、液晶ポリエステル、ポリアクリレート、ポリスル
ホン、ポリフェニレンエーテル、不飽和ポリエステル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ジアリールフタレート樹脂、ポ
リイミド、シリコーン樹脂などの熱可塑性樹脂が挙げら
れる。好ましくは、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリア
クリロニトリル樹脂である。これらの樹脂は、単独で
も、二種以上を組み合わせても使用できる。
【0023】上記未加硫ゴムとしては、公知のゴムが使
用できる。具体的には、天然ゴム、イソプレンゴム、ブ
タジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、ブ
チルゴム、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)、
クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリル−ブタジエン
ゴム(NBR)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、
エピクロロヒドリンゴム(CO、ECO)、塩素化ポリエチ
レン、シリコーンゴム、フッ化ゴム、ウレタンゴムなど
が挙げられる。これらのゴムは単独でも、二種以上を組
み合わせても使用できる。
【0024】上記熱可塑性エラストマーとしては、上記
(A)成分に該当するものも含め、公知のエラストマー
が使用できる。具体的には、ポリアミド系エラストマー
(TPAE)、ポリエーテル/ポリエステル系熱可塑性
ポリエステルエラストマー(TPEE)、ポリウレタン
系熱可塑性エラストマー(TPU)、スチレン系熱可塑
性エラストマー(TPS)(具体例としては、スチレン
−エチレン・ブテン−スチレン共重合体(SEBS)、
スチレン−エチレン・プロピレン−スチレン共重合体
(SEPS)、スチレン−エチレン・エチレン・プロピ
レン−スチレン共重合体(SEEPS)、スチレン−ブ
タジエン・ブチレン−スチレン共重合体(部分水添スチ
レン−ブタジエン−スチレン共重合体、SBBS))な
どが挙げられる。また、(D)成分としては、上記熱可
塑性樹脂、未加硫ゴムおよび熱可塑性エラストマーを適
宜組み合わせて使用してもよい。
【0025】上記例示の(D)熱可塑性樹脂、未加硫ゴ
ムおよび熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なく
とも1種を含む制電性組成物を得るには、(D)成分1
00重量部に対し、本発明の(A)成分および(B)成
分を合計0.01重量部〜50.0重量部、好ましくは、
0.05重量部〜30.0重量部含まれるように配合す
る。0.01重量部未満であると電気特性が不充分であ
る。一方、50.0重量部を超えると電気特性は良好で
あるが粘度が著しく低下し、成形加工性の低下を招く。
【0026】上記(D)成分の配合方法は、特に制限な
く、公知の手法を用いることができる。例えば、ヘンシ
ェルミキサー、リボンブレンダー、スーパーミキサー、
タンブラーなどでドライブレンドを行うこともできる。
また、単軸または二軸押出機、バンバリーミキサー、プ
ラストミル、コニーダー、ロールなどで溶融混合を行な
ってもよい。必要に応じて、窒素などの不活性ガス雰囲
気下で行うこともできる。
【0027】本発明の制電性組成物には、さらに酸化防
止剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、難燃助剤、着
色剤、顔料、抗菌・抗カビ剤、耐光剤、可塑剤、粘着付
与剤、分散剤、消泡剤、硬化触媒、硬化剤、レべリング
剤、カップリング剤、フィラー、加硫剤、加硫促進剤、
有機過酸化物、架橋助剤などの公知の添加剤を必要に応
じて添加することができる。
【0028】上記製法によって得られた本発明の制電性
組成物は、圧縮成形、トランスファー成形、押出成形、
吹込成形、カレンダー加工、注形、ペースト加工、粉末
化、反応成形、熱成形、ブロー成形、回転成形、真空成
形、キャスト成形、ガスアシスト成形などの成形に用い
られる公知の方法によって成形することができる。ま
た、本発明の制電性組成物を、制電性塗料としても用い
ることができる。本発明の制電性組成物において、
(A)成分としてエーテル結合および/またはエステル
結合を含む重合性モノマー、プレポリマー、またはオリ
ゴマーを使用した場合、光重合開始剤を添加することに
より光硬化により成形品を得ることもできる(注型成形
法)。
【0029】使用する光開始剤としては、公知のものが
使用でき、例えば、ベンゾフェノン、4−フェニルベン
ゾフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニル
ベンゾフェノン、3,3'−ジメチル−4−メトキシベ
ンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジル
ジメチルケタール、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニル−1−プロパノ
ン、2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕
−2−モルホリノ−1−プロパノン、1−ヒドロキシシ
クロヘキシルフェニルケトン、チオキサントン、2−ク
ロロチオキサントン、2,4−ジメチルチオキサント
ン、2−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイル
ジフェニルホスフィンオキサイド、カンファーキノン、
アントラキノン、ベンジル、フェニルメチルグリオキシ
レートなどが挙げられる。また、(A)成分として、上
記ポリオール類などを使用した場合、アミン類、界面活
性剤と共にジイソシアネート化合物を使用して、反応成
形することにより、ポリウレタンフォーム成形品を得る
こともできる。
【0030】使用するアミン類としては、公知のものが
使用でき、例えば、トリエチレンジラウレート、N−ア
ルキルモルホリン、N−アルキルイミダゾール、1,8
−ジアザビシクロ〔5,4,0〕−ウンデセン−7、ビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N,
N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、
N,N,N’,N’’,N’’−ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、N,N’−ジメタノールアミン、N,N’−ジエタ
ノールアミンなどが挙げられる。使用する界面活性剤と
しては、公知のものが使用でき、例えば、シリコーン系
界面活性剤(東レシリコーン(株)製、商品名SH−1
93,U.C.C.(株)製、商品名L−520)など
が挙げられる。
【0031】使用するジイソシアネート化合物として
は、公知のものが使用でき、例えば、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルポリイソシアネート、トリジンジイ
ソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、水添キシリレンジイ
ソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
トなどが挙げられる。
【0032】本発明の制電性組成物からなる成形品は、
家電機器部品、電子機器部品、電子材料製造機器、情報
事務機器部品、通信機器、ハウジング部品、光学機械部
材、自動車用部品、工業用部材、家庭用雑貨品、包装流
通部材など、高い制電性を長期間保持する必要性のある
製品、その他の各種パーツ、パッケージ、チューブ、被
覆、容器関係などの静電気対策関係に好適に使用するこ
とができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げ、本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明は、これらの実施例により何ら限
定されるものではない。なお、実施例中の部および%
は、特に断らない限り重量部および重量%である。ま
た、使用した(共)重合体は、(A)成分に該当するも
のと該当しないものとが含まれるが、記号としては、便
宜上(d)成分として表記している。
【0034】体積固有抵抗値 液体の体積固有抵抗値は、デジタルマルチメーターTR6
865(アドバンテスト(株)製)を用いて、印加電圧
1ボルトで測定した。また、固体の表面固有抵抗値およ
び体積固有抵抗値の測定は、URSプロ−ブ(三菱油化
(株)製、ハイレスタUP)およびリング電極(東亜電
波工業(株)製、URUTRAMEGOHM METER SM−8218、
SM−8301)を用いて、JIS K 9611に準じて行
い、印加電圧は、100ボルト、500ボルトで測定し
た。
【0035】実施例および比較例で使用した成分は、下
記のとおりである。 c−1:ビス〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチル〕
アジペート、三光化学工業(株)製 c−2:ビス(2−ブトキシエチル)フタレート、三光
化学工業(株)製 c−3:ポリエチレングリコールジメタクリレート(オ
キシメチレン単位数;3)、三菱レイヨン(株)製 c−4:プロピレングリコール系ポリエーテルポリオー
ル(水酸基価(OHV);56)、三井武田ケミカル
(株)製、商品名アクトコールMN−3050BM b−1:トリフルオロメタンスルホン酸リチウムLiCF3S
O3、森田化学工業(株)製 b−2:ビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド
リチウムLi(CF3SO2 2N、住友スリーエム(株)製 b−3:過塩素酸リチウム、日本カーリット(株)製
【0036】b’−1:合成ハイドロタルサイト、協和
化学工業(株)製、商品名キョーワードKW‐2000、
アニオン除去活性6.7m当量/g b’−2:合成ハイドロタルサイト、協和化学工業
(株)製、商品名キョーワードKW‐1000、アニオン
除去活性3.8m当量/g b’−3:合成吸着剤、富田製薬(株)製、商品名キュ
ーファイン2000、アニオン除去活性6.7m当量/g b’−4:アニオン交換性イオン交換樹脂、日本錬水
(株)製、商品名ダイアノンDCA11、交換体容量6.7
m当量/g
【0037】d−1:ニトリルゴム(ニトリル量:40
%、ニトリルゴム100部中に含有されるシリカ:8
部)(ジェイエスアール(株)製、商品名N520):
多硫化ゴム(東レチオコール(株)製)=90:10(重
量比) d−2:エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共
重合体、日本ゼオン(株)製、商品名ZSN8030 d−3:熱可塑性ポリウレタン樹脂、大日本インキ化学
工業(株)製、商品名パンデックスT−1190
【0038】d−4:ポリ乳酸系樹脂、(株)島津製作
所製、商品名LACTY9400,メルトフローレート
(MFR);5g/10min.(190℃、2,16
0g荷重、JIS K−7210) d−5:ポリエステル樹脂(ポリブチレンサクシネート
アジペート)、昭和高分子(株)製、商品名ビオノーレ
#3020 d−6:ポリアミド系エラストマー(TPAE)、エル
フアトケム社製、商品名ペバックス2533SA01 d−7:脂肪族ポリエステル、昭和高分子(株)製、商
品名ビオノーレ#3020、MFR;19.5g/10
min. d−8:ポリエーテル/ポリエステル系熱可塑性ポリエ
ステルエラストマー(TPEE)、東洋紡績(株)製、
商品名ペルプレンP40B(硬度D;31、Tg;−6
0〜−70℃) d−9:ポリエーテル/ポリエステル系熱可塑性ポリエ
ステルエラストマー、東洋紡績(株)製、商品名ペルプ
レンP−280B、硬度D;68 d−10:ポリ乳酸系樹脂、(株)島津製作所製、商品
名LACTY9020、MFR;11g/10min.
(190℃、2,160g荷重) d−11:ポリエステル樹脂、ダイセル化学工業(株)
製、商品名ポリカプロラクトン、CELGREEN、P
H7、Tg;−60℃、MFR;4g/10min.
(190℃、2,160g荷重)
【0039】d−12:ポリウレタン系熱可塑性エラス
トマー(TPUE)、大日本インキ化学工業(株)製、
アジペート系ポリウレタン、商品名パンデックスT−1
190N、Tg;−40〜−45℃ d−13: ABS樹脂、東レ(株)製、商品名トヨラ
ック600、Tg;80〜90℃、曲げ弾性率;2,5
00MPa
【0040】d−14:脂肪族ポリエステル系樹脂、昭
和高分子(株)製、商品名ビオノーレ3001、Tg;
−45℃ d−15:ポリエーテルエステルアミド、三洋化成工業
(株)製、商品名ペレスタット6321、Tg;−45
℃〜55℃ d−16:アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NB
R)、ジェイエスアール(株)製、商品名N520、ア
クリロニトリル40%含有、Tg;−25℃ d−17:クロロプレンゴム(CR)、電気化学工業
(株)製、商品名M−41、Tg;−51℃ d−18:アクリルゴム(ANM)、ジェイエスアール
(株)製、商品名AR201、Tg;−41℃
【0041】d−19:ゴム状弾性体組成物 成分割合;(SEPS)100部、(PP)20部、
(PW−90)130部、(BR)10部、グリシジル
メタクリレート〔GMA、関東化学(株)製〕5部、無
水マレイン酸〔MAH、関東化学(株)製〕5部、エス
テル系架橋助剤〔新中村化学(株)製、商品名NKエス
テルIND〕4部、有機過酸化物2部 上記(SEPS)は、スチレン−エチレン・プロピレン
−スチレン共重合体、クラレ(株)製、商品名セプトン
4077、スチレン含有量:30%、数平均分子量M
n:260,000、重量平均分子量Mw:320,0
00、分子量分布:1.23、水素添加率:90%以
上、を示す。上記(PP)は、ポリプロピレンブロック
共重合体、(株)トクヤマ製、商品名PN610S、結
晶化度:Tm 166℃、△Hm 82mJ/mg、を示
す。上記(PW−90)は、プロセスオイル、出光石油
化学(株)製、商品名ダイアナプロセスオイルPW−9
0、を示す。上記(BR)は、末端水酸基液状ポリブタ
ジエン〔出光石油化学(株)製、商品名R45HT、官
能基として水酸基(アクリル型1級)と共重合反応性不
飽和二重結合(1,4−ビニル結合含有量:80%)を
有する。Mn:2,800〕を示す。上記有機過酸化物
は、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン、日本油脂(株)製、商品名パーヘキサ
25B、半減期118℃、を示す。
【0042】d−20:ゴム状弾性体組成物 成分割合;(EPR)100部、(PN610S)5
部、(PW−90)50部、(MAH)2部、(25
B)0.2部 上記(EPR)は、エチレン−プロピレンゴム(住友化
学工業(株)製、商品名W0741、プロピレン含量:
27%、ムーニー粘度[ML1+4(100℃)]:4
2)を示す。 d−21:ゴム状弾性体組成物 成分割合;(4077)100部、(PN610S)2
0部、(PW−90)130部、(MAH)5部、(2
5B)2部
【0043】添加剤 (e−1):グリセリンモノカプリルジアセチル,理研
ビタミン(株)製、商品名リケマールPL009 (e−2):ケイ酸カルシウム繊維、土屋カオリン
(株)製、商品名ケモリットS−3、平均繊維径=1〜
10μm、平均繊維長=20〜40μm
【0044】実施例1 (c−1)ビス〔2−(2−ブトキシエトキシ)エチ
ル〕アジペート100部(70℃)に、(b−1)トリ
フルオロメタンスルホン酸リチウムLiCF3SO3を(c−
1)および(b−1)合計の10%となるように添加し
て溶解させた。次いで、この溶液を60℃に設定した
後、(b’−1)合成ハイドロタルサイト商品名キョー
ワードKW−2000を(c−1)、(b−1)および
(b’−1)合計の2%となるように添加して、60℃
で60分間攪拌した。この溶液を瀘別し、透明な液体
(制電性組成物)を得た。得られた制電性組成物の体積
固有抵抗値は、4.1×106Ω・cmであった。
【0045】実施例2〜4、比較例1〜2 上記と同様な方法および条件で、(A)成分、アルカリ
金属塩またはアルカリ土類金属塩、および合成ハイドロ
タルサイトの種類および添加量をかえてアニオン吸着処
理を行ない、制電性組成物および比較組成物を得た。な
お、実施例4においては、(b’−4)ダイアノン添加
と同時に、ジメチロールブタン酸(日本化成(株)製)
を35部添加した。体積固有抵抗値の測定結果を表1に
示した。実施例2で得られた制電性組成物(制電性組成
物2)に鉄片(1×5cm、厚さ1mm)を浸漬し、温
度25℃で7日間放置後、錆の発生を目視で判定した。
錆の発生は認めなかった。比較例2で得られた比較組成
物中に、上記と同様な鉄片を浸漬し、温度25℃で7日
間放置後、目視で観察したところ、鉄片上に錆の発生が
認められた。また、鉄片浸漬前は無色であった溶液が、
淡茶褐色に着色した。
【0046】
【表1】
【0047】表1から明らかなように、実施例1〜4の
アニオン吸着処理した制電性組成物(液体)は、比較例
1の比較組成物(液体)と比べて、体積固有抵抗値が低
下した良好な制電性組成物であることが認められた。
【0048】実施例5 (d−1)ニトリルゴム合計100部に対して、上記実
施例2の制電性組成物2を5部配合して混練し、押し出
し成形加工をしてシートを作成した。押出成形は、20
mm単軸押出機を用い、シリンダー設定温度140〜1
90℃、Tダイを用いて、スクリュー回転10〜30r
pmで厚さ0.1mmのシートを作成した。シートの表
面固有抵抗値は、9.1×107Ω/sqであった。結果
を表2に示す。
【0049】実施例6 (d−2)エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド
共重合体の粉体97部に、(b−1)トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウム2部と(b’−1)キョーワード
(KW‐2000)1部を添加し、ヘンシェルミキサーで
均一な組成物〔(d−2)/(b−1)/(b’−1)
=97/2/1〕を得た。次いで、この組成物を、(d
−3)熱可塑性ポリウレタン樹脂100部に対して10
部添加して混練後、上記と同様にシートに作成した。シ
ートの体積固有抵抗値は、1.1×107Ω・cmであっ
た。結果を表2に示す。
【0050】比較例3 上記実施例5において、制電性組成物2を添加しない以
外は、実施例5と同様にしてシートを作成した。シート
の表面固有抵抗値は、9×1013Ω/sqであった。結果
を表2に示す。 比較例4 上記実施例6において、合成ハイドロタルサイトを添加
しない以外は、実施例6と同様にシートを作成した。シ
ートの体積固有抵抗値は、1×109Ω・cmであった。
結果を表2に示す。
【0051】
【表2】
【0052】*表面固有抵抗値 単位 (Ω/sq)
【0053】実施例7 (d−4)ポリ乳酸系樹脂70部および(d−5)ポリ
エステル樹脂30部に、(c−1)1.8部、(b−
3)0.2部および(b’−1)キョーワード(KW‐2
000)0.1部を同時に配合し、押し出し成形加工を
行なった。押出成形は、20mm単軸押出機を用い、シ
リンダー設定温度140〜190℃、Tダイを用いて、
スクリュー回転10〜30rpmで厚さ0.1mmのシ
ートを作成した。シートの体積固有抵抗値は、8×10
8Ω・cmであった。また、該シートを、鉄片(1×5c
m、厚さ1mm)に巻きつけ、温度25℃で30日間放
置後、錆の発生を目視で判定した。錆の発生は認めなか
った。結果を表3に示す。 実施例8〜26、比較例5〜24 実施例7と同様に、表3,4に示す成分、配合割合でシ
ートを作成し、シートの体積固有抵抗値を測定した。結
果を表3,4に示す。また、アニオン吸着能を有する化
合物を使用しない以外は実施例7と同様に調製した比較
例5の制電性組成物を用いて、前記実施例7と同様な方
法でシートを作成し、実施例7と同様に、鉄片に巻きつ
け、同様の条件下で錆の発生を目視で判定したところ、
錆の発生が認められた。
【0054】実施例27 (d−15)ポリエーテルエステルアミド10部、(c
−1)1.2部、(b−3)0.2部および(b’−
2)キョーワード(KW‐1000)0.1部、ならびに
(d−15)ポリエーテルエステルアミド10部および
(d−13)ABS樹脂90部を同時に配合し、混練し
た後、上記と同様に押し出し成形加工を行ないシートを
作成した。シートの体積固有抵抗値は、6×108Ω・c
mであった。結果を表5に示す。
【0055】実施例28 (d−15)10部、(c−1)1.2部、(b−3)
0.2部および(b’−2)0.1部を同時に配合し、
混練して第1組成物を得た。(d−15)10部および
(d−13)90部を混練して第2組成物を得た。第1
組成物に第2組成物をブレンドし、混練した後、上記と
同様に押し出し成形加工を行ないシートを作成した。シ
ートの体積固有抵抗値は、6×108Ω・cmであった。
結果を表5に示す。
【0056】実施例29 実施例28の第2組成物に第1組成物をブレンドし、混
練した後、上記と同様に押し出し成形加工を行ないシー
トを作成した。シートの体積固有抵抗値は、6×108
Ω・cmであった。結果を表5に示す。 比較例25〜27 (b’−2)を使用しない以外は、実施例27〜29と
同様にしてシートを作成した。結果を表5に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】 上記表3〜5の体積固有抵抗値は、印加電圧500Vで
ASTM D257に従って測定した。
【0060】実施例30 (c−3)ポリエチレングリコールジメタクリレート1
00部に対して、(b−2)18部を溶解した後、
(b’−1)合成ハイドロタルサイトを(c−3)、
(b−2)および(b’−1)合計の1%となるように
添加して、60℃で60分間攪拌した。この溶液を瀘別
し、透明な液体(制電性組成物)を得た。得られた制電
性組成物2部に、(c−3)98部を混合し、次いで光
重合開始剤ベンジルジメチルケタール(和光純薬工業
(株)製)4部を添加して液状組成物を得た。得られた
液状組成物を、凹部を有する平板成形品用金型に注いだ
後、5,000mJ/cm2相当の紫外線(365n
m)を、照射し(照射条件;40秒間)硬化させた。上記
のとおり、注液成形法により、表面均一な厚さ2mmの
硬化樹脂成形品を得た。得られた成形品の体積固有抵抗
値は、1×108Ω・cmであった。
【0061】比較例28 実施例30において、(b’−1)合成ハイドロタルサ
イトによるアニオン吸着処理を行なわない以外は、実施
例30と同様にして、透明な液体(制電性組成物)を得
た。さらに実施例30と同様にして、硬化樹脂成形品を
得た。得られた成形品の体積固有抵抗値は、2×109
Ω・cmであった。
【0062】実施例31 (c−4)プロピレングリコール系ポリエーテルポリオ
ール100部に対して、(b−1)10部を溶解した
後、(b’−1)合成ハイドロタルサイトを(c−
4)、(b−1)および(b’−1)合計の1%となる
ように添加して、90℃で60分間攪拌した後、瀘別
し、透明な液体(制電性組成物)を得た。得られた制電
性組成物10部に、(c−4)90部を混合し、さらに
水4.5部、ペンタメチレントリアミン0.1部、シリ
コーン系界面活性剤(U.C.C.(株)社製シリコー
ンオイル、商品名L−520)2.0部を添加して混合
した後、これにトリレンジイソシアネート56部を混合
し、撹拌しながら成形するとフォームの泡数48個/立
方インチの、均一性が良好な軟質ポリウレタンフォーム
成形品が得られた。得られたポリウレタンフォーム成形
品の表面固有抵抗値は、8×108Ω/sqであった。
【0063】比較例29 実施例31において、(b’−1)合成ハイドロタルサ
イトによるアニオン吸着処理を行なわない以外は、実施
例31と同様にして、透明な液体(制電性組成物)を得
た。さらに実施例31と同様にして、軟質ポリウレタン
フォームの成形品を得た。得られた成形品の表面固有抵
抗値は、8×109Ω/sqであった。上記実施例30、
31、比較例28,29の結果を表6に示す。
【0064】
【表6】
【0065】
【発明の効果】本発明の制電性組成物によれば、帯電防
止性に優れ、高い制電性を長期間保持する成形品を得る
ことができる。また、過塩素酸リチウムや過塩素酸ナト
リウムなどの金属塩類を含むにもかかわらず、本発明の
制電性組成物からなるフィルムやシートで金属類を包装
する場合、金属表面を腐食、発錆あるいは汚染すること
がない。
フロントページの続き (72)発明者 立上 義治 大阪府泉北郡忠岡町忠岡北3丁目10番6号 三光化学工業株式会社内 (72)発明者 榎本 正樹 東京都中央区日本橋本町3丁目11番5号 リケンテクノス株式会社内 Fターム(参考) 4J002 AC011 AC031 AC061 AC071 AC081 AC091 BB031 BB061 BB121 BB151 BB171 BB181 BB221 BB241 BB271 BD041 BD101 BD131 BF051 BG021 BG101 CB001 CF002 CF051 CF061 CF071 CF161 CF211 CG001 CH022 CH041 CH071 CK021 CK022 CL002 CL011 CL031 CL072 CL082 CM041 CN031 CP011 CP031 DE197 ED036 EV237 FB072 FB076 FB077 FD102 FD106 FD107

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エーテル結合および/またはエス
    テル結合を含む化合物、およびエーテル結合および/ま
    たはエステル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた
    少なくとも1種、ならびに(B)アルカリ金属またはア
    ルカリ土類金属塩類を、アニオン吸着能を有する化合物
    でアニオンを吸着処理して得られる成分を含有すること
    を特徴とする制電性組成物。
  2. 【請求項2】 さらに、(D)熱可塑性樹脂、未加硫ゴ
    ムおよび熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なく
    とも1種を含有する請求項1記載の制電性組成物。
  3. 【請求項3】 エーテル結合および/またはエステル結
    合を含む化合物が、−{O(AO)n}−基(Aは炭素
    数2〜4のアルキレン基、nは1〜7の整数を示す)を
    含有する化合物(C)である請求項1または2記載の制
    電性組成物。
  4. 【請求項4】 エーテル結合および/またはエステル結
    合を含む(共)重合体が、ポリアルキレンオキサイド樹
    脂、ポリエーテルエステルアミド樹脂、ポリエステルエ
    ステルアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹
    脂、生分解性脂肪族ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
    脂より選ばれた少なくとも1種の(共)重合体である請
    求項1または2記載の制電性組成物。
  5. 【請求項5】 金属塩類が、過塩素酸リチウム、トリフ
    ルオロメタンスルホン酸リチウム、ビス(トリフルオロ
    メタンスルホニル)イミドリチウムおよびトリス(トリ
    フルオロメタンスルホニル)メチドリチウムの群から選
    ばれた少なくとも1種のリチウム塩である請求項1〜4
    いずれか1項記載の制電性組成物。
  6. 【請求項6】 アニオン吸着能を有する化合物が、Mg
    とAlを主成分とする合成ハイドロタルサイトおよび/
    またはアニオン交換性イオン交換体である請求項1〜5
    いずれか1項記載の制電性組成物。
  7. 【請求項7】 (A)エーテル結合および/またはエス
    テル結合を含む化合物、およびエーテル結合および/ま
    たはエステル結合を含む(共)重合体の群から選ばれた
    少なくとも1種に、アルカリ金属またはアルカリ土類金
    属塩類を添加した後にアニオン吸着能を有する化合物を
    添加するか、あるいは、(A)エーテル結合および/ま
    たはエステル結合を含む化合物、およびエーテル結合お
    よび/またはエステル結合を含む(共)重合体の群から
    選ばれた少なくとも1種に、アルカリ金属またはアルカ
    リ土類金属塩類およびアニオン吸着能を有する化合物を
    添加することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記
    載の制電性組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩
    類、アニオン吸着能を有する化合物、ならびに、(A)
    エーテル結合および/またはエステル結合を含む化合
    物、およびエーテル結合および/またはエステル結合を
    含む(共)重合体の群から選ばれた少なくとも1種を含
    む第1組成物、ならびに、(D)熱可塑性樹脂、未加硫
    ゴム、および熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少
    なくとも1種を含む第2組成物を、(1)第1組成物の
    成分および第2組成物の成分を一度にブレンドする方
    法、(2)第1組成物を調製した後に第2組成物の成分
    をブレンドする方法、(3)第2組成物を調製した後に
    第1組成物の成分をブレンドする方法、のいずれかの方
    法で混合し、製造する請求項2〜6いずれか1項記載の
    制電性組成物の製造方法。
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