JP2003267034A - ヒーターコントロール装置 - Google Patents

ヒーターコントロール装置

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JP2003267034A
JP2003267034A JP2002072067A JP2002072067A JP2003267034A JP 2003267034 A JP2003267034 A JP 2003267034A JP 2002072067 A JP2002072067 A JP 2002072067A JP 2002072067 A JP2002072067 A JP 2002072067A JP 2003267034 A JP2003267034 A JP 2003267034A
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Yuhshin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作ノブと空調装置側部材を連結する連結部材
のストロークが等間隔でなくても、操作ノブの回動間隔
が等間隔となるようにしたヒーターコントロール装置を
提供する。 【解決手段】 回動操作される操作ノブ9と、該操作ノ
ブ9と一体的に回動し駆動用のギヤー部31が形成され
た回動部材30と、該回動部材30のギヤー部31に噛
合する被駆動用のギヤー部41が形成されたギヤー部材
40と、該ギヤー部材40と空調装置側を連結する連結
部材49とを備え、操作ノブ9の回動に応じて空調装置
側部材を駆動するようにしたヒーターコントロール装置
において、前記ギヤー部31の個々の歯の回転中心から
の距離を変化させ、操作ノブ9の回動に対する、ギヤー
部材40への伝達比を変化させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回動操作される操
作ノブと、空調装置側部材とをギヤーを介して連結し、
操作ノブの回動に応じて空調装置側部材を駆動するよう
にしたヒーターコントロール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の空調装置側部材をギヤーを
介して運転席近傍のダッシュボード部に設けた操作ノブ
の回動により開閉操作するようにしたヒーターコントロ
ール装置がある。
【0003】この種のヒーターコントロール装置は、例
えば、特開昭55−119514号公報に示すように、
ダッシュボード部に回動自在な回動部材を設け、この回
動部材には車室内側の一端に操作ノブを設けるとともに
その他端にはかさ歯車を設け、このかさ歯車にはこれの
回動によって揺動される揺動半径の比較的大きな扇状の
かさ歯車を噛合させ、この扇状のかさ歯車の揺動端には
その中央部に上記ワイヤーケーブルの一端をその揺動角
度範囲の全域に渡って略接線方向に沿わせて連結させる
ようになっている。従って、操作ノブを回動させるとそ
の回動量に比較して扇状の傘歯車が揺動し、傘歯車に連
結されているワイヤーケーブルが伸縮されるようになっ
ている。
【0004】このようなものにおいては、操作ノブの回
動量に対するワイヤーケーブルの伸縮量は、中央付近で
は大きく中心から離れるにしたがって小さくなるもので
あった。これを、ワイヤーケーブルの伸縮量に比例して
温風と冷風との混合量を調節するエアミックスダンパー
を開度制御させて温度調節するようにしたものに使用し
た場合について概略を説明する。
【0005】温度調節装置100は、図9及び図10に
示すように、温度調節装置100の温度調節用の操作ノ
ブ101が、中立位置にあるときには、空調装置側部材
の温風と冷風との混合量を調節するエアミックスダンパ
ー(図示せず)も中立位置にある。そして、この位置か
ら操作ノブ101を時計回りに回動させると、該操作ノ
ブ101の背面側に取り付けられている回動部材102
が一体的に時計回りに回動し、回動部材102のギヤー
部103とギヤーレバー104のギヤー部105が噛合
しているため、ギヤーレバー104は図10において時
計回りに回動する。ギヤーレバー104が時計回りに回
動すると、ギヤーレバー104のワイヤー取付穴106
に取り付けられたワイヤーケーブル107のインナワイ
ヤ108が右側に移動し、空調装置側部材のエアミック
スダンパーを駆動して冷風を減少させ、温風の量を増加
させる。そして、これとは反対に中立位置から操作ノブ
101を反時計回りに回動させると、同様にギヤーレバ
ー104は反時計回りに回動し、インナワイヤ108が
左側に移動して、空調装置側部材のエアミックスダンパ
ーを駆動させて温風を減少させ、冷風の量を増加させる
ようになっている。
【0006】なお、この温度調節装置100は、図11
(a)に示すように、ギヤーレバー104が中立位置か
らα1度回動したときのインナワイヤ108の伸縮量を
s1とし、さらにインナワイヤ108をs1だけ移動さ
せるために必要なギヤーレバー104の回動角度をα
2、さらにインナワイヤ108をs1だけ移動させるた
めに必要なギヤーレバー104の回動角度をα3とする
と、このギヤーレバー104の回動角度の関係は、α1
<α2<α3となる。
【0007】このため、ギヤーレバー104の回動角度
とインナワイヤ108の伸縮量の関係は、ギヤーレバー
104が中央付近で回動している時は伸縮量は大きく中
央から離れた位置でギヤーレバー104が回動する場合
には伸縮量は小さくなるものである。従って、操作ノブ
101を操作した場合、中央付近では温度変化が激しく
微調整ができなくなり、中央付近から離れた位置では、
操作ノブ101の回動量に対して変化が少ないという不
具合が発生していた。そして、表示板109に操作ノブ
101の回動を指示させる場合には、図9に示すように
各目盛り110の間隔を中央付近では狭い間隔にし、中
央から離れるに従って広い間隔の表示に設定しなければ
ならなかった。
【0008】次に、送風モード切換装置200に使用し
た場合について説明する。送風モード切換装置200
は、図9に示す状態では送風モード切換用の操作ノブ2
01が中立位置にあり、送風モード切換装置の風向はF
OOTの位置にあり足元に風を送るようになっている。
【0009】この位置から操作ノブ201を時計回りに
回動させると、回動部材202が時計回りに回動し、回
動部材202のギヤー部203とギヤーレバー204の
ギヤー部205が噛合して、ギヤーレバー204は図1
0において時計回りに回動し、ギヤーレバー204のワ
イヤー取付穴206に取り付けられたワイヤーケーブル
207のインナワイヤ208を介して風向きを変えるダ
ンパーを駆動し、送風モード切換装置の風向をFOOT
−DEFの位置にして、足元とフロントガラスに向けて
送風し、更に操作ノブ201を時計回りに回動させる
と、送風モード切換装置200はDEFの位置となり、
足元への送風を止めてフロントガラスにのみ向けて送風
するようになっている。そして、これとは反対に中立位
置から操作ノブ201を反時計回りに回動させると、送
風モード切換装置200はFOOT−FACEの位置と
なり、足元と顔方向に送風するようになり、更に操作ノ
ブ201を反時計回りに回動させると、FACEの位置
となり、足元への送風を止めて顔方向にのみ送風するよ
うになっている。
【0010】なお、この送風モード切換装置200は、
図11(b)に示すように、ギヤーレバー204が時計
回りに回動してFOOT−DEFの位置にするまで、お
よびのFOOT−DEFの位置からDEFにするまでの
回動角度をα4、α5、ギヤーレバー204が反時計回
りに回動してFOOT−FACEの位置にするまで、お
よびのFOOT−FACEの位置からFACEにするま
での回動角度をα6、α7とすると、この回動角度の関
係は、α5<α4<α6<α7となるように構成されて
いる。
【0011】従って、操作ノブ201を操作した場合、
時計回り側では小さい角度となり、反時計回り側では操
作角度を大きくしなければならないという不具合が発生
し、表示板109に操作ノブ201の回動を指示させる
場合には、送風モード用の表示部209は図9に示すよ
うに、時計回り側のFOOTからDEF側には操作角度
の小さい表示となり、反時計回り側のFOOTからFA
CE側は操作角度の大きい表示となり、バランスの取れ
ない歪な表示部になってしまうものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、この点に
着目し、操作ノブと空調装置側部材を連結する連結部材
のストロークが等間隔でなくても、操作ノブの回動間隔
が等間隔となるようにすることを課題としてなされたも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明では、回動操作される操作ノブと、該操作
ノブと一体的に回動し駆動用のギヤー部が形成された回
動部材と、該回動部材のギヤー部に噛合する被駆動用の
ギヤー部が形成されたギヤー部材と、該ギヤー部材と空
調装置側を連結する連結部材とを備え、操作ノブの回動
に応じて空調装置側部材を駆動するようにしたヒーター
コントロール装置において、前記ギヤー部の個々の歯の
回転中心からの距離を変化させ、操作ノブの回動に対す
る、ギヤー部材への伝達比を変化させた構造としてい
る。
【0014】この構成によれば、操作ノブの回動を伝達
するギヤー部を非円形としただけの構造のため、部品を
増加させることなく簡単な構造で目的を達成することが
できる。
【0015】また、前記回動部材のギヤー部の歯を中央
から一方側に向けて回転中心からの距離が大きくなるよ
うに形成し、他方側に回転中心からの距離が小さくなる
歯を形成することができる。この場合、左右に分割した
ギヤーを設けるだけの簡単な構造で、ギヤー部材の一方
側の回動角度と他方側の回動角度に差があっても、操作
ノブ側のモードの間隔を概略均一にすることができる。
【0016】また、前記回動部材のギヤー部の歯を中央
部を回転中心からの距離が小さくなるように形成し、両
側部に回転中心からの距離が大きくなるようにすれば、
ギヤー部材の回動量に対するワイヤーケーブルの伸縮量
が、中央付近では大きく中心から離れるにしたがって小
さくなるものであっても、これを補正することができ、
操作ノブ側のモードの間隔を概略均一にすることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を添付図面
に従って説明する。図1,図2は、本発明の第1実施例
と第2実施例を適用した自動車のヒーターコントロ―ル
装置を示し、このヒーターコントロール装置は、表示板
1とベース部2が一体的に形成されており、ベース部2
には温風と冷風との混合量を調節するエアミックスダン
パー(図示せず)を開度制御させて温度調節する温度調
節装置3、風向を切り換える送風モード切換装置4、風
量を調節する風量調節装置5、内気循環と外気導入を切
り換える内外気切換装置6、エアコンモードにするA/
Cスイッチ7、リヤーウィンドの熱線を通電させて曇り
をとるリヤデフスイッチ8等が装着されている。
【0018】そして、表示板1の前面側には温度調節装
置3を作動させる温度調節用の操作ノブ9、送風モード
切換装置4を作動させる送風モード切換用の操作ノブ1
0、風量調節装置5を作動させる風量調節用の操作ノブ
11、内外気切換装置6を作動させる内外気切換用の操
作ノブ12、A/Cスイッチ7をオン・オフするスイッ
チノブ7a、リヤデフスイッチ8をオン・オフするスイ
ッチノブ8aが配設されている。
【0019】また、表示板1の前面側を表示面13と
し、この表示面13には、温度調節用の操作ノブ9の周
囲に時計回り方向に温風の量が増加し、反時計回り方向
に冷風の量が多くなるように表示された温度調節用の表
示部14が印刷されている。この表示部14は時計回り
側に太くなっている温風用の表示14aと反時計回り側
に太くなっている冷風用の表示14bで構成され、この
表示14aと14bは共に等間隔で分割され、その分割
部分がメモリ14cの役目を果たしている。そして、操
作ノブ9を回動させるとその指針マーク9aが各表示を
指すようになっている。
【0020】送風モード切換用の操作ノブ10の周囲に
は送風モード用の表示部15が印刷され、この表示部1
5は中央に足元に風を送るFOOT用の表示15cを有
し、時計回り側にはフロントガラスに向けて風を送るD
EF用の表示15eと足元とフロントガラスの両方に風
を送るFOOT−DEF用の表示15dを有し、反時計
回り側には顔に向けて風を送るFACE用の表示15a
と足元と顔の両方に向けて風を送るFOOT−FACE
用の表示15bを有している。そして、これら表示15
a乃至15eは概略同間隔で配設されており、操作ノブ
10を回動させるとその指針マーク10aが各表示を指
すようになっている。
【0021】風量調節用の操作ノブ11の周囲には風量
調節用の表示部16が印刷され、この表示部16は風量
調節用であることを示す表示16aと風量の段階0乃至
4の表示16bを有している。そして操作ノブ11の指
針マーク11aが図1で示す「0」の位置を指している
ときには風量はゼロで、「1」を指しているときには微
風、「4」を指しているときには最大の風量が噴射され
るようになっている。また、内外気切換用の操作ノブ1
2の左側には内気循環用の表示12a、右側には外気導
入用の表示12bが印刷されている。そして、操作ノブ
12が左側にあるときには内気循環となり、右側に移動
したときには外気が導入されるようになっている。
【0022】以下、風量調節装置5、内外気切換装置
6、A/Cスイッチ7、リヤデフスイッチ8について
は、従来と変わるところがないので、説明を省略し、温
度調節装置3と送風モード切換装置4について更に具体
的に説明する。
【0023】温度調節装置3は本発明の第1実施例を示
し、この温度調節装置3の温度調節用の操作ノブ9の背
面側には、該操作ノブ9と一体的に回動する回動部材3
0が表示板1を挟んで取り付けられている。この回動部
材30には駆動用のギヤー部31が形成され、この駆動
用のギヤー部31は、図3(a)に示すように両側に各
4本の歯で構成された大径の歯部32,33と中央に5
本の歯で構成された小径の歯部34と、大径の歯部3
2,33と小径の歯部34との間に形成され、順次径が
変化した3本の歯で構成された図中左側の中間の歯部3
5及び、右側の中間の歯部36で構成されている。
【0024】この中間の歯部35の歯35a,35b,
35cの小径の歯部34側には図4(a),(b)に示
すように、それぞれアール状に切除されたアール部35
d,35e,35fとなっている。同様に中間の歯部3
6の歯36a,36b,36cも小径の歯部34側がア
ール状に切除されたアール部36d,36e,36fと
なっている。
【0025】このように、ギヤー部31の個々の歯を、
回転中心からの距離を変化させて設けるようにしている
ため、ギヤ比の異なる複数のギヤ部材を必要とせず、部
品点数が増加することがない。
【0026】更に回動部材30の後端部は軸部37が形
成されている。軸部37はベース部2に突設された筒部
21に形成された軸受部22に挿通している。
【0027】そして回動部材30の後側下方部(図2に
おいて紙面の背面側)にはギヤーレバー40が配設され
ている。ギヤーレバー40は前記筒部21に回動可能に
嵌合し筒部21の外周部に形成された爪部23により上
方側(図2において紙面の手前側)への抜けが阻止され
ている。
【0028】このギヤーレバー40は、図3(b)に示
すように、前記回動部材30の駆動用のギヤー部31と
噛合する被駆動用のギヤー部41を備え、この被駆動用
のギヤー部41は、両側に前記駆動用のギヤー部31の
大径の歯部32,33と噛合する歯部42,43と小径
の歯部34と噛合する歯部44と中間の歯部35,36
と噛合する歯部45,46で構成されている。
【0029】この歯部45の歯45a,45b,45c
の歯部42側には図4(a),(b)に示すように、そ
れぞれアール状に切除されたアール部45d,45e,
45fとなっている。同様に歯部46の歯46a,46
b,46cも歯部43側がアール状に切除されたアール
部46d,46e,46fとなっている。
【0030】なお、回動部材30に形成されたギヤー部
31の大径の歯部32,33、及び中間の歯部35,3
6の歯35a,36aの回動半径r1、歯35b,36
bの回動半径r2、歯35c,36cの回動半径r3、
小径の歯部34の回動半径r4とし、r1>r2>r3
>r4となるように構成している。従って、回動部材3
0が同じ角度で回動した場合、大径の歯部32,33が
被駆動用のギヤー部41と噛合してギヤーレバー40を
回動させる角度の方が小径の歯部34が被駆動用のギヤ
ー部41と噛合してギヤーレバー40を回動させる角度
よりも大きくなる。すなわち、半径r1、r2、r3、
r4の大きさに比例してギヤーレバー40を回動させる
角度が大きくなる。
【0031】また、ギヤーレバー40の後方には張出部
47が形成され、この張出部47にはワイヤー取付穴4
8が形成されている。そして、ギヤーレバー40の回動
が連結部材としてのワイヤーケーブル49のインナワイ
ヤ49aを介して空調装置側部材の温風と冷風との混合
量を調節するエアミックスダンパー(図示せず)を開度
制御させるようになっている。
【0032】そして、ギヤーレバー40の回動角度とイ
ンナワイヤ49aの伸縮量の関係は、図11(a)に示
した従来例と同様に、ギヤーレバー40が中立位置から
α1度回動したときのインナワイヤ49aの伸縮量をs
1とし、さらにインナワイヤ49aをs1だけ移動させ
るために必要なギヤーレバー40の回動角度をα2、さ
らにインナワイヤ49aをs1だけ移動させるために必
要なギヤーレバー40の回動角度をα3とすると、この
ギヤーレバー40の回動角度の関係は、α1<α2<α
3となる。なお、本実施例のギヤレバー40は従来例の
ギヤレバー104に対して、ギヤー部41の形状が相違
している点で異なる。
【0033】送風モード切換装置4は本発明の第2実施
例を示し、この送風モード切換装置4の送風モード切換
用の操作ノブ10の背面側には、該操作ノブ10と一体
的に回動する回動部材50が表示板1を挟んで取り付け
られている。この回動部材50には駆動用のギヤー部5
1が形成され、この駆動用のギヤー部51は、図5
(a)に示すように図中左側に9本の歯で形成された大
径の歯部52と、図中右側に7本の歯で形成された小径
の歯部53と、大径の歯部52と小径の歯部53との間
に形成され、順次径が変化した3本の歯で構成された中
間の歯部54で構成されている。この中間の歯部54の
各歯の小径の歯部53側は、それぞれアール状に切除さ
れている。
【0034】更に回動部材50の後端部は軸部55が形
成されている。軸部55はベース部2に突設された筒部
24に形成された軸受部25に挿通している。
【0035】そして回動部材50の後側下方部(図2に
おいて紙面の背面側)にはギヤーレバー60が配設され
ている。ギヤーレバー60は前記筒部24に回動可能に
嵌合し筒部24の外周部に形成された爪部26により上
方側への抜けが防止されている。
【0036】このギヤーレバー60には、図5(b)に
示すように、前記回動部材50の駆動用のギヤー部51
と噛合する被駆動用のギヤー部61を備え、この被駆動
用のギヤー部61は、図中左側に前記駆動用のギヤー部
51の大径の歯部52と噛合する歯部62と小径の歯部
53と噛合する歯部63と中間の歯部54と噛合する歯
部64とで構成されている。この歯部64の各歯の歯部
62側は、それぞれアール状に切除されている。
【0037】なお、図5(a)に示すように大径の歯部
52、及び中間の歯部54の歯54aの回動半径r5、
中間の歯部54の歯54bの回動半径r6、歯54cの
回動半径r7、小径の歯部53の回動半径r8とし、r
5>r6>r7>r8となるように構成している。従っ
て、回動部材50が同じ角度で回動した場合、大径の歯
部52が被駆動用のギヤー部61と噛合してギヤーレバ
ー60を回動させる角度の方が小径の歯部53が被駆動
用のギヤー部61と噛合してギヤーレバー60を回動さ
せる角度よりも大きくなる。すなわち、半径r5、r
6、r7、r8の大きさに比例してギヤーレバー60を
回動させる角度が大きくなる。
【0038】また、ギヤーレバー60の後方には張出部
65が形成され、この張出部65にはワイヤー取付穴6
6が形成されている。そして、ギヤーレバー60の回動
がワイヤーケーブル67のインナワイヤ67aを介して
風向きを変えるダンパーの駆動を制御している。
【0039】そして、ギヤーレバー60の回動角度と風
向きを変えるダンパーとの関係は、図11(b)に示し
た従来例と同様に、ギヤーレバー60が時計回りに回動
してFOOT−DEFの位置にするまで、およびのFO
OT−DEFの位置からDEFにするまでの回動角度を
α4、α5、ギヤーレバー60が反時計回りに回動して
FOOT−FACEの位置にするまで、およびのFOO
T−FACEの位置からFACEにするまでの回動角度
をα6、α7とすると、この回動角度の関係は、α5<
α4<α6<α7となっている。なお、本実施例のギヤ
レバー60は従来例のギヤレバー204に対して、ギヤ
ー部61の形状が相違している点で異なる。
【0040】次に、温度調節装置3と送風モード切換装
置4の動作について説明する。温度調節装置3におい
て、図1に示す状態では温度調節用の操作ノブ9が中立
位置にあり、空調装置側部材の温風と冷風との混合量を
調節するエアミックスダンパーも中立位置にある。そし
て、この位置では、回動部材30の小径の歯部34が被
駆動用のギヤー部41の歯部44と噛合している。
【0041】この位置から操作ノブ9を時計回りに回動
させると、回動部材30も一体的に時計回りに回動し、
回動部材30の小径の歯部34とギヤーレバー40の歯
部44が噛合しているため、ギヤーレバー40は図2に
おいて時計回りに回動する。このとき回動部材30の回
動角度に対するギヤーレバー40の回動角度は小さい割
合で回動する。そして、操作ノブ9を所定角度(概略最
大角度の1/3)まで回動すると、小径の歯部34は歯
部44との噛合が外れ、次に中間の歯部36が歯部46
と噛合した状態となる。そして、ギヤーレバー40が時
計回りに角度α1だけ回動し、ギヤーレバー40のワイ
ヤー取付穴48に取り付けられたインナワイヤ49aを
縮み方向に距離s1だけ作動させ、空調装置側部材のエ
アミックスダンパーを駆動して冷風を減少させ、温風の
量を増加させる。
【0042】そして、更に操作ノブ9を時計回りに回動
させると、中間の歯部36と歯部46とが噛合してギヤ
ーレバー40を更に時計回りに回動する。このとき、回
動部材30の回動角度に対するギヤーレバー40の回動
角度の割合が増加しながらギヤーレバー40が回動す
る。そして、操作ノブ9を所定角度(概略最大角度の2
/3)まで回動すると、中間の歯部36は歯部46との
噛合が外れ、次に大径の歯部33が歯部43と噛合した
状態となる。そして、ギヤーレバー40が時計回りに角
度α2だけ回動し、インナワイヤ49aがさらに縮み方
向に距離s1だけ作動して、空調装置側部材のエアミッ
クスダンパーを駆動してさらに冷風を減少させ、温風の
量を増加させる。
【0043】このとき詳細には、最初に、中間の歯部3
6の歯36cと歯部46の歯46cが噛み合い、次に歯
36bと歯46b、さらに歯36aと歯46aが噛み合
い、そして、噛み合い後には順次それぞれの歯の噛合が
解除されていく。しかし、歯部46において歯46bよ
りも歯46cのほうが回動部材30側により突出した位
置に設けられているため係合代が大きくなり、歯36c
が歯部46より抜けにくい構成となるが、歯46cにア
ール部46fを形成すると共に、歯36cにもアール部
36fを形成して係合代が小さくなるようにしているた
め、歯36cが歯部46から抜け出す際に、歯36cが
歯46cと干渉して回動部材30の回動を妨げるような
ことがない。さらに、中間の歯部36の歯36a,36
b及び歯部46の歯46a,46bにも同様にアール部
36d,36e,46d,46eを形成しているので、
スムーズに回動部材30の回動操作を行うことができ
る。なお、歯36cと歯46cの両方にアール部を設け
ることにより、より係合代を小さくすることができるよ
うになる。
【0044】更に操作ノブ9を時計回りに回動させる
と、大径の歯部33と歯部43とが噛合してギヤーレバ
ー40を更に時計回りに回動する。このとき回動部材3
0の回動角度に対するギヤーレバー40の回動角度は大
きい割合で回動する。そして、操作ノブ9を最大角度ま
で回動させるとギヤーレバー40が時計回りに角度α3
だけ回動し、インナワイヤ49aがさらに縮み方向に距
離s1だけ作動して、空調装置側部材のエアミックスダ
ンパーは温風のみにして高温にセットされる。
【0045】これとは反対に中立位置から操作ノブ9を
反時計回りに回動させると、同様にギヤーレバー40は
図2において反時計回りに回動する。このときも回動部
材30の回動角度に対するギヤーレバー40の回動角度
は小さい割合で回動する。そして所定角度(概略最大角
度の1/3)まで回動すると、小径の歯部34は歯部4
4との噛合が外れ、続いて中間の歯部35が歯部45と
噛合し、ギヤーレバー40が反時計回りに角度α1だけ
回動し、インナワイヤ49aを伸び方向に距離s1だけ
作動させ、空調装置側部材のエアミックスダンパーを駆
動して温風を減少させ、冷風の量を増加させる。
【0046】そして、更に操作ノブ9を反時計回りに回
動させると、中間の歯部35と歯部45とが噛合してギ
ヤーレバー40を更に反時計回りに回動する。このとき
も、回動部材30の回動角度に対するギヤーレバー40
の回動角度の割合が増加しながらギヤーレバー40が回
動する。そして所定角度(概略最大角度の2/3)まで
回動すると、中間の歯部35は歯部45との噛合が外
れ、次に大径の歯部32が歯部42と噛合した状態とな
る。そして、ギヤーレバー40が反時計回りに角度α2
だけ回動し、インナワイヤ49aがさらに伸び方向に距
離s1だけ作動して、空調装置側部材のエアミックスダ
ンパーを駆動してさらに温風を減少させ、冷風の量を増
加させる。
【0047】このとき詳細には、最初に、中間の歯部3
5の歯35cと歯部45の歯45cが噛み合い、次に歯
35bと歯45b、さらに歯35aと歯45aが噛み合
い、そして、噛み合い後には順次それぞれの歯の噛合が
解除されていく。そして、この中間の歯部35と歯部4
5の各歯にはアール部35d,35e,35f及びアー
ル部45d,45e,45fが設けられているため、前
記中間の歯部36と歯部46との噛み合い時と同様に、
中間の歯部35と歯部45とが干渉することなく、スム
ーズに回動部材30の回動操作を行うことができる。
【0048】そして、操作ノブ9を更に反時計回りに回
動させると、ギヤーレバー40を更に反時計回りに回動
する。このときも回動部材30の回動角度に対するギヤ
ーレバー40の回動角度は大きい割合で回動する。そし
て、操作ノブ9を最大角度まで回動させるとギヤーレバ
ー40が反時計回りに角度α3だけ回動し、インナワイ
ヤ49aがさらに伸び方向に距離s1だけ作動して、空
調装置側部材のエアミックスダンパーは冷風のみにして
低温にセットされる。
【0049】上記したように、操作ノブ9を中立位置か
ら所定角度、時計回り又は反時計回りに回動させた場合
には、回動部材30の回動角度に対するギヤーレバー4
0の回動角度は小さい割合で回動し、所定角度を超えて
回動させた場合は、回動部材30の回動角度に対するギ
ヤーレバー40の回動角度が次第に増加して、最後には
大きい割合で回動させる。したがって、操作ノブ9を一
定の角度回動操作したときのギヤーレバー40の回動角
度を変化させることができるため、温度調節用の操作ノ
ブ9の回動角度に比例してインナワイヤ49aの縮量を
変化させることができるようになる。
【0050】一方、送風モード切換装置4において、図
1に示す状態では送風モード切換用の操作ノブ10が中
立位置にあり、送風モード切換装置4はFOOTの位置
にあり足元に風を送るようになっている。そして、この
位置では、図5(b)に示すように回動部材50の中間
の歯部54が被駆動用のギヤー部61の歯部64と噛合
している。
【0051】従って、この位置から操作ノブ10を時計
回りに回動させると、回動部材50が時計回りに回動
し、回動部材50の中間の歯部54と被駆動用のギヤー
部61の歯部64が噛合した後、引き続いて小径の歯部
53と歯部63が噛合して、ギヤーレバー60は図2に
おいて時計回りに回動し、ワイヤーケーブル67のイン
ナワイヤ67aを介して風向きを変えるダンパーを駆動
する。このとき回動部材50の回動角度に対するギヤー
レバー60の回動角度は次第に減少し、小径の歯部53
と被駆動用のギヤー部61が噛合して回動している状態
では小さい割合で回動する。そして、操作ノブ10をF
OOT−DEF用の表示15dの位置まで回動すると、
ギヤーレバー60が角度α4だけ回動してインナワイヤ
67aを作動させ、風向きを変えるダンパーはFOOT
−DEFの位置となり、足元とフロントガラスに向けて
送風するようになっている。更に操作ノブ10をDEF
用の表示15eの位置まで時計回りに回動させると、ギ
ヤーレバー60は小さい割合で、更に時計回りに回動
し、ギヤーレバー60がさらに角度α5だけ回動してイ
ンナワイヤ67aを作動させ、風向きを変えるダンパー
はDEFの位置となり、足元への送風を止めてフロント
ガラスにのみ向けて送風するようになっている。
【0052】これとは反対に中立位置から操作ノブ10
を反時計回りに回動させると、回動部材50の中間の歯
部54と被駆動用のギヤー部61の歯部64が噛合した
後、引き続いて大径の歯部52と歯部62が噛合して、
ギヤーレバー60は図2において反時計回りに回動す
る。このときは回動部材50の回動角度に対するギヤー
レバー60の回動角度は次第に増加し、大径の歯部52
と歯部62が噛合して回動している状態では大きい割合
で回動する。そして、操作ノブ10をFOOT−FAC
E用の表示15bの位置まで回動すると、ギヤーレバー
60が角度α6だけ回動してインナワイヤ67aを作動
させ、風向きを変えるダンパーはFOOT−FACEの
位置となり、足元と顔方向に送風するようになってい
る。更に、操作ノブ10をFACE用の表示15aの位
置まで反時計回りに回動させると、ギヤーレバー60は
大さい割合で角度α7だけ回動してインナワイヤ67a
を作動させ、風向きを変えるダンパーはFACEの位置
となり、足元への送風を止めて顔方向にのみ送風するよ
うになっている。
【0053】上記したように、操作ノブ10を中立位置
から時計回りに回動させた場合には、回動部材50の回
動角度に対するギヤーレバー60の回動角度が次第に減
少して、最後には小さい割合でギヤーレバー60を回動
させる。一方、操作ノブ10を中立位置から反時計回り
に回動させた場合には、回動部材50の回動角度に対す
るギヤーレバー60の回動角度は次第に増加して、最後
には大きい割合でギヤーレバー60を回動させる。した
がって、操作ノブ10を一定の角度回動操作したときの
ギヤーレバー60の回動角度を変化させることができる
ようになる。
【0054】次に、回動部材及びギヤーレバーの変形例
について、以下、図面にしたがって説明する。なお、図
1に示す表示パネル1に設けられた操作ノブ9,10、
表示部14,15及びスイッチ等の各部材は、前記第
1,第2実施例と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0055】図6は、本発明の第3実施例を適用した自
動車のヒーターコントロ―ル装置を示し、このヒーター
コントロール装置の温度調節用の操作ノブ9の裏面側に
は温度調節装置70が設けられ、送風モード切換用の操
作ノブ10の裏面側には送風モード切換装置71が設け
られている。
【0056】送風モード切換装置71は本発明の第3実
施例を示し、この送風モード切換装置71には、操作ノ
ブ10と一体的に回動する回動部材72が表示板1を挟
んで、ベース部2に設けられた軸挿通孔2aに回動自在
に取り付けられている。この回動部材72の後端部には
駆動用のギヤー部73が形成され、この駆動用のギヤー
部73は、図8に示すように図中左側から反時計回り順
に3本の歯で形成された小径の歯部74と、順次径が変
化した8本の歯で形成された中間の歯部75と、3本の
歯で形成された大径の歯部76と、順次径が変化した4
本の歯で形成された終端の歯部77で構成されている。
【0057】そして回動部材72の後側(図6において
紙面の手前側)には、ギヤーレバー80が配設されてい
る。ギヤーレバー80は、ベース部2に回動部材72の
軸方向に突設された筒部78に回動可能に嵌合し、筒部
78の外周部に形成された爪部79により後方側への抜
けが阻止されている。
【0058】このギヤーレバー80の回動軸の近傍に
は、回動部材72側に突出した段差部81が設けられ、
その段差部81の外周面には回動部材72の駆動用のギ
ヤー部73と噛合する被駆動用のギヤー部82が形成さ
れている。この被駆動用のギヤー部82は、図8中左側
から時計回り順に前記駆動用のギヤー部73の小径の歯
部74と噛合する歯部83と、中間の歯部75と噛合す
る歯部84と、大径の歯部76と噛合する歯部85と、
終端の歯部77と噛合する歯部86で構成されている。
【0059】なお、回動部材72に形成されたギヤー部
73の大径の歯部76の回動半径r9、小径の歯部74
の回動半径r10とし、r9>r10となるように構成
している。また、中間の歯部75の各歯の回動半径は、
r9より小さく、r10より大きい範囲内において、小
径の歯部74側の歯から順に、大径の歯部76側に向か
って回動半径が順次大きくなるように構成されている。
さらに、終端の歯部77の各歯の回動半径は、大径の歯
部76側の歯から順に、回動半径が順次小さくなるよう
に構成され、その回動半径の歯ごとの減少比率は、中間
の歯部75の回動半径の増加比率と同等となるように構
成されている。
【0060】また、ギヤーレバー80の外周には張出部
87が形成され、この張出部87にはワイヤー取付穴8
8が形成されている。そして、ギヤーレバー80の回動
がワイヤーケーブル91のインナワイヤ91aを介して
風向きを変えるダンパーの駆動を制御している。
【0061】なお、本実施例においては、ギヤーレバー
80が図7に示す中立の位置にあるときには、風向きを
変えるダンパーはFOOTの位置となり、中立位置から
時計回りに角度α8だけ回動すると、風向きを変えるダ
ンパーはFOOT−FACEの位置となり、さらに時計
回りに角度α9だけ回動すると、風向きを変えるダンパ
ーはFOOTの位置となる。また、中立位置から反時計
回りに角度α10だけ回動すると、風向きを変えるダン
パーはFOOT−DEFの位置となり、さらに時計回り
に角度α11だけ回動すると、風向きを変えるダンパー
はDEFの位置となるように構成されている。そして、
その回動角度の関係は、α9<α8<α10及び、α1
0=α11の関係となっている。
【0062】次に、送風モード切換装置71の動作につ
いて説明する。送風モード切換装置71において、図7
に示す状態では送風モード切換用の操作ノブ10が中立
位置にあり、送風モード切換装置71はFOOTの位置
にあり足元に風を送るようになっている。そして、この
位置では、図8に示すように回動部材72の中間の歯部
75が被駆動用のギヤー部82の歯部84と噛合してい
る。
【0063】従って、この位置から操作ノブ10を時計
回りに回動させると、回動部材72が時計回りに回動
し、回動部材72の中間の歯部75と被駆動用のギヤー
部82の歯部84が噛合した後、引き続いて大径の歯部
76と歯部85が噛合して、ギヤーレバー80は図7に
おいて反時計回りに回動し、ワイヤーケーブル91のイ
ンナワイヤ91aを介して風向きを変えるダンパーを駆
動する。このとき回動部材72の回動角度に対するギヤ
ーレバー80の回動角度は次第に増加し、大径の歯部7
6と歯部85が噛合して回動している状態では大きい割
合で回動する。そして、操作ノブ10をFOOT−DE
F用の表示15dの位置まで回動すると、ギヤーレバー
80が角度α10だけ回動してインナワイヤ91aを作
動させ、風向きを変えるダンパーはFOOT−DEFの
位置となり、足元とフロントガラスに向けて送風するよ
うになっている。
【0064】更に操作ノブ10をDEF用の表示15e
の位置まで時計回りに回動させると、終端の歯部77と
歯部86が噛合して、ギヤーレバー80は図7において
反時計回りに回動する。このとき回動部材72の回動角
度に対するギヤーレバー80の回動角度は次第に減少
し、ギヤーレバー80が角度α11だけ回動してインナ
ワイヤ91aを作動させ、風向きを変えるダンパーはD
EFの位置となり、足元への送風を止めてフロントガラ
スにのみ向けて送風するようになっている。
【0065】これとは反対に中立位置から操作ノブ10
を反時計回りに回動させると、回動部材72の中間の歯
部75と被駆動用のギヤー部82の歯部84が噛合した
後、引き続いて小径の歯部74と歯部83が噛合して、
ギヤーレバー80は図7において時計回りに回動する。
このときは回動部材72の回動角度に対するギヤーレバ
ー80の回動角度は次第に減少し、小径の歯部74と歯
部83が噛合して回動している状態では小さい割合で回
動する。その際、FOOT−FACE用の表示15bの
位置まで回動すると、ギヤーレバー80が角度α8だけ
回動してインナワイヤ91aを作動させ、風向きを変え
るダンパーはFOOT−FACEの位置となり、足元と
顔方向に送風するようになっている。更に操作ノブ10
をFACE用の表示15aの位置まで反時計回りに回動
させると、ギヤーレバー80は小さい割合で、更に時計
回りに回動し、ギヤーレバー80が角度α9だけさらに
回動してインナワイヤ91aを作動させ、風向きを変え
るダンパーはFACEの位置となり、足元への送風を止
めて顔方向にのみ送風するようになる。
【0066】よって、上記各実施例から明らかなよう
に、所望するギヤーレバーの回動角度の状態に応じて、
適宜ギヤー部の個々の歯の回転中心からの距離や歯の枚
数を変更しても、本発明の実施の形態と同様の効果を得
ることができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のヒーター
コントロール装置によれば、操作ノブの回動をギヤーを
介して連結部材に伝達して空調装置側部材を駆動するヒ
ーターコントロール装置において、連結用のギヤー部の
個々の歯の回転中心からの距離を変化させ、操作ノブの
回動位置に応じて、伝達比を異ならせるようにしている
ので、簡単な構造で、部品点数を増加させることなく、
操作ノブの回動範囲を均一にすることができる。
【0068】また、左右に回転中心からの距離が違うギ
ヤーを設けるだけの簡単な構造で、ギヤーレバーの一方
側の回動角度と他方側の回動角度に差があっても、操作
ノブ側のモードの間隔を均一にすることができる
【0069】さらに、回動部材のギヤー部の歯を中央部
を回転中心からの距離が小さくなるように形成し、両側
部に回転中心からの距離が大きくなるようにするれば、
ギヤー部材の回動量に対する連結部材の伸縮量が、中央
付近では大きく中心から離れるにしたがって小さくなる
ものであっても、これを補正することができ、操作ノブ
側のモードの間隔を均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒーターコントロール装置の正面図で
ある。
【図2】図1の平面図である。
【図3】第1実施例の回動部材とギヤーレバーを示した
ものであり、(a)は回動部材のギヤー部、(b)は回
動部材とギヤーレバーの関係を示した一部断面側面図で
ある。
【図4】第1実施例の回動部材のギヤー部を示し、
(a)は左側の中間の歯部、(b)は右側の中間の歯部
の噛み合いの状態を示す拡大図である。
【図5】第2実施例の回動部材とギヤーレバーを示した
ものであり、(a)は回動部材のギヤー部、(b)は回
動部材とギヤーレバーの関係を示した一部断面側面図で
ある。
【図6】第3実施例のヒーターコントロール装置の背面
図である。
【図7】第3実施例のギヤーレバーの回動範囲を操作ノ
ブ側から見た図である。
【図8】図7の拡大図であり、ギヤー部の噛み合いの関
係を示した図である。
【図9】従来実施例のヒーターコントロール装置の正面
図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】(a)は従来実施例の温度調節装置のギヤー
レバーの回動範囲と連結部材の伸縮量の関係を示した
図、(b)は従来実施例の送風モード切換装置のギヤー
レバーの回動範囲を示した図である。
【符号の説明】
3 温度調節装置 4、71 送風モード切換装置 9、10 操作ノブ 30、50、72 回動部材 31、51、73 ギヤー部 40、60、80 ギヤー部材(ギヤーレバー) 41、61、82 被駆動用のギヤー部 49、67、91 連結部材(ワイヤーケーブル)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作される操作ノブと、該操作ノブ
    と一体的に回動し駆動用のギヤー部が形成された回動部
    材と、該回動部材のギヤー部に噛合する被駆動用のギヤ
    ー部が形成されたギヤー部材と、該ギヤー部材と空調装
    置側を連結する連結部材とを備え、操作ノブの回動に応
    じて空調装置側部材を駆動するようにしたヒーターコン
    トロール装置において、前記ギヤー部の個々の歯の回転
    中心からの距離を変化させ、操作ノブの回動に対する、
    ギヤー部材への伝達比を変化させたことを特徴とするヒ
    ーターコントロール装置。
  2. 【請求項2】 前記回動部材のギヤー部の歯を中央から
    一方側に向けて回転中心からの距離が大きくなるように
    形成し、他方側に回転中心からの距離が小さくなる歯を
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のヒーターコ
    ントロール装置。
  3. 【請求項3】 前記回動部材のギヤー部の歯を中央部を
    回転中心からの距離が小さくなるように形成し、両側部
    に回転中心からの距離が大きくなる歯を形成したことを
    特徴とする請求項1に記載のヒーターコントロール装
    置。
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