JP2003274116A - 画像形成方法および画像形成装置 - Google Patents

画像形成方法および画像形成装置

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JP2003274116A
JP2003274116A JP2002072246A JP2002072246A JP2003274116A JP 2003274116 A JP2003274116 A JP 2003274116A JP 2002072246 A JP2002072246 A JP 2002072246A JP 2002072246 A JP2002072246 A JP 2002072246A JP 2003274116 A JP2003274116 A JP 2003274116A
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Japan
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clock
frequency
image
image forming
reference clock
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JP2002072246A
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English (en)
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Koichi Sawada
宏一 沢田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロ
ックを適用した場合であっても、クロックの周波数分散
の影響によって水平方向の倍率が変動することのない画
像形成方法および画像形成装置を提供する。 【解決手段】 基準クロックに基づいて装置の各部に供
給するクロックの周波数を周期的に分散させて周波数分
散クロックを生成するクロック変調手段32と、前記周
波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記画像形
成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係において
T1/T2=整数となるように制御する制御手段10
と、前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロッ
クを用いて、画像データに応じた画像を記録媒体上に形
成する画像形成手段60と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は画像形成方法および
画像形成装置に関し、さらに詳しくは、周波数帯域が拡
散された状態の周波数分散クロックを使用する画像形成
方法および画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各種ディジタル回路において、回路動作
のためにクロックを必要としている。このクロックは、
各種方式のクロック発生回路によって生成されている。
【0003】従来から存在している一般的なクロック発
生回路(発振器)では、クロックの周期(周波数)は一
定であり、立ち上がり・立ち下がりの位置は固定された
状態になっていた。
【0004】このため、このクロック発生回路およびク
ロックの供給を受ける各種の処理回路の信号配線やケー
ブルからは、クロックの周波数の整数倍の高調波が放射
電磁雑音として装置外部に輻射される。
【0005】なお、機器の高画質化、高速化に伴い、こ
れを満たすため原稿を読み取ってから画像を出力するま
でに至る画像処理部の動作クロックの高速化が進んでい
る。動作クロックが高速化すると、スイッチング回数が
増加することから、機器から発生する電磁波である放射
ノイズを増加させることになる。
【0006】このため、近年は、以上の放射電磁雑音が
大きな問題となっており、これを減らすべく、EMI
(Electro-Magnetic Interference)対策について各種
の提案がなされている。
【0007】以上の問題を解決するため、クロックを周
波数変調すること(クロック・ディザリング)で、放射
される電磁波の周波数帯域を広げ、ピークとなる部分の
レベルを低下させる技術が開発されている。
【0008】このような技術を実現するものとして、入
力されるクロックをPLL回路によって周波数変調し
て、クロック周波数を分散させた状態の周波数分散クロ
ックとして出力するICが市販されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この周波数分散クロッ
クを出力するICは単体のデバイスであり、また、PL
Lは基本的にアナログの回路であるため、ディジタル回
路と一体的に形成することができないという問題があ
る。
【0010】なお、上述した市販のICでは、アナログ
方式のデバイスであり、フリーランを前提としており、
外部から制御することが困難である。従って、クロック
周波数の分散の周期を、適用する装置の状態に合わせて
制御することも困難である。なお分散を停止する/停止
しない、の切替えができるICも存在しているが、分散
の周期や位相を制御することはできなかった。
【0011】すなわち、市販されている周波数分散クロ
ック用ICを、記録媒体に画像を形成する画像形成装置
に適用した場合に、具体的には、以下のような不具合が
想定される。
【0012】市販の周波数分散クロック用ICは、クロ
ック周波数を分散する周波数分散周期が固定である。こ
のため、画像形成装置における主走査ラインの1ライン
分の周期より短くなっている。
【0013】図13は画像形成装置の画像形成の際に1
種走査毎に生成されるインデックス信号(=1主走査ラ
インの周期)と、周波数分散クロック用ICによる周波
数分散周期との関係を示した説明図である。
【0014】この図13に示すように、周波数分散クロ
ック用ICを画像形成に使用すると1ライン期間内で周
波数分散による増減を繰り返す周波数分散周期(図13
(b))が1ラインの周期内(図13(a))に幾つか
存在することになる。そして、このような周期的な変動
が主走査ライン間で位相が揃っておらず非同期なため、
周期的な変動が画素ずれとなって画像形成される問題が
ある。
【0015】また、主走査ライン間で以上の分散の位相
を同期させたとしても、ライン周期がクロック周波数分
散の影響によって既定値からずれてしまい、水平方向
(主走査方向)の倍率が変動してしまう問題がある。
【0016】図14は周波数分散クロックの分散特性S
Pを示すタイムチャートである。ここで、画像領域信号
HV(図14(c))と分散特性SP(図14(d))
とが図示された関係であるとすると、分散特性SPがプ
ラスとなるA期間とC期間とE期間では分散クロックの
周波数が増加し、周期は減少する。一方、分散特性SP
がマイナスとなるB期間とD期間では分散クロックの周
波数が低下し、周期は増大する。この結果、図示された
ものでは、水平方向の周期がトータルでは減少し、水平
方向の倍率が規定値より小さくなってしまう。
【0017】さらに、クロックの周波数分散の影響によ
って、各画素のパルス幅が変動してしまうため、画像形
成装置の書き込み系に使用した場合には、画像の濃度が
変動するという問題も生じる。
【0018】図15は周波数分散クロックの分散特性S
Pを示すタイムチャートである。ここで、ハーフトーン
(画素値の最大値FFhとした場合の80h)の画像を
形成した場合であっても、分散特性SPに応じてPWM
周期が変動することになり、濃度が図15(d)のよう
に変動してしまう。
【0019】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、第1に、画像形成装置の書き込み
系に周波数分散クロックを適用した場合であっても、ク
ロックの周波数分散の影響によって水平方向の倍率が変
動することのない画像形成方法および画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0020】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、第2に、画像形成装置の書き込み
系に周波数分散クロックを適用した場合であっても、周
期的な変動が画素ずれとなって画像形成に表れることの
ない画像形成方法および画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0021】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、第3に、画像形成装置の書き込み
系に周波数分散クロックを適用した場合であっても、ク
ロックの周波数分散の影響によって各画素のパルス幅が
変動して画像の濃度が変動することのない画像形成方法
および画像形成装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、上
記の課題を解決するため、画像形成装置に周波数分散ク
ロックを適用する際に、クロック周波数の変動を適切な
状態に制御することで、画像上で周期的なノイズや濃度
むらが影響を与えることのない状態を保つようにするも
のである。
【0023】なお、上記の課題は、以下の(1)〜
(5)のそれぞれに示す構成の発明により解決すること
ができる。 (1)請求項1記載の発明は、基準クロックを用い、画
像データに応じた画像を主走査および副走査によって記
録媒体上に形成する画像形成方法であって、基準クロッ
クに基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を
周期的に分散させて周波数分散クロックを生成し、前記
周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記画像
形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係におい
てT1/T2=整数となるように制御し、前記周波数分
散周期が制御された周波数分散クロックにより画像形成
を実行する、ことを特徴とする画像形成方法である。
【0024】また、請求項6記載の発明は、基準クロッ
クを生成する基準クロック生成手段と、基準クロックに
基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を周期
的に分散させて周波数分散クロックを生成するクロック
変調手段と、前記周波数分散クロックの周波数分散周期
T2が、前記画像形成の際の主走査方向画像領域期間T
1との関係においてT1/T2=整数となるように制御
する制御手段と、前記周波数分散周期が制御された周波
数分散クロックを用いて、画像データに応じた画像を記
録媒体上に形成する画像形成手段と、を備えたことを特
徴とする画像形成装置である。
【0025】これらの発明では、基準クロックに基づい
て装置の各部に供給するクロックの周波数を周期的に分
散させて周波数分散クロックを生成し、周波数分散クロ
ックの周波数分散周期T2が、前記画像形成の際の主走
査方向画像領域期間T1との関係においてT1/T2=
整数となるように制御し、このように周波数分散周期が
制御された周波数分散クロックにより画像形成を実行し
ている。
【0026】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の伸び分と縮み
分とが相殺され、クロックの周波数分散の影響によって
水平方向の倍率が変動することがない。
【0027】(2)請求項2記載の発明は、基準クロッ
クを用い、画像データに応じた画像を主走査および副走
査によって記録媒体上に形成する画像形成方法であっ
て、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロ
ックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロック
を生成し、前記周波数分散クロックの周波数分散におけ
る位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期
するように制御し、前記周波数分散の位相が制御された
周波数分散クロックにより画像形成を実行する、ことを
特徴とする画像形成方法である。
【0028】また、請求項7記載の発明は、基準クロッ
クを生成する基準クロック生成手段と、基準クロックに
基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を周期
的に分散させて周波数分散クロックを生成するクロック
変調手段と、前記周波数分散クロックの周波数分散にお
ける位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で同
期するように制御する制御手段と、前記周波数分散の位
相が制御された周波数分散クロックにより画像形成を実
行する、前記周波数分散の位相が制御された周波数分散
クロックを用いて、画像データに応じた画像を記録媒体
上に形成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とす
る画像形成装置である。
【0029】これらの発明では、基準クロックに基づい
て装置の各部に供給するクロックの周波数を周期的に分
散させて周波数分散クロックを生成し、前記周波数分散
クロックの周波数分散における位相が、前記画像形成の
際の各主走査ライン間で同期するように制御し、前記周
波数分散の位相が制御された周波数分散クロックにより
画像形成を実行している。
【0030】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなる。
【0031】(3)請求項3記載の発明は、基準クロッ
クを用い、画像データに応じた画像を主走査および副走
査によって記録媒体上に形成する画像形成方法であっ
て、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロ
ックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロック
を生成し、前記周波数分散クロックにより各画素の画素
位置を決定すると共に、基準クロックに基づいて画像デ
ータの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って画像形成
を実行する、ことを特徴とする画像形成方法である。
【0032】また、請求項8記載の発明は、基準クロッ
クを生成する基準クロック生成手段と、基準クロックに
基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を周期
的に分散させて周波数分散クロックを生成するクロック
変調手段と、前記周波数分散クロックにより各画素の画
素位置を決定すると共に、基準クロックに基づいて画像
データの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って、画像
データに応じた画像を記録媒体上に形成する画像形成手
段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0033】これらの発明では、基準クロックに基づい
て装置の各部に供給するクロックの周波数を周期的に分
散させて周波数分散クロックを生成し、周波数分散クロ
ックにより各画素の画素位置を決定すると共に、基準ク
ロックに基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス
幅変調を行って画像形成を実行している。
【0034】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、各画素が
形成される位置は分散するものの、クロックの周波数分
散の影響によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃
度が変動することがなくなる。
【0035】(4)請求項4記載の発明は、基準クロッ
クを用い、画像データに応じた画像を主走査および副走
査によって記録媒体上に形成する画像形成方法であっ
て、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロ
ックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロック
を生成し、前記周波数分散クロックの周波数分散周期T
2が、前記画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1
との関係においてT1/T2=整数となるように制御
し、前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロッ
クにより各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロ
ックに基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅
変調を行って画像形成を実行する、ことを特徴とする画
像形成方法である。
【0036】また、請求項9記載の発明は、基準クロッ
クを生成する基準クロック生成手段と、基準クロックに
基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を周期
的に分散させて周波数分散クロックを生成するクロック
変調手段と、前記周波数分散クロックの周波数分散周期
T2が、前記画像形成の際の主走査方向画像領域期間T
1との関係においてT1/T2=整数となるように制御
する制御手段と、前記周波数分散周期が制御された周波
数分散クロックにより各画素の画素位置を決定すると共
に、基準クロックに基づいて画像データの画素濃度に応
じたパルス幅変調を行って、画像データに応じた画像を
記録媒体上に形成する画像形成手段と、を備えたことを
特徴とする画像形成装置である。
【0037】これらの発明では、基準クロックに基づい
て装置の各部に供給するクロックの周波数を周期的に分
散させて周波数分散クロックを生成し、周波数分散クロ
ックの周波数分散周期T2が、前記画像形成の際の主走
査方向画像領域期間T1との関係においてT1/T2=
整数となるように制御し、周波数分散周期が制御された
周波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定する
と共に、基準クロックに基づいて画像データの画素濃度
に応じたパルス幅変調を行って画像形成を実行してい
る。
【0038】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の伸び分と縮み
分とが相殺され、クロックの周波数分散の影響によって
水平方向の倍率が変動することがない。さらに、画像形
成装置の書き込み系に周波数分散クロックを適用した場
合であっても、クロックの周波数分散の影響によって各
画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変動することが
なくなる。
【0039】(5)請求項5記載の発明は、基準クロッ
クを用い、画像データに応じた画像を主走査および副走
査によって記録媒体上に形成する画像形成方法であっ
て、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロ
ックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロック
を生成し、前記周波数分散クロックの周波数分散におけ
る位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期
するように制御し、前記周波数分散の位相が制御された
周波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定する
と共に、基準クロックに基づいて画像データの画素濃度
に応じたパルス幅変調を行って画像形成を実行する、こ
とを特徴とする画像形成方法である。
【0040】また、請求項10記載の発明は、基準クロ
ックを生成する基準クロック生成手段と、基準クロック
に基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数を周
期的に分散させて周波数分散クロックを生成するクロッ
ク変調手段と、前記周波数分散クロックの周波数分散に
おける位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で
同期するように制御する制御手段と、前記周波数分散の
位相が制御された周波数分散クロックにより各画素の画
素位置を決定すると共に、基準クロックに基づいて画像
データの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って、画像
データに応じた画像を記録媒体上に形成する画像形成手
段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置である。
【0041】これらの発明では、基準クロックに基づい
て装置の各部に供給するクロックの周波数を周期的に分
散させて周波数分散クロックを生成し、前記周波数分散
クロックの周波数分散における位相が、前記画像形成の
際の各主走査ライン間で同期するように制御し、周波数
分散周期が制御された周波数分散クロックにより各画素
の画素位置を決定すると共に、基準クロックに基づいて
画像データの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って画
像形成を実行している。
【0042】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなる。さ
らに、画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロック
を適用した場合であっても、クロックの周波数分散の影
響によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変
動することがなくなる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
画像形成装置および画像形成方法の実施の形態例につい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0044】〈画像形成装置の全体構成〉図1は周波数
分散クロックを適用した画像形成装置の基本的な最小限
の構成を示すブロック図である。この図1において、1
0は画像形成装置の各部を制御する制御手段としてのC
PUである。
【0045】このCPU10はクロック周波数を分散さ
せる際の各種の制御も行う。なお、本実施の形態例でC
PU10は、後述する変調部にて周波数分散させたクロ
ック(以下、「周波数分散クロック」と呼ぶ)の周波数
分散周期T2が、画像形成の際の主走査方向画像領域期
間T1との関係においてT1/T2=整数となるように
制御することを特徴とする。
【0046】20は基準クロックを遅延させて複数の遅
延クロックを生成し、基準クロックに同期した同期遅延
クロックもしくは前記同期基準クロックに対して所定の
時間を加減した遅延クロックを適宜選択することで、処
理回路内の各部に供給するクロックの時間間隔を分散さ
せた状態の周波数分散クロックを生成する周波数分散ク
ロック回路である。このため、基準クロックを生成する
基準クロック生成手段としての発振器21と、基準クロ
ックに基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数
を周期的に分散させて周波数分散クロックを生成するク
ロック変調手段としての変調部22と、を有している。
【0047】30は基準クロックを遅延させて複数の遅
延クロックを生成し、基準クロックに同期した同期遅延
クロックもしくは前記同期基準クロックに対して所定の
時間を加減した遅延クロックを適宜選択することで、処
理回路内の各部に供給するクロックの時間間隔を分散さ
せた状態の周波数分散クロックを生成する周波数分散ク
ロック回路である。このため、基準クロックを生成する
基準クロック生成手段としての発振器31と、基準クロ
ックに基づいて装置の各部に供給するクロックの周波数
を周期的に分散させて周波数分散クロックを生成するク
ロック変調手段としての変調部32と、を有している。
【0048】ここで、変調部22と32とは、基準クロ
ックを遅延させて複数の遅延クロックを生成し、基準ク
ロックに同期した同期遅延クロックもしくは前記同期基
準クロックに対して所定の時間を加減した遅延クロック
を適宜選択することで、クロック周波数を分散させた状
態の周波数分散クロックを生成するものである。
【0049】40は原稿の内容を撮像素子などにより読
み取って画像データを生成する画像読み取り部、50は
読み取られた画像データに必要な画像処理を施す画像処
理部である。ここでは、画像読み取り部40と画像処理
部50とが周波数分散クロック回路20から周波数分散
クロックの供給を受けている。
【0050】60は画像処理済みの画像データを記録媒
体上に形成する画像形成手段としての画像書き込み部で
ある。ここでは、画像書き込み部60は周波数分散クロ
ック回路30から周波数分散クロックの供給を受けてい
る。
【0051】〈装置各部への周波数分散クロックの供
給〉ここで、基準クロックを遅延させて複数の遅延クロ
ックを生成し、基準クロックに同期した同期遅延クロッ
クもしくは前記同期基準クロックに対して所定の時間を
加減した遅延クロックを適宜選択することで、処理回路
内の各部に供給するクロックの時間間隔(クロック周波
数)を分散させた状態の周波数分散クロックを生成する
変調部22,32の内部構成を図2に示す。
【0052】なお、この図2に関する以下の説明におい
て、図1のCPU10が、クロックの1周期以内に、何
れのクロックを選択するかを判断してシフト情報(図2
)を生成する手段を構成している。また、ここでは、
周波数分散クロック回路30について説明するが、周波
数分散クロック回路20についても同様な回路構成であ
る。
【0053】この図2において、発振器31は、基準と
なるクロック(基準クロック:図2)を生成してい
る。また、複数の遅延クロックを生成するクロック生成
部としてのディレイチェーン部32aは、入力信号(発
振器31からの基準クロック)を遅延させて位相が少し
ずつ異なる複数の遅延クロック(複数のクロック:図2
、図3参照)を得るためのディレイ素子群である。こ
こで、ディレイチェーン部32aは、位相が少しずつ異
なる遅延クロックについて、基準クロックの2周期分に
わたって生成できる段数になるようにチェーン状にディ
レイ素子が縦続接続されていることが好ましい。なお、
ここではディレイ素子を用いて遅延クロックを生成した
が、ディレイ素子を用いずに位相の異なる複数のクロッ
クを生成できるクロック生成部を設けるようにしてもよ
い。
【0054】同期信号検出部32bは、複数のクロック
(図2)の中で基準クロック(または、何らかの基準
となるクロック)に同期している遅延クロックの段数
(同期ポイント)を検出する同期検出手段であり、同期
情報(図2)を出力する。なお、この同期情報を位相
差状態と呼ぶこともでき、この同期情報(位相差状態)
は、後述する同期ポイント情報や位相差そのものの状態
(位相差状態)を含む。
【0055】ここで、同期信号検出部32bは、複数の
クロック(図2)の中で、最初に基準クロックに同期
している第1同期ポイント情報V1stと、2番目に基準
クロックに同期している第2同期ポイント情報V2nd
と、それらの間の遅延段数Vprdを出力できることが好
ましい。図3に示すタイムチャートの例では、第1同期
ポイント情報V1st=20,第2同期ポイント情報V2nd
=50,遅延段数Vprd=30,となっている。
【0056】切替制御部32cは、発振器31からの基
準クロック(図2)と、同期信号検出部32bからの
同期ポイント情報(図2)と、CPU10からのシフ
ト情報(「出力クロック情報」:図2)とをもとにし
て、所望のタイミング(所定の時刻もしくは所定の時
間)にクロックの立ち上がりと立ち下がりを生じさせて
クロック周期を分散させるために、複数のクロック(図
2)の中からどの位相のクロックを選択すべきかのセ
レクト段数情報(「選択信号」:図2)を出力する。
【0057】なお、ここで切替制御部32cに対してC
PU10から与えられる「シフト情報」としては、 ・シフト量情報FREQdata(セレクト段数の間隔の情
報)、 ・シフト回数情報TIMESdata(動作を繰り返す情
報)、 ・シフトモード情報MODEdata(周期を増加(減少)
させるための情報)、などが存在する。
【0058】なお、この切替制御部32cの構成は図4
のようになっている。すなわち、基準クロックや有効期
間信号(H_VALD、V_VALID)を受けてカウンタデータ
を生成する切り替えカウンタ部321と、このカウンタ
データ,CPU10からのシフト情報,同期信号検出部
32bからの同期ポイント情報(V1st,V2nd,Vpr
d)を受けてセレクト段数情報(Fsync)を生成するセ
レクト信号演算部322とから構成されている。
【0059】セレクト部32dは、切替制御部32cか
らのセレクト段数情報(図2)を受け、複数のクロッ
ク(図2)の中から、時間間隔(クロック周波数)が
分散された状態になるようにクロックを選択し、周波数
分散クロック(図2)として出力する選択手段であ
る。ここで、時間間隔(クロック周波数)が分散された
状態は、所望のタイミング(所定の時刻もしくは所定の
時間)にクロックの立ち上がりと立ち下がりを生じさせ
ることにより実現する。
【0060】なお、本願明細書において、出力するクロ
ックの立ち上がり,立ち下がりまたは周期を変更するこ
とで、周波数変調と同様な効果を得ることを「クロック
・ディザリング」と呼ぶ。また、このクロック・ディザ
リングによって得られたクロックを、「周波数分散クロ
ック」と呼ぶことにする。このため、変調部22,32
では「変調」という用語を用いている。
【0061】なお、以上の変調部22,32は、出力さ
れるクロックの1周期以内に、複数のクロックのうち少
なくとも2つの互いに位相の異なるクロックを選択・合
成して出力する、あるいは、選択・合成するために判断
することを特徴としている。この選択・合成について
は、以下の(a)〜(j)のような態様が考えられる。
【0062】(a)複数のクロックのうちから何れかのク
ロックを選択して出力するとともに、出力されるクロッ
クの1周期以内に、異なるクロックへ切り換えて出力す
る。 (b)出力されるクロックの1周期以内に、複数のクロッ
クのうち少なくとも2つの互いに位相の異なるクロック
を合成して出力する。
【0063】(c)複数のクロックのうちから何れかのク
ロックを選択して出力する際に、出力されるクロックの
1周期以内に、何れのクロックを選択するかを判断す
る。 (d)選択信号に基づいて複数のクロックのうちから何れ
かのクロックを選択して出力するとともに、出力される
クロックの1周期内の立ち上がり部に相当するクロック
と立ち下がり部に相当するクロックとは異なるクロック
を選択する。
【0064】(e)選択信号に基づいて複数のクロックの
うちから何れかのクロックを選択して出力する際に、出
力されるクロックの1周期以内に、セレクト部へ選択信
号を出力する。
【0065】(f)予め設定されている出力クロック情報
に基づいて、複数のクロックのうち何れのクロックを選
択するかを示す選択信号を生成してセレクト部へ出力す
る。 (g)予め設定されている出力クロック情報と、同期信号
検出部により検出された位相差状態とに基づいて、複数
のクロックのうち何れのクロックを選択するかを示す選
択信号を生成してセレクト部へ出力する。
【0066】(h)以上の(f)、(g)の出力クロック情報
は、予め記憶部に記憶されている、または、演算回路に
より設定されている。 (i)出力されるクロックが、複数のクロックのうち1つ
のクロックから、他のクロックへと切り換える際には、
該1つのクロックと該他のクロックの論理が同じであ
る。
【0067】(j)基準クロックを遅延させて位相の異な
る複数の遅延クロックを生成し、基準クロックと複数の
遅延クロックとのうちから何れかのクロックを選択す
る。なお、従来の変調部22,32で生成されるクロッ
クは図5(a)に示すように、周期t1は一定、かつt
2=t3(または、t2とt3の比が一定)であった。
これに対し、本実施の形態例の変調部22,32で生成
されるクロックは図5(b)に示すように、周期t1は
可変(t1’≠t1”)とすることが可能であり、さら
に、t2’≠t3’(または、t2’とt3’の比(デ
ューティ)が可変)とすることが可能である。
【0068】なお、以上の選択・合成に関して、異なる
位相のクロックを選択するだけでなく、結果として同じ
位相のクロックを選択することもありうる。すなわち、
選択するに際して、判断を加えることも本実施の形態例
の特徴である。
【0069】図6は本実施の形態例の特徴部分である動
作、すなわち、出力されるクロックの1周期以内に、複
数のクロックのうち少なくとも2つの互いに位相の異な
るクロックを選択・合成して出力する様子を模式的に簡
略化して示すタイムチャートである。
【0070】ここでは、基準クロックCLK(図6
(a))、複数のクロックとしての遅延クロックDLn-
1(図6(b))、複数のクロックとしての遅延クロッ
クDLn(図6(c))、複数のクロックとしての遅延
クロックDLn+1(図6(d))、および、複数のクロ
ックのうち少なくとも2つの互いに位相の異なるクロッ
クが選択・合成された出力クロック(図6(e))を示
している。
【0071】この図6では説明を簡単にするため、複数
のクロックとしてDLn-1〜DLn+1の3クロックを示し
ている。そして、出力されるクロック(出力クロック)
の1周期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2つ
の互いに位相の異なるクロックの立ち上がりと立ち下が
りとから選択し、選択結果を合成することで、図6
(e)に示す出力クロックCLK’を生成している。
【0072】この結果、図5(b)に示したような状
態、すなわち、クロック周期t1を可変にして、さら
に、クロックのデューティを可変にすることが可能にな
る。また、この実施の形態例では、出力クロックの1周
期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2つの互い
に位相の異なるクロックを選択・合成しているため、ク
ロックの立ち上がりや立ち下がりに関して、少なくとも
1クロックごとに任意の位置に制御することが可能にな
る。
【0073】以上のように複数のクロックの選択によっ
て所望の立ち上がりや立ち下がりの出力クロックを生成
するため、CPU10からのシフト情報として、シフト
量情報(セレクト段数の間隔の情報)、シフト回数情報
(動作を繰り返す情報)、シフトモード情報(周期を増
加(減少)させるための情報)などが、切替制御部32
cに与えられる。なお、CPU10は、内蔵あるいは外
付けのメモリ(ROMやRAM)やテーブルといった記
憶部、または、演算回路などを参照して、以上のシフト
情報(出力クロック情報)を生成する。
【0074】そして、切替制御部32cは、以上のシフ
ト情報に従って、複数のクロック(図2)の中からど
の位相のクロックを選択すべきかのセレクト段数情報
(図2)をセレクト部32dに対して出力する。そし
て、セレクト部32dは、切替制御部32cからのセレ
クト段数情報を受け、複数のクロックの中から、時間間
隔が分散された状態になるようにクロックを選択し、出
力クロック(周波数分散クロック)を出力する。
【0075】なお、図6において、具体的には、選択さ
れる双方のクロック間で論理が同じ(HとH(図6
)、あるいは、LとL(図6))のように、周波数
分散クロックを生成するための複数のクロックの選択
は、基準クロックの1/4付近のタイミング(図6)
あるいは基準クロックの3/4付近のタイミング(図6
)で行う。このようにすると、ノイズが発生せず安定
した動作が実現できる。図6の場合には、HとHである
付近で複数のクロックの選択を行った場合の例を示し
ている。すなわち、セレクト部32dで、出力されるク
ロックが、複数のクロックのうち1つのクロックから、
他のクロックへと切り換える際には、該1つのクロック
と該他のクロックの論理が同じであることを特徴として
いる。
【0076】また、この図6で示したものでは3種類の
クロックから出力クロックの立ち上がりと立ち下がりと
を決定するようにしているが、実際にはディレイチェー
ン部32aからの多数のクロックから選択するので、出
力クロックの立ち上がりや立ち下がりに関して、少なく
とも1クロックごとに任意の位置に制御することが可能
になる。
【0077】また、図7は、第1同期ポイント情報V1s
t=8,第2同期ポイント情報V2nd=19,遅延段数V
prd=11,の場合におけるシフト情報の各種の状態を
示したタイムチャートである。なお、REVICEdata
=FREQdata*Vprdとであるとする。
【0078】ここでは、 信号制御が行われない場合のFsync(図7(d)):
REVICEdata=0。
【0079】信号制御が+方向(周波数を下げる方
向)に1回行われる場合のFsync(図7(e)):RE
VICEdata=1,TIMESdata=1,MODEdata
=00。
【0080】信号制御が−方向(周波数を上げる方
向)に1回行われる場合のFsync(図7(f)):RE
VICEdata=1,TIMESdata=1,MODEdata
=11。
【0081】信号制御が±方向(交互方向)に1回行
われる場合のFsync(図7(g)):REVICEdata
=1,TIMESdata=1,MODEdata=01。 信号制御が+方向(周波数を下げる方向)に2回行わ
れる場合のFsync(図7(h)):REVICEdata=
1,TIMESdata=2,MODEdata=00。
【0082】信号制御が−方向(周波数を上げる方
向)に2回行われる場合のFsync(図7(i)):RE
VICEdata=1,TIMESdata=2,MODEdata
=11。
【0083】信号制御がランダム方向(不規則方向)
に1回行われる場合のFsync(図7(j)):REVI
CEdata=1,TIMESdata=1,MODEdata=1
0。の様子を示している。
【0084】以上のようにして、出力されるクロックの
1周期以内に、複数のクロックのうち少なくとも2つの
互いに位相の異なるクロックを選択・合成して出力する
ことにより、出力クロック(周波数分散クロック)の周
波数をある程度変更することが可能である。
【0085】この場合に、図8(a)のように、出力ク
ロックの周波数を正弦波の形に変化させ、周波数変調と
同様な結果を得ることが可能である。なお、ここでの正
弦波の1周期が、本実施の形態例における周波数分散周
期の1周期に相当する。
【0086】また、この図8(a)の縦軸の0は周波数
偏差が0であって、クロックの周波数が変化していない
ことを意味する。また縦軸の+Δfは+方向の周波数偏
差が生じて、クロックの周波数がΔfだけ上昇する方向
に変化したことを意味する。また、縦軸の−Δfは−方
向の周波数偏差が生じて、クロックの周波数がΔfだけ
低下する方向に変化したことを意味する。
【0087】なお、実際には、ディジタル回路で実行す
るため、細かくみると図8(b)のような状態で周波数
偏差が変化している。なお、ここでは正弦波の例を示し
たが、三角波,矩形波,その他の任意の形状であっても
よい。このような制御のため、CPU10は、内蔵ある
いは外付けのメモリ(ROMやRAM)やテーブルとい
った記憶部あるいは演算回路等を参照して、以上の正弦
波や三角波、あるいは、矩形波やその他の任意の波形を
生成するためのシフト情報(出力クロック情報)を生成
する。
【0088】以上の場合に、周波数変調の場合と同様に
周波数偏差が生じているため、出力クロックの周波数帯
域が広がることになる。この結果、クロックもしくはそ
の高調波によって生じる電磁放射のスペクトルが広がる
と共に、ピークの電界強度が低下することになる(図9
参照)。結果として、5dB〜10dB程度、放射電磁
雑音を低下させることができる。これにより、本実施の
形態例の変調部22,32を、各種の機器のクロック発
生部にEMI対策として用いると良好な結果が得られ
る。
【0089】なお、以上のシフト情報に応じて周波数偏
差が異なり、また、周波数偏差=0にとどまる時間が異
なるため、電磁放射のスペクトルは異なった状態になる
ため、電磁放射のピークを低減させる必要に応じてシフ
ト情報を定めるようにすればよい。
【0090】そして、本実施の形態例の変調部22,3
2、および変調部22,32を備えた回路基板は、全体
がディジタル回路で構成されているため、精度の管理が
容易である。また、ディジタル回路であるため、扱いが
容易になるという利点もある。
【0091】また、以上の構成で、基準クロック発生部
だけ、ディレイチェーン部だけ、各制御部だけ、セレク
ト部だけ、あるいはCPUだけというように、それぞれ
を独立して配置してもよいが、それぞれを組み合わせて
1チップの集積回路として配置することができる。この
場合には、集積回路としたことで小型化が実現でき、取
り扱いも容易になるという利点がある。さらに、以上の
それぞれの構成要素の一部を兼用したデバイスにより配
置することも可能である。また、本実施の形態例の変調
部22,32を、他のディジタル回路と同一基板上に配
置することも可能である。
【0092】なお、入力されるクロックをPLL回路に
よって周波数変調して周波数分散クロックとして出力す
る市販のICなどでは、不連続なクロックに対して正常
動作が保証されていなかったり、内部にフィードバック
ループを有するためセットアップタイムがかかるといっ
た問題を有していたが、全体がディジタル回路で構成さ
れている本実施の形態例では、そのような問題は解消さ
れる。すなわち、本実施の形態例のクロック発生では、
不連続なクロックに対しても正常動作が期待でき、各種
の変動に対してリアルタイムで演算して瞬時に結果を得
ることが可能になっている。
【0093】〈水平方向の倍率制御の実施の形態例〉な
お、本実施の形態例においては、図1の構成において、
CPU10から変調部22および変調部32に対して、
画像形成装置の各部に供給するクロックの周波数を周期
的に分散させて周波数分散クロックとして供給すると共
に、少なくとも変調部32に関しては、周波数分散クロ
ックの周波数分散周期T2が、画像形成の際の主走査方
向画像領域期間T1との関係においてT1/T2=整数
となるように制御している。
【0094】図10は画像書き込み部60で画像形成の
際に1種走査毎に生成されるインデックス信号(=1主
走査ラインの周期)と、周波数分散クロック(ディザリ
ングクロック)DCKと、画像領域信号HVと、本実施
の形態例による周波数分散周期(分散特性SP)との関
係を示したタイムチャートである。
【0095】図14で説明した市販の周波数分散クロッ
ク用ICは、クロック周波数を分散する周波数分散周期
について特別に制御することができないため、ライン周
期がクロック周波数分散の影響によって既定値からずれ
てしまい、水平方向(主走査方向)の倍率が変動してし
まう問題があったが、この図10では画像領域期間で周
波数分散による増減の影響がでないように周波数分散周
期を制御している。
【0096】すなわち、周波数分散クロックの周波数分
散周期T2が、画像形成の際の主走査方向画像領域期間
T1との関係においてT1/T2=整数となるように制
御し、このように周波数分散周期が制御された周波数分
散クロックにより画像形成を実行している。なお、図1
0に示す例では、T1/T2=2となる例を示している
が、これに限定されるものではない。
【0097】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の周期の増大
(B期間、D期間)と減少(A期間とC期間)とが一致
して、水平方向の伸び分と縮み分とが相殺され、クロッ
クの周波数分散の影響によって水平方向の倍率が変動す
ることがない。
【0098】すなわち、本実施の形態例によれば、周波
数分散クロックを適用してEMI対策などを実行した場
合であって、クロック周波数の変動によって画像の伸び
縮みに影響を与えることのない画像形成方法および画像
形成装置を実現できる。
【0099】〈主走査ライン間の濃度変動を抑止する実
施の形態例〉なお、従来は、図13に示すように、周波
数分散クロック用ICを画像形成に使用すると1ライン
期間内で周波数分散による増減を繰り返す周波数分散周
期(図13(b))が1ラインの周期内(図13
(a))に幾つか存在することになり、かつ、このよう
な周期的な変動が主走査ライン間で位相が揃っておらず
非同期なため、周期的な変動が画素ずれとなって画像形
成される問題があった。
【0100】そこで、図11に示す実施の形態例では、
基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
成し、前記周波数分散クロックの周波数分散における位
相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期する
(図11(d)〜(f)参照)ように制御している。こ
の図11(d)〜(f)では、あるnライン目の主走査
ラインの前後の主走査ラインの状態を示しているが、こ
こに示されていない主走査ラインでも周波数分散の位相
が同期しているものとする。
【0101】ここで、「周波数分散クロックの周波数分
散における位相が、各主走査ライン間で同期する」と
は、分散特性の位相の状態が各主走査ラインで揃ってい
ることを意味している。
【0102】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなる。
【0103】なお、図11に示した例では、図10と同
様に水平方向の倍率が変動しないように制御しつつ、各
主走査ラインの周波数分散の位相を揃えた状態になって
おり、水平倍率の変動を抑えつつ周期的な画素ずれも抑
えた効果が得られ、より一層好ましい状態を得ている。
【0104】なお、以上の実施の形態例における位相の
揃え形は、偏移量0で上り方向に開始する図11に限定
されるものではなく、立ち下がりで開始するように揃え
てもよいし、0以外の偏移量で開始してもよい。
【0105】〈周波数分散クロック適用時に画像濃度が
変動しない実施の形態例〉画像形成装置の書き込み系に
周波数分散クロックを適用した場合には、図15に示し
たように、クロックの周波数分散の影響によって各画素
のパルス幅が変動して画像の濃度が変動するという問題
も生じていた。
【0106】そこで、本実施の形態例では、画素位置を
決定する画素クロックとしては、周波数分散クロックを
用いる。そして、画像データに応じたドットを形成する
ためのPWM信号を生成する際には、基準クロック(あ
るいは基準クロックを分周したクロック)を用いるよう
にする。
【0107】すなわち、周波数分散させていない通常の
基準クロックによってPWM信号を生成し、そのPWM
信号を周波数分散クロックに従ったタイミングで出力し
て、画像を形成する。
【0108】たとえば、このようにして生成したPWM
信号によってレーザダイオードを駆動して、感光体上に
静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像
し、さらに、感光体上のトナー像を記録紙に転写し、記
録紙上のトナー像を熱によって定着して、安定したトナ
ー像による画像を形成する。
【0109】このようにすることで、画像形成装置の書
き込み系に周波数分散クロックを適用した場合であって
も、クロックの周波数分散の影響によって各画素のパル
ス幅が変動して画像の濃度が変動することがなくなる。
【0110】また、周波数分散クロックの周波数分散周
期T2が、主走査方向画像領域期間T1との関係におい
てT1/T2=整数となるように制御し、周波数分散周
期が制御された周波数分散クロックにより各画素の画素
位置を決定すると共に、基準クロックに基づいて画像デ
ータの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って画像形成
を実行してもよい。
【0111】この場合、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の伸び分と縮み
分とが相殺され、クロックの周波数分散の影響によって
水平方向の倍率が変動することがないだけでなく、さら
に、画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロックを
適用した場合であっても、クロックの周波数分散の影響
によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変動
することがなくなって、より一層好ましい画像形成が行
える。
【0112】また、周波数分散クロックを生成し、周波
数分散クロックの周波数分散における位相が主走査ライ
ン間で同期するように制御し、周波数分散周期が制御さ
れた周波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定
すると共に、基準クロックに基づいて画像データの画素
濃度に応じたパルス幅変調を行って画像形成を実行して
もよい。
【0113】この場合、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなり、さ
らに、画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロック
を適用した場合であっても、クロックの周波数分散の影
響によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変
動することがなくなって、より一層好ましい画像形成が
行える。
【0114】〈その他の実施の形態例〉また、周波数分
散クロックの周波数分散周期T2が、主走査方向画像領
域期間T1との関係においてT1/T2=整数となるよ
うに制御し、さらに、周波数分散クロックの周波数分散
における位相が主走査ライン間で同期するように制御
し、さらに、周波数分散周期が制御された周波数分散ク
ロックにより各画素の画素位置を決定すると共に、基準
クロックに基づいて画像データの画素濃度に応じたパル
ス幅変調を行って画像形成を実行してもよい。
【0115】この場合、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の伸び分と縮み
分とが相殺され、クロックの周波数分散の影響によって
水平方向の倍率が変動することがないだけでなく、さら
に、画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロックを
適用した場合であっても、周波数分散クロックの周波数
分散における位相が各主走査ライン間で同期するように
制御しているため、周期的な変動が画素ずれとなって画
像形成に表れることがなくなり、さらに、画像形成装置
の書き込み系に周波数分散クロックを適用した場合であ
っても、クロックの周波数分散の影響によって各画素の
パルス幅が変動して画像の濃度が変動することがなくな
り、より一層好ましい画像形成が行える。
【0116】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、以下のような効果が得られる。 (1)請求項1と請求項6とに記載の発明では、基準ク
ロックに基づいて装置の各部に供給するクロックの周波
数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生成し、
周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記画像
形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係におい
てT1/T2=整数となるように制御し、このように周
波数分散周期が制御された周波数分散クロックにより画
像形成を実行している。この結果、画像形成装置の書き
込み系に周波数分散クロックを適用した場合であって
も、周波数分散周期T2と主走査方向画像領域期間T1
とでT1/T2=整数となっているために、水平方向の
伸び分と縮み分とが相殺され、クロックの周波数分散の
影響によって水平方向の倍率が変動することがない。
【0117】(2)請求項2と請求項7とに記載の発明
では、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するク
ロックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロッ
クを生成し、前記周波数分散クロックの周波数分散にお
ける位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で同
期するように制御し、前記周波数分散の位相が制御され
た周波数分散クロックにより画像形成を実行している。
【0118】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなる。
【0119】(3)請求項3と請求項8とに記載の発明
では、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するク
ロックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロッ
クを生成し、周波数分散クロックにより各画素の画素位
置を決定すると共に、基準クロックに基づいて画像デー
タの画素濃度に応じたパルス幅変調を行って画像形成を
実行している。
【0120】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、各画素が
形成される位置は分散するものの、クロックの周波数分
散の影響によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃
度が変動することがなくなる。
【0121】(4)請求項4と請求項9とに記載の発明
では、基準クロックに基づいて装置の各部に供給するク
ロックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロッ
クを生成し、周波数分散クロックの周波数分散周期T2
が、前記画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1と
の関係においてT1/T2=整数となるように制御し、
周波数分散周期が制御された周波数分散クロックにより
各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロックに基
づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅変調を行
って画像形成を実行している。
【0122】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散周期T2と主走査方向画像領域期間T1とでT1/T
2=整数となっているために、水平方向の伸び分と縮み
分とが相殺され、クロックの周波数分散の影響によって
水平方向の倍率が変動することがない。さらに、画像形
成装置の書き込み系に周波数分散クロックを適用した場
合であっても、クロックの周波数分散の影響によって各
画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変動することが
なくなる。
【0123】(5)請求項5と請求項10とに記載の発
明では、基準クロックに基づいて装置の各部に供給する
クロックの周波数を周期的に分散させて周波数分散クロ
ックを生成し、前記周波数分散クロックの周波数分散に
おける位相が、前記画像形成の際の各主走査ライン間で
同期するように制御し、周波数分散周期が制御された周
波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定すると
共に、基準クロックに基づいて画像データの画素濃度に
応じたパルス幅変調を行って画像形成を実行している。
【0124】この結果、画像形成装置の書き込み系に周
波数分散クロックを適用した場合であっても、周波数分
散クロックの周波数分散における位相が各主走査ライン
間で同期するように制御しているため、周期的な変動が
画素ずれとなって画像形成に表れることがなくなる。さ
らに、画像形成装置の書き込み系に周波数分散クロック
を適用した場合であっても、クロックの周波数分散の影
響によって各画素のパルス幅が変動して画像の濃度が変
動することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の全体
の電気的構成を示す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の全体
の電気的構成を示す構成図である。
【図3】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の動作
を説明するタイムチャートである。
【図4】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の主要
部の電気的構成を示す構成図である。
【図5】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の動作
を説明するタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の動作
を説明するタイムチャートである。
【図7】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の動作
を説明するタイムチャートである。
【図8】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の動作
を説明するタイムチャートである。
【図9】本発明の一実施の形態例の画像形成装置が発生
する周波数分散クロックの周波数帯域を示す特性図であ
る。
【図10】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の蓄
積時間信号と周波数分散周期との関係を示す説明図であ
る。
【図11】本発明の一実施の形態例の画像形成装置の蓄
積時間信号と周波数分散周期との関係を示す説明図であ
る。
【図12】本発明の一実施の形態例の画像形成装置にお
ける濃度変動防止の構成を示すブロック図である。
【図13】従来の蓄積時間信号と周波数分散周期の関係
を示す特性図である。
【図14】従来の周波数分散クロックによって水平倍率
が変化する様子を示す説明図である。
【図15】従来の周波数分散クロックによって各画素の
パルス幅が変動して画像の濃度が変動する様子を示す特
性図である。
【符号の説明】
10 CPU 20 周波数分散クロック回路 21 発振器 22 変調部 30 周波数分散クロック回路 31 発振器 32 変調部 40 画像読み取り部 50 画像処理部 60 画像書き込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 103 B41J 3/00 M 5C077 1/405 H04N 1/40 B Fターム(参考) 2C362 CA09 CB78 2H027 EB01 ED04 EE01 JA20 2H076 AB02 AB67 AB68 5C051 AA02 CA07 DB07 DB30 DC03 DE03 5C074 AA02 BB17 DD06 DD07 DD12 EE02 EE06 5C077 LL02 LL17 MP01 NN17 NP07 PQ05 PQ08 RR10 RR18 SS02 TT03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準クロックを用い、画像データに応じ
    た画像を主走査および副走査によって記録媒体上に形成
    する画像形成方法であって、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成し、 前記周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記
    画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係に
    おいてT1/T2=整数となるように制御し、 前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロックに
    より画像形成を実行する、ことを特徴とする画像形成方
    法。
  2. 【請求項2】 基準クロックを用い、画像データに応じ
    た画像を主走査および副走査によって記録媒体上に形成
    する画像形成方法であって、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成し、 前記周波数分散クロックの周波数分散における位相が、
    前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期するように
    制御し、 前記周波数分散の位相が制御された周波数分散クロック
    により画像形成を実行する、ことを特徴とする画像形成
    方法。
  3. 【請求項3】 基準クロックを用い、画像データに応じ
    た画像を主走査および副走査によって記録媒体上に形成
    する画像形成方法であって、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成し、 前記周波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定
    すると共に、基準クロックに基づいて画像データの画素
    濃度に応じたパルス幅変調を行って画像形成を実行す
    る、ことを特徴とする画像形成方法。
  4. 【請求項4】 基準クロックを用い、画像データに応じ
    た画像を主走査および副走査によって記録媒体上に形成
    する画像形成方法であって、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成し、 前記周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記
    画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係に
    おいてT1/T2=整数となるように制御し、 前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロックに
    より各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロック
    に基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅変調
    を行って画像形成を実行する、ことを特徴とする画像形
    成方法。
  5. 【請求項5】 基準クロックを用い、画像データに応じ
    た画像を主走査および副走査によって記録媒体上に形成
    する画像形成方法であって、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成し、 前記周波数分散クロックの周波数分散における位相が、
    前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期するように
    制御し、 前記周波数分散の位相が制御された周波数分散クロック
    により各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロッ
    クに基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅変
    調を行って画像形成を実行する、ことを特徴とする画像
    形成方法。
  6. 【請求項6】 基準クロックを生成する基準クロック生
    成手段と、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成するクロック変調手段と、 前記周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記
    画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係に
    おいてT1/T2=整数となるように制御する制御手段
    と、 前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロックを
    用いて、画像データに応じた画像を記録媒体上に形成す
    る画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  7. 【請求項7】 基準クロックを生成する基準クロック生
    成手段と、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成するクロック変調手段と、 前記周波数分散クロックの周波数分散における位相が、
    前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期するように
    制御する制御手段と、 前記周波数分散の位相が制御された周波数分散クロック
    を用いて、画像データに応じた画像を記録媒体上に形成
    する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 基準クロックを生成する基準クロック生
    成手段と、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成するクロック変調手段と、 前記周波数分散クロックにより各画素の画素位置を決定
    すると共に、基準クロックに基づいて画像データの画素
    濃度に応じたパルス幅変調を行って、画像データに応じ
    た画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、を備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 基準クロックを生成する基準クロック生
    成手段と、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成するクロック変調手段と、 前記周波数分散クロックの周波数分散周期T2が、前記
    画像形成の際の主走査方向画像領域期間T1との関係に
    おいてT1/T2=整数となるように制御する制御手段
    と、 前記周波数分散周期が制御された周波数分散クロックに
    より各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロック
    に基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅変調
    を行って、画像データに応じた画像を記録媒体上に形成
    する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 基準クロックを生成する基準クロック
    生成手段と、 基準クロックに基づいて装置の各部に供給するクロック
    の周波数を周期的に分散させて周波数分散クロックを生
    成するクロック変調手段と、 前記周波数分散クロックの周波数分散における位相が、
    前記画像形成の際の各主走査ライン間で同期するように
    制御する制御手段と、 前記周波数分散の位相が制御された周波数分散クロック
    により各画素の画素位置を決定すると共に、基準クロッ
    クに基づいて画像データの画素濃度に応じたパルス幅変
    調を行って、画像データに応じた画像を記録媒体上に形
    成する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする画像
    形成装置。
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