JP2003276353A - メタルマスクおよび電池の製造方法 - Google Patents

メタルマスクおよび電池の製造方法

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JP2003276353A JP2002081525A JP2002081525A JP2003276353A JP 2003276353 A JP2003276353 A JP 2003276353A JP 2002081525 A JP2002081525 A JP 2002081525A JP 2002081525 A JP2002081525 A JP 2002081525A JP 2003276353 A JP2003276353 A JP 2003276353A
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mask
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Katsuhiro Sekiya
克博 関谷
Tomio Sato
富雄 佐藤
Koji Ito
孝二 伊東
Ryuichi Okazaki
隆一 岡崎
Akihiro Fukada
明宏 深田
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚膜スクリーン印刷に適したメタルマスク、
そのメタルマスクを用いて薄型電池を製造する方法を提
供する。 【解決手段】 メタルマスク15は、ペースト充填窓1
4が形成された印刷パターン部60と、該印刷パターン
部60を包囲する薄肉のマスク保持部61とからなる。
マスク保持部61に形成された固定ピン挿通孔15aに
位置決めピン23を押し込み、電池製造用枠部材20に
メタルマスク15を固定する。この際、印刷パターン部
60には、その展張状態を維持する引張力がマスク保持
部61により付与される。枠部材20には、電極板7と
セパレータ9とに挟まれる形で第一活物質5が活物質充
填室2に充填されたシート部材1が固定されている。メ
タルマスク15および枠部材20は、ペースト充填窓1
4がセパレータ9の表面上に位置するように互いに締結
される。そして、ペースト充填窓14にスキージ48で
もって第二電極活物質6を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚膜スクリーン印
刷用のメタルマスクおよびそれを用いた電池の製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICカードやカード型電卓などの
電源用として薄型電池の需要が高まっている。代表的な
ものとしては、リチウム一次電池が知られている。この
ような薄型電池としては、2枚の金属電極板の間に、セ
パレータにより分離された負極活物質層と、正極活物質
層とを挟み込む形で積層した構造が知られている。
【0003】たとえば、図12に示すような構造の薄型
電池100がある。電池100においては、樹脂製のシ
ート部材からなる第一電極活物質ケース1cおよび第二
電極活物質ケース3cに形成された活物質充填室2,4
に、第一電極活物質5および第二電極活物質6が充填さ
れている。各電極活物質5,6は、セパレータ9および
電極板7,8により、それぞれ電極活物質ケース1c,
3cに封入されている。電池100がリチウム一次電池
である場合、負極活物質5としてたとえばリチウム金属
板が、正極活物質6としてたとえば二酸化マンガンを主
成分とするスラリーが使用される。二酸化マンガンスラ
リーを電極活物質ケース3cに直接流し込むことは難し
いので、ドクターブレード法等によりシート状に成形し
て電極活物質ケース3cに収容させる。しかしこの方法
は、シート状成形体のハンドリングが面倒である。
【0004】他の方法としては、セパレータ9または電
極板8の表面上に、スクリーン印刷法により電極活物質
6を厚膜印刷し、電極活物質ケース3cに収容させる方
法がある。スクリーン印刷法においては、印刷パターン
が形成されたマスク上に印刷ペーストを載置して、スキ
ージで印刷パターンをなす通孔にインクを押し込むこと
により、被印刷物の表面に印刷パターンを転写する。高
粘度の電極活物質6を厚膜印刷する場合、メッシュ素地
のステンシルスクリーンは使用できないので、貫通孔
(ペースト充填窓)のみで印刷パターンを形成した金属
製の印刷マスク部材を使用する。スクリーン印刷法によ
ると、ハンドリングの問題が解消されるので、比較的容
易に生産性を高めることができるように思える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーン印刷法で所定形状の電極活物質6を成形する際に
は、いくつかの別の困難性を伴う。その理由を以下に説
明する。図18は、スクリーン印刷法により厚膜を形成
する工程を示す説明図である。厚膜スクリーン印刷に
は、ステンレス薄板などで作製された印刷マスク部材1
51(メタルマスク)を使用するのが一般的である。メ
タルマスク151で被印刷物9を覆い、電極活物質6を
メタルマスク151上に準備したのち、印刷パターンを
なすペースト充填窓140にその電極活物質6が充填さ
れるよう、スキージ48をメタルマスク151に向けて
印圧しつつ、該メタルマスク151の表面上を矢印方向
に摺動させる。このとき守らなければいけない大切なこ
との1つは、メタルマスク151と被印刷物9との間に
隙間が生じないよう、それらの密接状態を保つことであ
る。ところが図18に示すように、双方の間に隙間15
9が生じている場合、電極活物質6がその隙間159に
入り込み、鍔状の不要部60kが形成されてしまう。こ
のような場合、高精度の印刷を実現できないのは明らか
である。とはいえども、厚膜印刷を実施するに十分な厚
さ(たとえば0.2mm以上)と剛性とをメタルマスク
151が有しているため、その展張状態を維持しつつ被
印刷物9に密接させることは難しい。このことは、多数
の被印刷物を一括印刷するためにメタルマスク151を
大面積化すればするほど、あるいはマスク厚を増加させ
ればさせるほど顕著となる。
【0006】また、想定しうる別の問題として、メタル
マスク151を被印刷物9から離脱させる際に発生する
問題がある。図19は、電極活物質6をペースト充填窓
140に充填後、メタルマスク151と被印刷物9とを
離間させる工程を示す説明図である。図19に示すよう
に、メタルマスク151と被印刷物9とを離間させる
際、印刷済みの電極活物質6の一部60jがメタルマス
ク151から剥離せずに、ペースト充填窓140内に残
余してしまうことがある。この不具合は、電極活物質6
などの印刷ペースト(スラリー)の種類・状態にもよる
が、メタルマスク151が厚くなればなるほど顕著に生
じる。
【0007】上記のような理由から、厚膜形成に関して
いえばスクリーン印刷法は歩留まりを向上させることが
難しい。そこで本発明は、厚膜スクリーン印刷に適した
メタルマスクを提供するとともに、そのメタルマスクを
用いて薄型電池を製造する方法を提供することを課題と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記課題
を解決するために本発明のメタルマスクの第一は、板厚
方向へ貫くペースト充填窓が形成された印刷パターン部
を有するスクリーン印刷用のメタルマスクであって、印
刷パターン部の面内方向における両端に、その印刷パタ
ーン部に引張力を付与するマスク保持部が設けられ、そ
のマスク保持部が印刷パターン部よりも薄肉であること
を特徴とする。
【0009】上記本発明に拠れば、メタルマスクは全体
が均一な厚さを有さないこととなる。マスク保持部は印
刷パターン部よりも薄肉であるから、剛性も低減されて
いる。そのため、マスク保持部にテンションを懸けつつ
所定位置に固定した場合、マスク全体が一様な厚さを有
している場合に比べ、印刷パターン部に対して引張方向
の応力をより効果的に作用させることができる。これに
より、印刷パターン部が反るようなこともなく、該印刷
パターン部と被印刷物とを容易に密接させることができ
る。したがって、所定のパターンから外れた部分にまで
印刷されるといった不具合を防ぐことができ、ひいては
高精度の厚膜スクリーン印刷を実現できる。
【0010】課題を解決するために本発明のメタルマス
クの第二は、板厚方向へ貫くペースト充填窓が形成され
た印刷パターン部を有するスクリーン印刷用のメタルマ
スクであって、ペースト充填窓は、一方の主面における
開口面積と、他方の主面における開口面積とが異なるよ
うに、その内周面にテーパが付けられていることを特徴
とする。
【0011】印刷終了後、マスクを被印刷物から離間さ
せることにともない、印刷済みペーストもペースト充填
窓の内周面から離間する。ペースト充填窓の内周面にテ
ーパがつけられている場合、マスクと印刷済みペースト
とが若干相対移動するだけで逃げ(隙間)が生じる。そ
のような逃げが確保された部位においては、印刷済みペ
ーストとペースト充填窓の内周面とが摺動することもな
くなるため、スムーズに印刷済みペーストをペースト充
填窓から抜くことができる。
【0012】より好ましい態様において、本発明のメタ
ルマスクにおいては研磨加工によりペースト充填窓の内
周面が平滑化されている。これにより、逃げが確保され
ない場合においても、印刷済みペーストに過剰な応力を
作用させることなく、スムーズに被印刷物とマスクとを
離間させることができる。あるいは、相対離間の初期に
おいて印刷済みペーストに作用する応力を減ずることが
できる。
【0013】上記したメタルマスクを用いたスクリーン
印刷法を、薄型電池の製造に適用することができる。そ
の方法は、第一シート部材および第二シート部材にそれ
ぞれ形成された活物質充填室に、第一電極活物質および
第二電極活物質がそれぞれ充填され、それら電極活物質
を互いに分離するセパレータと、該セパレータとの間に
第一および第二電極活物質を挟む1対の電極板とが積層
配置された構造を有する電池の製造方法であって、上記
メタルマスクを用いたスクリーン印刷法により、セパレ
ータの表面上または電極板の表面上に電極活物質を印刷
する工程を含むことを特徴とする。
【0014】この方法によれば、高精度に成形された電
極活物質を備える薄型電池を製造することができる。電
極活物質を安定して一定の形状に成形できるため、製品
性能の安定化を期待でき、ひいては生産歩留まりの向上
も望める。
【0015】なお、本明細書中に示す”主面”とは板状
構造物の最も面積の大きい面を意味するものであり、表
面と裏面とを意味するものと考えてよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ本
発明の一実施形態を説明する。図1は、本発明に基づく
薄型電池の製造工程の一例を、断面レイアウトにて示す
ものである。また、図2〜図8は、その主要な工程を平
面レイアウトにて示すものである。工程の概略は以下の
通りである。すなわち、高分子材料シートに対し、少な
くとも第一シート面1a,3aに開口する活物質充填室
2,4をシート面内方向にそれぞれ複数配列形成した2
枚のシート部材1,3を用意する(図1:1−2および
1−7、図3、図7)。それらシート部材1,3は、一
方を、第一電極活物質5を充填するための第一シート部
材1とし、他方を第一電極活物質と異なる第二電極活物
質6を充填するための第二シート部材3として用いる。
【0017】図1(1−7)に示すように、第一および
第二のシート部材1,3は、各活物質充填室2,4が互
いに重なり合い、かつ第一シート面1a,3a同士が対
向するように積層される。そして、各活物質充填室2,
4に第一電極活物質5および第二電極活物質6がそれぞ
れ充填される。また、第一シート面1a,3aと反対側
においては、第一電極活物質5および第二電極活物質6
にそれぞれ接する第一および第二の金属電極板7,8が
配置される。そして、両シート部材1,3の第一シート
面1a,3aの間に、第一電極活物質5および第二電極
活物質6とを互いに分離するシート状のセパレータ9が
配置される。図1においては、便宜のため電池単位10
を1つのみ示しているが、図7に示すように、電池単位
10は、シート部材1,3の面内方向に複数個形成され
る。
【0018】図1(1−7)に示すように、各電池単位
10は、第一シート部材1と第二シート部材3とを第一
電極活物質ケース1cおよび第二電極活物質ケース3c
(ただし、分離後:図11および図12参照)とする形
で、第一の金属電極板7、第一電極活物質5、セパレー
タ9、第二電極活物質6および第二の金属電極板8がこ
の順序で積層されたものである。そして、第一および第
二のシート部材1,3に対し、各活物質充填室2,4に
上記積層構造をそれぞれ形成することにより、シート面
内方向に上記電池単位10が複数配列形成された積層シ
ートアセンブリ11が得られる。
【0019】そして、図8に示すように、各電池単位1
0を、第一シート部材1および第二シート部材3の切断
により積層シートアセンブリ11から分離することによ
り、複数の電池単位10を、該積層シートアセンブリ1
1にもとづいて一括製造することができる。そして、図
13(13−1,13−2)に示すように、個々の電池
単位10の互いに重なり合う活物質充填室2,4の周囲
に沿って、第一シート部材1と第二シート部材3とを直
接結合した封着部12を形成し、個々の電池単位10を
密封する。
【0020】本発明が適用可能な電池の種類は特に限定
されるものではないが、本実施形態では一例として、負
極活物質5としてリチウム金属(ここではリチウム金属
シート)を使用し、正極活物質6としてMnOを使用
したリチウム一次電池を対象としている。カソードペー
ストは、たとえば60〜70質量%の二酸化マンガン粉
末と、5〜10質量%のカーボンと、エチレンカーボネ
ート、プロピレンカーボネートおよびリチウムトリフレ
ート塩(LiCFSO)とを主成分とする電解液2
5〜35質量%からなるものが、電池性能の確保の上で
好適に使用できる。電解液のより好適な組成として、以
下のものを例示できる:10〜40質量%(望ましくは
15〜25質量%)のエチレンカーボネート;60〜9
0質量%(望ましくは75〜85質量%)のプロピレン
カーボネート;0.5〜1.5molの(望ましくは
0.8〜1.2質量%)リチウムトリフレート塩。
【0021】また、二酸化マンガン粉末は、電解二酸化
マンガンのようになるべく表面積の大きい、不定形状の
ものを用いることが望ましい。好適には平均粒径が10
〜30μm(望ましくは20〜25μm)であり、BE
T値(比表面積値)が30〜50m/g(望ましくは
40〜45m/g)、および総気孔率が0.02〜
0.08cm/g(望ましくは0.04〜0.06c
/g)であるものを用いることが、電池性能の確保
の上で好適である。
【0022】以下、図1の説明図の流れに従って、さら
に詳細に説明する。図1(1−1)に示すように、第一
シート部材1を、金属製の枠部材20に接着剤や粘着テ
ープなどの手段により固定する。そして、位置決めピン
23を枠部材20の貫通孔21に挿通しつつ、枠部材2
0および第一シート部材1を台50の上にセットする。
図2に示すように、枠部材20には、その4つの角部に
それぞれ貫通孔21が形成されている。また、4つの辺
の各中央位置にも貫通孔21が形成されているが、配置
形態はこれに限られるものではない。枠部材20は、第
一シート部材1と第二シート部材3とを外周縁部に沿っ
て支持している。
【0023】第一シート部材1(第二シート部材3も同
様:1−7参照)は、活物質充填室2(4)がそれぞれ
シート厚さ方向に貫通する形で形成される。このような
貫通形態の活物質充填室2(4)は、たとえば図1(1
−2)のように、打抜刃49(あるいは打抜パンチでも
よい)を用いて、通常の打抜法により簡単に形成できる
利点がある。
【0024】シート部材1は、図1(1−3,第二シー
ト部材3については1−7、以下、カッコ内は第二シー
ト部材3の対応符号である)に示すように、第一シート
面1a(3a)と反対側のシート面である第二シート面
1b(3b)において、活物質充填室2(4)の開口
が、第一金属電極板7(第二金属電極板8)により塞が
れる。図4は、これを平面視状態にて表したものであ
る。貫通形態の活物質充填室2(4)は、そのままでは
底を有さないので、電極活物質5(6)を収容できな
い。そこで、第二シート面1b(3b)側の開口を金属
電極板7(8)で塞ぐことにより底を形成でき、電極活
物質5(6)の収容を問題なく行うことができる。本実
施形態において金属電極板7,8は、いずれも厚さ30
〜50μm程度のCu箔を採用している。
【0025】金属電極板7(8)は、第二シート面1b
(3b)において活物質充填室2(4)の開口周縁部に
貼り付けることができる。打抜後のシート部材1(3)
の第二シート面1b(3b)に金属電極板7(8)を貼
り付けるのみで、活物質充填室2(4)の開口を簡単に
塞ぐことができる。具体的には、図10に示すように、
金属電極板7(8)は、シート部材1(3)の第二シー
ト面1b(3b)側に形成されたホットメルト型接着剤
層13を介して、熱接着する方法が簡便であり、かつ貼
り付けを確実に行うことができる。本実施形態では、図
示しないヒータを有したパンチ30により、金属電極板
7(8)をシート部材1(3)に押し付けながら加熱す
ることにより、圧着形態にて貼り付けを行っている。
【0026】なお、第一シート部材1および/または第
二シート部材3において、第二シート面1b,3b上
に、活物質充填室2,4の開口を塞ぐ金属電極板7,8
を配置する際は、以下のような工程を採用することがで
きる。すなわち、図1(1−3)に示すように、複数の
位置決め窓16が形成された位置決めマスク部材17
を、シート部材1(3)の第二シート面1b(3b)上
に、各位置決め窓16が各活物質充填室2(4)に対応
して位置するように重ね合わせ、その状態で各位置決め
窓16内に金属電極板7(8)を配置する。このように
すると、金属電極板7(8)を、シート部材1(3)に
対する貼り付け位置に、正確かつ迅速に配置することが
できる。この場合、シート部材1(3)は、シート位置
決め貫通部21に位置決めピン23を挿通して位置決め
されていることから、位置決めマスク部材17にマスク
位置決め貫通部17aを形成しておき、該マスク位置決
め貫通部17aとシート位置決め貫通部21とに位置決
めピン23を挿入することにより、位置決めマスク部材
17をシート部材1(3)に正確かつ簡単に位置決め積
層することができる。
【0027】圧着による金属電極板7の貼り付けは、図
1(1−3)に示すように、第一シート部材1を、第二
シート面1bが上となるように配置して行うと容易であ
る。この場合、活物質充填室2に第一電極活物質5を充
填する工程は、図1(1−4)に示すように、金属電極
板7を貼り付けた後、第一シート部材1の上下を反転さ
せ、第一の金属電極板7を活物質充填室2の底として用
いつつ、第一シート面1a側の開口から活物質充填室2
に第一電極活物質5(本実施形態では厚さ4〜6μm程
度のリチウム金属板)を充填するようにして行うことが
できる。シート反転を行うことで、金属電極板7の貼り
付けと第一電極活物質5の充填とを、いずれも簡単活確
実に行うことができる。図5は、第一電極活物質5を充
填した状態の第一シート部材1の第一シート面1a側を
平面視した状態を示している。
【0028】上記のように第一電極活物質5を第一シー
ト部材1の活物質充填室2に充填した後、図1(1−
5)に示すように、該活物質充填室2の第一シート面1
a側の開口周縁部にセパレータ9を貼り付ける。セパレ
ータ9は、電池反応のイオン通過を許容する厚さに形成
された、たとえばポリエチレンあるいはポリプロピレン
等の樹脂にて構成され、厚さは20〜30μm程度であ
る。このセパレータ9も、第一シート面1a(3a)に
おいて活物質充填室2(4)の開口周縁部に貼り付ける
ことができる。その具体的な貼り付け方法は、図10と
同様に、第一および第二のシート部材1,3の少なくと
もいずれかに対し、第一シート面1a(3a)側に形成
されたホットメルト型接着剤層13を介してセパレータ
9を熱接着する工程を例示できる。セパレータ9を熱接
着するのは、シート部材1,3の一方のみとしても、双
方としてもいずれでもよいが、本実施形態では、第一シ
ート部材1に熱接着している。このセパレータ9の接着
も、図1(1−5)に示すように、セパレータ位置決め
マスク19を用いて行うと便利である。セパレータ位置
決めマスク19には、マスク位置決め貫通部19aが形
成され、ここに位置決めピン23を挿入することによ
り、シート部材1にセパレータ位置決めマスク19を正
確かつ簡単に位置決め積層することができる。そして、
セパレータ9は位置決め窓18内に配置される。
【0029】次に、図1(1−6)に示すように、第一
シート部材1の活物質充填室2に対応する位置におい
て、セパレータ9上に第二電極活物質6を配置する。そ
の後、図1(1−7)に示すように、該配置された第二
電極活物質6が第二シート部材3の活物質充填室4内に
収容されるように、該第二シート部材3をセパレータ9
上に重ね合わせる。第二電極活物質6がハンドリング可
能な剛性を有しているものであれば、第二シート部材3
を第一シート部材1上に重ね合わせてから、第二電極活
物質6を活物質充填室4内に収容することも可能であ
る。しかし、第二電極活物質6がそのような剛性を有し
ていない場合、たとえばペースト状のものである場合
は、先に積層した第二シート部材3の活物質充填室4内
に第二電極活物質6を擦り切り充填しようとすると、第
二電極活物質6が第二シート部材3の第二シート面3b
に残留し、たとえば活物質充填室4の開口周縁に貼り付
けられる金属電極板8の密封状態が損なわれて活物質の
漏れ出し等の問題を生ずる可能性がある。そこで、上記
のように、セパレータ9上に第二電極活物質6を先に配
置しておき、その後、第二電極活物質6が活物質充填室
4内に収容されるように、第二シート部材3をセパレー
タ9上に重ね合わせるようにすれば、こうした不具合を
生じにくくなる。
【0030】本実施形態においては、以下のような方法
を採用してセパレータ9上への電極活物質6の配置を行
っている。すなわち、複数のペースト充填窓14が形成
された金属製の印刷マスク部材15(メタルマスク)
を、各ペースト充填窓14が第一シート部材1の活物質
充填室2に対応して位置するように、セパレータ9上に
重ね合わせる。そして、その状態でペースト状の第二電
極活物質6をペースト充填窓14内にスキージ48を用
いて擦り切り充填した後、メタルマスク15を取り外す
ことにより、該第二電極活物質6の塗布パターンを各セ
パレータ9上に形成する。図6は、第二電極活物質6の
塗布パターンを形成後の第一シート部材1を平面視状態
にて示すものである。上記工程は、いわゆるスクリーン
印刷法によるものであり、複数の電池単位10における
第二電極活物質6の充填を一括して行うことができるの
で、非常に能率的である。元来、スクリーン印刷法は厚
膜形成には不向きな方法であるが、以下に示すメタルマ
スクを使用することにより適性を改善することができ
る。
【0031】まず図14は、厚膜印刷に使用できるよう
に改善されたメタルマスク15の上面図である。方形状
のメタルマスク15は、全体が単一の金属薄板(たとえ
ばステンレス鋼)で構成されており、たとえば0.2〜
0.3mmの厚さを有するものである。メタルマスク1
5は、板厚方向に貫くペースト充填窓14が形成された
印刷パターン部60と、該印刷パターン部60の面内方
向における両端に位置するとともに、印刷パターン部6
0と一体であるマスク保持部61(図中斜線部)とから
なる。マスク保持部61は、印刷パターン部60よりも
薄肉に調整されている。これにより、マスク保持部61
を介して印刷パターン部60にテンションを懸けやすく
なり、印刷パターン部60と被印刷物(本実施形態では
セパレータ9)との密接状態をしっかり保つことができ
る。
【0032】図14に示すように、マスク保持部61
は、印刷パターン部60を包囲する枠形態をなしている
ため、該印刷パターン部60に対し、その面内の全方向
から引張力を均等に付与できる。そして、印刷パターン
部60の両端に隣接するマスク保持部61のそれぞれに
は、固定ピン挿通孔15aが多数形成されている。本実
施形態では、メタスマスク15を正方形状としており、
その平行な2組の辺部をマスク保持部61が構成してい
る。そのマスク保持部61において、各固定ピン挿通孔
15aは、印刷パターン部60を2分割する仮想面に関
し対称に設けられている。これにより、印刷パターン部
60の周縁に懸かる引張力をより均一にできる。
【0033】図16は、図1(1−5)の次に行うべき
印刷準備、すなわち、枠部材20へのメタルマスク15
の固定工程を示す説明図である。シート部材1は、その
周縁部が接着剤等の固定手段により枠部材20に固定さ
れている。シート部材1の活物質充填室2には、電極板
7とセパレータ9とに挟まれる形態で第一電極活物質5
が充填されている。このようなシート部材1に対し、ペ
ースト充填窓14がセパレータ9上の所定位置に配置さ
れるように、メタルマスク15をシート部材1に覆いか
ぶせる(16−1)。シート部材1は、第二シート面1
bが枠部材20に接触する配置関係で、該枠部材20に
固定されている。したがって、第二シート面1bとは反
対側である第一シート面1a側にセパレータ9を配置す
ることにより、該セパレータ9とメタルマスク15とを
密接させることができる。
【0034】枠部材20およびメタルマスク15は、互
いにほぼ等しい方形状の形態を有しており、それら互い
の四辺において、メタルマスク15の固定ピン挿通孔1
5aと枠部材20の貫通孔21とが対応関係を築いてい
る。そして、枠部材20に形成された貫通孔21と、メ
タルマスク15に形成された固定ピン挿通孔15aとに
共通の位置決めピン23を挿通することにより、メタル
マスク15と枠部材20とを締結する(16−2)。図
16に示すように本実施形態では、位置決めピン23を
先細りの錘状に形成するとともに、枠部材20の貫通孔
21も錐状に形成している。この構成により、上記締結
時において、薄肉のマスク保持部61が貫通孔21内に
若干食い込み、印刷パターン部60に十分な引張力を付
与できるようになる。なお、マスク保持部61は、該マ
スク保持部61と印刷パターン部60とが、メタルマス
ク15の有する2主面のうち少なくとも一方の主面側に
おいて面一となるように形成されていることが好まし
い。本実施形態においてマスク保持部61は、スキージ
48を摺動させる側の主面15pにおいて面一となるよ
うに、セパレータと対峙する主面15q側からの減厚加
工により形成されている。これにより、マスク保持部6
1を位置決めピン23で固定した際、印刷パターン部6
0をセパレータ9に密接させる付勢力を高めることがで
きる。
【0035】次に、ペースト充填窓14に関して説明す
る。ペースト充填窓14は、メタルマスク15の印刷パ
ターンをなすものである。既述したように、本実施形態
においては、一組のシート部材1,3から多数個の電池
単位10を一括して作製する。したがって、ペースト充
填窓14は、メタルマスク15をシート部材1(3)に
密接させたときに、シート部材1(3)に複数形成され
た活物質充填室2(4)のそれぞれに対応する配置で以
って、メタルマスク15に形成されるものである(つま
り、図14に示す配置は模式的なものである)。
【0036】図15の拡大断面図に示すように、ペース
ト充填窓14は、一方の主面15qにおける開口面積
が、他方の主面15pにおける開口面積よりも大きくな
るように、その内周面14aにテーパがつけられてい
る。具体的に、ペースト充填窓14は、印刷時にセパレ
ータ9に接触させる主面15qにおける開口面積が、ス
キージ48を摺動させる主面15p(スキージ摺動面)
における開口面積よりも大となるように形成されてい
る。さらに、ペースト充填窓の内周面14aは研磨加工
されている。上記構成により、第二電極活物質6のペー
スト充填窓14からの抜けが良好になる。また、内周面
14aの全部が、メタルマスク15の主面15p,15
qに垂直な方向(つまり板厚方向)に対して傾斜したテ
ーパ面である必要もなく、一部のみにテーパをつけるこ
ともできる。板厚方向に対する内周面14aの傾き、す
なわちテーパ角度θは、たとえばθ=5〜7°にすると
よい。テーパ角度θが小さすぎると抜け向上の効果が望
めなくなり、大きすぎると第二電極活物質6の形状に影
響がでる。なお、”テーパ”の概念としては、図15に
示すように板厚方向に対して一定の傾きを有する場合は
もとより、曲率を有する場合や段差状を有する場合など
も含む。ただし、メタスマスク15の主面15p,15
qに平行な断面群から任意の2面を選択し、スキージ摺
動面15pに近い断面においてペースト充填窓14が占
有する領域を、スキージ摺動面15pから遠い断面に正
射投影したとき、その投影により形成される領域が、ス
キージ摺動面15pから遠い断面においてペースト充填
窓14が占有する領域に属さなければならない。
【0037】また、スキージ摺動面15pは、エッチン
グ処理および/またはブラスト処理によって梨地仕上げ
されている。これにより、スキージ摺動面15pと第二
電極活物質6との濡れ性が向上し、ペースト充填窓14
に第二電極活物質6が効率良く充填されるようになる。
好ましい形態は、まずブラスト加工で粗い梨地仕上げを
行い、続いてウェットエッチングで表面粗さを低減させ
て粗さを調整する形態である。また、スキージ摺動面1
5pの全部を梨地仕上げする必要はなく、図14に示す
ように一点斜線に囲まれる領域S、つまり、ペースト充
填窓14の開口周辺部についてのみ行うようにすればよ
い。また、具体的な表面粗さについては、印刷するペー
ストによって種々調整するとよい。スキージ摺動面15
pが梨地仕上げされた粗面とされる一方、ペースト充填
窓14の研磨加工された内周面14aは、スキージ摺動
面15pよりも平滑とされる。そのようにした場合、
ペースト充填窓14への第二電極活物質6の充填、印
刷済み第二電極活物質6とメタルマスク15との相対離
間、の各工程が滞りなくスムーズに行えるようになり、
印刷不良の発生率を一段と低減できる。研磨加工は、電
解研磨、薬液を用いた化学研磨などの公知の方法により
行うことができる。
【0038】ペースト充填窓14は、打ち抜きにより形
成することもできるが、より高精度の加工を望む場合、
化学エッチングまたはレーザーにより形成するとよい。
ペースト充填窓14をレーザーで形成する場合、内周面
14aにテーパをつけるために、レーザーの入射方向を
メタルマスク15の板厚方向に対して所望の角度だけ傾
ければよい。より好適なのは化学エッチング(具体的に
はウエットエッチング)により形成する方法であり、以
下にその方法を説明する。
【0039】図17は、一枚の金属薄板150よりメタ
ルマスク15を作製する工程を示す説明図である。ま
ず、薄肉のマスク保持部61を形成する箇所がエッチン
グされるよう、金属薄板150にレジスト66をパター
ニングする。図17の例では、スキージ摺動面15pも
レジストを塗布しているが、反対側の主面15qにのみ
塗布してもマスク保持部61は形成できる。次に、レジ
スト66を塗布した金属薄板150をエッチング液67
に浸漬する(17−1)。エッチングにより板厚の約半
分が薄肉化されたら、金属薄板150をエッチング液よ
り引き上げる(17−2)。次に、レジスト66をパタ
ーニングし直して、ペースト充填窓14を形成する箇所
のみを露出させた金属薄板150をエッチング液68に
浸漬する(17−3)。エッチングにより金属薄板15
0が貫通されることによりペースト充填窓14が形成さ
れ、メタルマスク15が得られる(17−4)。そし
て、メタルマスク15をエッチング液68から引き上げ
てレジスト66を除去する(17−5)。
【0040】上記のとおり、マスク保持部61は、金属
薄板150の有する2主面のうち一方の主面15q側か
らの減厚加工により形成され、他方の主面15p側にお
いては、そのマスク保持部61と印刷パターン部60と
が面一とされている。具体的に本実施形態では、印刷時
にスキージ48を摺動させる主面15pとは反対側、す
なわちセパレータ9に対峙させる主面15q側から減厚
加工を行っている。これにより、マスク保持部61と印
刷パターン部60とを隔てる段差が、片面側にのみ形成
される。両主面側からエッチングされるようにして、マ
スク保持部61を形成してもよいことは前述したとおり
であるが、最終的な仕上がりは、セパレータ9に対峙さ
せる主面15q側から減厚した形状となる。
【0041】また、ウエットエッチングによりペースト
充填窓14を形成する場合、エッチングは等方性となる
ので、形成後のペースト充填窓14の内周面14aに
は、その全周にわたって自ずとテーパがつく。現実には
図15に示すようにはならず、曲率をもったテーパが形
成される。ただし、ペースト充填窓14を形成する際の
エッチングを、片面側からのみ行うことが必要条件であ
る。本実施形態では、減厚加工によりマスク保持部61
を形成する側と同じ側、すなわちセパレータ9接触させ
る主面15q側からのみ、ペースト充填窓14形成のた
めのエッチングが進行するようにレジスト66を塗布し
ている。ペースト充填窓14とマスク保持部61とを形
成したのち、ペースト充填窓14の内周面14aの研
磨、スキージ摺動面15pの梨地加工を行う。ペースト
充填窓14の内周面14aの研磨は、化学研磨により行
い、鏡面仕上げとするのがよい。なお、梨地加工につい
ては、たとえばマスク保持部61を形成する以前など、
いつおこなってもよい。
【0042】また、単一の材料からなる金属薄板150
の替わりに、異なる材質の薄板を貼り合わせたクラッド
板でメタルマスク15を作製することも可能である。そ
の場合、異なる材質に基づくエッチング速度の違いを利
用して、ペースト充填窓14やマスク保持部61を所望
の形状に形成することも考え得る。
【0043】このようにして作製したメタルマスク15
は、使用分野を限定されるものではなく、さまざまな厚
膜スクリーン印刷に適応可能である。たとえば、積層配
線基板への半田ペーストの印刷などが代表的である。あ
るいは、タイル等への立体装飾に使用することも考え得
る。本実施形態である薄型電池の製造においては、上記
メタルマスク15を用いて、図1(1−6)に示すよう
に第二電極活物質6をセパレータ9の表面上に印刷す
る。そして、図1(1−7)に示すように、第一シート
部材1と第二シート部材3とを積層させる。第二シート
部材3は、第二シート面3bに対し活物質充填室4の開
口を塞ぐ形で第二の金属電極板8を予め貼り付けたもの
を、セパレータ9上に重ね合わせるようにすれば、より
能率的である。また、第二の金属電極板8をホットメル
ト型接着剤層により熱圧着する工程が、第二電極活物質
6の塗布された第二シート部材3上で実施されないた
め、その熱影響が第二電極活物質6におよばない利点も
ある。
【0044】図7は、第二シート部材3の積層により得
られる積層シートアセンブリ11を平面視した様子を示
すものである。前述の通り、本実施形態では、図8に示
すように、各活物質充填室2,4の周囲に沿って、図1
3に示す工程により線状の封着部12を形成する。図1
3に示すように、封着部12の形成は、第一シート部材
1と第二シート部材3とをなす高分子材料の溶着により
行うことができる。図9に示すように、第一シート部材
1および第二シート部材3は、いずれも厚さが80〜1
00μm程度であり、ポリエチレンあるいはポリエステ
ル等の熱可塑性樹脂で構成された基材の両面にホットメ
ルト型接着剤層13,13が形成されている。本実施形
態では、ホットメルト型接着剤層13,13を、厚さ3
0〜40μm程度のエチレンと酢酸ビニルとの共重合体
(エチレンビニルアセテート(EVA)層として形成し
ているが、これに限定されるものではない。
【0045】図13(13−2)に示すように、封着部
12は、第一シート部材1と第二シート部材3との第一
シート面1a,3a側の接着剤層同士の溶着により形成
される。図13(13−1)に示すように、第一シート
部材1と第二シート部材3との隙間26(出入り口)か
ら、活物質充填室2,4内を減圧排気しつつ、図13
(13−2)に示すように、金属電極板7,8を介して
超音波ホーン40により第一シート部材1と第二シート
部材3とに超音波印加して、ホットメルト型接着剤層1
3を溶融させて局所的に溶着を生じさせることにより、
封着部12を形成している。これらの工程は、電池単位
10全部を真空中に配置して行うか、隙間26から吸引
により活物質充填室2,4内を減圧排気しながら行う。
【0046】活物質充填室2,4を取り囲む封着部12
が形成された各電池単位10は、カッター等により個別
の電池単位10に切断・分離される。図13(13−
3)に示すように積層シートアセンブリ11を切断・分
離して、図11に示す電池単位10とし、図12に示す
ように、その電池単位10の外側を、モールドシート3
3,34で覆い、それらの外縁部を封着部35により封
着して、電池100が得られる。なお、モールドシート
33,34を有さない、図11の状態の電池単位10を
電池製品とすることもある。
【0047】なお、本明細書の特許請求の範囲において
各要件に付与した符号は、添付の図面の対応部分に付さ
れた符号を援用して用いたものであるが、あくまでも発
明の理解を容易にするために付与したものであり、特許
請求の範囲における各構成要件の概念をなんら限定する
ものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電池の製造方法の一実施形態を、断面表示にて
示す工程説明図。
【図2】図1の主要工程を、平面視にて示す第一の工程
説明図。
【図3】同じく第二の工程説明図。
【図4】同じく第三の工程説明図。
【図5】同じく第四の工程説明図。
【図6】同じく第五の工程説明図。
【図7】同じく第六の工程説明図。
【図8】同じく第七の工程説明図。
【図9】シート部材の断面構造の一例を示す図。
【図10】ホットメルト型接着剤により金属電極板の接
着工程を示す断面図。
【図11】図1に続く工程説明図。
【図12】図11に続く工程説明図。
【図13】封着工程の一例を示す説明図。
【図14】メタルマスクの上面図。
【図15】メタルマスクの部分拡大断面図。
【図16】枠部材へのメタルマスクの固定工程を示す説
明図。
【図17】一枚の金属薄板よりメタルマスクを作製する
工程を示す説明図。
【図18】スクリーン印刷法により厚膜を形成する工程
を示す説明図。
【図19】電極活物質をペースト充填窓に充填後、メタ
ルマスクと被印刷物とを離間させる工程を示す説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/04 H01M 10/04 Z (72)発明者 伊東 孝二 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 岡崎 隆一 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 (72)発明者 深田 明宏 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FD01 FE01 FF01 FF06 FF16 FF26 2H114 AB02 AB03 AB11 EA04 GA11 5H024 AA03 AA12 BB08 BB19 CC04 EE01 FF14 FF18 HH13 HH15 5H025 BB10 BB19 5H028 BB19 CC02 EE01 HH05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向へ貫くペースト充填窓(14)
    が形成された印刷パターン部(60)を有するスクリー
    ン印刷用のメタルマスク(15)であって、 前記印刷パターン部(60)の面内方向における両端
    に、その印刷パターン部(60)に引張力を付与するマ
    スク保持部(61)が設けられ、そのマスク保持部(6
    1)が前記印刷パターン部(60)よりも薄肉であるこ
    とを特徴とするメタルマスク(15)。
  2. 【請求項2】 前記マスク保持部(61)は、前記印刷
    パターン部(60)を包囲する枠形態をなす請求項1記
    載のメタルマスク(15)。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方の主面(15p)側にお
    いて、前記マスク保持部(61)と前記印刷パターン部
    (60)とが面一である請求項1または2記載のメタル
    マスク(15)。
  4. 【請求項4】 前記印刷パターン部(60)の両端に隣
    接する前記マスク保持部(61)のそれぞれに、固定ピ
    ン挿通孔(15a)が形成されている請求項1ないし3
    のいずれか1項に記載のメタルマスク(15)。
  5. 【請求項5】 前記印刷パターン部(60)および前記
    マスク保持部(61)を含む全体が単一の金属薄板(1
    50)からなるとともに、前記マスク保持部(61)
    は、前記金属薄板(150)の有する2主面のうち一方
    の主面(15q)側からの減厚加工により形成されてい
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載のメタルマス
    ク(15)。
  6. 【請求項6】 前記減厚加工は、印刷時にスキージ(4
    8)を摺動させる主面(15p)とは反対側から行われ
    ている請求項5記載のメタルマスク(15)。
  7. 【請求項7】 板厚方向へ貫くペースト充填窓(14)
    が形成された印刷パターン部(60)を有するスクリー
    ン印刷用のメタルマスク(15)であって、 前記ペースト充填窓(14)は、一方の主面(15q)
    における開口面積と、他方の主面(15p)における開
    口面積とが異なるように、その内周面(14a)にテー
    パが付けられていることを特徴とするメタルマスク(1
    5)。
  8. 【請求項8】 前記内周面(14a)は研磨加工されて
    いる請求項7記載のメタルマスク(15)。
  9. 【請求項9】 前記ペースト充填窓(14)の研磨加工
    された内周面(14a)は、印刷時にスキージ(48)
    を摺動させる主面(15p)よりも平滑である請求項8
    記載のメタルマスク(15)。
  10. 【請求項10】 前記ペースト充填窓(14)は、印刷
    時に被印刷物(9)に接触させる主面(15q)におけ
    る開口面積が、スキージ(48)を摺動させる主面(1
    5p)における開口面積よりも大となるように形成され
    ている請求項7ないし9のいずれか1項に記載のメタル
    マスク(15)。
  11. 【請求項11】 第一シート部材(1)および第二シー
    ト部材(3)にそれぞれ形成された活物質充填室(2,
    4)に、第一電極活物質(5)および第二電極活物質
    (6)がそれぞれ充填され、それら電極活物質(5,
    6)を互いに分離するセパレータ(9)と、該セパレー
    タ(9)との間に前記第一および第二電極活物質(5,
    6)を挟む1対の電極板(7,8)とが積層配置された
    構造を有する電池(100)の製造方法であって、 請求項1ないし10のいずれか1項に記載のメタルマス
    ク(15)を用いたスクリーン印刷法により、前記セパ
    レータ(9)の表面上または前記電極板(7,8)の表
    面上に前記電極活物質(6)を印刷する工程を含むこと
    を特徴とする電池(100)の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008036822A3 (en) * 2006-09-22 2008-08-21 Cabot Corp Processes. framed membranes and masks for forming catalyst coated membranes and membrane electrode assemblies
CN102756540A (zh) * 2012-08-06 2012-10-31 无锡嘉瑞光伏有限公司 一种光伏电池丝网印刷工艺用印刷板

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