JP4472428B2 - 抗菌剤 - Google Patents

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Description

本発明は、抗菌剤に関する。
現在、様々な分野において、製品に混入した微生物が原因となって発生する製品の腐敗や変質等を防止する目的で、抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の添加物が用いられており、製品の保存安定性が確保されている。しかしながら、特に化粧品、医薬品、食品等の分野においては、製品が生体に直接適用される、若しくは製品が生体に摂取されるため、生体の安全性を確保できるよう使用可能な添加物の種類や適用量が定められていることが多い。
具体的には、化粧品の分野では、厚生労働省告示によって配合濃度の上限が規定されている原料があり、例えば、安息香酸は0.2重量%、安息香酸塩類は1.0重量%、サリチル酸は0.2重量%、サリチル酸塩類は1.0重量%、ソルビン酸及びその塩類は0.5重量%、デヒドロ酢酸及びその塩類は0.5重量%、パラオキシ安息香酸エステル類は1.0重量%、パラクロルメタクレゾールは0.5重量%、ヘキサクロロフェンは0.1重量%等である。
また、医薬品の分野では、安息香酸、安息香酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、クロロブタノール、チモール、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、フェノール及びベンジルアルコール等が保存剤として日本薬局方に記載されている。
さらに、食品分野では、毒性を有する物質は用いることができず、保存料として用いられるのは、安息香酸及びそのナトリウム塩、ソルビン酸及びそのカリウム塩、デヒドロ酢酸及びそのナトリウム塩、パラオキシ安息香酸及びそのエステル、プロピオン酸及びそのナトリウム塩若しくはカルシウム塩、ジフェニルオルトフェニルフェノール、並びに、チアベンダゾールにほぼ限られる。
しかしながら、上述のように添加物の種類や適用量を制限したとしても、上記の添加物の多くは本質的に皮膚や全身性のアレルギーを引き起こすアレルゲンであり、使用者の体質によってはアレルギーや接触皮膚炎を発症する可能性がある。また、上記の添加物のほとんどは合成品であり、原料によっては反応性の高い刺激物質が不純物として残存している可能性もある。このような理由から、上記の添加物の製品への配合量をできるだけ低減することが望まれている。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の使用量を十分に低減できる或いは従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の代替となり得る、優れた抗菌活性を有し、かつ、高い安全性を有する抗菌剤を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の植物の抽出物に高い抗菌活性があることを見出し、本発明を完成するに至った。
なお、本発明において「抗菌」とは、微生物の増殖を抑制することを意味するが、微生物を殺し、その数を減少させる殺菌作用を示してもよい。
すなわち、本発明の抗菌剤は、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物、サクラソウ属(Primula L.)植物、及び、モモ(Prunus persica Batsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maxim.)からなる群より選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とすることを特徴とする。
また、本発明の抗菌剤は、上記抽出物がエタノール抽出物であることが好ましい。
本発明によれば、従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の使用量を十分に低減できる或いは従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の代替となり得る、優れた抗菌活性を有し、かつ、高い安全性を有する抗菌剤を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
本発明の抗菌剤は、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物、サクラソウ属(Primula L.)植物、及び、モモ(Prunus persica Batsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maxim.)からなる群より選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とする。
本発明におけるヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属(Lycopodium L.)の植物としては、ミズスギ(L. cernuum L.)、ヒカゲノカズラ(L. clavatum L.)、ナンカクラン(L. fordii Bak.)、マンネンスギ(L. obscurum L.)、トウゲシバ(L. serratum Thunb.)、ヒモラン(L. sieboldii Miq.)等が挙げられる。これらの植物は、直立した茎を有する多年草もしくは1年草で、北半球の温帯域を中心に分布する植物である。
本発明では、これらの種に限られず、ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属(Lycopodium L.)の公知の植物を用いることができる。また、上記のヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の植物は、1種を単独で用いてもよく又は2種以上を併用してもよい。
さらに、本発明の抗菌剤の有効成分として用いる抽出物は、上記ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属の植物の胞子、胞子嚢穂、葉、茎、根等の何れの部分を用いて抽出したものであってもよく、或いはその全草を用いて抽出したものであってもよい。
また、本発明におけるサクラソウ属(Primula L.)の植物としては、プリムラ・シッキメンシス(P. sikkimensis Hook.オウカホウシュン(黄花報春))、プリムラ・ファベリ(P. faberi Oliv.ガビホウシュン(峨眉報春))、プリムラ・パテンス(P. patens Turcz.スイナンホウシュン(翠南報春))、プリムラ・シノデンティクラタ(P. sinodenticulata Balf. f.テンホクキュウカホウシュン(てん北球花報春))、プリムラ・ヴィッタータ(P. vittata Bur. et Franch.ジョウモンホウシュン(条紋報春))、プリムラ・カピタータ(P. capitata Hook.ヒマラヤサクラソウ)や、その他、プリムラ・デンティクラタ(P. denticulata)、プリムラ・ストゥアルティイ(P. stuartii)、プリムラ・オブリカ(P. obliqa)、プリムラ・マクロフィラ(P. macrophylla)、プリムラ・コンキナ(P. concinna)、プリムラ・ウォラストニイ(P. wollastonii)、プリムラ・クロキフォリア(P. crocifolia)、プリムラ・コックブルニアナ(P. cockburniana)、プリムラ・プロリフェラ(P. prolifera)、プリムラ・プルヴェルレンタ(P. pulverulenta)、プリムラ・サクシティリス(P. saxtilis)、プリムラ・コルツソイデス(P. cortusoides)、プリムラ・ヴィアリイ(P. vialii)等が挙げられる。これらの植物は、主としてシベリアから中国内陸部を経てヒマラヤに至る高原地帯の冷涼な気候の地域に分布・自生する植物である。
本発明では、これらの種に限られず、サクラソウ属(Primula L.)の公知の植物を用いることができる。また、上記のサクラソウ属の植物は、1種を単独で用いてもよく又は2種以上を併用してもよい。
さらに、本発明の抗菌剤の有効成分として用いる抽出物は、サクラソウ属植物の花、実、種子、葉、茎、根等の何れの部分を用いて抽出したものであってもよく、或いはその全草を用いて抽出したものであってもよい。
また、本発明において用いるモモ(Prunus persica Batsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maxim.)は、バラ科(Rosaceae)に属する落葉果樹である。
さらに、本発明の抗菌剤の有効成分として用いる抽出物は、モモの葉、枝、幹、樹皮、根、花、果実、種子等の各部位を用いることができる。本発明においては、種子を用いることが好ましい。また、モモの種子は、「トウニン」と呼ばれる生薬の一種であり、かかる生薬を用いることもできる。
次に、上記植物の抽出物を得る方法について、以下に説明する。但し、これらの方法に限定されるものではない。
抽出方法としては、例えば、上記植物を圧搾して抽出物を得る圧搾法、抽出溶媒を用いて上記植物の抽出液を得る方法が挙げられる。抽出溶媒を用いる方法では、例えば、抽出溶媒に上記植物を含浸させて、常圧、加圧又は減圧下、室温、冷却又は加熱した状態で抽出することができる。
抽出溶媒としては、極性溶媒、低極性溶媒、無極性溶媒が挙げられる。
極性溶媒としては、例えば、水、及びリン酸緩衝生理食塩水;エタノール、メタノール、イソプロパノール、イソブタノール、n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチルブタノール、及びn−オクチルアルコール等のアルコール類;グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、及びヘキシレングリコール等の多価アルコール並びにその誘導体;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、及びメチル−n−プロピルケトン等のケトン類;酢酸エチル、及び酢酸イソプロピル等のエステル類;エチルエーテル、イソプロピルエーテル、及びn−ブチルエーテル等のエーテル類等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて混合溶媒として使用することができる。
また、低極性溶媒又は無極性溶媒としては、例えば、石油エーテル、n−ヘキサン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シクロヘキサン、及びスクワラン等の炭化水素類;四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベンゼン、トルエン等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて混合溶媒として使用することができる。
さらには、抽出溶媒として、超臨界流体や亜臨界流体を用いることができる。超臨界流体や亜臨界流体としては、例えば、水、二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニア等が挙げられる。これらは、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明においては、上記抽出溶媒のうちエタノール水溶液を用いることが、安全性、抗菌性の観点から好ましい。
また、抽出の際の上記植物と上記溶媒との比率としては特に限定されるものではないが、上記植物1に対して、上記溶媒が2〜1000重量倍であることが好ましく、5〜100重量倍であることが抽出操作及び抽出効率の観点からより好ましい。
さらに、抽出条件についても特に限定されるものではないが、抽出温度としては、室温以上、溶媒の沸点以下の範囲とするのが好ましい。また、抽出時間としては、抽出温度によっても左右されるが、2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
上記のようにして得られた植物抽出物は、抽出物をそのまま用いることもできるが、その効果を失わない範囲で、脱臭、脱色、濃縮等の精製操作を加えることができる。さらには、カラムクロマトグラフィー等を用いて分画物として用いてもよい。また、これらの抽出物、その精製物及び分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾固物とすることができる。さらに、アルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができる。
上記の方法で得られる抽出物をはじめとする上記植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、低アレルギー性、低皮膚刺激性かつ低毒性であると共に、十分に優れた抗菌活性を有している。特に、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対して優れた抗菌活性を示すことから、製品の保存安定性を確保する目的に使用することができる。これにより、従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の使用量を十分に低減できる、或いは、従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の代替となり得る。
また、本発明の抗菌剤を化粧品、医薬品などの皮膚外用剤に添加する場合、他の抗菌剤(パラベン、エタノール、1,3−ブチレングリコール等)と併用することができる。
上記植物の抽出物のうち、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物、及びサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物は、特に、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、アクネ菌(Propionibacterium acnes)、コリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum)に対する抗菌活性を有していることから、製品の保存安定性を確保する目的以外の用途にも利用することができる。
例えば、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、抗アトピー性皮膚炎を目的とする製品に配合することが好ましい。
これは、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤が、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対して優れた抗菌活性を有しているためである。
黄色ブドウ球菌は食中毒菌として知られるが、近年その毒素や酵素により肌の炎症を引き起こすことが明らかにされており、アトピー性皮膚炎の炎症の悪化原因として注目されている。実際にアトピー性皮膚炎患者の肌には健常人ではほとんど検出されない黄色ブドウ球菌の検出率が高く菌数も多いことが報告されている。また、オキシテトラサイクリンなどの抗生物質及びポビヨンヨードなどの抗菌剤が黄色ブドウ球菌除去を目的としてアトピー性皮膚炎の治療に使用されており、黄色ブドウ球菌の菌数減少とともに皮膚炎が軽快化することが報告(秋山尚範:臨皮50,133,1996)されている。
従って、低皮膚刺激性であり、かつ、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する優れた抗菌活性を有する、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、抗アトピー性皮膚炎を目的とする製品に好適に配合することができ、従来用いられていた抗生物質或いは抗菌剤の代替として利用することができる。
抗アトピー性皮膚炎を目的とする製品としては、例えば、軟膏、クリーム、乳液、溶液、ゲル、ローション、スプレー、エアゾール、フォーム、洗浄料、シート、貼付剤、ロールオン剤等の剤型の皮膚外用剤が挙げられる。
また、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、にきびの予防又は治療を目的とする抗にきび製品に配合することが好ましい。
にきびの発生には、毛嚢内細菌であるアクネ菌(Propionibacterium acnes)の増殖が関係していると言われており、従来、このアクネ菌の増殖を抑制する治療法として、グルコン酸クロルヘキシジン、トリクロサン、トリクロカルバン、ピオニン等の殺菌剤を消毒薬として患部に塗布することが行われている。しかしながら、この治療法には、殺菌剤が皮膚を刺激するため塗布部が赤く腫れるなど、皮膚アレルギーを引き起こし易いという問題があった。
一方、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、低皮膚刺激性であり、かつ、アクネ菌(Propionibacterium acnes)に対する優れた抗菌活性を有するので、にきびの予防又は治療を目的とする抗にきび製品に好適に用いることができる。
抗にきび製品としては、例えば、軟膏、クリーム、乳液、溶液、ゲル、ローション、スプレー、エアゾール、フォーム、洗浄料、シート、貼付剤、ロールオン剤等の剤型の皮膚外用剤が挙げられる。
また、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、腋臭の発生の防止を目的とする製品に配合することが好ましい。
体臭の中でも鼻をつくような独特な臭いである腋臭は、腋窩部のアポクリン汗腺から分泌されるアポクリン汗が皮表に存在するコリネバクテリウム属菌やブドウ球菌によって分解されることにより発生することが知られている。そこで、従来、これら微生物の活動を停止或いは抑制して体臭の発生を防止する目的で、塩化ベンゼトニウムや塩化ベンザルコニウム等の抗菌剤が用いられてきた。しかしながら、これらの抗菌剤は効果が高いものの、使用者の体質によっては皮膚刺激となることがあった。
一方、ヒゲノカズラ科ヒゲノカズラ属(Lycopodium L.)植物及び/又はサクラソウ属(Primula L.)植物の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤は、低皮膚刺激性であり、かつ、コリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum)及び黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する優れた抗菌活性を有するので、腋臭の発生の防止を目的とする製品に好適に用いることができる。
腋臭の発生の防止を目的とする製品としては、例えば、クリーム、軟膏、ローション、スプレー、エアゾール、乳液、溶液、ゲル、フォーム、洗浄料、シート、貼付剤、ロールオン剤等の形態の皮膚外用剤が挙げられる。
また、上記植物の抽出物のうち、モモ(Prunus persica Batsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maxim.)の抽出物を有効成分とする本発明の抗菌剤も、製品の保存安定性を確保する目的以外の用途に利用することができる。特に、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、アクネ菌(Propionibacterium acnes)に対する抗菌活性を有していると共に、低皮膚刺激であることから、抗アトピー性皮膚炎を目的とする製品、にきび予防又は治療を目的とする抗にきび製品に配合することが好ましい。
また、本発明の抗菌剤は、上記以外に、食品、医薬品、化粧料などに添加、配合することができる。本発明の抗菌剤を配合し、従来の抗菌剤、殺菌剤、防腐剤、保存剤、保存料等の配合量を低減することにより、製品の保存安定性を確保すると共に製品の安全性をより向上させることができる。或いは、本発明の抗菌剤を追加で配合する場合には、製品の安全性を損なわずに保存安定性をより向上させることができる。
医薬品としては、例えば、経口剤、外用剤、注射剤、吸入剤、点鼻・点眼剤等に添加することができる。また、これらの使用方法に応じて、錠剤、液剤、注射剤、軟膏、クリーム、ローション、エアゾール剤、座剤等の所望の剤型にすることができる。また、必要に応じて賦形剤、基剤、乳化剤、安定化剤、溶解助剤、矯味剤、保存剤、芳香剤、着色剤、コーティング剤などを適宜配合することができる。
食品としては、例えば、ガムやキャンディーのような口腔用組成物;かまぼこ、ちくわ等の水産練り製品;ソーセージ、ハム等の畜産製品;洋菓子類、和菓子類;生麺、ゆで麺等の麺類;ソース、しょう油、たれ等の調味料;漬け物、総菜、清涼飲料水等の飲食品に配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲内で、食品に一般的に用いられる各種成分、例えば、砂糖、練乳、小麦粉、ショートニング、食塩、ブドウ糖、鶏卵、バター、マーガリン、水飴、カルシウム、鉄分、調味料、香辛料等と共に配合し、併用して用いることができる。
化粧料としては、例えば、化粧水、乳液、美容液、保湿クリーム等の基礎化粧料;日焼け止めクリーム、日焼け止めローション、日焼けオイル、カーマインローション等のサンケア商品;ファンデーション、アイライナー、マスカラ、アイカラー、チークカラー、口紅等のメイクアップ化粧料;洗顔料、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー等の洗浄料;リンス、トリートメント、ヘアクリーム、ヘアオイル、整髪剤等の毛髪用化粧料;香水、防臭制汗剤等に配合することができる。また、これらの化粧料は、クリーム、軟膏、ローション、乳液、固形状、散剤等の任意の剤型とすることができる。また、本発明の効果を損なわない範囲内で、化粧料に一般的に用いられる各種成分、例えば、アボカド油、パーム油、ピーナッツ油、コメヌカ油、ホホバ油、オレンジラフィー油、マカデミアナッツ油、スクワラン、月見草油、セサミ油、サンフラワー油、サフラワー油、キャローラ油、カルナウバワックス、パラフィンワックス、ラノリン、リンゴ酸ジイソステアリル、イソステアリルアルコール、流動パラフィン等の油分;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ソルビット、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、ヒアルロン酸等の保湿剤;ビタミンA油、レチノール、酢酸レチノール等のビタミンA類;リボフラビン、酪酸リボフラビン等のビタミンB類;塩酸ピリドキシン等のビタミンB類;L−アスコルビン酸、L−アスコルビルリン酸マグネシウム、L−アスコルビン酸ナトリウム等のビタミンC類;パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、パントテニルエチルエーテル、アセチルパントテニルエチルエーテル等のパントテン酸類;エルゴカルシフェロール、コレカルシフェロール等のビタミンD類;ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル等のニコチン酸類;α−トコフェロール、酢酸トコフェロール等のビタミンE類;ビタミンP、ビオチン等のビタミン類;2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル等のパラアミノ安息香酸誘導体;パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル、ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のメトキシ桂皮酸誘導体類;サリチル酸オクチル、サリチル酸ミリスチル等のサリチル酸誘導体;ウロカニン酸、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール等の紫外線吸収剤;グアガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、クインスシード、ペクチン、マンナン等の植物系天然多糖類;キサンタンガム、デキストラン、カードラン、ヒアルロン酸等の微生物系天然多糖類;ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子;メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース系半合成高分子;可溶性デンプン、カルボキシメチルデンプン、メチルデンプン等のデンプン系半合成高分子;アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸塩等のアルギン酸系半合成高分子;ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド等の合成高分子;ベントナイト、ラポナイト、コロイダルアルミナ等の無機物系高分子等の水溶性高分子;ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル等の酸化防止剤;高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アシルメチルタウリン塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、アシルアミノ酸塩等のアニオン界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム等のカチオン界面活性剤、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインなどの両性界面活性剤;ポリオキシエチレン型ノニオン界面活性剤、アルコールエステル型ノニオン界面活性剤等の界面活性剤;エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸、メタリン酸ナトリウム、コハク酸、グルコン酸等の金属イオン封鎖剤;胎盤抽出物、ソウハクヒエキス、グルタチオン、コウジ酸及びその誘導体類、ハイドロキノン配糖体等のハイドロキノン及びその誘導体類等の美白剤;グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、アラントイン、アズレン、ヒドロコルチゾン、ε−アミノカプロン酸等の抗炎症剤;酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸等の収れん剤;メントール、カンフル等の清涼化剤;塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン等の抗ヒスタミン剤;エストラジオール、エストロン、エチニルエストラジオール等の皮脂抑制剤;サリチル酸、レゾルシン等の角質剥離・溶解剤;α−ヒドロキシ酸類等と共に配合し、併用して用いることができる。
本発明の抗菌剤を医薬品に配合する場合、抗菌剤の配合量は、使用する植物の種類、精製の程度や、患者の年齢、症状等により大きく変動するが、一般には、経口投与の場合、植物抽出物の乾燥重量として5〜500mg/日となる範囲で配合されることが好ましい。
食品や化粧品に配合する場合は、その効果や添加した際の香り、色調の点から考え、植物抽出物の乾燥重量で、0.0001〜20重量%の範囲となるように配合することが好ましい。
以下、実施例を挙げて本発明について更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されない。
(実施例1)
ヒカゲノカズラ(L. clavatum L.)の全草を乾燥して粉砕したもの906gと、この10重量倍量の50容量%エタノール水溶液とを混合し、1週間静置した。次に、この混合物をフィルターで濾過して残渣を除去した後、ろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行うことにより、ヒカゲノカズラ抽出物を乾燥物として得た。さらに、得られたヒカゲノカズラ抽出物2重量部と、95%エタノール49重量部と、精製水49重量部とを混合することによりヒカゲノカズラ抽出物を含有する抗菌剤を調製した。
次に、調製した抗菌剤を精製水で所定の濃度[5重量%(ヒカゲノカズラ抽出物の濃度:0.1重量%)、8重量%(ヒカゲノカズラ抽出物の濃度:0.16重量%)、10重量%(ヒカゲノカズラ抽出物の濃度:0.2重量%)]に希釈して抗菌性評価試験用サンプルとし、各種細菌に対する抗菌性評価試験を行った。なお、抗菌性評価試験用サンプルのpHは、4.8〜5.0であった。
抗菌性評価試験の供試菌は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus、NBRC 13276(独立行政法人製品評価技術基盤機構バイオテクノロジーセンターより入手))、アクネ菌(Propionibacterium acnes、JCM 6425(ATCC 6919)(理化学研究所より入手))及びコリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum、IFO 15361(ATCC 23348)(発酵研究所より入手))を用いた。
(抗菌性評価試験)
供試菌株:黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus
1.凍結保存された上記細菌を解凍したもの1mLを普通ブイヨン9mLに入れ、これを遠心分離した。
2.上清を除去した後、新しい普通ブイヨン培地10mLに懸濁させ、この懸濁液を37℃で1時間30分間振とう培養(130rpm)した。
3.培養後の懸濁液を、接種菌の濃度が試験サンプル中で10cfu/gとなるように滅菌蒸留水で希釈して、菌液を調製した。
上記で調製された菌液0.1mLを、抗菌性評価試験用サンプル10mLに接種し、37℃の恒温器に入れた。2時間後、4時間後及び24時間後の抗菌性評価試験用サンプルを、不活化希釈液で連続希釈し、これらをSCDLP寒天培地(日水製薬社製)上に塗末し、37℃で3日間培養後、コロニー数をカウントすることにより、生存菌数を求めた。
供試菌株:コリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum
1.凍結保存された上記細菌を解凍したもの1mLを普通ブイヨン9mLに入れ、これを遠心分離した。
2.上清を除去した後、新しい普通ブイヨン培地10mLに懸濁させ、この懸濁液を37℃で2時間30分間振とう培養(135rpm)した。
3.培養後の懸濁液を、接種菌の濃度が試験サンプル中で10cfu/gとなるように滅菌蒸留水で希釈して、菌液を調製した。
上記で調製された菌液0.1mLを、抗菌性評価試験用サンプル10mLに接種し、37℃の恒温器に入れた。24時間後及び48時間後の抗菌性評価試験用サンプルを、不活化希釈液で連続希釈し、これらをSCDLP寒天培地(日水製薬社製)上に塗末し、37℃で3日間培養後、コロニー数をカウントすることにより、生存菌数を求めた。
供試菌株:アクネ菌(Propionibacterium acnes
1.凍結保存された上記細菌を解凍したもの1mLをGMAブイヨン9mLに入れ、これを遠心分離した。
2.上清を除去した後、新しいGMAブイヨン培地10mLに懸濁させ、この懸濁液を37℃で24時間静置培養した。
3.培養後の懸濁液を、接種菌の濃度が試験サンプル中で10cfu/gとなるように滅菌蒸留水で希釈し、菌液を調製した。
上記で調製された菌液0.1mLを、抗菌性評価試験用サンプル10mLに接種し、37℃の恒温器に入れた。24時間後及び48時間後の抗菌性評価試験用サンプルを、不活化希釈液で連続希釈し、これらをSCDLP寒天培地(日水製薬社製)上に塗末し、37℃で3日間培養後、コロニー数をカウントすることにより、生存菌数を求めた。
抗菌性評価試験の結果については、抗菌性評価試験用サンプルに含有されるエタノールと同濃度のエタノール水溶液を対照とし、下記判断基準で評価し、その記号を表1に示した。
「S」:生存菌が検出されず、非常に高い抗菌活性がある。
「A」:生存菌数が初期菌数の1/10未満であり、かつ、対照と比較して生存菌数が1/10未満であり、高い抗菌活性がある。
「B」:生存菌数が初期菌数の1/10未満であり、かつ、対照と比較して生存菌数の減少傾向が大きく、抗菌活性がある。
「C」:対照と比較して顕著な生存菌数の減少が見られない。
また、表中「−」は、未試験であることを示す。
Figure 0004472428
(実施例2)
プリムラ・シッキメンシス(P.sikkimensis Hook.オウカホウシュン(黄花報春))の全草を乾燥して粉砕したもの100gと、この10重量倍量の50容量%エタノール水溶液とを混合し、1週間静置した。次に、この混合物をフィルターで濾過して残渣を除去した後、ろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行うことにより、黄花報春抽出物を乾燥物として得た。さらに、得られた黄花報春抽出物2重量部と、95%エタノール49重量部と、精製水49重量部とを混合することにより黄花報春出物を含有する抗菌剤を調製した。
次に、調製した抗菌剤を精製水で所定の濃度[5重量%(黄花報春抽出物の濃度:0.1重量%)、8重量%(黄花報春抽出物の濃度:0.16重量%)、10重量%(黄花報春抽出物:0.2重量%)]に希釈して抗菌性評価試験用サンプルとし、実施例1と同様にして各種細菌に対する抗菌性評価試験を行った。結果を表2に示す。なお、抗菌性評価試験用サンプルのpHは、5.4〜6.0であった。
Figure 0004472428
(実施例3)
モモ(Prunus persica Batsch又はPrunus persica Batsch var. davidiana Maxim.)の種子を乾燥して粉砕したもの(山桃仁)100gと、この10重量倍量の50容量%エタノール水溶液とを混合し、1週間静置した。次に、この混合物をフィルターで濾過して残渣を除去した後、ろ液を減圧濃縮し、さらに凍結乾燥を行うことにより、山桃仁抽出物を乾燥物として得た。さらに、得られた山桃仁抽出物2重量部と、95%エタノール49重量部と、精製水49重量部とを混合することにより山桃仁抽出物を含有する抗菌剤を調製した。
次に、調製した抗菌剤を精製水で所定の濃度[5重量%(山桃仁抽出物の濃度:0.1重量%)、8重量%(山桃仁抽出物の濃度:0.16重量%)、10重量%(山桃仁抽出物:0.2重量%)]に希釈して抗菌性評価試験用サンプルとし、実施例1と同様にして各種細菌に対する抗菌性評価試験を行った。結果を表3に示す。なお、抗菌性評価試験用サンプルのpHは、5.9〜6.2であった。
Figure 0004472428
表1に示されるように、ヒカゲノカズラ抽出物を含有する実施例1の抗菌剤は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、アクネ菌(Propionibacterium acnes)、及びコリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum)に対して抗菌活性を示すことが確認された。
また、表2に示されるように、黄花報春抽出物を含有する実施例2の抗菌剤は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、アクネ菌(Propionibacterium acnes)、及びコリネバクテリウム属菌(Corynebacterium minutissmum)に対して抗菌活性を示すことが確認された。
また、表3に示されるように、山桃仁抽出物を含有する実施例3の抗菌剤は、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、及びアクネ菌(Propionibacterium acnes)に対して抗菌活性を示すことが確認された。

Claims (2)

  1. ヒカゲノカズラ(L. clavatum L.)、及び黄花報春(プリムラ・シッキメンシス)P. sikkimensis Hook.)から選択される少なくとも1種の植物の抽出物を有効成分とする抗菌剤。
  2. 前記抽出物がエタノール抽出物であることを特徴とする請求項1に記載の抗菌剤。
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