JP2003266840A

JP2003266840A - ノートや布などの非平面状被記録体の記録補助具

Info

Publication number: JP2003266840A
Application number: JP2002077340A
Authority: JP
Inventors: Noboru Yamada; 昇山田
Original assignee: Seiko Epson Corp
Current assignee: Seiko Epson Corp
Priority date: 2002-03-19
Filing date: 2002-03-19
Publication date: 2003-09-25

Abstract

(57)【要約】【課題】定形の記録用紙に記録を行う通常のインクジ
ェット記録装置では記録し難い非平面状被記録体、例え
ばノートや布に、該インクジェット記録装置で記録でき
るようにする記録補助具を提供すること。【解決手段】記録補助具１は、非平面状被記録体Ｍが
載置される載置板２と、該載置板２に被記録面Ｍａを記
録可能に露出させて固定させる固定部材３とを備えてい
る。また、載置板２は、バネ部材４，４を介して基板５
上に配されており、バネ部材４，４により基板５と離反
する方向に付勢された載置板２と、固定部材３とで非平
面状被記録体Ｍを挟持するようになしてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、定形の記録用紙に
記録を行う通常のインクジェット記録装置では記録し難
い非平面状被記録体、例えばノートや布に、該インクジ
ェット記録装置で記録できるようにする記録補助具に関
する。

【０００２】

【従来の技術】紙やプラスチックシート等の記録媒体に
文字及び／又は画像を記録する記録装置としては、ワイ
ヤードット方式、感熱方式、熱転写方式、インクジェッ
ト方式等、種々の形態のものがある。中でも、記録ヘッ
ドの微細なノズルからインクの液滴を吐出して記録媒体
に文字及び／又は画像を記録するインクジェット方式の
記録装置（インクジェットプリンタ）は、高速、低騒
音、多色化が容易等の長所を有していることから、種々
の用途において急速に普及しており、コンシューマー市
場においては独占的な記録装置となっている。インクジ
ェットプリンタは、転写方式の記録装置のように、転写
ユニットへの記録媒体の密着等が不要で、記録媒体を記
録ヘッドに接触させずに記録を行うことができるので、
記録媒体の搬送路（搬送パス）をストレートに近いシン
プルな構成にすることができ、他の方式では搬送できな
いような厚手の記録媒体、例えば、厚紙やＣＤ−ＲＯＭ
等を搬送・印字することができる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ットプリンタは、一般に、記録媒体としてＡ４サイズや
Ｂ５サイズ等のカット紙、あるいは紙管に所定幅の連続
シート状の記録用紙を巻回させたロール紙を使用するこ
とを前提として設計されており、ノートなどの冊子状の
ものや、布のような剛性（コシ）のないものに記録を行
うようには設計されていない。仮に、既存のインクジェ
ットプリンタを用いて、ノートにインクジェット記録を
行おうとしても、該プリンタ内の給紙ローラや紙送りロ
ーラは、ノートの表面の紙にのみ給紙・搬送力を作用さ
せるため、ノート自体を給紙・搬送することができず、
ひどい場合には、表面の紙をむしり取ってしまうおそれ
がある。また、既存のインクジェットプリンタは、一般
に、給紙ローラや紙送りローラなどのローラで記録媒体
を挟持して送り出すことにより、記録媒体の給紙・搬送
を行っており、記録媒体を引っ張って搬送してはいない
ため、布のようなコシのないものを搬送することはでき
ない。

【０００４】従って、本発明の目的は、定形の記録用紙
に記録を行う通常のインクジェット記録装置では記録し
難い非平面状被記録体、例えばノートなどの冊子状のも
のや布に、該インクジェット記録装置で記録できるよう
にし、インクジェット記録装置で使用可能な記録媒体の
選択の幅を広げ得る記録補助具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、ノートや布な
どの非平面状被記録体の被記録面に、インクジェット記
録装置で記録を行うための記録補助具であって、上記非
平面状被記録体が載置される載置板と、該載置板に上記
被記録面を記録可能に露出させて固定させる固定部材と
を備えたことを特徴と記録補助具を提供することによ
り、上記目的を達成したものである。

【０００６】本発明は、更に、上記載置板をバネ部材を
介して基板上に配し、該バネ部材により該基板と離反す
る方向に付勢された該載置板と、上記固定部材とで上記
非平面状被記録体を挟持するようになしてあることが好
ましい。

【０００７】上記のような構成の本発明の記録補助具で
は、ノートや布などの非平面状被記録体の被記録面を、
上記載置板に記録可能に露出させて固定させるので、該
記録補助具ごとインクジェット記録装置内に給紙するこ
とにより、通常のＡ４サイズなどのカット紙と同様に、
該非平面状被記録体にインクジェット記録を行うことが
できる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の記録補助具につい
て、その好ましい実施形態に基づき図１及び図２を参照
しながら説明する。

【０００９】図１は、本実施形態の記録補助具の分解斜
視図であり、図２（ａ）は、図１に示す記録補助具の斜
視図であり、図２（ｂ）は、（ａ）のＸ−Ｘ線断面図で
ある。この記録補助具１は、図示したノートの如き非平
面状被記録体Ｍが載置される載置板２と、該載置板２に
非平面状被記録体Ｍの被記録面Ｍａを記録可能に露出さ
せて固定させる固定部材３とを備えている。固定部材３
は、中央部に開口部３ａを有する枠体から構成されてい
る。

【００１０】載置板２は、バネ部材４，４を介して基板
５上に配されており、該バネ部材４，４により該基板５
と離反する方向（矢標Ｂ方向）に付勢された該載置板２
と、固定部材（枠体）３とで非平面状被記録体Ｍの周端
部を挟持するようになしてある。このように挟持された
非平面状被記録体Ｍの被記録面Ｍａは、図２（ａ）に示
すように、開口部３ａで記録可能に露出される。

【００１１】固定部材（枠体）３は、嵌合突起３１，３
１，３１，３１により、非平面状被記録体Ｍを挟んで基
板５に着脱自在に装着されるようになっている。

【００１２】バネ部材４，４は、それぞれ、載置板２に
載置された非平面状被記録体Ｍの給紙方向Ａの先端部Ｍ
１及び後端部Ｍ２の下方に位置するように、基板５上に
取り付けられており、該先端部Ｍ１及び該後端部Ｍ２
を、それぞれ幅方向に亘って固定部材３側へ押圧するよ
うになっている。バネ部材４としては、載置板２を、基
板５と離反する方向に付勢できるようなものであればよ
く、図示した、いわゆる板バネタイプ以外に、スプリン
グのようなコイル状に巻かれたバネ等を用いることがで
きる。

【００１３】このような構成の記録補助具１は、厚紙や
ＣＤ−ＲＯＭ等の比較的厚手の記録媒体に記録可能なイ
ンクジェット記録装置で好適に使用される。このような
インクジェット記録装置は、通常、給紙から排紙に到る
用紙搬送路が略直線的に形成されている。

【００１４】図３は、記録補助具１をインクジェット記
録装置に給紙する様子を示す図であり、図４は、図３に
示すインクジェット記録装置の概略構成図である。この
インクジェット記録装置１０は、給紙トレイ１１にセッ
トされた記録補助具１を給紙方向Ａに給紙する給紙ロー
ラ１２と、該給紙ローラ１２から給紙された記録補助具
１を搬送する搬送ローラ１３と、該搬送ローラ１３から
の記録補助具１の送り出し角度を規定するピンチローラ
１４と、該搬送ローラ１３から送り出された記録補助具
１を記録ヘッド１６の下方へ案内するプラテン１５と、
記録補助具１を排紙トレイ１９へ送り出す搬送ローラ対
１７，１８を備えており、給紙から排紙に到る略直線的
な搬送路Ｐが形成されている。

【００１５】記録ヘッド１６は、主走査方向に移動可能
なキャリッジ（図示せず）に搭載されており、ノズル
（図示せず）からインクの液滴を吐出して、記録媒体に
画像を形成する。インクの吐出方式には、ノズルから一
定時間間隔でインクを吐出し続け、吐出されたインク液
滴を偏向させることにより画像を形成するコンティニュ
アス方式と、画像データに対応してインクを吐出させる
オンデマンド方式とがあるが、特に制限されない。ま
た、インク吐出制御には、圧電素子を用いて電圧により
制御する方式や、発熱抵抗素子を用いて熱エネルギーに
より制御する方式があるが、何れの方式でもよい。ま
た、記録ヘッド１６は、それ自体に一体的にインクタン
クが設けられたカートリッジタイプでもよく、記録ヘッ
ドとは別に配置されたインクタンクからチューブなどを
介してインクを供給するタイプのものでもよい。

【００１６】このような構成のインクジェット記録装置
１０は、図示しないホストコンピュータからの記録開始
指令を受信すると、給紙トレイ１１上にセットされた記
録補助具１を、給紙ローラ１２により該記録装置１０の
内部に給紙し、搬送ローラ１３によりプラテン１５位置
に搬送する。そして、非平面状被記録体Ｍの被記録面Ｍ
ａに、記録ヘッド１６より、受信した画像データに基づ
き各色インクを打ち込んで画像を形成した後、搬送ロー
ラ対１７，１８により、排紙トレイ１９上に排紙する。

【００１７】以上、非平面状被記録体として、ノートの
ような冊子状のものを使用する場合について説明した
が、布などを使用する場合も上記と同様である。

【００１８】本発明の記録補助具は、定形の記録用紙に
記録を行う通常のインクジェット記録装置では記録し難
い非平面状被記録体、例えば、ノートなどの冊子状のも
のや、布のように通常の記録用紙に比して剛性（コシ）
の弱いものなどに対して、該インクジェット記録装置で
記録を行うために使用されるものである。ここに挙げた
ノートや布は、非平面状被記録体の例示に過ぎず、本発
明の適用範囲はこれらに限定されるものではない。

【００１９】また、本発明の記録補助具は、上記非平面
状被記録体が載置される載置板と、該載置板に上記被記
録面を記録可能に露出させて固定させる固定部材とを備
えていればよく、上記固定部材の形状、上記バネ部材の
種類、配置数及び配置箇所、上記基板の形状、並びに上
記固定部材の上記基板への装着態様などは、上記実施形
態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。

【００２０】

【発明の効果】本発明の記録補助具によれば、定形の記
録用紙に記録を行う通常のインクジェット記録装置では
記録し難い非平面状被記録体、例えばノートや布に、該
インクジェット記録装置で記録することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施形態の記録補助具の分解斜視図である。

【図２】（ａ）は、図１に示す記録補助具の斜視図であ
り、（ｂ）は、（ａ）のＸ−Ｘ線断面図である。

【図３】図１に示す記録補助具をインクジェット記録装
置に給紙する様子を示す図である。

【図４】図３に示すインクジェット記録装置の概略構成
図である。

【符号の説明】

１記録補助具２載置板３固定部材４バネ部材５基板１０インクジェット記録装置１１給紙トレイ１２給紙ローラ１３搬送ローラ１４ピンチローラ１５プラテン１６記録ヘッド１７，１８搬送ローラ対１９排紙トレイＭ非平面状被記録体Ｍａ被記録面

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ノートや布などの非平面状被記録体の被
記録面に、インクジェット記録装置で記録を行うための
記録補助具であって、上記非平面状被記録体が載置される載置板と、該載置板
に上記被記録面を記録可能に露出させて固定させる固定
部材とを備えたことを特徴とする記録補助具。
【請求項２】上記載置板をバネ部材を介して基板上に
配し、該バネ部材により該基板と離反する方向に付勢さ
れた該載置板と、上記固定部材とで上記非平面状被記録
体を挟持するようになしたことを特徴とする請求項１記
載の記録補助具。
【請求項３】上記固定部材が中央部に開口部を有する
枠体からなり、該枠体と上記載置板とで上記非平面状被
記録体の周端部を挟持し、且つ該開口部で上記被記録面
を記録可能に露出させるようになしたことを特徴とする
請求項２記載の記録補助具。
【請求項４】上記バネ部材を、上記載置板に載置され
た上記非平面状被記録体の給紙方向の先端部及び後端部
の下方にそれぞれ配したことを特徴とする請求項２又は
３記載の記録補助具。
【請求項５】上記固定部材を、上記非平面状被記録体
を挟んで上記基板に着脱自在に装着されるようになした
ことを特徴とする請求項２〜４の何れかに記載の記録補
助具。