JP2003274895A - ポリアニオン含有酢酸もしくはその塩 - Google Patents

ポリアニオン含有酢酸もしくはその塩

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Abstract

(57)【要約】 【課題】少量の使用量、例えば食味への悪影響や酸臭の
発生が少ない添加量においても十分な抗菌効果を奏する
酢酸もしくはその塩を提供する。 【解決手段】酢酸もしくはその塩にポリアニオンを含有
させてポリアニオン含有酢酸もしくはその塩とし、これ
を食品、化粧料もしくは洗浄抗菌剤に添加、使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酢酸もしくはその塩
に関する。さらに詳しくはポリアニオンを含有する酢酸
もしくはその塩に関する。
【0002】
【従来の技術】酢酸は古くから、塩、砂糖とともに基礎
調味料のひとつとしても用いられてきた。また、様々な
薬用効果が知られ、なかでも殺菌・保存料としても利用
されてきた。酢漬けやすし、酢の物などといった食品や
魚の酢洗い、まな板の殺菌、皮膚病の治療など様々な例
が挙げられる。また、一般に各種の有機酸やその塩例え
ば酢酸ナトリウムは、酸味料やpH 調整剤としての効
果のほか、いわゆる食品の日持ち向上剤としての効果が
認められている。
【0003】しかしながら、例えば、酢酸ナトリウムを
単独で食品保存料として用いる場合には通常、対食品重
量あたり1〜2重量%以上の添加が必要となり、このよ
うな添加量では食品の風味が著しく損なわれてしまう。
即ち、食品の酸味が強くなり、酸臭が生じてしまうとい
う欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はかかる従来
技術の問題点に鑑み、添加量が低い場合においても十分
な抗菌効果の得られる酢酸またはその塩について、鋭意
研究開発を行った。その結果、ポリアニオンを含有する
酢酸もしくはその塩(以下、酢酸もしくはその塩を総称
して酢酸(塩)という)が、少量の使用量、例えば食品
に添加したときの食味への悪影響や酸臭の発生が少ない
添加量においても十分な抗菌効果を奏することを見いだ
し、この知見に基づいて本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の(1)〜
(9)により構成される。 (1)酢酸もしくはその塩にポリアニオンが含有された
酢酸(塩)。
【0006】(2)ポリアニオンがアニオン性官能基を
有する天然高分子もしくはその分解物である前記第1項
記載のポリアニオンが含有された酢酸(塩)。
【0007】(3)ポリアニオンがアニオン性官能基を
有する合成高分子もしくはその分解物である前記第1項
記載のポリアニオンが含有された酢酸(塩)。
【0008】(4)アニオン性官能基を有する天然高分
子もしくはその分解物が多糖もしくはその分解物である
前記第2項記載のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)。
【0009】(5)アニオン性官能基を有する天然高分
子もしくはその分解物がタンパク質、ポリアミノ酸もし
くはそれらの分解物またはペプチドである前記第2項記
載のポリアニオンが含有された酢酸(塩)。
【0010】(6)アニオン性官能基を有する合成高分
子が界面活性剤である前記第3項記載のポリアニオンが
含有された酢酸(塩)。
【0011】(7)前記第1項〜第6項の何れか項記載
のポリアニオンが含有された酢酸(塩)の少なくとも1
つを含有する食品。
【0012】(8)前記第1項〜第6項の何れか1項記
載のポリアニオンが含有された酢酸(塩)の少なくとも
1つを含有する化粧料。
【0013】(9)前記第1項〜第6項の何れか1項記
載のポリアニオンが含有された酢酸(塩)の少なくとも
1つを含有する洗浄抗菌剤。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明について以下に詳述する。
本発明におけるポリアニオンとは、アニオン性官能基を
少なくとも1個含有する物質のことである。
【0015】酢酸(塩)については一般に入手できる使
用目的に応じた各種規格、例えば食品添加物規格などに
適合するものであれば特に制限はなく、好適に使用でき
る。
【0016】多糖としては、特に限定されるものではな
いが、例えばヒアルロン酸、アルギン酸、ペクチン等の
ウロン酸を含有する多糖、コンドロイチン硫酸、カロニ
ン硫酸、ヘパリン、ヘパラン硫酸等の硫酸化多糖を挙げ
ることが出来る。この他に、アガロース、アガロペクチ
ン、カラゲニン、アラビアガム、トラガントガム、グア
ーガム、カラギーナン、ポリガラクツロン酸、キサンタ
ンガム、ジェラン、セルロース等を挙げることができ
る。中でもポリガラクツロン酸はアニオン性官能基を多
く含み、安価であることから、本発明に好ましく使用す
ることができる。
【0017】多糖の分解物としては、特に限定されるも
のではないが、例えば前項記載の多糖の分解物を挙げる
ことができる。
【0018】タンパク質としては、特に限定されるもの
ではないが、例えばコラーゲン、グルタチオン、プロラ
ミン、セリシン、フィブロイン、カゼイン、グルテン、
ツェイン、ケラチンを挙げることができる。
【0019】タンパク質の分解物としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば前項記載のタンパク質の分
解物を挙げることができる。
【0020】ポリアミノ酸としては、特に限定されるも
のではないが、例えばポリグルタミン酸、ポリアスパラ
ギン酸の様なホモポリアミノ酸、グルタミン酸やアスパ
ラギン酸の様な酸性アミノ酸を含むコポリアミノ酸を挙
げることができる。
【0021】ペプチドとしては、特に限定されるもので
はないが、例えばN−アセチル−β−L−アスパルチル
−L−グルタミン酸、γ−L−グルタミル−L−グルタ
ミン酸、γ−L−グルタミル−L−β−アミノイソブチ
ル酸、γ−グルタミルセリン、γ−グルタミルアラニ
ン、γ−グルタミルチロシン、γ−グルタミルフェニル
アラニン、α−グルタミルアスパラギン酸、γ−グルタ
ミルアスパラギン酸、γ−L−グルタミル−S−メチル
−L−システイン、γ−L−グルタミル−γ−アミノブ
チル酸、γ−L−グルタミル−β−(N−ピラゾリル)
−L−アラニン、グルタチオン、S−メチルグルタチオ
ン、γ−グルタミル−S−(2−カルボキシ−n−プロ
ピル)−L−システイニルグリシン、γ−グルタミル−
S−(α,β−ジカルボキエチル)−L−システイニル
グリシン、γ−グルタミルバリルグルタミン酸、N,
N’−ビス−(γ−グルタミル)−3,3’−(2−メ
チルエチレン−1,2−ジチオ)−ジアラニン、ビス−
L−γ−グルタミル−L−シスチニル−ビス−β−アラ
ニン等を挙げることができる。
【0022】合成高分子としては、特に限定されるもの
ではないが、例えばポリアクリル酸、アクリルアミド/
アクリレート共重合体、カルボキシビニルポリマー、ポ
リメタクリル酸、ポリスチレンスルホン酸、リン酸化デ
ンプン、硫酸化デンプン、カルボキシメチルデンプン、
カルボキシメチルセルロース、リン酸化セルロース、硫
酸化セルロース、フタル酸セルロース、セルロースアセ
チルフタレート、セルロースザンテート、リグニンスル
ホン酸、チオリグニン等を挙げることができる。
【0023】合成高分子の分解物としては、特に限定さ
れるものではないが、例えば前項記載の合成高分子の分
解物を挙げることができる。
【0024】界面活性剤としては、特に限定されるもの
ではないが、例えば高級脂肪酸塩類、高級アルキルジカ
ルボン酸塩類、高級アルコール硫酸エステル塩類、高級
アルキル・スルフォン酸塩類、高級アルキル・ジスルフ
ォン酸塩類、スルフォン化高級脂肪酸塩類、高級アルキ
ル燐酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤等を挙げる
ことができる。
【0025】ポリアニオンは単独で用いても良いし、複
数を併用しても良い。またポリアニオンを含む物質を用
いても良く、これらの物質の具体例としては、微生物培
養液、納豆抽出物、海藻抽出物、植物粘質物、薬用人参
抽出物、大豆抽出物、植物繊維質等を挙げることができ
るが、これらに限るものではない。
【0026】第1の発明は酢酸もしくはその塩にポリア
ニオンが含有された酢酸(塩)であり、該ポリアニオン
の含有割合は、特に限定されるものではなく、それ自体
の機能や使用目的、使用条件等によって異なるが、酢酸
(塩)の重量に対して0.5〜15倍の範囲であること
が好ましく、より好ましくは0.8〜12倍の範囲であ
る。
【0027】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)は溶液の形状であっても良く、その溶液中の該ポ
リアニオンが含有された酢酸(塩)の濃度は特に限定さ
れるものではなく、その使用目的、使用条件等によって
異なるが、溶液の重量に対して、0.005〜0.5重
量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.
01〜0.1重量%の範囲である。また、溶媒として
は、水のほか該ポリアニオンが含有された酢酸(塩)を
溶解できる溶媒であれば特に制限はなく、その使用目
的、使用条件等によって、適宜選択すればよい。
【0028】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)には、ポリアニオン以外に、各種添加物等を添加
しても良い。該添加物としては、特に限定されるもので
はないが、例えば甘味料、酸化防止剤、漂白剤、発色
剤、着色料、調味料、香料等を挙げることができる。
【0029】さらに抗菌作用を向上させるために、本発
明のポリアニオンが含有された酢酸(塩)には、ポリア
ニオン以外に、各種抗菌物質などを添加しても良く、該
抗菌物質としては、特に限定されるものではないが、例
えば次亜塩素酸、安息香酸もしくはその塩、ソルビン酸
もしくはその塩、ε−L−ポリリジン、プロタミン、ア
ルコール類、1,3−ブチレングリコール、パラベン等
を挙げることができる。
【0030】第2の発明は、第1の発明であるポリアニ
オンが含有された酢酸(塩)を含有した食品である。該
食品は、特に限定されるものではないが、薄味の食品の
場合には酢酸が低濃度であるため、食味への影響を少な
くすることができ、特に有効である。また、惣菜類など
の加工後、再加熱される可能性のある食品の場合には、
酢酸が低濃度であるため、再加熱後の酸臭を抑えること
ができ、特に有効である。
【0031】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を食品に配合するときの形状は、特に限定される
ものではなく、食品の形状に応じて固形状、粉末状もし
くは液状のいずれの形状でも用いることができる。
【0032】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を食品中に含有させる際、各種成分を配合する順
序、使用する装置、混合条件等に特に制限はなく、原料
仕込み時に投入しても良く、また加工前後に散布、ある
いは浸漬する方法でも良い。
【0033】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)の食品中の濃度は特に限定されるものではなく、
その使用目的、使用条件等によって異なるが、食品重量
に対して0.005〜0.5重量%の範囲であることが
好ましく、より好ましくは0.01〜0.1重量%の範
囲である。
【0034】第3の発明は、第1の発明であるポリアニ
オンが含有された酢酸(塩)を用いる化粧料である。該
化粧料としては、特に限定されるものではないが、皮膚
に直接塗布するような化粧料の場合には酢酸(塩)が低
濃度であるため、皮膚への刺激や酸臭を抑えることがで
き、特に有効である。
【0035】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を化粧品に配合するときの形状は、特に限定され
るものではなく、化粧品の形状に応じて固形状、粉末状
もしくは液状のいずれの形状でも用いることができる。
【0036】本発明の酢酸(塩)はあらゆる化粧品に対
して使用でき、好ましい化粧品の具体例としては、例え
ば石鹸類、化粧水、クリーム、乳液、パック、日焼け止
め化粧品等の基礎化粧品、白粉、ファンデーション、口
紅、頬紅等のメークアップ化粧品、アイライナー、アイ
シャドウ、マスカラ、眉ずみ等のアイメイクアップ化粧
品、マニキュア類、香水類、シャンプー、リンス、ヘア
トリートメント、整髪料、パーマネント・ウェーブ用
剤、ヘアカラー等の毛髪用化粧料等を挙げることができ
るが、これらに限定されるものではない。
【0037】なお、本発明のポリアニオンが含有された
酢酸(塩)だけで各種の微生物の増殖を抑える効果を発
揮することができるが、本発明のポリアニオンが含有さ
れた酢酸(塩)には、アニオン系以外の界面活性剤、フ
ェノール類、ソルビン酸塩、サリチル酸塩、デヒドロ酢
酸塩および安息香酸塩、パラベン、ジブチルヒドロキシ
アニソール等の従来から使用されている化粧品用保存剤
を含有させることもできる。これらの従来から使用され
ている保存剤を併用することにより、これら従来から使
用されている保存剤が、本発明のポリアニオンが含有さ
れた酢酸(塩)の希釈剤としての役目も果たし、該ポリ
アニオンが含有された酢酸(塩)が化粧品中により均一
に分散、配合されるので好ましい。
【0038】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を化粧料中に含有させる際、各種成分を配合する
順序、使用する装置、混合条件等に特に制限はなく、本
発明のポリアニオンが含有された酢酸(塩)、油性成分
及び水性成分を室温下または加温下で、常法により十分
混合すれば容易に化粧料に含有させることができ、本発
明の酢酸(塩)を含有した化粧料を作製できる。
【0039】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)の化粧料中の濃度は特に限定されるものではな
く、その使用目的、使用条件等によって異なるが、化粧
料重量に対して0.005〜0.5重量%の範囲である
ことが好ましく、より好ましくは0.01〜0.1重量
%の範囲である。
【0040】第4の発明は、第1の発明であるポリアニ
オンが含有された酢酸(塩)を含有した洗浄抗菌剤であ
る。該洗浄抗菌剤は、特に限定されるものではないが、
食品や衣服などに用いる場合には酢酸(塩)が低濃度で
あるため、食味への影響や酸臭を抑えることができ、特
に有効である。
【0041】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を洗浄抗菌剤に使用するときの形状は、特に限定
されるものではなく、目的に応じて固形状、粉末状もし
くは液状のいずれの形状でも用いることができる。
【0042】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)を含有する洗浄抗菌剤の使用方法は、特に限定さ
れるものではないが、対象物に直接散布する方法や浸
漬、または布等に含ませてふき取る方法でも良い。
【0043】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
(塩)の洗浄抗菌剤中の濃度は特に限定されるものでは
なく、その使用目的、使用条件等によって異なるが、適
宜水等で希釈して用いることができる。好ましくは使用
時の洗浄抗菌剤重量に対して0.005〜0.5重量%
の範囲であることが好ましく、より好ましくは0.01
〜0.1重量%の範囲である。
【0044】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。ただ
し、これらによって本発明は限定されるものではない。 実施例1〜3、比較例1〜7 1.ポリアニオンが含有された酢酸(塩)の抗菌効果効
果 ブイヨン培地を容量30mlのサンプル瓶に5mlずつ
入れた。つぎに被検菌である大腸菌(Escheric
hia coli IFO 3301)、黄色ブドウ球
菌(Staphylococcus aureus I
FO 3060)の菌液(生菌数5×10個/ml)
を0.05ml加えて菌を接種した。このサンプル瓶に
後述の表1に記載の濃度となるように酢酸およびポリア
ニオンを加え、30℃で静置培養した。該菌の増殖をバ
イオサーモアナライザー(株式会社日本医科機器製作所
製H−201)で測定した。発熱量が上昇開始する時間
を算出し、その結果を後述の表1に示した。
【0045】
【表1】 ブイヨン培地:日水製薬株式会社製 酢酸:和光純薬工業株式会社製 ポリガラクツロン酸:和光純薬工業株式会社製 ポリグルタミン酸:和光純薬工業株式会社製
【0046】表1より明かなように、実施例1、2の増
殖抑制期間は240時間以上であり、酢酸のみを多量に
使用した比較例1と同等だった。また、実施例3の増殖
抑制期間は比較例3の増殖抑制期間を大きく上回った。
【0047】実施例4,5、比較例8〜12 2.食品への応用 (1)製剤の調製 表2に示した組成の各種製剤を調製した。
【0048】
【表2】 無水酢酸ナトリウム:米山化学株式会社製
【0049】(2)ハンバーグへの応用 調製した各種製剤を材料全体に対して後述の表3に記載
した濃度となるように添加して作製したハンバーグおよ
び製剤無添加のハンバーグの30℃での保存試験ならび
に官能試験を行った。ハンバーグは合い挽き肉800
g、炒めたタマネギ380g、卵50g、パン粉40
g、牛乳120ml、塩6g、コショウ(少々)を材料
としてこれらをハンドミキサーで良く混ぜた後に18等
分し、各々1コ当たり70gのパティを作製し、常法に
従って、焼き上げた。保存試験は30℃にて行い、官能
試験はモニター10人により行った。その結果を表3に
示す。
【0050】
【表3】 保存可能期間:一般生菌数が10/gに達するまでの
時間 味覚評価:10点制で評価(点数の高いものほど食品本
来の味に近い)
【0051】表3より明かなように、本発明の組成を有
する製剤D、Eを1重量%添加して作製したハンバーグ
の保存可能期間は72時間以上であり、その味も良好で
あった。一方、比較例の場合には保存性もしくは味にお
いて本発明の製剤D、Eに比較して劣っていた。
【0052】実施例6、比較例13〜16 3.化粧料への応用 後述の表4に示す配合の化粧料を作製し(数値はいずれ
も重量%である)、得られた化粧料10mlにEnte
robacter gergoviaeを1.0×10
5個接種し、30℃で48時間、336時間、672時
間後の生菌数を測定し、表5の結果を得た。
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】表5より明らかなように、本発明のポリア
ニオンが含有された酢酸(塩)を配合した実施例6の化
粧料は、長期間、菌の生育が抑制もしくは殺菌されるこ
とが分かる。
【0056】
【発明の効果】本発明のポリアニオンが含有された酢酸
もしくはその塩は、各種微生物に対して生育を抑制もし
くは殺菌する効果を有し、かつ添加量を低減できるた
め、食品等の風味への影響が少なく、また化粧料に添加
して、さらには洗浄抗菌剤として好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/46 A01N 37/46 4H011 63/00 63/00 A A23L 3/3508 A23L 3/3508 A61K 7/00 A61K 7/00 C J K C11D 3/20 C11D 3/20 3/37 3/37 3/48 3/48 7/22 7/22 7/26 7/26 // A23L 1/48 A23L 1/48 Fターム(参考) 4B021 LW04 MC01 MK20 MP01 4B036 LC04 LF13 LH07 LK01 LK04 4B047 LB08 LE01 LF04 LG05 LG09 4C083 AC102 AC122 AC272 AD091 AD212 AD241 AD261 AD411 BB05 BB48 CC01 DD27 EE50 4H003 DA02 EB07 EB28 EB38 EB44 FA34 4H011 AA02 BA01 BA02 BB06 BC06 BC08 BC21 BC22 DD07 DH25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酢酸もしくはその塩にポリアニオンが含有
    された酢酸もしくはその塩。
  2. 【請求項2】ポリアニオンがアニオン性官能基を有する
    天然高分子もしくはその分解物である請求項1記載のポ
    リアニオンが含有された酢酸もしくはその塩。
  3. 【請求項3】ポリアニオンがアニオン性官能基を有する
    合成高分子もしくはその分解物である請求項1記載のポ
    リアニオンが含有された酢酸もしくはその塩。
  4. 【請求項4】アニオン性官能基を有する天然高分子もし
    くはその分解物が多糖もしくはその分解物である請求項
    2記載のポリアニオンが含有された酢酸もしくはその
    塩。
  5. 【請求項5】アニオン性官能基を有する天然高分子もし
    くはその分解物が、タンパク質、ポリアミノ酸もしくは
    それらの分解物またはペプチドである請求項2記載のポ
    リアニオンが含有された酢酸もしくはその塩。
  6. 【請求項6】アニオン性官能基を有する合成高分子が界
    面活性剤である請求項3記載のポリアニオンが含有され
    た酢酸もしくはその塩。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れか1項記載のポリアニ
    オンが含有された酢酸もしくはその塩の少なくとも1つ
    を含有する食品。
  8. 【請求項8】請求項1〜6の何れか1項記載のポリアニ
    オンが含有された酢酸もしくはその塩の少なくとも1つ
    を含有する化粧料。
  9. 【請求項9】請求項1〜6の何れか1項記載のポリアニ
    オンが含有された酢酸もしくはその塩の少なくとも1つ
    を含有する洗浄抗菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009522385A (ja) * 2005-12-30 2009-06-11 ラウゲマン ラボラトリーズ ビー.ブイ. 洗浄剤組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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